JP3814900B2 - Ballpoint pen - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インキ収容管にインキ及びインキの逆流防止体を直接充填する型のボールペンに関し、特に、インキとして、インキ全量に対し25重量%以上の酸化チタンを含むインキを用いるボールペンに関する。
【0002】
【従来の技術】
ボールペンペン先を一端に取り付けたインキ収容管に、インキと、このインキの逆流防止体とを充填してなるボールペンは良く知られている。
前記インキは、染料や顔料からなる着色材と溶剤とからなり、着色材として顔料を用いたインキの場合、結合剤を用いている。尚、溶剤は、水及び水溶性有機溶剤を用いるものと、有機溶剤のみを用いるものとがある。特に、近年、筆記の滑らかさ及び筆跡の堅牢性が良好なものとして、着色材として顔料を用い、溶剤として水を用いたものが多く提案されている。例えば、特開昭63−145380号公報には、着色材として酸化チタンを1〜6重量%用い、更に有色顔料と樹脂粒子とを用いるインキが開示されている。
前記逆流防止体は、インキの漏れ(ボールペンに強い衝撃が加えられたり、ボールペンを高温環境下に保管した場合に発生することがある。)を防止するために用いるものであって、流動パラフィンやポリブテンなどの不揮発性液体を基材として、この基材を微粒子シリカなどでゲル化したものが知られている。例えば、特開平5−270193号公報には、基材としてポリブテンを用い、ゲル化剤として微粒子シリカ(アエロジルR972、日本アエロジル(株)製)を用いた逆流防止体が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、筆記時、被筆記体は、必ずしも白い紙とは限らない。例えば、黒色上質紙などの暗色紙を被筆記体として使用することもある。このような場合、着色材として染料を用いたインキでは、隠蔽力が小さいため筆跡をほとんど認めることが出来ないので、着色材として顔料、特に酸化チタンを含むインキを用いることが必要である。しかしながら、上記従来技術として開示されているような使用量では、隠蔽力が大きい酸化チタンを着色材として用いた場合でも、筆跡を明確に認めることは困難であった。
上記暗色紙における筆跡の発色性を良好にするためには、酸化チタンの使用量を著しく多量に増加することが必要であり、その使用量は、インキ全量に対して25重量%以上である。
【0004】
ところが、25重量%以上もの酸化チタンを用いたインキは、その比重が1.2以上となり、上記逆流防止体(比重0.9前後)との比重差が大きくなり、ペン先を上向で放置した際、逆流防止体が経時的に上部に移動してしまい、インキと逆流防止体とが逆転してしまうという問題が発生してしまう。
【0005】
このようなインキと逆流防止体との逆転現象を防止するためには、逆流防止体の見かけの比重を高くすることが考えられる。例えば、真鍮粉などといった比重の高い顔料を分散させることである。しかし、この場合、比重の高い顔料が経時的に沈降分離してしまい、逆流防止体の上澄み部分がインキとの逆転現象を発生してしまう。
また、比重を高くした逆流防止体を使用した場合、その比重の高さによりボールペンが落下した場合(特にペン先上向き)、逆流防止体が飛び散るという問題もある。
【0006】
そこで、比重の高い顔料の経時的沈降分離を防止するために、逆流防止体の粘度を高くすることが考えられる。例えば、微粉末シリカを大量に加え、逆流防止体を完全にゲル状態にすることである。しかし、この場合、逆流防止体の流動性が失われてしまうため、インキがペン先から吐出しにくくなるという別の問題が発生する。
【0007】
本発明は、上記問題に鑑み、逆流防止体がインキとの逆転現象を発生せず、しかも、良好に筆記が出来、黒色紙などの暗色紙に明確な筆跡を筆記できるボールペンを提供することを目的とする。
【0008】
本発明は、ボールペンペン先を一端に取り付けたインキ収容管に、インキと、このインキの逆流防止体とを充填してなるボールペンにおいて、前記インキはインキ全量に対し25重量%以上の酸化チタンを含むものであり、且つ、前記逆流防止体が高比重逆流防止体と低比重逆流防止体との2種類からなり、高比重逆流防止体は前記インキとの比重差が0.2以下の基材を含むものであり、低比重逆流防止体は、比重が1.0以下で動粘度(40℃)が400cSt以上の基材を含むものであり、高比重逆流防止体をインキと接する側に、低比重逆流防止体を後端側に配置することを特徴とするボールペンを要旨とする。
【0009】
以下、詳細に説明する。
ボールペンペン先は、従来ボールペンに使用されているものであって、使用するインキの吐出量を確保できるという条件さえ満たせば問題なく使用できる。材質としては、ボールにはルビーやタングステンカーバイト等を用いることができ、ボールペンチップにはステンレスや真鍮などの金属やポリアセタールなどの合成樹脂といったものを用いることが出来る。
【0010】
上記ボールペンチップを取り付けるインキ収容管は、インキの残量を確認出来るように透明、または半透明のものが多く用いられ、例えばポリエチレンやポリプロピレンのものが良く知られている。通常インキ収容管の内径は2〜4mm程度であって、その長さは10〜15cm程度である。また、必要に応じて、収容管の内部にシリコーン系やフッ素系の撥水・撥油剤を塗布することもできる。
【0011】
インキは筆跡となるものであり、着色材と、結合剤と、溶剤とを少なくとも含み、インキ全量に対し25重量%以上の酸化チタンを含むことが必要である。これは、上記したように黒上質紙などの暗色紙での発色を良好にするためである。
【0012】
着色材は、酸化チタンを単独で用いても良いが、例えば、ウォーターブルー、メチルバイオレットなどの染料や、フタロシアニンブルー、モノアゾイエローなどの顔料を併用してもよい。その使用量はインキ全量に対して25〜55重量%が好ましい。
【0013】
結合剤は、インキの塗膜を紙面に定着させるために使用するものである。具体的には、スチレン−アクリル酸共重合体のアルカリ金属塩、同アミン塩、同アンモニウム塩、α−メチルスチレン−アクリル酸共重合体のアルカリ金属塩、同アミン塩、同アンモニウム塩、スチレン−アクリル酸エステル−アクリル酸共重合体のアルカリ金属塩、同アミン塩、同アンモニウム塩といった水溶性樹脂を用いることができる。また、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、スチレン−ブタジエン共重合物などの水不溶性樹脂などを用いることもできる。尚、水不溶性樹脂は、当然、水性エマルジョンの形態で使用する。
その使用量はインキ全量に対し3〜20重量%が好ましい。
【0014】
溶剤は水を用いる。
【0015】
その他、上記各成分以外、筆記具用水性インキに用いられる種々の添加剤を適宜必要に応じて使用することもできる。例えば、インキの蒸発防止のためにエチレングリコール、グリセリン等の水溶性有機溶剤及びソルビット、キシリット等の糖アルコールを用いたり、粘度調整のためにグァーガム、キサンタンガム等の増粘性水溶性樹脂を用いたり、筆記感を向上するためにポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール等の潤滑剤を用いたりすることができる。さらに、防腐剤、防黴剤、防錆剤などが挙げられる。
【0016】
逆流防止体は、インキ漏れ防止の為に用いるものであって、不揮発性溶剤或いは難揮発性溶剤である基材よりなり、基材単独では粘度が低い場合、粘度を調整するなどの必要に応じて増粘剤やゲル化剤を併用したものである。逆流防止体の粘度は10000〜70000mPa・s(E型粘度計、stローター、1rpm、25℃)が好ましい。
本発明における逆流防止体は、インキ全量に対し25重量%以上の酸化チタンを含むインキとの逆転現象を防止し、且つ、落下時における逆流防止体の飛び散りを防止するために、高比重のものと低比重のものとを併用し、高比重のものをインキ側に配置することが必要である。
そして、高比重逆流防止体は、インキとの比重差が0.2以下という比重の高い基材を用いる必要がある。比重の高い基材としては、ノルマルパラフィンを塩素化した塩素化パラフィンやフルオロアルコキシシクロトリホスファゼンが例示できる。
高比重基材の具体例として、塩素化パラフィンとしては、エンパラK43(塩素含有量42〜44%、比重1.12〜1.15)、同K45(塩素含有量44〜46%、比重1.15〜1.18)、同K47(塩素含有量47〜49%、比重1.19〜1.22)、同K50(塩素含有量50〜52%、比重1.23〜1.26)(以上、味の素(株)製)などが挙げられる。また、フルオロアルコキシシクロトリホスファゼンとしては、ホスファロールNF46(比重1.76)、同NF68(比重1.78)、同NF100(1.79)(以上、大塚化学(株)製)等が挙げられる。
【0017】
基材の比重をインキの比重に対比して調整する方法は複数採用できる。例えば、塩素化パラフィンのように塩素含有量により比重が変化する場合、最適な比重のグレードを選択したり、複数のグレードの塩素化パラフィンを併用したりする。また、上記基材と相溶する不揮発性溶剤或いは難揮発性溶剤であって、上記基材より比重の小さい物質を併用することによって比重を調整することもできる。上記物質基材より比重の小さい不揮発性溶剤或いは難揮発性溶剤としては、塩素化パラフィンに相溶するものとして、ポリブテン(比重:0.82〜0.90)、α−オレフィン(比重:0.82〜0.85)、流動パラフィン(比重:0.85〜0.9)等が挙げられ、フルオロアルコキシシクロトリホスファゼンに相溶するものとして、フタル酸ジオクチル(比重:0.99)、フタル酸ジブチル(比重:1.05)等のフタル酸エステル等が挙げられる。
【0018】
複数の比重の高い基材を併用したり、比重の小さい物質を併用した場合の基材の比重は、各々の使用量と比重とから算出される比重として得られる数値を用いる。
【0019】
また、低比重逆流防止体は、比重が1.0以下で、動粘度が400cSt以上の基材を用いることが必要である。
比重が1.0以下で、動粘度が400cSt以上の基材として、具体的にはポリブテンHV15(比重0.870、動粘度(40℃)655cSt)、HV35(比重0.880、動粘度(40℃)2300cSt)(以上、日本石油化学(株)製)、エチレンとαオレフィンのコオリゴマーよりなるルーカントHC100(比重0.830、動粘度(40℃)1300cst)、同HC150(比重0.843、動粘度(40℃)2200cSt)(以上、三井石油化学工業(株)製)、ポリαオレフィンよりなるモービルSHF401(比重0.853、動粘度(40℃)430cSt)、同SHF1001(比重0.850、動粘度(40℃)1350cSt)(以上、モービルケミカル社製)などが挙げられる。
【0020】
上記増粘剤、ゲル化剤としては、アエロジル(日本アエロジル(株)製)などの微粒子シリカ、ディスパロン305(楠本化成(株)製)等の水添ひまし油系のもの、ソロイド(三晶(株)製)などのセルロース系のもの、更に金属セッケン類、ベントナイト等が挙げられる。
【0021】
上記成分以外、インキ収容管内壁へのインキ付着防止の為にソルビタン脂肪酸エステルやグリセリン脂肪酸エステルを用いたり、低温での筆記性低下防止の為にメタクリレートコポリマーを用いたり、その他、種々の添加剤を適宜必要に応じて使用することもできる。
【0022】
【作用】
本発明のボールペンは、インキ全量に対し25重量%以上の酸化チタンを含むインキを用い、インキと接する高比重逆流防止体は、このインキとの比重差が0.2以下である基材を含む逆流防止体を用いているので、逆流防止体の粘度が適正な値でありながら、ペン先上向放置時における逆流防止体の経時的なペン先方向への移動が発生せず、即ち、インキと逆流防止体の逆転現象が発生しない。
ちなみに、逆流防止体の粘度調整に用いられる増粘剤やゲル化剤は、少量の添加により十分な効果を奏するために、逆流防止体の比重は基材によって略決定される。
また、比重1.0以下で、動粘度が400cSt以上の基材を使用した低比重逆流防止体は、比重が小さく動粘度が高いため落下などの衝撃に強い。
この2種類の逆流防止体を併用することにより、インキ全量に対し25重量%以上の酸化チタン使用した高比重インキでも逆流防止体の経時的逆転及び落下などの衝撃に強いボールペンが得られる。
【0023】
【実施例】
上記各成分を混合し、ホットスターラーで150℃にて10分攪拌し逆流防止体1を得た。逆流防止体1の基材の比重は1.11であり、粘度は22000mPa・s(E型粘度計、stローター、1rpm、25℃、以下同じ)である。
【0024】
逆流防止体2
エンパラK50(塩素化パラフィン、味の素(株)製) 19.3重量部
レオパールKE(前述) 0.5重量部
アエロジルR972(前述) 0.2重量部
上記各成分を混合し、ホットスターラーで150℃にて10分攪拌し逆流防止体2を得た。逆流防止体2の基材の比重は1.23であり、粘度は23000mPa・sである。
【0025】
逆流防止体3
ホスファロールNF46(フルオロアルコキシシクロトリホスファゼン、大塚
化学(株)製) 13.4重量部
ジオクチルフタレート 5.8重量部
アエロジルR972(前述) 0.8重量部
上記各成分を混合し、ホットスターラーで150℃にて10分攪拌し逆流防止体3を得た。逆流防止体3の基材の比重は1.43であり、粘度は21000mPa・sのである。
【0026】
逆流防止体4
ポリブテンHV15(前述) 19.0重量部
レオパールKE(前述) 0.5重量部
アエロジルR972(前述) 0.5重量部
上記各成分を混合し、ホットスターラーで150℃にて10分攪拌し逆流防止体4を得た。逆流防止体4の基材の比重は0.87、動粘度655cStであり、粘度は25000mPa・sである。
【0027】
逆流防止体5
ポリブテンHV15(前述) 18.0重量部
レオパールKE(前述) 1.0重量部
アエロジルR972(前述) 1.0重量部
上記各成分を混合し、ホットスターラーで150℃にて10分攪拌し逆流防止体5を得た。逆流防止体5の基材の比重は0.87、動粘度655cStであり、粘度は72000mPa・sである。
【0028】
逆流防止体6
ポリブテンLV100(日本石油化学(株)製) 18.0重量部
レオパールKE(前述) 0.6重量部
アエロジルR972(前述) 0.6重量部
上記各成分を混合し、ホットスターラーで150℃にて10分攪拌し逆流防止体5を得た。逆流防止体5の基材の比重は0.84、動粘度205cStであり、粘度は23000mPa・sである。
【0029】
インキ1
クロノスKR380(酸化チタン、チタン工業(株)製) 30.0重量部
ジョンクリルJ61J(スチレン−アクリル酸エステル共重合体のアンモニウ
ム塩、ジョンソンポリマー(株)製) 17.0重量部
水 62.4重量部
エチレングリコール 5.0重量部
グリセリン 5.0重量部
ケルザンAR(キサンタンガム、三晶(株)製) 0.6重量部
上記各成分中、ケルザンAR以外の各成分を混合し、ボールミルで24時間分散処理を行った後、ケルザンARを加えて1時間攪拌を行いインキ1を得た。このインキ1の比重は1.27であった。
【0030】
インキ2
クロノスKR380(前述) 36.0重量部
ジョンクリルJ61J(前述) 17.0重量部
水 36.4重量部
エチレングリコール 5.0重量部
グリセリン 5.0重量部
LUMIKOL NKW2108(青色に着色された樹脂粒子、固形分53重
量%、日本蛍光化学(株)製) 20.0重量部
ケルザンAR(前述) 0.6重量部
上記各成分中、LUMIKOL NKW2108、ケルザンAR以外の各成分を混合し、ボールミルで24時間分散処理を行った後、LUMIKOL NKW2108、ケルザンARを加えて1時間攪拌を行いインキ2を得た。このインキ2の比重は1.37であった。
【0031】
インキ3
クロノスKR380(前述) 55.0重量部
ジョンクリルJ61J(前述) 14.0重量部
水 40.4重量部
エチレングリコール 5.0重量部
グリセリン 5.0重量部
ケルザンAR(前述) 0.6重量部
上記各成分中、ケルザンAR以外の各成分を混合し、ボールミルで24時間分散処理を行った後、ケルザンARを加えて1時間攪拌を行いインキ3を得た。このインキの比重は1.59であった。
【0032】
実施例1
直径0.8mmボール(材質:超硬)とステンレス製ボールペンチップとよりなるボールペンペン先を、長さ120mm、内径3mmのポリプロピレン製インキ収容管にとりつけ、インキ1を100mm、逆流防止体1を7.5mm、及び逆流防止体4を7.5mm充填し、ペン先を外側に向け1000rpmで、5分間気泡除去のために遠心し(使用遠心機:H103N、(株)コクサン製)、ボールペンを作製した。実施例1におけるインキと逆流防止体1の基材との比重差は0.16、逆流防止体4の基材の比重0.87、動粘度655cStである。
【0033】
実施例2
実施例1において、インキ1の代わりにインキ2を用い、逆流防止体1の代わりに逆流防止体2を用いた以外は実施例1と同様になしてボールペンを作製した。実施例2におけるインキ2と逆流防止体2の基材との比重差は0.14である。
【0034】
実施例3
実施例1において、インキ1の代わりにインキ3を用い、逆流防止体1の代わりに逆流防止体3を用いた以外は実施例1と同様になしてボールペンを作製した。実施例3におけるインキと逆流防止体の基材との比重差は0.16である。
【0035】
比較例1
実施例1において、逆流防止体1を除き、逆流防止体4を15mm充填した以外は実施例1と同様になしてボールペンを作製した。比較例1におけるインキと逆流防止体の基材との比重差は0.40、動粘度655cStである。
【0036】
比較例2
実施例1において、逆流防止体1を除き、逆流防止体5を15mm充填した以外は実施例1と同様になしてボールペンを作製した。比較例2におけるインキと逆流防止体の基材との比重差は0.40、動粘度655cStである。
【0037】
比較例3
実施例1において、インキ1の代わりにインキ3を用いた以外は実施例1と同様になしてボールペンを作製した。比較例3におけるインキ3と逆流防止体1の基材との比重差は0.48である。
【0038】
比較例4
実施例1において、逆流防止体4の代わりに逆流防止体6を用いた以外は実施例1と同様になしてボールペンを作製した。比較例2におけるインキと逆流防止体1の基材との比重差は0.16、逆流防止体6の基材の比重は0.84、動粘度205cStである。
【0039】
以上、実施例1〜3及び比較例1〜4で得たボールペンについて筆記性、逆流防止体のペン先への移動性、筆跡の鮮明さ、及びペン先上向にて1m落下時の逆流防止体の飛び散りについて試験を行った。
結果を表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】
筆記性評価
実施例1〜3及び比較例1〜4で得たボールペンを用いて、螺旋筆記型筆記試験機にて100m筆記したときに消費したインキの体積を測定した。
筆記速度:5cm/sec
筆記荷重:100g
測定単位:cc/100m
【0042】
逆流防止体のペン先への移動性
実施例1〜3及び比較例1〜4で得たボールペンを用いて、ボールペンペン先を上向の状態で、50℃、湿度30%の高温・恒湿室内に4週間放置し、逆流防止体のペン先への移動状態を観察した。
【0043】
筆跡の鮮明さ
実施例1〜3及び比較例1〜4で得たボールペンを用いて、黒色上質紙に筆記し、筆跡の鮮明さを目視にて観察した。
◎:白い紙に筆記したときと同様の鮮明さ
○:筆跡が若干黒ずむ
【0044】
ペン先上向落下
実施例1〜3及び比較例1〜4で得たボールペンを用いて、ボールペンペン先を上向状態で1mの高さから落下させ、逆流防止体の飛び散りの有無を観察した。
○:飛び散りなし
×:飛び散りあり
【0045】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によるボールペンはインキの吐出が良好で、黒色上質紙に筆記しても筆跡が鮮明に発色し、長期間ペン先を上向で保管した後でも逆流防止体のペン先方向への移動がなく、更にペン先上向落下時の逆流防止体の飛び散りもない極めて良好なものである。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a ball-point pen that directly fills an ink containing tube with ink and an ink backflow prevention body, and more particularly to a ball-point pen that uses an ink containing 25% by weight or more of titanium oxide based on the total amount of ink.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art A ballpoint pen in which an ink containing tube having a ballpoint pen tip attached at one end is filled with ink and a backflow preventer for the ink is well known.
The ink is composed of a colorant composed of a dye or a pigment and a solvent. In the case of an ink using a pigment as the colorant, a binder is used. In addition, there are a solvent using water and a water-soluble organic solvent and a solvent using only an organic solvent. In particular, in recent years, many proposals have been made that use a pigment as a colorant and water as a solvent, as having good writing smoothness and handwriting fastness. For example, JP-A-63-145380 discloses an ink using 1 to 6% by weight of titanium oxide as a colorant, and further using a colored pigment and resin particles.
The backflow preventer is used to prevent ink leakage (which may occur when a strong impact is applied to the ballpoint pen or when the ballpoint pen is stored in a high temperature environment). A non-volatile liquid such as polybutene is used as a base material, and the base material is gelled with fine particle silica or the like. For example, Japanese Patent Laid-Open No. 5-270193 discloses a backflow preventer using polybutene as a base material and fine particle silica (Aerosil R972, manufactured by Nippon Aerosil Co., Ltd.) as a gelling agent.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, at the time of writing, the writing body is not necessarily white paper. For example, dark paper such as black fine paper may be used as the writing material. In such a case, the ink using the dye as the colorant has a low hiding power and hardly recognizes the handwriting. Therefore, it is necessary to use an ink containing a pigment, particularly titanium oxide, as the colorant. However, with the amount used as disclosed in the above prior art, it is difficult to clearly recognize the handwriting even when titanium oxide having a large hiding power is used as a coloring material.
In order to improve the color developability of the handwriting on the dark paper, it is necessary to significantly increase the amount of titanium oxide used, and the amount used is 25% by weight or more based on the total amount of ink.
[0004]
However, inks using 25% or more by weight of titanium oxide have a specific gravity of 1.2 or more, a large difference in specific gravity from the backflow preventer (specific gravity of around 0.9), and the pen tip left unattended. In this case, the backflow prevention body moves upward with time, and the problem arises that the ink and the backflow prevention body are reversed.
[0005]
In order to prevent such a reverse phenomenon between the ink and the backflow preventer, it is conceivable to increase the apparent specific gravity of the backflow preventer. For example, a pigment having a high specific gravity such as brass powder is dispersed. However, in this case, the pigment having a high specific gravity settles and separates over time, and the supernatant portion of the backflow preventer causes a reverse phenomenon with ink.
Further, when a backflow prevention body having a higher specific gravity is used, there is also a problem that the backflow prevention body scatters when the ballpoint pen falls due to the height of the specific gravity (particularly upwards of the pen tip).
[0006]
Therefore, it is conceivable to increase the viscosity of the backflow preventer in order to prevent the sedimentation and separation of the pigment having a high specific gravity over time. For example, a large amount of fine powder silica is added to make the backflow preventer completely in a gel state. However, in this case, since the fluidity of the backflow preventer is lost, another problem that ink is difficult to eject from the pen tip occurs.
[0007]
In view of the above problems, the present invention provides a ballpoint pen in which a backflow preventive body does not cause a reverse phenomenon with ink, can be written well, and can write clear handwriting on dark paper such as black paper. Objective.
[0008]
The present invention relates to a ballpoint pen in which an ink containing tube having a ballpoint pen tip attached to one end is filled with ink and a backflow preventer for the ink, and the ink contains 25% by weight or more of titanium oxide based on the total amount of the ink. The backflow preventer comprises two types of a high specific gravity backflow preventer and a low specific gravity backflow preventer, and the high specific gravity backflow preventer has a specific gravity difference of 0.2 or less with respect to the ink. The low specific gravity backflow prevention body includes a base material having a specific gravity of 1.0 or less and a kinematic viscosity (40 ° C.) of 400 cSt or more, and the high specific gravity backflow prevention body is in contact with the ink. The gist of the present invention is a ballpoint pen characterized by disposing a low specific gravity backflow preventer on the rear end side.
[0009]
This will be described in detail below.
The ball-point pen tip is conventionally used for ball-point pens, and can be used without any problem as long as it satisfies the condition that the discharge amount of ink to be used can be secured. As the material, ruby, tungsten carbide or the like can be used for the ball, and metal such as stainless steel or brass or synthetic resin such as polyacetal can be used for the ballpoint pen tip.
[0010]
The ink storage tube to which the ballpoint pen tip is attached is often transparent or translucent so that the remaining amount of ink can be confirmed. For example, polyethylene or polypropylene is well known. Usually, the inner diameter of the ink containing tube is about 2 to 4 mm, and its length is about 10 to 15 cm. Further, if necessary, a silicone-based or fluorine-based water / oil repellent can be applied to the inside of the housing tube.
[0011]
The ink serves as a handwriting, and includes at least a colorant, a binder, and a solvent, and needs to contain 25% by weight or more of titanium oxide based on the total amount of the ink. This is to improve color development on dark paper such as black fine paper as described above.
[0012]
As the coloring material, titanium oxide may be used alone, but for example, a dye such as water blue or methyl violet, or a pigment such as phthalocyanine blue or monoazo yellow may be used in combination. The amount used is preferably 25 to 55% by weight based on the total amount of ink.
[0013]
The binder is used to fix the ink film on the paper surface. Specifically, alkali metal salt, amine salt, ammonium salt of styrene-acrylic acid copolymer, alkali metal salt of α-methylstyrene-acrylic acid copolymer, amine salt, ammonium salt, styrene- Water-soluble resins such as alkali metal salts, amine salts, and ammonium salts of acrylic acid ester-acrylic acid copolymers can be used. In addition, water-insoluble resins such as acrylic resins, vinyl acetate resins, and styrene-butadiene copolymers can also be used. Of course, the water-insoluble resin is used in the form of an aqueous emulsion.
The amount used is preferably 3 to 20% by weight based on the total amount of ink.
[0014]
Water is used as the solvent.
[0015]
In addition to the above components, various additives used in the water-based ink for writing instruments can be used as necessary. For example, water-soluble organic solvents such as ethylene glycol and glycerin and sugar alcohols such as sorbit and xylit are used to prevent ink evaporation, viscosity-increasing water-soluble resins such as guar gum and xanthan gum are used for viscosity adjustment, A lubricant such as polyethylene glycol or polyoxyethylene polyoxypropylene glycol can be used to improve the writing feeling. Furthermore, antiseptics, antifungal agents, rust inhibitors and the like can be mentioned.
[0016]
The backflow preventer is used to prevent ink leakage and is made of a base material that is a non-volatile solvent or a hardly volatile solvent. If the base material alone has a low viscosity, the viscosity is adjusted as necessary. In combination with thickeners and gelling agents. The viscosity of the backflow preventer is preferably 10,000 to 70000 mPa · s (E-type viscometer, st rotor, 1 rpm, 25 ° C.).
The backflow preventer in the present invention has a high specific gravity in order to prevent a reverse phenomenon with ink containing 25% by weight or more of titanium oxide relative to the total amount of the ink and to prevent the backflow preventer from scattering when dropped. In combination with low specific gravity and high specific gravity on the ink side.
The high specific gravity backflow preventer needs to use a substrate having a high specific gravity with a specific gravity difference of 0.2 or less from the ink. Examples of the substrate having a high specific gravity include chlorinated paraffin obtained by chlorinating normal paraffin and fluoroalkoxycyclotriphosphazene.
As specific examples of the high specific gravity base material, as chlorinated paraffin, Empara K43 (chlorine content 42 to 44%, specific gravity 1.12 to 1.15), K45 (chlorine content 44 to 46%, specific gravity 1. 15 to 1.18), K47 (chlorine content 47 to 49%, specific gravity 1.19 to 1.22), K50 (chlorine content 50 to 52%, specific gravity 1.23 to 1.26) (above Ajinomoto Co., Inc.). Examples of the fluoroalkoxycyclotriphosphazene include Phosphorol NF46 (specific gravity 1.76), NF68 (specific gravity 1.78), NF100 (1.79) (manufactured by Otsuka Chemical Co., Ltd.).
[0017]
A plurality of methods for adjusting the specific gravity of the substrate relative to the specific gravity of the ink can be employed. For example, when specific gravity changes with chlorine content like chlorinated paraffin, the grade of optimal specific gravity is selected, or several grades of chlorinated paraffin are used together. The specific gravity can also be adjusted by using a non-volatile solvent or a hardly volatile solvent that is compatible with the substrate and having a specific gravity smaller than that of the substrate. As a non-volatile solvent or a hardly volatile solvent having a specific gravity smaller than that of the substance substrate, polybutene (specific gravity: 0.82 to 0.90) and α-olefin (specific gravity: 0. 0) are compatible with chlorinated paraffin. 82-0.85), liquid paraffin (specific gravity: 0.85-0.9) and the like, and those compatible with fluoroalkoxycyclotriphosphazene include dioctyl phthalate (specific gravity: 0.99), phthalic acid Examples thereof include phthalates such as dibutyl (specific gravity: 1.05).
[0018]
As the specific gravity of the base material when a plurality of base materials having a high specific gravity are used in combination or a substance having a low specific gravity is used in combination, a numerical value obtained as a specific gravity calculated from each usage amount and specific gravity is used.
[0019]
Further, the low specific gravity backflow preventer needs to use a base material having a specific gravity of 1.0 or less and a kinematic viscosity of 400 cSt or more.
Specifically, as a base material having a specific gravity of 1.0 or less and a kinematic viscosity of 400 cSt or more, polybutene HV15 (specific gravity 0.870, kinematic viscosity (40 ° C.) 655 cSt), HV35 (specific gravity 0.880, kinematic viscosity (40 ° C) 2300 cSt) (manufactured by Nippon Petrochemical Co., Ltd.), Lucant HC100 (specific gravity 0.830, kinematic viscosity (40 ° C) 1300 cst) composed of a co-oligomer of ethylene and α-olefin, HC150 (specific gravity 0.843, Kinematic viscosity (40 ° C.) 2200 cSt) (Mitsui Petrochemical Co., Ltd.), Mobil SHF401 (specific gravity 0.853, kinematic viscosity (40 ° C.) 430 cSt), SHF1001 (specific gravity 0.850) made of polyalphaolefin. , Kinematic viscosity (40 ° C.) 1350 cSt) (manufactured by Mobil Chemical Co., Ltd.).
[0020]
Examples of the thickener and gelling agent include fine-particle silica such as Aerosil (manufactured by Nippon Aerosil Co., Ltd.), hydrogenated castor oil-based ones such as Disparon 305 (manufactured by Enomoto Kasei Co., Ltd.), and soroid (Sanki Co., Ltd.). )) And the like, as well as metal soaps and bentonites.
[0021]
In addition to the above components, sorbitan fatty acid esters and glycerin fatty acid esters are used to prevent ink from adhering to the inner wall of the ink containing tube, methacrylate copolymers are used to prevent deterioration of writing properties at low temperatures, and various other additives. It can also be used as necessary.
[0022]
[Action]
The ballpoint pen of the present invention uses an ink containing 25% by weight or more of titanium oxide based on the total amount of the ink, and the high specific gravity backflow preventive body in contact with the ink includes a base material having a specific gravity difference with this ink of 0.2 or less. Since the backflow prevention body is used, the backflow prevention body does not move in the direction of the pen tip over time when the backflow prevention body is allowed to stand upward while the viscosity of the backflow prevention body is an appropriate value. And the reverse phenomenon of the backflow preventer does not occur.
Incidentally, since the thickener and the gelling agent used for adjusting the viscosity of the backflow preventive body have a sufficient effect when added in a small amount, the specific gravity of the backflow preventive body is substantially determined by the base material.
In addition, a low specific gravity backflow preventer using a base material having a specific gravity of 1.0 or less and a kinematic viscosity of 400 cSt or more has a high specific gravity and a high kinematic viscosity, and is resistant to impacts such as dropping.
By using these two types of backflow preventers together, a ballpoint pen that is resistant to impacts such as reversal and fall of the backflow preventers over time can be obtained even with high specific gravity ink using titanium oxide of 25% by weight or more based on the total amount of ink.
[0023]
【Example】
The above components were mixed and stirred with a hot stirrer at 150 ° C. for 10 minutes to obtain a backflow preventer 1. The specific gravity of the base material of the backflow prevention body 1 is 1.11, and the viscosity is 22000 mPa · s (E-type viscometer, st rotor, 1 rpm, 25 ° C., the same shall apply hereinafter).
[0024]
Backflow prevention body 2
Empara K50 (chlorinated paraffin, Ajinomoto Co., Inc.) 19.3 parts by weight Leopard KE (previously described) 0.5 parts by weight Aerosil R972 (previously described) 0.2 parts by weight The above components were mixed and heated at 150 ° C. with a hot stirrer. Was stirred for 10 minutes to obtain a backflow preventer 2. The backflow prevention body 2 has a specific gravity of 1.23 and a viscosity of 23000 mPa · s.
[0025]
Backflow prevention body 3
Phosphorol NF46 (fluoroalkoxycyclotriphosphazene, manufactured by Otsuka Chemical Co., Ltd.) 13.4 parts by weight Dioctyl phthalate 5.8 parts by weight Aerosil R972 (described above) 0.8 parts by weight The above components were mixed and heated at 150 ° C. with a hot stirrer. Was stirred for 10 minutes to obtain a backflow preventer 3. The base material of the backflow preventer 3 has a specific gravity of 1.43 and a viscosity of 21000 mPa · s.
[0026]
Backflow prevention body 4
Polybutene HV15 (previously described) 19.0 parts by weight Leopard KE (previously described) 0.5 parts by weight Aerosil R972 (previously described) 0.5 parts by weight The above components are mixed and stirred at 150 ° C. for 10 minutes with a hot stirrer to prevent backflow. Body 4 was obtained. The specific gravity of the base material of the backflow prevention body 4 is 0.87, the kinematic viscosity is 655 cSt, and the viscosity is 25000 mPa · s.
[0027]
Backflow prevention body 5
Polybutene HV15 (previously described) 18.0 parts by weight Leopard KE (previously described) 1.0 part by weight Aerosil R972 (previously described) 1.0 part by weight The above components were mixed and stirred at 150 ° C. for 10 minutes with a hot stirrer to prevent backflow. Body 5 was obtained. The specific gravity of the base material of the backflow prevention body 5 is 0.87, the kinematic viscosity is 655 cSt, and the viscosity is 72000 mPa · s.
[0028]
Backflow prevention body 6
Polybutene LV100 (manufactured by Nippon Petrochemical Co., Ltd.) 18.0 parts by weight Leopard KE (previously described) 0.6 parts by weight Aerosil R972 (previously described) 0.6 parts by weight The above components were mixed and heated at 150 ° C. with a hot stirrer. The mixture was stirred for 10 minutes to obtain a backflow preventer 5. The base material of the backflow preventer 5 has a specific gravity of 0.84, a kinematic viscosity of 205 cSt, and a viscosity of 23000 mPa · s.
[0029]
Ink 1
Kronos KR380 (titanium oxide, manufactured by Titanium Industry Co., Ltd.) 30.0 parts by weight Jonkrill J61J (ammonium salt of styrene-acrylic acid ester copolymer, manufactured by Johnson Polymer Co., Ltd.) 17.0 parts by weight water 62.4 Part by weight Ethylene glycol 5.0 parts by weight Glycerin 5.0 parts by weight Kelzan AR (Xanthan Gum, manufactured by Sanki Co., Ltd.) 0.6 parts by weight Ingredients other than Kelzan AR are mixed and mixed with a ball mill. After the time dispersion treatment, Kelzan AR was added and stirred for 1 hour to obtain ink 1. The specific gravity of this ink 1 was 1.27.
[0030]
Ink 2
Kronos KR380 (previously described) 36.0 parts by weight Jonkrill J61J (previously described) 17.0 parts by weight water 36.4 parts by weight ethylene glycol 5.0 parts by weight glycerin 5.0 parts by weight LUMIKOL NKW2108 (resin particles colored in blue) 20.0 parts by weight Kelzan AR (previously described) 0.6 parts by weight In each of the above components, each component other than LUMIKOL NKW2108 and Kelzan AR is mixed and mixed with a ball mill. After the dispersion treatment for 24 hours, LUMIKOL NKW2108 and Kelzan AR were added and stirred for 1 hour to obtain ink 2. The specific gravity of Ink 2 was 1.37.
[0031]
Ink 3
Kronos KR380 (described above) 55.0 parts by weight Jonkrill J61J (described above) 14.0 parts by weight Water 40.4 parts by weight Ethylene glycol 5.0 parts by weight Glycerin 5.0 parts by weight Kelzan AR (described above) 0.6 parts by weight In the above components, components other than Kelzan AR were mixed and subjected to dispersion treatment with a ball mill for 24 hours, and then Kelzan AR was added and stirred for 1 hour to obtain ink 3. The specific gravity of this ink was 1.59.
[0032]
Example 1
A ballpoint pen tip consisting of a 0.8 mm diameter ball (material: carbide) and a stainless steel ballpoint pen tip is attached to a 120 mm long, 3 mm inner diameter polypropylene ink containing tube, ink 1 is 100 mm, and backflow prevention body 1 is 7 .5mm and 7.5mm of backflow prevention body 4 are filled, and the tip of the pen is directed outwards at 1000rpm for 5 minutes to remove bubbles (use centrifuge: H103N, manufactured by Kokusan Co., Ltd.) to produce a ballpoint pen did. The specific gravity difference between the ink and the base material of the backflow prevention body 1 in Example 1 is 0.16, the specific gravity of the base material of the backflow prevention body 4 is 0.87, and the kinematic viscosity is 655 cSt.
[0033]
Example 2
A ballpoint pen was manufactured in the same manner as in Example 1 except that the ink 2 was used in place of the ink 1 and the backflow preventing body 2 was used in place of the backflow preventing body 1. The specific gravity difference between the ink 2 and the base material of the backflow preventer 2 in Example 2 is 0.14.
[0034]
Example 3
A ballpoint pen was manufactured in the same manner as in Example 1 except that ink 3 was used instead of ink 1 and backflow preventer 3 was used instead of backflow preventer 1. The specific gravity difference between the ink and the base material of the backflow preventer in Example 3 is 0.16.
[0035]
Comparative Example 1
A ballpoint pen was manufactured in the same manner as in Example 1, except that the backflow prevention body 1 was omitted and the backflow prevention body 4 was filled with 15 mm. The specific gravity difference between the ink and the base material of the backflow preventer in Comparative Example 1 is 0.40 and the kinematic viscosity is 655 cSt.
[0036]
Comparative Example 2
A ballpoint pen was manufactured in the same manner as in Example 1 except that the backflow prevention body 1 was omitted and the backflow prevention body 5 was filled with 15 mm. The specific gravity difference between the ink and the base material of the backflow preventer in Comparative Example 2 is 0.40 and the kinematic viscosity is 655 cSt.
[0037]
Comparative Example 3
A ballpoint pen was manufactured in the same manner as in Example 1 except that Ink 3 was used instead of Ink 1 in Example 1. The specific gravity difference between the ink 3 and the base material of the backflow preventer 1 in Comparative Example 3 is 0.48.
[0038]
Comparative Example 4
A ballpoint pen was manufactured in the same manner as in Example 1 except that the backflow prevention body 6 was used instead of the backflow prevention body 4 in Example 1. In Comparative Example 2, the specific gravity difference between the ink and the base material of the backflow prevention body 1 is 0.16, the specific gravity of the base material of the backflow prevention body 6 is 0.84, and the kinematic viscosity is 205 cSt.
[0039]
As mentioned above, about the ball-point pens obtained in Examples 1 to 3 and Comparative Examples 1 to 4, the writing property, the mobility of the backflow preventer to the pen tip, the sharpness of the handwriting, and the back flow prevention at the time of dropping 1 m at the tip of the pen tip Tests were conducted on body splattering.
The results are shown in Table 1.
[0040]
[Table 1]
[0041]
Writability Evaluation Using the ballpoint pens obtained in Examples 1 to 3 and Comparative Examples 1 to 4, the volume of ink consumed when writing 100 m with a spiral writing type writing tester was measured.
Writing speed: 5cm / sec
Written load: 100g
Unit of measurement: cc / 100m
[0042]
Mobility of the backflow preventer to the pen tip Using the ballpoint pens obtained in Examples 1 to 3 and Comparative Examples 1 to 4, the ballpoint pen tip is in an upward state, at a high temperature and humidity of 50 ° C. and a humidity of 30%. The sample was left in the room for 4 weeks, and the state of movement of the backflow preventer to the pen tip was observed.
[0043]
Sharpness of handwriting Using the ballpoint pens obtained in Examples 1 to 3 and Comparative Examples 1 to 4, writing was performed on black fine paper, and the sharpness of the handwriting was visually observed.
◎: Sharpness similar to that written on white paper ○: The handwriting is slightly darkened [0044]
Using the ballpoint pens obtained in Examples 1 to 3 and Comparative Examples 1 to 4 of the pen tip upward, the ballpoint pen tip was dropped from a height of 1 m in an upward state, and the presence or absence of scattering of the backflow preventer was observed. .
○: No scattering ×: With scattering [0045]
【The invention's effect】
As described above in detail, the ballpoint pen according to the present invention has good ink ejection, and even when writing on black fine paper, the handwriting is clearly colored, preventing backflow even after storing the pen tip upward for a long time There is no movement of the body in the direction of the pen tip, and the backflow prevention body does not scatter when the pen tip falls upward.
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