JP3805235B2

JP3805235B2 - Termite monitoring device

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Publication number: JP3805235B2
Application number: JP2001341641A
Authority: JP
Inventors: 義久藤井; 佳之簗瀬; 健吾鈴木
Original assignee: New Cosmos Electric Co Ltd
Current assignee: New Cosmos Electric Co Ltd
Priority date: 2001-11-07
Filing date: 2001-11-07
Publication date: 2006-08-02
Anticipated expiration: 2021-11-07
Also published as: JP2003144029A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベイト収容空間を有し、前記ベイト収容空間へのシロアリの侵入を許容する状態に地中埋設される埋設本体を設け、前記ベイト収容空間を地上側から開閉自在にする蓋部材を設けたステーションボックスを備えたシロアリ監視装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、シロアリ防除において、「可能な限り環境中に殺虫剤などの異物を放出せず、また残さない防除技術」の確立が強く求められている。特に最近、レスケミカル、ケミカルフリーな防除処理に関する研究が、アメリカ、オーストラリア、日本などで盛んに研究されている。このようなレスケミカルを達成するためには、シロアリ食害部位や被害の程度をできる限り初期の段階で探知する技術が、シロアリ被害の少ない段階でのシロアリ防除、という意味で非常に重要な役割を持つと考えられる。
つまり、定期的にシロアリ被害の調査を行うなどして、シロアリの被害を早期に発見することができれば、シロアリの生息する虞のある区域全体への薬剤散布を行う従来の薬剤使用方法に替えて、シロアリが実際に活動している部分だけに限定的に薬剤を使用してシロアリを防除することが可能になり、レスケミカルに貢献することができると考えられる。
【０００３】
そこで、シロアリ殺虫成分を含んだシロアリ用ベイト（以下単にベイトと称する）を収容可能にするベイト収容空間を有し、前記ベイト収容空間へのシロアリの侵入を許容する状態に地中埋設される埋設本体を設け、前記ベイト収容空間を地上側から開閉自在にする蓋部材を設けたステーションボックスを設けたシロアリ監視装置を設け、そのシロアリ監視装置にシロアリ殺虫成分を含んでいないシロアリ用ベイト（以下単に餌と称する）を収容し、地中に埋設しておいたものを用意しておき、そのシロアリ監視装置内の餌を人が定期的に巡回監視して、その餌の食害状況を点検し、食害の発生しているシロアリ監視装置に収容される餌をシロアリ殺虫成分を含んだベイトに交換して、前記ベイトを食べたシロアリを、その巣内のシロアリ全体ごと殺虫することが行われている。
【０００４】
この方法は、▲１▼シロアリのモニタリング、▲２▼ベイティング、▲３▼再モニタリングの３つの工程で駆除、防除がなされる。つまり▲１▼モニタリングでは、殺虫成分を含んでいないベイトを収容したステーションボックスを地中に埋設して、定期的にステーション内部を目視で検査して、シロアリの活動状況を調べる。▲２▼ベイティングでは、シロアリの所在が確認されたカ所へ遅効性のシロアリ殺虫成分を含んだシロアリ用ベイトに置き換える。シロアリのほとんどが薬剤を摂取して、数カ月でコロニー全体が死滅するのを監視する。▲３▼再モニタリングでは、シロアリの死滅後、新たな侵入がないかを引き続き監視して、侵入があるとすぐに▲２▼の工程に移行する。
すなわちこの方法では、如何にして継続的に長期間に渡りシロアリの活動状況およびシロアリ殺虫成分の効果を効率よくモニタリングできるかどうかが重要になる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のシロアリ監視装置によると、前記餌やベイトの食害状況は前記シロアリ監視装置の設置者が、シロアリ監視装置個々について定期的に巡回監視しなければならないため、例えば、一戸建ての住宅であっても、その住宅全体のシロアリ監視をするためには６〜８個のシロアリ監視装置を設け、あらゆる方向からのシロアリの侵入を監視する必要があることになるため、その個々のシロアリ監視装置のすべての餌やベイトの食害状況を監視するには、前記シロアリ監視装置の設置個所を個々に巡回しつつ、そのシロアリ検知装置の蓋を開閉操作してベイト収容空間に収容した餌やベイトを回収する作業を行い、かつ、その餌やベイトの食害状況からシロアリの生息状況を推定し、そのシロアリの生息状況に応じた餌やベイトを交換補充するといった一連の操作を行わねばならず、このような作業をすべてのシロアリ監視装置について、５〜１０日おきに長期にわたって行うには多大な労力を要する。
【０００６】
また、このようにして食害を検知することができたとしても、人が目視による点検を行うから、シロアリの食害状況を定量的に把握するのは困難で、食害の状況を客観的に把握するには、作業者の熟練を要するという現状があった。
【０００７】
従って、本発明の目的は、上記実状に鑑み、ベイトの食害情報を容易にかつ定量的に監視することのできるシロアリ監視装置を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
一般に、シロアリが木材等を食べた場合に、種々の代謝ガスが発生するといわれている。本発明者らは、上述の視覚に基づくシロアリの検知には、いずれも限界があるとの認識から、前記代謝ガスを検知することによりシロアリを発見することができるのではないかと考え、鋭意研究の結果、前記代謝ガスを検知可能なガス検知素子を用いることにより、前記シロアリの代謝ガス量を把握し、そのシロアリの生息数を推定しうることを見いだし、本発明に想到した。
また、さらに、本発明者らは、前述のシロアリの活動は、外気温度および湿度と密接に関係があることも見出している。
【０００９】
そこで、この目的を達成するための本発明のシロアリ監視装置の特徴構成は、
ベイト収容空間を有し、前記ベイト収容空間へのシロアリの侵入を許容する状態に地中埋設される埋設本体を設け、前記ベイト収容空間を地上側から開閉自在にする蓋部材を設けたステーションボックスを備え、
前記ステーションボックスのベイト収容空間に臨んでシロアリの代謝ガスを検知する水素ガス検知素子を設けた点にある。
また、さらに、前記ステーションボックスのベイト収容空間の温度を検知する温度検知機構や、湿度を検知する湿度検知機構を設けることが好ましい。
【００１０】
また、上述のシロアリ監視装置を複数設けるとともに、前記シロアリ監視装置それぞれに水素ガス検知素子からのガス検知出力を得るガス検知回路部を設け、前記それぞれのガス検知回路部からのガス検知出力を受けるモニタ装置を設け、前記モニタ装置に、そのガス検知出力に基づき、前記シロアリ監視装置における食害状況を報知する報知部を設けてシロアリ監視機構を構成することができる。
このようなシロアリ監視機構は、前記ステーションボックスのベイト収容空間の温度を検知する温度検知機構や、湿度を検知する湿度検知機構を設けてある場合には、前記温度検知機構や湿度検知機構からの温度検知出力や湿度検知出力を得る温度検知回路部や湿度検知回路部を設け、
前記水素ガス検知素子からのガス検知出力を得るガス検知回路部を設け、
前記温度検知出力や湿度検知出力に基づき、前記ガス検知回路部を駆動させる制御部を設け、
前記それぞれのガス検知回路部からのガス検知出力を受けるモニタ装置を設け、
前記モニタ装置に、そのガス検知出力に基づき、前記シロアリ検知装置における食害状況を報知する報知部を設けて構成することができる。
【００１１】
〔作用効果〕
つまり、シロアリの代謝ガスを検知する水素ガス検知素子は、シロアリの代謝ガス成分としての水素を検知することができる。この水素ガス検知素子を前記ベイト収容空間内に臨んで設けてあるから、前記水素ガス検知素子は、そのベイト収容空間内のシロアリの代謝ガスを検知することができる。すなわち、その水素ガス検知素子が代謝ガスを検知したということは、前記ベイト収容空間へのシロアリの侵入が認められ、かつその侵入したシロアリが前記餌もしくはベイトを食べ、代謝ガスを発生したということになるから、その代謝ガスの検知に基づき、シロアリの侵入が検知できたことになる。また、前述のように、前記代謝ガスの発生量は、前記シロアリの数に依存することを見いだしており、前記代謝ガスの発生量を把握することによって、シロアリの生息数を推定できる。
従って、前記ベイト収容空間内の代謝ガス濃度を監視するだけで、シロアリによる食害をモニタできることになって、従来の前記シロアリ監視装置の蓋を開閉して餌やベイトを点検する労力を要しなくなったため、シロアリの食害状況を軽作業で簡単に把握できるようになった。
【００１２】
さらに、これらのシロアリ監視装置の複数から得られる前記代謝ガスの検知出力を少数のモニタ装置で集中して受け、そのモニタ装置で報知するようにすると、作業者が各シロアリ監視装置を巡回して点検する作業を前記モニタ装置の報知部を監視するだけで、各シロアリ監視装置におけるシロアリの食害状況が把握できるようになる。
【００１４】
また、雰囲気温度がある程度低いとシロアリの活動は緩慢になり、代謝ガスをほとんど放出しなくなり、逆に、雰囲気温度が十分高くなるとシロアリの活動は活発になり、代謝ガスの発生が定常的に観測されるようになることが見いだされていることから、例えば温暖期のように温度および湿度の条件がシロアリの活動に適している時期には、前記代謝ガスの水素ガス検知素子による検知を頻繁に行い、一方、寒冷期のように温度や湿度が低くシロアリの活動には適さない条件の時には、代謝ガスの検知周期を大きくするというように、温度検知出力に基づいてシロアリの活動している可能性の高い時期に重点的にシロアリ監視装置を作動させることができるようになるため、食害の発生していないときに、シロアリ監視装置が不要な電力を消費するのを防止出来、省電力による作動が可能になる。
また、雰囲気湿度についても同様のことがいえる。
【００１５】
水素ガス検知素子は、感応材料である金属酸化物半導体をガス検知に適した温度にまで加熱する必要があって、乾電池を電源として長期間使用するのは困難である場合が多い。しかし、上述のように省電力作動すれば、シロアリ監視装置を乾電池駆動させる構成としてあっても、尚一層長期間にわたって使用することができるようになる。
【００１６】
また、ガス検知出力を、前記報知部に対して無線で通信する構成にしておけば、住宅周辺の屋外に配線工事を施す必要が無くなり、利便性に優れた構成となるる。
【００１７】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図１に示すように、本発明のシロアリ監視機構は、たとえば、一戸建て住宅Ｈの敷地内で前記住宅Ｈの周辺にそって、複数のシロアリ監視装置Ｓを配設するとともに、前記住宅内には前記シロアリ監視装置Ｓから代謝ガスを検知したガス検知出力をモニタするモニタ装置Ｍを設け、そのモニタ装置Ｍに、前記ガス検知出力に基づき、シロアリの食害の有無等の食害状況を報知する報知部９を設けて構成してある。
【００１８】
前記シロアリ検知装置Ｓは、図２に示すように、シロアリ殺虫成分を含んだシロアリ用ベイトを収容可能にするベイト収容空間１を有し、前記ベイト収容空間１へのシロアリの侵入を許容する状態に地中埋設される埋設本体２を設け、前記ベイト収容空間１を地上側から開閉自在にする蓋部材３を設けたステーションボックスを備え、
前記ステーションボックスのベイト収容空間１に臨んで前記シロアリ用ベイトへのシロアリの侵入に基づく代謝ガスを検知するガス検知素子４を設けて構成してある。
【００１９】
前記埋設本体２は、地中埋設される有底の筒状部２１と、前記筒状部上端から径方向外方側へ延設されるフランジ部２２から構成され、前記筒状部２１の上端部近傍には前記蓋部材３を螺合一体化させるための雌螺子部２３を形成してあるとともに、前記筒状部２１の内方空間をベイト収容空間１に形成してある。また、前記筒状部２１の側壁部には多数のシロアリ侵入口２４を形成してある。
【００２０】
前記蓋部材３は前記螺子部２３に雌螺合自在な雄ねじ部３１を形成してある短筒状で、その内側にはガス検知素子４を設けるとともに、そのガス検知素子４からガス検知出力を得るためのガス検知回路部５を設けてある。
【００２１】
前記ガス検知素子４は、図３に示すように、ブリッジ回路に組み込まれ、そのブリッジ電圧がガス検知出力として得られるように前記ガス検知回路部５を構成してある。前記ガス検知回路部５は、送信部６とともにユニット部Ｂとして設けられ、前記蓋部材３に取付けられる。このようにして得られたガス検知出力は、前記ガス検知回路部５に接続される送信部６から前記モニタ装置Ｍに設けられる受信部７に伝達される。
【００２２】
前記埋設本体２の内部にはベイト装着具２５が内装してあり、２つ割筒形状で木材を主成分とするベイト１０に挟持させて、前記ベイト１０とともに前記ベイト収容空間１に挿脱自在に構成してある。
【００２３】
前記モニタ装置Ｍは、前記送信部６からのガス検知出力の信号を定期的に受け取る受信部７を設けるとともに、前記受信部７で受け取った信号を、シロアリの代謝ガス濃度あるいは、その代謝ガス濃度に基づいて推定されるシロアリ生息数に換算する演算部８を設け、その演算部８でえられた演算結果をシロアリの食害情報として、前記信号を発したシロアリ監視装置の設置位置と関連づけて液晶表示したり、ランプの点灯、消灯、ブザーのオンオフ等により報知する報知部９を設けて構成してある。尚、前記報知部９は、前記シロアリ監視装置の設置個所数に対応して、それぞれから得られるシロアリ監視情報を区別して報知できるように構成する。
【００２４】
これにより、住宅Ｈの周囲に配設された前記シロアリ監視装置に餌となるシロアリ殺虫成分を含んでいないシロアリ用ベイト（餌）を収容しておけば、前記モニタ装置が代謝ガスの発生を検知したときにシロアリの食害が始まっていることを知ることができるようになり、長期にわたって人が前記シロアリ監視装置を定期点検し続ける必要が無くなり、シロアリの食害予防にかかる労力を最小限に抑えることができるようになる。
このようにして、代謝ガスが検知されると、そのガス検知出力から推定されるシロアリの食害情報に基づいて、対応するシロアリ監視装置には、餌に代えてベイト収容空間にシロアリ殺虫成分を含んだシロアリ用ベイト（ベイト）を収容する。すると、前記餌に寄りついていたシロアリは、以後前記ベイトをもって帰巣するため、前記ベイトを食べたシロアリは、巣ごと弱体化し、数ヶ月のモニタリングの間にコロニー全体が死滅することになる。
【００２５】
前記ガス検知素子４は、例えば、以下のように形成した水素ガス検知素子、臭い検知素子、炭化水素ガス検知素子等を採用することができる（図４参照）。
【００２６】
なお、図３においては、前記代謝ガス検出部Ｓ内部の送信部６と受信部７とは無線により信号を伝送する例を示したが、送信部６と受信部７とを信号線で接続し、さらに代謝ガス検出部Ｓの電源を外部供給すべく地中に埋設・配線した電源ケーブルによって接続することもできる。このように構成すれば、前記代謝ガス検出部Ｓの電力消費量に関わらず、半永久的にシロアリの監視を行うことが可能となる。このような電源を外部より供給する方式は、新築の住宅において、住宅建築時にシロアリ監視装置を設置しておけば、住宅へのシロアリの食害が本格化する前に早期発見に役立つ。
【００２７】
〈水素ガス検知素子〉
市販の水酸化インジウム（Ｉｎ（ＯＨ）₃）の微粉体を電気炉を用いて焼成することにより酸化インジウムの粉体が得られる。この酸化インジウムをさらに粉砕し、微粉体とし、１．３−ブタンジオール等の分散媒を用いてペースト状にし、図４（イ）に示すように、貴金属線４１を覆って球状に塗布し、乾燥後前記貴金属線４１に電流を流通させ、空気中で焼結し、感応層４２のみからなる熱線型半導体式ガス検知素子を得た。この熱線型半導体式ガス検知素子に、ランタニド金属から選ばれる少なくとも一種以上の金属の塩の溶液を含浸させ、乾燥・焼成して前記感応層４２に、各種金属を酸化物の形態で担持させる。
こうして出来た熱線型半導体式ガス検知素子を、例えば、ヘキサメチルジシロキサン（ＨＭＤＳ）の飽和蒸気圧（３５℃で約９Ｖｏｌ％）の環境において加熱する。加熱は、貴金属線４１に電流を流通させ、ジュール熱を発生させることにより感応層４２全体がヘキサメチルジシロキサンの分解温度以上になるように調整する。すると、雰囲気のヘキサメチルジシロキサンが熱分解して感応層４２表面に緻密なシリカ薄膜４３ａを形成し、水素ガス検知素子として用いられるようになる（例えば特願２０００−１５２８３１号参照）。
【００２８】
〈臭い検知素子〉
四塩化スズを用い一定の水溶液を調整し、これにアンモニア水を滴下して得た水酸化スズの沈澱物を乾燥後、電気炉で６００℃で２時間焼成して酸化スズを得る。これを粉砕して微粉末とし、水で練ってペースト状にする。このペーストを図４（ロ）に示すように、貴金属線として白金薄膜の櫛形電極４１とヒーターを備えたアルミナ基板の電極部分に塗布する。これを乾燥させた後に電気炉で１０００℃〜１４００℃の温度で２時間焼成し酸化スズの厚膜からなる感応層１２を得て、ガス検知素子を得る。硝酸鉛の水溶液を、前述の酸化スズに対して、０．５〜８ａｔｍ％（最適添加量２ａｔｍ％）になるように調整して、それぞれの液を前記感応層４２に含浸する。さらにこれを室温で乾燥後６００℃で１時間加熱しそれぞれの酸化物を得る。次に酸化チタンを粉砕して微粉末としたものを水で練ってペースト状にし、これを前述の酸化スズ焼結体の表層に塗布する。さらに室温で乾燥後６００℃で２時間加熱し焼結させて触媒層を形成する。（例えば特願平６−４８３９４号参照）
【００２９】
〈炭化水素ガス検知素子〉
水酸化インジウムの微粉体に塩化スズの所定濃度水溶液を、前記水酸化インジウム中のインジウムに対してスズが０．５ａｔｍ％含まれるように含浸させ、８０℃で２４時間乾燥させた後、電気炉で６００℃で４時間焼成した。こうして得られた酸化インジウムをさらに粉砕して、平均粒径１．５μｍ程度の微粉体を形成した。この微粉体を１，３−ブタンジオールを用いてペーストにして、図４（イ）に示すように、実効寸法０．４０ｍｍの白金線コイル４１（線径２０μｍ、巻き径０．３０ｍｍ、巻き間隔０．０２ｍｍ）に直径０．４５ｍｍの球形で、前記白金線コイル４１の全体を覆うように塗布する。これをさらに８０℃で１時間乾燥させた後、前記白金線コイル４１に電流を流し、そのジュール熱で６００℃で１時間焼成させ、熱線型半導体式ガス検知素子４の感応層１２を得た。
一方、市販の塩化スズと硝酸コバルトを前記コバルトが溶質成分中に、０．１〜２．０ａｔｍ％含まれるような所定濃度に溶解した混合水溶液を用意し、アンモニア水溶液を滴下し、加水分解により沈殿物を得た。生成した沈殿物は、蒸留水で洗浄して塩素等の雑イオンを除去した後、８０℃で１時間乾燥させて、スズ酸ゲルを得た。これをさらに細かく粉砕し、電気炉を用いて６００℃にて４時間焼成し、最終的に酸化コバルトを０．５ａｔｍ％含有した酸化スズを得た。この酸化物をさらに粉砕して、平均粒径１．０μｍ程度の微粉体を形成した。
この微粉体を１，３−ブタンジオールを用いてペーストにして、前記感応層４２を被覆するように、５０μｍ厚になるようにコーティングし、被覆層（触媒層）４３ｃを形成した。さらに、同様に、乾燥後、６００℃にて３０分間空気中で焼結させせ、熱線型半導体式ガス検知素子を得た。（例えば特願平０９−２９９８４２号参照）
【００３０】
前記ガス検知素子４は、図３に示すように、ブリッジ回路に組み込んで用いられる。つまり、前記ガス検知素子４に、固定抵抗Ｒ０を直列に接続するとともに、このガス検知素子４と固定抵抗Ｒ０との合成抵抗に対して固定抵抗Ｒ１と固定抵抗Ｒ２との合成抵抗を、前記ガス検知素子４と固定抵抗Ｒ１、固定抵抗Ｒ０と固定抵抗Ｒ２が対向するように並列に接続する。また、前記ガス検知素子４と固定抵抗Ｒ０の間と、前記固定抵抗Ｒ１と固定抵抗Ｒ２との間との電位差をセンサ出力として取出すガス検知回路部５を接続してある。前記ガス検知回路部５では、得られたセンサ出力を送信部６、受信部７を介して演算部８に伝達し、前記演算部８で代謝ガス濃度もしくはシロアリの頭数もしくはシロアリ被害度に換算し、報知部９において数値表示したり、ブザーを鳴動させたりして検知結果を報知可能に構成する。
【００３１】
このようなブリッジ回路によれば、供給電圧をＥ、センサ出力をＶ、半導体式ガス検知素子の全体としての抵抗値をＲｓ、各固定抵抗Ｒ０，Ｒ１，Ｒ２の抵抗値をそれぞれＲ₀、Ｒ₁、Ｒ₂としたときに、数１の関係を有する。
【００３２】
【数１】

【００３３】
【実施例】
以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
＜シロアリ食害の検出について＞
前記水素ガス検知素子，ニオイ検知素子、炭化水素ガス検知素子の３種類の半導体式ガス検知素子を使用し，実験室内においてイエシロアリから発生する代謝ガスの検出を行った。
実験方法
図５のように，ポリプロピレン容器１００ａ、１００ｂ（内径約５４ｍｍ，高さ約８０ｍｍ，容積７２５ｍｌ）の中に、イエシロアリ１０１を、職蟻，兵蟻が（ａ）１００：１０，
（ｂ）２００：２０，
（ｃ）５００：５０，
（ｄ）１０００：１００
の構成となるように封入し、そのポリプロピレン容器の蓋１００ｂに前記３種類の半導体式ガス検知素子４，４，４を、そのポリプロピレン容器１００ａ内に臨んで直接取付け、前記ポリプロピレン容器１００ａ内に発生する代謝ガスの挙動を調べた。尚、ポリプロピレン容器１００ａ内は、
（１）：水を含ませた濾紙１０２を入れてあるもの、（図５（ロ））
（２）：水を含ませたアカマツ試料１０３（３０×３０×５０ｍｍ）を入れてあるもの、（図５（ハ））
（３）：前記アカマツ試料１０３を前記イエシロアリとともに、側壁１０４ａがアクリル製で底部１０４ｂが石膏製の上部開放有底筒状容器１０４に入れるとともに、その有底筒状容器１０４外の前記ポリプロピレン容器１００ａ内に水を含ませた脱脂綿１０５を入れてあるもの（図５（イ））、
（４）：（３）の条件に加え、前記イエシロアリが２日間絶食状態であったものを用いたもの（図５（イ））
の４種の条件のものを用意して、それぞれの場合における封入後３時間における代謝ガスの濃度を調べた。
以下（ａ）かつ（１）の条件のものを（ａ１）のように標記するものとする
また，
（ｅ）なにも封入しないもの，
（ｆ）水を含ませた濾紙のみ封入したもの，
（ｇ）水を含ませたアカマツ試料のみ封入したもの，
（ｈ）イエシロアリの死骸（職蟻：兵蟻，２００：２０）のみ封入したもの
についても同様に調べた。
【００３４】
＜実験結果と考察＞
それぞれの条件におけるガス検知素子の出力に基づき得られたガス濃度を図６に示す。
【００３５】
水素ガス検知素子では、図６（イ）に示すように、（ｅ）〜（ｈ）の条件で出力が得られないために、妨害ガスの影響を受けにくく、かつ、（ａ）〜（ｄ）の条件でシロアリの頭数が増えるに従って出力が高くなり、水素ガスの検出濃度とシロアリの生息数とには高い相関性があることが読みとれる。従って、水素ガス検知素子により代謝ガスを検出すれば、特に好適にシロアリによる被害状況が確認できることがわかる。
【００３６】
これに対して、ニオイ検知素子を用いた場合には、図６（ロ）に示すように、シロアリの有無によらず出力が得られ、特にアカマツ試料のニオイを直接検知していることが読みとれる。
また、（ｇ）、（ａ４）〜（ｄ４）の傾向を見ると、シロアリの頭数の増加に従って、アカマツ試料のニオイに加えて、直接シロアリの食害によって発生したニオイによる出力が増加し、アカマツ試料に対してシロアリの頭数が増えすぎると、食害の程度が頭打ちになるに従ってそのニオイに対する出力も頭打ちになっていることが読みとれる。
【００３７】
つまり、シロアリの食害そのものによる代謝ガスの発生がシロアリの頭数と相関を有することが分かり、シロアリの他の活動に基づく代謝ガスの発生と、食害による代謝ガスの発生とは区別して検知されうることが分かる。また、シロアリの食害以外に基づきシロアリから発生する代謝ガスは（ａ１）〜（ｄ１）によるものと考えられ、かつ、（ａ２）〜（ｄ２）、（ａ３）〜（ｄ３）を参照すると、シロアリの数の増加に伴い、代謝ガスに対する出力を低下させている要因が発生していることも読みとれるから、ニオイ検知素子を用いてシロアリを検知する場合には、上述の２つの要因がバランスして、代謝ガスに基づく出力がアカマツそのもののニオイよりも十分高い所定レベルに達しているか否かによって、食害が発生しているか否かを判定するという使用方法を適用することが好ましいものと考えられる。
【００３８】
さらに、炭化水素ガス検知素子によると、図６（ハ）に示すように、シロアリの有無に関わらず高い出力が得られていることが分かり、また、（ｅ）、（ｆ）の比較から、出力が湿度による影響を受けていることがよみとれる。また、（ｇ）、（ｈ）から、シロアリの死骸、アカマツなど、水分を吸放出して安定させる要因が有れば、その影響は低くおさえられていることも伺える。
【００３９】
従って、このようなガス検知素子を用いてシロアリ検知装置を構成する場合には、先述の実施の形態に記載のようにガス誘導部には除湿フィルタを設けてあることが望ましいことがわかる。また、（ａ１）〜（ｄ１）が、シロアリの頭数の増加に基づいて炭化水素ガスの検出量が増加していることを示していることから、炭化水素ガス検知素子によると、シロアリの食害以外の要因によって発生する代謝ガスを捉えることができている可能性を示唆している。つまり、炭化水素ガス検知素子によると、シロアリの絶対数に応じた出力が得られ、シロアリを検知することができることが分かる。
【００４０】
＜代謝ガスの増加の時間依存性＞
前記水素ガス検知素子（イ），ニオイ検知素子（ロ）、炭化水素ガス検知素子（ハ）の３種類の半導体式ガス検知素子により検出される代謝ガスの時間的な変動を調べた。
実験方法
先と同様の実験容器に前記イエシロアリを所定量封入し、各ガス検知素子により前記イエシロアリからの代謝ガスに基づく出力の時間変化をモニタした。イエシロアリとしては職蟻と兵蟻との割合を種々変更して行った。コントロールとして濾紙のみの場合（ｃ）についても同様に測定した。
【００４１】
＜実験結果と考察＞
それぞれの条件におけるガス検知素子の出力の時間変化を図７に示す。
水素ガス検知素子によると、図７（イ）に示すように、シロアリのいない場合（ｃ）は、測定開始当初から低い出力レベルを維持する挙動を示すのに対して、職蟻１５０頭と兵蟻５０頭を用いたもの（ａ）、及び職蟻２００頭を用いたもの（ｂ）では、いずれの場合であっても、測定開始当初は、出力の増加傾向を示し、また、（ｂ）では、１時間程度経過した頃から低い出力で安定し始め、その後、緩やかに出力が増加して、最終的には高い出力で安定状態に達する一方、（ａ）では、高い出力に達するまで出力が増加し続けることがよみとれる。そのため、出力の時間変化を明確に区別することができることがわかる。
尚、シロアリの職蟻と兵蟻の割合の相違によっても出力の時間変化が異なることも読みとれる。
【００４２】
また、ニオイ検知素子によると、図７（ロ）に示すように、シロアリのいない場合（ｃ）は、測定開始当初から低い出力レベルを維持する挙動を示すのに対して、職蟻１５０頭と兵蟻５０頭を用いたもの（ａ）、及び職蟻２００頭を用いたもの（ｂ）では、出力が急増した後、所定の値で安定する。したがって、出力の安定出力値により、シロアリの有無あるいはその数量、職蟻と兵蟻との比率等を判断できることが分かる。
【００４３】
さらに炭化水素ガス検知素子によると、図７（ハ）に示すように、シロアリのいない場合（ｃ）は、やはり、測定開始当初から低い出力レベルを維持する挙動を示すのに対して、職蟻１５０頭と兵蟻５０頭を用いたもの（ａ）では、水素ガス検知素子による場合と同様測定開始当初から急激に出力の増加を示し、職蟻２００頭を用いたもの（ｂ）では、初期出力が、低い出力で安定し始め、その後、出力は増加に転じ、最終的には高い出力に達する。そのため、出力の時間変化を明確に区別することができることがわかる。
【００４４】
この結果によると、標準的な環境における各ガス検知素子の出力変化と、シロアリ存在下の出力変化傾向は大きく異なるため、シロアリの有無、多少、あるいは、シロアリの職蟻、兵蟻の構成比等を判別できることが読みとれる。尚、図７は、シロアリを容器に封入してからの時間を基に測定しているが、実際の検知に際しては、すでに十分に時間が経過した状況での出力を得ることになるので、比較的短時間で上述のような傾向がつかめるものと考えられる。
【００４５】
＜ステーション内部の温度とガス検知素子の出力関係＞
前記水素ガス検知素子、温度センサ、湿度センサの３種類を図５（イ）のようなポリプロピレン容器１００ａ、１００ｂの中にイエシロアリの職蟻１５０頭、兵蟻５０頭をアカマツ試料とともに封じ込めたものを恒温槽にいれて、温度を−１０℃〜４０℃に変化させて６時間後に前記水素ガス検知素子の出力を取得して、イエシロアリの代謝ガスと温度の関係を測定した。この実験ではポリプロピレンの容器底部を水で満たして、高湿度下での実験と見なせるようにしてある。
【００４６】
＜実験結果と考察＞
実験結果を図８に示す。図８より、イエシロアリには、周囲の温度に応じてその活動量が変わる習性があり、これに応じて代謝ガスの放散量にも差が生じていることがよみとれる。また、１５℃以下代謝ガス量が少なくシロアリが活動を停止しているものと考えられ、２０℃〜３５℃では、ガス放散量が安定する傾向にあることがわかり、シロアリが活動しているものと考えられる。
【００４７】
したがって、ステーション内に温度検知機構を設け、前記温度検知機構からの温度検知出力が、１５℃以上を示すものである場合には、シロアリは活動しているものとして、ガス検知回路部を作動させる制御部を設けてあれば、的確にシロアリによる食害を見いだすことができることになり、省電力でシロアリの監視が行えることがわかる。
【００４８】
＜ステーション内部の湿度とガス検知素子の出力関係＞
前記水素ガス検知素子、温度センサ、湿度センサの３種類を図５（ハ）のようなポリプロピレン容器１００ａ、１００ｂの中にイエシロアリの職蟻１５０頭、兵蟻５０頭を予め含水率を変えたアカマツと共に封じ込めたものを恒温槽にいれて、温度を２０℃または３０℃一定に保ち、６時間後に前記水素ガス検知素子の出力を取得して、イエシロアリの代謝ガスと湿度の関係を測定した。
【００４９】
＜実験結果と考察＞
実験結果を図９に示す。イエシロアリは高温多湿を好む習性があり、湿度に応じて代謝ガスの放散量にも差が見られる。図９から明らかなように、代謝ガスは相対湿度が６０％ＲＨ以下では湿度に依存するものの、相対湿度６０％ＲＨ以上では代謝ガス量が安定していることから、相対湿度６０％ＲＨ以上の時に活動が活発になることがわかる。
【００５０】
したがって、ステーション内に湿度検知機構を設け、前記湿度検知機構からの湿度検知出力が、相対湿度が６０％ＲＨ以上を示すものである場合には、シロアリは活動しているものとして、ガス検知回路部を作動させる制御部を設けてあれば、的確にシロアリによる食害を見いだすことができることになり、省電力でシロアリの監視が行えることがわかる。
また、温度が２０℃以上、かつ相対湿度が６０％ＲＨ以上の時に代謝ガスを検出するように駆動制御するようにすれば、さらに、効率よくシロアリを監視できるようになるとともに、前記温度検知出力や、湿度検知出力に基づいて前記ガス検知出力を校正しつつ、シロアリの食害状況を判断すればより正確にシロアリを監視できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図１】シロアリ監視機構の概略図
【図２】シロアリ監視装置の概略図
【図３】ガス検知回路を示す図
【図４】ガス検知素子の一部破断斜視図
【図５】実施例に用いた実験容器の概略図
【図６】シロアリ食害の検出結果を示すグラフ
【図７】代謝ガスの増加の時間依存性を示すグラフ
【図８】代謝ガスの雰囲気温度依存性を示すグラフ
【図９】代謝ガスの雰囲気湿度依存性を示すグラフ
【符号の説明】
１０シロアリ用ベイト
１ベイト収容空間
２埋設本体
３蓋部材
４ガス検知素子[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention Bait A station box having an accommodation space, provided with an embedded main body buried in the ground in a state permitting termites to enter the bait accommodation space, and provided with a lid member capable of opening and closing the bait accommodation space from the ground side. The present invention relates to a termite monitoring device provided.
[0002]
[Prior art]
In recent years, in the termite control, establishment of “a control technology that does not release and leave a foreign substance such as an insecticide in the environment as much as possible” has been strongly demanded. In particular, research on less chemicals and chemical-free control treatments has recently been actively conducted in the United States, Australia, Japan, and the like. In order to achieve such a less chemical, technology that detects the termite damage site and the degree of damage at the earliest possible stage plays a very important role in terms of termite control at the stage where termite damage is low. It is thought to have.
In other words, if you can detect termite damage early, such as by investigating termite damage on a regular basis, you can replace the conventional method of using drugs to spray the entire area where termites may live. Therefore, it is possible to control the termites by using a drug limited to only the part where the termites are actually active, and it is considered that it can contribute to less chemicals.
[0003]
Then, it has a bait accommodation space which can accommodate a termite bait (hereinafter simply referred to as a bait) containing a termite insecticidal component, and is buried in a state allowing entry of termites into the bait accommodation space. A termite monitoring device provided with a main body and a station box provided with a lid member capable of opening and closing the bait accommodation space from the ground side is provided, and the termite monitoring device includes a termite bait (hereinafter simply referred to as termite insecticide component). The food that is buried in the ground, and the person periodically monitors the food in the termite monitoring device to check the food damage status of the food, The bait contained in the termite monitoring device where the damage is occurring is replaced with a bait containing a termite insecticidal component, and the termite that has eaten the bait is replaced with all the termites in the nest. It has been done for each insecticide.
[0004]
This method is exterminated and controlled in three steps: (1) termite monitoring, (2) batting, and (3) remonitoring. In other words, in (1) monitoring, a station box containing a bait that does not contain an insecticidal component is buried in the ground, and the inside of the station is regularly inspected visually to check the activity status of termites. (2) In baiting, replace the termite bait containing termite insecticidal components with a slow-acting effect at the site where the termite is found. Most termites take drugs and watch the entire colony die in months. (3) In the re-monitoring, after the termite dies, it is continuously monitored whether there is a new intrusion, and as soon as there is an intrusion, the process proceeds to the step (2).
That is, in this method, it is important whether or not the activity status of termites and the effects of termite insecticide components can be monitored efficiently over a long period of time.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
According to the above-mentioned conventional termite monitoring device, since the installer of the termite monitoring device must periodically monitor the termite monitoring device for each termite monitoring device, for example, it is a detached house. However, in order to monitor termites of the entire house, it is necessary to provide 6 to 8 termite monitoring devices and to monitor termite intrusions from all directions. In order to monitor the food damage status of all baits and baits, the patrol of the termite monitoring device is opened and closed and the lid of the termite detection device is opened and closed to collect the baits and baits stored in the bait accommodation space. And estimate the termite habitat from the bait and bait damage, and replace the bait and bait according to the termite habitat. Not must perform a series of operations such as charging for all termite monitoring device such work requires much effort to do a long-term basis for 5-10 days.
[0006]
In addition, even if it is possible to detect food damage in this way, it is difficult to quantitatively understand the status of termite damage because humans perform visual inspections. However, there is a current situation that requires the skill of workers.
[0007]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a termite monitoring device that can easily and quantitatively monitor bait damage information in view of the above situation.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In general, it is said that various metabolic gases are generated when termites eat wood and the like. The present inventors thought that termites could be discovered by detecting the metabolic gas based on the recognition that any of the above-mentioned termite detection based on vision has limitations, and earnest research As a result, the present inventors have found that by using a gas detection element capable of detecting the metabolic gas, it is possible to grasp the amount of the metabolic gas of the termite and estimate the number of the termite's inhabitants.
Furthermore, the present inventors have also found that the above-mentioned termite activity is closely related to the outside air temperature and humidity.
[0009]
Therefore, the characteristic configuration of the termite monitoring device of the present invention for achieving this object is as follows:
Bait A station box having an accommodation space, provided with an embedded main body buried in the ground in a state permitting termites to enter the bait accommodation space, and provided with a lid member capable of opening and closing the bait accommodation space from the ground side. Prepared,
Facing the bait accommodation space of the station box Termite metabolic gas Detect hydrogen The gas detection element is provided.
Furthermore, it is preferable to provide a temperature detection mechanism for detecting the temperature of the bait accommodation space of the station box and a humidity detection mechanism for detecting humidity.
[0010]
In addition, the above termites Monitoring A plurality of devices and the termites Monitoring For each device hydrogen A gas detection circuit unit that obtains a gas detection output from the gas detection element is provided, and a monitor device that receives the gas detection output from each gas detection circuit unit is provided. The monitor device is provided with the termite based on the gas detection output. Monitoring A termite monitoring mechanism can be configured by providing an informing unit for informing the state of damage to the apparatus.
When such a termite monitoring mechanism is provided with a temperature detection mechanism for detecting the temperature of the bait accommodation space of the station box or a humidity detection mechanism for detecting humidity, the temperature detection mechanism and the humidity detection mechanism A temperature detection circuit and a humidity detection circuit are provided to obtain temperature detection output and humidity detection output.
The hydrogen A gas detection circuit unit for obtaining gas detection output from the gas detection element is provided.
Based on the temperature detection output and humidity detection output, a control unit for driving the gas detection circuit unit is provided,
A monitor device for receiving a gas detection output from each of the gas detection circuit units;
The monitoring device can be configured by providing a notifying unit for notifying the damage status in the termite detection device based on the gas detection output.
[0011]
[Function and effect]
In other words, it detects the termite metabolic gas hydrogen The gas sensing element is a metabolite gas component of termites. Hydrogen Can be detected. this hydrogen Since the gas detection element is provided facing the bait housing space, hydrogen The gas detection element is in the bait accommodation space. Termite metabolic gas Can be detected. That is, hydrogen The fact that the gas detection element has detected metabolic gas means that termite intrusion into the bait accommodation space is recognized, and that the invading termite has eaten the bait or bait and has generated metabolic gas. Based on the detection of the metabolic gas, the entry of termites could be detected. Further, as described above, it has been found that the generation amount of the metabolic gas depends on the number of the termites, and the number of termite inhabitants can be estimated by grasping the generation amount of the metabolic gas.
Therefore, it is possible to monitor the damage caused by termites simply by monitoring the metabolic gas concentration in the bait accommodation space, and the labor for checking the food and bait by opening and closing the lid of the conventional termite monitoring device is eliminated. Therefore, it became possible to easily grasp the damage situation of termites by light work.
[0012]
Furthermore, when the detection output of the metabolic gas obtained from a plurality of these termite monitoring devices is received in a concentrated manner by a small number of monitoring devices, and the notification is made by the monitoring devices, the operator patrols each termite monitoring device. By simply monitoring the notifying unit of the monitor device for the inspection work, it is possible to grasp the state of termite damage in each termite monitoring device.
[0014]
Also, when the ambient temperature is low to some extent, termite activity slows down and almost no metabolic gas is released. Conversely, when the ambient temperature is sufficiently high, termite activity becomes active, and metabolic gas generation is constantly observed. When the temperature and humidity conditions are suitable for termite activity, for example during the warm season, the metabolic gas hydrogen On the other hand, based on the temperature detection output, the detection cycle of the metabolic gas is increased when the temperature and humidity are low and not suitable for termite activity, such as during the cold season. The termite monitoring device can be activated during periods when there is a high possibility that the termites are active, so that the termite monitoring device consumes unnecessary power when there is no food damage. Can be prevented, and power-saving operation becomes possible.
The same can be said for the atmospheric humidity.
[0015]
hydrogen A gas detection element needs to heat a metal oxide semiconductor, which is a sensitive material, to a temperature suitable for gas detection, and it is often difficult to use a dry battery as a power source for a long period of time. However, if the power saving operation is performed as described above, the termite monitoring device can be used for a long period of time even if it is configured to drive a dry cell.
[0016]
Further, if the gas detection output is configured to communicate wirelessly with the notification unit, it is not necessary to perform wiring work outdoors around the house, and the configuration is excellent in convenience.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
As shown in FIG. 1, the termite monitoring mechanism according to the present invention includes, for example, a plurality of termite monitoring devices S arranged around the house H in the site of a detached house H, and in the house. A monitoring device M for monitoring a gas detection output obtained by detecting metabolic gas from the termite monitoring device S, and a notification unit for notifying the monitoring device M of a food damage situation such as the presence or absence of a termite damage based on the gas detection output 9 is provided.
[0018]
As shown in FIG. 2, the termite detection device S has a bait accommodation space 1 that can accommodate a termite bait containing a termite insecticidal component, and allows the termites to enter the bait accommodation space 1. Provided with a station box provided with a buried member 2 embedded in the ground, and provided with a lid member 3 for opening and closing the bait accommodation space 1 from the ground side,
A gas detection element 4 is provided to detect the metabolic gas based on the entry of termites into the termite bait facing the bait accommodation space 1 of the station box.
[0019]
The embedded main body 2 includes a bottomed cylindrical portion 21 embedded in the ground, and a flange portion 22 extending radially outward from the upper end of the cylindrical portion, and the upper end of the cylindrical portion 21. A female screw portion 23 for screwing and integrating the lid member 3 is formed in the vicinity of the portion, and an inner space of the cylindrical portion 21 is formed in the bait accommodating space 1. In addition, a large number of termite intrusion ports 24 are formed in the side wall portion of the cylindrical portion 21.
[0020]
The lid member 3 has a short cylindrical shape in which a male screw portion 31 that can be screwed into the screw portion 23 is formed. A gas detection element 4 is provided on the inner side of the lid member 3, and a gas detection output is output from the gas detection element 4. The gas detection circuit unit 5 for obtaining is provided.
[0021]
As shown in FIG. 3, the gas detection element 4 is incorporated in a bridge circuit, and the gas detection circuit unit 5 is configured so that the bridge voltage is obtained as a gas detection output. The gas detection circuit unit 5 is provided as a unit unit B together with the transmission unit 6 and attached to the lid member 3. The gas detection output thus obtained is transmitted from the transmission unit 6 connected to the gas detection circuit unit 5 to the reception unit 7 provided in the monitor device M.
[0022]
A bait fitting 25 is housed inside the embedded main body 2, and is sandwiched by a bait 10 having a split cylinder shape and containing wood as a main component, and can be inserted into and removed from the bait accommodation space 1 together with the bait 10. It is configured.
[0023]
The monitoring device M is provided with a receiving unit 7 that periodically receives a gas detection output signal from the transmitting unit 6, and the signal received by the receiving unit 7 is used to determine a termite metabolic gas concentration or a metabolic gas concentration thereof. A calculation unit 8 that converts the number of termite inhabitants estimated based on the calculation results, and the calculation result obtained by the calculation unit 8 is used as termite damage information, and is associated with the installation position of the termite monitoring device that emits the signal. An informing unit 9 is provided for displaying information and informing by turning on / off the lamp, turning on / off the buzzer, and the like. In addition, the said alerting | reporting part 9 is comprised so that it can distinguish and alert | report the termite monitoring information obtained from each according to the installation location of the said termite monitoring apparatus.
[0024]
Thereby, if the termite bait (bait) that does not contain the termite insecticidal component serving as bait is contained in the termite monitoring device arranged around the house H, the monitor device detects the generation of metabolic gas. It is possible to know that termite damage has started, and there is no need for a person to regularly check the termite monitoring device over a long period of time, thus minimizing the effort involved in preventing termite damage. Will be able to.
Thus, when a metabolic gas is detected, based on the termite damage information estimated from the gas detection output, the corresponding termite monitoring device includes a termite insecticidal component in the bait accommodation space instead of bait. It houses termite baits (baits). Then, since the termites that have come close to the bait will return to the home with the bait, the termites that have eaten the bait will be weakened together with the nest, and the entire colony will be killed during several months of monitoring.
[0025]
As the gas detection element 4, for example, a hydrogen gas detection element, an odor detection element, a hydrocarbon gas detection element or the like formed as follows can be adopted (see FIG. 4).
[0026]
3 shows an example in which the transmitter 6 and the receiver 7 in the metabolic gas detector S transmit signals wirelessly, but the transmitter 6 and the receiver 7 are connected by a signal line. Further, the power supply of the metabolic gas detection unit S can be connected by a power cable embedded and wired in the ground to supply externally. If comprised in this way, it will become possible to monitor a termite semipermanently irrespective of the electric power consumption of the said metabolic gas detection part S. FIG. Such a method of supplying power from the outside is useful for early detection of termite damage to a house if a termite monitoring device is installed in a newly built house when the house is built.
[0027]
<Hydrogen gas detector>
Commercially available indium hydroxide (In (OH) _Three ) Is baked using an electric furnace to obtain an indium oxide powder. This indium oxide is further pulverized into a fine powder, made into a paste using a dispersion medium such as 1.3-butanediol, and coated in a spherical shape covering the noble metal wire 41 as shown in FIG. After drying, an electric current was passed through the noble metal wire 41 and sintered in the air to obtain a hot-wire semiconductor type gas sensing element consisting only of the sensitive layer 42. The hot-wire semiconductor gas detection element is impregnated with a solution of at least one metal salt selected from lanthanide metals, dried and fired, and various metals are supported on the sensitive layer 42 in the form of oxides.
The hot-wire semiconductor gas detection element thus produced is heated, for example, in an environment of hexamethyldisiloxane (HMDS) saturated vapor pressure (about 9 Vol% at 35 ° C.). The heating is adjusted so that the entire sensitive layer 42 becomes equal to or higher than the decomposition temperature of hexamethyldisiloxane by causing current to flow through the noble metal wire 41 and generating Joule heat. Then, the hexamethyldisiloxane in the atmosphere is thermally decomposed to form a dense silica thin film 43a on the surface of the sensitive layer 42, so that it can be used as a hydrogen gas detection element (see, for example, Japanese Patent Application No. 2000-152831).
[0028]
<Odor detection element>
A fixed aqueous solution is prepared using tin tetrachloride, and a precipitate of tin hydroxide obtained by adding ammonia water dropwise thereto is dried, and then calcined in an electric furnace at 600 ° C. for 2 hours to obtain tin oxide. This is pulverized into a fine powder and kneaded with water to make a paste. As shown in FIG. 4B, this paste is applied as a noble metal wire to an electrode portion of an alumina substrate provided with a platinum thin film comb electrode 41 and a heater. After drying this, it baked for 2 hours at the temperature of 1000 to 1400 degreeC with the electric furnace, the sensitive layer 12 which consists of a thick film of a tin oxide is obtained, and a gas detection element is obtained. The sensitive layer 42 is impregnated with an aqueous solution of lead nitrate adjusted to 0.5 to 8 atm% (optimum addition amount 2 atm%) with respect to the above-mentioned tin oxide. Furthermore, after drying this at room temperature, it heats at 600 degreeC for 1 hour, and each oxide is obtained. Next, a fine powder obtained by pulverizing titanium oxide is kneaded with water to make a paste, and this is applied to the surface layer of the above-mentioned tin oxide sintered body. Further, after drying at room temperature, the catalyst layer is formed by heating and sintering at 600 ° C. for 2 hours. (For example, see Japanese Patent Application No. 6-48394)
[0029]
<Hydrocarbon gas detection element>
An indium hydroxide fine powder is impregnated with a predetermined concentration aqueous solution of tin chloride so that 0.5 atm% of tin is contained in the indium hydroxide, and dried at 80 ° C. for 24 hours. And calcined at 600 ° C. for 4 hours. The indium oxide thus obtained was further pulverized to form a fine powder having an average particle size of about 1.5 μm. This fine powder is made into a paste using 1,3-butanediol and, as shown in FIG. 4 (a), a platinum wire coil 41 having an effective dimension of 0.40 mm (wire diameter 20 μm, winding diameter 0.30 mm, winding interval) 0.02 mm) is applied in a spherical shape with a diameter of 0.45 mm so as to cover the entire platinum wire coil 41. This was further dried at 80 ° C. for 1 hour, and then an electric current was passed through the platinum wire coil 41 and fired at 600 ° C. for 1 hour with the Joule heat to obtain the sensitive layer 12 of the hot wire type semiconductor gas detection element 4. .
On the other hand, a mixed aqueous solution in which commercially available tin chloride and cobalt nitrate are dissolved in a predetermined concentration such that the cobalt is contained in the solute component in an amount of 0.1 to 2.0 atm% is prepared. A precipitate was obtained. The generated precipitate was washed with distilled water to remove miscellaneous ions such as chlorine and then dried at 80 ° C. for 1 hour to obtain a stannic acid gel. This was further finely pulverized and fired at 600 ° C. for 4 hours using an electric furnace to finally obtain tin oxide containing 0.5 atm% of cobalt oxide. This oxide was further pulverized to form a fine powder having an average particle size of about 1.0 μm.
This fine powder was made into a paste using 1,3-butanediol, and coated so as to have a thickness of 50 μm so as to cover the sensitive layer 42, thereby forming a coating layer (catalyst layer) 43c. Furthermore, similarly, after drying, it was sintered in air at 600 ° C. for 30 minutes to obtain a hot-wire semiconductor gas detection element. (For example, see Japanese Patent Application No. 09-299842)
[0030]
As shown in FIG. 3, the gas detecting element 4 is used by being incorporated in a bridge circuit. That is, a fixed resistor R0 is connected in series to the gas detecting element 4, and a combined resistance of the fixed resistor R1 and the fixed resistor R2 is combined with the combined resistance of the gas detecting element 4 and the fixed resistor R0. The sensing element 4 and the fixed resistor R1 are connected in parallel so that the fixed resistor R0 and the fixed resistor R2 face each other. Further, a gas detection circuit unit 5 is connected which takes out a potential difference between the gas detection element 4 and the fixed resistor R0 and between the fixed resistor R1 and the fixed resistor R2 as a sensor output. In the gas detection circuit unit 5, the obtained sensor output is transmitted to the calculation unit 8 via the transmission unit 6 and the reception unit 7, and is converted into the metabolic gas concentration, the number of termite heads, or the termite damage degree by the calculation unit 8. The notification unit 9 is configured to display a numerical value or sound a buzzer to notify the detection result.
[0031]
According to such a bridge circuit, the supply voltage is E, the sensor output is V, the resistance value of the semiconductor gas detection element as a whole is Rs, and the resistance values of the fixed resistors R0, R1, and R2 are R, respectively. ₀ , R ₁ , R ₂ In this case, the relationship of Equation 1 is established.
[0032]
[Expression 1]

[0033]
【Example】
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
<Detection of termite damage>
Using the three types of semiconductor gas detection elements, hydrogen gas detection element, odor detection element, and hydrocarbon gas detection element, metabolic gas generated from termites was detected in the laboratory.
experimental method
As shown in FIG. 5, the termites 101 are placed in the

polypropylene containers

100 a and 100 b (inner diameter: about 54 mm, height: about 80 mm, volume: 725 ml).
(B) 200: 20,
(C) 500: 50,
(D) 1000: 100
The three kinds of semiconductor

gas detecting elements

4, 4, and 4 are directly attached to the polypropylene container 100a in the polypropylene container 100a, and are generated in the polypropylene container 100a. The behavior of metabolizing gas was investigated. The inside of the polypropylene container 100a is
(1): A filter paper 102 containing water is put in (FIG. 5 (b))
(2): A sample in which a red pine sample 103 (30 × 30 × 50 mm) soaked with water is placed (FIG. 5 (C))
(3): Put the red pine sample 103 into the upper open bottomed cylindrical container 104 whose side wall 104a is made of acrylic and the bottom 104b is made of gypsum together with the termite, and the polypropylene container 100a outside the bottomed cylindrical container 104. What has absorbent cotton 105 soaked in water (Fig. 5 (I)),
(4): In addition to the conditions of (3), the termites used what was fasted for 2 days (FIG. 5 (a))
The four types of conditions were prepared, and the concentration of metabolic gas at 3 hours after encapsulation was examined in each case.
The following (a) and (1) conditions shall be labeled as (a1)
Also,
(E) Nothing enclosed,
(F) A filter paper containing water only.
(G) Only the red pine sample containing water is enclosed,
(H) Only a dead termite dead body (work ant: soldier ant, 200: 20) enclosed
The same was investigated.
[0034]
<Experimental results and discussion>
FIG. 6 shows the gas concentration obtained based on the output of the gas detection element under each condition.
[0035]
In the hydrogen gas detection element, as shown in FIG. 6 (a), since an output cannot be obtained under the conditions (e) to (h), the hydrogen gas detection element is hardly affected by the interference gas, and (a) to (d). ), The output increases as the number of termite heads increases, and it can be seen that there is a high correlation between the detected hydrogen gas concentration and the number of termite populations. Therefore, it can be seen that if the metabolic gas is detected by the hydrogen gas detection element, the damage situation caused by termites can be confirmed particularly preferably.
[0036]
On the other hand, when the odor detector is used, as shown in Fig. 6 (b), an output is obtained regardless of the presence or absence of termites. I can take it.
Moreover, when the tendency of (g) and (a4)-(d4) is seen, in addition to the odor of a red pine sample according to the increase in the number of a termite head, the output by the odor directly generated by the damage of a termite increases, On the other hand, if the number of termites grows too much, it can be seen that the output to the odor has reached its peak as the level of damage has reached its peak.
[0037]
In other words, it can be seen that the generation of metabolic gas due to termite damage itself has a correlation with the number of termites, and it can be detected separately from the generation of metabolic gas due to other termite activities and the generation of metabolic gas due to damage. I understand. Further, the metabolic gas generated from termites based on other than termite damage is considered to be due to (a1) to (d1), and when referring to (a2) to (d2) and (a3) to (d3), termites As the number increases, the fact that factors that reduce the output to metabolic gas have also occurred can be read. Therefore, when termites are detected using an odor detector, the above two factors are balanced. Therefore, it is considered preferable to apply a method of use that determines whether or not food damage has occurred depending on whether or not the output based on metabolic gas has reached a predetermined level sufficiently higher than the odor of the red pine itself. .
[0038]
Furthermore, according to the hydrocarbon gas detection element, as shown in FIG. 6 (C), it can be seen that a high output is obtained regardless of the presence or absence of termites, and from the comparison of (e) and (f), It can be seen that the output is affected by humidity. It can also be seen from (g) and (h) that if there are factors that absorb and stabilize moisture, such as termite carcasses and red pine, the effect is kept low.
[0039]
Therefore, when a termite detection apparatus is configured using such a gas detection element, it can be seen that it is desirable to provide a dehumidification filter in the gas induction section as described in the above-described embodiment. Moreover, since (a1)-(d1) has shown that the detection amount of hydrocarbon gas is increasing based on the increase in the number of termite heads, according to the hydrocarbon gas detection element, except for the damage of termites This suggests the possibility of capturing the metabolic gas generated by these factors. That is, according to the hydrocarbon gas detection element, it is understood that an output corresponding to the absolute number of termites can be obtained, and termites can be detected.
[0040]
<Time dependence of increase in metabolic gas>
The temporal variation of metabolic gas detected by the three types of semiconductor gas detection elements, ie, the hydrogen gas detection element (A), the odor detection element (B), and the hydrocarbon gas detection element (C) was examined.
experimental method
A predetermined amount of the termite was sealed in the same experimental container as before, and the time change of the output based on the metabolic gas from the termite was monitored by each gas detection element. As a termite ant, various ratios of professional ants and soldier ants were changed. In the case of only filter paper as a control, the same measurement was performed for (c).
[0041]
<Experimental results and discussion>
FIG. 7 shows changes with time in the output of the gas detection element under each condition.
According to the hydrogen gas detection element, as shown in FIG. 7 (a), when there is no termite (c), it shows a behavior that maintains a low output level from the beginning of the measurement, whereas it has 150 craft ants and soldiers. In any of the cases using 50 ants (a) and 200 ants (b), the output tends to increase at the beginning of measurement, and (b) Then, after about 1 hour has passed, the output begins to stabilize at a low output, and then the output gradually increases and finally reaches a stable state at a high output, while in (a), the output is output until it reaches a high output. Can be seen to continue to increase. Therefore, it can be seen that the time change of the output can be clearly distinguished.
It can also be seen that the time variation of the output varies depending on the ratio of the termite worker ant and the soldier ant.
[0042]
Also, according to the odor detection element, as shown in FIG. 7 (b), when there is no termite (c), it shows a behavior that maintains a low output level from the beginning of the measurement, In the case using 50 soldier ants (a) and the case using 200 professional ants (b), the output is rapidly increased and then stabilized at a predetermined value. Accordingly, it can be seen that the presence or quantity of termites, the number of termites, the ratio between craft ants and soldier ants, and the like can be determined from the stable output value of the output.
[0043]
Further, according to the hydrocarbon gas detection element, as shown in FIG. 7 (c), when there is no termite (c), it still shows the behavior of maintaining a low output level from the beginning of the measurement, whereas In the case of using 150 heads and 50 soldier ants (a), the output increased sharply from the beginning of the measurement as in the case of the hydrogen gas sensing element, and in the case of using 200 hand ants (b), the initial value The output begins to stabilize at a low output, after which the output starts to increase and eventually reaches a high output. Therefore, it can be seen that the time change of the output can be clearly distinguished.
[0044]
According to this result, the output change of each gas detection element in a standard environment and the output change tendency in the presence of termites are greatly different, so the presence or absence of termites, some or the ratio of termite workers, soldiers, etc. It can be seen that can be determined. In addition, although FIG. 7 measures based on the time since the termite was sealed in the container, in actual detection, the output in a situation where sufficient time has already passed is obtained. It is thought that the above-mentioned tendency can be grasped in a short time.
[0045]
<Relationship between station temperature and gas detector output>
Three types of the hydrogen gas detection element, temperature sensor, and humidity sensor are sealed in

polypropylene containers

100a and 100b as shown in FIG. 5 (a) with 150 termite ants and 50 soldier ants together with a red pine sample. The temperature was changed from −10 ° C. to 40 ° C. in 6 hours and the output of the hydrogen gas detecting element was acquired 6 hours later, and the relationship between the metabolizing gas of termites and the temperature was measured. In this experiment, the bottom of the polypropylene container is filled with water so that it can be regarded as an experiment under high humidity.
[0046]
<Experimental results and discussion>
The experimental results are shown in FIG. From FIG. 8, it can be seen that the termites have the habit of changing the amount of activity according to the ambient temperature, and the amount of metabolic gas diffused varies accordingly. In addition, it is considered that the termites are less active with less metabolizing gas at 15 ° C or less, and it is understood that the gas emission tends to be stable at 20 ° C to 35 ° C, and termites are active it is conceivable that.
[0047]
Therefore, when a temperature detection mechanism is provided in the station and the temperature detection output from the temperature detection mechanism indicates 15 ° C. or higher, the termite is assumed to be active and the gas detection circuit unit is activated. If the control unit is provided, it is possible to accurately find the damage caused by the termites, and it is understood that the termites can be monitored with power saving.
[0048]
<Relationship between humidity inside the station and output of gas detector>
The three types of hydrogen gas detection element, temperature sensor, and humidity sensor are red pine with a moisture content of 150 termite ants and 50 soldier ants in advance in

polypropylene containers

100a and 100b as shown in FIG. Then, the container was placed in a thermostatic bath, the temperature was kept constant at 20 ° C. or 30 ° C., and the output of the hydrogen gas detecting element was obtained after 6 hours, and the relationship between the metabolizing gas of termites and the humidity was measured.
[0049]
<Experimental results and discussion>
The experimental results are shown in FIG. The termites have a habit of preferring high temperature and humidity, and there is a difference in the amount of metabolic gas emitted depending on the humidity. As is clear from FIG. 9, the metabolic gas depends on the humidity when the relative humidity is 60% RH or less, but the metabolic gas amount is stable when the relative humidity is 60% RH or more. It can be seen that activities become active sometimes.
[0050]
Therefore, if a humidity detection mechanism is provided in the station and the humidity detection output from the humidity detection mechanism indicates a relative humidity of 60% RH or more, it is assumed that termites are active and the gas detection circuit If the control part which operates a part is provided, it will be able to find out the damage by a termite accurately, and it turns out that a termite can be monitored by power saving.
Further, if the drive control is performed so that the metabolic gas is detected when the temperature is 20 ° C. or higher and the relative humidity is 60% RH or higher, the termite can be monitored more efficiently, and the temperature detection output Alternatively, termites can be monitored more accurately by determining the condition of termite damage while calibrating the gas detection output based on the humidity detection output.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic diagram of a termite monitoring mechanism.
FIG. 2 is a schematic diagram of a termite monitoring device.
FIG. 3 is a diagram showing a gas detection circuit
FIG. 4 is a partially broken perspective view of a gas detection element.
FIG. 5 is a schematic view of an experimental container used in the examples.
FIG. 6 is a graph showing the detection results of termite damage.
FIG. 7 is a graph showing the time dependency of an increase in metabolic gas.
FIG. 8 is a graph showing the atmospheric temperature dependence of metabolic gas.
FIG. 9 is a graph showing the atmospheric humidity dependence of metabolic gas.
[Explanation of symbols]
10 Termite bait
1 Bait accommodation space
2 buried body
3 Lid member
4 Gas detection element

Claims

Has a bait receiving space, wherein the embedded body is underground provided in a state to permit termite entry into bait housing space, station box the bait receiving space provided with a lid member for freely opening and closing from the ground side A termite monitoring device comprising:
A termite monitoring device provided with a hydrogen gas detection element that faces the bait accommodation space of the station box and detects a termite metabolic gas .

The termite monitoring apparatus according to claim 1 , further comprising a temperature detection mechanism that detects the temperature of the bait accommodation space of the station box.

Termite monitoring device according to claim 1 or 2 provided with the humidity sensing mechanism for detecting the humidity of the bait receiving space of the station box.

A plurality of termite monitoring devices according to any one of claims 1 to 3 are provided, a gas detection circuit unit for obtaining a gas detection output from the hydrogen gas detection element is provided in each of the termite monitoring devices, and each of the gas detection circuits A termite monitoring mechanism provided with a monitor device that receives a gas detection output from the unit, and provided with a notification unit that notifies the monitoring device of a state of damage to the termite monitoring device based on the gas detection output.

Provided with a plurality of termite monitoring device according to claim 2, in each of the termite monitoring device, provided the temperature detection circuit portion for obtaining a temperature detection output from the temperature sensing mechanism,
A gas detection circuit unit for obtaining a gas detection output from the hydrogen gas detection element is provided,
Based on the temperature detection output, a control unit for driving the gas detection circuit unit is provided,
A monitor device for receiving a gas detection output from each of the gas detection circuit units;
A termite monitoring mechanism in which the monitoring device is provided with a notifying unit for notifying the state of damage in the termite monitoring device based on the gas detection output.

Provided with a plurality of termite monitoring device according to claim 3, in each of the termite monitoring device, it provided the humidity detecting circuit for obtaining the humidity detection output from the humidity detecting mechanism,
A gas detection circuit unit for obtaining a gas detection output from the hydrogen gas detection element is provided,
Based on the humidity detection output, a control unit for driving the gas detection circuit unit is provided,
A monitor device for receiving a gas detection output from each of the gas detection circuit units;
A termite monitoring mechanism in which the monitoring device is provided with a notifying unit for notifying the state of damage in the termite monitoring device based on the gas detection output.