JP3829102B2 - 車載用ハンズフリー通話装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車載用ハンズフリー通話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ハンズフリー通話機能を有しない携帯電話を、ハンズフリー通話に活用することができるようにしたハンズフリー通話装置が知られている。この事例として、たとえば特開平11−298596号公報(先行例1)によって開示されたものがある。このものでは、携帯電話自体の秘話用レシーバ(受話部)の出力を空気伝播でマイクに取り込み、増幅して拡声用スピーカで受話音として出力し、かつ、利用者の音声を集音用マイクで集音し、増幅してスピーカから出力した音声を空気伝播で携帯電話自体の秘話用マイク(送話部)に入力するという方式を採用している。そして、このハンズフリー通話装置では、受話系回路と送話系回路との間にエコーキャンセル回路を介在させることによりエコーやハウリングなどの現象が発生することを防いでいる。
【0003】
また、特開平4−368246号公報(先行例2)によって開示されているハンズフリー通話装置は、ホルダーに保持させた携帯電話の受話信号を電気信号で外部アンプに取り込んで拡声用スピーカから音声として出力し、かつ、集音用マイクで拾った利用者の音声を電気信号で送話信号として携帯電話に取り込むという方式を採用している。そして、この先行例2では、ハンズフリー通話装置の電源に自動車のアクセサリー電源(シガーライター用電源)を用いたり、その代わりにバッテリー電源を具備させることが提案されている。
【0004】
先行例1や先行例2のハンズフリー通話装置によると、それを自動車の運転席の近傍箇所に設置しておくことにより、利用者が携帯電話を手に持たずに通話することができるようになるという利便がある。
【0005】
ところで、近時、ブルートゥース(Bluetooth)技術が注目を浴びている。ブルートゥースとは、携帯電話などのポータブルデバイスとの間を小型で廉価な短距離無線で接続する技術の名称である。
【0006】
図5はブルートゥース規格に準じて作られているヘッドセット1の説明図、図6はブルートゥース対応の携帯電話2と上記ヘッドセット1との通話状況の説明図である。図5のように、ブルートゥース規格に準じて作られているヘッドセット1は、無線回路部(RF回路部)と動作を制御する回路部(BB制御回路部)とを備えた内蔵回路12を有し、この内蔵回路12に接続した内部レシーバ13と内部マイク14を有していて、内部レシーバ13や内部マイク14はいずれも秘話用であり、離れた場所での送受話には不向きである。このようなブルートゥース規格に準じているヘッドセット1の通話エリア内に図6のようにブルートゥース対応の携帯電話2が近づくと、ヘッドセット1及び携帯電話2の両方がお互いを認識し合って通話可能な状態になる。通常、この状態においては、携帯電話2に掛かってきた電話をヘッドセット1を使ってその携帯電話2を介し外部の通話手段(不図示)との間で通話することができる。
【0007】
また、図示していないけれども、FM回路で通話エリア内での通話が可能なヘッドセットも提案されており、このヘッドセットにおいても、通話エリア内にあればFM回路を介し他の通話手段との通話が可能である。赤外線を利用した通話が可能なヘッドセットについても同様である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、先行例1のものによると、利用者が秘話による通話からは解放されるものの、携帯電話の受話部と送話部とをハンズフリー通話装置のマイクやスピーカに密着させてできるだけ外部の騒音を遮断しておくための対策を講じる必要があり、そのようにしたとしても、空気伝播で音声授受を行う方式であるために外部からの騒音を完全に遮断することが困難であって通話品質において問題がある。
【0009】
また、先行例2のものは、利用者が秘話による通話からは解放されるものの、携帯電話とハンズフリー通話装置とを通信線を使って有線接続する必要があるため、ハンズフリー通話装置の電源に自動車のアクセサリー電源を用いる場合には、アクセサリー電源とハンズフリー通話装置とをつなぐ電気コードを車内に這わせることになるので、電気コードがじゃまになったり電気コードに引っ掛かって切断するといった事態の起こるリスクがある。
【0010】
さらに、先行例1や先行例2のものは、いずれも、携帯電話をハンズフリー通話装置に装着したりハンズフリー通話装置のホルダーに保持させる必要があるために携帯電話の置き場所が限定されてしまい、携帯電話が他の場所にあるときには通話することができないという不便があった。
【0011】
その一方で、上記した従来のブルートゥース規格に準じたヘッドセットは、通話エリア内の携帯電話と無線で接続されるという点で非常に便利な機能を持っている。しかし、機能的には狭い通話エリア内にある携帯電話との秘話方式による通常通話接続のみで使用できるだけであってその使用頻度が必然的に著しく低くなっている。言い換えると、従来のブルートゥース規格に準じたヘッドセットは、その通話エリア内での限られた使い方しかできなかったために利用価値が低く、そのことがブルートゥース技術の普及の障害にもなっていた。
【0012】
本発明は以上の状況の下でなされたものであり、ブルートゥース規格に準じたヘッドセットを、秘話方式でない拡声用スピーカと集音用マイクを備えたハンズフリー通話装置に組み込むことによって、そのハンズフリー通話装置の拡声用スピーカや集音用マイクを利用した秘話方式でないハンズフリー通話が可能でありながら、携帯電話が車内に持ち込まれておりさえすればその設置位置の制約を受けることなく、その携帯電話を介して車外の通話手段との通話が可能になり、そのことによって、ブルートゥース規格に準じたヘッドセットの利用価値を高めてその普及を促進させやすくなる車載用ハンズフリー通話装置を提供することを目的とする。
【0013】
また、本発明は、ブルートゥース規格に準じたヘッドセットに限らず、FM回路や赤外線を利用して通話エリア内での通話が可能なヘッドセットを、秘話方式でない拡声用スピーカと集音用マイクを備えたハンズフリー通話装置に組み込むことによって、そのハンズフリー通話装置の拡声用スピーカや集音用マイクを利用した秘話方式でないハンズフリー通話が可能でありながら、携帯電話が車内に持ち込まれておりさえすればその設置位置の制約を受けることなく、その携帯電話を介して車外の通話手段との通話が可能になる車載用ハンズフリー通話装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る車載用ハンズフリー通話装置は、携帯電話の通話機能を介しハンズフリーで送受話が可能なハンズフリーユニットを備えた車載用ハンズフリー通話装置において、上記携帯電話が通話エリア内に入ることによってその携帯電話との間で通話が可能な状態になるヘッドセットを追加し、このヘッドセットを上記ハンズフリーユニットに装着することによって、そのヘッドセットのマイクとレシーバとによって発揮される送受話機能が、上記ハンズフリーユニットの集音用マイクと拡声用スピーカとによる送受話機能に切り替わり、そのハンズフリーユニットの集音用マイクと拡声用スピーカを介して上記ヘッドセットを用いた通話を行うことができるようになっている。
【0015】
これによれば、追加したヘッドセットを車載のハンズフリーユニットに装着するだけでヘッドセットの送受話機能が上記ハンズフリーユニットの送受話機能に切り替わるので、携帯電話が車内に持ち込まれておりさえすればその所在に関係なくその携帯電話と無線で接続されるというヘッドセットの便利な機能がそのまま生かされ、しかも、ハンズフリーユニットの集音用マイクと拡声用スピーカとによる送受話機能を活用して秘話方式によらずに携帯電話を介し外部の通話手段(携帯電話や固定電話その他の通話手段)との間で通話することが可能になる。しかも、携帯電話とヘッドセットとが無線で接続されるので、携帯電話とヘッドセットとをつなぐ通信線を車内に這わす必要がない。
【0016】
上記ハンズフリーユニットは自動車のアクセサリー電源を電源とするものであっても、そのハンズフリーユニット自体がバッテリー電源を備えているものであってもよいが、バッテリー電源を備えていると、アクセサリー電源とハンズフリーユニットとをつなぐ電気コードが不要になるので、その電気コードに引っ掛かったり引っ掛かって切断するといったリスクが皆無になる。
【0017】
本発明では、上記ハンズフリーユニットがヴォイススイッチ回路もしくはエコーキャンセラー回路とこれらの回路に接続された第1コネクタとを備え、上記ヘッドセットが上記第1コネクタの相手方となる第2コネクタを備え、上記第1コネクタは、上記第2コネクタが接続されることによって、ヘッドセットのマイクとレシーバとに接続されている音声信号系統を遮断してその音声信号系統を上記ヴォイススイッチ回路及びエコーキャンセラー回路を経てハンズフリーユニットの集音用マイクと拡声用スピーカとに接続する機能を備えていることが望ましい。
【0018】
これによれば、ヘッドセットをハンズフリーユニットに装着してハンズフリーユニットの第1コネクタにヘッドセットの第2コネクタを接続するだけで、ヘッドセットのマイクとレシーバとに接続されている音声信号系統が遮断されてその音声信号系統がヴォイススイッチ回路及びエコーキャンセラー回路を経てハンズフリーユニットの集音用マイクと拡声用スピーカとに接続されるので、ハンズフリーユニットの集音用マイクと拡声用スピーカとを利用した秘話方式によらない通話が、携帯電話を介して外部の通話手段との間で可能になる。また、ヘッドセットをハンズフリーユニットから取り外して第1コネクタと第2コネクタとの接続を解除すると、ヘッドセットのマイクとレシーバとに接続されている音声信号系統を利用してそのヘッドセットの通話エリア内で外部の携帯電話との秘話通話が可能になる。
【0019】
本発明では、上記ヘッドセットが、携帯電話と接続するブルートゥース規格を満たしているものであることが望ましい。これによれば、ブルートゥース規格を満たしているヘッドセットを利用して秘話方式によらない通話が、ブルートゥース対応の携帯電話を介して外部の通話手段との間で可能になり、そのことが、ブルートゥース規格に準じたヘッドセットの利用価値を高めてその普及を促進させることに役立つ。
【0020】
なお、秘話方式による通話とは、マイク(送話部)を口許に置き、スピーカ又はレシーバ(受話部)を耳元に置いて行う通話のことであり、秘話方式によらない通話とは、拡声用マイクで出力される音声を離れた場所で聞き取り、離れた場所で利用者が発した音声を集音用マイクで集音して行う通話のことである。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施形態に係るハンズフリー通話装置に用いるヘッドセット3の概略説明図、図2は同ハンズフリー通話装置に用いるハンズフリーユニット8の概略説明図、図4は本発明の実施形態に係る車載用ハンズフリー通話装置Hの作用説明図、図4は同車載用ハンズフリー通話装置Hの使用状態説明図である。
【0022】
図2に示したハンズフリーユニット8は、ヴォイススイッチ回路もしくはエコーキャンセラ回路とを備えた回路部81と、その回路部81に接続された受話側ピンプラグコネクタ81及び送話側ピンプラグコネクタ86と、上記回路部81に接続された拡声用スピーカ91及び集音用マイク92とを備えている。なお、ヴォイススイッチ回路及びエコーキャンセラ回路は、それらの中に音声増幅回路(アンプ回路)を含んでいる。このハンズフリーユニット8では、受話側ピンプラグコネクタ81に入力された受話信号が回路部81で増幅され、拡声用スピーカ91から音声で出力される。また、利用者の発した音声が集音用マイク92で拾われ、回路部81で電気信号に変換されて送話側ピンプラグコネクタ86から出力される。その際、回路部81のヴォイススイッチ回路の働きにより利用者の音声を感知することによって回路部81が動作状態になり、エコーキャンセラ回路の働きによりエコーやハウリングなどの現象が抑止される。この実施形態において、受話側ピンプラグコネクタ81は3極83,84,85を有している。同様に送話側ピンプラグコネクタ86も3極87,88,89を有している。
【0023】
図1に示したヘッドセット3はブルートゥース規格に準じたヘッドセットであり、無線回路部(RF回路部)と動作を制御する回路部(BB制御回路部)とを備えた内蔵回路12を有し、この内蔵回路12に接続した内部レシーバ13と内部マイク14を有していて、内部レシーバ13や内部マイク14はいずれも秘話用である。したがって、このヘッドセット3の通話エリア内にブルートゥース対応の携帯電話(図1で不図示)が近づくと、ヘッドセット3及び携帯電話の両方がお互いを認識し合って通話可能な状態になる。通常、この状態においては、携帯電話に電話が掛かってきたときにヘッドセットに備わっている着信ボタンを押し下げることにより、その電話をヘッドセット3を使ってその携帯電話を介し外部の通話手段(不図示)との間で通話することができる。
【0024】
図1のヘッドセット3は、その筐体3aに受話側ピンジャックコネクタ42及び送話側ピンジャックコネクタ46が内蔵状態で取り付けられている。受話側ピンジャックコネクタ42は、図2で説明した受話側ピンプラグコネクタ82の3極83,84,85のそれぞれに対応する3つのコンタクト43,44,45と2つのスイッチ接点51,52とを有していて、受話側ピンプラグコネクタ82が結合されていないときには図1のようにそれら3つのコンタクト43,44,45が回路部12に接続され、2つのスイッチ接点51,52が内部レシーバ13に接続されているのに対し、受話側ピンプラグコネクタ82が結合されると、受話側ピンプラグコネクタ82の3極83,84,85のそれぞれに3つのコンタクト43,44,45が各別に接続され、かつ、2つのスイッチ接点51,52がオフ状態になる。送話側ピンジャックコネクタ46は、図2で説明した送話側ピンプラグコネクタ86の3極87,88,89のそれぞれに対応する3つのコンタクト47,48,49と2つのスイッチ接点55,56とを有していて、送話側ピンプラグコネクタ86が結合されていないときには図1のようにそれら3つのコンタクト47,48,49が回路部12に接続され、2つのスイッチ接点55,56が内部マイク14に接続されているのに対し、受話側ピンプラグコネクタ86が結合されると、送話側ピンプラグコネクタ86の3極87,88,89のそれぞれに3つのコンタクト47,48,49が各別に接続され、かつ、2つのスイッチ接点55,56がオフ状態になる。
【0025】
図3に示したように、ハンズフリーユニット8の筐体8aには、ヘッドセット3の筐体3aを装着するためのヘッドセットスペースSが確保されている。そして、このヘッドセットスペースSにヘッドセット3の筐体3aを嵌め込むことによって、ヘッドセット3側の受話側ピンジャックコネクタ42及び送話側ピンジャックコネクタ46が、ハンズフリーユニット8側の受話側ピンプラグコネクタ81及び送話側ピンプラグコネクタ86に各別に結合されるようになっている。したがって、ハンズフリーユニット8のヘッドセットスペースSにヘッドセット3の筐体3aを装着してヘッドセット3側の受話側ピンジャックコネクタ42及び送話側ピンジャックコネクタ46を、ハンズフリーユニット8側の受話側ピンプラグコネクタ81及び送話側ピンプラグコネクタ86に各別に結合すると、上記したように、ヘッドセット3の受話側及び送話側の各ピンジャックコネクタ42,46においてスイッチ接点51,52、55,56がオフ状態になるのに対し、ヘッドセット3の内蔵回路12に、ハンズフリーユニット8の回路部81が接続される。すなわち、ヘッドセット3の内部レシーバ13と内部マイク14に対する内蔵回路12(音声信号系統)の接続が遮断されて、その内蔵回路12(音声信号系統)が、ハンズフリーユニット8の回路部81のヴォイススイッチ回路もしくはエコーキャンセラー回路を経てハンズフリーユニットの拡声用スピーカ91と集音用マイク92とが接続される。これに伴い、ヘッドセット3の内部レシーバ13と内部マイク14とによって発揮される送受話機能が、ハンズフリーユニット8の拡声用スピーカ91と集音用マイク92とによる送受話機能に切り替わる。
【0026】
図1〜図3で説明したところの、ハンズフリーユニット8にヘッドセット3を追加したハンズフリー通話装置は、その電源を、自動車のアクセサリー電源で確保することも、ハンズフリーユニット8にバッテリーを内蔵させることによって確保することも可能である。その場合、ハンズフリーユニット8自体がバッテリー電源を備えているものであると、自動車のアクセサリー電源とハンズフリーユニット8とをつなぐ電気コードが不要になるので、その電気コードに引っ掛かったり引っ掛かって切断するといったリスクが皆無になる。
【0027】
ハンズフリーユニット8のヘッドセットスペースSにヘッドセット3を装着ししてなるハンズフリー通話装置では、その通信機能が、ブルートゥース規格に準じたヘッドセット3の内蔵回路12(図1参照)によって確保される。そのため、図3のようにブルートゥース対応の携帯電話2がヘッドセット3の通話エリア内に入ることによってヘッドセット3とその携帯電話2との間で通話可能な状態になる。この状態のときに、待ち受け状態の携帯電話2に電話が掛かってきたときには、電話の着信がヘッドセット3に自動で伝えられる。そのため、ヘッドセット3の着信ボタンを押し下げることにより、利用者は、ハンズフリーユニット8の集音用マイク92と拡声用スピーカ91とを介し、ヘッドセット3及び携帯電話2の通信機能を使って外部の通信手段との通話を行えるようになる。なお、図3において、21はブルートゥースアダプターを示しており、ブルートゥースに対応していない携帯電話では、このブルートゥースアダプター21を接続してブルートゥース対応携帯電話と同様の使い方が可能になる。
【0028】
図4のように、図3で説明したハンズフリー通話装置Hを自動車車内の運転席近傍箇所に設置しておくと、そのハンズフリー通話装置Hに組み込まれているブルートゥース規格に準じたヘッドセット3の通話エリア内にブルートゥース対応の携帯電話2があると、図3で説明したように、利用者は、ハンズフリーユニット8の集音用マイク92と拡声用スピーカ91とを介し、ヘッドセット3及び携帯電話2の通信機能を使って外部の通信手段との通話を行えるようになる。そして、一般的な自動車の室内の広さは、上記ヘッドセット3の通話エリア内に含まれるので、仮に運転者が衣服のポケットに携帯電話2を入れていたり、後部座席に携帯電話2を置いていたりしているときでも、携帯電話2が車内に持ち込まれておりさえすればその所在に関係なくその携帯電話2と無線で接続されるというヘッドセット3の便利な機能がそのまま生かされ、しかも、ハンズフリーユニット8の集音用マイク92と拡声用スピーカ91とによる送受話機能を活用して秘話方式によらずに携帯電話2を介し外部の通話手段(携帯電話や固定電話その他の通話手段)との間で通話することが可能になる。
【0029】
以上説明した実施形態では、ヘッドセット3が、携帯電話2と接続するブルートゥース規格を満たしているものである場合を説明したけれども、この点は、ヘッドセットとして、FM回路で通話エリア内での通話が可能なものを用いたり、赤外線を利用した通話が可能なものを用いたりしても、同様の秘話方式に寄らない通話が可能になる。
【0030】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、ブルートゥース規格に準じたヘッドセットを、秘話方式でない拡声用スピーカと集音用マイクを備えたハンズフリー通話装置に組み込むことによって、そのハンズフリー通話装置の拡声用スピーカや集音用マイクを利用した秘話方式でないハンズフリー通話を可能にするものであり、しかも、携帯電話が車内に持ち込まれておりさえすればその設置位置の制約を受けることなく、その携帯電話を介して車外の通話手段との通話が可能になるものであるので、ブルートゥース規格に準じたヘッドセットの利用価値を高めてその普及を促進させやすくなるという効果が奏される。また、本発明は、ブルートゥース規格に準じたヘッドセットに限らず、FM回路や赤外線を利用して通話エリア内での通話が可能なヘッドセットを用いて秘話方式でないハンズフリー通話を可能とし、しかも、携帯電話が車内に持ち込まれておりさえすればその設置位置の制約を受けることなく、その携帯電話を介して車外の通話手段との通話が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るハンズフリー通話装置に用いるヘッドセットの概略説明図である。
【図2】同ハンズフリー通話装置に用いるハンズフリーユニットの概略説明図である。
【図3】本発明の実施形態に係る車載用ハンズフリー通話装置の作用説明図である。
【図4】同車載用ハンズフリー通話装置の使用状態説明図である。
【図5】ブルートゥース規格に準じて作られているヘッドセットの説明図である。
【図6】ブルートゥース対応の携帯電話とヘッドセットとの通話状況説明図である。
【符号の説明】
H 車載用ハンズフリー通話装置
2 携帯電話
3 ヘッドセット
8 ハンズフリーユニット
12 内蔵回路(音声信号系統)
13 内部レシーバ(レシーバ)
14 内部マイク(マイク)
42,46 ピンプラグジャック(第2コネクタ)
82,86 ピンプラグコネクタ(第1コネクタ)
91 拡声用スピーカ
92 集音用マイク

Claims (4)

  1. 携帯電話の通話機能を介しハンズフリーで送受話が可能なハンズフリーユニットを備えた車載用ハンズフリー通話装置において、
    上記携帯電話が通話エリア内に入ることによってその携帯電話との間で通話が可能な状態になるヘッドセットを追加し、このヘッドセットを上記ハンズフリーユニットに装着することによって、そのヘッドセットのマイクとレシーバとによって発揮される送受話機能が、上記ハンズフリーユニットの集音用マイクと拡声用スピーカとによる送受話機能に切り替わり、そのハンズフリーユニットの集音用マイクと拡声用スピーカを介して上記ヘッドセットを用いた通話を行うことができるようになっていることを特徴とする車載用ハンズフリー通話装置。
  2. 上記ハンズフリーユニットがヴォイススイッチ回路もしくはエコーキャンセラー回路とこれらの回路に接続された第1コネクタとを備え、上記ヘッドセットが上記第1コネクタの相手方となる第2コネクタを備え、上記第1コネクタは、上記第2コネクタが接続されることによって、ヘッドセットのマイクとレシーバとに接続されている音声信号系統を遮断してその音声信号系統を上記ヴォイススイッチ回路及びエコーキャンセラー回路を経てハンズフリーユニットの集音用マイクと拡声用スピーカとに接続する機能を備えている請求項1に記載した車載用ハンズフリー通話装置。
  3. 上記ヘッドセットが、携帯電話と接続するブルートゥース規格を満たしている請求項1又は請求項2に記載した車載用ハンズフリー通話装置。
  4. 上記ハンズフリーユニットが、バッテリー電源を備えている請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載した車載用ハンズフリー通話装置。
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