JP3819272B2 - Dehumidifying rotor and dehumidifying device using the same - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、除湿ロータおよびそれを用いた除湿装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
除湿装置として、ハニカム状あるいはコルゲート状の吸着材からなる除湿ロータに対し、被除湿空気を透過させ、吸着材に被除湿空気中の水分を吸着させることにより上記被除湿空気を除湿するものがある。この除湿装置では、除湿ロータを2つのゾーンに分割し、そのうちの一つが除湿行程を行うとき、もう一つが、加熱された空気を透過させて吸着材から水分を除去させて吸着能力を回復させる再生行程を行い、除湿ロータを連続的に回転させることにより、吸着材が吸着行程と再生行程を交互に経るようになっている。
【0003】
図4は上記除湿装置の最も基本的なものの構成例を示したものである。この除湿装置において、除湿ロータ101は、再生ゾーン102と吸着ゾーン103に分けられ、ゆっくりと回転しながら両ゾーン102,103が吸着行程と再生行程とを繰り返し通過している。空調室106からの戻り空気RAの一部と取り入れた外気(被除湿空気)OAは、吸着行程で給気ファン104によって吸着ゾーン103に入り、ここで除湿された後、冷却コイル105にて顕熱を除去されて適当な温度まで冷却され、その後に除湿空気SAとして空調室106へ供給される。一方、空調室106からの戻り空気RAの一部は、加熱コイル107で所定の温度まで加熱された後、再生行程で再生ゾーン102に入り、除湿ロータ101の吸着材を再生し、排気ファン108にて排気EAとして屋外へ排出される。
【0004】
上記除湿装置においては、除湿ロータ101の再生行程を終えて除湿行程に入った再生ゾーン102または吸着ゾーン103の吸着材は、再生に用いた高温空気により高温となっており、これが吸着反応を阻害するため、被除湿空気OAによって吸着材の温度が下がるまでは十分な除湿が行われず、結果として、上記高温部分を通過した被除湿空気OAは除湿されないまま除湿ロータ101を通過することとなり、除湿装置全体での除湿性能が満足に発揮されない。
【0005】
そこで、特開平06−000320号公報に示されている従来技術においては、除湿ロータを3つのゾーンに分け、再生行程の次に、外気を透過させ吸着材の温度を下げるパージ行程を追加することにより、吸着材が高温のまま除湿行程に入るのを防止して、上記基本的な構成例の除湿装置における問題点の解消を図っている。
【0006】
図5はこの従来技術を用いた除湿装置の構成例を示したものである。この除湿装置おいて、除湿ロータ201は再生ゾーン202、パージゾーン203および吸着ゾーン204の3つのゾーンに分けられ、ゆっくりと回転しながら、それらのゾーン201,202,203が吸着行程、再生行程、パージ行程を繰り返し通過している。空調室207からの戻り空気RAの一部と取り入れ外気OAは、給気ファン205によって、その一部が吸着行程で吸着ゾーン204に入り、ここで除湿された後、冷却コイル206にて適当な温度まで冷却された後、空調室207に除湿空気SAとして供給される。一方、給気ファン205を出た残りの空気は、パージゾーン203に入ってパージ行程で吸着材から熱を奪って温度が上昇し、さらに加熱コイル208で昇温され、再生ゾーンに入って再生行程で吸着材を再生した後、排気ファン209で排気EAとして外気へ排出される。空調室207からの戻り空気RAのうち、給気ファン205に至らなかった分は、そのまま排気EAとして外気へ排出される。
【0007】
また、特開2000−337661号公報に示されている従来技術においては、除湿ロータを4つのゾーンに分け、再生ゾーンの次に熱回収ゾーンを設け、それに続く吸着ゾーンの次に予熱ゾーンを設け、熱回収ゾーンと予熱ゾーンとを管路で回路状に結び、その管路の途中に循環ファンを設けて空気を循環させることにより、熱回収ゾーンで吸着材を予冷すると共に熱回収を行い、予熱ゾーンでその熱を使って吸着材を予熱し、上記基本的な構成例の除湿装置における問題点を改善するだけでなく、エネルギーの有効活用を図っている。
【0008】
図6はこの従来技術を用いた除湿装置の構成例を示したものである。この除湿装置において、除湿ロータ301は再生ゾーン302、熱回収ゾーン303、吸着ゾーン304および予熱ゾーン305の4つに分けられ、ゆっくりと回転しながら、それらのゾーンが吸着行程、予熱行程、再生行程、熱回収行程を繰り返し通過している。取り入れ外気OAは給気ファン306によって吸着ゾーン304に入って除湿された後、冷却コイル307にて適当な温度まで冷却されて空調室308に供給される。空調室308からの戻り空気RAは加熱コイル309で昇温された後、再生ゾーン302に入って吸着材を再生した後、排気ファン310で屋外へ排気EAとして排出される。熱回収ゾーン303を通る空気は、再生のために高温になった吸着材から熱を奪って高温となり、循環ファン311で予熱ゾーン305に送られ、そこで吸着材と熱交換を行い、熱回収ゾーン303で得た熱を吸着材に伝え、再び熱回収ゾーン303に至る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、一般に吸着反応は発熱反応であるため、吸着ゾーン204,304では吸着反応に伴って吸着材の温度が上昇し、これが吸着反応を阻害するので、除湿装置としての性能を低下させる問題は、上記いずれの従来技術をもってしても十分に解決されていなかった。
また、熱回収ゾーン303と予熱ゾーン305とを回路状に接続した前記後者の従来技術の場合、熱回収ゾーン303および予熱ゾーン305においては循環空気が吸着材に直接接触するため、顕熱だけでなく潜熱をも回収してしまい、やはり除湿装置としての性能を低下させる問題があった。
【0010】
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたもので、除湿ロータ内部に冷却用の流路を設け、吸着行程において吸着熱を除去し吸着材を低温に保つことにより、吸着材の性能を最大限に引き出し、被除湿空気を効率的に乾燥させることができ、また、顕熱だけを熱回収することにより熱の有効活用を図りつつ除湿性能を向上させることができる除湿ロータおよびそれを用いた除湿装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る除湿ロータは、円筒形からなるシャフト部と、このシャフト部の外周部に設けられた吸着材とを備え、被除湿空気を前記シャフト部の軸方向に沿って前記吸着材の中を通過させることによって前記被除湿空気を除湿する除湿ロータであって、前記吸着材に、前記シャフト部の軸方向に沿い放射方向に向けられて、前記吸着材を前記シャフト部の周方向に分割するスリットが形成されており、
前記シャフト部の内部に、その中心から放射方向に向けられた仕切板によって、前記スリットと同数に分割されたチャンバが設けられ、前記チャンバは、前記シャフト部の外周部にあけられた軸方向に長い長穴を介して、対応する前記スリットに個別に連絡されて前記吸着材の外周部に通じており、前記スリットは、前記吸着材の外周部と前記チャンバとの間において、前記吸着材を冷却または加熱する流体を、前記吸着材と直接接触させずに前記シャフト部の径方向に流すための流路として構成されていることを特徴とする。
【0012】
この除湿ロータにおいては、除湿ロータの吸着材の内部に、シャフト部の内側から吸着材の外周部に通じる流体の流路を設けたので、該流路に対して、被処理空気と同等かそれ以下の温度の流体を冷却流体として通過させることによって、吸着反応に伴う吸着熱が除湿ロータの吸着ゾーンから除去され、吸着材の温度が冷却流体の温度程度まで低下され、これにより、吸着の反応温度が上昇するという阻害要因が除去され、除湿ロータの吸着性能が大幅に上昇される。
【0013】
上記除湿ロータにおいて、前記スリットの両側の前記吸着材に面する部分に、湿気が容易に透過せずに熱が容易に透過できる隔壁を、上記吸着材に接触して設けることが好ましい(請求項2)。
【0014】
また、本発明の請求項3に係る除湿装置は、請求項1または2に記載された除湿ロータを組み込み、かつ該除湿ロータの回転方向に沿って再生ゾーン、熱回収ゾーン、吸着ゾーンおよび予熱ゾーンを順に設けた除湿装置であって、前記シャフト部の軸方向に沿って前記吸着ゾーンに前記被除湿空気を送り込むとともに、前記吸着材を冷却する冷却用流体を、前記吸着ゾーンに配される前記チャンバに送り込み、前記チャンバに連絡されたスリットを介して前記吸着材の外周部から外方に排出することを特徴としている。
また、本発明の請求項4に係る除湿装置は、請求項1または2に記載された除湿ロータを組み込み、かつ該除湿ロータの回転方向に沿って再生ゾーン、熱回収ゾーン、吸着ゾーンおよび予熱ゾーンを順に設けた除湿装置であって、前記熱回収ゾーンに配される前記チャンバと、前記予熱ゾーンに配される前記チャンバとを連絡する連絡用部材を備え、前記除湿ロータのうち前記熱回収ゾーンに配される領域に形成された前記スリットから、前記シャフト部の径方向内方に熱回収用流体を取り込み、この熱回収用流体を予熱用流体として前記連絡用部材を介して前記予熱ゾーンに送り込み、この送り込まれた予熱用流体を予熱後流体として前記予熱ゾーンに配される前記スリットを介して前記吸着材の外周部から排出し、この排出された予熱後流体を加熱して再生用流体として前記シャフト部の軸方向に沿って前記再生ゾーンを通過させて外方に排出することを特徴とする。
【0015】
この除湿装置によれば、除湿ロータの複数の流路が熱回収ゾーンと予熱ゾーン通過するとき、それらの両ゾーンを同時に通過するもの同士の流路が連絡されるので、それらの流路の熱回収ゾーン側から予熱ゾーン側へ流体を流体移送手段によって流すことにより、熱回収ゾーンで回収した熱が予熱ゾーンに伝えられて、吸着材との間で潜熱の授受がなく顕熱だけが熱交換されるため、熱が有効活用されると共に除湿装置の除湿性能が高められる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について添付図面を参照して説明する。
図1、図2において、1は本発明の一実施の形態に係る除湿装置であり、本発明の一実施の形態に係る除湿ロータ2を備えている。
上記除湿ロータ2は、円筒状のシャフト部3の周囲にハニカム状あるいはコルゲート状の吸着材4を保持して構成されている。該吸着材4は、上記シャフト部3の軸方向に沿い、かつ放射方向に向けられた4つ以上(図2の例では16個)のスリット5によってシャフト部3の周方向に16個に分割されており、それらの分割部分は、シャフト部3の周方向において順次吸着ゾーン4a,予熱ゾーン4b、再生ゾーン4c、熱回収ゾーン4dとして使用されるようになっている。上記吸着材4の外形は全体として円筒面状に形成されており、その外周部は、円弧状の外周板2aによって囲まれ、吸着材4をシャフト部3の軸方向に通過する流体が外周側へ流れないようになっている。
【0017】
上記吸着ゾーン4aにはスリット5で8個に分割された吸着材4が、予熱ゾーン4bにはスリット5で2個に分割された吸着材4が、再生ゾーン4cにはスリット5で4個に分割された吸着材4が、予熱ゾーン4dにはスリット5で2個に分割された吸着材4がそれぞれ対応するようになっている。各スリット5の両側には、金属板等の水分を通しにくく熱を伝え易い材料で作られた伝熱板(隔壁)6,6が吸着材4に接触して設けられており、スリット5に空気等の流体を流すことにより、該流体とスリット5の周辺の吸着材4との熱交換が直接接触によらないで可能になっている。上記スリット5のシャフト部3の軸方向における両端部は閉鎖板(図示せず)で閉じられている。
【0018】
また、上記シャフト部3の内部には、その中心から放射方向に向けた仕切板3aによってスリット5と同数に分割されたチャンバ7が設けられており、各チャンバ7は、それぞれ、シャフト部3の外周にあけた軸方向に長い長穴を介して、対応するスリット5に個別に連絡されて、吸着材4の外周部に通じている。上記シャフト部3の吸着材4の側方に突出した両端部が、上記吸着材4の外径と略同一の外径を有する一対の扁平な円筒状の側部チャンバ部材8,9の中心に設けた内筒10,11に嵌合されて、該側部チャンバ部材8,9に除湿ロータ2が周方向に回転可能に支持されている。
【0019】
上記側部チャンバ部材8,9は、除湿ロータ2の両側を閉鎖すると共に、内側に内筒10,11の周部から放射方向に向けて設けた仕切板8a,9aによって側部チャンバ12,13が設けられている。すなわち、一方の側部チャンバ部材8には、上記除湿ロータ2の各ゾーン4a,4b,4c,4dに対応して、被除湿空気入口チャンバ12a、空チャンバ12b、再生空気出口チャンバ12c、空チャンバ12dが順に配置され、他方の側部チャンバ部材9には、上記除湿ロータ2の各ゾーン4a,4b,4c,4dに対応して、被除湿空気出口チャンバ13a、空チャンバ13b、再生空気入口チャンバ13c、空チャンバ13dが順に配置されている。
そして、上記一方の側部チャンバ部材8には被除湿空気入口チャンバ12aと再生空気出口チャンバ12cの内部にそれぞれ連絡する接続管14a,14bが設けられ、他方の側部チャンバ部材9には被除湿空気出口チャンバ13aと再生空気入口チャンバ13cの内部に連絡する接続管15a,15bが設けられている。
【0020】
さらに、上記一方の側部チャンバ8の内筒10における外側へ突出した部分には、内部に上記仕切板8a,9aの位置に対応して仕切板10aが中心から放射方向に設けられており、冷却空気入口チャンバ16aと、その周方向における両側に隣接して予熱空気入口チャンバ16bおよび熱回収空気出口チャンバ16dとが配置され、予熱空気入口チャンバ16bと熱回収空気出口チャンバ16dとが内筒10の外端部に設けた蓋板(図示せず)または配管17で連絡されている。なお、他方の側部チャンバ部材9の内筒11の外端部は蓋板(図示せず)で閉鎖されている。なお、予熱空気出口チャンバ16bと熱回収空気出口チャンバ16dとの間は、外端部が閉鎖された空チャンバ16cとなっている。
【0021】
上記除湿ロータ2の外周部には、これを取り囲むようにして円環筒状の流体用チャンバ18が設けられている。該流体用チャンバ18には、上記側部チャンバ部材8の被除湿空気入口チャンバ12aに対応する位置に、半円環筒状の空間を有する冷却空気出口チャンバ18aが区画され、その周方向における両側に隣接した位置に、予熱空気出口チャンバ18bと熱回収空気入口チャンバ18dがそれぞれ区画されている。なお、予熱空気出口チャンバ18bと熱回収空気入口チャンバ18dの周方向の隣接側は円弧状の連結板18cで連結されている。
また、上記除湿ロータ2は、その外周部の一端側に設けたプーリと油圧モータ、電動機等の駆動手段19のプーリとに巻き掛けたベルト20を介して、駆動手段19の駆動力によって、上記流体用チャンバ18と各側部チャンバ部材8,9に対してゆっくりと回転するようになっている。
【0022】
さらに、上記一方の側部チャンバ部材8の接続管14aには、給気ファン(流体移送手段)21で外気(被除湿空気)OAを被除湿空気入口チャンバ12a内に導入する配管22が接続され、該配管22の給気ファン21の下流側は、分岐管22aによって上記内筒10内の冷却空気入口チャンバ16aに接続されている。上記他方の側部チャンバ部材9の接続管15aは、除湿ロータ2の吸着材4を介して上記接続管14aに連絡されると共に、配管24によって冷却コイル23を介して空調室25に連絡されている。
【0023】
また、上記他方の側部チャンバ部材9の接続管15bは、配管26によって加熱コイル27を介して上記予熱空気出口チャンバ18bに連絡されると共に、除湿ロータ2の吸着材4を介して上記接続管14bに連絡され、該接続管14bには排気ファン(流体移送手段)28を有する配管29が接続されている。上記予熱空気出口チャンバ18bは除湿ロータ2の吸着材4を経て上記シャフト部3のチャンバ7から上記内筒10の予熱空気入口チャンバ16bに連絡されている。
【0024】
また、上記熱回収空気入口チャンバ18dは、外気を内部に導入する配管30が接続されると共に、該内部が除湿ロータ2のスリット5を経て上記シャフト部3のチャンバ7から上記内筒10の熱回収出口チャンバ16dに連絡され、さらに、上記配管17を介して予熱空気入口チャンバ16bに連絡されている。上記冷却空気出口チャンバ18aは、除湿ロータ2のスリット5を介して上記冷却空気入口チャンバ16aに連絡されると共に、配管31によって屋外へ開放されている。上記空調室25には余剰空気を屋外へ排出するダクト32が設けられている。
【0025】
次に、前記構成の除湿ロータ2およびこれを用いた除湿装置1の作用について説明する。
前記除湿装置1を使用して空調室25の除湿を行う場合には、上記駆動手段19を作動させて除湿ロータ2をゆっくりと回転させると共に、給気ファン21と排気ファン28を作動させる。給気ファン21の作動により、外気OAの一部(被除湿空気)は、配管22によって接続管14aから一方の側部チャンバ部材8の被除湿空気入口チャンバ12aに入り、除湿ロータ2の吸着ゾーン4aの吸着材4と接触されて除湿されて後、他方の側部チャンバ部材9の被除湿空気出口チャンバ13aから接続管15aを経て配管24に流入される。該配管24に流入した空気は、冷却コイル23で冷却された後除湿空気SAとして空調室25に供給される。
また、外気OAの他の一部は、分岐管22aによって上記一方の側部チャンバ部材8の冷却空気入口チャンバ16aに入り、除湿ロータ2の内筒10のチャンバ7を経て上記吸着ゾーン4aのスリット5内に流れ、該吸着ゾーン4aの吸着材4と直接接触によらないで間接的に熱交換された後、上記冷却空気出口チャンバ18aから配管31によって屋外へ排気EAとして排出される。
【0026】
また、別の外気OAの一部は、配管30によって熱回収空気入口チャンバ18dを経て熱回収ゾーン4dのスリット5に流れ、該熱回収ゾーン4dの吸着材4と間接的に熱交換して、該吸着材4を冷却すると共に自体が加熱されて後、上記シャフト部3のチャンバ7から上記一方の側部チャンバ部材8の内筒10の熱回収空気出口チャンバ16dに至り、配管17によって予熱空気入口チャンバ16bに入り、さらに、上記シャフト部3のチャンバ7から除湿ロータ2の予熱ゾーン4bにおけるスリット5に流れ、予熱ゾーン4bの吸着材4と間接的に熱交換して該吸着材4を予熱した後、予熱空気出口チャンバ18bを経て配管26によって加熱コイル27に送られる。
【0027】
上記加熱コイル27に送られた空気は、そこで加熱された後、接続管15bから他方の側部チャンバ部材9の再生空気入口チャンバ13cに入り、除湿ロータ2の再生ゾーン4cの吸着材4と直接接触して該吸着材を加熱しその水分を蒸発して再生する。吸着材4を再生した空気は、排気ファン28によって吸引されて再生空気出口チャンバ12cから接続管14bと配管29を経て排気EAとして屋外へ排出される。除湿装置1からの給気により空調室25で余剰になった空気は、ダクト32によって直接屋外へ排気EAとして排出される。
【0028】
一般に、吸着材の水分の吸着量は、吸着材表面における相対湿度のみの関数として近似することができ、図3に示すように、相対湿度に対して吸着量は単調に増加する特性を有している。再生ゾーンにおいて吸着量qAまで再生された吸着材に、相対湿度φBである状態Bの空気を被除湿空気として接触させた場合、吸着させ得る水分量は吸着材1kgあたり(qB−qA)kgとなる。同様に、状態Bよりも高い相対湿度φCである状態Cの空気を被除湿空気として接触させた場合、吸着させ得る水分量は吸着材1kgあたり(qC−qA)kgとなり、状態Bよりも多くの水分を吸着させることができる。つまり、相対湿度がより高い状態の被除湿空気を吸着材表面に接触させると、吸着材の性能が高まり、また、吸着材の状態と被除湿空気の状態との差が大きくなることから、吸着速度も高まるということができる。
【0029】
上記実施の形態に係る除湿装置1においては、例えば、被除湿空気である外気OAを乾球温度35°C、相対湿度55%とし、この空気を除湿ロータ2の吸着ゾーン4aに導入したとすると、上記のように、吸着ゾーン4aをその中に設けたスリット5を通過する外気OAにより冷却するため、吸着ゾーン4aの温度を乾球温度を40°C程度に抑えることが可能であり、この場合、吸着ゾーン4aに導入された被除湿空気は相対湿度が42%程度となる。
しかし、図5、図6に示す従来技術の除湿装置における除湿ロータ201,301では、吸着ゾーン204,304を冷却する機構を持たないため、それらの吸着ゾーン内部の温度は乾球温度60°C程度まで上昇する。このとき、被除湿空気は加熱と除湿により相対湿度が16%以下となる。
したがって、上記実施の形態に係る除湿装置1によれば、吸着ゾーン4aを冷却流体で冷却することによって、従来の除湿装置によるよりも、相対湿度がより高い状態の被除湿空気を吸着材表面に接触させることができ、吸着材4の性能を高め、結果として除湿ロータ2の吸湿性能を高めることができる。
【0030】
次に、上記実施の形態に係る除湿装置1の熱回収ゾーン4dにおける熱回収の作用効果について説明する。
図7に示す従来技術の除湿装置においては、熱回収ゾーン303と予熱ゾーン305で循環空気が吸着材に直接接触する状態で熱回収と予熱を行っているので、顕熱だけでなく、潜熱も回収することとなる。つまり、熱回収ゾーン303では、再生された高温かつ乾燥した状態の吸着材に、予熱ゾーン305からの戻り空気が導入されるが、一般にこの戻り空気は再生された吸着材の表面における空気よりも絶対湿度が高いことから、熱回収ゾーン303において吸着反応が起こり、吸着材の乾燥度が下がることとなり、これが除湿装置全体の性能を低下させる。このことは、熱回収ゾーン303に対して予熱ゾーン305からの戻り空気を導入する場合に限らず、外気を導入する場合や空調室308からの戻り空気を導入する場合など、殆どの場合において発生する。
【0031】
これに対して、上記実施の形態に係る除湿装置においては、除湿ロータ2の熱回収ゾーン4dと予熱ゾーン4bでは、それらの中に導入され各スリット5を除湿ロータ2の直径方向に流れる外気OAが、各スリット5の両側に設けた伝熱板6a,6aを介して間接的に吸着材4と接触するようになっているので、外気OAと吸着材4とが直接接触せず、潜熱の熱交換は行われないことから、熱回収ゾーン4dにおいて吸着反応は起こらず、吸着材4の乾燥度は再生ゾーン4cで再生された好適な状態に維持されたままであり、上記従来技術の除湿装置におけるような不都合は生じることがなく、除湿装置1の全体の性能を向上させることができる。
【0032】
なお、以上の実施の形態においては、吸着ゾーン4aを冷却する流体に外気OAを用いたが、被除湿空気と温度が同等かそれ以下の流体であれば外気OAに限るものではない。例えば、空調室や低温倉庫などからの排気、冷水、河川等から得る冷却水などを用いることができる。
【0033】
また、前記実施の形態においては、除湿ロータ2のシャフト部3を全体として円筒状に形成したが、シャフト部3の形状は、これに限らず、吸着材4を装着する部分を横断面が多角形の筒状に形成してもよい。また、上記シャフト部3を両側部チャンバ部材8,9の内筒10、11に嵌合して除湿ロータ2を回転可能に支持する構成にしたが、除湿ロータ2を回転可能に支持する構成は、これに限らず、上記シャフト部3を両側部チャンバ部材8,9の外側に突き出して、別途に用意した支持部材に回転可能に支持したり、除湿ロータ2の外周部を両側部チャンバ部材8,9や流体用チャンバ18に回転可能に支持する構成としてもよい。また、除湿ロータ2をその外周に設けたプーリと駆動手段19のプーリとにベルトを巻き掛けて回転させるようにしたが、プーリとベルトに代えてチェーンホイールとチェーンを使用してもよく、除湿ロータ2の外周にリングギヤを設け、これに噛み合わせたピニオンギヤを駆動手段で回転させて除湿ロータ2を回転させるようにしてもよい。
【0034】
さらに、前記実施の形態においては、除湿ロータ2のスリット5の個数を16個として吸着材4の分割数も16個とすると共に、両側部チャンバ部材8,9に、分割された吸着材4の4個分に相当する位置に吸着ゾーン4aを、その両隣接部の吸着材2個分に相当する位置に予熱ゾーン4bと熱回収ゾーン4dを、これらの予熱ゾーン4bと熱回収ゾーン4dの間の吸着材2個分に相当する位置に再生ゾーン4cを、それぞれ区画する仕切板8a,9aを設けたが、除湿ロータ2のスリット5や吸着材4の分割数は、上記に限らず、4個以上であればいずれの数であってもよく、各ゾーン4a,4b,4c,4dを区画する仕切板8a,9aの位置も、吸着材4の上記各個数に相当する位置に限らず、他の適宜個数に相当する位置であってもよい。この場合、吸着ゾーン4aに相当する区画が一番広く、続いて再生ゾーン4cに相当する区画が広くなるようにするのが好ましい。
【0035】
また、前記実施の形態においては、熱回収ゾーン4dから予熱ゾーン4bに流す外気OAを、配管30,熱回収空気入口チャンバ18d、熱回収ゾーン4d、熱回収空気出口チャンバ16d、配管17、予熱空気入口チャンバ16b、配管17、予熱ゾーン4b、予熱空気出口チャンバ18bの順に流れるようにしたが、これに代えて、配管17を除くと共に熱回収空気入口チャンバ18dと予熱空気入口チャンバ16bとを配管で連絡させ、配管30を上記熱回収空気出口チャンバ16dに接続し、また、配管26の上流側を上記予熱空気入口チャンバ16bに連絡させることにより、熱回収ゾーン4dにおいて外気OAを除湿ロータ2の内側から外側へ流し、予熱ゾーン4bにおいて外気OAを除湿ロータ2の外側から内側へ流れるようにすることもできる。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1に記載の除湿ロータによれば、除湿ロータの吸着材の内部に、シャフト部の内側から吸着材の外周部に通じる流体の流路を設けたので、該流路に対して、被処理空気と同等かそれ以下の温度の流体を冷却流体として通過させることによって、吸着反応に伴う吸着熱を除湿ロータの吸着ゾーンから除去し、吸着材の温度を冷却流体の温度程度まで低下させることができ、除湿ロータの吸着性能を大幅に上昇させることができる。
【0037】
請求項2に記載の除湿ロータによれば、スリットによって流体の通過する流路の表面積を大きく形成することができて、吸着材と熱交換面積を広くすることができると共に、スリットの両側に設けた隔壁によって上記流体と吸着材との直接接触による潜熱の熱交換を確実に防止することができる。
【0038】
請求項4に記載の除湿装置によれば、除湿ロータの複数の流路が熱回収ゾーンと予熱ゾーン通過するとき、それらの両ゾーンを同時に通過するもの同士の流路が連絡されるので、それらの流路の熱回収ゾーン側から予熱ゾーン側へ流体を流体移送手段によって流すことにより、熱回収ゾーンで回収した熱を予熱ゾーンに伝えて吸着材との間で顕熱だけを熱交換させることができるため、熱の有効活用を図りつつ除湿装置の除湿性能を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る除湿装置の一実施の形態を示す系統図である。
【図2】 同じく要部の分解図である。
【図3】 一般的な吸着材における相対湿度と吸着量の関係を示す線図である。
【図4】 基本的な除湿装置の構成例を示す系統図である。
【図5】 従来の除湿装置の一例を示す系統図である。
【図6】 従来の除湿装置の他の例を示す系統図である。
【符号の説明】
1 除湿装置 2 除湿ロータ
3 シャフト部 4 吸着材
4a 吸着ゾーン 4b 予熱ゾーン
4c 再生ゾーン 4d 熱回収ゾーン
5 スリット 6 伝熱板(隔壁)
7 チャンバ 8,9 側部チャンバ部材
10、11 内筒 12a 被除湿空気入口チャンバ
12c 再生空気出口チャンバ 13a 被除湿空気出口チャンバ
13c 再生空気入口チャンバ
14a,14b,15a,15b 接続管
16b 予熱空気入口チャンバ 16d 熱回収空気出口チャンバ
17 分岐管 18a 冷却空気出口チャンバ
18b 予熱空気出口チャンバ 18d 熱回収空気入口チャンバ
19駆動手段 21 給気ファン(流体移送手段)
23 冷却コイル 25 空調室
27 加熱コイル 28 排気ファン(流体移送手段)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a dehumidifying rotor and a dehumidifying device using the same.
[0002]
[Prior art]
Some dehumidifying devices dehumidify the dehumidified air by allowing the dehumidified air to permeate the dehumidifying rotor made of a honeycomb or corrugated adsorbent and allowing the adsorbent to adsorb moisture in the dehumidified air. . In this dehumidifying device, the dehumidifying rotor is divided into two zones, and when one of them performs the dehumidifying process, the other allows the heated air to permeate and remove moisture from the adsorbent to restore the adsorption capacity. By performing the regeneration process and continuously rotating the dehumidification rotor, the adsorbent is alternately subjected to the adsorption process and the regeneration process.
[0003]
FIG. 4 shows an example of the most basic configuration of the dehumidifier. In this dehumidifier, the
[0004]
In the above dehumidifying apparatus, the adsorbent in the
[0005]
Therefore, in the prior art disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 06-000320, the dehumidification rotor is divided into three zones, and after the regeneration process, a purge process is performed that allows the outside air to pass therethrough and lowers the temperature of the adsorbent. Thus, the adsorbent is prevented from entering the dehumidifying process at a high temperature, and the problem in the dehumidifying apparatus of the basic configuration example is solved.
[0006]
FIG. 5 shows an example of the configuration of a dehumidifier using this prior art. In this dehumidifier, the
[0007]
In the prior art disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 2000-337661, the dehumidification rotor is divided into four zones, a heat recovery zone is provided next to the regeneration zone, and a preheating zone is provided next to the adsorption zone. The heat recovery zone and the preheating zone are connected in a circuit form by a pipeline, and a circulating fan is provided in the middle of the pipeline to circulate the air, thereby precooling the adsorbent in the heat recovery zone and recovering the heat, The heat is used to preheat the adsorbent in the preheating zone to improve the problems in the dehumidifier of the basic configuration example described above and to make effective use of energy.
[0008]
FIG. 6 shows an example of the configuration of a dehumidifying device using this prior art. In this dehumidifier, the
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
However, since the adsorption reaction is generally an exothermic reaction, the temperature of the adsorbent rises with the adsorption reaction in the
Further, in the case of the latter prior art in which the
[0010]
The present invention has been made in view of such problems, and by providing a cooling flow path inside the dehumidifying rotor and removing the heat of adsorption during the adsorption process to keep the adsorbent at a low temperature, the performance of the adsorbent is maximized. A dehumidification rotor that can efficiently pull out the air to be dehumidified and efficiently dry the sensible heat and improve the dehumidification performance while effectively utilizing heat by recovering only the sensible heat, and the same It aims at providing a dehumidification apparatus.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problem, a dehumidifying rotor according to claim 1 of the present invention includes:A cylindrical shaft portion and an adsorbent provided on the outer periphery of the shaft portion,A dehumidification rotor that dehumidifies the dehumidified air by passing the dehumidified air through the adsorbent along the axial direction of the shaft portion;The adsorbent is formed with a slit that is directed in a radial direction along the axial direction of the shaft portion and divides the adsorbent in the circumferential direction of the shaft portion,
A chamber divided into the same number as the slit is provided in the shaft portion by a partition plate directed radially from the center thereof, and the chamber is formed in an axial direction opened in an outer peripheral portion of the shaft portion. Via a long slot, the corresponding adjoining slit is individually communicated with the outer periphery of the adsorbent, and the slit passes the adsorbent between the outer periphery of the adsorbent and the chamber. The cooling or heating fluid is configured as a flow path for flowing in the radial direction of the shaft portion without directly contacting the adsorbent..
[0012]
In this dehumidifying rotor, a fluid flow path leading from the inside of the shaft portion to the outer peripheral portion of the adsorbing material is provided inside the adsorbing material of the dehumidifying rotor. By passing a fluid of the following temperature as a cooling fluid, the heat of adsorption accompanying the adsorption reaction is removed from the adsorption zone of the dehumidification rotor, and the temperature of the adsorbent is lowered to the temperature of the cooling fluid, thereby causing the adsorption reaction. The obstruction factor that the temperature rises is removed, and the adsorption performance of the dehumidifying rotor is significantly increased.
[0013]
In the dehumidification rotor,SaidIt is preferable to provide a partition wall in contact with the adsorbent on the both sides of the slit so as to allow heat to pass through without easily transmitting moisture (Claim 2).
[0014]
Further, a dehumidifying device according to
A dehumidifying apparatus according to claim 4 of the present invention incorporates the dehumidifying rotor according to
[0015]
According to this dehumidifier, when the plurality of flow paths of the dehumidification rotor pass through the heat recovery zone and the preheating zone, the flow paths of those passing through both zones are communicated with each other. By flowing the fluid from the recovery zone side to the preheating zone side by the fluid transfer means, the heat recovered in the heat recovery zone is transmitted to the preheating zone, and no sensible heat is exchanged with the adsorbent, and only sensible heat is exchanged. Therefore, the heat is effectively utilized and the dehumidifying performance of the dehumidifying device is enhanced.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
1 and 2, reference numeral 1 denotes a dehumidifying device according to an embodiment of the present invention, which includes a
The
[0017]
The
[0018]
Further, inside the
[0019]
The
The one
[0020]
Furthermore, a
[0021]
An annular cylindrical
Further, the
[0022]
Further, a
[0023]
The connecting
[0024]
The heat recovery
[0025]
Next, the operation of the
When the dehumidifying device 1 is used to dehumidify the
Further, another part of the outside air OA enters the cooling
[0026]
Further, a part of the other outside air OA flows through the heat recovery
[0027]
After the air sent to the
[0028]
In general, the amount of moisture adsorbed by the adsorbent can be approximated as a function of only the relative humidity on the surface of the adsorbent, and as shown in FIG. 3, the amount of adsorption monotonously increases relative to the relative humidity. ing. When the air in the state B having the relative humidity φB is brought into contact with the adsorbent regenerated up to the adsorption amount qA in the regeneration zone as the dehumidified air, the amount of water that can be adsorbed is (qB−qA) kg per kg of the adsorbent. Become. Similarly, when the air in the state C having a relative humidity φC higher than that in the state B is brought into contact as the dehumidified air, the amount of moisture that can be adsorbed is (qC−qA) kg per 1 kg of the adsorbent, which is larger than in the state B. Of water can be adsorbed. In other words, if the dehumidified air with a higher relative humidity is brought into contact with the adsorbent surface, the performance of the adsorbent increases, and the difference between the adsorbent condition and the dehumidified air condition increases. It can be said that the speed is also increased.
[0029]
In the dehumidifying apparatus 1 according to the above embodiment, for example, it is assumed that the outside air OA as dehumidified air has a dry bulb temperature of 35 ° C. and a relative humidity of 55%, and this air is introduced into the
However, since the
Therefore, according to the dehumidifying apparatus 1 according to the above-described embodiment, by desorbing the
[0030]
Next, the effect of heat recovery in the
In the conventional dehumidifier shown in FIG. 7, heat recovery and preheating are performed in a state where the circulating air is in direct contact with the adsorbent in the
[0031]
On the other hand, in the dehumidifying device according to the above embodiment, in the
[0032]
In the above embodiment, the outside air OA is used as the fluid for cooling the
[0033]
Moreover, in the said embodiment, although the
[0034]
Further, in the above-described embodiment, the number of
[0035]
In the above embodiment, the outside air OA flowing from the
[0036]
【The invention's effect】
As described above, according to the dehumidifying rotor of the first aspect of the present invention, the fluid flow path leading from the inside of the shaft portion to the outer peripheral portion of the adsorbing material is provided inside the adsorbing material of the dehumidifying rotor. By passing a fluid having a temperature equal to or lower than the air to be treated as a cooling fluid through the flow path, the heat of adsorption accompanying the adsorption reaction is removed from the adsorption zone of the dehumidifying rotor, and the temperature of the adsorbent is set. The temperature can be lowered to the temperature of the cooling fluid, and the adsorption performance of the dehumidifying rotor can be significantly increased.
[0037]
According to the dehumidifying rotor according to
[0038]
Claim 4According to the described dehumidifying device, when the plurality of flow paths of the dehumidification rotor pass through the heat recovery zone and the preheating zone, the flow paths of those passing through both the zones are communicated with each other. By flowing the fluid from the heat recovery zone side to the preheating zone side by the fluid transfer means, the heat recovered in the heat recovery zone can be transferred to the preheating zone and only sensible heat can be exchanged with the adsorbent, The dehumidifying performance of the dehumidifying device can be enhanced while effectively utilizing heat.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a system diagram showing an embodiment of a dehumidifying apparatus according to the present invention.
FIG. 2 is an exploded view of the main part of the same.
FIG. 3 is a diagram showing the relationship between relative humidity and adsorption amount in a general adsorbent.
FIG. 4 is a system diagram showing a configuration example of a basic dehumidifying device.
FIG. 5 is a system diagram showing an example of a conventional dehumidifying device.
FIG. 6 is a system diagram showing another example of a conventional dehumidifier.
[Explanation of symbols]
1
3 Shaft 4 Adsorbent
4a Adsorption zone 4b Preheating zone
4c
5
10, 11
12c Regenerative
13c Regenerative air inlet chamber
14a, 14b, 15a, 15b Connecting pipe
16b Preheated
17
18b Preheated
19 Driving means 21 Air supply fan (fluid transfer means)
23
27
Claims (4)
前記吸着材に、前記シャフト部の軸方向に沿い放射方向に向けられて、前記吸着材を前記シャフト部の周方向に分割するスリットが形成されており、
前記シャフト部の内部に、その中心から放射方向に向けられた仕切板によって、前記スリットと同数に分割されたチャンバが設けられ、
前記チャンバは、前記シャフト部の外周部にあけられた軸方向に長い長穴を介して、対応する前記スリットに個別に連絡されて前記吸着材の外周部に通じており、
前記スリットは、前記吸着材の外周部と前記チャンバとの間において、前記吸着材を冷却または加熱する流体を、前記吸着材と直接接触させずに前記シャフト部の径方向に流す流路として構成されていることを特徴とする除湿ロータ。 The dehumidifying device includes a cylindrical shaft portion and an adsorbent provided on an outer peripheral portion of the shaft portion, and the dehumidifying air is passed through the adsorbing material along the axial direction of the shaft portion. A dehumidifying rotor for dehumidifying air,
The adsorbent is formed with a slit that is directed in a radial direction along the axial direction of the shaft portion and divides the adsorbent in the circumferential direction of the shaft portion,
A chamber divided into the same number as the slits is provided in the shaft portion by a partition plate directed radially from the center thereof,
The chamber is individually connected to the corresponding slit through an elongated hole in the axial direction opened in the outer peripheral portion of the shaft portion, and communicates with the outer peripheral portion of the adsorbent.
The slit is configured as a flow path for allowing a fluid that cools or heats the adsorbent between the outer periphery of the adsorbent and the chamber to flow in the radial direction of the shaft portion without directly contacting the adsorbent. A dehumidification rotor characterized by being made .
前記シャフト部の軸方向に沿って前記吸着ゾーンに前記被除湿空気を送り込むとともに、
前記吸着材を冷却する冷却用流体を、前記吸着ゾーンに配される前記チャンバに送り込み、前記チャンバに連絡されたスリットを介して前記吸着材の外周部から外方に排出することを特徴とする除湿装置。A dehumidifying device in which the dehumidifying rotor according to claim 1 or 2 is incorporated, and a regeneration zone, a heat recovery zone, an adsorption zone, and a preheating zone are provided in this order along the rotation direction of the dehumidifying rotor,
While sending the dehumidified air to the adsorption zone along the axial direction of the shaft portion,
A cooling fluid for cooling the adsorbent is fed into the chamber arranged in the adsorption zone, and is discharged outwardly from an outer peripheral portion of the adsorbent through a slit connected to the chamber. Dehumidifier.
前記熱回収ゾーンに配される前記チャンバと、前記予熱ゾーンに配される前記チャンバとを連絡する連絡用部材を備え、
前記除湿ロータのうち前記熱回収ゾーンに配される領域に形成された前記スリットから、前記シャフト部の径方向内方に熱回収用流体を取り込み、
この熱回収用流体を予熱用流体として前記連絡用部材を介して前記予熱ゾーンに送り込み、
この送り込まれた予熱用流体を予熱後流体として前記予熱ゾーンに配される前記スリットを介して前記吸着材の外周部から排出し、
この排出された予熱後流体を加熱して再生用流体として前記シャフト部の軸方向に沿って前記再生ゾーンを通過させて外方に排出することを特徴とする除湿装置。A dehumidifying device in which the dehumidifying rotor according to claim 1 or 2 is incorporated, and a regeneration zone, a heat recovery zone, an adsorption zone, and a preheating zone are provided in this order along the rotation direction of the dehumidifying rotor,
A communication member that communicates between the chamber disposed in the heat recovery zone and the chamber disposed in the preheating zone;
From the slit formed in the region disposed in the heat recovery zone of the dehumidifying rotor, the heat recovery fluid is taken inward in the radial direction of the shaft portion,
This heat recovery fluid is sent as a preheating fluid to the preheating zone via the connecting member,
The preheating fluid sent in is discharged from the outer periphery of the adsorbent as the preheated fluid through the slit disposed in the preheating zone,
The dehumidifying device is characterized in that the discharged preheated fluid is heated and passed through the regeneration zone along the axial direction of the shaft portion as a regeneration fluid and discharged outward .
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