JP3814484B2 - アロエ・ベラのグローブおよび製造方法 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は一般的にはハンドケア製品に関し、より具体的には、使い捨てグローブの使用中および使用後に、手を保護し、滑らかにする使い捨てグローブの内部表面に対するアロエ・ベラの適用に関する。
【０００２】
【従来の技術】
使い捨てグローブは、グローブの着用者によって手に触れられる物体から手を絶縁する（insulate）保護手段として広く使われている。物を触ることを容易にするために、使い捨てグローブは皮膚とグローブの間隔を最小限にするような薄く弾性的な材料で作られる。しっかりとした絶縁による空気の不足した環境のため、手の汗はグローブの着用者にとって日常的な問題である。長時間の使い捨てグローブの着用は、手の表面に湿った環境をもたらし、この湿った環境はウイルス、バクテリア、イースト、菌(fungus)を増殖させる。長時間の使い捨て検査グローブ（examination glove）の着用がかゆみをもたらすことが、しばしばある。
【０００３】
粉末が、発汗を軽減しグローブの着脱を行いやすくするためにグローブの表面によく使われる。しかし、絶え間ない発汗は、通例グローブの表面につけられている粉末を簡単に意味の無いものとする。特に、これは、連続して、たびたびグローブを着用する必要がある場合に起こる。たとえば、歯科医は４０分以上歯の外科的手順を実行する際に連続してグローブをつける。さらに、粉末がつけられたグローブを使用した後は手を洗わなくてはならない。粉末を落とすための度重なる手洗いは、過度の皮膚の乾燥の原因にもなる。
【０００４】
広範囲の使用による逆効果を防ぐことができる使い捨てグローブの必要性は明白である。いろいろな特許が、さまざまな種類のローションを使用したグローブを開示している。グローブを使用している間、ローションは人の皮膚と接し、皮膚のコンディションを整える。例えば、米国特許第５,６１４,２０２号は、ローションが満たされた中間層を有する潤いのあるグローブを開示している。多孔性のインナー層は、たえずローションを皮膚へ通過、接触することを可能とする。米国特許第４,１８６,４４５号と４,１８５,３３０号はローション吸収性素材からなるインナーライニングを有するグローブを開示している。吸収性素材にローションをしみ込ませることによって、ローションはグローブ着用中の手のコンディションを整えることができる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
上記の開示されたものにおける、共通の特徴は、グローブデザインにおける複数の層の使用である。単層の使い捨てグローブに比べて、複数層を有するグローブの複雑な設計はより製造コストが高くなる。もっとも重要なことには、層の厚さとグローブの複雑な構造は、着用者が物体をつかんで操作するときの手の柔軟性を阻害する。このような複数層の設計は、手に湿気を与えることには適しているが、物体を操作することには適しておらず、特に、細かく正確な作業を必要とする者にとっては適していない。
【０００６】
使い捨てグローブは一般に、天然ゴムラテックス、アクリロニトリル、ポリ塩化ビニルという三つのタイプの材料から作られる。天然ゴムラテックスは、石油由来物質(oil-based substance)に対して敏感である。ラテックスと石油由来物質の長時間の接触はラテックス材料の耐久性と柔軟性に悪影響を与えうる。もっとも商業的に利用されているローションは石油由来物質を含んでいる。先行技術におけるローションの使用は実質的に天然ゴムグローブの寿命(shelf life)を短くするであろう。
【０００７】
それゆえグローブの使用中に肌のすべすべした感触と外見を失うことなく、湿気と治療物質(therapeutic substance)を手に与えることができ、一方で同時に、従来の単層グローブの特徴と機能を保ち続ける低コストの使い捨てグローブの需要がある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
この発明はこれらの需要を満足する。この発明は、脱水工程を通してインナー表面に一体的にアロエ・ベラを適用した新規な使い捨てグローブと、その製造方法である。
【０００９】
この発明の一つの目的は、グローブ使用中の手のコンディションを整え、手を滑らかにすることである。
【００１０】
この発明の他の目的は、物体をつかんだり操作したりする能力において、単層のグローブと同等のグローブを提供することである。
【００１１】
またこの発明の別の目的は、長期の、あるいは、頻繁のグローブ着用による発汗に起因する、湿った環境においてより活動的になるウイルス、バクテリア、イースト、菌（fungi）の増殖を抑えることである。
【００１２】
関連した目的は、抗菌性の物質を手の湿度に反応してグローブ表面から分離し開放することである。
【００１３】
更なる目的は、天然の非石油由来物質を用いることによって、グローブの寿命(shelf life)を保つこと、及び、治療物質(therapeutic substance)を脱水状態に保つことで物質の活性を保つことである。
【００１４】
上記の目的はアロエ・ベラを均等に使い捨て検査グローブ(examination gloves)のインナー表面に脱水状態で適用することにより達成される。
【００１５】
これらの目的は、さらにアロエ・ベラグローブの製造方法によって達成される。使い捨てグローブは粉体を洗い流し、複合材料の中の溶解物質を抽出し、微生物を殺すために、始めに、塩素浴させられる(treat with chlorine solution)。乾燥の後、グローブは裏返しにされ、外部表面にしみ込ませるため準備されていたアロエ・ベラ溶解液の中に浸される。グローブはその後４５℃〜６５℃の間の狭い温度範囲に制御された回転ヒーターの中で一定時間乾燥される。これにより水を蒸発させアロエ・ベラを均等にグローブ表面に覆わせる。室温まで冷却した後、グローブはアロエ・ベラ被覆が内側を向くよう裏返される。
【００１６】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施例およびいくつかの他の実施例を詳細に説明する。しかし、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。当業者は多くの他の実施例を認めるであろう。完全な発明の範囲の把握には、読者は付属の特許請求の範囲を見るべきである。
【００１７】
本発明は、図１に示されるような使い捨てグローブであり、図２に示されるようにアロエ・ベラが内部表面に乾燥状態で均等に被覆されている。このグローブは単純で、使用の際に便利であり、着用者が細かく正確な仕事を行うことができる使い捨て検査グローブ（examination glove）の特徴をそのまま有している。本発明は、前記グローブの内部表面にアロエ・ベラの被覆をすることによって改良される使い捨てグローブの製造方法も開示する。前記グローブはよく制御された熱工程によって脱水されるアロエ・ベラ１０の被覆を有する。
【００１８】
使い捨てグローブは層を形成するために様々な材料から作られる。ビニルのような樹脂材料やアクリロニトリルのようなポリマー材料が一般的な選択肢である。使い捨てグローブを作るのによく用いられる３つの材料は天然ゴムラテックス、アクリロニトリル、ポリ塩化ビニルである。
【００１９】
一つの好ましい実施例では、グローブは天然ゴムラテックスから作られる。天然ゴムラテックスは石油由来物質に敏感であるので、天然ゴムラテックスから作られたグローブは石油由来物質のもとにさらされるべきではない。この発明では、アロエ・ベラがグローブを被覆するために用いられ、アロエ・ベラは検出可能な石油由来物質を含んでいない。アロエ・ベラで被覆されたグローブはグローブの寿命に影響を与えない。他の好ましい実施例では、グローブはアクリロニトリルポリマーによって作られる。
【００２０】
アロエ・ベラは天然植物からの抽出物で、人の医学的使用の長い歴史がある。アロエ・ベラは傷、やけど、皮膚の炎症といった外科的治療や、様々な状態の内科的治療に用いられてきた。アロエ・ベラはスキンケア製品においてよく用いられる材料である。強力な非炎症性の抗菌的手段である。アロエ・ベラは水溶性で検出可能な石油成分を含んでいない。
【００２１】
アロエ・ベラグローブは、使い捨てグローブの特徴を外見の変更なしに保っており、使用が簡単で便利なものとなっている。アロエ・ベラとグローブ表面との親和性（affiliation）は、脱水作用によって与えられる力による。このような親和性（affiliation）は汗がアロエ・ベラを溶かすと弱められる。グローブを長い間着用すればするほど、手は汗をかくようになり、頻繁にアロエ・ベラは溶け出し、グローブ表面から解離して、手に触れることになる。アロエ・ベラの有効成分は手の皮膚のコンディションを整え、湿った環境下での微生物の繁殖を抑えることができる。
【００２２】
一つの好ましい実施例では、１００％アロエ・ベラゲルがグローブの被覆に使用される。アロエ・ベラは、等しく、むらなくグローブの内表面に約０．０１ｍｍの厚さで塗布される。アロエ・ベラと表面の結合（association）は、脱水作用により提供される非共有結合力（non-covalent force）である。
【００２３】
前記グローブの製造方法は、商業的に利用可能な使い捨てグローブの残余パウダー、溶解性物質、微生物を取り除く工程、グローブを裏返す工程、アロエ・ベラ溶解液の中に浸す工程、水分を蒸発させるために熱する工程、を含む。
【００２４】
好ましくは、グローブは始めに、塩素溶液又は塩素ガスにさらされる。塩素溶液はグローブの殺菌、パウダーの洗い流しに役立ち、もっとも重要なことには、天然ラテックスグローブにとっては、繰り返しの使用者の深刻なアレルギー反応のきっかけとなる潜在的な可能性を有している残余たんぱく質の溶解に役立つ。グローブ外表面の塩素浴の後、グローブは裏返され、グローブは再び塩素溶液に浸される。残余塩素はアンモニアを使って中和され、その後、グローブは乾燥させられる。
【００２５】
次に、アロエ・ベラ溶解液が準備されるであろう。濃度１００％のアロエ・ベラゲルがアロエ・ベラ溶解液をつくるために蒸留水に溶かし出される。好ましい溶解液の濃度は２０％である。アロエ・ベラをグローブ表面に結合させるために、アロエ・ベラ溶解液はグローブ表面にスプレーされうる。もしくは、グローブはアロエ・ベラ溶解液に浸されうる。後者の方法の方が、アロエ・ベラ溶解液の完全で均一な塗布ができるため好ましい。
【００２６】
一つの好ましい実施例では、浸す工程は高い製造効率を達成するために、多くのグローブを一群として行われる。グローブは十分な吸収をさせるため少なくとも１０分間溶解液に浸させる。
【００２７】
アロエ・ベラはコントロールされた脱水プロセスを通してグローブ表面に付着される。アロエ・ベラ溶液中の水分は熱することによって蒸発させられる。高い温度は水分を早く蒸発させるが、過度の熱はグローブにダメージを与える可能性がある。例えば，７０℃を超える過度の熱を加えられるとグローブは茶色がかって、もろくなる可能性がある。熱にさらされる時間を短くするために、加熱オーブンはグローブが導入される前に約４５℃に余熱される。オーブンは最高温度を維持するための温度制御機構を有している。好ましい実施例においては、最高温度はおよそ６５℃にセットされ、加熱工程は約３５から４０分続く。脱水工程はアロエ・ベラがグローブ表面に長時間にわたり結合しつづけることを可能とする親和力（affiliation）を与える。
【００２８】
アロエ・ベラの均一なグローブ表面への配分は治療効果を最大限にし、皮膚とグローブの混合材料との接触を最小限にする。静止状態での乾燥は、アロエ・ベラ溶液は重力方向へ流れかねないため好ましくない。好ましい実施例では、加熱オーブンは、加熱工程の間にアロエ・ベラをグローブ表面に均等に配分し、均一な被覆を形成するための回転機構を有している。
【００２９】
その後、グローブは室温に冷却される。そして、グローブはアロエ・ベラの面が内側にくるように裏返される。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の原理に従って製造されたアロエ・ベラグローブを前面から見た図である。
【図２】 図１の２−２線に対応する断面図である。

Claims (61)

1. グローブの表面に脱水されたアロエ・ベラの層を形づくるために、グローブをアロエ・ベラ溶解液に浸し、前記溶解液から取り出し、前記グローブを実質的に熱することによってアロエ・ベラが天然ゴムラテックス、アクリロニトリル、ポリ塩化ビニルを含む柔軟な材料の層に付着した（ attached ）
   ａ）手を受け入れる空洞を形成する柔軟な材料の単一の層、
   及び
   ｂ）使い捨て検査（examination）グローブ着用の際に手に触れるアロエ・ベラであって、前記柔軟な材料の層からなる内表面上の脱水されたアロエ・ベラ、
   からなる使い捨て検査（examination）グローブ。
2. 前記柔軟な材料の層は天然ゴムラテックスからなる請求項１に記載の使い捨て検査グローブ。
3. 前記柔軟な材料の層はアクリロニトリルからなる請求項１に記載の使い捨て検査グローブ。
4. 前記アロエ・ベラは前記柔軟な材料に脱水作用によって結合される請求項１に記載の使い捨て検査グローブ。
5. 前記アロエ・ベラは前記柔軟な材料に均等に塗布される請求項４に記載の使い捨て検査グローブ。
6. 前記アロエ・ベラの層の厚さは約０．０１ｍｍである請求項１に記載の使い捨て検査グローブ。
7. ａ）アロエ・ベラを溶かすために所定量の水とアロエ・ベラを混合し、溶解液を作る工程、
   ｂ）前記グローブを手に着用しているときに内部の手の方を向く表面である、前記グローブの内表面を外に出すために前記グローブの内面を外に出すように準備する工程、
   ｃ）前記内表面が前記溶解液と接触するように前記グローブを前記溶解液に浸す工程、
   ｄ）前記溶解液の一部が前記グローブ上に存在している状態で、前記グローブを溶解液から取り出す工程、
   ｅ）前記溶解液の一部の中の水分を蒸発させるために前記溶解液の一部とともにグローブを加熱し、実質的に均一な脱水されたアロエ・ベラの塗布層をグローブ表面に形成する工程、
   ｆ）室温にまでグローブを冷却する工程、
   からなる、手を保護し滑らかにする使い捨てグローブの製造方法。
8. 着脱可能とするために使い捨てグローブに付けられたパウダーと、たんぱく質を除去し、バクテリアとウイルスを殺すために、
   ａ）塩素含有環境中に前記グローブを適用することによって前記グローブを予備処理する工程、
   ｂ）前記グローブを加熱により乾燥させる工程、
   からなる工程を、請求項７に記載の製造方法の前に準備として行う請求項７に記載されたグローブの前記製造方法。
9. 前記溶解液の濃度が２０％である請求項７に記載の方法。
10. 加熱工程がさらに
    ａ）前記グローブを導入する前に乾燥機械を約４５℃に熱する工程、
    ｂ）最高温度を約６５℃に設定する工程、
    ｃ）前記機械の中の前記グローブを回転させるために、回転機構を開始する工程、
    ｄ）加熱と回転を約３５から４０分間続ける工程、
    を含む請求項７に記載の前記方法。
11. 請求項７に記載の方法によって製造される使い捨てグローブ。
12. 使い捨て検査(examination)グローブと
    アロエ・ベラと内側表面の親和力（affiliation force）は脱水(dehydration) によって得られ、使い捨て検査グローブを手に着用している間中アロエ・ベラの被覆層(coat)が手と接触する使い捨て検査グローブの内側表面上に処理された１００％アロエ・ベラの被覆層(coat)と
    を含む物品。
13. 熱を与えることにより脱水処理される請求項１２に記載の物品。
14. １００％アロエ・ベラの被覆層が内側表面に均一に塗布される請求項１２に記載の物品。
15. ａ）手を受け入れる空洞を形成する、天然ゴムラテックス、アクリロニトリル、ポリ塩化ビニルを含む柔軟な材料の単一の層と
    ｂ）使い捨て検査グローブを着用している間中アロエ・ベラが手と接触している、柔軟な材料の層の内表面上への脱水されたアロエ・ベラの被覆層
    を含む使い捨て検査グローブ。
16. アロエ・ベラの被覆層は１００％アロエ・ベラのゲルと水を含む溶液から脱水された、脱水されたアロエ・ベラからなる、請求項１５に記載の使い捨て検査グローブ。
17. 脱水によりアロエ・ベラの被覆層と柔軟な材料の間に親和力（affiliation force）が与えられた請求項１５に記載の使い捨て検査グローブ。
18. 柔軟な材料の層は天然ゴムラテックスからなる請求項１５に記載の使い捨て検査グローブ。
19. 柔軟な材料の層はアクリロニトリルからなる請求項１５に記載使い捨て検査グローブ。
20. アロエ・ベラは柔軟な材料の上に均一に塗布される請求項１５記載の使い捨て検査グローブ。
21. アロエ・ベラの被覆層の厚みは約０．０１ｍｍである請求項１５に記載の使い捨て検査グローブ。
22. ａ）手を受け入れる空洞を形成し天然ゴムラテックス、アクリロニトリル、ポリ塩化ビニルを含む柔軟な材料の単一の層と、
    ｂ）使い捨て検査グローブの着用中にアロエ・ベラが手と接触する、脱水によってアロエ・ベラが柔軟な材料の層の内面上に付着された、脱水されたアロエ・ベラの所定量
    を含む使い捨て検査グローブ。
23. アロエ・ベラは柔軟な材料に均一に塗布される請求項２２に記載の使い捨て検査グローブ。
24. 加熱によって脱水される請求項２２に記載の使い捨て検査グローブ。
25. ａ）天然ゴムラテックスからなる使い捨てグローブと、
    ｂ）グローブを着用中アロエ・ベラが直接手に接触し、アロエ・ベラの脱水によって得られる作用によって１００％のアロエ・ベラがグローブの表面に残るアロエ・ベラの所定量
    を含む、そのグローブを着用中、手を保護し、なめらかにするグローブ製品。
26. アロエ・ベラは平らに均一にグローブの表面に塗布される請求項２５に記載のグローブ製品。
27. アロエ・ベラは約０．０１ｍｍの厚さの層を形成する請求項２５に記載のグローブ製品。
28. 脱水は加熱によって行われる請求項２５に記載のグローブ製品。
29. （ａ）天然ゴムラテックスからなる使い捨てグローブ
    （ｂ）そのグローブの着用中、アロエ・ベラが直接手に接触する、検出可能な石油由来物質(no detectable oil-based substance)を含まないアロエ・ベラからなり、脱水を通してグローブの表面に付着される被覆層、
    を含むグローブの着用中に手を保護しなめらかにする(soothing)ためのグローブ製品。
30. 手を保護する物品であり、
    多孔性の層が無いグローブと、
    脱水を通してアロエ・ベラとグローブの表面の間の親和力（affiliation force）を与え、その物品を手に着用している間、脱水されたアロエ・ベラが手に接触している、グローブの表面上に脱水されたアロエ・ベラの所定量
    を含む物品。
31. グローブには吸水性の材料の層がない請求項３０に記載の物品。
32. 脱水はアロエ・ベラとグローブの加熱による脱水を含む請求項３０に記載の物品。
33. グローブは樹脂製の材料あるいは重合材料からなるグローブを含む請求項３０に記載の物品。
34. グローブは天然ゴムラテックスからなるグローブを含む請求項３０に記載の物品。
35. グローブは使い捨て検査グローブである請求項３０に記載の物品。
36. 手を保護する物品であって、
    多孔性の層が無いグローブに、
    脱水を通してアロエ・ベラとグローブの表面の間の親和力(affiliation force)を与え、アロエ・ベラを脱水状態とし、その物品の着用中アロエ・ベラは手に直接接触するように、グローブの表面に、検出可能な石油由来物質(no detectable oil-based substance)を含まないアロエ・ベラ(no detectable oil-based substances)が含まれる前処理（preparation）がされたこと
    を有する物品。
37. グローブは使い捨て検査グローブである請求項３６に記載の物品。
38. 加熱によって脱水される請求項３６に記載の物品。
39. 手を保護する物品であって、
    前記物品は吸水性の材料の層が無いグローブと、
    前記物品の着用中、アロエ・ベラは直接手に接触し、グローブの表面上に脱水された１００％アロエ・ベラの被覆層
    を含む物品。
40. ビニールからなるグローブを含む請求項３９に記載の物品。
41. ポリ塩化ビニルからなるグローブを含む請求項３９に記載の物品。
42. アロエ・ベラは約０．０１ｍｍの厚さの層を形成する請求項３９に記載の物品。
43. 手を保護する物品であって、
    吸水性の材料の層が無いグローブと
    アロエ・ベラの所定量を脱水を通してグローブに付着させ、前記物品の着用中、アロエ・ベラが直接手に接触する、グローブの表面上にアロエ・ベラ
    を含む物品。
44. 脱水（dehydration）はグローブとグローブ上のアロエ・ベラのゲルの加熱による脱水を含む請求項４３に記載の物品。
45. アロエ・ベラは１００％の脱水されたアロエ・ベラからなる請求項４３に記載の物品。
46. グローブは使い捨て検査グローブである請求項４３に記載の物品。
47. （ａ）天然ゴムラテックス、アクリロニトリル、ポリ塩化ビニルを含む柔軟な材料で使い捨てグローブを作り、
    （ｂ）前記グローブの内側面をアロエ・ベラと液体キャリア（a liquid carrier）で被覆し、そして、
    （ｃ）当該被覆層から液体キャリアを蒸発させて前記グローブの内側面に付着ししたアロエ・ベラの脱水被覆層を形成し、前記グローブを着用する人間の手にアロエ・ベラを接触させる、
    ことを含む使い捨て検査グローブの製造方法。
48. 前記使い捨てグローブは天然のゴムラテックスで作られる請求項４７に記載の方法。
49. 前記アロエ・ベラの被覆層はアロエ・ベラ中に石油由来物質を実質的に含まない請求項４７に記載の方法。
50. 前記脱水した被覆層は実質的に１００％のアロエ・ベラである請求項４７に記載の方法。
51. 前記グローブは、被覆前は柔軟な材料の単一層で作られた請求項４７に記載の方法。
52. 前記液体キャリアは水である請求項４７に記載の方法。
53. 前記被覆層は前記グローブを前記アロエ・ベラと液体キャリアに浸すことにより形成される請求項４７に記載の方法。
54. 前記被覆層は前記グローブに前記液体キャリア中のアロエ・ベラ溶液が噴霧されることにより形成される請求項４７に記載の方法。
55. 前記グローブの前記内側面を塩素で処理した後に、アロエ・ベラと液体キャリアを被覆する請求項４７に記載の方法。
56. 前記内側面にアロエ・ベラと液体キャリアを被覆する前に、前記グローブを裏返しにする請求項４７に記載の方法。
57. 液体キャリアを被覆層から蒸発させ、前記内側面に付着したアロエ・ベラを脱水して被覆を形成させた後に前記グローブを表に戻す請求項５６に記載の方法。
58. （ａ）天然ゴムラテックス、アクリロニトリル、ポリ塩化ビニルを含む柔軟な材料で単一層の使い捨てグローブを作り、
    （ｂ）アロエ・ベラ水溶液を前記グローブの内側面に塗布し、そして、
    （ｃ）前記グローブを着用する人間の手に接触するように、前記グローブの内側面に付着したアロエ・ベラを脱水して被覆を形成させること、
    を含む使い捨て検査グローブの製造方法。
59. （ａ）天然のゴムラテックスで使い捨てグローブを作り、
    （ｂ）前記グローブを裏返し、
    （ｃ）前記グローブを裏返している間は外側の表面であるが、常態では前記グローブの内側の表面である前記グローブの表面にアロエ・ベラ水溶液を塗布し、
    （ｄ）前記グローブを裏返している間に、液体キャリアを取り除いて、前記グローブの表面に付着したアロエ・ベラを脱水して被覆層を形成し、そして、
    （ｅ）アロエ・ベラを脱水した被覆層が前記グローブを着用する人間の手に接触するように、グローブを表に返すこと、
    を含む使い捨て検査グローブの製造方法。
60. グローブの内側面に付着したアロエ・ベラを脱水した被覆層でグローブの内側面を被覆することを含む、グローブを着用する人間の皮膚に使い捨て検査グローブが及ぼす皮膚の乾燥や手の柔軟性を阻害することを含む不利な効果を減少する方法。
61. 請求項４７に記載の（ｃ）アロエ・ベラの脱水被覆層の形成過程後に更に請求項４７に記載の（ｂ）および（ｃ）の被覆過程が続く請求項４７に記載の方法。

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