JP3807411B2 - 昇降収納装置 - Google Patents

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Description

本発明は、天袋のような高所に配設される外箱内に収納した収納体を昇降するための昇降収納装置に関し、詳しくは収納体を前下方に引き下ろす際の抵抗となるバネ力を調整するための技術に関するものである。
従来の昇降収納装置として、前面に開口した外箱内に収納体が収納され、収納体を外箱内から前下方に引き下ろし自在とするリンク機構を備えており、リンク機構は、一端部が外箱の側面部に回動自在に軸支されると共に他端部が収納体の側面部に回動自在に軸支される前リンクと後リンクとよりなる平行リンクで構成され、前リンク又は後リンクの下端部に取り付けた軸の少なくとも一方に、収納体を前下方に回動して引き下ろす際に抵抗となるバネ手段が設けられたものが知られている(例えば、特許文献1、2参照)
特開平07−148029号公報 特開2000−217647号公報
ところで、収納体の大きさ(例えば自重が900g、750g、600g等)は様々であり、渦巻きバネを使用する際には収納体の自重に合ったバネ力のものを使用する必要がある。つまり、上記渦巻きバネ等は外箱内の収納体を前下方に回動して引き下ろす際に収納体に対し抵抗力を作用するものであるが、例えば大型の収納体の場合は自重が重く、そのうえ収納量も多くて重荷重となり、このような重荷重の収納体に対してバネ力が弱い場合は、収納体を引き下ろす際の荷重をバネ力で支えきれなくなって収納体が勢い良く下降して衝撃が加わってしまうことがあり、また収納体を外箱内に収納する際にはバネ力が弱すぎて収納動作が困難になるという問題がある。これとは逆に、例えば小型の収納体の場合は自重が軽くしかも収納量も小さくて軽荷重となり、このような軽荷重の収納体に対してバネ力が強い場合は、収納体を引き下ろす際の抵抗が大きくなりすぎて収納体の引き下ろし動作が困難となり、また収納体を最も引き下ろした後でバネ力で勝手に上昇してしまうことがあり、さらに収納体を外箱内に収納する際にバネ力が強すぎて収納体が勢い良く上昇して衝撃が加わってしまうという問題がある。
そこで、従来では収納体の自重に応じた最適なバネ力の渦巻きバネを選択して使用しているが、この場合、使用するバネの種類を統一させることができず、バネの種類が増えて部品コストの向上と部品管理の困難化とを招き、そのうえ組み立て時にバネの選択ミスが生じないように細心の注意を払う必要があるなど、組み立て性に劣るという問題があった。
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、収納体を引き下ろす際の抵抗として用いられるバネの種類の統一化を図りながら、収納体の荷重に合ったバネ力の切り替えが可能となり、これにより荷重の異なる収納体の昇降動作を楽に行えるようになると共に、部品コストの低減と部品管理の容易化を図ることができ、さらに組み立て性の向上を図ることができる昇降収納装置を提供するにある。
請求項1に記載の発明は、前面に開口した外箱内に収納体が収納され、収納体を外箱内から前下方に引き下ろし自在とするリンク機構を備えており、リンク機構は、一端部が外箱の側面部に回動自在に軸支されると共に他端部が収納体の側面部に回動自在に軸支される前リンクと後リンクとよりなる平行リンクで構成され、前リンク又は後リンクの下端部に取り付けた軸の少なくとも一方に、収納体を前下方に回動して引き下ろす際に抵抗となるバネ手段が設けられてなる昇降収納装置であって、バネ手段を渦巻きバネで構成し、該渦巻きバネをその内側端部を前記前リンク又は後リンクの軸の先端部に設けた割り溝部に係止させて該軸に固定して成る。
請求項に記載の発明は、上記の昇降収納装置において、渦巻きバネの外側端部を屈曲して屈曲部を形成すると共に、バネ手段に一端に係合凸部を有する回動アームを係合凸部が渦巻きバネの屈曲部に係合する位置と係合しない位置とに回動してバネ力を切り替えるバネ力切り替え手段を設えて成る。
請求項1に記載の発明によれば、前リンク又は後リンクに取り付けられる軸の割り溝部の角度を異ならせるという簡単な構造で、前リンク又は後リンクの回動初期においてバネ手段の空走角度を異ならせることができるので、構造が複雑とならず、部品コストの低減化、部品管理の容易化及び組み立て性の向上を図ることができる。
請求項に記載の発明によれば、更に、バネ力切替手段でバネ手段をバネ力を付加する状態と付加しない状態とに切り替えることができる。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
本例の昇降収納装置1は、図1、図2に示すように、前面が開口した外箱2と、外箱2内に収納される収納体6と、収納体6を外箱2に対して回転自在に軸支して収納体6を前下方に引き下ろし自在とする左右2つのリンク機構5と、収納体6を外箱2から前下方に回動して引き下ろす際に抵抗となる左右のバネ手段13(図7)と、各バネ手段13のバネ力を多段階に切り替えるための左右のバネ力切り替え手段14とで主体が構成されている。このバネ力切り替え手段14は、バネ手段13を例えば図2に示す大型の収納体6と図3に示す中型の収納体6´と図4に示す小型の収納体6´´のそれぞれの荷重に合ったバネ力に切り替えるものである。
先ず、外箱2は天袋のようなもので、壁の上部や天井の下面部のような部屋の高所に取り付けられるものである。外箱2は前面が開口しており、収納体6をリンク機構5を介して回動することで、図5に示すように、外箱2内から前下方に引き下ろし自在となっている。
収納体6は、図6に示すように、対向する左右の側板21間に、底部及び背部を有する板体22を架設して取り付けたもので、前方と上方とが開口している。収納体6の両側板21の外面上部には、図1に示すように、前リンク7及び後リンク8の各上端部に取り付けた軸支板23が固着されている。一方、外箱2の側面部2aの内面下部には取付基板24が取り付けられている。取付基板24の内面にはリンク機構5及び軸支ブロック17が取り付けられる機構カバー25が固着されており、この取付基板24が機構カバー25と外箱2の側面部2aとの間に介在されて、収納体6を外箱2内に組み込む際に、収納体6が外箱2の側面部2aの内面に当たって傷が付くのを防止する働きをする。
上記リンク機構5は、図2に示すように、収納体6の左右両側に配置されている。各リンク機構5は、図1に示すように、前リンク7と後リンク8とよりなる平行リンクにより構成してある。前リンク7及び後リンク8の各上端部7a,8aは軸支板23に回転自在に軸支されており、この軸支板23は収納体6の側板21に対して固定されている。また、前リンク7及び後リンク8の下端部7b,8bに取り付けられた各軸9,10は、軸支ブロック17に回転自在に軸支されている。本例の軸支ブロック17は外箱2の側面部2aの内面にねじ具で固定された機構カバー25に取り付けられている。また、前リンク7の下端部7bに取り付けられた軸9には、渦巻きバネ等のダンパー装置は設けられておらず、軸支ブロック17に対してフリーな状態で軸支されている。これにより前リンク7の下端部7bの枢支部9aによって扉(図示せず)の下側の蝶番4の取り付け位置が圧迫されることがなくなり、これにより下側の蝶番4の取り付け位置の統一化及び外箱2の寸法形状の統一化が図られている。
次に、収納体6を引き下ろす際の抵抗となるバネ手段13は、図7に示すように、収納体6の左右両側にそれぞれ設けられている。図7に示す例では、左右のバネ手段13は、それぞれ、バネ力を常時付加する渦巻きバネからなる定常バネ11と、バネ力切り替え手段14にてバネ力を付加する状態と付加しない状態とに切り替えられる渦巻きバネからなる切替バネ15とからなる。つまり、左側の後リンク8の下端部8bの軸10に2つ1組の定常バネ11と切替バネ15とが設けられ、この左側の切替バネ15が左側のバネ力切り替え手段14にて切り替えられるようになっている。また、右側の後リンク8の下端部8bの軸10に2つ1組の定常バネ11と切替バネ15とが設けられ、この右側の切替バネ15が右側のバネ力切り替え手段14にて切り替えられるようになっている。
ここでは、軸支ブロック17内における後リンク8の軸10上に定常バネ11と切替バネ15とが並べて配置されている。定常バネ11の一端11aは軸支ブロック17内に設けたバネ係止部28(図1)に係止されており、他端部は後リンク8の軸10に固定されており、後リンク8の軸10に常時バネ力を付加している。これとは異なり、切替バネ15の一端15aは後リンク8の軸10の先端部に設けた割り溝部30(図1)に係止され、他端部がバネ力切り替え手段14にてバネ力を付加する状態と付加しない状態とに切り替えられるようになっている。なお図7中の18は前リンク7の軸9の軸受部、19は後リンク8の軸10の軸受部、99は後リンク8の軸10に係止されるワッシャーである。
なお、本例では、図1に示すように、後リンク8にはダンパー装置12が取り付けれている。ここでは、ガススプリング21の一端が後リンク8の延長部8cに回転自在に取り付けられ、他端が機構カバー25に回転自在に取り付けられている。
次に、バネ力切り替え手段14について説明する。バネ力切り替え手段14は、図1に示すように、切替バネ15をバネ力を付加する状態と付加しない状態とに切り替えるためのもので、外箱2の外側に配置された操作部16と、操作部16により回動する回動アーム32と、回動アーム32の上端部32aに設けられて切替バネ15の他端15bに着脱自在に係合する係合凸部51と、回動アーム32の下端部32bに設けられたフック部31と、このフック部31に着脱自在に係止されるラッチ機構33とを備えている。
上記操作部16は、軸支ブロック17の外部に配置された押しボタン34にロッド35が取り付けられて構成され、ロッド35が軸支ブロック17の孔部にスライド自在に挿通されていると共に、ロッド35に装着した復帰バネ36によって押しボタン34は常に手前に向かってバネ付勢されている。
上記回動アーム32は、図8に示すように、軸支ブロック17に取り付けた回動軸38を中心に回転自在とされていると共に、回動軸38に設けたねじりバネ39のバネ力によって回動アーム32の下端部32bがロッド35の先端に向かって常にバネ付勢されている。回動アーム32の下端部32bは操作部1634のロッド35に押されることで、図9の実線で示すようにラッチ機構33に近づく方向に回転し、回動アーム32の下端部32bの背面に設けたフック部31がラッチ部37に着脱自在に係止するようになっている。
上記フック部31とラッチ部37の一例を図10に示す。回動アーム32に設けられるフック部31は、図10(a)に示すように、筒形ケース40内にスライド自在に収納されたスライダー41の前端面に薄肉状のヒンジ部42を介して一体に設けられている。スライダー41は筒形ケース40内に設けた圧縮コイルバネ43によって筒形ケース40の前面の開口部44から突出する方向に向かって常にバネ付勢されている。本例では、スライダー41とヒンジ部42と逆U字状のラッチ部37とが樹脂成形により一体成形されており、且つ、自然状態では図10(a)に示すように、ラッチ部37の上面壁37aがスライダー41の上面部に対して傾いた状態となるように成形されている。ここでは、操作部1634を押し込んでロッド35の先端が回動アーム32の下端部32bをラッチ部37側に矢印ハで示す方向に押したときに、回動アーム32のフック部31が図10(a)の矢印ニで示す方向に進入して略下向きの姿勢にあるラッチ部37内に入り込んで後面壁37bに当たり、これにより図10(a)の破線ロで示すように、ヒンジ部42が撓んでラッチ部37の上面壁37aがスライダー41の上面部41aと略平行となり、この状態でスライダー41が後方イに移動しはじめて、トーションバネ45によりスライダー41を後方位置で保持した状態(図10(b)の状態)とその保持を解除してスライダー41を前方に戻した状態(図10(a)の状態)とに切り替えることができるようになっている。これらトーションバネ45とラッチ部37とスライダー41等によってラッチ機構33が構成されている。
本例では、筒形ケース40内のスライダー41の側面にハート形カム溝47が設けられており、筒形ケース40の後壁面に取り付けられたトーションバネ45の先端に設けられた移動体46がハート形カム溝47内に挿入されている。本例のハート形カム溝47は、後側の係止溝部48と後側のガイド溝部50aと前側の係止溝部49と前側のガイド溝部50とが連続形成されており、ガイド溝部50,50aによってハート形カム溝47はその両面で異形状となっている。前後のガイド溝部50,50aはトーションバネ45の移動体46をハート形カム溝47内に沿って一方向(本例では時計回り方向)に回転させるためのものであり、図10(a)のように移動体46が後側の係止溝部48に係止している状態(スライダー41が前進位置)から、前記フック部31にてスライダー41が前方から押されると、移動体46は後側のガイド溝部50a内に入り込み、更に図10(b)の矢印方向に向かってガイド溝部50aから前側の係止溝部48へと移動する。このとき圧縮コイルバネ43のバネ力によって移動体46は前側の係止溝部48に係止した状態で保持され、スライダー41は前方に突出した位置で保持される。その後、再度スライダー41が押されると、移動体46は図10(c)のように前側のガイド溝部50内に入り込み、さらにこのガイド溝部50から後側の係止溝部49へと移動して、図10(a)の位置に戻る。このとき圧縮コイルバネ43のバネ力によって移動体46は後側の係止溝部49に係止した状態で保持され、スライダー41は後退位置で保持される。ここで、スライダー41が後方位置で係止されているときには、前記のようにラッチ部37がスライダー41の上面部41aと平行に保持されるため、ラッチ部37に対して回動アーム32の下端部32bに設けたフック部31が係止された状態となり、スライダー41が前方に突出した位置に保持されているときには、前記のようにラッチ部37がスライダー41の上面部41aに対して傾き、ラッチ部37とフック部31との係止が解除されるものである。
また、上記ラッチ部37は、図9に示すように、四角板状のラッチ取り付け板に取り付けられている。ラッチ取り付け板85の中央側には、図1のイ−イ線断面図である図11に示すように、回動アーム32のフック部31が挿入できる開口部86が形成されており、この開口部86からフック部31が挿入されてラッチ部37に着脱自在に係止できる構造となっている。ラッチ取り付け板85の一辺aには凸字の係止段部85aが突設されており、この係止段部85aが軸支ブロック17の裏板87に形成された開口孔87aに嵌め込まれていると共に、ラッチ取り付け板85の上記一辺aを除く他の2辺b,cは、軸支ブロック17の内面に取り付けたラッチ取り付け部98のL形の2壁面97に沿って設けられた凹所97a,97b内にそれぞれ嵌め込まれている。これにより、ラッチ取り付け板85をネジ等の固着具を用いることなく、軸支ブロック17の内側に嵌め込み式で容易に取り付けることができ、組み立て性の向上が図られている。
一方、回動アーム32の上端部32aには、図1に示すように、片面がテーパー面51aとなった係合凸部51が設けられており、この係合凸部51が切替バネ15の他端15bに屈曲形成されているく字状屈曲部52に着脱自在に係合できるようになっている。ここでは、係合凸部51がく字状屈曲部52に対して押し付けられたとき(回動アーム32の下端のフック部31がラッチ部37から外れたとき)には、テーパー面51aがく字状屈曲部52を上方に押し広げることで、係合凸部51がく字状屈曲部52内にはまり込み、従って、切替バネ15のバネ力が作用した状態となり、一方、係合凸部51がく字状屈曲部52から離れる方向に回動したとき(フック部31がラッチ部37に係止されたとき)には、係合凸部51はく字状屈曲部52を上方に押し広げながらく字状屈曲部52から離脱し、これにより切替バネ15はフリーな状態となり、切替バネ15のバネ力が作用しない状態となるように構成されている。
さらに、上記バネ力切り替え手段14は、1種類の切替バネ15を用いて多段階のバネ力を得る構造となっており、その一例を図12〜図17に示す。図12〜図14は、後リンク8の下端部8bに取り付けられる軸10に対する定常バネ11の取り付け角度を変えることで、後リンク8の回動初期において切替バネ15のバネ力が作用しない空走部分を設けて、バネ力の切り替えを行うようにしたものである。ここで、後リンク8の下端部8bに取り付けられる軸10に対する定常バネ11の取り付け角度を変える方法として、後リンク8の下端部8bに割り溝部30付きの軸10を取り付ける際に、軸10の取り付け角度を変える方法を採用しており、このように角度の異なる割り溝部30に定常バネ11の一端11aを係止させることで、定常バネ11の他端11bの角度(後リンク8の回動初期における角度)を異ならせるようにしている。
ここで、図12は第1の重荷重モードM1を示し、図13は第2の重荷重モードM2を示し、図14は第3の重荷重モードM3を示し、図15〜図17は上記第1〜第3の重荷重モードM1,M2,M3にそれぞれ対応する軽荷重モードNを示している。以下、順に説明する。なお、重荷重モードM1,M2,M3とは操作部16がオン状態の場合をいい、軽荷重モードNとは操作部16がオフ状態の場合をいう。
先ず図12に示す第1の重荷重モードM1は、操作部16のオン状態で、後リンク8の回動初期から切替バネ15の他端15bが回動アーム32の係合凸部51に係合できるように、後リンク8の軸10の割り溝部30の角度が設定されている。ここでは、後リンク8の回動初期における定常バネ11の他端11bと切替バネ15の他端15bとの位相差θ1が例えば35°となるように、割り溝部30の角度θ1aが設定されている。これにより、後リンク8の回動初期から定常バネ11と切替バネ15の両方のバネ力が作用するので、結果として収納体6には最も強いバネ力が作用することとなる。
次に、図13に示す第2の重荷重モードM2では、操作部16のオン状態で、後リンク8の回動初期において切替バネ15が45°の角度範囲で空走するように、後リンク8の軸10に対する切替バネ15の取り付け角度が設定されている。ここでは、後リンク8の回動初期における定常バネ11の他端11bと切替バネ15の他端15bとの位相差θ2が例えば45°となるように割り溝部30の角度θ2a(例えば10°)が設定されている。これにより、収納体6が回動しはじめてから45°までは切替バネ15のバネ力は作用せず、45°の角度以降で切替バネ15のバネ力が作用するようになる。
さらに図14に示す第3の重荷重モードM3は、操作部16のオン状態で、後リンク8の回動初期には切替バネ15が50°の角度範囲で空走するように、後リンク8の軸10に対する切替バネ15の取り付け角度が設定されている。ここでは、後リンク8の回動初期における定常バネ11の他端11bと切替バネ15の他端15bとの位相差θ3が例えば50°となるように割り溝部30の角度θ3a(例えば15°)が設定されている。これにより、収納体6が回動しはじめてから50°までは切替バネ15のバネ力は作用せず、50°の角度以降において切替バネ15のバネ力が作用するようになる。
ここで、上記第1〜第3の重荷重モードM1,M2,M3を比較すると、第1の重荷重モードM1(図12)では後リンク8の回動初期から定常バネ11と切替バネ15の両方のバネ力が作用するので最も強いバネ力が得られ、第2の重荷重モードM2(図13)では、切替バネ15が45°の角度θ2内で空走する分だけ最終的な切替バネ15のねじり角度が小さくなるために、第1の重荷重モードM1の次に強いバネ力が得られ、さらに第3の重荷重モードM3(図14)では、第2の重荷重モードM2よりも切替バネ15の空走角度が5°大きい分だけ、切替バネ15のねじり角度が更に小さくなって第2の重荷重モードM2の次に強いバネ力が得られる。
そして、上記第1〜第3の各重荷重モードM1,M2,M3から、操作部16をオフ状態に切り替えたときには、いずれの場合も、図15〜図17に示す軽荷重モードNに以降する。つまり図15〜図17に示すように、回動アーム32がラッチ部37に係止されて、切替バネ15の他端15bには回動アーム32の係合凸部51が係合されなくなり、例えば115°の回動範囲θ4で後リンク8の軸10が回動して収納体6が最も引き下ろした状態(図4の状態)となるまで、切替バネ15のバネ力は全く作用せず、定常バネ11のバネ力のみが作用することとなり、結果として収納体6には最も弱いバネ力が作用することとなる。なお図15〜図17中のPは収納体6の収納時の切替バネ15の他端15bの位置を示し、θ5は切替バネ15の取り付け範囲(例えば10°)を示している。
以下の表1は、操作部16によりバネ力を多段階に切り替える場合を示している。
Figure 0003807411
上記表1中の(1)は、左右の操作部16が共にオフ状態にあり、左右の切替バネ15が共に作用していない場合であり、上記(2)は、左側の操作部16のみがオン状態にあり、左側の切替バネ15のバネ力が作用している場合であり、上記(3)は右側の操作部16のみがオン状態にあり、左側の切替バネ15のバネ力が作用している場合であり、上記(4)は左右の操作部16が共にオン状態にあり、左右の切替バネ15が共に作用している場合である。なお操作部16のオン状態とは、回動アーム32をラッチ部37から外れる方向に操作したときをいい、このオン状態では回動アーム32の係合凸部51が切替バネ15の他端15bに係合して切替バネ15のバネ力が作用している状態である。一方、操作部16のオフ状態とは、回動アーム32をラッチ部37に係止させる方向に操作したときをいい、このオフ態では回動アーム32の係合凸部51が切替バネ15の他端15bから外れて切替バネ15がフリーになったときをいう。
ここで、左側の切替バネ15を上記第1〜第3の重荷重モードM1,M2,M3のうちのいずれか1つに設定し、右側の切替バネ15を左側の切替バネ15とは異なる別の1つの重荷重モードに設定することで、左側の切替バネ15のバネ力と右側の切替バネ15のバネ力とを異ならせてある。つまり、上記表1の(2)の場合(左側の切替バネ15のみが作用した状態)と(3)の場合(右側の切替バネ15のみが作用した状態)とでは、互いに異なるバネ力が作用することとなり、結果として、4段階でバネ力を切り替えることができるようになる。
従って、重荷重の収納体6の場合は最も強いバネ力(上記表1の(4))にセットすることで、この収納体6を引き下ろす際に収納体6をバネ力で十分に支えることができ、収納体6が勢い良く下降して衝撃が加わるという問題がなく、またこの収納体6を外箱2内に収納する際にも十分な引き上げ力が得られるために、収納体6の収納動作を楽に行うことができる。これとは逆に、軽荷重の収納体6の場合には、最も弱いバネ力(上記表1の(1))に切り替えることで、この収納体6を引き下ろす際の抵抗を弱めて収納体6の引き下ろし動作をスムーズにでき、また収納体6を最も引き下ろした後でバネ力で勝手に上昇してしまうという問題や、収納体6を外箱2内に収納する際に収納体6が勢い良く上昇して衝撃が加わってしまうという問題をなくすことができる。さらに上記表1の(2)、(3)、に切り替えることで、最も重い収納体6と最も軽い収納体6の中間の重量の収納体6に対応できるようになる。つまり、上記第1〜第3の重荷重モードM1,M2,M3のうちのいずれか2つの重荷重モードM1,M2,M3を選択して、左右両側のバネ力切り替え手段14として用いることで、1種類の切替バネ15でありながらバネ力を4段階で切り替えることができるようになり、これにより、使用する渦巻きバネの種類を1種類に統一でき、部品コストの一層の低減と部品管理の一層の容易化とを図ることができる上に、組み立てがより簡易なものとなる。
しかも、切替バネ15のバネ力が作用する重荷重モードM1,M2,M3を複数設けるにあたって、後リンク8の回動初期において切替バネ15の空走角度を切替バネ15ごとに異ならせたので、1種類の切替バネ15で異なるバネ力に合理的に切り替えることができるものとなる。さらに、後リンク8に取り付けられる軸10の割り溝部30の角度を異ならせるという簡単な構造で、後リンク8の回動初期において切替バネ15の空走角度を切替バネ15ごとに異ならせることができるので、構造が複雑とならず、部品コストの低減化、部品管理の容易化及び組み立て性の向上を図ることができるものである。そのうえ、左右2つの操作部16をオン・オフの2段階でそれぞれ操作するだけで、切替バネ15のバネ力を4段階で切り替えることができるようになると共に、収納体6を引き下ろす際にバネ力が弱すぎたり、或いは強すぎたりしたときには、操作部16を操作するだけで簡単にバネ力を弱から強、或いは強から弱へと段階的に切り替えることができるので、操作性及び使い勝手がきわめて良好となると共に、切替バネ15の種類を減らしながら、収納体6の荷重の変化に容易に対応できるものとなる。
本発明の一実施形態を示す側面図である。 同上の収納体が大型の場合の正面図である。 同上の収納体が中型の場合の正面図である。 同上の収納体が小型の場合の正面図である。 同上の収納体を最も引き下ろしたときの側面図である。 同上の収納体を最も引き下ろしたときの正面図である。 同上の左右のバネ手段及びバネ力切り替え手段を説明する一部省略断面図である。 同上の回動アームの取り付け状態の説明図である。 同上の回動アームの動作説明図である。 (a)〜(c)は同上のラッチ機構の動作説明図である。 図9のイ−イ線断面図である。 同上の第1の重荷重モードの説明図である。 同上の第2の重荷重モードの説明図である。 同上の第3の重荷重モードの説明図である。 同上の第1の重荷重モードから軽荷重モードへの切り替え状態の説明図である。 同上の第2の重荷重モードから軽荷重モードへの切り替え状態の説明図である。 同上の第3の重荷重モードから軽荷重モードへの切り替え状態の説明図である。
符号の説明
1 昇降収納装置
2 外箱
2a 側面部
5 リンク機構
6 収納体
6a 側面部
7 前リンク
8 後リンク
9 前リンクの軸
10 後リンクの軸
11 定常バネ
13 バネ手段
14 バネ力切り替え手段
15 切替バネ

Claims (1)

  1. 前面に開口した外箱内に収納体が収納され、収納体を外箱内から前下方に引き下ろし自在とするリンク機構を備えており、リンク機構は、一端部が外箱の側面部に回動自在に軸支されると共に他端部が収納体の側面部に回動自在に軸支される前リンクと後リンクとよりなる平行リンクで構成され、前リンク又は後リンクの下端部に取り付けた軸の少なくとも一方に、収納体を前下方に回動して引き下ろす際に抵抗となるバネ手段が設けられてなる昇降収納装置であって、バネ手段を渦巻きバネで構成し、該渦巻きバネをその内側端部を前記前リンク又は後リンクの軸の先端部に設けた割り溝部に係止させて該軸に固定し、同渦巻きバネの外側端部を屈曲して屈曲部を形成すると共に、バネ手段に一端に係合凸部を有する回動アームを係合凸部が渦巻きバネの屈曲部に係合する位置と係合しない位置とに回動してバネ力を切り替えるバネ力切り替え手段を設けたことを特徴とする昇降収納装置。
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