JP3825438B2 - ラベルスイッチングネットワークおよびラベルエッジルータ - Google Patents

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Description

本発明は、コネクション型ネットワーク技術に関し、特に大規模なIPネットワークを構築する際に用いられるラベルスイッチングネットワーク技術に関するものである。
インターネットなどの大規模パケット通信網では、ルータ間でのパケット転送を高速化するため、コネクション型ネットワーク技術の1つであるラベルスイッチングネットワーク技術を用いている。
例えば、ラベルスイッチングネットワーク技術の1つであるMPLS(Multi Protocol Label Switching)技術は、MPLS対応ルータでパケットにラベルというデータリンク層のコネクション情報を付加して送信し、そのラベルだけを参照して対応する出力ポートへ転送する技術である。IPネットワークで用いられる一般的なルータでは、受信したパケットのヘッダ情報に格納されている宛先IPアドレスを調べて適当な出力ポートを決定するが、データリンク層に予め設定されたコネクションに対応するラベルを使用することによりこのような処理を省くことができ、パケット転送の高速化が実現される。
ところで、上記ラベルスイッチングネットワークでは、ユーザ網を収容するすべてのラベルエッジルータ間にパケット転送経路を設定する必要が生じるため、維持管理すべき経路数が多数になり、さらにこれらの経路を、刻々と変化するパケット転送ネットワークの経路変化に追従させる必要が生じるために、ルーチングプロトコル処理などの経路の維持管理負荷が非常に大きくなるという問題があった。
従来、これに対して、ラベルスイッチングネットワーク内に折り返し用ラベルエッジルータを設置し、受信したラベル付きユーザパケットからラベルを除去し、得られたユーザパケットの宛先アドレスを参照して転送テーブルを検索することで、着側ラベルエッジルータの識別情報を生成し、再度、着側ラベルエッジルータの識別情報を含むラベルを付加し、これをラベルスイッチングネットワークへ向けて転送するものとし、ラベル付きユーザパケットの転送の際に、発側ラベルエッジルータに対して、ユーザパケットの宛先アドレスと発側ラベルエッジルータから着側ラベルエッジルータへカットスルー転送するためのラベルの組の情報を通知させ、発側ラベルエッジルータと着側ラベルエッジルータ間に動的にカットスルー経路を設定させる方法が検討されている。
これにより、加入者ユーザを収容しているラベルエッジルータが維持管理すべき経路数を削減し、ルーチングプロトコル処理などの経路の維持管理負荷を削減することが可能となる。
なお、出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に関連する先行技術文献を出願時までに発見するには至らなかった。
Junichi MURAYAMA et, al."Traffic-Driven Optical IP Networking Architecture",IEICE TRANS. COMMUN., VOL.E86-B, NO.8 AUGUST 2003 辻元孝博,八木毅,村山純一,松田和浩,石井啓之,"TSNにおける光カットスルー方式の評価",社団法人電子情報通信学会,2003年電子情報通信学会総合大会,B-7-82(2003年3月)
しかしながら、このような従来技術では、ラベルに任意の値を設定していたため、折り返し用ラベルエッジルータや着側ラベルエッジルータにおいて発側ラベルエッジルータを特定することができないことから、ラベル付きユーザパケットを効率よく転送できないという問題点があった。
例えば、ラベルスイッチングネットワーク内に設置した折り返し用ラベルエッジルータで、そのトラヒック需要に伴って前述したカットスルー経路の設定が必要と判断した場合でも、発側ラベルエッジルータを特定することができず、そのラベル付きユーザパケットの発側ラベルエッジルータへカットスルー経路の設定に必要な情報を通知できないという問題点があった。
また、着側ラベルエッジルータで、受信したラベル付きユーザパケットについての転送要否の判断すなわちフィルタリング処理を、当該ラベル付きユーザパケットの発側ラベルエッジルータ単位で行いたい場合でも、発側ラベルスイッチルータを特定することができないことから、着側ラベルエッジルータでは、ユーザパケットの宛先アドレス単位でフィルタリング処理する必要が生じ、フィルタリング処理の際の経路の管理負荷が非常に大きくなるという問題があった。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、受信したラベル付きユーザパケットの発側ラベルエッジルータを容易に特定でき、ラベル付きユーザパケットを効率よく転送できるラベルスイッチングネットワークおよびラベルエッジルータを提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかるラベルスイッチングネットワークは、収容するユーザ網の端末から送信された所望の端末宛のユーザパケットにその転送経路を特定するためのラベルを付加して転送するとともに、受信したラベル付きユーザパケットからラベルを削除してユーザ網の端末へ転送する複数のラベルエッジルータと、これらラベルエッジルータを網状に接続し、受信したラベル付きユーザパケットを当該ラベルに対応する転送経路で転送するラベルスイッチルータとからなるラベルスイッチングネットワークであって、ラベルエッジルータに、ユーザパケットにラベルを付加して転送する際、当該ユーザパケットの転送経路の着側ラベルエッジルータを示す識別情報を含む第1のラベルと発側エッジルータを示す識別情報を含む第2のラベルとを、当該ユーザパケットに付加して転送する第1のパケット転送手段と、受信したラベル付きユーザパケットから第1および第2のラベルを削除して、得られたユーザパケットをユーザ網の端末へ転送する第2のパケット転送手段とを備えるものである。
この際、ラベルエッジルータに、受信したラベル付きユーザパケットから第1および第2のラベルを削除し、そのユーザパケットの宛先アドレスに基づき特定した着側ラベルエッジルータを示す識別情報を含む新たな第1のラベルと、当該ラベルエッジルータ自身を示す識別情報を含む新たな第2のラベルとを、当該ユーザパケットに付け替えて転送する折り返し転送手段と、宛先アドレスと着側ラベルエッジルータを示す識別情報とを含むカットスルーデータに、削除した第2のラベルに含まれる発側ラベルエッジルータを示す識別情報を含む第1のラベルと、当該ラベルエッジルータを示す識別情報を含む第2のラベルとを付加して転送するカットスルーデータ通知手段とをさらに設けてもよい。
また、ラベルエッジルータに、受信したラベル付きユーザパケットの第2のラベルに含まれる発側ラベルエッジルータの識別情報に基づき、当該ラベル付きユーザパケットの転送可否を判断するフィルタリング手段をさらに設けてもよい。
また、本発明にかかるラベルエッジルータは、収容するユーザ網の端末から送信された所望の端末宛のユーザパケットにその転送経路を特定するためのラベルを付加して転送するとともに、受信したラベル付きユーザパケットからラベルを削除してユーザ網の端末へ転送する複数のラベルエッジルータと、これらラベルエッジルータを網状に接続し、受信したラベル付きユーザパケットを当該ラベルに対応する転送経路で転送するラベルスイッチルータとからなるラベルスイッチングネットワークで用いられるラベルエッジルータであって、ユーザパケットにラベルを付加して転送する際、当該ユーザパケットの転送経路の着側ラベルエッジルータを示す識別情報を含む第1のラベルと発側エッジルータを示す識別情報を含む第2のラベルとを、当該ユーザパケットに付加して転送する第1のパケット転送手段と、受信したラベル付きユーザパケットから第1および第2のラベルを削除して、得られたユーザパケットをユーザ網の端末へ転送する第2のパケット転送手段とを備えるものである。
この際、受信したラベル付きユーザパケットから第1および第2のラベルを削除し、そのユーザパケットの宛先アドレスに基づき特定した着側ラベルエッジルータを示す識別情報を含む新たな第1のラベルと、当該ラベルエッジルータ自身を示す識別情報を含む新たな第2のラベルとを、当該ユーザパケットに付け替えて転送する折り返し転送手段と、宛先アドレスと着側ラベルエッジルータを示す識別情報とを含むカットスルーデータに、削除した第2のラベルに含まれる発側ラベルエッジルータを示す識別情報を含む第1のラベルと、当該ラベルエッジルータを示す識別情報を含む第2のラベルとを付加して転送するカットスルーデータ通知手段とをさらに設けてもよい。
また、受信したラベル付きユーザパケットの第2のラベルに含まれる発側ラベルエッジルータの識別情報に基づき、当該ラベル付きユーザパケットの転送可否を判断するフィルタリング手段をさらに設けてもよい。
また、転送手段に、ユーザパケットの宛先アドレスとそのユーザパケットの転送先ラベルエッジルータへ転送するためのラベルとの組の情報を管理するとともに、これら組の情報を、到達性を確保するための経路を保有する固定経路情報エントリ部と、宛先アドレスを有するユーザを収容している着側ラベルエッジルータへのカットスルー経路を保有するキャッシュ経路情報エントリ部とに分けて管理するコア転送テーブルを設け、前記ユーザパケットにラベルを付加して転送する際、前記ユーザパケットの宛先アドレスに基づき前記コア転送テーブルを参照して前記第1のラベルを特定し、カットスルー経路の設定を要求するカットスルーデータを受信した際、そのカットスルーデータに含まれるユーザパケットの宛先アドレスと着側ラベルエッジルータを示す識別情報とに基づき、その宛先アドレスのユーザパケットをカットスルー経路で転送するためのラベルとからなる組の情報を、前記コア転送テーブルのキャッシュ経路情報エントリ部へ追加するようにしてもよい。
本発明によれば、ラベル付きユーザパケットに付加されている第2のラベルから発側ラベルエッジルータを特定できる。これにより、例えば、ラベルスイッチングネットワーク内に設置した折り返し用ラベルエッジルータで、そのトラヒック需要に伴って前述したカットスルー経路の設定が必要と判断した場合は、第2のラベルで特定された発側ラベルエッジルータへカットスルー経路の情報を通知できる。したがって、端末を収容しているラベルエッジルータでのルーチング負荷を削減でき、ラベル付きユーザパケットを効率よく転送できる。
また例えば、着側ラベルエッジルータで、受信したラベル付きユーザパケットについての転送要否の判断すなわちフィルタリング処理を、第2のラベルで特定された発側ラベルエッジルータ単位で行うことができる。したがって、そのカットスルー経路を用いることにより、着側ラベルエッジルータでは、ユーザパケットの宛先アドレス単位でフィルタリング処理する必要がなくなり、フィルタリング処理の際の経路の管理負荷を削減でき、ラベル付きユーザパケットを効率よく転送できる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるラベルスイッチングネットワークの構成について説明する。図1は本発明の第1の実施の形態にかかるラベルスイッチングネットワークが適用される大規模パケット通信網の構成を示すブロック図である。
以下では、ラベルスイッチングネットワークとして、MPLS(Multi Protocol Label Switching)網を用いた場合を例として説明する。
この大規模パケット通信網は、MPLS網1およびユーザ網2〜9から構成されている。MPLS網1はラベルエッジルータ10〜13から構成され、各端末14〜21は、それぞれユーザ網2〜9とリンク201〜208とを経由してラベルエッジルータ10〜13に収容されている。
各ラベルエッジルータ10〜13間は、これらラベルエッジルータ間に設けられているLSP(Label Switched Path)22〜24により接続されている。
本実施の形態では、各ラベルエッジルータにおいて、収容していない端末宛ユーザパケットのラベル付きユーザパケットを着側ラベルエッジルータ側へ折り返し転送するラベルスイッチングネットワークを例として、発側ラベルエッジルータを示す識別情報を含む発側ラベルと、着側ラベルエッジルータを示す識別情報を含む着側ラベルとをユーザパケットに付加して、各ラベルエッジルータで転送処理することにより、折り返し用ラベルエッジルータや着側ラベルエッジルータで、受信したラベル付きユーザパケットの第2のラベルに基づき、発側ラベルエッジルータを特定できるようにしたものである。
[ラベルスイッチングネットワークの物理モデル]
次に、図2を参照して、本発明にかかるラベルスイッチングネットワークの物理モデルについて説明する。図2は本発明にかかるラベルスイッチングネットワークとして、MPLS網の構成例を示すブロック図である。
このMPLS網1は、ラベルエッジルータ10〜13、およびラベルスイッチルータ251〜254から構成されている。
ラベルスイッチルータ251〜254は、受信したフレームのヘッダの第1のラベルから、受信フレームの出力リンクを特定し、その出力リンクへ当該フレームを転送する通信装置である。
ラベルエッジルータ10は、リンク209によりラベルスイッチルータ251と接続され、リンク210によりラベルスイッチルータ252と接続され、リンク201によりユーザ網2と接続され、リンク202によりユーザ網3と接続されている。
ラベルエッジルータ11は、リンク211によりラベルスイッチルータ251と接続され、リンク212によりラベルスイッチルータ252と接続され、リンク203により、ユーザ網4と接続され、リンク204により、ユーザ網5と接続されている。
ラベルエッジルータ12は、リンク213によりラベルスイッチルータ253と接続され、リンク214によりラベルスイッチルータ254と接続され、リンク205により、ユーザ網6と接続され、リンク206により、ユーザ網7と接続されている。
ラベルエッジルータ13は、リンク215によりラベルスイッチルータ253と接続され、リンク216によりラベルスイッチルータ254と接続され、リンク207により、ユーザ網8と接続され、リンク208により、ユーザ網9と接続されている。
ラベルスイッチルータ251は、リンク217によりラベルスイッチルータ252と接続され、リンク218によりラベルスイッチルータ253と接続されている。
ラベルスイッチルータ254は、リンク219によりラベルスイッチルータ252と接続され、リンク220によりラベルスイッチルータ253と接続されている。
前述した図1において、LSP22は、リンク209、ラベルスイッチルータ251、リンク217、ラベルスイッチルータ252、リンク219、ラベルスイッチルータ254、およびリンク216で実現され、LSP24は、リンク215、ラベルスイッチルータ253、およびリンク213で実現される。
また、LSP26は、リンク209、ラベルスイッチルータ251、リンク218、ラベルスイッチルータ253、およびリンク213で実現される。
[ラベルエッジルータの構成]
次に、図3を参照して、本実施の形態にかかるラベルスイッチングネットワークに設置されるラベルエッジルータ10〜13について説明する。図3は、ラベルエッジルータ10〜13の構成を示すブロック図である。
このラベルエッジルータ10〜13は、ラベル処理部28、コア転送処理部29、アクセス転送処理部30、ラベル情報管理部39、ラベル付きユーザパケット送信宛先変更通知部42、フレーム送信宛先変更処理部44、およびパケット送信処理部45から構成されている。
このうち、コア転送処理部29が第1のパケット転送手段に相当する機能を有し、コア転送処理部29およびアクセス転送処理部30が第2のパケット転送手段に相当する機能を有している。また、コア転送処理部29が折り返し転送手段に相当する機能を有し、コア転送処理部29およびラベル情報管理部39がカットスルーデータ通知手段に相当する機能を有している。また、コア転送処理部29がフィルタリング手段に相当する機能を有している。
ラベル処理部28は、受信したパケットおよびフレームが、MPLS網から受信したラベル付きユーザパケットかユーザ網から受信したユーザパケットかを識別し、ラベル付きユーザパケットは、ラベルエッジルータ11への転送用の第1のラベルを除去するとともに、ユーザパケットの発側ラベルエッジルータの識別情報が記述された第2のラベルを除去し、上記2つのラベルを除去した結果がユーザパケットであった際は、除去した第2のラベルおよび受信したリンク情報とともにコア転送処理部29に転送し、ラベルを除去した結果が後述するカットスルーデータであった際は、カットスルーデータをフレーム送信宛先変更処理部44へ転送する機能と、ユーザパケットはそのままコア転送処理部29に転送する機能とを有している。
コア転送処理部29は、アクセスパケット処理部31、コア転送テーブル処理部32、およびラベル付加部33を有している。
アクセスパケット処理部31はフィルタリングテーブル34を有している。
フィルタリングテーブル34は、ユーザパケットの発側ラベルエッジルータの識別情報およびユーザパケットの宛先アドレスから、そのユーザパケットを転送するか廃棄するかを示す転送可否情報を導く機能を有している。
アクセスパケット処理部31は、ラベル処理部28からユーザパケットとそのユーザパケットの発側ラベルエッジルータの識別情報が記述された第2のラベルとを受信し、ユーザパケットの宛先アドレスを抽出する機能と、その宛先アドレスおよび第2のラベルに記述されていた発側ラベルエッジルータの識別情報を検索キーとしてフィルタリングテーブル34を検索し、廃棄すべきと判断されたユーザパケットを廃棄する機能とを有している。
コア転送テーブル処理部32はコア転送テーブル35を有している。
コア転送テーブル35は、ユーザパケットが有する各宛先アドレスに対応する、転送先のラベルエッジルータへ転送するためのラベルおよび出力リンクを導く機能を有している。
本構成例では、ユーザパケットの宛先アドレスを自身が収容している際には、その宛先アドレスに該当するエントリをテーブルに記述しないとしている。他方式としては、ユーザパケットの宛先アドレスを自身が収容している際には、その宛先アドレスに該当するエントリの付加ラベルおよび出力リンクを記述しない方法や、その宛先アドレスに該当するエントリにフラグを記すなどが考えられる。
また、コア転送テーブル35は、到達性を確保するための経路を保有する固定経路情報エントリ部と、宛先アドレスを有するユーザを収容している着側ラベルエッジルータへのカットスルー経路を保有するキャッシュ経路情報エントリ部から構成されている。
コア転送テーブル処理部32は、コア転送テーブル35を検索することにより、アクセスパケット処理部31が抽出したユーザパケットの宛先アドレスから、そのユーザパケットに付加するラベルおよび出力リンクを導く機能と、コア転送テーブル35を検索する際に、キャッシュ経路情報エントリ部を検索した後に固定経路情報エントリ部を検索する機能と、コア転送テーブル35を検索した際に、検索キーとしている宛先アドレスを自身が収容していると識別した場合、そのユーザパケットを、後述するコアパケット処理部36へ転送する機能とを有している。
本実施例では、コア転送テーブル35を検索した際に、検索キーとしている宛先アドレスに該当するエントリが検出できなかった場合、その宛先アドレスを自身が収容していると識別する。
ラベル付加部33は、ユーザパケットに対し、自身の識別情報を示すラベルを第二ヘッダとして付加した後、さらにコア転送テーブル処理部32で算出されたユーザパケットに付加すべきラベルを第一ヘッダとして付加する機能と、自身が生成したラベル付きユーザパケットを、コア転送テーブル処理部32で算出されたそのユーザパケットに対応する出力リンク情報とともに、後述するパケット送信処理部45に転送する機能とを有している。
コア転送処理部29は、ユーザパケットをラベル処理部28から受信した際、そのユーザパケットに付加されていた第2のラベルも受信していた場合は、ラベル処理部28から受信した受信リンク情報と、ユーザパケットの発側ラベルエッジルータの識別情報が記述された第2のラベルと、そのラベルが付加されていたユーザパケットの宛先アドレスと、そのユーザアドレスに付加した第一ヘッダのラベルとを、後述するラベル情報管理部39へ通知する機能を有している。
アクセス転送処理部30は、コアパケット処理部36およびアクセス転送テーブル処理部37を有している。
コアパケット処理部36は、ユーザパケットからそのユーザパケットの宛先アドレスを抽出する機能を有している。
アクセス転送テーブル処理部37は、アクセス転送テーブル38を有している。
アクセス転送テーブル38は、ユーザパケットが有する各宛先アドレスに対応する、ユーザ網への出力リンクを導く機能を有している。
アクセス転送テーブル処理部37は、アクセス転送テーブル38を検索することにより、コアパケット処理部36が抽出したユーザパケットの宛先アドレスから、そのユーザパケットに対する出力リンクを導く機能と、ユーザパケットを、アクセス転送テーブル38から算出されたそのユーザパケットに対応する出力リンク情報とともに、後述するパケット送信処理部45に転送する機能とを有している。
ラベル情報管理部39は、ラベル管理テーブル40およびカットスルーデータ抽出部41を有している。
ラベル管理テーブル40は、ラベルエッジルータの識別情報から、そのラベルエッジルータへ転送する際に付加すべきラベルを導く機能を有している。
本構成例では、テーブルの逆引きを許容することにより、ラベルに対するラベルエッジルータの識別情報を導く機能と、ラベルエッジルータの識別情報に対するそのラベルエッジルータに転送する際に付加すべきラベルを導く機能を有している。なお、テーブルの逆引きを許容しない場合は、ラベルに対するラベルエッジルータの識別情報を導くテーブルと、ラベルエッジルータの識別情報に対するそのラベルエッジルータに転送する際に付加すべきラベルを導くテーブルの、2種類のラベル管理テーブルを保有する必要がある。
カットスルーデータ抽出部41は、コア転送処理部29から、ラベル処理部28で除去した第2のラベルと、受信リンク情報と、それらに対応したユーザパケットの宛先アドレスと、そのユーザパケットの新たに付加したラベルとを受理し、付加したラベルおよびラベル管理テーブル40により、ユーザパケットが転送された着側ラベルエッジルータの識別情報を特定する機能と、ラベル処理部28で除去した第2のラベルに記述されている発側ラベルエッジルータの識別情報およびラベル管理テーブル40から、発側ラベルエッジルータに対してデータを転送する際に付加すべきラベルを特定する機能とを有している。
ラベル情報管理部39は、カットスルーデータ抽出部41により、ユーザパケットの着側ラベルエッジルータの識別情報を特定し、カットスルーデータ抽出部41により、ユーザパケットの発側ラベルエッジルータへパケットを転送する際に付加すべきラベルを特定し、ユーザパケットの宛先アドレスおよび着側ラベルエッジルータの識別情報を記述したカットスルーデータを生成し、ラベルエッジルータ自身の識別情報を示すラベルを第2のラベルとして付加し、カットスルーデータに発側ラベルエッジルータへパケットを転送する際に付加すべきラベルを第1のラベルとして付加することでカットスルーデータフレームを生成し、受信リンク情報とともにラベル付きユーザパケット送信宛先変更通知部42に通知する機能と、フレーム送信宛先変更処理部44から、他のラベルエッジルータから受信したカットスルーデータに記述されていた着側ラベルエッジルータの識別情報に対応するラベル解決を依頼された際に、その識別情報およびラベル管理テーブル40から着側ラベルエッジルータへカットスルー転送するために付加すべきラベルを導き、フレーム送信宛先変更処理部44へ返信する機能とを有している。
ラベル付きパケット送信宛先変更通知部42は、通過パケット数カウント部43を有している。
通過パケット数カウント部43は、ラベル情報管理部39からカットスルーデータフレームを受信した際に、同一の情報を保有するカットスルーデータフレームが何回通知されたかをカウントする機能を有している。
本構成例では、ラベル情報管理部39が、カットスルーデータ抽出部41によって特定したユーザパケットの宛先アドレスと、着側ラベルエッジルータの識別情報と、発側ラベルエッジルータへカットスルーデータを転送するために付加すべきラベルに対する受信カウンタとを導くテーブルによって実装される。
この際、カットスルーデータフレームを受信するごとに、該当エントリの受信カウンタを1増加させることにより、カットスルーデータが何回通知されたかをカウントすることが可能となる。また、各エントリにはタイマを設置し、カウント値は所定期間、例えば60秒ごとにリセットする。
ラベル付きユーザパケット送信宛先変更通知部42は、通過パケット数カウント部43において、所定の判定基準値以上カウントされているカットスルーデータフレームに関して、ラベル情報管理部39からカットスルーデータフレームとともに通知されるリンク情報を出力リンク情報とし、カットスルーデータフレームと出力リンク情報をパケット送信処理部45に通知することにより、パケット送信処理部45からラベル転送ネットワークに出力する機能を有している。なお、本構成例では、上記判定基準値として、例えば1000回を用いる。
フレーム送信宛先変更処理部44は、ラベル処理部28からカットスルーデータを受信した際に、その通知により示された着側ラベルエッジルータの識別情報に対応するラベル解決をラベル情報管理部39へ依頼し、ラベル情報管理部39から着側ラベルエッジルータへカットスルー転送するために付加すべきラベルの返信を受け、カットスルーデータに記述されていたユーザパケットの宛先アドレスに対して付加すべきラベルを記述したエントリを、コア転送処理部29のコア転送テーブル処理部32のコア転送テーブル35のキャッシュ経路情報部に追加する機能を有している。
パケット送信処理部45は、ラベル付加部33から受信したラベル付きユーザパケットを、その際にラベル付加部33から受信したリンク先へ出力する機能と、アクセス転送テーブル処理部37から受信したユーザパケットを、その際にアクセス転送テーブル処理部37から受信したリンク先へ出力する機能と、ラベル付きユーザパケット送信宛先変更通知部42から受信したカットスルーデータフレームを、その際に受信した出力リンク情報の示すリンクに出力する機能を有している。
これにより、ラベルエッジルータ10〜13は、ラベルスイッチングネットワークにおいて、ユーザパケットにラベルを付加する際に、発側ラベルエッジルータの識別情報を含むラベルと、発側ラベルエッジルータの識別情報を含むラベルとの双方を付加することが可能となる。
また、着側ラベルエッジルータでは、発側ラベルエッジルータの識別情報を含む第2のラベルに基づき、受信したラベル付きユーザパケットをユーザネットワークへ転送するかしないかを判断することが可能となる。
また、ラベルエッジルータ10〜13は、転送したユーザパケットの宛先アドレスと、転送テーブルの検索で得られた着側ラベルエッジルータの識別情報で構成されるカットスルー経路設定用のカットスルーデータを生成し、これに発側ラベルエッジルータの識別情報を含むラベルを付加して、ラベルスイッチングネットワークに向けて送信することにより、発側ラベルエッジルータへカットスルーデータを通知できる。
次に、図4を参照して、ラベルエッジルータ10〜13で用いるフィルタリングテーブル34について説明する。図4はラベルエッジルータ10で用いられるフィルタリングテーブル34の構成例である。
このフィルタリングテーブル34は、ユーザパケットの発側ラベルエッジルータの識別情報とユーザパケットの宛先アドレスとから、そのユーザパケットを転送するか廃棄するかを示す転送可否情報を導く機能を有している。
次に、図5を参照して、ラベルエッジルータ10〜13で用いるコア転送テーブル35について説明する。図5はラベルエッジルータ10で用いられるコア転送テーブル35の構成例である。
このコア転送テーブル35は、ユーザパケットが有する各宛先アドレスに対応する、転送先のラベルエッジルータへ転送するための付加ラベルおよび出力リンクを導く機能を有している。
本構成例では、ユーザパケットの宛先アドレスを自身が収容している際には、その宛先アドレスに該当するエントリをテーブルに記述しないとしている。他方式としては、ユーザパケットの宛先アドレスを自身が収容している際には、その宛先アドレスに該当するエントリの付加ラベルおよび出力リンクを記述しない方法や、その宛先アドレスに該当するエントリにフラグを記すなどが考えられる。
また、コア転送テーブル35は、到達性を確保するための経路を保有する固定経路情報エントリ部と、宛先アドレスを有するユーザを収容している着側ラベルエッジルータへのカットスルー経路を保有するキャッシュ経路情報エントリ部から構成されている。
次に、図6を参照して、ラベルエッジルータ10〜13で用いるアクセス転送テーブル38について説明する。図6はラベルエッジルータ10で用いられるアクセス転送テーブル38の構成例である。
このアクセス転送テーブル38は、ユーザパケットが有する各宛先アドレスに対応する、ユーザ網への出力リンクを導く機能を有している。
次に、図7を参照して、ラベルエッジルータ10〜13で用いるラベル管理テーブル40について説明する。図7はラベルエッジルータ10で用いられるラベル管理テーブル40の構成例である。
このラベル管理テーブル40は、ラベルエッジルータの識別情報から、そのラベルエッジルータへ転送する際に付加すべきラベルを導く機能を有している。
本構成例では、テーブルの逆引きを許容することにより、ラベルに対するラベルエッジルータの識別情報を導く機能と、ラベルエッジルータの識別情報に対するそのラベルエッジルータに転送する際に付加すべきラベルを導く機能を有している。
テーブルの逆引きを許容しない場合は、図7のような、ラベルに対するラベルエッジルータの識別情報を導くテーブルと、図8に示す、ラベルエッジルータの識別情報に対するそのラベルエッジルータに転送する際に付加すべきラベルを導くテーブルの、2種類のラベル管理テーブルを保有する必要がある。
次に、図9を参照して、ラベルエッジルータ10〜13で用いる通過パケット数カウント部43について説明する。図9はラベルエッジルータ10で用いられる通過パケット数カウント部43の構成例である。
この通過パケット数カウント部43は、ユーザパケットの宛先アドレスと、着側ラベルエッジルータの識別情報と、発側ラベルエッジルータへカットスルーデータを転送するために付加すべきラベルとの組に対する、受信カウンタおよびタイマを導くテーブルによって実装される。
[ラベルスイッチングネットワークのカットスルー経路設定動作]
次に、図10〜図20を参照して、本実施の形態にかかるラベルスイッチングネットワーク(MPLS網)の動作について説明する。図10、図11は、本実施の形態にかかるMPLS網1のパケット転送動作を示すシーケンス図である。図12は、発側ラベルエッジルータ10のMPLS網宛転送処理を示す説明図である。図13は、ラベルエッジルータ13のMPLS網内折り返し転送処理を示す説明図である。図14は、着側ラベルエッジルータ13のユーザ網宛転送処理を示す説明図である。図15は、発側ラベルエッジルータ10のカットスルー経路設定処理を示す説明図である。
また、図16は、着側ラベルエッジルータ13におけるコア転送テーブル35の構成例である。図17は、着側ラベルエッジルータ13におけるラベル管理テーブル40の構成例である。図18は、ラベルエッジルータ12におけるアクセス転送テーブル38の構成例である。図19は、発側ラベルエッジルータ10における更新後のコア転送テーブル35の構成例である。
また、図20は、図12〜図15で示す各種処理によりやり取りされるパケットおよびフレームの構成例である。
MPLS網1では、端末間でやり取りされるユーザパケットを転送する際、そのユーザパケットを一旦ラベル付きユーザパケットに変換して転送する。その際、着側ラベルエッジルータを示す識別情報を含む第1のラベルと、発側ラベルエッジルータを示す識別情報を含む第2のラベルを付加し、そのラベル付きパケットの先頭に位置する第1のラベルを参照して転送処理が行われる。
また、本発明における出力リンクの特定には、ARP(Address Resolution Protocol)による特定を想定している。
以下では、図1のユーザ網2を介してラベルエッジルータ10に接続されている端末16から、ユーザ網7を介してラベルエッジルータ13に接続されている端末19へ、LSP22、ラベルエッジルータ13、およびLSP24を経由して、所望のユーザパケットを転送し、そのトラヒック需要に応じて、ラベルエッジルータ10とラベルエッジルータ12とを結ぶLSP26をカットスルー経路として新たに設定する場合を例として説明する。
[ラベルエッジルータのMPLS網宛転送動作]
まず、図10および図12を参照して、発側となるラベルエッジルータ10でのMPLS網宛転送処理について説明する。なお、ラベルエッジルータ10は、前述した図5のコア転送テーブル35を有しているものとする。
ラベルエッジルータ10は、ラベル処理部28により、ユーザパケット301を受信する(ステップ500)。このユーザパケット301には、当該ユーザパケットの宛先IPアドレスとして端末19のIPアドレス「ユーザ#6」が設定されており、送信元IPアドレスとして端末16のIPアドレス「ユーザ#2」が設定されている。
ラベル処理部28は、受信したユーザパケット301をアクセスパケット処理部31へ転送する。
アクセスパケット処理部31は、ラベル処理部28からユーザパケット301を受信し、受信したユーザパケット301から宛先アドレス#6を抽出し、抽出した宛先アドレス#6を検索キーとしてフィルタリングテーブル34を検索し、得られた転送可否情報に基づき転送すべきと判断し、宛先アドレス#6をコア転送テーブル処理部32へ通知し、ユーザパケット301をラベル付加部33へ転送する。
コア転送テーブル処理部32は、アクセスパケット処理部31から宛先アドレス#6の通知を受けて、宛先アドレス#6を検索キーとしてコア転送テーブル35のキャッシュ経路情報を検索し、ヒットしないため、コア転送テーブル35の固定経路情報を検索して、着側ラベルエッジルータを示す付加ラベル#3および出力リンク209を特定し、付加ラベル#3および出力リンク209をラベル付加部33へ通知する(ステップ501)。
ラベル付加部33は、アクセスパケット処理部31からユーザパケット301を受信し、コア転送テーブル処理部32から付加ラベル#3および出力リンク209の通知を受けて、ユーザパケット301に、発側となるラベルエッジルータ10の識別情報であるコア#1が記述されたラベルを第2のラベルとして付加し、ラベル#3を第1のラベルとして付加することにより、ラベル付きユーザパケット302を生成し、ラベル付きユーザパケット302およびリンク209の情報をパケット送信処理部45へ転送する(ステップ502)。
パケット送信処理部45は、ラベル付加部33からラベル付きユーザパケット302およびリンク209の情報を受信し、ラベル付きユーザパケット302をリンク209へ出力する(ステップ503)。
以上の動作により、発側ラベルエッジルータ10は、ユーザ網3から受信したユーザパケット301を、ラベル付きユーザパケット302にカプセル化して、MPLS網1へ転送する。
[ラベルエッジルータのMPLS網内折り返し転送動作]
次に、図10および図13を参照して、ラベルエッジルータ13のMPLS網内折り返し転送動作について説明する。
なお、ラベルエッジルータ13は、前述した図16のコア転送テーブル35を保有するとともに、図17のラベル管理テーブル40を保有しているものとする。
ラベルエッジルータ13は、ラベル処理部28により、ラベル付きユーザパケット302を受信する。
ラベル処理部28は、ラベル付きユーザパケット302の第1のラベル#3を除去するとともに、コア#1が記述された第2のラベルを除去し、ユーザパケット301、コア#1が記述された第2のラベルおよび受信リンク215の情報を、アクセスパケット処理部31へ転送する(ステップ510)。
アクセスパケット処理部31は、ラベル処理部28からユーザパケット301、コア#1が記述された第2のラベル、および受信リンク215を受信し、ユーザパケット301から宛先アドレス#6を抽出し、その第2のラベルに記述された識別情報コア#1に基づき発側ラベルエッジルータ10を特定し(ステップ511)、そのコア#1および宛先アドレス#6を検索キーとしてフィルタリングテーブル34を検索し、得られた転送可否情報に基づき転送すべきと判断し、宛先アドレス#6をコア転送テーブル処理部32へ通知し、ユーザパケット301をラベル付加部33へ転送する(ステップ512)。
コア転送テーブル処理部32は、アクセスパケット処理部31から宛先アドレス#6の通知を受けて、宛先アドレス#6を検索キーとしてコア転送テーブル35のキャッシュ経路情報を検索し、ヒットしないため、コア転送テーブル35の固定経路情報を検索し、付加ラベル#6および出力リンク215を特定し、付加ラベル#6および出力リンク215をラベル付加部33へ通知する。
ラベル付加部33は、アクセスパケット処理部31からユーザパケット301を受信し、コア転送テーブル処理部32から付加ラベル#6および出力リンク215の通知を受けて、ユーザパケット301に、ラベルエッジルータ13の識別情報であるコア#4が記述されたラベルを第2のラベルとして付加するとともに、ラベル#6を第1のラベルとして付加することにより、ラベル付きユーザパケット303を生成し、ラベル付きユーザパケット303およびリンク215の情報をパケット送信処理部45へ転送する(ステップ513)。
パケット送信処理部45は、ラベル付加部33からラベル付きユーザパケット303およびリンク215の情報を受信し、ラベル付きユーザパケット303をリンク215へ出力する(ステップ514)。
また、コア転送処理部29は、ラベル処理部28から受信した受信リンク情報215と、ラベル付きユーザパケット302の発側ラベルエッジルータの識別情報コア#1が記述された第2のラベルと、そのラベルが付加されていたユーザパケットの宛先アドレス#6と、そのユーザアドレスに付加した第一ヘッダのラベル#6とを、ラベル情報管理部39へ通知する。
ラベル情報管理部39は、カットスルーデータ抽出部41により、コア転送処理部29から、コア#1が記述されたラベル処理部28で除去した第2のラベルと、受信リンク215と、それらに対応したユーザパケットの宛先アドレス#6と、そのユーザパケットに新たに付加したラベル#6とを受理し、付加したラベル#6を検索キーとしてラベル管理テーブル40を検索し、ユーザパケットが転送された着側ラベルエッジルータの識別情報コア#3を特定する(ステップ515)。
そして、ラベル情報管理部39は、ラベル処理部28で除去した第2のラベルに記述されている発側ラベルエッジルータの識別情報コア#1を検索キーとして、ラベル管理テーブル40を検索し、発側ラベルエッジルータに対してカットスルーデータを転送する際に付加すべきラベル#7を特定する(ステップ516)。
また、ラベル情報管理部39は、ユーザパケットの宛先アドレス#6と着側ラベルエッジルータの識別情報コア#3とを記述したカットスルーデータ304を生成し、ラベルエッジルータ13自身の識別情報コア#4を記述したラベルを第2のラベルとして付加し、発側ラベルエッジルータ10へパケットを転送する際に付加すべきラベル#7を第1のラベルとして付加することでカットスルーデータフレーム305を生成し、受信リンク215とともに、ラベル付きユーザパケット送信宛先変更通知部42に転送する。
ラベル付きユーザパケット送信宛先変更通知部42は、ラベル情報管理部39からカットスルーデータフレーム305を受信した際に、通過パケット数カウント部43により、同一の情報を保有するカットスルーデータフレーム305がラベル情報管理部39から何回通知されたかをカウントし、カットスルーデータフレーム305を示すエントリのカウントが基準判定値を超えた際に、ラベル情報管理部39からカットスルーデータフレーム305とともに通知されるリンク情報115を出力リンク情報とし、カットスルーデータフレーム305と出力リンク情報215をパケット送信処理部45に通知する。
パケット送信処理部45は、ラベル付きユーザパケット送信宛先変更通知部42からカットスルーデータフレーム305および出力リンク215の情報を受信し、カットスルーデータフレーム305をリンク215へ出力する(ステップ517)。
以上の動作により、ラベルエッジルータ13は、自身が収容しない端末宛ユーザパケットのラベル付きユーザパケット302を受信した場合、ラベル付け替えにより生成したラベル付きユーザパケット303を次ホップである着側ラベルエッジルータ12へ転送するとともに、発側ラベルエッジルータ10に対して、着側ラベルエッジルータ12の識別情報をカットスルーデータフレーム305で通知することが可能となる。
[ラベルエッジルータのユーザ網宛転送動作]
次に、図11および図14を参照して、着側となるラベルエッジルータ13のユーザ網宛転送動作について説明する。
なお、ラベルエッジルータ12は、図18のアクセス転送テーブル38を保有しているものとする。
ラベルエッジルータ12は、ラベル処理部28により、ラベル付きユーザパケット303を受信する(ステップ520/514)。
ラベル処理部28は、ラベル付きユーザパケットの第1のラベル#6を除去するとともに、コア#4が記述された第2のラベルを除去し、ユーザパケット301、コア#4が記述された第2のラベルおよび受信リンク213の情報を、アクセスパケット処理部31へ転送する(ステップ521)。
アクセスパケット処理部31は、ラベル処理部28からユーザパケット301と、コア#4が記述された第2のラベルと、受信リンク213とを受信し、ユーザパケット301から宛先アドレス#6を抽出し、第2のラベルに基づき発側ラベルエッジルータ10を特定する(ステップ522)。
そして、第2のラベルに記述されていたコア#4および宛先アドレス#6を検索キーとしてフィルタリングテーブル34を検索し、その転送可否情報に基づき転送すべきと判断し、宛先アドレス#6をコア転送テーブル処理部32へ通知する(ステップ523)。
コア転送テーブル処理部32は、アクセスパケット処理部31から宛先アドレス#6の通知を受けて、宛先アドレス#6を検索キーとしてコア転送テーブル35のキャッシュ経路情報を検索し、ヒットしないため、コア転送テーブル35の固定経路情報を検索し、ヒットしないため、ユーザパケット301をコアパケット処理部36へ転送する。
コアパケット処理部36は、コア転送テーブル処理部32からユーザパケット301を受信し、ユーザパケット301から宛先アドレス#6を抽出してアクセス転送テーブル処理部37へ転送する。
アクセス転送テーブル処理部37は、コアパケット処理部36から宛先アドレス#6の通知を受けて、宛先アドレス#6を検索キーとしてアクセス転送テーブル38を検索することにより出力リンク206を特定し、コアパケット処理部36からユーザパケット301を受信し、ユーザパケット301および出力リンク206の情報をパケット送信処理部45へ転送する(ステップ524)。
パケット送信処理部45は、アクセス転送テーブル処理部37からユーザパケット301および出力リンク206の情報を受信し、ユーザパケット301をリンク206へ出力する(ステップ525)。
以上の動作により、着側ラベルエッジルータ12は、MPLS網1から受信したラベル付きユーザパケット303を、ユーザパケット301にデカプセル化して、その宛先となる端末19が接続されているユーザ網7へ転送する。
[ラベルエッジルータのカットスルー経路設定動作]
次に、図11および図15を参照して、発側ラベルエッジルータ10のカットスルー経路設定動作について説明する。
なお、発側ラベルエッジルータ10は、前述した図5のコア転送テーブル35を保有しているものとする。
ラベルエッジルータ10は、ラベル処理部28により、カットスルーデータフレーム305を受信する(ステップ530/517)。
ラベル処理部28は、カットスルーデータフレーム305から、第1のラベル#6を除去するとともに、発側ラベルエッジルータの識別情報コア#4が記述された第2のラベルを除去し、上記2つのラベルを除去した結果がカットスルーデータ304であるため、カットスルーデータ304をフレーム送信宛先変更処理部44へ転送する(ステップ531)。
フレーム送信宛先変更処理部44は、ラベル処理部28からカットスルーデータ304を受信した際に、カットスルーデータ304に記述された着側ラベルエッジルータの識別情報コア#3に対応するラベル解決をラベル情報管理部39へ依頼する。
ラベル情報管理部39は、識別情報コア#3を検索キーとしてラベル管理テーブル40を検索し、着側ラベルエッジルータへカットスルー転送するために付加すべきラベル#2を特定し、フレーム送信宛先変更処理部44へ通知する(ステップ532)。
ラベル情報管理部39から着側ラベルエッジルータへカットスルー転送するために付加すべきラベル#2の返信を受け、カットスルーデータ304に記述されていたユーザパケットの宛先アドレス#6に対して付加すべきラベル#2を記述したエントリを、コア転送処理部29のコア転送テーブル処理部32のコア転送テーブル35のキャッシュ経路情報部に追加する(ステップ533)。
この動作により、コア転送テーブル35は、前述した図5から図19のエントリ内容となり、発側ラベルエッジルータ10と着側ラベルエッジルータ12との間を、他のラベルエッジルータを経由せずに結ぶカットスルー経路として、図1のLSP26が設定されたことになる。
したがって、このカットスルー経路設定処理以降において、ラベルエッジルータ10が端末16からユーザパケット301を受信した場合(ステップ540)、コア転送テーブル処理部32は、アクセスパケット処理部31から宛先アドレス#6の通知を受けて、宛先アドレス#6を検索キーとしてコア転送テーブル35のキャッシュ経路情報を検索することにより、カットスルー転送用の付加ラベル#2および出力リンク209を特定し、付加ラベル#2および出力リンク209をラベル付加部33へ通知する(ステップ541)。
ラベル付加部33は、アクセスパケット処理部31からユーザパケット301を受信し、コア転送テーブル処理部32から付加ラベル#2および出力リンク209の通知を受けて、ユーザパケット301に、発側となるラベルエッジルータ10の識別情報であるコア#1が記述されたラベルを第2のラベルとして付加し、ラベル#2を第1のラベルとして付加することにより、ラベル付きユーザパケットを生成し、ラベル付きユーザパケット302およびリンク209の情報をパケット送信処理部45へ転送する(ステップ542)。
パケット送信処理部45は、ラベル付加部33からラベル付きユーザパケットおよびリンク209の情報を受信し、そのラベル付きユーザパケットをリンク209へ出力する(ステップ543)。
以上の動作により、発側ラベルエッジルータ10は、ラベルエッジルータ12から通知されたカットスルーデータに基づいてコア転送テーブル35にエントリを追加して、着側ラベルエッジルータ12まで他のラベルエッジルータを経由せずに接続するカットスルー経路を設定する。そして、発側ラベルエッジルータ10は、ユーザ網3から受信したユーザパケットを、カットスルー経路用のラベル付きユーザパケットにカプセル化して、MPLS網1へ転送する。
このように、本実施の形態では、ラベルエッジルータにおいて、ユーザパケットにラベルを付加して転送する際、当該ユーザパケットの転送経路の着側ラベルエッジルータを示す識別情報を含む第1のラベルと発側エッジルータを示す識別情報を含む第2のラベルとを、当該ユーザパケットに付加して転送し、受信したラベル付きユーザパケットから第1および第2のラベルを削除して、得られたユーザパケットをユーザ網の端末へ転送するようにしたので、ラベル付きユーザパケットに付加されている第2のラベルから発側ラベルエッジルータを特定できる。
したがって、例えば折り返し転送用ラベルエッジルータ13では、受信したラベル付きユーザパケットの第2のラベルで発側ラベルエッジルータ10を特定し、その発側ラベルエッジルータ10から着側ラベルエッジルータ12まで他のラベルエッジルータを経由せずにユーザパケットを転送するためのカットスルー経路を示すカットスルー経路用ラベルを特定し、そのカットスルー経路用ラベルと当該ユーザパケットの宛先アドレスとを含むカットスルーデータを発側ラベルエッジルータ10へ通知することができ(ステップ510〜517)、発側ラベルエッジルータ10では、受信したカットスルーデータに含まれるカットスルー経路用ラベルと宛先アドレスに基づき、当該ラベルエッジルータ10から着側ラベルエッジルータ12へのカットスルー経路を設定することにより(ステップ531〜533)、任意のラベルエッジルータ間に必要に応じて、カットスルー経路を設定することができる。
これにより、ラベルスイッチングネットワーク内に設置した折り返し用ラベルエッジルータで、そのトラヒック需要に伴って前述したカットスルー経路の設定が必要と判断した場合は、第2のラベルで特定された発側ラベルエッジルータへカットスルー経路の情報を通知できる。したがって、端末を収容しているラベルエッジルータでのルーチング負荷を削減でき、ラベル付きユーザパケットを効率よく転送できる。
また例えば、ラベルエッジルータで、受信したラベル付きユーザパケットについての転送要否の判断すなわちフィルタリング処理を、第2のラベルで特定された発側ラベルエッジルータ単位で行うことができる。したがって、ラベルエッジルータでは、ラベル付きユーザパケットを転送する際、ユーザパケットの宛先アドレス単位でフィルタリング処理する必要がなくなり、フィルタリング処理の際の経路の管理負荷を削減でき、ラベル付きユーザパケットを効率よく転送できる。
[第2の実施の形態]
次に、図21を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかるラベルスイッチングネットワークについて説明する。図21は本発明の第2の実施の形態にかかるラベルスイッチングネットワークが適用される大規模パケット通信網の構成を示すブロック図である。
以下では、ラベルスイッチングネットワークとして、MPLS(Multi Protocol Label Switching)網を用いた場合を例として説明する。
この大規模パケット通信網は、MPLS網46およびユーザ網47〜54から構成されている。MPLS網46は中継用ラベルエッジルータ55とラベルエッジルータ56〜59から構成され、各端末60〜67は、それぞれユーザ網47〜54とリンク221〜228とを経由してラベルエッジルータ56〜59に収容されている。
中継用ラベルエッジルータ55と各ラベルエッジルータ56〜59とは、それぞれLSP(Label Switched Path)68〜71により接続されている。
前述した第1の実施の形態(図1参照)では、各ラベルエッジルータにおいて、収容していない端末宛ユーザパケットのラベル付きユーザパケットを着側ラベルエッジルータ側へ折り返し転送するラベルスイッチングネットワークを例として説明した。
本実施の形態では、中継用ラベルエッジルータを用いて、ラベル付きユーザパケットを着側ラベルエッジルータ側へ中継転送するラベルスイッチングネットワークを例として、発側ラベルエッジルータを示す識別情報を含む発側ラベルと、着側ラベルエッジルータを示す識別情報を含む着側ラベルとをユーザパケットに付加して、各ラベルエッジルータで転送処理することにより、折り返し用ラベルエッジルータや着側ラベルエッジルータで、受信したラベル付きユーザパケットの第2のラベルに基づき、発側ラベルエッジルータを特定できるようにしたものである。
[ラベルスイッチングネットワークの物理モデル]
次に、図22を参照して、本発明にかかるラベルスイッチングネットワークの物理モデルについて説明する。図22は本発明にかかるラベルスイッチングネットワークとして、MPLS網の構成例を示すブロック図である。
このMPLS網46は、中継用ラベルエッジルータ55、ラベルエッジルータ56〜59、およびラベルスイッチルータ261〜264から構成されている。
ラベルスイッチルータ261〜264は、受信したフレームのヘッダの第1のラベルから、受信フレームの出力リンクを特定し、その出力リンクへ当該フレームを転送する通信装置である。
ラベルエッジルータ56は、リンク229によりラベルスイッチルータ261と接続され、リンク230によりラベルスイッチルータ262と接続され、リンク221により、ユーザ網47と接続され、リンク222により、ユーザ網48と接続されている。
ラベルエッジルータ57は、リンク231によりラベルスイッチルータ261と接続され、リンク232によりラベルスイッチルータ262と接続され、リンク223により、ユーザ網49と接続され、リンク224により、ユーザ網50と接続されている。
ラベルエッジルータ58は、リンク233によりラベルスイッチルータ263と接続され、リンク234によりラベルスイッチルータ264と接続され、リンク225により、ユーザ網51と接続され、リンク226により、ユーザ網52と接続されている。
ラベルエッジルータ59は、リンク235によりラベルスイッチルータ263と接続され、リンク236によりラベルスイッチルータ264と接続され、リンク227により、ユーザ網53と接続され、リンク228により、ユーザ網54と接続されている。
中継用ラベルエッジルータ55は、リンク237によりラベルスイッチルータ261と接続され、リンク238によりラベルスイッチルータ263と接続されている。
ラベルスイッチルータ261は、リンク239によりラベルスイッチルータ262と接続され、リンク240によりラベルスイッチルータ263と接続されている。
ラベルスイッチルータ264は、リンク241によりラベルスイッチルータ262と接続され、リンク242によりラベルスイッチルータ263と接続されている。
前述した図21において、LSP68は、リンク229、ラベルスイッチルータ261、およびリンク237で実現され、LSP70は、リンク233、ラベルスイッチルータ263、およびリンク238で実現される。
また、LSP73は、リンク229、ラベルスイッチルータ261、リンク240、ラベルスイッチルータ263、およびリンク233で実現される。
[中継用ラベルエッジルータの構成]
次に、図23〜図27を参照して、本実施の形態にかかるラベルネットワークに設置される中継用ラベルエッジルータ55について説明する。図23は、中継用ラベルエッジルータ55の構成を示すブロック図である。
この中継用ラベルエッジルータ55は、受信パケット処理部78、パケット処理部79、転送テーブル処理部80、ラベル情報管理部82、ラベル付きユーザパケット送信宛先変更通知部86、および送信パケット処理部88から構成されている。
このうち、受信パケット処理部78、パケット処理部79、転送テーブル処理部80、および送信パケット処理部88が折り返し転送手段に相当する機能を有し、受信パケット処理部78、パケット処理部79、転送テーブル処理部80、ラベル情報管理部82がカットスルーデータ通知手段に相当する機能を有している。
受信パケット処理部78は、受信したラベル付きユーザパケットから、中継用ラベルエッジルータへの転送用の第1のラベルを除去するとともに、ユーザパケットの発側ラベルエッジルータの識別情報が記述された第2のラベルを除去し、ユーザパケットを抽出する機能と、そのユーザパケットを受信した際のリンクを、除去した第2のラベルとともに、後述するラベル情報管理部82の送信元情報抽出部84へ通知する機能とを有している。
パケット処理部79は、受信パケット処理部78が抽出したユーザパケットからその宛先アドレスを抽出する機能を有している。
転送テーブル処理部80は、転送テーブル81を有している。
転送テーブル81は、ユーザパケットが有する各宛先アドレスに対応する、転送先のラベルエッジルータ、すなわち着側ラベルエッジルータへ転送するためのラベルおよび出力リンクを導く機能を有している。
転送テーブル処理部80は、パケット処理部79が抽出したユーザパケットの宛先アドレスに対応する、そのユーザパケットに付加すべきラベルおよび出力リンクを導く機能と、ユーザパケットの宛先アドレスおよびそのユーザパケットに付加すべきラベルを、後述するラベル情報管理部82のアドレス解決情報抽出部85へ通知する機能を有している。
ラベル情報管理部82は、ラベル管理テーブル83、送信元情報抽出部84、およびアドレス解決情報抽出部85を有している。
ラベル管理テーブル83は、ラベルエッジルータの識別情報から、そのラベルエッジルータへ転送する際に付加すべきラベルを導く機能を有している。
本構成例では、テーブルの逆引きを許容することにより、ラベルに対するラベルエッジルータの識別情報を導く機能と、ラベルエッジルータの識別情報に対するそのラベルエッジルータに転送する際に付加すべきラベルを導く機能を有している。テーブルの逆引きを許容しない場合は、ラベルに対するラベルエッジルータの識別情報を導くテーブルと、ラベルエッジルータの識別情報に対するそのラベルエッジルータに転送する際に付加すべきラベルを導くテーブルの、2種類のラベル管理テーブルを保有する必要がある。
送信元情報抽出部84は、受信パケット処理部78で除去された第2のラベルおよびリンク情報を受理し、その第2のラベルおよびラベル管理テーブル83により、そのラベルが付加されていたユーザパケットの発側ラベルエッジルータへデータを転送する際に付加すべきラベルを特定する機能を有している。
アドレス解決情報抽出部85は、転送テーブル処理部80により検出された、着側ラベルエッジルータへ転送するためのラベルおよびラベル管理テーブル83により、着側ラベルエッジルータを示す識別情報を特定する機能を有している。
ラベル情報管理部82は、受信パケット処理部78から、受信パケット処理部78で除去した第2のラベル、受信リンク情報を受信し、転送テーブル処理部80から、それらに対応したユーザパケットの宛先アドレスおよびそのユーザパケットの新たに付加したラベルを受信し、アドレス解決情報抽出部85により、ユーザパケットが転送された着側ラベルエッジルータの識別情報を特定する機能と、送信元情報抽出部84により、発側ラベルエッジルータに対してデータを転送する際に付加すべきラベルを特定する機能とを有している。
さらに、ラベル情報管理部82は、ユーザパケットの宛先アドレスおよび着側ラベルエッジルータの識別情報を記述したカットスルーデータを生成し、中継用ラベルエッジルータ55自身の識別情報を示すラベルを第2のラベルとして付加し、カットスルーデータに発側ラベルエッジルータへパケットを転送する際に付加すべきラベルを第1のラベルとして付加することでカットスルーデータフレームを生成し、受信リンク情報とともに、ラベル付きユーザパケット送信宛先変更通知部86に通知する機能とを有している。
ラベル付きユーザパケット送信宛先変更通知部86は、通過パケット数カウント部87を有している。
通過パケット数カウント部87は、ラベル情報管理部82からカットスルーデータフレームを受信した際に、同一の情報を保有するカットスルーデータフレームが何回通知されたかをカウントする機能を有している。
本構成例では、ラベル情報管理部82が送信元情報抽出部84によって特定したユーザパケットの宛先アドレスと、着側ラベルエッジルータの識別情報と、発側ラベルエッジルータへカットスルーデータを転送するために付加すべきラベルとに対する、受信カウンタを導くテーブルによって実装される。
この際、カットスルーデータフレームを受信するごとに、該当エントリの受信カウンタを1増加させることにより、カットスルーデータが何回通知されたかをカウントすることが可能となる。また、各エントリにはタイマを設置し、カウント値は所定期間、例えば60秒ごとにリセットする。
ラベル付きユーザパケット送信宛先変更通知部86は、通過パケット数カウント部87において、所定の判定基準値以上カウントされているカットスルーデータフレームに関して、ラベル情報管理部82からカットスルーデータフレームとともに通知されるリンク情報を出力リンク情報とし、そのカットスルーデータフレームと出力リンク情報を送信パケット処理部88に通知することにより、送信パケット処理部88からラベル転送ネットワークに出力する機能を有している。なお、本構成例では、上記判定基準値として、例えば1000回を用いる。
送信パケット処理部88は、パケット処理部79が抽出したユーザパケットに、中継用ラベルエッジルータ55自身の識別情報を記述した第2のラベルを付加し、転送テーブル処理部80で導いた着側ラベルエッジルータへ転送するためのラベルを第1のラベルとして付加して生成したラベル付きユーザパケットを、転送テーブル処理部80で導いたリンクへ出力する機能と、ラベル付きユーザパケット送信宛先変更通知部86から受信したカットスルーデータフレームを、その際に受信した出力リンク情報の示すリンクに出力する機能とを有している。
これにより、中継用ラベルエッジルータ55は、ラベルエッジルータ間でやり取りされるラベル付きユーザパケットを受信した際に、その発側ラベルエッジルータの識別情報を含む第2のラベルに基づき、発側ラベルエッジルータを特定できる。
そして、転送したユーザパケットの宛先アドレスと、転送テーブルの検索で得られた着側ラベルエッジルータの識別情報で構成されるカットスルー経路設定用のカットスルーデータを生成し、これに発側ラベルエッジルータの識別情報を含むラベルを付加して、ラベルスイッチングネットワークに向けて送信することにより、発側ラベルエッジルータへカットスルーデータを通知できる。
次に、図24を参照して、中継用ラベルエッジルータ55で用いる転送テーブル81について説明する。図24は、中継用ラベルエッジルータ55で用いられる転送テーブル81の構成例である。
この転送テーブル81は、宛先アドレスに対する着側のラベルエッジルータを示すラベルと出力リンクとを導く機能を有している。
次に、図25および図26を参照して、中継用ラベルエッジルータ55で用いられるラベル管理テーブル83について説明する。図25は、中継用ラベルエッジルータ55で用いられるラベル管理テーブル83の構成例である。図26は、中継用ラベルエッジルータ55で用いられるラベル管理テーブル83(逆引き用)の構成例である。
このラベル管理テーブル83は、ラベルエッジルータを示す識別情報から、そのラベルエッジルータへ転送する際に付加すべきラベルを導く機能を有している。
本構成例では、テーブルの逆引きを許容することにより、ラベルに対するラベルエッジルータの識別情報を導く機能と、ラベルエッジルータの識別情報に対するそのラベルエッジルータに転送する際に付加すべきラベルを導く機能を有している。
なお、テーブルの逆引きを許容しない場合は、図25のような、ラベルに対するラベルエッジルータの識別情報を導くテーブルと、図26に示す、ラベルエッジルータの識別情報に対するそのラベルエッジルータに転送する際に付加すべきラベルを導くテーブルの、2種類のラベル管理テーブルを保有する必要がある。
次に、図27を参照して、中継用ラベルエッジルータ55で用いる通過パケット数カウンタ部87について説明する。図27は、中継用ラベルエッジルータ55で用いられる通過パケット数カウンタ部87の構成例である。
この通過パケット数カウント部87は、ラベル情報管理部82からカットスルーデータを受信した際に、同一の情報を保有するカットスルーデータが何回通知されたかをカウントする機能を有しており、図27のようなテーブルによって実装することも可能である。
[ラベルエッジルータの構成]
次に、図28を参照して、本実施の形態にかかるラベルスイッチングネットワークに設置されるラベルエッジルータ56〜59について説明する。図28は、ラベルエッジルータ56〜59の構成を示すブロック図である。
このラベルエッジルータ56〜59は、パケット分離部89、コア転送処理部90、アクセス転送処理部91、経路削除情報通知生成部100、フレーム送信宛先変更処理部101、ラベル情報管理部103、およびパケット送信処理部105から構成されている。
このうち、コア転送処理部90が第1のパケット転送手段に相当する機能を有し、アクセス転送処理部91が第2のパケット転送手段に相当する機能を有している。また、アクセス転送処理部91がフィルタリング手段に相当する機能を有している。
パケット分類部89は、受信したパケットおよびフレームが、MPLS網46から受信したラベル付きユーザパケットか、ユーザ網から受信したユーザパケットかを識別し、ラベル付きユーザパケットは、ラベルエッジルータへの転送用の第1のラベルを除去するとともに、ユーザパケットの発側ラベルエッジルータの識別情報が記述された第2のラベルを除去し、上記2つのラベルを除去した結果がユーザパケットであった場合は、除去した第2のラベルおよび受信したリンク情報とともにコアパケット処理部96に転送し、ラベルを除去した結果が後述するカットスルーデータであった場合は、カットスルーデータをフレーム送信宛先変更処理部101へ転送し、ラベルを除去した結果が後述するパージデータであった場合は、パージデータをフレーム送信宛先変更処理部101へ転送する機能と、ユーザパケットはそのままアクセスパケット処理部92に転送する機能とを有している。
コア転送処理部90は、アクセスパケット処理部92、コア転送テーブル処理部93、およびラベル付加部95を有している。
アクセスパケット処理部92は、パケット分類部89からユーザパケットを受信し、ユーザパケットの宛先アドレスを抽出する機能を有している。
コア転送テーブル処理部93はコア転送テーブル94を有している。
コア転送テーブル94は、ユーザパケットが有する各宛先アドレスに対応する、転送先のラベルエッジルータへ転送するためのラベルおよび出力リンクを導く機能を有している。
本構成例では、ユーザパケットの宛先アドレスを自身が収容している際には、その宛先アドレスに該当するエントリをテーブルに記述しないとしている。他方式としては、ユーザパケットの宛先アドレスを自身が収容している際には、その宛先アドレスに該当するエントリの付加ラベルおよび出力リンクを記述しない方法や、その宛先アドレスに該当するエントリにフラグを記すなどが考えられる。
また、コア転送テーブル94は、中継用ラベルエッジルータ宛の経路を保有する固定経路情報エントリ部と、宛先アドレスを有するユーザを収容している着側ラベルエッジルータに中継用ラベルエッジルータを経由しないで転送させるカットスルー経路を保有するキャッシュ経路情報エントリ部とから構成されている。
コア転送テーブル処理部93は、コア転送テーブル94を検索することにより、アクセスパケット処理部92が抽出したユーザパケットの宛先アドレスから、そのユーザパケットに付加するラベルおよび出力リンクを導く機能と、コア転送テーブル94を検索する際に、キャッシュ経路情報エントリ部を検索した後に固定経路情報エントリ部を検索する機能と、コア転送テーブル94を検索した際に、検索キーとしている宛先アドレスを自身が収容していると識別した場合、そのユーザパケットを後述するコアパケット処理部96へ転送する機能を有している。
本実施例では、コア転送テーブル94を検索した際に、検索キーとしている宛先アドレスに該当するエントリが検出できなかった場合、その宛先アドレスを自身が収容していると識別する。
ラベル付加部95は、ユーザパケットに対し、自身の識別情報を示すラベルを第二ヘッダとして付加した後、さらにコア転送テーブル処理部93で算出された、ユーザパケットに付加すべきラベルを第一ヘッダとして付加する機能と、自身が生成したラベル付きユーザパケットを、コア転送テーブル処理部93で算出されたそのユーザパケットに対応する出力リンク情報とともに、後述するパケット送信処理部105に転送する機能とを有している。
アクセス転送処理部91は、コアパケット処理部96およびアクセス転送テーブル処理部97を有している。
コアパケット処理部96は、フィルタリングテーブル98を有している。
フィルタリングテーブル98は、ユーザパケットの発側ラベルエッジルータの識別情報およびユーザパケットの宛先アドレスから、そのユーザパケットを転送するか廃棄するかを示す転送可否情報を導く機能を有している。
コアパケット処理部96は、パケット分類部89からユーザパケットとそのユーザパケットの発側ラベルエッジルータの識別情報が記述された第2のラベルとを受信し、ユーザパケットの宛先アドレスを抽出する機能と、その宛先アドレスおよび第2のラベルに記述されていた発側ラベルエッジルータの識別情報を検索キーとしてフィルタリングテーブル98を検索し、廃棄すべきと判断されたユーザパケットを廃棄する機能とを有している。
アクセス転送テーブル処理部97はアクセス転送テーブル99を有している。
アクセス転送テーブル99は、ユーザパケットが有する各宛先アドレスに対応する、ユーザ網への出力リンクを導く機能を有している。
アクセス転送テーブル処理部97は、アクセス転送テーブル99を検索することにより、コアパケット処理部96が抽出したユーザパケットの宛先アドレスから、そのユーザパケットに対する出力リンクを導く機能と、ユーザパケットを、アクセス転送テーブル99から算出されたそのユーザパケットに対応する出力リンク情報とともに、後述するパケット送信処理部105に転送する機能と、アクセス転送テーブル99を検索した際に、該当エントリが検出されなかった場合、該当ユーザパケットを廃棄し、そのユーザパケットの宛先アドレス、そのユーザパケットに付加されていてパケット分類部89で除去された第2のラベル、およびそのユーザパケットを受信したリンク情報を、後述する経路削除情報通知生成部100へ転送する機能とを有している。
経路削除情報通知生成部100は、アクセス転送テーブル処理部97から、ユーザパケットの宛先アドレス、そのユーザパケットに付加されていてパケット分類部89で除去された第2のラベル、およびそのユーザパケットを受信したリンク情報を受信して、ユーザパケットの宛先アドレス、およびラベルエッジルータ56自身を示す識別情報を記述したパージデータを作成し、アクセス転送テーブル処理部97から受信した第2のラベルに記述されていた発側ラベルエッジルータの識別情報に対応するラベル解決を後述するラベル情報管理部103へ依頼し、ラベル情報管理部103から発側ラベルエッジルータへデータを転送するために付加すべきラベルの返信を受け、パージデータにラベルエッジルータ56自身の識別情報を示すラベルを第2のラベルとして付加し、ラベル情報管理部103から返信されたラベルを第1のラベルとして付加することでパージデータフレームを作成し、受信リンク情報を出力リンク情報として、パージデータフレームとともにパケット送信処理部105へ転送する機能を有している。
フレーム送信宛先変更処理部101は、パケット分類部89からカットスルーデータを受信した際に、その通知により示された着側ラベルエッジルータの識別情報に対応する
ラベル解決を、後述するラベル情報管理部103へ依頼し、ラベル情報管理部103から着側ラベルエッジルータへカットスルー転送するために付加すべきラベルの返信を受け、カットスルーデータに記述されていたユーザパケットの宛先アドレスに対して付加すべきラベルを記述したエントリを、コア転送処理部90のコア転送テーブル処理部93のコア転送テーブル94のキャッシュ経路情報部に追加する機能を有している。
さらに、フレーム送信宛先変更処理部101は、パケット分類部89からパージデータを受信した際に、その通知に記述されたラベルエッジルータの識別情報に対応するラベル解決を、後述するラベル情報管理部103へ依頼し、そのラベルエッジルータへカットスルー転送するために付加すべきラベルをラベル情報管理部103から返信され、コア転送処理部90のコア転送テーブル処理部93のコア転送テーブル94のキャッシュ経路情報部を検索し、パージデータに記述されていたユーザパケットの宛先アドレスに対してそのラベルを記述したエントリを検出し、キャッシュ経路情報部から削除する機能を有している。
ラベル情報管理部103は、ラベル管理テーブル104を有している。
ラベル管理テーブル104は、ラベルエッジルータの識別情報から、そのラベルエッジルータへ転送する際に付加すべきラベルを導く機能を有している。
本構成例では、テーブルの逆引きを許容することにより、ラベルに対するラベルエッジルータの識別情報を導く機能と、ラベルエッジルータの識別情報に対するそのラベルエッジルータに転送する際に付加すべきラベルを導く機能を有している。
テーブルの逆引きを許容しない場合は、ラベルに対するラベルエッジルータの識別情報を導くテーブルと、ラベルエッジルータの識別情報に対するそのラベルエッジルータに転送する際に付加すべきラベルを導くテーブルの、2種類のラベル管理テーブルを保有する必要がある。
ラベル情報管理部103は、経路削除情報通知生成部100から、あるユーザパケットに付加されていた第2のラベルに記述されていた発側ラベルエッジルータの識別情報に対応するラベル解決を依頼された際に、その識別情報およびラベル管理テーブル104から、発側ラベルエッジルータへデータを転送する際に付加すべきラベルを導き、経路削除情報通知生成部100へ返信する機能と、フレーム送信宛先変更処理部101から、他のラベルエッジルータから受信したカットスルーデータに記述されていた着側ラベルエッジルータの識別情報に対応するラベル解決を依頼された際に、その識別情報およびラベル管理テーブル104から、着側ラベルエッジルータへカットスルー転送するために付加すべきラベルを導き、フレーム送信宛先変更処理部101へ返信する機能と、フレーム送信宛先変更処理部101から、他のラベルエッジルータから受信したパージデータに記述されていたラベルエッジルータの識別情報に対応するラベル解決を依頼された際に、その識別情報およびラベル管理テーブル104から、そのラベルエッジルータへカットスルー転送するために付加すべきラベルを導き、フレーム送信宛先変更処理部101へ返信する機能とを有している。
パケット送信処理部105は、ラベル付加部95から受信したラベル付きユーザパケットを、同時にラベル付加部95から受信したリンク先へ出力する機能と、アクセス転送テーブル処理部97から受信したユーザパケットを、同時にアクセス転送テーブル処理部97から受信したリンク先へ出力する機能と、経路削除情報通知生成部100から受信したパージデータフレームを、同時に経路削除情報通知生成部100から受信したリンク先へ出力する機能とを有している。
これにより、ラベルエッジルータ56〜59は、中継用ラベルエッジルータ55からユーザパケットの宛先アドレスと着側ラベルエッジルータの識別情報を通知された際に、着側ラベルエッジルータへカットスルー転送するためのラベルを特定し、該当転送情報をコア転送テーブルのキャッシュ部分に追加することにより、自身と着側ラベルエッジルータ間にカットスルー経路を生成することが可能となる。
また、受信したユーザパケットの宛先ユーザを収容していない際には、発側ラベルエッジルータに対して、経路情報の削除を要求するパージデータパケットを送信し、発側ラベルエッジルータが用いた転送テーブルのキャッシュエントリを削除させることにより、経路変動などで不適切になったカットスルー経路を削除することが可能となる。
次に、図29を参照して、ラベルエッジルータ56〜59で用いるフィルタリングテーブル98について説明する。図29は、ラベルエッジルータ56で用いられるフィルタリングテーブル98の構成例である。
このフィルタリングテーブル98は、ユーザパケットの発側ラベルエッジルータの識別情報およびユーザパケットの宛先アドレスから、そのユーザパケットを転送するか廃棄するかを示す転送可否情報を導く機能を有している。
次に、図30を参照して、ラベルエッジルータ56〜59で用いるコア転送テーブル94について説明する。図30は、ラベルエッジルータ56で用いられるコア転送テーブル94の構成例である。
このコア転送テーブル94は、ユーザパケットが有する各宛先アドレスに対応する、転送先のラベルエッジルータへ転送するためのラベルおよび出力リンクを導く機能を有している。
また、コア転送テーブル94は、中継用ラベルエッジルータ宛の経路を保有する固定経路情報エントリ部と、宛先アドレスを有するユーザを収容している着側ラベルエッジルータに中継用ラベルエッジルータを経由しないで転送させるカットスルー経路を保有するキャッシュ経路情報エントリ部から構成されている。
本構成例では、ユーザパケットの宛先アドレスを自身が収容している際には、その宛先アドレスに該当するエントリをテーブルに記述しないとしている。他方式としては、ユーザパケットの宛先アドレスを自身が収容している際には、その宛先アドレスに該当するエントリの付加ラベルおよび出力リンクを記述しない方法や、その宛先アドレスに該当するエントリにフラグを記すなどが考えられる。
次に、図31を参照して、ラベルエッジルータ56〜59で用いるアクセス転送テーブル99について説明する。図31は、ラベルエッジルータ56で用いられるアクセス転送テーブル99の構成例である。
このアクセス転送テーブル99は、ユーザパケットが有する各宛先アドレスに対応する、ユーザ網への出力リンクを導く機能を有している。
次に、図32および図33を参照して、ラベルエッジルータ56〜59で用いるラベル管理テーブル83について説明する。図32は、ラベルエッジルータ56で用いられるラベル管理テーブル83の構成例である。図33は、ラベルエッジルータ56で用いられる逆引き用のラベル管理テーブル83の構成例である。
このラベル管理テーブル83は、ラベルエッジルータの識別情報から、そのラベルエッジルータへ転送する際に付加すべきラベルを導く機能を有している。
本構成例では、テーブルの逆引きを許容することにより、ラベルに対するラベルエッジルータの識別情報を導く機能と、ラベルエッジルータの識別情報に対するそのラベルエッジルータに転送する際に付加すべきラベルを導く機能を有している。
テーブルの逆引きを許容しない場合は、図32のような、ラベルに対するラベルエッジルータの識別情報を導くテーブルと、図33に示す、ラベルエッジルータの識別情報に対するそのラベルエッジルータに転送する際に付加すべきラベルを導くテーブルの、2種類のラベル管理テーブルを保有する必要がある。
[ラベルスイッチングネットワークのカットスルー経路設定動作]
次に、図34〜図42を参照して、本実施の形態にかかるラベルスイッチングネットワーク(MPLS網)の基本動作について説明する。図34、図35は、本実施の形態にかかるMPLS網46のパケット転送動作を示すシーケンス図である。図36は、発側ラベルエッジルータ56のMPLS網宛転送処理を示す説明図である。図37は、中継用ラベルエッジルータ55のMPLS網内中継転送処理を示す説明図である。図38は、着側ラベルエッジルータ58のユーザ網宛転送処理を示す説明図である。図39は、発側ラベルエッジルータ56のカットスルー経路設定処理を示す説明図である。
また、図40は、着側ラベルエッジルータ58におけるアクセス転送テーブル99の構成例である。図41は、発側ラベルエッジルータ56における更新後のコア転送テーブル94の構成例である。
また、図42は、図36〜図39で示す各種処理によりやり取りされるパケットおよびフレームの構成例である。
MPLS網46では、端末間でやり取りされるユーザパケットを転送する際、そのユーザパケットを一旦ラベル付きユーザパケットに変換して転送する。その際、着側ラベルエッジルータを示す識別情報を含む第1のラベルと、発側ラベルエッジルータを示す識別情報を含む第2のラベルを付加し、そのラベル付きパケットの先頭に位置する第1のラベルを参照して転送処理が行われる。
また、本発明における出力リンクの特定には、ARP(Address Resolution Protocol)による特定を想定している。
以下では、図21のユーザ網48を介してラベルエッジルータ56に接続されている端末61から、ユーザ網52を介してラベルエッジルータ58に接続されている端末65へ、LSP68、中継用ラベルエッジルータ55、およびLSP70を経由して、所望のユーザパケットを転送し、そのトラヒック需要に応じて、ラベルエッジルータ56とラベルエッジルータ58とを結ぶLSP73をカットスルー経路として新たに設定する場合を例として説明する。
[ラベルエッジルータのMPLS網宛転送処理]
まず、図34および図36を参照して、発側ラベルエッジルータ56でのMPLS網宛転送処理について説明する。なお、ラベルエッジルータ56は、前述した図30のコア転送テーブル94を有しているものとする。
ラベルエッジルータ56は、パケット分類部89により、ユーザパケット306を受信する(ステップ600)。このユーザパケット301には、当該ユーザパケットの宛先IPアドレスとして端末65のIPアドレス「ユーザ#16」が設定されており、送信元IPアドレスとして端末61のIPアドレス「ユーザ#12」が設定されている。
パケット分類部89は、受信したユーザパケット306をアクセスパケット処理部92へ転送する。
アクセスパケット処理部92は、パケット分類部89からユーザパケット306を受信し、受信したユーザパケット306から宛先アドレス#16を抽出し、抽出した宛先アドレス#16をコア転送テーブル処理部93へ通知し、ユーザパケット306をラベル付加部95へ転送する。
コア転送テーブル処理部93は、アクセスパケット処理部92から宛先アドレス#16の通知を受けて、宛先アドレス#16を検索キーとしてコア転送テーブル94のキャッシュ経路情報を検索し、ヒットしないため、コア転送テーブル94の固定経路情報を検索し、付加ラベル#15および出力リンク229を特定し、付加ラベル#15および出力リンク229をラベル付加部95へ通知する(ステップ601)。
ラベル付加部95は、アクセスパケット処理部92からユーザパケット306を受信し、コア転送テーブル処理部93から付加ラベル#15および出力リンク229の通知を受けて、ユーザパケット306に、ラベルエッジルータ56自身の識別情報であるコア#11が記述されたラベルを第2のラベルとして付加するともとに、ラベル#15を第1のラベルとして付加することにより、ラベル付きユーザパケット307(第42図参照)を生成し、ラベル付きユーザパケット307およびリンク229の情報をパケット送信処理部105へ転送する(ステップ602)。
パケット送信処理部105は、ラベル付加部95からラベル付きユーザパケット307およびリンク229の情報を受信し、ラベル付きユーザパケット307をリンク229へ出力する(ステップ603)。
以上の動作により、発側ラベルエッジルータ56は、ユーザ網48から受信したユーザパケット306を、ラベル付きユーザパケット307にカプセル化して、MPLS網46へ転送する。
[中継用ラベルエッジルータのMPLS網内中継転送処理]
次に、図34および図37を参照して、中継用ラベルエッジルータ55でのMPLS網内中継転送処理について説明する。
なお、中継用ラベルエッジルータ55は、前述した図24の転送テーブル81を保有し、図25のラベル管理テーブル83を保有しているものとする。
中継用ラベルエッジルータ55は、受信パケット処理部78により、ラベル付きユーザパケット307を受信する。
受信パケット処理部78は、ラベル付きユーザパケット307の第1のラベル#15を除去するとともに、コア#11が記述された第2のラベルを除去し、ユーザパケット306をパケット処理部79へ転送し、コア#11が記述された第2のラベルおよび受信リンク237の情報を、送信元情報抽出部84へ転送する(ステップ610)。
パケット処理部79は、受信パケット処理部78からユーザパケット306を受信し、ユーザパケット306から宛先アドレス#16を抽出し、宛先アドレス#16を転送テーブル処理部80へ通知する。
転送テーブル処理部80は、パケット処理部79から宛先アドレス#16の通知を受けて、宛先アドレス#16を検索キーとして転送テーブル81を検索し、付加ラベル#13および出力リンク238を特定し、付加ラベル#13および出力リンク238を送信パケット処理部88へ通知し、宛先アドレス#16および付加ラベル#13をアドレス解決情報抽出部85へ通知する(ステップ611)。
送信パケット処理部88は、受信パケット処理部78が抽出したユーザパケット306に、中継用ラベルエッジルータ自身の識別情報コア#10が記述された第2のラベルを付加するとともに、転送テーブル処理部80で導いた、着側ラベルエッジルータへ転送するためのラベル#13を第1のラベルとして付加し(ステップ612)、ラベル付きユーザパケット308を生成し、転送テーブル処理部で導いたリンク238へ出力する(ステップ613)。
ラベル情報管理部82は、送信元情報抽出部84により、受信パケット処理部78からコア#11が記述された第2のラベルおよび受信リンク237の情報を受信し、その第2のラベルに記述された識別情報コア#11に基づき発側ラベルエッジルータ56を特定し(ステップ614)、そのコア#11を検索キーとしてラベル管理テーブル83を検索し、ラベル付きユーザパケット307の発側ラベルエッジルータ56へカットスルーデータを転送する際に付加すべきラベル#11を特定する(ステップ615)。
また、ラベル情報管理部82は、アドレス解決情報抽出部85により、転送テーブル処理部80から宛先アドレス#16および付加ラベル#13を受信し、付加ラベル#13を検索キーとしてラベル管理テーブル83を検索し、ラベル#13が示す着側ラベルエッジルータの識別情報コア#13を特定する(ステップ616)。
そして、ラベル情報管理部82は、ユーザパケットの宛先アドレス#16および着側ラベルエッジルータの識別情報コア#13を記述したカットスルーデータ309を生成し、カットスルーデータ309に対し、中継用ラベルエッジルータ自身の識別情報コア#10を記述した第2のラベルを付加し、発側ラベルエッジルータへ転送する際に付加すべきラベル#11を第1のラベルとして付加することで、カットスルーデータフレーム310を生成し、カットスルーデータフレーム310および受信リンク237の情報を、フレーム送信宛先変更通知部86へ転送する(ステップ617)。
フレーム送信宛先変更通知部86は、ラベル情報管理部82からカットスルーデータフレーム310を受信した際に、通過パケット数カウント部87により、同一の情報を保有するカットスルーデータフレーム310が何回通知されたかをカウントし、カットスルーデータフレーム310を示すエントリのカウントが判定基準値を超えた際に、ラベル情報管理部82からカットスルーデータフレーム310とともに通知されるリンク情報237を出力リンク情報とし、カットスルーデータフレーム310と出力リンク237を送信パケット処理部88に通知する。
送信パケット処理部88は、フレーム送信宛先変更通知部86からカットスルーデータフレーム310および出力リンク237の情報を受信し、カットスルーデータフレーム310をリンク237へ出力する(ステップ618)。
以上の動作により、中継用ラベルエッジルータ55は、ラベル付きユーザパケット307を受信した場合、ラベル付け替えにより生成したラベル付きユーザパケット308を、次ホップである着側ラベルエッジルータ58へ転送するとともに、発側ラベルエッジルータ56に対して、着側ラベルエッジルータ8の識別情報をカットスルーデータフレーム310で通知することが可能となる。
[ラベルエッジルータのユーザ網宛転送動作]
次に、図35および図38を参照して、着側となるラベルエッジルータ58のユーザ網宛転送動作について説明する。
なお、ラベルエッジルータ58は、前述した図40のアクセス転送テーブル99を保有しているものとする。
パケット分類部89は、受信したラベル付きユーザパケット308を受信する(ステップ620/613)。
パケット分類部89は、受信したラベル付きユーザパケット308に対し、ラベルエッジルータ58への転送用の第1のラベル#13を除去するとともに、発側ラベルエッジルータの識別情報コア#10が記述された第2のラベルを除去し、上記2つのラベルを除去した結果がユーザパケット306であるため、コア#10が記述された第2のラベル、受信したリンク233の情報、およびユーザパケット306をコアパケット処理部96に転送する(ステップ621)。
コアパケット処理部96は、パケット分類部89からユーザパケット306およびそのユーザパケットの発側ラベルエッジルータの識別情報コア#10が記述された第2のラベルを受信し、第2のラベルに基づき発側ラベルエッジルータ56を特定する(ステップ622)。
そして、ユーザパケット306の宛先アドレス#16を抽出し、その宛先アドレス#16および第2のラベルに記述されていた発側ラベルエッジルータの識別情報コア#10を検索キーとしてフィルタリングテーブル98を検索し、得られた転送可否情報に基づき転送すべきと判断し、宛先アドレス#16をアクセス転送テーブル処理部97へ通知する(ステップ623)。
アクセス転送テーブル処理部97は、アクセス転送テーブル99を検索することにより、コアパケット処理部96が抽出したユーザパケット306の宛先アドレス#16から、ユーザパケット306に対する出力リンク226を導き、ユーザパケット306を、出力リンク226の情報とともに、パケット送信処理部105に転送する(ステップ624)。
パケット送信処理部105は、アクセス転送テーブル処理部97から受信したユーザパケット306を、その際にアクセス転送テーブル処理部97から受信したリンク226へ出力する(ステップ625)。
以上の動作により、着側ラベルエッジルータ58は、MPLS網46から受信したラベル付きユーザパケット308を、ユーザパケット306にデカプセル化して、その宛先となる端末65が接続されているユーザ網52へ転送する。
[ラベルエッジルータのカットスルー経路設定動作]
次に、図35および図39を参照して、発側ラベルエッジルータ56でのカットスルー経路設定動作について説明する。
なお、発側ラベルエッジルータ56は、前述した図32のラベル管理テーブル83を保有している。
ラベルエッジルータ56は、パケット分類部89により、カットスルーデータフレーム310を受信する(ステップ630/618)。
パケット分類部89は、カットスルーデータフレーム310から、第1のラベル#11を除去するとともに、発側ラベルエッジルータ56の識別情報コア#10が記述された第2のラベルを除去し、上記2つのラベルを除去した結果がカットスルーデータ309であるため、カットスルーデータ309をフレーム送信宛先変更処理部101へ転送する(ステップ631)。
フレーム送信宛先変更処理部101は、パケット分類部89からカットスルーデータ309を受信した際に、カットスルーデータ309に記述された着側ラベルエッジルータの識別情報コア#13に対応するラベル解決をラベル情報管理部103へ依頼する。
ラベル情報管理部103は、識別情報コア#13を検索キーとしてラベル管理テーブル104を検索し、着側ラベルエッジルータへカットスルー転送するために付加すべきラベル#17を特定し、フレーム送信宛先変更処理部101へ通知する(ステップ632)。
フレーム送信宛先変更処理部101は、ラベル情報管理部103から着側ラベルエッジルータへカットスルー転送するために付加すべきラベル#17の返信を受け、カットスルーデータ309に記述されていたユーザパケットの宛先アドレス#16に対して付加すべきラベル#17を記述したエントリを、コア転送処理部90のコア転送テーブル処理部93のコア転送テーブル94のキャッシュ経路情報部に追加する(ステップ633)。
この動作により、コア転送テーブル94は、前述した図32から図39のエントリ内容となり、発側ラベルエッジルータ56と着側ラベルエッジルータ58との間を、中継用ラベルエッジルータ55を経由せずに結ぶカットスルー経路として、図21のLSP73が設定されたことになる。
したがって、カットスルー経路設定処理以降において、ラベルエッジルータ56が端末61からユーザパケット306を受信した場合(ステップ640)、コア転送テーブル処理部93は、アクセスパケット処理部92から宛先アドレス#16の通知を受けて、宛先アドレス#16を検索キーとしてコア転送テーブル94のキャッシュ経路情報を検索することにより、カットスルー転送用の付加ラベル#17および出力リンク229を特定し、付加ラベル#17および出力リンク229をラベル付加部95へ通知する(ステップ641)。
ラベル付加部95は、アクセスパケット処理部92からユーザパケット306を受信し、コア転送テーブル処理部93から付加ラベル#17および出力リンク229の通知を受けて、ユーザパケット306に、発側となるラベルエッジルータ56の識別情報であるコア#1が記述されたラベルを第2のラベルとして付加し、ラベル#17を第1のラベルとして付加することにより、ラベル付きユーザパケットを生成し、ラベル付きユーザパケットおよびリンク229の情報をパケット送信処理部105へ転送する(ステップ642)。
パケット送信処理部105は、ラベル付加部95からラベル付きユーザパケット307およびリンク209の両方を受信し、そのラベル付きユーザパケット307をリンク229へ出力する(ステップ643)。
以上の動作により、発側ラベルエッジルータ56は、中継用ラベルエッジルータ55から受信したカットスルーデータに基づいてコア転送テーブル94にエントリを追加して、着側ラベルエッジルータ58まで中継用ラベルエッジルータ55を経由せずに接続するカットスルー経路を設定する。そして、発側ラベルエッジルータ56は、ユーザ網48から受信したユーザパケットを、カットスルー経路用のラベル付きユーザパケットにカプセル化して、MPLS網46へ転送する。
このように、本実施の形態では、ラベルエッジルータにおいて、ユーザパケットにラベルを付加して転送する際、当該ユーザパケットの転送経路の着側ラベルエッジルータを示す識別情報を含む第1のラベルと発側エッジルータを示す識別情報を含む第2のラベルとを、当該ユーザパケットに付加して転送し、受信したラベル付きユーザパケットから第1および第2のラベルを削除して、得られたユーザパケットをユーザ網の端末へ転送するようにしたので、ラベル付きユーザパケットに付加されている第2のラベルから発側ラベルエッジルータを特定できる。
したがって、例えば中継用ラベルエッジルータ55では、受信したラベル付きユーザパケットの第2のラベルで発側ラベルエッジルータ10を特定し、その発側ラベルエッジルータ56から着側ラベルエッジルータ58まで中継用ラベルエッジルータ55を経由せずにユーザパケットを転送するためのカットスルー経路を示すカットスルー経路用ラベルを特定し、そのカットスルー経路用ラベルと当該ユーザパケットの宛先アドレスとを含むカットスルーデータを発側ラベルエッジルータ56へ通知することができ(ステップ610〜617)、発側ラベルエッジルータ56では、受信したカットスルーデータに含まれるカットスルー経路用ラベルと宛先アドレスに基づき、当該ラベルエッジルータ56から着側ラベルエッジルータ58へのカットスルー経路を設定することにより(ステップ631〜633)、任意のラベルエッジルータ間に必要に応じて、カットスルー経路を設定することができる。
これにより、ラベルスイッチングネットワーク内に設置した折り返し用ラベルエッジルータで、そのトラヒック需要に伴って前述したカットスルー経路の設定が必要と判断した場合は、第2のラベルで特定された発側ラベルエッジルータへカットスルー経路の情報を通知できる。したがって、端末を収容しているラベルエッジルータでのルーチング負荷を削減でき、ラベル付きユーザパケットを効率よく転送できる。
また例えば、ラベルエッジルータで、受信したラベル付きユーザパケットについての転送要否の判断すなわちフィルタリング処理を、第2のラベルで特定された発側ラベルエッジルータ単位で行うことができる。したがって、ラベルエッジルータでは、ラベル付きユーザパケットを転送する際、ユーザパケットの宛先アドレス単位でフィルタリング処理する必要がなくなり、フィルタリング処理の際の経路の管理負荷を削減でき、ラベル付きユーザパケットを効率よく転送できる。
[ラベルスイッチングネットワークのカットスルー経路削除動作]
次に、図43〜48を参照して、本実施の形態にかかるラベルスイッチングネットワーク(MPLS網)のカットスルー経路削除動作について説明する。図43は、本実施の形態にかかるMPLS網46のカットスルー経路削除動作を示すシーケンス図である。図44は、着側ラベルエッジルータ58のカットスルー経路削除情報通知処理を示す説明図である。図45は、発側ラベルエッジルータ56のカットスルー経路削除処理を示す説明図である。
また、図46は、着側ラベルエッジルータ58におけるラベル管理テーブル104の構成例である。図47は、着側ラベルエッジルータ58における更新後のアクセス転送テーブル99の構成例である。
また、図48は、図44および図45で示す各種処理によりやり取りされるパケットおよびフレームの構成例である。
以下では、ユーザパケットの宛先である図21の端末65が、ラベルエッジルータ58からラベルエッジルータ59の配下へ移動したことに応じて、発側ラベルエッジルータ56と着側ラベルエッジルータ58とを結ぶカットスルー経路(LSP73)を削除する場合を例として説明する。
一般に、パケット通信網やラベルスイッチングネットワークでは、OSPF(Open Shortest Path First)、RIP(Routing Information Protocol)、あるいはBGP(Border Gateway Protocol)などのルーチングプロトコルの動作により、ネットワーク構成の変化に応じて、各ルータが持つ各種転送テーブルが更新される。
例えば、前述した図21のネットワークに経路変動が発生し、端末65がラベルエッジルータ58の配下からラベルエッジルータ59の配下へ移動した場合、上記ルーチングプロトコルの動作により、ラベルエッジルータ58の保有するアクセス転送テーブル99が、図40から図47のようなエントリ内容に変更され、ラベルエッジルータ58の保有するコア転送テーブル94に、宛先アドレス#16に対する付加ラベル#11を示す固定経路情報が追加される(図示せず)。
[ラベルエッジルータのカットスルー経路削除情報通知動作]
このような状況において、ラベルエッジルータ58が端末65宛のラベル付きユーザパケット311を受信した場合、ラベルエッジルータ58で、次のようなカットスルー経路削除情報通知処理が行われる。
以下では、図43および図44を参照して、着側ラベルエッジルータ58でのカットスルー経路削除情報通知処理について説明する。
ラベルエッジルータ58は、パケット分類部89により、ラベル付きユーザパケット311を受信する(ステップ700)。このラベル付きユーザパケット311には、当該ユーザパケットの宛先IPアドレスとして端末65のIPアドレス「ユーザ#16」が設定されており、送信元IPアドレスとして端末61のIPアドレス「ユーザ#12」が設定されている。また、第1のラベルとして着側ラベルエッジルータ58を示す識別情報を含む「コア#13」が付加され、第2のラベルとして発側ラベルエッジルータ56を示す識別情報を含む「コア#11」が付加されている。
パケット分類部89は、受信したラベル付きユーザパケット311から、ラベルエッジルータ58への転送用の第1のコア#13を除去するとともに、発側ラベルエッジルータの識別情報コア#11が記述された第2のラベルを除去し、上記2つのラベルを除去した結果がユーザパケット306であるため、コア#11が記述された第2のラベル、受信したリンク233の情報、およびユーザパケット306をコアパケット処理部96に転送する(ステップ701)。
コアパケット処理部96は、パケット分類部89からユーザパケット306と、受信リンク233と、そのユーザパケットの発側ラベルエッジルータの識別情報コア#11が記述された第2のラベルとを受信し、ユーザパケット306の宛先アドレス#16を抽出し、その宛先アドレス#16および第2のラベルに記述されていた発側ラベルエッジルータの識別情報コア#11を検索キーとしてフィルタリングテーブル98を検索し、得られた転送可否情報に基づき転送すべきと判断し、宛先アドレス#16をアクセス転送テーブル処理部97へ通知する。
アクセス転送テーブル処理部97は、宛先アドレス#16を検索キーとしてアクセス転送テーブル99を検索する(ステップ702)。ここで、変更された図47に示すアクセス転送テーブル99には該当エントリが存在しないため、該当エントリを検出することができない(ステップ703:YES)。
したがって、アクセス転送テーブル処理部97は、ユーザパケット306を廃棄し、そのユーザパケットの宛先アドレス#16と、そのユーザパケットに付加されていてパケット分類部89で除去されたコア#11が記述された第2のラベルと、そのユーザパケットを受信したリンク233の情報とを、経路削除情報通知生成部100へ転送する。
経路削除情報通知生成部100は、アクセス転送テーブル処理部97からコア#11が記述された第2のラベル、宛先アドレス#16、受信リンク233の情報、およびユーザパケット306を受信し、ユーザパケットの宛先アドレス#16と、ラベルエッジルータ58自身を示す識別情報コア#13を記述したパージデータ312とを作成し、アクセス転送テーブル処理部97から受信した第2のラベルに記述されていた発側ラベルエッジルータの識別情報コア#11に対応するラベル解決をラベル情報管理部103へ依頼する。
そして、経路削除情報通知生成部100は、ラベル情報管理部103から発側ラベルエッジルータへデータを転送するために付加すべきラベル#19の返信を受け、パージデータにラベルエッジルータ58自身の識別情報を示すラベルを第2のラベルとして付加し、ラベル情報管理部103から返信されたラベル#19を第1のラベルとして付加することでパージデータフレーム313を作成し、受信リンク233を出力リンクとして、パージデータフレーム313とともにパケット送信処理部105へ転送する(ステップ704)。
パケット送信処理部105は、経路削除情報通知生成部100からパージデータフレーム313および出力リンク223の情報を受信し、パージデータフレーム313をリンク233へ出力する(ステップ705)。
以上の動作により、着側ラベルエッジルータ58は、受信したユーザパケットの宛先ユーザを収容していない際には、発側ラベルエッジルータ56に対して、経路情報の削除を要求するパージデータパケットを送信し、発側ラベルエッジルータ56が用いた転送テーブルのキャッシュエントリを削除させることにより、経路変動などで不適切になったカットスルー経路を削除することが可能となる。
[ラベルエッジルータのカットスルー経路削除動作]
次に、図43および図45を参照して、発側ラベルエッジルータ56でのカットスルー経路削除処理について説明する。
ラベルエッジルータ56は、パケット分類部89により、パージデータフレーム313を受信する。
パケット分類部89は、パージデータフレーム313から、第1のラベル#19を除去するとともに、発側ラベルエッジルータの識別情報コア#13が記述された第2のラベルを除去し、上記2つのラベルを除去した結果がパージデータ312であるため、パージデータ312をフレーム送信宛先変更処理部101へ転送する(ステップ710)。
フレーム送信宛先変更処理部101は、パケット分類部89からパージデータ312を受信した際に、パージデータ312に記述された着側ラベルエッジルータ58の識別情報コア#13に対応するラベル解決をラベル情報管理部103へ依頼する。
ラベル情報管理部103は、識別情報コア#13を検索キーとしてラベル管理テーブル104を検索し、着側ラベルエッジルータへカットスルー転送するために付加すべきラベル#17を特定し、フレーム送信宛先変更処理部101へ通知する(ステップ711)。
ラベル情報管理部103から、着側ラベルエッジルータ58へカットスルー転送するために付加すべきラベル#17の返信を受け、パージデータ312に記述されていたユーザパケットの宛先アドレス#16に対して付加すべきラベル#17を記述したエントリを、コア転送処理部90のコア転送テーブル処理部93のコア転送テーブル94のキャッシュ経路情報部から検出し、そのエントリを削除する(ステップ712)。
この動作により、コア転送テーブル94は、図41から図30に示すエントリ内容に変更され、図21のLSP73が削除されたことになる。
以上の動作により、発側ラベルエッジルータ56は、着側ラベルエッジルータ58から受信したパージデータに基づいてコア転送テーブル94のエントリを削除し、それ以降、該当ユーザパケットの転送に中継用ラベルエッジルータ55経由の経路を適用する。
このように、着側ラベルエッジルータ58で、受信したラベル付きユーザパケットに付加されているカットスルー経路用ラベルとユーザパケットの宛先アドレスとを含むパージデータを、当該ユーザパケットの発側ラベルエッジルータ56へ通知し(ステップ700〜705)、発側ラベルエッジルータ56では、受信したパージデータのカットスルー経路用ラベルと宛先アドレスに基づき、当該ラベルエッジルータ56から着側ラベルエッジルータ58へのカットスルー経路の設定を削除するようにしたので(ステップ710〜712)、必要に応じて任意のカットスルー経路の設定を削除することができ、ラベルエッジルータに必要な転送経路管理のための記憶容量を効率よく利用できる。
なお、以上では、ラベルスイッチングネットワークとして、4つのラベルエッジルータを持つMPLS網を例に説明したが、これに限定されるものではなく、また転送経路を特定するためのラベルを用いてパケットを転送するネットワークであれば、いずれの種類のネットワークにも、また任意の数のラベルエッジルータからなるネットワークにも、前述と同様にして本発明を適用でき、同様の作用効果を得ることができる。
また、以上で説明した各テーブルについても、前述の図の構成例に限定されるものではなく、同様の機能を有するテーブルであれば、前述と同様にして本発明を適用でき、同様の作用効果を得ることができる。
本発明の第1の実施の形態にかかるラベルスイッチングネットワークが適用される大規模パケット通信網の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態にかかるラベルスイッチングネットワークとして、MPLS網の構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態にかかるラベルエッジルータの構成を示すブロック図である。 ラベルエッジルータで用いられるフィルタリングテーブルの構成例である。 ラベルエッジルータで用いられるコア管理テーブルの構成例である。 ラベルエッジルータで用いられるアクセス転送テーブルの構成例である。 ラベルエッジルータで用いられるラベル転送テーブルの構成例である。 ラベルエッジルータで用いられるラベル転送テーブル(逆引き用)の構成例である。 ラベルエッジルータの通過パケット数カウント部の構成例である。 本実施の形態にかかるMPLS網のパケット転送動作を示すシーケンス図である。 本実施の形態にかかるMPLS網のパケット転送動作を示すシーケンス図である。 発側ラベルエッジルータのMPLS網宛転送処理を示す説明図である。 ラベルエッジルータのMPLS網内折り返し転送処理を示す説明図である。 着側ラベルエッジルータのユーザ網宛転送処理を示す説明図である。 発側ラベルエッジルータのカットスルー経路設定処理を示す説明図である。 着側ラベルエッジルータで用いられるコア管理テーブルの構成例である。 着側ラベルエッジルータで用いられるラベル転送テーブルの構成例である。 折り返しラベルエッジルータで用いられるアクセス転送テーブルの構成例である。 発側ラベルエッジルータで用いられるコア管理テーブル(更新後)の構成例である。 図12〜図15で示す各種処理によりやり取りされるパケットおよびフレームの構成例である。 本発明の第2の実施の形態にかかるラベルスイッチングネットワークが適用される大規模パケット通信網の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態にかかるラベルスイッチングネットワークとして、MPLS網の構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態にかかるラベルエッジルータの構成を示すブロック図である。 中継用ラベルエッジルータで用いられる転送テーブルの構成例である。 中継用ラベルエッジルータで用いられるラベル管理テーブルの構成例である。 中継用ラベルエッジルータで用いられるラベル管理テーブル(逆引き用)の構成例である。 中継用ラベルエッジルータの通過パケット数カウント部の構成例である。 ラベルエッジルータの構成を示すブロック図である。 ラベルエッジルータで用いられるフィルタリングテーブルの構成例である。 ラベルエッジルータで用いられるコア転送テーブルの構成例である。 ラベルエッジルータで用いられるアクセス転送テーブルの構成例である。 ラベルエッジルータで用いられるラベル管理テーブルの構成例である。 ラベルエッジルータで用いられるラベル管理テーブル(逆引き用)の構成例である。 本発明の第2の実施の形態にかかるMPLS網のパケット転送動作を示すシーケンス図である。 本発明の第2の実施の形態にかかるMPLS網のパケット転送動作を示すシーケンス図である。 発側ラベルエッジルータのMPLS網宛転送処理を示す説明図である。 中継用ラベルエッジルータのパケット転送処理を示す説明図である。 着側ラベルエッジルータのユーザ網宛転送処理を示す説明図である。 発側ラベルエッジルータのカットスルー経路設定処理を示す説明図である。 着側ラベルエッジルータで用いられるアクセス転送テーブルの構成例である。 発側ラベルエッジルータで用いられるコア転送テーブル(更新後)の構成例である。 図36〜図39で示す各種処理によりやり取りされるパケットおよびフレームの構成例である。 MPLS網のカットスルー経路削除動作を示すシーケンス図である。 着側ラベルエッジルータのパージデータ通知処理を示す説明図である。 発側ラベルエッジルータのカットスルー経路削除処理を示す説明図である。 着側ラベルエッジルータで用いられるラベル管理テーブルの構成例である。 着側ラベルエッジルータで用いられるアクセス転送テーブル(更新後)の構成例である。 図44,図45で示す各種処理によりやり取りされるパケットおよびフレームの構成例である。
符号の説明
1…MPLS網、2〜9…ユーザ網、10〜13…ラベルエッジルータ、14〜21…端末、22〜27…LSP、28…ラベル処理部、29…コア転送処理部、30…アクセス転送処理部、31…アクセスパケット処理部、32…コア転送テーブル処理部、33…ラベル付加部、34…フィルタリングテーブル、35…コア転送テーブル、36…コアパケット処理部、37…アクセス転送テーブル処理部、38…アクセス転送テーブル、39…ラベル情報管理部、40…ラベル管理テーブル、41…カットスルーデータ抽出部、42…ラベル付きユーザパケット送信宛先変更通知部、43…通過パケット数カウント部、44…フレーム送信宛先変更処理部、45…パケット送信処理部、46…MPLS網、47〜54…ユーザ網、55…中継用ラベルエッジルータ、56〜59…ラベルエッジルータ、60〜67…端末、68〜77…LSP、78…受信パケット処理部、79…パケット処理部、80…転送テーブル処理部、81…転送テーブル、82…ラベル情報管理部、83…ラベル管理テーブル、84…送信元情報抽出部、85…アドレス解決情報抽出部、86…ラベル付きユーザパケット送信宛先変更通知部、87…通過パケット数カウント部、88…送信パケット処理部、89…パケット分類部、90…コア転送処理部、91…アクセス転送処理部、92…アクセスパケット処理部、93…コア転送テーブル処理部、94…コア転送テーブル、95…ラベル付加部、96…コアパケット処理部、97…アクセス転送テーブル処理部、98…フィルタリングテーブル、99…アクセス転送テーブル、100…経路削除情報通知生成部、101…フレーム送信宛先変更処理部、103…ラベル情報管理部、104…ラベル管理テーブル、105…パケット送信処理部、201〜242…リンク、251〜254,261〜264…ラベルスイッチルータ、301,306…ユーザパケット、302,303,307,308,311…ラベル付きユーザパケット、304,309…カットスルーデータ、305,310…カットスルーデータフレーム、312…パージデータ、313…パージデータフレーム。

Claims (7)

  1. 収容するユーザ網の端末から送信された所望の端末宛のユーザパケットにその転送経路を特定するためのラベルを付加して転送するとともに、受信したラベル付きユーザパケットからラベルを削除して前記ユーザ網の端末へ転送する複数のラベルエッジルータと、これらラベルエッジルータを網状に接続し、受信したラベル付きユーザパケットを当該ラベルに対応する転送経路で転送するラベルスイッチルータとからなるラベルスイッチングネットワークであって、
    前記ラベルエッジルータは、
    前記ユーザパケットにラベルを付加して転送する際、当該ユーザパケットの転送経路の着側ラベルエッジルータを示す識別情報を含む第1のラベルと発側エッジルータを示す識別情報を含む第2のラベルとを、当該ユーザパケットに付加して転送する第1のパケット転送手段と、
    受信したラベル付きユーザパケットから第1および第2のラベルを削除して、得られたユーザパケットを前記ユーザ網の端末へ転送する第2のパケット転送手段とを備えることを特徴とするラベルスイッチングネットワーク。
  2. 請求項1に記載のラベルスイッチングネットワークにおいて、
    前記ラベルエッジルータは、
    受信したラベル付きユーザパケットから第1および第2のラベルを削除し、そのユーザパケットの宛先アドレスに基づき特定した着側ラベルエッジルータを示す識別情報を含む新たな第1のラベルと、当該ラベルエッジルータ自身を示す識別情報を含む新たな第2のラベルとを、当該ユーザパケットに付け替えて転送する折り返し転送手段と、
    前記宛先アドレスと前記着側ラベルエッジルータを示す識別情報とを含むカットスルーデータに、前記削除した第2のラベルに含まれる発側ラベルエッジルータを示す識別情報を含む第1のラベルと、当該ラベルエッジルータを示す識別情報を含む第2のラベルとを付加して転送するカットスルーデータ通知手段とをさらに備えることを特徴とするラベルスイッチングネットワーク。
  3. 請求項1に記載のラベルスイッチングネットワークにおいて、
    前記ラベルエッジルータは、
    受信したラベル付きユーザパケットの第2のラベルに含まれる発側ラベルエッジルータの識別情報に基づき、当該ラベル付きユーザパケットの転送可否を判断するフィルタリング手段をさらに備えることを特徴とするラベルスイッチングネットワーク。
  4. 収容するユーザ網の端末から送信された所望の端末宛のユーザパケットにその転送経路を特定するためのラベルを付加して転送するとともに、受信したラベル付きユーザパケットからラベルを削除して前記ユーザ網の端末へ転送する複数のラベルエッジルータと、これらラベルエッジルータを網状に接続し、受信したラベル付きユーザパケットを当該ラベルに対応する転送経路で転送するラベルスイッチルータとからなるラベルスイッチングネットワークで用いられるラベルエッジルータであって、
    前記ユーザパケットにラベルを付加して転送する際、当該ユーザパケットの転送経路の着側ラベルエッジルータを示す識別情報を含む第1のラベルと発側エッジルータを示す識別情報を含む第2のラベルとを、当該ユーザパケットに付加して転送する第1のパケット転送手段と、
    受信したラベル付きユーザパケットから第1および第2のラベルを削除して、得られたユーザパケットを前記ユーザ網の端末へ転送する第2のパケット転送手段とを備えることを特徴とするラベルエッジルータ。
  5. 請求項4に記載のラベルエッジルータにおいて、
    受信したラベル付きユーザパケットから第1および第2のラベルを削除し、そのユーザパケットの宛先アドレスに基づき特定した着側ラベルエッジルータを示す識別情報を含む新たな第1のラベルと、当該ラベルエッジルータ自身を示す識別情報を含む新たな第2のラベルとを、当該ユーザパケットに付け替えて転送する折り返し転送手段と、
    前記宛先アドレスと前記着側ラベルエッジルータを示す識別情報とを含むカットスルーデータに、前記削除した第2のラベルに含まれる発側ラベルエッジルータを示す識別情報を含む第1のラベルと、当該ラベルエッジルータを示す識別情報を含む第2のラベルとを付加して転送するカットスルーデータ通知手段とをさらに備えることを特徴とするラベルエッジルータ。
  6. 請求項4に記載のラベルエッジルータにおいて、
    受信したラベル付きユーザパケットの第2のラベルに含まれる発側ラベルエッジルータの識別情報に基づき、当該ラベル付きユーザパケットの転送可否を判断するフィルタリング手段をさらに備えることを特徴とするラベルエッジルータ。
  7. 請求項4に記載のラベルエッジルータにおいて、
    前記転送手段は、
    ユーザパケットの宛先アドレスとそのユーザパケットの転送先ラベルエッジルータへ転送するためのラベルとの組の情報を管理するとともに、これら組の情報を、到達性を確保するための経路を保有する固定経路情報エントリ部と、宛先アドレスを有するユーザを収容している着側ラベルエッジルータへのカットスルー経路を保有するキャッシュ経路情報エントリ部とに分けて管理するコア転送テーブルを有し、
    前記ユーザパケットにラベルを付加して転送する際、前記ユーザパケットの宛先アドレスに基づき前記コア転送テーブルを参照して前記第1のラベルを特定し、
    カットスルー経路の設定を要求するカットスルーデータを受信した際、そのカットスルーデータに含まれるユーザパケットの宛先アドレスと着側ラベルエッジルータを示す識別情報とに基づき、その宛先アドレスのユーザパケットをカットスルー経路で転送するためのラベルとからなる組の情報を、前記コア転送テーブルのキャッシュ経路情報エントリ部へ追加することを特徴とするラベルエッジルータ。
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