JP3812189B2 - Heat exchanger - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の車室内に向かう空気を加熱するヒータコア等の加熱用熱交換器に好適な熱交換器に関するもので、特に車両の車室内の右側座席の空調ゾーンと左側座席の空調ゾーンとを互いに独立して温度調節することが可能な左右独立温度コントロール方式の空調ユニット内に設置される熱交換器に係わる。
【0002】
【従来の技術】
近年、車両の車室内の右側座席の空調ゾーンと左側座席の空調ゾーンとを互いに独立して温度調節する左右独立温度コントロール方式の空調ユニットが多く見られるようになってきた。このような空調ユニットの空調ダクト内には、車室内の右側座席の乗員に向けて空調風を吹き出すための右側座席用通風路と車室内の左側座席の乗員に向けて空調風を吹き出すための左側座席用通風路とを区画する中間仕切り板が設置されている。
【0003】
そして、空気を冷却する冷却用熱交換器であるエバポレータ、および空気を加熱する加熱用熱交換器であるヒータコアは、右側座席用通風路内を流れる空気と左側座席用通風路内を流れる空気とを熱交換することが可能なように、上記の中間仕切り板を貫通するように配設されている。
【0004】
ここで、車室内に吹き出す空気の温度調節は、温水式暖房装置の冷却水回路に設置された1個以上の流量調節弁を利用して、右側座席用通風路中に露出する第1コア部内を流れる冷却水の流量と左側座席用通風路中に露出する第2コア部内を流れる冷却水の流量とを互いに独立して調節することで、左右独立温度コントロールを実現している。なお、左右独立温度コントロールタイプのヒータコアにおいては、複数のチューブ群内の冷却水の流れ方向に対向する天井面に対して前後(奥行き)方向の両端面および幅方向の両端面が略直角に折り曲げられた箱型容器形状のタンクを、複数の第1行きチューブ群および複数の第1戻りチューブ群よりなる第1コア部の上端部および複数の第2行きチューブ群および複数の第2戻りチューブ群よりなる第2コア部の上端部に接合している。
【0005】
ここで、左右独立温度コントロールタイプのヒータコアでは、タンク内に複数の仕切り板を設置することにより、タンクの内部空間を、複数の第1行きチューブ群の入口側に連通する第1入口タンク部と複数の第2行きチューブ群の入口側に連通する第2入口タンク部と複数の第1、第2戻りチューブ群の出口側に連通する出口タンク部とに区画している。そして、第1入口タンク部内に冷却水を流入させる第1入口パイプおよび第2入口タンク部内に冷却水を流入させる第2入口パイプを、タンクの高さ方向に2本並べて、アッパータンクの幅方向の一端面から外方へ取り出すようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、左右独立温度コントロールタイプのヒータコアでは、アッパータンクの高さ方向に2本の第1、第2入口パイプを並べているため、アッパータンクの高さ方向寸法が増大する。すなわち、アッパータンクの高さ方向寸法は、現在流動しているヒータコアのアッパータンクの高さ方向寸法(17mm)に対して40.4mmとなる。この結果、ヒータコアのアッパータンクとして、有底の箱型容器形状のトップキャプセル(所謂折り曲げキャプセル)を使用した場合には、アッパータンクの高さ方向寸法が大きいため、第1、第2入口パイプからアッパータンク内に冷却水が流入した際に、アッパータンクの各第1、第2入口タンク部の上方部分にエアが溜まり、この溜まったエアが各第1、第2行きチューブ群に大量に流入すると、流水音が発生するという問題が生じる。
【0007】
【発明の目的】
本発明の目的は、2本の入口パイプを高さ方向に並べて接続した箱型容器形状のアッパータンク内に溜まる空気を外部に排出することで、騒音の発生を抑えることのできる熱交換器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明によれば、内部空間が第1、第2セパレータによって2つの入口タンク部および出口タンク部に区画された箱型容器形状のアッパータンクの場合には、そのアッパータンクの高さ方向に、2つの入口タンク部にそれぞれ熱媒体を流入させるための2本の入口パイプを並べて接続している。このため、アッパータンクの高さ方向寸法が通常のものよりも大きくなるので、2本の入口パイプから2つの入口タンク部内にそれぞれ熱媒体が流入すると、アッパータンク内に空気が溜まり易い。
【0009】
このようにアッパータンク内に溜まった空気は、出口タンク部から流出する熱媒体に誘引されて、2つの入口タンク部のうち少なくとも片側の入口タンク部から空気抜き通路を通って出口タンク部内に流入し、更に、熱媒体と共に出口タンク部から排出される。それによって、アッパータンク内に溜まった空気が、コア部を構成する複数の行きチューブ群内に流入し難くなるので、アッパータンクから複数の行きチューブ群内に熱媒体が流入する際の騒音の発生を抑えることができる。
【0010】
請求項2に記載の発明によれば、2本の入口パイプのうち他方の入口パイプよりも地方向側に配置される片方の入口パイプから片側の入口タンク部内に熱媒体が流入すると、アッパータンクの天端面付近に空気が溜まる。このようにアッパータンクの天端面付近に溜まった空気は、アッパータンクの天端面と第1セパレータの上端縁との間に形成された空気抜き通路を通って出口タンク部内に流入し、更に、熱媒体と共に出口タンク部から排出される。それによって、請求項1に記載の発明と同様な効果を達成することができる。
【0011】
請求項3に記載の発明によれば、片方の入口パイプから片側の入口タンク部内に流入する熱媒体の流量が微小流量の場合には、片方の入口パイプの出口から遠くまで空気が流入し難く、アッパータンクの幅方向の一端面の天端面付近に空気が留まり易くなる。このため、このようにアッパータンクの幅方向の一端面の天端面付近に溜まった空気は、第1セパレータの上端縁に設けた第1切欠き部とアッパータンクの天端面との間に形成された空気抜き通路を通って出口タンク部内に流入し、更に、熱媒体と共に出口タンク部から排出される。それによって、請求項1に記載の発明と同様な効果を達成することができる。
【0012】
片方の入口パイプから片側の入口タンク部内に流入する熱媒体の流量が高流量の場合には、片方の入口パイプの出口から遠くまで空気が流入し、第2セパレータの天方向側縁付近に空気が留まり易くなる。このため、このように第2セパレータの天方向側縁付近に溜まった空気は、第1セパレータの上端縁に設けた第2切欠き部とアッパータンクの天端面との間に形成された空気抜き通路を通って出口タンク部内に流入し、更に、熱媒体と共に出口タンク部から排出される。それによって、請求項1に記載の発明と同様な効果を達成することができる。
【0013】
請求項4に記載の発明によれば、アッパータンクの幅方向の中心を高さ方向に横切る中心線に対して片側にのみ設けた凸状または凹状の嵌合部に、第1セパレータの幅方向の中心を高さ方向に横切る中心線に対して片側にのみ設けた被嵌合部を嵌め合わすことで、アッパータンクに対する第1セパレータの誤組み付けを防止することができる。
【0014】
請求項5に記載の発明によれば、車両の車室内の右側座席の空調ゾーンと左側座席の空調ゾーンとを互いに独立して温度調節することが可能な空調ユニット内に熱交換器を設置し、熱交換器のコア部を、気密的に区画された第1、第2コア部にて構成し、空調ユニットの第1通風路を通過する空気と第2通風路を通過する空気を第1コア部と第2コア部とで互いに独立して熱交換することで、第1通風路から右側座席の空調ゾーン内に吹き出す空気の吹出温度と第2通風路から左側座席の空調ゾーン内に吹き出す空気の吹出温度とを互いに独立して調節できるので、左右独立温度コントロールを実現することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
〔実施例の構成〕
発明の実施の形態を実施例に基づき図面を参照して説明する。ここで、図1は車両用空調装置の冷却水回路を示した回路図を示した図で、図2は加熱用熱交換器の主要構造を示した図で、図3は加熱用熱交換器の全体構造を示した図である。
【0016】
本実施例の車両用空調装置は、リヒート式温度コントロール方式を採用した空調ユニットと、水冷式のエンジン1を冷却した冷却水を暖房用熱源として利用する冷却水回路2とを備えている。空調ユニットは、車室内の右側座席の空調ゾーンに向けて空調風を吹き出す第1通風路と車室内の左側座席の空調ゾーンに向けて空調風を吹き出す第2通風路とが中間仕切り板等によって区画された空調ダクトを備えている。
【0017】
ここで、第1通風路の空気下流端では、運転席側フェイス吹出口および運転席側フット吹出口等の第1吹出口が開口しており、第2通風路の空気下流端では、助手席側フェイス吹出口および助手席側フット吹出口等の第2吹出口が開口している。そして、空調ユニットは、車室内の右側座席の空調ゾーンと車室内の左側座席の空調ゾーンとを互いに独立して温度調節することが可能な左右独立温度コントロール方式の空調ユニットを構成する。
【0018】
エンジン1のシリンダブロックとシリンダヘッドとの間には、ウォータジャケット3が設けられている。冷却水回路2は、上記のウォータジャケット3内で暖められた冷却水を、ウォータポンプ4の作動によってヒータコア等の加熱用熱交換器5に強制循環することで、車室内を暖房する車両用温水式暖房装置の温水回路を構成する。
【0019】
加熱用熱交換器5は、空調ユニットの空調ダクト内に設置された前後Uターン方式の熱交換器であって、第1コア部11および第2コア部12よりなる熱交換器本体と、第1コア部11内を流れる冷却水の流量と第2コア部12内を流れる熱媒体の流量とを互いに独立して調節する第1、第2流量調節弁13、14と、熱交換器本体の高さ方向(天方向)の上端部に接続される箱型容器形状のアッパータンク15と、熱交換器本体の高さ方向(地方向)の下端部に接続される略角筒形状のロアタンク16と、熱交換器本体内に冷却水を流入させる第1、第2入口パイプ17、18と、熱交換器本体内より冷却水を流出させる出口パイプ19とから構成されている。
【0020】
第1コア部11は、空調ダクトの第1通風路内に配されて、加熱用熱交換器5の幅方向に複数列設された第1チューブ群よりなり、その第1チューブ群内を流れる冷却水と外部を通過する空気とを熱交換させて空気を加熱する。また、第2コア部12は、空調ダクトの第2通風路内に配されて、加熱用熱交換器5の幅方向に複数列設された第2チューブ群よりなり、その第2チューブ群内を流れる冷却水と外部を通過する空気とを熱交換させて空気を加熱する。
【0021】
そして、複数の第1、第2チューブ群は、加熱用熱交換器5の奥行き方向(前後方向)に2列縦隊となるように配設されている。そして、複数の第1チューブ群は、第1コア部11の高さ方向の上端部から下端部に向けて冷却水が流れる複数の第1行きチューブ群、およびこれらの第1行きチューブ群よりも空気下流側に配置されて、第1コア部11の高さ方向の下端部から上端部に向けて冷却水が流れる複数の第1戻りチューブ群よりなる。
【0022】
また、複数の第2チューブ群は、第2コア部12の高さ方向の上端部から下端部に向けて冷却水が流れる複数の第2行きチューブ群、およびこれらの第2行きチューブ群よりも空気下流側に配置されて、第2コア部12の高さ方向の下端部から上端部に向けて熱媒体が流れる複数の第2戻りチューブ群よりなる。
【0023】
なお、複数の第1、第2行きチューブ群および複数の第1、第2戻りチューブ群を構成する各チューブ6は、表面にろう材を被覆したアルミニウム合金材(クラッド材)よりなり、偏平な管状に形成されている。そして、隣設するチューブ6間には、熱交換(放熱)性能を高めるためのアルミニウム合金製のコルゲートフィン7がろう付けにより接合されている。また、第1、第2コア部11、12の幅方向の両端部には、第1、第2コア部11、12を保持するためのサイドプレート8、9がろう付けにより接合されている。
【0024】
第1、第2流量調節弁13、14は、第1、第2入口パイプ17、18に連結する冷却水配管(分岐管)21、22の途中にそれぞれ設置されている。これらの第1、第2流量調節弁13、14は、第1、第2コア部11、12内に流入する冷却水の流量を調節する流量調節手段で、第1、第2コア部11、12を通過する空気の加熱量を制御して吹出温度を互いに独立して変更できるようにするものである。
【0025】
アッパータンク15は、トップキャプセル23と、このトップキャプセル23の開口側にろう付けにより接合され、2列縦隊のチューブ6の高さ方向の上端部を差し込むための複数の偏平穴(図示せず)を形成したシートメタル24とから構成されている。
【0026】
トップキャプセル23は、略十文字形状の平板材料を折り曲げてろう付けすることにより箱型有底の容器形状に形成された折り曲げキャプセルである。このトップキャプセル23の高さ方向寸法は、アッパータンク15の高さ方向に第1、第2入口パイプ17、18を2本並べて接続する関係から、通常のヒータコアの17mmに対して40.4mm程度である。そして、トップキャプセル23とシートメタル24は、表面にろう材を被覆したアルミニウム合金材(クラッド材)よりなる。
【0027】
また、アッパータンク15には、トップキャプセル23の内部空間を、後記する入口タンク部と出口タンク部33とに区画する第1セパレータ(本発明のタンク仕切り手段に相当する)34が設けられている。また、その入口タンク部の内部空間を、第1入口タンク部31と第2入口タンク部32とに区画する第2セパレータ(本発明のタンク仕切り手段に相当する)35が設けられている。
【0028】
第1入口タンク部31は、複数の第1行きチューブ群の入口側端に接続している。また、第2入口タンク部32は、複数の第2行きチューブ群の入口側端に接続している。第1入口タンク部31と第2入口タンク部32とは、熱交換器本体の幅方向に隣接して設置されている。そして、出口タンク部33は、複数の第1、第2戻りチューブ群の出口側端に接続している。
【0029】
なお、トップキャプセル23の天端面には、第1セパレータ34の上端縁が嵌め込まれる第1嵌合穴37、および第2セパレータ35の上端縁が嵌め込まれる第2嵌合穴(図示せず)が形成されている。その第1嵌合穴37は、本発明の嵌合部に相当するもので、トップキャプセル23の幅方向に沿うように、しかもトップキャプセル23の奥行き方向の略中間地点で一文字形状に開口しており、トップキャプセル23の幅方向の中心を高さ方向に横切る中心線(第2セパレータ35の設置位置)に対して片側(第2入口タンク部32を形成する側)にのみ設けられている。また、第2嵌合穴は、トップキャプセル23の奥行き方向に沿うように、しかもトップキャプセル23の幅方向の略中間地点で一文字形状に開口している。
【0030】
一方、第1セパレータ34の、トップキャプセル23の幅方向の一端面の天端面付近の上端縁には、トップキャプセル23の天端面との間にエア抜け口(本発明の空気抜き通路に相当する)38を形成する長方形状の第1切欠き部39が切り込まれている。また、第1セパレータ34の、トップキャプセル23の幅方向の一端面に対向する第2セパレータ35の天方向側縁付近の上端縁には、トップキャプセル23の天端面との間にエア抜け口(本発明の空気抜き通路に相当する)40を形成する長方形状の第2切欠き部41が切り込まれている。
【0031】
さらに、第1セパレータ34の上端縁には、第1セパレータ34の幅方向の中心を高さ方向に横切る中心線に対して片側にのみ、トップキャプセル23の第1嵌合穴37内に嵌め込まれる誤組付防止用の第1仮固定凸部(本発明の被嵌合部に相当する)42が形成されている。また、第2セパレータ35の上端縁には、トップキャプセル23の第2嵌合穴内に嵌め込まれる誤組付防止用の第2仮固定凸部43が形成されている。
【0032】
ロアタンク16は、有底の箱型容器形状のボトムキャプセル25と、このボトムキャプセル25の開口側にろう付けにより接合され、2列縦隊のチューブ6の高さ方向の下端部を差し込むための複数の偏平穴(図示せず)を形成したシートメタル26とから構成されている。ボトムキャプセル25とシートメタル26は、表面にろう材を被覆したアルミニウム合金材(クラッド材)よりなる。
【0033】
また、ロアタンク16は、ボトムキャプセル25の内部空間を、複数の第1行きチューブ群の出口側端および複数の第1戻りチューブ群の入口側端に接続する第1中間タンク部44と複数の第2行きチューブ群の出口側端および複数の第2戻りチューブ群の入口側端に接続する第2中間タンク部45とに区画するセパレータ46が設けられている。
【0034】
次に、本実施例では、第1、第2入口パイプ17、18および出口パイプ19は、トップキャプセル23の幅方向の一端面、つまりトップキャプセル23の同一方向から外方へ取り出されている。また、第1入口パイプ17と第2入口パイプ18とをトップキャプセル23の高さ方向に並べて配置すると共に、出口パイプ19と第1、第2入口パイプ17、18とをトップキャプセル23の奥行き方向に並べて配置している。
【0035】
第1、第2入口パイプ17、18は、表面にろう材を被覆したアルミニウム合金材(クラッド材)よりなり、円管形状に形成されている。そして、第1、第2入口パイプ17、18の上流側端は、冷却水配管21、22、27を介してエンジン1のウォータジャケット3の出口部に連通し、下流側端は、アッパータンク15の第1、第2入口タンク部31、32に連通している。
【0036】
第1入口パイプ17の下流側端部は、トップキャプセル23の幅方向の一端面に形成された入口パイプ挿入穴47内に嵌め込まれている。そして、第2入口パイプ18は、トップキャプセル23の幅方向の一端面に形成された入口パイプ挿入穴(図示せず)内に嵌め込まれ、下流側端部が第2セパレータ35に形成された入口パイプ挿入穴(図示せず)内に嵌め込まれている。なお、第2入口パイプ18は、中間部がトップキャプセル23の第1入口タンク部31内に挿入されている。
【0037】
出口パイプ19は、表面にろう材を被覆したアルミニウム合金材(クラッド材)よりなる。そして、出口パイプ19の上流側端は、アッパータンク15の出口タンク部33に連通し、下流側端は、冷却水配管29を介してウォータポンプ4の吸入口に連通している。そして、出口パイプ19の上流側端部は、トップキャプセル23の幅方向の一端面に形成された出口パイプ挿入穴(図示せず)内に嵌め込まれている。
【0038】
〔実施例の製造方法〕
次に、本実施例の加熱用熱交換器5のろう付け方法を図2および図3に基づいて簡単に説明する。
【0039】
アッパータンク15のトップキャプセル23は、先ず、プレスの打ち出し加工によって、アルミニウム合金製の平板材料をろう付け代を残して略十文字形状に形成し、天井壁の4隅を略直角方向に折り曲げ、4つの側壁(幅方向の両端面と奥行き方向の両端面)と各ろう付け代を重ね合わせて箱型有底の容器を形成しておく。
【0040】
続いて、第1、第2入口パイプ17、18および出口パイプ19の接続される入口パイプ挿入穴および出口パイプ挿入穴を、箱型有底の容器の幅方向の一端面にプレスの穴開け加工によって開ける。同時に、箱型有底の容器の奥行き方向の略中間地点に幅方向に沿うように一文字形状に第1嵌合穴37を穴開け加工によって開け、また、箱型有底の容器の幅方向の略中間地点に奥行き方向に沿うように一文字形状に第2嵌合穴を穴開け加工によって開ける。
【0041】
一方、アルミニウム合金製の平板材料をプレスの打ち出し加工を行うことによって、所定の形状の第1セパレータ34および第2セパレータ35を形成する。一方、複数のチューブ6の上端部をアッパータンク15のシートメタル24に複数形成された偏平穴内に差し込み、同じように、複数のチューブ6の下端部をロアタンク16のシートメタル26に複数形成された偏平穴内に差し込む。そして、隣設するチューブ6間にコルゲートフィン7を挟み込むことで、構成される第1、第2コア部11、12の両端部にサイドプレート8、9を組み付ける。
【0042】
次に、先ず、第1セパレータ34の幅方向の略中間地点において高さ方向に切り込まれた溝状部(図示せず)内に第2セパレータ35を差し込んだ後に、トップキャプセル23の第1嵌合穴37内に第1セパレータ34の上端縁に形成された第1仮固定凸部42を嵌め込み、更に、トップキャプセル23の第2嵌合穴内に第2セパレータ35の上端縁に形成された第2仮固定凸部43を嵌め込んで、トップキャプセル23に第1、第2セパレータ34、35を仮固定する。
【0043】
次に、第1、第2セパレータ34、35をトップキャプセル23とシートメタル24との間に挟み込むように組み付ける。同じように、ボトムキャプセル25の所定の場所にセパレータ46を組み付けた後に、セパレータ46をボトムキャプセル25とシートメタル26との間に挟み込むように組み付けることにより、第1、第2コア部11、12よりなる熱交換器本体の上端部にアッパータンク15が仮組み付けされ、その熱交換器本体の下端部にロアタンク16が仮組み付けされる。
【0044】
次に、第1入口パイプ17の下流側端部を、トップキャプセル23の幅方向の一端面に形成された入口パイプ挿入穴47内に差し込んで、先端を第1入口タンク部31内に臨ませる。同じように、出口パイプ19の上流側端部を、トップキャプセル23の幅方向の一端面に形成された出口パイプ挿入穴内に差し込んで、先端を出口タンク部33内に臨ませる。そして、第2入口パイプ18の下流側端部を、トップキャプセル23の幅方向の一端面に形成された入口パイプ挿入穴に通し、第1入口タンク部31を貫通させて、第2セパレータ35に形成された入口パイプ挿入穴内に差し込んで、先端を第2入口タンク部32内に臨ませる。
【0045】
次に、組み付けが終了した加熱用熱交換器5を治具により支えながら、炉中にてろう材を溶融させることにより、加熱用熱交換器5の構成部品の各接合箇所がろう付けされる。そして、加熱用熱交換器5を炉中より取り出し、常温によって加熱用熱交換器5を冷却することで、加熱用熱交換器5のろう付け作業が終了する。
【0046】
〔実施例の作用〕
次に、本実施例の空気調和装置の作用を図1ないし図3に基づいて簡単に説明する。
【0047】
エンジン1が始動されると、ウォータジャケット3内で暖められた冷却水が、ウォータポンプ4の作動によって冷却水回路2中を循環する。ウォータジャケット3より流出した冷却水は、冷却水配管27を通って冷却水配管21、22内にそれぞれ流入する。このとき、右側座席の空調ゾーンの設定温度および左側座席の空調ゾーンの設定温度に対応して、第1、第2流量調節弁13、14の開口度合(開度)が調整されているので、各空調ゾーンの設定温度に対応した流量の冷却水が冷却水配管21、22内にそれぞれ流入する。
【0048】
冷却水配管21内に流入した冷却水は、第1入口パイプ17→第1入口タンク部31→複数の第1行きチューブ群→第1中間タンク部44→複数の第1戻りチューブ群→出口タンク部33内に流入する。
一方、冷却水配管22内に流入した冷却水は、第2入口パイプ18→第2入口タンク部32→複数の第2行きチューブ群→第2中間タンク部45→複数の第2戻りチューブ群→出口タンク部33内に流入して、第1コア部11から出口タンク部33内に流入した冷却水と合流する。
そして、出口タンク部33内で合流した冷却水は、出口パイプ19および冷却水配管29を通って、エンジン1のウォータジャケット3に向かう。
【0049】
なお、複数の第1、第2行きチューブ群および複数の第1、第2戻りチューブ群の内部を流れる際に、冷却水は、空調ダクトの第1、第2通風路内を流れる空気と熱交換して空気を加熱する。これにより、右側座席の空調ゾーンの設定温度に対応した吹出温度の空気が第1通風路の空気下流端の運転席側フェイス吹出口または運転席側フット吹出口から吹き出されて右側座席の空調ゾーン内が空調される。一方、左側座席の空調ゾーンの設定温度に対応した吹出温度の空気が第2通風路の空気下流端の助手席側フェイス吹出口または助手席側フット吹出口から吹き出されて左側座席の空調ゾーン内が空調される。
【0050】
ここで、左右独立温度コントロールタイプのヒータコア等の加熱用熱交換器5では、アッパータンク15の高さ方向に2本の第1、第2入口パイプ17、18を並べているため、アッパータンク15の高さ方向寸法が、通常のもの(17mm)に対して40.4mmと大きくなっている。
【0051】
したがって、加熱用熱交換器5のアッパータンク15として、有底の箱型容器形状のトップキャプセル(折り曲げキャプセル)23を使用した場合には、アッパータンク15の高さ方向寸法が大きいため、第1、第2入口パイプ17、18からアッパータンク15の第1、第2入口タンク部31、32内に冷却水が流入した際に、図2に示したように、第1、第2入口タンク部31、32の天端面付近にエアが溜まり易くなる。
【0052】
なお、アッパータンク15内に流入する冷却水の流量が微小流量の場合には、例えば第1入口パイプ17の出口から遠くまでエアが流入し難く、トップキャプセル23の幅方向の一端面の天端面付近にエアが留まり易い。このため、第1入口タンク部31の入口側の天端面付近に存するエアは、出口タンク部33から流出する冷却水に誘引されて、第1セパレータ34の上端縁に設けた第1切欠き部39とトップキャプセル23の天端面との間に形成されたエア抜け口38を通って出口タンク部33内に流入し、更に、冷却水と共に出口タンク部33から流出する。これにより、第1入口タンク部31内にエアが溜まり難くなる。
【0053】
また、アッパータンク15内に流入する冷却水の流量が高流量の場合には、例えば第1入口パイプ17の出口から遠くまでエアが流入し易く、第2セパレータ35の天方向側縁付近にエアが留まり易い。このため、第1入口タンク部31の奥側の天端面付近に存するエアは、第1セパレータ34の上端縁に設けた第2切欠き部41とトップキャプセル23の天端面との間に形成されたエア抜け口40を通って出口タンク部33内に流入し、更に、冷却水と共に出口タンク部33から流出する。これにより、第1入口タンク部31内にエアが溜まり難くなる。
【0054】
〔実施例の効果〕
以上のように、本実施例の左右独立温度コントロールタイプのヒータコア等の加熱用熱交換器5は、アッパータンク15として、有底の箱型容器形状のトップキャプセル(折り曲げキャプセル)23を使用し、アッパータンク15の高さ方向に2本の第1、第2入口パイプ17、18を並べても、アッパータンク15内、具体的には第1入口タンク部31内にエアが溜まり難い。これにより、アッパータンク15内に溜まったエアが、第1、第2コア部11、12を構成する複数の第1、第2行きチューブ群内に流入し難くなる。この結果、アッパータンク15から複数の第1、第2行きチューブ群内に冷却水が流入する際の流水音(騒音)の発生を抑えることができる。
【0055】
また、トップキャプセル23の幅方向の中心を高さ方向に横切る中心線に対して片側にのみ設けた第1嵌合穴37内に、第1セパレータ34の幅方向の中心を高さ方向に横切る中心線に対して片側にのみ設けた第1仮固定凸部42を嵌め合わすことで、トップキャプセル23に対する第1セパレータ34の誤組み付けを防止することができる。これにより、トップキャプセル23への第1セパレータ34の仮固定がし易くなると共に、本実施例のような片側にエア抜け口38、40を設けた第1セパレータ34のようにトップキャプセル23に対して反対に組み付けると機能が低下するものの場合に特に有効である。
【0056】
〔変形例〕
本実施例では、本発明を、車両用空調装置の空調ユニット内に設置されるヒータコア等の加熱用熱交換器に適用したが、本発明を、車両用空調装置の空調ユニット内に設置されるコンデンサ等の加熱用熱交換器に適用しても良く、車両用空調装置の空調ユニット内に設置されるエバポレータ等の冷却用熱交換器に適用しても良い。
本実施例では、熱媒体としてエンジン1を冷却した冷却水を採用したが、熱媒体として冷媒を採用しても良い。
【0057】
本実施例では、嵌合部として第1嵌合穴37を適用した例を説明したが、嵌合部として凸状部または凹状部等の嵌合部を使用しても良い。また、被嵌合部として第1仮固定凸部42を適用した例を説明したが、被嵌合部として嵌合部に嵌め合わされる凹状または凸状の被嵌合部を使用しても良い。
【0058】
本実施例では、エア抜け口(空気抜き通路)38、40を第1入口タンク部31に面する側の第1セパレータ34の上端縁に設けたが、空気抜き穴を第2入口タンク部32に面する側の第1セパレータ34の上端縁に設けても良く、第1セパレータ34の、第2セパレータ35を中心にして片側または両側に連通穴を開けても良い。また、トップキャプセル23の天端面に、第1入口タンク部31または第2入口タンク部32と出口タンク部33とを連通する連通管を組み付けて、連通管を介してエアを抜くようにしても良い。
【0059】
本実施例では、トップキャプセル23の奥行き方向の略中間地点に第1セパレータ34を組み付け、トップキャプセル23の幅方向の略中間地点に第2セパレータ35を組み付けたが、トップキャプセル23の奥行き方向の略中間地点から多少ずれた地点に第1セパレータ34を組み付けも良く、また、トップキャプセル23の幅方向の略中間地点から多少ずれた地点に第2セパレータ35を組み付けても良い。すなわち、入口タンク部と出口タンク部33との内容積が異なっていても良く、また、第1入口タンク部31と第2入口タンク部32との内容積が異なっていても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用空調装置の冷却水回路を示した回路図である(実施例)。
【図2】加熱用熱交換器の主要構造を示した断面図である(実施例)。
【図3】加熱用熱交換器の全体構造を示した正面図である(実施例)。
【符号の説明】
1 エンジン
2 冷却水回路
5 加熱用熱交換器(熱交換器)
6 チューブ
11 第1コア部
12 第2コア部
15 アッパータンク
16 ロアタンク
17 第1入口パイプ
18 第2入口パイプ
19 出口パイプ
23 トップキャプセル
31 第1入口タンク部
32 第2入口タンク部
33 出口タンク部
34 第1セパレータ(タンク仕切り手段)
35 第2セパレータ(タンク仕切り手段)
37 第1嵌合穴(嵌合部)
38 エア抜け口(空気抜き通路)
39 第1切欠き部
40 エア抜け口(空気抜き通路)
41 第2切欠き部
42 第1仮固定凸部(被嵌合部)
43 第2仮固定凸部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a heat exchanger suitable for a heat exchanger such as a heater core that heats air toward a vehicle interior of a vehicle, and more particularly to an air conditioning zone for a right seat and an air conditioning zone for a left seat in the vehicle interior. It is related with the heat exchanger installed in the air-conditioning unit of the left-right independent temperature control system which can adjust temperature independently of each other.
[0002]
[Prior art]
In recent years, an air conditioning unit of a left and right independent temperature control system that adjusts the temperature of an air conditioning zone of a right seat and an air conditioning zone of a left seat independently of each other in a vehicle cabin has come to be seen. In the air conditioning duct of such an air conditioning unit, there is a ventilation passage for the right seat for blowing air conditioned air toward the occupant of the right seat in the vehicle interior and an air conditioned air toward the occupant of the left seat in the vehicle interior. An intermediate partition plate that divides the left-seat ventilation path is installed.
[0003]
An evaporator, which is a cooling heat exchanger that cools air, and a heater core, which is a heating heat exchanger that heats air, include air flowing in the right-seat ventilation path and air flowing in the left-seat ventilation path. Is arranged so as to penetrate the intermediate partition plate.
[0004]
Here, the temperature of the air blown into the passenger compartment is adjusted in the first core portion exposed in the right-seat ventilation path by using one or more flow rate control valves installed in the cooling water circuit of the hot water heater. The left and right independent temperature control is realized by adjusting the flow rate of the coolant flowing through the second flow passage and the flow rate of the coolant flowing in the second core portion exposed in the left-seat ventilation path independently of each other. In the left and right independent temperature control type heater core, both the front and rear (depth) end faces and the width end faces are bent substantially at right angles to the ceiling faces facing the cooling water flow direction in the plurality of tube groups. The box-shaped container-shaped tank thus formed has an upper end portion of a first core portion, a plurality of second bound tube groups, and a plurality of second return tube groups each composed of a plurality of first bound tube groups and a plurality of first return tube groups. It joins to the upper end part of the 2nd core part which consists of.
[0005]
Here, in the left and right independent temperature control type heater core, by installing a plurality of partition plates in the tank, the internal space of the tank communicates with the inlet side of the plurality of first bounding tube groups, A second inlet tank portion communicating with the inlet sides of the plurality of second bound tube groups and an outlet tank portion communicating with the outlet sides of the plurality of first and second return tube groups are partitioned. Then, two first inlet pipes that allow cooling water to flow into the first inlet tank section and two second inlet pipes that allow cooling water to flow into the second inlet tank section are arranged in the height direction of the tank, and the width direction of the upper tank. It is made to take out from one end face of the.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the left and right independent temperature control type heater core, since the two first and second inlet pipes are arranged in the height direction of the upper tank, the dimension in the height direction of the upper tank increases. That is, the height direction dimension of the upper tank is 40.4 mm with respect to the height direction dimension (17 mm) of the upper tank of the currently flowing heater core. As a result, when a box-shaped container with a bottom is used as the upper tank of the heater core (a so-called folding capsule), the upper tank has a large height dimension, so that the first and second inlet pipes When cooling water flows into the upper tank, air accumulates in the upper part of the first and second inlet tanks of the upper tank, and the accumulated air flows in a large amount into the first and second bounding tube groups. Then, the problem that a running water sound generate | occur | produces arises.
[0007]
OBJECT OF THE INVENTION
An object of the present invention is to provide a heat exchanger that can suppress the generation of noise by discharging air accumulated in a box-shaped container-shaped upper tank in which two inlet pipes are arranged in the height direction and connected to each other. It is to provide.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
According to the invention described in claim 1, in the case of a box-shaped container-shaped upper tank in which the internal space is divided into two inlet tank portions and an outlet tank portion by the first and second separators, In the height direction, two inlet pipes for allowing the heat medium to flow into the two inlet tank portions are connected side by side. For this reason, since the height direction dimension of the upper tank becomes larger than a normal one, when the heat medium flows into the two inlet tank portions from the two inlet pipes, air easily accumulates in the upper tank.
[0009]
Thus, the air accumulated in the upper tank is attracted by the heat medium flowing out from the outlet tank portion, and flows into the outlet tank portion from the inlet tank portion on at least one side of the two inlet tank portions through the air vent passage. Furthermore, it is discharged from the outlet tank together with the heat medium. As a result, it becomes difficult for the air accumulated in the upper tank to flow into the plurality of outgoing tube groups constituting the core portion, so that noise is generated when the heat medium flows into the multiple outgoing tube groups from the upper tank. Can be suppressed.
[0010]
According to the second aspect of the present invention, when the heat medium flows into the inlet tank portion on one side from one of the two inlet pipes disposed on the ground side of the other inlet pipe, the upper tank Air collects in the vicinity of the top face of the. The air accumulated in the vicinity of the top end surface of the upper tank in this way flows into the outlet tank portion through the air vent passage formed between the top end surface of the upper tank and the upper end edge of the first separator, and further, the heat medium At the same time, it is discharged from the outlet tank. Thereby, the same effect as that of the first aspect of the invention can be achieved.
[0011]
According to the third aspect of the present invention, when the flow rate of the heat medium flowing from one inlet pipe into the inlet tank portion on one side is a minute flow rate, it is difficult for air to flow far from the outlet of one inlet pipe. The air tends to stay in the vicinity of the top end surface of the one end surface in the width direction of the upper tank. For this reason, the air accumulated in the vicinity of the top end surface of the one end surface in the width direction of the upper tank is formed between the first notch provided in the upper end edge of the first separator and the top end surface of the upper tank. The air flows into the outlet tank through the air vent passage and is discharged from the outlet tank together with the heat medium. Thereby, the same effect as that of the first aspect of the invention can be achieved.
[0012]
When the flow rate of the heat medium flowing from one inlet pipe into the inlet tank on one side is high, air flows far from the outlet of one inlet pipe, and air near the top side edge of the second separator. Becomes easy to stay. For this reason, the air collected in the vicinity of the top side edge of the second separator in this way is an air vent passage formed between the second notch provided at the top edge of the first separator and the top end surface of the upper tank. Then, it flows into the outlet tank portion and is discharged from the outlet tank portion together with the heat medium. Thereby, the same effect as that of the first aspect of the invention can be achieved.
[0013]
According to the invention described in claim 4, the width direction of the first separator is provided in the convex or concave fitting portion provided only on one side with respect to the center line that crosses the center in the width direction of the upper tank in the height direction. By fitting the fitted portion provided only on one side with respect to the center line that crosses the center of the first separator in the height direction, it is possible to prevent erroneous assembly of the first separator to the upper tank.
[0014]
According to the invention of
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
[Configuration of Example]
DESCRIPTION OF THE PREFERRED EMBODIMENTS Embodiments of the present invention will be described based on examples with reference to the drawings. 1 is a circuit diagram showing a cooling water circuit of a vehicle air conditioner, FIG. 2 is a diagram showing a main structure of a heating heat exchanger, and FIG. 3 is a heating heat exchanger. It is the figure which showed the whole structure.
[0016]
The vehicle air conditioner of this embodiment includes an air conditioning unit that employs a reheat type temperature control system, and a cooling water circuit 2 that uses cooling water that has cooled the water-cooled engine 1 as a heat source for heating. The air conditioning unit has a first air passage that blows conditioned air toward the air-conditioning zone of the right seat in the vehicle interior and a second air passage that blows conditioned air toward the air-conditioning zone of the left seat inside the vehicle interior by an intermediate partition plate or the like. It has compartmentalized air conditioning ducts.
[0017]
Here, the first air outlets such as the driver's seat side face outlet and the driver's seat side foot outlet open at the air downstream end of the first ventilation passage, and the passenger seat at the air downstream end of the second ventilation passage. A second air outlet, such as a side face air outlet and a passenger seat side foot air outlet, is open. The air conditioning unit constitutes an air conditioning unit of a left and right independent temperature control system capable of adjusting the temperature of the air conditioning zone of the right seat in the vehicle interior and the air conditioning zone of the left seat in the vehicle interior independently of each other.
[0018]
A
[0019]
The
[0020]
The
[0021]
The plurality of first and second tube groups are arranged in two rows in the depth direction (front-rear direction) of the
[0022]
Further, the plurality of second tube groups are more than the plurality of second tube groups in which cooling water flows from the upper end portion in the height direction of the
[0023]
Each
[0024]
The first and second flow
[0025]
The
[0026]
The
[0027]
The
[0028]
The first
[0029]
The top end surface of the
[0030]
On the other hand, an air outlet (corresponding to the air vent passage of the present invention) is formed at the upper edge of the
[0031]
Furthermore, the upper edge of the
[0032]
The
[0033]
Further, the
[0034]
Next, in this embodiment, the first and
[0035]
The first and
[0036]
A downstream end portion of the
[0037]
The
[0038]
[Production Method of Examples]
Next, a brazing method of the
[0039]
The
[0040]
Subsequently, an inlet pipe insertion hole and an outlet pipe insertion hole to which the first and
[0041]
On the other hand, a
[0042]
Next, after inserting the
[0043]
Next, the first and
[0044]
Next, the downstream end portion of the
[0045]
Next, the brazing material is melted in the furnace while supporting the
[0046]
(Effects of Example)
Next, the operation of the air conditioner of the present embodiment will be briefly described with reference to FIGS.
[0047]
When the engine 1 is started, the cooling water heated in the
[0048]
The cooling water that has flowed into the cooling
On the other hand, the cooling water flowing into the cooling
Then, the cooling water that has merged in the
[0049]
When flowing through the plurality of first and second bounding tube groups and the plurality of first and second return tube groups, the cooling water is air and heat flowing in the first and second ventilation paths of the air conditioning duct. Replace and heat the air. As a result, the air at the outlet temperature corresponding to the set temperature of the air conditioning zone of the right seat is blown from the driver side face outlet or the driver side foot outlet at the air downstream end of the first ventilation path, and the right seat air conditioning zone. The inside is air-conditioned. On the other hand, the air of the blowout temperature corresponding to the set temperature of the air conditioning zone of the left seat is blown out from the passenger side face blowout port or the passenger seat foot blowout port at the downstream end of the air in the second ventilation path, and in the air conditioning zone of the left seat Is air-conditioned.
[0050]
Here, in the
[0051]
Therefore, when a top-
[0052]
In addition, when the flow rate of the cooling water flowing into the
[0053]
Further, when the flow rate of the cooling water flowing into the
[0054]
[Effects of Examples]
As described above, the
[0055]
Further, the width direction center of the
[0056]
[Modification]
In this embodiment, the present invention is applied to a heat exchanger for heating such as a heater core installed in an air conditioning unit of a vehicle air conditioner. However, the present invention is installed in an air conditioning unit of a vehicle air conditioner. You may apply to the heat exchanger for heating, such as a capacitor | condenser, and may apply to heat exchangers for cooling, such as an evaporator installed in the air-conditioning unit of a vehicle air conditioner.
In the present embodiment, the cooling water that has cooled the engine 1 is employed as the heat medium, but a refrigerant may be employed as the heat medium.
[0057]
In the present embodiment, the example in which the first
[0058]
In this embodiment, the air vents (air vent passages) 38 and 40 are provided at the upper edge of the
[0059]
In the present embodiment, the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a circuit diagram showing a cooling water circuit of a vehicle air conditioner (Example).
FIG. 2 is a cross-sectional view showing a main structure of a heat exchanger for heating (Example).
FIG. 3 is a front view showing the overall structure of a heat exchanger for heating (Example).
[Explanation of symbols]
1 engine
2 Cooling water circuit
5 Heat exchanger for heating (heat exchanger)
6 tubes
11 First core part
12 Second core part
15 Upper tank
16 Lower tank
17 First inlet pipe
18 Second inlet pipe
19 Outlet pipe
23 Top Capsule
31 First inlet tank
32 Second inlet tank
33 Outlet tank section
34 First separator (tank partitioning means)
35 Second separator (tank partitioning means)
37 First fitting hole (fitting part)
38 Air vent (air vent passage)
39 First notch
40 Air vent (air vent passage)
41 Second notch
42 First temporarily fixed convex part (fitting part)
43 Second temporarily fixed convex part
Claims (5)
(b)このコア部の上端部に接続された箱型容器形状のアッパータンクと、
(c)このアッパータンクの内部空間を、前記複数の行きチューブ群の入口端部に連通する入口タンク部と前記複数の戻りチューブ群の出口端部に連通する出口タンク部とに区画する第1セパレータ、および前記入口タンク部を、2つの入口タンク部に区画する第2セパレータを有するタンク仕切り手段と、
(d)前記アッパータンクに接続されて、前記2つの入口タンク部内にそれぞれ熱媒体を流入させる2本の入口パイプと、
(e)前記2つの入口タンク部のうち少なくとも一方の入口タンク部と前記出口タンク部とを連通する空気抜き通路と
を備えた熱交換器。(A) A plurality of outgoing tube groups through which a heat medium flows from the upper end portion in the height direction toward the lower end portion, and the lower end portion in the height direction, arranged in parallel in the depth direction with respect to these outgoing tube groups A core portion having a plurality of return tube groups through which the heat medium flows from the
(B) a box-shaped container-shaped upper tank connected to the upper end portion of the core portion;
(C) A first space that divides the internal space of the upper tank into an inlet tank portion that communicates with an inlet end portion of the plurality of outgoing tube groups and an outlet tank portion that communicates with an outlet end portion of the plurality of return tube groups. A tank partition means having a separator and a second separator that divides the inlet tank part into two inlet tank parts;
(D) two inlet pipes connected to the upper tank and allowing the heat medium to flow into the two inlet tank portions,
(E) A heat exchanger that includes an air vent passage that communicates at least one of the two inlet tank portions with the outlet tank portion.
前記一方の入口タンク部は、前記2本の入口パイプのうち地方向側に配置される片方の入口パイプが接続する片側の入口タンク部であり、
前記片方の入口パイプは、前記アッパータンクの幅方向の一端面で開口しており、
前記空気抜き通路は、前記アッパータンクの天端面と前記第1セパレータの上端縁との間に形成されたことを特徴とする熱交換器。The heat exchanger according to claim 1,
The one inlet tank portion is an inlet tank portion on one side to which one of the two inlet pipes connected to the ground direction side is connected,
The one inlet pipe is open at one end surface in the width direction of the upper tank,
The heat exchanger according to claim 1, wherein the air vent passage is formed between a top end surface of the upper tank and an upper end edge of the first separator.
前記第1セパレータは、前記アッパータンクの幅方向の一端面の天端面付近の上端縁に第1切欠き部を有し、且つ前記アッパータンクの幅方向の一端面に対向する前記第2セパレータの天方向側縁付近の上端縁に第2切欠き部を有することを特徴とする熱交換器。The heat exchanger according to claim 2,
The first separator has a first notch at an upper end edge in the vicinity of the top end surface of one end surface in the width direction of the upper tank, and the first separator faces the one end surface in the width direction of the upper tank. A heat exchanger having a second notch at an upper edge near the top side edge.
前記アッパータンクは、このアッパータンクの幅方向の中心を高さ方向に横切る中心線に対して片側にのみ、凸状または凹状の嵌合部を設け、
前記第1セパレータは、この第1セパレータの幅方向の中心を高さ方向に横切る中心線に対して片側にのみ、前記嵌合部に嵌め合わされる被嵌合部を設けたことを特徴とする熱交換器。In the heat exchanger in any one of Claim 2 or Claim 3,
The upper tank is provided with a convex or concave fitting portion only on one side with respect to a center line that crosses the center of the width direction of the upper tank in the height direction,
The first separator is provided with a fitted portion that is fitted on the fitting portion only on one side with respect to a center line that crosses the center in the width direction of the first separator in the height direction. Heat exchanger.
前記熱交換器は、車両の車室内の右側座席の空調ゾーンと左側座席の空調ゾーンとを互いに独立して温度調節することが可能な空調ユニット内に設置され、
前記空調ユニットは、前記右側座席の空調ゾーンに空気を吹き出す第1通風路、およびこの第1通風路と気密的に区画され、前記左側座席の空調ゾーンに空気を吹き出す第2通風路を有し、
前記コア部は、前記第1通風路を通過する空気と熱媒体とを熱交換する第1コア部、およびこの第1コア部と気密的に区画され、前記第2通風路を通過する空気と熱媒体とを熱交換する第2コア部を有することを特徴とする熱交換器。The heat exchanger according to any one of claims 1 to 4,
The heat exchanger is installed in an air conditioning unit capable of adjusting the temperature of the air conditioning zone of the right seat and the air conditioning zone of the left seat in the vehicle interior independently of each other,
The air conditioning unit has a first ventilation path that blows air to the air conditioning zone of the right seat, and a second ventilation path that is airtightly partitioned from the first ventilation path and blows air to the air conditioning zone of the left seat. ,
The core portion includes a first core portion that exchanges heat between the air passing through the first ventilation path and the heat medium, and air that is airtightly partitioned from the first core portion and passes through the second ventilation path. A heat exchanger having a second core part for exchanging heat with a heat medium.
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