JP3826071B2 - 文章作成支援装置及び方法並びにプログラム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力された文章の校正システム等に好適な文章作成支援装置及び方法並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、文書資源等の電子化が進み、コンピュータによる自然言語処理について多くの研究・開発が行われている。例えば、コンピュータを利用した電子校正システムも開発されている。
【0003】
この種の文章作成支援装置では、電子データとして入力された文章の正当性を、コンピュータを利用した校正システムによってチェック可能にしている。文章作成支援装置によって、単なるタイプミスだけでなく、同音異字語の誤用や、語句の使用誤り等の検出の自動化も可能であり、特に日本語における有用性は高い。
【0004】
このような電子校正等を可能にする従来の文章作成支援装置においては、先ず、入力原文を形態素解析及び構文解析等によって、語(句)等の所定の処理単位に区分する。次に、処理単位毎に辞書(置き換え辞書)を検索して置き換えの候補となる単語を決定して、表示画面等に置き換え単語の候補を提示する。ユーザは、画面上の候補を参照することで、タイプミスや誤って使用した語句等の置き換えを行う。
【0005】
置き換え辞書は、各単語について品詞や活用形の情報を含んでおり、更に、前後の単語との関係において使用の適・不適の情報等も含んでいる。このような情報を利用することで、従来の文章作成支援装置は、対象となる文章において対象となる単語の使用が不適切であることを指摘すると共に、適切である単語候補も併せて提示することができるのである。
【0006】
更に、従来の文章作成支援装置においては、漢字を用いた単語についての置き換え候補としてひらがなを用いた単語を提示する機能も有しており、文章の種類に応じて、適切な使用と考えられる単語の情報を提示することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、置き換え辞書は、上述したように、各単語毎に適切と考えられる用法の情報も含んでいる。例えば、対象となる単語が活用形を有する動詞等の場合には、単に他の語句に置き換えただけでは、正しい用法とならないことがある。即ち、同一の単語についてある文章においては置き換え候補となる単語であっても、他の文章においても適切な置き換え候補となるとは限らない。
【0008】
この場合、このような置き換え候補の単語を採用して文章を作成すると、日本語として不自然な文章になってしまう。置き換え候補の単語の選択はユーザが行うようになっていることから、置き換え候補の単語として不適切な単語を提示した場合には、不自然な日本語の文章が作成されてしまう虞がある。
【0009】
そこで、置き換え候補の単語が元の単語と異なる品詞となる場合や、単語の用法が限定されている場合等のように、置き換えると正しい日本語にならない単語については、置き換え候補の単語として提示しないようになっている。
【0010】
しかしながら、その文章において不適切な置き換え候補の単語であっても、文章を多少変更すれば使用可能となることも少なくない。文章自体が不適切であるために置き換え候補の単語が不適切と判断されることも考えられる。従って、不適切を理由として置き換え候補の単語を提示しないのでは、例えば文章が不適切であることを示唆することができず、文章としての多彩な表現や、一層の適切な文章を作成するという観点からも有効ではない。
【0011】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、対象となる文章中では不適切な置き換え候補の単語であっても、ユーザに不適切な置き換え候補の単語であることを同時に提示することにより、適・不適に拘わらず置き換え候補の単語を提示して、文章作成支援の有効性を向上させることができる文章作成支援装置及び方法並びにプログラムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る文章作成支援装置は、入力された文章中の各単語について夫々置き換え候補となる単語を置き換え辞書から抽出する置き換え候補抽出手段と、前記置き換え候補抽出手段によって抽出された置き換え候補の単語に対して複数の変形を加えて得た各変化形に対し、前記入力された文章中の単語との用法の一致,不一致を判定する用法一致判定手段と、前記用法一致判定手段によって用法が一致した変化形が存在すると判定された置き換え候補の単語についてその情報を出力すると共に、前記用法一致判定手段によって用法が一致した変化形が存在しないと判定された置き換え候補の単語についてその情報及び用法が一致していない旨の情報を出力する出力手段とを具備したことを特徴とする。
【0013】
本発明において、置き換え候補抽出手段によって、入力された文章中の各単語について夫々置き換え候補となる単語が置き換え辞書から抽出される。抽出された置き換え候補の単語は、用法一致判定手段によって、例えば活用形等を変化させる変形が加えられ、各変化形毎に入力された文章中の単語との用法の一致,不一致が判定される。出力手段は、用法が一致した変化形が存在すると判定された置き換え候補の単語についてその情報を出力し、用法が一致した変化形が存在しないと判定された置き換え候補の単語についてその情報及び置き換え候補として不適切である旨の情報を出力する。
【0014】
なお、装置に係る本発明は方法に係る発明としても成立する。
【0015】
また、装置に係る本発明は、コンピュータに当該発明に相当する処理を実行させるためのプログラムとしても成立する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態に係る文章作成支援装置を示すブロック図である。
【0017】
本実施の形態は、置き換え辞書から抽出した置き換え候補となり得る単語について、用法が不適切な場合でも、置き換え候補として出力すると共に、用法が不適切であることを示す情報を同時に出力するようにしたものである。これにより、ユーザが誤った置き換え候補をそのまま使用することを未然に防止すると共に、ユーザに、不適切ではあってもその置き換え候補の存在を知らせて、文章作成の参考にさせることにより、文章作成を効果的に支援するものである。
【0018】
図1において、入力部1は、文字列の電子データを取込むようになっている。入力された文字列は文章を構成するものである。なお、入力部1としてキーボード等を採用して、ユーザのキー入力操作による電子データを取込むようにしてもよい。
【0019】
入力部1を介して入力された文字列の電子データ(以下、単に文章という)は、情報付与部2に与えられる。情報付与部2は、置き換え辞書7を用いて、入力されたデータに置き換え候補の単語の情報(以下、単に置き換え候補という)を付与して出力する。
【0020】
情報付与部2が入力された文章に付与する置き換え候補を抽出する方法としては、種々の方法が考えられる。例えば、情報付与部2は、単なる文字列マッチングによって置き換え候補を抽出してもよく、また、形態素解析等の単語分割技術を用いて置き換え候補を抽出してもよい。
【0021】
置き換え辞書7は、単語とその品詞をキーにして構成されているもので、付加すべき置き換え候補と、その条件が記述されている。図2は置き換え辞書7の内容を説明するための説明図である。
【0022】
図2に示すように、置き換え辞書7は、見出しの単語に品詞の情報を付加し、各見出し毎に置き換え候補が登録されている。更に、各置き換え候補には、置き換えの条件が記述されている。例えば、図2の見出し単語「保証」については、見出し単語の直前が「損害」である場合には、「補償」を置き換え候補とし、見出し単語の直前が「安全」である場合には、「保障」を置き換え候補とすることが示されている。
【0023】
即ち、置き換え辞書7を用いることで、文章中に例えば「損害保証」の語句があった場合には、「保証」に代えて「補償」を用いるべきであることが置き換え候補として提示可能となる。
【0024】
また、図2の例では、置き換え辞書7には、「諫言」というサ変名詞の見出し語に対して、下一段(ま行)の「いさめ」及びサ変名詞の「忠告」が置き換え候補として挙げられることが示されている。また、これらの「いさめ」及び「忠告」はいずれも、条件が「なし」になっており、無条件に置き換え候補とすることができることが示されている。
【0025】
なお、置き換え辞書7の各見出しは、単語の語幹のみを記述したものである。更に、置き換え辞書7は、各単語毎に規定された用法についての情報も含んでいる。一般的には、同一品詞の単語同士については、殆どの場合、置き換え可能である。しかし、品詞が異なる単語同士の場合には、活用を相互に一致させることができずに置き換え不能なことがある。
【0026】
例えば、形容詞の単語を副詞の単語に置き換えるものとする。この場合には、副詞は連用形しか用いられないので、形容詞の単語が例えば連体形で使用されている場合には、この形容詞の単語を副詞に置き換えることはできない。置き換え辞書7の見出しは活用形では記述されてはいないが、置き換え候補の単語の条件として、限定された用法についての情報を記述することで、置き換え候補として適切であるか不適切であるかを判断することができる。
【0027】
更に、同一品詞の同一活用の単語同士であっても、活用語尾に付加する助詞が異なることがある。置き換え辞書7は、このような用法の相違についの情報も記述されるようになっている。
【0028】
図3は図1中の情報付与部2が単語分割によって置き換え候補を抽出する場合の動作を説明するためのフローチャートである。
【0029】
情報付与部2は、先ず、図3のステップS21において、入力された文章を形態素解析等によって単語単位に分割する。この分割処理に際して、情報付与部2は、分割した単語の品詞の情報も取得するようになっている。
【0030】
ステップS22では、文章の最後まで単語分割を行ったか否かを判断する。文章の最後に到達していない場合には、次のステップS23において、分割した単語について、その単語と同一の単語が置き換え辞書に含まれているか否かを検索する。
【0031】
分割単語と同一の単語が置き換え辞書7の見出しに存在する場合であって、且つ、各見だし内の条件が分割した単語について一致する場合には(ステップS24)、条件付与部2は、対応する見出し内の置き換え候補の単語を抽出して、分割した単語に置き換え候補として付与する(ステップS25)。
【0032】
分割した単語と同一の単語が置き換え辞書7の見出しに存在しない場合、又は、見出し内の置き換え候補の条件に一致しない場合には、置き換え候補を抽出することなく、処理をステップS24からステップS22に戻す。
【0033】
以後、同様の動作を繰返して、文章中の全ての分割単語について、置き換え候補の抽出を行い、抽出した置き換え候補を分割単語に付与して出力する。
【0034】
情報付与部2の出力は情報生成部3に供給されるようになっている。情報生成部3は、入力された分割単語の用法に合わせて、付与された置き換え候補を変形させる。上述したように、情報付与部2によって抽出された置き換え候補は、単語の語幹のみの情報である。抽出された置き換え候補が、対象となる文章中で適切なものであるか否かは、抽出した置き換え候補を各種用法に応じて変形させることで、判定することが可能となる。
【0035】
即ち、情報付与部2は、抽出した置き換え候補に、語尾を付加し、活用させ、或いは無活用のままで、また或いは、助詞の付加等を行って、各種用法に対応させる。この場合には、情報付加部2は、分割した単語の用法を参考にして、置き換え候補を変形させることで、効果的に置き換え候補の変形を行っている。
【0036】
情報生成部3からの変形された置き換え候補及び分割された単語は情報判定部4に与えられる。情報判定部4は、変形された各置き換え候補が分割された単語と同一の用法であるか否かを判定する。情報判定部4は、全ての置き換え候補について、用法の一致・不一致を判定し、同一用法の置き換え候補を出力部6に出力する。
【0037】
本実施の形態においては、情報判定部4は、分割した単語について用法が一致する置き換え候補が存在しない場合には、抽出された置き換え候補を原型生成部5に出力する。
【0038】
原形生成部5は、入力された置き換え候補の原形を生成して情報判定部4に出力する。情報判定部4は、原形生成部5からの置き換え候補の原形、及び、分割された単語と置き換え候補の原形は相互に用法が不一致であることを示す情報を出力部6に出力する。
【0039】
出力部6は、分割された各単語毎に、置き換え候補を出力する。また、出力部6は、置き換え候補として不適切であることから置き換え候補の原形を出力する場合は、分割単語と置き換え候補の原形とは相互に用法が不一致であることを示す情報を併せて出力するようになっている。
【0040】
次に、このように構成された実施の形態の動作について図4及び図5を参照して説明する。図4は図1中の情報生成部3、情報判定部4、原形生成部5及び出力部6の動作を示すフローチャートである。また、図5は置き換え候補の出力例を示す説明図である。
【0041】
入力部1を介して入力された文章は、情報付与部2に与えられる。情報付与部2は、例えば、入力された文章を単語に分割し、各単語毎に置き換え辞書7を検索して、置き換え候補を抽出する。情報付与部2は、抽出した置き換え候補を分割された単語に付与して情報生成部3に出力する。
【0042】
情報生成部3は、図4のステップS1 において、分割された単語に置き換え候補が付加されて入力される。情報生成部3は、ステップS2 からステップS3 に処理を移行して、入力された置き換え候補に対して変形を加える。
【0043】
いま、入力部1を介して入力された文章中に、「諫言した」という語句が含まれているものとして説明する。情報付与部2は、文章中から「諫言」の単語を分割し、この単語に一致した見出し「諫言」を置き換え辞書7から検索して、置き換え辞書7中の「いさめ」及び「忠告」を置き換え候補として抽出する。情報生成部3は、「諫言」に対する置き換え候補として「いさめ」が入力されると、ステップS3 において「いさめ」を各種用法に応じて変形する。
【0044】
語幹が「いさめ」である(ま行)下一段活用の動詞「いさめる」は、例えば、未然形が「いさめ」、連用形が「いさめ」、連体形が「いさめる」等の変化形を有する。情報生成部3は、入力された「いさめ」に対して、順次活用形を変化させて変形を施す。
【0045】
情報生成部3によって変形された「いさめ」は、情報判定部4に与えられる。情報判定部4は、ステップS5 において、入力された文章中の語句「諫言した」の「諫言」の用法と、変形された置き換え候補「いさめ」との用法が一致しているか否かを判定する。入力文章中の「諫言した」は、「諫言」を「諫言し」という連用形の用法で用いたものである。変形された置き換え候補「いさめ」が連用形であれば、分割された単語と同一用法である。
【0046】
即ち、情報生成部3から連用形の「いさめ」が情報判定部4に入力されると、情報判定部4は、入力単語「諫言」と変形された置き換え候補「いさめ」とは同一用法であるものと判定して、処理をステップS6 に移行する。情報判定部4は、用法が一致した置き換え候補「いさめ」を出力部6に供給する。出力部6は、ステップS6 において、図示しない出力バッファに置き換え候補である「いさめ」を蓄積する。
【0047】
一方、情報判定部4は、入力単語と変形された置き換え候補とが同一用法でない場合には、処理をステップS3 に戻して置き換え候補に次の変形を加える。ステップS4 では全ての変形が行われたかが判定される。
【0048】
即ち、情報付与部2からの置き換え候補は、情報生成部3において順次変形され、変形された全ての置き換え候補が、入力単語と用法が一致しているか否か判定される。入力単語と用法が一致している置き換え候補については、出力バッファに蓄積される。この場合には、入力文章中の「諫言した」の「諫言」に対する置き換え候補として連用形の「いさめ」のみが蓄積される。
【0049】
ステップS4 において置き換え候補の全ての変形に対する判定が終了すると、ステップS7 において、出力バッファに1つ以上の置き換え候補が蓄積されたか否かが判定される。「いさめ」が出力バッファに格納されているので、この場合には、処理をステップS1 に戻して、次の置き換え候補を取込む。
【0050】
図2の例では、次の置き換え候補は「忠告」である。情報生成部3は、置き換え候補「忠告」に対してステップS3 において変形を加える。サ変名詞である「忠告」は、入力文章中の「諫言」と同一の品詞である。従って、この場合には、置き換え候補「忠告」に対する変形の少なくとも1つと、入力単語である「換言」とが同一用法となることが考えられる。即ち、入力文章中の「諫言した」に対して、連用形の「忠告し」が同一用法である。
【0051】
この場合にも、ステップS3 〜S6 の処理が繰返されて、結局、出力バッファには、「忠告し」が蓄積される。図5(A)は上述した例における出力バッファの内容を示している。
【0052】
図5(A)に示すように、入力文章中の「諫言した」という語句の「諫言し」という入力部分に対して、出力バッファには、「いさめ」及び「忠告し」という置き換え候補が蓄積されていることが示されている。なお、図5中の「置き換え可」は、置き換え候補が適切な置き換え候補であって、入力単語を置き換え候補に置き換えても自然な文章となることを示している。
【0053】
出力部6は、出力バッファに格納されている置き換え候補を出力する。出力部6の出力を用いることで、例えば置き換え候補を画面上に表示させることができる。また、例えば、出力部6の出力を校正処理のためのアプリケーションに供給することで、自動的な校正処理等も可能である。
【0054】
置き換え候補に対して全ての変形を施しても、入力単語と一致する用法の置き換え候補が存在しないことがある。情報判定部4は、ステップS7 において、用法が一致した置き換え候補が存在せず、出力バッファに置き換え候補が蓄積されていない場合には、原形生成部5に置き換え候補を出力して、その原形を生成させる(ステップS8 )。
【0055】
いま、例えば、入力文章中に「諫言をする」という語句が存在するものとする。この場合においても、情報付与部2からは、「諫言」に対する置き換え候補として「いさめ」及び「忠告」が出力される。
【0056】
この場合においても、情報生成部3は、順次置き換え候補を変形し、情報判定部4は、変形された置き換え候補と入力単語との用法の一致,不一致を判定する(ステップS3 〜S6 )。
【0057】
この場合、入力文章中の「諫言をする」の「諫言」は、変化しない活用形のない単語(無活用の単語)である。一方、(ま行)下一段活用の「いさめ」に対して、情報生成部3は、活用形のない変化形を生成することはできない。即ち、この場合には、入力文章中の「諫言」に対して、「いさめ」をどのような変化形に置き換えても、生成される文章は日本語として不適切な文章となる。このように、「いさめ」については、入力単語「諫言」と同一用法の変化形は存在しないので、出力バッファに「いさめ」の変化形が登録されることはない。なお、この例の場合でも、「忠告」は置き換え候補として出力バッファに登録されることは、明らかである。
【0058】
本実施の形態においては、置き換え候補「いさめ」については、いずれの変化形も出力バッファに蓄積されないので、情報判定部4は、ステップS7 からステップS8 に処理を移行して、「いさめ」を原形生成部5に出力する。原形生成部5は、「いさめ」の原形である終止形の「いさめる」を生成する。
【0059】
情報判定部4は、次のステップS9 において原形生成部5からの置き換え候補の原形「いさめる」を出力部6の出力バッファに出力する。更に、本実施の形態においては、情報判定部4は、置き換え候補の原形「いさめる」が置き換え候補としては不適切であることを示す情報も出力バッファに出力する。
【0060】
図5(B)はこの場合の出力バッファの内容を示している。図5(B)に示すように、入力文章中の「諫言をする」という語句の「諫言」という入力部分に対して、出力バッファには、「忠告」及び「いさめる」という置き換え候補が蓄積されていることが示されている。「忠告」は図5中の「置き換え可」に示すように、適切な置き換え候補である。一方、図5(B)の「置き換え不可」は、「いさめる」が置き換え候補として不適切であることを示している。
【0061】
出力部6は、出力バッファに格納されている置き換え候補を出力する。この場合には、出力部6は、置き換え候補が置き換えに適切であるか不適切であるかを示す情報も出力する。即ち、出力部6は、「いさめる」については、適切な置き換え候補ではなく、「諫言」を「いさめる」に置き換えると、適切な文章にならないことを示す情報を出力する。
【0062】
ユーザは、出力部6の出力に基づく例えば提示によって、「諫言」の置き換え候補として、「忠告」が妥当であることを知ることができると共に、不適切ではあるが、「いさめる」という単語も、同様の意味を表すものとして存在することを知ることができる。即ち、「諫言をする」の「諫言」に対して、「いさめ」では置き換え可能な変化形は存在はしないことが示される一方、ユーザは、「いさめ」を用いた文章も記述することができる可能性も示唆される。例えば、ユーザが文章を書き直す場合等において参考にすることができる。
【0063】
このように、本実施の形態においては、置き換え候補としては不適切である単語についても、参考情報として出力可能にすることにより、文章作成の参考にさせて、効果的に文章作成を支援することができる。しかも、置き換え不可能であることを示す情報を同時に出力するので、ユーザが誤った置き換えをしてしまうことを未然に防止することができる。
【0064】
更に、置き換え不可能であることを示す情報をアプリケーションに供給することで、例えば自動編集システム等による自動的な置き換えを禁止させることも可能である。即ち、情報としての提示の役割は果たしたうえで、誤った文章を生成する危険性を減らすことができる。
【0065】
なお、本実施の形態においては、入力文字列を言語処理的手法により解析しているが、単に文字列として辞書とマッチングするだけでもよいことは明らかである。
【0066】
また、置き換え不能な候補については原形にして出力しているが、いずれの形式で出力してもよく、例えば置き換え辞書に記述されている語幹のみの形式で出力してもよいことは明らかである。
【0067】
また、用法の一致不一致は、単に活用形が一致しているか否か等の文法的な用法の一致だけでなく、対象とする文章の種類や校正者の主観的な判断等を加味して判定してもよい。
【0068】
例えば、動詞の連用形を名詞句として使用することを認める場合には、動詞を無活用の単語の置き換え候補とすることも可能である。例えば、入力文章中に「諫言を受けた」という語句が存在する場合において、「諫言」に対する置き換え候補として、連用形の「いさめ」を出力バッファに登録するようにしてもよい。この場合には、「諫言を受ける」は「いさめを受ける」に置き換えられることになる。
【0069】
また、上記実施の形態においては、入力される文章が適切な文章であるものとして、入力単語の用法に一致させた置き換え候補を出力する例について説明したが、入力される文章の意味を解釈し、入力された文章が不適切な文章である場合に、適切な文章に変換するために、入力単語の用法を適切な用法に変化させるための置き換え候補を出力するようにすることも可能である。
【0070】
また、上記実施の形態においては、日本語の文章を例に挙げているが、英語等の他の言語でも同様に適用可能である。更に、置き換え不能な候補についても原形で出力する例について説明したが、置き換え不能な候補については、注意喚起のためのコメント等の手法によってユーザに提示させるようにすることもできる。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、対象となる文章中では不適切な置き換え候補の単語であっても、ユーザに不適切な置き換え候補の単語であることを同時に提示することにより、適・不適に拘わらず置き換え候補の単語を提示して、文章作成支援の有効性を向上させることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る文章作成支援装置を示すブロック図。
【図2】置き換え辞書7の内容を説明するための説明図。
【図3】図1中の情報付与部2が単語分割によって置き換え候補を抽出する場合の動作を説明するためのフローチャート。
【図4】図1中の情報生成部3、情報判定部4、原形生成部5及び出力部6の動作を示すフローチャート。
【図5】置き換え候補の出力例を示す説明図。
【符号の説明】
1…入力部、2…情報付与部、3…情報生成部、4…情報判定部、5…原形生成部、6…出力部、7…置き換え辞書。

Claims (5)

  1. 入力された文章中の各単語について夫々置き換え候補となる単語を置き換え辞書から抽出する置き換え候補抽出手段と、
    前記置き換え候補抽出手段によって抽出された置き換え候補の単語に対して複数の変形を加えて得た各変化形に対し、前記入力された文章中の単語との用法の一致,不一致を判定する用法一致判定手段と、
    前記用法一致判定手段によって用法が一致した変化形が存在すると判定された置き換え候補の単語についてその情報を出力すると共に、前記用法一致判定手段によって用法が一致した変化形が存在しないと判定された置き換え候補の単語についてその情報及び用法が一致していない旨の情報を出力する出力手段とを具備したことを特徴とする文章作成支援装置。
  2. 前記用法一致判定手段は、前記置き換え候補抽出手段によって抽出された置き換え候補の単語の活用形を変化させて、前記入力された文章中の単語との用法の一致,不一致を判定することを特徴とする請求項1に記載の文章作成支援装置。
  3. 前記出力部は、前記用法一致判定手段によって用法が一致した変化形が存在しないと判定された置き換え候補の単語については、その原形の情報を出力することを特徴とする請求項1に記載の文章作成支援装置。
  4. 入力された文章中の各単語について夫々置き換え候補となる単語を置き換え辞書から抽出する置き換え候補抽出処理と、
    前記置き換え候補抽出処理によって抽出された置き換え候補の単語に対して複数の変形を加えて得た各変化形に対し、前記入力された文章中の単語との用法の一致,不一致を判定する用法一致判定処理と、
    前記用法一致判定処理によって用法が一致した変化形が存在すると判定された置き換え候補の単語についてその情報を出力すると共に、前記用法一致判定処理によって用法が一致した変化形が存在しないと判定された置き換え候補の単語についてその情報及び用法が一致していない旨の情報を出力する出力処理とを具備したことを特徴とする文章作成支援方法。
  5. コンピュータに、
    入力された文章中の各単語について夫々置き換え候補となる単語を置き換え辞書から抽出する置き換え候補抽出処理と、
    前記置き換え候補抽出処理によって抽出された置き換え候補の単語に対して複数の変形を加えて得た各変化形に対し、前記入力された文章中の単語との用法の一致,不一致を判定する用法一致判定処理と、
    前記用法一致判定処理によって用法が一致した変化形が存在すると判定された置き換え候補の単語についてその情報を出力すると共に、前記用法一致判定処理によって用法が一致した変化形が存在しないと判定された置き換え候補の単語についてその情報及び用法が一致していない旨の情報を出力する出力処理とを実行させための文章作成支援プログラム。
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