JP3829960B2 - ガス検知テープ式ガス濃度測定装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術の分野】
本発明は、被検ガスと発色反応する薬剤を含浸させたテープを用いるガス濃度測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
テープ状担体に被検ガスと発色反応する薬剤を含浸させたガス検知テープを用いるガス濃度測定装置は、通常、或程度の長さのもの巻回して装置内に収容し、一定時間毎にサンプリング領域に引出してガスと反応させ、このときに生じた反応痕を光学的に検出して電気信号に変換するように構成されている。
この装置によれば、被検ガスのサンプリング時間を調整することにより、極めて希薄なガスの濃度を測定でき、また或程度の記録性を保有しているため、環境中の連続的なモニタリングに広く使用されている。このようなテープは、通常、カセット形式に纏められて測定装置本体に長期間収容されるため、装置を構成している各部材から揮散したガス成分に長時間晒され、変色を来すという不都合を抱えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは函体に収容されている状態での変色を可及的に防止することができるガス検知テープ式ガス濃度測定装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
このような問題を解消するために本発明においては、カセットケースに収容されているガス検知テープの搬送路に対向して配置された発光手段と受光手段を収容して、被測定環境に連通する測定室を有する測定ヘッドと、前記測定室に負圧を供給する吸引ポンプと、前記ガス検知テープを一定量ずつ繰り出すテープ送り手段とを函体に収容してなるガス検知テープ式ガス濃度測定装置において、少なくとも前記吸引ポンプの近傍のエアを換気する換気手段を備えるようにした。
【0005】
【作用】
ポンプを構成する部材から揮散した成分を、吸引ポンプにより換気してテープに到達するのを阻止する。
【0006】
【発明の実施の形態】
そこで以下に本発明の詳細を図示した実施例に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施例を示すものであって、本体ケース1は、ガス検知テープTを収容したカセット2を保持するカセットホルダ3と後述する吸引ポンプ4とが収容されている。カセット2のテープ露出領域(図中、上端)には、検知テープTの搬送路に対向して測定ヘッド6が、またテープTを挟んだ対向側には吸引ヘッド7が進退可能に設けられている。なお、図中符号19は、テープの送り機構を示す。
【0007】
測定ヘッド6は、テープTとの対向面に開口を備えた測定室8に発光ダイオード9とフォトダイオード10とが、テープTに形成された反応痕を検出できるような入反射関係を持たせて配置され、さらにパイプ11により被測定環境に連通するように構成されている。
【0008】
また、吸引ヘッド7は、測定ヘッド6の測定室8に連通する開口12を備え、バネ13により常時測定ヘッド6に弾圧され、管路14、及びチューブ15を介して吸引ポンプ4の吸引口に接続され、また図示しない駆動機構により測定ヘッド6に進退可能に可能に構成されている。
【0009】
吸引ポンプ4は、この実施例ではダイヤフラム20、21を対向配置して、交番電流により励磁されるソレノイド23により一端の軸22を中心に往復動されるアーム24で膨張、収縮される2連のダイヤフラムポンプとして構成され、全体を機密性を確保できるポンプ収容ケース16に収容されている。
【0010】
一方のダイヤフラム20に連通する吸引口25には吸引ヘッド7に接続するチューブ15が、排出口26には、チューブ17を介して函体1の外に開放されている。他方のダイヤフラム21に連通する吸引口27はポンプ収容ケース16に連通され、また排出口28に接続されたチューブ18により本体ケース1の外に連通されている。
【0011】
この実施例において、吸引ヘッド7を押し下げてカセットケース2を装填し、検知テープTをテープ送り機構19、及び測定ヘッド6と吸引ヘッド7との間にセットする。
【0012】
この状態で、電源を投入すると、吸引ポンプ4の一方のダイヤフラム20からの吸引圧が吸引ヘッド7に作用してパイプ118を経由して測定ヘッド6に被測定ガスが吸い込まれ、吸引ヘッド7を経由して本体ケース1の外に排出される。同時に他方のダイヤフラム21からは、ポンプ収容ケース16の空気を吸引してチューブ18を介して本体ケース1の外に排出される。
【0013】
被検ガスは、検知テープTを通過する過程で検知テープT上の薬剤と反応し、テープTの表面に被検ガスの濃度に対応した光学的濃度の反応痕を生じさせる。発光ダイオード9から放射された光は、検知テープT表面に形成された反応痕の光学的濃度に応じて吸収を受けて反射され、フォトトランジスタ10に入射して電気信号に変換され、測定信号として図示しないモニタに出力される。
【0014】
このようにして1サンプリング分の測定が終了した時点で、テープ送り信号が出力されて測定ヘッド6に検知テープTの未使用部分が位置し、次の測定が開始される。
【0015】
ところで、長時間の動作によりダイヤフラム20、21や、またソレノイド23を構成している絶縁材等から、これらに含まれる成分が揮散するが、ポンプ4は、ポンプ収容ケース16によりカセット2の領域と遮断され、またポンプ4の他方のダイヤフラム21によりポンプ収容ケース16に負圧が作用して開口29からエアが流入して換気されているため、これら成分はテープTに到達することなくケース1の外に排出され、テープTを変色させることはない。
【0016】
なお、上述の実施例においては、2連のポンプを使用し、ガスサンプリングとエア排出を1台のポンプにより実行しているが、それぞれ独立したポンプを使用しても同様の作用を奏することは明らかである。
【0017】
また、上述の実施例においては、ポンプ4をケース16に収容し、このケース16のエアを換気するようにしているが、本体ケース1の容積に対して換気側のダイヤフラム21の排気量が大きい場合には、図2に示したようにポンプ4をポンプ収容ケース16に収容すること無く、本体ケース1のエアを換気しても同様の作用を奏する。
【0018】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明においては、カセットケースに収容されているガス検知テープの搬送路に対向して配置された発光手段と受光手段を収容して、被測定環境に連通する測定室を有する測定ヘッドと、測定室に負圧を供給する吸引ポンプと、ガス検知テープを一定量ずつ繰り出すテープ送り手段とを函体に収容してなるガス検知テープ式ガス濃度測定装置において、少なくとも吸引ポンプの近傍のエアを換気する換気手段を備えたので、ポンプを構成する部材から揮散した成分を吸引ポンプにより換気してテープに到達するのを阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す図である。
【符号の説明】
1 本体ケース
2 カセット
4 ポンプ
6 測定ヘッド
7 吸引ヘッド
15、17、18 接続用チューブ
16 ポンプ収容ケース
19 テープ送り機構
T ガス検知テープ
Claims (3)
- カセットケースに収容されているガス検知テープの搬送路に対向して配置された発光手段と受光手段を収容して、被測定環境に連通する測定室を有する測定ヘッドと、前記測定室に負圧を供給する吸引ポンプと、前記ガス検知テープを一定量ずつ繰り出すテープ送り手段とを函体に収容してなるガス検知テープ式ガス濃度測定装置において、
少なくとも前記吸引ポンプの近傍のエアを換気する換気手段を備えてなるガス検知テープ式ガス濃度測定装置。 - 前記吸引ポンプが第2の函体に収容され、第2の函体のエアを換気する換気手段を備えた請求項1に記載のガス検知テープ式ガス濃度測定装置。
- 前記換気手段が前記吸引ポンプに連動する第2の吸引ポンプにより構成されている請求項1、または請求項2に記載のガス検知テープ式ガス濃度測定装置。
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JP30798997A JP3829960B2 (ja) | 1997-10-22 | 1997-10-22 | ガス検知テープ式ガス濃度測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP30798997A JP3829960B2 (ja) | 1997-10-22 | 1997-10-22 | ガス検知テープ式ガス濃度測定装置 |
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Family
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Family Applications (1)
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JP30798997A Expired - Fee Related JP3829960B2 (ja) | 1997-10-22 | 1997-10-22 | ガス検知テープ式ガス濃度測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3829960B2 (ja) |
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1997
- 1997-10-22 JP JP30798997A patent/JP3829960B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11125627A (ja) | 1999-05-11 |
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