JP3828881B2 - 洗車機 - Google Patents

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Description

本発明は、洗剤や撥水剤等の処理剤を用いて車両の車体面を洗浄処理する洗車機に関し、特に、洗浄すべき車両に対して相対運動する洗車機本体に設けられている処理剤散布ノズルと希釈水供給源とを接続する主配管に、供給量が単位時間当たり一定の処理剤供給手段により処理剤タンク内の処理剤を供給するようにした洗車機に関するものである。
従来、洗車機においては、車体面の洗浄に使用する洗剤や撥水剤等の処理剤は、原液を水で5倍から20倍に希釈して希釈液タンクに貯蔵しておき、洗車時には、その希釈液を洗浄水に混入させて処理剤散布ノズルから噴射させるようにしていたが、最近では、希釈水供給源と処理剤散布ノズルとを接続する主配管に、処理剤供給ポンプにより処理剤の原液を直接供給して、その主配管内の洗浄水と混合させ、生成された処理剤希釈液を処理剤散布ノズルから噴射させることが行われるようになってきている。
そのように処理剤の原液を直接主配管に供給する洗車機の場合には、処理剤の供給量がきわめて少ないので、その処理剤原液を圧送する処理剤供給ポンプとしては、単位時間当たりの吐出量が一定の小型のポンプが用いられる。そして、処理剤供給量を変えるときには、その処理剤供給ポンプの作動時間を変化させる。
ところで、洗車機本体の車両に対する相対運動速度は可変とされている。一方、処理剤を用いて車体面の洗浄処理を行う場合には、その処理剤が車体面に均一に散布されるようにすることが求められる。そこで、従来は、洗車機本体の車両に対する相対運動速度が高速のときには処理剤供給ポンプの作動時間を長くし、低速のときには短くするようにしていた(たとえば、特許文献1参照)。そのようにすることにより、洗浄すべき車両の車種などに応じて、洗車機本体の車両に対する相対運動速度を変化させたときにも、車両の単位長さ当たりの処理剤の使用量をほぼ一定に保つことができる。
特開平6−298050号公報 (第4ページ第5欄第48行〜第6欄第5行)
しかしながら、洗車機においては、車体上面をブラッシングするトップブラシを車体上面形状に追従させるために、処理剤による処理中に、洗車機本体の車両に対する相対運動速度が頻繁に変えられることがある。そのような場合、上記特許文献1に記載されているようなものでも、処理剤の供給量を相対運動速度の変化に対応させることができなくなり、処理剤の使用量をほぼ一定に保つことができなくなってしまうという問題がある。特に、処理剤が撥水剤の場合には、そのように使用量が変化すると、車体面に撥水剤の塗布ムラが生じることになるので、均一な撥水効果が得られなくなってしまう。
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたもので、処理剤による処理中に、洗車機本体の車両に対する相対運動速度が変わっても、処理剤が車体面にほぼ均一に散布されるようにすることを第1の目的とする。
また、その処理剤が撥水剤の場合、撥水効果のムラの発生が防止されるようにすることを第2の目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、洗浄すべき車両に対して相対運動する洗車機本体に設けられている処理剤散布ノズルと希釈水供給源とを接続する主配管に、供給量が単位時間当たり一定の処理剤供給手段により処理剤タンク内の処理剤を供給するようにした洗車機において、前記洗車機本体の前記車両に対する相対運動距離を検出する移動距離検出手段と、その移動距離検出手段によって検出される相対運動距離が一定値に達するごとに、前記処理剤供給手段が一定時間だけ作動するようにその処理剤供給手段を制御する制御手段と、を有することをことを第1の特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記請求項1記載の発明において、前記処理剤が撥水剤であることを第2の特徴とする。
以上のように、請求項1記載の発明によれば、単位時間当たりの供給量が一定の処理剤供給手段により処理剤を供給するようにした洗車機において、その処理剤供給手段を、洗車機本体が車両に対して一定距離だけ相対運動するごとに一定時間だけ作動させるようにしているので、処理剤による処理中に、洗車機本体の車両に対する相対運動速度が変化した場合にも、処理剤の使用量がそれに伴って変化することを防止することができる。
また、請求項2記載の発明によれば、撥水剤による処理中に、洗車機本体の車両に対する相対運動速度が変化した場合にも、撥水剤が車両の単位長さ当たり一定量ずつ供給されるので、撥水剤の塗布ムラの発生を防止することができ、車両の表面全体にわたってほぼ均一な撥水効果を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示す本発明の実施例に基づいて説明する。
図は本発明による洗車機の一実施例を示すもので、図1はその洗車機の縦断側面図、図2は図1の2−2線方向から見たその洗車機の背面図、図3はその洗車機の処理剤散布制御部の配管図、図4はその制御部に用いられている処理剤供給ポンプの正面断面図、図5は図4の5−5線方向から見たその処理剤供給ポンプの断面図、図6(A)および(B)はその洗車機による洗車工程を説明するための平面図および側面図、図7はその各工程における各部の動作を説明するための動作説明図、図8はその洗車機における洗車機本体の移動距離と処理剤供給ポンプの作動時間との関係を示すタイムチャートである。
図1および図2に示すように、洗車機の洗車機本体1は、車両V(図2参照)を跨ぎ得る門型の走行フレーム2を備えている。その門型走行フレーム2の下端部にはそれぞれ左右一対の前車輪3,3と後車輪4,4とが設けられており、門型走行フレーム2は、それらの車輪3,3;4,4を介して、設置面に敷設された左右一対の走行レール5,5上に支持されている。前車輪3,3は走行用モータ6,6により駆動され、それによって、門型走行フレーム2が走行レール5,5に沿い前後方向(図1で右左方向)に往復走行するようにされている。走行用モータ6,6にはインバータが接続されており、そのモータ6,6の回転数を変えることによって門型走行フレーム2の走行速度を変化させることができるようになっている。
洗車機設置面には、一方の走行レール5の後端部近傍に、スタート位置カム7が設置されている。そして、門型走行フレーム2の下端部には、その門型走行フレーム2がスタート位置(基準位置)にあるとき上記スタート位置カム7に係合する位置に、スタート位置検出スイッチ8が設けられている。そのスタート位置検出スイッチ8は、スタート位置カム7と係合しているとき、すなわち門型走行フレーム2がスタート位置にあるときOFFとなり、スタート位置カム7から離れたときONとなるものである。
また、一方の走行用モータ6の出力軸には、その回転数に応じたパルス信号を出力するロータリエンコーダ9が接続されている。そのパルス信号は、洗車機本体1の前面に設けられている制御装置SGに入力されるようになっている。制御装置SGは、スタート位置検出スイッチ8がONとなっている間、入力されるパルス数をカウントして、門型走行フレーム2が前進走行(往行)するときにはそのパルス数を加算し、後進走行(復行)するときには減算する。したがって、制御装置SGが示すパルス数により、門型走行フレーム2のスタート位置からの距離(図6(A)におけるL)、すなわち前後方向の位置が検出される。このようにして、この実施例では、制御装置SGに、洗車機本体1の車両Vに対する相対運動距離を検出する「移動距離検出手段」が内蔵されている。
門型走行フレーム2には、トップブラシ10と左右一対のサイドブラシ11,11とが設けられている。トップブラシ10は車両Vの上面をブラッシングするもので、上下方向に昇降可能に支持されていて、図示されていないブラシ昇降モータによって昇降駆動されるとともに、図示されていない回転用モータによって回転駆動されるようになっている。サイドブラシ11,11は車両Vの前後面および両側面をブラッシングするもので、トップブラシ10よりも後方に配置され、左右方向に開閉移動するとともに、図示されていない回転用モータによって回転駆動されるようになっている。
また、門型走行フレーム2には、トップノズル12と左右一対のサイドノズル13,13とが設けられている。トップノズル12は、車両Vの上面に空気を吹き付けることによりその上面を乾燥させるもので、トップブラシ10よりも前方に配置されていて、上下方向に昇降可能に支持され、図示されていないノズル昇降モータによって昇降駆動されるようになっている。サイドノズル13,13は車両Vの両側面に空気を吹き付けてその側面を乾燥させるもので、トップノズル12よりもさらに前方に配置されている。
洗車機本体1には、さらに、前後一対の洗浄水噴射装置R1,R2と、撥水剤噴射装置Mとが設けられている。前側の洗浄水噴射装置R1は、トップブラシ10とトップノズル12との間において門型走行フレーム2に配設された門型の洗浄水噴射管31を備えている。その洗浄水噴射管31には、門型走行フレーム2の内方に向けて洗浄水を噴射する複数の洗浄水噴射ノズル30,30…が設けられている。その洗浄水噴射管31は、図3に示すように、電磁弁S1を介して水槽Wp内の給水ポンプPに接続されている。したがって、給水ポンプPを駆動するとともに、電磁弁S1を開くと、水槽Wp内の洗浄水がノズル30,30…から噴射される。
また、後側の洗浄水噴射装置R2は、サイドブラシ11,11の後方において門型走行フレーム2に配設された門型の洗浄水噴射管37を備えている。その洗浄水噴射管37も、門型走行フレーム2の内方に向けて洗浄水を噴射する複数の洗浄水噴射ノズル36,36…を有しており、図3に示すように、電磁弁S4を介して水槽Wp内の給水ポンプPに接続されている。したがって、給水ポンプPを駆動するとともに、電磁弁S4を開くと、水槽Wp内の洗浄水がノズル36,36…から噴射される。
撥水剤噴射装置Mは、噴出口を門型走行フレーム2の内方に向けた4個の撥水剤噴射ノズル391,392,393,394を有している。それらのノズル391〜394は、洗浄水噴射管31とトップノズル12との間において、門型走行フレーム2の上部水平部の左右両側部、および左右の脚部にそれぞれ配設されている。門型走行フレーム2の上部水平部に配設される第1および第2の撥水剤噴射ノズル391,392は、主として車両Vの上面に向けて撥水剤を噴射し、門型走行フレーム2の左右の脚部に配設される第3および第4の撥水剤噴射ノズル393,394は、主として車両Vの側面に向けて撥水剤を噴射するようにされている。それらの撥水剤噴射ノズル391〜394には、撥水剤と希釈水とを混合する混合部U1,U2,U3,U4がそれぞれ設けられている。その各混合部U1〜U4は、それぞれ支持筒511,512,513,514によって門型走行フレーム2に取り付けられている。
図3に示すように、それらの混合部U1〜U4は、T継手G、希釈水供給管52、および電磁弁S2を介して水槽Wp内の給水ポンプPに接続されている。そのT継手Gの他端は、電磁弁S5を介してエア供給源Aに接続されている。さらに、各混合部U1〜U4には、それぞれ逆止弁571,572,573,574が接続されている。そのうちの混合部U1,U2に接続される逆止弁571,572は、撥水剤供給管581およびチューブポンプPt1を介して撥水剤タンクTに接続され、混合部U3,U4に接続される逆止弁573,574は、撥水剤供給管582およびチューブポンプPt2を介して撥水剤タンクTに接続されている。その撥水剤タンクT内には、アミノ変性シリコーンオイルを含む撥水剤が貯留されている。逆止弁571〜574は、撥水剤供給管581,582から混合部U1〜U4への撥水剤の流れは許容するが、混合部U1〜U4から撥水剤供給管581,582への逆流は阻止するものである。
かくして、給水ポンプPを駆動するとともに、電磁弁S2,S5を開くと、T継手Gにおいて、給水ポンプPにより水槽Wpから送られてくる水とエア供給源Aから供給されるエアとが混合され、それが各混合部U1〜U4に供給される。また、チューブポンプPt1,Pt2を駆動すると、撥水剤タンクT内の撥水剤が各混合部U1〜U4に供給される。したがって、各混合部U1〜U4において、その各混合部U1〜U4に供給される撥水剤とT継手Gを介して供給される水とが混合されて希釈される。そして、その希釈撥水剤が、処理剤として、撥水剤噴射ノズル391〜394から噴射される。
このようにして、この実施例では、撥水剤噴射ノズル391〜394によって本発明における「処理剤散布ノズル」が構成され、水槽Wpおよび給水ポンプPによって「希釈水供給源」が構成されている。また、希釈水供給管52および混合部U1〜U4によって「主配管」が構成され、撥水剤タンクTによって「処理剤タンク」が構成されている。
チューブポンプPt1,Pt2は、図4および図5に示すように、ポンプ駆動軸101を中心とする円筒状の内周面102Aを有するケーシング102と、その内周面102Aに沿って配置される弾性体からなるチューブ103と、ポンプ駆動軸101に偏心した状態で固着される回転体104と、その回転体104の外周側に設けられるリング105とにより構成されている。リング105の外周部分はゴムタイヤ105Aによって形成されており、そのリング105を介して、チューブ103が回転体104により部分的に圧迫されるようになっている。
このようなチューブポンプPt1,Pt2はリングポンプとして知られているもので、ポンプ駆動軸101により回転体104を図4の矢印方向に回転させると、チューブ103の圧迫部分が同矢印方向に順次移動し、チューブ103内の流体が吐出口103Bから送出される。一方、チューブ103の圧迫が解かれた部分はその弾性により元の形状に復元するので、チューブ103内には吸入口103Aから流体が吸入される。そして、チューブ103が部分的に圧迫されていることにより、流体の逆流が防止される。したがって、逆流防止のためのチェック弁を設ける必要がなく、流体中に固形の不純物等が混入していても、その不純物によって目詰まりするおそれがない。その結果、常に設定どおりの吐出量を得ることができる。その吐出量は、チューブ103の圧迫量と回転体104の回転量とによって定められる。
各チューブポンプPt1,Pt2は、それぞれ電動機M1,M2によって駆動されるようになっている。その電動機M1,M2に印加される電圧は、一定の大きさとされている。したがって、電動機M1,M2は一定速度で作動することになる。すなわち、電動機M1,M2の作動時における各チューブポンプPt1,Pt2による撥水剤の供給量は単位時間当たり一定である。こうして、このチューブポンプPt1,Pt2によって、本発明の「処理剤供給手段」が構成されている。
制御装置SGは、上述した洗車機本体1の各部をそれぞれ制御する。すなわち、制御装置SGには、洗車機の動作順序を定めるシーケンスがあらかじめ設定されており、そのシーケンスに従って制御装置SGから出力される指令信号により、走行用モータ6、トップブラシ10およびサイドブラシ11の回転用モータ、あるいは給水ポンプPの駆動制御や、各噴射装置R1,R2,Mの電磁弁S1〜S5の開閉制御などが行われる。また、制御装置SGから出力される制御信号により、トップブラシ10およびトップノズル12の昇降モータがそれぞれ制御されるとともに、各チューブポンプPt1,Pt2を駆動する電動機M1,M2に、門型走行フレーム2が一定距離だけ走行するごとに一定時間だけ電圧が印加される。すなわち、制御装置SGは、図8に示すように、内蔵する移動距離検出手段が求めた門型走行フレーム2のスタート位置からの距離Lとしてのパルス数が一定の数N個、たとえば10個(門型走行フレーム2の移動距離にして400mm)だけ増加あるいは減少するごとに、一定時間K、たとえば0.5秒だけチューブポンプPt1,Pt2を駆動する。言い換えれば、移動距離検出手段によって検出される門型走行フレーム2の走行距離が一定値に達するごとに、チューブポンプPt1,Pt2を一定時間Kだけ作動させる。
次に、上述のような構成を備えた洗車機により洗車するときの手順について説明する。
洗車を行うときには、まず、図6(A)(B)に実線で示すように洗車機本体1が走行レール5,5の左端のスタート位置に停止している状態で、車両Vを走行レール5,5間の所定位置に停車させる。そして、図示されていないスタートスイッチを押す。すると、洗車機本体1が走行レール5,5に沿って前方、すなわち図で右方向に走行し、図6に二点鎖線で示す走行レール5,5の右端位置において停止する。これが第1往行である。続いて、洗車機本体1は、図6に二点鎖線で示す走行レール5,5の右端位置から左方向に走行し、図6に実線で示す走行レール5,5の左端位置、すなわちスタート位置に達したところで停止する。これが第1復行である。さらに、洗車機本体1は、図6に実線で示すスタート位置から右方向に走行し、同図に二点鎖線で示す走行レール5,5の右端位置において停止する。これが第2往行である。最後に、洗車機本体1は、図6に二点鎖線で示す走行レール5,5の右端位置から左方向に走行し、同図に実線で示すスタート位置に戻ったところで停止する。これが第2復行である。このようにして洗車機本体1が走行レール5,5に沿って2往復する間に、洗車の各工程が行われる。すなわち、第1往行において第1洗浄工程が行われ、第1復行において第2洗浄工程と撥水剤の第1塗布工程とが行われる。また、第2往行において撥水剤の第2塗布工程が行われ、第2復行において乾燥工程が行われる。
(1)第1往行(第1洗浄工程)
第1往行時には、制御装置SGに設定されているシーケンスにしたがって、図7に示すように、前側の洗浄水噴射装置R1による洗浄水の噴射と、トップブラシ10およびサイドブラシ11,11によるブラッシングと、後側の洗浄水噴射装置R2による洗浄水の噴射とが行われる。
すなわち、スタートスイッチを押すと、制御装置SGからの指令信号により、まず、給水ポンプPが駆動されるとともに、電磁弁S1,S4が開弁される。それによって、洗浄水噴射装置R1,R2のノズル30,36から洗浄水が噴射される。さらに、トップブラシ10およびサイドブラシ11,11が回転駆動される。そして、その状態で洗車機本体1が前進する。
したがって、洗車機本体1の第1往行時には、まず、先行する洗浄水噴射装置R1から洗浄水が車両Vに向かって噴射され、ついで、車両Vの上面がトップブラシ10によってブラッシングされるとともに、前面、側面および後面がサイドブラシ11,11によってブラッシングされる。そして、最後部の洗浄水噴射装置R2から噴射する洗浄水によって車両表面が濯がれる。こうして、洗車機本体1が走行レール5,5の右端に達したところで車両Vの第1洗浄工程が終了する。
(2)第1復行(第2洗浄工程および撥水剤第1塗布工程)
第1復行時には、図7に示すように、撥水剤噴射装置Mによる撥水剤の噴射と、洗浄水噴射装置R1,R2による洗浄水の噴射と、トップブラシ10およびサイドブラシ11,11によるブラッシングとが行われる。
この場合には、電磁弁S1,S4に加えて、電磁弁S2,S5も開弁される。また、制御装置SGから出力される制御信号により、チューブポンプPt1,Pt2が駆動される。それによって、洗浄水噴射装置R1,R2のノズル30,36から洗浄水が噴射されるとともに、撥水剤噴射装置Mの撥水剤噴射ノズル391〜394から、撥水剤タンクT内の撥水剤を水槽Wp内の水で希釈した撥水剤が噴射される。さらに、トップブラシ10およびサイドブラシ11,11が回転駆動される。そして、その状態で洗車機本体1が後進する。
したがって、洗車機本体1の第1復行時には、洗車機本体1の後進に伴い、まず、先行する洗浄水噴射装置R2のノズル36から洗浄水が車両Vに向かって噴射され、ついで、車両Vの後面、側面および前面がサイドブラシ11,11によってブラッシングされるとともに、上面がトップブラシ10によってブラッシングされる。そして、後続する洗浄水噴射装置R1のノズル30から噴射される洗浄水によって車両Vの表面が濯がれた後、撥水剤噴射装置Mのノズル391〜394から噴出する撥水剤が車両Vの表面に塗布される。
洗車機本体1が走行レール5,5の左端のスタート位置に達すると、洗車機本体1の走行を停止させ、トップブラシ10およびサイドブラシ11,11を車両Vに作用しない位置に退避させて保持するとともに、その回転を停止させる。また、電磁弁S1を閉弁する。こうして、車両Vの第2洗浄工程および撥水剤第1塗布工程が終了する。
この第2洗浄工程および撥水剤第1塗布工程においては、トップブラシ10を車体上面形状に追従して昇降させ、車体上面位置からトップブラシ10の回転中心までの距離を適切に保つために、洗車機本体1の走行速度が頻繁に変更される。しかしながら、前述したように、制御装置SGは、洗車機本体1が一定距離だけ走行するごとに一定時間KだけチューブポンプPt1,Pt2を作動させるので、撥水剤噴射装置Mのノズル391〜394から噴射される撥水剤の量は、洗車機本体1の走行速度に関係なく、洗車機本体1の単位走行距離当たり、すなわち車両Vの単位長さ当たり一定となる。したがって、撥水剤の塗布ムラが生じることが防止される。
(3)第2往行(撥水剤第2塗布工程)
第2往行時には、図7に示すように、撥水剤噴射装置Mによる撥水剤の噴射と、洗浄水噴射装置R2による洗浄水の噴射とが行われる。
このときには、第1復行の終了時の状態のまま、洗車機本体1を、図6に実線で示すスタート位置から右方向に前進させる。すると、まず、撥水剤噴射装置Mのノズル391〜394から噴出する撥水剤が車両Vの表面に塗布され、ついで、洗浄水噴射装置R2のノズル36から噴出する洗浄水によって車両Vの表面が濯がれる。
洗車機本体1が走行レール5,5の右端の位置に達すると、洗車機本体1の走行を停止させるとともに、給水ポンプPの駆動を停止し、電磁弁S2,S4,S5を閉弁する。また、チューブポンプPt1,Pt2を不作動の状態とする。こうして、撥水剤第2塗布工程が終了する。
この撥水剤第2塗布工程においては、洗車機本体1は一定速度で走行する。そして、チューブポンプPt1,Pt2は、第1復行時と同様に、洗車機本体1が一定距離だけ走行するごとに一定時間Kだけ駆動される。したがって、このときにも、撥水剤噴射装置Mのノズル391〜394から噴射される撥水剤の量は、撥水剤第1塗布工程における場合と同様となる。
(4)第2復行(乾燥工程)
第2復行時には、図7に示すように、トップノズル12およびサイドノズル13,13による空気の吹き付けが行われる。
このときには、トップノズル12およびサイドノズル13,13からそれぞれ空気が噴射される。洗車機本体1は、図6に二点鎖線で示す位置から実線で示す位置に向かって後進する。この第2復行時には、車両Vの上面からトップノズル12の下端までの距離が所定の値に保たれるように、トップノズル12を昇降させるノズル昇降モータが制御される。こうして、洗車機本体1の第2復行時には、トップノズル12およびサイドノズル13,13から噴射される空気によって、車両Vの表面に付着していた水滴が吹き飛ばされ、乾燥される。
洗車機本体1が走行レール5,5の左端のスタート位置に達すると、洗車機本体1の走行を停止させ、トップノズル12およびサイドノズル13,13からの空気の噴射を停止させるとともに、トップノズル12を上限位置に退避させて保持する。これにより、車両Vの乾燥工程が終了する。
以上のように、前記実施例によれば、処理剤である撥水剤を単位時間当たり一定量ずつ供給するチューブポンプPt1,Pt2を、洗車機本体1が一定距離だけ移動するごとに一定時間Kだけ作動させるようにしているので、洗車機本体1の移動速度が頻繁に変更される第1復行時の第2洗浄工程および撥水剤第1塗布工程においても、その移動速度の変化に伴って撥水剤の使用量が変化することが防止される。そして、車両Vには撥水剤がほぼ均一に塗布されるようになるので、撥水効果のムラが生じることが防止される。
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施例が可能である。
たとえば、洗車機本体1を設置面に固定して、車両Vをコンベヤによりその洗車機本体1に対して移動させるようにした洗車機にも、本発明を適用することができる。また、撥水剤によって処理する場合についてのみ説明したが、本発明は、洗剤によって洗浄処理する場合にも、同様に適用することができる。
本発明洗車機の一実施例を示す縦断側面図。 図1の2−2線方向から見た洗車機の背面図。 図1の洗車機の処理剤散布制御部の配管図。 図3の制御部に用いられている処理剤供給ポンプの正面断面図で、図5の4−4線矢視図。 図4の5−5線矢視図。 前記洗車機による洗車工程を説明するための図で、(A)は平面図、(B)は側面図。 図6の各工程における各部の動作を説明するための動作説明図。 前記洗車機における洗車機本体の移動距離と処理剤供給ポンプの作動時間との関係を示すタイムチャート。
符号の説明
1 洗車機本体
2 門型走行フレーム
391,392,393,394 撥水剤噴射ノズル(処理剤散布ノズル)
52 希釈水供給管(主配管)
P 給水ポンプ(希釈水供給源)
Pt1,Pt2 チューブポンプ(処理剤供給手段)
SG 制御装置(移動距離検出手段、制御手段)
T 撥水剤タンク(処理剤タンク)
U1,U2,U3,U4 混合部(主配管)
V 車両
Wp 水槽(希釈水供給源)

Claims (2)

  1. 洗浄すべき車両に対して相対運動する洗車機本体に処理剤散布ノズルを設け、その処理剤散布ノズルと希釈水供給源とを接続する主配管に、供給量が単位時間当たり一定の処理剤供給手段により処理剤タンク内の処理剤を供給するようにした洗車機において、
    前記洗車機本体の前記車両に対する相対運動距離を検出する移動距離検出手段と、
    その移動距離検出手段によって検出される相対運動距離が一定値に達するごとに、前記処理剤供給手段が一定時間だけ作動するように、その処理剤供給手段を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする、洗車機。
  2. 前記処理剤が撥水剤であることを特徴とする、請求項1記載の洗車機。
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