JP3820475B2 - 冷却構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高温ガスが接触して流れる筒体に好適に適用できる冷却構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の典型的な筒体の冷却構造は、図12および図13に示されている。図12に示す筒体の冷却構造は、筒体本体1の周壁3に周方向9および軸線方向10に間隔をあけて複数の冷却ガス通路4が形成される構成を有している。冷却ガス通路4は、周壁3の冷却ガスと接触する一方表面5と、周壁3の高温ガスと接触する他方表面6とを連通しており、軸線方向に平行な冷却ガス流7の流れ方向下流側(以後、下流側と呼ぶ)になるにつれて他方表面6に近接するように傾斜して延びている。冷却ガスは、冷却ガス通路4を通って高温ガス側に流入し、周壁3の他方表面6に沿って下流側に流れる。これによって、周壁3を強制冷却するとともに他方表面6近傍の流れの温度を下げ、周壁3への対流加熱量を減少させる。
【0003】
図13に示す筒体の冷却構造は、筒体本体1の周壁3に周方向9に延びる複数のリング状突起8が冷却ガス流7の流れ方向に間隔をあけて形成され、リング状突起8の冷却ガス流7の上流側に臨む面に前記冷却ガス通路4が図12と同様に形成される構成を有している。これによって、冷却ガスが通過する冷却ガス通路4の長さが長くなり、周壁3に対する強制冷却が強化される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記図12に示す筒体の冷却構造においては、突起の形成されていない筒体本体1の表面に冷却ガス通路4が直接形成されるので、冷却ガスが冷却ガス通路4内に流入しにくく、かつ冷却ガス通路4の長さが突起の存在する場合に比べて短くなる。したがって、冷却ガスによる冷却効果が充分に発揮されないという問題がある。また周壁3に直接傾斜した冷却ガス通路4を形成することは、ドリルなどによる機械加工では困難であり、放電加工または電解加工などによって行う必要があり、製作性が悪いという問題がある。
【0005】
前記図13に示す筒体の冷却構造においては、冷却ガス流7の上流側における筒体本体1のリング状突起8によって冷却ガスの下流側への流れが遮られるので、冷却ガス流7の下流側のリング状突起8に形成された冷却ガス通路4内に冷却ガスが流入しにくくなる。したがって、ガスによる冷却効果が充分に発揮されないという問題がある。またリング状突起8の形成によって筒体の重量が増加するという問題がある。さらに、筒体本体1の局所的に温度の高い部分を充分に冷却することができないという問題がある。
【0006】
本発明の目的は、冷却性能が良好で、かつ局所的冷却強化が可能であり、さらに製作性の良好な冷却構造を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、高温ガスが筒体本体の内周面または外周面のいずれか一方に接触して流れ、筒体本体のいずれか他方の表面に沿って冷却ガスが供給される冷却構造において、
筒体本体の前記他方の表面に周方向および軸線方向に間隔をあけて複数の突起が点在して設けられ、さらに各突起は筒体本体の周方向および軸線方向にずらして配置され、
各突起には、筒体本体の軸線方向に沿って延び、かつ冷却ガス流の下流側に向かうにつれて筒体本体の軸線に近付くように傾斜して延びる冷却ガス通路が形成され、
前記筒体本体の温度の高い部分には、前記突起が残余の温度の低い部分よりも単位面積当りの分布密度を大きくして設けられ
前記突起は、冷却ガス流の上流側に臨み、冷却ガス流の下流側になるにつれて半径方向外方になるように傾斜する第1傾斜面と、
第1傾斜面の冷却ガス流の下流側の端部に連なり、冷却ガス流の下流側になるにつれて半径方向内方になるように傾斜する第2傾斜面とを有し、
冷却ガス通路は、第1傾斜面に臨んでほぼ垂直に形成され、冷却ガス通路によって筒体本体内に内周面に沿って層状の長さが形成され、これら冷却ガス通路が形成される各突起は、筒体本体に周方向および軸線方向にずれて形成されることを特徴とする冷却構造である。
【0008】
本発明に従えば、筒体本体の冷却ガスが供給される表面には周方向および軸線方向に間隔をあけて複数の突起が点在して設けられるので、筒体本体の表面積が増大して冷却効果を高めることができる。また前記突起は、筒体本体の周方向および軸線方向にずらして配置されるので、筒体本体の軸線方向に流れる冷却ガス流は流れ方向下流側に円滑に流れ、下流側の突起に向かって流れる冷却ガス流が上流側の突起によって妨げられることはない。これによって、突起による冷却効果を高めることができる。また各突起には、筒体本体の軸線方向に沿って延び、かつ冷却ガス流の下流側に向かうにつれて筒体本体の軸線に近付くように傾斜して延びる冷却ガス通路が形成されるので、冷却ガス通路の長さを突起のないときよりも長くすることができる。これによって、筒体に対する冷却ガスによる強制対流冷却効果を高めることができる。また筒体本体の高温ガスと接触する表面に傾斜して冷却ガス通路から冷却ガスが吹込まれるので、冷却ガスが高温ガス接触面に沿って流れる。これによって、高温ガス接触面近傍の高温ガス流の温度が低下し、筒体本体への対流加熱量を減少させる。この結果、筒体に対する冷却ガスの冷却効果を高めることができる。
しかも、筒体本体の温度の高い部分には突起が残余の部分よりも高密度に設けられるので、局所的な高熱部分を有する筒体に対しても温度上昇を効果的に抑制することができる。これによって、筒体の耐用寿命を延長することができる。
さらに前記突起の第1傾斜面は冷却ガス流の上流側に臨み、冷却ガス流の下流側になるにつれて半径方向外方になるように傾斜しており、さらに冷却ガス通路は第1傾斜面に臨んで設けられるので、冷却ガスは第1傾斜面に衝突した後、冷却ガス通路内に円滑に流入する。これによって、筒体に対する冷却ガスの冷却効果を高めることができる。
また、各突起は筒体本体の周方向および軸線方向にずれて形成されるので、冷却ガス流が上流側から下流側に円滑に流れ、上流側の突起によって下流側の突起に向かう冷却ガス流が妨げられることはない。
【0009】
また本発明は、高温ガスが筒体本体の内周面または外周面のいずれか一方に接触して流れ、筒体本体のいずれか他方の表面に沿って冷却ガスが供給される冷却構造において、
筒体本体の前記他方の表面に周方向および軸線方向に間隔をあけて複数の突起が点在して設けられ、さらに各突起は筒体本体の周方向および軸線方向にずらして配置され、
各突起には、筒体本体の軸線方向に沿って延び、かつ冷却ガス流の下流側に向かうにつれて筒体本体の軸線に近付くように傾斜して延びる冷却ガス通路が形成され、
前記冷却ガス通路は、筒体本体の軸線を含む仮想平面に対して交差する軸線を有し、
前記突起は、冷却ガス流の上流側に臨み、冷却ガス流の下流側になるにつれて半径方向外方になるように傾斜する第1傾斜面と、
第1傾斜面の冷却ガス流の下流側の端部に連なり、冷却ガス流の下流側になるにつれて半径方向内方になるように傾斜する第2傾斜面とを有し、
冷却ガス通路は、第1傾斜面に臨んでほぼ垂直に形成され、冷却ガス通路によって筒体本体内に内周面に沿って層状の長さが形成され、これら冷却ガス通路が形成される各突起は、筒体本体に周方向および軸線方向にずれて形成されることを特徴とする冷却構造である。
【0010】
本発明に従えば、冷却ガス通路は筒体本体の軸線を含む仮想平面に対して交差する軸線を有するので、筒体本体に流れる高温ガスが旋回流であっても、旋回流の旋回方向に沿うように前記軸線を交差させれば、冷却ガス通路から吹込まれて筒体本体に沿って流れる冷却ガス流が旋回流によって乱される不具合を防止することができる。
【0011】
また本発明の前記第1傾斜面47は平面であって、
冷却ガス通路の軸線39aは、第1傾斜面47に垂直であることを特徴とする。
【0012】
本発明に従えば、第1傾斜面は平面であって、冷却ガス通路の軸線は第1傾斜面に垂直であるので、冷却ガス通路をドリルなどの機械加工によって容易に形成することができる。これによって、冷却ガス通路の製作性が向上する。
【0017】
また本発明は、燃料ガスを噴出する主ノズル孔およびパイロットノズル孔を有するノズル体と、
ノズル体を外囲して設けられ、内流路を規定する内筒体であって、ノズル体と内筒体との間には内流路に連なる導入流路が規定されており、さらに内筒体の周壁にガス導入孔が主ノズル孔に対向して前記導入流路を挟んで形成される内筒体と、
内筒体の半径方向外方に間隔をあけて設けられ、外流路を規定する外筒体と、
外筒体の半径方向外方に間隔をあけて設けられる燃焼筒であって、筒体本体の外周面に周方向および軸線方向に間隔をあけて複数の突起が点在して設けられ、さらに前記突起は筒体本体の周方向および軸線方向にずらして配置され、各突起には筒体本体の軸線方向に延び、かつ冷却ガス流の下流側に向かうにつれて燃焼筒本体の軸線に近付くように傾斜して延びる冷却ガス通路が形成される燃焼筒とを含み、
冷却ガス通路は、第1傾斜面に臨んでほぼ垂直に形成され、冷却ガス通路によって筒体本体内に内周面に沿って層状の長さが形成され、これら冷却ガス通路が形成される各突起は、筒体本体に周方向および軸線方向にずれて形成されることを特徴とするバーナ装置である
【0018】
本発明に従えば、バーナ装置には燃焼筒が設けられており、燃焼筒は燃焼筒本体に配置された複数の突起と、突起に形成される冷却ガス通路とからなる冷却構造を備えているので、高負荷で燃焼が行われても燃焼筒の熱損傷を防止することができ、バーナ装置全体の耐用寿命を高めることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の一形態である冷却構造を備える燃焼筒の主要部の構成を簡略化して示す斜視図であり、図2は図1に示す燃焼筒を備えるバーナ装置の主要部の構成を簡略化して示す断面図であり、図3は図2に示すバーナ装置の全体構成を簡略化して示す断面図である。バーナ装置11は、ディフューザ12を備え、このディフューザ12に円筒状の保持ケース14がフランジ15を介して取付けられている。保持ケース14内には、燃焼ケース16が配設されており、燃焼ケース16内には燃焼筒24が配設されている。燃焼ケース16の一端部はディフューザ12に装着されている。ディフューザ12には空気流路18が形成され、この空気流路18を介して燃焼用空気(以後、空気と略称する)が燃焼ケース16の一端部に供給される。
【0020】
ディフューザ12には、取付支持ブロック26が装着され、取付支持ブロック26に外ガス送給管28の一端部が装着されている。外ガス送給管28の他端部には、ノズル体30が装着されている。ノズル体30は、内部に空間32が形成され、この内部空間32を軸線方向に貫通して仕切スリーブ34が装着されている。前記内部空間32は、仕切スリーブ34によって内側の第1空間32aと、その外側の第2空間32bとに仕切られている。外ガス送給管28の他端部は、ノズル体30の第2空間32bに連通されている。外ガス送給管28の内側には内ガス送給管36が配設され、その一端部が取付支持ブロック26に装着され、その他端部がノズル体30に装着されている。内ガス送給管36は、ノズル体30の第1空間32aに連通されている。内ガス送給管36および外ガス送給管28には、燃料ガスを供給するためのガス供給手段(図示せず)が接続されている。燃料ガスとしては、たとえば都市ガスを好適に用いることができる。
【0021】
ノズル体30の外側には内筒体20が装着されている。内筒体20は、ステンレス鋼製の略円筒状部材であり、その内部空間は内流路55を規定する。内筒体20の一端部における周壁の内周面には、周方向に間隔をあけて半径方向内方に突出する内突起44が一体的に設けられている。内筒体20は複数個(本実施の形態では8個)の内突起44を介してノズル体30に同軸に支持されている。
【0022】
ノズル体30は、先端部を燃料ガス流れ方向下流側(以後、下流側と呼ぶ)に向けて取付けられている。内筒体20とノズル体30との間には内流路55に連なる導入流路(図示せず)が規定されている。空気流路18からの空気は、導入流路を通過して内筒体20内の内流路55に導かれる。ノズル体30の先端部と内筒体20との間には、旋回羽根を有するインナスワラ46が配設されている。したがって、導入流路を通過して流れる空気はこのインナスワラ46によって旋回流と成り、旋回流の状態で内流路55内を下流側に流れる。
【0023】
内筒体20の半径方向外方には間隔をあけて外筒体22が装着されている。外筒体22は、ステンレス鋼製の略円筒状部材であり、内筒体20との間に外流路57を規定する。外筒体22の一端部の内周面には、アウタスワラ50が一体的に設けられており、外筒体22はアウタスワラ50を介して内筒体20の外周面に同軸に装着されている。アウタスワラ50は、インナスワラ46と同様に旋回羽根から構成される。このようにアウタスワラ50が設けられているので、外流路57に導かれる空気は、アウタスワラ50の作用によって旋回流と成り、旋回流の状態で外流路57を下流側に流れる。外筒体22の一端部には、半径方向外方に突出する環状フランジ52が一体的に設けられ、この環状フランジ52の先端部に燃焼筒24の燃焼筒本体25の一端部が取付けられている。燃焼筒本体25は内筒体20および外筒体22に同軸に配設され、燃焼ケース16との間には略環状の空間61が存在する。
【0024】
ノズル体30の先端部には周方向に間隔をあけて複数個(本実施の形態では8個)のパイロットノズル孔56が形成され、これらパイロットノズル孔56がノズル体30の第1空間32aに連通されている。またノズル体30の中間部には略半径方向に延びる主ノズル孔58が周方向に間隔をあけて複数個(本実施の形態では8個)形成されている。これら主ノズル孔58は、ノズル体30の第2空間32bに連通されている。さらに主ノズル孔58の各々に対応して、内筒体20の内突起44の傾斜部にはガス導入孔60が内筒体20の周壁を貫通して形成され、主ノズル孔58とガス導入孔60とが導入流路を挟んで相互に対向して配置されている。
【0025】
主ノズル孔58およびガス導入孔60の軸線は、内筒体20の軸線を含む仮想平面内に存在し、かつ仮想平面内における共通の一直線上に存在する。前記ガス導入孔60の内径は、主ノズル孔58の内径と実質上等しくまたはこれよりも大きく設定することが望ましい。これによって、主ノズル孔58から噴出された燃料ガスはガス導入孔60に流入しやすくなる。
【0026】
このように構成されているので、内ガス送給管36を介して供給される燃料ガスは、ノズル体30の第1空間32aに送給され、パイロットノズル孔56を介して噴出される。内筒体20は、内流路55を規定し、この内流路55の一端部、すなわち上流側部はノズル体30と内筒体20との間に延びて前記導入流路を形成する。空気流路18を流れる空気の一部は、前記導入流路を通過して下流側の内流路55に流入する。パイロットノズル孔56から噴出される燃料ガスは、インナスワラ46によって旋回流を形成している空気流に向けて噴出され、旋回流の作用によって実質上均一に混合されて希薄な混合ガスとなる。
【0027】
外ガス送給管28を介して供給される燃料ガスは、ノズル体30の第1空間32bに供給され、主ノズル孔58から噴出される。空気流路18を流れる空気の一部は、アウタスワラ50を介して外流路57に流入して下流側に流れる。主ノズル孔58から噴出される燃料ガスは、後述するように導入流路内を通って内流路55内に、または導入流路を横断してガス導入孔60を介して外流路57に噴出される。外流路57に噴出された燃料ガスは、アウタスワラ50によって旋回流を形成している空気流に向けて噴出され、旋回流の作用によって均一に混合されて希薄な混合ガスとなる。
【0028】
空気流路18を介して流れる空気の残部は、燃焼筒24と燃焼ケース16との間の空間61を通過して流れる。燃焼筒24の燃焼筒本体25には、図1に示すように周方向40および軸線方向41に間隔をあけて複数の突起38が点在して設けられており、各突起38には冷却ガス通路39が形成されている。これら突起38および冷却ガス通路39は、第1冷却構造65を構成する。空間61を介して流れる空気は、各冷却ガス通路39を通過して燃焼筒本体25内に導入される。燃焼筒本体25には希釈孔63が設けられており、空間61を流れる空気が希釈孔63を通過して燃焼筒24内に導入される。導入された空気は、燃焼ガスの温度を異常に上昇しないように低下させるとともに、未燃焼の燃料ガスを燃焼させる。したがって、希釈孔63は燃焼空気孔とも呼ばれる。
【0029】
本実施の形態では、内流路55を流れる混合ガスのガス濃度は外流路57を流れる混合ガスのガス濃度よりも濃くなるように設定されている。そして、このことに関連して混合ガスを点火するための点火プラグ68が内流路55内に突出して設けられている。点火プラグ68は、その基部が保持ケース14に装着され、その先端部が燃焼ケース16、燃焼筒24、外筒体22および内筒体20を貫通して内流路55内に突出している。点火プラグ68の先端点火部は、内流路55を流れる混合ガスに向けて火花を発生し、この火花によって内流路55の混合ガスが点火燃焼される。さらに内流路55において発生した燃焼ガスの火炎が外流路57を流れる混合ガスに伝播され、この火炎の伝播によって外流路57の混合ガスが燃焼される。
【0030】
前記導入流路を規定するノズル体30と内筒体20との間隙は、内筒体20と外筒体22との間隙よりも小さく設定されている。したがって内流路55に流入する空気は前記間隙において絞られる。しかしながら、その後、下流側において内流路の断面積が大きく増大しているので、内流路55を流れる空気流の流速は比較的遅い。これに対して外流路57を流れる空気流の流速は比較的速くなる。
【0031】
燃焼筒24の燃焼筒本体25の先端部には、さらに筒状の導出筒70が設けられている。導出筒70は、下流側に延び、その先端部は先細に形成されている。導出筒70の先端部は、燃焼ケース16の先端部に装着された支持プレート74によって支持されている。燃焼筒24から導出筒70の一端部に導かれた燃焼ガスは、導出筒70内を通って先細の先端部に集められて下流側に流れる。導出筒70の先端側にはガスタービン72が配設されており、燃焼筒24内で燃焼された燃焼ガスは、導出筒70を通過してガスタービン72に送給される。このようなバーナ装置11は、ガスタービン72の翼に対して周方向に間隔をあけて複数基、たとえば6基配設される。ガスタービン72は、各バーナ装置11からの燃焼ガスによって回転駆動される。
【0032】
このようなバーナ装置11では、点火時パイロットノズル孔56から燃料を噴出し、導入流路から流入した空気と混合して内流路55内で混合ガスを生成し、点火プラグ68によって混合ガスに点火する。点火後、主ノズル孔58から燃料ガスを外流路57内に流入するように噴出し、外流路57を流れる空気と混合して混合ガスを生成し、内流路55からの火炎によって外流路57の混合ガスを燃焼させる。外流路57において混合ガスが燃焼を開始すると、パイロットノズル孔56に供給される燃料ガスの供給を停止する。
【0033】
このような燃焼状態において、主ノズル孔58に供給する燃料ガスの供給量を少なくすると、主ノズル孔58から噴出される燃料ガスの噴出速度が遅くなり、導入流路を流れる空気流の作用を大きく受け、燃料ガスは空気流とともに内流路55に向かって流れるようになる。これによって、燃料ガスの供給量の少ない低負荷のときでも、混合ガスは空気量の少ない内流路55において安定して燃焼する。
【0034】
これに対して、主ノズル孔58に供給する燃料ガスの供給量を多くすると、主ノズル孔58から噴出される燃料ガスの噴出速度は速くなり、燃料ガスは導入流路を流れる空気流の作用に打勝って、導入流路を横断してガス導入孔60に導入される。ガス導入孔60に導入された燃料ガスは、外流路57に噴出し、外流路を流れる空気と混合して混合ガスを生成する。これによって、燃料ガスの供給量の多い高負荷のとき、混合ガスは空気量の多い外流路において安定して燃焼する。
【0035】
前述のように、燃焼筒24の燃焼筒本体25には、第1冷却構造65が形成されており、周方向40および軸線方向41に間隔をあけて複数の突起38が点在して設けられ、各突起38には冷却ガス通路39が形成されている。各突起38は、図4の周方向展開図に示すように燃焼筒本体25の周方向40および軸線方向41に千鳥状にずらした状態で配置されている。また各突起38は、図5および図6に示すように山形であり、冷却ガス流である冷却空気流の流れ方向43に連なる第1および第2傾斜面47,48を有する。冷却空気流の流れ方向43は、燃焼筒本体25の軸線25aと平行である。
【0036】
第1傾斜面47は、平面であり、冷却空気流の流れ方向43上流側(以後、上流側と呼ぶ)に臨み、冷却空気流の下流側になるにつれて半径方向外方になるように傾斜する。第2傾斜面48は、平面であり、第1傾斜面47の冷却空気流の下流側の端部に連なり、冷却空気流の下流側になるにつれて半径方向内方になるように傾斜する。前記冷却ガス通路39は、各突起38の第1傾斜面47に開口しており、第1傾斜面47から燃焼筒本体25の軸線25aに沿って延び、かつ冷却空気流の下流側に向かうにつれて燃焼筒本体25の軸線25aに近付くように傾斜して延びる。また冷却ガス通路39は、突起38の第1傾斜面47と燃焼筒本体25の内周面とを連通する。さらに冷却ガス通路39の軸線39aは、図7に示すように燃焼筒本体25の軸線25aを含む仮想平面49に対して平行である。
【0037】
図5および図6における突起38および冷却ガス通路39の寸法は、バーナ装置11の仕様に応じて、たとえば表1のように設定される。冷却ガス通路39の軸線39aと第1傾斜面47との成す角度βについては、ほぼ90度に設定されることが好ましい。この理由については後述する。冷却空気は、各突起38の第1傾斜面47に衝突し、第1傾斜面47に開口している冷却ガス通路39内に流入して燃焼筒本体25内に導入される。
【0038】
【表1】
Figure 0003820475
【0039】
このように、燃焼筒本体25に複数の突起38が点在して設けられているので、燃焼筒本体25の冷却面の表面積が増大し、冷却空気による冷却効果を高めることができる。また各突起38は燃焼筒本体25の周方向40および軸線方向41に千鳥状にずらした状態で配置されているので、冷却空気流が上流側から下流側に円滑に流れ、上流側の突起38によって下流側の突起38に向かう冷却空気流が妨げられることはない。また冷却空気流の上流側に臨む第1傾斜面47に冷却ガス通路39が開口しているので、冷却空気が冷却ガス通路39内に円滑に流入する。
【0040】
また各突起38には傾斜して延びる冷却ガス通路39が形成されるので、冷却ガス通路の長さを突起のないときよりも長くすることができる。これによって燃焼筒24に対する冷却空気による強制対流冷却効果を高めることができる。また燃焼筒本体25内に傾斜した冷却ガス通路39から冷却空気が吹込まれるので、導入された冷却空気は燃焼筒本体25の内周面に沿って流れる層状の空気層を形成する。これによって、燃焼筒本体25の内周面近傍の燃焼ガスの温度が低下し、燃焼筒本体25への対流加熱量を減少させる。この結果、燃焼筒24に対する冷却空気の冷却効果を高めることができる。このように、第1冷却構造65は燃焼筒本体25の外周面全域を均等に冷却することができるので、高負荷で燃焼が行われても燃焼筒24の熱損傷を防止することができ、燃焼筒24を備えるバーナ装置11全体の耐用寿命を延長することができる。
【0041】
図8は、突起および冷却ガス通路の製作方法を説明するための斜視図である。突起38および冷却ガス通路39は、次のようにして製作される。
(1)燃焼筒本体25の外周面に周方向に延びるリング状突起76を溶接接合する。
(2)リング状突起76を切削加工によって周方向に分断する。分断箇所は、図8中に斜線で示す部分であり、残存する突起38が燃焼筒本体25の周方向40および軸線方向41に千鳥状にずらして配置されるように選ばれる。
(3)各突起38の第1傾斜面47にドリル加工によって冷却ガス通路39を形成する。
【0042】
ドリル加工の加工性は、加工面に対してドリルを垂直に設定するとき最も良好であるので、冷却ガス通路39はその軸線39aが第1傾斜面47にほぼ垂直になるように形成される。前記角度βがほぼ90度に設定されるのは、この理由によるものである。
【0043】
これによって、突起38および冷却ガス通路39を良好な寸法精度で、かつ効率的に形成することができる。またリング状突起76を切削加工して、突起38を形成するので、燃焼筒24の軽量化を図ることができる。したがって、第1冷却構造65の製作性を向上することができる。
【0044】
図9は、燃焼筒本体の希釈孔付近の冷却構造を簡略化して示す斜視図である。前述のように希釈孔63から導入された空気は、未燃焼の燃料ガスが存在するとその燃料ガスを燃焼させるので、希釈孔63の下流側における燃焼筒本体25の周壁は他の部分よりも高温になることがある。このため希釈孔63の下流側の冷却構造は、突起38の単位面積当りの分布密度が残余の温度の低い部分よりも大きくなるように構成される。このような高密度冷却構造は、第2冷却構造66と呼ばれる。希釈孔63の下流側に設けられる第2冷却構造66においては、高温領域に対応して各突起38が下流側に向かうほど先細状になるように扇形に配置される。第2冷却構造66の製作は第1冷却構造65と同様の方法で行われる。このように、第2冷却構造66は、局所的な高温部分の冷却を強化することができるので、高負荷で燃焼が行われても燃焼筒本体25の局所的な熱損傷を防止することができる。これによって、燃焼筒24を備えるバーナ装置11全体の耐用寿命を向上することができる。燃焼筒本体25における他の高温部分としては、点火プラグ68周辺などがあり、同様に第2冷却構造66を設けることができる。
【0045】
本実施の形態では、前述のように冷却ガス通路39の軸線39aは燃焼筒本体25の軸線24aを含む仮想平面49に対して平行に形成されている。しかしながら、冷却ガス通路39の軸線39aを図10に示すように燃焼筒本体25の軸線25aを含む仮想平面49に対して交差するように形成してもよい。この交差角度は、冷却ガス通路39から吹込まれる冷却空気が燃焼筒本体25内の燃焼ガスの旋回方向に沿うように選ばれることが好ましい。これによって、冷却空気の燃焼筒本体25の内周面に沿う流れが燃焼ガスの旋回流によって乱される不具合を回避することができる。
【0046】
本実施の形態では、突起38は第1および第2傾斜面47,48を有し、冷却ガス通路39は第1傾斜面47に臨んで設けられるように構成されているけれども、この構成に限定されるものではなく、バーナ装置11の仕様に応じて突起38の形状を他の形状に形成してもよく、冷却ガス通路の位置を他の位置に形成してもよい。また第1傾斜面は平面でなくてもよく、冷却ガス通路39の軸線は第1傾斜面47に対して垂直でなくてもよい。さらに、燃焼筒本体25に局所的な高温部分が存在しないときには、突起38の分布密度を大きくした第2冷却構造66を設けなくてもよい。
【0047】
図11は、本発明の他の実施の形態である冷却構造を備える燃焼筒の構成を簡略化して示す斜視図である。本実施の形態の燃焼筒77は、燃焼筒本体82と、ブンゼン式バーナ78の下流側に設けられる第1冷却構造80と、第1冷却構造80の中間域に設けられる複数の燃焼空気孔79と、各燃焼空気孔79の下流側に設けられる第2冷却構造81とを含む。第1冷却構造80は、前記図1に示す第1冷却構造65と同様に突起38を周方向および軸線方向に間隔をあけて、かつ千鳥状にずらして配置して構成される。また各突起38には、冷却ガス通路39が形成されている。燃焼空気孔79は周方向に等間隔をあけて、たとえば6個形成される。第2冷却構造81は前記突起38を、たとえば10個扇形に高密度に配置して構成される。燃焼筒本体82内の燃焼ガスは導出筒70を介してガスタービン72に導かれる。燃焼筒77はこのように構成されているので、燃焼空気孔79の下流側で未燃焼ガスが燃焼して燃焼筒本体82に局所的な温度上昇が生じても、第2冷却構造81によって効果的に冷却することができる。また第1冷却構造80によって燃焼筒本体82を均一に冷却することができる。これによって、燃焼筒77の耐用寿命の延長を実現することができる。
【0048】
以上述べたように本発明の冷却構造を備える筒体は、バーナ装置の燃焼筒として好適に用いることができる。しかしながら、本発明の用途はバーナ装置の燃焼筒に限定されるものではなく、高温ガスと接触する全ての筒体、たとえば高温ガスが内周面または外周面のいずれか一方に接触して流れる筒体に対して好適に適用することができる。
【0049】
(実施例1)
本発明の第1冷却構造を備える筒体の冷却性能を確認するために、実施例として図2〜図3に示すバーナ装置11に図1に示す第1冷却構造65を備える燃焼筒24を装着して燃焼中の燃焼筒本体25の温度測定を行った。温度測定は複数箇所で行った。バーナ装置11の各部材の寸法は表2に示す通りであり、突起38および冷却ガス通路39の寸法は、前記表1に示す通りであった。冷却ガス通路39の軸線39aと第1傾斜面47との成す角度βは90度であった。燃焼筒本体25に形成された突起個数800個の内訳は、周方向:90個(ただし、点火プラグ68の設けられている部分は80個)、軸線方向:9組であった。
【0050】
これに対して比較例として、燃焼筒本体に突起を形成しないで直接冷却ガス通路を穿孔した第1冷却構造を備える燃焼筒を実施例と同じバーナ装置11に装着して燃焼中の燃焼筒本体の温度測定を行った。冷却ガス通路の個数、配置などその他の構成は実施例と全く同一であった。燃焼条件は実施例および比較例とも表3の通りであった。
【0051】
【表2】
Figure 0003820475
【0052】
【表3】
Figure 0003820475
【0053】
その結果、燃焼ガスの平均温度は950℃であり、実施例の燃焼筒本体25の温度は最高温度:628℃、平均温度:520℃であった。これに対して、同一条件で比較例の燃焼筒本体の温度は最高温度:736℃、平均温度:625℃であった。したがって、本発明の第1冷却構造65を備える燃焼筒の冷却性能は、比較例に比べて良好であることが判る。
【0054】
(実施例2)
本発明の第2冷却構造を備える筒体の局所冷却性能を確認するために、実施例として実施例1に示すバーナ装置11に図9に示す第2冷却構造66を備える燃焼筒24を装着して燃焼中の燃焼筒本体25の温度測定を行った。温度測定は複数箇所で行った。第2冷却構造66は、各希釈孔63の下流側に設けられた。第2冷却構造66は、突起38を10個扇状に高密度に配置して構成した。これに対して、比較例として、突起を形成しないで直接冷却ガス通路を穿孔した第2冷却構造を備える燃焼筒を実施例1に示すバーナ装置11に装着して燃焼中の燃焼筒本体の温度測定を行った。冷却ガス通路の個数、配置および分布密度などその他の構成は実施例と同一であった。燃焼条件は実施例および比較例とも表3の通りであった。
【0055】
その結果、燃焼ガスの平均温度は950℃であり、実施例における希釈孔63の下流側の温度は568℃であった。これに対して、同一条件で比較例における希釈孔63の下流側の温度は775℃であった。したがって本発明の第2冷却構造66を備える燃焼筒の局所冷却性能は、比較例に比べて優れていることが判る。
【0056】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明によれば、筒体本体の冷却ガスが供給される表面には周方向および軸線方向に間隔をあけて複数の突起が点在して設けられるので、筒体本体の表面積が増大して冷却効果を高めることができる。また前記突起は、筒体本体の周方向および軸線方向にずらして配置されるので、筒体本体の軸線方向に流れる冷却ガス流は流れ方向下流側に円滑に流れ、下流側の突起に向かって流れる冷却ガス流が上流側の突起によって妨げられることはない。これによって、突起による冷却効果を高めることができる。また各突起には、筒体本体の軸線方向に沿って延び、かつ冷却ガス流の下流側に向かうにつれて筒体本体の軸線に近付くように傾斜して延びる冷却ガス通路が形成されるので、冷却ガス通路の長さを突起のないときよりも長くすることができる。これによって、筒体に対する冷却ガスによる強制対流冷却効果を高めることができる。また筒体本体の高温ガスと接触する表面に傾斜して冷却ガス通路から冷却ガスが吹込まれるので、冷却ガスが高温ガス接触面に沿って流れる。これによって、高温ガス接触面近傍の高温ガス流の温度が低下し、筒体本体への対流加熱量を減少させる。この結果、筒体に対する冷却ガスの冷却効果を高めることができる。
さらに筒体本体の温度の高い部分には突起が残余の部分よりも高密度に設けられるので、局所的な高熱部分を有する筒体に対しても温度上昇を効果的に抑制することができる。これによって、筒体の耐用寿命を延長することができる。
さらに前記突起の第1傾斜面は冷却ガス流の上流側に臨み、冷却ガス流の下流側になるにつれて半径方向外方になるように傾斜しており、さらに冷却ガス通路は第1傾斜面に臨んで設けられるので、冷却ガスは第1傾斜面に衝突した後、冷却ガス通路内に円滑に流入する。これによって、筒体に対する冷却ガスの冷却効果を高めることができる。
また、各突起は筒体本体の周方向および軸線方向にずれて形成されるので、冷却ガス流が上流側から下流側に円滑に流れ、上流側の突起によって下流側の突起に向かう冷却ガス流が妨げられることはない。
【0057】
請求項記載の本発明によれば、冷却ガス通路は筒体本体の軸線を含む仮想平面に対して交差する軸線を有するので、筒体本体に流れる高温ガスが旋回流であっても、旋回流の旋回方向に沿うように前記軸線を交差させれば、冷却ガス通路から吹込まれて筒体本体に沿って流れる冷却ガス流が旋回流によって乱される不具合を防止することができる。
【0058】
請求項記載の本発明によれば、第1傾斜面は平面であって、冷却ガス通路の軸線は第1傾斜面に垂直であるので、冷却ガス通路をドリルなどの機械加工によって容易に形成することができる。これによって、冷却ガス通路の製作性が向上する。
【0061】
請求項記載の本発明によれば、バーナ装置には燃焼筒が設けられており、燃焼筒は燃焼筒本体に配置された複数の突起と、突起に形成される冷却ガス通路とからなる冷却構造を備えているので、高負荷で燃焼が行われても燃焼筒の熱損傷を防止することができ、バーナ装置全体の耐用寿命を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である冷却構造を備える燃焼筒の主要部の構成を簡略化して示す斜視図である。
【図2】図1に示す燃焼筒を備えるバーナ装置の主要部の構成を簡略化して示す断面図である。
【図3】図2に示すバーナ装置の全体構成を簡略化して示す断面図である。
【図4】燃焼筒の外周から見た周方向展開図である。
【図5】図1の切断面線V−Vから見た断面図である。
【図6】図1のVI−VIから見た側面図である。
【図7】冷却ガス通路の軸線と燃焼筒本体の軸線との関係を示す平面図である。
【図8】突起および冷却ガス通路の製作方法を説明するための斜視図である。
【図9】燃焼筒本体の希釈孔付近の冷却構造を簡略化して示す斜視図である。
【図10】冷却ガス通路の軸線と燃焼筒本体の軸線との他の関係を示す平面図である。
【図11】本発明の他の実施の形態である冷却構造を備える燃焼筒の構成を簡略化して示す斜視図である。
【図12】従来の典型的な筒体の冷却構造の構成を簡略化して示す斜視図である。
【図13】従来の典型的な他の筒体の冷却構造の構成を簡略化して示す斜視図である。
【符号の説明】
11 バーナ装置
20 内筒体
22 外筒体
24 燃焼筒
25 燃焼筒本体
30 ノズル体
38 突起
39 冷却ガス通路
58 主ノズル孔
60 ガス導入孔
63 希釈孔
65 第1冷却構造
66 第2冷却構造
68 点火プラグ
70 導出筒

Claims (4)

  1. 高温ガスが筒体本体の内周面または外周面のいずれか一方に接触して流れ、筒体本体のいずれか他方の表面に沿って冷却ガスが供給される冷却構造において、
    筒体本体の前記他方の表面に周方向および軸線方向に間隔をあけて複数の突起が点在して設けられ、さらに各突起は筒体本体の周方向および軸線方向にずらして配置され、
    各突起には、筒体本体の軸線方向に沿って延び、かつ冷却ガス流の下流側に向かうにつれて筒体本体の軸線に近付くように傾斜して延びる冷却ガス通路が形成され、
    前記筒体本体の温度の高い部分には、前記突起が残余の温度の低い部分よりも単位面積当りの分布密度を大きくして設けられ
    前記突起は、冷却ガス流の上流側に臨み、冷却ガス流の下流側になるにつれて半径方向外方になるように傾斜する第1傾斜面と、
    第1傾斜面の冷却ガス流の下流側の端部に連なり、冷却ガス流の下流側になるにつれて半径方向内方になるように傾斜する第2傾斜面とを有し、
    冷却ガス通路は、第1傾斜面に臨んでほぼ垂直に形成され、冷却ガス通路によって筒体本体内に内周面に沿って層状の長さが形成され、これら冷却ガス通路が形成される各突起は、筒体本体に周方向および軸線方向にずれて形成されることを特徴とする冷却構造。
  2. 高温ガスが筒体本体の内周面または外周面のいずれか一方に接触して流れ、筒体本体のいずれか他方の表面に沿って冷却ガスが供給される冷却構造において、
    筒体本体の前記他方の表面に周方向および軸線方向に間隔をあけて複数の突起が点在して設けられ、さらに各突起は筒体本体の周方向および軸線方向にずらして配置され、
    各突起には、筒体本体の軸線方向に沿って延び、かつ冷却ガス流の下流側に向かうにつれて筒体本体の軸線に近付くように傾斜して延びる冷却ガス通路が形成され、
    前記冷却ガス通路は、筒体本体の軸線を含む仮想平面に対して交差する軸線を有し、
    前記突起は、冷却ガス流の上流側に臨み、冷却ガス流の下流側になるにつれて半径方向外方になるように傾斜する第1傾斜面と、
    第1傾斜面の冷却ガス流の下流側の端部に連なり、冷却ガス流の下流側になるにつれて半径方向内方になるように傾斜する第2傾斜面とを有し、
    冷却ガス通路は、第1傾斜面に臨んでほぼ垂直に形成され、冷却ガス通路によって筒体本体内に内周面に沿って層状の長さが形成され、これら冷却ガス通路が形成される各突起は、筒体本体に周方向および軸線方向にずれて形成されることを特徴とする冷却構造。
  3. 前記第1傾斜面は平面であって、
    冷却ガス通路の軸線は、第1傾斜面に垂直であることを特徴とする請求項1または2記載の冷却構造。
  4. 燃料ガスを噴出する主ノズル孔およびパイロットノズル孔を有するノズル体と、
    ノズル体を外囲して設けられ、内流路を規定する内筒体であって、ノズル体と内筒体との間には内流路に連なる導入流路が規定されており、さらに内筒体の周壁にガス導入孔が主ノズル孔に対向して前記導入流路を挟んで形成される内筒体と、
    内筒体の半径方向外方に間隔をあけて設けられ、外流路を規定する外筒体と、
    外筒体の半径方向外方に間隔をあけて設けられる燃焼筒であって、筒体本体の外周面に周方向および軸線方向に間隔をあけて複数の突起が点在して設けられ、さらに前記突起は筒体本体の周方向および軸線方向にずらして配置され、各突起には筒体本体の軸線方向に延び、かつ冷却ガス流の下流側に向かうにつれて燃焼筒本体の軸線に近付くように傾斜して延びる冷却ガス通路が形成される燃焼筒とを含み、
    冷却ガス通路は、第1傾斜面に臨んでほぼ垂直に形成され、冷却ガス通路によって筒体本体内に内周面に沿って層状の長さが形成され、これら冷却ガス通路が形成される各突起は、筒体本体に周方向および軸線方向にずれて形成されることを特徴とするバーナ装置
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