JP3827099B2 - 天井吊り下げ形照明器具 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明はシャンデリア風のかつ天井直付け風の天井吊り下げ形照明器具に関するものである。特にその器具本体頂部の飾りカバーの落下防止に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
天井面に固定されたシーリングローゼットを備え、シーリングローゼットから長さ調節自在のコードを介して吊り下げられる器具本体を備え、器具本体の周囲に放射状に配置された複数の灯体を備え、天井面の一部およびシーリングローゼットを下側から覆う天井カバーを備え、器具本体の頂部にコードおよび天井カバー下部の下方からの目視を妨げる飾りカバーを備えた天井吊り下げ形照明器具は既知である。飾りカバーはコードを挟んで着脱自在に結合させる分割組立形部品である。
この天井吊り下げ形照明器具はシャンデリア風のものである。またコードを短くして使うと、天井直付け風の雰囲気となり、高級感がでて好ましい。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の天井吊り下げ形照明器具をコードによる器具本体の吊り下げ長さを短くし天井直付け風の器具として使用すると、次の用な弊害を生ずる。コードで吊られた器具本体が傾くと、天井面の天井カバーとその下方にあってコードを隠す飾りカバーが接触する。
飾りカバーは着脱の容易な分割組立形部品であるために、その接触によって分解し落下する。
本発明の目的は、飾りカバーの分解落下を起こり難くすることである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明においては各灯体・天井カバー・飾りカバーの相互の配置関係を、コードによる器具本体の吊り下げ長さを短くしかつ器具本体を傾けた状態で、飾りカバーが天井カバーに接触する前に各灯体のどれかが天井面に当たるように定める。
【０００５】
コードによる器具本体の吊り下げ長さを短くした状態で、器具本体を過度に傾けると、各灯体のどれかが天井面に当たる。それ以上には傾かない。このため、天井カバー・飾りカバー間の接触は免れ、飾りカバーの分解落下も生じない。
【０００６】
【発明の実施の形態】
図１〜図３に示す本発明の実施形態について説明する。この天井吊り下げ形照明器具は天井面６に固定されたシーリングローゼット５を備える。シーリングローゼット５から長さ調節自在のコード２を介して吊り下げられる器具本体１を備える。器具本体１の周囲に放射状に配置された複数の灯体４を備える。天井面６の一部およびシーリングローゼット５を下側から覆う天井カバー７を備える。器具本体１の頂部にコード２および天井カバー７下部の下方からの目視を妨げる飾りカバー８を備える。飾りカバー８は分割部品を前記コード２を挟んで着脱自在に結合させる分割組立形部品である。
各灯体４・天井カバー７・飾りカバー８の相互の配置関係を、コード２による器具本体の吊り下げ長さを短くしかつ器具本体１を傾けた状態で、飾りカバー８が天井カバー７に接触する前に各灯体４のどれかが天井面６に当たるように定める。
説明を補足する。コード２による器具本体の吊り下げ長さ調整はコード２の余長を器具本体１に繰り込みあるいは引き出すことによってなされる。器具本体１の頭部３はコード２余長部を収納する収納部としても機能する。コード収納部器具本体１の周囲に放射状に配置された複数の灯体４はシャンデリア風の外観を呈する。コード２および天井カバー７下部の下方からの目視を妨げる飾りカバー８があると、下側からはコード２が見えず、かつ天井カバー７と飾りカバー８が重なったように見えるため、天井直付け形器具の雰囲気となる。飾りカバー８は分割組立形部品である。これはコード２を通しあるいは抜く手間を省く工夫であり、着脱自在に凹凸嵌合する周知の構造である。天井カバー７および飾りカバー８はコード２との摩擦で定位置に保持される。飾りカバー８は末広がり状を呈する飾り部品である。
図２はコード２による器具本体の吊り下げ長さを短くしかつ器具本体１を傾けた状態でどうなるかを示している。器具本体１と飾りカバー８との間に形成される角度Ｂは小さく、飾りカバー８と天井カバー７に形成される角度Ｃは大きい。見た目には大差はないが角度Ｂよりも角度Ｃをわずかに大きい。コード２を短くしたときにこのような関係となるように設計してある。このため、飾りカバー８が天井カバー７に接触する前に各灯体４のどれかが天井面６に当たり、さらなる傾きを規制する。器具本体１の過渡の傾きは個々の灯体４に属する図外の光源を交換する際に起こり得る。はたきを掛けて掃除する際にも起こり得る。図のＡはコード２の露出部下端（器具本体１との付け根）であり、器具本体１が揺動する際の回転中心となる。前記角度Ｂ・ＣはＡ点を交点とする角度である。
【０００７】
【発明の効果】
本発明は各灯体・天井カバー・飾りカバーの相互の配置関係を、コードによる器具本体の吊り下げ長さを短くしかつ器具本体を傾けた状態で、飾りカバーが天井カバーに接触する前に各灯体のどれかが天井面に当たるように定めたものである。これによれば、飾りカバーの不所望な分解落下が起き難くくなる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明にかかる天井吊り下げ形照明器具の一部切り欠き正面図である。
【図２】 同器具の説明用の同様な正面図である。
【図３】 同器具の斜視図である。
【符号の説明】
１：器具本体、２：コード、４：灯体、５：シーリングローゼット、
６：天井面、７：天井カバー、８：飾りカバー

Claims (1)

1. 天井面（６）に固定されたシーリングローゼット（５）を備え、前記シーリングローゼット（５）から長さ調節自在のコード（２）を介して吊り下げられる器具本体（１）を備え、前記器具本体（１）の周囲に放射状に配置された複数の灯体（４）を備え、前記天井面（６）の一部および前記シーリングローゼット（５）を下側から覆う天井カバー（７）を備え、前記器具本体（１）の頂部に前記コード（２）および前記天井カバー（７）下部の下方からの目視を妨げる飾りカバー（８）を備え、前記飾りカバー（８）は分割部品を前記コード（２）を挟んで着脱自在に結合させる分割組立形部品であり、
   前記各灯体（４）・前記天井カバー（７）・前記飾りカバー（８）の相互の配置関係を、前記コード（２）による前記器具本体（１）の吊り下げ長さを短くしかつ前記器具本体（１）を傾けた状態で、前記飾りカバー（８）が前記天井カバー（７）に接触する前に前記各灯体（４）のどれかが天井面（６）に当たるように定めたことを特徴とする天井吊り下げ形照明器具。

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