JP3822083B2 - 伝送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は伝送装置に関し、特に、ネットワーク上でマルチブリッジの伝送制御を行う伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネットの普及に伴い、マルチサイトを相互接続するブリッジ機能を搭載した伝送装置が開発されており、ネットワークの規模や効用を拡大することが盛んに行われている。
【0003】
ブリッジは、レイヤ2(データリンク層)レベルで動作して(イーサネット(R)ならば、MACアドレスを含むイーサネットヘッダの解釈が可能)、フレームの中継を行うものであり、ルータやスイッチ等に対する基本的なインタフェース機能にもなっている。
【0004】
ブリッジの仕様は、IEEE802.1Dに準拠しているものが多く、IEEE802.1Dでは、スパニングツリープロトコルが定義されている。スパニングツリープロトコルは、ネットワーク内のループを検出し、そのループ内の一点を論理的に切断(ブロッキング状態)して、ツリー構造を形成することにより、ループにより生じるフレーム輻輳(巡回)を回避するためのものである。
【0005】
図29〜図31はスパニングツリープロトコルの概要を説明するための図である。ブリッジa〜cは、それぞれブリッジIDを持っており、ここでは単純にブリッジaはブリッジIDが1、ブリッジbは2、ブリッジcは3とする。そして、ブリッジa―b間の通信回線を100Mbps、ブリッジb―c間とブリッジa―c間の通信回線を10Mbpsとする。
【0006】
最初、ブリッジa、b、cは、互いにBPDU(Bridge Protocol Data Unit)と呼ばれるデータをやり取りして、ブリッジIDを認識し合う。そして、ブリッジIDが最小のものがルートブリッジに選ばれる。図30はブリッジaがルートブリッジに選ばれたことを示している。
【0007】
ルートブリッジが決まると、次にDP(Designated Port)とRP(Root Port)が決められる。DPは、各セグメントからルートブリッジに一番近いポートとなる。そして、各ブリッジからルートブリッジに一番近いポートをRPとして選択する。なお、DP、RPのポートはブロックされない。
【0008】
図31を用いて、ブリッジa―b間のセグメントについて考えると、ルートブリッジ(ブリッジa)に一番近いのはブリッジaのポート#1である(直接つながっているから)。同じように、ブリッジa―c間では、ルートブリッジに一番近いのはブリッジaのポート#2となる(これも直接つながっているから)。したがって、ブリッジaのポート#1、#2は、ともにDPとして選択される。
【0009】
また、RPについては、ブリッジbではポート#1とポート#2のうち、ポート#1の方がルートブリッジに近くなる。ブリッジcでも、ポート#1の方がルートブリッジに近い。したがって、RPとしてブリッジbのポート#1、ブリッジcのポート#1が選択される。
【0010】
次にブリッジb―c間のセグメントについて考えると、ブリッジa―b間は100Mbps、ブリッジa―c間は10Mbpsなので、ブリッジa―b間を通る方が近道になる。したがって、ブリッジbのポート#2がDPとなる。そして、DPにもRPにもならない、残ったブリッジcのポート#2がブロッキング状態になる。ここをブロックすることで、ネットワーク全体のループ構造をなくしている。
【0011】
このようにして、ネットワーク内にループが発生した場合、スパニングツリープロトコルの働きにより、ループ構造を解消している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような、ブリッジ機能が搭載された従来の伝送装置や、その規格であるIEEE802.1Dは、LANでの利用を前提にしていたため、スパニングツリープロトコルにより論理的に切断された回線が生じたとしても、その回線は比較的低コストのものであるため、切断中の回線利用については考慮されてはいない。
【0013】
しかし、キャリアネットワークのような広域ネットワークの回線は、一般に高コストで非常に貴重であり、このようなキャリアネットワークに対して、ブリッジ機能を搭載した伝送装置を使用した場合、伝送装置間を結ぶ回線をスパニングツリープロトコルにより論理的に切断して、トラフィック伝送に利用できなくすることは大きな無駄となり、通信品質の低下を引き起こすといった問題があった。
【0014】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、スパニングツリープロトコルによりブロッキング状態になったポートにつながる回線を有効に利用して、通信品質の向上を図った伝送装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記課題を解決するために、図1に示すような、ネットワーク上で伝送制御を行う伝送装置1において、ブリッジポートを有し、レイヤ2レベルでの通信を行うブリッジBr−1〜Br−mと、回線を通じてフレームの送受信が行われる物理ポートと、ブリッジポートのブロッキングまたは非ブロッキングの状態を監視するブリッジポート状態監視部11と、自装置に関する、ブリッジポートの状態、ブリッジポート及び物理ポートの対応関係と、対向装置に関する、ブリッジポート及び物理ポートの対応関係とを含むポート対応関係テーブルTを格納管理するポート対応関係テーブル管理部12と、ポート対応関係テーブルTにもとづいて、ブリッジポートからの送信フレームを対応する物理ポートから送出し、物理ポートからの受信フレームを対応するブリッジポートに転送して、論理的に切断された回線を他の通信サービスに利用できるように、ブリッジポートと物理ポートとのスイッチングを行うスイッチ部13と、対向装置と情報交換のためのポート状態情報の送受信を行うポート状態管理制御部14と、から構成されるポート間スイッチ制御部10と、を有することを特徴とする伝送装置1が提供される。
【0016】
ここで、ブリッジBr−1〜Br−mは、ブリッジポートを有し、レイヤ2レベルでの通信を行う。物理ポートは、回線を通じてフレームの送受信が行われる。ブリッジポート状態監視部11は、ブリッジポートのブロッキングまたは非ブロッキングの状態を監視する。ポート対応関係テーブル管理部12は、自装置に関する、ブリッジポートの状態、ブリッジポート及び物理ポートの対応関係と、対向装置に関する、ブリッジポート及び物理ポートの対応関係とを含むポート対応関係テーブルTを格納管理する。スイッチ部13は、ポート対応関係テーブルTにもとづいて、ブリッジポートからの送信フレームを対応する物理ポートから送出し、物理ポートからの受信フレームを対応するブリッジポートに転送して、論理的に切断された回線を他の通信サービスに利用できるように、ブリッジポートと物理ポートとのスイッチングを行う。ポート状態管理制御部14は、対向装置と情報交換のためのポート状態情報の送受信を行う。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の伝送装置の原理図である。伝送装置1は、ポイントツーポイント型の接続形態のネットワーク上で、マルチブリッジの伝送制御を行う装置である。
【0018】
ブリッジBr−1〜Br−mは、レイヤ2レベルでの通信を行い、それぞれブリッジポート#1〜#rを有している。なお、これらのブリッジBr−1〜Br−mは、ネットワーク内にループが存在する場合には、あるブリッジポートをブロッキング状態にしてフレーム輻輳回避を行うための、IEEE802.1Dに規定されているスパニングツリープロトコルが動作するブリッジである。
【0019】
ポート間スイッチ制御部(ポート間スイッチング装置)10は、ブリッジポート状態監視部11、ポート対応関係テーブル管理部12、スイッチ部13、ポート状態管理制御部14、優先順位設定部15から構成される。
【0020】
ブリッジポート状態監視部11は、ブリッジポートのブロッキングまたは非ブロッキングの状態をポーリング監視する。
ポート対応関係テーブル管理部12は、自装置に関する、ブリッジポートの状態、ブリッジポート及び物理ポート(回線を通じてフレームの送受信が行われる物理的なポート#1〜#nである)の対応関係と、対向装置に関する、ブリッジポート及び物理ポートの対応関係とを含む、ポート対応関係テーブルTを格納管理する。
【0021】
スイッチ部13は、ポート対応関係テーブルTにもとづいて、ブリッジポートからの送信フレームを対応する物理ポートから送出し、物理ポートからの受信フレームを対応するブリッジポートに転送して、論理的に切断された回線を他の通信サービスに利用できるように、ブリッジポートと物理ポートとのスイッチングを行う。
【0022】
ポート状態管理制御部14は、対向装置と情報交換のために、ポート状態情報を生成して、自装置と対向装置間でポート状態情報の送受信を行う。ポート状態情報としては、後述の状態通知フレーム、切り替え要求フレーム、応答フレームがある。優先順位設定部15は、ブリッジポートに対して、優先順位及び割り当て上限帯域を設定する。優先順位及び割り当て上限帯域は、ユーザから任意に設定可能である。
【0023】
なお、ポート対応関係テーブル管理部12は、ブリッジポート状態監視部11の監視結果及びポート状態管理制御部14が受信した対向側のポート状態情報から、情報更新が行われて、あらたな対応関係からなるポート対応関係テーブルTが生成される。
【0024】
次に従来の問題点及び本発明の動作概要について説明する。図2は問題点を説明するための図であり、図3は本発明の動作概要を説明するための図である。キャリアネットワーク上に伝送装置1A、1B、1Cが配置され、伝送装置1Aは、ブリッジBr1、Br4を有し、伝送装置1Bは、ブリッジBr2を有し、伝送装置1Cは、ブリッジBr3、Br5を有している。
【0025】
ブリッジBr1は、顧客Aのサイト#1と接続し、ブリッジBr4は、顧客Bのサイト#1と接続し、ブリッジBr2は、顧客Aのサイト#2と接続し、ブリッジBr3は、顧客Aのサイト#3と接続し、ブリッジBr5は、顧客Bのサイト#2と接続している。
【0026】
また、ブリッジBr1、Br2は、回線L1で接続し、ブリッジBr2、Br3は、回線L2で接続して、互いに通信を行う(顧客A用の通信を行う)。また、ブリッジBr4、Br5は、回線L4で接続して互いに通信を行う(顧客B用の通信を行う)。
【0027】
ここで、図2に示すように、ブリッジBr1、Br3を接続する回線L3は、スパニングツリープロトコルにより、ブリッジBr1、Br3のいずれかのブリッジポートの一端がブロッキング状態となって、論理的に切断される(回線L3を用いての顧客Aの通信は行われない)。従来では、このような切断中の回線利用については何ら考慮されてはいなかった。
【0028】
しかし、通信サービス事業者が提供するキャリアネットワークの回線は、コストが高く、キャリアネットワーク上でスパニングツリープロトコルが働いて、論理的に切断され、トラフィック伝送に利用できない回線が生じることは非常に無駄である。
【0029】
このような状態に対し、本発明では図3に示すように、顧客A用の回線L3がスパニングツリープロトコルにより、論理的に切断されている間、顧客B用にこの回線L3を利用できるようにする。すなわち、ブリッジBr4、Br5は、回線L3、L4の2本を用いて通信を行えるようにする。
【0030】
これにより、高コスト回線のキャリアネットワークに対して、スパニングツリープロトコルによって、ブロッキング状態になったポートにつながる回線が発生しても、その回線を他の通信サービス用として利用できるので、ネットワーク内の回線が有効利用され、通信品質の向上を図ることが可能になる。
【0031】
次にポート状態情報及びポート対応関係テーブルTについて説明する。ポート状態情報は、対向装置との情報交換のための専用フレームであり、状態通知フレーム、切り替え要求フレーム、応答フレームがある。
【0032】
本発明では、IEEE802.1Dに規定されているBPDUタイプ(Configuration BPDUとTopology Change Notification BPDU)以外の新たなBPDUタイプを規定して、上述の3つのフレームを使用する。なお、以降では、状態通知フレームを状態通知BPDU、切り替え要求フレームを切り替え要求BPDU、応答フレームを切り替えACK BPDUと呼ぶ。
【0033】
図4はIEEE802.1Dに規定されているConfiguration BPDUのフォーマットを示す図である。BPDU Typeの値によりBPDUのタイプが識別される。IEEE802.1Dでは、Configuration BPDUまたはTopology Change Notification BPDUの2種類があるが、本発明ではBPDU Typeに新たな値を設定して、状態通知BPDU、切り替え要求BPDU、切り替えACK BPDUを規定する。
【0034】
図5は状態通知BPDUのフォーマットを示す図である。Protocol IDはプロトコルの識別子であり、スパニングツリープロトコルを示す値が設定される。Protocol Version IDは0固定である。BPDU Typeは状態通知BPDUを示す値が設定される。
【0035】
物理ポートIDは、伝送装置1が有する物理ポートのIDが設定される。元ブリッジIDは、その物理ポートに対応する切り替え前のブリッジのIDが設定され、元ブリッジポートIDは、切り替え前のブリッジポートのIDが設定される。
【0036】
図6は切り替え要求BPDUのフォーマットを示す図である。Protocol IDは、スパニングツリープロトコルを示す値が設定され、Protocol Version IDは0固定である。BPDU Typeは切り替え要求BPDUを示す値が設定される。
【0037】
切り替え元物理ポートIDは、ポート切り替えが行われる切り替え元の物理ポートのIDが設定され、切り替え先ブリッジIDは、切り替え先のブリッジのIDが設定され、切り替え先ブリッジポートIDは、切り替え先のブリッジポートのIDが設定される。
【0038】
図7は切り替えACK BPDUのフォーマットを示す図である。Protocol IDは、スパニングツリープロトコルを示す値が設定され、Protocol Version IDは0固定である。BPDU Typeは切り替えACK BPDUを示す値が設定される。
【0039】
また、切り替えACK BPDU内の切り替え元物理ポートID、切り替え先ブリッジID、切り替え先ブリッジポートIDの内容は、切り替え要求BPDUのそれぞれの値と同一である(すなわち、BPDU TypeをACKにして送り返すだけである)。
【0040】
図8はポート対応関係テーブルTの構成を示す図である。ポート対応関係テーブルTは、自装置側のポート対応関係の情報と、対向装置側のポート対応関係の情報とから構成される。
【0041】
自装置側のフィールドは、物理ポートID、新ブリッジID、新ブリッジポートID、ブリッジポート状態、元ブリッジID、元ブリッジポートIDからなり、対向装置側のフィールドは、物理ポートID、ブリッジID、ブリッジポートIDらなる。新ブリッジID、新ブリッジポートIDは切り替え後の情報であり、元ブリッジID、元ブリッジポートIDは切り替え前の情報である。
【0042】
次に状態通知BPDU、切り替え要求BPDU、切り替えACK BPDU及びポート対応関係テーブルTに具体的な値を設定して、伝送装置1の全体動作について詳しく説明する。図9〜図16は状態1から状態4の伝送装置の動作シーケンス及びポート対応関係テーブルを示す図である。
【0043】
図9は状態1の伝送装置の状態を示し、図10は状態1のポート対応関係テーブルを示す図である。(A)は伝送装置Aのポート対応関係テーブルT1A、(B)は伝送装置Bのポート対応関係テーブルT1Bを示している。
【0044】
伝送装置Aは、ブリッジa、bを含み、ブリッジaはブリッジポートAa−1を有し、ブリッジbはブリッジポートAb−1を有する。そして、状態1のときは、スイッチ部13を介して、ブリッジポートAa−1は、物理ポートA−1と接続し、ブリッジポートAb−1は、物理ポートA−2と接続する。
【0045】
伝送装置Bは、ブリッジc、dを含み、ブリッジcはブリッジポートBc−1を有し、ブリッジdはブリッジポートBd−1を有する。そして、状態1のときは、スイッチ部13を介して、ブリッジポートBc−1は、物理ポートB−1と接続し、ブリッジポートBd−1は、物理ポートB−2と接続する。
【0046】
また、物理ポートA−1と物理ポートB−1は、回線L1で接続し、物理ポートA−2と物理ポートB−2は、回線L2で接続する。
伝送装置A、B内では、それぞれ自身のポート情報により、ポート対応関係テーブルT1A、T1Bの自装置情報を生成する。ポート対応関係テーブルT1Aの自装置情報の#1行では、物理ポートIDはA−1、新ブリッジIDはa、新ブリッジポートIDはAa−1、ブリッジポート状態は非ブロッキング状態(No‐blk)、元ブリッジIDはa、元ブリッジポートIDはAa−1である。
【0047】
自装置情報の#2行では、物理ポートIDはA−2、新ブリッジIDはb、新ブリッジポートIDはAb−1、ブリッジポート状態はNo‐blk、元ブリッジIDはb、元ブリッジポートIDはAb−1である。
【0048】
ポート対応関係テーブルT1Bの自装置情報の#1行では、物理ポートIDはB−1、新ブリッジIDはc、新ブリッジポートIDはBc−1、ブリッジポート状態はNo‐blk、元ブリッジIDはc、元ブリッジポートIDはBc−1である。
【0049】
自装置情報の#2行では、物理ポートIDはB−2、新ブリッジIDはd、新ブリッジポートIDはBd−1、ブリッジポート状態はNo‐blk、元ブリッジIDはd、元ブリッジポートIDはBd−1である。
【0050】
一方、伝送装置A、Bのポート状態管理制御部14は、互いに状態通知BPDUを送受信しあって、相手のポート情報を交換する。伝送装置Aのポート状態管理制御部14は、物理ポートA−1から、自装置情報を含む状態通知BPDUm1aを送信する。また、物理ポートA−1を通じて、状態通知BPDUm1bを受信して、ポート対応関係テーブルT1Aに対して、対向装置の情報更新を行う。
【0051】
同様に、伝送装置Aのポート状態管理制御部14は、物理ポートA−2から、自装置情報を含む状態通知BPDUm2aを送信する。また、物理ポートA−2を通じて、状態通知BPDUm2bを受信して、ポート対応関係テーブルT1Aに対して、対向装置の情報更新を行う。
【0052】
さらに、伝送装置Bのポート状態管理制御部14は、物理ポートB−1から、自装置情報を含む状態通知BPDUm1bを送信する。また、物理ポートB−1を通じて、状態通知BPDUm1aを受信して、ポート対応関係テーブルT1Bに対して、対向装置の情報更新を行う。
【0053】
同様に、伝送装置Bのポート状態管理制御部14は、物理ポートB−2から、自装置情報を含む状態通知BPDUm2bを送信する。また、物理ポートB−2を通じて、状態通知BPDUm2aを受信して、ポート対応関係テーブルT1Bに対して、対向装置の情報更新を行う。
【0054】
ここで、状態通知BPDUm1aは、物理ポートIDがA−1、元ブリッジIDがa、元ブリッジポートIDがAa−1と設定され、状態通知BPDUm2aは、物理ポートIDがA−2、元ブリッジIDがb、元ブリッジポートIDがAb−1と設定される。
【0055】
状態通知BPDUm1bは、物理ポートIDがB−1、元ブリッジIDがc、元ブリッジポートIDがBc−1と設定され、状態通知BPDUm2bは、物理ポートIDがB−2、元ブリッジIDがd、元ブリッジポートIDがBd−1と設定される。
【0056】
このような状態通知BPDUのやりとりを行って、ポート対応関係テーブルT1A、T1Bの対向装置情報を生成する。ポート対応関係テーブルT1Aの対向装置情報の#1では、物理ポートIDはB−1、ブリッジIDはc、ブリッジポートIDはBc−1であり、対向装置情報の#2では、物理ポートIDはB−2、ブリッジIDはd、ブリッジポートIDはBd−1となる。
【0057】
ポート対応関係テーブルT1Bの対向装置情報の#1では、物理ポートIDはA−1、ブリッジIDはa、ブリッジポートIDはAa−1であり、対向装置情報の#2では、物理ポートIDはA−2、ブリッジIDはb、ブリッジポートIDはAb−1である。
【0058】
図11は状態2の伝送装置の状態を示し、図12は状態2のポート対応関係テーブルを示す図である。(A)は伝送装置Aのポート対応関係テーブルT2A、(B)は伝送装置Bのポート対応関係テーブルT2Bを示している。なお、ポート対応関係テーブルT2Bは、伝送装置Bが切り替え要求BPDUを受信して情報更新する前のテーブルである(したがって、ポート対応関係テーブルT1Bと同じ内容)。
【0059】
状態2は、伝送装置AのブリッジポートAa−1がブロッキング状態に遷移して、伝送装置Aがテーブル更新をし、伝送装置A→Bで切り替え要求BPDUの送受信が行われたところまでの状態を示している。
【0060】
伝送装置Aのブリッジポート状態監視部11が、ブリッジポートAa−1がブロッキング状態に遷移したことを検出すると、ポート対応関係テーブルT1Aに対して自装置の情報更新を行い、状態変化通知をポート状態管理制御部14へ送信する。そして、ポート状態管理制御部14は、状態変化通知を受信すると、物理ポートA−2から、切り替え要求BPDUm3を伝送装置Bへ送信する。
【0061】
状態2のポート対応関係テーブルT2Aの自装置情報では、#1の行に対するブリッジポート状態がブロッキング状態(blk)になり、その他(対向装置情報を含め)は、状態1のポート対応関係テーブルT1Aと同じ内容である。
【0062】
ここで、切り替え要求BPDUm3は、切り替え元物理ポートIDがA−1、切り替え先ブリッジIDがb、切り替え先ブリッジポートIDがAb−1と設定される。
【0063】
図13は状態3の伝送装置の状態を示し、図14は状態3のポート対応関係テーブルを示す図である。(A)は伝送装置Aのポート対応関係テーブルT3A、(B)は伝送装置Bのポート対応関係テーブルT3Bを示している。なお、ポート対応関係テーブルT3Aは、伝送装置Aが切り替えACK BPDUを受信して情報更新する前のテーブルである(したがって、ポート対応関係テーブルT2Aと同じ内容)。
【0064】
状態3では、切り替え要求BPDUを受信した伝送装置Bが、テーブル更新、スイッチ切り替えを行ったところまでの状態を示している。
伝送装置Bのポート状態管理制御部14は、切り替え要求BPDUm3を物理ポートB−2から受信すると、対向の物理ポートA−1に接続されている自装置の物理ポートB−1を検出し、ポート対応関係テーブルT3Bを更新する。
【0065】
状態3のポート対応関係テーブルT3Bの自装置情報では、#1の行に対する新ブリッジポートIDがd、新ブリッジポートIDがBd−1になり、その他(対向装置情報を含め)は状態2のポート対応関係テーブルT2Bと同じ内容である。
【0066】
そして、伝送装置Bのスイッチ部13は、ポート対応関係テーブルT3Bにもとづいて、物理ポートB−1をブリッジポートBd−1にスイッチング切り替えを行う。
【0067】
図15は状態4の伝送装置の状態を示し、図16は状態4のポート対応関係テーブルを示す図である。(A)は伝送装置Aのポート対応関係テーブルT4A、(B)は伝送装置Bのポート対応関係テーブルT4Bを示している。なお、ポート対応関係テーブルT4Bは、状態3のポート対応関係テーブルT3Bと同じ内容である。
【0068】
状態4では、切り替えを行った伝送装置Bが切り替えACK BPDU(設定内容は切り替え要求BPDUm3と同じ)m4を物理ポートB−2から送信し、それを受信した伝送装置Aが、テーブル更新、スイッチ切り替えを行って、伝送装置A、B共にポート切り替えが終了した状態を示している。
【0069】
伝送装置Aのポート状態管理制御部14は、切り替えACK BPDUm4を物理ポートA−2から受信すると、ポート対応関係テーブルT4Aを更新する。状態4のポート対応関係テーブルT4Aの自装置情報では、#1行に対する新ブリッジIDがb、新ブリッジポートIDがAb−1になり、その他(対向装置情報を含め)は状態3のポート対応関係テーブルT3Aと同じ内容である。そして、伝送装置Aのスイッチ部13は、ポート対応関係テーブルT4Aにもとづいて、物理ポートA−1をブリッジポートAb−1にスイッチング切り替えする。
【0070】
次に優先順位設定部15について説明する。優先順位設定部15は、ユーザにより、ブリッジポートに対する優先順位の設定及び割り当て上限帯域の設定を可能にする。この優先順位及び割り当て上限帯域は、ブリッジポートと物理ポートの対応関係変更の際に使用され、ユーザが意図した特定ポートに物理ポートを割り当てることができる。
【0071】
図17は優先順位/割り当て上限帯域設定テーブルを示す図である。優先順位/割り当て上限帯域設定テーブルtは、優先順位設定部15内で管理される。テーブルフィールドとしては、ブリッジID、ブリッジポートID、優先順位、割り当て上限帯域がある。
【0072】
図18は優先順位及び割り当て上限帯域が設定された場合の動作例を示す図である。伝送装置1は、ブリッジBr−(1)〜Br−(n)を有しており、ブリッジBr−(n−1)のブリッジポートをP1、ブリッジBr−(n)のブリッジポートをP2とする。
【0073】
また、優先順位/割り当て上限帯域設定テーブルtは、ブリッジBr−(n−1)のブリッジポートP1の優先順位を最も高くして、割り当て上限帯域を100Mbpsと設定し、ブリッジBr−(n)のブリッジポートP2の優先順位を2番目に高くして、割り当て上限帯域を30Mbpsと設定したとする。
【0074】
このような場合、ブリッジBr−(1)〜Br−(n)の中で(ブリッジBr−(n−1)を除く)、ブロッキング状態になったブリッジポートが生じた場合には、優先順位/割り当て上限帯域設定テーブルtの内容により、ブリッジBr−(n−1)のポートP1が、ブロッキング状態になったブリッジポートに接続していた物理ポートと接続して、論理的に切断されていた回線を使用することになる。ただし、ブリッジBr−(n−1)のポートP1は、100Mbpsまで使用可能である。
【0075】
そして、ブロッキング状態になったブリッジポートがさらに生じて(ブリッジBr−(n)を除く)、ブリッジBr−(n−1)のポートP1が、このときの回線を使用すると、100Mbpsを超えてしまうような場合には、優先順位が2番目に設定されているブリッジBr−(n)のポートP2が、この回線を使用することになる。ただし、ブリッジBr−(n)のポートP2は、30Mbpsまで使用可能である。
【0076】
次に伝送装置1の各構成部の立ち上げ時の処理について説明する。伝送装置1の立ち上げ時、ポート対応関係テーブルTの自装置情報のフィールドである、物理ポートID、新ブリッジID、新ブリッジポートID、元ブリッジID、元ブリッジポートIDは、伝送装置1に搭載されている物理ポート、ブリッジ、各ブリッジのブリッジポートの各IDの小さいものから順に値が書き込まれて初期化される。また、ブリッジポート状態は、非ブロッキング状態で初期化される。対向装置情報のフィールドである物理ポートID、ブリッジID、ブリッジポートIDは無効な値で初期化される。
【0077】
優先順位/割り当て上限帯域設定テーブルtのブリッジID、ブリッジポートIDの各フィールドは、伝送装置1に搭載されているブリッジの各IDとブリッジポートの各IDの小さいものから順に値が書き込まれることにより初期化される。
【0078】
優先順位のフィールドは、最低優先順位で初期化され(最も優先順位が高いものを1、最も低いものを5として、1〜5までの設定が可能ならば、初期化時はすべて5に設定される)、割り当て上限帯域は制限無しで初期化される。そして、優先順位設定部15は、立ち上げ直後からユーザからのコマンド投入を待ち受ける。
【0079】
スイッチ部13は、立ち上げ直後からポート対応関係テーブルTをもとに送受信フレームのスイッチングを行う。ブリッジポート状態監視部11は、立ち上げ直後は、ブリッジポート監視を行わず、搭載されている全ブリッジの中で最大のBridge Forward Delay(ブリッジ立ち上げ時には、ポートの状態がListening→Learning→Forwardingと遷移する。各状態間の遷移時間をBridge Forward Delayと呼ぶ)値の2倍の時間を待ち、全ブリッジでスパニングツリーが構築されブリッジポート状態が安定するのを待つ。その後、各ブリッジのブリッジポートの状態監視を開始する。
【0080】
ポート状態管理制御部14は、立ち上げ直後に、ポート対応関係テーブルTにもとづいて、各物理ポートに対応する状態通知BPDUを作成し、該当の物理ポートから送出する。
【0081】
次にスイッチ部13が物理ポートからフレームを受信した場合の処理について説明する。図19はスイッチ部13が物理ポートからフレームを受信した時の処理フローである。
〔S1〕物理ポートからフレームを受信する。
〔S2〕受信フレームがBPDUか否かを判定する。BPDUでなければ(フレームがデータ転送用の情報フレームならば)ステップS5へ、BPDUならばステップS3へ行く。
【0082】
〔S3〕受信フレームが、スパニングツリープロトコル用BPDUか否かを判定する。スパニングツリープロトコル用BPDUの場合(Configuration BPDUまたはTopology Change Notification BPDU)はステップS6へ、スパニングツリープロトコル用BPDUでなければ(本発明の状態通知BPDU、切り替え要求BPDU、切り替えACK BPDUのいずれか)ステップS4へ行く。
〔S4〕受信BPDUをポート状態管理制御部14へ転送する。以降の処理について図23〜図26で後述する。
【0083】
〔S5〕ポート対応関係テーブルTの自装置情報の物理ポートIDフィールドから、受信物理ポートを検索する。そして、その受信物理ポートに対応する、新ブリッジIDと新ブリッジポートIDの組を取得する(すでに切り替えられているブリッジに、情報フレームを渡すために、切り替え後の新ブリッジIDと新ブリッジポートIDの組を取得している)。そして、ステップS7へ行く。
〔S6〕ポート対応関係テーブルTの自装置情報の物理ポートIDフィールドから受信物理ポートを検索し、対応する元ブリッジIDと元ブリッジポートIDの組を取得する。
【0084】
ここで、スパニングツリープロトコル用BPDUの内容としては、ブロッキング状態から他の状態へ遷移せよ、といった旨を表す内容のBPDUである可能性もある。このような場合には、切り替え前のブリッジにこの情報を渡す必要がある。したがって、切り替え前の元ブリッジIDと元ブリッジポートIDの組を取得している。
〔S7〕スイッチ部13は、取得したブリッジのブリッジポートに、受信フレームを転送する。
【0085】
次にスイッチ部13がブリッジポートからフレームを受信した場合の処理について図20〜図22を用いて説明する。図20はスイッチ部13がブリッジポートからフレームを受信した時の処理フローである。
〔S11〕ブリッジポートからフレームを受け取る。
【0086】
〔S12〕フレームがBPDUか否かを判定する。BPDUの場合は(ブリッジが出力するBPDUは、Configuration BPDU、Topology Change Notification BPDUのいずれかである)ステップS13へ、BPDUでなければ(情報フレーム)ステップS15へ行く。
〔S13〕ポート対応関係テーブルTの元ブリッジIDと元ブリッジポートIDの組の中から、フレームを受信したスイッチ部13のポート(ブリッジIDとブリッジポートIDの組で示されている)と等しいエントリを検索する。
【0087】
〔S14〕該当エントリに対応する物理ポートからフレームを送出する。
〔S15〕ポート対応関係テーブルTの新ブリッジIDと新ブリッジポートIDの組の中から、フレームを受信したスイッチ部13のポート(ブリッジIDとブリッジポートIDの組で示されている)と等しいエントリをすべて検索する。そして、該当エントリがなければステップS16へ、あればステップS17へ行く。
【0088】
〔S16〕受信フレームを廃棄する。
〔S17〕該当エントリが単一か複数あるかを判定する。単一の場合はステップS14へ、複数の場合はステップS18へ行く。
〔S18〕前回フレーム送出時に使用した物理ポートの次のIDを持つ物理ポートIDからフレームを送出する(前回が最後尾IDなら先頭IDを使用)。例えば、物理ポート#1〜#3ならば、#1→#2→#3→#1→#2→…というようにフレームを送信する。
【0089】
図21は図20のステップS13、S14を説明するための図である。ブリッジaは、ブリッジポートAa−1を有し、スイッチ部13のポート(a、Aa−1)と接続する。なお、ブリッジポートと接続するスイッチ部13のポートは、ブリッジIDとブリッジポートIDの組で示される識別子が付いている。
【0090】
ブリッジbは、ブリッジポートAb−1を有し、スイッチ部13のポート(b、Ab−1)と接続する。また、ポート対応関係テーブルTは、図のように設定されているとする(自装置情報のみ示す)。
【0091】
スイッチ部13のポート(a、Aa−1)は、BPDUを受信している。このBPDUを物理ポートから対向側へ送信する場合、使用すべき物理ポートは、切り替え前の物理ポートである。したがって、スイッチ部13は、ブリッジ側からBPDUを受信した場合には、まず、ポート対応関係テーブルTの元ブリッジIDと元ブリッジポートIDの組の中から、フレームを受信したスイッチ部13のポートと等しいエントリを検索する。
【0092】
ここでは、ポート(a、Aa−1)でBPDUを受信しているので、ポート対応関係テーブルTから、元ブリッジIDがa、元ブリッジポートIDがAa−1の組を検索することになる。
【0093】
すると、この組に対応する物理ポートはA−1であるから、スイッチ部13は、ポート(a、Aa−1)で受信したBPDUを、物理ポートA−1から送信することになる。
【0094】
図22は図20のステップS15〜S18を説明するための図である。ブリッジaは、ブリッジポートAa−1を有し、スイッチ部13のポート(a、Aa−1)と接続する。ブリッジbは、ブリッジポートAb−1を有し、スイッチ部13のポート(b、Ab−1)と接続する。
【0095】
また、ポート対応関係テーブルTは、図のように設定されているとする(自装置情報のみ示す)。そして、ブリッジaのブリッジポートAa−1がブロッキング状態となり、図のようにスイッチングされているとする。
【0096】
スイッチ部13は、ブリッジ側から情報フレームを受信した場合には、まず、ポート対応関係テーブルTの新ブリッジIDと新ブリッジポートIDの組の中から、フレームを受信したスイッチ部13のポートと等しいエントリを検索する。
【0097】
ここでは、ポート(b、Ab−1)で情報フレームを受信しているので、ポート対応関係テーブルTから、新ブリッジIDがb、新ブリッジポートIDがAb−1の組を検索することになる。
【0098】
すると、この組に対応する物理ポートはA−1、A−2の複数あるから、スイッチ部13は、ポート(b、Ab−1)で受信した情報フレームを、物理ポートA−1、A−2から交互に送信することになる。
【0099】
このように、スイッチ部13は、物理ポートからフレームを受信したときや、ブリッジポートからフレームを受信したときのように、ポート対応関係テーブルTの内容によって、任意のブリッジポートと物理ポートの間を論理的に自由に接続することが可能である。
【0100】
次に伝送装置1が状態通知BPDU、切り替え要求BPDU、切り替えACKBPDUを受信した時の処理について説明する。物理ポートで受信されたこれらのBPDUは、まずスイッチ部13で処理される。すなわち、スイッチ部13では、受信フレームがBPDUであり、スパニングツリープロトコル用BPDUではないことを判断して、受信BPDUをポート状態管理制御部14へ転送する(図19で上述)。
【0101】
図23は受信BPDUの判定及び状態通知BPDU受信時の処理フローである。
〔S21〕ポート状態管理制御部14は、スイッチ部13からBPDUを受け取る。
〔S22〕ポート状態管理制御部14は、BPDUのタイプを判定する。状態通知BPDUならステップS26へ、そうでなければステップS23へ行く。
〔S23〕受信BPDUが切り替え要求BPDUか否かを判定し、切り替え要求BPDUならステップS31へ、そうでなければステップS24へ行く。
【0102】
〔S24〕受信BPDUが切り替えACK BPDUか否かを判定し、切り替えACK BPDUならステップS41へ、そうでなければステップS25へ行く。
〔S25〕受信BPDUを廃棄する。
〔S25a〕状態通知BPDUを受信した物理ポートIDに対応するポート対応関係テーブルT中の対向装置情報部分の物理ポートID、ブリッジID、ブリッジポートIDの各フィールドの値が、受信した状態通知BPDU中の物理ポートID、元ブリッジID、元ブリッジポートIDの値と異なればステップS26へ、等しければ終了する。
【0103】
〔S26〕状態通知BPDUを受信した物理ポートIDに対応するポート対応関係テーブルT中の対向装置情報部分の物理ポートID、ブリッジID、ブリッジポートIDの各フィールドに、状態通知BPDU中の物理ポートID、元ブリッジID、元ブリッジポートIDの値を書き込む。
〔S27〕状態通知BPDUを受信した物理ポートIDと、それに対応する元ブリッジID、元ブリッジポートIDの値を用いて、状態通知BPDUを作成し、該当物理ポートから対向側へ送出する。
【0104】
ここで、ステップS26、S27について、図9、図10を例にして説明する。伝送装置Aの物理ポートA−1で、状態通知BPDUm1bを受信する。状態通知BPDUm1bは、物理ポートIDがB−1、元ブリッジIDがc、元ブリッジポートIDがBc−1と設定されており、これらの値がポート対応関係テーブルT1Aの対向装置情報中に書き込まれる。
【0105】
そして、状態通知BPDUm1bを受信した物理ポートA−1に対し、物理ポート=A−1、元ブリッジID=a、元ブリッジポートID=Aa−1の値を状態通知BPDUm1aに書き込み、物理ポートA−1から送出する。
【0106】
このように、状態通知BPDUを受信した時に、対向装置のポート情報を取り込むとともに、自装置のポート情報を対向装置に送信することにより、自装置及び対向装置間で物理ポートとブリッジポートの対応情報を共有することができる。
【0107】
図24、図25は切り替え要求BPDUの受信処理フローである。
〔S31〕切り替え要求BPDUの切り替え元物理ポートIDを、ポート対応関係テーブルTの対向装置情報の物理ポートIDフィールドから検索する。該当のエントリがあればステップS32へ、なければステップS36へ行く。
〔S32〕該当エントリの新ブリッジIDと新ブリッジポートIDの組が元ブリッジIDと元ブリッジポートIDの組と等しいか判定する(他の物理ポートで使用中でないことを確認)。等しければステップS33へ、等しくなければステップS36へ行く。
【0108】
〔S33〕切り替え要求BPDUの切り替え先ブリッジIDと切り替え先ブリッジポートIDの組を、ポート対応関係テーブルTの対向装置情報のブリッジIDとブリッジポートIDフィールドから検索する。該当のエントリがあればステップS34へ、なければステップS36へ行く。
〔S34〕該当エントリの元ブリッジIDと元ブリッジポートIDの組を、切り替え元物理ポートIDに対応する自装置の物理ポートIDに対応する新ブリッジIDと新ブリッジポートIDの組に上書きする。
〔S35〕切り替え要求BPDUの切り替え元物理ポートID、切り替え先ブリッジID、切り替え先ブリッジポートIDを用いて、切り替えACK BPDUを作成し、切り替えBPDUを受信した物理ポートから対向側へ送出する。
〔S36〕切り替え要求BPDUを廃棄する。
【0109】
ここで、ステップS31〜S35について、図11〜図14を例にして説明する。ステップS31について、図11、図12を用いて説明すると、伝送装置Bは、切り替え要求BPDUm3内の切り替え元物理ポートID=A−1を、ポート対応関係テーブルT2Bの対向装置情報の物理ポートIDフィールドから検索する。この場合には#1行にエントリがあるのでステップS32へ行くことになる。すなわち、対向装置(伝送装置A)の物理ポートA−1に対応する自装置(伝送装置B)の物理ポートは、この検索処理によりB−1と認識できる(ブロッキング状態になって、論理的に切断されている物理ポートA−1に対応する、自身の物理ポートはB−1だと認識している)。
【0110】
ステップS32について、図11、図12を用いて説明すると、ポート対応関係テーブルT2Bの#1行の新ブリッジIDと新ブリッジポートIDの組が、元ブリッジIDと元ブリッジポートIDの組と等しい(新ブリッジID=元ブリッジID=c、新ブリッジポートID=元ブリッジポートID=Bc−1)。したがって、ステップS33へ行く。
【0111】
すなわち、このステップS32では、ブリッジcのブリッジポートBc−1が物理ポートB−1に接続しているのか、他の物理ポートに接続しているのかを判定している。物理ポートB−1に対応する、新ブリッジIDと新ブリッジポートIDの組が、元ブリッジIDと元ブリッジポートIDの組と等しければ、ブリッジポートBc−1が物理ポートB−1に接続していることになり、等しくなければ、ブリッジポートBc−1は、物理ポートB−1に接続していないことになる(他の物理ポートに接続していることになる。もし、他の物理ポートに接続しているのならば、ブリッジポートBc−1は、切り替え制御を行う必要はない)。
【0112】
ステップS33について、図11、図12を用いて説明すると、切替要求BPDUm3の切り替え先ブリッジID=b、切り替え先ブリッジポートID=Ab−1の組を、ポート対応関係テーブルT2Bの対向装置情報のブリッジIDとブリッジポートIDフィールドから検索する。#2行に該当エントリがあるのでステップS34へ行く。
【0113】
ここでは、切り替え先の伝送装置Aの切り替え先ブリッジID=b、切り替え先ブリッジポートID=Ab−1の組に対応する、自装置の元ブリッジIDと元ブリッジポートIDの組(元ブリッジID=d、元ブリッジポートID=Bd−1)があるかないかを検索していることになる。
【0114】
ステップS34について、図13、図14を用いて説明すると、ポート対応関係テーブルT2Bの#2行の元ブリッジID=dと、元ブリッジポートID=Bd−1の組を、物理ポートB−1に対応する新ブリッジIDと新ブリッジポートIDの組に上書きしてポート対応関係テーブルT3Bを生成する。そして、切り替えACK BPDUを物理ポートB−1から送出する。
【0115】
図26は切り替えACK BPDUを受信した場合の処理フローである。
〔S41〕切り替えACK BPDUの切り替え元物理ポートIDで示される物理ポートのブリッジポート状態がブロッキング状態であるか否かを判定する。ブロッキング状態ならステップS43へ、そうでなければステップS42へ行く。
〔S42〕切り替えACK BPDUを廃棄する。
〔S43〕切り替え元物理ポートIDに対応する新ブリッジIDと新ブリッジポートIDの組を、切り替えACK BPDUの切り替え先ブリッジIDと切り替え先ブリッジポートIDの組で上書きする。
【0116】
ステップS41、S43について、図15、図16を例に説明する。切り替えACK BPDUの切り替え元物理ポートIDはA−1であり、物理ポートA−1に対応するブリッジポートはブロッキング状態であるので、ステップS43へ行く。
【0117】
そして、切り替えACK BPDUの切り替え先ブリッジID=b、と切り替え先ブリッジポートID=Ab−1の組を、ポート対応関係テーブルT3Aの物理ポートに対応する新ブリッジIDと新ブリッジポートIDに上書きして、ポート対応関係テーブルT4Aを生成する。
【0118】
次にブリッジポートの状態変化時の処理について説明する。図27はブリッジポートの状態変化時の処理フローを示す図である。ブロッキング状態→非ブロッキング状態に遷移した場合の処理フローを示している。
〔S51〕ブリッジポート状態監視部11は、ブリッジポートのブロッキング状態→非ブロッキング状態への変化を検出する。
〔S52〕ブリッジポート状態監視部11は、検出結果にもとづき、ポート対応関係テーブルTを更新する。
【0119】
〔S53〕ポート状態管理制御部14は、ブリッジポート状態監視部11から、状態が変化したブリッジポートに関するブリッジIDとブリッジポートIDと共に、ブロッキング状態→非ブロッキング状態になった旨が通知されると、ポート対応関係テーブルT中の元ブリッジIDと元ブリッジポートIDの組が、通知されたブリッジIDとブリッジポートIDの組に等しいエントリを検索する。そして、元ブリッジIDと元ブリッジポートIDの組に対応付けられている物理ポートIDを取得する。
〔S54〕取得した物理ポートID、元ブリッジID、元ブリッジポートIDを用いて、切り替え要求BPDUを作成し、該当の物理ポートから送出する。
【0120】
図28はブリッジポートの状態変化時の処理フローを示す図である。非ブロッキング状態→ブロッキング状態に遷移した場合の処理フローを示している。
〔S61〕ブリッジポート状態監視部11は、ブリッジポートの非ブロッキング状態→ブロッキング状態への変化を検出する。
〔S62〕ブリッジポート状態監視部11は、検出結果にもとづき、ポート対応関係テーブルTを更新する。
【0121】
〔S63〕ポート状態管理制御部14は、ブリッジポート状態監視部11から、状態が変化したブリッジポートに関するブリッジIDとブリッジポートIDと共に、ブロッキング状態→非ブロッキング状態になった旨を通知されると、ポート対応関係テーブルT中の元ブリッジIDと元ブリッジポートIDの組が、通知されたブリッジIDとブリッジポートIDの組に等しいエントリを検索する。そして、元ブリッジIDと元ブリッジポートIDの組に対応付けられている物理ポートIDを取得する。
【0122】
〔S64〕優先順位/割り当て上限帯域設定テーブルtから優先順位の最も高いポートを検索する。単一エントリの場合はステップS66へ、複数エントリの場合はステップS65へ行く。
〔S65〕ブリッジID、ブリッジポートIDの中で値の最小のエントリを選択する。
【0123】
〔S66〕選択されたエントリのブリッジID・ブリッジポートIDと等しい新ブリッジID・新ブリッジポートIDに対応付けられている物理ポートを、ポート対応関係テーブルTから検索し、全物理帯域を算出する。
〔S67〕すべての物理帯域がブリッジポート優先順位管理テーブルの割り当て上限帯域以上であった場合、選択したブリッジポートを検索対象から外して、ブリッジポート優先順位管理テーブルの検索をし直す。また、選択エントリのブリッジポートが切替中であった場合も検索をしなおす。
〔S68〕選択されたブリッジIDとブリッジポートIDを取得し、かつ空き物理ポートIDを使用して、切り替え要求BPDUを作成して、ブリッジIDとブリッジポートIDに対応付けられている物理ポートから送出する。
【0124】
以上説明したように、本発明の伝送装置1では、スパニングツリー上のブロッキングポートが使用していた物理回線を、他のネットワークに貸与することができるので、帯域を有効利用することが可能になる。
【0125】
また、ネットワーク管理者の意図通りのポートをネットワーク設計によって、ブロッキング状態にし、かつ本発明によるブリッジポート優先度と割り当て上限帯域を利用することにより、“最低限の品質しか保証しないが、他ネットワークからの貸与分増量された帯域を提供できる回線メニュー”をサービスメニューとして、あらたに提供できる。これにより、エンドユーザーは、大きな帯域を低コストで利用することが可能となる。
【0126】
(付記1) ネットワーク上で伝送制御を行う伝送装置において、
ブリッジポートを有し、レイヤ2レベルでの通信を行うブリッジと、
回線を通じてフレームの送受信が行われる物理ポートと、
ブリッジポートのブロッキングまたは非ブロッキングの状態を監視するブリッジポート状態監視部と、自装置に関する、ブリッジポートの状態、ブリッジポート及び物理ポートの対応関係と、対向装置に関する、ブリッジポート及び物理ポートの対応関係とを含むポート対応関係テーブルを格納管理するポート対応関係テーブル管理部と、前記ポート対応関係テーブルにもとづいて、ブリッジポートからの送信フレームを対応する物理ポートから送出し、物理ポートからの受信フレームを対応するブリッジポートに転送して、論理的に切断された回線を他の通信サービスに利用できるように、ブリッジポートと物理ポートとのスイッチングを行うスイッチ部と、対向装置と情報交換のためのポート状態情報の送受信を行うポート状態管理制御部と、から構成されるポート間スイッチ制御部と、
を有することを特徴とする伝送装置。
【0127】
(付記2) 前記ポート状態管理制御部は、対向装置のポートの対応関係を認識するために、前記ポート状態情報として、状態通知フレームの送受信を行うことを特徴とする付記1記載の伝送装置。
【0128】
(付記3) 前記ポート状態管理制御部は、ブリッジポートの状態変化を認識した場合、前記ポート状態情報として、切り替え要求フレームと応答フレームの送受信を行い、自装置と対向装置間で互いのポートの状態変化を認識して、前記スイッチ部は、ブリッジポートと物理ポートとのスイッチングを行うことを特徴とする付記1記載の伝送装置。
【0129】
(付記4) 前記スイッチ部は、物理ポートからフレームを受信した際、フレームタイプの判定を行い、情報フレームの場合は、スイッチ切り替え後のブリッジに転送し、スパニングツリープロトコル用フレームの場合は、スイッチ切り替え前のブリッジに転送し、前記ポート状態情報の場合は、前記ポート状態管理制御部へ転送することを特徴とする付記1記載の伝送装置。
【0130】
(付記5) 前記スイッチ部は、ブリッジポートからフレームを受信した際、フレームタイプの判定を行い、スパニングツリープロトコル用フレームの場合は、スイッチ切り替え前の物理ポートから送出し、情報フレームの場合は、スイッチ切り替え後の物理ポートを選択し、前記物理ポートが複数ある場合は、前記物理ポートを巡回させて送出することを特徴とする付記1記載の伝送装置。
【0131】
(付記6) ブリッジポートに対する優先順位及び割り当て上限帯域をユーザから任意に設定できる優先順位設定部をさらに有し、前記優先順位及び前記割り当て上限帯域にもとづいて、スイッチングを行うことを特徴とする付記1記載の伝送装置。
【0132】
(付記7) マルチブリッジ機能が搭載された伝送装置に設置され、ブリッジが有するブリッジポートと、回線を通じてフレームの送受信が行われる物理ポートと、の接続制御を行うポート間スイッチング装置において、
ブリッジポートのブロッキングまたは非ブロッキングの状態を監視するブリッジポート状態監視部と、
自装置に関する、ブリッジポートの状態、ブリッジポート及び物理ポートの対応関係と、対向装置に関する、ブリッジポート及び物理ポートの対応関係とを含むポート対応関係テーブルを格納管理するポート対応関係テーブル管理部と、
前記ポート対応関係テーブルにもとづいて、ブリッジポートからの送信フレームを対応する物理ポートから送出し、物理ポートからの受信フレームを対応するブリッジポートに転送して、論理的に切断された回線を他の通信サービスに利用できるように、ブリッジポートと物理ポートとのスイッチングを行うスイッチ部と、
対向装置と情報交換のためのポート状態情報の送受信を行うポート状態管理制御部と、
を有することを特徴とするポート間スイッチング装置。
【0133】
(付記8) 前記ポート状態管理制御部は、対向装置のポートの対応関係を認識するために、前記ポート状態情報として、状態通知フレームの送受信を行うことを特徴とする付記7記載のポート間スイッチング装置。
【0134】
(付記9) 前記ポート状態管理制御部は、ブリッジポートの状態変化を認識した場合、前記ポート状態情報として、切り替え要求フレームと応答フレームの送受信を行い、自装置と対向装置間で互いのポートの状態変化を認識して、前記スイッチ部は、ブリッジポートと物理ポートとのスイッチングを行うことを特徴とする付記7記載のポート間スイッチング装置。
【0135】
(付記10) 前記スイッチ部は、物理ポートからフレームを受信した際、フレームタイプの判定を行い、情報フレームの場合は、スイッチ切り替え後のブリッジに転送し、スパニングツリープロトコル用フレームの場合は、スイッチ切り替え前のブリッジに転送し、前記ポート状態情報の場合は、前記ポート状態管理制御部へ転送することを特徴とする付記7記載のポート間スイッチング装置。
【0136】
(付記11) 前記スイッチ部は、ブリッジポートからフレームを受信した際、フレームタイプの判定を行い、スパニングツリープロトコル用フレームの場合は、スイッチ切り替え前の物理ポートから送出し、情報フレームの場合は、スイッチ切り替え後の物理ポートを選択し、前記物理ポートが複数ある場合は、前記物理ポートを巡回させて送出することを特徴とする付記7記載のポート間スイッチング装置。
【0137】
(付記12) ブリッジポートに対する優先順位及び割り当て上限帯域をユーザから任意に設定できる優先順位設定部をさらに有し、前記優先順位及び前記割り当て上限帯域にもとづいて、スイッチングを行うことを特徴とする付記7記載のポート間スイッチング装置。
【0138】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の伝送装置は、ブリッジポートの状態を監視し、対向装置とポート状態情報の送受信を行って、ブリッジポートと物理ポートの対応関係が管理されたポート対応関係テーブルにもとづいて、論理的に切断された回線を他の通信サービスに利用できるように、ブリッジポートと物理ポートとのスイッチング制御を行う構成とした。これにより、ブロッキング状態のブリッジポートに対応する物理ポートを、非ブロッキング状態のブリッジポートと接続するようにスイッチングすることにより、ブロッキング状態で論理的に切断されたリンクを、別のスパニングツリーネットワークで利用して、帯域の有効利用を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の伝送装置の原理図である。
【図2】問題点を説明するための図である。
【図3】本発明の動作概要を説明するための図である。
【図4】 IEEE802.1Dに規定されているConfiguration BPDUのフォーマットを示す図である。
【図5】状態通知BPDUのフォーマットを示す図である。
【図6】切り替え要求BPDUのフォーマットを示す図である。
【図7】切り替えACK BPDUのフォーマットを示す図である。
【図8】ポート対応関係テーブルの構成を示す図である。
【図9】状態1の伝送装置の状態を示す図である。
【図10】状態1のポート対応関係テーブルを示す図である。(A)は伝送装置Aのポート対応関係テーブル、(B)は伝送装置Bのポート対応関係テーブルを示している。
【図11】状態2の伝送装置の状態を示す図である。
【図12】状態2のポート対応関係テーブルを示す図である。(A)は伝送装置Aのポート対応関係テーブル、(B)は伝送装置Bのポート対応関係テーブルを示している。
【図13】状態3の伝送装置の状態を示す図である。
【図14】状態3のポート対応関係テーブルを示す図である。(A)は伝送装置Aのポート対応関係テーブル、(B)は伝送装置Bのポート対応関係テーブルを示している。
【図15】状態4の伝送装置の状態を示す図である。
【図16】状態4のポート対応関係テーブルを示す図である。(A)は伝送装置Aのポート対応関係テーブル、(B)は伝送装置Bのポート対応関係テーブルを示している。
【図17】優先順位設定テーブルを示す図である。
【図18】優先順位及び割り当て上限帯域が設定された場合の動作例を示す図である。
【図19】スイッチ部が物理ポートからフレームを受信した時の処理フローである
【図20】スイッチ部がブリッジポートからフレームを受信した時の処理フローである。
【図21】図20のステップS13、S14を説明するための図である。
【図22】図20のステップS15〜S18を説明するための図である。
【図23】受信BPDUの判定及び状態通知BPDU受信時の処理フローである。
【図24】切り替え要求BPDUの受信処理フローである。
【図25】切り替え要求BPDUの受信処理フローである。
【図26】切り替えACK BPDUを受信した場合の処理フローである。
【図27】ブリッジポートの状態変化時の処理フローを示す図である。
【図28】ブリッジポートの状態変化時の処理フローを示す図である。
【図29】スパニングツリープロトコルの概要を説明するための図である。
【図30】スパニングツリープロトコルの概要を説明するための図である。
【図31】スパニングツリープロトコルの概要を説明するための図である。
【符号の説明】
1 伝送装置
10 ポート間スイッチ制御部
11 ブリッジポート状態監視部
12 ポート対応関係テーブル管理部
13 スイッチ部
14 ポート状態管理制御部
15 優先順位設定部
Br−1〜Br−m ブリッジ
T ポート対応関係テーブル

Claims (3)

  1. ネットワーク上で伝送制御を行う伝送装置において、
    ブリッジポートを有し、レイヤ2レベルでの通信を行う複数のブリッジと、
    回線を通じてフレームの送受信が行われる物理ポートと、
    ブリッジポートのブロッキングまたは非ブロッキングの状態を監視するブリッジポート状態監視部と、自装置に関する、ブリッジポートの状態、ブリッジポート及び物理ポートの対応関係と、対向装置に関する、ブリッジポート及び物理ポートの対応関係とを含むポート対応関係テーブルを格納管理するポート対応関係テーブル管理部と、前記ポート対応関係テーブルにもとづいて、ブリッジポートからの送信フレームを対応する物理ポートから送出し、物理ポートからの受信フレームを対応するブリッジポートに転送して、論理的に切断された回線を他の通信サービスに利用できるように、ブリッジポートと物理ポートとのスイッチングを行うスイッチ部と、対向装置と情報交換のためのポート状態情報の送受信を行うポート状態管理制御部と、から構成されるポート間スイッチ制御部と、を有して対向装置との間で複数のスパニングツリーネットワークを収容し、
    前記ポート状態管理制御部は、対向装置に収容される各ブリッジの各ブリッジポート及び物理ポートと、自装置の各ブリッジポート及び物理ポートの対応関係を認識するために、前記ポート状態情報の送受信を行い、前記ポート状態情報から自装置と対向装置間で互いのポートの状態変化を認識して、ブリッジポートがブロッキング状態に遷移したことを認識した場合には、前記スイッチ部は、ブロッキング状態のブリッジポートに対応する物理ポートを、別のスパニングツリーネットワークで使用するように、非ブロッキング状態のブリッジポートと接続するようにスイッチングすることを特徴とする伝送装置。
  2. 前記スイッチ部は、物理ポートからフレームを受信した際、フレームタイプの判定を行い、情報フレームの場合は、スイッチ切り替え後のブリッジに転送し、スパニングツリープロトコル用フレームの場合は、スイッチ切り替え前のブリッジに転送し、前記ポート状態情報の場合は、前記ポート状態管理制御部へ転送することを特徴とする請求項1記載の伝送装置。
  3. ブリッジポートに対する優先順位及び割り当て上限帯域をユーザから任意に設定できる優先順位設定部をさらに有し、前記優先順位及び前記割り当て上限帯域にもとづいて、スイッチングを行うことを特徴とする請求項1記載の伝送装置。
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