JP3815751B2 - フランジを有する容器の保持具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ジャム,アイスクリーム,プリン等の収納された外向きフランジを有する容器を、3個以上を1群として複数列に整列させ、その1群または数群を一括して係脱自在に保持するところの、厚紙等で形成された頂板部とその側辺部とのみから構成されている保持具に関する。
【0002】
【従来の技術】
厚紙等で形成された頂板部とその側辺部とのみからなる保持具としては、既に実開平4ー62663号公報等に示されるものが知られているが、何れも1列に配列した容器群を保持するものであり、容器数が多い場合は、保持具が長くなり持ち運びが不便となる問題が存する。
【0003】
また複数列に配列されたフランジ付き容器を保持する構造としては、容器のシール蓋片と保持具とを同一板材で形成し、容器の取り出しに際しては、該板材を容器間で切断しなければならず、内容物の種別を購入者の好みに合わせて組み合わせたり、保持されている容器中の1個のみを交換すること等が不可能であるという問題を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
各請求項の発明は、3個以上の容器を複数列に整列させて1群とし、その1群または数群を一括してフランジを利用して着脱自在に保持でき、持ち運びが便利であり、振動,異物との接触等による容器の脱落が生じ難く、保持されている容器の交換も可能で、構造が簡単であるにも拘らず保持力が強い保持具を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、請求項1の発明では、厚紙,合成樹脂板等の可撓性と、形状を保持しうる程度の剛性とを具備する板材で、保持具の主体部である頂板部と、その周縁に連続する周辺部とを構成した。
【0006】
頂板部は、少なくとも2列に、隣接して整列配置された複数の容器の全頂面を覆いうる広さとし、該頂板部と周辺部との接続部位には、対応位置の容器のフランジの一部を掛け留め係止するスリットを形成した。
【0007】
また前記頂板部の中央寄りの帯域において、隣接する2個の容器のフランジ間に形成される略V字状の間隙に対応する頂板部には、該隣接するフランジの一部を、各別に掛け留め係止する係止舌片をスリットにより区画形成して、頂板部とその周縁に連続する周辺部とのみにより保持板を構成した。
【0008】
前記構成において、周辺部が下垂するよう折曲されることにより、スリットの周辺部側の切断端が、容器のフランジを下側から支承して頂板部裏面に押し付け、また頂板部の係止舌片が下方へ折曲されることにより、該舌片上面のスリット縁が隣接する容器の略V字状の間隙を形成している各フランジ部分を下側から支承して頂板部裏面に押し付け、容器を係止する。
【0009】
しかも、容器の整列配置形状と頂板部の形状とにより、前記スリットと係止舌片との係止部位は、個々の容器のフランジに対し、周方向に間隔を存する複数箇所となり、容器の係止が強固となると共に、頂板部を形成している板材の可撓性により、前記係止は容易に解除できるので、係止されている容器の選択的な取り出し,交換等が容易であり、再係止される容器も、該板材の有する形状保持剛性により確実に保持される。
【0010】
また、頂板部と周辺部との接続部位のスリット間に内折線を形成し、該内折線より周辺部外端縁へ僅かに寄った位置に、該内折線と平行に、第2の内折線を設けることとした。
【0011】
第2の内折線の存在により、周辺部が頂板部に対し2重の内折線で下垂するよう折曲されるので、周辺部の下垂姿勢の保持能が高く、スリットによる容器フランジの係止状態が安定し、スプリングバックによる周辺部の上向き変位が良好に防止される。
【0012】
更に、頂板部と周辺部との接続部位に形成されているスリットを、容器のフランジの直径より僅かに短い長さを直径とする円弧形とし、該スリットの両端近傍を、前記接続部位の内折線に連続させると共に、該両端間の中央域を、第2の内折線を越えた位置まで延設することとした。
【0013】
このような構成により、図17に縦断面として示した容器201のごとく、アルミ箔のラミネートフィルム等よりなるトップシール202の周縁部が、逆截頭円錐形状に絞縮されたスカート部203を形成している場合でも、この容器201を、図16に示すごとく、確実に係止し、保持できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1および図2は、4個の容器を保持する保治具を示しており、厚紙製の保持具1は、略正方形の頂板部2と、その4周縁に一体に連続する周辺部3,4,5,6とで構成されている。
【0015】
図示の保持具1の頂板部2は、図1,図2に示されるごとく、2列に整列配置された外向きフランジを有する容器A,B,C,Dを1群として、その全頂面を覆いうる広さとされ、周辺部3,4,5,6はいずれも内折線7,8,9により、図2に示すごとく、頂板部2に対し垂直下方へ折曲されるよう連続させられている。
【0016】
前記内折線7,8,9の列線内には、各容器のフランジ外縁a,b,c,dに対応する位置に、該フランジ外縁より僅かに容器中心に寄った部分E,F、すなわちフランジ外縁a,b,c,dの一部を弦方向に横切る部分をそれぞれ有するスリット10ないし17が形成され、フランジ外縁a,b,c,dの各一部を掛け留め係止できるようにされている。
【0017】
また内折線7,8,9の位置には、周辺部3,4,5,6の外端縁側へ僅かに寄せて、内折線7,8,9と平行に、第2の内折線18,19,20が形成されており、この第2の内折線の端部は、スリット21により、前記スリット10ないし17に連続させられている。
【0018】
また頂板部2の中央寄りの帯域において、隣接する各2個の容器AとB,BとC,CとD,DとAの各組のフランジ間に形成される略V字状の間隙G,H,I,Jに対応する頂板部2には、各フランジ外縁aないしdの一部の間隙幅より広幅で、該フランジ外縁を各別に掛け留め係止する係止舌片22,23,24,25が、スリット26,27,28,29,30,31で区画形成されており、各係止舌片22ないし25は、前記略V字状の間隙G,H,I,Jの狭隘側で頂板部2に連続し、この部分に内折線32,33,34,35が形成されている。
【0019】
前記スリット26,27,28,29は、容器のフランジ外縁a,b,c,dより僅かに容器中心へ寄った位置に円弧形に形成され、スリット30,31はそれぞれ対向するスリット26と28および27と29の法線方向に形成されている。
【0020】
また前記内折線32,33,34,35は、既述のごとく略V字状の間隙G,H,I,Jの狭隘側に位置し、該部の間隙幅と概ね等長とされており、スリット26,27,28,29の両端は、略L字状に屈曲した部分36,37により内折線32,33,34,35に連続しており、この構造により、各係止舌片22,23,24,25の幅は、間隙G,H,I,Jの狭隘側の幅より広幅とされている。
【0021】
図1および2に示す保治具により、フランジを有する容器を保持させるには、外向きのフランジを有する4個の同寸の容器A,B,C,Dを1群として、各容器の中心位置が正四角形の各角部に位置するよう前後2列に整列配置し、上方から容器寸法に適合した形状に打抜き成形された保持具1の頂板部2を、容器群の全頂面を覆うよう重ね、4周の周辺部3,4,5,6を下方へ折曲すると同時に、係止舌片22,23,24,25を、その集合中心部分において下方へ押圧し、内折線32,33,34,35で折曲させ、スリット30,31で4分割されている各係止舌片22,23,24,25の先端部分をフランジ外縁a,b,c,dの下方側へ変位させる。
【0022】
前記周辺部3,4,5,6の下方への折曲により、スリットの周辺部側の切断端面が、容器のフランジ下面で、フランジ外縁a,b,c,dの一部を弦方向に横切る位置を占め、頂板部2のスリット10ないし17に臨む下面との間でフランジ外縁a,b,c,dの一部を確実に係止する。
【0023】
図1および2に示す保治具では、第2の内折線18,19,20においても周辺部3,4,5,6の折曲が生起するので、周辺部3,4,5,6のスプリングバックが良好に防止される。
【0024】
前記係止舌片22,23,24,25は、集合中心部分を下方へ押圧されることにより下方へ折曲され、その先端部分がフランジ外縁a,b,c,dの下方側へ変位させられると、各係止舌片22,23,24,25を区画形成しているスリット26,27,28,29が容器のフランジ外縁a,b,c,dより僅かに容器中心寄りに位置させられ、各係止舌片の幅が、隣接するフランジ外縁a,b,c,dの一部の間隙幅より広幅とされているので、各係止舌片側のスリットによる切断端面寄りの上面が、各フランジ外縁aないしdの一部の下面に当接し、頂板部2の下面との間で各フランジ外縁aないしdの一部を確実に係止する。
【0025】
図1,図2に示す保治具では、係止舌片22ないし25のスリット26ないし29と内折線32ないし35とは略L字状に屈曲した部分36,37で連続させられているので、係止舌片22ないし25の先端部分とフランジ外縁aないしdの近傍のフランジとの係止が確実に実現されるが、スリット26ないし29の内折縁32ないし35側の円弧端を屈曲させることなく、直接内折線32ないし35の両端に連続させてもよい。
【0026】
保持具1に係止され、保持されている個々の容器は、フランジ外縁a,b,c,dに近接したフランジ部分を円周方向に間隔を存した少なくとも3箇所以上で係止されるので、通常の保管,運搬等の使用態様における振動,衝撃等では係止が外れることなく確実に保持される。
【0027】
個々の容器は、手指で把持して下方へ引張るのみで、周辺部3,4,5,6のスリット部分の撓曲および係止舌片22,23,24,25の撓曲により容易に取り外せるし、取り外し位置に、別の容器のフランジ部分を挿入すれば、該別の容器の保持具1への係止が簡単に再現できる。
【0028】
図1,図2に示す保治具では、周辺部3,4,5,6の下垂長さが、短い同寸法のものとされているが、図3に示されるごとく、対称位置の周辺部38,39を他の対称位置の周辺部40,41より長い下垂長さのものとし、容器の保持安定性を高めてもよく、さらには周辺部40,41の下垂長さを周辺部38,39と同長としたり、いずれか1周辺部、隣接する2または3周辺部を長くしてもよく保持安定性のみでなく、印刷可能な面の増加により商品説明,広告等に使用することが可能となる。
【0029】
図1,図2および図3に示す保治具では、4個の容器を1群として係止し、保持しているが、図4は、8個の容器を係止し、保持するようにした保治具であり、頂板部42のKないしRで示す各位置が、2列に整列配置された容器に対応する位置であり、図4中符号YA,YBで示す領域が図1,図2に示す保治具の各部構造と概ね同一であり、領域X,Yの係止舌片群43と44の中間部に係止舌片群45を設け、図1,図2に示す保治具のスリット13,14の組またはスリット10,17の組の代わりとし、M,N,O,Pの各位置の容器の係止,保持力の不足を充足したものである。なお、符号Zは製造年月日等の視認用窓穴である。
【0030】
図5は3個の容器を1群として係止,保持する保治具であり、頂板部46の符号S,T,Uで示す各位置が正三角形平面内に整列配置された容器に対応する位置であり、頂板部46の中央帯域には、隣接する3個の容器に対応して3区分された係止舌片47,48,49が形成されている。
【0031】
図5に示す保治具においても、周辺部とスリット,内折線,個々の係止舌片等の構造は、図1,図2に示す保治具のものと同一構造とされている。
【0032】
図6は、6個の容器を正三角形平面内に整列配置し、略正三角形状の頂板部50と周辺部51,52,53との接続縁たる各内折線54,55,56,57の各列線内に、各3本のスリット58,59,60を形成すると共に、互いに隣接する各3個の容器の組、すなわち容器S,T,Vの組、T,U,Wの組、T,V,Wの組、V,W,Xの組の各容器で囲まれる中心部分の頂板部50に図5に示すものと同様の係止舌片群61,62,63,64を形成したものであり、各スリットおよび係止舌片の構造等は図5に示すものと同一である。
【0033】
図6に示す保治具の場合、容器S,U,Xは2個のスリットと2枚の係止舌片で係止されるのに対し、容器T,V,Wは1個のスリットと6枚の係止舌片で係止されており、各容器の係止力は概ね均等とされている。
【0034】
図7は、菱形平面内に4個の容器を整列配置した場合の保持具65を示しており、図1の保治具に比し2組の係止舌片群66,67が設けられているが、スリット,個々の係止舌片等の構造は基本的に図1,図5,図6に示すものと同一である。
【0035】
図8は、図7に示す保治具に比し、係止舌片68,69,70,71の構造のみが相違する保治具であり、個々の係止舌片が既述の各保治具のものに比し、長く形成されているが、基本構造,機能は既述の係止舌片と同一である。
【0036】
図9は、図8に示す保治具の係止舌片に代え頂板部72と、周辺部73群との連続部に形成したスリット74と同一構造のスリット75,76を容器A1,B1,C1,D1で囲まれた頂板部72の中央域に形成したものである。
【0037】
スリット75,76は、容器B1とD1とのフランジ外縁b1,d1を弦方向に横切る部分を、スリット74と同様に有すると共に、両スリット75,76の間にはスリット77が形成され、該スリット77の両端は、容器A1とC1とのフランジ外縁a1,c1より僅かに容器中心に寄った位置の弧状スリット78,79に連続させられている。
【0038】
図中符号80,81は内折線であり、スリット77で2分割された分割片82,83が頂板部72の下面側へ折曲されることにより、分割片82,83のスリット75,76,78,79による切断端面と頂板部72の裏面との間で各フランジ外縁を係止するもので、図8に示す係止舌片68ないし71の係止を一層強力としたものである。
【0039】
図10は、図8に示す保治具を、大径容器を保持できるように改良したものであり、頂板部84の周辺部85と86の間および周辺部87と88との間に小型の周辺部89,90を形成し、この周辺部89,90のスリット91,92により、対応位置の容器E1,F1の係止力の向上を図ったものである。
【0040】
図11は、図10に示す保治具よりも大径の容器を保持できるようにした保治具であり、菱形の頂板部93の長径端部94,95は、容器保持に全く寄与しないので該部を切除した保治具であり、その他の構造は寸法以外は図7に示す保治具と概ね同一である。
【0041】
図12は、図10に示す保治具を比較的小型,軽量の容器保持用に改良したものであって、菱形の頂板部96の4隅角部にのみ、スリットを有する周辺部97,98,99,100を形成したものでスリットや係止舌片等の構造は、図1,図7等に示すものと同一構造である。
【0042】
図13は、正五角形平面内に5個の容器を整列配置した場合の保治具であり、各周辺部101とそのスリット102等の構造は、寸法,配置は異なるものの基本構造としては、図1,図7等に示すものと同一であり、ただ係止舌片103が容器の集合中心に対応する頂板部を5分割して形成されている点で図1,図7に示す保治具のものと相違している。
【0043】
図14は台形平面内に5個の容器を整列配置した場合の保治具であり、頂板部104は鋭角をなす隅角部を除いた略台形とされ、各辺部に周辺部が形成され、頂板部中央域の、容器間隙部に対応する位置に係止舌片が形成されており、周辺部のスリットおよび係止舌片等の基本構造は、図1,図6等に示されるものと同一である。
【0044】
図15は、本発明の一実施例を示し、頂板部と周辺部との接続部位に形成されたスリットが上述のものとは異なるものであり、頂板部204の周縁に周辺部205が連続されている構造は、上述の保持具と同一であり、頂板部204が、隣接して整列配置された容器群の全頂面を覆いうる広さのものであることも上述の保持具と同一である。
【0045】
図15に示す実施例では、スリット206が、図17に示す容器201のフランジ207の直径より僅かに短い長さを直径とする円弧形とされている。
【0046】
頂板部204は、内折線208で周辺部205に接続され、この内折線208より周辺部205の外端縁209側へ僅かに寄った位置に、第2の内折線210が設けられている。
【0047】
前記スリット206の両端211,212の近傍が内折線208に連続させられ、両端211,212の間の中央域213は、第2の内折線210を越えた位置まで延設させられている。
【0048】
図示例ではスリット206の両端211,212が内折線208に連続しているが、スリット206は、内折線208を僅かに越えて頂板部204側へ延設されていてもよい。
【0049】
スリット206の中央域213は、図示例では、その中央に、第2の内折線210と平行する直線縁部214,215と、その間の矩形の突起部216を有しているが、スリット206としては、一連の円弧形であってもよい。
【0050】
図15に示す構造のスリット206を有する保持具は、既述のように、図17に縦断面として示される容器201の係止,保持に極めて有効である。この容器201は、アルミ箔ラミネートフィルム等よりなる保形剛性が比較的大きいトップシール202を有しており、トップシール202は、周縁部を下方へ絞縮されて逆截頭円錐形状のスカート部203を有している。
【0051】
このスカート部203は、下向きテーパ面たる逆円錐形状であるため、図1に示されるごときスリット10ないし17の形状では、係止が符号217で示すスカート部203の上端部近くで行われることとなり、逆円錐形状のため、軽い外力の作用でも外れる可能性が大きく、係止,保持が不安定となる恐れが存する。
【0052】
これに対し、図15に示すスリット206では、周辺部205のスリット切断端面218が、逆円錐形状のスカート部203の長い範囲の円弧面に沿って係合し、スリット206の中央域213では、スカート部203の比較的下方の絞縮されて小径となった部分に係合するので、スリット切断端面218による係止,保持が確実に行われる。
【0053】
なお、スリット206の中央域213に図15に示すごとく、直線縁部214,215と突起部216とが形成されていると、中央域213とスカート部203との係止抵抗が増大され、係止が確実となる。
【0054】
図18,図19,図20および図21は、それぞれ、係止舌片の異なる実施例を示しており、図18に示す各係止舌片は、側縁105,106を直線縁とした点で、図1に示す係止舌片と相違している。
【0055】
図19に示す係止舌片は、各係止舌片の先端部を、角形打抜き窓107に臨ませたものである。
【0056】
図20に示す係止舌片は、エ字状のスリット108,109,110により大形の係止舌片111,112と小形の係止舌片113,114に区分したものである。
【0057】
図21に示す係止舌片は、各係止舌片を内側へ折曲させる各内折線115を幅Wの広幅のものとし、図22に示されるごとく内折線115の幅部分で、容器のフランジ外縁116を安定的に支承,係止できるようにしたものである。
【0058】
各係止舌片の側縁は図18に示す直線縁の側縁105,106や図19に示す凹円弧側縁117,118に限定されるものではなく、波形縁,凸弧縁等任意の形状に選定できる。
【0059】
【発明の効果】
請求項1の発明によると、外向きフランジを有する容器を、3個以上1群として複数列に整列配置し、1枚の保持具で確実に係止し、保持でき、佳良な外観で、持ち運びを便利にしうる効果がある。
【0060】
個々の容器は、外向きフランジの外縁部分を、少なくとも3箇所以上の周方向に間隔を存した位置で、スリットと係止舌片とにより頂板部裏面に押圧,係止されるので、常態使用時の振動等では脱落が生じないよう確実に保持される効果を奏する。
【0061】
しかも厚紙,合成樹脂板等の可撓性と、保形剛性とを具備する板材を用い、スリットと係止舌片とにより容器を係止するものであるから、保持されている個々の容器の着脱が容易であり、保持される容器の組み替え,交換等を自由に行いうる効果を有する。
【0062】
また、第2の内折線により、周辺部がく字形に折曲された形状となりうるので、頂板部と周辺部との接続部位の内折線部分にスプリングバックが生じたとしても、周辺部のスリット端縁が非係止位置へ変位することを良好に防止し、容器の係止,保持を常に確実に実現できる効果を生ずる。
【0063】
更に、円弧形のスリットの中央域が、第2の内折線を越えた位置まで延設されており、周辺部のスリット端縁が、垂直投影で曲率半径の大きい長い弧を画くこととなり、スカート部が逆截頭円錐形状に絞縮されているトップシールを有する容器のスカート部の傾斜外面に良くなじみ、係止と保持とが確実となる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 4個の容器を保持できる保治具の展開平面図である。
【図2】 図1に示されるものの使用態様の斜視図である。
【図3】 図1に示すものの変形例を示す展開平面図である。
【図4】 8個の容器を保持できる保治具の一例の展開平面図である。
【図5】 3個の容器を保持できる保治具の一例の展開平面図である。
【図6】 6個の容器を保持できる保治具の一例の展開平面図である。
【図7】 4個の容器を保持できる別の保治具の展開平面図である。
【図8】 4個の容器を保持できる更に異なる保治具の展開平面図である。
【図9】 図8に示すものの変形例の展開平面図である。
【図10】 4個の容器を保持できる他の保治具の展開平面図である。
【図11】 4個の容器を保持できる別の保治具の展開平面図である。
【図12】 4個の容器を保持できる異なる保治具の展開平面図である。
【図13】 5個の容器を保持できる保治具の展開平面図である。
【図14】 5個の容器を保持できる別の保治具の展開平面図である。
【図15】 本発明の一実施例を適用した保持具の部分平面図である。
【図16】 図15に示す実施例の使用態様を示す保持具の部分断面斜視図であ
る。
【図17】 図15に示す保持具が適用される容器の一例の縦断面図である。
【図18】 係止舌片の実施の一例の略示平面図である。
【図19】 係止舌片の他の実施例の略示平面図である。
【図20】 係止舌片の別の実施例の略示平面図である。
【図21】 係止舌片の更に別の実施例の略示平面図である。
【図22】 図21に示すものの使用状態を示す略示縦断面図である。
【符号の説明】
1 保持具
2,204 頂板部
3〜6,205 周辺部
10〜17,206 スリット
7,8,9,208 内折線
18,19,20,210 第2の内折線
22〜25 係止舌片
26〜31 スリット
A〜D 容器
a〜d フランジ外縁
G〜J 間隙
Claims (1)
- 厚紙,合成樹脂板等の可撓性と保形剛性とを具備する板材で形成された保持具が、少なくとも2列に、隣接して整列配置された複数の容器群の全頂面を覆いうる頂板部と、頂板部の周縁に連続する周辺部とで構成されており、
前記頂板部と周辺部との接続部位には、対応位置の容器のフランジ外縁の一部を弦方向に横切るスリットが形成されていると共に、
前記頂板部の中央寄りの帯域において、隣接する各2個の容器の各組のフランジ外縁間に形成される略V字状の間隙に対応する頂板部には、該隣接するフランジ外縁の一部の間隙幅より広幅の係止舌片がスリットにより区画形成されており、
頂板部と周辺部との接続部位のスリット間に内折線が形成され、
該内折線より周辺部外端縁側へ僅かに寄った位置に、該内折線と平行に、第2の内折線が設けられており、
頂板部と周辺部との接続部位に形成されているスリットが、容器のフランジの直径より僅かに短い長さを直径とする円弧形とされ、該スリットの両端近傍が前記接続部位の内折線に連続させられ、該両端間の中央域が、第2の内折線を越えた位置まで延設させられている、フランジを有する容器の保持具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21197096A JP3815751B2 (ja) | 1996-07-23 | 1996-07-23 | フランジを有する容器の保持具 |
Applications Claiming Priority (1)
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