JP3807623B2 - 情報提供システム、方法及びプログラム - Google Patents

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本発明は、株価変動要因を客観的に判断し顧客へ知らせる情報処理の技術に関する。
株式市場や債券市場に代表される金融証券市場は、投資者と事業者を結びつけ資金の提供や回収を可能にする場である。例えば株式市場において、市場参加者が企業価値の割に安い株を買い良い値で売るなどの適切な投資判断は重要である。これにより、市場参加者の負担したリスクや努力が適正に報いられ、健全な相場形成が図られる。特に近年のように、経済が発達成熟し富の総量も経済人口も増してくると、金融証券市場で上記のような健全な相場形成メカニズムをより活発に働かせ、地球規模で経済発展を促進するためにも、より多くの顧客が市場参加者として株式等の売買に参加することが望まれる。
株式売買などにおける適切な投資判断のためには、株価変動の要因を見極め、未来を予測することが不可欠である。ところが、株価変動の要因は、戦乱など世界規模の大きな出来事、GDPなどの経済情勢、個々の会社の属する業界事情や自然環境、決算内容など会社固有の出来事まで、種々様々な事柄であり、しかもそれらが複雑に絡み合って株価騰落をもたらす。
特開2002−334214号公報
従来、これら株価変動要因を分析したり特定することは困難であり、それに伴ってその後の株価変動予測も困難であった。このため、機関投資家やファンドマネージャーなど株売買の専門家でも、騰落要因の分析はカンに頼るなど主観的であり、その後の株価変動予測も感覚的な側面もあった。まして、一般の株主やこれから株式市場への参入を検討する潜在顧客にとっては、騰落要因把握の難しさは大きな障壁であった。
顧客が登録したキーワードや銘柄に一致した株価やニュースなどの情報を、PC(パーソナルコンピュータ)など顧客端末に表示する提案はあったが(特許文献1参照)、株価変動要因を客観的に特定したり顧客に知らせるような技術は、従来知られておらず、潜在的に切望されていた。
本発明は、上記のような従来技術の課題を解決するもので、その目的は、株価変動要因を客観的に判断し顧客へ知らせる情報処理の技術を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、通信ネットワーク経由で通信対象となる顧客のクライアントシステムに対し、取引対象となる各銘柄の相場変動要因を判定し通知する情報提供システムにおいて、前記クライアントシステムから前記通信ネットワーク経由で対象銘柄の指定を受け付ける手段と、業種又はテーマの少なくとも一方に対応してグループ分けされた各銘柄を記憶するグループ記憶手段と、取引対象の値動きの時系列データを外部から受信し所定の値動き記憶手段に現在値と前日終値とを含めて記憶させる手段と、前記対象銘柄について、前記値動き記憶手段に記憶された前記現在値と前記前日終値とを随時比較することにより所定値以上の変動を検出する検出手段と、検出した前記変動の要因を判定する要因判定手段と、判定された前記要因を前記クライアントシステムへ通知する手段と、をコンピュータ又は電子回路が実現し、前記要因判定手段は、対象銘柄と同じ市場の各銘柄について前記値動き記憶手段から時系列データを読み出して騰落率を計算することにより、前記対象銘柄に対し、同じ市場で同方向に所定値以上騰落した銘柄が第1の割合以上となった事象である市場連動の存否を判断し、市場連動が存在すれば前記変動の要因は市場要因と判定し、前記要因が市場要因でない場合、前記グループ記憶手段を参照して前記対象銘柄と同じ前記業種又はテーマのグループに属する各銘柄を特定し、これら各銘柄のうち対象銘柄と同方向に所定値以上騰落した銘柄が、その業種又はテーマに対応付けられた所定割合以上となった事象である業種連動又はテーマ連動の存否を計算し、業種連動又はテーマ連動が存在すれば前記変動の要因は業種要因又はテーマ要因と判定し、前記変動の要因が前記市場要因、前記業種要因、前記テーマ要因のいずれでもない場合、対象銘柄の騰落要因はその個別銘柄特有要因と判定するように構成され、また、この情報提供システムでは、記事データを蓄積記憶する記事記憶手段と、前記市場、業種又はテーマの少なくとも一方、及び銘柄ごとに、対応する一以上の関連語句を記憶する要因:語句記憶手段と、判定された前記要因に対応する語句を前記要因:語句記憶手段から読み出し、その語句を含む記事を前記記事記憶手段からキーワード検索により読み出し前記クライアントシステムへ提供する手段と、を前記コンピュータ又は電子回路が実現することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1の発明を方法という見方から捉えたもので、通信ネットワーク経由で通信対象となる顧客のクライアントシステムに対し、取引対象となる各銘柄の相場変動要因を判定し通知する情報提供方法において、コンピュータ又は電子回路が、業種又はテーマの少なくとも一方に対応してグループ分けされた各銘柄を所定のグループ記憶手段に記憶しておき、前記クライアントシステムから前記通信ネットワーク経由で対象銘柄の指定を受け付け、取引対象の値動きの時系列データを外部から受信し所定の値動き記憶手段に現在値と前日終値とを含めて記憶させ、前記対象銘柄について、前記値動き記憶手段に記憶された前記現在値と前記前日終値とを随時比較することにより所定値以上の変動を検出し、検出した前記変動の要因を判定する要因判定処理を行い、判定された前記要因を前記クライアントシステムへ通知し、前記要因判定処理は、対象銘柄と同じ市場の各銘柄について前記値動き記憶手段から時系列データを読み出して騰落率を計算することにより、前記対象銘柄に対し、同じ市場で同方向に所定値以上騰落した銘柄が第1の割合以上となった事象である市場連動の存否を判断し、市場連動が存在すれば前記変動の要因は市場要因と判定し、前記要因が市場要因でない場合、前記グループ記憶手段を参照して前記対象銘柄と同じ前記業種又はテーマのグループに属する各銘柄を特定し、これら各銘柄のうち対象銘柄と同方向に所定値以上騰落した銘柄が、その業種又はテーマに対応付けられた所定割合以上となった事象である業種連動又はテーマ連動の存否を判断し、業種連動又はテーマ連動が存在すれば前記変動の要因は業種要因又はテーマ要因と判定し、前記変動の要因が前記市場要因、前記業種要因、前記テーマ要因のいずれでもない場合、対象銘柄の騰落要因はその個別銘柄特有要因と判定し、また、この情報提供方法では、前記コンピュータ又は電子回路が、記事データを所定の記事記憶手段に蓄積記憶し、前記市場、業種又はテーマの少なくとも一方、及び銘柄ごとに、対応する一以上の関連語句を所定の要因:語句記憶手段に記憶し、判定された前記要因に対応する語句を前記要因:語句記憶手段から読み出し、その語句を含む記事を前記記事記憶手段からキーワード検索により読み出し前記クライアントシステムへ提供することを特徴とする。
請求項13の発明は、請求項1,7の発明をコンピュータプログラムという見方から捉えたもので、コンピュータを制御することにより、通信ネットワーク経由で通信対象となる顧客のクライアントシステムに対し、取引対象となる各銘柄の相場変動要因を判定し通知する情報提供プログラムにおいて、そのプログラムは前記コンピュータに、業種又はテーマの少なくとも一方に対応してグループ分けされた各銘柄を所定のグループ記憶手段に記憶させておき、前記クライアントシステムから前記通信ネットワーク経由で対象銘柄の指定を受け付けさせ、取引対象の値動きの時系列データを外部から受信させて所定の値動き記憶手段に現在値と前日終値とを含めて記憶させ、前記対象銘柄について、前記値動き記憶手段に記憶された前記現在値と前記前日終値とを随時比較することにより所定値以上の変動を検出させ、検出した前記変動の要因を判定する要因判定処理を行わせ、判定された前記要因を前記クライアントシステムへ通知させ、前記要因判定処理は、対象銘柄と同じ市場の各銘柄について前記値動き記憶手段から時系列データを読み出して騰落率を計算することにより、前記対象銘柄に対し、同じ市場で同方向に所定値以上騰落した銘柄が第1の割合以上となった事象である市場連動の存否を判断し、市場連動が存在すれば前記変動の要因は市場要因と判定し、前記要因が市場要因でない場合、前記グループ記憶手段を参照して前記対象銘柄と同じ前記業種又はテーマのグループに属する各銘柄を特定し、これら各銘柄のうち対象銘柄と同方向に所定値以上騰落した銘柄が、その業種又はテーマに対応付けられた所定割合以上となった事象である業種連動又はテーマ連動の存否を判断し、業種連動又はテーマ連動が存在すれば前記変動の要因は業種要因又はテーマ要因と判定し、前記変動の要因が前記市場要因、前記業種要因、前記テーマ要因のいずれでもない場合、対象銘柄の騰落要因はその個別銘柄特有要因と判定し、また、この情報提供プログラムでは、前記プログラムは前記コンピュータに、記事データを所定の記事記憶手段に蓄積記憶させ、前記市場、業種又はテーマの少なくとも一方、及び銘柄ごとに、対応する一以上の関連語句を所定の要因:語句記憶手段に記憶させ、判定された前記要因に対応する語句を前記要因:語句記憶手段から読み出させ、その語句を含む記事を前記記事記憶手段からキーワード検索により読み出させ前記クライアントシステムへ提供させることを特徴とする。
これらの態様では、指定された銘柄と比べて、どの範囲の銘柄が同じ値動きかを調べることにより、値動きの要因を客観的に判定した参考情報を顧客に提供できるので、顧客による自主的な投資判断を効果的に支援可能となる。また、指定された銘柄の値動き要因だけでなく、その要因に関連する語句を含むニュース等の記事もキーワード検索して提供するので、要因のより具体的な理解が効果的に支援され投資判断が容易になる。
請求項2の発明は、請求項1記載の情報提供システムにおいて、前記要因判定手段は、対象銘柄と同じ市場の各銘柄について前記値動き記憶手段から読み出す時系列データに基づいて騰落率を計算することにより、前記対象銘柄に対し、同じ市場で同方向に所定値以上騰落した銘柄が第1の割合以上なら前記変動の要因は市場要因と判定し、前記要因が市場要因でない場合、前記グループ記憶手段を参照して前記対象銘柄と同じ前記業種に属する各銘柄を特定し、これら各銘柄のうち対象銘柄と同方向に所定値以上騰落した銘柄が、その業種に対応付けられた第2の割合以上なら前記変動の要因は業種要因と判定し、 前記要因が業種要因でもない場合、前記グループ記憶手段を参照して前記対象銘柄と同じ前記テーマに属する各銘柄を特定し、これら各銘柄のうち対象銘柄と同方向に所定値以上騰落した銘柄が、そのテーマに対応付けられた第3の割合以上なら前記変動の要因はテーマ要因と判定し、前記変動の要因が前記テーマ要因でもない場合、前記変動の要因はその個別銘柄特有要因と判定するように構成され、また、この情報提供システムでは、記事データを蓄積記憶する記事記憶手段と、前記市場、業種又はテーマの少なくとも一方、及び銘柄ごとに、対応する一以上の関連語句を記憶する要因:語句記憶手段と、判定された前記要因に対応する語句を前記要因:語句記憶手段から読み出し、その語句を含む記事を前記記事記憶手段からキーワード検索により読み出し前記クライアントシステムへ提供する手段と、を前記コンピュータ又は電子回路が実現することを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項2の発明を方法という見方から捉えたもので、請求項7記載の情報提供方法において、前記要因判定処理は、対象銘柄と同じ市場の各銘柄について前記値動き記憶手段から時系列データを読み出して騰落率を計算することにより、前記対象銘柄に対し、同じ市場で同方向に所定値以上騰落した銘柄が第1の割合以上なら前記変動の要因は市場要因と判定し、前記要因が市場要因でない場合、前記グループ記憶手段を参照して前記対象銘柄と同じ前記業種に属する各銘柄を特定し、これら各銘柄のうち対象銘柄と同方向に所定値以上騰落した銘柄が第2の割合以上なら前記変動の要因は業種要因と判定し、前記要因が業種要因でもない場合、前記グループ記憶手段を参照して前記対象銘柄と同じ前記テーマに属する各銘柄を特定し、これら各銘柄のうち対象銘柄と同方向に所定値以上騰落した銘柄が第3の割合以上なら前記変動の要因はテーマ要因と判定し、前記変動の要因が前記テーマ要因でもない場合、前記変動の要因はその個別銘柄特有要因と判定し、また、この情報提供方法では、前記コンピュータ又は電子回路が、記事データを所定の記事記憶手段に蓄積記憶し、前記市場、業種又はテーマの少なくとも一方、及び銘柄ごとに、対応する一以上の関連語句を所定の要因:語句記憶手段に記憶し、判定された前記要因に対応する語句を前記要因:語句記憶手段から読み出し、その語句を含む記事を前記記事記憶手段からキーワード検索により読み出し前記クライアントシステムへ提供することを特徴とする。
請求項14の発明は、請求項2,8の発明をコンピュータプログラムという見方から捉えたもので、請求項13記載の情報提供プログラムにおいて、前記要因判定処理は、対象銘柄と同じ市場の各銘柄について前記値動き記憶手段から時系列データを読み出して騰落率を計算することにより、前記対象銘柄に対し、同じ市場で同方向に所定値以上騰落した銘柄が第1の割合以上なら前記変動の要因は市場要因と判定し、前記要因が市場要因でない場合、前記グループ記憶手段を参照して前記対象銘柄と同じ前記業種に属する各銘柄を特定し、これら各銘柄のうち対象銘柄と同方向に所定値以上騰落した銘柄が第2の割合以上なら前記変動の要因は業種要因と判定し、前記要因が業種要因でもない場合、前記グループ記憶手段を参照して前記対象銘柄と同じ前記テーマに属する各銘柄を特定し、これら各銘柄のうち対象銘柄と同方向に所定値以上騰落した銘柄が第3の割合以上なら前記変動の要因はテーマ要因と判定し、前記変動の要因が前記テーマ要因でもない場合、前記変動の要因はその個別銘柄特有要因と判定し、また、この情報提供プログラムでは、前記プログラムは前記コンピュータに、記事データを所定の記事記憶手段に蓄積記憶させ、前記市場、業種又はテーマの少なくとも一方、及び銘柄ごとに、対応する一以上の関連語句を所定の要因:語句記憶手段に記憶させ、判定された前記要因に対応する語句を前記要因:語句記憶手段から読み出させ、その語句を含む記事を前記記事記憶手段からキーワード検索により読み出させ前記クライアントシステムへ提供させることを特徴とする。
これらの態様では、変動要因が市場要因でない場合、業種→テーマの順で要因を判定するが、テーマに属しない銘柄も業種には属するので確度の高い要因判定を迅速に行うことが可能となる。また、指定された銘柄の値動き要因だけでなく、その要因に関連する語句を含むニュース等の記事もキーワード検索して提供するので、要因のより具体的な理解が効果的に支援され投資判断が容易になる。
請求項3の発明は、請求項1又は2記載の情報提供システムにおいて、企業名又はその略称若しくは存在する銘柄コードの一覧データを用い、(1)前記要因:語句記憶手段からいずれかのテーマと、そのテーマに対応する語句とを取り出し、(2)取り出した前記語句を含む各記事を前記記事記憶手段から検索抽出し、(3)検索抽出された前記各記事から前記一覧データ中の企業名又はその略称若しくは銘柄コードをキーワード検索することにより、所定割合以上の各記事に含まれる銘柄を選定し、(4)選定した銘柄を前記テーマに対応して前記グループ記憶手段に追加登録する手段と、を前記コンピュータ又は電子回路が実現することを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項3の発明を方法という見方から捉えたもので、請求項7又は8記載の情報提供方法において、前記コンピュータ又は電子回路は、企業名又はその略称若しくは存在する銘柄コードの一覧データを用い、(1)前記要因:語句記憶手段からいずれかのテーマと、そのテーマに対応する語句とを取り出し、(2)取り出した前記語句を含む各記事を前記記事記憶手段から検索抽出し、(3)検索抽出された前記各記事から前記一覧データ中の企業名又はその略称若しくは銘柄コードをキーワード検索することにより、所定割合以上の各記事に含まれる銘柄を選定し、(4)選定した銘柄を前記テーマに対応して前記グループ記憶手段に追加登録することを特徴とする。
請求項15の発明は、請求項3,9の発明をコンピュータプログラムという見方から捉えたもので、請求項13又は14記載の情報提供プログラムにおいて、前記プログラムは前記コンピュータに、企業名又はその略称若しくは存在する銘柄コードの一覧データを備えさせ、(1)前記要因:語句記憶手段からいずれかのテーマと、そのテーマに対応する語句とを取り出させ、(2)取り出した前記語句を含む各記事を前記記事記憶手段から検索抽出させ、(3)検索抽出された前記各記事から前記一覧データ中の企業名又はその略称若しくは銘柄コードをキーワード検索することにより、所定割合以上の各記事に含まれる銘柄を選定させ、(4)選定した銘柄を前記テーマに対応して前記グループ記憶手段に追加登録させることを特徴とする。
あるテーマに関連する企業や銘柄を事前に完全に判断登録するのは困難であるが、これらの態様では、あるテーマについてヒットした関連記事に書かれた企業名をそのテーマに対応して追加登録するので、テーマに関連する企業をより網羅的に漏れなく判断対象にすることができる。
請求項4の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の情報提供システムにおいて、前記テーマごとに、一以上のどの関連指標に対応するかを予め記憶する要因:指標記憶手段と、前記関連指標ごとに、一以上の関連語句を記憶する指標:語句記憶手段と、外部から前記各関連指標の時系列値を受信する手段と、受信した前記指標ごとの日次又は四半期のデータを前記時系列値として記憶する時系列値記憶手段と、対象銘柄の騰落要因がいずれかの前記テーマと判定された場合、そのテーマに対応する関連指標がどれかを前記要因:指標記憶手段を参照して判定し、判定した関連指標の時系列値を前記時系列値記憶手段から読み出し、読み出した時系列値から前日比又は前期比を計算しこの前日比又は前期比が所定値以上かどうかを判定する手段と、前記変化率又は変化幅が所定値以上と判定した場合、その指標に対応する語句を前記指標:語句記憶手段を参照することで読み出し、読み出された語句を用いて、前記記事記憶手段から記事をキーワード検索しヒットした記事を読み出し前記クライアントシステムへ提供する手段と、を前記コンピュータ又は電子回路が実現することを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項4の発明を方法という見方から捉えたもので、請求項7から9のいずれか一項に記載の情報提供方法において、前記コンピュータ又は電子回路は、前記テーマごとに、一以上のどの関連指標に対応するかを予め所定の要因:指標記憶手段に記憶し、前記関連指標ごとに、一以上の関連語句を所定の指標:語句記憶手段に記憶し、外部から前記各関連指標ごとの日次又は四半期のデータを前記時系列値として受信し、所定の時系列値記憶手段に記憶させ、対象銘柄の騰落要因がいずれかの前記テーマと判定した場合、そのテーマに対応する関連指標がどれかを前記要因:指標記憶手段を参照して判定し、判定した関連指標の時系列値を前記時系列値記憶手段から読み出し、読み出した時系列値から前日比又は前期比を計算しこの前日比又は前期比が所定値以上かどうかを判定し、前記変化率又は変化幅が所定値以上と判定した場合、その指標に対応する語句を前記指標:語句記憶手段を参照することで読み出し、読み出された語句を用いて、前記記事記憶手段から記事をキーワード検索しヒットした記事を読み出し前記クライアントシステムへ提供することを特徴とする。
請求項16の発明は、請求項4,10の発明をコンピュータプログラムという見方から捉えたもので、請求項13から15のいずれか一項に記載の情報提供プログラムにおいて、前記プログラムは前記コンピュータに、前記テーマごとに、一以上のどの関連指標に対応するかを予め所定の要因:指標記憶手段に記憶させ、前記関連指標ごとに、一以上の関連語句を所定の指標:語句記憶手段に記憶させ、外部から前記各関連指標ごとの日次又は四半期のデータを前記時系列値として受信させて所定の時系列値記憶手段に記憶させ、対象銘柄の騰落要因がいずれかの前記テーマと判定した場合、そのテーマに対応する関連指標がどれかを前記要因:指標記憶手段を参照して判定させ、判定した関連指標の時系列値を前記時系列値記憶手段から読み出させ、読み出した時系列値から前日比又は前期比を計算しこの前日比又は前期比が所定値以上かどうかを判定させ、前記変化率又は変化幅が所定値以上と判定した場合、その指標に対応する語句を前記指標:語句記憶手段を参照することで読み出させ、読み出された語句を用いて、前記記事記憶手段から記事をキーワード検索させヒットした記事を読み出させ前記クライアントシステムへ提供させることを特徴とする。
これらの態様では、要因と判定された「輸出関連」等のテーマに対応する語句がストレートに記事に含まれなくても、またその背景や理由の記載がなくても、テーマに予め関連付けられ、かつ株価騰落前一定期間にある程度動きを見せた関連指標に対応する語句を含む記事を検索し投資家に提供する。これにより、騰落を演じたテーマに間接的に関連する理由や背景の理解を効果的に支援し投資判断を容易にすることができる。
請求項5の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の情報提供システムにおいて、前記対象銘柄と同じ業種又はテーマのグループに属する各銘柄を、前記グループ記憶手段を参照して特定し、それら各銘柄の時系列値を前記値動き記憶手段から読み出しその平均によりグループの業種騰落率実績値又はテーマ騰落率実績値を計算し、前記値動き記憶手段から、計算済指標値又は個別銘柄の時系列値を読み出して市場騰落率実績値を取得又は計算し、前記対象銘柄を含む各銘柄ごとに、前記業種騰落率実績値又はテーマ騰落率実績値から前記市場騰落率実績値を減じて業種要因分騰落率又はテーマ要因分騰落率を計算する騰落率分解手段を前記コンピュータ又は電子回路が実現し、前記要因判定部は、前記各業種要因分騰落率又はテーマ要因分騰落率について、対象銘柄と同方向で所定以上騰落した銘柄が所定割合以上か否かを判断して前記業種連動又はテーマ連動の有無を判定するように構成されたことを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項5の発明を方法という見方から捉えたもので、請求項7から10のいずれか一項に記載の情報提供方法において、前記対象銘柄と同じ業種又はテーマのグループに属する各銘柄を、前記グループ記憶手段を参照して特定し、それら各銘柄の時系列値を前記値動き記憶手段から読み出しその平均によりグループの業種騰落率実績値又はテーマ騰落率実績値を計算し、前記値動き記憶手段から、計算済指標値又は個別銘柄の時系列値を読み出して市場騰落率実績値を取得又は計算し、前記対象銘柄を含む各銘柄ごとに、前記業種騰落率実績値又はテーマ騰落率実績値から前記市場騰落率実績値を減じて業種要因分騰落率又はテーマ要因分騰落率を計算する騰落率分解処理を前記コンピュータ又は電子回路が実行し、前記要因判定処理は、前記各業種要因分騰落率又はテーマ要因分騰落率について、対象銘柄と同方向で所定以上騰落した銘柄が所定割合以上か否かを判断して前記業種連動又はテーマ連動の有無を判定することを特徴とする。
請求項17の発明は、請求項5,11の発明をコンピュータプログラムという見方から捉えたもので、請求項13から16のいずれか一項に記載の情報提供プログラムにおいて、前記プログラムは前記コンピュータに、前記対象銘柄と同じ業種又はテーマのグループに属する各銘柄を、前記グループ記憶手段を参照して特定し、それら各銘柄の時系列値を前記値動き記憶手段から読み出しその平均によりグループの業種騰落率実績値又はテーマ騰落率実績値を計算し、前記値動き記憶手段から、計算済指標値又は個別銘柄の時系列値を読み出して市場騰落率実績値を取得又は計算し、前記対象銘柄を含む各銘柄ごとに、前記業種騰落率実績値又はテーマ騰落率実績値から前記市場騰落率実績値を減じて業種要因分騰落率又はテーマ要因分騰落率を計算する、騰落率分解処理を行わせ、前記要因判定処理において、前記各業種要因分騰落率又はテーマ要因分騰落率について、対象銘柄と同方向で所定以上騰落した銘柄が所定割合以上か否かを判断させて前記業種連動又はテーマ連動の有無を判定させることを特徴とする。
これらの態様では、業種やテーマの騰落率から市場全体の騰落率を差し引いて、業種やテーマの正味の騰落率を計算することにより、より正確な要因の判定が可能となる。
請求項6の発明は、請求項5記載の情報提供システムにおいて、前記騰落率分解手段は、個別銘柄の時系列値を前記値動き記憶手段から読み出して個別騰落率実績値を計算し、その個別騰落率実績値から該当する前記業種要因分騰落率及び前記テーマ要因分騰落率を減じて個別要因分騰落率を計算するように構成され、前記情報提供手段は、計算された前記個別要因分騰落率、前記業種要因分騰落率、前記テーマ要因分騰落率及び前記市場騰落率実績値の少なくとも二つ以上を重ね表示したグラフを前記クライアントシステムへ提供することを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項6の発明を方法という見方から捉えたもので、請求項11記載の情報提供方法において、前記騰落率分解処理は、個別銘柄の時系列値を前記値動き記憶手段から読み出して個別騰落率実績値を計算し、その個別騰落率実績値から該当する前記業種要因分騰落率及び前記テーマ要因分騰落率を減じて個別要因分騰落率を計算し、前記情報提供処理は、計算された前記個別要因分騰落率、前記業種要因分騰落率、前記テーマ要因分騰落率及び前記市場騰落率実績値の少なくとも二つ以上を重ね表示したグラフを前記クライアントシステムへ提供することを特徴とする。
請求項18の発明は、請求項6,12の発明をコンピュータプログラムという見方から捉えたもので、請求項17記載の情報提供プログラムにおいて、前記騰落率分解処理は、個別銘柄の時系列値を前記値動き記憶手段から読み出して個別騰落率実績値を計算し、その個別騰落率実績値から該当する前記業種要因分騰落率及び前記テーマ要因分騰落率を減じて個別要因分騰落率を計算し、前記情報提供処理は、計算された前記個別要因分騰落率、前記業種要因分騰落率、前記テーマ要因分騰落率及び前記市場騰落率実績値の少なくとも二つ以上を重ね表示したグラフを前記クライアントシステムへ提供することを特徴とする。
これらの態様では、個別銘柄の騰落率から業種やテーマの分の騰落率を差し引いて、個別要因の正味の騰落率を計算するとともに、個別、業種、テーマ、市場の騰落率のうち複数をグラフで重ね表示することにより、騰落の各要因やその相関関係について具体的かつ理解しやすく情報提供することが可能となる。
以上のように、本発明によれば、株価変動要因を客観的に判断し顧客へ知らせる情報処理の技術を提供することが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の実施形態について図面を用いて説明する。
〔1.構成〕
本実施形態は、図1に示すように、通信ネットワークであるインターネット1経由で通信対象となる顧客のクライアントシステム3(3a,3b,3c…)に対し、例えばウェブサーバシステムとして取引対象銘柄の相場変動要因を判定し通知する情報提供システム5(以下「本システム」と呼ぶ)である。本実施形態は、コンピュータを所定のプログラムで制御することにより実現され、方法、プログラム、クライアントシステムや通信ネットワークを含む全体システムとしても把握できる。
各クライアントシステム(以下「端末」とも呼ぶ)3は、例えばパーソナルコンピュータ(パソコン)、PDA、携帯電話やPHS端末などで、有線や無線によるインターネット接続機能、ウェブページ閲覧用のブラウザ、メール送受信用のメーラー等のソフトウェアを備え、顧客数に応じ適宜多数を用いる。
本システム5上では、上記のようなプログラムがコンピュータを制御することで、図1に示す各部分が実現される。これら各部分は、以下のように作用する手段として構成される。
〔2.作用〕
〔2−1.グループ〕
本実施形態において、グループ記憶部7には、業種及びテーマ(一方でもよい)にグループ分けされた各銘柄群を予め記録しておく。グループごとの銘柄の指定や編集はグループ編集部9が所定の管理者用コンソール(操作端末)から受け付けるが、グループ編集部9が、後述するような記事の検索によりグループを自動的に作ったり更新してもよい。ここで「業種」とは、証券業、銀行業などのいわゆるセクターであり、具体例としては、東京証券取引所市場第一部では、水産・農林、鉱業、建設、食品、繊維製品、パルプ・紙、化学、医薬品、石油・石炭、ゴム、ガラス・土石、鉄鋼、非鉄金属、金属製品、機械、電気機器、輸送用機器、精密機器、その他製品、電気・ガス、陸運、海運、空運、倉庫・運輸、通信、卸売、小売、銀行、証券、保険、その他金融、不動産、サービスのように定められているが、これらには限定されず他の独自の分け方を用いてもよい。
「テーマ」は、内需関連株とか、円安株とか、○○株などと呼ばれる集合で、同じ話題や主題による騰落が想定される。テーマは、銘柄の所属する市場や業種より曖昧であるため、テーマに従ったグループ化も予め行っておくことで要因の判定や通知が容易になる。なお、グループ分けの内容は定期的に見直せば経済社会状況を反映した的確な要因判定や情報提供が可能となる。
〔2−2.対象の登録〕
図2のフローチャートは、本実施形態の作用を示すもので、本システム5では、まず、指定受付部11が(図1)、端末3を使ってインターネットN経由でアクセスしてくる顧客から、要因分析の対象銘柄(例えばA社)を特定する情報を所定のウェブページに対する顧客からの操作情報として受信する(図2のステップS05)。この特定する情報は例えば、該当市場(例えば東京証券取引所市場第一部:東証1部) → 社名や銘柄コード(例えばA社、D社、8601など) → 騰落検出の閾値(例えば3%、5%、7%等の選択肢からの選択又は数値指定)などであり、指定受付部11はこれら情報を顧客情報記憶部13に記憶する。また、これら特定する情報とともに、その銘柄の属する業種やテーマを記録してもよい。さらに、顧客の氏名やIDなどの顧客情報を、事前又は銘柄の登録の際に記録してもよい。
〔2−3.株価情報入力と騰落検出〕
また、株価入力部15は、株式市場における全銘柄(会社)のリアルタイム株価や日次データ等の時系列データである株価情報を、外部の情報処理設備(例えば株式市場の約定処理システム17など)から受信したり、専門業者の株価情報配信サービスから受信し、値動き記憶手段であるファイル等の株価記憶部19に記録する。そして、騰落検出部21は、上記のような対象銘柄(例えばA社)について、現在値と株価記憶部19に記録された前日終値との比から随時騰落率を計算し、上昇又は下落の騰落率が閾値(例えば5%)に達するとそれを検出する(ステップS10)。
〔2−4.市場要因の判定〕
そして、この検出をトリガーとして、要因判定部23は、その騰落の要因を分析する。要因判定部23は、図2のフローチャートに示すように、まず、A社と同じ市場の全上場銘柄について、株価記憶部19から最新の現在値を読み出し前日終値比騰落率を計算し、株価がA社と同様に同方向に同じ5%以上上昇又は下落の値動き(騰落)した銘柄の数をカウントし、全上場銘柄数に占める割合を算出し、その割合が所定割合(例えば80%)以上となった事象(市場連動と呼ぶ)があったか判断し(ステップS15)、市場連動があれば騰落要因は市場全体に関すると判定する(ステップS20)。
〔2−5.業種要因の判定〕
市場連動がなければ(ステップS15)、次に要因判定部23は、グループ記憶部7を参照してA社が属する業種に属する各銘柄を特定し、それら各銘柄のうちA社と同様に同方向に5%以上騰落したものが所定割合(例えば80%)以上に達した事象(業種連動と呼ぶ)があったか判定する(ステップS30)。
具体的には、要因判定部23は、同じ業種に他のどの銘柄が属するかをグループ記憶部7を参照して特定し、その全銘柄の現在値(立会時間外は直近の終値又は相対等立会外取引現在値)を株価記憶部19から読み出して前日終値比騰落率を計算し、それが閾値を超えた銘柄をカウントしその数が所定割合以上なら業種連動を認める。要因判定部23は、業種連動があれば変動要因は「業種」全体にかかわるものと判定する(ステップS35)。
〔2−6.テーマ要因の判定〕
業種連動もない場合(ステップS30)、次に要因判定部23は、対象銘柄が属するテーマに属する各銘柄のうち対象銘柄と同様、同方向に所定閾値(例えば5%)以上騰落したものの割合が所定値以上となった事象(テーマ連動と呼ぶ)があったかを計算する(ステップS45)。そして、要因判定部23は、テーマ連動があれば株価変動要因はそのテーマに関するものと判定し(ステップS50)、テーマ連動も無ければその株価変動の要因は対象銘柄の企業固有の事柄すなわち個別銘柄特有要因と判定する(ステップS60)。
〔2−7.重複登録の場合〕
なお、同じ銘柄(例えばA社)が互いに異なる複数の業種やテーマのグループに重複登録されるのは差し支えなく、そのような銘柄については、市場連動が認められなければ、属する全ての業種について順次、業種連動の有無が判断され、業種連動も無ければ属する全てのテーマについて順次、テーマ連動の有無が判断される。
〔2−8.ニュースの検索〕
そして、キーワード検索部25は、要因判定部23が判定した上記のような要因に基づいて要因:語句記憶部27にアクセスし、その要因に対応する一又は二以上の語句を読み出し、読み出した語句を含む記事を記事記憶部29からキーワード検索により、関連記事として読み出し(ステップS25,40,55,65)、情報提供部26により該当顧客の端末3へ提供させる(ステップS75,80)。
上記の検索に用いるために、要因:語句記憶部27には予め、前記市場、業種、テーマ、及び銘柄ごとに、対応する一以上の関連語句を記憶しておく。実際のデータ構造は自由であり、グループ記憶部7と要因:語句記憶部27の内容を一体化した概念例を図3に示す。この例では、例えば要因「市場」に対し、属する銘柄としてA社やB社などがあり、語句(キーワード)としては「景気」「金利引き下げ」などがある。
また、記事記憶部29はデータベースやファイルなどで構成され、新聞や通信社等のニュース、証券会社によるアナリストレポートなどの記事のデータがあらかじめ蓄積されている。記事入力部31は、これら記事のデータを取得する部分で、記事のデータの取得は、新聞社通信社等ニュースソース33から通信回線経由の記事提供サービスで受信したり、ウェブ巡回(いわゆるロボット・プログラムを用いたクローリング等)などによって行う。ニュースは、一般、業種別、会社別、テーマ別に分ければ整理や検索等の便宜に優れる。
要因が市場全体の場合は、検索を省略しその騰落前所定期間内(例えば直前24時間など)のニュースを関連ニュースとしたり、そのような直前のニュースから語句切り分けにより取り出した語句により、さらに別の関連ニュースをキーワード検索してもよい。また、判定された要因に応じて検索対象とする記事の種類を切り替えてもよい。例えば、アナリストレポートを基本的な対象とすることに加え、要因が市場全体のときは一般ニュース(ステップS25)、要因が業種なら業種ニュース(ステップS40)、要因がテーマなら特集記事などのテーマ別ニュース(ステップS55)、要因が企業固有のときは各社別ニュースファイルも対象とする(ステップS60)。また、これら種類ごとに、記事のデータの取得経路、どのファイルに保存するか、有効期限などを異ならせてもよい。
〔2−9.変動した指標に基づく記事検索〕
また、業種やテーマに対し、対応する語句から記事を検索するだけでなく、業種やテーマに対応しかつ騰落直前に変動した指標を経て、その指標に対応する語句で記事を検索するようにしてもよい。
変動した指標に基づく記事検索のためには、まず、テーマなどの要因ごとに一以上のどの関連指標に対応するかを予め記憶する要因:指標記憶部39と、前記関連指標ごとに一以上の関連語句を記憶する指標:語句記憶部41を設ける。また、指標入力部43が、外部の情報配信回線や情報機器に接続され、外部から随時、各国省庁や市場等44でのクロスレートなど各関連指標について、リアルタイムデータや20分遅れ等の時系列値を受信する。指標時系列記憶部45は、受信した前記指標ごとの時系列値を記憶する部分であり、指標入力部43は、受信する時系列値により指標時系列記憶部45内のデータを随時更新してゆく。
時系列値は、単価等のデータ、その前日比等の変化率や変化幅が所定値以上かのデータ(例えば、前日比±2%以上なら「1」それでなければ「0」などのフラグビット)を含む。時系列値は、為替レートなどの日次データの他、米国景気動向指数などの月次データ、米国GDPなどの四半期データでもよい。
そして、要因判定部23が、対象銘柄(例えばT社株)の騰落要因がいずれかの前記テーマ(例えば「輸出関連」)で上昇したと判定した場合、影響指標判定部47は、(1)そのテーマ「輸出関連」に対応する関連指標(例えば為替レート、米国GDP、米国景気動向指数など)がどれかを要因:指標記憶部39を参照して判定し、(2)判定された関連指標の時系列値を指標時系列記憶部45から読み出し、(3)読み出した時系列値を異なる時点同士で比較計算することにより騰落検出前一定期間内に変化率又は変化幅が所定値以上かどうかを判定する。
影響指標判定部47が、前記変化率又は変化幅が所定値以上と判定すると、キーワード検索部25は、その指標に対応する語句を指標:語句記憶部41を参照することで読み出し、読み出された語句(例えば、「為替相場」、「円相場」、「円・ドル相場」など)を用いて、記事記憶部29から記事をキーワード検索しヒットした記事を読み出し端末3へ提供する。
これらに用いられる各データの具体的なデータ構造は自由であるが、データの概念的な一例と、テーマに対応付けられた関連指標に動きがあったとき、その指標に対応付けられたキーワードが用いられる関係を図4に示す。この例では、例えばテーマ「輸出関連」には、そのグループに属するA社やE社などと、関連指標Aや関連指標Bを対応付けてあり、さらに、各関連指標に対しさらに関連キーワードが対応付けられている。例えば、図4中楕円で示す部分において、指標A「為替」に対しては関連キーワード「円安」「円相場」が対応付けられ、例えば為替の指標が±2%以上なら「円安」「円相場」を含む記事を検索する。
なお、テーマなどの要因に対し、関連指標関連のキーワード群(指標:語句記憶部41に対応)と、それ以外のキーワード群(要因:語句記憶部27に対応)を同じシステムで同時に採用し稼動させてもよい。このような構成を、テーマに適用した例を図5、業種に適用した例を図6に示す。
この項「2−9.変動した指標に基づく記事検索」による利点は次のような場合に大きい。例えば、あるT社株の上昇が「輸出関連」テーマが要因と判定され、実際に輸出関連株は総じて上昇していても、そうストレートに表現した記事が記事記憶部に存在するとは限らず、また、仮に有っても背景や理由の記載があるとは限らない。例えば輸出関連株が好感(上昇)しがちな材料として、大きな需要先である米国の経済好調を意味する米国GDPや米国景気動向指数の改善や、米国から見て日本製品が安くなり価格競争力が増す円安(ドル高)などがある。しかし記事は「…米国GDPの好転を受けてT社、H社が買われたほか…」のように「輸出」関連であることのように常識的部分の語句はしばしば省略される。
このような場合も、本実施形態によれば、図7の概念図に示すように、業種やテーマに予め関連付けられ、かつ株価騰落前一定期間にある程度動きを見せた関連指標に対応する語句を含む記事を検索し投資家に提供することで、騰落を演じたテーマに間接的に関連する理由や背景の理解を効果的に支援し投資判断を容易にすることができる。なお、この項「2−9.変動した指標に基づく記事検索」で説明した機能や構成を省略することも当然可能である。
〔2−10.結果の提供〕
以上のように判定された騰落要因の判定結果と、記事検索の結果は、情報提供部26が、メール配信部33に電子メールを送信させたり、ウェブページ処理部35に所定ウェブページを表示させるなどすることにより、該当顧客の端末3へ通知する。具体的には、例えば、騰落が検出され要因を判定した旨を文章化するなどしたコメント、例えば、

「A社が前日終値比5.2%上昇しました。A社と同じ「輸出関連」株の82%が同様に上昇したので、要因はテーマ「輸出関連」の可能性があります。」

のようなコメントを文字列処理により自動作成し(ステップS70)、メール配信部33が、例えばコメントや記事の一部分や要約などを電子メールで端末3を用いる顧客の登録した電子メールアドレスへ送る。
電子メールには、より詳しい結果を見るための顧客個人用ウェブページのURLが記載され、顧客がそのリンクをクリックしパスワード等でログインすると、ウェブページ処理部35が、顧客の保有銘柄の株価一覧、より詳しいコメント、検索でヒットした関連記事の全文や記事へのリンク、グラフ等の関連情報を顧客に対して表示する(ステップS80)。そのような個人用ウェブページを見るためのパスワードをそのつど顧客へ電子メールで送るようにしてもよい。
〔2−11.グループの自動更新〕
上記のような要因の判別に用いるテーマのグループについては、存在する企業名や略称、銘柄コードの一覧データ37を予め用意し、グループ編集部9が、記事データを用いてテーマのグループを自動的に新規作成又は更新してもよい。但し、ここで説明する機能及び構成を省略することも当然可能である。
具体的には、図8に示すように、対象となるテーマは、システム管理者に所定の操作卓で選定させ、又は要因判定部23が周期的など所定基準で選定する(ステップS31)。テーマは、既存でも新規でもよく、また、円安・為替相場・円相場などの経済、猛暑・冷夏・暖冬・地震・火災などの自然現象、北海道・九州・関東などの地域、ワールドカップサッカー・オリンピックなど最近の催事、阪神・巨人など個人の好み、電気消費量などの経済統計関係などあらゆる語句や名詞などを自由に選択できる。
グループ編集部9は、選定されたテーマに対応する語句群を、要因:語句記憶部27を参照して読み出し(ステップS32)、キーワード検索部25にそれら語句群を含む記事を記事記憶部29から検索させる(ステップS33)。そして、この検索でヒットした各記事から、前記銘柄一覧データ37中の企業名、略称及び銘柄コードを検索し、所定割合(例えば60%)以上の記事に登場している銘柄を出現頻度の高い会社として特定し(ステップS34)、そのテーマに属するグループの銘柄として、既登録のものを除いて追加登録する(ステップ35)。以上の処理は終了指示入力まで繰り返すことで(ステップ36)複数のテーマを続けて処理できる。
なお、出現頻度が高いとして特定された会社は(ステップS34)、そのまま追加登録してもよいが、システム管理者用の所定コンソールに表示し取捨選択等の確認操作を受けたうえで追加登録すれば処理の制度と柔軟性が改善する。また、グループの新規作成又は銘柄ごとの追加の年月日をグループ記憶部7に記憶しておき、後日テーマのグループを更新の際の参考としてもよい。
〔2−12.騰落率の分解〕
ところで、以上のように、市場全体、業種、テーマ、個別株式の各要因を検出したり、その関連記事を抽出するだけでは、特にこれら各要因が作用が重畳するような場合や、打ち消しあって表面上は値動きに表れないような場合、要因の正確な判定や理解は難しい。
そこで、業種やテーマの騰落率から市場全体の騰落率を差し引いて業種やテーマを要因とする正味分の騰落率を得たり、個別銘柄騰落率から業種やテーマの騰落率を差し引いて個別銘柄要因分の正味の騰落率を得ることも可能である。また、そのような各騰落率をグラフで重ね表示してもよい。但し、ここで説明する機能及び構成を省略することも当然可能である。
具体的には、まず、前提として、個別株式騰落率実績値は、市場要因分騰落率S、業種要因分騰落率G、テーマ要因分騰落率T、個別株要因分騰落率K、の合成による。この場合、下記の定義式を計算パターンデータベースに記憶するなどにより騰落率分解部51に用意する。

数式1 市場要因分騰落率S = 市場騰落率実績値
数式2 業種要因分騰落率G = 業種騰落率実績値 − 市場騰落率実績値
数式3 テーマ要因分騰落率T = テーマ騰落率実績値 − 市場騰落率実績値
数式4 個別株要因分騰落率K = 個別株騰落率実績値 − 市場要因分騰落率S − 業種要因分騰落率G − テーマ要因分騰落率T
これらにしたがって、騰落率分解部51が、各騰落率を計算する。具体的には、騰落率分解部51は、対象銘柄と同じ業種又はテーマのグループに属する各銘柄を、グループ記憶部7を参照して特定し、それら各銘柄の時系列値を株価記憶部19から読み出しその平均によりグループの業種騰落率実績値及びテーマ騰落率実績値を計算する。また、騰落率分解部51は、株価記憶部19から、計算済指標値又は個別銘柄の時系列値を読み出して市場騰落率実績値を取得又は計算し、対象銘柄を含む各銘柄ごとに、業種騰落率実績値及びテーマ騰落率実績値から市場騰落率実績値を減じてそれぞれ業種要因分騰落率G及びテーマ要因分騰落率Tを計算する。
また、騰落率分解部51は、個別銘柄の時系列値を株価記憶部19から読み出して個別騰落率実績値を計算し、その個別騰落率実績値から該当する業種要因分騰落率G及びテーマ要因分騰落率Tを減じて個別要因分騰落率Kを計算する。そして、要因判定部23は、上記のように騰落率分解部51により計算された各業種要因分騰落率G又はテーマ要因分騰落率Tについて、対象銘柄と同方向で所定以上騰落した銘柄が所定割合以上か否かを計算して前記業種連動又はテーマ連動の有無を判定する。
ここで、騰落率の計算の具体例として、あるA社は、図9に示すように、業界「電気機器」とテーマ「輸出関連」の両方に属し、ある日の前日比騰落率(単位:%)が図10の通りだったとする。この図では左から順に、TOPIXなどの市場全体騰落率実績値が+2.5%、TOPIX電気機器などの業種騰落率実績値+5.0%、テーマ「輸出関連」の騰落率実績値が+2.5%だったが、T社に個別株騰落率実績値は±0.0%のままだった場合を考える。
この場合を上記数式に当てはめると、

市場要因分騰落率S = +2.5%
業種要因分騰落率G =(+5.0%)−(2.5%)= +2.5%
テーマ要因分騰落率T =(+2.5%)−(+2.5%)=±0.0%
個別要因分騰落率K = ±0.0%−(+2.5%)−(+2.5%)−(±0.0%)=−5.0%

となる。
これにより次の考察ができる。第一に、市場全体が+2.5%上昇したのでプラス材料等の市場要因があると判定できる。第二に、なかでも業種「電気機器」の上昇率は+5.0%で、市場全体の+2.5%より+2.5%上回っている分、業種「電気機器」にプラス材料等の業種要因があると判定できる。第三に、市場全体、業種(電気機器)、テーマ(輸出関連)とも上昇しているにもかかわらず、T社株が±0.0%のまま変動しなかったということは、T社独自の要因にマイナス材料が出たものと推測される。
〔2−13.包含関係の処理〕
上記のような各騰落率の計算では、業種やテーマのグループ間の包含関係を考慮してもよい。例えば、包含判定部53は、グループ記憶部7におけるグループ間の包含関係について指定入力を受け付け、又は、グループ記憶部7において各グループに対応付けられた銘柄群同士をグループ間で比較することによりグループ間の包含関係を検出し、これら包含関係を所定の包含記憶部55に記録する部分である。包含関係は、完全なものには限定されず、所定の例外許容割合を前提とした大まかな包含関係を用いてもよい。
そして、要因判定部23は、包含記憶部55を参照することにより、包含される側のテーマ又は業種の要因分騰落率は、その騰落率実績値から、包含する側の騰落率実績値と市場騰落率実績値を減じて計算する。
例えば、A社株のように、輸出関連かつ半導体関連のように複数のテーマにまたがって(重複して)含まれるケースでは、テーマ間の一部重複や包含などの関係を読み取って修正することが望ましい。すなわち、

数式1 市場要因分騰落率S = 市場騰落率実績値
数式2 業種要因分騰落率G = 業種騰落率実績値 − 市場騰落率実績値

はそのまま適用できるが、テーマ要因分騰落率(数式3)については次のように場合分けする。
(1)テーマ1に属する企業群 ⊃ テーマ2に属する企業群 のケースでは
テーマ1要因分騰落率T1 = テーマ1騰落率実績値 − 市場騰落率実績値
テーマ2要因分騰落率T2 = テーマ2騰落率実績値 − テーマ1騰落率実績値 − 市場騰落率実績値
(2)テーマ1に属する企業群 ⊂ テーマ2に属する企業群 のケースでは
テーマ1要因分騰落率T1 = テーマ1騰落率実績値 − テーマ2の騰落率実績値 − 市場騰落率実績値
テーマ2要因分騰落率T2 = テーマ2の騰落率実績値 − 市場騰落率実績値
(3)テーマ1に属する企業群 = テーマ2に属する企業群 のケースでは、テーマ2を削除、無視し
テーマ1要因分騰落率T1 = テーマ1の騰落率(実績)− 市場騰落率(実績)
(4)上記(1)〜(3)以外のケースでは、
テーマ1要因分騰落率T1 = テーマ1の騰落率実績値 − 市場騰落率実績値
テーマ2要因分騰落率T2 = テーマ2の騰落率実績値 − 市場騰落率実績値
個別株要因分騰落率K(数式4)については、

個別株要因分騰落率K = 個別株騰落率実績値 − 市場要因分騰落率S − 業種要因分騰落率 − テーマ1要因分騰落率T1 − テーマ2要因分騰落率T2
となる。
〔2−14.グラフの重ね表示〕
また、情報提供部26は、上記のように計算された個別要因分騰落率K、業種要因分騰落率G、テーマ要因分騰落率T及び市場騰落率実績値の少なくとも二つ以上をグラフで重ね表示する。例えば、図11は、A社株価に、市場と、業種と、テーマの各騰落率を重ね表示した例、図12はさらに、A社株価からそれら市場、業種、テーマの各騰落率を減じた正味の個別株要因も重ね表示したものである。これによってはじめて、市場全体や業種、テーマに影響されたいわゆるツレ高的な要素を除去した裸の個別株要因騰落率が理解可能となる。また、図12に示したような各要素を、前日比騰落率の形で表示してもよい(図13)。
〔3.効果〕
以上のように、本実施形態では、要因判定部23などの働きにより、指定された銘柄と比べて、どの範囲の銘柄が同じ値動きかを調べることにより、値動きの要因を客観的に判定した参考情報を顧客に提供できるので、顧客による自主的な投資判断を効果的に支援可能となる。
また、本実施形態では、変動要因が市場要因でない場合、業種→テーマの順で要因を判定するが、テーマに属しない銘柄も業種には属するので確度の高い要因判定を迅速に行うことが可能となる。
また、本実施形態では、指定された銘柄の値動き要因だけでなく、キーワード検索部25などの働きにより、その要因に関連する語句を含むニュース等の記事もキーワード検索して提供するので、要因のより具体的な理解が効果的に支援され投資判断が容易になる。
また、あるテーマに関連する企業や銘柄を事前に完全に判断登録するのは困難であるが、本実施形態では、グループ編集部7などの働きにより、あるテーマについてヒットした関連記事に書かれた企業名をそのテーマに対応して追加登録するので、テーマに関連する企業をより網羅的に漏れなく判断対象にすることができる。
また、本実施形態では、要因と判定された「輸出関連」等のテーマに対応する語句がストレートに記事に含まれなくても、またその背景や理由の記載がなくても、影響指標判定部47などの働きにより、テーマに予め関連付けられかつ株価騰落前一定期間にある程度動きを見せた関連指標に対応する語句を含む記事を検索し投資家に提供する。これにより、騰落を演じたテーマに間接的に関連する理由や背景の理解を効果的に支援し投資判断を容易にすることができる。
また、本実施形態では、騰落率分解部51などの働きにより、業種やテーマの騰落率から市場全体の騰落率を差し引いて、業種やテーマの正味の騰落率を計算することにより、より正確な要因の判定が可能となる。
また、本実施形態では、騰落率分解部51及び情報提供部26の働きにより、個別銘柄の騰落率から業種やテーマの分の騰落率を差し引いて、個別要因の正味の騰落率を計算するとともに、個別、業種、テーマ、市場の騰落率のうち複数をグラフで重ね表示することにより、騰落の各要因やその相関関係について具体的かつ理解しやすく情報提供することが可能となる。
また、本実施形態では、業種やテーマのグループ間に集合包含関係があるとき、包含する側の要因分騰落率を減じることにより包含される側の正味の要因分騰落率を計算して連動判定等の基礎とするので、より正確な情報提供が可能となる。
〔4.他の実施形態〕
なお、本発明は上記実施形態には限定されず、次に例示するような他の実施形態も含む。例えば、本発明の適用対象は株式には限定されず債券などあらゆる取引対象を含む。また、図4、図5、図6、図7等で示したデータ構造は概念例に過ぎず、実装ではリレーショナルデータベースの正規形にしたがい複数の表から構成する。また、騰落要因の判定時に連動等の判断基準となる騰落率や銘柄割合は5%や80%には限定されず自由に定めてよく、例えば、騰落率の閾値は、対象銘柄と他の銘柄では異なってもよいし、市場、業種、テーマという種別に応じて異なってもよいし、個々の業種やテーマごとに異なってもよい。また、相対的に小さな騰落率は大きな銘柄割合と組合せ、逆に大きな騰落率は小さな銘柄割合と組合せてもよい。
また、騰落要因の判定順序は市場→業種→テーマ→個別という順序以外にも適宜変更可能である。たとえば、具体的事情によっては、グループに属する銘柄集合の点でテーマが業種を超えたり、テーマの判断を業種より先行させるべき場合もあり、複数のテーマの判断の間に業種の判断をはさむなどいろいろなケースが考えられる。例えば、図14(a)はテーマ→業種という順序の例で、対象銘柄すなわち調査対象の会社が属する市場の株価が対象銘柄と同様な値動きをしたか判断し(ステップS51)、そうでない場合にその会社の属するテーマのグループの会社が同様な値動きをしたか判断し(ステップS52)、そうでない場合にその会社の属する業種で同様な値動きをしたか判断し(ステップS53)、その業界でそのような値動きがなかった場合に、その会社特有の要因で株価が変動したと判断(ステップS54)する。
また、図14(b)は複数のテーマの判断の間に業種の判断をはさむ例で、調査対象の会社が属する市場の株価が同様な値動きをしたか判断し(ステップS55)、そうでない場合にその会社の属するテーマaのグループの会社が同様な値動きをしたか判断し(ステップS56a)、そうでない場合にその会社の属する業種で同様な値動きをしたか判断し(ステップS57)、その業界でそのような値動きがなかった場合にその会社の属するテーマbのグループの会社が同様な値動きをしたか判断し(ステップS56b)、そうでない場合にその会社の属するテーマcのグループの会社が同様な値動きをしたか判断し(ステップS56c)、そうでない場合にその会社特有の要因で株価が変動したと判断(ステップS58)する。この例は、テーマaが業種を超えるテーマであり、テーマb,cが業種内の比較的小さいテーマである場合に有効である。一般には、複数のテーマについて変動要因としての判定対象とするときは、広いテーマから順次狭いテーマについて調べるようにすることが好ましい。
また、本発明においては、同様の値動きをしたかどうかの判断を、テーマあるいは業種の一方について省略することもできる。即ち図15(a)に示すように、調査対象の会社が属する市場の株価が同様な値動きをしたか判断し(ステップS61)、そうでない場合にその会社の属する業種で同様な値動きをしたか判断し(ステップS62)、その業界でそのような値動きがなかった場合にその会社特有の要因で株価が変動したと判断(ステップS63)する。
また、図15(b)に示すように、調査対象の会社が属する市場の株価が同様な値動きをしたかの判断をステップS64で行い、そうでない場合に次のステップS65でその会社の属するテーマで同様な値動きをしたか判断し、そのテーマでそのような値動きがなかった場合にステップS66でその会社特有の要因で株価が変動したと判断してもよい。
また、図15(c)に示すように、調査対象の会社が属する市場の株価が同様な値動きをしたか判断し(ステップS67)、そうでない場合に、その対象銘柄に応じて株価の同様な値動きがあったかを業種とテーマの両方を調べて判断し(ステップS68)、そうでない場合に、その会社特有の要因で株価が変動したと判断する(ステップS69)。対象銘柄に応じて、株価が同様な値動きをしたかを調査するテーマを変えるようにすることもできる。
なお、市場は1つに限られず複数の市場について株価が同様の値動きをしたかを調べるようにすることもでき、業種やテーマについても複数の市場にまたがって調べるようにすることもできる。また、要因の判定だけを行い、記事の検索と提供は省略してもよい。また、顧客に情報を提供する手段は、メールやウェブ以外にも、インスタントメッセージなど他の手段も利用可能である。
本発明の実施形態の構成を示す機能ブロック図。 本発明の実施形態における処理手順を示すフローチャート。 本発明の実施形態における要因に、企業や語句が対応付けられる関係を示す概念図。 本発明の実施形態において、テーマに対応付けられた関連指標に動きがあったとき、その指標に対応付けられたキーワードが用いられる関係を示す概念図。 本発明の実施形態において、直接と指標経由の語句への関連付けをテーマについて同時並行的用いる関係を示す概念図。 本発明の実施形態において、直接と指標経由の語句への関連付けを業種について同時並行的用いる関係を示す概念図。 本発明の実施形態において、変動した指標に基づく記事検索を前提とした判定結果等の情報提供を示す概念図。 本発明の実施形態においてテーマのグループを新規作成又は更新する処理手順を示すフローチャート。 本発明の実施形態において、あるA社が、業界「電気機器」とテーマ「輸出関連」の両方に属する集合関係を示す概念図。 本発明の実施形態において、対象銘柄のある日の前日比騰落率を示す概念図。 本発明の実施形態において、対象銘柄A社株価に、市場と、業種と、テーマの各騰落率を重ね表示した例を示す図。 本発明の実施形態において、対象銘柄A社株価に、市場と、業種と、テーマの各騰落率と、さらにA社株価からそれら市場、業種、テーマの各騰落率を減じた正味の個別株要因も重ね表示した例を示す図。 本発明の実施形態において、図12に示したような各要素を、前日比騰落率の形で表示した例を示す図。 本発明の実施形態において、要因の他の判定順序を示す図。 本発明の実施形態において、要因の他の判定順序を示す図。
符号の説明
1…インターネット
3…クライアントシステム(端末)
5…情報提供システム
7…グループ記憶部
9…グループ編集部
11…指定受付部
13…顧客情報記憶部
15…株価入力部
17…株式市場(システム)
19…株価記憶部
21…騰落検出部
23…要因判定部
25…キーワード検索部
27…要因:語句記憶部
29…記事記憶部
31…記事入力部
33…メール配信部
35…ウェブページ処理部
37…銘柄一覧データ
39…要因:指標記憶部
41…指標:語句記憶部
43…指標情報入力部
45…指標時系列記憶部
47…影響指標判定部
51…騰落率分解部
53…包含判定部
55…包含記憶部

Claims (18)

  1. 通信ネットワーク経由で通信対象となる顧客のクライアントシステムに対し、取引対象となる各銘柄の相場変動要因を判定し通知する情報提供システムにおいて、
    前記クライアントシステムから前記通信ネットワーク経由で対象銘柄の指定を受け付ける手段と、
    業種又はテーマの少なくとも一方に対応してグループ分けされた各銘柄を記憶するグループ記憶手段と、
    取引対象の値動きの時系列データを外部から受信し所定の値動き記憶手段に現在値と前日終値とを含めて記憶させる手段と、
    前記対象銘柄について、前記値動き記憶手段に記憶された前記現在値と前記前日終値とを随時比較することにより所定値以上の変動を検出する検出手段と、
    検出した前記変動の要因を判定する要因判定手段と、
    判定された前記要因を前記クライアントシステムへ通知する手段と、
    をコンピュータ又は電子回路が実現し、
    前記要因判定手段は、対象銘柄と同じ市場の各銘柄について前記値動き記憶手段から時系列データを読み出して騰落率を計算することにより、
    前記対象銘柄に対し、同じ市場で同方向に所定値以上騰落した銘柄が第1の割合以上となった事象である市場連動の存否を判断し、市場連動が存在すれば前記変動の要因は市場要因と判定し、
    前記要因が市場要因でない場合、前記グループ記憶手段を参照して前記対象銘柄と同じ前記業種又はテーマのグループに属する各銘柄を特定し、これら各銘柄のうち対象銘柄と同方向に所定値以上騰落した銘柄が、その業種又はテーマに対応付けられた所定割合以上となった事象である業種連動又はテーマ連動の存否を計算し、業種連動又はテーマ連動が存在すれば前記変動の要因は業種要因又はテーマ要因と判定し、
    前記変動の要因が前記市場要因、前記業種要因、前記テーマ要因のいずれでもない場合、対象銘柄の騰落要因はその個別銘柄特有要因と判定するように構成され
    また、この情報提供システムでは、
    記事データを蓄積記憶する記事記憶手段と、
    前記市場、業種又はテーマの少なくとも一方、及び銘柄ごとに、対応する一以上の関連語句を記憶する要因:語句記憶手段と、
    判定された前記要因に対応する語句を前記要因:語句記憶手段から読み出し、その語句を含む記事を前記記事記憶手段からキーワード検索により読み出し前記クライアントシステムへ提供する手段と、
    を前記コンピュータ又は電子回路が実現する
    ことを特徴とする情報提供システム。
  2. 前記要因判定手段は、
    対象銘柄と同じ市場の各銘柄について前記値動き記憶手段から読み出す時系列データに基づいて騰落率を計算することにより、
    前記対象銘柄に対し、同じ市場で同方向に所定値以上騰落した銘柄が第1の割合以上なら前記変動の要因は市場要因と判定し、
    前記要因が市場要因でない場合、前記グループ記憶手段を参照して前記対象銘柄と同じ前記業種に属する各銘柄を特定し、これら各銘柄のうち対象銘柄と同方向に所定値以上騰落した銘柄が、その業種に対応付けられた第2の割合以上なら前記変動の要因は業種要因と判定し、
    前記要因が業種要因でもない場合、前記グループ記憶手段を参照して前記対象銘柄と同じ前記テーマに属する各銘柄を特定し、これら各銘柄のうち対象銘柄と同方向に所定値以上騰落した銘柄が、そのテーマに対応付けられた第3の割合以上なら前記変動の要因はテーマ要因と判定し、
    前記変動の要因が前記テーマ要因でもない場合、前記変動の要因はその個別銘柄特有要因と判定する
    ように構成され
    また、この情報提供システムでは、
    記事データを蓄積記憶する記事記憶手段と、
    前記市場、業種又はテーマの少なくとも一方、及び銘柄ごとに、対応する一以上の関連語句を記憶する要因:語句記憶手段と、
    判定された前記要因に対応する語句を前記要因:語句記憶手段から読み出し、その語句を含む記事を前記記事記憶手段からキーワード検索により読み出し前記クライアントシステムへ提供する手段と、
    を前記コンピュータ又は電子回路が実現する
    ことを特徴とする請求項1記載の情報提供システム。
  3. 企業名又はその略称若しくは存在する銘柄コードの一覧データを用い、
    (1)前記要因:語句記憶手段からいずれかのテーマと、そのテーマに対応する語句とを取り出し、(2)取り出した前記語句を含む各記事を前記記事記憶手段から検索抽出し、(3)検索抽出された前記各記事から前記一覧データ中の企業名又はその略称若しくは銘柄コードをキーワード検索することにより、所定割合以上の各記事に含まれる銘柄を選定し、(4)選定した銘柄を前記テーマに対応して前記グループ記憶手段に追加登録する手段と、
    を前記コンピュータ又は電子回路が実現することを特徴とする請求項1又は2記載の情報提供システム。
  4. 前記テーマごとに、一以上のどの関連指標に対応するかを予め記憶する要因:指標記憶手段と、
    前記関連指標ごとに、一以上の関連語句を記憶する指標:語句記憶手段と、
    外部から前記各関連指標の時系列値を受信する手段と、
    受信した前記指標ごとの日次又は四半期のデータを前記時系列値として記憶する時系列値記憶手段と、
    対象銘柄の騰落要因がいずれかの前記テーマと判定された場合、そのテーマに対応する関連指標がどれかを前記要因:指標記憶手段を参照して判定し、判定した関連指標の時系列値を前記時系列値記憶手段から読み出し、読み出した時系列値から前日比又は前期比を計算しこの前日比又は前期比が所定値以上かどうかを判定する手段と、
    前記変化率又は変化幅が所定値以上と判定した場合、その指標に対応する語句を前記指標:語句記憶手段を参照することで読み出し、読み出された語句を用いて、前記記事記憶手段から記事をキーワード検索しヒットした記事を読み出し前記クライアントシステムへ提供する手段と、
    を前記コンピュータ又は電子回路が実現することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の情報提供システム。
  5. 前記対象銘柄と同じ業種又はテーマのグループに属する各銘柄を、前記グループ記憶手段を参照して特定し、それら各銘柄の時系列値を前記値動き記憶手段から読み出しその平均によりグループの業種騰落率実績値又はテーマ騰落率実績値を計算し、
    前記値動き記憶手段から、計算済指標値又は個別銘柄の時系列値を読み出して市場騰落率実績値を取得又は計算し、
    前記対象銘柄を含む各銘柄ごとに、前記業種騰落率実績値又はテーマ騰落率実績値から前記市場騰落率実績値を減じて業種要因分騰落率又はテーマ要因分騰落率を計算する
    騰落率分解手段を前記コンピュータ又は電子回路が実現し、
    前記要因判定部は、前記各業種要因分騰落率又はテーマ要因分騰落率について、対象銘柄と同方向で所定以上騰落した銘柄が所定割合以上か否かを判断して前記業種連動又はテーマ連動の有無を判定するように構成されたことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の情報提供システム。
  6. 前記騰落率分解手段は、個別銘柄の時系列値を前記値動き記憶手段から読み出して個別騰落率実績値を計算し、その個別騰落率実績値から該当する前記業種要因分騰落率及び前記テーマ要因分騰落率を減じて個別要因分騰落率を計算するように構成され、
    前記情報提供手段は、計算された前記個別要因分騰落率、前記業種要因分騰落率、前記テーマ要因分騰落率及び前記市場騰落率実績値の少なくとも二つ以上を重ね表示したグラフを前記クライアントシステムへ提供することを特徴とする請求項5記載の情報提供システム。
  7. 通信ネットワーク経由で通信対象となる顧客のクライアントシステムに対し、取引対象となる各銘柄の相場変動要因を判定し通知する情報提供方法において、コンピュータ又は電子回路が、
    業種又はテーマの少なくとも一方に対応してグループ分けされた各銘柄を所定のグループ記憶手段に記憶しておき、
    前記クライアントシステムから前記通信ネットワーク経由で対象銘柄の指定を受け付け、
    取引対象の値動きの時系列データを外部から受信し所定の値動き記憶手段に現在値と前日終値とを含めて記憶させ、
    前記対象銘柄について、前記値動き記憶手段に記憶された前記現在値と前記前日終値とを随時比較することにより所定値以上の変動を検出し、
    検出した前記変動の要因を判定する要因判定処理を行い、
    判定された前記要因を前記クライアントシステムへ通知し、
    前記要因判定処理は、対象銘柄と同じ市場の各銘柄について前記値動き記憶手段から時系列データを読み出して騰落率を計算することにより、
    前記対象銘柄に対し、同じ市場で同方向に所定値以上騰落した銘柄が第1の割合以上となった事象である市場連動の存否を判断し、市場連動が存在すれば前記変動の要因は市場要因と判定し、
    前記要因が市場要因でない場合、前記グループ記憶手段を参照して前記対象銘柄と同じ前記業種又はテーマのグループに属する各銘柄を特定し、これら各銘柄のうち対象銘柄と同方向に所定値以上騰落した銘柄が、その業種又はテーマに対応付けられた所定割合以上となった事象である業種連動又はテーマ連動の存否を判断し、業種連動又はテーマ連動が存在すれば前記変動の要因は業種要因又はテーマ要因と判定し、
    前記変動の要因が前記市場要因、前記業種要因、前記テーマ要因のいずれでもない場合、対象銘柄の騰落要因はその個別銘柄特有要因と判定し、
    また、この情報提供方法では、
    前記コンピュータ又は電子回路が、
    記事データを所定の記事記憶手段に蓄積記憶し、
    前記市場、業種又はテーマの少なくとも一方、及び銘柄ごとに、対応する一以上の関連語句を所定の要因:語句記憶手段に記憶し、
    判定された前記要因に対応する語句を前記要因:語句記憶手段から読み出し、その語句を含む記事を前記記事記憶手段からキーワード検索により読み出し前記クライアントシステムへ提供する
    ことを特徴とする情報提供方法。
  8. 前記要因判定処理は、
    対象銘柄と同じ市場の各銘柄について前記値動き記憶手段から時系列データを読み出して騰落率を計算することにより、
    前記対象銘柄に対し、同じ市場で同方向に所定値以上騰落した銘柄が第1の割合以上な
    ら前記変動の要因は市場要因と判定し、
    前記要因が市場要因でない場合、前記グループ記憶手段を参照して前記対象銘柄と同じ前記業種に属する各銘柄を特定し、これら各銘柄のうち対象銘柄と同方向に所定値以上騰落した銘柄が第2の割合以上なら前記変動の要因は業種要因と判定し、
    前記要因が業種要因でもない場合、前記グループ記憶手段を参照して前記対象銘柄と同じ前記テーマに属する各銘柄を特定し、これら各銘柄のうち対象銘柄と同方向に所定値以上騰落した銘柄が第3の割合以上なら前記変動の要因はテーマ要因と判定し、
    前記変動の要因が前記テーマ要因でもない場合、前記変動の要因はその個別銘柄特有要因と判定し、
    また、この情報提供方法では、
    前記コンピュータ又は電子回路が、
    記事データを所定の記事記憶手段に蓄積記憶し、
    前記市場、業種又はテーマの少なくとも一方、及び銘柄ごとに、対応する一以上の関連語句を所定の要因:語句記憶手段に記憶し、
    判定された前記要因に対応する語句を前記要因:語句記憶手段から読み出し、その語句を含む記事を前記記事記憶手段からキーワード検索により読み出し前記クライアントシステムへ提供する
    ことを特徴とする請求項7記載の情報提供方法。
  9. 前記コンピュータ又は電子回路は、
    企業名又はその略称若しくは存在する銘柄コードの一覧データを用い、
    (1)前記要因:語句記憶手段からいずれかのテーマと、そのテーマに対応する語句とを取り出し、(2)取り出した前記語句を含む各記事を前記記事記憶手段から検索抽出し、(3)検索抽出された前記各記事から前記一覧データ中の企業名又はその略称若しくは銘柄コードをキーワード検索することにより、所定割合以上の各記事に含まれる銘柄を選定し、(4)選定した銘柄を前記テーマに対応して前記グループ記憶手段に追加登録する
    ことを特徴とする請求項7又は8記載の情報提供方法。
  10. 前記コンピュータ又は電子回路は、
    前記テーマごとに、一以上のどの関連指標に対応するかを予め所定の要因:指標記憶手段に記憶し、
    前記関連指標ごとに、一以上の関連語句を所定の指標:語句記憶手段に記憶し、
    外部から前記各関連指標ごとの日次又は四半期のデータを前記時系列値として受信し、所定の時系列値記憶手段に記憶させ、
    対象銘柄の騰落要因がいずれかの前記テーマと判定した場合、そのテーマに対応する関連指標がどれかを前記要因:指標記憶手段を参照して判定し、判定した関連指標の時系列値を前記時系列値記憶手段から読み出し、読み出した時系列値から前日比又は前期比を計算しこの前日比又は前期比が所定値以上かどうかを判定し、
    前記変化率又は変化幅が所定値以上と判定した場合、その指標に対応する語句を前記指標:語句記憶手段を参照することで読み出し、読み出された語句を用いて、前記記事記憶手段から記事をキーワード検索しヒットした記事を読み出し前記クライアントシステムへ提供する手段と、
    を前記コンピュータ又は電子回路が実現することを特徴とする請求項7から9のいずれか一項に記載の情報提供方法。
  11. 前記対象銘柄と同じ業種又はテーマのグループに属する各銘柄を、前記グループ記憶手段を参照して特定し、それら各銘柄の時系列値を前記値動き記憶手段から読み出しその平均によりグループの業種騰落率実績値又はテーマ騰落率実績値を計算し、
    前記値動き記憶手段から、計算済指標値又は個別銘柄の時系列値を読み出して市場騰落率実績値を取得又は計算し、
    前記対象銘柄を含む各銘柄ごとに、前記業種騰落率実績値又はテーマ騰落率実績値から前記市場騰落率実績値を減じて業種要因分騰落率又はテーマ要因分騰落率を計算する
    騰落率分解処理を前記コンピュータ又は電子回路が実行し、
    前記要因判定処理は、前記各業種要因分騰落率又はテーマ要因分騰落率について、対象銘柄と同方向で所定以上騰落した銘柄が所定割合以上か否かを判断して前記業種連動又はテーマ連動の有無を判定することを特徴とする請求項7から10のいずれか一項に記載の情報提供方法。
  12. 前記騰落率分解処理は、個別銘柄の時系列値を前記値動き記憶手段から読み出して個別騰落率実績値を計算し、その個別騰落率実績値から該当する前記業種要因分騰落率及び前記テーマ要因分騰落率を減じて個別要因分騰落率を計算し、
    前記情報提供処理は、計算された前記個別要因分騰落率、前記業種要因分騰落率、前記テーマ要因分騰落率及び前記市場騰落率実績値の少なくとも二つ以上を重ね表示したグラフを前記クライアントシステムへ提供することを特徴とする請求項11記載の情報提供方法。
  13. コンピュータを制御することにより、通信ネットワーク経由で通信対象となる顧客のクライアントシステムに対し、取引対象となる各銘柄の相場変動要因を判定し通知する情報提供プログラムにおいて、そのプログラムは前記コンピュータに、
    業種又はテーマの少なくとも一方に対応してグループ分けされた各銘柄を所定のグループ記憶手段に記憶させておき、
    前記クライアントシステムから前記通信ネットワーク経由で対象銘柄の指定を受け付けさせ、
    取引対象の値動きの時系列データを外部から受信させて所定の値動き記憶手段に現在値と前日終値とを含めて記憶させ、
    前記対象銘柄について、前記値動き記憶手段に記憶された前記現在値と前記前日終値とを随時比較することにより所定値以上の変動を検出させ、
    検出した前記変動の要因を判定する要因判定処理を行わせ、
    判定された前記要因を前記クライアントシステムへ通知させ、
    前記要因判定処理は、対象銘柄と同じ市場の各銘柄について前記値動き記憶手段から時系列データを読み出して騰落率を計算することにより、
    前記対象銘柄に対し、同じ市場で同方向に所定値以上騰落した銘柄が第1の割合以上となった事象である市場連動の存否を判断し、市場連動が存在すれば前記変動の要因は市場要因と判定し、
    前記要因が市場要因でない場合、前記グループ記憶手段を参照して前記対象銘柄と同じ前記業種又はテーマのグループに属する各銘柄を特定し、これら各銘柄のうち対象銘柄と同方向に所定値以上騰落した銘柄が、その業種又はテーマに対応付けられた所定割合以上となった事象である業種連動又はテーマ連動の存否を判断し、業種連動又はテーマ連動が存在すれば前記変動の要因は業種要因又はテーマ要因と判定し、
    前記変動の要因が前記市場要因、前記業種要因、前記テーマ要因のいずれでもない場合、対象銘柄の騰落要因はその個別銘柄特有要因と判定し、
    また、この情報提供プログラムでは、
    前記プログラムは前記コンピュータに、
    記事データを所定の記事記憶手段に蓄積記憶させ、
    前記市場、業種又はテーマの少なくとも一方、及び銘柄ごとに、対応する一以上の関連語句を所定の要因:語句記憶手段に記憶させ、
    判定された前記要因に対応する語句を前記要因:語句記憶手段から読み出させ、その語句を含む記事を前記記事記憶手段からキーワード検索により読み出させ前記クライアントシステムへ提供させる
    ことを特徴とする情報提供プログラム。
  14. 前記要因判定処理は、
    対象銘柄と同じ市場の各銘柄について前記値動き記憶手段から時系列データを読み出して騰落率を計算することにより、
    前記対象銘柄に対し、同じ市場で同方向に所定値以上騰落した銘柄が第1の割合以上なら前記変動の要因は市場要因と判定し、
    前記要因が市場要因でない場合、前記グループ記憶手段を参照して前記対象銘柄と同じ前記業種に属する各銘柄を特定し、これら各銘柄のうち対象銘柄と同方向に所定値以上騰落した銘柄が第2の割合以上なら前記変動の要因は業種要因と判定し、
    前記要因が業種要因でもない場合、前記グループ記憶手段を参照して前記対象銘柄と同じ前記テーマに属する各銘柄を特定し、これら各銘柄のうち対象銘柄と同方向に所定値以上騰落した銘柄が第3の割合以上なら前記変動の要因はテーマ要因と判定し、
    前記変動の要因が前記テーマ要因でもない場合、前記変動の要因はその個別銘柄特有要因と判定し、
    また、この情報提供プログラムでは、
    前記プログラムは前記コンピュータに、
    記事データを所定の記事記憶手段に蓄積記憶させ、
    前記市場、業種又はテーマの少なくとも一方、及び銘柄ごとに、対応する一以上の関連語句を所定の要因:語句記憶手段に記憶させ、
    判定された前記要因に対応する語句を前記要因:語句記憶手段から読み出させ、その語句を含む記事を前記記事記憶手段からキーワード検索により読み出させ前記クライアントシステムへ提供させる
    ことを特徴とする請求項13記載の情報提供プログラム。
  15. 前記プログラムは前記コンピュータに、
    企業名又はその略称若しくは存在する銘柄コードの一覧データを用い、
    (1)前記要因:語句記憶手段からいずれかのテーマと、そのテーマに対応する語句とを取り出させ、(2)取り出した前記語句を含む各記事を前記記事記憶手段から検索抽出させ、(3)検索抽出された前記各記事から前記一覧データ中の企業名又はその略称若しくは銘柄コードをキーワード検索することにより、所定割合以上の各記事に含まれる銘柄を選定させ、(4)選定した銘柄を前記テーマに対応して前記グループ記憶手段に追加登録させる
    ことを特徴とする請求項13又は14記載の情報提供プログラム。
  16. 前記プログラムは前記コンピュータに、
    前記テーマごとに、一以上のどの関連指標に対応するかを予め所定の要因:指標記憶手段に記憶させ、
    前記関連指標ごとに、一以上の関連語句を所定の指標:語句記憶手段に記憶させ、
    外部から前記各関連指標ごとの日次又は四半期のデータを前記時系列値として受信させて所定の時系列値記憶手段に記憶させ、
    対象銘柄の騰落要因がいずれかの前記テーマと判定した場合、そのテーマに対応する関連指標がどれかを前記要因:指標記憶手段を参照して判定させ、判定した関連指標の時系列値を前記時系列値記憶手段から読み出させ、読み出した時系列値から前日比又は前期比を計算しこの前日比又は前期比が所定値以上かどうかを判定させ、
    前記変化率又は変化幅が所定値以上と判定した場合、その指標に対応する語句を前記指標:語句記憶手段を参照することで読み出させ、読み出された語句を用いて、前記記事記憶手段から記事をキーワード検索させヒットした記事を読み出させ前記クライアントシステムへ提供させる
    ことを特徴とする請求項13から15のいずれか一項に記載の情報提供プログラム。
  17. 前記プログラムは前記コンピュータに、
    前記対象銘柄と同じ業種又はテーマのグループに属する各銘柄を、前記グループ記憶手段を参照して特定し、それら各銘柄の時系列値を前記値動き記憶手段から読み出しその平均によりグループの業種騰落率実績値又はテーマ騰落率実績値を計算し、
    前記値動き記憶手段から、計算済指標値又は個別銘柄の時系列値を読み出して市場騰落率実績値を取得又は計算し、
    前記対象銘柄を含む各銘柄ごとに、前記業種騰落率実績値又はテーマ騰落率実績値から前記市場騰落率実績値を減じて業種要因分騰落率又はテーマ要因分騰落率を計算する、
    騰落率分解処理を行わせ、
    前記要因判定処理において、前記各業種要因分騰落率又はテーマ要因分騰落率について、対象銘柄と同方向で所定以上騰落した銘柄が所定割合以上か否かを判断させて前記業種連動又はテーマ連動の有無を判定させることを特徴とする請求項13から16のいずれか一項に記載の情報提供プログラム。
  18. 前記騰落率分解処理は、個別銘柄の時系列値を前記値動き記憶手段から読み出して個別騰落率実績値を計算し、その個別騰落率実績値から該当する前記業種要因分騰落率及び前記テーマ要因分騰落率を減じて個別要因分騰落率を計算し、
    前記情報提供処理は、計算された前記個別要因分騰落率、前記業種要因分騰落率、前記テーマ要因分騰落率及び前記市場騰落率実績値の少なくとも二つ以上を重ね表示したグラフを前記クライアントシステムへ提供することを特徴とする請求項17記載の情報提供プログラム。
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