JP3812733B2 - Powdered composition - Google Patents

Description

【００１５】
（式中ｎは５〜２０の整数を示し、ｍは１または２を示す）
【００１６】
【化２】

【００１７】
（式中ａは１〜１２の整数を示し、ｂは１〜５の整数を示し、Ｘはハロゲン原子、アルキル基またはアルコキシ基を示す）
【００１８】
【化３】

【００１９】
（式中ｃは１〜１２の整数を示し、ｄは５〜２０の整数を示し、Ｙはポリエチレングリコールやシリコーン鎖、アクリル基等を含むアルキル共重合体を示す）
また、ペルフルオロポリエーテルジアルキルリン酸およびその塩、ペルフルオロポリエーテルジルキル硫酸塩およびその塩、ペルフルオロポリエーテルジアルキルカルボン酸およびその塩等に代表されるペルフルオロポリエーテル基を有するフッ素化合物も用いることができる。ここで「ペルフルオロポリエーテル基」とは、ペルフルオロアルキレンまたはペルフルオロアルキルと結合している酸素原子が少なくとも２以上有する基を意味し、分子量が３００〜７０００程度のものが撥油性・撥水性の点から好ましい。
【００２０】
フッ素化処理の方法は、特に限定されるものでないが、例えば次のような方法が挙げられる。すなわち、被処理粉末の水分散液に、フッ素化合物水溶液を徐々に添加した後、塩酸水溶液を加えて酸性に調整し、２時間程度熟成した後、濾過、乾燥、粉砕して、フッ素処理粉末を得る。
【００２１】
なお、粉末表面にフッ素基を付与して撥水性・撥油性をもたせるよう表面処理がされていれば、本発明効果を損わない範囲において、その他の非フッ素基、例えばアルキル基やシリコーン基、親水基をさらに付加するような処理が施されていてもよい。
【００２２】
本発明では、上記フッ素処理を施す前に、金属水酸化物または金属塩の水和物、一部脱水物および無水物の中から選ばれる少なくとも1種のゲルで粉末表面に処理を施しておいてもよい。このように金属処理した後に、フッ素処理することにより、フッ素化合物の被覆形成を安定に、効率よく進行させ、撥水性・撥油性により優れたフッ素処理粉末を製造することができる。また、金属処理後フッ素化処理した粉末を用いた場合、衝撃安定性（耐衝撃性）が著しく高められる。また肌などへの密着性向上効果にも優れる。
【００２３】
上記金属水酸化物または金属塩は、マグネシウム、アルミニウム、ケイ素、チタン、亜鉛、ジルコニウム、バリウムの中から選ばれる１種または２種以上の金属の水酸化物または塩が好ましい。
【００２４】
粉末表面への金属処理は、例えば、粉末に水を加えてスラリー状とし、ここに、上記各金属のイオン性の強い水溶性化合物、例えば塩化アルミニウム、アルミン酸ナトリウム、硫酸アルミニウム、ケイ酸ナトリウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、塩化バリウム、塩化ジルコニウム、四塩化チタン、水溶性有機チタン、硫酸チタニル、塩化亜鉛、硫酸亜鉛等の水溶液を添加し、粉末表面にこれらの化合物を吸着させておく。次いで酸またはアルカリ溶液を加えて、粉末表面に吸着しているこれらの化合物を加水分解あるいは置換反応を起こさせ、上記金属水酸化物または金属塩の水和物、一部脱水物、無水物を生成させる。
【００２５】
次いで、上記の、表面を金属処理した粉末に、フッ素化合物に水を加えてエマルジョン状態にしたものを徐々に加え、酸または高温静置によってエマルジョンを破壊することにより、上記金属水酸化物または金属塩の水和物、一部脱水物、無水物によって被覆された粉末をさらにフッ素化合物で被覆することができる。
【００２６】
粉末を被覆する上記金属水酸化物または金属塩の水和物、一部脱水物、無水物は少ないほど好ましく、粉末に対してこれらを生成させる金属化合物量として１〜３０質量％が好ましい。１質量％未満では金属処理による効果を十分に奏することが難しく、一方、３０質量％超では嵩高くなり粉末本来の機能が阻害される傾向がみられる。
【００２７】
フッ素処理に用いられるフッ素化合物もまた粉末に対して１〜３０質量％が好ましい。１質量％未満ではフッ素化合物の被覆形成が不十分で撥水性・撥油性を発現させるのが難しく、一方、３０質量％超では嵩高くなり粉末本来の機能が阻害される傾向がみられる。
【００２８】
被処理粉末としては、特に限定されるものでなく、種々の無機粉末や、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、シリコーン等のプラスチック粉末等、任意に用いることができる。中でも、特に粉末状化粧料としては、使用性の向上（きしみ感のなさ、皮膚のかさつきのなさ、等）の点から、粘土鉱物粉末が好ましく用いられる。粘土鉱物粉末は天然、合成のいずれのものも任意に用いることができる。粘土鉱物粉末としては、タルク（含水ケイ酸マグネシウム；３MgO・４SiO₂・H₂O）、カオリン（含水ケイ酸アルミニウム；Al₂O₃・２SiO₂・２H₂O）、無水ケイ酸（SiO₂）、サポナイト（含水ケイ酸アルミニウムマグネシウム；SiO₂,Al₂O₃,MgO、水の混合物）、セリサイト（微結晶含水ケイ酸アルミニウムカリウム；K₂O・３Al₂O₃・６SiO₂、２H₂O）、マイカ（含水ケイ酸アルミニウムカリウム；KAl₂・AlSi₃O₁₀（OH）₂）、窒化ホウ素（BN）等が好ましく用いられる。これら粘土鉱物を用いることにより、粉末状形態を維持しつつ、後述する（ｂ）成分をより高配合することができ、使用性（きしみ感のなさ、皮膚のかさつきのなさ、等）のより一層の向上を図ることができる。
【００２９】
なお、被処理粉末成分として、例えば、粘土鉱物を酸化チタン等でコーティングした酸化チタンセリサイト等に例示される複合顔料も用いることができる。
【００３０】
被処理粉末の形状については、特に限定されるものでなく、板状、球状、多孔質状等、任意の形状のものを用いることができる。中でも、少ない粉末量で油分を効率よく粉末状化することができるという点から板状のものが好ましく用いられる。
【００３１】
また、上記（ii）に示す粉末自体がフッ素基を含有する高分子粉末としては、例えばポリテトラフルオロエチレン粉末等が挙げられる。
【００３２】
なお、本発明粉末状組成物には、上記（ａ）成分に加えて、本発明の効果を損わない範囲において、粉末成分として、フッ素処理を施していない粉末や、薬剤等を粉末のまま配合してもよい。
【００３３】
（ｂ）成分は、１種または２種以上の油性成分からなるが、その表面張力値（平均）は２．０×１０^-2Ｎ／ｍ以上（対大気）であり、好ましくは２．１×１０^-2Ｎ／ｍ以上である。（ｂ）成分の表面張力値（平均）が２．０×１０^-2Ｎ／ｍ未満では、（ｂ）成分が粉末に容易に濡れるために、（ｂ）成分を良好な粉末状形態とすることができない。
【００３４】
なお、「（ｂ）成分の表面張力値（平均）」とは、液状をなす（ｂ）成分全体としての表面張力値をいう。（ｂ）成分全体としての表面張力値が上記範囲を満足する限りにおいて、（ｂ）成分の構成成分としての各油性成分が表面張力値２．０×１０^-2Ｎ／ｍ未満のものであっても用いることができる。したがって（ｂ）成分には、固形、半固形、液状等、任意の性状の油性成分を含み得る。また（ｂ）成分は均一溶解系のみならず、油分中に油分が分散する分散系も含む。
【００３５】
（ｂ）成分としては、好ましくは、例えば流動パラフィン、オゾケライト、スクワレン、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワラン、ワセリン等の炭化水素油、液状ラノリン、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアレン酸イソセチル、１２−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジ−２−エチルヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸Ｎ−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−２−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−２−エチルヘキシル酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−２−エチルヘキシル酸ペンタエリスリトール、トリ−２−エチルヘキシル酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル−２−エチルヘキサノエート、２−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−２−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸、アセトグリセライド、パルミチン酸−２−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソプロピル、Ｎ−ラウロイル−Ｌ−グルタミン酸−２−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ−２−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セパチン酸ジ−２−エチルヘキシル、ミリスチン酸−２−ヘキシルデシル、パルミチン酸−２−ヘキシルデシル、アジピン酸−２−ヘキシルデシル、セバチル酸ジイソプロピル、コハク酸−２−エチルヘキシル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル、クエン酸トリエチル等の極性油分や、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール類、ホホバオイル、オリーブオイル、ナッツ油、ベニバナ油、大豆油等の植物油等が挙げられる。これらの中でも、特に好ましくは、表面張力値が比較的大きい流動パラフィンや、ホホバ油等の植物性油分である。
【００３６】
表面張力値の小さいジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等の鎖状シリコーン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状シリコーン等のシリコーン油や、「フォンブリン」シリーズ（AUSIMONT社製）に代表される炭化フッ素油も、（ｂ）成分全体としての表面張力値（平均）が２．０×１０^-2Ｎ／ｍ以上となる範囲において、少量であれば用いることができる。これら表面張力値の小さいシリコーン油や炭化フッ素油を大量に配合した場合、表面張力値が小さくなりすぎ、油性成分を十分に粉末状化できないことがある。表面張力値の測定はペンダントドロップ法など公知の方法により行うことができる。
【００３７】
また、パーム硬化油、硬化ヒマシ油、ワセリン等の半固形状の油性成分や、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、カルナバロウ、キャンデリアロウなどの固形油分も、（ｂ）成分全体としての表面張力値が上記範囲を満足する範囲において用いることができる。
【００３８】
特に粉末状化粧料の場合、（ｂ）成分は、肌上で溶解するように、融点が３７℃程度以下の油性成分が好ましいが、少量であればワックスやロウなどの固形油分を配合することもできる。
【００３９】
なお、本発明効果を損わない範囲内で、ビタミンＡ等の油溶性ビタミンおよびその誘導体、ステロール類、天然および合成の香料、紫外線吸収剤や水に難溶性の物質を油性成分中に配合してもよい。
【００４０】
本発明において、（ａ）成分の配合量は、組成物全量中に１０〜８０質量％程度が好ましく、特には２０〜７０質量％程度である。配合量が少なすぎると（ｂ）成分である油性成分を十分に粉末状化することができず、意図する粉末状形態を得ることができなくなるおそれがあり、一方、配合量が多すぎると、使用時塗擦しても液化が困難となり、官能上好ましくない。
【００４１】
また、（ａ）成分以外の粉末成分を含む場合、全粉末成分に対する（ａ）成分の配合割合は５０〜１００質量％が好ましい。
【００４２】
（ｂ）成分の配合量は、本発明組成物に含まれる他の必須成分、任意添加成分の総配合量の残量分配合することができるが、本発明では、２０〜９０質量％が好ましい。（ｂ）成分の配合量が少なすぎると塗擦したときに液化が困難で官能上好ましくなく、一方、配合量が多すぎると粉末状化が難しくなる。本発明では特に、（ａ）成分の粉末成分として粘土鉱物を用いた場合、粉末状形態を維持しつつ、（ｂ）成分をより高配合することができ、特に粉末状化粧料の場合、きしみ感、べたつき感、かさつき感を抑えた、優れた使用性を得ることができた。
【００４３】
本発明では、（ａ）成分：（ｂ）成分＝１：９〜４：１（質量比）が好ましく、特には１：５〜３：１である。
【００４４】
本発明の粉末状組成物には、特に粉末状化粧料の場合、上記成分以外に、通常の化粧料に用いられる各種の任意成分、例えば、香料、各種粉末、油溶性薬剤成分等を、本発明の効果を妨げない範囲で配合することができる。
【００４５】
本発明の粉末状組成物は、実質的に水を含まず、特に粉末状化粧料として用いる場合、防腐剤等の添加成分を配合しない製剤化が可能であり、近年の化粧品業界における消費者の安心安全嗜好に対応した製品化が可能である。
【００４６】
また本発明の粉末状組成物は、界面活性剤を配合しない製剤化を行うことができる。ただし、粉末状部分用メーク落しなど、化粧料の用途に応じて、界面活性剤を適宜配合することも可能である。界面活性剤を添加成分として配合した粉末状メーク落しは、メーク落ち効果が高く、垂れ落ちることがなく使用勝手がよく、また水での洗い流しも可能である。粉末状部分用メーク落しに界面活性剤を用いる場合、界面活性剤の配合量は（ｂ）成分に対し０．１〜４０質量％程度が好ましい。界面活性剤を配合する場合、（ｂ）成分中に他の油分とともに配合するのが好ましい。界面活性剤としてはノニオン界面活性剤、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤のいずれも配合可能である。界面活性剤の種類としては親水性、親油性のいずれでもかまわない。油相に溶解しない性質の界面活性剤をエマルジョンや固形粉末の形で油相中に分散し、配合することも可能である。
【００４７】
本発明の粉末状組成物は、（ｂ）成分の周囲に（ａ）成分が吸着し、（ａ）成分により（ｂ）成分を粉末状化したものであり、塗擦により力を加えると、この吸着状態が破壊され、粉末状化されていた（ｂ）成分がにじみ出て液化するとともに（ｂ）成分の使用感触および有効性が発揮されるものである。
【００４８】
本発明の粉末状組成物は、（ｂ）成分の周囲に（ａ）成分が吸着し、（ａ）成分により（ｂ）成分を粉末状化するものであれば、特にその製造方法は限定されるものでない。例えば（ｂ）成分、あるいはここにさらに任意添加成分を溶解したものに（ａ）成分を添加、混合する、等の製造方法が挙げられるが、これら例示に限定されるものではない。
【００４９】
なお、本発明組成物を粉末状絵具に適用した場合、例えば、油性成分として油性染料を用い、これをフッ素処理粉末で均一に被覆することによって、該粉末状形態の絵具を筆などで壁、紙等に塗擦するだけで簡便にペイントすることができる等の利点がある。
【００５０】
【実施例】
以下、本発明を実施例に基づきさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。なお、配合量はすべて質量％で示す。
【００５１】
実施例に先立ち、本発明で用いた試験法および評価法を説明する。
【００５２】
［使用性（きしみ感のなさ）］
各実施例品、比較例品の使用性（きしみ感のなさ）をパネル（５０名）の実使用試験によって下記基準により判定、評価した。
（判定基準）
著効： きしまない
有効： わずかにきしむが、使用上問題のない程度である
やや有効： ややきしむ
無効： 著しくきしむ
（評価）
◎： 著効、有効、およびやや有効の評価をした被験者が80％以上
○： 著効、有効、およびやや有効の評価をした被験者が50％以上80％未満
△： 著効、有効、およびやや有効の評価をした被験者が30％以上50％未満
×： 著効、有効、およびやや有効の評価をした被験者が30％未満
【００５３】
［使用性（べたつき感のなさ）］
各実施例品、比較例品の使用性（べたつき感のなさ）をパネル（５０名）の実使用試験によって下記基準により判定、評価した。
（判定基準）
著効： べたつかない
有効： わずかにべたつくが、使用上問題のない程度である
やや有効： ややべたつく
無効： 著しくべたつく
（評価）
◎： 著効、有効、およびやや有効の評価をした被験者が80％以上
○： 著効、有効、およびやや有効の評価をした被験者が50％以上80％未満
△： 著効、有効、およびやや有効の評価をした被験者が30％以上50％未満
×： 著効、有効、およびやや有効の評価をした被験者が30％未満
【００５４】
［かさつき抑制効果］
各実施例品、比較例品のかさつき抑制効果をパネル（５０名）の実使用試験によって下記基準により判定、評価した。
（判定基準）
著効： 非常にかさつきが抑制された
有効： ややかさつきが抑制された
やや有効： ややかさつきが抑制されたがあまり変化ない
無効： かさつきが悪化した
（評価）
◎： 著効、有効、およびやや有効の評価をした被験者が80％以上
○： 著効、有効、およびやや有効の評価をした被験者が50％以上80％未満
△： 著効、有効、およびやや有効の評価をした被験者が30％以上50％未満
×： 著効、有効、およびやや有効の評価をした被験者が30％未満
【００５５】
［容器への汚れ付着抑制効果］
各実施例品、比較例品について、１ヶ月間使用した際の容器への汚れ付着度を、パネル（５０名）の実使用試験によって下記基準により判定、評価した。
（判定基準）
著効： 容器に油などの汚れは付着しなかった
有効： やや汚れが付着したが、使用上問題のない程度である
やや有効： やや汚れた
無効： 著しく汚れた
（評価）
◎： 著効、有効、およびやや有効の評価をした被験者が80％以上
○： 著効、有効、およびやや有効の評価をした被験者が50％以上80％未満
△： 著効、有効、およびやや有効の評価をした被験者が30％以上50％未満
×： 著効、有効、およびやや有効の評価をした被験者が30％未満
【００５６】
［油性成分の表面張力値］
ペンダントドロップ法にて測定した。
【００５７】
［衝撃安定性（耐衝撃性）］
ガラス製２０ｍｌサンプル管に、各実施例品を口元まで充填し、７０ｃｍの高さからゴム板の上に１０回落下させた後、中味の状態を目視で観察し、下記基準により評価した。
（評価）
◎： 変化なし（粉末形状を保っていた）
○： 一部ペースト状物質が管内に付着していたが全体として問題なし
△： ペースト状物質の付着が目立つ
×： 全体がペースト状になっていた
【００５８】
（実施例１、比較例１、２）
下記表１に示す組成で粉末状化粧料を調製した。上記試験方法により、実施例１、比較例１、２の使用性（きしみ感のなさ、べたつき感のなさ）、かさつき抑制効果、容器への汚れ付着抑制効果を評価した。なお、表１中、フッ素処理タルク^(*)は、「ＰＦ−５ ＪＡ４６Ｒ」（大東化成工業（株）製）を用いた。またペルフルオロポリメチルイソプロピルエーテル^(**)は「フォンブリンＨＣ／Ｏ４」（AUSIMONT社製）を用いた。結果を表１に示す。
【００５９】
【表１】

【００６０】
（製法）
（３）〜（９）を混合、溶解した油相を（１）の粉末に加え、混合、撹拌し、容器に充填した。なお、実施例１の（ｂ）成分の表面張力値は２．７×１０^-2Ｎ／ｍであった。
【００６１】
表１の結果より明らかなように、実施例１の粉末状化粧料は、かさつき抑制効果があり、かつ、きしみ感、べたつき感がなく、きわめて良好な使用性を示し、また容器への汚れもみられなかった。
【００６２】
（実施例２、比較例３）
下記表２に示す組成を用いて、粉末状化の可否について目視により評価した。なお、表２中、フッ素処理セリサイト^(*)は、ペルフルオロアルキルリン酸エステルと、ブチルアクリレート／ペルフルオロアルキルエチルアクリレート／メルカプトプロピルジメチコンコポリマーと、ペルフルオロアルキルエチルアクリレート／ＨＥＭＡコポリマーをセリサイト表面に処理した、「ＮＦＰセリサイト」（ダイキン工業（株）製）を用いた。また、ジメチルシリコン^(**)は「シリコンＫＦ９６Ａ−６」（東レシリコーン（株）製）を用いた。結果を表２に示す。
【００６３】
【表２】

【００６４】
（製法）
（２）〜（６）を混合、溶解し、これを（１）に加え、混合、撹拌し、容器に充填した。
【００６５】
表２の結果より明らかなように、比較例３では油分の表面張力値が低く、粉末状化できなかった。
【００６６】
（実施例３、比較例４）
下記表３に示す組成を用いて、粉末状化の可否について目視により評価した。なお、表３中、フッ素処理酸化チタン^(*)は、ペルフルオロアルキルリン酸エステルとアクリレート／ジメチコンコポリマーを酸化チタン表面に処理した「ＦＳＡ−５２ チタン ＣＲ−５０」（大東化成工業（株）製）を用いた。また、ジメチルシリコーンオイル処理無水ケイ酸^(**)は「アエロジルＲ２０２」（日本アエロジル（株）製；表面積１００ｍ²／ｇ）を用いた。結果を表３に示す。
【００６７】
【表３】

【００６８】
（製法）
（３）〜（５）を均一混合した。次いで、これを（１）または（２）に混合、攪拌し、容器に充填した。
【００６９】
表３の結果より明らかなように、比較例４のように、フッ素処理していない粉末は、油分を粉末状化できなかった。また、油分の表面張力にあまり影響しない範囲で、油分に溶解する保湿剤等の成分を加えることもできる。なお、実施例３の（ｂ）成分の表面張力値は３．３×１０^-2Ｎ／ｍであった。
【００７０】
（実施例４、５）
下記表４に示す組成で粉末状化粧料を調製した。上記試験方法により、実施例４、５の使用性（きしみ感のなさ）、使用性（べたつき感のなさ）、かさつき抑制効果、容器への汚れ付着抑制効果を評価した。なお、表４中、フッ素処理タルク^(*)は「ノバテック ＮＦＰ タルク」（ダイキン工業（株）製）を、フッ素処理マイカ^(**)は「ＰＦ−５マイカ ＭＪＶ」（大東化成工業（株）製）を、それぞれ用いた。結果を表４に示す。
【００７１】
【表４】

【００７２】
（製法）
（３）〜（５）を混合、溶解し、これを（１）〜（２）に加え、混合、撹拌し、容器に充填した。
【００７３】
表４の結果より明らかなように、フッ素処理した粘土鉱物粉末を用いた粉末状化粧料では、きしみ感、べたつき感がなく、かさつき抑制効果に優れ、かつ、容器への汚れ付着抑制効果にも優れていた。また、油性成分を高配合することができた。
【００７４】
（実施例６）
下記表５に示す組成で粉末状組成物を調製した。上記試験方法により、実施例６の使用性（べたつき感のなさ）、容器への汚れ付着抑制効果を評価した。なお、表５中、フッ素処理微粒子酸化チタン^(*)は「ノバテック ＮＦＰ ＴｉＯ₂」（ダイキン工業（株）製）を用いた。結果を表５に示す。
【００７５】
【表５】

【００７６】
（製法）
（２）〜（３）を混合、溶解し、これを（１）に加え、混合、撹拌し、容器に充填した。
【００７７】
表５に示すように、被処理粉末成分として非粘土鉱物を用いた場合、べたつき感のなさ、容器への汚れ付着抑制効果を得ることができたが、油性成分の配合量は、被処理粉末成分として粘土鉱物を用いた場合ほど高配合できなかった。
【００７８】

（評価）
上記組成の保湿パウダーを調製した。該パウダーの油性成分の表面張力値は２．６×１０^-2Ｎ／ｍであった。該パウダーを用いて、上記試験試験方法により、使用性（きしみ感のなさ）、使用性（べたつき感のなさ）、かさつき抑制効果、容器への汚れ付着抑制効果を評価したところ、使用性（きしみ感のなさ）：◎、使用性（べたつき感のなさ）：◎、かさつき抑制効果：◎、容器への汚れ付着抑制効果：◎であった。
【００７９】

（評価）
上記組成の化粧下地を調製した。該化粧下地の油性成分の表面張力値は３．０×１０^-2Ｎ／ｍであった。該化粧下地を用いて、上記試験試験方法により、使用性（きしみ感のなさ）、使用性（べたつき感のなさ）、かさつき抑制効果、容器への汚れ付着抑制効果を評価したところ、使用性（きしみ感のなさ）：◎、使用性（べたつき感のなさ）：◎、かさつき抑制効果：◎、容器への汚れ付着抑制効果：◎であった。
【００８０】
（実施例９）
下記表６に示すフッ素処理粉末、金属処理・フッ素処理粉末を用いて、下記方法により撥油性、最大配合油分量を測定した。
【００８１】
［撥油性］
各粉末をペレット状にし、その上から流動パラフィンを滴下した際の接触角を測定した。接触角が大きいほど撥油性に優れる。
【００８２】
［最大配合油性成分量］
各粉末１ｇに対して、粉末状形態を維持し得る最大配合油性成分量（ここでは流動パラフィンを使用）を測定した。
【００８３】
なお、表６中、フッ素処理タルク^(*1)は「ＰＦ−５ タルクＪＡ−４６Ｒ」を、アルミナ処理フッ素処理タルク^(*2)は「ＰＦ−５ タルクＪＡ−４６Ｒ−ＡＬ」を、フッ素処理セリサイト^(*3)は「ＰＦ−５ セリサイトＦＳＡ」を、アルミナ処理フッ素処理セリサイト^(*4)は「ＰＦ−５ エイトパール３００Ｓ−ＡＬ」を、それぞれ用いた。また、亜鉛処理フッ素化処理セリサイト^(*5)、マグネシウム処理フッ素処理セリサイト^(*6)、バリウムフッ素処理セリサイト^(*7)、ジルコニウム処理フッ素処理セリサイト^(*8)は、それぞれ、ＺｎＳＯ₄、ＭｇＣｌ₂・６Ｈ₂Ｏ、ＢａＣｌ₂・６Ｈ₂Ｏ、ＺｒＯＣｌ₂・８Ｈ₂Ｏを用いてセリサイト表面を金属処理した後に、フッ化処理を行った粉末を用いた。結果を表６に示す。
【００８４】
【表６】

【００８５】
表６の結果から明らかなように、金属処理を施すことによって撥油性が顕著に向上し、また、粉末に内包することができる油分量が大きく増加することがわかる。
【００８６】
（実施例１０〜１３）
下記表７に示す組成で粉末状組成物を調製した。上記試験方法により、実施例１０〜１３の使用性（きしみ感のなさ、べたつき感のなさ）、かさつき抑制効果、耐衝撃性を評価した。なお、表７中、フッ素処理セリサイト^(*)は「ＰＦ−５セリサイトＦＳＡ」（大東化成工業（株）製）を、アルミナ処理フッ素処理セリサイト^(**)は「ＰＦ−５ エイトパール ３００Ｓ−ＡＬ」を、それぞれ用いた。結果を表７に示す。
【００８７】
【表７】

【００８８】
（製法）
（３）〜（４）を混合、溶解し、これを（１）または（２）に加え、混合、撹拌し、容器に充填した。
【００８９】
表７から明らかなように、本発明粉末状組成物は、使用性（きしみ感のなさ、べたつき感のなさ）、かさつき抑制効果等とともに、優れた衝撃安定性（耐衝撃性）効果を有する。特に金属処理を行ったフッ素化処理粉末を用いると、内包油分量を多量配合した場合であっても極めて優れた衝撃安定性が得られる。
【００９０】

（評価）
上記組成の化粧下地を調製した。該化粧下地の油性成分の表面張力値は３．０×１０^-2Ｎ／ｍであった。該化粧下地を用いて、上記試験試験方法により、使用性（きしみ感のなさ）、使用性（べたつき感のなさ）、かさつき抑制効果、容器への汚れ付着抑制効果、衝撃安定性（耐衝撃性）を評価したところ、使用性（きしみ感のなさ）：○、使用性（べたつき感のなさ）：◎、かさつき抑制効果：○、容器への汚れ付着抑制効果：◎、衝撃安定性（耐衝撃性）：◎であった。さらに、肌への密着力も優れていた。
【００９１】

（評価）
上記組成の粉末状香水を調製した。該粉末状香水の油性成分の表面張力値は２．５×１０^-2Ｎ／ｍであった。上記粉末状香水は、アルコールフリーでありながらべたつかず、かつ手に取ってピンポイントで香料を塗布できる特徴を有していた。
【００９２】

上記組成の粉末状サンスクリーンを調製した。該粉末状サンスクリーンの油性成分の表面張力値は２．５×１０^-2Ｎ／ｍであった。該粉末状サンスクリーンを用いて、上記試験試験方法により、使用性（きしみ感のなさ）、使用性（べたつき感のなさ）、かさつき抑制効果、容器への汚れ付着抑制効果、衝撃安定性（耐衝撃性）を評価したところ、使用性（きしみ感のなさ）：◎、使用性（べたつき感のなさ）：◎、かさつき抑制効果：◎、容器への汚れ付着抑制効果：◎、衝撃安定性（耐衝撃性）：◎であった。さらに、肌への密着力も優れていた。
【００９３】

上記組成の粉末状部分メーク落しを調製した。該粉末状部分メーク落しの油性成分の表面張力値は２．３×１０^-2Ｎ／ｍであった。該粉末状部分メーク落しは、オイルクレンジング基剤を粉末中に内包した製剤であるため、メーク落ち効果が高く、かつ従来のオイルクレンジングのように垂れ落ちることなく手に取ってピンポイントで塗布することができる特長を有していた。また界面活性剤を含有しているため、水での洗い流しも可能であった。
【００９４】

（評価）
上記組成の粉末状絵具を調製した。該絵具の油性成分の表面張力値は２．９５×１０^-2Ｎ／ｍであった。該絵具を用いて、紙に塗擦したところ、ペイントすることができた。
【００９５】
【発明の効果】
本発明の粉末状組成物は、粉末状形態でありながら、使用時塗擦によって液化し、使用中にべたつきを感じさせず、皮膚のかさつきを抑制することができ、しかも油分リッチな製剤でありながら容器へ油分や汚れ等の付着を有効に防止することができ、また衝撃安定性にも優れ、新しいタイプの粉末状組成物として広く利用が可能である。本発明の粉末状組成物は特に、粉末状化粧料、粉末状絵具等として好適に適用される。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a powdery composition (dry oil) in which the surface of an oily oily component is uniformly coated with a fluorine-treated powder and is liquefied when applied in use while being in a powdery form. This powdery composition is used as a powdery cosmetic in the cosmetics field, and is used as a powdery oily paint in the ink and printing industry. Especially for powdery cosmetics, a new type of powder that has no stickiness, can suppress skin roughness, and can effectively prevent oil and dirt from adhering to containers while being an oil-rich formulation. Relates to the field of cosmetics.
[0002]
[Prior art]
In recent years, in the cosmetics industry, consumer safety and safety preferences have increased, and cosmetics that do not contain additives such as preservatives are gaining popularity. As one of those cosmetics, for example, products such as virgin olive oil and lavender oil that are directly applied to the skin are put on the market. Such a product has a high effect of suppressing the roughness of the skin, but usually feels sticky or slimy and cannot be said to be a preparation having a good feeling in use. In addition, containers containing such oil-rich preparations have a problem in that the oil adheres to the outside of the container during use, and accordingly the degree of adhesion of dirt to the container is significant.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and does not need to contain additives such as preservatives, and is a formulation that is rich in oil and highly effective in suppressing skin roughness, but has no stickiness when applied to the skin. To provide a powdery composition that is suitable for use in a powdery cosmetic material that is excellent in usability and that does not adhere to the container even after being used for a long period of time and that is easy to use. Objective.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
That is, the present invention comprises (a) fluorinated powder and (b) surface tension value (average) of 2.0 × 10 ^-2 The present invention relates to a powdery composition containing an oily component of N / m or more and substantially free of water and liquefied by rubbing.
[0005]
Moreover, this invention relates to the said powdery composition whose (a) component is the fluorine treatment powder which fluorine-treated the clay mineral surface.
[0006]
In the present invention, the component (a) surface-treats the clay mineral surface with at least one gel selected from metal hydroxide or metal salt hydrate, partially dehydrated and anhydrous, It is related with the said powdery cosmetics which are the fluorine processing powder which carried out the fluorine processing.
[0007]
The present invention also relates to the above powdery composition, wherein the clay mineral is one or more selected from talc, kaolin, silicic anhydride, saponite, sericite, mica and boron nitride.
[0008]
Moreover, this invention relates to the said powdery composition which is (a) component: (b) component = 1: 9-4: 1 (mass ratio).
[0009]
Moreover, this invention relates to the said powdery composition which is powdery cosmetics.
[0010]
Moreover, this invention relates to the said powdery composition which is a powdery paint.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
[0012]
The fluorine-treated powder as the component (a) used in the present invention is one in which a fluorine group is imparted to the powder surface to give water repellency and oil repellency, or the powder itself has a fluorine group and has water repellency. Widely includes oil repellency. Specific examples include (i) treated powder obtained by treating part or all of the powder surface with molecules having a fluorine group, (ii) polymer powder containing a fluorine group, and the like. It is not something.
[0013]
In the above (i), the molecule having a fluorine group is not particularly limited. For example, a perfluoroalkyl phosphate ester / diethanolamine salt represented by the following general formula (I), a table represented by the following general formula (II) And a fluorine compound such as perfluoroalkylethyl acrylate represented by the following general formula (III).
[0014]
[Chemical 1]

[0015]
(Wherein n represents an integer of 5 to 20, and m represents 1 or 2)
[0016]
[Chemical 2]

[0017]
(Wherein a represents an integer of 1 to 12, b represents an integer of 1 to 5, and X represents a halogen atom, an alkyl group or an alkoxy group)
[0018]
[Chemical 3]

[0019]
(Wherein c represents an integer of 1 to 12, d represents an integer of 5 to 20, and Y represents an alkyl copolymer containing polyethylene glycol, silicone chain, acrylic group, etc.)
In addition, fluorine compounds having a perfluoropolyether group represented by perfluoropolyether dialkyl phosphoric acid and salts thereof, perfluoropolyether dialkyl sulfate and salts thereof, perfluoropolyether dialkylcarboxylic acids and salts thereof, and the like can also be used. . Here, the “perfluoropolyether group” means a group having at least two oxygen atoms bonded to perfluoroalkylene or perfluoroalkyl, and those having a molecular weight of about 300 to 7000 are from the viewpoint of oil repellency and water repellency. preferable.
[0020]
The method for the fluorination treatment is not particularly limited, and examples thereof include the following methods. That is, after gradually adding an aqueous solution of a fluorine compound to an aqueous dispersion of the powder to be treated, the aqueous solution is adjusted to acidic by adding an aqueous hydrochloric acid solution, aged for about 2 hours, filtered, dried and pulverized to obtain a fluorinated powder. obtain.
[0021]
In addition, as long as the surface treatment is performed so as to impart water repellency and oil repellency by imparting a fluorine group to the powder surface, other non-fluorine groups such as alkyl groups and silicone groups, A treatment for further adding a hydrophilic group may be performed.
[0022]
In the present invention, the surface of the powder is treated with at least one kind of gel selected from metal hydroxide or metal salt hydrates, partially dehydrates and anhydrides before the fluorine treatment. May be. By performing the fluorine treatment after the metal treatment in this way, it is possible to stably and efficiently advance the coating formation of the fluorine compound, and to produce a fluorine-treated powder that is superior in water repellency and oil repellency. Moreover, when the powder which carried out the fluorination treatment after the metal treatment is used, impact stability (impact resistance) is remarkably improved. Moreover, it is excellent also in the adhesive improvement effect to skin etc.
[0023]
The metal hydroxide or metal salt is preferably a hydroxide or salt of one or more metals selected from magnesium, aluminum, silicon, titanium, zinc, zirconium, and barium.
[0024]
The metal treatment on the powder surface is, for example, by adding water to the powder to form a slurry, where each of the above metals has a strong ionic water-soluble compound such as aluminum chloride, sodium aluminate, aluminum sulfate, sodium silicate, An aqueous solution of magnesium chloride, magnesium sulfate, barium chloride, zirconium chloride, titanium tetrachloride, water-soluble organic titanium, titanyl sulfate, zinc chloride, zinc sulfate or the like is added, and these compounds are adsorbed on the powder surface. Next, an acid or alkali solution is added to cause hydrolysis or substitution reaction of these compounds adsorbed on the powder surface, and hydrates, partially dehydrates, and anhydrides of the above metal hydroxides or metal salts. Generate.
[0025]
Next, the above-mentioned metal hydroxide or metal is obtained by gradually adding the emulsion compound by adding water to the fluorine compound to the above-mentioned metal-treated powder, and breaking the emulsion by standing at high temperature or acid. Powders coated with a salt hydrate, partially dehydrated or anhydrous can be further coated with a fluorine compound.
[0026]
The smaller the amount of the metal hydroxide or metal salt hydrate, partially dehydrated, or anhydride that coats the powder, the more preferable. If it is less than 1% by mass, it is difficult to sufficiently achieve the effect of the metal treatment.
[0027]
The fluorine compound used for the fluorine treatment is also preferably 1 to 30% by mass with respect to the powder. If the amount is less than 1% by mass, the coating of the fluorine compound is insufficient and it is difficult to exhibit water repellency and oil repellency. On the other hand, if it exceeds 30% by mass, the bulk tends to be bulky and the original function of the powder tends to be impaired.
[0028]
The powder to be treated is not particularly limited, and various inorganic powders and plastic powders such as nylon, polyethylene, polypropylene, and silicone can be arbitrarily used. Among these, especially as a powdery cosmetic, clay mineral powder is preferably used from the viewpoint of improvement in usability (no squeaky feeling, no skin roughness, etc.). Any natural or synthetic clay mineral powder can be used. As clay mineral powder, talc (hydrous magnesium silicate; 3MgO · 4SiO ₂ ・ H ₂ O), kaolin (hydrous aluminum silicate; Al ₂ O _Three ・ 2SiO ₂ ・ 2H ₂ O), silicic anhydride (SiO ₂ ), Saponite (hydrated aluminum magnesium silicate; SiO ₂ , Al ₂ O _Three , MgO, water mixture), sericite (microcrystalline hydrous potassium aluminum silicate; K ₂ O ・ 3Al ₂ O _Three ・ 6SiO ₂ 2H ₂ O), mica (hydrous potassium aluminum silicate; KAl ₂ ・ AlSi _Three O _Ten (OH) ₂ ), Boron nitride (BN) and the like are preferably used. By using these clay minerals, the component (b) described later can be blended more highly while maintaining the powdery form, and the usability (no squeaky feeling, no skin roughness, etc.) is further enhanced. Can be improved.
[0029]
In addition, as a to-be-processed powder component, the composite pigment illustrated by the titanium oxide sericite etc. which coated the clay mineral with the titanium oxide etc. can be used, for example.
[0030]
The shape of the powder to be treated is not particularly limited, and any shape such as a plate shape, a spherical shape, or a porous shape can be used. Among them, a plate-like one is preferably used from the viewpoint that the oil can be efficiently pulverized with a small amount of powder.
[0031]
Moreover, as a polymer powder in which the powder itself shown in said (ii) contains a fluorine group, a polytetrafluoroethylene powder etc. are mentioned, for example.
[0032]
In addition to the component (a) described above, the powder composition of the present invention, as long as it does not impair the effects of the present invention, is a powder component that has not been subjected to fluorine treatment, or a drug as a powder. You may mix | blend.
[0033]
The component (b) is composed of one or more oily components, and the surface tension value (average) is 2.0 × 10. ^-2 N / m or more (against the atmosphere), preferably 2.1 × 10 ^-2 N / m or more. (B) Component surface tension value (average) is 2.0 × 10 ^-2 If it is less than N / m, the component (b) is easily wetted with the powder, and therefore the component (b) cannot be made into a good powder form.
[0034]
The “surface tension value (average) of component (b)” refers to the surface tension value of the entire component (b) that is in the liquid state. As long as the surface tension value of the component (b) as a whole satisfies the above range, each oil component as a component of the component (b) has a surface tension value of 2.0 × 10. ^-2 It can be used even if it is less than N / m. Therefore, the component (b) can include an oily component having any property such as solid, semi-solid, and liquid. The component (b) includes not only a uniform dissolution system but also a dispersion system in which the oil is dispersed in the oil.
[0035]
The component (b) is preferably a hydrocarbon oil such as liquid paraffin, ozokerite, squalene, pristane, paraffin, ceresin, squalane, petrolatum, etc., liquid lanolin, isopropyl myristate, cetyl octanoate, octyldodecyl myristate, palmitate Isopropyl, butyl stearate, hexyl laurate, myristyl myristate, decyl oleate, hexyl decyl dimethyloctanoate, cetyl lactate, myristyl lactate, lanolin acetate, isocetyl stearate, isocetyl isostearate, cholesteryl 12-hydroxystearate, diester 2-ethylhexyl acid ethylene glycol, dipentaerythritol fatty acid ester, monoisostearic acid N-alkyl glycol, dicaprate neopentyl Recall, diisostearyl malate, glycerin di-2-heptylundecanoate, trimethylolpropane tri-2-ethylhexylate, trimethylolpropane triisostearate, pentaerythritol tetra-2-ethylhexylate, glycerin tri-2-ethylhexylate Trimethylolpropane triisostearate, cetyl-2-ethylhexanoate, 2-ethylhexyl palmitate, glyceryl trimyristate, glyceride tri-2-heptylundecanoate, castor oil fatty acid methyl ester, oleic acid, acetoglyceride, palmitic Acid-2-heptylundecyl, diisopropyl adipate, N-lauroyl-L-glutamic acid-2-octyldodecyl ester, di-2-heptylundecyl adipate , Ethyl laurate, di-2-ethylhexyl sepatate, 2-hexyl decyl myristate, 2-hexyl decyl palmitate, 2-hexyl decyl adipate, diisopropyl sebacate, 2-ethylhexyl succinate, ethyl acetate , Polar oils such as butyl acetate, amyl acetate, triethyl citrate, higher alcohols such as stearyl alcohol, behenyl alcohol, oleyl alcohol, cetostearyl alcohol, vegetable oils such as jojoba oil, olive oil, nut oil, safflower oil, soybean oil Etc. Among these, liquid paraffin having a relatively large surface tension value and vegetable oils such as jojoba oil are particularly preferable.
[0036]
Silicone oils such as chain silicones such as dimethylpolysiloxane, methylphenylpolysiloxane, and methylhydrogenpolysiloxane with low surface tension, and cyclic silicones such as octamethylcyclotetrasiloxane, decamethylcyclopentasiloxane, and dodecamethylcyclohexasiloxane In addition, the fluorocarbon oil represented by the “fomblin” series (manufactured by AUSIMANT) also has a surface tension value (average) of 2.0 × 10 as the component (b) as a whole. ^-2 A small amount can be used in the range of N / m or more. When a large amount of silicone oil or fluorocarbon oil having a small surface tension value is blended, the surface tension value becomes too small, and the oil component may not be sufficiently powdered. The surface tension value can be measured by a known method such as a pendant drop method.
[0037]
In addition, semi-solid oily components such as hardened palm oil, hardened castor oil, and petroleum jelly, and solid oils such as paraffin wax, microcrystalline wax, carnauba wax, and canderia wax also have a surface tension value as a whole component (b). It can be used in a range that satisfies the above range.
[0038]
Especially in the case of powdery cosmetics, the component (b) is preferably an oily component having a melting point of about 37 ° C. or less so that it dissolves on the skin, but if it is a small amount, a solid oil such as wax or wax should be added. You can also.
[0039]
In addition, oil-soluble vitamins such as vitamin A and their derivatives, sterols, natural and synthetic fragrances, UV absorbers and water-insoluble substances are blended in the oil component within the range not impairing the effects of the present invention. May be.
[0040]
In the present invention, the amount of the component (a) is preferably about 10 to 80% by mass, particularly about 20 to 70% by mass in the total amount of the composition. If the blending amount is too small, the oily component (b) component cannot be sufficiently pulverized, and the intended powdery form may not be obtained. On the other hand, if the blending amount is too large, Even if it is rubbed during use, liquefaction becomes difficult, which is undesirable in terms of functionality.
[0041]
Moreover, when including powder components other than (a) component, 50-100 mass% of the blending ratio of (a) component with respect to all the powder components is preferable.
[0042]
(B) Although the compounding quantity of a component can mix | blend the remainder of the total compounding quantity of the other essential component and arbitrary addition component contained in this invention composition, 20-90 mass% is preferable in this invention. . If the blending amount of the component (b) is too small, liquefaction is difficult when applied, which is undesirable in terms of functionality. On the other hand, if the blending amount is too large, powdering becomes difficult. Particularly in the present invention, when clay mineral is used as the powder component of the component (a), the component (b) can be blended more highly while maintaining the powdery form. Excellent usability with reduced feeling, stickiness, and bulkiness.
[0043]
In this invention, (a) component: (b) component = 1: 9-4: 1 (mass ratio) is preferable, and it is 1: 5-3: 1 especially.
[0044]
In the powdery composition of the present invention, particularly in the case of powdery cosmetics, in addition to the above components, various optional components used in normal cosmetics such as fragrances, various powders, oil-soluble drug components, etc. It can mix | blend in the range which does not prevent the effect of invention.
[0045]
The powdered composition of the present invention is substantially free of water, and particularly when used as a powdery cosmetic, it can be formulated without the addition of additive components such as preservatives. It is possible to commercialize products that meet safety and security preferences.
[0046]
Moreover, the powdery composition of this invention can perform formulation without mix | blending surfactant. However, a surfactant can be appropriately blended depending on the use of the cosmetic, such as make-up removal for a powdery part. Powdered makeup remover containing a surfactant as an additive component has a high make-off effect, is easy to use without dripping, and can be washed off with water. When the surfactant is used for removing the powdery part, the amount of the surfactant is preferably about 0.1 to 40% by mass with respect to the component (b). When a surfactant is blended, it is preferably blended with other oils in the component (b). As the surfactant, any of a nonionic surfactant, an anionic surfactant, and a cationic surfactant can be blended. The surfactant may be either hydrophilic or oleophilic. A surfactant that does not dissolve in the oil phase may be dispersed and blended in the oil phase in the form of an emulsion or solid powder.
[0047]
In the powdered composition of the present invention, the component (a) is adsorbed around the component (b), and the component (b) is powdered with the component (a). The adsorbed state is destroyed and the powdered component (b) oozes out and liquefies, and the use feeling and effectiveness of the component (b) are exhibited.
[0048]
The production method of the powdered composition of the present invention is particularly limited as long as the component (a) is adsorbed around the component (b) and the component (b) is powdered by the component (a). It is not something. For example, although the manufacturing method of adding (b) component or the component (a) to what melt | dissolved the arbitrary addition component further here and mixing is mentioned, it is not limited to these illustrations.
[0049]
In addition, when the composition of the present invention is applied to a powder paint, for example, an oil dye is used as an oil component, and the paint in a powder form is covered with a brush or the like by uniformly coating it with a fluorine-treated powder. There is an advantage that it is possible to paint simply by rubbing on paper or the like.
[0050]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although this invention is demonstrated further in detail based on an Example, this invention is not limited to a following example. In addition, all compounding quantities are shown by the mass%.
[0051]
Prior to the examples, the test method and evaluation method used in the present invention will be described.
[0052]
[Usability (no squeaking)]
The usability (no squeaky feeling) of each example product and comparative product was determined and evaluated according to the following criteria by an actual use test of the panel (50 persons).
(Criteria)
Remarkable: Kishima
Effective: Slightly squeezed but not problematic for use
Slightly effective: Slightly squeak
Invalid: Remarkably squeezed
(Evaluation)
◎: More than 80% of the subjects evaluated excellent, effective, and slightly effective
○: 50% or more and less than 80% of the subjects evaluated to be highly effective, effective and slightly effective
△: 30% or more and less than 50% of the subjects evaluated to be highly effective, effective and slightly effective
×: Less than 30% of the subjects evaluated to be highly effective, effective and slightly effective
[0053]
[Usability (no stickiness)]
The usability (no stickiness) of each example product and comparative product was determined and evaluated according to the following criteria by an actual use test of the panel (50 persons).
(Criteria)
Remarkable: Not sticky
Effective: Slightly sticky but not problematic for use
Slightly effective: Slightly sticky
Invalid: Remarkably sticky
(Evaluation)
◎: More than 80% of the subjects evaluated excellent, effective, and slightly effective
○: 50% or more and less than 80% of the subjects evaluated to be highly effective, effective and slightly effective
△: 30% or more and less than 50% of the subjects evaluated to be highly effective, effective and slightly effective
×: Less than 30% of the subjects evaluated to be highly effective, effective and slightly effective
[0054]
[Inhibiting effect of roughness]
The effect of suppressing the bulkiness of each example product and comparative product was determined and evaluated according to the following criteria by an actual use test of the panel (50 persons).
(Criteria)
Remarkable: Extremely low haze
Effective: Slightly softened
Slightly effective: Slightly moderate, but not much changed
Invalid: The roughness has deteriorated
(Evaluation)
◎: More than 80% of the subjects evaluated excellent, effective, and slightly effective
○: 50% or more and less than 80% of the subjects evaluated to be highly effective, effective and slightly effective
△: 30% or more and less than 50% of the subjects evaluated to be highly effective, effective and slightly effective
×: Less than 30% of the subjects evaluated to be highly effective, effective and slightly effective
[0055]
[Effects of preventing adhesion of dirt to containers]
About each Example goods and comparative example goods, the dirt adhesion degree to the container at the time of using for one month was judged and evaluated by the following reference | standard by the actual use test of the panel (50 persons).
(Criteria)
Remarkable: No dirt such as oil adhered to the container
Effective: Slightly soiled but not problematic for use
Slightly effective: Slightly dirty
Invalid: extremely dirty
(Evaluation)
◎: More than 80% of the subjects evaluated excellent, effective, and slightly effective
○: 50% or more and less than 80% of the subjects evaluated to be highly effective, effective and slightly effective
△: 30% or more and less than 50% of the subjects evaluated to be highly effective, effective and slightly effective
×: Less than 30% of the subjects evaluated to be highly effective, effective and slightly effective
[0056]
[Surface tension value of oil component]
It was measured by the pendant drop method.
[0057]
[Impact stability (impact resistance)]
Each 20-ml sample tube was filled with each Example product to the mouth and dropped 10 times onto a rubber plate from a height of 70 cm, and then the contents were visually observed and evaluated according to the following criteria.
(Evaluation)
A: No change (powder shape was maintained)
○: Some paste-like substances adhered to the inside of the tube, but there was no problem as a whole
Δ: Paste-like substance sticking out
×: The whole was paste-like
[0058]
(Example 1, Comparative Examples 1 and 2)
A powdery cosmetic was prepared with the composition shown in Table 1 below. By the above test methods, the usability (no squeaky feeling, no sticky feeling) of Example 1 and Comparative Examples 1 and 2, the effect of suppressing the haze, and the effect of suppressing the adhesion of dirt to the container were evaluated. In Table 1, fluorinated talc ^(*) Used “PF-5 JA46R” (manufactured by Daito Kasei Kogyo Co., Ltd.). Perfluoropolymethyl isopropyl ether ^(**) Used "Fomblin HC / O4" (AUSIMONT). The results are shown in Table 1.
[0059]
[Table 1]

[0060]
(Manufacturing method)
The oil phase in which (3) to (9) were mixed and dissolved was added to the powder of (1), mixed and stirred, and filled into a container. In addition, the surface tension value of the component (b) of Example 1 is 2.7 × 10. ^-2 N / m.
[0061]
As is apparent from the results in Table 1, the powdery cosmetic of Example 1 has a suppressive effect on bulkiness, has no squeaky feeling and stickiness, and exhibits extremely good usability. It was not seen.
[0062]
(Example 2, Comparative Example 3)
Using the composition shown in Table 2 below, whether powdered or not was evaluated visually. In Table 2, fluorinated sericite ^(*) "NFP sericite" (manufactured by Daikin Industries, Ltd.) was obtained by treating the sericite surface with perfluoroalkyl phosphate ester, butyl acrylate / perfluoroalkyl ethyl acrylate / mercaptopropyl dimethicone copolymer, and perfluoroalkyl ethyl acrylate / HEMA copolymer. ) Was used. Also dimethyl silicon ^(**) Used “Silicon KF96A-6” (manufactured by Toray Silicone Co., Ltd.). The results are shown in Table 2.
[0063]
[Table 2]

[0064]
(Manufacturing method)
(2) to (6) were mixed and dissolved, added to (1), mixed and stirred, and filled into a container.
[0065]
As is clear from the results in Table 2, in Comparative Example 3, the surface tension value of the oil component was low and could not be powdered.
[0066]
(Example 3, Comparative Example 4)
Using the composition shown in Table 3 below, whether powdered or not was evaluated visually. In Table 3, fluorinated titanium oxide ^(*) Used was "FSA-52 titanium CR-50" (manufactured by Daito Kasei Kogyo Co., Ltd.) in which a titanium oxide surface was treated with a perfluoroalkyl phosphate ester and an acrylate / dimethicone copolymer. Also, silicic anhydride treated with dimethyl silicone oil ^(**) "Aerosil R202" (manufactured by Nippon Aerosil Co., Ltd .; surface area 100m ² / G) was used. The results are shown in Table 3.
[0067]
[Table 3]

[0068]
(Manufacturing method)
(3) to (5) were uniformly mixed. Next, this was mixed with (1) or (2), stirred, and filled into a container.
[0069]
As is clear from the results in Table 3, as in Comparative Example 4, the powder that had not been subjected to the fluorine treatment could not be powdered. In addition, components such as a humectant that dissolves in the oil can be added within a range that does not significantly affect the surface tension of the oil. In addition, the surface tension value of the component (b) in Example 3 is 3.3 × 10. ^-2 N / m.
[0070]
(Examples 4 and 5)
A powdery cosmetic was prepared with the composition shown in Table 4 below. By the above test methods, the usability (no squeaky feeling), usability (no sticky feeling), haze suppression effect, and dirt adhesion suppression effect on the container were evaluated. In Table 4, fluorinated talc ^(*) "Novatech NFP Talc" (manufactured by Daikin Industries, Ltd.), fluorinated mica ^(**) Used “PF-5 Mica MJV” (manufactured by Daito Kasei Kogyo Co., Ltd.). The results are shown in Table 4.
[0071]
[Table 4]

[0072]
(Manufacturing method)
(3) to (5) were mixed and dissolved, added to (1) to (2), mixed and stirred, and filled into a container.
[0073]
As is apparent from the results in Table 4, the powdery cosmetic using the fluorinated clay mineral powder has no squeaky or sticky feeling, is excellent in the suppression effect on the roughness, and is effective in suppressing the adhesion of dirt to the container. Was also excellent. Moreover, the oily component was highly blended.
[0074]
(Example 6)
A powdery composition was prepared with the composition shown in Table 5 below. By the above test methods, the usability (no stickiness) of Example 6 and the effect of suppressing the adhesion of dirt to the container were evaluated. In Table 5, fluorinated fine particle titanium oxide ^(*) "Novatech NFP TiO ₂ (Daikin Industries, Ltd.) was used. The results are shown in Table 5.
[0075]
[Table 5]

[0076]
(Manufacturing method)
(2) to (3) were mixed and dissolved, added to (1), mixed and stirred, and filled into a container.
[0077]
As shown in Table 5, when a non-clay mineral was used as the powder component to be treated, there was no stickiness and the effect of suppressing the adhesion of dirt to the container was obtained. It could not be blended as high as when clay mineral was used as an ingredient.
[0078]

(Evaluation)
A moisturizing powder having the above composition was prepared. The surface tension value of the oily component of the powder is 2.6 × 10 ^-2 N / m. Using this powder, the above test test method was used to evaluate usability (no squeaking feeling), usability (no stickiness), anti-sticking effect, and anti-stain adhesion effect on the container. No squeaky feeling): 、, Usability (no sticky feeling): 、, Anti-sticking effect: 、, Anti-stain adhesion effect on container: ◎.
[0079]

(Evaluation)
A makeup base having the above composition was prepared. The surface tension value of the oil component of the makeup base is 3.0 × 10 ^-2 N / m. Using the makeup base, the usability (no squeaking feeling), usability (no stickiness), anti-sticking effect, and anti-stain adhesion effect on the container were evaluated by the above test method. (No squeaky feeling): ◎, Usability (no stickiness): ◎, Suppression effect: ◎, Stain adhesion inhibiting effect on container: ◎.
[0080]
Example 9
Using the fluorine-treated powder and metal-treated / fluorinated powder shown in Table 6 below, the oil repellency and the maximum blended oil content were measured by the following methods.
[0081]
[Oil repellency]
Each powder was pelletized, and the contact angle when liquid paraffin was dropped from above was measured. The larger the contact angle, the better the oil repellency.
[0082]
[Maximum amount of oil component]
For each 1 g of powder, the maximum blended oil component amount (here, liquid paraffin was used) capable of maintaining the powdery form was measured.
[0083]
In Table 6, fluorinated talc ^{(* 1)} "PF-5 Talc JA-46R", fluorinated talc treated with alumina ^{(* 2)} "PF-5 Talc JA-46R-AL", fluorinated sericite ^{(* 3)} "PF-5 sericite FSA" is an alumina-treated fluorinated sericite ^(*Four) Used “PF-5 Eight Pearl 300S-AL”. Zinc-treated fluorinated sericite ^(*Five) , Magnesium-treated fluorine-treated sericite ^{(* 6)} , Barium fluorine treated sericite ^{(* 7)} , Zirconium-treated fluorine-treated sericite ^{(* 8)} Respectively, ZnSO _Four MgCl ₂ ・ 6H ₂ O, BaCl ₂ ・ 6H ₂ O, ZrOCl ₂ ・ 8H ₂ After the sericite surface was metal-treated with O, a powder subjected to fluorination treatment was used. The results are shown in Table 6.
[0084]
[Table 6]

[0085]
As is apparent from the results in Table 6, it can be seen that the oil repellency is remarkably improved by performing the metal treatment, and the amount of oil that can be included in the powder is greatly increased.
[0086]
(Examples 10 to 13)
A powdery composition was prepared with the composition shown in Table 7 below. By the above test methods, the usability (no squeaky feeling, no sticky feeling), the roughness suppressing effect, and the impact resistance of Examples 10 to 13 were evaluated. In Table 7, fluorinated sericite ^(*) Is "PF-5 sericite FSA" (Daito Kasei Kogyo Co., Ltd.) ^(**) Used “PF-5 Eight Pearl 300S-AL”. The results are shown in Table 7.
[0087]
[Table 7]

[0088]
(Manufacturing method)
(3) to (4) were mixed and dissolved, added to (1) or (2), mixed and stirred, and filled into a container.
[0089]
As is apparent from Table 7, the powdered composition of the present invention has excellent impact stability (impact resistance) effect as well as usability (no squeaky feeling, no sticky feeling), an inhibitory effect on roughness, and the like. . In particular, when a metal-treated fluorinated powder is used, extremely excellent impact stability can be obtained even when a large amount of inclusion oil is blended.
[0090]

(Evaluation)
A makeup base having the above composition was prepared. The surface tension value of the oil component of the makeup base is 3.0 × 10 ^-2 N / m. Using the above-mentioned makeup base, the above test and test methods are used (no squeaking), usability (no stickiness), anti-sticking effect, anti-smudge effect on containers, impact stability (impact resistance) Evaluation), usability (no squeaking): ○, usability (no stickiness): ◎, anti-sticking effect: ○, anti-smudge effect on containers: ◎, impact stability ( Impact resistance): A. Furthermore, the adhesion to the skin was also excellent.
[0091]

(Evaluation)
A powdery perfume having the above composition was prepared. The surface tension value of the oily component of the powdered perfume is 2.5 × 10 ^-2 N / m. The powdery perfume has the characteristics that it is alcohol-free and non-sticky, and it can be picked up and applied perfume by pinpoint.
[0092]

A powdery sunscreen having the above composition was prepared. The surface tension value of the oily component of the powdery sunscreen is 2.5 × 10 ^-2 N / m. By using the powdered sunscreen, the above test method was used to determine usability (no squeaking feeling), usability (no stickiness), anti-sticking effect, anti-smudge effect on containers, impact stability ( When the impact resistance was evaluated, usability (no squeaking feeling): ◎, usability (no stickiness): ◎, roughness suppression effect: ◎, dirt adhesion suppression effect on container: ◎, impact stability Properties (impact resistance): ◎. Furthermore, the adhesion to the skin was also excellent.
[0093]

A powdered partial make-up remover having the above composition was prepared. The surface tension value of the oily component of the powdered partial make-up is 2.3 × 10 ^-2 N / m. The powdery part make-up remover is a preparation in which an oil cleansing base is encapsulated in a powder, so it has a high make-off effect, and it is picked up and applied pinpointed without dripping like conventional oil cleansing. It had the features that can be. Further, since it contained a surfactant, it could be washed away with water.
[0094]

(Evaluation)
A powdery paint having the above composition was prepared. The surface tension value of the oil component of the paint is 2.95 × 10 ^-2 N / m. When the paint was rubbed on paper, it could be painted.
[0095]
【The invention's effect】
While the powdery composition of the present invention is in a powdery form, it is liquefied by rubbing at the time of use, does not feel sticky during use, can suppress skin roughness, and is an oil-rich preparation. It can effectively prevent the adhesion of oil and dirt to the container, and is excellent in impact stability, and can be widely used as a new type of powdery composition. The powdery composition of the present invention is particularly suitably applied as a powdery cosmetic, a powdery paint, and the like.

Claims (7)

(A) Fluorine-treated powder and (b) Surface tension value (average) 2.0 × 10 ⁻² N / m or more oily component and substantially water-free powdery composition liquefied by rubbing object. The powdery composition according to claim 1, wherein the component (a) is a fluorinated powder obtained by fluorinating the clay mineral surface. (A) Fluorine treatment in which the component is surface-treated with at least one kind of gel selected from metal hydroxide or metal salt hydrates, partially dehydrates and anhydrides, and then subjected to fluorine treatment. The powdery cosmetic according to claim 1, which is a powder. The powdery composition according to claim 2 or 3, wherein the clay mineral is one or more selected from talc, kaolin, silicic anhydride, saponite, sericite, mica and boron nitride. The powdery composition according to any one of claims 1 to 4, wherein (a) component: (b) component = 1: 9 to 4: 1 (mass ratio). The powdery composition according to any one of claims 1 to 5, which is a powdery cosmetic. The powdery composition according to any one of claims 1 to 5, which is a powdery paint.