JP3801943B2 - マルチレイヤ光ネットワークおよびそのパス設定方法ならびに中継用光ルータ - Google Patents

マルチレイヤ光ネットワークおよびそのパス設定方法ならびに中継用光ルータ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光波長による光パスとそれを用いた電気パスの2階層構成の光ネットワークに関する。
【0002】
【従来の技術】
光ネットワークは、光伝送路とこの光伝送路を終端するノードとを用いて構成され、このノードには、光伝送路を伝送される光信号パケットをいったん電気信号パケットに変換してそのヘッダ情報を読み取り、宛先方路に相当する光波長の光信号パケットに再び変換して転送するパケットスイッチングケーパビリティ(以下、PSCという)と、光伝送路を伝送される光信号パケットを光信号のまま光波長に基づき転送を行う光波長スイッチングケーパビリティ(以下、LSCという)とがある。
【0003】
光ネットワークには、複数のサブネットワークが接続される。このサブネットワーク相互間は電気パスにより接続される。この電気パスは、光ネットワークに属する1つまたは複数の光パスにより構成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の光ネットワークでは、光パスと電気パスとは独立に運営され、電気パスの需要やトラヒック変動等で光パスを自由に変更することはできなかった。また、光パスが固定的であったため、パケットトラヒックの変動に即応できない、光パスのリソースを有効に活用できないといった問題があった。さらに光パスを変更する場合は、光ネットワーク運営事業者に申請し、光ネットワーク運営事業者が人手により光パスを切り替える必要がある問題があった。
【0005】
本発明は、このような背景に行われたものであって、光パスを電気パスの需要に応じて自律的に設定、変更、解放を行うことができるマルチレイヤ光ネットワークおよびそのパス設定方法ならびに中継用光ルータを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、PSCまたはLSCを備えたノードおよびボーダルータを用い、光パスを適宜変更または解放することによって、網リソースを有効利用できる電気パスの設定を実現するものである。
【0007】
すなわち、本発明の第一の観点はマルチレイヤ光ネットワークであって、パケット単位のスイッチングおよび転送を行う複数のサブネットワークと、この複数のサブネットワークに共通に接続され、光伝送路とこの光伝送路を終端するノードとを用いて構成される光ネットワークとを備え、前記複数のサブネットワークにはそれぞれ、そのサブネットワークを前記光ネットワークに接続するためのボーダルータが設けられたマルチレイヤ光ネットワークである。
【0008】
ここで、本発明の特徴とするところは、前記ノードにはそれぞれ、光波長単位のスイッチングを行う光波長スイッチング手段(LSC)と、パケット単位のスイッチングを行うパケットスイッチング手段(PSC)との少なくとも一方が設けられ、前記ボーダルータにはパケットスイッチング手段が設けられ、前記ノード相互間および前記ノードと前記ボーダルータとの間にはそれぞれ、両端がパケットスイッチング手段でありそれらが直接あるいは1以上の光波長スイッチング手段を経由して接続される光パスを設定可能であり、このようにして設定された1以上の光パスを用いて、前記複数のサブネットワークを相互に接続する電気パスが設定されることにある。
【0009】
本発明の第二の観点は、このようなマルチレイヤ光ネットワークにパスを設定する方法であり、光パスの設定は、少なくとも片端が光波長スイッチング手段となるノード間の光波長リンクを対象として光パスの経路を計算し、その計算に基づいて、両端がパケットスイッチング手段となるように行い、電気パスの設定は、二つのボーダルータ間に、既存の光パスを流用または新規に設定した光パスを用いて行うことを特徴とする。
【0010】
すなわち、電気パスを構成する複数の光パスの個々については、少なくとも片端にLSCを備えていればよいので、そのような光波長リンクを対象として光パスの経路を計算する。例えば、両端にLSCを備えた光波長リンクは、光パスの中継として用いることができる。また、一端にLSCを備え、他端にPSCを備えた光波長リンクは、光パスの端部として用いることができる。
【0011】
電気パスの需要に応じてボーダルータとノードとの間およびノード相互間で自律的に光パスを設定、変更あるいは解放することが望ましい。この場合、光パスの設定変更が必要な場合には、前記二つのボーダルータ間に設定された電気パスを維持しながら、その経路である光パスの設定を変更する。また、各ノードおよび各ボーダルータは自己の光パスおよび電気パスの設定情報を他のすべてのノードおよびボーダルータに広告し、すべての光パスおよび電気パスの設定情報をすべてのノードおよびすべてのボーダルータで共有することが望ましい。
【0012】
本発明の第三の観点は、上述のマルチレイヤ光ネットワークにおけるノードとして用いられる中継用光ルータであり、光波長単位のスイッチングを行う光波長スイッチング手段と、この光波長スイッチング手段の入出力ポートの一部が接続されパケット単位のスイッチングを行うパケットスイッチング手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明実施例のマルチレイヤ光ネットワークを図1ないし図8を参照して説明する。図1は物理的な光伝送路とノードとによる物理ネットワーク構成例を示す図である。図2は図1の物理的な構成を用いて論理的な光波長ネットワークを構成した例を示す図である。図3はO−LSPの構成例を示す図である。図4R>4はO−LSPの経路計算の実施例を説明するための光ネットワーク構成例を示す図である。図5はサブネットワークと光ネットワークとの複数接続構成例を示す図である。図6はノード間のO−LSP設定時の信号シーケンス例を示す図である。図7は本発明における中継ノードの構成例を示す図である。図8は中継ルータを使用した場合のO−LSP、E−LSPの構成例を示す図である。
【0014】
本実施例のマルチレイヤ光ネットワークは、図1に示すように、パケット単位のスイッチングおよび転送を行う複数のサブネットワーク1−1〜1−4と、この複数のサブネットワーク1−1〜1−4に共通に接続され、光伝送路とこの光伝送路を終端するノード2−1〜2−4および中継用光ルータ2−5とを用いて構成される光ネットワーク2とを備え、ノード2−1〜2−4および中継用光ルータ2−5相互間およびノード2−1〜2−4とサブネットワーク1−1〜1−4内のボーダルータ1−1R〜1−4Rとを接続する光波長リンクの端点には、光波長単位のスイッチングを行うLSCまたはパケット単位のスイッチングを行うPSCが設けられ、図3に示すように、両端がPSCに接続された光パスと、図2に示すように、この光パスを1つまたは複数用いて構成され、両端がPSCに接続された電気パスとを備えたことを特徴とする。なお、LSCおよびPSCは、それぞれノード2−1〜2−4および中継用光ルータ2−5およびボーダルータ1−1R〜1−4Rに備えられている。
【0015】
また、図示は省略するが、少なくとも片端にLSCを備えた光波長リンクを対象として前記光パスの経路を計算する装置と、この計算する装置により計算された前記光パスの経路に基づき前記電気パスの経路を計算する装置とを備える。この装置は、ノード2−1〜2−4および中継用光ルータ2−5およびボーダルータ1−1R〜1−4Rにそれぞれ備えてもよいし、あるいは、ネットワーク全体で一つ備えてもよい。
【0016】
さらに、前記計算する装置の計算結果に基づき前記光パスまたは前記電気パスの設定が行われたときには、その設定情報をノード2−1〜2−4および中継用光ルータ2−5およびボーダルータ1−1R〜1−4Rに広告する装置を備える。この広告する装置と前記計算する装置は一つの装置として構成してもよい。
【0017】
また、図5に示すように、1つのサブネットワーク1−1または1−2内に光ネットワーク2と接続する複数のボーダルータ1−1R1、1−1R2、1−2R1、1−2R2が設けられ、1つのサブネットワーク1−1または1−2と光ネットワーク2との間で複数の接続経路を有することもできる。
【0018】
また、ホップ数、トラヒック状況、網コストを含むポリシに基づきノード2−1〜2−4および中継用光ルータ2−5およびボーダルータ1−1R〜1−4Rが自律分散的に前記光パスまたは前記電気パスの設定を変更または解放する装置を備える。この設定を変更または解放する装置は、前記計算する装置または前記広告する装置と同一の装置として構成してもよい。
【0019】
また、図7に示すように、PSCであるルータ5−1およびLSCである光クロスコネクト5−2を備えた中継用光ルータ2−5が設けられ、この中継用光ルータ2−5は、光クロスコネクト5−2の入出力ポートの一部がルータ5−1に接続される。
【0020】
本実施例の装置は、情報処理装置であるコンピュータ装置を用いて実現することができる。すなわち、コンピュータ装置にインストールすることにより、そのコンピュータ装置に、本実施例のマルチレイヤ光ネットワークに適用される装置に相応する機能として、少なくとも片端にLSCを備えた光波長リンクを対象として前記光パスの経路を計算する機能と、この計算する機能により計算された前記光パスの経路に基づき前記電気パスの経路を計算する機能とを実現させるプログラムをコンピュータ装置にインストールすることにより、そのコンピュータ装置を本実施例の前記計算する装置に相応する装置とすることができる。
【0021】
また、コンピュータ装置にインストールすることにより、そのコンピュータ装置に、前記計算する機能の計算結果に基づき前記光パスまたは前記電気パスの設定が行われたときには、その設定情報をノード2−1〜2−4および中継用ルータ2−5およびボーダルータ1−1R〜1−4Rに広告する機能を実現させるプログラムをコンピュータ装置にインストールすることにより、そのコンピュータ装置を本実施例の前記広告する装置に相応する装置とすることができる。
【0022】
また、コンピュータ装置にインストールすることにより、そのコンピュータ装置に、ホップ数、トラヒック状況、網コストを含むポリシに基づきノード2−1〜2−4および中継用光ルータ2−5およびボーダルータ1−1R〜1−4Rが自律分散的に前記光パスまたは前記電気パスの設定を変更または解放する機能を実現させるプログラムをインストールすることにより、そのコンピュータ装置を本実施例の前記設定を変更または解放する装置に相応する装置とすることができる。
【0023】
本実施例のプログラムは本実施例の記録媒体に記録されることにより、コンピュータ装置は、この記録媒体を用いて本実施例のプログラムをインストールすることができる。あるいは、本実施例のプログラムを保持するサーバからネットワークを介して直接コンピュータ装置に本実施例のプログラムをインストールすることもできる。
【0024】
これにより、コンピュータ装置を用いて、光パスを電気パスの需要に応じて自律的に設定、変更、解放を行うことができるマルチレイヤ光ネットワークを実現することができる。
【0025】
以下では、本実施例をさらに詳細に説明する。
【0026】
(第一実施例)
第一実施例を図1ないし図3を参照して説明する。1−1、1−2、1−3、1−4はサブネットワーク群で、1−1R、1−2R、1−3R、1−4Rはサブネットワーク内のボーダルータで光ネットワークとの接続点である。2は光ネットワークで、2−1、2−2、2−3、2−4、2−5は、光波長単位の交換が可能なノードである。
【0027】
サブネットワークのボーダルータにおける光ネットワーク2との接続点はパケット単位での交換が可能なPSCとして、光ネットワーク内のノードの接続点は光波長単位での交換が可能なLSPとして定義する。光波長リンクであるO−LSPは、経路計算時には少なくとも片端はLSCである経路を選択するが、O−LSPとしては、その両端はPSCである必要がある。また、電気パスであるE−LSPは、複数のO−LSPを経由して構成することができるが、その両端はPSCである必要がある。
【0028】
まず、光ネットワーク2は物理的な光伝送路を用いて光ネットワーク2内の全てのノードが他のどれかのノードと接続され、かつ全てのノードが接続できるように光波長リンクを設定しておく。さらに全てのサブネットワークが光ネットワークに接続されるように光波長リンクを設定する。
【0029】
次に、サブネットワーク間のトラヒックが多いものから順にサブネットワーク間を接続するO−LSPを構成する。例えば、サブネットワーク1−1がサブネットワーク1−2との交流トラヒックがある場合には、サブネットワーク1−1のボーダルータ1−1Rは、光ネットワークのノード2−1へサブネットワーク1−1とサブネットワーク1−2間にO−LSPの設定を依頼する。ノード2−1は最もホップ数の少なくなるルートを計算し、ノード2−2までの間の光波長リンクを用い、サブネットワーク1−1と1−2間にO−LSPを設定する。
【0030】
すなわち、ノード2−1からノード2−5を経由してノード2−2へ接続する候補も考えられるが、計算上は、1ホップで済むノード2−1からノード2−2へ直接接続するルートを選択することになる。
【0031】
さらに、サブネットワーク1−1はサブネットワーク1−3との交流トラヒックがある場合には、同様にノード2−1へサブネットワーク1−3とのO−LSP設定を依頼する。ノード2−1は、サブネットワーク1−3と接続しているノード2−3と直接の光波長リンクがないため、中継ノード2−5との光波長リンクを用い、さらに中継ノード2−5は、ノード2−3との光波長リンクを用い、ノード2−3はサブネットワーク1−3との光波長リンクを用いて、サブネットワーク1−1とサブネットワーク1−3間のO−LSPを設定する。
【0032】
E−LSPはサブネットワーク側が相手のサブネットワークとの交流トラヒック上必要とした場合に光ネットワークに設定を要求し、光ネットワークは既存のO−LSPを流用または新規にO−LSPを設定して、サブネットワークからのE−LSP設定要求を満足し、かつ光ネットワーク上で最も効率のよい経路を計算してE−LSPを構成する。
【0033】
図3はこのようにして構成したO−LSPの構成例を示す。E−LSPはこれらのO−LSPを用いて構成されるが、O−LSPの経路は光ネットワークの輻輳や障害などの都合で変更されることがあっても、E−LSPとして変更されない。すなわちE−LSPは、O−LSPの経路に係わり無く、サブネットワークのボーダルータ間が直接接続された1リンクとみなすことができる。
【0034】
上記O−LSPの設定情報は光ネットワーク内の全てのノードに周知され、各ノードは、光ネットワーク内の全てのリンク情報を保有する。新たなO−LSPやE−LSPの設定時に既存のO−LSP、E−LSPの情報を参照する。すなわち、光ネットワークでは、常に最も効率的なO−LSPを構成することができる利点がある。
【0035】
(第二実施例)
第二実施例を図4を参照して説明する。L1〜L8は各ノード間を接続しているO−LSPであり、OP1、OP2はそれぞれサブネットワーク1−1と1−2、1−1と1−3を接続している。今、サブネットワーク1−2とサブネットワーク1−3間にO−LSPの設定要求がノード2−2にあった場合には、ノード2−2は、自ノードで持っているリンク設定データベースからO−LSPの設定情報およびPSCのあるポイントを抽出して、1−2Rから1−3Rに至る最も効率のよい経路を計算する。例えば、L2−L5−L3の経路、L2−L6−L8−L3の経路、L2−L4−L7−L8−L3の経路、さらにノード2−2とノード2−3間に直接O−LSPを設定した場合等で、ホップ数、トラヒック状況、網コスト等の要素を考慮し計算する。どの要素をどの程度重要視するかはネットワークのポリシにより決められている。ノード2−2は、計算結果、最も効率のよいと判断した経路でOP3を構成することとし、関係する各ノードに設定を要求する。OP3に関するリンク設定情報は光ネットワーク2内の全ノードに広告される。
【0036】
(第三実施例)
第三実施例を図5を参照して説明する。サブネットワーク1−1は、ボーダルータ1−1R1および1−1R2を持ち、光ネットワークのノード2−1にそれぞれ接続されている。また、サブネットワーク1−2はボーダルータ1−2R1および1−2R2を持ち、光ネットワークのノード2−2とノード2−3にそれぞれ接続されている。
【0037】
今、サブネットワーク1−1が光ネットワーク2とのトラヒックにボーダルータ1−1R1のみを使用していて、他のサブネットワークとの通信に輻輳が発生した場合には、ボーダルータ1−1R2へトラヒックの一部を迂回して、輻輳を緩和することができる。また、一つのサブネットワークでボーダルータを複数持つことで、サブネットワーク内の負荷の分散を図ることもできる。またサブネットワーク2−1では、2つのボーダルータが2つのノードに接続しているので、ノード2−2が輻輳した場合でも、ノード2−3との間で負荷分散を図ることができる。このようにサブネットワークと光ネットワークとの接続点を複数持つことで、負荷分散を図ることができ、輻輳に対応し易い利点があり、また、ボーダルータを複数設置することで信頼性も増す利点がある。
【0038】
(第四実施例)
第四実施例を図6を参照して説明する。ボーダルータ1−1Rはノード2−1へボーダルータ1−3Rとの間に10Mb/sの帯域を持つO−LSPの設定を依頼する(S1)。ノード2−1は、最も効率の良いO−LSPのルートを計算し、中継ノード2−5との間でネゴシエーションを行い、ノード2−5との光波長リンクを設定または使用し、帯域10Mb/sを確保する(S2)。次に中継ノード2−5は、ノード2−3との間で光波長リンクを設定または使用して10Mb/sを確保する(S3)。ノード2−3はボーダルータ1−3Rとの間で10Mb/sの帯域を確保する(S4)。全てのルートで10Mb/sの帯域が確保できるとボーダルータ1−1Rとボーダルータ2−3Rとの間で10Mb/sのO−LSPが完成する。もし途中で要求された10Mb/sが確保できない場合は、再度O−LSPのルートを計算し他のルートを探すことになる。
【0039】
また、ボーダルータ1−1RからO−LSPの設定依頼を受けたノード2−1は、相手サブネットワークまでのO−LSPルートを全て指定して次ノードへ光波長リンク設定を依頼することもでき、また相手サブネットワークまでのO−LSPルートを指定せず、次ノード以降に任せることもできる。重要なトラヒックで光ネットワークのどのルートを通るかを明確にしておきたい、または従来の専用線のような使用方法をしたい場合は、前者の要求によるO−LSP設定となる。このような場合はO−LSPの変更をトラヒック変動により容易には行わない。
【0040】
一方、ルートを指定しないO−LSP設定の場合は、光ネットワークの都合で、最も効率の良いO−LSPルートを使用し、トラヒック変動等で、O−LSPのルートを変更することができる。サブネットワークが光ネットワークへ支払う利用料金は、当然、相対的に前者の方が高く、後者は安くなる。
【0041】
各ノードは、O−LSPの設定、使用を次ノードとのネゴシエーションで行う自律分散制御である。また、他のノードからの依頼で次のノードとのO−LSPの設定または使用を行う他、ノード自身の判断で、例えば、あるルートの使用率が高くなり輻輳が発生しそうな場合や伝送路障害等で通信ができない場合には、他のルートのO−LSPを設定または使用してE−LSPを確保する。
【0042】
すなわち、光ネットワーク内のノードが自律的に判断して最適なO−LSPを構成するので、保守者等の人手を必要としない利点がある。また、光ネットワークの一部が障害で動作できない場合も自動的に迂回路を作成するため、障害等による通信の中断時間を少なくすることができる利点がある。
【0043】
(第五実施例)
第五実施例を図7および図8を参照して説明する。5−1は光波長単位でスイッチする光クロスコネクト、5−2はパケット単位で交換するパケットルータ、5−3および5−4は、他のノードからの入力ポートで、複数の光波長がバンドルされている。また、5−5、5−6は同様に他のノードへの出力ポートで、再び複数の光波長がバンドルされる。バンドルされた光波長入力は各波長毎に分解されて光クロスコネクトに入り、光波長毎に設定された出力ポートに光波長を変換して出力される。また一部はパケットルータ5−2に接続されているため、パケットルータ5−2でパケット単位に行き先を変更することができる。すなわち、本発明による中継ノードは、LSPとしての機能だけでなくPSCとしての機能を持ち、他のノードから1つのO−LSPを使用して中継ノードまでパケットを伝送するが、中継ノードでいったんパケット単位に分解して、パケット毎の行き先に振り分け、それぞれのO−LSPに再度乗せて伝送することができる。
【0044】
図8は本実施例の中継ルータを使用した場合のO−LSPおよびE−LSPの構成例である。OP4、OP5、OP6はO−LSP、EP1、EP2はE−LSPである。OP4はボーダルータ1−1Rから中継ノード2−5まで、OP5は中継ノード2−5からボーダルータ1−3Rまで、OP6は中継ノード2−5からボーダルータ1−4Rまで構成されており、EP1はボーダルータ1−1Rとボーダルータ1−3R間にOP4とOP5を用いて構成されており、EP2はボーダルータ1−1Rとボーダルータ1−4RにOP4とOP6を用いて構成されている。中継ノード2−5のルータでパケット毎に行き先を振り分けることで、ボーダルータ1−1Rと中継ノード2−5間は一つのO−LSPで済むことになる。
【0045】
このようにして、本実施例の光ネットワークでは、常に最も効率的なO−LSPを構成して、ユーザ要求であるE−LSP構成を保持することができる利点がある。また、サブネットワークと光ネットワークとの接続点を複数持つことで、輻輳に対応し易い利点があり、また、ボーダルータを複数設置することで信頼性を増す利点がある。また、光ネットワーク内のノードが自律的に判断して最適なO−LSPを構成するので、保守者などの人手を必要としない利点がある。さらに、光ネットワークの一部が障害で動作できない場合も自動的に迂回路を作成するため、障害などによる通信の中断時間を少なくすることができる利点がある。さらに中継ノードはO−LSPの中継のみならずE−LSPの中継も可能となり、光ネットワークを効率よく使用できる利点がある。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、光パスを電気パスの需要に応じて自律的に設定、変更、解放を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 物理的な光伝送路とノードとによる物理ネットワーク構成例を示す図。
【図2】 図1の物理的な構成を用いて論理的な光波長ネットワークを構成した例を示す図。
【図3】 O−LSPの構成例を示す図。
【図4】 O−LSPの経路計算の実施例を説明するための光ネットワーク構成例を示す図。
【図5】 サブネットワークと光ネットワークとの複数接続構成例を示す図。
【図6】 ノード間のO−LSP設定時の信号シーケンス例を示す図。
【図7】 本発明における中継ノードの構成例を示す図。
【図8】 中継ルータを使用した場合のO−LSP、E−LSPの構成例を示す図。
【符号の説明】
1−1、1−2、1−3、1−4 サブネットワーク
1−1R、1−2R、1−3R、1−4R、1−1R1、1−1R2、1−2R1、1−2R2 ボーダルータ
2 光ネットワーク
2−1、2−2、2−3、2−4 ノード
2−5 中継ノード
5−1 光クロスコネクト
5−2 パケットルータ
5−3、5−4 入力ポート
5−5、5−6 出力ポート
OP1、OP2、OP3、OP4、OP5、OP6 光パス(O−LSP)
EP1、EP2 電気パス(E−LSP)

Claims (6)

  1. パケット単位のスイッチングおよび転送を行う複数のサブネットワークと、この複数のサブネットワークに共通に接続され、光伝送路とこの光伝送路を終端するノードとを用いて構成される光ネットワークとを備え、
    前記複数のサブネットワークにはそれぞれ、そのサブネットワークを前記光ネットワークに接続するためのボーダルータが設けられた
    マルチレイヤ光ネットワークにおいて、
    前記ノードにはそれぞれ、光波長単位のスイッチングを行う光波長スイッチング手段と、パケット単位のスイッチングを行うパケットスイッチング手段との少なくとも一方が設けられ、
    前記ボーダルータにはパケットスイッチング手段が設けられ、
    前記ノード相互間および前記ノードと前記ボーダルータとの間にはそれぞれ、両端がパケットスイッチング手段でありそれらが直接あるいは1以上の光波長スイッチング手段を経由して接続される光パスを設定可能であり、
    このようにして設定された1以上の光パスを用いて、前記複数のサブネットワークを相互に接続する電気パスが設定される
    ことを特徴とするマルチレイヤ光ネットワーク。
  2. 請求項1記載のマルチレイヤ光ネットワークにパスを設定する方法において、
    光パスの設定は、少なくとも片端が光波長スイッチング手段となるノード間の光波長リンクを対象として光パスの経路を計算し、その計算に基づいて、両端がパケットスイッチング手段となるように行い、
    電気パスの設定は、二つのボーダルータ間に、既存の光パスを流用または新規に設定した光パスを用いて行う
    ことを特徴とするマルチレイヤ光ネットワークのパス設定方法。
  3. 電気パスの需要に応じてボーダルータとノードとの間およびノード相互間で自律的に光パスを設定、変更あるいは解放する請求項2記載のパス設定方法。
  4. 光パスの設定変更が必要な場合には、前記二つのボーダルータ間に設定された電気パスを維持しながら、その経路である光パスの設定を変更する請求項2記載のパス設定方法。
  5. 各ノードおよび各ボーダルータは自己の光パスおよび電気パスの設定情報を他のすべてのノードおよびボーダルータに広告し、すべての光パスおよび電気パスの設定情報をすべてのノードおよびすべてのボーダルータで共有する請求項3または4記載のパス設定方法。
  6. 請求項1記載のマルチレイヤ光ネットワークにおけるノードとして用いられ、
    光波長単位のスイッチングを行う光波長スイッチング手段と、この光波長スイッチング手段の入出力ポートの一部が接続されパケット単位のスイッチングを行うパケットスイッチング手段とを備えた
    ことを特徴とする中継用光ルータ。
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