JP3830411B2 - アレーアンテナ装置 - Google Patents
アレーアンテナ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3830411B2 JP3830411B2 JP2002086950A JP2002086950A JP3830411B2 JP 3830411 B2 JP3830411 B2 JP 3830411B2 JP 2002086950 A JP2002086950 A JP 2002086950A JP 2002086950 A JP2002086950 A JP 2002086950A JP 3830411 B2 JP3830411 B2 JP 3830411B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- distributors
- line
- antenna
- divided
- feed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01Q—ANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
- H01Q3/00—Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system
- H01Q3/26—Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system varying the relative phase or relative amplitude of energisation between two or more active radiating elements; varying the distribution of energy across a radiating aperture
- H01Q3/267—Phased-array testing or checking devices
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01Q—ANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
- H01Q3/00—Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system
- H01Q3/26—Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system varying the relative phase or relative amplitude of energisation between two or more active radiating elements; varying the distribution of energy across a radiating aperture
- H01Q3/30—Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system varying the relative phase or relative amplitude of energisation between two or more active radiating elements; varying the distribution of energy across a radiating aperture varying the relative phase between the radiating elements of an array
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01Q—ANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
- H01Q1/00—Details of, or arrangements associated with, antennas
- H01Q1/44—Details of, or arrangements associated with, antennas using equipment having another main function to serve additionally as an antenna, e.g. means for giving an antenna an aesthetic aspect
- H01Q1/46—Electric supply lines or communication lines
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01Q—ANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
- H01Q21/00—Antenna arrays or systems
- H01Q21/06—Arrays of individually energised antenna units similarly polarised and spaced apart
- H01Q21/08—Arrays of individually energised antenna units similarly polarised and spaced apart the units being spaced along or adjacent to a rectilinear path
Landscapes
- Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種通信用基地局アンテナとして用いられるアレーアンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
各種通信用基地局アンテナとして、多数のアレーアンテナが実用化されており、その用途によって、高利得化を図ったもの、ビームチルトするもの、他のアンテナへの干渉を回避するべく低サイドローブ化したものなどが代表的な例として挙げられる。
【0003】
図5(a)は、複数、例えば12のアンテナ素子を直線状に配列したアレーアンテナの基本的な給電線路の接続構成を示すものである。同図で、♯0がアレーアンテナ全体に対する給電点であり、この給電点♯0から3分配器11により均等に3分配された各線路は、2分配器12a〜12cによりそれぞれ均等に2分配される。
【0004】
しかるに、2分配器12aで2分配された一方の線路がさらに2分配器12dにより均等に2分配されて給電点♯1及び♯2に接続され、他方の線路もさらに2分配器12eにより均等に2分配されて給電点♯3及び♯4に接続される。
【0005】
同様に、上記2分配器12bで2分配された一方の線路がさらに2分配器12fにより均等に2分配されて給電点♯5及び♯6に接続され、他方の線路もさらに2分配器12gにより均等に2分配されて給電点♯7及び♯8に接続される。
【0006】
同じく、上記2分配器12cで2分配された一方の線路がさらに2分配器12hにより均等に2分配されて給電点♯9及び♯10に接続され、他方の線路もさらに2分配器12iにより均等に2分配されて給電点♯11及び♯12に接続される。
【0007】
しかして、各給電点♯1〜♯12がその数値の順序で直線状に等間隔に配置され、ここでは図示しない12個の各アンテナ素子がそれぞれ同一方向に向けて接続される。
【0008】
この図5(a)では、接続関係を説明しているだけなので示していないが、実際の配線パターンにおいては、アレーアンテナとしての給電点♯0から各アンテナ素子への給電点♯1〜♯12までの線路長はいずれも等しく設計されており、したがって全アンテナ素子を同位相、且つ同振幅で励振駆動することができる。
【0009】
図5(b)は、同図(a)で示した給電線路を有する12素子アレーアンテナのビームパターンを例示するもので、指向性が必要とされるアレーアンテナとしては、サイドローブが−13[dB]程度出ており、実用には供さない特性となっている。
【0010】
図6(a)は、上記図5(a)で説明した構成の給電線路と同様の接続関係としながらも、それぞれ外側の各3素子ずつに対応させて、2分配器12dと給電点♯1,♯2との間、2分配器12eと給電点♯3との間、2分配器12hと給電点♯10との間、及び2分配器12iと給電点♯11,♯12との間にアッテネータATTを配設して、上記サイドローブを低下させる給電線路の構成を例示している。
【0011】
ここでは、直線状に配置されたアンテナ素子の両端側に位置する給電点♯1,♯2,♯11,♯12に対応するアッテネータATTにより振幅をそれぞれ−6[dB]分低下させ、その内側の給電点♯3,♯10に対応するアッテネータATTにより振幅をそれぞれ−3[dB]分低下させるものとしている。
【0012】
このように、全アンテナ素子へ同位相で給電するものとしながら、アッテネータATTを用いて特にアレーアンテナの外側に位置しているアンテナ素子ほどその振幅値が小さくなるように減衰を与えることで、図6(b)にそのビームパターンを例示するようにサイドローブのレベルを−20[dB]程度まで低下させることができる。
【0013】
しかしながら、アッテネータATT等の抵抗体でエネルギーが消費されてしまうため、特に給電点♯1〜♯3,♯10〜♯12に接続される各アンテナ素子に給電されるエネルギー量が減少し、アレーアンテナ全体として利得が低下してしまうという不具合がある。
【0014】
また、上記図5(a)、図6(a)では3分配器11や2分配器12a〜12iなどの等分配器を用いて給電線路を構成し、全アンテナ素子に同位相で給電する例を示したが、不等分配器を用いて外側に位置するアンテナ素子の振幅を小さくする方法や、あるいはアンテナ素子毎に位相差を設けた給電を行なう方法によってもサイドローブのレベルを低下させることは実現し得る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した、不等分配器を用いて外側に位置するアンテナ素子の振幅を小さくする方法や、アンテナ素子毎に位相差を設けた給電を行なう方法は、いずれもサイドローブを低減させるのに充分有効な方法であるものの、その不等分配率や位相差の設定を行なうためには複雑で綿密な計算を必要とするため、容易に設計し得るものではなかった。
【0016】
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、設計のための複雑な演算等を必要とせずに、高いアンテナ利得で且つサイドローブを充分に低減した、指向性に優れたアレーアンテナ装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、直線状に配列された複数のアンテナ素子と、複数の等分配器のみを組合わせて形成した、上記複数のアンテナ素子それぞれに同位相で且つ外側に位置するアンテナ素子ほど振幅が小さくなるように給電する給電線路とを備えたことを特徴とする。
【0018】
請求項2記載の発明は、直線状に配列された複数のアンテナ素子と、複数の等分配器のみを組合わせて形成した、上記複数のアンテナ素子それぞれに同位相で且つ外側に位置するアンテナ素子ほど多くの上記等分配器を介在させることで振幅が小さくなるように給電する給電線路とを備えたことを特徴とする。
【0019】
上記請求項1及び請求項2記載の構成とすれば、等分配器の組合せのみにより、同位相で且つ外側に位置するアンテナ素子ほど振幅が小さくなるように給電するため、給電線路の設計のための複雑な演算等を必要とせずに、高いアンテナ利得で且つサイドローブを充分に低減した、指向性に優れたアレーアンテナ装置を実現できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下本発明を12のアンテナ素子を直線状に配列したアレーアンテナに適用した第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0021】
図1(a)は、その給電線路の接続構成を示すものである。同図で、♯0がアレーアンテナ全体に対する給電点であり、この給電点♯0から2分配器21aにより均等に2分配された各線路は、さらに2分配器21b,21cによりそれぞれ均等に2分配される。
【0022】
しかるに、2分配器21bで2分配された一方の線路がさらに2分配器21dにより均等に2分配され、他方の線路もさらに2分配器21eにより均等に2分配されて給電点♯5及び♯6に接続される。
【0023】
上記2分配器21dで2分配された一方の線路がさらに2分配器21hにより均等に2分配され、他方の線路は直接給電点♯4に接続される。そして、上記2分配器21hで2分配された一方の線路がさらに2分配器21jにより均等に2分配されて給電点♯1及び♯2に接続され、他方の線路は直接給電点♯3に接続される。
【0024】
また、上記2分配器21cで2分配された一方の線路がさらに2分配器21fにより均等に2分配されて給電点♯7及び♯8に接続され、他方の線路もさらに2分配器21gにより均等に2分配される。
【0025】
上記2分配器21gで2分配された一方の線路が直接給電点♯9に接続され、他方の線路がさらに2分配器21iにより均等に2分配される。そして、上記2分配器21iで2分配された一方の線路が直接給電点♯10に接続され、他方の線路がさらに2分配器21kにより均等に2分配されて給電点♯11及び♯12に接続される。
【0026】
しかして、各給電点♯1〜♯12がその数値の順序で直線状に等間隔に配置され、ここでは図示しない12個の各アンテナ素子がそれぞれ同一方向に向けて接続される。
【0027】
なお、この図1(a)では接続関係を説明しているだけなので示していないが、実際の配線パターンにおいては、アレーアンテナとしての給電点♯0から各アンテナ素子への給電点♯1〜♯12までの線路長はいずれも等しく設計されており、したがって全アンテナ素子を同位相で励振駆動ができる。
【0028】
また、2分配器を1段多く介在することで給電に対するアンテナ素子の振幅差は−3[dB]となるため、図1(a)中の各給電点♯1〜♯12に対応する振幅差を図中に示すように、外側に位置するアンテナ素子ほど多くの上記2分配器を介在することで、それぞれの振幅が小さくなるように構成している。
【0029】
図1(b)は、同図(a)で示した給電線路を有する12素子アレーアンテナのビームパターンを例示するもので、指向性が必要とされるアレーアンテナとしては、サイドローブレベルが−20[dB]より大きく下がっており、充分実用に供することができる特性となっている。
【0030】
また、各給電点♯1〜♯12に接続されたアンテナ素子に給電されるエネルギーの損失は、各2分配器21a〜21kで発生する伝送ロスのみであり、アレーアンテナ全体としてもアンテナ利得の低下を最小限に抑えることができる。
【0031】
図2は、上記図1(1)で説明した給電線路の具体的なパターン構成を例示するものである。同図で、長板状のアンテナ基板31の裏面に給電線路32が図示する如くパターン形成される。図中、各給電点♯1〜♯12近傍の記号「+」で示している位置が対応するアンテナ素子の取付け中心位置33,33,‥‥であり、対応する給電点位置との関係により、全アンテナ素子が同一方向に向けて配設されていることがわかる。
【0032】
また、給電線路32上の屈曲形成されたパターン部分34,34,‥‥は、アレーアンテナとしての給電点♯0から各アンテナ素子への給電点♯1〜♯12までの線路長を同一にするための線路長調整部である。
【0033】
このように、2分配器21a〜21kの組合せのみによって、同位相で且つ外側に位置するアンテナ素子ほど振幅が小さくなるように給電するため、給電線路の設計のための複雑な演算等を必要とせずに、高いアンテナ利得で且つサイドローブを充分に低減できる。
【0034】
(第2の実施の形態)
以下本発明を12のアンテナ素子を直線状に配列したアレーアンテナに適用した第2の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0035】
図3(a)は、その給電線路の接続構成を示すものである。同図で、♯0がアレーアンテナ全体に対する給電点であり、この給電点♯0から3分配器41により均等に3分配された各線路は、さらに2分配器42a〜42cによりそれぞれ均等に2分配される。
【0036】
しかるに、2分配器42aで2分配された一方の線路がさらに2分配器42dにより均等に2分配され、他方の線路は直接給電点♯5に接続される。
【0037】
上記2分配器42dで2分配された一方の線路がさらに2分配器42fにより均等に2分配され、他方の線路は直接給電点♯4に接続される。そして、上記2分配器42fで2分配された一方の線路がさらに2分配器42hにより均等に2分配されて給電点♯1及び♯2に接続され、他方の線路は直接給電点♯3に接続される。
【0038】
また、上記2分配器42bで2分配された線路がそれぞれ給電点♯6及び♯7に接続される。
【0039】
さらに、上記2分配器42cで2分配された一方の線路が直接給電点♯8に接続され、他方の線路がさらに2分配器42eにより均等に2分配される。上記2分配器42eで2分配された一方の線路が直接給電点♯9に接続され、他方の線路がさらに2分配器42gにより均等に2分配される。
【0040】
そして、上記2分配器42gで2分配された一方の線路が直接給電点♯10に接続され、他方の線路がさらに2分配器42iにより均等に2分配されて給電点♯11及び♯12に接続される。
【0041】
しかして、各給電点♯1〜♯12がその数値の順序で直線状に等間隔に配置され、ここでは図示しない12個の各アンテナ素子がそれぞれ同一方向に向けて接続される。
【0042】
なお、この図3(a)では接続関係を説明しているだけなので示していないが、特に3分配器41と2分配器42bの間の線路を屈曲形成して示すように、実際の配線パターンにおいては、アレーアンテナとしての給電点♯0から各アンテナ素子への給電点♯1〜♯12までの線路長はいずれも等しく設計されており、したがって全アンテナ素子を同位相で励振駆動ができる。
【0043】
また、2分配器を1段多く介在することで給電に対するアンテナ素子の振幅差は−3[dB]となるため、図3(a)中の各給電点♯1〜♯12に対応する振幅差を図中に示すように、給電点♯0から3分配器41により均等に3分配された後、外側に位置するアンテナ素子ほど多くの上記2分配器を介在することで、それぞれの振幅が小さくなるように構成している。
【0044】
図3(b)は、同図(a)で示した給電線路を有する12素子アレーアンテナのビームパターンを例示するもので、指向性が必要とされるアレーアンテナとしては、サイドローブレベルが−20[dB]より大きく下がっており、充分実用に供することができる特性となっている。
【0045】
また、各給電点♯1〜♯12に接続されたアンテナ素子に給電されるエネルギーの損失は、3分配器41と各2分配器42a〜42iとで発生する伝送ロスのみであり、アレーアンテナ全体としてもアンテナ利得の低下を最小限に抑えることができる。
【0046】
(第3の実施の形態)
以下本発明を20のアンテナ素子を直線状に配列したアレーアンテナに適用した第3の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0047】
図4(a)は、その給電線路の接続構成を示すものである。同図で、♯0がアレーアンテナ全体に対する給電点であり、この給電点♯0から3分配器51により均等に3分配された各線路は、さらに2分配器52a〜52cによりそれぞれ均等に2分配される。
【0048】
しかるに、2分配器52aで2分配された一方の線路がさらに2分配器52dにより均等に2分配され、他方の線路は2分配器52eにより均等に2分配されて給電点♯7及び♯8に接続される。
【0049】
上記2分配器52dで2分配された一方の線路がさらに2分配器52jにより均等に2分配され、他方の線路は直接給電点♯6に接続される。上記2分配器52jで2分配された一方の線路がさらに2分配器52lにより均等に2分配され、他方の線路は直接給電点♯5に接続される。
【0050】
上記2分配器52lで2分配された一方の線路がさらに2分配器52nにより均等に2分配され、他方の線路は直接給電点♯4に接続される。そして、上記2分配器52nで2分配された一方の線路がさらに2分配器52pにより均等に2分配されて給電点♯1及び♯2に接続され、他方の線路は直接給電点♯3に接続される。
【0051】
また、上記2分配器52bで2分配された一方の線路がさらに2分配器52fにより均等に2分配されて給電点♯9及び♯10に接続され、他方の線路はさらに2分配器52gにより均等に2分配されて給電点♯11及び♯12に接続される。
【0052】
さらに、上記2分配器52cで2分配された一方の線路がさらに2分配器52hにより均等に2分配されて給電点♯13及び♯14に接続され、他方の線路がさらに2分配器52iにより均等に2分配される。上記2分配器52iで2分配された一方の線路が直接給電点♯15に接続され、他方の線路がさらに2分配器52kにより均等に2分配される。
【0053】
また、上記2分配器52kで2分配された一方の線路が直接給電点♯16に接続され、他方の線路がさらに2分配器52mにより均等に2分配される。上記2分配器52mで2分配された一方の線路が直接給電点♯17に接続され、他方の線路がさらに2分配器52oにより均等に2分配される。
【0054】
そして、上記2分配器52oで2分配された一方の線路が直接給電点♯18に接続され、他方の線路がさらに2分配器52qにより均等に2分配されて給電点♯19及び♯20に接続される。
【0055】
しかして、各給電点♯1〜♯20がその数値の順序で直線状に等間隔に配置され、ここでは図示しない20個の各アンテナ素子がそれぞれ同一方向に向けて接続される。
【0056】
なお、この図4(a)では接続関係を説明しているだけなので示していないが、特に3分配器51と2分配器52bの間の線路を屈曲形成して示すように、実際の配線パターンにおいては、アレーアンテナとしての給電点♯0から各アンテナ素子への給電点♯1〜♯20までの線路長はいずれも等しく設計されており、したがって全アンテナ素子を同位相で励振駆動ができる。
【0057】
また、2分配器を1段多く介在することで給電に対するアンテナ素子の振幅差は−3[dB]となるため、図4(a)中の各給電点♯1〜♯20に対応する振幅差を図中に示すように、給電点♯0から3分配器51により均等に3分配された後、外側に位置するアンテナ素子ほど多くの上記2分配器を介在することで、それぞれの振幅が小さくなるように構成している。
【0058】
図4(b)は、同図(a)で示した給電線路を有する20素子アレーアンテナのビームパターンを例示するもので、指向性が必要とされるアレーアンテナとしては、サイドローブレベルが−20[dB]より大きく下がっており、充分実用に供することができる特性となっている。
【0059】
また、各給電点♯1〜♯20に接続されたアンテナ素子に給電されるエネルギーの損失は、3分配器51と各2分配器52a〜52qとで発生する伝送ロスのみであり、アレーアンテナ全体としてもアンテナ利得の低下を最小限に抑えることができる。
【0060】
以上第1乃至第3の各実施の形態で説明したアレーアンテナは、いずれも従来のアレーアンテナで必要であったアッテネータや位相器等を廃する構成としたため、給電線路上のそれらの機器で生じる損失等がなく、各アンテナ素子に給電されるエネルギー損失を極力抑えることができる。
【0061】
加えて、等分配器は具体的には線路幅を等しくした分岐路の配線パターンにて構成できるため、低コストで且つ軽量化に則した設計開発を簡略に実現することができ、装置の量産時に際しても各個体の調整等が不要であり、生産コストをきわめて低く抑えることが可能となる。
【0062】
なお、上記第1乃至第3の各実施の形態では、等分配器として2分配器及び3分配器を用いたもののみを例示したが、本発明に係るアレーアンテナ装置はこれに限るものではなく、等分配器であれば4あるいはそれ以上に給電線路を分岐するものを用いてもよいことは勿論である。
【0063】
その他、本発明は上記実施の形態に限らず、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することが可能であるものとする。
【0064】
さらに、上記実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施の形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題の少なくとも1つが解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0065】
【発明の効果】
請求項1または請求項2記載の発明によれば、等分配器の組合せのみにより、同位相で且つ外側に位置するアンテナ素子ほど振幅が小さくなるように給電するため、給電線路の設計のための複雑な演算等を必要とせずに、高いアンテナ利得で且つサイドローブを充分に低減した、指向性に優れたアレーアンテナ装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るアレーアンテナ装置の給電線路の構成とビームパターンとを例示する図。
【図2】同実施の形態に係る給電線路の具体的なパターン構成を例示する図。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係るアレーアンテナ装置の給電線路の構成とビームパターンとを例示する図。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係るアレーアンテナ装置の給電線路の構成とビームパターンとを例示する図。
【図5】従来のアレーアンテナ装置の給電線路の構成とビームパターンとを例示する図。
【図6】従来のアレーアンテナ装置の給電線路の構成とビームパターンとを例示する図。
【符号の説明】
11…3分配器
12a〜12i…2分配器
21a〜21k…2分配器
31…アンテナ基板
32…給電線路
33…アンテナ素子取付け中心位置
34…線路長調整部
41…3分配器
42a〜42i…2分配器
51…3分配器
52a〜52q…2分配器
♯0…アレーアンテナ給電点
♯1〜♯20…アンテナ素子給電点
Claims (2)
- 直線状に配列された複数のアンテナ素子と、
複数の等分配器のみを組合わせて形成した、上記複数のアンテナ素子それぞれに同位相で且つ外側に位置するアンテナ素子ほど振幅が小さくなるように給電する給電線路と
を備えたことを特徴とするアレーアンテナ装置。 - 直線状に配列された複数のアンテナ素子と、
複数の等分配器のみを組合わせて形成した、上記複数のアンテナ素子それぞれに同位相で且つ外側に位置するアンテナ素子ほど多くの上記等分配器を介在させることで振幅が小さくなるように給電する給電線路と
を備えたことを特徴とするアレーアンテナ装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002086950A JP3830411B2 (ja) | 2002-03-26 | 2002-03-26 | アレーアンテナ装置 |
KR10-2003-0018390A KR100530657B1 (ko) | 2002-03-26 | 2003-03-25 | 어레이 안테나 장치 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002086950A JP3830411B2 (ja) | 2002-03-26 | 2002-03-26 | アレーアンテナ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003283244A JP2003283244A (ja) | 2003-10-03 |
JP3830411B2 true JP3830411B2 (ja) | 2006-10-04 |
Family
ID=29233364
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002086950A Expired - Fee Related JP3830411B2 (ja) | 2002-03-26 | 2002-03-26 | アレーアンテナ装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3830411B2 (ja) |
KR (1) | KR100530657B1 (ja) |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06224628A (ja) * | 1993-01-21 | 1994-08-12 | N T T Idou Tsuushinmou Kk | 多周波共用アレー・アンテナ |
US5708446A (en) * | 1995-04-29 | 1998-01-13 | Qualcomm Incorporated | Printed circuit antenna array using corner reflector |
JP3317955B2 (ja) * | 2000-03-01 | 2002-08-26 | 株式会社ワイ・アール・ピー移動通信基盤技術研究所 | アレーアンテナ |
US6650290B1 (en) * | 2000-08-02 | 2003-11-18 | Lucent Technologies Inc. | Broadband, low loss, modular feed for phased array antennas |
KR100767543B1 (ko) * | 2000-08-16 | 2007-10-17 | 레이던 컴퍼니 | 스위치형 빔 안테나 구조 |
JP2002111375A (ja) * | 2000-10-03 | 2002-04-12 | Mitsubishi Electric Corp | リニアアレーアンテナ |
KR20020076869A (ko) * | 2001-03-30 | 2002-10-11 | 학교법인주성학원 | 직사각형 빔 패턴을 가지는 평면형 배열 안테나 |
-
2002
- 2002-03-26 JP JP2002086950A patent/JP3830411B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2003
- 2003-03-25 KR KR10-2003-0018390A patent/KR100530657B1/ko not_active IP Right Cessation
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003283244A (ja) | 2003-10-03 |
KR20030077421A (ko) | 2003-10-01 |
KR100530657B1 (ko) | 2005-11-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
ATE236463T1 (de) | Mehrfache parasitäre kopplung innenliegenden streifenleiter-antennenelemente zu aussenliegenden streifenleiter-antennenelemente | |
JP4838263B2 (ja) | アンテナ装置とそれに関する方法 | |
MXPA04003126A (es) | Sistema de antena. | |
CA2026066A1 (en) | Multibeam antenna feed device | |
CA2178665A1 (en) | Power Shared Linear Amplifier Network | |
ATE320665T1 (de) | System und verfahren zur gleichzeitigen aussendung von signalen in mehreren strahlungskeulen ohne speisekablekohärenz | |
WO2000062324A3 (en) | System and method to correct for distortion caused by bulk heating in a substrate | |
WO2003063299A1 (en) | Tiled monopulse antenna with overlapping subarrays | |
SE9701475D0 (sv) | Method and arrangement related to antennas | |
JP3830411B2 (ja) | アレーアンテナ装置 | |
DE102023119123A1 (de) | Seriell gespeiste signal verteilungsnetzwerke | |
JPH08167812A (ja) | アレイアンテナ装置 | |
US10320091B2 (en) | Array antenna for satellite communications and antenna | |
JP3642260B2 (ja) | アレイアンテナ装置 | |
JP2002111375A (ja) | リニアアレーアンテナ | |
JPH05191129A (ja) | チルトビームアンテナ | |
TW201937807A (zh) | 相控陣列天線系統中之天線對波束成形器分派及對映技術 | |
CN216215723U (zh) | 一种用于布设电发热线的走线板及地暖布线系统 | |
US20060145783A1 (en) | Method and apparatus for controlling power division in a travelling-wave antenna | |
JP2003318630A (ja) | フェーズドアレーアンテナとそのビーム形成回路及びビーム形成方法 | |
JPH11312909A (ja) | 導波管/マイクロストリップライン変換器およびそれを有するマイクロストリップアレイアンテナ | |
JPH0442891Y2 (ja) | ||
CN113972612A (zh) | 一种用于布设电发热线的走线板及地暖布线系统 | |
CN209249694U (zh) | 一种电扫描天线 | |
JP3302556B2 (ja) | 回路構成ユニット化されたフェイズドアレイアンテナ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050218 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060613 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060711 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090721 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100721 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110721 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110721 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120721 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |