JP3831000B2 - 放射性固体廃棄物の乾燥装置およびその処理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、特にジルコニウムまたはその合金を含む放射性固体廃棄物を乾燥すると共に処理する放射性固体廃棄物の乾燥装置および放射性固体廃棄物の処理方法の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、切断処理された使用済みのウラン燃料用の燃料制御棒、燃料被覆管、イオン交換樹脂等の放射性同位物質や放射性汚染物質である放射性固体廃棄物は、そのまま水と共にステンレス材からなる廃棄物処理容器に収納されると共に、貯蔵プール内に入れるか、あるいは貯蔵室において水中に浸漬されることにより保管されていた。ところで、放射性固体廃棄物を保管するに際しては、この放射性固体廃棄物を減容安定化処理することが、限りのある保管場所の有効活用や環境汚染(放射能汚染)防止にとって好ましい。
【0003】
放射性固体廃棄物の減容安定化処理手段としては、例えば溶解処理、熱間静水圧加圧処理、圧縮処理、焼却処理等があるが、この放射性固体廃棄物をそのまま減容安定化処理すると、処理中において水蒸気爆発が発生したり、水蒸気やガスの発生により廃棄物処理容器の内圧が上昇して固化不能になったり、燃焼し難いという問題があるので、減容安定化処理する前に放射性固体廃棄物を乾燥する必要がある。放射性固体廃棄物を乾燥する乾燥装置や乾燥方法は、例えば本願出願人の出願になる特開平3−89200号公報や特開平3−162600号公報に開示されている。
【0004】
先ず、特開平3−89200号公報に開示されている従来例1に係る放射性固体廃棄物の乾燥装置を、その模式的断面構成説明図の図2(a)と、廃棄物処理容器の断面構成説明図の図2(b)とを参照しながら、同明細書に記載されている同一名称と同一符号とを以て以下に説明すると、図2(a)に示す符号1は、底部付近の外側にドレン管1cを有する乾燥容器で、この容器1の上部には密封機能を有する開閉自在な天蓋1aが設けられ、底部に後述する収容容器5が載置される支持台1dが設けられると共に、内部に支持台1dに載置された収容容器5を囲む電気式のヒータ1bが設けられている。この容器1の上部付近には、脱ガス装置2の吸引管が連通していて脱ガスし得るようになっている。さらに、この容器1の底部の中央には、シート座4bを有する口金具が突設され、この口金具のガス導入部3に不活性ガス供給源3bからガスヒータ3aを介して不活性ガスが供給されるようになっている。また、前記収容容器5の底部中央には、開閉弁5bが内設されてなる内筒状フィルタ5aが設けられていて、収容容器5が前記支持台1dに載置されると、開閉弁5bが上方に押上げられて開弁されると共に、収容容器5によるシート座4bの下方移動により口金具から円筒状フィルタ5a内に不活性ガスが流入するように構成されている。
【0005】
従って、上記構成になる放射性固体廃棄物の乾燥装置によれば、放射性固体廃棄物は下記の手順で乾燥される。
(1) 先ず、放射性固体廃棄物Wを収容容器5に充填する。
(2) 天蓋1aを開け、収容容器5を乾燥容器1に入れると共に、天蓋1aを閉める。(閉弁状態の開閉弁が開弁され、不活性ガスを導入し得る状態になる。)
(3) 脱ガス装置2作動により乾燥容器1から空気を吸引して収容容器5内の放射性固体廃棄物Wを脱水する。
(4) 次いで、不活性ガス導入部3から口金具を通してガスヒータ3aで加熱した不活性ガスを導入して収容容器5内の放射性固体廃棄物Wを乾燥する。
(5) さらに、ヒータ1bに通電して収容容器5を加熱し、この収容容器5内の放射性固体廃棄物Wを乾燥する。なお、放射性固体廃棄物Wの乾燥が終了すると、乾燥容器1から収容容器5が取出される。次いで、乾燥済みの放射性固体廃棄物Wが収容容器5から取出され、取出された乾燥済みの放射性固体廃棄物Wは溶解処理、熱間静水圧加圧処理、圧縮処理、あるいは焼却処理されて減容安定化される。
【0006】
次に、特開平3−162699号公報に開示されている従来例2に係る放射性固体廃棄物の脱水方法および乾燥方法の概要を、放射性固体廃棄物の脱水状態説明図の図3(a)と、放射性固体廃棄物の乾燥装置の模式的断面構成説明図の図3(b)と参照しながら、同明細書に記載されている同一名称と同一符号とを以て説明すると、図3(a)に示すように、放射性固体廃棄物が充填される収容容器5の底板52は、多数の微小孔hを有するパンチドメタルからなっている。放射性固体廃棄物Wが充填された収容容器5は、内側に突出縁63を有する円胴体61と、固体分離材fを有する漏斗状体62とからなるホッパー6の前記突出縁63に載置される。これにより放射性固体廃棄物に付着し、あるいは含まれている水を微小な切断粉等と共に微小孔hからホッパー6内に滴下させ、固体分離材fを通して水だけをホッパー6の下部ドレン管64から排水して一次脱水を行う。次いで、放射性固体廃棄物Wが充填された収容容器5を乾燥容器1に収容して天蓋11の閉蓋により密封した後に、上記従来例1の場合と同様に、脱ガス装置2の作動により乾燥容器1から空気を吸引し、不活性ガス導入部からガスヒータ31で加熱した不活性ガスを導入し、さらにヒータ12で収容容器5を加熱して、この収容容器5内の放射性固体廃棄物Wを乾燥させるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例1または2に係る技術によれば、放射性固体廃棄物が脱水、乾燥され、減容安定化処理に際しての水蒸気爆発、水蒸気やガスの発生による固化不能、あるいは燃焼に対する恐れがなくなるので、それなりに有効である。しかしながら、これら従来例には下記に説明するような解決すべき課題がある。
【0008】
例えば、減容安定化処理として高圧圧縮を採用する場合、乾燥済みの放射性固体廃棄物を圧縮用密閉容器に移し換えて脱気しなければならず、減容安定化処理前作業が煩雑で放射性固体廃棄物の減容安定化処理作業能率が悪いばかりでなく、放射性固体廃棄物の圧縮用密閉容器への移し換え時の機械的衝撃等による微小な切断粉であるファインが発火する恐れがあった。
【0009】
さらに、電気式のヒータ加熱による乾燥方法を採用しているため、断線の恐れがあって乾燥装置の信頼性が劣るという問題もあった、
【0010】
従って、本発明の目的とするところは、乾燥済みの放射性固体廃棄物の圧縮用密閉容器への移し換え作業を要せず、かつ信頼性に優れた放射性固体廃棄物の乾燥装置および放射性固体廃棄物の処理方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る放射性固体廃棄物の乾燥装置が採用した手段は、底部にジルコニウムまたはその合金を含む放射性固体廃棄物を充填した廃棄物処理容器を回転させるターンテーブルが設けられ、蒸気熱を利用する加熱ジャケットが外装されると共に、真空引きのための排気口が設けられてなる乾燥容器と、この乾燥容器の廃棄物処理容器の出し入れ部を気密可能に閉蓋する開閉自在な天蓋と、この天蓋に設けられ、前記廃棄物処理容器を閉蓋する閉じ蓋を保持すると共に、この閉じ蓋で前記ターンテーブルに積載されている廃棄物処理容器を閉蓋する蓋装着装置と、前記乾燥容器の内壁に付設され、前記ターンテーブルに積載されている廃棄物処理容器と閉じ蓋との合わせ部を溶接する溶接用トーチとからなることを特徴とする。
【0012】
【0013】
本発明の請求項2に係る放射性固体廃棄物の処理方法が採用した手段は、ジルコニウムまたはその合金を含む放射性固体廃棄物を充填した廃棄物処理容器を乾燥装置の乾燥容器に収容して密閉すると共に真空引きし、次いで前記乾燥容器の外部からの蒸気加熱により前記廃棄物処理容器内のジルコニウムまたはその合金を含む放射性固体廃棄物を乾燥し、乾燥終了後に前記乾燥容器内において前記廃棄物処理容器を密封し、この密封した前記廃棄物処理容器を乾燥容器から取出した後に圧縮処理することを特徴とする。
【0014】
本発明の請求項3に係る放射性固体廃棄物の処理方法が採用した手段は、請求項3に記載の放射性固体廃棄物の処理方法において、前記廃棄物処理容器内の放射性固体廃棄物を150℃以下の温度に加熱して乾燥することを特徴とする。
【0015】
本発明の請求項4に係る放射性固体廃棄物の処理方法が採用した手段は、請求項3に記載の放射性固体廃棄物の処理方法において、前記乾燥容器を真空引きした後に、この乾燥容器内を不活性ガスで置換すると共に、前記廃棄物処理容器内の放射性固体廃棄物を150℃以下の温度に加熱して乾燥することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る放射性固体廃棄物の乾燥装置を、その模式的構成説明図の図1を参照しながら説明する。
【0017】
即ち、同図に示す符号1は、ジルコニウムまたはその合金を含む放射性固体廃棄物を乾燥させる乾燥装置で、この乾燥装置1は、上部付近外側に突出する真空引きのための排気口2aを有し、底部の中央位置に、下方に突出するドレン管2cを有する円形容器状の後述する乾燥容器2と、この乾燥容器2の排気口2aの相反する外周部に突設されてなるシリンダ取付ブラケット2bにヘッド側が枢着されてなるエアシリンダ3の伸縮ロッドの伸縮作動で開閉される密封機能(気密ガスケットによる。)を有する後述する天蓋4とから構成されている。なお、符号2d,2dを付したものは、乾燥容器2を支持する支持部である。
【0018】
上記乾燥容器2の排気口2aやシリンダ取付ブラケット2bの下側位置には、蒸気入口5aと凝縮水排出用ドレン5bとが突設されてなる加熱ジャケット5が外装され、その底部の上面には放射性固体廃棄物10が充填された廃棄物処理容器8が載置され、載置された廃棄物処理容器8を回転させるターンテーブル6が設けられている。この乾燥容器2の内壁には、上記ターンテーブル6に載置された廃棄物処理容器8の上端部の外周部に先端を向けた溶接用トーチ7が設けられている。
【0019】
さらに、上記天蓋4には、廃棄物処理容器8の上方位置においてこれを閉蓋する閉じ蓋8aを保持し、この閉じ蓋8aをターンテーブル6に載置された廃棄物処理容器8の廃棄物入口に合わせて下降させると共に、廃棄物処理容器8に載置した後に閉じ蓋8aを放す蓋装着装置9が設けられている。より詳しくは、この蓋装着装置9は、一端側が天蓋4に固着され、他端側に下方に伸縮すると共に軸心回りに回転され、下端部に、相対する方向に向いたときに、上記閉じ蓋8aの外周付近の下面を支えると共に、回転により閉じ蓋8aを放す保持爪9bを有する一対の伸縮・回転装置9a,9aから構成されている。
【0020】
以下、上記構成になる乾燥装置1の使用態様を説明すると、放射性固体廃棄物10の乾燥作業は、下記の手順にしたがって行われる。
(1) 廃棄物処理容器8に放射性固体廃棄物10を充填する。
(2) エアシリンダ3を作動させて天蓋4を明け、放射性固体廃棄物10が充填されている廃棄物処理容器8を乾燥容器2の底部に設けられたターンテーブル6の上に載置し、天蓋4を閉じて密封する。
(3) 排気口2aからの真空引きで乾燥容器2内を真空にする。真空引きによる真空減圧で水分の蒸発が促進され、放射性固体廃棄物10の内部も乾燥される。
(4) 蒸気入口5aから加熱ジャケット5に加熱蒸気を供給して乾燥容器2を加熱し、廃棄物処理容器8内の放射性固体廃棄物10を150℃以下の温度でさらに強制乾燥させる。
(5) 蓋装着装置9を作動させて、保持している閉じ蓋8aを廃棄物入口に合わせて廃棄物処理容器8の上に載置する。
(6) ターンテーブル6を回転させて溶接用トーチ7により、廃棄物処理容器8と閉じ蓋8aとの合わせ部を溶接して密封する。
【0021】
なお、放射性固体廃棄物10を150℃以下の温度で加熱するのは、加熱温度が150℃を超えるとファインが発火する恐れがあるからである。勿論、真空引きによりファインは発火し難くなっているが、安全性を考慮して150℃以下の温度で放射性固体廃棄物10を加熱するようにしたものである。また、乾燥で発生した水分は大部分が水蒸気であるため真空ポンプによる吸引で排出口2aから排出され、溜まった凝縮水は減圧下でドレン管2cから排水される。その後、天蓋4が開けられ、溶接用トーチ7による溶接で密封された廃棄物処理容器8が乾燥容器2から取出され、取出された廃棄物処理容器8は熱間静水圧加圧処理、圧縮処理が施されることにより減容安定化されることとなる。
【0022】
このように、本発明に係る乾燥装置1によれば、廃棄物処理容器8が放射性固体廃棄物10の乾燥時の収容容器として、さらにそのまま圧縮用密閉容器として兼用される。従って、従来例1または2のように、減容安定化処理前に乾燥済みの放射性固体廃棄物10の圧縮用密閉容器への移し換え作業や、密閉のための脱気作業(真空容器が必要である。)を行う必要がなくハンドリング工程が削減されるので、乾燥から減容安定化処理までの一連の放射性固体廃棄物10の処理作業能率が向上すると共に、乾燥済みの放射性固体廃棄物10の圧縮用密閉容器への移し換え時の機械的衝撃等によるファインの発火の恐れもなくなり、放射性固体廃棄物10の減容安定化処理作業の安全性も向上する。
【0023】
さらに、本発明に係る乾燥装置1によれば、従来例1または2のような電気ヒータ加熱による乾燥方法でなく加熱蒸気による乾燥方法を採用しているため、乾燥手段の信頼性が優れるだけでなく、電力とのコスト比較において放射性固体廃棄物10の乾燥処理コストに関して経済的に有利になる。
【0024】
以上では、排気口2aから真空引きして乾燥容器2内を真空にした後に、蒸気入口5aから加熱ジャケット5に加熱蒸気を供給して乾燥容器2を外部過熱し、廃棄物処理容器8内の放射性固体廃棄物10を150℃の温度で乾燥させたが、乾燥容器2内を真空にした後に、例えば窒素ガスやアルゴンガスなどの不活性ガスを供給し、次いで加熱蒸気を供給して乾燥容器2を加熱するようにしても良い。さすれば、不活性ガスが対流して熱伝達媒体として作用するので、放射性固体廃棄物10の乾燥促進に対する効果がある。但し、圧縮処理により放射性固体廃棄物10を減容安定化する場合は、乾燥容器2内から不活性ガスを排出すると共に、再び真空にする必要があるので、上記実施の形態に比較して、乾燥から減容安定化処理まで一連の放射性固体廃棄物10の処理作業能率の低下や処理コスト増をきたすことになる。
【0025】
また、減容安定化のために放射性固体廃棄物を溶解処理や焼却処理する場合には、廃棄物処理容器を閉蓋すると共に密閉する必要がない。従って、乾燥装置を放射性固体廃棄物が充填された廃棄物処理容器が収容され、上部付近の外側に突出する真空引きのための排気口を有し、底部の中央位置に、下方に突出するドレン管を有する円形容器状の乾燥容器と、この乾燥容器の排気口の相反する外周部に突設されてなるシリンダ取付ブラケットにヘッド側が枢着されてなるエアシリンダの伸縮ロッドの伸縮作動により開閉される密封機能を有する天蓋4と、この乾燥容器の排気口やシリンダ取付ブラケットの下側位置に外装され、蒸気入口と凝縮水排出用ドレン口とが突設されてなる加熱ジャケットとからなる構成にすることができる。この乾燥装置によっても、乾燥手段が加熱蒸気を用いる加熱ジャケットであって信頼性が優れているので、乾燥装置の信頼性が向上すると共に,放射性固体廃棄物の乾燥処理コストを削減することができる。
【0026】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明に係る放射性固体廃棄物の乾燥装置およびその処理方法によれば、廃棄物処理容器が放射性固体廃棄物の乾燥時の収容容器として、さらにそのまま圧縮用密閉容器として兼用されるので、従来例1または2のように、減容安定化処理前に乾燥済みの放射性固体廃棄物の圧縮用密閉容器への移し換え作業や、密閉のための脱気作業を行う必要がなくハンドリング工程が削減され、乾燥から減容安定化処理までの一連の処理作業能率が向上し、圧縮用密閉容器への移し換え時の機械的衝撃等によるファインの発火の恐れもなくなり、減容安定化処理作業の安全性も向上する。
【0027】
さらに、従来例1または2のような電気ヒータ加熱による乾燥方法でなく、加熱蒸気による乾燥方法を採用しているため、乾燥手段の信頼性が優れるだけでなく、電力とのコスト比較において放射性固体廃棄物10の乾燥処理コストに関して経済的に有利になるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る放射性固体廃棄物の乾燥装置の模式的断面構成説明図である。
【図2】 従来例1に係り、図2(a)は放射性固体廃棄物の乾燥装置の模式的断面構成説明図であり、図2(b)は廃棄物処理容器の断面構成説明図である。
【図3】 従来例2に係り、図3(a)は放射性固体廃棄物の脱水状態説明図であり、図3(b)は放射性固体廃棄物の乾燥装置の模式的断面構成説明図である。
【符号の説明】
1…乾燥装置、2…乾燥容器,2a…排気口,2b…シリンダ取付ブラケット,2c…ドレン管,2d…支持部,3…エアシリンダ,4…天蓋,5…加熱ジャケット、5a…蒸気入口,5b…凝縮水排出用ドレン口,6…ターンテーブル,7…溶接用トーチ,8…廃棄物処理容器,8a…閉じ蓋,9…蓋装着装置,9a…伸縮・回転装置,9b…保持爪,10…放射性固体廃棄物
Claims (4)
- 底部にジルコニウムまたはその合金を含む放射性固体廃棄物を充填した廃棄物処理容器を回転させるターンテーブルが設けられ、蒸気熱を利用する加熱ジャケットが外装されると共に、真空引きのための排気口が設けられてなる乾燥容器と、この乾燥容器の廃棄物処理容器の出し入れ部を気密可能に閉蓋する開閉自在な天蓋と、この天蓋に設けられ、前記廃棄物処理容器を閉蓋する閉じ蓋を保持すると共に、この閉じ蓋で前記ターンテーブルに積載されている廃棄物処理容器を閉蓋する蓋装着装置と、前記乾燥容器の内壁に付設され、前記ターンテーブルに積載されている廃棄物処理容器と閉じ蓋との合わせ部を溶接する溶接用トーチとからなることを特徴とする放射性固体廃棄物の乾燥装置。
- ジルコニウムまたはその合金を含む放射性固体廃棄物を充填した廃棄物処理容器を乾燥装置の乾燥容器に収容して密閉すると共に真空引きし、次いで前記乾燥容器の外部からの蒸気加熱により前記廃棄物処理容器内のジルコニウムまたはその合金を含む放射性固体廃棄物を乾燥し、乾燥終了後に前記乾燥容器内において前記廃棄物処理容器を密封し、この密封した前記廃棄物処理容器を乾燥容器から取出した後に圧縮処理することを特徴とする放射性固体廃棄物の処理方法。
- 前記廃棄物処理容器内の放射性固体廃棄物を150℃以下の温度に加熱して乾燥することを特徴とする請求項2に記載の放射性固体廃棄物の処理方法。
- 前記乾燥容器を真空引きした後に、この乾燥容器内を不活性ガスで置換すると共に、前記廃棄物処理容器内の放射性固体廃棄物を150℃以下の温度に加熱して乾燥することを特徴とする請求項2に記載の放射性固体廃棄物の処理方法。
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JPH09218295A JPH09218295A (ja) | 1997-08-19 |
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- 1996-02-09 JP JP02400896A patent/JP3831000B2/ja not_active Expired - Lifetime
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