JP3826170B2 - 鞄のハンドル伸縮装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、旅行用トランクなどの鞄に装着され、ハンドルを使用者の最適な寸法に伸ばして、運搬し易くすることのできる鞄のハンドル伸縮装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の鞄のハンドル伸縮装置として、例えば、本件発明者が先に出願したようなラックアンドピニオン機構を適用することにより、ハンドルを細かい間隔で多段階に寸法調節することができるようにしたものが存在する。
【0003】
この従来の鞄のハンドル伸縮装置は、図15、16または図17、18に示したように、縦方向に互いに平行する溝部111を形成する二本の外部材101、および前記外部材101の溝部111内にそれぞれ摺動自在として配設した内部材102と前記内部材102の上端部に跨設する握り柄103とにより構成するハンドル104からなる。前記外部材101の溝部111には、外側壁または内外側壁に沿ってラック113を設けると共に、前記内部材102の下端部には、前記ラック113のラック歯113aと噛み合うピニオン121を設けたものとしている。さらに、前記ピニオン121に係脱自在としてピニオン121の回転を自由にしたり阻止したりする係合部材124を、前記内部材102内に弾性的に上下動自在として挿入したリンク123の下端に連結したものとしている。そして、前記リンク123の上端に、ハンドル104の握り柄103に設けた操作部132によって操作される揺動レバー133を連結したものとしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の鞄のハンドル伸縮装置では、前記外部材101を長尺状の箱体としているため、このハンドル伸縮装置を取り付ける鞄がハードケース(外装材として合成樹脂板や金属板などの硬質材を使用しているもの)である場合には、鞄のハード面に箱体の開口側を当てれば、このハード面が箱体の蓋体となり、その鞄に都合良く取り付けることができる。しかし、このハンドル伸縮装置を取り付ける鞄がソフトケース(外装材として合成樹脂生地や皮革生地などの軟質材を使用しているもの)である場合には、鞄のソフト面に箱体の開口側を当てても、ソフト面では箱体の蓋体としての機能を果たさず、図示したような、蓋体105を外部材101に被せた状態にしないと、その鞄に都合良く取り付けることができないという課題を有していた。
【0005】
さらに、従来の鞄のハンドル伸縮装置では、前記ラック113を外部材101の溝部111の側壁に直接形成したものとしているが、溝部111は狭く、その狭い溝部111での側壁へのラック113の形成作業は非常に手間がかかり、ラック113を外部材101の溝部111の側壁に沿って設けるのは非常に困難であるという課題を有していた。
【0006】
また、従来の鞄のハンドル伸縮装置では、前記ラック113を外部材101の溝部111の側壁に直接形成したものとしているので、ラック113のラック歯113aが摩り減ったり、破損した場合に、ラック113のみを取り替えることができず、外部材101そのものを取り替えなければならず、分解、組立てに時間が掛かり、その取り替え作業に手間取り非常に面倒であるという課題を有していた。
【0007】
そこで、この発明は、上記従来の課題を解決するものであり、ラックアンドピニオン機構を適用して、ハンドルを細かい間隔で多段階に寸法調節することができ、しかもそのラックアンドピニオン機構のラックを設ける作業を容易なものにすると共に、ラックが摩り減ったり、破損した場合にも、このラックだけを簡単に取り替えることができ、しかも鞄がハードケースであってもソフトケースであっても、そのままの状態で簡単に取り付けることができる鞄のハンドル伸縮装置を提供することを目的としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そのため、この発明の鞄のハンドル伸縮装置は、縦方向に互いに平行する連通孔11を有する二本の外部材1、および前記外部材1の連通孔11内にそれぞれ摺動自在として配設した内部材2と前記内部材2の上端部に跨設する握り柄3とにより構成するハンドル4からなり、前記外部材1の連通孔11の少なくとも一側壁寄りに断面リップ溝形状の挿入溝13を形成し、この挿入溝13のリップ口14からラック歯15aが露出するようにして、ラック15を前記挿入溝13に挿入することにより、外部材1の連通孔11内にラック15を設け、前記内部材2の下端部に、前記ラック15のラック歯15aと噛み合うピニオン21を設け、さらに前記ピニオン21に係脱自在としてピニオン21の回転を自由にしたり阻止したりする係合部材24を、前記内部材2内に弾性的に上下動自在として挿入したリンク23の下端に連結し、前記リンク23の上端に、ハンドル4の握り柄3に設けた操作部32によって操作される揺動レバー33を連結したものとしている。
【0009】
そして、この発明の鞄のハンドル伸縮装置は、前記外部材1を長尺状の角筒体としている。
【0010】
さらに、この発明の鞄のハンドル伸縮装置は、前記一側壁を外側壁12aまたは内側壁12bとすることができる。
【0011】
また、この発明の鞄のハンドル伸縮装置は、前記ラック歯15aを、挿入孔13のリップ口14と略同一幅、露出するようにしたり、挿入孔13のリップ口14より広い幅、露出するようにしている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を添付の図面にしたがって、より詳細に説明する。
【0013】
図1〜5はこの発明の鞄のハンドル伸縮装置の一実施形態を示しており、図6〜10はこの発明の鞄のハンドル伸縮装置の他実施形態を示している。何れの実施形態においても、この発明の鞄のハンドル伸縮装置は、縦方向に互いに平行する連通孔11を有する二本の外部材1、および前記外部材1の連通孔11内にそれぞれ摺動自在として配設した内部材2と前記内部材2の上端部に跨設する握り柄3とにより構成するハンドル4からなる。
【0014】
前記外部材1は、合成樹脂成形や金属成形された長尺状の角筒体としており、好ましくは断面形状を平坦な長方形状としており、鞄がハードケースであってもソフトケースであっても、鞄の背面板(図示せず)などに直接、固着することにより、鞄に装着するようにしている。前記外部材1の連通孔11には、図1〜5に示した実施形態では、その一側壁である外側壁12a寄りに断面リップ溝形状の挿入溝13を形成し、この挿入溝13のリップ口14からラック歯15aが露出するようにして、ラック15を前記挿入溝13に挿入し、適宜個所をビス止めするなどして固着することにより、外部材1の連通孔11内にラック15を設けたものとしている。したがって、前記外部材1の連通孔11内にラック15を設ける作業は、非常に容易なものとなり、しかも前記ラック15は、挿入溝13から抜脱することにより、取り替えることができるものとなる。また、前記内部材2の下端部には、前記ラック15のラック歯15aと噛み合うピニオン21を設けたものとしている。すなわち、ピニオン21は、前記内部材2の下端部に軸支されると共に、内部材2の下端部側壁の切欠孔22から一部を突出させて、その部分を前記ラック15のラック歯15aと噛み合うようにしている。さらに、前記外部材1の連通孔11には、図6〜10に示した実施形態では、対向する側壁である外側壁12a寄り、および内側壁12b寄りにそれぞれ断面リップ溝形状の挿入溝13を形成し、これら挿入溝13のリップ口14からラック歯15aがそれぞれ露出するようにして、ラック15を前記挿入溝13に挿入し、適宜個所をビス止めするなどして固着することにより、外部材1の連通孔11内にラック15を設けたものとしている。したがって、前記外部材1の連通孔11内にラック15を設ける作業は、非常に容易なものとなり、しかも前記ラック15は、挿入溝13から抜脱することにより、取り替えることができるものとなる。また、前記内部材2の下端部には、前記ラック15のラック歯15aそれぞれと噛み合うピニオン21を設けたものとしている。すなわち、両ピニオン21は、前記内部材2の下端部に軸支されると共に、内部材2の下端部両側壁の切欠孔22からそれぞれの一部を突出させて、それらの部分を前記それぞれのラック15のラック歯15aと噛み合うようにしている。なお、前記内部材2の下端部に両ピニオン21を軸支するには、それぞれを並列させたものとしてもよいが、図示したように、斜め方向にずらしたものとするのが、内部材2を細いコンパクトなものにすることができ、この内部材2に合わせて外部材1も細いコンパクトなものにすることができる。
【0015】
このように構成した実施形態において、前記ラック15を外部材1の連通孔11の対向するそれぞれの側壁寄りに設けたものは、前記ラック15を外部材1の連通孔11の一側壁寄りに設けたものより、強度性に優れたものになる。また、前記挿入溝13は、外部材1の側壁にリブを形成するなどして連通孔11に直接形成したものとしたり、外部材1の連通孔11にリップ溝形材(図示せず)を挿入して形成したものとすることができる。さらに、前記ラック歯15aは、挿入溝13のリップ口14と略同一幅、露出するようにしたり、挿入溝13のリップ口14より広い幅、露出するようにすることができる。すなわち、図1、6に示したように、ラック15の断面形状を凸形状とし、突出部分にラック歯15aを形成したものとし、このラック15の平坦部分を挿入溝13に挿入し、ラック歯15aを形成した突出部分をリップ口14から突出させれば、リップ口14と略同一幅、露出することができる。そして、図11〜14に示したように、ラック15の断面形状を略H字形状とし、一方の平坦部分にラック歯15aを形成したものとし、このラック15のもう一方の平坦部分を挿入溝13に挿入し、ラック歯15aを形成した平坦部分をリップ口14から突出させれば、リップ口14より広い幅、露出するようにすることができる。
【0016】
前記内部材2は、合成樹脂成形や金属成形された長尺状の筒体としており、内部に棒状としたリンク23を挿入し、そのリンク23の下端に、前記ピニオン21に係脱自在としてピニオン21の回転を自由にしたり阻止したりする係合部材24を連結したものとしている。前記リンク23は、図1〜5に示した実施形態では、後記する揺動レバー33の支軸に巻装したねじりバネ41の弾力によって、前記内部材2内に弾性的に上下動自在として挿入したものとしている。また、前記リンク23は、図6〜10に示した実施形態では、コイルバネ42を巻装し、このコイルバネ42の上端を握り柄3内に形成した押当部31に押し当てると共にコイルバネ42の下端をリンク23に形成した係止部23aに係止させることにより、このコイルバネ42の弾力によって、前記内部材2内に弾性的に上下動自在として挿入したものとしている。そして、前記係合部材24は、合成樹脂成形体などとしており、下部に突起部24aを設けたものとして、この突起部24aを前記ピニオン21に係脱自在として前記ピニオン21の回転を自由にしたり阻止したりするようにしている。
【0017】
前記握り柄3は、合成樹脂成形や金属成形された略コ字状の二分割自在とした部材より成り、それらの部材をビス止めするなどして結合し、内部に空間を有するものとしている。そして、前記握り柄3は、その略コ字状両端部を前記内部材2の両上端部にビス止めするなどして結合することにより、前記内部材2の上端部に跨設している。さらに、前記握り柄3の空間には、内部から外部に突出し、外部から押込み操作できるようにした操作部32を設ける共に、この操作部32の両側部にそれぞれ揺動レバー33を設けている。前記揺動レバー33は、その中央部を握り柄3の内部に軸支しており、それぞれの一端を前記操作部32の両側部に軸支し、他端を前記リンク23の上端に軸支して連結したものとしている。
【0018】
以上のように構成したこの発明の鞄のハンドル伸縮装置は、次のような操作によってハンドルを伸縮させることができる。
【0019】
すなわち、図2、7に示した状態において、使用者がこの発明の鞄のハンドル伸縮装置の握り柄3を握り、親指で操作部32を押込み操作すると、操作部32に軸支した側の揺動レバー33の一端が下がり、リンク23に軸支した側の揺動レバー33の他端が上がる。すると、前記リンク23が引き上げられ、リンク23の下端に連結した係合部材24も引き上げられる。この係合部材24が引き上げられると、図4、9に示したように、係合部材24の下部に設けた突起部24aとピニオン21との係合が解除され、ピニオン21の回転が自由になる。
【0020】
そこで、使用者がハンドル伸縮装置の握り柄3を握ったまま、この握り柄3を引き上げると、ピニオン21が回転してラック15のラック歯15aと噛み合いながら上昇するので、このピニオン21を下端部に軸支している内部材2も外部材1を徐々に摺動して、外部材1から上に突き出させることができ、図5、10に示したように、ハンドル4を適当な長さに伸ばして使用者の最適な寸法にすることができる。
【0021】
そして、このハンドル4を使用者の最適な寸法にした状態で、使用者が操作部32の押込み操作を中止すると、ねじりバネ41やコイルバネ42の弾力で操作部32が元の状態に戻り、操作部32に軸支した側の揺動レバー33の一端が上がり、リンク23に軸支した側の揺動レバー33の他端が下がる。すると、前記リンク23が押し下げられ、リンク23の下端に連結した係合部材24も押し下げられる。この係合部材24が押し下げられると、係合部材24の下部に設けた突起部24aとピニオン21とが係合し、ピニオン21の回転が阻止される。
【0022】
したがって、この状態で、使用者がハンドル伸縮装置の握り柄3を握り、この握り柄3を引き上げても、ピニオン21の回転が阻止されているので、ピニオン21がラック15のラック歯15aと噛み合った状態で動かなくなり、前記ハンドル4が使用者の最適な寸法に維持され、この状態で鞄を運搬すれば、ハンドル4が持ちやすく運搬し易いものとなる。
【0023】
次に、前記ハンドル4を使用者の最適な寸法にした状態において、使用者が再びハンドル伸縮装置の握り柄3を握り、親指で操作部32を押込み操作すると、操作部32に軸支した側の揺動レバー33の一端が下がり、リンク23に軸支した側の揺動レバー33の他端が上がる。すると、リンク23が引き上げられ、リンク23の下端に連結した係合部材24も引き上げられる。この係合部材24が引き上げられると、前記したように係合部材24の下部に設けた突起部24aとピニオン21との係合が解除され、ピニオン21の回転が自由になる。
【0024】
そこで、使用者がハンドル伸縮装置の握り柄3を握ったまま、この握り柄3を押し下げると、ピニオン21が回転してラック15のラック歯15aと噛み合いながら下降するので、このピニオン21を下端部に軸支している内部材2も外部材1を徐々に摺動して、外部材1内に入り込ませることができ、図4、9に示したように、ハンドル4を縮ませた元の短い状態にすることができる。
【0025】
そして、このハンドル4を縮ませた元の短い状態で、使用者が操作部32の押込み操作を中止すると、ねじりバネ41やコイルバネ42の弾力で操作部32が元の状態に戻り、操作部32に軸支した側の揺動レバー33の一端が上がり、リンク23に軸支した側の揺動レバー33の他端が下がる。すると、前記リンク23が押し下げられ、リンク23の下端に連結した係合部材24も押し下げられる。この係合部材24が押し下げられると、図2、7に示したように、係合部材24の下部に設けた突起部24aとピニオン21とが係合し、ピニオン21の回転が阻止される。
【0026】
したがって、この状態で、使用者がハンドル伸縮装置の握り柄3を握り、この握り柄3を引き上げても、ピニオン21の回転が阻止されているので、ピニオン21がラック15のラック歯15aと噛み合った状態で動かなくなり、前記ハンドル4が縮んだ元の短い状態に維持され、この状態で鞄を保管すれば、ハンドル4が邪魔ならず保管し易いものとなる。
【0027】
【発明の効果】
この発明は、以上に述べたように構成されているので、ハンドルを細かい間隔で多段階に寸法調節することができ、しかもラックアンドピニオン機構のラックを設ける作業を容易なものとなり、ラックが摩り減ったり、破損した場合にも、このラックだけを簡単に取り替えることができ、しかも鞄がハードケースであってもソフトケースであっても、そのままの状態で簡単に取り付けることができるものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の鞄のハンドル伸縮装置の一実施形態を示す一部切欠分解斜視図である。
【図2】図1に示す鞄のハンドル伸縮装置のハンドルを縮ませた状態における一部断面正面図である。
【図3】図2中のA−A線による断面図である。
【図4】図2に示す鞄のハンドル伸縮装置のピニオンの回転を自由にした状態における一部断面正面図である。
【図5】図2に示す鞄のハンドル伸縮装置のハンドルを伸ばした状態における一部断面正面図である。
【図6】この発明の鞄のハンドル伸縮装置の他実施形態を示す一部切欠分解斜視図である。
【図7】図6に示す鞄のハンドル伸縮装置のハンドルを縮ませた状態における一部断面正面図である。
【図8】図7中のB−B線による断面図である。
【図9】図7に示す鞄のハンドル伸縮装置のピニオンの回転を自由にした状態における一部断面正面図である。
【図10】図7に示す鞄のハンドル伸縮装置のハンドルを伸ばした状態における一部断面正面図である。
【図11】図1〜5に示す実施形態における鞄のハンドル伸縮装置の外部材およびその外部材に設けるラックの他の例を示す斜視図である。
【図12】図11に示す鞄のハンドル伸縮装置の外部材およびその外部材に設けたラックの断面図である。
【図13】図6〜10に示す実施形態における鞄のハンドル伸縮装置の外部材およびその外部材に設けるラックの他の例を示す斜視図である。
【図14】図13に示す鞄のハンドル伸縮装置の外部材およびその外部材に設けたラックの断面図である。
【図15】従来の鞄のハンドル伸縮装置の一例を示す一部切欠分解斜視図である。
【図16】図15に示す従来の鞄のハンドル伸縮装置のハンドルを縮ませた状態における一部断面正面図である。
【図17】従来の鞄のハンドル伸縮装置の他例を示す一部切欠分解斜視図である。
【図18】図17に示す従来の鞄のハンドル伸縮装置のハンドルを縮ませた状態における一部断面正面図である。
【符号の説明】
1 外部材
2 内部材
3 握り柄
4 ハンドル
11 連通孔
12a 外側壁
12b 内側壁
13 挿入孔
14 リップ口
15 ラック
15a ラック歯
21 ピニオン
23 リンク
32 操作部
33 揺動レバー
Claims (4)
- 縦方向に互いに平行する連通孔(11)を有する二本の外部材(1)、および前記外部材(1)の連通孔(11)内にそれぞれ摺動自在として配設した内部材(2)と前記内部材(2)の上端部に跨設する握り柄(3)とにより構成するハンドル(4)からなり、前記外部材(1)の連通孔(11)の少なくとも一側壁寄りに断面リップ溝形状の挿入溝(13)を形成し、この挿入溝(13)のリップ口(14)からラック歯(15a)が露出するようにして、ラック(15)を前記挿入溝(13)に挿入することにより、外部材(1)の連通孔(11)内にラック(15)を設け、前記内部材(2)の下端部に、前記ラック(15)のラック歯(15a)と噛み合うピニオン(21)を設け、さらに前記ピニオン(21)に係脱自在としてピニオン(21)の回転を自由にしたり阻止したりする係合部材(24)を、前記内部材(2)内に弾性的に上下動自在として挿入したリンク(23)の下端に連結し、前記リンク(23)の上端に、ハンドル(4)の握り柄(3)に設けた操作部(32)によって操作される揺動レバー(33)を連結したことを特徴とする鞄のハンドル伸縮装置。
- 前記外部材(1)を長尺状の角筒体としたことを特徴とする請求項1記載の鞄のハンドル伸縮装置。
- 前記一側壁を外側壁(12a)または内側壁(12b)としたことを特徴とする請求項1記載の鞄のハンドル伸縮装置。
- 前記ラック歯(15a)を、挿入孔(13)のリップ口(14)と略同一幅、露出するようにしたり、挿入孔(13)のリップ口(14)より広い幅、露出するようにしたことを特徴とする請求項1記載の鞄のハンドル伸縮装置。
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