JP3815665B2 - 可変ビットレート動画像符号化装置および記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は可変ビットレート動画像符号化装置および記録媒体に関し、特にデジタル動画像信号の動き補償予測を用いた符号化を行う可変ビットレート動画像符号化装置および記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
フレーム間予測符号化を行う動画像の符号化において、入力される動画像の特徴に関わらず画質を保つことができることを目的とした可変ビットレート符号化(Variable Bit Rate符号化、VBR符号化:入力される画像の特徴に応じて割り当てる符号化ビット量を変動させる符号化方式)がある。この従来方式の一つに2パスエンコード方式と呼ばれるものがあり、この方式では、一度、入力画像シーケンスをその最初から最後まで符号化またはそれに類する処理を行い、シーケンス全体の符号化複雑度の推移を解析する。その後、該符号化複雑度情報を利用して、もう一度最初から符号化をやり直す。
【0003】
また、さらに前記解析処理および符号化処理を繰り返して行い、目的の画質を達成するようにする、3パス、4パスといったマルチパスエンコード方式もある。
【0004】
一方、リアルタイムでの符号化を実現するために、1工程で符号化を完了する1パスエンコード方式も提案されている。これは入力されてくる画像の情報のみから符号化複雑度を予測することになり、入力画像シーケンス全体の情報を把握することができないため、シーケンス全体での均一な画質を保つことは難しい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記マルチパスエンコード方式は、一旦入力シーケンス全体を解析し、その後、該解析結果情報を利用し、あらためて最初から符号化処理を行うため、入力されるシーケンス全体があらかじめ準備されている必要があり、リアルタイム処理や、少ない遅延時間での符号化を行うことは不可能である。
【0006】
一方、低遅延での符号化が可能な1パスエンコード方式では、入力される画像特徴に応じて制御するのは量子化パラメータの指定だけであり、入力画像に応じて変更することが可能であるGOPサイズ、GOP構造の制御は行われない。
【0007】
MPEG等のフレーム間予測符号化を行う動画像符号化方式においては、符号化動画像のランダムアクセス再生や、編集のし易さを実現するために、フレーム間予測を行わないイントラ符号化方式(I)と、フレーム間予測符号化を行うフレーム間予測符号化方式(P)を組み合わせる。さらに、インター符号化方式においては符号化効率の向上を目的として双方向フレーム間予測符号化方式(B)を利用し、このI,P,B符号化方式の組み合わせを入力画像特徴に応じて自由に変更することが可能である。このときのあるIフレームから次のIフレーム直前のフレームまでを、図6に示されているように、動画像の単位としてGOP (Group Of Picture)と呼び、1GOPに含まれるフレーム数をGOPサイズ(N)、また、隣接するIまたはPピクチャの間隔を予測フレーム間隔(M)と呼び、さらにそのGOP内におけるI,P,B符号化の組み合わせをGOP構造と呼ぶ。
【0008】
従来の1パスエンコード方式においては、図7に示されているように、入力画像は画像特徴抽出部41で動き特徴量および模様特徴量の特徴量を抽出される。該抽出された特徴量は、GOP符号化ビット割当部42に送られ、該GOP符号化ビット割当部42は該特徴量を用いて,GOP符号化目標ビット量Bitを求める。該GOP符号化目標ビット量Bitは、符号化制御部43に送られる。符号化制御部43は、符号化タイプ決定部44で予め固定的に決定されている符号化タイプ情報、すなわちGOPサイズや予測フレーム間隔と、前記GOP符号化目標ビット量Bitを用いて、各画像について符号化目標ビット量Rを決定する。そして、各画像の符号化時には、1画像の符号化に伴う利用ビット量が画像あたりの符号化目標ビット量Rとなるように量子化パラメータの制御を行う
【0009】
以上のように、従来の1パスエンコード方式では、GOPサイズや予測フレーム間隔は、入力画像の特徴の変化に関わらず固定的に指定されている。従って、画像の特徴に応じて最適な符号化効率となるGOP構造をとることによる符号化画像の画質向上に何らの配慮がなされていない。
【0010】
本発明の目的は、前記した従来技術の課題を解消し、少ない遅延時間での符号化が可能な1パスエンコード方式において、入力画像の特徴に応じて適切なGOPサイズ、GOP構造をとり、さらに符号化ビット量を制御することで、従来方式と比較して高画質を実現できる可変ビットレート動画像符号化装置および記録媒体を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記した目的を達成するために、本発明は、入力される画像を一旦指定枚数蓄積する入力画像蓄積手段と、該蓄積された画像情報の特徴量である、画像の変化量、動き特徴量および模様の特徴量を抽出する画像特徴抽出手段と、GOPサイズと予測フレーム間隔のGOP構造情報を生成するGOP構造情報生成手段と、前記画像特徴抽出手段から得られた前記画像情報の特徴量と、前記GOP構造情報生成手段から得られた前記GOP構造情報とを基に、割り当てるGOP符号化目標ビット量を求めるGOP符号化ビット割当手段と、前記GOP符号化ビット割当手段からの前記GOP符号化目標ビット量を基に各画像についての符号化目標ビット量を決定する符号化制御部とを具備し、該GOP符号化ビット割当手段は、前記入力画像の全符号化画像利用可能ビット量から求められた1画像当たりの平均目標符号化ビット量と、前記入力画像の動き特徴量および模様の特徴量から求められた対象GOP内の平均動き特徴量と平均模様特徴量と、さらに該対象GOPに含まれる符号化タイプI,P,Bの画像数とそれらの符号化複雑度を表す係数とを用いて、前記GOP符号化目標ビット量を求めるようにした点に特徴がある。
【0012】
この特徴によれば、入力画像の特徴や変化に応じたGOPサイズおよびGOP構造をとることができるので、符号化効率を向上させることができるようになる。また、該GOPサイズおよびGOP構造情報を決定する際に利用した画像特徴情報を利用してGOPあたりの符号化ビット量を設定するようにしているので、シーケンス全体での画質の大幅な変動を抑え、高画質での符号化を行うことが可能になる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して本発明を詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態の構成を示すブロック図である。
【0015】
連続して入力される画像情報(入力画像)は、入力画像蓄積部1に一時的に蓄積される。該入力画像蓄積部1に蓄積される画像の枚数を(Nmax)とする。この画像枚数の値は、とり得る最大のGOPサイズ以上とする。入力画像のフレームレートをFrとすると、入力画像が該入力画像蓄積部1によって実際に符号化されるまでに遅延される時間は、Nmax/Fr(秒)となる。
【0016】
該入力画像蓄積部1に蓄積された画像情報は、ビデオ符号化部2からの要求に従ってビデオ符号化部2へと送信される。また、該画像情報は画像特徴量を抽出する画像特徴抽出部3にも送られ、該画像特徴抽出部3において画像の特徴を示す情報が抽出される。
【0017】
図2を参照して、該画像特徴抽出部3の一具体例の構成を詳細に説明する。
【0018】
画像特徴抽出部3は、各画像における時間的に直前の画像からの変化量を測定する画像変化量抽出部31と、各画像における動きの激しさを測定する動き特徴量抽出部32と、符号化時の発生符号量の予測に利用される模様特徴量抽出部33の3つの要素により構成される。
【0019】
以下に、前記した構成を有する画像特徴抽出部3の動作を説明する。 画像変化量抽出部31では、入力画像蓄積部1に蓄積されている各画像の時間的位置の異なる画像からの変化量、または時間的に直前の画像からの変化量、すなわちシーン変化量aを測定する。画像の変化量(シーン変化量a)には、各画面内の同一位置画素間の平均絶対誤差量や、対象画像間での動き補償予測誤差の絶対和等が利用可能である。またこの変化量は、色情報でなく輝度情報のみや色差情報のみからも抽出可能であり、また比較対照画像となる画像を変換、縮小等の処理をした後に評価することや、画面内の特定の一部分のみを抽出して評価することも可能である。
【0020】
次に、動き特徴量抽出部32では入力画像蓄積部1に蓄積されている各画像と、比較対照となる画像との間の動き、すなわち動き特徴量bを測定する。比較対照となる画像は、当該画像の時間的直前の画像、またはあらかじめ指定された時間差を持つ画像とする。本実施形態においては、動きの測定には、まず対象画像を16×16画素の小ブロック単位に分割し、小ブロック毎に比較対照画像との動き探索を行い、動きを特定する。動き探索方法にはブロック単位動き探索を利用する。そして結果として得られた動きベクトル情報から、該ベクトル値またはベクトル長の画面内平均や分散等を動き特徴量とする。これらの値が大きい場合には動きが激しいことを示し、一方これらの値が小さい場合には、動きが少ないことを示す。またこの動き特徴量の算出には小ブロックごとの動き特徴の平均や分散値ではなく、画面全体の動きを示すグローバル動きベクトル値の大きさや、該時間的変化量を利用することも可能である。
【0021】
また、2画像間の単純差分における絶対誤差量を動き特徴量bとして利用することも可能である。
【0022】
また、本実施形態では、画像を8×8画素の小ブロック単位に分割し、各小ブロックの分散値をそのブロックの代表値とし、該値で作成した縮小画像を利用して、対象画像と前記画像間で動き探索を行った。そしてこの画像間での予測誤差が大きい場合には、画像の動きが激しいと判断することができる。このような縮小画像を利用することで演算量を低減することが可能である。
【0023】
また、この動き特徴量bの測定においては、色情報でなく輝度情報のみや色差情報のみからも抽出可能であり、また対象画像をあらかじめ変換、縮小して評価することや、画面内の特定の一部分のみを抽出して評価することも可能である。
【0024】
前記模様情報抽出部33では、入力画像蓄積部1に蓄積されている各画像の模様の特徴量cを抽出する。この模様の特徴量cには、画面内の画素値の平均値との絶対誤差や2乗誤差や分散、または画面内小ブロックごとの平均値との絶対誤差や2乗誤差や分散、または動き予測誤差画像の平均値との絶対誤差や2乗誤差や分散などが利用可能である。また、実際の符号化時と同様に画素情報に変換処理を施した情報から符号化時の生成ビット量を予測することも可能である。また、この模様特徴量cの測定は色情報で行うのが好適であるが、色情報でなく輝度情報のみや色差情報のみからも抽出可能であり、また比較対照画像となる画像を変換、縮小して評価することや、一部分のみを抽出して評価することも可能である。
【0025】
上記のようにして、画像特徴抽出部3内の画像変化量抽出部31において抽出された各画像のシーン変化量aは、GOPサイズ(GOP長)決定部4へと送られる。GOPサイズ決定部4では入力されたシーン変化量情報aから時間的に隣接する画像間で最も相関の低い位置を特定し、その位置をGOP境界とする。そして入力画像蓄積部1に蓄積されている最も古い画像、つまり以前のGOP境界直後の画像から該GOP境界までを1GOPとし、該GOPに含まれる画像の枚数を、決定されたGOPサイズ情報Nとして出力する。
【0026】
また上述の処理において、最も低い相関値を示す画像間の相関値があらかじめ指定したしきい値よりも高い場合には、GOPサイズNをあらかじめ指定された値に設定することも可能である。
【0027】
次に、予測フレーム間隔決定部5では、GOPサイズ決定部4から得られたGOPサイズ情報N、および画像特徴抽出部3内の動き特徴量抽出部32から得られる該N枚の画像の動き特徴量bから、対象GOPの符号化時の予測フレーム間隔M(すなわち、Pピクチャ間隔)を決定する。動き特徴量bが大きい場合、すなわち激しい動きや大きな動きを示す場合には、予測フレーム間隔M=1に、一方動き特徴量bが小さい場合、すなわち小さな動きや激しくない動きを示す場合には、予測フレーム間隔Mを大きい値に設定する。また、動き特徴量bがあらかじめ指定された値よりも小さい場合には、予測フレーム間隔Mを既定値とすることも可能である。
【0028】
さらに、1GOP内の予測フレーム間隔を一定とせず、フレーム毎に最適な予測フレーム間隔Mを設定することも可能である。
【0029】
該決定された予測フレーム間隔情報Mは、GOPサイズ情報Nと共に、GOP符号化ビット割当部6および符号化タイプ決定部7へと送られる。
【0030】
GOP符号化ビット割当部6では、予測フレーム間隔決定部5より送られてくる予測フレーム間隔情報M、GOPサイズ決定部4からのGOPサイズ情報N、および画像特徴抽出部3より送られてくる動き特徴量bと模様特徴量cとから対象GOPの符号化に必要なビット量を算出し、符号化制御部8にGOP符号化目標ビット量Bitを出力する。
【0031】
このGOP目標ビット量Bitの算出には、あらかじめ入力画像全体の符号化が終了するまでに利用可能なビット量Brem、コンテンツの符号化が終了するまでに符号化する画像数Frem、符号化最高ビットレート、および最低ビットレートを指定する。与えられた情報から次の(1)式により1画像あたりの平均符号化ビット割当量Bppを求める。
Bpp=Brem/Frem ・・・(1)
【0032】
次に予測フレーム間隔決定部5より送られてきた予測フレーム間隔MおよびGOPサイズ情報Nより、対象GOPに含まれる符号化タイプの画像数、すなわちI,P,B画像の枚数を算出する。そして、I,P,B各符号化タイプにおける符号化複雑度情報と、画像特徴抽出部3内の模様特徴量抽出部33から送られてくる各画像の模様特徴量情報cを利用して、対象GOPの符号化目標ビット量Bitを下記の(2)式により決定する。
Bit=(W1*T+W2*V)*Bpp*(NI*KI+NP*KP+NB*KB)・・・(2)
ここで、W1、W2は重み付け係数、Tは対象GOPでの平均模様特徴量、Vは対象GOPでの動き特徴量、Bppは残りビット量と残り画像数から求めた1画像あたりの平均ビット割当量、Nxは対象GOPに含まれる符号化タイプXの画像数、Kxは符号化タイプXの符号化複雑度を表す係数を表す。
【0033】
また、1GOP当たりの符号化目標ビット量から求められる符号化ビットレートが指定された最低ビットレートから最高ビットレートまでの範囲外となる場合には、範囲内となるよう制限される。
【0034】
以上により決定されたGOP符号化目標ビット量Bitは符号化制御部8へと送られる。
【0035】
上記の1GOP単位の符号化目標ビット量の算出は、1GOPのサイズが決定すると行われ、またBpp,Kxは1GOPの符号化が終了するたびにそれまでに符号化された画像の情報を利用して更新される。
【0036】
また、符号化制御部8に対しては、GOP符号化目標ビット量Bitと共に、符号化に利用可能な量子化パラメータの最大値を指定することにより、画質の劣化を制限することも可能である。
【0037】
符号化タイプ決定部7は、GOP構造を決定するパラメータであるGOPサイズ情報Nおよび予測フレーム間隔情報Mにより、対象GOPに含まれる各画像の符号化タイプを決定し、該符号化タイプ情報Qは符号化制御部8へ送られる。なお、該符号化タイプ情報Qは、I、P、およびBピクチャの情報である。
【0038】
符号化制御部8では、符号化タイプ決定部7から入力された各画像の符号化タイプ情報Qと、GOP符号化ビット割当部6より入力されたGOP符号化目標ビット量Bitから、対象となるGOPに含まれる各画像について符号化目標ビット量Rを決定する。そして、各画像の符号化時には、1画像の符号化に伴う利用ビット量が画像あたりの符号化目標ビット量Rとなるよう量子化パラメータの制御を行う。
【0039】
その際、もしGOP符号化ビット割当部6から量子化パラメータの最大値を指定されている場合には、符号化制御部8で算出された量子化パラメータ値が制限値を超えないよう制御を行うことで、画質を一定品質以下にしないことも可能である。
【0040】
ビデオ符号化部2では、符号化制御部8の指示に従って入力画像蓄積部1に蓄積されている画像から、該当する画像を取り出し、該画像を符号化制御部8から指定された符号化タイプ、量子化パラメータ値を利用して符号化を行い、生成された符号化データを出力する。
【0041】
この処理を1GOP分の画像の符号化が終了するまで行い、1GOP分の画像の符号化終了後、該1GOP分の画像の次の画像から指定枚数の入力画像を入力画像蓄積部1に蓄え、その後前記した画像特徴の抽出処理へと進む。
【0042】
この実施形態によれば、入力画像の特徴や変化に応じたGOPサイズおよびGOP構造をとるようにしているので、固定GOPサイズでの符号化の場合と比較して符号化効率を向上させることができるようになる。、また、該GOPサイズおよびGOP構造情報を決定する際に利用した画像特徴情報を利用してGOPあたりの符号化ビット量を設定するようにしているので、シーケンス全体での画質の大幅な変動を抑え、高画質での符号化を行うことが可能となる。
【0043】
図3は、本発明の第2実施形態の構成を示すブロック図である。この実施形態は、GOPサイズNを固定とした点に特徴がある。なお、図中の図1と同符号は、同一または同等物を示す。
【0044】
予測フレーム間隔決定部5は、予め定められているGOPサイズNと、画像特徴抽出部3からの動き特徴量bとにより、対象GOPの符号化時の予測フレーム間隔Mを決定する。
【0045】
GOP符号化ビット割当部6では、予測フレーム間隔決定部5より送られてくる予測フレーム間隔情報M、前記固定GOPサイズN、および画像特徴抽出部3より送られてくる動き特徴量bと模様特徴量cとから対象GOPの符号化に必要なビット量を算出し、符号化制御部8にGOP符号化目標ビット量Bitを出力する。
【0046】
符号化タイプ決定部7は、GOP構造を決定するパラメータであるGOPサイズ情報Nおよび予測フレーム間隔情報Mにより、対象GOPに含まれる各画像の符号化タイプを決定し、該符号化タイプ情報Qを符号化制御部8へ送る。符号化制御部8では、符号化タイプ決定部7から入力された各画像の符号化タイプ情報Qと、GOP符号化ビット割当部6より入力されたGOP符号化目標ビット量Bitから、対象となるGOPに含まれる各画像について符号化目標ビット量Rを決定する。そして、各画像の符号化時には、1画像の符号化に伴う利用ビット量が画像あたりの符号化目標ビット量Rとなるよう量子化パラメータの制御を行う。
【0047】
この実施形態では、GOPサイズNが予め定められているので、画像特徴抽出部3から抽出された動き特徴情報bにより予測フレーム間隔Mを決定することでGOP構造を決定する。この実施形態では、GOPサイズは固定されているので、画像蓄積部1に予め蓄積する画像枚数はGOPサイズNとなる。
【0048】
図4は、本発明の第3実施形態の構成を示すブロック図である。この実施形態は、予測フレーム間隔を固定としたものである。なお、図4中の図1と同一符号は、同一または同等物を示す。
【0049】
予測フレーム間隔Mはあらかじめ定められており、画像特徴抽出部3より抽出されたシーン変化量aによりGOPサイズNを決定することでGOP構造を決定する。
【0050】
次に、前記した各実施形態の可変ビットレート動画像符号化装置の機能は、ソフトウェア(プログラム)で実現することができる。該ソフトウェアは、光ディスク、フロッピーディスク、ハードディスク等の記録媒体に記録することができる。
【0051】
図5は、該記録媒体100に記録されるプログラムの一例を示すものであり、該記録媒体100には、画像情報の特徴量を抽出する機能111、GOP構造情報を生成する機能112、GOP符号化目標ビット量を決定する機能113が記録される。また、前記GOP構造情報を生成する機能112の中に、GOPサイズ決定機能、予測フレーム決定機能を含ませることができる。なお、前記記録媒100には、ネットワークの用に、データを一時的に記録保持するような伝送媒体も含まれる。
【0052】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、マルチパス可変ビットレート符号化方式のように一旦入力画像を最後まで解析することなく、符号化時の遅延が小さい1パス方式での動画像の可変ビットレート符号化において、入力画像の特徴や変化に応じたGOPサイズおよびGOP構造をとることにより、固定GOPサイズでの符号化の場合と比較して符号化効率を向上させることができるようになる。
【0053】
また、該GOPサイズおよびGOP構造情報を決定する際に利用した画像特徴情報を利用してGOPあたりの符号化ビット量を設定することにより、シーケンス全体での画質の大幅な変動を抑え、高画質での符号化を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の可変ビットレート動画像符号化装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1の画像特徴抽出部の一具体例の構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明の第2実施形態の可変ビットレート動画像符号化装置の構成を示すブロック図である。
【図4】 本発明の第3実施形態の可変ビットレート動画像符号化装置の構成を示すブロック図である。
【図5】 記録媒体に記録されるプログラムの概要を示す図である。
【図6】 GOP構造の説明図である。
【図7】 従来方式の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1・・・入力画像蓄積部、2・・・ビデオ符号化部、3・・・画像特徴抽出部、4・・・GOPサイズ決定部、5・・・予測フレーム間隔決定部、6・・・GOP符号化ビット割当部、7・・・符号化タイプ決定部、8・・・符号化制御部、31・・・画像変化量抽出部、32・・・動き特徴量抽出部、33・・・模様特徴量抽出部、100・・・記録媒体。
Claims (2)
- 入力される画像を一旦指定枚数蓄積する入力画像蓄積手段と、
該蓄積された画像情報の特徴量である、画像の変化量、動き特徴量および模様の特徴量を抽出する画像特徴抽出手段と、
GOPサイズと予測フレーム間隔のGOP構造情報を生成するGOP構造情報生成手段と、
前記画像特徴抽出手段から得られた前記画像情報の特徴量と、前記GOP構造情報生成手段から得られた前記GOP構造情報とを基に、割り当てるGOP符号化目標ビット量を求めるGOP符号化ビット割当手段と、
前記GOP符号化ビット割当手段からの前記GOP符号化目標ビット量を基に各画像についての符号化目標ビット量を決定する符号化制御部とを具備し、
該GOP符号化ビット割当手段は、前記入力画像の全符号化画像利用可能ビット量から求められた1画像当たりの平均目標符号化ビット量と、前記入力画像の動き特徴量および模様の特徴量から求められた対象GOP内の平均動き特徴量と平均模様特徴量と、さらに該対象GOPに含まれる符号化タイプI,P,Bの画像数とそれらの符号化複雑度を表す係数とを用いて、前記GOP符号化目標ビット量を求めることを特徴とする可変ビットレート動画像符号化装置。 - 請求項1に記載の可変ビットレート動画像符号化装置において、
前記GOP構造情報に含まれるGOPサイズおよび予測フレーム間隔のいずれか一方は固定であることを特徴とする可変ビットレート動画像符号化装置。
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