JP3813303B2 - Drug spraying system - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遠隔繰作によって操縦される無人ヘリコプターにより農薬のような薬剤を空中散布するための薬剤散布システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
広い面積の森林や農地に対して害虫駆除用薬剤のような農薬を大規模に散布する場合、操縦者が搭乗する小型飛行機や無人ヘリコプターを使って薬剤を空中散布するということが行われている。しかしながら、このような有人の飛行体による薬剤の空中散布は、小規模な面積に対しては適用し難く、飛行機等のチャーター料金も高価なものとなるという問題を有していた。そこで、このような問題を解消すべく、例えば図12に示すように、無線により遠隔操縦できるラジコンヘリコプター(無人ヘリコプター)1に薬剤散布装置2を取り付け、作業者が遠隔操作装置を用いてラジコンヘリコプター1を遠隔操作しながら薬剤散布装置2から薬剤を空中散布する薬剤散布システムが従来より提案されている(特開平8−163946号公報など参照)。
【0003】
この薬剤散布システムでは、薬剤を散布すべき散布対象領域100の上空をラジコンヘリコプター1が移動経路R1、R2、…に沿って移動するごとに、薬剤散布装置2から散布幅W0で薬剤が散布対象領域100に向けて散布される。そして、作業者が予め計画した飛行ルート(例えば、同図の白太矢印)にしたがってラジコンヘリコプター1を散布対象領域100の上空を遠隔操作することで、散布対象領域100の全体に薬剤を散布することができるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記特開平8−163946号公報に記載された薬剤散布システムでは、薬剤散布装置として薬剤タンク内の薬剤をポンプによって回転駆動しているアトマイザーに送り込み、薬剤を空中散布するものが使用されている。この薬剤散布装置によって良好な薬剤散布を行うためには、薬剤の空中散布に先立ってアトマイザーを回転駆動させてアトマイザーの回転が安定した状態(薬剤散布準備が完了した状態)で、ポンプを作動させて薬剤をアトマイザーに送り込む必要がある。そこで、ポンプのモータと、アトマイザーを回転駆動するモータとを同期して制御する必要があり、このモータ制御を作業者による遠隔操作によって行っていた。このため、作業者は薬剤散布を行う毎にこれら2つのモータの同期制御を気にかけながら作業を行う必要があり、この同期制御が作業効率の向上を図る上での弊害のひとつとなっていた。
【0005】
また、無人ヘリコプターを飛行させる前に予めアトマイザーの回転駆動を開始して薬剤散布準備を完了させておき、常時アトマイザーを安定して回転している状態(薬剤散布準備状態)でポンプのモータのみを遠隔操作により制御するようにすれば、作業効率は向上するものの、電力ロスが大きくなり、エネルギー効率の低減を招く。しかも、地上でアトマイザーを回転させるために無人ヘリコプターの発進および帰還場所が制限されてしまう。というのも、無人ヘリコプターの発進あるいは帰還場所が、例えば草むらである場合には、回転駆動するアトマイザーに草が巻き込まれてしまい、薬剤散布装置の故障を引き起こすことがある。
【0006】
この発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、薬剤の空中散布に先立って薬剤散布準備を必要とする薬剤散布装置を備えた薬剤散布システムにおいて、作業およびエネルギー効率を向上させ、しかも無人ヘリコプターの発進および帰還場所の自由度を高めることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、無人ヘリコプターの機体本体に薬剤散布装置を取り付け、遠隔操作装置から与えられる各種の指令に基づき制御装置によって前記無人ヘリコプターを飛行させるとともに、前記薬剤散布装置から薬剤を空中散布する薬剤散布システムにおいて、前記薬剤散布装置は、回転駆動手段に駆動されて遠心力により薬剤を外周方向に拡散散布する回転部を備え、前記制御装置は、前記無人ヘリコプターの動作状況を検出する検出手段と、前記検出手段による検出結果に基づき、無人ヘリコプターが地上を離れて空中にあると判断される動作状況では前記回転駆動手段により前記回転部を自動的に回転させ、地上では前記回転部を自動的に停止させる制御部とを備えるものである。
【0008】
この発明では、検出手段が無人ヘリコプターの動作状況を検出し、その検出結果を制御部に出力する。そして、薬剤散布装置に設けられている回転部の駆動、停止が当該検出結果に基づき制御される。
【0009】
請求項2の発明は、前記検出手段が前記無人ヘリコプターのエンジン回転数を検出し、前記制御部が、前記エンジン回転数が所定回転数以上となったときは前記回転駆動手段により前記回転部を自動的に回転させ、所定回転数未満となったときは前記回転部を自動的に停止させるようになっている。
【0010】
この発明では、検出手段により無人ヘリコプターのエンジン回転数が検出されて無人ヘリコプターの動作状況が検出され、それに基づき、薬剤散布装置に設けられている回転部の駆動、停止が自動的に制御される。
【0011】
請求項3の発明は、前記薬剤散布装置として、互いに異なる種類の薬剤を散布するための複数の薬剤散布装置を有し、選択的にいずれかの薬剤散布装置を前記機体本体に取付可能とし、前記制御装置としては各薬剤散布装置に対して共通のものが前記機体本体に設けられている。
【0012】
この発明では、複数の薬剤散布装置の中から選択された薬剤散布装置が前記機体本体に取り付けられ、制御装置としては共通のものが用いられる。
【0015】
【発明の実施の形態】
この発明にかかる薬剤散布システムは、主遠隔操作装置によって遠隔操作可能な無人ヘリコプターの機体本体に、2種類の薬剤散布装置のうちの一方を選択的に取り付け、主遠隔操作装置によって無人ヘリコプターを遠隔操作しながら薬剤散布装置から薬剤を空中散布するものである。なお、この実施の形態では、薬剤散布装置として、液体状の薬剤(以下「液剤」という)を散布するための液剤散布装置と、粒状の薬剤(以下「粒剤」という)を散布するための粒剤散布装置とを備えている。以下、液剤散布装置を無人ヘリコプターに取り付けて液剤を散布する場合(液剤散布処理)の構成と、粒剤散布装置を無人ヘリコプターに取り付けて液剤を散布する場合(粒剤散布処理)の構成とに分けて説明した後、システム全体の電気的構成について説明し、さらに具体的手順の一例を示して詳述する。
【0016】
図1は、この発明にかかる薬剤散布システムの一の実施の形態を示す図であり、液剤散布装置の無人ヘリコプターへの装着状態を示す図である。同図に示すように、無人ヘリコプターの機体本体10(同図中の1点鎖線)は、無線で遠隔操作によって操縦される従来の模型のラジコンヘリコプター或いはそれに近いものであって、機体本体10内には、機体を飛行させるためのエンジン等とともに、機体全体、液剤散布装置20および粒剤散布装置30(後で説明する図4など)を制御するための制御装置が配設されており、この制御装置が地上からの主遠隔操作装置の誘導によって機体を自在にコントロールして飛行させながら、機体本体10に付設されている液剤散布装置20を地上からの主遠隔操作装置あるいは補助遠隔装置の誘導によって作動させて液剤を散布する。なお、制御装置は液剤の散布制御のみならず、粒剤散布装置30が取り付けられた場合には、地上からの40(図9)あるいは補助遠隔装置50(図9)の誘導によって粒剤散布装置30を作動させて粒剤を散布する。
【0017】
図2は液剤散布装置20の側面図であり、図3は液剤散布装置20を上方より見た平面図である。液剤散布装置20は液剤を貯留しておくための一対の薬剤タンク21,21を有し、取付用ブラケット22によって無人ヘリコプターの機体本体10に取り付け可能となっている。そして、取付用ブラケット22を機体本体10に装着すると、図1に示すように、薬剤タンク21,21が機体本体10の両側に位置するようになっている。また、液剤散布装置20は、取付用ステー23によって水平方向に延設された水平バー24を機体本体10に取り付け可能となっている。このように、この実施の形態では取付用ブラケット22および水平バー24を機体本体10に取り付けたり取外したりすることで液剤散布装置20を無人ヘリコプターの機体本体10に着脱自在となっているが、液剤散布装置20を無人ヘリコプターの機体本体10に着脱する構成については任意である。
【0018】
また、上記のように機体本体10に対して取付可能となっている水平バー24の両端の各々には、3個のノズル25,25,25が一定間隔で連設されている。そして、これら合計6個のノズル25は圧送機構26を介して薬剤タンク21,21と接続されている。この圧送機構26は、薬剤タンク21,21から液剤を各ノズル25に導くための配管系261と、当該配管系261の中間部に設けられ、液剤をノズル25に向けて送り込むポンプ262とで構成されており、ポンプ262のモータ263を作動させると、薬剤タンク21,21に貯留されている液剤が各ノズル25側に供給され、各ノズル25から下方に向けて液剤が吐出される。こうして、液剤散布装置20によって液剤を散布可能となっている。
【0019】
図4は、粒剤散布装置の無人ヘリコプターへの装着状態を示す図である。また、図5は粒剤散布装置の側面図であり、図6は粒剤散布装置を上方より見た平面図である。粒剤散布装置30は取付用ブラケット31を有し、この取付用ブラケット31により無人ヘリコプターの機体本体10に着脱可能に構成されている。そして、この粒剤散布装置30では、この取付用ブラケット31に粒剤を貯留しておくための一対の薬剤タンク32,32が固定され、取付用ブラケット31を機体本体10に装着すると、図4に示すように、薬剤タンク32,32が機体本体10の両側に位置するようになっている。また、この装着状態で無人ヘリコプターの機体本体10の直下位置に回転部(インペラ)33が設けられている。
【0020】
図7および図8はそれぞれ回転部33の拡大平面図および拡大側面図である。これらの図に示すように、回転部33は鉛直方向とほぼ平行に延設された回転軸331回りに回転自在に設けられている。また、この回転部33の上面側には3枚の羽根部材332が回転軸331を中心として略放射状に立設されている。このため、回転軸331に連結されたモータ34を駆動させると、その回転軸331回りに回転部33が回転し、さらに回転状態で回転部33の上面側に薬剤タンク32,32に貯留されている粒剤を供給すると、羽根部材332が粒剤を外周方向に押しやり、しかも回転部33の回転運動に伴う遠心力で回転部33から外周方向に拡散飛散させる。このように、この実施の形態では、回転部33によって粒剤を散布するように構成されている。
【0021】
なお、この実施の形態では、薬剤タンク32,32に貯留されている粒剤を供給するための薬剤供給手段として、図4に示すように、正面から見ると略V字形状をなす薬剤供給管35を設けており、薬剤タンク32,32内の粒剤は薬剤供給管35の長手方向(薬剤供給経路)に沿って滑り落ちて薬剤供給管35の最下部351に集まる。また、この最下部351には、開口352が設けられており、当該開口352を介して粒剤を回転部33に供給可能となっている。
【0022】
しかも、この開口352に対応してシャッタ361が配置されており、サーボモータ362によってシャッタ361を開閉制御することで開口352を介して回転部33に供給される粒剤の量を制御することができるようになっている。すなわち、この実施の形態では、シャッタ361とサーボモータ362とで回転部33への粒剤の供給量を調整する供給量調整手段が構成されている。
【0023】
次に、上記のように構成された薬剤散布システムの電気的構成について図9を参照しつつ説明する。
【0024】
主遠隔操作装置40には、無人ヘリコプターを遠隔コントロールするための機体操作関係の機体操作部41が設けられており、この機体操作部41を作業者が操作することで無人ヘリコプターを遠隔制御し、所望の飛行ルートで無人ヘリコプターを飛行させることができる。また、この主遠隔操作装置40には、作業者が薬剤散布を制御するためのスイッチとして、作業者が散布処理を行うか否かを指示する散布メインスイッチ42と、散布幅を2段階で切り換えるための散布切換スイッチ43と、散布量を調整するための散布調整(WF,WH)スイッチ44とが設けられている。したがって、作業者は無人ヘリコプターを遠隔操作しながら、適宜必要に応じてこれらのスイッチ群42〜44を操作して薬剤を散布することができるようになっている。なお、作業者によって与えられた操作指令については、機体操作部41、散布メインスイッチ42、散布切換スイッチ43および散布調整スイッチ44と電気的に接続された送信機45によって機体本体10側に無線で送信される。
【0025】
ところで、上記のように無人ヘリコプターを遠隔操作しながら、同時に薬剤散布装置20,30を遠隔操作するには熟練を要するため、薬剤散布装置20,30の遠隔操作のみを行うための補助遠隔操作装置50が別途設けられている。この補助遠隔操作装置50は、機体操作部41および散布調整スイッチ44を除いて主遠隔操作装置40と同一であり、補助作業者は散布メインスイッチ51で散布処理を行うか否かを指示し、また散布切換スイッチ52で2段階(WF,WH)に切り換えることができるようになっており、こうして補助作業者によって与えられた薬剤散布に関する薬剤散布指令は送信機54によって無線で機体本体10側に送信される。
【0026】
無人ヘリコプターの機体本体10内には、機体本体10、および機体本体10に装着された薬剤散布装置20,30を制御するための制御装置60が配設されている。この制御装置60は、送信機45から送信されてきた電波を受信して主遠隔操作装置40を通じて作業者が与えた機体操作指令および薬剤散布に関する薬剤散布指令を電気信号に変換する受信機61と、送信機54から送信されてきた電波を受信して補助遠隔操作装置50を通じて作業者が与えた薬剤散布に関する薬剤散布指令を電気信号に変換する受信機62とを備えている。そして、制御装置60は、受信機61から出力される操作指令信号に基づき機体本体10の各部を制御して機体本体10を飛行させる。なお、機体本体10の制御については、既に周知であるため、ここではそれらの説明を省略する。
【0027】
一方、制御装置60は、受信機61、62から出力される薬剤散布指令に基づき薬剤散布装置20,30を制御する。ここで、受信機61で受信される指令のうち薬剤散布指令は、散布メインスイッチ42を通じて与えられる指令(薬剤を散布するか否かの指令;以下「ON/OFF指令」という)、散布切換スイッチ43を通じて与えられる指令(散布幅を最大(WF)にするか狭める(WH)かの指令;以下「FULL/HALF指令」という)、および散布調整スイッチ44を通じて与えられる指令(散布量に関する指令;以下「散布量指令」という)である。一方、受信機62で受信される薬剤散布指令は、散布メインスイッチ51を通じて与えられるON/OFF指令と、散布切換スイッチ52を通じて与えられるFULL/HALF指令とである。
【0028】
制御装置60は、同図に示すように、CPU63および記憶部64を備えており、CPU63は、記憶部64に予め記憶されているプログラムやデータ等と、次の入力信号、
・受信機61、62から出力される上記薬剤散布指令に関する信号、
・薬剤種切換スイッチ65からの信号、
・エンジンの回転数に関する信号、
・クリーンスイッチ66からの信号、
とに基づき種々の演算を行い、モータ263,34の回転駆動に関する制御信号をモータ駆動制御回路67に与えて散布幅を変更し、またノズル径に関する制御信号をノズル径調整制御回路68に与えてノズル25のノズル径を調整し、さらにシャッタ位置に関する制御信号をシャッタ駆動制御回路69に与えてシャッタ361の位置を制御する。すなわち、CPU63は、ノズル径演算部631、回転数演算部632、散布幅演算部633、薬剤種判定部634およびシャッタ位置演算部635としての制御機能を有しており、これらの制御機能を組み合わせて、散布幅制御、ノズル径制御およびシャッタ制御などを行っている。
【0029】
ノズル径演算部631は、受信機61、62から出力されるFULL/HALF指令に関する信号(以下「FULL/HALF指令信号」という)に基づきノズル25の最適ノズル径を演算するものであり、散布幅に応じたノズル径を演算し、その最適値をノズル径調整制御回路68に出力する。そして、このようにして最適ノズル径に関する信号を受けたノズル径調整制御回路68は液剤散布装置20に設けられたノズル径変更機構27(図1ないし図3への図示を省略している)に駆動制御信号を与えて各ノズル25のノズル径を最適ノズル径に変更する。
【0030】
回転数演算部632は、波形整形回路70から出力されるエンジンの回転数に関する信号を受けて無人ヘリコプターのエンジンの回転数を演算し、その演算結果を散布幅演算部363に出力する。なお、波形整形回路70は機体本体10内の収められた点火パルサーコイル11に電気的に接続され、この点火パルサーコイル11によって検出される信号を整形する回路である。
【0031】
散布幅演算部633は、受信機61、62から出力されるON/OFF指令に関する信号(以下「ON/OFF指令信号」という)およびFULL/HALF指令信号、クリーンスイッチ66からの信号、および次に説明する薬剤種判定部634からの出力信号(薬剤種に関する信号)に基づきモータ263、34の制御信号をモータ駆動制御回路67に出力するものである。なお、モータ263、34の制御態様は散布する薬剤種などにより相違するため、後の具体的散布手順の説明において詳述する。
【0032】
薬剤種判定部634は、薬剤種切換スイッチ65からの信号に基づき機体本体10に装着されている薬剤散布装置が液剤散布装置20であるのか粒剤散布装置30であるのかを判定し、その判定結果を薬剤種に関する信号(以下「薬剤種信号」という)として散布幅演算部633およびシャッタ位置演算部635に出力する。なお、薬剤種切換スイッチ65は機体本体10に取り付けられており、作業者が薬剤散布装置を機体本体10に取り付けた後、装着した薬剤散布装置の種類に応じて切り換えるためのものである。
【0033】
シャッタ位置演算部635は、受信機61、62から出力される信号および薬剤種判定部634から出力される薬剤種信号に基づきシャッタ361の最適な位置を演算し、その演算結果をシャッタ駆動制御回路69に出力するものである。そして、シャッタ位置演算部635からの信号を受けたシャッタ駆動制御回路69はサーボモータ362を駆動制御してシャッタ361を最適位置に位置決めする。
【0034】
次に、上記のように構成された薬剤散布システムによる具体的な手順について▲1▼液剤を散布する場合と、▲2▼粒剤を散布する場合と、▲3▼薬剤散布装置に残存する薬剤を除去する処理(クリーン処理)を行う場合に分けて説明する。
【0035】
▲1▼液剤を散布する場合(図10)
作業者はまず無人ヘリコプターの機体本体10に液剤散布装置20を装着して液剤散布準備を完了する(図1)。このとき、機体本体10側では薬剤種切換スイッチ65を「液剤」側に切り換えておく。これによって、制御装置60は、散布する薬剤が「液剤」であると判定し、この判定結果に基づき薬剤散布システムを制御する。一方、主遠隔操作装置40および補助遠隔操作装置50側では、両装置とも散布メインスイッチ42、51をOFF状態に設定しておくとともに、散布切換スイッチ43、52をFULL状態(散布幅WFで散布可能な状態)に設定しておく。
【0036】
上記準備完了後、作業者は主遠隔操作装置40の機体操作部41を操作して無人ヘリコプターを散布対象領域100の近傍位置P1まで移動させる。そして、予め計画した飛行ルート(図10の白太矢印)にしたがって遠隔操作しながら、無人ヘリコプターが散布対象領域100に差し掛ると、散布メインスイッチ42をOFF状態からON状態に切り換えて液剤を散布する一方、散布対象領域100から離れると、ON状態からOFF状態に切り換えて液剤散布を中止する。
【0037】
このように散布切換スイッチ43、52をFULL状態に設定したままで適宜散布メインスイッチ42のみをON状態に切り換えると、主遠隔操作装置40から散布メインスイッチ「ON」、散布切換スイッチ「FULL」の旨が送信される一方、補助遠隔操作装置50から散布メインスイッチ「OFF」、散布切換スイッチ「FULL」の旨が送信される。そして、制御装置60によって液剤散布装置20が制御されて散布幅WFで液剤が散布対象領域100に向けて散布される。
【0038】
すなわち、制御装置60では、主遠隔操作装置40および補助遠隔操作装置50からの電波を受信した受信機61、62から対応するON/OFF指令信号およびFULL/HALF指令信号が散布幅演算部633に出力される。そして、当該散布幅演算部633では、これらの出力および薬剤種判定部634からの薬剤種信号に基づきモータ263を高速回転させる旨の制御信号をモータ駆動制御回路67に出力する。この制御信号を受けたモータ駆動制御回路67は高いDUTY(例えば、100%)でモータ263をPWM制御してポンプ262によって高い圧力で液剤をノズル25側に圧送する。その結果、図1の破線で示すようにノズル25から吐出する液剤の吐出角度2θは広くなり、比較的広い散布幅WFが得られる。
【0039】
上記のようにして散布幅WFでの液剤散布を順次行っていき、適当な位置(ここでは一例として最終散布を行う直前位置PFとする)で、主遠隔操作装置40の散布切換スイッチ43を「FULL」から「HALF」に切り換え、さらに無人ヘリコプターが散布対象領域100に差し掛ると、散布メインスイッチ42をOFF状態からON状態に切り換えて液剤を散布する。このように散布切換スイッチ43を「HALF」に切り換えることで、主遠隔操作装置40から散布メインスイッチ「ON」、散布切換スイッチ「HALF」の旨が送信される一方、補助遠隔操作装置50から散布メインスイッチ「OFF」、散布切換スイッチ「FULL」の旨が送信される。そして、制御装置60によって液剤散布装置20が制御されて散布幅WH(<WF)で液剤が散布対象領域100に向けて散布される。
【0040】
すなわち、制御装置60では、主遠隔操作装置40および補助遠隔操作装置50からの電波を受信した受信機61、62から対応するON/OFF指令信号およびFULL/HALF指令信号が散布幅演算部633に出力される。そして、当該散布幅演算部633では、これらの出力および薬剤種判定部634からの薬剤種信号に基づきモータ263を低速回転させる旨の制御信号をモータ駆動制御回路67に出力する。この制御信号を受けたモータ駆動制御回路67は低いDUTY(例えば、50%)でモータ263をPWM制御してポンプ262による液剤の圧送圧力を低くする。その結果、図1の2点鎖線で示すようにノズル25から吐出する液剤の吐出角度2θ′(<2θ)と狭くなり、比較的狭い散布幅WHが得られる。
【0041】
このように、この実施の形態によれば、液剤散布装置20による液剤の散布幅を散布途中で随時変更することができるため、散布対象領域100の形状やサイズなどに応じて散布幅を変更することで、散布領域を大幅に重ね合わせることなく、しかも散布対象領域100からはみ出ることなく、液剤を散布対象領域100に全面に均一に散布することができる。
【0042】
なお、上記のようにして散布対象領域100への液剤散布が完了すると、主遠隔操作装置40の散布メインスイッチ42をON状態からOFF状態に切り換えて液剤散布を停止する。その後で、無人ヘリコプターを作業者の元に帰還させる。
【0043】
ところで、液剤を散布する場合、ノズルから散布された薬剤の粒径を所定の範囲に収める必要があるが、上記のようにポンプ262によってノズル25側に圧送される液剤の圧力を変化させると、粒径も変化する。その粒径変化がわずかであり、上記範囲から外れるおそれがない場合には特段問題とならないが、粒径変化は大きい場合には重大な問題を引き起こす。そこで、この実施の形態にかかる薬剤散布システムでは、散布幅に応じてノズル25のノズル径が変化するように構成している。
【0044】
すなわち、従来より知られているように、圧力を一定に保った状態ではノズル径が大きくなるにしたがって粒径は大きくなる。また、ノズル径を一定に保った状態では圧力が大きくなるにしたがって粒径は小さくなる。このような圧力、ノズル径および粒径の相互関係から、この実施の形態では、受信機61、62から出力されるFULL/HALF指令信号に基づきノズル径演算部631が記憶部64から散布幅に対応するノズル径を求め、ノズル径調整制御回路68およびノズル径変更機構27を介してノズル径を調整している。具体的には、散布幅を幅WFから幅WHに狭めるために圧送圧力を低下させると同時に、ノズル25のノズル径を小さくしている。逆に、散布幅を幅WHから幅WFに広めるために圧送圧力を高めると同時に、ノズル25のノズル径を大きくしている。したがって、この実施の形態にかかる薬剤散布システムによれば、散布幅を変更することによる上記効果に加え、散布幅を変更したとしても常にノズルから吐出される薬剤の粒径をほぼ一定に維持することができ、良好な薬剤散布作業を行うことができるという効果を有している。
【0045】
▲2▼粒剤を散布する場合(図11)
作業者はまず無人ヘリコプターの機体本体10に粒剤散布装置30を装着して粒剤散布準備を完了する(図4)。このとき、機体本体10側では、薬剤種切換スイッチ65を「粒剤」側に切り換えておく。これによって、制御装置60は、散布する薬剤が「粒剤」であると判定し、この判定結果に基づき薬剤散布システムを制御する。一方、主遠隔操作装置40および補助遠隔操作装置50側では、両装置とも散布メインスイッチ42、51をOFF状態に設定しておくとともに、散布切換スイッチ43、52をFULL状態(散布幅WFで散布可能な状態)に設定しておく。このように散布メインスイッチ42、51をOFF状態に設定しておくことで、シャッタ361を閉じて粒剤が開口352を介して回転部33側に供給されるのを防止している。
【0046】
上記準備完了後、作業者は主遠隔操作装置40の機体操作部41を操作して無人ヘリコプターを散布対象領域100の近傍位置P1まで移動させる。このとき、無人ヘリコプターのエンジン回転数はゼロから徐々に上昇し、近傍位置P1に移動してきた時点では既に高回転となっているが、この実施の形態ではエンジン回転数が中回転数(例えば、4000rpm)以上となると、回転部33を回転駆動するように構成されている。すなわち、点火パルサーコイル11によって点火タイミングを検出し、この点火パルサーコイル11に接続された波形整形回路70から出力されるエンジンの回転数に関する信号を受けて回転数演算部632が無人ヘリコプターのエンジンの回転数を演算し、その演算結果が散布幅演算部363に出力される。それとともに、主遠隔操作装置40および補助遠隔操作装置50からの電波を受信した受信機61、62から対応するFULL/HALF指令信号が散布幅演算部633に出力される。そして、当該散布幅演算部633では、エンジンの回転数が中回転数以上であるか否かを判断し、中回転数以上であると判断すると、さらに上記出力および薬剤種判定部634からの薬剤種信号に基づきモータ263を高速回転させる旨の制御信号をモータ駆動制御回路67に出力する。この制御信号を受けたモータ駆動制御回路67は高いDUTY(例えば、100%)でモータ34をPWM制御して回転部33を高速回転駆動する。なお、この時点では、散布メインスイッチ42、51はOFF状態となっているので、シャッタ361は閉じたままであり、回転部33が回転していても、シャッタ361によって回転部33への粒剤供給はなく、粒剤散布は行われない。
【0047】
このように、この実施の形態にかかる薬剤散布システムによれば、無人ヘリコプターのエンジン回転数が一定以上となった時点、つまり無人ヘリコプターが地上を離れて空中に上昇した時点で回転部33を自動的に回転させるように構成しているので、作業者は回転部33の回転制御動作を気にせずに作業を行うことができ、作業の効率化を図ることができるとともに、電力ロスも低減でき、エネルギー効率を向上させることができる。また、地上で回転部33を回転させずにすむため、例えば草むらの中に無人ヘリコプターを停止させておき、そこから無人ヘリコプターを発進させることも可能となり、無人ヘリコプターの発進位置を高い自由度で選択することができる。なお、後述するように、薬剤散布後無人ヘリコプターを帰還させる場合も同様の効果が得られる。
【0048】
また、上記近傍位置P1への無人ヘリコプターの移動が完了した時点では、既にモータ34による回転部33の回転動作は安定している。そこで、この状態で次に予め計画した飛行ルート(図11の白太矢印)にしたがって遠隔操作しながら、無人ヘリコプターが散布対象領域100に差し掛ると、散布メインスイッチ42をOFF状態からON状態に切り換えて粒剤を散布する一方、散布対象領域100から離れると、ON状態からOFF状態に切り換えて粒剤散布を中止する。このように散布切換スイッチ43、52をFULL状態に設定したままで適宜散布メインスイッチ42のみをON状態に切り換えると、主遠隔操作装置40から散布メインスイッチ「ON」、散布切換スイッチ「FULL」の旨が送信される一方、補助遠隔操作装置50から散布メインスイッチ「OFF」、散布切換スイッチ「FULL」の旨が送信される。そして、制御装置60によって粒剤散布装置30が制御されて散布幅WFで粒剤が散布対象領域100に向けて散布される。
【0049】
すなわち、制御装置60では、主遠隔操作装置40および補助遠隔操作装置50からの電波を受信した受信機61、62から対応するON/OFF指令信号およびFULL/HALF指令信号が散布幅演算部633に出力される。そして、当該散布幅演算部633では、これらの出力および薬剤種判定部634からの出力に基づきモータ34を高速回転させたままに維持するように制御する一方、受信機61、62から出力されるON/OFF指令信号がシャッタ位置演算部635に与えられ、このシャッタ位置演算部635ではON/OFF指令信号に基づきシャッタ361を全開する旨の制御信号をシャッタ駆動制御回路69に出力する。これに応じて、シャッタ駆動制御回路69はサーボモータ362を駆動してシャッタ361を全開し、薬剤タンク32、32から薬剤供給管35に沿って送られてきた粒剤を開口352を介して高速回転している回転部33に供給する。その結果、図4の破線で示すように回転部33から吐出する粒剤は広い範囲に拡散飛散し、比較的広い散布幅WFが得られる。
【0050】
上記のようにして散布幅WFでの粒剤散布を順次行っていき、適当な位置(ここでは一例として最終散布を行う直前位置PFとする)で、主遠隔操作装置40の散布切換スイッチ43を「FULL」から「HALF」に切り換え、さらに無人ヘリコプターが散布対象領域100に差し掛ると、散布メインスイッチ42をOFF状態からON状態に切り換えて粒剤を散布する。このように散布切換スイッチ43を「HALF」に切り換えることで、主遠隔操作装置40から散布メインスイッチ「ON」、散布切換スイッチ「HALF」の旨が送信される一方、補助遠隔操作装置50から散布メインスイッチ「OFF」、散布切換スイッチ「FULL」の旨が送信される。そして、制御装置60によって粒剤散布装置30が制御されて散布幅WH(<WF)で粒剤が散布対象領域100に向けて散布される。
【0051】
すなわち、制御装置60では、主遠隔操作装置40および補助遠隔操作装置50からの電波を受信した受信機61、62から対応するON/OFF指令信号およびFULL/HALF指令信号が散布幅演算部633に出力される。そして、当該散布幅演算部633では、これらの出力および薬剤種判定部634からの薬剤種信号に基づきモータ34を低速回転させる旨の制御信号をモータ駆動制御回路67に出力する。この制御信号を受けたモータ駆動制御回路67は低いDUTY(例えば、50%)でモータ34をPWM制御して回転部33を低速回転させる。その結果、図4の2点鎖線で示すように回転部33から吐出する粒剤の飛散範囲は狭まられ、比較的狭い散布幅WHが得られる。
【0052】
このように、この実施の形態によれば、粒剤散布装置30による粒剤の散布幅を散布途中で随時変更することができるため、上記液剤散布の場合と同様に、散布対象領域100の形状やサイズなどに応じて散布幅を変更することで、散布領域を大幅に重ね合わせることなく、しかも散布対象領域100からはみ出ることなく、粒剤を散布対象領域100に全面に均一に散布することができる。
【0053】
なお、上記のようにして散布対象領域100への粒剤散布が完了すると、主遠隔操作装置40の散布メインスイッチ42をON状態からOFF状態に切り換えて粒剤散布を停止する。その後で、無人ヘリコプターを作業者の元に帰還させる。このとき、無人ヘリコプターのエンジンの回転数は徐々に落ちてきて、中回転数未満となった時点で、回転部33の回転駆動は自動的に中止されており、無人ヘリコプターを地上に着陸させる際には既に回転部33は停止している。したがって、無人ヘリコプターを発進させる時と同様に、作業者は回転部33の回転制御動作を気にせずに作業を行うことができ、作業の効率化を図ることができるとともに、無人ヘリコプターの着陸位置を高い自由度で選択することができる。
【0054】
▲3▼クリーン処理
この実施の形態にかかる薬剤散布システムでは、機体本体10にクリーンスイッチ66が設けられており、このクリーンスイッチ66を操作することで無人ヘリコプターを地上に待機させた状態のままで薬剤散布装置20,30に残存する薬剤を排出することができる。
【0055】
例えば、液剤散布装置20を機体本体10に装着した状態(図1参照)で、作業者が機体本体10に取り付けられたクリーンスイッチ66を操作すると、このクリーンスイッチ66からクリーン処理を行う旨の信号が散布幅演算部633に出力される。すると、散布幅演算部633では、この出力信号と薬剤種判定部634からの薬剤種信号とに基づき液剤のクリーン処理に適したモータ制御条件を記憶部64から読み出し、モータ駆動制御回路67に与えてモータ263を駆動する。これによって、モータ263が回転してポンプ262が作動し、薬剤タンク21や配管系261などに残存している液剤がノズル25から吐出される。
【0056】
また、粒剤散布装置30が機体本体10に装着された状態で、クリーンスイッチ66を操作した場合には、次にようにして回転部33に残存する粒剤が除去される。すなわち、クリーンスイッチ66からクリーン処理を行う旨の信号が薬剤種判定部634からの薬剤種信号とともに散布幅演算部633に出力される。そして、この散布幅演算部633では、粒剤のクリーン処理に適したモータ制御条件を記憶部64から読み出し、モータ駆動制御回路67に与えてモータ34を駆動する。これによって、モータ34が回転して回転部33が回転し、回転部33に残存している粒剤が装置外部に拡散排出される。
【0057】
このように、この実施の形態によれば、クリーンスイッチ66を設け、このクリーンスイッチ66を操作することで残存する薬剤を装置外部に排出することができる。特に、無人ヘリコプターを飛行させることなく、地上で、しかも任意の場所で薬剤を排出することができるため、手軽にクリーン処理を行うことができるという優れた効果を有している。
【0058】
以上のように、この実施の形態にかかる薬剤散布システムによれば、次のような効果が得られる。
【0059】
(1) 無人ヘリコプターを遠隔操作しながら適宜散布切換スイッチ43を操作して散布幅を変更することができるように構成しているため、散布対象領域100の形状やサイズなどに応じて散布幅を変更することで、散布領域を大幅に重ね合わせることなく、しかも散布対象領域100からはみ出ることなく、薬剤(液剤および粒剤)を散布対象領域100に全面に均一に散布することができる。
【0060】
(2) 散布幅を変更したとしても常にノズルから吐出される薬剤の粒径をほぼ一定に維持することができ、良好な薬剤散布作業を行うことができる。
【0061】
(3) 無人ヘリコプターのエンジン回転数に基づき回転部33の回転開始・停止制御を行っているので、作業者はかかる回転開始・停止制御を気にせずに作業を行うことができ、作業の効率化を図ることができる。また、地上で回転部33を回転させる必要がなくなるため、電力ロスを低減してエネルギー効率を高めることができるとともに、無人ヘリコプターの発進・帰還位置を高い自由度で選択することができる。
【0062】
(4) クリーンスイッチ66を設け、このクリーンスイッチ66を操作することで残存する薬剤を装置外部に排出することができるように構成しているため、無人ヘリコプターを飛行させることなく、地上で、しかも任意の場所で薬剤を排出することができるため、手軽でクリーン処理を行うことができる。
【0063】
(5) 機体本体10に対して液剤散布装置20および粒剤散布装置30を選択的に着脱可能となっており、しかも主遠隔操作装置40、補助遠隔操作装置50および制御装置60を液剤散布処理および粒剤散布処理のいずれの場合にも共通使用することができるように構成されており、汎用性の高い薬剤散布システムを低コストで提供することができる。
【0064】
(6) 上記具体的散布手順では、無人ヘリコプターを遠隔操作しながら適宜散布切換スイッチ43を操作して散布幅を変更しているが、さらに散布調整スイッチ44を操作して散布量を変更することも可能である。すなわち、散布調整スイッチ44を目的散布量に設定すると、それに応じた信号が制御装置60側に送信され、受信機61で受信される。そして、受信機61から出力される信号が散布幅演算部633およびシャッタ位置演算部635に与えられる。また、薬剤種判定部634によって薬剤が「液剤」であると判定されている場合には、散布幅演算部633は目的散布量に応じた制御信号をモータ駆動制御回路67に出力し、その目的散布量に応じたDUTYでモータ263をPWM制御してポンプ262による液剤の圧送圧力を調整する。一方、薬剤種判定部634によって薬剤が「粒剤」であると判定されている場合には、シャッタ位置演算部635は目的散布量に応じたシャッタ位置を演算し、その演算結果をシャッタ駆動制御回路69に与えてシャッタ361の開き具合を調整して回転部33に供給される粒剤供給量を制御する。
【0065】
なお、上記効果(3)は、上記粒剤散布装置30を備えた薬剤散布システムの固有の効果ではなく、液剤の空中散布に先立って液剤散布準備を必要とする薬剤散布装置を備えた薬剤散布システムにおいても、得られる効果であり、本発明の適用対象は上記実施の形態で説明した薬剤散布システムに限定されるものではなく、薬剤の空中散布に先立って薬剤散布準備を必要とする薬剤散布装置を備えた薬剤散布システム全般に適用することができる。
【0066】
また、上記実施の形態では、点火パルサーコイル11によってエンジン回転数を検出し、これによって無人ヘリコプターの動作状況を検出しているが、かかる動作状況を検出する検出手段としては、点火パルサーコイル11に限定されるものではなく任意であり、例えばメインロータ・ブレードの回転数を検出するようにしてもよい。
【0067】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、検出手段により無人ヘリコプターの動作状況を検出し、その検出結果に基づき、無人ヘリコプターが地上を離れて空中にあると判断される動作状況では前記回転駆動手段により前記回転部を自動的に回転させ、地上では前記回転部を自動的に停止させるようにしているので、薬剤を拡散散布するための回転部の駆動および停止が自動的に行われて作業の効率を向上させることができる。また、無人ヘリコプターの動作状況に応じて上記のように回転部の駆動、停止を制御しているので、無人ヘリコプターを地上に停止させている段階で薬剤散布準備のため回転部を駆動するようにした場合と比べてエネルギー効率の面でも有利であり、さらに無人ヘリコプターの発進および帰還場所を任意に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる薬剤散布システムの一の実施の形態を示す図である。
【図2】液剤散布装置の側面図である。
【図3】液剤散布装置を上方より見た平面図である。
【図4】粒剤散布装置の無人ヘリコプターへの装着状態を示す図である。
【図5】粒剤散布装置の側面図である。
【図6】粒剤散布装置を上方より見た平面図である。
【図7】図4の粒剤散布装置における回転部の拡大平面図である。
【図8】図4の粒剤散布装置における回転部の拡大側面図である。
【図9】図1の薬剤散布システムの電気的構成を示す図である。
【図10】液剤散布処理の具体的手順の一例を示す模式図である。
【図11】粒剤散布処理の具体的手順の一例を示す模式図である。
【図12】従来の薬剤散布手順を示す模式図である。
【符号の説明】
10 (無人ヘリコプターの)機体本体
11 点火パルサーコイル
30 粒剤散布装置
33 回転部(インペラ)
34 モータ(回転駆動手段)
40 主遠隔操作装置
50 補助遠隔操作装置
60 制御装置
331 回転軸[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a drug spraying system for spraying drugs such as agricultural chemicals in the air by an unmanned helicopter operated by remote operation.
[0002]
[Prior art]
When spraying pesticides such as pest control drugs on a large scale over large areas of forests and farmland, spraying the drugs in the air using a small airplane or unmanned helicopter on board the pilot . However, such spraying of drugs by manned aircraft in the air has a problem that it is difficult to apply to a small area, and charter charges for airplanes and the like become expensive. In order to solve such a problem, for example, as shown in FIG. 12, a
[0003]
In this medicine spraying system, every time the radio controlled helicopter 1 moves along the movement path R1, R2,... Over the spraying
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the medicine spraying system described in the above-mentioned JP-A-8-163946, a medicine spraying apparatus is used in which the medicine in the medicine tank is sent to an atomizer that is rotationally driven by a pump and the medicine is sprayed in the air. Yes. In order to perform good drug spraying with this drug spraying device, the atomizer is driven to rotate prior to spraying the drug in the air, and the pump is operated with the atomizer rotating stably (prepared for drug spraying). It is necessary to send the medicine to the atomizer. Therefore, it is necessary to control the pump motor and the motor that rotationally drives the atomizer in synchronization with each other, and this motor control is performed by remote operation by an operator. For this reason, it is necessary for the operator to perform work while paying attention to the synchronous control of these two motors every time the medicine is sprayed, and this synchronous control has been one of the harmful effects of improving work efficiency. .
[0005]
In addition, before the unmanned helicopter flies, the rotation of the atomizer is started in advance and the preparation for spraying medicine is completed, and only the pump motor is operated in a state where the atomizer is always rotating stably (prepared for spraying medicine). If the control is performed by remote operation, the work efficiency is improved, but the power loss is increased and the energy efficiency is reduced. Moreover, since the atomizer rotates on the ground, the start and return locations of the unmanned helicopter are limited. This is because if the unmanned helicopter is started or returned from a grassy spot, for example, the grass is caught in the atomizer that is driven to rotate, which may cause a failure of the medicine spraying device.
[0006]
The present invention has been made in view of the above-described problems, and improves work and energy efficiency in a drug spraying system including a drug spraying apparatus that requires preparation for drug spraying prior to air spraying of drugs. In addition, it aims to increase the degree of freedom of unmanned helicopter start and return locations.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
According to the first aspect of the present invention, a drug spraying device is attached to the fuselage body of an unmanned helicopter, the unmanned helicopter is caused to fly by a control device based on various commands given from a remote control device, and a drug is sprayed from the drug spraying device in the air In the drug spraying system, the drug spraying device includes:A rotation unit that is driven by the rotation driving means and diffuses and spreads the drug in the outer peripheral direction by centrifugal force,The control device is based on a detection means for detecting an operation state of the unmanned helicopter, and a detection result by the detection means.In an operating situation where it is determined that the unmanned helicopter leaves the ground and is in the air, the rotating unit is automatically rotated by the rotation driving means, and the rotating unit is automatically stopped on the ground.With the control unitIt is to be prepared.
[0008]
In this invention, a detection means detects the operation | movement condition of an unmanned helicopter, and outputs the detection result to a control part. AndDrive and stop of the rotating part provided in the medicine spraying deviceControl is performed based on the detection result.
[0009]
The invention of claim 2The detecting means detects the engine speed of the unmanned helicopter, and the control section automatically rotates the rotating section by the rotation driving means when the engine speed is equal to or higher than a predetermined speed. When it becomes less than the number of rotations, the rotating part is automatically stopped.
[0010]
In this invention, the detection meansByUnmanned helicopter engine speedButdetectionBeenOperational status of unmanned helicoptersButdetectionBased on this, the driving and stopping of the rotating unit provided in the medicine spraying device is automatically controlled.
[0011]
The invention of claim 3As the medicine spraying device, there are a plurality of medicine spraying devices for spraying different kinds of medicines, and any one of the medicine spraying devices can be selectively attached to the machine body. What is common to the spraying device is provided in the main body.
[0012]
In this invention,A medicine spraying device selected from a plurality of medicine spraying devices is attached to the main body, and a common control device is used.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the medicine spraying system according to the present invention, one of two kinds of medicine spraying devices is selectively attached to the body of an unmanned helicopter that can be remotely operated by a main remote control device, and the unmanned helicopter is remotely connected by the main remote control device. While operating, the medicine is sprayed from the medicine spraying device in the air. In this embodiment, as a medicine spraying device, a liquid medicine spraying device for spraying a liquid medicine (hereinafter referred to as “liquid medicine”) and a particulate medicine (hereinafter referred to as “granule”) are used. And a granule spraying device. Below, the configuration when spraying the liquid with the liquid spraying device attached to the unmanned helicopter (liquid spray processing) and the configuration when spraying the liquid with the granule spraying device attached to the unmanned helicopter (granule spraying processing) After the description separately, the electrical configuration of the entire system will be described, and further detailed with an example of a specific procedure.
[0016]
FIG. 1 is a diagram showing an embodiment of a medicine spraying system according to the present invention, and shows a state in which a liquid medicine spraying device is mounted on an unmanned helicopter. As shown in the figure, an unmanned helicopter fuselage main body 10 (one-dot chain line in the figure) is a radio controlled helicopter of a conventional model that is operated by remote control wirelessly, or a similar one, and is located in the fuselage
[0017]
2 is a side view of the
[0018]
Further, three
[0019]
FIG. 4 is a diagram showing a state in which the granule spraying device is mounted on an unmanned helicopter. 5 is a side view of the granule spraying device, and FIG. 6 is a plan view of the granule spraying device as viewed from above. The
[0020]
7 and 8 are an enlarged plan view and an enlarged side view of the rotating
[0021]
In this embodiment, as a medicine supply means for supplying the granules stored in the
[0022]
In addition, a
[0023]
Next, an electrical configuration of the medicine spraying system configured as described above will be described with reference to FIG.
[0024]
The main
[0025]
By the way, since remote control of the unmanned helicopter as described above and remote operation of the
[0026]
In the
[0027]
On the other hand, the
[0028]
As shown in the figure, the
A signal relating to the medicine spraying command output from the
・ A signal from the
・ Signal related to engine speed,
・ Signal from
Based on the above, various calculations are performed, a control signal related to the rotational drive of the
[0029]
The
[0030]
The rotational
[0031]
The spread
[0032]
The drug
[0033]
The shutter
[0034]
Next, regarding the specific procedure by the medicine spraying system configured as described above, (1) when spraying liquid, (2) when spraying granules, and (3) medicine remaining in the medicine spraying device This will be described separately in the case of performing the process of removing (clean process).
[0035]
(1) When spraying liquid (Fig. 10)
First, the operator attaches the
[0036]
After completion of the preparation, the operator operates the
[0037]
In this way, when only the spray
[0038]
That is, in the
[0039]
As described above, the spraying of the liquid agent with the spraying width WF is sequentially performed, and the spraying changeover switch 43 of the main
[0040]
That is, in the
[0041]
As described above, according to this embodiment, since the spray width of the liquid agent by the liquid
[0042]
In addition, when the liquid agent spraying to the
[0043]
By the way, when spraying the liquid agent, it is necessary to keep the particle size of the drug sprayed from the nozzle within a predetermined range, but when the pressure of the liquid agent fed to the
[0044]
That is, as is conventionally known, the particle diameter increases as the nozzle diameter increases in a state where the pressure is kept constant. Further, when the nozzle diameter is kept constant, the particle diameter decreases as the pressure increases. In this embodiment, based on the correlation between the pressure, the nozzle diameter, and the particle diameter, the nozzle
[0045]
(2) When spraying granules (Figure 11)
First, the worker attaches the
[0046]
After completion of the preparation, the operator operates the
[0047]
As described above, according to the medicine spraying system according to this embodiment, when the engine speed of the unmanned helicopter exceeds a certain level, that is, when the unmanned helicopter leaves the ground and rises into the air, the rotating
[0048]
Moreover, when the movement of the unmanned helicopter to the vicinity position P1 is completed, the rotation operation of the rotating
[0049]
That is, in the
[0050]
As described above, the spraying of the granules within the spraying width WF is sequentially performed, and the spraying changeover switch 43 of the main
[0051]
That is, in the
[0052]
Thus, according to this embodiment, since the spraying width of the granule by the
[0053]
When the spraying of the granules to the
[0054]
(3) Clean processing
In the medicine spraying system according to this embodiment, the
[0055]
For example, when the operator operates the
[0056]
Further, when the
[0057]
As described above, according to this embodiment, the
[0058]
As described above, according to the medicine spraying system according to this embodiment, the following effects can be obtained.
[0059]
(1) Since the spraying width can be changed by appropriately operating the spraying changeover switch 43 while remotely operating the unmanned helicopter, the spraying width can be set according to the shape and size of the spraying
[0060]
(2) Even if the spraying width is changed, the particle size of the medicine discharged from the nozzle can always be maintained almost constant, and a good medicine spraying operation can be performed.
[0061]
(3) Since the rotation start / stop control of the rotating
[0062]
(4) Since the
[0063]
(5) The
[0064]
(6) In the above specific spraying procedure, while operating the unmanned helicopter remotely, the spraying switch 43 is appropriately operated to change the spraying width, but the spraying adjustment switch 44 is further operated to change the spraying amount. Is also possible. That is, when the application adjustment switch 44 is set to the target application amount, a signal corresponding to the target application amount is transmitted to the
[0065]
The effect (3) is not an inherent effect of the drug spraying system provided with the
[0066]
Further, in the above embodiment, the engine speed is detected by the
[0067]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the operation state of the unmanned helicopter is detected by the detecting means, and based on the detection result.In an operation situation where it is determined that the unmanned helicopter leaves the ground and is in the air, the rotation unit is automatically rotated by the rotation driving means, and the rotation unit is automatically stopped on the ground.,Activating and deactivating the rotating part to spread the drugCan be done automatically to improve work efficiency. Depending on the operating status of the unmanned helicopterDrive and stop the rotating part as described aboveSince it is controlled, preparations for spraying drugs at the stage where the unmanned helicopter is stopped on the groundFor the case of driving the rotating partCompared with energy efficiency, the unmanned helicopter can start and return at any location.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing an embodiment of a medicine spraying system according to the present invention.
FIG. 2 is a side view of the liquid spraying device.
FIG. 3 is a plan view of the liquid agent spraying device as viewed from above.
FIG. 4 is a diagram showing a state in which the granule spraying device is mounted on an unmanned helicopter.
FIG. 5 is a side view of the granule spraying device.
FIG. 6 is a plan view of the granule spraying device viewed from above.
7 is an enlarged plan view of a rotating part in the granule spraying device of FIG. 4;
FIG. 8 is an enlarged side view of a rotating part in the granule spraying device of FIG.
FIG. 9 is a diagram showing an electrical configuration of the medicine spraying system of FIG. 1;
FIG. 10 is a schematic diagram showing an example of a specific procedure of a liquid agent spraying process.
FIG. 11 is a schematic diagram showing an example of a specific procedure of a granule spraying process.
FIG. 12 is a schematic diagram showing a conventional medicine spraying procedure.
[Explanation of symbols]
10 Aircraft body (of unmanned helicopter)
11 Ignition pulser coil
30 Granule spraying device
33 Rotating part (impeller)
34 Motor (Rotary drive means)
40 Main remote control device
50 Auxiliary remote control device
60 Control device
331 axis of rotation
Claims (3)
前記薬剤散布装置は、回転駆動手段に駆動されて遠心力により薬剤を外周方向に拡散散布する回転部を備え、
前記制御装置は、前記無人ヘリコプターの動作状況を検出する検出手段と、前記検出手段による検出結果に基づき、無人ヘリコプターが地上を離れて空中にあると判断される動作状況では前記回転駆動手段により前記回転部を自動的に回転させ、地上では前記回転部を自動的に停止させる制御部とを備えることを特徴とする薬剤散布システム。In the drug spraying system for attaching the drug spraying device to the body of the unmanned helicopter, flying the unmanned helicopter by the control device based on various commands given from the remote control device, and spraying the drug from the drug spraying device in the air,
The drug spraying device includes a rotating unit that is driven by a rotation driving means and diffuses and sprays the drug in the outer peripheral direction by centrifugal force,
The control device includes a detection unit that detects an operation state of the unmanned helicopter, and an operation state in which it is determined that the unmanned helicopter leaves the ground and is in the air based on a detection result by the detection unit. And a control unit that automatically rotates the rotating unit and automatically stops the rotating unit on the ground .
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