JP3829948B2

JP3829948B2 - Diesel diesel oil composition

Info

Publication number: JP3829948B2
Application number: JP06567195A
Authority: JP
Inventors: 聡勝又
Original assignee: Idemitsu Kosan Co Ltd
Current assignee: Idemitsu Kosan Co Ltd
Priority date: 1995-03-24
Filing date: 1995-03-24
Publication date: 2006-10-04
Anticipated expiration: 2021-10-04
Also published as: JPH08259964A

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、ディーゼル軽油組成物に関し、更に詳しくは、自動車，船舶，発電機等に用いられるディーゼルエンジン用の軽油組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、排ガス規制への対応のためディーゼルエンジン用軽油においても、その硫黄分含量を低減することが求められている。しかしながら、このような低硫黄化のため軽油基材について深度脱硫を行った場合、得られる軽油製品の潤滑性能が低下することが知られてきた。即ち、このような潤滑性能の低下により燃料である軽油で潤滑を行っているディーゼルエンジンの燃料噴射ポンプの各部の摩耗が増大し、この結果エンジンの回転不良、運転性悪化等の不都合が生じることが報告されている。特に、ガバナスリーブの摺動性の低下により、フォークリフト等においてはアイドリング時にエンジンが停止するという不具合が報告されている。更に、フェイスカムの摩耗により、燃料噴射が出来なくなり、ポンプの破壊的な故障が生じる例が一部の市場で報告されている。
このような軽油の潤滑性能の低下に対して、ハード面からの対応もなされているが、その一方で燃料面からの対応が要求されこれに対する検討がなされてきたが、未だ満足のいく対応は見出されていなかった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の事情下においてなされたものであり、深度脱硫軽油を用い、硫黄分含量を著しく低減した場合においても優れた潤滑性能が維持され、加えてディーゼル自動車のエンジンの燃料噴射ポンプに不具合を起こすことがなく、排ガスの悪化が起こらないディーゼル軽油組成物を提供することを目的とするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、特定の組成及び性能を有する深度脱硫軽油に、極性基含有潤滑性付与剤を配合することにより、硫黄分含量を低減しつつ優れた潤滑性能を維持することが可能となり、またこの結果ディーゼル自動車のエンジンの燃料噴射ポンプに不具合を起こすことのないディーゼル軽油組成物が得られることを見出したものである。本発明は、かかる知見に基づいて完成したものである。
【０００５】
すなわち、本発明は、硫黄分が０ . ０５０重量％以下である軽油であって、２〜８容量％の多環芳香族分を含有し、かつ１５℃における密度が０.８００〜０.８６０ｇ／ｃｍ³であり、３０℃における動粘度が１.７ｃＳｔ以上である軽油に、ジリノール酸系化合物である極性基含有潤滑性付与剤を１０〜２０００ｐｐｍ配合してなるディーゼル軽油組成物、を提供するものである。
【０００６】
以下に、本発明を更に詳細に説明する。
本発明のディーゼル軽油組成物に使用される軽油は、その各特性が日本工業規格（ＪＩＳ）を満足するものであり、特に、0.０１０〜0.０５０重量％の硫黄分及び２〜８容量％の多環芳香族分を含有し、かつ１５℃における密度が0.８００〜0.８６０ｇ／ｃｍ³であり、３０℃における動粘度が1.７ｃＳｔ以上であるものである。
ここで、硫黄分含量が0.０５０重量％を超えるものは、潤滑性能は優れるものの、排ガスが悪化し好ましくない。また、0.０１０重量％未満である場合は潤滑性能の悪化が著しい。
また、多環芳香族分含量は２〜８容量％、好ましくは３〜８容量％であることが必要であり、この値が８容量％を超える場合は極性基含有潤滑性付与剤添加の効果が認められず、また２容量％未満の場合は極性基含有潤滑性付与剤添加が大量に必要となり好ましくない。上記値が３〜８容量％の範囲であれば、極性基含有潤滑性付与剤添加効果の点で一層好ましいものとなる。本発明においては、上記多環芳香族分として、二環以上の芳香族分の含量が上記範囲にあることが好ましい。
【０００７】
更に、上記軽油の密度は１５℃において、0.８００〜0.８６０ｇ／ｃｍ³であることが必要である。上記密度が0.８６０ｇ／ｃｍ³を超える場合は排ガスが悪化することがあり、また0.８００ｇ／ｃｍ³未満の場合は、潤滑性能が悪化し好ましくない。
上記軽油の動粘度については、３０℃において1.７ｃＳｔ以上、好ましくは2.５ｃＳｔ以上である。この値が1.７ｃＳｔ未満の場合は、潤滑性能が悪化し好ましくない。上記値が2.５ｃＳｔ以上であれば、潤滑性能の面で一層好ましいものとなる。
【０００８】
本発明のディーゼル軽油組成物は、上記組成及び性状を有する軽油に極性基含有潤滑性付与剤を配合してなるものである。ここで使用しうる極性基含有潤滑性付与剤としては、具体的には、
ラウリル酸，オレイン酸，ステアリン酸，ドデシルコハク酸，ドデセニルコハク酸，リノール酸，ジリノール酸等の高級脂肪酸類；
ドデシルアルコール，オレイルアルコール，リノレニルアルコール等の高級アルコール類；
ステアリン酸アミド，オレイン酸アミド，ステアリン酸ビス（ポリエチレングリコール）アミド，ドデセニルコハク酸アミド，ドデセニルコハク酸（ヒドロキシエチル）アミド，アルケニルコハク酸アミド等のアミド類；
ドデシルアミン，ステアリン酸アミン，ステアリン酸ジメチルアミン，シクロヘキシルアミン，ドデシルビス（ジエチレングリコール）アミン等のアミン系化合物；
フェニル−α−ナフチルアミン，ビスオクチルフェニルアミン，ビスノニルフェニルアミン，ジフェニル−ｐ−フェニレンジアミン，ジピリジリルアミン，フェノチアジン，Ｎ−メチルフェノチアジン，Ｎ−エチルフェノチアジン等の上記以外のアミン系化合物；
ラウリル酸メチルエステル，ステアリン酸メチルエステル，ソルビタンモノオレエート，ペンタエリスリトールモノステアリン酸エステル，リノレニン等のエステル類；
ジブチルジスルフィド，ジオクチルジスルフィド，ジドデシルジスルフィド等のジスルフィド類；
塩素化パラフィンワックス，塩素化ナフタレン，塩素化アルキルベンゼン等の塩素化炭化水素類；
ｎ−ブチルジ−ｎ−オクチルホスフィネート等のホスフィネート類；
ジ−ｎ−ブチルヘキシルホスホネート，ジ−ｎ−ブチルフェニルホスホネート等のホスホネート類；
トリブチルホスフェート，トリクレジルホスフェート，トリオレイルホスフェート，ジ−２−エチルヘキシルホスフェート等のホスフェート類；
（Ｃ₄Ｈ₉Ｏ）₂ＰＯＮＲ₁Ｒ₂〔ここで、Ｒ₁及びＲ₂は各々水素または−Ｃ₄Ｈ₉基を表す〕、（Ｃ₄Ｈ₉Ｏ）₂ＰＯＲ₁Ｒ₂Ｒ₃Ｒ₄〔ここで、Ｒ₁，Ｒ₂，Ｒ₃及びＲ₄は各々水素，−Ｃ₄Ｈ₉基または−Ｃ₈Ｈ₁₇基を表す〕等のアミン系ホスフェート類；
２，６−ジ−ｔ−ブチル−ｐ−クレゾール；２，２’−メチレンビス（４−メチル−６−ｔ−ブチルフェノール）；２，２’−メチレンビス（４−エチル−６−ｔ−ブチルフェノール）；２，５−ジ−ｔ−アミルヒドロキノン；２，５−ジ−ｔ−ブチルヒドロキノン；４，４’−チオビス（６−ｔ−ブチル−ｍ−クレゾール）；オクタデシル−３−（３，５−ジ−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシフェニル）プロピオネート；３，５−ジ−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシ−ベンジルホスホネート−ジエチルエステル；トリエチレングリコールビス〔３−（３−ｔ−ブチル−５−メチル−５−ヒドロキシフェニル）プロピオネート〕等のフェノール類；
エチレン／酢酸ビニル共重合体，エチレン／アルキルアルキレート共重合体，ポリアルキル（メタ）アクリレート，α−オレフィン／（無水）マレイン酸共重合体等の重合体
等が挙げられる。
【０００９】
上記の極性基含有潤滑性付与剤のうち、本発明においては好ましくはアミン系化合物，エステル系化合物，フェノール類，アルキルホスフェート，アミン系ホスフェート，エチレン／酢酸ビニル共重合体，エチレン／アルキルアルキレート共重合体，ポリアルキルアクリレート，アルケニルこはく酸アミド，ジリノール酸系化合物等が用いられる。より好ましくは、アミン系系化合物あるいはフェノール類のうち酸化防止剤として用いられる各種化合物、アルキルホスフェート及びアミン系ホスフェートから選ばれる化合物のうち腐食防止剤として用いられる各種化合物、エチレン−酢酸ビニル共重合体，エチレン−アルキルアクリレート共重合体，ポリアルキルアクリレート及びアルケニルこはく酸アミドから選ばれる化合物のうち低温流動性向上剤として用いられる各種化合物、及びジリノール酸系化合物のうち潤滑向上剤として用いられる各種化合物、から選ばれる少なくとも一種が用いられる。上記化合物のうち、本発明においては、アミン系化合物及びエステル系化合物が特に好ましく用いられる。
【００１０】
本発明においては、上記極性基含有潤滑性付与剤は、ディーゼル軽油組成物中に好ましくは１０〜２０００ｐｐｍ、更に好ましくは１５〜１８００ｐｐｍ配合される。上記配合量が２０００ｐｐｍを超える場合は、ディーゼル軽油組成物中に完全に溶解しなくなることがあり、また１０ｐｐｍ未満では本発明の効果が十分に発揮されないことがある。上記値が１５〜１８００ｐｐｍの範囲にあれば、上記溶解の問題及び効果の点で一層好ましいものとなる。
【００１１】
本発明のディーゼル軽油組成物は上記のような組成及び性状を有する軽油を用い、これに上記極性基含有潤滑性付与剤を配合してなるものであるが、このような軽油としては、例えば深度脱硫軽油（ＤＧＯ）、またはこれに必要に応じて一般に用いられる灯軽油基材を混合してなるものが使用できる。具体的には、例えば深度脱硫軽油（ＤＧＯ）に、水素化分解軽油（ＨＣＧＯ）あるいは脱硫灯油（ＤＫ）を８０容量％以下、またはその他の軽油留分、例えば直留軽油（ＬＧＯ），直接脱硫軽油（ＤＳＧＯ），分解軽油（ＬＣＯ），脱硫軽質軽油（ＶＨＬＧＯ），硫黄分が0.０５重量％以上のその他の軽油基材を１０容量％以下含有するように混合したものを用いることができる。これらの灯軽油基材が上記各範囲を超える場合は、潤滑性能の改善が見られない場合があったり、また排ガスが悪化する場合があるなど好ましくない場合がある。
【００１２】
上記深度脱硫軽油（ＤＧＯ）は一般に沸点範囲が１７０〜３９０℃のものであり、その密度が0.８０〜0.９０の範囲のものを適宜使用できる。上記ＤＧＯとしては硫黄分含量が0.０５重量％以下のものが好ましく使用できる。硫黄分含量が0.０５重量％を超えるものは排ガスが悪化するため好ましくない。
上記深度脱硫軽油（ＤＧＯ）は、具体的には、原料油としての直留軽油（ＬＧＯ）を水添脱硫装置を用いて、Ｃｏ−Ｍｏ／アルミナ触媒，Ｎｉ−Ｍｏ／アルミナ触媒等の触媒の存在下で、３０〜１００ｋｇ／ｃｍ²Ｇ、好ましくは５０〜７０ｋｇ／ｃｍ²Ｇの圧力下、３００〜４００℃、好ましくは３３０〜３６０℃の温度で、液空間速度（ＬＨＳＶ）0.５〜５ｈ^-1、好ましくは１〜２ｈ^-1の条件で深度脱硫反応を行い、その後ストリッパーで硫化水素とナフサを除去して得られるものである。
【００１３】
上記水素化分解軽油（ＨＣＧＯ）とは、重質軽油（ＨＧＯ）、減圧軽油（ＶＧＯ）あるいはこれらの混合油を触媒の存在下で水素化分解し、当該分解生成油を燃料油留分と潤滑油留分に蒸留分離して得られたものであり、その蒸留性状としては沸点範囲が１８０〜３８０℃であり、５０％蒸留点が２２０〜３４０℃のものである。上記潤滑油留分は沸点範囲が２５０〜５４０℃、好ましくは３００〜５３０℃であり、燃料油留分は沸点の終点が２５０〜３７０℃のものである。
尚、脱硫灯油（ＤＫ）あるいは上記軽油留分としての直留軽油（ＬＧＯ），直接脱硫軽油（ＤＳＧＯ），分解軽油（ＬＣＯ），脱硫軽質軽油（ＶＨＬＧＯ）については通常の方法で調製することができる。またその一般性状としては下記第１表に示すものを一般に使用可能である。
【００１４】
【表１】

【００１５】
本発明のディーゼル軽油組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で必要に応じてセタン価向上剤，酸化防止剤，金属不活性剤，低温流動向上剤，氷結防止剤，腐食防止剤，微生物殺菌剤，助燃剤，帯電防止剤，潤滑性付与剤，着色剤等の添加剤を適宜加えることができる。
【００１６】
【実施例】
以下に、実施例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定されるものではない。
実施例１，２及び比較例１、２
第２表に示す性状の軽油基材を第３表に示す割合で混合して軽油を調製し、これに第２表に示す極性基含有潤滑性付与剤を添加して、得られたディーゼル軽油組成物の各々について摩耗幅、即ち摩耗跡の平均直径を測定した。その結果を第３表に示した。この値としては、ポンプ性能から0.５ｍｍ以下の値が求められている。
【００１７】
【表２】

【００１８】
【表３】

【００１９】
第３表から明らかなように、極性基含有潤滑性付与剤の添加により、硫黄分含量を著しく低減した場合においても、著しく優れた潤滑性能を有する軽油組成物が得られた。
尚、軽油の性状及び性能は次の方法によって求めた。

【００２０】
【発明の効果】
本発明によれば、深度脱硫軽油基材を用い、硫黄分含量を著しく低減した場合においても優れた潤滑性能が維持され、ディーゼル自動車のエンジンの燃料噴射ポンプに不具合を起こすことがなく、排ガスの悪化のないディーゼル軽油組成物を提供することができる。[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a diesel light oil composition, and more particularly to a light oil composition for a diesel engine used in automobiles, ships, generators and the like.
[0002]
[Prior art]
In recent years, there has been a demand for reducing the sulfur content of diesel oil for diesel engines in order to comply with exhaust gas regulations. However, it has been known that when the gas oil base material is subjected to deep desulfurization due to such a low sulfur content, the lubricating performance of the resulting gas oil product is lowered. That is, due to such a decrease in lubrication performance, wear of each part of a fuel injection pump of a diesel engine lubricated with light oil as a fuel increases, resulting in problems such as poor engine rotation and poor operability. Has been reported. In particular, a problem has been reported that the engine stops at idling in a forklift or the like due to a decrease in the slidability of the governor sleeve. Furthermore, some markets have reported examples in which fuel is not able to be injected due to wear of the face cam, resulting in a catastrophic failure of the pump.
In response to such a decrease in the lubrication performance of light oil, measures from the hardware aspect have also been made, but on the other hand, measures from the fuel aspect have been requested and studies have been made, but there is still a satisfactory response. It was not found.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made under the circumstances described above, using deep desulfurized gas oil, maintaining excellent lubrication performance even when the sulfur content is significantly reduced, and in addition, there is a problem with the fuel injection pump of diesel engine engines. It aims at providing the diesel light oil composition which does not raise | generate, and does not raise | generate deterioration of exhaust gas.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies to achieve the above object, the present inventors have reduced the sulfur content by blending a polar group-containing lubricity-imparting agent with a deep desulfurized gas oil having a specific composition and performance. In addition, the present inventors have found that it is possible to maintain excellent lubrication performance, and as a result, it is possible to obtain a diesel light oil composition that does not cause problems in a fuel injection pump of a diesel automobile engine. The present invention has been completed based on such findings.
[0005]
That is, the present invention provides a gas oil sulfur content is 0.050 wt% or less, the density of the contained polycyclic aromatic content of 2 to 8 volume%, and 15 ℃ 0.800~0.860g / cm ^3, and the light oil kinematic viscosity at 30 ° C. is not less than 1.7CSt, provides diesel composition, comprising by 10~2000ppm blending a polar group-containing lubricity imparting agent is dilinoleic acid compound Is.
[0006]
Hereinafter, the present invention will be described in more detail.
The diesel oil used in the diesel diesel oil composition of the present invention satisfies the Japanese Industrial Standards (JIS) in terms of its characteristics, and particularly has a sulfur content of 0.010 to 0.050% by weight and 2 to 8 volumes. % Polycyclic aromatic component, a density at 15 ° C. of 0.800 to 0.860 g / cm ³ , and a kinematic viscosity at 30 ° C. of 1.7 cSt or more.
Here, when the sulfur content exceeds 0.050% by weight, the lubricating performance is excellent, but the exhaust gas deteriorates, which is not preferable. On the other hand, when it is less than 0.010% by weight, the lubrication performance is remarkably deteriorated.
Further, the polycyclic aromatic content must be 2 to 8% by volume, preferably 3 to 8% by volume. If this value exceeds 8% by volume, the effect of adding a polar group-containing lubricity imparting agent is required. When the amount is less than 2% by volume, addition of a polar group-containing lubricity imparting agent is necessary, which is not preferable. If the said value is the range of 3-8 volume%, it will become still more preferable at the point of the polar group containing lubricity imparting agent addition effect. In the present invention, the polycyclic aromatic component preferably has a bicyclic or higher aromatic content in the above range.
[0007]
Further, the density of the light oil needs to be 0.800 to 0.860 g / cm ³ at 15 ° C. When the density exceeds 0.860 g / cm ³ , the exhaust gas may be deteriorated, and when it is less than 0.800 g / cm ³ , the lubricating performance is deteriorated, which is not preferable.
The kinematic viscosity of the light oil is 1.7 cSt or more, preferably 2.5 cSt or more at 30 ° C. When this value is less than 1.7 cSt, the lubricating performance is deteriorated, which is not preferable. If the said value is 2.5 cSt or more, it will become still more preferable in terms of lubrication performance.
[0008]
The diesel light oil composition of the present invention is obtained by blending a light oil having the above composition and properties with a polar group-containing lubricant imparting agent. As the polar group-containing lubricity imparting agent that can be used here, specifically,
Higher fatty acids such as lauric acid, oleic acid, stearic acid, dodecyl succinic acid, dodecenyl succinic acid, linoleic acid, dilinoleic acid;
Higher alcohols such as dodecyl alcohol, oleyl alcohol, linolenyl alcohol;
Amides such as stearic acid amide, oleic acid amide, stearic acid bis (polyethylene glycol) amide, dodecenyl succinic acid amide, dodecenyl succinic acid (hydroxyethyl) amide, alkenyl succinic acid amide;
Amine compounds such as dodecylamine, amine stearate, dimethylamine stearate, cyclohexylamine, dodecylbis (diethylene glycol) amine;
Other amine compounds such as phenyl-α-naphthylamine, bisoctylphenylamine, bisnonylphenylamine, diphenyl-p-phenylenediamine, dipyridylamine, phenothiazine, N-methylphenothiazine, N-ethylphenothiazine;
Esters such as lauric acid methyl ester, stearic acid methyl ester, sorbitan monooleate, pentaerythritol monostearate, linolenin;
Disulfides such as dibutyl disulfide, dioctyl disulfide, didodecyl disulfide;
Chlorinated hydrocarbons such as chlorinated paraffin wax, chlorinated naphthalene, chlorinated alkylbenzene;
phosphinates such as n-butyl di-n-octyl phosphinate;
Phosphonates such as di-n-butylhexyl phosphonate and di-n-butylphenyl phosphonate;
Phosphates such as tributyl phosphate, tricresyl phosphate, trioleyl phosphate, di-2-ethylhexyl phosphate;
(C ₄ H ₉ O) ₂ PONR ₁ R ₂ [wherein R ₁ and R ₂ each represent hydrogen or a —C ₄ H ₉ group], (C ₄ H ₉ O) ₂ POR ₁ R ₂ R ₃ R ₄ [wherein R ₁ , R ₂ , R ₃ and R ₄ each represent hydrogen, —C ₄ H ₉ group or —C ₈ H ₁₇ group], etc .;
2,6-di-t-butyl-p-cresol; 2,2'-methylenebis (4-methyl-6-t-butylphenol); 2,2'-methylenebis (4-ethyl-6-t-butylphenol); 2,5-di-t-amylhydroquinone; 2,5-di-t-butylhydroquinone; 4,4′-thiobis (6-t-butyl-m-cresol); octadecyl-3- (3,5-di -T-butyl-4-hydroxyphenyl) propionate; 3,5-di-t-butyl-4-hydroxy-benzylphosphonate-diethyl ester; triethylene glycol bis [3- (3-t-butyl-5-methyl- Phenols such as 5-hydroxyphenyl) propionate];
Examples thereof include polymers such as ethylene / vinyl acetate copolymer, ethylene / alkyl alkylate copolymer, polyalkyl (meth) acrylate, and α-olefin / (anhydrous) maleic acid copolymer.
[0009]
Of the above polar group-containing lubricity imparting agents, amine compounds, ester compounds, phenols, alkyl phosphates, amine phosphates, ethylene / vinyl acetate copolymers, ethylene / alkyl alkylate copolymers are preferred in the present invention. Polymers, polyalkyl acrylates, alkenyl succinic acid amides, dilinoleic acid compounds and the like are used. More preferably, various compounds used as an antioxidant among amine compounds or phenols, various compounds used as corrosion inhibitors among compounds selected from alkyl phosphates and amine phosphates, ethylene-vinyl acetate copolymers , Ethylene-alkyl acrylate copolymer, polyalkyl acrylate and alkenyl succinic acid amide among various compounds used as a low-temperature fluidity improver, and dilinoleic acid-based compounds used as a lubricity improver, At least one selected from is used. Among the above compounds, amine compounds and ester compounds are particularly preferably used in the present invention.
[0010]
In the present invention, the polar group-containing lubricity imparting agent is preferably blended in the diesel light oil composition in an amount of 10 to 2000 ppm, more preferably 15 to 1800 ppm. If the blending amount exceeds 2000 ppm, it may not completely dissolve in the diesel light oil composition, and if it is less than 10 ppm, the effects of the present invention may not be fully exhibited. If the said value exists in the range of 15-1800 ppm, it will become still more preferable at the point of the said melt | dissolution problem and effect.
[0011]
The diesel light oil composition of the present invention uses light oil having the composition and properties as described above, and is blended with the polar group-containing lubricity imparting agent. Desulfurized light oil (DGO), or a mixture obtained by mixing a kerosene oil base that is generally used as necessary can be used. Specifically, for example, deep desulfurized light oil (DGO), hydrocracked light oil (HCGO) or desulfurized kerosene (DK) is 80% by volume or less, or other light oil fractions such as straight-run gas oil (LGO), direct desulfurization Light oil (DSGO), cracked light oil (LCO), desulfurized light light oil (VHLGO), and other light oil bases with a sulfur content of 0.05% by weight or more mixed to contain 10% by volume or less can be used. . When these kerosene oil bases exceed the above ranges, there may be cases where the lubrication performance is not improved and the exhaust gas may be deteriorated.
[0012]
The deep desulfurized gas oil (DGO) generally has a boiling range of 170 to 390 ° C., and a density of 0.80 to 0.90 can be appropriately used. As the DGO, those having a sulfur content of 0.05% by weight or less can be preferably used. A sulfur content exceeding 0.05% by weight is not preferable because exhaust gas deteriorates.
Specifically, the above-mentioned deep desulfurized light oil (DGO) is a straight-run gas oil (LGO) as a raw material oil, using a hydrodesulfurization device, such as a Co-Mo / alumina catalyst, a Ni-Mo / alumina catalyst, etc. In the presence, under a pressure of 30-100 kg / cm ² G, preferably 50-70 kg / cm ² G, at a temperature of 300-400 ° C., preferably 330-360 ° C., liquid space velocity (LHSV) 0.5 5h ^-1, in which preferably performs a deep desulfurization reaction conditions 1~2h ^-1, obtained by subsequent removal of hydrogen sulfide and naphtha stripper.
[0013]
The hydrocracked gas oil (HCGO) is a hydrocracked heavy gas oil (HGO), a vacuum gas oil (VGO) or a mixture of these in the presence of a catalyst, and the cracked oil is lubricated with a fuel oil fraction. The oil fraction was obtained by distillation separation, and the distillation properties thereof were those having a boiling range of 180 to 380 ° C. and a 50% distillation point of 220 to 340 ° C. The lubricating oil fraction has a boiling point range of 250 to 540 ° C, preferably 300 to 530 ° C, and the fuel oil fraction has a boiling point of 250 to 370 ° C.
Incidentally, desulfurized kerosene (DK) or straight-run gas oil (LGO), direct-desulfurized gas oil (DSGO), cracked gas oil (LCO), and desulfurized light gas oil (VHLGO) as the light oil fraction can be prepared by ordinary methods. it can. As the general properties, those shown in Table 1 below can be generally used.
[0014]
[Table 1]

[0015]
In the diesel light oil composition of the present invention, a cetane number improver, an antioxidant, a metal deactivator, a low-temperature flow improver, an anti-icing agent, a corrosion inhibitor, and the like, as long as the effects of the present invention are not impaired. Additives such as a microbial disinfectant, an auxiliary combustor, an antistatic agent, a lubricity imparting agent, and a colorant can be added as appropriate.
[0016]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described more specifically by way of examples. However, the present invention is not limited to these examples.
Examples 1 and 2 and Comparative Examples 1 and 2
Diesel oil obtained by mixing a light oil base material having the properties shown in Table 2 at a ratio shown in Table 3 to prepare a light oil, and adding a polar group-containing lubricity imparting agent shown in Table 2 to this. For each of the compositions, the wear width, i.e. the average diameter of the wear marks, was measured. The results are shown in Table 3. As this value, a value of 0.5 mm or less is required from the pump performance.
[0017]
[Table 2]

[0018]
[Table 3]

[0019]
As is apparent from Table 3, even when the sulfur content was remarkably reduced by the addition of the polar group-containing lubricity imparting agent, a light oil composition having remarkably excellent lubricating performance was obtained.
The properties and performance of light oil were determined by the following method.

[0020]
【The invention's effect】
According to the present invention, an excellent lubrication performance is maintained even when the sulfur content is significantly reduced using a deep desulfurized gas oil base material, without causing trouble in a fuel injection pump of a diesel automobile engine, A diesel light oil composition that does not deteriorate can be provided.

Claims

A gas oil sulfur content is 0.050 wt% or less, containing polycyclic aromatic content of 2 to 8% by volume, and density at 15 ℃ is 0.800~0.860g / cm ^3, A diesel light oil composition obtained by blending 10 to 2000 ppm of a polar group-containing lubricity-imparting agent that is a dilinoleic acid compound with light oil having a kinematic viscosity at 30 ° C of 1.7 cSt or more.

The diesel light oil composition according to claim 1, wherein the polycyclic aromatic content of the light oil is 3 to 8% by volume.

The diesel light oil composition according to claim 1 or 2 , wherein the light oil has a kinematic viscosity at 30 ° C of 2.5 cSt or more.