JP3802405B2 - アクティブスロットアンテナ及びアクティブスロットアレーアンテナ及びそれを用いた送信装置と受信装置 - Google Patents

アクティブスロットアンテナ及びアクティブスロットアレーアンテナ及びそれを用いた送信装置と受信装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アクティブスロットアンテナ及びアクティブスロットアレーアンテナ及びそれを用いた送信装置と受信装置に関し、アンテナ素子と半導体デバイスを一体化して構成したアクティブスロットアンテナ及びアクティブスロットアレーアンテナ及びそれを用いた送信装置と受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子追尾機能を持ち移動体から情報を伝送する移動体SNG(ニュース素材伝送)装置のアンテナ、マルチビームや空間的にビーム走査可能な衛星放送受信用アンテナ、または衛星搭載用の送受信アンテナとしてアクティブアンテナが開発されている。
【0003】
図5(A),(B)は、従来のアクティブアンテナの一例の斜視図、断面図を示す。また、図6はそのブロック構成図を示す。両図中、10はセラミック多層基板パッケージ、12は接続電極、14は多層積層基板である。高周波モジュール16は、セラミック多層基板パッケージ10の内部に半導体チップ等を実装され、上面にパッチアンテナを用いた複数の放射素子20を導体パターンで形成され、下面の周囲に複数の接続電極12が導体パターンで形成されて構成されている。
【0004】
一方、制御モジュール22は、多層積層基板14を用いて構成され、下面に信号処理用の複数のLSIが実装され、上面に高周波モジュール16を取り付けるための接続電極が設けられている。高周波モジュール16と制御モジュール22とは、両者の表面に設けられた接続電極12の部分で半田付けされて接続されている。
【0005】
また、28はサーマルバイアホール、29は放熱板であるヒートシンク、30は放射窓である。セラミック多層基板パッケージ10の放射素子20を設けた面に、放射素子20を避けるように複数の放射窓30を設けた金属などの熱伝導性の高い板からなるヒートシンク29を取り付け、このヒートシンク29と半導体チップ27は、セラミック多層基板パッケージ10の内部に貫通するように設けられた複数のサーマルバイアホール28で接続されている。サーマルバイアホール28は、熱伝導率向上のために設けられている。
【0006】
このような構成においては、高周波モジュール16と制御モジュール22の間の接続部には高い周波数の高周波信号が通らないため、半田リフロー等の表面実装技術により、それぞれのモジュールに設けられた電極間を簡単な製造行程によって接続することができる。また、高周波モジュール16と制御モジュール22の間の接続を簡単な製造行程で実現することができ、製造コストを低減できるという効果がある。
【0007】
さらに、半導体チップ27で発生する熱をヒートシンク29から高周波モジュール16の外部に排出することができ、パッケージ内に熱の発生が多い高出力の電力増幅器を実装することが可能となる。
【0008】
図7(A),(B)は、従来のアクティブスロットアンテナの他の一例の断面図、平面図を示す。この例は、マイクロストリップ給電によるスロットアンテナにMMIC(Microwave Monolithic Integrated Circuit)増幅器が実装されている例である(参考文献1:電子情報通信学会’99ソサイエティ大会C−02−14)。
【0009】
図7(A),(B)において、MMIC増幅器31の入出力側に接続されているストリップ導体32と誘電体基板33とグランド導体面34から構成されるマイクロストリップ線路から電磁結合によりスロットアンテナ35に給電している。またアンテナの放射効率を上げるために誘電体基板36を積層してある。この構造ではマイクロストリップ線路のグランド導体面34にスロットアンテナ35を形成しているため、MMIC増幅器31とスロットアンテナ35の面が一体化されて非常に薄型にアクティブアンテナを構成できる。
【0010】
図8(A),(B)は、従来のアクティブスロットアンテナの更に他の一例の断面図、平面図を示す。この例は、トリプレート線路を用いた電磁結合型マイクロストリップアンテナにMMIC増幅器が実装されている例である(参考文献2:電子情報通信学会’99ソサイエティ大会B−1−109)。
【0011】
図8(A),(B)において、アンテナへ給電するトリプレート線路はストリップ導体42と誘電体基板43とグランド導体面44で構成されており、スロット45を経由して金属パッチ46と誘電体基板47とグランド導体面44から構成されるマイクロストリップパッチアンテナに電磁結合させることにより、アンテナへ給電している。またスロット45付近で発生するパラレルプレートモードを抑圧するためにビアホール48を用いて2つのグランド導体面44間を接続している。この構造においてもMMIC増幅器41を一体化することで、非常に薄型のアクティブアンテナが構成できる。またこのアクティブアンテナを送信装置に用いた場合グランド面に放熱機構をも配置することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
図5の従来例では、複数個のアレーアンテナ素子と一体化された高周波モジュール16と制御モジュール22の間の接続を簡単な製造行程で実現することができ、製造コストを低減できる。さらにサーマルバイアホール28をアンテナ面側に取り付けたヒートシンク29に接続することにより放熱処理を行うことができる。
【0013】
しかし、この構造で、熱の発生が多い高出力の電力増幅器を使用すると、放熱のためのヒートシンク29を大きくして、アンテナの表面および側面に取り付ける必要があるので、アンテナの特性に影響を及ぼす可能性があり、ヒートシンク29の大きさに限界がある。また、ヒートパイプなどの放熱機構を構成することも非常に困難となる。
【0014】
また、アンテナが大型化されると全体の重量が増加して複雑になる。さらに、高周波モジュールの給電線路はバイアホールなどで直接増幅素子とアンテナ素子を接続する構造のため、周波数が高くなるとアンテナの特性が低下する恐れがあるという問題があった。
【0015】
図7の従来例では、アクティブデバイスとアンテナが非常に簡単に一体化された構造であるが、この構造に放熱機構を設置する場合、MMIC増幅器31の上側面、あるいはマイクロストリップ線路のストリップ導体32面上に取り付ける必要があり構造が複雑となる。さらにMMIC増幅器31の出力が大きい場合は、通常、MMIC増幅器31をグランド導体面34上に配置し、放熱機構をMMIC増幅器31と接するグランド導体面34の裏側(アンテナの放射面側)に配置する必要がある。しかし、この構造ではアンテナの放射面側に放熱機構が設置されるため、アンテナの特性に重大な影響を及ぼす恐れがあるという問題があった。
【0016】
図8の従来例では、下側のグランド導体面44に放熱機構を配置することができる。しかし、図5の例と同様にアンテナが多層基板で構成されているため、MMIC増幅器41とアンテナの一体化構造が複雑であるという問題点がある。また、パラレルプレートモードを抑圧するために多層基板にビアホール48を製作しなければならないという問題点もあり、平面上にアレーとして配列する場合、製作上複雑な工程が必要となりコストが高くなるという問題があった。
【0017】
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、放熱機構を含めたアンテナとアクティブデバイスの一体化構造を薄型・単純・軽量化できるアクティブスロットアンテナ及びアクティブスロットアレーアンテナ及びそれを用いた送信装置と受信装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、アクティブデバイスの出力線路側のグランド導体面と共有化され、前記出力線路と電磁結合する励振用スロットが形成された励振用スロット板と、
前記励振用スロット板の前記アクティブデバイス配置面の裏側に、前記励振用スロット及びその近傍を除く部分に配置された放熱機構と、
前記放熱機構を介して前記励振用スロット板と離間対向し前記励振用スロットと電磁結合する放射用スロットが形成された放射用スロット板を有し、
前記励振用スロットと前記放射用スロットとの電磁結合により前記放射用スロットに給電することにより、
出力線路側のグランド導体面と励振用スロット板とが共通化された構造であっても励振用スロット板から離間して設置された放射用スロット板の放射用スロットに給電することで、励振用スロット板と放射用スロット板の間に放熱機構を配置でき、放熱機構を含めたアンテナとアクティブデバイスの一体化構造を薄型・単純・軽量化できる。
【0019】
請求項2に記載の発明は、励振用スロット板と前記放射用スロット板の間に、結合用スロットを形成した一または複数の結合用スロット板を所定間隔で積層し、
前記励振用スロット板の裏側に配置された前記放熱機構の厚みを可変設定することにより、
発熱量が大きい高出力のアクティブデバイスを使用し放熱機構が大きくなる場合にも、放熱機構の大きさを任意に設定して配置することができる。
【0020】
請求項3に記載の発明は、前記励振用スロット板と前記放射用スロット板の間に、結合用スロットを形成した一または複数の結合用スロット板を所定間隔で積層し、
前記放射用スロット板に複数のスロットを設け、
前記結合用スロット板の結合用スロットと前記放射用スロットアレー板の複数のスロットとの電磁結合により前記放射用スロットアレー板の複数のスロットに給電することにより、
放射用スロットアレー板の複数のスロットを精度良く給電できると共に、高い周波数においても効率よく高精度なアンテナ特性が期待でき、低価格かつ高精度のアンテナを得ることが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1(A),(B)は、本発明のアクティブスロットアンテナの第1実施例の分解斜視図、断面図を示す。同図中、アクティブスロットアンテナ50は、放射用スロット板52と放熱機構53と励振用スロット金属箱54から大略構成されている。
【0022】
金属製の放射用スロット板52には放射用スロット51が形成されており、この放射用スロット板52の一面に、励振用スロット及びその近傍を除く部分に放熱処理を行うためのヒートパイプなどの放熱機構53を介在させて励振用スロット金属箱54が固定される。
【0023】
励振用スロット金属箱54は、金属ケース54−3内に入力用のストリップ導体54−4と、入力信号を増幅するための電力増幅器54−5と、電力増幅器54−5の出力線路で励振用スロット54−1を給電するためのストリップ導体54−6とを収納し、励振用スロット54−1が形成された励振用スロット板54−2で金属ケース54−3の開口部分を覆って構成されている。
【0024】
上記ストリップ導体54−4とスロット板54−2と金属ケース54−3により入力用トリプレート線路54−7が構成され、ストリップ導体54−6とスロット板54−2と金属ケース54−3により出力用トリプレート線路54−8が構成されている。入力用トリプレート線路54−7と出力用トリプレート線路54−8と電力増幅器54−5と金属ケース54−3と励振用スロット54−1が形成されている励振用スロット板54−2により励振用1素子アクティブスロットアンテナが構成されている。
【0025】
高周波信号の流れについて説明する。図1(B)に示すように、高周波信号は入力用トリプレート線路54−7を伝送されて電力増幅器54−5に入力され、電力増幅器54−5で増幅された後、出力用トリプレート線路54−8を伝送されて励振用スロット54−1に電磁結合され、さらに放射用スロット51に電磁結合されて空間に放射される。
【0026】
この構造は、1素子の励振用スロットを上部の1素子の放射用スロットに電磁的に結合させる実施例である。電力増幅器54−5の出力線路についてはトリプレート線路54−8の代わりに誘電体線路で構成されたマイクロストリップ線路を利用することもできる。また、電力増幅器54−5出力側の出力用トリプレート線路54−8のグランド導体面を励振用スロット板54−2と共用化しているので構造が簡単になり、電磁波のエネルギーが効率よく励振用スロット54−1から放射され、励振用スロット板54−2から離間して設置された放射用スロット板52の放射用スロット51に給電することで、励振用スロット板54−2と放射用スロット板52の間に放熱機構を配置できる。
【0027】
放熱機構53については、例えば、中空のパイプを井形状に結合した構造になっているので、ヒートパイプや水冷冷却用のパイプとして利用することが可能である。
【0028】
図2(A),(B)は、本発明のアクティブスロットアンテナの第2実施例の分解斜視図、断面図を示す。同図中、アクティブスロットアンテナ60は、放射用スロット金属板66と放熱機構67と励振用スロット金属箱68から大略構成されている。
【0029】
放射用スロット金属板66は、放射用スロットアレー板62と結合用スロット板64と金属フレーム65から構成されている。金属製の放射用スロットアレー板62には複数の放射用スロット61が1列に並べて形成され、結合用スロット板64には複数の放射用スロット61を励振するための結合用スロット63が形成されており、この放射用スロットアレー板62と結合用スロット板64とは金属フレーム65を介在させることによって一定間隔で離間対向した状態で固定されている。放射用スロット金属板66の下面に、放熱処理を行うためのヒートパイプなどの放熱機構67を介在させて励振用スロット金属箱68が固定される。
【0030】
励振用スロット金属箱68は、金属ケース68−3内に入力用のストリップ導体68−4と、入力信号を増幅するための電力増幅器68−5と、電力増幅器68−5の出力線路で励振用スロット68−1を給電するためのストリップ導体68−6とを収納し、励振用スロット68−1が形成されたスロット板68−2で金属ケース68−3の開口部分を覆って構成されている。
【0031】
上記ストリップ導体68−4とスロット板68−2と金属ケース68−3により入力用トリプレート線路68−7が構成され、ストリップ導体68−6とスロット板68−2と金属ケース68−3により出力用トリプレート線路68−8が構成されている。入力用トリプレート線路68−7と出力用トリプレート線路68−8と電力増幅器68−5と金属ケース68−3と励振用スロット68−1が形成されている励振用スロット板68−2により励振用1素子アクティブスロットアンテナが構成されている。
【0032】
高周波信号の流れについて説明する。図2(B)に示すように、高周波信号は入力用トリプレート線路68−7を伝送されて電力増幅器68−5に入力され、電力増幅器68−5で増幅された後、出力用トリプレート線路68−8を伝送されて励振用スロット68−1に電磁結合され、結合用スロット63を介して複数の放射用スロット61に電磁結合されて空間に放射される。この構造は、1素子の励振用スロットを上部の放射用スロットアレーに電磁的に結合させた実施例であり、放射用スロットアレー板62の複数のスロット61を精度良く給電できると共に、高い周波数においても効率よく高精度なアンテナ特性が期待でき、低価格かつ高精度のアンテナを得ることが可能となる。
【0033】
図3は、本発明のアクティブスロットアンテナの第3実施例の断面図を示す。同図中、アクティブスロットアンテナ70は、第2実施例の構造において使用した結合用スロットを形成する結合用スロット板をヒートパイプ等の放熱機構77を介在させて2枚積層したものである。図3において、励振用スロット68−1から放射された電磁波は積層した結合用スロット板74a,74b及び結合用スロット板64それぞれに設けられた結合用スロット73a,73b及び結合用スロット63を介して放射用スロット61に電磁結合され、空間に放射される。
【0034】
このように、2枚の結合用スロット板74a,74bをヒートパイプ等の放熱機構77を介在させて積層することにより、電力増幅器68−5の高出力化のため、大規模な放熱機構が必要となった場合でも、結合用スロット板の積層数及び結合用スロット板64,74a,74bの間隔を調整することによって、アンテナの放射特性に影響を与えることなく必要な大きさの放熱機構77を設置することが可能となる。なお、結合用スロット板の積層数は1以上の何層であっても良い。
【0035】
図4は、本発明のアクティブスロットアレーアンテナの第1実施例の斜視図を示す。この実施例は、第2実施例(または第3実施例)で説明したアクティブスロットアンテナ60(または70)を複数集合して構成されている。このように、アクティブスロットアンテナ60を複数、平面状に隣接させて配設し1つのアクティブスロットアレーアンテナ80を構成し、1つのアンテナとして動作させることができる。
【0036】
なお、上記図1〜図4に示す実施例では、送信用のアクティブアンテナについて説明したが、電力増幅器54−5,68−5を低雑音増幅器とすることにより受信用のアクティブアンテナとして使用することもできる。
【0037】
このように、電力増幅器54−5,68−5の出力用トリプレート線路54−8,68−8のグランド導体面を励振用スロット板54−2,68−2と共用化した簡単な構造においても励振用スロット板54−2,68−2から更に所定間隔を隔てて放射用スロット板52,放射用スロットアレー板62を設置して電磁結合により給電することにより、グランド導体面と放射用スロット板52,放射用スロットアレー板62の間に放熱機構53,67を設置することができるので、放熱機構53,67を含めたアンテナと電力増幅器54−5,68−5の一体化の構造を薄型・単純・軽量化できる。
【0038】
また、熱の発生の多い高出力の電力増幅器68−5を使用するために放熱機構67が大規模になった場合でも、結合用スロット板74a,74bを多層化することにより、放熱機構77の大きさを任意に設定して設置することが可能となる。
【0039】
また、電力増幅器の出力線路68−8と複数の放射用スロット61を電磁結合させることで給電が可能となるため、放射用スロットアレーを精度良く給電することができるとともに、高い周波数においても効率よく高精度なアンテナの特性が期待でき、低価格・高精度のアクティブスロットアンテナを実現できる。更に、多層化された各結合用スロット63,73a,73bの共振長をそれぞれ変えることにより、アンテナの送受信帯域を広げることが可能となる。
【0040】
なお、電力増幅器54−5,68−5が請求項記載のアクティブデバイスに対応し、ストリップ導体54−6,68−6が出力線路に対応する。
【0041】
【発明の効果】
上述の如く、請求項1に記載の発明は、出力線路側のグランド導体面と励振用スロット板とが共通化された構造であっても励振用スロット板から離間して設置された放射用スロット板の放射用スロットに給電することで、励振用スロット板と放射用スロット板の間に放熱機構を配置でき、放熱機構を含めたアンテナとアクティブデバイスの一体化構造を薄型・単純・軽量化できる。
【0042】
請求項2に記載の発明は、発熱量が大きい高出力のアクティブデバイスを使用し放熱機構が大きくなる場合にも、放熱機構の大きさを任意に設定して配置することができる。
【0043】
請求項3に記載の発明は、放射用スロットアレー板の複数のスロットを精度良く給電できると共に、高い周波数においても効率よく高精度なアンテナ特性が期待でき、低価格かつ高精度のアンテナを得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアクティブスロットアンテナの第1実施例の分解斜視図、断面図である。
【図2】本発明のアクティブスロットアンテナの第2実施例の分解斜視図、断面図である。
【図3】本発明のアクティブスロットアンテナの第3実施例の断面図である。
【図4】本発明のアクティブスロットアレーアンテナの第1実施例の斜視図である。
【図5】従来のアクティブアンテナの一例の斜視図、断面図である。
【図6】従来のアクティブアンテナの一例のブロック構成図である。
【図7】従来のアクティブスロットアンテナの他の一例の断面図、平面図である。
【図8】従来のアクティブスロットアンテナの更に他の一例の断面図、平面図である。
【符号の説明】
50,60,70 アクティブスロットアンテナ
51,61 放射用スロット
52 放射用スロット板
53,67,77 放熱機構
54,68 励振用スロット金属箱
54−1,68−1 励振用スロット
54−2,68−2 スロット板
54−3,68−3 金属ケース
54−4,54−6,68−4,68−6 ストリップ導体
54−5,68−5 電力増幅器
54−7,68−7 入力用トリプレート線路
54−8,68−8 出力用トリプレート線路
62 放射用スロットアレー板
63,73a,73b 結合用スロット
64,74a,74b 結合用スロット板
65 金属フレーム
66 放射用スロット金属板
80 アクティブスロットアレーアンテナ

Claims (6)

  1. アクティブデバイスの出力線路側のグランド導体面と共有化され、前記出力線路と電磁結合する励振用スロットが形成された励振用スロット板と、
    前記励振用スロット板の前記アクティブデバイス配置面の裏側に、前記励振用スロット及びその近傍を除く部分に配置された放熱機構と、
    前記放熱機構を介して前記励振用スロット板と離間対向し前記励振用スロットと電磁結合する放射用スロットが形成された放射用スロット板を有し、
    前記励振用スロットと前記放射用スロットとの電磁結合により前記放射用スロットに給電することを特徴とするアクティブスロットアンテナ。
  2. 請求項1記載のアクティブスロットアンテナにおいて、
    前記励振用スロット板と前記放射用スロット板の間に、結合用スロットを形成した一または複数の結合用スロット板を所定間隔で積層し、
    前記励振用スロット板の裏側に配置された前記放熱機構の厚みを可変設定することを特徴とするアクティブスロットアンテナ。
  3. 請求項1または2記載のアクティブスロットアンテナにおいて、
    前記励振用スロット板と前記放射用スロット板の間に、結合用スロットを形成した一または複数の結合用スロット板を所定間隔で積層し、
    前記放射用スロット板に複数のスロットを設け、
    前記結合用スロット板の結合用スロットと前記放射用スロットアレー板の複数のスロットとの電磁結合により前記放射用スロットアレー板の複数のスロットに給電することを特徴とするアクティブスロットアンテナ。
  4. 請求項1乃至3のいずれか記載のアクティブスロットアンテナを複数、平面状に隣接させて配設し構成したことを特徴とするアクティブスロットアレーアンテナ。
  5. 請求項1乃至3のいずれかに記載のアクティブスロットアンテナまたは請求項4記載のアクティブスロットアレーアンテナを使用したことを特徴とする送信装置。
  6. 請求項1乃至3のいずれかに記載のアクティブスロットアンテナまたは請求項4記載のアクティブスロットアレーアンテナを使用したことを特徴とする受信装置。
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