JP3832307B2 - Air conditioner for vehicles - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、送風機の上方に冷却用熱交換器を配置して室内ユニット部の車両搭載スペースを縮小できるようにした車両用空調装置において、冷却用熱交換器から落下する凝縮水の排水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明者は、先に、特願2001ー142209号の特許出願において、室内ユニット部の車両搭載スペースの縮小と水平置き冷却用熱交換器における排水性の確保とを両立させる車両用空調装置を提案している。
【0003】
この先願のものでは、送風機の上方に冷凍サイクルの蒸発器から構成される冷却用熱交換器を略水平方向に配置して、送風機からの送風空気が冷却用熱交換器を下方から上方へ通過するようにした車両用空調装置において、冷却用熱交換器の熱交換面を水平面から所定角度傾斜させるとともに、送風機からの送風空気の主流が冷却用熱交換器の高い方の部位に向かうようにしている。
【0004】
これによると、送風機上方に冷却用熱交換器を略水平方向に配置するレイアウトにより室内ユニット部の車両搭載スペースを縮小することができると同時に、送風空気の主流が冷却用熱交換器の高い方の部位に向かうので、冷却用熱交換器の傾斜下端側に集まる凝縮水が送風空気の主流の風圧により阻害されずにスムースに落下する。そのため、送風機の上方に水平置き冷却用熱交換器が配置されていても、凝縮水の排水性を良好に確保できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記先願のものでは、送風機が作動停止した瞬間、すなわち、送風停止の瞬間には、冷却用熱交換器の下方から上方への風圧がなくなるので、冷却用熱交換器の凝縮水が送風機内に落下する。また、送風機の作動中であっても、車両走行時の振動等により凝縮水が一時的に送風機内に落下することがある。
【0006】
後者の場合には、送風機内に落下した凝縮水が直ぐに送風空気により吹き上げられ、冷却用熱交換器に付着するので、凝縮水は冷却用熱交換器の傾斜に沿って冷却用熱交換器の下面を下方側へ移動し、冷却用熱交換器の傾斜下端部から通常通り凝縮水を排水できる。しかし、前者の場合は送風が再開されない限り、あるいは送風機内凝縮水の蒸発が完了しない限り、凝縮水が送風機内に残留することになる。このように送風機内に凝縮水が長時間残留すると、その残留凝縮水で雑菌が繁殖して悪臭発生の原因になったり、残留凝縮水が車両の振動により揺れて流動音を発生する原因になる。
【0007】
本発明は上記点に鑑みて、送風機の上方に冷却用熱交換器を配置する車両用空調装置において、冷却用熱交換器から送風機内に落下する凝縮水の排水構造を提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明は、送風機の上方に冷却用熱交換器を配置する車両用空調装置において、冷却用熱交換器から送風機内に落下する凝縮水の排水構造を簡素化することを他の目的とする。
【0009】
また、本発明は、送風機の上方に冷却用熱交換器を配置する車両用空調装置において、冷却用熱交換器から送風機内に落下する凝縮水の排水性と、送風性能の悪化抑制との両立を図ることを他の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、空気を送風する送風機(11)と、送風機(11)の送風空気を冷却する冷却用熱交換器(23)とを備え、
送風機(11)の下流側であって、かつ、送風機(11)の上方に冷却用熱交換器(23)を配置して送風機(11)の停止時には冷却用熱交換器(23)から凝縮水が送風機(11)内に落下する配置関係になっており、
冷却用熱交換器(23)は水平面より所定角度(θe)だけ傾斜して配置されており、
送風機(11)の下部に送風機(11)内の水を排水する排水穴(44)を設け、
冷却用熱交換器(23)からの凝縮水を排水する主排水経路(42、46)を冷却用熱交換器(23)の傾斜下端部から下方のドレン穴(46a)へ向かって連続的に形成し、
この主排水経路(42、46)に前記排水穴(44)を連通したことを特徴とする。
【0011】
これにより、送風機(11)内に侵入した凝縮水を、排水穴(44)から主排水経路(42、46)を通して車外に排水することができる。そのため、送風機(11)内に長時間凝縮水が残留して悪臭発生の原因になったり、残留凝縮水が車両の振動により揺れて流動音を発生する等の不具合を未然に防止できる。
【0012】
しかも、冷却用熱交換器(23)からの凝縮水と送風機(11)内に侵入した凝縮水を、共通の排水経路(42、46)を通して車外に排水することができるので、凝縮水の排水構造を簡素化できる。
【0013】
請求項2に記載の発明のように、請求項1において、主排水経路は、具体的には、冷却用熱交換器(23)からの凝縮水を排水する第1排水経路(42)と、第1排水経路(42)の下流側に接続され、第1排水経路(42)からの凝縮水および排水穴(44)からの水をドレン穴(46a)から車外へ排水する第2排水経路(46)とから構成される。
【0014】
請求項3に記載の発明では、請求項2において、第2排水経路(46)は車両前後方向において斜め下方に傾斜しており、第2排水経路(46)の傾斜角度(θ1)を15°以上とし、第1排水経路(42)の凝縮水落下点(a)を通過する鉛直線(L3)に対して第2排水経路(46)の底部傾斜面の上端位置(b)を排水穴(44)側に位置させ、上端位置(b)と凝縮水落下点(a)を結ぶ線(L4)と、鉛直線(L3)とがなす角度(θ2)を15°以上としたことを特徴とする。
【0015】
ところで、車両の登坂、降坂走行により車両は前後方向に15°程度傾斜する。請求項3ではこの点に着目して第2排水経路(46)を車両前後方向において斜め下方に傾斜させるとともに、その傾斜角度(θ1)を15°以上にしているから、登坂、降坂走行により車両が前後方向に傾斜しても第2排水経路(46)が斜め下方への傾斜状態を維持できる。
【0016】
また、上記角度(θ2)を15°以上に設定することにより、車両が前後方向に傾斜しても第1排水経路(42)の凝縮水が第2排水経路(46)の底部傾斜面上に落下する状態を維持できる。以上により、第1排水経路(42)および第2排水経路(46)の凝縮水が排水穴(44)を通過して送風機(11)内へ逆流することを防止できる。
【0017】
請求項4に記載の発明では、空気を送風する送風機(11)と、送風機(11)の送風空気を冷却する冷却用熱交換器(23)とを備え、
送風機(11)の上方に冷却用熱交換器(23)を配置するとともに、送風機(11)の下部に送風機(11)内の水を排水する排水穴(44)を設け、
冷却用熱交換器(23)からの凝縮水を排水する主排水経路(42、46)に排水穴(44)を連通し、
主排水経路は、冷却用熱交換器(23)からの凝縮水を排水する第1排水経路(42)と、第1排水経路(42)の下流側に接続され、第1排水経路(42)からの凝縮水および排水穴(44)からの水を車外へ排水する第2排水経路(46)とから構成されており、
第2排水経路(46)は略水平に配置されており、排水穴(44)が第2排水経路(46)よりも所定量高い位置にあり、排水穴(44)が逆流防止用の段差部(55)を介して第2排水経路(46)に連通することを特徴とする。
【0018】
これにより、送風機(11)内の水を排水穴(44)から段差部(55)、第2排水経路(46)を介して車外へ排出できる。しかも、第2排水経路(46)を水平配置にしても、排水穴(44)と第2排水経路(46)との間に設けた段差部(55)によって、第2排水経路(46)から排水穴(44)側への水の逆流を防止できる。
【0019】
さらに、第2排水経路(46)の長さが長い場合には請求項3のように第2排水経路(46)を傾斜配置すると、第2排水経路(46)の配置のための上下方向スペースを多く必要とするが、請求項4によると、第2排水経路(46)の長さが長い場合でも第2排水経路(46)が水平配置であるため、第2排水経路(46)の配置のための上下方向スペースを僅少となり、実用上有利である。
【0020】
請求項5に記載の発明では、請求項1ないし4のいずれか1つにおいて、排水穴(44)の排水経路(44a)を、送風機(11)内からの空気洩れを抑制する迷路構造にしたことを特徴とする。
【0021】
これにより、送風機(11)の下部に排水穴(44)が開口しても、送風機(11)内の圧力低下を僅少量に抑えて、送風性能の低下を僅少に抑制できる。
【0022】
請求項に記載の発明では、請求項1ないしのいずれか1つにおいて、送風機(11)の吸い込みダクト(14)の下部に、吸い込みダクト(14)内の水を排水する排水穴(54)を設け、
排水穴(54)を主排水経路(42、46)に連通したことを特徴とする。
【0023】
ところで、送風機(11)の空気吸い込みダクト(14)には外気導入口(20a)を通して雨水等が流入するが、このダクト内への流入水分も凝縮水の排水経路を利用して簡単な構成にて排水できる。
【0026】
請求項に記載の発明では、請求項において、迷路構造を、排水穴(44)の送風前方側の部位から送風機(11)内の送風方向に対して略垂直下方に向かった後に送風機(11)内の送風方向と逆方向に延びるL状の屈曲板部材(45)により構成することを特徴とする。
【0027】
これによると、送風空気が排水穴(44)を通過しようとすると、最初に、屈曲板部材(45)の送風方向と略垂直な垂下部に衝突して、空気の通り抜けを阻止できるので、屈曲板部材(45)がL状の簡単な屈曲形状であっても、送風性能の低下を良好に抑制できる。
【0028】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0029】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1〜図3は第1実施形態による車両用空調装置の室内ユニット部10の車両搭載状態を例示するもので、図1は室内ユニット部10の要部(下方部)の縦断面図で、図2は車室内側から見た室内ユニット部10の正面図であり、図3は室内ユニット部10の右側面図である。各図の前後、上下、左右の矢印は室内ユニット部10の車両搭載状態での方向を示す。
【0030】
室内ユニット部10は車室内前部の計器盤(図示せず)内側において左右方向の略中央部に配置される。室内ユニット部10は、図2、3に示すように大別して上下方向の下段部に配置した送風機11と、上下方向の中段部に配置した熱交換部12と、上下方向の上段部に配置した吹出モード切替部13とを備えている。すなわち、室内ユニット部10は上下方向に送風機11と熱交換部12と吹出モード切替部13とを積み上げた垂直レイアウトの構成となっている。
【0031】
そして、本例では、室内ユニット部10を右ハンドル車に適用した例を示しているので、室内ユニット部10の左側(助手席側)に、内外気を導入する空気吸い込みダクト14を配置している。
【0032】
送風機11は樹脂製の送風ファン16と、ファン駆動用モータ17と、ファン16を収容する樹脂製のスクロールケーシング18とを備えている。送風ファン16は円弧状の羽根を円周方向に多数配置した遠心式多翼ファン(シロッコファン)からなり、送風ファン16の中心部はモータ17の回転軸19に一体に締結されている。モータ17の回転軸19は車両左右方向に配置される。
【0033】
図1に示すように、スクロールケーシング18の巻き始め部(ノーズ部)18aが車両後方側に位置し、巻き終わり部18bが車両前方側に位置するようにスクロールケーシング18は配置してある。ここで、スクロールケーシング18の巻き方向は巻き始め部(ノーズ部)18aから巻き終わり部18bに向かってスクロール形状の径が次第に拡大していく方向である。そして、送風ファン16はスクロールケーシング18の巻き方向(図1の矢印A方向)に回転し、送風ファン16から吐出された空気はスクロールケーシング18内をスクロール巻き方向に沿って流れる。
【0034】
また、遠心式送風ファン16を上方から見たときに遠心式送風ファン16が露出しないようにスクロールケーシング18の巻き始め部(ノーズ部)18aにより遠心式送風ファン16の上方を覆うようにスクロールケーシング18を配置している。すなわち、送風ファン16の水平方向において送風ファン16の外周面よりも外方側(車両前方側)に巻き始め部(ノーズ部)18aが位置するようになっている。
【0035】
ここで、車両は登坂走行および降坂走行により前後方向に通常15°程度傾斜するので、送風ファン16の外周面の円弧状形状と巻き始め部(ノーズ部)18aの円弧状形状とを結ぶ接線L2と、この接線L2が送風ファン16の外周面と接する点Xを通る鉛直線L1とがなす角度をθnとしたときに、この角度θnは、車両の前後方向の傾斜角度(15°)を考慮して15°以上に設定することが好ましい。
【0036】
また、図2に示すように、スクロールケーシング18において車両左右方向の右側(運転席側)に送風機11のモータ17を配置し、左側(助手席側)に送風ファン16を配置し、スクロールケーシング18の左側(助手席側)に設けられた空気吸入口18c(図2)に空気吸い込みダクト14の下端部が接続してある。この空気吸い込みダクト14は熱交換部12の左側に沿って上方へ延び、その上端部は吹出モード切替部13の車両前方側の部位に配置されている。
【0037】
この空気吸い込みダクト14の上端部に外気導入口20aと内気導入口20bを設けるとともに、ダクト上端部の内側空間に板状の内外気切替ドア21を回転軸21aを中心にして回動可能に配置している。この内外気切替ドア21により外気導入口20aと内気導入口20bを開閉することにより、送風機11が車室内空気(内気)または車室外空気(外気)をダクト14を介して切替導入できるようになっている。なお、空気吸い込みダクト14の内部には空気清浄用のフィルタ22が配置してある。
【0038】
一方、送風機11の車両左右方向の上方(真上)に熱交換部12の蒸発器(冷却用熱交換器)23が略水平方向に配置してある。より具体的には、送風機11の車両左右方向の寸法(軸方向寸法)に比較して蒸発器23の車両左右方向(後述の図4のチューブ積層方向B)の寸法は十分大きくなっており、そして、送風機11の車両左右方向の略中央部に、蒸発器23の車両左右方向の略中央部が位置している(図2参照)。このため、送風機11からの送風空気の主流が蒸発器23の車両左右方向の略中央部に向かうようになっている。
【0039】
これに反し、車両前後方向に対しては、送風機11の中心部である回転軸19が図1に示すように蒸発器23の車両後方側(傾斜上端側)に偏って配置してある。
【0040】
ここで、蒸発器23の具体的構成および配置レイアウトをより詳細に説明すると、図4は蒸発器23の具体的構成を例示するもので、蒸発器23は冷媒通路を構成する複数の偏平なチューブ24と、この複数のチューブ24間に接合されたコルゲートフィン25と、チューブ24の長手方向両端部に一体成形され、複数のチューブ24相互間の冷媒通路を連通させるタンク部26、27と、冷媒出入口ジョイント28とを有している。
【0041】
更に、本例の蒸発器23では、チューブ24の積層方向(車両左右方向)Bの両側面部にサイド冷媒通路を構成するサイドプレート29、30を配置する構成となっている。この車両左右方向の両端部のサイドプレート29、30のうち、車両右側のサイドプレート29において車両前方側(タンク部26側)の部位に冷媒出入口ジョイント28が接合される。なお、蒸発器23の各部材はアルミニュウムのような熱伝導の良好な金属材で形成され、一体ろう付けで組み立てられる。
【0042】
蒸発器23は図1、3に示すように車両前後方向において後方側より前方側の方が低くなるように水平面より所定角度θeだけ傾斜配置してある。ここで、蒸発器23の傾斜角度θeは大きいほど凝縮水の排水性が良好になるが、その反面、蒸発器23の上下方向の配置スペースが増大するので、凝縮水の排水性と蒸発器23の配置スペースの抑制等の観点から蒸発器23の傾斜角度θeは20°付近の角度に設定される。また、図4に示すようにチューブ24の長手方向Cが車両前後方向に向くので、蒸発器23はチューブ24の長手方向沿って傾斜する。
【0043】
ところで、スクロールケーシング18およびその上側に位置するケース31は室内ユニット10の車両左右方向の略中央部に位置する分割線32(図2)にて車両左右方向に2分割されている。この左右の分割ケースは樹脂により一体成形され、金属ばねクリップ、ねじ等の締結手段により左右の分割ケースを一体に締結する構造になっている。
【0044】
図3に示すように、ケース31内において蒸発器23の空気下流側(車両上側)で、且つ、車両前方側の部位にヒータコア33が設置してある。ここで、ヒータコア33は蒸発器23の傾斜に沿った傾斜を持って略水平状態に配置してある。このヒータコア33はエンジン冷却水(温水)を熱源として送風空気を加熱する加熱用熱交換器である。
【0045】
ケース31内において、ヒータコア33の車両後方側の部位にはバイパス通路34が形成されている。このヒータコア33およびバイパス通路34の直下の部位(蒸発器23の上側部位)には、板状のスライド式エアミックスドア35が車両前後方向にスライド可能に配置されている。
【0046】
このスライド式エアミックスドア35は温度調整手段の役割を果たすもので、車両前後方向にスライドすることによりヒータコア33を通過して加熱される温風と、バイパス通路34を通過する冷風との風量割合を調整して車室内への吹出空気温度を調整する。このように車両前後方向にスライド可能なエアミックスドア35を採用することにより、上下方向のドア配置スペースを回転式板ドアを採用する場合に比較して大幅に縮小できる。
【0047】
ヒータコア33の上方部には、ヒータコア33通過後の温風が矢印Dのように車両前方側から車両後方側へ向かって流れる温風通路36が形成されている。この温風通路36からの温風(矢印D)とバイパス通路34からの冷風(矢印E)は吹出モード切替用ロータリドア37の内側の作動空間にて混合して、所定温度の空気となる。すなわち、ロータリドア37の作動空間が空気混合室の役割を兼ねる。
【0048】
ここで、吹出モード切替用のロータリドア37は公知の構成であり、車両左右方向に延びる半円筒状、あるいは円筒状の形状を持ち、その軸方向(車両左右方向)の両端部に回転軸を一体に樹脂成形している。
【0049】
そして、ロータリドア37は回転軸から径方向に所定寸法離れた面(半円筒状あるいは円筒状の円周面)をドア面として構成し、ロータリドア37が回動することにより、この1つのドア面にてフェイス、フット、デフロスタの各開口部38、39、40を開閉する。この各開口部38、39、40はロータリドア37のドア面の円周方向に所定間隔で配置されている。
【0050】
フェイス開口部38はロータリドア37の作動空間の上面部で車両後方側の部位に開口しており、このフェイス開口部38は車室内の上方側(乗員頭部側)に向けて空気を吹出すためのフェイス吹出口(図示せず)に連通する。また、フット開口部39はロータリドア37の作動空間の下面部において左右両側の部位に開口しており、このフット開口部39には下方に延びる図示しないフット吹出ダクトがケース31の左右両側にて接続され、この左右両側のフット吹出ダクトの下端部に設けられたフット吹出口から車室内の乗員足元に向けて空気を吹出す。
【0051】
デフロスタ開口部40はロータリドア37の作動空間の上面部で車両前方側の部位に開口しており、このデフロスタ開口部40は車両フロントガラス内面に向けて空気を吹出すデフロスタ吹出口(図示せず)に連通する。
【0052】
1つのロータリドア37の回動によりドア円周方向に配置した複数の吹出開口部38〜40を切替開閉できるので、吹出モード切替部の上下方向の配置スペースを通常の板ドアによる吹出モード切替部に比して縮小できる。
【0053】
次に、蒸発器23からの凝縮水の排水経路について説明する。蒸発器23の傾斜下端側(車両前方側)には、図1、3に示すようにスクロールケーシング18およびケース31の外側(車両前方側)に補助排水部材41を装着して、この補助排水部材41内に第1排水経路42を形成している。なお、補助排水部材41は樹脂製の板部材であり、蒸発器23の傾斜下端部(車両前方側端部)の近傍では、蒸発器23の車両左右方向の全長にわたって延びるように形成され、これにより、第1排水経路42も蒸発器23の傾斜下端部近傍では蒸発器23の車両左右方向の全長にわたって形成される。
【0054】
また、ケース31には、蒸発器23の熱交換コア部の下側面のうち、傾斜下端部付近(図4の矢印Fの延長上の部位)に当接する板状の排水促進ガイド43が蒸発器23の車両左右方向の全長にわたって一体成形されている。この排水促進ガイド43の上端部において車両左右方向の両端部付近に、切り欠き形状からなる排水口43a(図1、図5参照)が形成してある。蒸発器23で発生した凝縮水は、蒸発器表面との間の表面張力および送風機11による上方への風圧によって、直接下方へ落下せず、図1のGに示すように、蒸発器23の熱交換コア部の下側面を伝わって斜め下方へ移動していく。そして、凝縮水は排水促進ガイド43の上端部に付着する。
【0055】
この排水促進ガイド43の付近では、図5の矢印H,Iに示すように、送風機11の送風空気がスクロールケーシング18の吹出通路部から車両左右両側へ広がるように流れる。この空気流れにより、凝縮水が排水促進ガイド43の上端部を車両左右両側へ移動し、左右両側の排水口43aに到達する。そして、凝縮水はこの両排水口43aを通過して第1排水経路42内に流入する。
【0056】
この第1排水経路42は図1に示すように送風機11のスクロールケーシング18に沿って、車両前方側から車両後方側へ向かって斜め下方に傾斜し、スクロールケーシング18の最下部に至るまで形成してある。スクロールケーシング18の最下部には排水穴44が開けてある。この排水穴44は車両左右方向に mm程度の微小幅寸法で細長く延びるスリット状の形状であり、この排水穴44の下側にはL状(鍵状)に屈曲した屈曲板部材45が設けてある。この屈曲板部材45はスクロールケーシング18と一体成形または別体にて成形してスクロールケーシング18に固定してもよい。
【0057】
この屈曲板部材45は、排水穴44の開口による送風性能の低下を極力抑制するため、排水穴44の直下の部位に迷路(ラビリンス)構造を持った排水経路44aを形成するものである。そのため、本例においては、屈曲板部材45は排水穴44のうち送風方向Aの前方側部位から下方へ送風方向Aと垂直方向に所定寸法(例えば、5mm程度)垂下し、そして、この垂下部の下端から送風方向Aと反対方向に、所定寸法(例えば、10mm程度)延びるL状の形状になっている。
【0058】
第1排水経路42はスクロールケーシング18の下方部位において車両後方側から車両前方側へ向かって斜め下方に傾斜する第2排水経路46に連通する。スクロールケーシング18の排水穴44下流の排水経路44aも第2排水経路46の上端部に連通する。
【0059】
より具体的に説明すると、補助排水部材41においてスクロールケーシング18の下方部位には、スクロールケーシング18の底面部から下方へ垂直に垂下し、更に、屈曲板部材45の下側へ水平方向にL状に屈曲する屈曲壁面47が形成してある。この屈曲壁面47の垂直壁面に屈曲板部材45の下端先端部が所定間隔にて対向している。従って、本例では、L状(鍵状)に屈曲した屈曲板部材45と屈曲壁面47を組み合わせることにより、迷路(ラビリンス)構造の排水経路44aを形成している。
【0060】
第2排水経路46は、車室48内とエンジンルーム49内とを仕切る車体側の仕切り板(ファイヤウォール)50の貫通穴51を通過してエンジンルーム49内へ突き出している。そして、第2排水経路46の先端開口部がドレン穴46aを形成し、このドレン穴46aから凝縮水を排水する。第2排水経路46を形成するパイプ部材46bは補助排水部材41と一体成形または別体にて成形してス補助排水部材41に固定してもよい。
【0061】
ところで、車両は登坂走行および降坂走行により前後方向に通常15°程度傾斜する。この車両の前後方向の傾斜が生じると、第2排水経路46内の凝縮水が、排水穴44を通過してスクロールケーシング18内へ逆流する恐れがある。そこで、本実施形態においては、第2排水経路46の斜め下方への傾斜角度θ1を15°以上に設定し、且つ、第2排水経路46の底面部の上流端位置を規定する角度θ2を15°以上に設定している。
【0062】
ここで、角度θ2は次のように規定される。L3は第1排水経路42の凝縮水落下点aを通過する鉛直線であり、また、b点は第2排水経路46の傾斜底面部の上流端位置の角部であり、この角部bは鉛直線L3よりも角度θ2だけ排水穴44側に位置している。すなわち、線L4は第1排水経路42の凝縮水落下点aと角部bとを結ぶ線であり、この線L4と鉛直線L3とがなす角度がθ2である。
【0063】
これにより、車両の前後方向への傾斜時においても、第1排水経路42からの凝縮水が常に第2排水経路46の傾斜底面部上に落下するので、第1排水経路42からの凝縮水がスクロールケーシング18内へ逆流することなく、第2排水経路46の傾斜に沿って車外へ排水される。
【0064】
次に、本実施形態による作用効果を説明する。送風機11が作動している定常時には、送風機11による上方への風圧が蒸発器23に作用するので、蒸発器23で発生した凝縮水は、蒸発器表面との間の表面張力および上方への風圧によって、直接下方へ落下せず、図1のGに示すように、蒸発器23の熱交換コア部の下側面を伝わって斜め下方へ移動し、そして、凝縮水は排水促進ガイド43の上端部に付着する。
【0065】
この排水促進ガイド43の上端部の凝縮水は、図5の矢印H,Iに示す車両左右両側への空気流れにより車両左右方向の両端部へ移動し、この左右両端部に位置する排水口43aから凝縮水が第1排水経路42内に流入する。凝縮水はこの第1排水経路42から更に第2排水経路46を通過して先端のドレン穴46aから車外へ排水される。送風機11の作動時には、スクロールケーシング18内の圧力が高くなっているので、第1排水経路42内の凝縮水が排水穴44を通過してスクロールケーシング18内へ逆流することはない。
【0066】
一方、送風機11が作動状態から停止した瞬間(送風停止の瞬間)には、蒸発器23に作用する上方への風圧がなくなるので、図1のJの水滴に示すように蒸発器23の下面から凝縮水が落下し、スクロールケーシング18内の底部に凝縮水が溜まろうとする。図1の破線Kはそのスクロールケーシング18内の底部に溜まった凝縮水を示す。なお、送風機11の作動中であっても、車両が上下方向に振動すると、この振動の影響で蒸発器23の下面から凝縮水がスクロールケーシング18内へ落下する現象が生じる。
【0067】
ところが、本実施形態によると、スクロールケーシング18の最下部に排水穴44を開口し、この排水穴44を第2排水経路46に連通しているので、スクロールケーシング18内の凝縮水をこの排水穴44から第2排水経路46を通過して速やかに車外へ排水できる。従って、スクロールケーシング18内に凝縮水が長時間滞留して、異臭発生の原因になったり、あるいはスクロールケーシング18内の滞留凝縮水が車両振動により揺れて異音を発生する等の不具合を防止できる。
【0068】
しかも、送風機11内の凝縮水の排水を、定常時における凝縮水の排水のための第2排水経路46を利用して行うことができるから、送風機11内の凝縮水の排水構造を簡潔に低コストで構成できる。
【0069】
更に、スクロールケーシング18に排水穴44を開口しているので、この排水穴44からの空気洩れによりスクロールケーシング18内の圧力が低下して送風性能の低下が懸念されるが、本実施形態によると、排水穴44の下方部に屈曲板部材45による迷路構造の排水経路44aを構成しているから、排水穴44からの空気洩れを良好に抑制でき、送風性能の低下を抑制できる。
【0070】
特に、本実施形態では、屈曲板部材45は排水穴44のうち送風方向Aの前方側部位から下方へ送風方向Aと垂直方向に垂下し、そして、この垂下部の下端から送風方向Aと反対方向に延びるL状の形状になっているから、送風空気が排水穴44を通過しようとすると、最初に屈曲板部材45の送風方向Aと垂直方向の垂下部に空気が衝突して、空気の通り抜けを阻止できるので、屈曲板部材45がL状の簡単な屈曲形状であっても、送風性能の低下を確実に抑制できる。
【0071】
また、送風機11の停止時には、送風機11内の圧力が大気圧まで低下しているので、車両が登坂走行や降坂走行により前後方向に傾斜すると、第1排水経路42から第2排水経路46内に流入した凝縮水が排水穴44を通過してスクロールケーシング18内へ逆流しようとする。しかし、本実施形態によると、第2排水経路46の傾斜角度θ1および第2排水経路46の底面部の上流端位置bを規定する角度θ2をともに、上記の車両前後方向の傾斜角度に相当する15°以上に設定しているから、車両の前後方向への傾斜時においても、第1排水経路42からの凝縮水が常に第2排水経路46の傾斜底面部上に落下するので、第1排水経路42からの凝縮水を第2排水経路46の傾斜に沿って車外へ排水できる。従って、第1排水経路42および第2排水経路46内の凝縮水がスクロールケーシング18内へ逆流することを確実に防止できる。
【0072】
また、送風機11の作動停止の瞬間(送風停止の瞬間)に凝縮水が落下したり、あるいは車両の振動により凝縮水が落下して、回転中の送風ファン16に凝縮水が当たると、送風ファン16にて異音が発生する。しかし、本実施形態によると、スクロールケーシング18の巻き始め部(ノーズ部)18aにより遠心式送風ファン16の上方を覆って、遠心式送風ファン16を上方から見たときに遠心式送風ファン16が露出しないようにしているから、凝縮水が落下しても回転中の送風ファン16に凝縮水が当たることを防止でき、異音の発生を防止できる。
【0073】
(第2実施形態)
第1実施形態では蒸発器23を車両前後方向において前方側が低くなり、後方側が高くなるように傾斜しているが、第2実施形態では、図6に示すように蒸発器23を車両前後方向において前方側が高くなり、後方側が低くなるように傾斜している。
【0074】
このため、第2実施形態では蒸発器23の車両後方側に位置する傾斜下端部から凝縮水が流入する第1排水経路42をスクロールケーシング18の車両後方側にスクロール外周形状に沿って上方から下方へと形成している。スクロールケーシング18の最下部の排水穴44、屈曲板部材45、第2排水経路46等は第2実施形態でも第1実施形態と同様に設けている。
【0075】
(第3実施形態)
図7、8は第3実施形態を示す。第1、第2実施形態では蒸発器23を車両前後方向に傾斜させているが、第3実施形態では図7に示すように蒸発器23を車両左右方向に傾斜させている。
【0076】
より具体的には、第3実施形態では蒸発器23の車両右側が高くなり、蒸発器23の車両左側が低くなるように蒸発器23を車両左右方向に傾斜させている。
【0077】
従って、第3実施形態では送風機11の回転軸19の方向と、蒸発器23の傾斜方向がいずれも車両左右方向に向くように配置される。なお、第3実施形態においては、蒸発器23の傾斜方向が車両左右方向であるので、蒸発器23のチューブ長手方向C(図4参照)が車両左右方向に向くように蒸発器23が配置される。
【0078】
また、第3実施形態では右ハンドル車に適用しているので、室内ユニット部10の左側(助手席側)に空気吸い込みダクト14を配置している。
【0079】
次に、第3実施形態よる凝縮水の排水経路について説明すると、ケース31には、蒸発器23の熱交換コア部の下側面のうち、傾斜下端部付近に当接する板状の排水促進ガイド43を車両前後方向に延びるように一体に設けている。排水促進ガイド43が車両前後方向に延びるため、本例では排水促進ガイド43の上端部のうち車両前後方向の両端部に図5の排水口43aに相当する排水口43aが形成されている。
【0080】
そして、蒸発器23の傾斜下端側(車両左側)には、図7に示すように排水促進ガイド43よりも外側(車両左側)に、車両前後方向に延びる排水経路52を形成している。排水促進ガイド43の上端部に付着した凝縮水が車両前後方向の両端部の排水口43aから排水経路52内に流入する。
【0081】
この排水経路52は、図8に破線図示するように、車両後方側が高く、車両前方側が低くなるように傾斜している。排水経路52の車両前方側の最下部は連通穴53により第1排水経路42に連通している。従って、排水経路52内の凝縮水は連通穴53から第1排水経路42内に流入する。
【0082】
この第1排水経路42は第1、第2実施形態と同様のものであり、第1排水経路42内の凝縮水は第2排水経路46を通過してエンジンルーム49にて車外に排水される。また、送風機11のスクロールケーシング18内底部の凝縮水は排水穴44、屈曲板部材45による排水経路44aから第2排水経路46を通過して排水される。
【0083】
ところで、空気吸い込みダクト14には、その上端部の外気導入口20aから雨水、洗車時の水、冬期の雪等が侵入する場合があるので、この侵入水分を排出する必要がある。そこで、第3実施形態では、空気吸い込みダクト14の最下部に排水穴54を設け、この排水穴54を第1排水経路42の下部に連通させている。
【0084】
従って、空気吸い込みダクト14内に外気導入口20aから雨水等の水が侵入しても、空気吸い込みダクト14内の底部に溜まる水分Mを排水穴54から第1排水経路42、更に第2排水経路46を通過して速やかに車外へ排水できる。
【0085】
(第4実施形態)
図9は第4実施形態であり、第1実施形態の変形例である。第4実施形態では、第1実施形態の屈曲板部材45を廃止している。この屈曲板部材45の廃止によりスクロールケーシング18から排水穴44を通過する空気洩れが生じやすくなり、送風性能が低下するが、屈曲板部材45の廃止により室内ユニット10の上下方向寸法を縮小できる。
【0086】
また、第4実施形態では第2排水経路46の長さが後述の図10(第5実施形態)より長くなっており、このように第2排水経路46の長さが長い場合に、第2排水経路46に所定角度θ1の傾斜を設定すると、第2排水経路46の配置のための上下方向スペースを増大させ、ひいては室内ユニット10の上下方向スペースを増大させる。そこで、第4実施形態では第2排水経路46に所定角度θ1の傾斜を設定せずに、第2排水経路46を水平方向に配置している。
【0087】
そして、排水穴44を第2排水経路46よりも所定量hだけ高い位置に設定し、排水穴44の下流経路を車両前方側へ水平に向けてテーパ状段差部55に接続し、このテーパ状段差部55を第2排水経路46に連通している。ここで、テーパ状段差部55は車両前方側へ所定角度で斜め下方へ向かう斜面を形成しており、かつ、段差部55は第1排水経路42の凝縮水落下点aを通る鉛直線L3よりも所定角度θ3だけ排水穴44側の部位(車両後方側の部位)cにて第2排水経路46に接続されている。線L5はこのc点とa点とを結ぶ線であり、角度θ3は線L5と鉛直線L3とがなす角度である。
【0088】
以上により、車両が前後方向に傾斜していないときは第1排水経路42の下部から凝縮水は段差部55よりも下流側の第2排水経路46内に直接落下し、また、車両が前後方向に傾斜しても、第1排水経路42の下部から凝縮水は段差部55上に落下する。そのため、第2排水経路46が水平方向に配置されていても、第1排水経路42および第2排水経路46内の水がスクロールケーシング18内へ逆流することを段差部55により確実に防止できる。
【0089】
(第5実施形態)
図10は第5実施形態であり、第4実施形態の変形例である。第5実施形態では、第2排水経路46の長さが上記の図9(第4実施形態)より短い場合であり、そのため、第2排水経路46に所定角度θ1の傾斜を設定している。つまり、第2排水経路46の長さが短い場合には第2排水経路46自身に所定角度θ2の傾斜を設定しても、室内ユニット10の上下方向寸法の増加分が小さくすむので、問題とならない。また、角度θ2は図1(第1実施形態)の角度θ2と同じ考え方で設定するものである。角度θ1およびθ2はともに、車両の前後方向の傾斜(15°)を考慮して15°以上に設定している。
【0090】
(第6実施形態)
図11は第6実施形態であり、第5実施形態の変形例である。第6実施形態では、第1排水経路42の下部を、スクロールケーシング18の車両前方側の面から離して車両前方側へ折れ曲げ形成して、第2排水経路46の上流端に接続している。また、スクロールケーシング18の最下部の排水穴44は、車両後方側から車両前方側へ向かって水平に延びる排水経路44bを経て第2排水経路46の上流端に接続している。
【0091】
ここで、第2排水経路46の底部傾斜面の上流端部、すなわち、スクロールケーシング18からの排水経路44bの底部と第2排水経路46の底部傾斜面の上流端部との結合角部bが、第1排水経路42の凝縮水落下点aを通る鉛直線L3よりも角度θ2だけ排水穴44側の部位(車両後方側の部位)に形成してある。第2排水経路46の傾斜角度θ1および第2排水経路46の底部傾斜面の上流端位置を決める角度θ2はともに、車両の前後方向の傾斜(15°)を考慮して15°以上に設定している。
【0092】
以上により、第6実施形態においても、第1、第5実施形態と同じ考え方で、第1排水経路42および第2排水経路46内の水がスクロールケーシング18内へ逆流することを確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による室内ユニット部の要部の側面断面図である。
【図2】第1実施形態による室内ユニット部の車室内側から見た正面図である。
【図3】第1実施形態による室内ユニット部の側面図である。
【図4】第1実施形態の蒸発器を例示する正面図である。
【図5】第1実施形態の排水促進ガイドの上部正面図である。
【図6】第2実施形態による室内ユニット部の要部の側面断面図である。
【図7】第3実施形態による室内ユニット部の要部の正面断面図である。
【図8】第3実施形態による室内ユニット部の要部の側面断面図である。
【図9】第4実施形態による室内ユニット部の要部の側面断面図である。
【図10】第5実施形態による室内ユニット部の要部の側面断面図である。
【図11】第6実施形態による室内ユニット部の要部の側面断面図である。
【符号の説明】
10…室内ユニット部、11…送風機、14…空気吸い込みダクト、
16…送風ファン、17…駆動用モータ、18…スクロールケーシング、
23…蒸発器(冷却用熱交換器)、42…第1排水経路、44…排水穴、
46…第2排水経路。
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a drainage structure for condensed water falling from a cooling heat exchanger in a vehicle air conditioner in which a cooling heat exchanger is disposed above a blower to reduce a vehicle mounting space of an indoor unit. .
[0002]
[Prior art]
The present inventor previously disclosed a vehicle air conditioner in the patent application of Japanese Patent Application No. 2001-142209 that achieves both reduction of the vehicle mounting space of the indoor unit and securing of drainability in the horizontal cooling heat exchanger. is suggesting.
[0003]
In this prior application, a cooling heat exchanger composed of an evaporator of a refrigeration cycle is arranged substantially horizontally above the blower, and the blown air from the blower passes through the cooling heat exchanger from below to above. In the vehicle air conditioner, the heat exchange surface of the cooling heat exchanger is inclined at a predetermined angle from the horizontal plane, and the main flow of the blown air from the blower is directed to the higher part of the cooling heat exchanger. ing.
[0004]
According to this, the vehicle mounting space of the indoor unit portion can be reduced by the layout in which the cooling heat exchanger is arranged substantially horizontally above the blower, and at the same time, the main flow of the blown air is higher in the cooling heat exchanger. Therefore, the condensed water collected on the inclined lower end side of the cooling heat exchanger falls smoothly without being hindered by the wind pressure of the main flow of the blown air. Therefore, even if the horizontally placed cooling heat exchanger is disposed above the blower, the drainage of the condensed water can be ensured satisfactorily.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-mentioned prior application, since the wind pressure from the lower side to the upper side of the cooling heat exchanger disappears at the moment when the blower stops operating, that is, the moment when the blowing stops, the condensed water of the cooling heat exchanger Fall into the blower. Even when the blower is in operation, the condensed water may temporarily fall into the blower due to vibration during vehicle travel.
[0006]
In the latter case, the condensed water that has fallen into the blower is immediately blown up by the blown air and adheres to the cooling heat exchanger, so that the condensed water flows along the inclination of the cooling heat exchanger. The lower surface is moved downward, and the condensed water can be drained as usual from the inclined lower end of the cooling heat exchanger. However, in the former case, the condensed water remains in the blower unless the blowing is resumed or the evaporation of the condensed water in the blower is completed. If condensate remains in the blower for a long time in this way, germs can propagate in the residual condensate and cause bad odors, or the residual condensate can be shaken by the vibration of the vehicle and cause flow noise. .
[0007]
In view of the above points, an object of the present invention is to provide a drainage structure for condensed water that falls from a cooling heat exchanger into a blower in a vehicle air conditioner in which a cooling heat exchanger is disposed above the blower. To do.
[0008]
Another object of the present invention is to simplify the drainage structure of condensed water falling from the cooling heat exchanger into the blower in the vehicle air conditioner in which the cooling heat exchanger is disposed above the blower. To do.
[0009]
In the vehicle air conditioner in which the cooling heat exchanger is disposed above the blower, the present invention is compatible with drainage of condensed water falling from the cooling heat exchanger into the blower and suppression of deterioration of the blowing performance. The other purpose is to plan.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
  In order to achieve the above object, the invention described in claim 1 includes a blower (11) for blowing air and a cooling heat exchanger (23) for cooling the blown air of the blower (11),
  Downstream of the blower (11), andA cooling heat exchanger (23) is placed above the blower (11).When the blower (11) is stopped, the condensed water falls from the cooling heat exchanger (23) into the blower (11).
  The cooling heat exchanger (23) is disposed so as to be inclined at a predetermined angle (θe) from the horizontal plane,
  A drain hole (44) for draining water in the blower (11) is provided at the lower part of the blower (11),
  Main drainage path (42, 46) for draining condensed water from the heat exchanger (23) for coolingIs continuously formed from the inclined lower end of the cooling heat exchanger (23) toward the lower drain hole (46a),
  thisThe drainage hole (44) is communicated with the main drainage path (42, 46).
[0011]
Thereby, the condensed water that has entered the blower (11) can be drained out of the vehicle through the drainage holes (44) through the main drainage channels (42, 46). For this reason, it is possible to prevent problems such as condensate remaining in the blower (11) for a long time and causing bad odor, or residual condensate being shaken by vibrations of the vehicle and generating flow noise.
[0012]
In addition, the condensed water from the cooling heat exchanger (23) and the condensed water that has entered the blower (11) can be drained outside the vehicle through a common drainage path (42, 46). The structure can be simplified.
[0013]
  As in the invention described in claim 2, in claim 1, the main drainage path specifically includes a first drainage path (42) for draining condensed water from the cooling heat exchanger (23), and Connected to the downstream side of the first drainage path (42), the condensed water from the first drainage path (42) and the water from the drainage hole (44)From the drain hole (46a)It is comprised from the 2nd drainage path (46) which drains out of a vehicle.
[0014]
According to a third aspect of the present invention, in the second aspect, the second drainage path (46) is inclined obliquely downward in the vehicle longitudinal direction, and the inclination angle (θ1) of the second drainage path (46) is 15 °. As described above, the upper end position (b) of the bottom inclined surface of the second drainage path (46) with respect to the vertical line (L3) passing through the condensed water drop point (a) of the first drainage path (42) 44), the angle (θ2) formed by the line (L4) connecting the upper end position (b) and the condensed water drop point (a) and the vertical line (L3) is 15 ° or more. To do.
[0015]
By the way, the vehicle is inclined about 15 ° in the front-rear direction by traveling uphill or downhill. In claim 3, paying attention to this point, the second drainage path (46) is inclined obliquely downward in the longitudinal direction of the vehicle, and the inclination angle (θ1) is set to 15 ° or more. Even if the vehicle inclines in the front-rear direction, the second drainage path (46) can maintain the inclined state in the obliquely downward direction.
[0016]
Further, by setting the angle (θ2) to 15 ° or more, the condensed water in the first drainage channel (42) is placed on the bottom inclined surface of the second drainage channel (46) even when the vehicle tilts in the front-rear direction. Can maintain a falling state. Thus, the condensed water in the first drainage path (42) and the second drainage path (46) can be prevented from flowing back into the blower (11) through the drainage hole (44).
[0017]
  In the invention according to claim 4,A blower (11) for blowing air, and a cooling heat exchanger (23) for cooling the blown air of the blower (11),
  A cooling heat exchanger (23) is arranged above the blower (11), and a drain hole (44) for draining water in the blower (11) is provided at the lower part of the blower (11).
  The drainage hole (44) communicates with the main drainage passage (42, 46) for draining the condensed water from the cooling heat exchanger (23),
  The main drainage path is connected to the first drainage path (42) for draining the condensed water from the cooling heat exchanger (23) and the downstream side of the first drainage path (42), and the first drainage path (42). The second drainage channel (46) for draining the condensed water from the drainage and the water from the drainage hole (44) to the outside of the vehicle,
  The second drainage channel (46) is disposed substantially horizontally, the drainage hole (44) is at a position higher than the second drainage channel (46) by a predetermined amount, and the drainage hole (44) is a step portion for preventing backflow. It is characterized by communicating with the second drainage channel (46) via (55).
[0018]
Thereby, the water in the blower (11) can be discharged from the drainage hole (44) to the outside of the vehicle through the step portion (55) and the second drainage path (46). Moreover, even if the second drainage channel (46) is arranged horizontally, the stepped portion (55) provided between the drainage hole (44) and the second drainage channel (46) can be used from the second drainage channel (46). Backflow of water to the drain hole (44) side can be prevented.
[0019]
Further, when the second drainage path (46) is long, if the second drainage path (46) is inclined as in claim 3, the vertical space for the arrangement of the second drainage path (46) is provided. However, according to the fourth aspect, the second drainage path (46) is horizontally arranged even when the second drainage path (46) is long. The space in the vertical direction for this is reduced, which is practically advantageous.
[0020]
According to a fifth aspect of the present invention, in any one of the first to fourth aspects, the drainage path (44a) of the drainage hole (44) has a labyrinth structure that suppresses air leakage from the blower (11). It is characterized by that.
[0021]
Thereby, even if the drainage hole (44) opens in the lower part of the blower (11), the pressure drop in the blower (11) can be suppressed to a small amount, and the deterioration of the blowing performance can be suppressed to a small amount.
[0022]
  Claim7In the invention described in claim 1, the claims 1 to6In any one of these, in the lower part of the suction duct (14) of an air blower (11),SuckA drain hole (54) for draining the water in the duct (14) is provided,
  The drain hole (54) communicates with the main drain path (42, 46).
[0023]
By the way, rainwater or the like flows into the air suction duct (14) of the blower (11) through the outside air introduction port (20a), and the inflow moisture into the duct is also simplified using the drainage path of the condensed water. Can be drained.
[0026]
  Claim6In the invention described in claim5, The labyrinth structure extends in the direction opposite to the air blowing direction in the blower (11) after being directed substantially vertically downward from the air blowing front side portion of the drain hole (44) to the air blowing direction in the blower (11). It is characterized by comprising a bent plate member (45).
[0027]
According to this, when the blown air tries to pass through the drain hole (44), it first collides with the drooping portion substantially perpendicular to the blowing direction of the bent plate member (45) and can prevent the air from passing through. Even if the plate member (45) has an L-shaped simple bent shape, it is possible to satisfactorily suppress the deterioration of the blowing performance.
[0028]
In addition, the code | symbol in the bracket | parenthesis of each said means shows the correspondence with the specific means as described in embodiment mentioned later.
[0029]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(First embodiment)
1 to 3 exemplify a vehicle mounting state of the indoor unit portion 10 of the vehicle air conditioner according to the first embodiment, and FIG. 1 is a longitudinal sectional view of a main part (lower portion) of the indoor unit portion 10. FIG. 2 is a front view of the indoor unit 10 viewed from the vehicle interior side, and FIG. 3 is a right side view of the indoor unit 10. The front, back, top, bottom, left and right arrows in each figure indicate the directions of the indoor unit 10 in a vehicle-mounted state.
[0030]
The indoor unit 10 is disposed at a substantially central portion in the left-right direction inside an instrument panel (not shown) at the front of the vehicle interior. As shown in FIGS. 2 and 3, the indoor unit section 10 is roughly divided into a blower 11 disposed in the lower part in the vertical direction, a heat exchange part 12 disposed in the middle part in the vertical direction, and an upper stage part in the vertical direction. The blowout mode switching unit 13 is provided. That is, the indoor unit unit 10 has a vertical layout configuration in which the blower 11, the heat exchange unit 12, and the blowing mode switching unit 13 are stacked in the vertical direction.
[0031]
In this example, since the indoor unit 10 is applied to a right-hand drive vehicle, an air suction duct 14 for introducing inside and outside air is arranged on the left side (passenger seat side) of the indoor unit 10. Yes.
[0032]
The blower 11 includes a resin blower fan 16, a fan drive motor 17, and a resin scroll casing 18 that houses the fan 16. The blower fan 16 is composed of a centrifugal multiblade fan (sirocco fan) in which a large number of arc-shaped blades are arranged in the circumferential direction, and the central portion of the blower fan 16 is fastened integrally to a rotating shaft 19 of a motor 17. A rotating shaft 19 of the motor 17 is arranged in the vehicle left-right direction.
[0033]
As shown in FIG. 1, the scroll casing 18 is arranged so that the winding start portion (nose portion) 18a of the scroll casing 18 is located on the vehicle rear side and the winding end portion 18b is located on the vehicle front side. Here, the winding direction of the scroll casing 18 is a direction in which the diameter of the scroll shape gradually increases from the winding start portion (nose portion) 18a toward the winding end portion 18b. And the ventilation fan 16 rotates in the winding direction (arrow A direction of FIG. 1) of the scroll casing 18, and the air discharged from the ventilation fan 16 flows in the scroll casing 18 along a scroll winding direction.
[0034]
Further, the scroll casing 16 is covered with a winding start portion (a nose portion) 18a of the scroll casing 18 so that the centrifugal blower fan 16 is not exposed when the centrifugal blower fan 16 is viewed from above. 18 is arranged. That is, in the horizontal direction of the blower fan 16, the winding start portion (nose portion) 18a is located on the outer side (vehicle front side) than the outer peripheral surface of the blower fan 16.
[0035]
Here, since the vehicle is normally inclined about 15 ° in the front-rear direction when traveling uphill and downhill, a tangent line connecting the arc shape of the outer peripheral surface of the blower fan 16 and the arc shape of the winding start portion (nose portion) 18a. When the angle formed by L2 and the vertical line L1 passing through the point X where the tangent L2 contacts the outer peripheral surface of the blower fan 16 is θn, this angle θn is the inclination angle (15 °) in the front-rear direction of the vehicle. In consideration of this, it is preferable to set the angle to 15 ° or more.
[0036]
As shown in FIG. 2, in the scroll casing 18, the motor 17 of the blower 11 is disposed on the right side (driver's seat side) in the left-right direction of the vehicle, and the blower fan 16 is disposed on the left side (passenger seat side). The lower end of the air suction duct 14 is connected to an air suction port 18c (FIG. 2) provided on the left side (passenger seat side). The air suction duct 14 extends upward along the left side of the heat exchanging unit 12, and an upper end portion thereof is disposed at a vehicle front side portion of the blowing mode switching unit 13.
[0037]
An outside air introduction port 20a and an inside air introduction port 20b are provided at the upper end portion of the air suction duct 14, and a plate-like inside / outside air switching door 21 is disposed in the inner space of the upper end portion of the duct so as to be rotatable about the rotation shaft 21a. is doing. By opening and closing the outside air introduction port 20a and the inside air introduction port 20b by the inside / outside air switching door 21, the blower 11 can switch and introduce vehicle interior air (inside air) or vehicle interior outside air (outside air) via the duct 14. ing. An air cleaning filter 22 is disposed inside the air suction duct 14.
[0038]
On the other hand, an evaporator (cooling heat exchanger) 23 of the heat exchanging unit 12 is arranged in a substantially horizontal direction above (directly above) the vehicle left and right direction of the blower 11. More specifically, the dimension of the evaporator 23 in the vehicle left-right direction (tube stacking direction B in FIG. 4 to be described later) is sufficiently larger than the dimension of the blower 11 in the vehicle left-right direction (axis dimension). And the substantially center part of the vehicle 23 of the left-right direction of the evaporator 23 is located in the substantially center part of the left-right direction of the vehicle of the blower 11 (refer FIG. 2). For this reason, the main flow of the blowing air from the blower 11 is directed to the substantially central portion of the evaporator 23 in the left-right direction of the vehicle.
[0039]
On the other hand, with respect to the longitudinal direction of the vehicle, the rotating shaft 19 which is the central portion of the blower 11 is arranged to be biased toward the vehicle rear side (inclined upper end side) of the evaporator 23 as shown in FIG.
[0040]
Here, the specific configuration and arrangement layout of the evaporator 23 will be described in more detail. FIG. 4 illustrates the specific configuration of the evaporator 23, and the evaporator 23 includes a plurality of flat tubes constituting a refrigerant passage. 24, corrugated fins 25 joined between the plurality of tubes 24, tank portions 26 and 27 that are integrally formed at both longitudinal ends of the tubes 24 and communicate with each other between the plurality of tubes 24, and refrigerant And an entrance / exit joint 28.
[0041]
Furthermore, in the evaporator 23 of this example, the side plates 29 and 30 which comprise a side refrigerant path are arrange | positioned at the both-sides surface part of the lamination direction (vehicle left-right direction) B of the tube 24, and it has the structure. Of the side plates 29 and 30 at both ends in the left-right direction of the vehicle, the refrigerant inlet / outlet joint 28 is joined to the vehicle front side (tank portion 26 side) of the side plate 29 on the right side of the vehicle. Each member of the evaporator 23 is formed of a metal material having good heat conductivity such as aluminum and is assembled by integral brazing.
[0042]
As shown in FIGS. 1 and 3, the evaporator 23 is inclined from the horizontal plane by a predetermined angle θe so that the front side is lower than the rear side in the vehicle longitudinal direction. Here, the larger the inclination angle θe of the evaporator 23, the better the drainage of the condensed water. On the other hand, the vertical arrangement space of the evaporator 23 increases, so the drainage of the condensed water and the evaporator 23 are increased. The inclination angle θe of the evaporator 23 is set to an angle in the vicinity of 20 ° from the viewpoint of suppressing the arrangement space. Further, as shown in FIG. 4, since the longitudinal direction C of the tube 24 is directed in the vehicle front-rear direction, the evaporator 23 is inclined along the longitudinal direction of the tube 24.
[0043]
By the way, the scroll casing 18 and the case 31 located on the upper side of the scroll casing 18 are divided into two in the vehicle left-right direction by a dividing line 32 (FIG. 2) located substantially in the center of the indoor unit 10 in the vehicle left-right direction. The left and right divided cases are integrally formed of resin, and the left and right divided cases are integrally fastened by fastening means such as metal spring clips and screws.
[0044]
As shown in FIG. 3, a heater core 33 is installed in a part of the case 31 on the downstream side of the evaporator 23 (on the upper side of the vehicle) and on the front side of the vehicle. Here, the heater core 33 is arranged in a substantially horizontal state with an inclination along the inclination of the evaporator 23. The heater core 33 is a heating heat exchanger that heats blown air using engine cooling water (hot water) as a heat source.
[0045]
In the case 31, a bypass passage 34 is formed in a portion of the heater core 33 on the vehicle rear side. A plate-like slide type air mix door 35 is slidably disposed in the vehicle front-rear direction at a portion immediately below the heater core 33 and the bypass passage 34 (an upper portion of the evaporator 23).
[0046]
This slide type air mix door 35 serves as a temperature adjusting means, and the air volume ratio between the warm air heated by passing through the heater core 33 and the cold air passing through the bypass passage 34 by sliding in the vehicle longitudinal direction. To adjust the temperature of air blown into the passenger compartment. By adopting the air mix door 35 that can slide in the vehicle front-rear direction as described above, the door arrangement space in the vertical direction can be greatly reduced as compared with the case where the rotary plate door is adopted.
[0047]
In the upper part of the heater core 33, a hot air passage 36 is formed in which warm air after passing through the heater core 33 flows from the vehicle front side toward the vehicle rear side as indicated by an arrow D. The hot air from the hot air passage 36 (arrow D) and the cold air from the bypass passage 34 (arrow E) are mixed in the working space inside the blowout mode switching rotary door 37 to become air at a predetermined temperature. That is, the working space of the rotary door 37 also serves as an air mixing chamber.
[0048]
Here, the blowout mode switching rotary door 37 has a known configuration and has a semi-cylindrical shape or a cylindrical shape extending in the left-right direction of the vehicle, and has a rotation shaft at both ends in the axial direction (the left-right direction of the vehicle). It is integrally molded with resin.
[0049]
The rotary door 37 has a surface (semi-cylindrical or cylindrical circumferential surface) that is separated from the rotation axis by a predetermined dimension in the radial direction as a door surface. The openings 38, 39, and 40 of the face, foot, and defroster are opened and closed on the surface. The openings 38, 39, 40 are arranged at predetermined intervals in the circumferential direction of the door surface of the rotary door 37.
[0050]
The face opening 38 opens to the rear side of the vehicle at the upper surface of the working space of the rotary door 37, and the face opening 38 blows air toward the upper side (occupant head side) of the vehicle interior. Communicated with a face outlet (not shown). In addition, the foot opening 39 opens to the left and right sides of the lower surface of the working space of the rotary door 37, and the foot opening 39 has foot blow ducts (not shown) extending downward on both the left and right sides of the case 31. Air is blown out from the foot outlets provided at the lower ends of the left and right foot outlet ducts toward passenger feet in the passenger compartment.
[0051]
The defroster opening 40 opens to the front side of the vehicle on the upper surface of the working space of the rotary door 37, and the defroster opening 40 blows out air toward the inner surface of the vehicle windshield (not shown). ).
[0052]
Since a plurality of outlet openings 38 to 40 arranged in the circumferential direction of the door can be switched by rotating one rotary door 37, the arrangement space in the vertical direction of the outlet mode switching part can be set as an outlet mode switching part by a normal plate door. Can be reduced compared to
[0053]
Next, the drainage path of the condensed water from the evaporator 23 will be described. As shown in FIGS. 1 and 3, an auxiliary drainage member 41 is attached to the outer side of the scroll casing 18 and the case 31 (the vehicle front side) on the inclined lower end side (vehicle front side) of the evaporator 23. A first drainage path 42 is formed in 41. The auxiliary drainage member 41 is a resin plate member, and is formed so as to extend over the entire length of the evaporator 23 in the left-right direction of the vehicle in the vicinity of the inclined lower end portion (vehicle front side end portion) of the evaporator 23. Thus, the first drainage path 42 is also formed over the entire length of the evaporator 23 in the vehicle left-right direction in the vicinity of the inclined lower end portion of the evaporator 23.
[0054]
Further, in the case 31, a plate-shaped drainage promotion guide 43 that contacts the vicinity of the inclined lower end portion (the portion on the extension of the arrow F in FIG. 4) of the lower surface of the heat exchange core portion of the evaporator 23 is an evaporator. 23 is integrally formed over the entire length in the vehicle left-right direction. In the upper end portion of the drainage promotion guide 43, drainage ports 43a (see FIGS. 1 and 5) having a notch shape are formed in the vicinity of both end portions in the left-right direction of the vehicle. The condensed water generated in the evaporator 23 does not fall directly downward due to the surface tension between the evaporator surface and the upward wind pressure by the blower 11, and as shown in FIG. It travels diagonally downward along the lower surface of the replacement core. The condensed water adheres to the upper end portion of the drainage promotion guide 43.
[0055]
In the vicinity of the drainage promotion guide 43, as shown by arrows H and I in FIG. 5, the blown air of the blower 11 flows so as to spread from the blowing passage portion of the scroll casing 18 to the left and right sides of the vehicle. Due to this air flow, the condensed water moves the upper end of the drainage promotion guide 43 to the left and right sides of the vehicle and reaches the drainage ports 43a on both the left and right sides. Then, the condensed water flows into the first drainage path 42 through both the drainage ports 43a.
[0056]
As shown in FIG. 1, the first drainage passage 42 is formed so as to be inclined obliquely downward from the front side of the vehicle toward the rear side of the vehicle along the scroll casing 18 of the blower 11 and reach the bottom of the scroll casing 18. It is. A drainage hole 44 is formed in the lowermost part of the scroll casing 18. The drainage hole 44 has a slit-like shape extending in the lateral direction of the vehicle with a minute width of about mm, and a bent plate member 45 bent in an L shape (key shape) is provided below the drainage hole 44. is there. The bent plate member 45 may be formed integrally with the scroll casing 18 or formed separately and fixed to the scroll casing 18.
[0057]
The bent plate member 45 forms a drainage path 44 a having a labyrinth structure at a portion immediately below the drainage hole 44 in order to suppress a reduction in blowing performance due to the opening of the drainage hole 44 as much as possible. Therefore, in this example, the bent plate member 45 hangs down from the front side portion in the blowing direction A of the drain hole 44 in a direction perpendicular to the blowing direction A (for example, about 5 mm), and this hanging portion In the direction opposite to the air blowing direction A from the lower end, the shape is an L shape extending a predetermined dimension (for example, about 10 mm).
[0058]
The first drainage path 42 communicates with a second drainage path 46 that is inclined obliquely downward from the vehicle rear side toward the vehicle front side at a lower portion of the scroll casing 18. A drainage path 44 a downstream of the drainage hole 44 of the scroll casing 18 also communicates with the upper end of the second drainage path 46.
[0059]
More specifically, in the auxiliary drainage member 41, the lower portion of the scroll casing 18 is vertically hung downward from the bottom surface portion of the scroll casing 18, and further, an L shape is formed horizontally below the bent plate member 45. A bent wall surface 47 is formed. The lower end tip of the bent plate member 45 faces the vertical wall surface of the bent wall surface 47 at a predetermined interval. Therefore, in this example, the drainage path 44 a having a labyrinth structure is formed by combining the bent plate member 45 bent in an L shape (key shape) and the bent wall surface 47.
[0060]
The second drainage passage 46 protrudes into the engine room 49 through a through hole 51 of a vehicle body side partition plate (firewall) 50 that partitions the vehicle compartment 48 and the engine room 49. And the front-end | tip opening part of the 2nd drainage channel 46 forms the drain hole 46a, and drains condensed water from this drain hole 46a. The pipe member 46 b that forms the second drainage path 46 may be formed integrally with the auxiliary drainage member 41 or may be formed separately and fixed to the auxiliary drainage member 41.
[0061]
By the way, the vehicle is normally inclined about 15 ° in the front-rear direction by traveling uphill and downhill. If the vehicle is tilted in the front-rear direction, the condensed water in the second drainage passage 46 may flow back into the scroll casing 18 through the drainage hole 44. Therefore, in the present embodiment, the slanting downward inclination angle θ1 of the second drainage path 46 is set to 15 ° or more, and the angle θ2 that defines the upstream end position of the bottom surface of the second drainage path 46 is set to 15 It is set to more than °.
[0062]
Here, the angle θ2 is defined as follows. L3 is a vertical line passing through the condensate falling point a of the first drainage path 42, and b point is a corner of the upstream end position of the inclined bottom surface part of the second drainage path 46, and this corner b is It is located on the drain hole 44 side by an angle θ2 from the vertical line L3. That is, the line L4 is a line connecting the condensed water drop point a and the corner b of the first drainage path 42, and the angle formed by the line L4 and the vertical line L3 is θ2.
[0063]
Thereby, even when the vehicle is inclined in the front-rear direction, the condensed water from the first drainage path 42 always falls on the inclined bottom surface portion of the second drainage path 46, so that the condensed water from the first drainage path 42 is Without flowing backward into the scroll casing 18, the water is drained outside the vehicle along the inclination of the second drainage path 46.
[0064]
Next, the function and effect of this embodiment will be described. When the blower 11 is in a steady state, the upward wind pressure from the blower 11 acts on the evaporator 23. Therefore, the condensed water generated in the evaporator 23 is subjected to the surface tension between the evaporator surface and the upward wind pressure. , And does not fall directly downward, and moves obliquely downward along the lower surface of the heat exchange core portion of the evaporator 23 as shown in FIG. Adhere to.
[0065]
The condensed water at the upper end of the drainage promotion guide 43 moves to both ends in the left-right direction of the vehicle by the air flow to the left and right sides of the vehicle shown by arrows H and I in FIG. The condensed water flows into the first drainage path 42 from the first drainage path 42. The condensed water passes from the first drainage path 42 through the second drainage path 46 and is drained from the drain hole 46a at the tip to the outside of the vehicle. During operation of the blower 11, since the pressure in the scroll casing 18 is high, the condensed water in the first drainage path 42 does not flow back into the scroll casing 18 through the drainage hole 44.
[0066]
On the other hand, at the moment when the blower 11 is stopped from the operating state (the moment when the blower is stopped), there is no upward wind pressure acting on the evaporator 23, so that as shown by the water droplets J in FIG. The condensed water falls and the condensed water tends to accumulate at the bottom of the scroll casing 18. A broken line K in FIG. 1 indicates condensed water collected at the bottom of the scroll casing 18. Even when the blower 11 is in operation, when the vehicle vibrates in the vertical direction, a phenomenon occurs in which condensed water falls into the scroll casing 18 from the lower surface of the evaporator 23 due to the influence of the vibration.
[0067]
However, according to the present embodiment, the drainage hole 44 is opened at the lowermost part of the scroll casing 18 and the drainage hole 44 is communicated with the second drainage path 46, so that the condensed water in the scroll casing 18 is discharged to the drainage hole. 44 can pass through the second drainage path 46 and drain quickly to the outside of the vehicle. Accordingly, it is possible to prevent problems such as condensate water staying in the scroll casing 18 for a long time and causing a strange odor, or the staying condensate water in the scroll casing 18 swaying due to vehicle vibration and generating abnormal noise. .
[0068]
Moreover, since the condensed water in the blower 11 can be drained by using the second drainage path 46 for draining the condensed water in a steady state, the drainage structure of the condensed water in the blower 11 can be simply reduced. Can be configured at cost.
[0069]
Furthermore, since the drainage hole 44 is opened in the scroll casing 18, there is a concern that the pressure in the scroll casing 18 is lowered due to air leakage from the drainage hole 44, and the blowing performance is lowered. Since the drainage path 44a of the labyrinth structure by the bent plate member 45 is formed in the lower part of the drainage hole 44, the air leakage from the drainage hole 44 can be suppressed well, and the deterioration of the blowing performance can be suppressed.
[0070]
In particular, in this embodiment, the bent plate member 45 hangs down from the front side portion of the drainage hole 44 in the blowing direction A in the direction perpendicular to the blowing direction A, and is opposite to the blowing direction A from the lower end of the drooping portion. Since it has an L shape extending in the direction, when the blown air tries to pass through the drainage hole 44, the air first collides with the drooping portion of the bent plate member 45 in the direction perpendicular to the blowing direction A, and the air Since passage through can be prevented, even if the bent plate member 45 has an L-shaped simple bent shape, it is possible to reliably suppress a decrease in blowing performance.
[0071]
Further, when the blower 11 is stopped, the pressure in the blower 11 is reduced to the atmospheric pressure. Therefore, when the vehicle is tilted in the front-rear direction due to uphill running or downhill running, the first drainage path 42 to the second drainage path 46 The condensed water that has flowed into the air passes through the drain hole 44 and tends to flow back into the scroll casing 18. However, according to the present embodiment, both the inclination angle θ1 of the second drainage path 46 and the angle θ2 that defines the upstream end position b of the bottom surface portion of the second drainage path 46 correspond to the inclination angle in the vehicle longitudinal direction. Since the angle is set to 15 ° or more, the condensed water from the first drainage path 42 always falls on the inclined bottom surface portion of the second drainage path 46 even when the vehicle is tilted in the front-rear direction. Condensed water from the path 42 can be drained out of the vehicle along the slope of the second drain path 46. Therefore, it is possible to reliably prevent the condensed water in the first drainage path 42 and the second drainage path 46 from flowing back into the scroll casing 18.
[0072]
Further, when condensed water falls at the moment when the operation of the blower 11 is stopped (at the moment when blowing is stopped), or when condensed water falls due to vibration of the vehicle and the condensed water hits the rotating blower fan 16, the blower fan 16 generates an abnormal noise. However, according to the present embodiment, the centrifugal blower fan 16 is covered by the winding start portion (nose portion) 18a of the scroll casing 18 and the centrifugal blower fan 16 is viewed from above when viewed from above. Since it is made not to expose, even if condensed water falls, it can prevent that condensed water hits the ventilation fan 16 in rotation, and generation | occurrence | production of abnormal noise can be prevented.
[0073]
(Second Embodiment)
In the first embodiment, the evaporator 23 is inclined so that the front side becomes lower and the rear side becomes higher in the vehicle longitudinal direction. In the second embodiment, the evaporator 23 is arranged in the vehicle longitudinal direction as shown in FIG. It inclines so that the front side becomes higher and the rear side becomes lower.
[0074]
For this reason, in the second embodiment, the first drainage path 42 through which condensed water flows from the inclined lower end portion located on the vehicle rear side of the evaporator 23 is moved downward from above along the outer peripheral shape of the scroll casing 18 on the vehicle rear side. Is forming. The lowermost drainage hole 44, the bent plate member 45, the second drainage passage 46, etc. of the scroll casing 18 are provided in the second embodiment as in the first embodiment.
[0075]
(Third embodiment)
7 and 8 show a third embodiment. In the first and second embodiments, the evaporator 23 is inclined in the vehicle front-rear direction, but in the third embodiment, the evaporator 23 is inclined in the vehicle left-right direction as shown in FIG.
[0076]
More specifically, in the third embodiment, the evaporator 23 is inclined in the left-right direction of the vehicle so that the right side of the evaporator 23 is higher and the left side of the evaporator 23 is lower.
[0077]
Therefore, in 3rd Embodiment, it arrange | positions so that the direction of the rotating shaft 19 of the air blower 11 and the inclination direction of the evaporator 23 may all face a vehicle left-right direction. In the third embodiment, since the inclination direction of the evaporator 23 is the left-right direction of the vehicle, the evaporator 23 is arranged so that the tube longitudinal direction C (see FIG. 4) of the evaporator 23 faces the left-right direction of the vehicle. The
[0078]
Further, since the third embodiment is applied to a right-hand drive vehicle, an air suction duct 14 is disposed on the left side (passenger seat side) of the indoor unit portion 10.
[0079]
Next, the drainage path of the condensed water according to the third embodiment will be described. The case 31 has a plate-shaped drainage promotion guide 43 that contacts the vicinity of the inclined lower end portion of the lower surface of the heat exchange core portion of the evaporator 23. Are integrally provided so as to extend in the vehicle longitudinal direction. Since the drainage promotion guide 43 extends in the vehicle front-rear direction, in this example, drainage ports 43a corresponding to the drainage ports 43a in FIG.
[0080]
A drainage path 52 extending in the vehicle front-rear direction is formed outside the drainage promotion guide 43 (on the left side of the vehicle) as shown in FIG. The condensed water adhering to the upper end of the drainage promotion guide 43 flows into the drainage path 52 from the drainage ports 43a at both ends in the vehicle front-rear direction.
[0081]
As shown by the broken line in FIG. 8, the drainage path 52 is inclined so that the vehicle rear side is high and the vehicle front side is low. The lowermost portion of the drainage path 52 on the vehicle front side communicates with the first drainage path 42 through the communication hole 53. Accordingly, the condensed water in the drainage channel 52 flows into the first drainage channel 42 from the communication hole 53.
[0082]
The first drainage path 42 is the same as in the first and second embodiments, and the condensed water in the first drainage path 42 passes through the second drainage path 46 and is drained outside the vehicle in the engine room 49. . Further, the condensed water in the bottom of the scroll casing 18 of the blower 11 is drained through the drainage hole 44 and the drainage path 44 a by the bent plate member 45 through the second drainage path 46.
[0083]
By the way, since rain water, water during car washing, snow in winter, and the like may enter the air suction duct 14 from the outside air inlet 20a at the upper end portion thereof, it is necessary to discharge this intrusion moisture. Therefore, in the third embodiment, a drain hole 54 is provided in the lowermost part of the air suction duct 14, and the drain hole 54 is communicated with the lower part of the first drain path 42.
[0084]
Therefore, even if water such as rainwater enters the air suction duct 14 from the outside air introduction port 20a, the water M accumulated at the bottom of the air suction duct 14 is discharged from the drain hole 54 to the first drain path 42 and further to the second drain path. The water can be quickly drained outside the vehicle after passing through 46.
[0085]
(Fourth embodiment)
FIG. 9 shows the fourth embodiment, which is a modification of the first embodiment. In the fourth embodiment, the bent plate member 45 of the first embodiment is eliminated. By eliminating the bent plate member 45, air leakage from the scroll casing 18 through the drain hole 44 is likely to occur, and air blowing performance is reduced. However, by eliminating the bent plate member 45, the vertical dimension of the indoor unit 10 can be reduced.
[0086]
In the fourth embodiment, the length of the second drainage path 46 is longer than that of FIG. 10 (fifth embodiment), which will be described later. When the inclination of the predetermined angle θ1 is set in the drainage path 46, the vertical space for the arrangement of the second drainage path 46 is increased, and consequently the vertical space of the indoor unit 10 is increased. Therefore, in the fourth embodiment, the second drainage path 46 is disposed in the horizontal direction without setting the inclination of the predetermined angle θ1 to the second drainage path 46.
[0087]
Then, the drainage hole 44 is set at a position higher than the second drainage path 46 by a predetermined amount h, and the downstream path of the drainage hole 44 is connected horizontally to the tapered step portion 55 toward the front side of the vehicle. The step portion 55 communicates with the second drainage path 46. Here, the tapered stepped portion 55 forms a slope that is inclined obliquely downward at a predetermined angle toward the front side of the vehicle, and the stepped portion 55 is from a vertical line L3 passing through the condensed water falling point a of the first drainage path 42. Is also connected to the second drainage path 46 at a portion c on the drainage hole 44 side (portion on the vehicle rear side) by a predetermined angle θ3. A line L5 is a line connecting the points c and a, and an angle θ3 is an angle formed by the line L5 and the vertical line L3.
[0088]
As described above, when the vehicle is not inclined in the front-rear direction, the condensed water directly falls from the lower part of the first drainage path 42 into the second drainage path 46 on the downstream side of the step portion 55, and the vehicle is Even if it inclines, the condensed water falls on the step portion 55 from the lower part of the first drainage path 42. Therefore, even if the second drainage path 46 is disposed in the horizontal direction, the stepped portion 55 can reliably prevent the water in the first drainage path 42 and the second drainage path 46 from flowing back into the scroll casing 18.
[0089]
(Fifth embodiment)
FIG. 10 shows the fifth embodiment, which is a modification of the fourth embodiment. In the fifth embodiment, the length of the second drainage path 46 is shorter than that in FIG. 9 (fourth embodiment). Therefore, the second drainage path 46 is set to have an inclination of a predetermined angle θ1. In other words, when the length of the second drainage path 46 is short, the increase in the vertical dimension of the indoor unit 10 can be reduced even if the inclination of the predetermined angle θ2 is set in the second drainage path 46 itself. Don't be. The angle θ2 is set based on the same concept as the angle θ2 in FIG. 1 (first embodiment). Both the angles θ1 and θ2 are set to 15 ° or more in consideration of the inclination (15 °) in the longitudinal direction of the vehicle.
[0090]
(Sixth embodiment)
FIG. 11 shows a sixth embodiment, which is a modification of the fifth embodiment. In the sixth embodiment, the lower portion of the first drainage path 42 is bent away from the front surface of the scroll casing 18 toward the vehicle front side and connected to the upstream end of the second drainage path 46. . Further, the lowermost drainage hole 44 of the scroll casing 18 is connected to the upstream end of the second drainage path 46 through a drainage path 44b extending horizontally from the vehicle rear side toward the vehicle front side.
[0091]
Here, an upstream end portion of the bottom inclined surface of the second drainage path 46, that is, a joint corner portion b between the bottom portion of the drainage path 44 b from the scroll casing 18 and the upstream end portion of the bottom inclined surface of the second drainage path 46 is The first drainage path 42 is formed in a part (the part on the vehicle rear side) on the drainage hole 44 side by an angle θ2 with respect to the vertical line L3 passing through the condensed water drop point a. Both the inclination angle θ1 of the second drainage path 46 and the angle θ2 that determines the upstream end position of the bottom inclined surface of the second drainage path 46 are set to 15 ° or more in consideration of the inclination (15 °) in the longitudinal direction of the vehicle. ing.
[0092]
As described above, also in the sixth embodiment, the water in the first drainage path 42 and the second drainage path 46 can be reliably prevented from flowing back into the scroll casing 18 in the same way as the first and fifth embodiments. .
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side sectional view of an essential part of an indoor unit according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a front view of the indoor unit according to the first embodiment as viewed from the vehicle interior side.
FIG. 3 is a side view of the indoor unit according to the first embodiment.
FIG. 4 is a front view illustrating an evaporator according to the first embodiment.
FIG. 5 is an upper front view of the drainage promotion guide of the first embodiment.
FIG. 6 is a side sectional view of a main part of an indoor unit according to a second embodiment.
FIG. 7 is a front sectional view of a main part of an indoor unit according to a third embodiment.
FIG. 8 is a side cross-sectional view of a main part of an indoor unit according to a third embodiment.
FIG. 9 is a side sectional view of an essential part of an indoor unit according to a fourth embodiment.
FIG. 10 is a side sectional view of a main part of an indoor unit according to a fifth embodiment.
FIG. 11 is a side sectional view of a main part of an indoor unit according to a sixth embodiment.
[Explanation of symbols]
10 ... indoor unit, 11 ... blower, 14 ... air suction duct,
16 ... Blower fan, 17 ... Drive motor, 18 ... Scroll casing,
23 ... Evaporator (cooling heat exchanger), 42 ... First drainage path, 44 ... Drainage hole,
46: Second drainage channel.

Claims (7)

空気を送風する送風機(11)と、前記送風機(11)の送風空気を冷却する冷却用熱交換器(23)とを備え、
前記送風機(11)の下流側であって、かつ、前記送風機(11)の上方に前記冷却用熱交換器(23)を配置して前記送風機(11)の停止時には前記冷却用熱交換器(23)から凝縮水が前記送風機(11)内に落下する配置関係になっており、
前記冷却用熱交換器(23)は水平面より所定角度(θe)だけ傾斜して配置されており、
前記送風機(11)の下部に前記送風機(11)内の水を排水する排水穴(44)を設け、
前記冷却用熱交換器(23)からの凝縮水を排水する主排水経路(42、46)を前記冷却用熱交換器(23)の傾斜下端部から下方のドレン穴(46a)へ向かって連続的に形成し、
前記主排水経路(42、46)に前記排水穴(44)を連通したことを特徴とする車両用空調装置。
A blower (11) for blowing air and a cooling heat exchanger (23) for cooling the blown air of the blower (11),
The cooling heat exchanger (23) is arranged on the downstream side of the blower (11) and above the blower (11), and when the blower (11) is stopped, the cooling heat exchanger ( 23) the condensed water falls into the blower (11) and is in an arrangement relationship.
The cooling heat exchanger (23) is disposed so as to be inclined at a predetermined angle (θe) from a horizontal plane,
A drain hole (44) for draining the water in the blower (11) is provided at the lower part of the blower (11),
The main drainage channels (42, 46) for draining the condensed water from the cooling heat exchanger (23) continue from the inclined lower end of the cooling heat exchanger (23) toward the lower drain hole (46a). Forming
The vehicle air conditioner characterized in that the drain hole (44) communicates with the main drain path (42, 46).
前記主排水経路は、前記冷却用熱交換器(23)からの凝縮水を排水する第1排水経路(42)と、前記第1排水経路(42)の下流側に接続され、前記第1排水経路(42)からの凝縮水および前記排水穴(44)からの水を前記ドレン穴(46a)から車外へ排水する第2排水経路(46)とから構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。The main drainage path is connected to a first drainage path (42) for draining condensed water from the cooling heat exchanger (23) and a downstream side of the first drainage path (42), and the first drainage path The second drainage path (46) for draining condensed water from the path (42) and water from the drainage hole (44) from the drain hole (46a) to the outside of the vehicle, The vehicle air conditioner according to 1. 前記第2排水経路(46)は車両前後方向において斜め下方に傾斜しており、
前記第2排水経路(46)の傾斜角度(θ1)を15°以上とし、
前記第1排水経路(42)の凝縮水落下点(a)を通過する鉛直線(L3)に対して前記第2排水経路(46)の底部傾斜面の上端位置(b)を前記排水穴(44)側に位置させ、
前記上端位置(b)と前記凝縮水落下点(a)を結ぶ線(L4)と、前記鉛直線(L3)とがなす角度(θ2)を15°以上としたことを特徴とする請求項2に記載の車両用空調装置。
The second drainage channel (46) is inclined obliquely downward in the vehicle longitudinal direction,
The inclination angle (θ1) of the second drainage channel (46) is 15 ° or more,
The upper end position (b) of the bottom inclined surface of the second drainage path (46) with respect to the vertical line (L3) passing through the condensed water drop point (a) of the first drainage path (42) is the drainage hole ( 44)
The angle (θ2) formed by a line (L4) connecting the upper end position (b) and the condensed water drop point (a) and the vertical line (L3) is set to 15 ° or more. The vehicle air conditioner described in 1.
空気を送風する送風機(11)と、前記送風機(11)の送風空気を冷却する冷却用熱交換器(23)とを備え、
前記送風機(11)の上方に前記冷却用熱交換器(23)を配置するとともに、前記送風機(11)の下部に前記送風機(11)内の水を排水する排水穴(44)を設け、
前記冷却用熱交換器(23)からの凝縮水を排水する主排水経路(42、46)に前記排水穴(44)を連通し、
前記主排水経路は、前記冷却用熱交換器(23)からの凝縮水を排水する第1排水経路(42)と、前記第1排水経路(42)の下流側に接続され、前記第1排水経路(42)からの凝縮水および前記排水穴(44)からの水を車外へ排水する第2排水経路(46)とから構成されており、
前記第2排水経路(46)は略水平に配置されており、
前記排水穴(44)が前記第2排水経路(46)よりも所定量高い位置にあり、前記排水穴(44)が逆流防止用の段差部(55)を介して前記第2排水経路(46)に連通することを特徴とする車両用空調装置。
A blower (11) for blowing air and a cooling heat exchanger (23) for cooling the blown air of the blower (11),
The cooling heat exchanger (23) is arranged above the blower (11), and a drain hole (44) for draining water in the blower (11) is provided at the lower part of the blower (11).
The drainage hole (44) communicates with a main drainage path (42, 46) for draining condensed water from the cooling heat exchanger (23),
The main drainage path is connected to a first drainage path (42) for draining condensed water from the cooling heat exchanger (23) and a downstream side of the first drainage path (42), and the first drainage path A second drainage path (46) for draining condensed water from the path (42) and water from the drainage hole (44) to the outside of the vehicle,
The second drainage channel (46) is arranged substantially horizontally,
The drainage hole (44) is at a position higher than the second drainage path (46) by a predetermined amount, and the drainage hole (44) passes through the second drainage path (46) via a step (55) for preventing backflow. The vehicle air conditioner is characterized in that it communicates with the air conditioner.
前記排水穴(44)の排水経路(44a)を、前記送風機(11)内からの空気洩れを抑制する迷路構造にしたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の車両用空調装置。  The vehicle according to any one of claims 1 to 4, wherein the drainage path (44a) of the drainage hole (44) has a labyrinth structure that suppresses air leakage from the blower (11). Air conditioner. 前記迷路構造は、前記排水穴(44)の送風前方側の部位から前記送風機(11)内の送風方向に対して略垂直下方に向かった後に前記送風機(11)内の送風方向と逆方向に延びるL状の屈曲板部材(45)により構成されることを特徴とする請求項に記載の車両用空調装置。The labyrinth structure is directed substantially vertically downward with respect to the air blowing direction in the blower (11) from a portion of the drainage hole (44) on the front side of the air blowing, and then in a direction opposite to the air blowing direction in the blower (11). 6. The vehicle air conditioner according to claim 5 , wherein the vehicle air conditioner is configured by an extending L-shaped bent plate member (45). 前記送風機(11)の吸い込みダクト(14)の下部に、前記吸い込みダクト(14)内の水を排水する排水穴(54)を設け、
前記排水穴(54)を前記主排水経路(42、46)に連通したことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の車両用空調装置。
In the lower part of the suction duct (14) of the blower (11), a drain hole (54) for draining water in the suction duct (14) is provided,
The vehicle air conditioner according to any one of claims 1 to 6 , wherein the drain hole (54) communicates with the main drain path (42, 46).
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