JP3812849B2 - 潤滑油組成物及びこれを塗油したdi缶用アルミニウム合金板 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、アルミニウムDI缶加工用潤滑油組成物及びこれを塗油したDI缶用アルミニウム合金板に関し、詳しくは、高速度下での絞り−しごき加工時の潤滑性、特に表面欠陥(黒筋、スコアリング)防止性、製缶性(破胴防止)、洗浄性に優れたアルミニウムDI缶成形加工用潤滑油組成物及びこれを塗油したカッピング油を省略可能なDI缶用アルミニウム合金板に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来アルミニウムDI(Drawing&Ironning)缶の加工には、鉱油をベースとする潤滑剤あるいは合成潤滑油が使用されているが、最近のアルミニウムDI缶側壁の薄肉化及び成形加工の高速化に伴ってDI成形加工がより過酷な潤滑状態となってきたため、潤滑不良による欠陥が発生するようになった。
また、環境問題に係る排水処理の問題から洗浄液が低濃度化されたことにより洗浄不良が生じ、洗浄性を改善する必要も生じてきた。
特に、潤滑不良に伴うダイスとアルミニウム板との焼付きにより、工具にアルミニウムが凝着することに起因する黒筋、スコアリング及び破胴は、生産性を悪くするだけでなく、商品価値が下がり大きな問題となっている。
これらの問題を防止するため、例えばオレイン酸ヒンダードエステルを潤滑剤として用いることも行われている。これらの潤滑剤によれば表面欠陥防止性及び製缶性を改善することはできるが、多量にこれらの成分を含有させることが必要であり、このため洗浄性が悪いという問題が生じている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、アルミニウムDI缶加工における上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は良好な潤滑性を有し、アルミニウムDI缶の成形加工時に発生する表面欠陥を防止すると共に、洗浄性にも優れたアルミニウムDI缶加工用潤滑油組成物及びこれを塗油したカッピング油の省略可能なDI缶用アルミニウム合金板を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために、鋭意研究を重ねた結果、特定のコンプレックスエステルと極圧剤とを特定割合で含有させた潤滑油組成物が表面欠陥防止性及び製缶性に著しく優れた効果を発揮し、かつ洗浄性にも優れていることを見い出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0005】
すなわち、本発明は、(A)(a)水酸基を2個以上有するアルコール、(b)カルボキシル基を2個以上有する脂肪族カルボン酸、及び(c)炭素数8〜18の直鎖又は分岐鎖のモノカルボン酸の反応生成物であるコンプレックスエステルを5〜70重量%、(B)極圧剤を1〜30重量%、及び(C)合成炭化水素及び高度精製パラフィン鉱油の1種又は2種以上を1〜94重量%の割合で含有することを特徴とするニートの状態で使用するアルミニウムDI缶加工用潤滑油組成物を提供するものである。また、本発明は、上記アルミニウムDI缶加工用潤滑油組成物が塗油されていることを特徴とするDI缶用アルミニウム合金板を提供するものである。以下、本発明を詳細に説明する。
【0006】
本発明の潤滑油組成物において使用される(A)成分のコンプレックスエステルは、潤滑剤として作用するものであり、(a)水酸基を2個以上有するアルコール、(b)カルボキシル基を2個以上有する脂肪族カルボン酸、及び(c)炭素数8〜18の直鎖又は分岐鎖のモノカルボン酸を反応させて得られる反応生成物である。
(a)成分の水酸基を2個以上有するアルコールとしては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール及びグリセリンなどが挙げられ、好ましくはネオペンチルグリコール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール及びグリセリンなどが挙げられ、特に好ましくはトリメチロールプロパンである。これらの水酸基を2個以上有するアルコールは、1種単独て使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
【0007】
(b)成分のカルボキシル基を2個以上有する脂肪族カルボン酸としては、例えば1,11−ウンデセンジカルボン酸、1,12ドデセンジカルボン酸、1,14−テトラデセンジカルボン酸、1,16−ヘキサデセンジカルボン酸、1,18−オクタデセンジカルボン酸、1,18−イソオクタデセンジカルボン酸、1,20−エイコセンジカルボン酸、1,24−テトラコセンジカルボン酸、ダイマー酸、トリマー酸、テトラマー酸などが挙げられ、好ましくはダイマー酸、トリマー酸及びテトラマー酸などが挙げられ、特に好ましくは炭素数18の不飽和脂肪酸を重合することにより得られるダイマー酸である。これらのカルボキシル基を2個以上有する脂肪族カルボン酸は、1種単独て使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
【0008】
(c)成分は、炭素数8〜18の直鎖又は分岐鎖のモノカルボン酸であるが、好ましくは炭素数10〜16の直鎖又は分岐鎖のモノカルボン酸であり、さらに好ましくは炭素数11〜13の直鎖又は分岐鎖のモノカルボン酸であり、特に好ましくは炭素数12の直鎖又は分岐鎖のモノカルボン酸である。これらのモノカルボン酸は、飽和モノカルボン酸であってもよいし、不飽和モノカルボン酸でもよい。
(c)成分の炭素数8〜18の直鎖又は分岐鎖のモノカルボン酸の具体例としては、例えばカプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデシル酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、ヘプタデシル酸、ステアリン酸、テラクリル酸、ケイ皮酸、ウンデシレン酸、ドデセン酸、トリデセン酸、テトラデセン酸、ペンタデセン酸、ヘキサデセン酸、オレイン酸、エライジン酸、パルミトレイン酸、パルミトール酸、リノール酸、リノレン酸などが挙げられる。これらの炭素数8〜18の直鎖又は分岐鎖のモノカルボン酸は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
【0009】
(A)成分のコンプレックスエステルとしては、上記(a)成分、(b)成分及び(c)成分のあらゆる組み合わせによる反応生成物を使用することができる。
上記(a)成分、(b)成分及び(c)成分の反応モル比は、通常1:0.05〜0.5:0.5〜5であり、好ましくは1:0.1〜0.3:1〜3である。(A)成分のコンプレックスエステルは、遊離のヒドロキシル基又はカルボキシル基を有しないものが好ましい。
(A)成分のコンプレックスエステルの合成は、上記(a)成分、(b)成分及び(c)成分を従来の方法、例えば酸性触媒下で脱水する方法によって行うことができる。
本発明における(A)成分のコンプレックスエステルの化学式の一例を化1に示す。
【0010】
【化1】
【0011】
化1の一般式中、Rは(c)成分のモノカルボン酸の残基である。
本発明の潤滑油組成物において使用される(B)成分の極圧剤としては、例えば1分子中に硫黄とリンの両方を含むもの(以下、硫黄−リン系極圧剤ということがある)、いずれか一方を含むいわゆる硫黄系極圧剤、リン系極圧剤などが挙げられる。
硫黄系極圧剤としては、化2の一般式で表される炭化水素硫化物、硫化テルペン、油脂と硫黄との反応生成物である硫化油脂などが挙げられる。
【0012】
【化2】
R1−Sx−(R3−Sx)n−R2
【0013】
(式中、R1、R2は一価の炭化水素基、R3は二価の炭化水素基であり、xは1以上の整数であって、好ましくは1〜8であり、繰り返し単位中において各々のxは同一若しくは異なる数であり得る。nは0又は1以上の整数であり、好ましくは2〜10の整数である。)
化2の一般式で示される炭化水素硫化物において、R1及びR2としては、例えば炭素数2〜20の直鎖又は分岐の飽和又は不飽和脂肪族炭化水素基(例えばアルキル基、アルケニル基など)、炭素数6〜26の芳香族炭化水素基などが挙げられ、その具体例としては、例えばエチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert−ペンチル、2−メチルブチル、n−ヘキシル、イソヘキシル、3−メチルペンチル、エチルブチル、n−ヘプチル、2−メチルヘキシル、n−オクチル、イソオクチル、tert−オクチル、2−エチルヘキシル、3−メチルヘプチル、n−ノニル、イソノニル、1−メチルオクチル、エチルヘプチル、n−デシル、1−メチルノニル、n−ウンデシル、1,1−ジメチルノニル、n−ドデシル、n−テトラデシル、n−ヘプタデシル、n−オクタデシルなどの飽和脂肪族炭化水素基;ビニル、アリル、イソプロペニル、2−ブテニル、2−メチルアリル、1,1−ジメチルアリル、3−メチル−2−ブテニル、3−メチル−3−ブテニル、4−ペンテニル、ヘキセニル、オクテニル、ノネニル、デセニル基などの不飽和脂肪族炭化水素基;フェニル、ナフチルなどのアリール基;4−メチルフェニル、3,4−ジメチルフェニル、3,4,5−トリメチルフェニル、2−エチルフェニル、n−ブチルフェニル、tert−ブチルフェニル、アミルフェニル、ヘキシルフェニル、ノニルフェニル、2−tert−ブチル−5−メチルフェニル、シクロヘキシルフェニル、クレジル、オキシエチルクレジル、2−メトキシ−4−tert−ブチルフェニル、ドデシルフェニルなどのアルキルアリール基;ベンジル、1−フェニルエチル、2−フェニルエチル、2−フェニルプロピル、3−フェニルプロピル、4−フェニルブチル、5−フェニルペンチル、6−フェニルヘキシル、1−(4−メチルフェニル)エチル、2−(4−メチルフェニル)エチル、2−メチルベンジル、1,1ージメチルー2ーフエニルエチル基などのアリールアルキル基などが挙げられる。
【0014】
R3としては、例えば炭素数2〜20の直鎖又は分岐の飽和又は不飽和の二価の脂肪族炭化水素基(例えばアルキレン基、アルケニレン基など)、炭素数6〜26の二価の芳香族炭化水素基などが挙げられる。
アルキレン基の具体例としては、例えばメチレン、エチレン、トリメチレン、メチルメチレン、エチルメチレン、メチルエチレン、エチルエチレン、2−メチルトリメチレン、テトラメチレン、1−メチルトリメチレン、ペンタメチレン、2,2−ジメチルトリメチレン、1−メチルペンタメチレン、2−メチルペンタメチレン、3−メチルペンタメチレン、ヘキサメチレン、ヘプタメチレン、オクタメチレン、ノナメチレン、デカメチレン、並びにシクロペンタン残基、シクロヘキサン残基、シクロヘプタン基、これらの残基の結合手の1つ又は2つにさらにメチレン基、エチレン基などの上記アルキレン基が結合したものなどが挙げられる。
アルケニレン基の具体例としては、例えばビニレン、プロペニレン、2−ブテニレン、1−メチルプロペニレン、3−メチル−2−ブテニレン、3,3−ジメチルプロペニレン、2−ペンテニレン、3−メチル−2−ブテニレン、3−メチル−3−ブテニレン、2−ヘキサニレン、3−ヘプテニレン、4−オクテニレン、3−ノネニレン、3−デセニレンなどが挙げられる。
【0015】
上記二価の芳香族炭化水素基としては、例えばo−フェニレン,m−フェニレン,p−フェニレン、4−メチル−o−フェニレン、5−メチル−m−フェニレン、5−メチル−p−フェニレン、3,4−ジメチル−o−フェニレン、4,5−ジメチル−m−フェニレン,2,5−ジメチル−p−フェニレン、4−エチル−o−フェニレン、4−エチル−m−フェニレン、2−エチル−p−フェニレン、n−プロピルフェニレン、イソプロピルフェニレン、n−ブチルフェニレン、t−ブチルフェニレン、アミルフェニレン、ヘキシルフェニレン、ノニルフェニレンなどのフェニレン類;1,2−ナフチレン、1,3−ナフチレン、1,4−ナフチレン、1,5−ナフチレン、1,6−ナフチレン、1,7−ナフチレン、1,8−ナフチレン、2,3−ナフチレン、2,6−ナフチレン、2,7−ナフチレン及びこれらのメチル置換体、ジメチル置換体、エチル置換体、イソプロピル置換体、n−ブチル置換体などのナフチレン類などが挙げられる。
【0016】
化2の一般式で示される炭化水素硫化物の代表的なものは、硫化オレフィン、及び一般式R1−SX−R1(xは2以上の整数である)で示されるポリサルファイド化合物である。化2の一般式で示される炭化水素硫化物の具体例としては、例えばジイソブチルジサルファイド、ジオクチルポリサルファイド、ジターシャリノニルポリサルファイド、ジターシャリブチルポリサルファイド、ジターシャリベンジルポリサルファイド、そしてポリイソブチレンやテルペン類などのオレフィン類を硫黄などの硫化剤で硫化した硫化オレフィン類などが挙げられる。
硫化油脂は、油脂と硫黄の反応生成物であり、油脂としてラード、牛脂、鯨油、パーム油、ヤシ油、ナタネ油などの動植物油脂を使用したものである。この反応生成物は、化学構造が単一ではなく、種々の化学構造を有するものの混合物である。
また、上記のリン系極圧剤又は硫黄−リン系極圧剤としては、例えば化3の一般式で示されるリン酸エステル、亜リン酸エステル、チオリン酸エステル、ジチオリン酸エステルなどのリン酸エステル類が挙げられる。
【0017】
【化3】
(R3)aH3-aX3PXb
【0018】
(式中、R3は一価の炭化水素基であり、Xは酸素原子又は硫黄原子であり、aは1、2又は3の整数であり、bは0又は1の整数である。)
上記R3としては、例えば炭素数5〜20の直鎖又は分岐の飽和又は不飽和脂肪族炭化水素基(例えばアルキル基、アルケニル基など)、炭素数6〜26の芳香族炭化水素基、炭素数6〜26のシクロアルキル基などが挙げられ、その具体例としては、例えば前記R1において示したものが挙げられる。
なお、上記シクロアルキル基としては、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、3−メチルシクロヘキシル、4−メチルシクロヘキシル、4−エチルシクロヘキシル、2−メチルシクロオクチルなどが挙げられる。
【0019】
上記の化3で示されるリン酸エステル類の具体例としては、例えばリン酸モノオクチル、リン酸ジオクチル、リン酸トリオクチル、亜リン酸ジオクチル、亜リン酸トリオクチル、チオリン酸ジオクチル、チオリン酸トリオクチル、リン酸ジデシル、亜リン酸ジデシル、リン酸ジドデシル、リン酸トリドデシル、亜リン酸ジドデシル、亜リン酸トリドデシル、チオリン酸トリデシル、リン酸トリヘキサデシル、亜リン酸トリヘキサデシル、チオリン酸トリヘキサデシル、リン酸トリオクタデセニル、亜リン酸トリオクタデセニル、チオリン酸トリオクタデセニル、リン酸トリ(オクチルフェニル)、亜リン酸トリ(オクチルフェニル)、チオリン酸トリ(オクチルフェニル)、リン酸トリクレジル、リン酸トリ(オクチルフェニルシクロヘキシル)、ジチオリン酸トリデシルなどが挙げられる。
【0020】
また、リン系極圧剤としては、例えば化3の一般式で示される酸性リン酸エステル、酸性亜リン酸エステル、酸性チオリン酸エステル、酸性ジチオリン酸エステル、及びこれらの酸性リン酸エステル類のアルキルアミン塩などが挙げられる。
これらの酸性リン酸エステル類としては、例えばブチルアシッドホスフェート、2−エチルヘキシルアシッドホスフェート、オクチルアシッドホスフェート、ラウリルアシッドホスフェート、オレイルアシッドホスフェート、トリールアシッドホスフェートなどが挙げられる。また、これらのアルキルアミン塩を製造するために用いられるアルキルアミンは、一般式NR4R5R6(式中、R4、R5及びR6は、一価の炭化水素基又は水素原子であり、そのうち少なくとも1つは炭化水素基である)で示され、そのアルキルアミンの具体例としては、ジブチルアミン、オクチルアミン、ジオクチルアミン、ラウリルアミン、ジラウリルアミン、ココナッツアミン、牛脂アミンなどが挙げられる。
これらの極圧剤のうち好ましいものとしては、硫化油脂、アルキル基の炭素数が10以上、好ましくは14以上、さらに好ましくは16以上の酸性リン酸エステル類、及びそのアルキルアミン塩である。
これらの極圧剤は、1種単独て使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
【0021】
本発明の潤滑油組成物における含有割合は、(A)成分のコンプレックスエステルは、潤滑油組成物全体量の5〜70重量%の範囲で含有させるものであり、特に15〜60重量%が好ましい。(B)成分の極圧剤は潤滑油組成物全体量の1〜30重量%の範囲で含有させるものであり、特に1.5〜20重量%が好ましい。コンプレックスエステルの配合量は、少な過ぎると配合効果がなく、多過ぎると洗浄性が悪くなる。また、極圧剤の配合量は、少な過ぎると配合量の効果がなく、多過ぎるとその効果が飽和してしまい不経済となる共に、洗浄性が悪くなる。本発明の潤滑油組成物においては、上記(A)成分及び(B)成分の他に、(C)成分として合成炭化水素及び高度精製パラフィン鉱油の1種又は2種以上を含有させる。ここで、合成炭化水素としては、例えばポリブテン、ポリアルファオレフィン(PAO)などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。これらの合成炭化水素は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組合わせて用いてもよい。また、鉱油としては、高度精製パラフィン系鉱油が挙げられる。高度精製パラフィン系鉱油は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組合わせて用いてもよい。
【0023】
本発明の潤滑油組成物における含有割合は、(A)成分のコンプレックスエステルが5〜70重量%であり、好ましくは15〜50重量%であり、(B)成分の極圧剤が1〜30重量%であり、好ましくは1.5〜20重量%であり、(C)成分として合成炭化水素及び高度精製パラフィン鉱油の1種又は2種以上が1〜94重量%であり、好ましくは30〜83.5重量%である。
【0024】
本発明の潤滑油組成物においては、エステル系乳化剤を含有させることが好ましい。
エステル系乳化剤としては、例えばポリエチレングリコール硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールモノラウレート、ポリエチレングリコールジラウレート、ポリエチレングリコールモノステアレート、ポリエチレングリコールジステアレート、ポリエチレングリコールモノオレエート、ポリエチレングリコールジオレエートなどのポリエチレングリコール脂肪酸エステル類;ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステル類;ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンジラウレート、ポリオキシエチレンソルビタントリラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンテトララウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンジステアレート、ポリオキシエチレンソルビタントリステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンテトラステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンジステアレート、ポリオキシエチレンソルビタントリステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンテトラステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレンソルビタンジオレエート、ポリオキシエチレンソルビタントリオレエート、ポリオキシエチレンソルビタンテトラオレエートなどのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類などが挙げられる。
エステル系乳化剤のHLB値は、6〜15が好ましく、特に8〜12が好ましい。
エステル系乳化剤の含有割合としては、通常1〜20重量%が好ましく、特に1〜5重量%が好ましい。
【0025】
また、本発明の潤滑油組成物においては、油性剤、pH調整剤、酸化防止剤、腐食防止剤などの各種添加剤を含有させることができる。
油性剤としては、例えば脂肪酸(例えばオレイン酸、ステアリン酸など)、アルコール(例えばラウリルアルコール、オレイルアルコールなど)などが挙げられる。
pH調整剤としては、例えばポリエチレングリコールアルキルアミンなどのアミン系化合物などが挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば2,4−ジ−tert−ブチル−p−クレゾールなどのフェノール系化合物、フェニル−α−ナフチルアミンなどの芳香族アミンなどが挙げられ、腐食防止剤としては、例えばベンゾトリアゾール類、ベンズイミダゾール類、ジアルキルジチオリン酸塩類、ジアルキルジチオカルバミン酸塩類などが挙げられる。
これらの各種添加剤の含有割合は、少な過ぎれば配合効果がなく、多過ぎてもこれらの各種添加剤の効果が飽和してしまい不経済となるため、本発明の潤滑油組成物全体に対し、通常約0.1〜2重量%の範囲にすることが好ましい。
【0026】
本発明の潤滑油組成物の粘度は、通常5〜200mm2/s(40℃)が好ましく、特に10〜100mm2/s(40℃)が好ましい。
また、本発明の潤滑油組成物の全酸価値は、10mgKOH/g以下が好ましい。
本発明の潤滑油組成物は、前記各必須成分及び必要に応じて各種添加剤を所定量適宜配合して混合することにより製造することができる。各種必須成分及び各種添加剤の混合方法及び添加方法は、特に制限されるものではなく、種々の方法により行うことができ、混合順序及び添加順序も種々の混合順序及び添加順序で行うことができる。
本発明の潤滑油組成物は、引抜き加工、曲げ成形、プレス成形、絞り成形などの各種塑性加工に使用できるが、特にアルミニウムDI缶加工に好適に使用できる。
【0027】
本発明の潤滑油組成物は、リオイルとして使用する場合は、ニートの状態で使用でき、カッピング油として使用する場合は、ニートの状態で使用できる。また、本発明の潤滑油組成物を塗油したDI缶用アルミニウム合金板は、優れた潤滑性を有している。塗油は、種々の方法により行われるが、リオイルとして静電塗油する方法が好ましい。リオイル量としては、100〜800mg/m2の範囲が好ましい。リオイル量100mg/m2未満では、潤滑性が不十分でスコアリングが発生したり、破胴回数が増加することがある。リオイル量が800mg/m2を超える場合は、リオイルの効果が飽和すると共にコスト的に不利となる。カッピング油を使用する場合には、リオイル量の好ましい範囲は、100〜300mg/m2であり、カッピング油を省略する場合のリオイル量の好ましい範囲は、500〜700mg/m2である。本発明の潤滑油組成物をリオイルとして500〜700mg/m2塗油したアルミニウム合金板は、カッピング油を新たに塗布せずにカップ成形及びDI成形が可能である。これによりカッピング油の管理及び塗布作業が不要となり、省力化及びコストの削減ができる。アルミニウム合金板としては、種々のアルミニウム合金板が使用できるが、3004合金板が好ましく、詳しくは、特開昭57−143472号公報、特開昭58−224141号公報、特開昭59−162261号公報にて規定されたものが好ましい。
【0028】
【作用】
本発明の潤滑油組成物を各種塑性加工に使用すると、優れた潤滑作用を示す。特に、本発明の潤滑油組成物をニートの状態でリオイルとして使用し、カッピング油としてニートあるいは水分散液の状態で使用し、アルミニウム板の絞り−しごき加工時の潤滑剤に供すると、次のような作用を発現する。
まず、必須成分であるコンプレックスエステル化合物の優れた吸着性により境界潤滑に対応しまたこのコンプレックスエステル化合物の高い粘度により流体潤滑に対応する。さらに、極圧剤は、高速連続製缶時に発熱した金型及びアルミ被加工材に反応して極圧性を発揮し、工具とアルミニウム間の潤滑を良好に保ち、焼付きを防いで工具へのアルミニウムの凝着を防止し、表面欠陥を防止し、製缶性も良好となる。
さらに、コンプレックスエステル及び極圧剤を過度に含有しないため、洗浄性も良好となる。
【0029】
【実施例】
次に、本発明を実施例及び比較例によりさらに具体的に説明する。なお、本発明は、これらの例によって何ら制限されるものではない。
実施例1
コンプレックスエステルとしてトリメチロールプロパン、炭素数18の不飽和脂肪酸を重合することにより得られるダイマー酸及びラウリン酸を、反応モル比1:0.2:2で反応させて得られるコンプレックスエステルを15重量%、硫黄系極圧剤として硫化油脂を10重量%、リン系極圧剤としてトリクレジルフォスフェートを5重量%、鉱物油として高度精製パラフィン系鉱油(80cSt(40℃))を37.7重量%、脂肪酸としてオレイン酸を2重量%、ポリオールエステルとしてトリメチロールプロパントリオレエート(40℃の粘度:50mm2/s)を30重量%、酸化防止剤としてDBPC(ジ−tert−ブチル−p−クレゾール)を0.1重量%、及び腐食防止剤としてベンゾトリアゾールを0.2重量%配合して潤滑油組成物を調製した。
【0030】
実施例2
コンプレックスエステルとしてトリメチロールプロパン、炭素数18の不飽和脂肪酸を重合することにより得られるダイマー酸及びラウリン酸を、反応モル比1:0.2:2で反応させて得られるコンプレックスエステルを20重量%、硫黄系極圧剤として硫化油脂を5重量%、リン系極圧剤の酸性リン酸エステルとしてオレイルアッシドフォスフェートを5重量%、合成炭化水素としてポリ−α−オレフィンを39.7重量%、脂肪酸モノエステルとしてラウリン酸メチル( 25℃の粘度:3mm2/s)を30重量%、酸化防止剤としてDBPC(ジ−tert−ブチル−p−クレゾール)を0.1重量%、及び腐食防止剤としてベンゾトリアゾールを0.2重量%配合して潤滑油組成物を調製した。
【0031】
実施例3
コンプレックスエステルとしてトリメチロールプロパン、炭素数18の不飽和脂肪酸を重合することにより得られるダイマー酸及びラウリン酸を、反応モル比1:0.2:2で反応させて得られるコンプレックスエステルを30重量%、硫黄系極圧剤として硫化油脂を1.5重量%、リン系極圧剤の酸性リン酸エステルとしてオレイルアッシドフォスフェートを1.5重量%、鉱物油として高度精製パラフィン系鉱油(80cSt(40℃))を66.7重量%、酸化防止剤としてDBPC(ジ−tert−ブチル−p−クレゾール)を0.1重量%、及び腐食防止剤としてベンゾトリアゾールを0.2重量%配合して潤滑油組成物を調製した。
【0032】
実施例4
コンプレックスエステルとしてトリメチロールプロパン、炭素数18の不飽和脂肪酸を重合することにより得られるダイマー酸及びラウリン酸を、反応モル比1:0.2:2で反応させて得られるコンプレックスエステルを30重量%、硫黄系極圧剤として硫化油脂を5重量%、鉱物油として高度精製パラフィン系鉱油(80cSt@40℃)を64.7重量%、酸化防止剤としてDBPC(ジ−tert−ブチル−p−クレゾール)を0.1重量%、及び腐食防止剤として ベンゾトリアゾールを0.2重量%配合して潤滑油組成物を調製した。
【0033】
実施例5
コンプレックスエステルとしてトリメチロールプロパン、炭素数18の不飽和脂肪酸を重合することにより得られるダイマー酸及びラウリン酸を、反応モル比1:0.2:2で反応させて得られるコンプレックスエステルを45重量%、硫黄系極圧剤として硫化油脂を5重量%、リン系極圧剤としてトリクレジルフォスフェートを5重量%、鉱物油として高度精製パラフィン系鉱油(80cSt(40℃))を44.7重量%、酸化防止剤としてDBPC(ジ−tert−ブチル−p−クレゾール)を0.1重量%、及び腐食防止剤としてベンゾトリアゾールを0.2重量%配合して潤滑油組成物を調製した。
【0034】
実施例6
コンプレックスエステルとしてトリメチロールプロパン、炭素数18の不飽和脂肪酸を重合することにより得られるダイマー酸及びラウリン酸を、反応モル比1:0.2:2で反応させて得られるコンプレックスエステルを50重量%、硫黄系極圧剤として硫化油脂を2重量%、鉱物油として高度精製パラフィン系鉱油(80cSt(40℃))を40.7重量%、エステル系乳化剤としてポリエチレングリコール硬化ヒマシ油脂肪酸エステル(HLB値=10.5)を5重量%、pH調整剤のアミン系化合物としてポリエチレングリコールアルキルアミンを2重量%、酸化防止剤としてDBPC(ジ−tert−ブチル−p−クレゾール)を0.1重量%、及び腐食防止剤としてベンゾトリアゾールを0.2重量%配合して潤滑油組成物を調製した。
【0035】
実施例7
コンプレックスエステルとしてトリメチロールプロパン、炭素数18の不飽和脂肪酸を重合することにより得られるダイマー酸及びラウリン酸を、反応モル比1:0.2:2で反応させて得られるコンプレックスエステルを60重量%、硫黄系極圧剤として硫化油脂を2重量%、鉱物油として高度精製パラフィン系鉱油(80cSt(40℃))を37.7重量%、酸化防止剤としてDBPC(ジ−tert−ブチル−p−クレゾール)を0.1重量%、及び腐食防止剤として ベンゾトリアゾールを0.2重量%配合して潤滑油組成物を調製した。
【0036】
比較例1
リン系極圧剤としてトリクレジルフォスフェートを20重量%、脂肪酸モノエステルとしてラウリン酸メチルを79.7重量%、酸化防止剤としてDBPC(ジ−tert−ブチル−p−クレゾール)を0.1重量%、及び腐食防止剤としてベンゾトリアゾールを0.2重量%配合して潤滑油組成物を調製した。
【0037】
比較例2
鉱物油として高度精製パラフィン系鉱油(80cSt(40℃))を93.7重量%、アルコールとしてラウリルアルコールを6重量%、酸化防止剤として DBPC(ジ−tert−ブチル−p−クレゾール)を0.1重量%、及び腐食防止剤としてベンゾトリアゾールを0.2重量%配合して潤滑油組成物を調製した。
【0038】
比較例3
コンプレックスエステルとしてトリメチロールプロパン、炭素数18の不飽和脂肪酸を重合することにより得られるダイマー酸及びラウリン酸を、反応モル比1:0.2:2で反応させて得られるコンプレックスエステルを80重量%、鉱物油として高度精製パラフィン系鉱油(80cSt(40℃))を14.7重量%、脂肪酸としてオレイン酸を5重量%、酸化防止剤としてDBPC(ジ−tert−ブチル−p−クレゾール)を0.1重量%、及び腐食防止剤として ベンゾトリアゾールを0.2重量%配合して潤滑油組成物を調製した。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】
評価方法
(1)表面欠陥防止性及び製缶性の評価方法
表面欠陥防止性及び製缶性の評価方法を表3に示す。
【0042】
【表3】
【0043】
(2)洗浄性評価方法
洗浄性の評価方法を表4に示す。
【0044】
【表4】
【0045】
実施例1〜7及び比較例の1〜3の潤滑油組成物を上記評価方法により、評価した。使用素材は、特開昭58−224141号公報に示された方法によるJIS−A3004−H19を使用した。試験用潤滑油組成物は、静電塗油装置によりコイル状板材の両面に500mg/m2均一に塗油した。カップ成形時のカッピング油は、新たに塗布せず、試験用潤滑油組成物塗油コイルをそのまま供試した。その評価結果を表5に示した。
【0046】
【表5】
【0047】
表5の結果から、本発明の潤滑油組成物を使用した実施例1〜7においては、DI加工されたアルミニウム缶には製缶時の欠陥が見られず、カッピング油を塗布しなくても連続製缶が可能であり、かつ洗浄性も優れていた。それに対し、潤滑油組成物の必須成分であるコンプレックスエステルを含まない比較例1及び2には、大きな製缶時の欠陥が認められた。
また、極圧剤を含まない比較例3は、製缶時の欠陥は発生しなかったが、洗浄性の不良が認められた。
【0048】
【発明の効果】
本発明の潤滑油組成物によると、引抜き加工、曲げ成形、プレス成形、絞り成形などの各種塑性加工において優れた潤滑性を保持することができ、特にアルミニウム缶加工時の潤滑性が効果的に保持され、加工時の欠陥が防止でき、かつ洗浄性にも問題がなく、優れた表面性状の缶製品を得ることができる。また、本発明の潤滑油組成物を均一に塗油したアルミニウム合金板を使用すれば、カッピング工程におけるカッピング油の塗油を省略することができる。
Claims (4)
- (A)(a)水酸基を2個以上有するアルコール、(b)カルボキシル基を2個以上有する脂肪族カルボン酸、及び(c)炭素数8〜18の直鎖又は分岐鎖のモノカルボン酸の反応生成物であるコンプレックスエステルを5〜70重量%、(B)極圧剤を1〜30重量%、及び(C)合成炭化水素及び高度精製パラフィン鉱油の1種又は2種以上を1〜94重量%の割合で含有することを特徴とするニートの状態で使用するアルミニウムDI缶加工用潤滑油組成物。
- (A)(a)ネオペンチルグリコール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール及びグリセリンから選ばれる1種又は2種以上、(b)ダイマー酸、トリマー酸及びテトラマー酸から選ばれる1種又は2種以上、及び(c)炭素数8〜18の直鎖又は分岐鎖のモノカルボン酸から選ばれる1種又は2種以上の反応生成物であるコンプレックスエステルを5〜70重量%、(B)極圧剤を1〜30重量%、(C)合成炭化水素及び高度精製パラフィン鉱油の1種又は2種以上を1〜94重量%の割合で含有することを特徴とするニートの状態で使用するアルミニウムDI缶加工用潤滑油組成物。
- (a)成分と(b)成分と(c)成分の反応モル比が1:0 . 05〜0.5:0.5〜5である請求項1又は2に記載のアルミニウムDI缶加工用潤滑油組成物。
- 請求項1〜3のいずれかに記載のアルミニウムDI缶加工用潤滑油組成物が塗油されていることを特徴とするDI缶用アルミニウム合金板。
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