JP3822223B2 - テストシステム、そのシステムに含まれるクライアント装置および中継装置、通信機器のテスト方法、ならびに、コンピュータをクライアント装置または中継装置として機能させるためのプログラム - Google Patents
テストシステム、そのシステムに含まれるクライアント装置および中継装置、通信機器のテスト方法、ならびに、コンピュータをクライアント装置または中継装置として機能させるためのプログラム Download PDFInfo
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Description
本発明は、通信機器の通信テストに関し、特に、特定の地域で提供されるサービスと通信可能な通信機器の試験を、当該サービスが提供されない地域において実施するためのテストシステム、そのシステムに含まれるクライアント装置および中継装置、通信機器のテスト方法、コンピュータをクライアント装置あるいは中継装置として機能させるためのプログラムに関する。
情報通信システムの導入においては、そのシステムを構成する通信装置の通信テストが不可欠である。通信装置には、PC(Personal Computer)、携帯電話その他の一般のユーザが使用する情報通信機器もあれば、この機器に情報を提供する事業者が使用する通信装置も含まれる。事業者が使用する通信装置の場合、多くのユーザからのアクセスに対する限界負荷を確認するための、いわゆるストレステストあるいはバルクテストと称される通信テストが必要になる。
そこで、たとえば特開2002−94571号公報(特許文献1)は、携帯電話端末向けのサービスサイトへの汎用ウェブパフォーマンスツールを用いた実効的なバルクストレステストを行なうことが可能なコンピュータシステムを開示する。
特開2002−94571号公報に開示されたコンピュータシステムによると、第3コンピュータシステムが発行するリクエストに、第2コンピュータシステムが付加情報を加えることで、端末と通信網で接続されたゲートウェイとコンピュータネットワークで接続され前記端末にゲートウェイを介してサービスを提供する第1コンピュータシステムへの接続が可能にされる。また、サービスに直接アクセスする権限を有していない第3コンピュータシステムが、サービスにアクセスすることが可能になる。また、たとえば、第1コンピュータシステムを欧州でのみ提供している携帯電話情報サービス、第2コンピュータシステムを第1コンピュータシステムとインターネット接続された日本国内のゲートウェイ、第3コンピュータシステムを日本国内の携帯電話とすれば、日本国内の携帯電話から欧州のみで提供されている携帯電話情報サービスにアクセスすることも可能である。
また、特開2000−92201号公報(特許文献2)は、無線ネットワークや有線ネットワークに接続することなく無線データサービス装置のデータトラフィック処理機能および呼処理機能を試験できるような無線データサービス装置の機能試験用回線呼発生器を開示する。この発生器は、無線データサービス装置との通信時にスイッチングを実行する中継線インタフェース部と、この中継線インタフェース部を介して無線データサービス装置に接続され、無線加入者又は有線加入者の役割をエミュレーションする回線データ処理部と、中継線インタフェース部及び回線データ処理部の間の制御信号伝達用の制御バスと、中継線インタフェース部及び回線データ処理部の間のデータ伝達用のデータバスと、回線データ処理部のエミュレーション動作を制御する制御部とを含む。
特開2000−92201号公報に開示された発生器によると、無線データサービス装置とインタフェースし、有線ネットワークの有線加入者または無線ネットワークの無線加入者として動作することができる。したがって、発生器は、デジタルセルラーサービス(Digital Cellular Service:DCS)や個人携帯通信サービス(Personal Communication Service:PCS)システムを構成するネットワークにおける移動電話機その他の通信装置を必要とせずに、無線データサービス装置に回線呼とデータトラフィックとを発生することができる。
特開2002−94571号公報
特開2000−92201号公報
一般に、端末の試験に際しては、実際の通信網およびゲートウェイと端末との接続性を検証する必要がある。しかしながら、特開2002−94571号公報に開示されたシステムによると、第1から第3コンピュータ間のアクセスは、端末とゲートウェイ間の通信網および実ゲートウェイを介さない。そのため、上記システムは、上記検証を行なえないという点で、サービスが提供されていない地域でサービス対応機器内のテスト対象をテストする場合(例えば、欧州むけ携帯電話のブラウザの動作試験を日本国内で行なう場合)には不十分である。
また、特開2000−92201号公報に開示された発生器によると、実際のサービス対応機器で用いられるサービスアクセス部を用いたテストが可能になる。しかしながら、今日、多くのベンダーが様々なサービスを提供しているため、サービスのエミュレーションの開発には多大な工数を要するという問題がある。さらに、サービスアクセス部がテストできるサービスや通信のシーケンスは、エミュレーションによって生成された擬似シーケンスであるため、実際のサービス及びシーケンスをテストすることができないという問題もある。
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、限定された地域において提供されるサービスに対応した情報通信装置の通信テストを、サービスの行なわれていない地域でテストを可能としたサービス対応機器のテストシステムを提供することである。
本発明の他の目的は、特定のサービスが提供される地域以外の地域において、そのサービスをテストすることができるクライアント装置を提供することである。
本発明の他の目的は、特定のサービスが提供される地域以外の地域において、そのサービスを使用するためのクライアント装置とサービスを提供する装置との間の通信を中継する中継装置を提供することである。
本発明の他の目的は、限定された地域において提供されるサービスに対応した情報通信装置の通信テストを、サービスの行なわれていない地域で行なうためのテスト方法を提供することである。
本発明の他の目的は、特定のサービスが提供される地域以外の地域において、そのサービスをテストすることができるクライアント装置として、コンピュータを機能させることができるプログラムを提供することである。
本発明の他の目的は、特定のサービスが提供される地域以外の地域において、そのサービスを使用する情報通信装置とサービスを提供する装置との間の情報通信を中継する中継装置として、コンピュータを機能させることができるプログラムを提供することである。
上記の課題を解決するために、この発明のある局面に従うと、テストシステムは、外部からのアクセスに応じて情報を出力するサービス装置との通信試験を行なうためのテストシステムであって、サービス装置と通信可能な中継装置と、中継装置と通信可能なクライアント装置とを備える。クライアント装置は、サービス装置から情報を取得するためのモジュールを格納する記憶手段を備える。中継装置は、サービス装置と通信するための第1のサービスアクセス手段と、第1のサービスアクセス手段に対して、モジュールを模擬するためのテスト対象代行手段とを備える。クライアント装置は、モジュールに対して第1のサービスアクセス手段を模擬するためのサービスアクセス代行手段をさらに備える。サービスアクセス代行手段は、テスト対象代行手段に、サービス装置へのアクセスのためにモジュールにより生成されるアクセス情報を送信する。テスト対象代行手段は、第1のサービスアクセス手段に、アクセス情報を出力し、そして、サービスアクセス代行手段に、アクセス情報に応じてサービス装置から中継装置に出力される応答を送信する。サービスアクセス代行手段は、モジュールに応答を出力する。
好ましくは、クライアント装置は、サービス装置と通信することが可能な第2のサービスアクセス手段をさらに備える。サービスアクセス代行手段は、テスト対象代行手段に、第2のサービスアクセス手段に対して出力されたアクセス情報を送信する。テスト対象代行手段は、サービスアクセス代行手段に、サービス装置から第1のサービスアクセス手段に出力された応答を送信する。サービスアクセス代行手段はさらに、第2のサービスアクセス手段によるデータの出力形式に基づいて、応答を出力する。
好ましくは、クライアント装置と中継装置とは、通信される信号を中継するためのリレー装置が含まれる通信回線を介して通信する。
この発明の他の局面に従うと、クライアント装置は、外部からのアクセスに応じて情報を出力するサービス装置と通信可能な中継装置と通信する。このクライアント装置は、サービス装置から情報を取得するためのモジュールを格納する記憶手段と、モジュールに対して、サービス装置と通信するために中継装置が備える第1のサービスアクセス手段を模擬するためのサービスアクセス代行手段と、モジュールに基づいて、サービス装置と通信することが可能な第2のサービスアクセス手段とを備える。サービスアクセス代行手段は、第1のサービスアクセス手段に対してモジュールを模擬するために中継装置が備えるテスト対象代行手段に、モジュールがサービス装置へのアクセスのために第2のサービスアクセス手段に対して出力するアクセス情報を送信するための送信手段と、アクセス情報に応じてサービス装置から中継装置に出力される応答の受信に基づいて、モジュールに応答を出力するための出力制御手段とを含む。
好ましくは、送信手段は、テスト対象代行手段に、第2のサービスアクセス手段に対して出力されたアクセス情報を送信するための送信制御手段を含む。出力制御手段は、第2のサービスアクセス手段によるデータの出力形式に基づいて、応答を出力する。
好ましくは、記憶手段はさらに、中継装置のアドレスを格納する。クライアント装置は、アドレスをアクセス情報に付加するための付加手段をさらに備える。送信制御手段は、アドレスに基づいて、テスト対象代行手段にアクセス情報を送信する。
好ましくは、サービスアクセス代行手段は、アクセス情報のデータ形式を、クライアント装置と中継装置との間におけるデータ形式に変換するための変換手段と、応答のデータ形式を、クライアント装置と中継装置との間における形式から、クライアント装置の内部のデータ形式に変換するための逆変換手段とをさらに含む。
好ましくは、送信制御手段は、中継装置に対してシリアル形式のデータを伝送する。変換手段は、アクセス情報のデータ形式をシリアル形式に変換する。受信制御手段は、中継装置から、シリアル形式のデータを受信する。逆変換手段は、応答のデータ形式を、クライアント装置の内部におけるデータ形式に変換する。
好ましくは、クライアント装置は、シリアル形式のデータを通信可能なケーブルを接続するための端子をさらに備える。
好ましくは、クライアント装置は、携帯通信端末である。
この発明の他の局面に従うと、中継装置は、外部からのアクセスに応じて情報を出力するサービス装置と、情報を取得するために格納されている第1のモジュールに基づいてサービス装置と通信可能な第1のサービスアクセス手段を備えるクライアント装置との間で通信する。この中継装置は、サービス装置と通信するための第2のサービスアクセス手段と、第2のサービスアクセス手段に対して、第1のモジュールを模擬するためのテスト対象代行手段とを備える。テスト対象代行手段は、サービス装置にアクセスするために第1のモジュールにより生成されたアクセス情報のクライアント装置からの受信に基づいて、第2のサービスアクセス手段に、アクセス情報を出力するアクセス情報送信制御手段と、第1のモジュールに対して第2のサービスアクセス手段を模擬するためにクライアント装置が備えるサービスアクセス代行手段に、アクセス情報に応じてサービス装置から中継装置に出力される応答を送信するための応答送信制御手段とを含む。
好ましくは、クライアント装置は、サービス装置から情報を取得するための第2のモジュールを格納する記憶手段をさらに備える。アクセス情報送信制御手段は、第2のモジュールにより出力されるデータの形式に基づいて、アクセス情報を第2のサービスアクセス手段に出力する。
好ましくは、中継装置は、アクセス情報のデータ形式を、サービス装置との通信に対応したデータ形式に変換するための第1の変換手段と、応答のデータ形式を、中継装置の内部におけるデータ形式に変換するための第2の変換手段とをさらに備える。
好ましくは、中継装置は、応答のデータ形式を、クライアント装置との通信に対応したデータ形式に変換するための変換手段と、アクセス情報のデータ形式を、中継装置に対応したデータ形式に変換するための逆変換手段とをさらに備える。
好ましくは、中継装置は、クライアント装置とシリアル形式のデータを通信する。変換手段は、応答のデータ形式をシリアル形式のデータに変換する。
好ましくは、中継装置は、シリアル形式のデータを通信可能なケーブルを接続するための端子をさらに備える。
好ましくは、中継装置は、携帯通信端末である。
この発明の他の局面に従うと、テスト方法は、外部からのアクセスに応じて情報を出力するサービス装置と通信する中継装置と通信するクライアント装置のテスト方法である。この方法は、クライアント装置において、サービス装置から情報を取得するためのモジュールを予め準備するステップと、中継装置において、サービス装置と通信する第1のサービスアクセスステップと、中継装置において、クライアント装置に対して、モジュールを模擬するテスト対象代行ステップと、クライアント装置において、モジュールに対して第1のサービスアクセスステップを模擬するサービスアクセス代行ステップとを含む。サービスアクセス代行ステップは、中継装置に、サービス装置へのアクセスのためにモジュールにより生成されるアクセス情報を送信する送信ステップを含む。テスト対象代行ステップは、アクセス情報を出力するアクセス情報送信制御ステップと、クライアント装置に、アクセス情報に応じてサービス装置から中継装置に出力される応答を送信する応答送信制御ステップとを含む。サービスアクセス代行ステップは、モジュールに応答を出力する出力制御ステップをさらに含む。
この発明の他の局面に従うと、プログラムは、外部からのアクセスに応じて情報を出力するサービス装置と通信可能な中継装置と通信するクライアント装置として、コンピュータを機能させる。このプログラムはコンピュータに、サービス装置から情報を取得するためのモジュールを予め準備するステップと、モジュールに対して、サービス装置と通信するために中継装置が備えるサービスアクセス手段を模擬するサービスアクセス代行ステップと、モジュールに基づいて、サービス装置と通信するサービスアクセスステップとを実行させる。サービスアクセス代行ステップは、サービスアクセスステップに対してモジュールを模擬するために中継装置が備えるテスト対象代行手段に、モジュールがサービス装置へのアクセスのために出力するアクセス情報を送信する送信ステップと、アクセス情報に応じてサービス装置から中継装置に出力される応答の受信に基づいて、モジュールに応答を出力する出力制御ステップとを含む。
この発明のさらに他の局面にしたがうと、プログラムは、外部からのアクセスに応じて情報を出力するサービス装置と、情報を取得するために格納されている第1のモジュールに基づいてサービス装置と通信可能なサービスアクセス手段を備えるクライアント装置との間で通信する中継装置として、コンピュータを機能させる。このプログラムはコンピュータに、サービス装置と通信するサービスアクセスステップと、サービスアクセスステップにおける通信に対して、第1のモジュールを模擬するためのテスト対象代行ステップとを実行させる。テスト対象代行ステップは、サービス装置にアクセスするために第1のモジュールにより生成されたアクセス情報のクライアント装置からの受信に基づいて、アクセス情報を出力するアクセス情報送信制御ステップと、第1のモジュールに対して第2のサービスアクセスステップを模擬するためにクライアント装置が備えるサービスアクセス代行手段に、出力されたアクセス情報に応じてサービス装置から中継装置に出力される応答を送信する応答送信制御ステップとを含む。
好ましくは、クライアント装置は、モジュールの試験のための操作の入力を受ける入力手段と、試験の結果を記憶するテスト結果記憶手段と、操作を表わす情報を格納する操作情報記憶手段と、中継装置に対して操作を表わす情報を送信する操作情報送信手段とをさらに備える。中継装置はさらに、クライアント装置から送信された操作情報を受信する受信手段と、モジュールと異なるテスト対象と通信するテスト対象通信手段とを備える。テスト対象により実現される機能と、モジュールにより実現される機能とは同一である。中継装置は、受信手段により受信された操作情報に基づいて、テスト対象を操作する再生手段と、クライアント装置に対して、再生手段によるテスト対象の操作の結果を送信する送信手段とをさらに備える。クライアント装置は、中継装置から送信された操作の結果を受信する受信手段と、試験の結果と操作の結果とに基づいて、モジュールの試験の結果を通信経路について検証する検証手段と、検証の結果を出力する出力手段とをさらに備える。
好ましくは、検証手段は、テスト対象の結果と試験の結果とを比較する比較手段と、比較手段による比較の結果に基づいて、サービスアクセス代行手段とテスト対象代行手段とを介した通信経路の使用が試験の結果に影響を及ぼしているか否かを判断する判断手段とを含む。
好ましくは、判断手段は、テスト対象の結果と試験の結果とが異なる場合に、通信経路の使用が試験の結果に影響を及ぼしていると判断する。
好ましくは、クライアント装置は、試験の結果を記憶するテスト結果記憶手段と、モジュールの試験のための操作の入力を受ける入力手段と、操作を表わす情報を格納する操作情報記憶手段と、中継装置に対して操作情報を送信する操作情報送信手段とをさらに備える。中継装置は、クライアント装置から送信された操作情報を受信する受信手段と、モジュールと異なるテスト対象と通信するテスト対象通信手段と、受信手段により受信された操作情報に基づいてテスト対象を操作する再生手段と、クライアント装置に対して再生手段によるテスト対象の結果を送信する送信手段とを含む。テスト対象により実現される機能と、モジュールにより実現される機能とは同一である。クライアント装置は、中継装置から送信された操作の結果を受信する受信手段と、試験の結果と操作の結果とに基づいて、モジュールの試験の結果を通信経路について検証する検証手段と、検証の結果を出力する出力手段とをさらに備える。
好ましくは、検証手段は、テスト対象の結果と試験の結果とを比較する比較手段と、比較手段による比較の結果に基づいて、サービスアクセス代行手段とテスト対象代行手段とを介した通信経路の使用が試験の結果に影響を及ぼしているか否かを判断する判断手段とを含む。
好ましくは、判断手段は、テスト対象の結果と試験の結果とが異なる場合に、通信経路の使用が試験の結果に影響を及ぼしていると判断する。
本発明に係るテストシステムによると、情報通信装置から出力された情報は、中継装置を介してサービス装置に入力される。この入力情報は、情報通信装置に対する操作情報を含む。サービス装置は、中継装置に、その情報に応じた情報を結果情報として出力する。この情報は、情報通信装置に伝送される。この場合、サービス装置は情報通信装置に対する情報として、その結果情報を出力するため、情報通信装置は、サービス装置と直接通信することができないエリアに存在している場合であっても、その操作情報に対するサービス装置の結果を取得することができる。これにより、限定された地域において提供されるサービスに対応した情報通信装置の通信テストを、サービスの行なわれていない地域でテストを可能としたサービス対応機器のテストシステムを提供することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係るテストシステムについて説明する。図1は、情報を提供するサービスとの通信に対応した通信機器のテストシステムの構成を概念的に表わすブロック図である。
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係るテストシステムについて説明する。図1は、情報を提供するサービスとの通信に対応した通信機器のテストシステムの構成を概念的に表わすブロック図である。
図1に示されるように、テストシステム100は、クライアント部110と、ネットワーク101によってクライアント部110に通信可能に接続された中継部150とを含む。テストシステム100は、中継部150を介してサービス104に接続される。ここで、クライアント部110および中継部150は、たとえば携帯電話であるが、その他の通信機能を有する装置であってもよい。サービス104は、たとえば携帯電話によるアクセスに応じて、予め格納してある情報を提供するサービスのための装置であるが、これに限られない。
また、ネットワーク101は、公衆回線あるいは私設の通信回線(いわゆるイントラネットその他のプライベートネットワーク)から構成されるが、さらに当該回線は少なくとも1つ以上のリレー装置を介して構成されるものであってもよい。この場合、公衆回線を介して行なわれる通信テストの場合は、当該リレー装置を特定することなく、指定された通信相手との間で、予め定められた通信テストが実行可能である。一方、私設の通信回線を介して通信テストが実行される場合には、必要に応じて、特定のリレー装置を識別するための情報(たとえばネットワークアドレス)を通信テストデータに付与することにより、当該通信テストが実行可能である。
クライアント部110は、通信サービスとの通信試験の対象であるテスト対象102を格納した記憶部109と、テスト対象102のためにサービス104と通信処理を実行するためのサービスアクセス代行部103とを含む。サービスアクセス代行部103は、データバス108を介してテスト対象102に接続される。
サービスアクセス代行部103は、中継部150と通信するための通信部120と、外部から指示の入力を受け付けるための入力部121とを含む。通信部120は、ネットワーク101を介して中継部150に、予め定められたデータ形式で情報を伝送する。通信部120は、中継部150から受信したデータを、クライアント部110において処理可能な予め定められたデータ形式に変換する。
テスト対象102は、たとえば、モジュールと称されるプログラムである。このモジュールには、ブラウザによる情報のダウンロード機能その他の通信機能を実現するためのモジュールが含まれるが、これに限られない。また、クライアント部110が実現する機能はソフトウェアによって実現されるものに限られない。たとえば、特定の機能がハードウェアの動作によって実現されてもよい。
中継部150は、テスト対象102が実現する機能をそのテスト対象102に代わって実現するためのテスト対象代行部105と、サービス104との通信処理を実行するためのサービスアクセス部107と、プログラムを格納するための記憶部155とを含む。テスト対象代行部105は、ネットワーク101を介してクライアント部110と通信するための通信部151を含む。サービスアクセス部107は、ネットワーク106を介してサービス104と通信するための通信部153を含む。
ネットワーク101は、遠隔地を結ぶ通信網である。この通信網には、たとえばインターネットやパソコン通信などが含まれる。ネットワーク106は、ネットワーク101とは異なる範囲における通信を提供するための有線あるいは無線の通信経路である。ネットワーク106は、一般にネットワーク101よりも狭い範囲において使用され、携帯電話あるいはPHS(Personal Handy phone System)などは、この代表的な例である。
図1を再び参照して、サービスアクセス代行部103は、後述するサービスアクセス部に代わり、テスト対象102にサービスアクセスを提供する。サービスアクセス代行部103に含まれるテスト対象102に対する論理インタフェースである「テスト対象インタフェース」は、従来のサービスアクセス部のテスト対象に対する「テスト対象インタフェース」と同一のプロトコルによる信号の送受信ができるように構成されている。
テスト対象102は、従来のサービスアクセス部と論理的に接続できることと同様に、サービスアクセス代行部103に論理接続することができる。すなわち、サービスアクセス代行部103は、テスト対象102に対しサービスアクセス部のエミュレータとして機能する。
テスト対象代行部105は、テスト対象102に代わりテストシステム100に接続されるサービス104に対する「サービスアクセスインタフェース」として機能する。テスト対象代行部105のサービスアクセス部107に対する「サービスアクセスインタフェース」は、従来のテストシステムの構成におけるテスト対象のサービスアクセス部に対する「サービスアクセスインタフェース」と同一のプロトコルの信号の送受信ができるように構成されている。サービスアクセス部107は、従来のテストシステムにおいてテスト対象と論理的接続することができるのと同様に、テスト対象代行部105に論理的に接続することができる。すなわち、テスト対象代行部105は、サービスアクセス部107に対してテスト対象102のエミュレータとして機能する。
サービスアクセス代行部103は、テスト対象インタフェースに対してテスト対象102から受信した情報を、予め定められたプロトコルに従って、通信部120を介して、ネットワーク101に出力する。中継部150のテスト対象代行部105は、ネットワーク101から受信した信号を、上記プロトコルに基づいて解釈し、予め定められたフォーマットを有するデータに変換する。ここで、信号の解釈とは、受信信号のデータ形式を識別し、そのデータ形式を、予め定められたプロトコルに基づいて、中継部150におけるデータ形式に変換することをいう。テスト対象代行部105は、さらにサービスアクセスインタフェースを介して変換したデータをサービスアクセス部107に送信する。
その結果、クライアント部110におけるテスト対象102の情報は、サービスアクセス代行部103とネットワーク101とテスト対象代行部105とを介して、中継部150におけるサービスアクセス部107に伝送される。この場合、サービスアクセス代行部103とテスト対象代行部105とは、テスト対象102から得た情報と同一の情報をサービス104に伝送することができるように構成される。すなわち、このような情報の通信が行なわれる際、データの送信先のヘッダ情報が変換され、そのヘッダ情報に続くデータ領域は、テスト対象102から取得されたデータがそのまま維持される。
図2を参照して、本実施の形態に係るテストシステム100の制御構造について説明する。図2は、テストシステム100がテスト対象102をサービス104にアクセスさせるために実行する処理の手順を表わすフローチャートである。当該処理は、テストシステム100を構成するクライアント部110および中継部150の一態様である携帯電話、コンピュータその他の通信装置が有するCPU(Central Processing Unit)その他の制御装置によって実現される。あるいは、各処理を実現するための回路をIC(Integrated Circuit)に構成することによっても実現可能である。
ステップS210にて、テスト対象102は、サービスアクセス代行部103のテスト対象インタフェースを呼び出す。ステップS220にて、呼び出されたテスト対象インタフェースは、受信した信号を予め定められたプロトコルに基づいて予め定められたフォーマットを有するメッセージに変換し、テスト対象代行部105へ送信する。
ステップS230にて、テスト対象代行部105は、受信したメッセージを上記予め定められたプロトコルに基づいて解釈し、予め定められたフォーマット形式のデータに変換する。テスト対象代行部105は、さらにサービスアクセス部107のテスト対象インタフェースを呼び出す。
ステップS240にて、サービスアクセス部107は、呼び出されたテスト対象インタフェースに基づいて、サービス104にアクセスする。
図3を参照して、本実施の形態に係るテストシステム100の制御構造についてさらに説明する。図3は、テストシステム100が、サービス104からテスト対象102へ情報を伝送する場合に実行する処理の手順を表わすフローチャートである。
ステップS310にて、サービスアクセス部107は、サービス104からの情報を取得する。
ステップS320にて、サービスアクセス部107は、取得した情報に基づいてテスト対象代行部105のサービスアクセスインタフェースを呼び出す。
ステップS330にて、呼出されたテスト対象インタフェースは、予め定められたプロトコルに基づいて、受信した信号を予め定められたデータフォーマットを有するメッセージに変換する。テスト対象インタフェースは、さらに変換後の信号をサービスアクセス代行部103に送信する。
ステップS340にて、サービスアクセス代行部103は、受信したメッセージを予め定められたプロトコルに基づいて解釈し予め定められたデータ形式を有する信号に変換する。サービスアクセス代行部103は、さらにサービスアクセスインタフェースを呼びだす。
ここで、図4を参照して、サービスとの通信に対応した機器のテストを実行可能な従来の装置について説明する。図4は、当該通信に対応したサービス対応機器400とサービス404との接続関係を表わすブロック図である。
図4に示されるように、サービス対応機器400は、テスト対象402と、経路405を介してテスト対象402に接続されたサービスアクセス部403とを含む。テスト対象402は、経路405を介して信号を通信するための通信部と、予め定められたプロトコルに基づいて送信情報を変換するための送信インタフェースと、受信した信号を上記プロトコルに基づいて変換するための受信インタフェースとを含む。サービスアクセス部403は、経路405を介してテスト対象402と信号を通信するための通信部と、送信情報を予め定められたプロトコルに基づいて変換するための送信インタフェースと、受信した信号を上記プロトコルに基づいて変換し、予め定められたデータフォーマットに基づいて情報の内容を解釈するための受信インタフェースとを含む。
サービス対応機器400は、経路406を介してサービス404に接続される。経路406は、物理的に遠隔であり、有線または無線の通信網である。
テスト対象402とサービスアクセス部403とは、経路405を介して信号を通信する。この通信のためのプロトコルは、予めテスト対象402とサービスアクセス部403との間で定められている。
以下、上記した送信インタフェースあるいは受信インタフェースのように、情報の伝達のために予め定められたプロトコルに基づいて通信情報の変換と解釈(逆変換)を実行する機能を論理的インタフェースと呼ぶ。また、論理的インタフェースによって情報の受信が可能である状態を論理的接続と呼ぶ。
すなわち、図4において、テスト対象402とサービスアクセス部403とは、テスト対象402のサービスアクセス部403に対する論理的インタフェースである「サービスアクセスインタフェース」と、サービスアクセス部403のテスト対象402に対する論理的インタフェースである「テスト対象インタフェース」とによって、論理的接続されている。サービスアクセスインタフェース、あるいはテスト対象インタフェースは、たとえば予め定められたプロトコルであるAPI(Application Programming Interface)仕様に基づくAPIのコール(呼出部)とコールバック(呼戻し部)、もしくは非同期のメッセージの送受信部などが一般的に用いられる。
なお、上述のAPIとは、たとえばメモリに格納されるプログラムの一種である。コールとは、上記したAPIを実行するように、CPUその他の演算制御装置に要求する指令を出力することである。呼出されたAPIは、CPUによって実行され、実行された結果の値をAPIを呼出した手段に返す。これがコールバックと称される。APIを呼びだすためには、APIを特定するためのデータ、たとえばID(Identification)と、APIに与える初期値が必要になる。これらの情報は、以下API情報と称される。APIの呼出は、たとえばAPIが参照可能なメモリの予め定められたデータ領域に上記の初期値を格納し、IDにより特定されるAPIの実行を開始することにより実現される。この呼出は、API側から参照すると、呼出側から送信されたAPI情報を受信し、その情報の受信に応答して予め定められた処理を実行することと等価である。
サービス対応機器400とサービス404とを接続する経路406は、一般的に遠隔地を接続するための経路である場合が多い。また、このような接続は、非同期のメッセージを介した接続が一般的に行なわれるが、同期メッセージによる接続であってもよい。
図5を参照して、従来のサービス対応機器400によるテスト対象からサービスへのアクセスのための処理の制御構造について説明する。図5は、サービス対応機器400によるサービス404へのアクセス処理の手順を表わすフローチャートである。
ステップS510にて、サービス対応機器400のテスト対象402は、サービスアクセス部403のテスト対象インタフェースを呼び出す。ステップS520にて、サービスアクセス部403は、呼び出されたテスト対象インタフェースに基づいて経路406を介してサービス404にアクセスする。
図6を参照して、サービス対応機器400におけるサービス404からテスト対象402へのアクセスについて説明する。
ステップS610にて、サービス404は、経路406を介してサービス対応機器400のサービスアクセス部403に情報を送信する。ステップS620にて、サービスアクセス部403は、受信した情報に基づいてテスト対象402のサービスアクセスインタフェースを呼び出す。
以上のようにして、サービス404からテスト対象402に対し予め定められた情報を送信することができる。したがって、図5および図6に示した処理の手順に基づいて、テスト対象402とサービス404との接続および情報の通信は相互に可能になる。
<第2の実施の形態>
以下、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態に係るテストシステムは、クライアント部と中継部との間に配置された情報の中継装置を介して、テスト通信を実行することができる点で、前述の第1の実施の形態と異なる。
以下、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態に係るテストシステムは、クライアント部と中継部との間に配置された情報の中継装置を介して、テスト通信を実行することができる点で、前述の第1の実施の形態と異なる。
図7を参照して、本実施の形態に係るテストシステムにより構成された通信ネットワークについて説明する。図7に示されるように、この通信ネットワークは、テスト対象を有し通信機能のテストの対象となる開発地用携帯電話800と、外部から入力されるデータに応じて情報を出力する機能を有するサービス1200と、ネットワーク715を介してサービス1200に接続され、開発地用携帯電話800に代わってサービス1200へのアクセスを実行するためのサービス地用携帯電話1100と、ネットワーク713,714を介して開発地用携帯電話800およびサービス地用携帯電話1100と通信するリレー装置704とを含む。
開発地用携帯電話800は、テスト対象であるWAP(Wireless Application Protocol)ブラウザ702と、ネットワーク713を介して予め定められたプロトコルに基づいてリレー装置704と通信を行なうための通信スタック代行部703とを含む。通信スタック代行部703は、サービス地用携帯電話1100に含まれる通信スタック709が有する基本機能を含む。ここで基本機能とは、後述するように、予め定められたプロトコルに基づいてサービス1200との通信を実現するための機能をいう。
リレー装置704は、ネットワーク713を介して開発地用携帯電話800の通信スタック代行部703と予め定められたプロトコルに基づいて通信するための第1のAPI情報伝達部705と、ネットワーク717を介して第1のAPI情報伝達部705に接続され、シリアルネットワーク714を介してサービス地用携帯電話1100のWAPブラウザ代行部708と通信するための第2のAPI情報伝達部706とを含む。第1のAPI情報伝達部705および第2のAPI情報伝達部706は、それぞれ、たとえばコンピュータ900,1000により実現される。各情報伝達部705,706の具体的な構成については、後述する。
サービス地用携帯電話1100は、シリアルネットワーク714を介して第2のAPI情報伝達部706と通信するためのWAPブラウザ代行部708と、ネットワーク715を介してサービス1200と予め定められたプロトコルに基づいて通信するための通信スタック709とを含む。
サービス1200は、ネットワーク715を介してサービス地用携帯電話1100の通信スタック709と通信するための携帯電話インターネットサービス712と、ネットワーク716を介して携帯電話インターネットサービス712に接続されWAPサービスを提供するためのWAPサービスサーバ711とを含む。
図8を参照して、本実施の形態に係るテストシステムを構成する開発地用携帯電話800の構成について説明する。図8は、開発地用携帯電話800の構成を表わすブロック図である。
図8に示されるように、開発地用携帯電話800は、情報の通信を行なうためのアンテナ808と、アンテナ808を介して予め定められた通信処理を実行するための通信部802と、外部からデータの入力を受付けるための操作部820と、データを格納するための記憶部840と、外部から入力されたデータあるいは受信された情報もしくは予め格納されているデータに基づいて予め定められた処理を実行し、予め定められたデータを出力するための制御部810と、マイク872と、マイク872を介して入力される音声信号あるいはアンテナ808を介して受信し取得された音声信号を変換するための音声信号処理部870と、スピーカ874と、ディスプレイ850とLED(Light Emitting Diode)876とを含む。記憶部840は、フラッシュメモリ840と、データを一時的に格納するためRAM(Random Access Memory)846とを含む。開発地用携帯電話800は、さらに外部と通信するためのデータ通信インタフェース878を含む。
本実施の形態においては、テスト対象であるWAPブラウザ702は、たとえばフラッシュメモリ840に格納されるがこれに限られない。たとえば着脱可能なメモリカードその他の記憶媒体に格納されてもよい。
データ通信インタフェース878は、制御部810による制御に基づいて、開発地用携帯電話800とサービス1200とのテスト通信を行なうためのデータを通信する。ここでは、図7に示される通信スタック代行部703は、データ通信インタフェース878と制御部810とにより実現される。すなわち、データ通信インタフェース878は、サービス1200へのアクセスのためにWAPブラウザ702により生成されるアクセス情報を、サービス1200に送信する。データ通信インタフェース878は、さらに、サービス1200からサービス地用携帯電話1100に出力される応答を、WAPブラウザ702に伝送する。
図7に示されるWAPブラウザ702は、たとえばフラッシュメモリ840に格納されているデータに基づいて制御部810が予め定められた表示データを生成し、ディスプレイ850に表示させることにより実現される。通信スタック代行部703は、フラッシュメモリ840に格納されている通信制御データに基づいて、制御部810が予め定められた通信データを生成し、データ通信インタフェース878に通信させることにより実現される。
このように、開発地用携帯電話800は、各ハードウェアおよび制御部810により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、フラッシュメモリ840等のメモリに予め記憶されている場合がある。あるいは、通信回線を介してアンテナ808から通信部802によりダウンロードされたり、データ通信IFを介して外部から入力され、フラッシュメモリ840に一旦格納される場合もある。そのソフトウェアは、フラッシュメモリ840から読み出されて、制御部810によって実行される。図8に示した開発地用携帯電話800のハードウェア自体は、一般的なものである。したがって、本発明の最も本質的な部分は、フラッシュメモリ840その他の記録媒体に記録されたソフトウェアであるとも言える。なお、各ハードウェアの動作は周知であるため、ここでは、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
図9を参照して、本実施の形態に係る通信ネットワークを構成するリレー装置704に含まれる第1のAPI情報伝達部705を実現するコンピュータシステムについて説明する。図9は、コンピュータシステム900のハードウェア構成を表わすブロック図である。
図9に示されるように、コンピュータシステム900は、データを読出してコンピュータシステム900に含まれる他のハードウェアの動作を制御するためのCPU910と、外部から指示あるいはデータの入力を受付けるためのマウス920、キーボード930と、演算用のデータを一時的に格納するためのメモリ940と、固定ディスク950と、FD(Flexible Disk)駆動装置960と、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)駆動装置970と、モニタ980と、ネットワーク(図示しない)を介して他の通信装置と接続され予め定められたプロトコルに基づいて情報通信を行なうための通信IF990とを含む。FD駆動装置960には、FD962が装着される。CD−ROM駆動装置970には、CD−ROM972が装着される。
CPU910は、第1のAPI情報伝達部705において、外部から入力されるデータあるいは内部に予め格納されているデータに基づいて予め定められた処理を実行する。マウス920あるいはキーボード930は、第1のAPI情報伝達部705に対するデータの入力を受け付ける。メモリ940あるいは固定ディスク950は、入力されたデータあるいはCPU910による処理の実行により生成されたデータを格納する。FD962あるいはCD−ROM972は、データあるいはプログラムを予め格納しており、コンピュータシステム900を第1のAPI情報伝達部705として機能させるためのプログラムを格納している。通信IF990は、開発地用携帯電話800あるいは第2のAPI情報伝達部706と通信する。
このようにして第1のAPI情報伝達部705を実現するコンピュータシステム900における処理は、各ハードウェアおよびCPU910により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、メモリ940あるいは固定ディスク950に予め記憶されている場合がある。あるいは、FD962あるいはCD−ROM972その他の記録媒体に格納されて流通し、FD駆動装置960あるいはCD−ROM駆動装置970によりその記録媒体から読み取られて、固定ディスク950に一旦格納される場合もある。そのソフトウェアは、メモリ940あるいは固定ディスク950から読み出されて、CPU910によって実行される。図9に示したコンピュータシステム900のハードウェア自体は、一般的なものである。各ハードウェアの動作は周知である。したがって、ここでは、その説明は繰り返さない。
図10を参照して、本実施の形態に係る通信ネットワークを構成する第2のAPI情報伝達部706を実現するためのコンピュータシステム1000について説明する。
図10に示されるように、コンピュータシステム1000のハードウェア構成は、図9に示したコンピュータシステム900のハードウェア構成と同じである。したがって、ここではそれらについての説明は繰り返さない。
図11を参照して、本実施の形態に係る通信ネットワークを構成するサービス地用携帯電話1100について説明する。図11に示されるように、サービス地用携帯電話1100は、図8に示される開発地用携帯電話800と同じハードウェア構成を有する。それらの機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は、ここでは繰り返さない。
この構成において、図7に示されるWAPブラウザ代行部708は、フラッシュメモリ840に格納されているデータおよびプログラムと、通信部802を介して第2のAPI情報伝達部706から受信するデータとに基づいて、制御部810が予め定められた処理を実行することにより、ディスプレイ850において実現される。
また、通信スタック709による通信機能は、フラッシュメモリ840に格納されているデータとプログラムとに基づいて制御部810が予め定められた通信処理を実行することにより、実現される。
図12を参照して、本実施の形態に係る通信ネットワークに含まれるサービス1250を実現するためのコンピュータシステム1250について説明する。
図12に示されるように、コンピュータシステム1250のハードウェア構成は、図9に示したコンピュータシステム900のハードウェア構成と同じである。したがって、ここではそれらについての説明は繰り返さない。
コンピュータシステム1250は、携帯電話インターネットサービス712を提供するためのデータを、固定ディスク950に格納している。コンピュータシステム1250のCPU910は、通信IF990を介して入力されるデータに基づいて、予め定められた処理を実行し、入力データに応じたデータを出力する。入力データが予め定められた条件を満足している場合には、有効なデータが出力される。そうでない場合には、無効なデータあるいは入力データが不適切である旨を通知するためのデータが出力される。出力されたデータは、サービス地用携帯電話1100に送信される。このようにして、コンピュータシステム1200は、入力データに応じてサービスを提供することができる。
図13を参照して、本実施の形態に係るクライアント部の一態様である開発地用携帯電話800の構成についてさらに説明する。図13は、図8に示した開発地用携帯電話800のWAPブラウザ702の構成を概念的に表わすブロック図である。
WAPブラウザ702は、受信インタフェースとして機能するAPIであるWAPブラウザAPI部1310と、WAPブラウザAPI部1310によって取得された情報の表示やユーザからの要求に応答して通信APIの呼出を行なうためのWAPブラウザ処理部1320とを含む。WAPブラウザAPI部1310は、たとえば受信データのバッファサイズを表わすパラメータの入力に基づいて、受信したデータサイズを戻り値として返す処理を実行する。
図14を参照して、本実施の形態に係る開発地用携帯電話800の構成についてさらに説明する。図14は、図8に示した開発地用携帯電話800の通信スタック代行部703の構成を概念的に表わすブロック図である。
通信スタック代行部703は、受信インタフェースとして機能するための通信API部1410と、通信API部1410により受信された、APIを呼び出すための情報(以下、API情報と称す。)をシリアルバス経由で伝送するために、予め定められたプロトコルに基づいてAPI情報をシリアル形式のデータに変換(すなわち、シリアル化)するためのマーシャリング部1420と、マーシャリング部1420による処理と逆の処理を実行し、APIを呼び出すためのアンマーシャリング部1430と、シリアル形式のAPI情報をシリアル伝送可能なネットワーク713に出力するためのAPI情報シリアル送信制御部1440と、ネットワーク713に接続され、シリアル形式により伝送されたAPI情報を受信するためのAPI情報シリアル受信制御部1450とを含む。
図15を参照して、本実施の形態に係るリレー装置704について説明する。図15は、リレー装置704に含まれる第1のAPI情報伝達部705の構成を概念的に表わすブロック図である。
第1のAPI情報伝達部705は、ネットワーク713に接続され、シリアル伝送されたAPI情報を受信するためのAPI情報シリアル受信制御部1510と、ネットワーク713に接続され、開発地用携帯電話800にシリアル形式に変換されたAPI情報を送信するためのAPI情報シリアル送信制御部1520と、受信されたシリアル化されたAPI情報にアドレス情報を付加して、予め定められたデータ通信プロトコルに基づいて送信可能な形式(以下これをAPI通信形式と呼ぶ)に変換してAPI情報を送信するためのAPI情報送信制御部1530と、各種情報の送信先のアドレスを記憶するための通信先アドレス記憶部1540と、ネットワーク717を介して第2のAPI情報伝達部706から受信したAPI通信形式で表わされたAPI情報を、シリアル化されたAPI情報に変換するためのAPI情報受信制御部1550とを含む。
図16を参照して、本実施の形態に係るリレー装置704についてさらに説明する。図16は、リレー装置704に含まれる第2のAPI情報伝達部706の構成を概念的に表わすブロック図である。
第2のAPI情報伝達部706は、ネットワーク714に接続され、シリアル伝送されたAPI情報を受信するためのAPI情報シリアル受信制御部1610と、ネットワーク714に接続され、サービス地用携帯電話1100にシリアル形式に変換されたAPI情報を送信するためのAPI情報シリアル送信制御部1620と、受信されたシリアル化されたAPI情報にアドレス情報を付加して、予め定められたデータ通信プロトコルに基づいて送信可能な形式(以下これをAPI通信形式と呼ぶ)に変換してAPI情報を送信するためのAPI情報送信制御部1630と、各種情報の送信先のアドレスを記憶するための通信先アドレス記憶部1640と、ネットワーク717を介して第1のAPI情報伝達部705から受信したAPI通信形式で表わされたAPI情報を、シリアル化されたAPI情報に変換するためのAPI情報受信制御部1650とを含む。
図17を参照して、本実施の形態に係るサービス地用携帯電話1100について説明する。図17は、サービス地用携帯電話1100のWAPブラウザ代行部708の構成を概念的に表わすブロック図である。
WAPブラウザ代行部708は、受信インタフェースとして機能するAPIであるWAPブラウザAPI部1710と、WAPブラウザAPI部1710が受信したAPIを呼び出すための情報(API情報)をシリアルネットワーク経由で伝送するために、API情報を予め定められたシリアル形式のプロトコルに変換するためのマーシャリング部1720と、マーシャリング部1720と逆のプロトコル変換を行ないAPIを呼び出すためのアンマーシャリング部1730と、シリアル形式のAPI情報をシリアル伝送可能なネットワーク714に出力するためのAPI情報シリアル送信制御部1740と、ネットワーク714を介して送信されたシリアル形式のAPI情報を受信するためのAPI情報シリアル受信制御部1750とを含む。
図18を参照して、サービス地用携帯電話1100についてさらに説明する。図18は、サービス地用携帯電話1100の通信スタック709の構成を概念的に表わすブロック図である。
通信スタック709は、受信インタフェースとして機能するための通信API部1810と、ネットワーク715に接続され、サービス1200との間の通信を制御するための通信処理部1820とを含む。
図19を参照して、本実施の形態に係るテストシステムにおけるAPIについて説明する。図19は、APIについてのデータ構造を説明するための図である。
開発地用携帯電話800は、たとえば図8に示されるようにフラッシュメモリ840にAPIとIDとを対応付けるためのデータを記憶する。すなわち、図19に示されるように、APIへの名称を表わすためのデータは、データ領域1920に格納される。APIを特定するためのIDであるFunctionIDは、データ領域1930に格納される。各APIに使用されるパラメータを構造体として表わすためのデータは、データ領域1940に格納される。
上記のように、各APIごとにデータが関連付けて格納されている。開発地用携帯電話800では、指定されるIDに基づいて、そのIDに対応するAPIが呼び出され、そのAPIに対応するパラメータ構造体に格納されているデータに基づいて、そのAPIを実行することができる。これにより、予め定められた機能をAPIにより実現することができる。
なお、図19に示したデータは、サービス地用携帯電話1100においても格納されている。そのデータ構造は、開発地用携帯電話800と同様であるため、ここでは、その説明は、繰り返さない。
図20を参照して、開発地用携帯電話800におけるデータ構造についてさらに説明する。図20は、開発地用携帯電話800に格納されるデータの一態様を概念的に表わす図である。
図20に示されるように、APIにより実現される機能を表わす情報は、データ領域D2010に格納される。APIの名称を表わすデータは、データ領域D2020に格納される。APIに使用される第1のパラメータは、データ領域D2030に格納される。第2のパラメータは、データ領域D2040に格納される。ここで、パラメータとは、プログラムの実行時に付加情報を与え、処理内容を変更するためのデータをいう。本実施の形態においては、たとえば2つのパラメータにより処理の内容を変更することができるが、このようなパラメータの数は図20に示されるものに限られない。
さらに、APIの実行により得られる戻り値は、データ領域D2050に格納される。すなわち、特定のAPIが実行されると、どのような結果が得られるかを表わすためのデータが上記の領域に格納される。
たとえばレコード2002において、APIの機能は、状態を通知する機能である。この名称は、「BearerStatusNotify」である。また、APIに使用されるパラメータは、bearerDescriptorおよびbearerStatusである。このAPIが実行されると、その結果は、成功あるいは失敗を表わすデータである「Success」と「Failure」とのいずれかが返される。レコード2004に格納されているデータ通信についてのAPIについても、同様である。
なお、上述した開発地用携帯電話800におけるデータ構造は、図19に示したものに限られない。また、APIの種類あるいは数は、図19に示されるものに限られない。
図21を参照して、サービス地用携帯電話1100におけるデータ構造について説明する。図21は、サービス地用携帯電話1100のフラッシュメモリに格納されるAPIによる処理を制御するためのデータ構造を表わす図である。
図21に示されるように、APIによる処理の種類を表わすためのデータは、データ領域D2110に格納される。この種類には、たとえばBearer接続要求、Bearer切断要求、あるいはデータ送信が含まれる。それぞれのAPIの名称を表わすデータは、データ領域D2120に格納される。上記したプログラムの実行時に付加情報を与えたり処理内容を変更するためのパラメータは、データ領域D2130,D2140にそれぞれ格納される。また、APIによっては、1つのパラメータのみを使用するものもある。この場合、第2のパラメータが格納される領域D2140には、「NULL」というコードが格納される。APIによる処理の結果戻される値は、データ領域D2150に格納される。
なお、上述したサービス地用携帯電話1100におけるデータ構造は、図21に示されるものに限られない。また、APIの種類あるいは数は、図21に示されるものに限られない。
次に、図22を参照して、サービス地用携帯電話1100におけるデータ構造について説明する。図22は、サービス地用携帯電話1100が受信したデータの構造を概念的に表わすための図である。
この受信データは、送信先アドレスを格納するための領域2120と、functionIDを格納するための領域2220と、bodySizeを格納するための領域2230と、第1から第5のパラメータを格納するための領域2240〜2280とを含むデータを生成する。なお、生成されるデータの構成は図22に示されるものに限られない。たとえば、パラメータの数は、図22に示される数よりも多くても少なくてもよい。また、その他の項目が含まれていてもよい。
この受信データは、たとえば図19に示されるような構造を有する変換テーブルに基づいて、予め定められた変換処理が実行される。その結果、サービス地用携帯電話1100における内部処理に必要なデータが取得される。
図23を参照して、リレー装置704におけるデータ構造について説明する。図23は、リレー装置704の第1のAPI情報伝達部705におけるデータ構造を概念的に説明するための図である。このデータは、シリアル形式で伝送された情報をAPI通信形式に変換されたものである。
変換されたデータは、送信先のアドレスを格納するための領域2310と、transPortSizeを格納するための領域2320と、予め定められたプロトコルに基づいて変換されたmarshaledAPIを格納するための領域2330とを含む。
図24を参照して、本実施の形態に係るテストシステムの制御構造について説明する。図24は、通信機器のテスト時に、テストシステムが実行する処理の手順を表わすフローチャートである。
ステップS2410にて、開発地用携帯電話800において、WAPブラウザ702は、ユーザの操作に応答して、通信スタック代行部703の通信APIに含まれる「BearerConnectRequest」を呼び出す。
ステップS2420にて、マーシャリング部1420は、通信API部1410により受信されたAPI情報の形式を、予め定められたプロトコルに基づいてシリアル形式に変換する。
ステップS2430にて、API情報シリアル送信制御部1440は、シリアル形式に変換されたAPI情報を、シリアル伝送可能なネットワーク713を介して、リレー装置704の第1のAPI情報伝達部705に送信する。
ステップS2440にて、第1のAPI情報伝達部705において、API情報シリアル受信制御部1510は、ネットワーク713を介して、シリアル形式のAPI情報を受信する。
ステップS2450にて、API情報送信制御部1530は、シリアル形式のAPI情報に通信先アドレス記憶部1540に格納されているアドレスを付加してAPI通信形式に変換する。API情報送信制御部1530はさらに、その変換したAPI情報を、ネットワーク717を介して、第2のAPI情報伝達部706に送信する。
ステップS2460にて、第2のAPI情報伝達部706において、API情報受信制御部1650は、第1のAPI情報伝達部705からAPI通信形式に変換されたAPI情報を受信する。API情報受信制御部1650はさらに、予め定められたプロトコルに基づいて、その受信したAPI情報のデータ形式をシリアル形式に変換する。
ステップS2470にて、API情報送信制御部1630は、シリアル形式に変換したAPI情報を、サービス地用携帯電話1100のWAPブラウザ代行部708に送信する。
ステップS2480にて、WAPブラウザ代行部708において、API情報シリアル受信制御部1750は、その受信した信号をアンマーシャリング部1730に出力する。アンマーシャリング部1730は、シリアル形式のAPI情報に基づいて通信スタック709の通信API1810のBearerConnectRequestを呼び出す。
ステップS2490にて、通信スタック709の通信処理部1820は、ネットワーク715を介して、サービス1200の携帯電話インターネットサービス710に接続要求を送信する。これにより、開発地用携帯電話800に対する操作に基づいて出力された接続要求は、遠隔地にあるサービス1200に送信される。
図25を参照して、本実施の形態に係るテストシステムの制御構造についてさらに説明する。図25は、サービス地用携帯電話1100から開発地用携帯電話800に結果情報が送信される場合に実行される処理の手順を表わすフローチャートである。
ステップS2510にて、サービス地用携帯電話1100において、通信スタック709は、WAPブラウザ代行部708に含まれるWAPブラウザAPI部1710のBearerStatusNotifyを呼び出す。
ステップS2520にて、マーシャリング部1720は、WAPブラウザAPI部1710が受信したAPI情報のデータ形式を予め定められたシリアル形式に変換する。
ステップS2530にて、API情報シリアル送信制御部1740は、ネットワーク714を介して、シリアル形式に変換されたAPI情報を第2のAPI情報伝達部706に送信する。
ステップS2540にて、第2のAPI情報伝達部706において、API情報シリアル受信制御部1610は、ネットワーク714を介してサービス地用携帯電話1100から送信されたAPI情報を受信する。
ステップS2550にて、API情報送信制御部1630は、シリアル形式のAPI情報にアドレスを付加してAPI通信形式に変換する。API情報送信制御部1630はさらに、第1のAPI情報伝達部705に、変換後のAPI通信形式の情報を送信する。
ステップS2560にて、第1のAPI情報伝達部705において、API情報受信制御部1550は、第2のAPI情報伝達部706から送信されたAPI通信形式のAPI情報を受信する。API情報受信制御部1550はさらに、API情報の形式をAPI通信形式から予め定められたプロトコルに基づくシリアル形式に変換する。
ステップS2570にて、API情報シリアル送信制御部1520は、ネットワーク713を介して開発地用携帯電話800の通信スタック代行部703に、シリアル形式に変換したAPI情報を送信する。
ステップS2580にて、開発地用携帯電話800において、通信スタック代行部703のAPI情報シリアル受信制御部1450は、第1のAPI情報伝達部705から送信された情報を受信する。アンマーシャリング部1430は、受信したAPI情報に基づいて、WAPブラウザ702のWAPブラウザAPI部1310を呼び出す。すなわちBearerStatusNotifyが呼び出される。
ステップS2590にて、WAPブラウザ702のWAPブラウザ処理部1320は、呼び出されたBearerStatusNotifyに基づいてBearerの状態を検知する。これにより、開発地用携帯電話800は、サービス地用携帯電話1100を介して取得されたデータに基づいて、サービス1200に対するアクセスの結果を取得することができる。
ここで、図26を参照して、本実施の形態に係るテストシステムにおける開発地用携帯電話800とサービス地用携帯電話1100との間の通信状態について説明する。図26は、本発明の第2の実施の形態に係るテストシステムにおける情報通信の態様を説明するための図である。
図26に示されるように、開発地用携帯電話800において、ブラウザに対する操作に基づいてサービス1200への接続処理が開始されると、その指令は、ソケットリレーモジュール2620と称されるソフトウェアインタフェースを介して出力される。この場合、ブラウザ2610の機能を実現するためのプログラムは、その操作に応答して、通常の通信処理を実行する指令を出力する。すなわち、開発地用携帯電話800において、ブラウザ2610は、通信層が本来有する通信機能によりサービス1200に接続するかのように、通常の指令を出力する。
ソケットリレーモジュール2620は、上記指令に基づいて、通信層2630を介することなく、ネットワーク2600を介して、サービス1200へのアクセスのための情報を通信する。すなわち、その指令に含まれる情報をネットワーク2600における伝送形式に変換する。この形式は、たとえばシリアル形式である。
そのデータは、ネットワーク2600を介して、サービス地用携帯電話1100に送信される。サービス地用携帯電話1100は、ソケットリレーモジュール2650を実行して、通信層2660を介して送信可能な形式に受信データの形式を変換する。上記の例では、シリアル形式で送信された開発地用携帯電話800からの情報は、サービス地用携帯電話1100の内部において処理可能な形式に変換される。通信層2660は、そのデータを、アンテナ2680を介して、基地局2670に向けて無線送信する。そのデータは、基地局2670からネットワーク2690を介して、サービス1200に伝送される。
その後、サービス地用携帯電話1100の通信層2660が受信したサービス1200からのデータは、ブラウザ2640に通常出力される態様で、内部のデータ転送処理が行なわれる。この場合、通信層2660は、内部のブラウザ2640に受信データを出力するための通常の処理を実行する。すなわち、受信データは、ブラウザ2640による表示機能に必要なデータ形式に変換される。変換後のデータの出力先は、ブラウザ2640に設定される。
ここで、ソケットリレーモジュール2650は、その受信データをブラウザ2640に出力することなく、そのデータの形式を、ネットワーク2600において伝送可能な形式、たとえばシリアル形式に変換する。ソケットリレーモジュール2650は、開発地用携帯電話800に向けて、変換後のデータを送信する。
開発地用携帯電話800は、ソケットリレーモジュール2620において、その受信データを、内部におけるデータ処理が可能な形式に逆変換する。ソケットリレーモジュール2620は、そのデータをブラウザ2610に出力する。ここで、ソケットリレーモジュール2610は、受信データの形式を、通信層2630がブラウザ2610に出力する場合の形式に変換する。その結果、ブラウザ2610は、通信層2630により通常取得されるデータと同様の処理を実行する。
このようにすると、実際の通信機能を使用しつつ、サービス1200から遠隔地に存在する開発地用携帯電話800の通信テストを、サービス1200により提供される情報を直接取得可能なエリア、たとえばサービスの提供地域以外でも、容易に実行することができる。
以上のようにして、本実施の形態に係るテストシステムによると、サービスの行なわれていない地域にある開発地用携帯電話800は、限定された地域で情報を出力するサービス1200にアクセスすることができる。このアクセスは、携帯電話800の通信機能を使用しているため、実際の使用環境に基づくテストが実行されることになる。
また、サービス1200は、そのようなアクセスに応じて、開発地用携帯電話800に要求に応じた情報を出力するため、その要求がサービス地用携帯電話1100から送信されているものであっても、サービス1200による動作の結果は、開発地用携帯電話800に対するものとなる。これにより、開発地用携帯電話800がサービス1200に対して遠隔地に設けられている場合においても、実際の通信環境に合わせた通信テストを実行することができる。
その結果、遠隔地における通信テストを容易に実行することができる。また、そのテストのために、テスト要員、通信機器を、サービス1200が提供される地域に移動させる必要がないため、移動に関する費用が低廉になる。その結果、低コストで通信テストを実施することができる。
<第3の実施の形態>
以下、図27〜図34を参照して、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態に係るテストシステムは、テスト結果に基づいて通信テストに使用されたネットワークによる結果への影響の有無を検証する機能を有する点で、前述の各実施の形態と異なる。ここで、ネットワークとは、電話回線、インターネット回線その他の双方向にデータ通信可能な回線をいう。
以下、図27〜図34を参照して、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態に係るテストシステムは、テスト結果に基づいて通信テストに使用されたネットワークによる結果への影響の有無を検証する機能を有する点で、前述の各実施の形態と異なる。ここで、ネットワークとは、電話回線、インターネット回線その他の双方向にデータ通信可能な回線をいう。
図27を参照して、本実施の形態に係るテストシステムの構成について説明する。図27は、テストシステム2700の構成を概念的に表わすブロック図である。
テストシステム2700は、クライアント装置2710と中継装置2750とを備える。クライアント装置2710と中継装置2750とはネットワーク101を介して接続されている。クライアント装置2710は、入力部2711と、テスト結果記憶部2712と、操作情報記憶部2714と、送信部2716と、受信部2718と、検証部2719と、サービスアクセス代行部103と、出力部2722とを含む。検証部2719は、比較部2720と判断部2721とを含む。サービスアクセス代行部103には、第1のテスト対象2701が経路108を介して接続されている。経路108は、信号線、データバスその他のデータの伝送路である。クライアント装置2710および中継装置2750は、PC、携帯電話その他の装置であって、情報処理機能と通信機能とを有する装置によってそれぞれ実現される。
一方、中継装置2750は、再生部2752と、受信部2754と、送信部2756と、テスト対象代行部2758と、サービスアクセス部107とを含む。再生部2752には、第2のテスト対象2702が接続されている。サービスアクセス部107には、サービス2704が接続されている。サービス2704は、たとえばPC、サーバ装置その他の情報通信処理装置により実現される。
クライアント装置2710において、入力部2711は、モジュールの試験のための操作の入力を受ける。入力部2711は、たとえばキーボードのキー、タッチパネル、ポインティングデバイス等により実現される。操作の入力は、たとえば押下されたキーの種類、押下時間、その押下により選択されたプログラムを識別するためのデータ等を含む。
テスト結果記憶部2712は、第1のテスト対象2701のテストの結果を格納する。テスト結果は、たとえば、サービス2704との通信により取得されたデータである。このデータには、上記の操作の入力に応答して返された値が含まれる。操作情報記憶部2714は、第1のテスト対象2701のテストのために入力された操作情報を格納する。すなわち、操作情報記憶部2714は、上記の操作の入力を電子的にたとえば数値列、ビット列等の形式で表現された情報として格納する。送信部2716は、ネットワーク101を介して中継装置2750に対して当該操作を表わす情報を送信する。送信部2716がその情報を送信する場合、予め定められた形式でのデータ送信が可能となるように、送信される情報の形式が変換される。
図27を再び参照して、中継部2750において、受信部2754は、ネットワーク101を介してクライアント装置2710の送信部2716から送信された操作情報を受信する。サービスアクセス部107は、受信部2754により受信された操作情報に基づいてサービス2704と通信する。
再生部2752は、クライアント装置2710から送信された操作情報に基づいて第2のテスト対象2702にその情報を送信する。第2のテスト対象2702は、第1のテスト対象2701が実行したテストと同様のテストを実行する。当該テストの実行において、第2のテスト対象2702は、サービスアクセス部107を介してサービス2704と通信する。再生部2752は、さらに第2のテスト対象2702に対するテストの結果を取得する。このテストの結果は、中継装置2750が備えるメモリ(図示しない)の予め定められた領域に一時的に格納される。当該メモリは、たとえばフラッシュメモリにより実現される。なお、テストの結果は、中継装置2750以外の装置に格納されてもよい。たとえば、中継装置2750が外部のハードディスク装置と接続されている場合には、テストの結果は、その装置に格納されてもよい。これにより、多くのテスト結果を格納することができるため、テスト結果の分析をさらに容易に実行することができる。
送信部2756は、ネットワーク101を介してクライアント装置2710に、第2のテスト対象2702に対する試験の結果を送信する。このとき、試験の結果は、ネットワーク101を介した送信が可能となるように、予め定められたデータ形式に変換される。
クライアント装置2710において、受信部2718は、中継装置2750から送信された第2のテスト対象2702に対するテストの結果を受信する。受信された結果は、テスト結果記憶部2712の予め定められた領域に格納される。すなわちこの結果は、第1のテスト対象2701に対するテストの結果と同一のデータ形式によりそれぞれ格納される。
検証部2719は、第1のテスト対象2701についての試験の結果と第2のテスト対象2702に対する試験の結果とに基づいて、第1のテスト対象2701に対する試験の結果がネットワーク101の使用により影響を受けているか否かを判断する。より詳しくは、比較部2720は、第1のテスト対象2701についての試験の結果と第2のテスト対象2702についての試験の結果とを比較する。判断部2721は、比較部2720による比較の結果に基づいてサービスアクセス代行部103とテスト対象代行部2758とを介したネットワークの使用は第1のテスト対象2701についてのテストの結果に影響を及ぼしているか否かを判断する。
たとえば、クライアント装置2710を介した第1のテスト対象2701のテストの結果が異常である場合、すなわち、当該結果が予め想定された結果と異なる時、中継装置2750と第2のテスト対象2702との間で、同様のテストが実行される。比較部2720は、第1のテスト対象2701による結果と第2のテスト対象2702による結果とを比較する。比較の結果、これらの結果が不一致である場合、判断部2721は、ネットワーク101を経由してテストを実行したことが原因であると判断する。この場合、異常の原因として、たとえばネットワーク101、中継装置2750が考えられる。
一方、比較の結果、これらの結果が一致している場合、判断部2721は、第1のテスト対象2701のテストの結果の異常は、第1のテスト対象2701そのものにあると判断する。この場合、異常の原因として、テスト対象の一例であるアプリケーションプログラムの誤り等が考えられる。
出力部2722は、検証部2719による検証の結果を出力する。たとえば出力部2722がディスプレイその他の表示装置により実現される場合には、第1のテスト対象2701について実行されたテストがネットワーク101を介したことにより影響を受けていることを表わす文字を表示する。あるいは出力部2722がインジケータその他の発光装置により実現される場合には、テストの結果がネットワークにより影響を受けていることを表わす表示を点灯させる。また、クライアント装置2710に接続される他の情報処理装置が、当該テストの結果を表示してもよい。
図28を参照して、本実施の形態に係るテストシステムの具体的構成について説明する。図28は、テストシステムを構成する携帯電話の機能的構成を表わすブロック図である。テストシステムは、携帯電話2800,2850と、サービス2870とを含む。携帯電話2800と携帯電話2850とは、ネットワーク713を介して接続されている。携帯電話2850は、ネットワーク715を介してサービス715に接続されている。
携帯電話2800は、図27に示されるクライアント装置2710の一態様である。携帯電話2800は、WAPブラウザ702と、通信スタック代行部703と、テスト結果記憶部2812と、操作情報記憶部2814と、送信部2816と、受信部1818と、検証部2819と、比較部2820と、判断部2821とを含む。
テスト結果記憶部2812は、図27に示されるテスト結果記憶部2712に相当する。操作情報記憶部2814は、同様に操作情報記憶部2714に相当する。テスト結果記憶部2812と操作情報記憶部2814とは、たとえばフラッシュメモリその他の記憶装置により実現される。
送信部2816は、クライアント装置2710における送信部2716に相当する。受信部2818は、同様に受信部2718に相当する。送信部2816と受信部2818とは、たとえば携帯電話2800の通信機能を実現するために使用される通信回路その他のデバイスにより実現される。WAPブラウザ702と通信スタック代行部703と検証部2819とは、たとえばCPUにより実現される。具体的には、CPUがWAPブラウザ702と通信スタック代行部703と検証部2819による機能を実現するためのプログラムをそれぞれ実行することにより、CPUは、WAPブラウザ702と通信スタック代行部703と検証部2819として機能する。
比較部2820は、クライアント装置2710の比較部2720に相当する。判断部2821は、同様に判断部2721に相当する。携帯電話2800は、外部から操作のための入力を受けるボタン(図示しない)と画像を表示するディスプレイ(図示しない)とを備える。携帯電話2800におけるデータの入出力機能、電話機能あるいは電子メールその他の情報通信機能については周知であるため、ここではそれらについての説明は繰り返さない。
図28を再び参照して、携帯電話2850は、図27に示される中継装置2750の一態様である。携帯電話2850は、WAPブラウザ708と、再生部2854と、受信部2856と、送信部2858と、WAPブラウザ代行部708と、通信スタック709とを含む。
受信部2856は、中継装置2750の受信部2754に相当する。送信部2858は、同様に送信部2756に相当する。再生部2854は、同様に再生部2752に相当する。WAPブラウザ708と、再生部2854と、WAPブラウザ代行部708と、通信スタック709とはそれぞれCPUにより実現される。携帯電話2850は、データの入出力機能および通信機能については通常の携帯電話が備える構成と同一のものを備える。したがって、ここではそれらについての説明は繰り返さない。
WAPブラウザ708と通信スタック709とは論理的に接続されている。WAPブラウザ708は、通信スタック709を介してサービス2870により提供される携帯電話インターネットサービスにアクセスすることができる。
ここでサービス2870の具体的態様について説明する。サービス2870は、WAPサービスサーバ711と携帯電話用インターネットサービス2872とを含む。たとえばサービス2870は、ネットワーク715を介して入力されるサービスの提供要求に応答して要求されたサービス(たとえば情報、映像)を読み出してその要求の送信元に返信する。なお、図28に示されるサービス2870の構成は、上記のものに限られない。サービス2870は、少なくとも、外部からサービスの提供要求の入力を受ける機能と、その要求に応じたサービスに係る情報を出力することができる機能とを有すればよい。
図29を参照して、携帯電話2800の構成についてさらに説明する。図29は、携帯電話2800が備えるWAPブラウザ702の構成を概念的に表わす図である。
WAPブラウザ702は、WAPブラウザAPI1310とWAPブラウザ処理部1320とを含む。WAPブラウザAPI1310は、外部からの入力を受ける受信インタフェースとして機能する。WAPブラウザ処理部1320は、WAPブラウザAPI1310により取得された情報の表示や携帯電話2800のユーザからの要求に応答して通信APIの呼び出しを行なうための処理を実行する。WAPブラウザAPI1310は、受信データのバッファサイズを表わすパラメータの入力に基づいて、WAPブラウザAPI1310が受信したデータサイズを戻り値として返す処理を実行する。
図30を参照して、携帯電話2850の構成についてさらに説明する。図30は、携帯電話2850が備えるWAPブラウザ708の構成を概念的に表わす図である。
WAPブラウザ708は、WAPブラウザAPI1310とWAPブラウザ処理部1320とを含む。したがって、WAPブラウザ708は、携帯電話2850に含まれるWAPブラウザ703と同様の機能を実行することができる。
図31および図32を参照して、携帯電話2800に対する操作について説明する。図31は、携帯電話2800に対する操作を表わす情報に含まれる項目の一態様を表わす図である。図32は、携帯電話2800が備える「マナーキー」(図示しない)押下された場合に操作情報記憶部2814に格納されるデータを表わす図である。ここで、マナーキーとは、外部から電話あるいは電子メールの着信があった場合でも、その着信を通知するための着信音を発生させないように設定を一時的に変更するためのキーを言う。
図31において、領域3110に示されるように、テストを構成する要素の名称は、操作イベント種別、操作キーコード、操作時間、イベントパラメータを含む。各要素の内容は、領域3120に示されている。たとえばテストの要素として「操作イベント種別」には、キーダウン、キーアップ、ホールドなどが準備されている。操作キーコードについては、たとえばキーコードが関連付けられている。操作時間は、たとえば端末の起動すなわち携帯電話2800の電源オンからの処理時間などが関連付けられている。イベントパラメータとして、たとえば予め設定されたイベントに対応するパラメータがそれぞれ関連付けられている。
具体的には、図32に示されるように、テストを構成する要素の名称と内容とには、予め設定された値が関連付けられている。たとえば操作イベント種別として「EVENT_KEY_HOLD」が設定される。操作キーコードとしてたとえば「KEY_CODE_MANNER」が設定される。操作時間として、たとえば値「30,000」が設定される。イベントパラメータとして、たとえば値「500」が設定される。このように、操作情報領域3150に示されるようにCPUが認識可能なデータ形式により格納することによって、携帯電話2800のユーザが実行した操作をデータ処理可能な情報として保持することができる。
なお、操作情報の態様は、図31および図32に示されるものに限られない。たとえば、携帯電話2800が測位信号を受信する機能とその信号に基づいて位置情報を算出する機能とを有する場合には、当該位置情報を操作情報として使用することもできる。
図33を参照して、本実施の形態に係るテストシステムにおける動作について説明する。図33は、携帯電話2800と携帯電話2850とが実行する処理の手順を表わすフローチャートである。これらの処理は、各々の携帯電話が備えるCPU(図示しない)が各処理を実現するためのプログラムを実行することにより実現される。
ステップS3202にて、開発地に設置される携帯電話2800のCPUは、WAPブラウザ702に対するユーザ操作の入力を検知する。ステップS3204にて、CPUは、入力されたユーザの操作情報を操作情報記憶部2814に格納する。ステップS3206にて、CPUは、外部から入力された操作に応じてブラウザとサービスとの間で通信を実行する。ステップS3208にて、CPUは、ブラウザ処理のテスト結果を格納する。ステップS3210にて、送信部2816は、ユーザの操作情報を携帯電話2850に対して送信する。携帯電話2850は、サービスが提供される地域に設置されている。
ステップS3212にて、携帯電話2850は、携帯電話2800から送信されたユーザの操作情報を受信する。ステップS3214にて、再生部2854は、受信されたユーザ操作情報を再生して、サービス値用の携帯電話2850のブラウザを操作する。具体的には、再生部2854は、メモリからユーザ操作情報を読み出し、読み出された情報を用いて、携帯電話2850が有する要素に対して、その情報に基づく処理を実行させる。
ステップS3216にて、通信スタック709は、その操作に応じてブラウザとサービス2870との間の通信を実行する。ステップS3218にて、送信部2858は、ブラウザ処理のテスト結果を開発地用の携帯電話2800に対して送信する。
ステップS3220にて、携帯電話2800の比較部2820は、受信部2818により受信されたテスト結果と、テスト結果記憶部2812に格納されているテスト結果とを比較する。判断部2821は、その比較の結果に基づいて上記の通信テストの結果がネットワーク713の使用により影響を受けているか否かを判断する。たとえばテストの結果が予め準備された期待値と異なる場合(すなわちテストの結果によりテスト対象が異常であることが判断された場合)には、判断部2821は、上記の比較の結果が一致する場合にはテスト対象そのものが異常であると判断する。一方、テスト結果記憶部2812に格納されているテストの結果と携帯電話2850から送信されたテストの結果とが一致しない場合には、当該テストの異常は、テスト対象にあるのではなくネットワーク713の使用により生じたものであると判断する。携帯電話2800は、そのような判断の結果をディスプレイその他の表示装置あるいはライトその他の発光装置などに出力する。
なお、期待値とは、予め定められた操作の実行により得られることが期待される結果をいう。たとえば、関数の単体テストを例にして説明する。テストの対象となる関数(たとえば「FunctionA)は、引数(パラメータ)と戻り値とを用いて定義される。当該関数が1対1の関係を表わすものであれば、与えられた引数に対して、戻り値が一意に決定される。この場合、引数(パラメータ)が操作情報に相当する。また、この引数に対する戻り値が当該関数の結果に相当する。
また、上記の処理は、携帯電話2800のユーザ(たとえばテスト担当者)による入力に応答して実行されるが、携帯電話2800に対する入力の態様は、上記のものに限られない。たとえば、予め操作を実行するためのプログラムを携帯電話2800に格納しておき、当該プログラムに基づいて操作をCPUに実行させてもよい。このようにすると、ユーザの操作の癖その他の入力時における要因を除去することができるため、同一の条件におけるテストを反復して実行することができる。
ここで携帯電話2800を用いたテストのシナリオについて説明する。図33は、携帯電話2800を使用して実行するテストのシナリオを表わす図である。
シナリオとして、たとえば最初に携帯電話を起動し、その後ブラウザを起動し、さらにトップページ(すなわち最初に表示される設定画面)から「TEST SITE」に移動する処理が実行される。この場合、その処理の実行により「TEST SITE」が表示され、テスト結果の出力値としてたとえば「テスト結果:TEST SITE表示OK」が表示されれば、携帯電話2800を使用したテストがこのシナリオに関しては成功したことを表わす。
図34を参照して、本実施の形態に係るテストシステムにおいて使用されるテストのシナリオについて説明する。図34は、テストのシナリオに含まれる操作内容と検査内容とを表わす図である。
操作内容は、「起動(電源ボタン長押し)」と「ブラウザ起動」と「トップページの表示」と「TEST SITE」への移動とを含む。ここで、長押しとは、ボタンが予め定められた時間以上押下されている状態をいう。ブラウザ起動とは、携帯電話2800の表示領域に情報を表示するためのソフトウェアを実行する処理をいう。トップページの表示とは、携帯電話2800がその表示領域に初期画面を表示するために実行する処理をいう。通常、この処理は、携帯電話2800の起動に合わせてCPUが画面を表示するためのプログラムを実行することにより、実現される。「TEST SITE」とは、携帯電話2800を用いたテストを実行するために予め準備された、たとえばインターネットに接続されている特定のURL(Uniform Resource Locators)をいう。
検査内容は、上記の操作内容に対して動作が確認される内容に相当する。たとえば、上記の操作内容が使用される場合、携帯電話2800を使用しているテスト担当者は、「TEST SITE」が表示された後、テスト結果の出力値が「テスト結果:TEST SITE表示OK」であることを確認する。
すなわち、上記のシナリオに基づくテストの結果が正常である場合、開発地に配置されている携帯電話2800は、テスト結果の出力値として、「テスト結果:TEST SITE表示OK」という文字列を取得する。携帯電話2800は、この文字列をテスト結果としてテスト結果記憶部2812に格納する。なお、テスト結果は、ひとつの手順につき1つでなくてもよい。複数のテスト結果が取得されてもよい。また、テスト結果としてテスト手順に示されるような最終結果以外に、通信や処理の経過を表わすログ情報がテスト結果として取得され、テスト結果記憶部2812に格納されてもよい。
次に、図35を参照して、本実施の形態に係るテストシステムにおいて通信されるデータ形式について説明する。図35は、携帯電話2800と2850との間で通信されるデータ(シリアルプロトコル形式)を概念的に表わす図である。
外部からユーザの操作により入力された操作情報は、記憶部2814に格納される。ここで前述の処理(ステップS3210)が実行されると、その操作情報はネットワーク713を介して転送可能な形式に変換される。すなわち図35に示されるように、変換後のデータは、そのテストシナリオの名称を表わす「Scenario Name」と、操作情報の先頭を表わすデータ「Scenario Begin」とその操作情報の終わりを表わすデータ「Scenario End」とを含む。具体的には、操作情報の名称は「View Test Site」である。伝送される操作情報の内容に関し、操作情報の識別データ「ScenarioId」は、「0」である。イベントのタイプは「EVENT_KEY_HOLD」である。操作キーコードは、「KEY_CODE_POWER」である。操作時間(OpTime)は、「30000」である。イベントパラメータ(Param)は、「2000」である。
同様にその次の操作情報は以下のとおりである。操作情報のID(ScenarioId)は、「1」である。操作キーコード(EventType)は、「EVENT_KEY_PRESS」である。操作キーコード(Code)は、「KEY_CODE_SF2」である。操作時間(OpTime)は、「32000」である。またイベントパラメータ(Param)は、「200」である。
このような形式で表わされた操作情報が、携帯電話2800から携帯電話2850に送信されると、携帯電話2850は、その操作情報をメモリ(図示しない)に一時的に格納する。再生部2854は、その操作情報に基づいてWAPブラウザ708に対する入力を再現する。WAPブラウザ708は、再生部2854による操作情報の入力に応答して通信スタック709を介してサービス2870と通信する。このようにして、携帯電話2800において使用された操作情報を携帯電話2850においても同様の構成により同様に使用することにより、携帯電話2800における動作の状態を携帯電話2850においても再現することができる。
これにより、サービス2870との通信においてネットワーク713を介さないテストが可能になるため、携帯電話2850は、サービス2870との間で携帯電話2800により使用されたシナリオと同一のシナリオに基づいてテストを実行することができる。このテストの結果と携帯電話2800により既に取得されたテストの結果とを比較することによりネットワーク713を介したテストの信頼性を検証することができる。すなわち携帯電話2800においてテストの結果が異常であると判断された場合に、そのシナリオに基づいた携帯電話2850によるテストの結果も同様に異常である場合には、テストの対象そのものが異常を有するものと判断することができる。一方、同一の操作情報に基づいてテストを実行した結果、携帯電話2800によるテストの結果が異常である一方携帯電話2850によるテストの結果が正常であると判断された場合には、テスト対象に異常はなく通信スタック代行部703とWAPブラウザ代行部708とを用いたテストすなわちネットワーク713を使用するテスト自体に問題があると判断することができる。
以上のようにして、本発明の第3の実施の形態に係るテストシステムによると、テスト結果が予め設定された結果と異なる場合には、その原因がテスト対象自体に起因するものか、あるいはテストに使用されたネットワークを含む通信経路によるものかを、判断することができる。したがって、遠隔地にそれぞれ配置された通信装置のテストに関し、正確なテストを実行することができる。また、テスト対象そのもののテスト結果を確実に取得することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、情報通信システムの通信テスト、特に、情報が提供される地域から遠隔の地に存在する情報通信機器のテストに適用可能である。
100,2700 テストシステム、101,106,405,406,2600,2690 ネットワーク、102,402 テスト対象、103 サービスアクセス代行部、104,404,1200,2704,2870 サービス、105,2758 テスト対象代行部、107,403 サービスアクセス部、108 経路、110 クライアント部、120,153 通信部、121,2711 入力部、122 処理部、702 WAPブラウザ、703 通信スタック代行部、704 リレー装置、705 第1のAPI情報伝達部、706 第2のAPI情報伝達部、708 WAPブラウザ代行部、709 通信スタック、711 WAPサービスサーバ、712 携帯電話インターネットサービス、800 開発地用携帯電話,808,2680 アンテナ、1100 サービス地用携帯電話、900,1000,1250 コンピュータシステム、2610 ブラウザ、2620,2650 ソケットリレーモジュール、2630,2660 通信層、2670 基地局、2701 第1のテスト対象、2702 第2のテスト対象、2710 クライアント装置、2712,2812 テスト結果記憶部、2714,2814 操作情報記憶部、2716,2756,2816,2858 送信部、2718,2754,2818,2856 受信部、2719、2819 検証部、2720,2820 比較部、2721,2821 判断部、2722 出力部、2750 中継装置、2752,2854 再生部、2872 携帯電話用インターネットサービス。
Claims (26)
- 外部からのアクセスに応じて情報を出力するサービス装置との通信試験を行なうためのテストシステムであって、前記サービス装置と通信可能な中継装置と、前記中継装置と通信可能なクライアント装置とを備え、
前記クライアント装置は、前記サービス装置から情報を取得するためのモジュールを格納する記憶手段を備え、
前記中継装置は、
前記サービス装置と通信するための第1のサービスアクセス手段と、
前記第1のサービスアクセス手段に対して、前記モジュールを模擬するためのテスト対象代行手段とを備え、
前記クライアント装置は、前記モジュールに対して前記第1のサービスアクセス手段を模擬するためのサービスアクセス代行手段をさらに備え、
前記サービスアクセス代行手段は、前記テスト対象代行手段に、前記サービス装置へのアクセスのために前記モジュールにより生成されるアクセス情報を送信し、
前記テスト対象代行手段は、前記第1のサービスアクセス手段に、前記アクセス情報を出力し、そして、前記サービスアクセス代行手段に、前記アクセス情報に応じて前記サービス装置から前記中継装置に出力される応答を送信し、
前記サービスアクセス代行手段は、前記モジュールに前記応答を出力する、テストシステム。 - 前記クライアント装置は、前記サービス装置と通信することが可能な第2のサービスアクセス手段をさらに備え、
前記サービスアクセス代行手段は、前記テスト対象代行手段に、前記第2のサービスアクセス手段に対して出力された前記アクセス情報を送信し、
前記テスト対象代行手段は、前記サービスアクセス代行手段に、前記サービス装置から前記第1のサービスアクセス手段に出力された前記応答を送信し、
前記サービスアクセス代行手段はさらに、前記第2のサービスアクセス手段によるデータの出力形式に基づいて、前記応答を出力する、請求項1に記載のテストシステム。 - 前記クライアント装置と前記中継装置とは、通信される信号を中継するためのリレー装置が含まれる通信回線を介して通信する、請求項1に記載のテストシステム。
- 外部からのアクセスに応じて情報を出力するサービス装置と通信可能な中継装置と通信するクライアント装置であって、
前記サービス装置から情報を取得するためのモジュールを格納する記憶手段と、
前記モジュールに対して、前記サービス装置と通信するために前記中継装置が備える第1のサービスアクセス手段を模擬するためのサービスアクセス代行手段と、
前記モジュールに基づいて、前記サービス装置と通信することが可能な第2のサービスアクセス手段とを備え、
前記サービスアクセス代行手段は、
前記第1のサービスアクセス手段に対して前記モジュールを模擬するために前記中継装置が備えるテスト対象代行手段に、前記モジュールが前記サービス装置へのアクセスのために前記第2のサービスアクセス手段に対して出力するアクセス情報を送信するための送信手段と、
前記アクセス情報に応じて前記サービス装置から前記中継装置に出力される応答の受信に基づいて、前記モジュールに前記応答を出力するための出力制御手段とを含む、クライアント装置。 - 前記送信手段は、前記テスト対象代行手段に、前記第2のサービスアクセス手段に対して出力された前記アクセス情報を送信するための送信制御手段を含み、
前記出力制御手段は、前記第2のサービスアクセス手段によるデータの出力形式に基づいて、前記応答を出力する、請求項4に記載のクライアント装置。 - 前記記憶手段はさらに、前記中継装置のアドレスを格納し、
前記クライアント装置は、前記アドレスを前記アクセス情報に付加するための付加手段をさらに備え、
前記送信制御手段は、前記アドレスに基づいて、前記テスト対象代行手段に前記アクセス情報を送信する、請求項5に記載のクライアント装置。 - 前記サービスアクセス代行手段は、
前記アクセス情報のデータ形式を、前記クライアント装置と前記中継装置との間におけるデータ形式に変換するための変換手段と、
前記応答のデータ形式を、前記クライアント装置と前記中継装置との間における形式から、前記クライアント装置の内部のデータ形式に変換するための逆変換手段とをさらに含む、請求項4に記載のクライアント装置。 - 前記送信制御手段は、前記中継装置に対してシリアル形式のデータを伝送し、
前記変換手段は、前記アクセス情報のデータ形式をシリアル形式に変換し、
前記受信制御手段は、前記中継装置から、シリアル形式のデータを受信し、
前記逆変換手段は、前記応答のデータ形式を、前記クライアント装置の内部におけるデータ形式に変換する、請求項7に記載のクライアント装置。 - 前記クライアント装置は、前記シリアル形式のデータを通信可能なケーブルを接続するための端子をさらに備える、請求項8に記載のクライアント装置。
- 前記クライアント装置は、携帯通信端末である、請求項4〜9のいずれかに記載のクライアント装置。
- 外部からのアクセスに応じて情報を出力するサービス装置と、情報を取得するために格納されている第1のモジュールに基づいて前記サービス装置と通信可能な第1のサービスアクセス手段を備えるクライアント装置との間で通信する中継装置であって、
前記サービス装置と通信するための第2のサービスアクセス手段と、
前記第2のサービスアクセス手段に対して、前記第1のモジュールを模擬するためのテスト対象代行手段とを備え、
前記テスト対象代行手段は、
前記サービス装置にアクセスするために前記第1のモジュールにより生成されたアクセス情報の前記クライアント装置からの受信に基づいて、前記第2のサービスアクセス手段に、前記アクセス情報を出力するアクセス情報送信制御手段と、
前記第1のモジュールに対して前記第2のサービスアクセス手段を模擬するために前記クライアント装置が備えるサービスアクセス代行手段に、前記アクセス情報に応じて前記サービス装置から前記中継装置に出力される応答を送信するための応答送信制御手段とを含む、中継装置。 - 前記クライアント装置は、前記サービス装置から情報を取得するための第2のモジュールを格納する記憶手段をさらに備え、
前記アクセス情報送信制御手段は、前記第2のモジュールにより出力されるデータの形式に基づいて、前記アクセス情報を前記第2のサービスアクセス手段に出力する、請求項11に記載の中継装置。 - 前記中継装置は、
前記アクセス情報のデータ形式を、前記サービス装置との通信に対応したデータ形式に変換するための第1の変換手段と、
前記応答のデータ形式を、前記中継装置の内部におけるデータ形式に変換するための第2の変換手段とをさらに備える、請求項11に記載の中継装置。 - 前記中継装置は、
前記応答のデータ形式を、前記前記クライアント装置との通信に対応したデータ形式に変換するための変換手段と、
前記アクセス情報のデータ形式を、前記中継装置に対応したデータ形式に変換するための逆変換手段とをさらに備える、請求項11に記載の中継装置。 - 前記中継装置は、前記クライアント装置とシリアル形式のデータを通信し、
前記変換手段は、前記応答のデータ形式をシリアル形式のデータに変換する、請求項14に記載の中継装置。 - 前記中継装置は、前記シリアル形式のデータを通信可能なケーブルを接続するための端子をさらに備える、請求項15に記載の中継装置。
- 前記中継装置は、携帯通信端末である、請求項11〜16のいずれかに記載の中継装置。
- 外部からのアクセスに応じて情報を出力するサービス装置と通信する中継装置と通信するクライアント装置のテスト方法であって、
前記クライアント装置において、前記サービス装置から情報を取得するためのモジュールを予め準備するステップと、
前記中継装置において、前記サービス装置と通信する第1のサービスアクセスステップと、
前記中継装置において、前記クライアント装置に対して、前記モジュールを模擬するテスト対象代行ステップと、
前記クライアント装置において、前記モジュールに対して前記第1のサービスアクセスステップを模擬するサービスアクセス代行ステップとを含み、
前記サービスアクセス代行ステップは、前記中継装置に、前記サービス装置へのアクセスのために前記モジュールにより生成されるアクセス情報を送信する送信ステップを含み、
前記テスト対象代行ステップは、
前記アクセス情報を出力するアクセス情報送信制御ステップと、
前記クライアント装置に、前記アクセス情報に応じて前記サービス装置から前記中継装置に出力される応答を送信する応答送信制御ステップとを含み、
前記サービスアクセス代行ステップは、前記モジュールに前記応答を出力する出力制御ステップをさらに含む、テスト方法。 - 外部からのアクセスに応じて情報を出力するサービス装置と通信可能な中継装置と通信するクライアント装置として、コンピュータを機能させるためのプログラムであって、前記プログラムは前記コンピュータに、
前記サービス装置から情報を取得するためのモジュールを予め準備するステップと、
前記モジュールに対して、前記サービス装置と通信するために前記中継装置が備えるサービスアクセス手段を模擬するサービスアクセス代行ステップと、
前記モジュールに基づいて、前記サービス装置と通信するサービスアクセスステップとを実行させ、
前記サービスアクセス代行ステップは、
前記サービスアクセスステップに対して前記モジュールを模擬するために前記中継装置が備えるテスト対象代行手段に、前記モジュールが前記サービス装置へのアクセスのために出力するアクセス情報を送信する送信ステップと、
前記アクセス情報に応じて前記サービス装置から前記中継装置に出力される応答の受信に基づいて、前記モジュールに前記応答を出力する出力制御ステップとを含む、プログラム。 - 外部からのアクセスに応じて情報を出力するサービス装置と、情報を取得するために格納されている第1のモジュールに基づいて前記サービス装置と通信可能なサービスアクセス手段を備えるクライアント装置との間で通信する中継装置として、コンピュータを機能させるためのプログラムであって、前記プログラムは前記コンピュータに、
前記サービス装置と通信するサービスアクセスステップと、
前記サービスアクセスステップにおける通信に対して、前記第1のモジュールを模擬するためのテスト対象代行ステップとを実行させ、
前記テスト対象代行ステップは、
前記サービス装置にアクセスするために前記第1のモジュールにより生成されたアクセス情報の前記クライアント装置からの受信に基づいて、前記アクセス情報を出力するアクセス情報送信制御ステップと、
前記第1のモジュールに対して前記サービスアクセスステップを模擬するために前記クライアント装置が備えるサービスアクセス代行手段に、出力された前記アクセス情報に応じて前記サービス装置から前記中継装置に出力される応答を送信する応答送信制御ステップとを含む、プログラム。 - 前記クライアント装置は、
前記モジュールの試験のための操作の入力を受ける入力手段と、
前記試験の結果を記憶するテスト結果記憶手段と、
前記操作を表わす情報を格納する操作情報記憶手段と、
前記中継装置に対して前記操作を表わす情報を送信する操作情報送信手段とをさらに備え、
前記中継装置はさらに、
前記クライアント装置から送信された前記操作情報を受信する受信手段と、
前記モジュールと異なるテスト対象と通信するテスト対象通信手段とを備え、前記テスト対象により実現される機能と、前記モジュールにより実現される機能とは同一であり、
前記中継装置は、
前記受信手段により受信された前記操作情報に基づいて、前記テスト対象を操作する再生手段と、
前記クライアント装置に対して、前記再生手段による前記テスト対象の操作の結果を送信する送信手段とをさらに備え、
前記クライアント装置は、
前記中継装置から送信された前記操作の結果を受信する受信手段と、
前記試験の結果と前記操作の結果とに基づいて、前記モジュールの試験の結果を通信経路について検証する検証手段と、
前記検証の結果を出力する出力手段とをさらに備える、請求項1に記載のテストシステム。 - 前記検証手段は、
前記テスト対象の結果と前記試験の結果とを比較する比較手段と、
前記比較手段による比較の結果に基づいて、前記サービスアクセス代行手段と前記テスト対象代行手段とを介した通信経路の使用が前記試験の結果に影響を及ぼしているか否かを判断する判断手段とを含む、請求項21に記載のテストシステム。 - 前記判断手段は、前記テスト対象の結果と前記試験の結果とが異なる場合に、前記通信経路の使用が前記試験の結果に影響を及ぼしていると判断する、請求項22に記載のテストシステム。
- 前記クライアント装置は、前記クライアント装置から送信された前記操作情報の受信と、前記モジュールと異なるテスト対象との通信と、前記操作情報に基づく前記テスト対象の操作と、前記テスト対象の操作の結果の送信とを行なう前記中継装置と通信し、前記テスト対象により実現される通信機能と、前記モジュールにより実現される通信機能とは同一であり、
前記試験の結果を記憶するテスト結果記憶手段と、
前記モジュールの試験のための操作の入力を受ける入力手段と、
前記操作を表わす情報を格納する操作情報記憶手段と、
前記中継装置に対して前記操作情報を送信する操作情報送信手段と、
前記中継装置から送信された前記操作の結果を受信する受信手段と、
前記試験の結果と前記操作の結果とに基づいて、前記モジュールの試験の結果を通信経路について検証する検証手段と、
前記検証の結果を出力する出力手段とをさらに備える、請求項4に記載のクライアント装置。 - 前記検証手段は、
前記テスト対象の結果と前記試験の結果とを比較する比較手段と、
前記比較手段による比較の結果に基づいて、前記サービスアクセス代行手段と前記テスト対象代行手段とを介した通信経路の使用が前記試験の結果に影響を及ぼしているか否かを判断する判断手段とを含む、請求項24に記載のクライアント装置。 - 前記判断手段は、前記テスト対象の結果と前記試験の結果とが異なる場合に、前記通信経路の使用が前記試験の結果に影響を及ぼしていると判断する、請求項25に記載のクライアント装置。
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