JP3817609B2 - シールド掘進工事障害物の電食利用劣化方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シールド工法による地中トンネル掘削推進工事において、シールド掘進路を遮る地中障害物及び/または地中構築物の障壁を電食作用を利用して劣化させる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、シールド工法または推進工法で地中掘削推進を行なう際に、進路を遮る地下障害物があった場合、その障害物周辺に仮設立坑を構築し、人力で撤去するか、または地上やシールド機の機内からその障害物周辺の地盤に切羽形成のための改良を行ない、その切羽に出て人力で撤去する方法が取られている。
【0003】
しかし、何れの方法であってもシールド推進工程を中断しなければならない問題があった。また、人力作業に伴う安全性の問題と、作業に伴うコストの問題があった。
【0004】
この解決のため、本発明者は、地下障害物及び発進到着立坑の電食による破壊貫通方法を提案している(特開2001−90473号公報)。しかし、予め、電食部分の構造材内部に電食用の電極構造と、電解質溶液の充填部を備えることが必要であった。このため、予め特殊資材を準備しなければならない問題と、コストがかかる問題があった。また、一般工事で埋設された地中障害物には適用できない問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前述の問題に鑑みてなされたものであり、シールド工法による地中トンネル掘削推進工事において、シールド掘進路を遮る地中障害物及び/または地中構築物の障壁を特殊資材を用いることなく、シールド機前面を外部電極として劣化させる方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明のシールド掘進工事障害物の電食利用劣化方法は、シールド工法による地中トンネル掘削推進工事において、シールド掘進路を遮る地中障害物及び/または地中構築物の障壁を劣化させる方法であって、前記障壁とシールド機の前面の間に電解質溶液充填部を形成し、電解質溶液を注入し、前記障壁を構成する鋼鉄芯材を陽極とし、シールド機前面装置を陰極として電圧を印加して、前記鋼鉄芯材をアノード溶解により電食して脆性化させ、シールド掘進路を遮る障壁をシールド機で掘削破壊可能な強度及び構造に劣化させることを特徴とする。
【0007】
この発明によれば、シールド掘進路を遮る地中障害物及び/または地中構築物の障壁を特殊資材を用いることなく、シールド機前面を外部電極として劣化させることができる。このため、地上からの障害物の撤去や、シールド機前面切羽作業による撤去に比較し、コストをかけずに短期間で安全にシールド掘進を行なうことができる。
【0008】
また、前記電解質溶液充填部は、シールド掘進路を遮る地中障害物及び/または地中構築物の障壁の直前までシールド機が掘進到着したとき、シールド機の内部から周囲地盤を改良して電解質溶液を充填可能に形成すると共に、前記障壁表面を洗浄して障壁表面が電解質溶液に接触するように形成することを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、電食のための電解質溶液充填部の形成を地中作業で行なうことができる。このため、地上部の環境に左右されずまた、地上が道路の場合、一部の交通遮断による障害などを発生させることがない。なお、シールド機内部からの周囲地盤改良方法は、シールド機本体壁部から地盤にたいして放射状に削孔を行ない、その削孔から地盤改良材を高圧注入して、シールド機前部から地中障害物までを円筒状の止水層帯として電解質溶液充填部とする。また、シールド機前面から高圧噴射手段を備えた障害物洗浄装置15により電解質溶液充填部の地中障害物表面を洗浄する。
【0010】
また、前記シールド機前面装置は、シールド機のカッターディスク本体であることを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、地中障害物の電食のための電極を、シールド機のカッターディスクとする。このため、別途電極資材を必要とせず、電極設置のコスト、工程を削減することができる。
【0012】
また、前記シールド機前面装置は、シールド機の発進立坑のエントランス部に予め設けられた導電性の円盤と補強材から構成され、シールド機と絶縁された電極であることを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、予め発進立坑を造築し、シールド機発進のエントランス部に、電極を配設することができる。このため、シールド機の据付けと同時に鏡切りを電食で開始することができる。
【0014】
また、電解質溶液充填部は、電解質溶液の注入管と、電解質溶液を回収する排液回収管と、排気管とを備え、電解質溶液及び電食により発生する水酸化物及びガスを回収・排気することを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、地中障害物及び/または地中構築物の構造材、補強材の電食を促進する電解質溶液を供給し、水酸化鉄などの廃液を排出させて回収処理することができる。このため、環境汚染を防止することができる。
【0016】
また、前記地中構築物の障壁は、シールド機の通過部分に電解質溶液が充填可能な空間を形成した鋼鉄芯材で構成することを特徴とする。
【0017】
この発明によれば、発進立坑等が、SMW壁、RC壁、鋼殻壁、ケーソン壁であっても、その補強材のH型鋼に通電可能な空間を設けることにより電食を効率的に行なうことを可能とすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて詳細に説明する。
【0019】
図1は、本発明のシールド掘進工事障害物の電食利用劣化方法の実施の形態の模式図で、(a)は、シールド掘進トンネルと進行方向の地中障害物の関係を示す図、(b)は、本発明の方法で地中障害物を劣化させる際のシールド機と地中障害物の要部を示す模式図である。
【0020】
図1(a)は、地中2を掘進するシールド機4が地中障害物3に掘進予定の進路6aを遮られた状態を示す。この図では、シールド機4が地中障害物3に接近した後、僅かに後退した状態を示す。Aはシールド機4の先端周囲を地盤改良して電解質溶液充填部を形成する範囲を示す。
【0021】
図1(b)は、地中障害物3を劣化させる際のシールド機4と地中障害物3周辺の要部を示す。
【0022】
図において、地盤改良部7は、地中障害物3に接し、シールド機前面装置4aの周囲の地盤を電解質溶液がもれない地質に改良して電解質溶液充填部8を形成する。シールド機4またはシールド掘進トンネル6内部には、電解質溶液供給回収装置11と、直流電源装置20を設ける。
【0023】
電解質溶液11bは、電解質溶液供給回収装置11からポンプ11aで送液口16aに送って電解質溶液充填部8に供給する。また、回収口16bから地中障害物の電食廃液を回収する。12は送液管、13は排液管である。14は排気管、14aはその排気バルブである。
【0024】
直流電源装置20の正極に接続した陽極側電線20aは、地盤改良部7に開けた削孔7aに挿入し、地中障害物3に接続させる。また、シールド機前面装置4aに直流電源装置20の負極に接続した陰極側電線20bを接続して電圧を印加する。電圧を印加されたシールド機4のカッターディスク本体が陰極となり、地中障害物3の鋼鉄芯材が陽極となり、電解質溶液を介して電食現象いわゆるアノード溶解を起こし、鋼鉄芯材が劣化する。
【0025】
この図で、シールド機前面装置4aは、シールド機に装備されたカッターディスク本体である。15は障害物洗浄装置である。図では、地中障害物3に接続した陽極側電線20aを一本のみ図示したが複数接続することが望ましい。また、地中障害物3の状況、或いはシールド機の状況によっては、地上から陽極側電線20aを地中障害物3に接続可能な状況であれば、地上からの接続にしてもよい。
【0026】
図2は、本発明のシールド機掘進工事障害物の電食利用劣化方法の工程を説明する図である。
【0027】
▲1▼シールド推進工程では、地中障害物3に向けてシールド機4が掘進し、掘進するたびセグメント5でシールド掘進トンネル6を形成している。ここで1は地上、2は地中を示す。
【0028】
▲2▼は電解質溶液充填部形成工程を示す。地中障害物3に当接直前まで掘進したシールド機4を僅かに後退させ、シールド機4の内部から外周に向けて削孔7aを行ない、地盤改良材供給装置10からの地盤改良材7bを高圧で注入して、シード機前面の周囲地盤を電解質溶液がもれない地質の地盤改良部7とする。この工程でシールド機4前面と、地中障害物3の間に円筒状の電解質充填部8を形成する。また、シールド機前面から高圧噴射手段を備えた障害物洗浄装置15(図1参照)により電解質溶液充填部8の地中障害物3表面を洗浄する。
【0029】
次に▲3▼電解質溶液充填工程で、シールド機4またはシールド掘進トンネル6内部に電解質溶液供給回収装置11を設置し、電解質溶液11bをポンプ11aで送液口16aから電解質溶液充填部8に供給する。このとき、電解質溶液充填部8にあった掘削泥土は回収口16bから排出され、電解質溶液11bに交換される。
【0030】
次に▲4▼電食工程で、シールド機4またはシールド掘進トンネル6内部に直流電源装置20を設置し、陽極側電線20aを削孔7aに挿入し、地中障害物3に接続させる。次に、シールド機前面装置4aに陰極側電線20bを接続して電圧を印加する。陽極側電線20aの挿入と地中障害物3への接続は、削孔7aに先端にビットを取付けた被覆PE管を挿入して地中障害物3へ先端を食込むように接続する方法で確実に行なうことができる(図示せず)。
【0031】
電圧を印加されたシールド機4のカッターディスク本体が陰極となりと、地中障害物3の鋼鉄芯材が陽極となり、電解質溶液11bを介して電食現象を起こし、鋼鉄芯材が劣化する。この電食工程では電解質溶液11bをポンプ11aで送液口16aから電解質溶液充填部8に供給すると共に回収口16bから地中障害物3の電食廃液を回収する。
【0032】
次に▲5▼地中障害物破壊掘進工程で、劣化された地中障害物3aをシールド機のカッターディスクで破壊貫通させて掘進する。
【0033】
▲6▼通過工程で、地中障害物3を貫通するセグメント5を組立てシールド掘進トンネル6を完成させる。
【0034】
以上説明したように、本発明のシールド掘進工事障害物の電食利用劣化方法は、シールド掘進路を遮る地中障害物及び/または地中構築物の障壁を特殊資材を用いることなく、シールド機前面を外部電極として劣化させることができる。
【0035】
次に、前記地中障害物がシールド機の発進立坑である場合の実施の形態を説明する。図3から図5は、鋼矢板の土留め壁で造築された発進立坑に本発明を適用した実施の形態であって、図3は平面視した断面図、図4は、地上設備の配置を含む側面視した断面図、図5は、発進坑口を正面視した断面図である。
【0036】
図3に示す発進立坑30は、鋼矢板土留め壁31により四方の壁を形成し、支保工32により支持された立坑で、シールド機4が組立てられた発進口に坑口コンクリート33でエントランス部が形成されている。坑口コンクリート33とシールド機4の隙間はエントランスパッキン33aで密閉されている。
【0037】
シールド機4の前面に、陰極部34を配設して、カッターディスクとの間には土圧保持用の充填材35を充填する。前記陰極部34はその周囲に電圧を印加する電極端子34aを備える。鋼矢板土留め壁31と陰極部との間には電解質溶液11bを充填する電解質溶液充填部8を形成する。
【0038】
シールド機4の後方には、発進のための反力支保工32aが設けられ、反力壁32bとジャッキ(図示せず)を介して設けられている。
【0039】
図4は、鋼矢板の土留め壁31で造築された発進立坑に本発明を適用した実施の形態の、地上設備の配置を含む側面視した断面図である。図3と同一の符号の説明は省略する。
【0040】
発進立坑30の地上に、電解質溶液供給回収装置11を設け、送液管12で電解質溶液充填部8に電解質溶液11bを供給して充填する。また、電解質溶液充填部8の下方に廃液管13を接続して、循環ポンプ11aにより電食廃液を回収する。
【0041】
さらに、発進立坑30の地上に、直流電源装置20を設け、鋼矢板土留め壁31に陽極側電線20aを接続する。また、前記陰極部34の電極端子34aに陰極側電線20bを接続して電圧を印加する。
【0042】
電圧を印加された陰極部34と鋼矢板土留め壁31が、電解質溶液11bを介して電食現象を起こし、陰極部34に対面する鋼矢板土留め壁31部分が溶解劣化する。
【0043】
図5は、図4の発進坑口を正面視した断面図である。鋼矢板土留め壁31の内側に設けられた坑口コンクリート33には、シールド機4が発進するエントランス部が丸く開口し、鋼矢板土留め壁31に電解質溶液充填部8挟んで対面した陰極部34が設けられる。
【0044】
坑口コンクリート33内部には、陰極部34に接続する電極端子34aと、電解質溶液充填部8への送液管12と、排液管13とが埋め込まれている。その他、電食による発生ガスを回収する排気管14と、電解質溶液11bを攪拌するための圧縮空気を吹き込むためのエアーレーション口12aを備える。
【0045】
次に、図6に示す、H型鋼を補強材に用いたソイルセメント土留め壁を用いた発進立坑60の実施の形態を説明する。
【0046】
図6(a)に示すソイルセメント土留め壁60は、杭芯材としてH型鋼62を用い、その周囲をソイルモルタル61が充填されている。この実施の形態では、電食部分の杭芯材に、電解質溶液が充填可能な空間を形成した電食用H型鋼62aを用いる。
【0047】
図6(b)は、前記電食用H型鋼62aの断面図である。電食用H型鋼62aは、通常のH型鋼のHの上下開口に鋼板62cを溶接して内部を空間とした構造とする。
【0048】
図3から図6で説明した発進立坑への実施の形態では、陰極部34をエントランス部に設ける形態を示したが、シールド機のカッターディスク本体を陰極部として実施することもできることは本発明の技術的思想から申すまでもない。シールド機本体を陰極とする際は、発進立坑30とシールド機本体を絶縁状態で設置すればよい。すなわち、図4に示す発進架台30aに絶縁材を介してシールド機4を塔載させるなどの方法を取る。
【0049】
【発明の効果】
本発明のシールド掘進工事障害物の電食利用劣化方法は以下のような効果を奏する。
【0050】
シールド掘進路を遮る地中障害物及び/または地中構築物の障壁を特殊資材を用いることなく、シールド機前面を外部電極として劣化させることができる。このため、地上からの障害物の撤去や、シールド機前面切羽作業による撤去に比較し、コストをかけずに短期間で安全にシールド掘進を行なうことができる。
【0051】
また、この発明によれば、電食のための電解質溶液充填部の形成を地中作業で行なうことができる。このため、地上部の環境に左右されずまた、地上が道路の場合、一部の交通遮断による障害などを発生させることがない。
【0052】
また、地中障害物の電食のためシールド機のカッターディスクを陰極電極とするため、別途電極資材を必要とせず、電極設置のコスト、工程を削減することができる。
【0053】
さらに、予め発進立坑を造築し、シールド機発進のエントランス部に、陰極電極を配設することができる。このため、シールド機の据付けと同時に鏡切りを電食で開始することができる。
【0054】
またさらに、地中障害物及び/または地中構築物の構造材、補強材の電食を促進する電解質溶液を供給し、水酸化鉄などの廃液を排出させて回収処理することができる。このため、環境汚染を防止することができる。
【0055】
さらにまた、発進立坑等が、SMW壁、RC壁、鋼殻壁、ケーソン壁であっても、その補強材のH型鋼に通電可能な空間を設けることにより電食を効率的に行なうことを可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシールド掘進工事障害物の電食利用劣化方法の実施の形態の模式図で、(a)は、シールド掘進トンネルと進行方向の地中障害物の関係を示す図、(b)は、本発明の方法で地中障害物を劣化させる際のシールド機と地中障害物の要部を示す模式図である。
【図2】本発明のシールド機掘進工事障害物の電食利用劣化方法の工程を説明する図である。
【図3】鋼矢板の土留め壁で造築された発進立坑に本発明を適用した実施の形態の平面視した断面図である。
【図4】鋼矢板の土留め壁で造築された発進立坑に本発明を適用した実施の形態の、地上設備の配置を含む側面視した断面図である。
【図5】図4の発進坑口を正面視した断面図である。
【図6】(a)はH型鋼を補強材に用いたソイルセメント土留め壁を用いた発進立坑60の実施の形態を示す図、(b)は、電食用H型鋼の断面図である。
【符号の説明】
1 地上
2 地中(地下)
3 地中障害物または地中構築物
3a 劣化された地中障害物
4 シールド機
4a シールド機前面装置(カッターディスク)
5 セグメント
6 シールド推進トンネル
6a 掘進予定
7 地盤改良部
7a 削孔
7b 地盤改良材
8 電解質溶液充填部
11 電解質溶液供給回収装置
11a 循環ポンプ
11b 電解質溶液
12 送液管
12a エアレーション口
13 排液管
14 排気管
14a 排気バルブ
15 障害物洗浄装置
16a 送液口
16b 回収口
20 直流電源装置
20a 陽極側電線
20b 陰極側電線
30 発進立坑
31 鋼矢板土留め壁
32 支保工
32a 反力支保工
32b 反力壁
33 坑口コンクリート
33a エントランスパッキン
34 陰極部
34a 電極端子
35 土圧保持用充填材
60 ソイルセメント土留め壁
61 ソイルモルタル
62 H型鋼
62a 電食用H型鋼
62c 鋼板
Claims (6)
- シールド工法による地中トンネル掘削推進工事において、シールド掘進路を遮る地中障害物及び/または地中構築物の障壁を劣化させる方法であって、前記障壁とシールド機の前面の間に電解質溶液充填部を形成し、電解質溶液を注入し、前記障壁を構成する鋼鉄芯材を陽極とし、シールド機前面装置を陰極として電圧を印加して、前記鋼鉄芯材をアノード溶解により電食して脆性化させ、シールド掘進路を遮る障壁をシールド機で掘削破壊可能な強度及び構造に劣化させることを特徴とするシールド掘進工事障害物の電食利用劣化方法。
- 前記電解質溶液充填部は、シールド掘進路を遮る地中障害物及び/または地中構築物の障壁の直前までシールド機が掘進到着したとき、シールド機の内部から周囲地盤を改良して電解質溶液を充填可能に形成すると共に、前記障壁表面を洗浄して障壁表面が電解質溶液に接触するように形成することを特徴とする請求項1記載のシールド掘進工事障害物の電食利用劣化方法。
- 前記シールド機前面装置は、シールド機のカッターディスク本体であることを特徴とする請求項1記載のシールド掘進工事障害物の電食利用劣化方法。
- 前記シールド機前面装置は、シールド機の発進立坑のエントランス部に予め設けられた導電性の円盤と補強材から構成され、シールド機と絶縁された電極であることを特徴とする請求項1記載のシールド掘進工事障害物の電食利用劣化方法。
- 電解質溶液充填部は、電解質溶液の注入管と、電解質溶液を回収する排液回収管と、排気管とを備え、電解質溶液及び電食により発生する水酸化物及びガスを回収・排気することを特徴とする請求項1記載のシールド掘進工事障害物の電食利用劣化方法。
- 前記地中構築物の障壁は、シールド機の通過部分に電解質溶液が充填可能な空間を形成した鋼鉄芯材で構成することを特徴とする請求項1から5記載のシールド掘進工事障害物の電食利用劣化方法。
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