JP3833941B2 - スイッチング信号発生器、並びに、これを備えたスイッチング電源及びデジタルアンプ - Google Patents

スイッチング信号発生器、並びに、これを備えたスイッチング電源及びデジタルアンプ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クロックに合わせて入力信号を2値スイッチング信号に変換するスイッチング信号発生器、並びに、これを備えたスイッチング電源及びデジタルアンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
スイッチング信号発生器は、スイッチング電源、デジタルアンプ、ADコンバータその他スイッチング動作をする装置に用いられる。従来例では、スイッチング信号発生器を備えたスイッチング電源について説明する。スイッチング電源を図1に示す。
【0003】
このスイッチング電源は、平滑回路2を備え、この平滑回路2の出力側に、負荷3に出力された電圧と基準電圧の差分電圧を増幅する誤差増幅回路4を介して、ΔΣ変調やパルス幅変調するスイッチング信号発生器を接続し、誤差増幅回路4で負荷に出力された電圧と基準電圧の差分電圧を増幅した信号をスイッチング信号発生器5に入力するように構成してある。
【0004】
従来のスイッチング電源に備えたスイッチング信号発生器の一例を示す回路図を図8に示す。また、このFFT図を図9及び図10に示す。このスイッチング信号発生器は、変調器11とクロック回路12とを備えてあり、クロック回路12からクロック信号を出力し、変調器11に入力信号とクロック信号とを入力して、この変調器11の出力信号をパワースイッチング素子1に供給するように構成してある。
【0005】
以上のように構成してあるスイッチング電源を動作させると、図9に示すように、出力に平滑回路2では取りきれないノイズピークが発生するという問題点があった。
【0006】
この問題点を解決すべく、変調器11にディザー信号を加えることで、図10に示すように、全体のノイズピークを落とすことができるようになった。しかし、この場合、ディザー信号は平滑回路2で取れないため、出力にディザーがそのまま残るという問題点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、出力ノイズピークが低減するとともに、量子化誤差が減少し、出力にディザー信号が含まれていない良好なスイッチング信号を発生させるスイッチング信号発生器及びこれを備えたスイッチング電源、並びに、スイッチング信号発生器を備えたデジタルアンプを提供する。
【0008】
【課題を解決しようとする手段】
上記目的を達成するためになされた請求項1から6記載の発明は、入力信号にディザー信号を加算した信号を信号発生器に入力するとともに、前記ディザー信号の振幅に合わせて周波数が変化するクロック信号を前記信号発生器に入力し、加算信号のディザーとクロック信号のディザーとを打ち消し合うように構成したことにより、特定周波数におけるノイズピークを著しく低減させるとともに、ディザー信号が打ち消し合い、良好なスイッチング信号を発生させることを可能にした。
【0009】
本発明によるスイッチング信号発生器は、信号発生器に、入力信号にディザー信号を加算した信号を入力するとともに、このディザー信号の振幅に合わせて周波数が変化するクロック信号を前記信号発生器に入力し、加算信号のディザーとクロック信号のディザーとを打ち消し合うように構成したことにより、ΔΣ変調器、パルス幅変調器その他変調器を用いたスイッチング信号発生器にも採用することが可能であり、バリエーションに富んだスイッチング信号発生器並びにこのスイッチング信号発生器を備えたスイッチング電源やデジタルアンプを提供することを可能にした。
【0010】
本発明に係るスイッチング電源は、入力信号にディザー信号を加算した信号を信号発生器に入力するとともに、このディザー信号の位相をずらし、この信号の振幅に合わせて周波数が変化するクロック信号を前記信号発生器に入力するスイッチング信号発生器を設けたことにより、特定周波数におけるノイズピークを著しく低減させるとともに、ディザーを打ち消し合い、良好なスイッチング信号を発生させるスイッチング電源を提供することを可能にした。
【0011】
本発明に係るデジタルアンプは、入力信号にディザー信号を加算した信号を信号発生器に入力するとともに、このディザー信号の位相をずらし、この信号の振幅に合わせて周波数が変化するクロック信号を前記信号発生器に入力するスイッチング信号発生器を設けたことにより、特定周波数におけるノイズピークを著しく低減させるとともに、ディザーを打ち消し合い、良好なスイッチング信号を発生させるスイッチング電源を提供することを可能にした。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を用いて本発明に係るスイッチング信号発生器、並びに、これを備えたスイッチング電源及びデジタルアンプの実施形態を説明する。図1は本発明スイッチング信号発生器を備えたスイッチング電源のブロック図を示し、本発明スイッチング信号発生器の一実施例の基本構成図を図2に示す。図3はこの実施例の電源出力FFT図を示してある。
【0013】
図1に示すスイッチング電源は、平滑回路2を備え、この平滑回路2の出力側に、負荷3に出力された電圧と基準電圧の差分電圧を増幅する誤差増幅回路4を介して、ΔΣ変調、パルス幅その他の変調手段で変調するスイッチング信号発生器5を接続し、誤差増幅回路4で負荷に出力された電圧と基準電圧の差分電圧を増幅した信号をスイッチング信号発生器5に入力するように構成してある。
【0014】
本実施例に係るスイッチング信号発生器5は、図2に示すように、変調器11と、クロック信号発生器12と、加算器13とを備えてある。加算器13にスイッチング入力信号とディザー信号とを入力するように構成してあり、これらを加算して、変調器11に出力するようにしてある。クロック信号発生器12は、加算器13に入力するディザー信号に合わせて周波数が変動する信号をクロック信号として入力して、変調器11に出力するようにしてある。変調器11に加算器13から出力する入力信号とクロック信号発生器12から出力するクロック信号とを入力して、この変調器11の出力信号をパワースイッチング素子1に供給するように構成してある。
【0015】
以上のように構成してあるスイッチング信号発生器は、以下のような作用をする。まず、誤差増幅回路4で負荷に出力された電圧と基準電圧の差分電圧を増幅する。誤差増幅回路4により増幅した差分電圧に、ディザー信号を加算器13で加算して加算信号を変調器11に出力する。一方、このディザー信号をクロック信号発生器12に入力する。クロック信号発生器12に入力したディザー信号に含まれるディザーの位相を前記加算信号に含まれるディザーと逆位相の関係になるようにずらし、このディザーを含むクロック信号を変調器11に入力する。ディザーを含む加算信号とディザーを含むクロック信号とを変調器11に入力することにより、特定周波数におけるノイズピークを著しく低減させる。また、加算信号に含むディザーとクロック信号に含むディザーによりディザーを打ち消し合い、図3に示すように、良好なスイッチング信号をパワースイッチング素子1に供給することができる。
【0016】
続いて、このスイッチング信号発生器5の具体的構成を図4に示す。図4に示すスイッチング信号発生器はΔΣ変調方式を採用している。このスイッチング信号発生器は、ディザー信号発生器21と、位相変換器22と、電圧周波数変換器23と、減衰器24と、ΔΣ変調器25とを設けてある。ディザー信号発生器21は、位相変換器22及び減衰器24に接続してある。減衰器24はΔΣ変調器25に設けた加算器26に接続してあり、ディザー信号を減衰器24で減衰して、この信号を加算器26に入力できるようにしてある。
【0017】
ディザー信号発生器21で発生したディザー信号は、位相変換器22に入力され、この位相変換器22でディザー信号に含まれるディザーの位相を加算器26から入力された信号と逆位相の関係になるようにずらすようにしてある。また、この位相変換器22に電圧周波数変換器23を接続してあり、位相がずれたディザー信号の電圧を周波数に変換してクロック信号として入力し、ΔΣ変調器25に入力するようにしてある。
【0018】
ΔΣ変調器25は加算器26と積分器27と量子化器28とを設けてある。加算器26はスイッチング入力信号を入力し、スイッチング入力信号とディザー信号とを加算するように構成してある。加算器 26の出力側に積分器27を接続してあり、スイッチング入力信号とディザー信号とを加算した信号を積分するようにしてある。また。積分器27は量子化器28に接続し、量子化器28は積分信号を入力するようにしてある。また、この量子化器28は電圧周波数変換器23と接続し、逆位相したディザー信号を含むクロック信号を入力できるようにしてある。この量子化器28はパワースイッチング素子1に接続し、このΔΣ変調器25の出力信号をパワースイッチング素子1に供給するように構成してあるとともに、この量子化器28の出力側にフィードバック経路29を設けてあり、加算器26に接続し、このフィードバックされた信号が負の信号として加算信号を減算することにより、加算信号を補正するように構成してある。
【0019】
以上のように構成してあるスイッチング信号発生器は、以下のような作用をする。まず、誤差増幅回路4で負荷に出力された電圧と基準電圧の差分電圧を増幅する。誤差増幅回路4により増幅した差分電圧として加算器26に入力する。ディザー信号発生器21で発生したディザー信号を減衰器24で減衰し、この信号を加算器26に入力し、差分電圧にこの信号を加算器26で加算して加算信号を積分器27に入力し、この加算信号を積分して、量子化器28に入力する。
【0020】
一方、ディザー信号発生器21で発生したディザー信号に含まれるディザーの位相を位相変換器22で前記加算信号に含まれるディザーと逆位相の関係になるようにずらし、この信号を電圧周波数変換器23に入力する。この電圧周波数変換器23では、位相をずらしたディザーの電圧信号を周波数信号に変換し、ディザーを含んだクロック信号を、量子化器28に入力する。量子化器28は、前記積分信号と、位相をずらしたディザーを含むクロック信号を入力し、特定周波数におけるノイズピークを著しく低減させるようになる。また、加算信号に含まれるディザーとこのディザーと逆位相の関係にあるクロック信号のディザーを掛け合わせることによりディザーが打ち消し合い、図3に示すように、良好なスイッチング信号をパワースイッチング素子1に供給することができる。また、この良好なスイッチング信号はフィードバック経路において、加算器26に減算信号として入力し、ディザー信号を含むスイッチング入力信号を補正する。
【0021】
同じく、このスイッチング信号発生器5の具体的構成を図5に示す。図5に示すスイッチング信号発生器はパルス幅変調方式を採用している。このスイッチング信号発生器5は、ディザー信号発生器31と、電圧制御発振回路34と、減衰器32と、加算器33と、比較器35とを設けてある。ディザー信号発生器31は、電圧制御発振回路34及び減衰器32に接続してある。減衰器32は加算器33に接続してあり、ディザー信号を減衰器32で減衰し、この信号を加算器33に入力できるようにしてある。加算器33はスイッチング入力信号を入力し、スイッチング入力信号とディザー信号とを加算して、比較器35の一方側に入力するようにしてある。また、ディザー信号発生器31はディザー信号の位相を加算器33に入力するディザー信号に含まれるディザーと逆位相の関係になるようにずらして、電圧制御発振回路34に入力するように構成してある。電圧制御発振回路34は、位相をずらしたディザー信号の出力電圧から周波数が変動する三角波に変換してクロック信号として入力し、比較器35にの他方側に入力するようにしてある。この比較器35はパワースイッチング素子1に接続し、加算器33で出力した加算信号を入力電圧としてパルス幅変調を行い、このパルス幅変調信号をパワースイッチング素子1に供給するように構成してある。
【0022】
以上のように構成してあるスイッチング信号発生器5は、以下のような作用をする。まず、誤差増幅回路4で負荷に出力された電圧と基準電圧の差分電圧を増幅する。誤差増幅回路4により増幅した差分電圧として加算器33に入力する。ディザー信号発生器31で発生したディザー信号を減衰器32で減衰し、この信号を加算器33に入力し、差分電圧にこの信号を加算器33で加算して加算信号を比較器35の一方側に入力し、この信号を比較器35の入力電圧としてパルス幅変調を行い、スイッチング素子駆動信号を出力する。
【0023】
ディザー信号発生器31では、ディザー信号の位相を加算器33に入力するディザー信号に含まれるディザーと逆位相の関係になるようにずらし、この信号を電圧制御発生回路34に入力する。この電圧制御発生回路34で、位相をずらしたディザー信号は、周波数が変動する三角波に変換され、クロック信号はディザーを含み、この信号を比較器35の他方側に入力する。比較器35は、前記加算信号と、位相をずらしたディザーを含むクロック信号を入力し、特定周波数におけるノイズピークを著しく低減させるようになる。また、加算信号に含まれるディザーとクロック信号に含まれるディザーによりディザーを打ち消し合い、図3に示すように、良好なスイッチング信号をパワースイッチング素子1に供給することができる。
【0024】
図6及び図7にデジタルアンプを示す。図6のデジタルアンプは、スイッチング信号発生器とドライブ回路47と平滑回路48とスピーカー49とを備え、これに備えたスイッチング信号発生器は、ディザー信号発生器41と、位相変換回路42と、電圧周波数変換器43と、減衰器44と、加算器45と、変調器46とを設けてある。ディザー信号発生器41は、位相変換回路42及び減衰器44に接続してある。減衰器44は加算器45に接続してあり、ディザー信号を減衰器44で減衰して、この信号を加算器45に入力できるようにしてある。この加算器45にスイッチング入力信号とディザー信号とを入力するように構成してあり、これらを加算して、変調器46に出力するようにしてある。
【0025】
ディザー信号発生器41で発生したディザー信号は、位相変換回路42に入力され、この位相変換回路42でディザー信号の位相をずらすようにしてある。また、この位相変換回路42に電圧周波数変換器43を接続してあり、位相がずれたディザー信号の電圧を周波数に変換してクロック信号として入力し、変調器46に入力するようにしてある。
【0026】
変調器46にドライブ回路47を接続してある。ドライブ回路47は+電位側及び−電位側にMOSFETからなるドライブ素子47A,47Bを備えており、これらドライブ素子47A,47Bが交互にスイッチングするようにしてある。さらに、ドライブ回路47に平滑回路48を介して、スピーカー49に接続してある。
【0027】
以上のように構成してあるデジタルアンプは、以下のような作用をする。先ず、前記実施例と同様に、ディザー信号発生器41で発生したディザー信号を減衰器44で減衰し、この信号を加算器45に入力し、この信号とデジタル入力信号とを加算器45で加算して加算信号を変調器46に入力する。一方、ディザー信号発生器41で発生したディザー信号の位相を位相変換器42でずらし、この信号を電圧周波数変換器43に入力する。この電圧周波数変換器43では、位相をずらしたディザーの電圧信号を周波数信号に変換し、ディザー信号を含んだクロック信号を、変調器46に入力する。変調器46は、前記加算信号と、位相をずらしたディザー信号を含むクロック信号を入力し、全体のノイズピークを落とすようになる。また、ディザー信号と位相をずらしたディザー信号を掛け合わせることによりディザーが打ち消し合い、図3に示すように、良好なスイッチング信号をドライブ回路47に供給し、平滑回路48を介して、スピーカー49に出力することができる。
【0028】
図7のデジタルアンプは、スイッチング信号発生器とドライブ回路57と平滑回路58とスピーカー59とを備え、これに備えたスイッチング信号発生器は、2つのディザー信号発生器51,52と、位相制御回路53と、電圧制御発振回路54と、加算器55と、変調器56とを設けてある。2つのディザー信号発生器51,52は、位相制御回路53に接続し、これらディザー信号発生器51,52から夫々同波形で位相が略180°ずらした信号を発生するようにしてある。一方のディザー信号発生器51は加算器55に接続してあり、ディザー信号を加算器55に入力できるようにしてある。この加算器55にスイッチング入力信号とディザー信号とを入力するように構成してあり、これらを加算して、変調器56に出力するようにしてある。
【0029】
他方のディザー信号発生器52で発生したディザー信号は、位相制御回路53で制御してディザー信号の位相をずらすようにしてある。また、このディザー信号発生器52に電圧制御発振回路54を接続してあり、位相がずれたディザー信号の電圧を周波数に変換してクロック信号として入力し、変調器56に入力するようにしてある。
【0030】
変調器56にドライブ回路57を接続してある。ドライブ回路57は+電位側にPNP型トランジスタからなるドライブ素子57Aを備え、−電位側にNPN型トランジスタからなるドライブ素子57Bを備えてあり、これらドライブ素子57A,57Bが交互にスイッチングするようにしてある。さらに、ドライブ回路57に平滑回路58を介して、スピーカー59に接続してある。
【0031】
以上のように構成してあるデジタルアンプは、以下のような作用をする。先ず、一方のディザー信号発生器51で発生したディザー信号を加算器55に入力し、この信号とデジタル入力信号とを加算器55で加算して加算信号を変調器56に入力する。他方のディザー信号発生器52で発生したディザー信号の位相を位相制御回路53で制御して一方のディザー信号発生器51で発生したディザー信号の位相とずれるようにし、この信号を電圧制御発振回路54に入力し、ディザー信号を含んだクロック信号を、変調器56に入力する。変調器56は、前記加算信号と、位相をずらしたディザー信号を含むクロック信号を入力し、全体のノイズピークを落とすようになる。また、ディザー信号と位相をずらしたディザー信号を掛け合わせることによりディザーが打ち消し合い、図3に示すように、良好なスイッチング信号をドライブ回路57に供給し、平滑回路58を介して、スピーカー59に出力することができる。
【0032】
本実施例に係るデジタルアンプは、図2に示すスイッチング信号発生器5を具備することにより、図3に示すような、良好なスイッチング信号をドライブ回路47,57に供給することができる。また、このデジタルアンプは前記スイッチング電源と同様、図4に示すΔΣ変調器を具備するスイッチング信号発生器や、図5に示すパルス幅変調器を具備するスイッチング信号発生器、その他変調器を具備するスイッチング信号発生器を設けることができる。
【0033】
なお、図4乃至図6に示す実施例のスイッチング信号発生器は、ディザー信号発生器と加算器の間に減衰器を介してあるが、単なる振幅の調整機能であり、必ずしも減衰器を設ける必要はない。また、図4乃至図6に示す実施例に、図7に示すような、2つのディザー信号を用いて、加算信号のディザーとクロック信号のディザーとを打ち消し合うスイッチング信号発生器を用いることも可能である。さらに、位相変換する際にディザー信号を逆位相させることが好ましいが、必ずしも逆位相させる必要はなく、クロック信号と入力信号とを掛け合わせた際に、ディザーが弱まる程度に位相がずれていればよい。
【0034】
本実施例に係るスイッチング信号発生器は、ΔΣ変調器又はパルス幅変調器を備えてあるが、その他変調器をスイッチング信号発生器に備えることもできる。また、本実施例では、スイッチング電源並びにデジタルアンプを例にして説明したが、ADコンバータその他スイッチング動作をする装置にも応用できる。
【0035】
【発明の効果】
請求項1から6記載の発明により、入力信号にディザー信号を加算した信号を信号発生器に入力するとともに、このディザー信号の振幅に合わせて周波数が変化するクロック信号を前記信号発生器に入力し、加算信号のディザーとクロック信号のディザーとを打ち消し合うように構成したことにより、特定周波数におけるノイズピークを著しく低減させるとともに、ディザー信号が打ち消し合い、良好なスイッチング信号を発生させることができる効果がある。
【0036】
また、本発明によるスイッチング信号発生器は、信号発生器に、入力信号にディザー信号を加算した信号を入力するとともに、このディザー信号の振幅に合わせて周波数が変化するクロック信号を前記信号発生器に入力し、加算信号のディザーとクロック信号のディザーとを打ち消し合うように構成したことにより、ΔΣ変調器、パルス幅変調器その他変調器を用いたスイッチング信号発生器にも採用することが可能であり、バリエーションに富んだスイッチング信号発生器並びにこのスイッチング信号発生器を備えたスイッチング電源やデジタルアンプを提供することができる効果がある。
【0037】
本発明に係るスイッチング電源は、入力信号にディザー信号を加算した信号を信号発生器に入力するとともに、このディザー信号の位相をずらし、その位相がずれたディザー信号の振幅に合わせて周波数が変化するクロック信号を前記信号発生器に入力するスイッチング信号発生器を設けたことにより、特定周波数におけるノイズピークを著しく低減させるとともに、ディザーを打ち消し合い、良好なスイッチング信号を発生させるスイッチング電源を提供することができる効果がある。
【0038】
本発明に係るデジタルアンプは、入力信号にディザー信号を加算した信号を信号発生器に入力するとともに、このディザー信号の位相をずらし、その位相がずれたディザー信号の振幅に合わせて周波数が変化するクロック信号を前記信号発生器に入力するスイッチング信号発生器を設けたことにより、特定周波数におけるノイズピークを著しく低減させるとともに、ディザーを打ち消し合い、良好なスイッチング信号を発生させるスイッチング電源を提供することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明スイッチング信号発生器の一実施例の基本構成図である。
【図2】 本発明スイッチング電源の一例を示すブロック図である。
【図3】 図1図示実施例の電源出力FFT図である。
【図4】 図1図示実施例の具体例を示すブロック図である。
【図5】 同じく具体例を示すブロック図である。
【図6】 本発明デジタルアンプの一例を示すブロック図である。
【図7】 同じく本発明デジタルアンプの一例を示すブロック図である。
【図8】 従来のスイッチング信号発生器の基本構成図である。
【図9】 従来の電源出力FFT図である。
【図10】 従来のディザーを加えたときの電源出力FFT図である。
【符号の説明】
1 パワースイッチング素子
2 平滑回路
3 負荷
4 誤差増幅回路
5 スイッチング信号発生器
11 変調器
12 クロック信号発生器
13 加算器
21 ディザー信号発生器
22 位相変換器
23 電圧周波数変換器
24 減衰器
25 ΔΣ変調器
26 加算器
27 積分器
28 量子化器
29 フィードバック経路
31 ディザー信号変調器
32 減衰器
33 加算器
34 電圧制御発振回路
35 比較器
41 ディザー信号発生器
42 位相変換回路
43 電圧周波数変換器
44 減衰器
45 加算器
46 変調器
47 ドライブ回路
47A +電位側のドライブ素子
47B −電位側のドライブ素子
48 平滑回路
49 スピーカー
51,52 ディザー信号発生器
53 位相制御回路
54 電圧制御発振回路
55 加算器
56 変調器
57 ドライブ回路
57A +電位側のドライブ素子
57B −電位側のドライブ素子
58 平滑回路
59 スピーカー

Claims (8)

  1. クロックに合わせて入力信号を2値スイッチング信号に変換するスイッチング信号発生器において、入力信号とディザー信号を加算し、この加算信号を変調器に入力するとともに、前記ディザー信号をクロック信号発生器に入力し、このクロック信号発生器で前記ディザー信号に含まれるディザーを前記加算信号に含まれるディザーと逆位相の関係になるように位相をずらし、前記ディザー信号に含まれるディザーの振幅に合わせて周波数が変化するクロック信号を発生させ、このクロック信号を前記変調器に入力し、前記加算信号のディザーと前記クロック信号のディザーとを打ち消し合うように構成してあることを特徴とするスイッチング信号発生器。
  2. 請求項1に記載のスイッチング信号発生器において、前記信号発生器にΔΣ変調手段を備えてあることを特徴とするスイッチング信号発生器。
  3. 請求項2に記載のスイッチング信号発生器において、ディザー信号発生器、加算器、積分器、及び量子化器を備え、前記ディザー信号発生器に前記加算器を接続し、この加算器で前記ディザー信号発生器から発するディザー信号と、前記ΔΣ変調手段から入力されるΔΣ変調信号とを加算するように構成してあり、この加算器の出力に前記積分器を接続し、この積分器の出力を前記量子化器に接続し、この量子化器に前記積分器から入力された信号と、前記クロック信号発生器で前記ディザー信号に含まれるディザーを、前記加算器から入力された信号に含まれるディザーと逆位相の関係になるように位相をずらしたクロック信号とを入力するように構成し、この量子化器の出力より後段から前記加算器入力にフィードバック経路を設けてあることを特徴とするスイッチング信号発生器。
  4. 請求項1に記載のスイッチング信号発生器において、前記信号発生器にパルス幅変調手段を備えてあることを特徴とするスイッチング信号発生器。
  5. 請求項4に記載のスイッチング信号発生器において、ディザー信号発生器、加算器、及び比較器を備え、前記ディザー信号発生器に前記加算器を接続し、この加算器で前記ディザー信号発生器から発するディザー信号と、前記パルス幅変調手段から入力されるパルス幅変調信号とを加算するように構成してあり、この加算器の出力に前記比較器を接続し、この比較器に前記加算器から入力された信号と、前記クロック信号発生器で前記ディザー信号に含まれるディザーを、前記加算器から入力された信号に含まれるディザーと逆位相の関係になるように位相をずらしたクロック信号とを入力するように構成してあることを特徴とするスイッチング信号発生器。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載するスイッチング信号発生器において、前記信号発生器は、前記加算信号のディザーを発する信号発生器と、前記クロック信号のディザーを発する信号発生器とを有することを特徴とするスイッチング信号発生器。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載するスイッチング信号発生器を備えたスイッチング電源において、平滑回路を備え、この平滑回路の出力側に誤差増幅手段を介して、前記スイッチング信号発生器を接続し、このスイッチング信号発生器にスイッチング素子を接続してあることを特徴とするスイッチング電源。
  8. 請求項1乃至6のいずれかに記載するスイッチング信号発生器を備えたデジタルアンプにおいて、前記スイッチング信号発生器の出力側にスイッチング回路を接続してあることを特徴とするデジタルアンプ。
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