JP3801395B2 - 半導体リレーシステムを用いた電圧供給制御方法 - Google Patents

半導体リレーシステムを用いた電圧供給制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体リレーである熱遮断回路内蔵型MOSFET(Metal Oxide Semiconductor-Field Effect Transistor)などから構成される半導体リレーシステムを用い、特に車両灯火であるテールランプやストップランプなどのランプ負荷への出力を誤判断でオフにする可能性が抑えられる電圧供給制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車のエンジン制御系や安全制御系システム等の電子制御に使用されるリレーの場合、それまでのメカニカルリレーに代わって、高速スイッチング性や無接点化,そして自己保護機能による信頼性などに優れた熱遮断回路内蔵型MOSFETやIPS(インテリジェントパワースイッチ)による半導体リレーシステムが多用されている。
【0003】
車載バッテリからの電源電圧は、車体配索された電源ラインを通じてランプ負荷などに供給される。経時使用中、車体振動などのために電源ラインの電線絶縁皮膜が摩耗などした場合、デッドショートで過大電流が連続的に流れ、また絶縁不良によるいわゆるチャタリングショートで過大電流が断続的に流れ、電源ラインやランプ負荷に過電流が流れる。上記熱遮断回路内蔵型MOSFETにあっては、そうしたショート発生によって半導体スイッチに定格電流以上の過電流が流れ、また規定以上の温度に上昇して半導体スイッチが発熱すると、半導体スイッチの保護を図ってスイッチング機能を強制的にオフできるようになっている。
【0004】
図4は、かかる半導体リレーシステムを用いた従来の灯火制御回路の一例を示す回路図である。車載バッテリからの電源電圧Vbは、電源ライン1に接続した電流検出用抵抗であるシャント抵抗2,熱遮断回路内蔵型MOSFET3を通してテールランプ4やストップランプ5などのランプ負荷に供給される。また、制御プログラムに基づいて動作するCPUなどからなる多重通信マイコン(マイクロコンピュータ)6が備わり、このマイコン6には上記各種ランプ負荷を選択的にオン/オフ操作する複数のスイッチSWからの投入オン信号s1が送られる。さらに、上記のシャント抵抗2、そして差動増幅器7からなる電流検出回路8が備わっている。この電流検出回路8では、シャント抵抗2を流れる電流値Is、つまりランプ負荷に流れる負荷電流を両端の電位差による電圧降下でもって算出して求める。シャント抵抗2の両端は差動増幅器7の非反転入力端と反転入力端に接続され、差動増幅器7の出力端から負荷電流Isに対応した電圧値が検出電流値として出力されるようになっている。
【0005】
そのようにして電流検出回路8から出力された検出電流値である負荷電流Isの信号はマイコン6のA/D変換ポート9に送られ、ここでデジタル変換して取り込むことでマイコン6は常時ランプ負荷の負荷電流Isをモニタしている。マイコン6によるモニタという点に関していえば、マイコン6は上記熱遮断回路内蔵型MOSFET3のソースSの電位s2を常時監視してモニタしている。
【0006】
また、この灯火制御回路は、熱遮断回路内蔵型MOSFET3をオン/オフ動作させる駆動回路10を有している。駆動回路10は、チャージポンプ回路11およびトランジスタTr1,Tr2等からなる半導体スイッチ回路12などから構成されている。熱遮断回路内蔵型MOSFET3をテールランプ4やストップランプ5などのランプ負荷のハイサイドで使用する場合、ゲートGに印加する電圧を高くするために、電源電圧Vbを昇圧する必要がある。チャージポンプ回路11は、マイコン6からの正論理信号を受けたときだけ動作し、電源電圧Vbを上昇させて熱遮断回路内蔵型MOSFET3をオン動作させるに必要な駆動電圧を生成する。この駆動電圧を半導体スイッチ回路12に供給する。半導体スイッチ回路12の一方のトランジスタTr1がオン動作し,他方のトランジスタTr2がオフになったとき,電源電圧Vbを昇圧したチャージポンプ回路11からの駆動電圧を熱遮断回路内蔵型MOSFET3のゲートGに印加してオン動作させる。したがって、一方のトランジスタTr1をオフ,他方のトランジスタTr2をオン動作させると,ゲートGはオフ動作する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、かかる従来の半導体リレーシステムを用いた車両灯火制御回路にあっては、エンジンスタート時のクランキングなどのように電源電圧Vbが低下したにもかかわらず、熱遮断回路内蔵型MOSFET3がオン動作しないことでマイコン6がそれをFETの過熱遮断と誤判断し、ランプ負荷への出力制御をオフにしてしまう可能性がある。そうした誤判断は以下の制御手順によって引き出される。
【0008】
まず、目標のランプ負荷を点灯させるべくスイッチSWを選択して投入すると、そのスイッチオン信号s1がマイコン6に送られ、マイコン6はそれを受けてランプ点灯指令信号s2を駆動回路10に対して送出する。駆動回路10では、チャージポンプ回路11によって電源電圧Vbを昇圧し、半導体スイッチ回路12のトランジスタTr1,Tr2をオン/オフ動作させ、昇圧した電源電圧Vbを駆動電圧として出力してその信号s3を熱遮断回路内蔵型MOSFET3のゲートGに印加する。
【0009】
熱遮断回路内蔵型MOSFET3の動作オンによって目標とするランプ負荷に点灯出力の電流が流れ、この負荷に流れる電流を電流検出回路8によって検出する。すなわち、シャント抵抗2に流れる負荷電流Isを差動増幅器7で算出し、差動増幅器7はその負荷電流Isに対応する電圧信号s4を出力してマイコン6のA/D変換ポート9に送る。ここではデジタル変換して差動増幅器7からの電圧出力を取り込むことで、マイコン6は常時ランプ負荷に流れる負荷電流Isをモニタする。
【0010】
マイコン6は、A/D変換ポート9から取り込んでモニタした負荷電流Isが予め制御プログラムに格納されている基準電流値Irefと比較する。その際、検出した負荷電流Isがゼロ(0)値を示し、同時にモニタ中の熱遮断回路内蔵型MOSFET3のソースSの電位が接地(GND)レベルになっているとする。すると、そうした現象がエンジンスタート時のクランキングによる電源電圧Vbの低下が原因で引き起こされているにもかかわらず、マイコン6はそれを熱遮断回路内蔵型MOSFET3のゲートGがオン動作しないことによる「過熱遮断状態」が原因と誤判断する。マイコン6は、そのような誤判断に基づく指令信号を駆動回路10に送り、駆動回路10からのオフ出力で熱遮断回路内蔵型MOSFET3をオフ動作させ、目標とするランプ負荷への電源電圧Vbの供給を断ち切ってしまうのである。
【0011】
したがって、本発明の目的は、熱遮断回路内蔵型MOSFETなどから構成される半導体リレーシステムを用い、特に車両灯火のテールランプやストップランプといったランプ負荷への出力を誤判断でオフにしてしまう可能性を低くする電圧供給制御方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明にかかる請求項1に記載の半導体リレーシステムを用いた電圧供給制御方法は、電源電圧を昇圧した駆動電圧でもって半導体リレーシステムを構成する熱遮断回路内蔵型MOSFETのゲートを印加してオン/オフ制御することにより、負荷への電源電圧の供給を制御するにあたり、検出した前記電源電圧がその規定値以下であるとき、前記熱遮断回路内蔵型MOSFETにおける過熱遮断の検出結果に関わらず前記負荷の出力オン状態を維持することを特徴とする。
【0013】
以上から、検出した電源電圧が設定した規定値を下回っている場合、それが熱遮断回路内蔵型MOSFETの過熱遮断に起因するものと判断しない。そのようにして誤判断を避けることで負荷への出力をオフにしないで済む。
【0014】
また、請求項2に記載の半導体リレーシステムを用いた電圧供給制御方法は、前記負荷に流れる負荷電流の検出値がゼロ、前記電源電圧が規定値以上、そして前記負荷のハイサイドに用いた前記過熱遮断型MOSFETのソース電位が接地レベルであるとき、前記負荷への出力をオフすることを特徴とする。
【0015】
以上から、負荷電流がゼロ、電源電圧が規定値以上、そしてソース電位が接地レベルであることを検出した場合に、それを熱遮断回路内蔵型MOSFETの過熱遮断状態であると判定し、負荷への出力をオフにするといった適正制御が可能になる。
【0016】
また、請求項3に記載の半導体リレーシステムを用いた電圧供給制御方法は、電流検出用抵抗の両端の電位差でもって検出した前記負荷に流れる負荷電流を差動増幅器で算出し、この差動増幅器から出力された負荷電流に対応する電圧をマイクロコンピュータでモニタして取り込み制御プログラムに基づいて格納されている基準電圧と比較し、さらにそのマイクロコンピュータは前記熱遮断回路内蔵型MOSFETのソース電位をモニタするとともに、駆動指令信号によって駆動回路から出力させた駆動電圧を前記熱遮断回路内蔵型MOSFETのゲートに印加することを特徴とする。
【0017】
以上から、マイクロコンピュータでは、負荷電流とソース電位のモニタに加えて、電源電圧をモニタして常時監視しているから、負荷電流がゼロなどになったことを直ちに熱遮断回路内蔵型MOSFETの過熱遮断とする誤判断はなくなる。
【0018】
また、請求項4に記載の半導体リレーシステムを用いた電圧供給制御方法は、前記負荷が、車載バッテリから前記電源電圧の供給を受けて点灯する車両灯火のランプ負荷であって、エンジンスタート時のクランキングによって前記電源電圧が規定値以下に低下した場合、それを判断した前記マイクロコンピュータによって前記ランプ負荷の出力オン状態を維持することを特徴とする。
【0019】
以上から、具体的に負荷が車両灯火用の各種ランプである場合に、熱遮断回路内蔵型MOSFETの過熱遮断と誤判断して、ランプを消灯する不都合が解消される。
【0020】
また、請求項5に記載の半導体リレーシステムを用いた電圧供給制御方法は、前記ランプ負荷に流れる負荷電流の検出値がゼロ、前記過熱遮断型MOSFETのソース電位が前記電源電圧のレベルであるとき、前記ランプ負荷が断芯したと判定することを特徴とする。
【0021】
以上から、負荷電流とソース電位のモニタによって、ランプ負荷の断芯を的確に判断することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる半導体リレーシステムを用いた電圧供給制御方法の実施の形態として、車両灯火制御回路への適用例について図面を参照して詳細に説明する。なお、従来例として示された図4で共通する回路や部品については同一の符号を付し、重複する部分の説明は省略する。
【0023】
図1は、本例の車両灯火制御回路を示す回路図である。すなわち、本回路にあっては、車載バッテリからの電源電圧Vbが電源ライン1から電流検出回路8のシャント抵抗2と半導体スイッチング素子の熱遮断回路内蔵型MOSFET3を通してテールランプ4やストップランプ5などのランプ負荷に供給される。また、マイコン6を備え、電流検出回路8には上記シャント抵抗2とともに差動増幅器7が備わっており、さらに駆動回路10はチャージポンプ回路11や半導体スイッチ回路12などからなっている。
【0024】
熱遮断回路内蔵型MOSFET3は、たとえばロジックレベル(4ボルト以上)駆動型で、ラッチ型の過熱遮断方式によって過熱遮断回路の動作後はゲートGの電位ゼロ(0)によるバイアスで復帰するようになっている。また、電流検出用抵抗として用いられているシャント抵抗2はたとえば20mΩの低抵抗値のものである。また、ここでいう過熱遮断は、定格電流以上の過電流が流れると発熱するが、その発熱温度がたとえば165℃に達すると、ランプ負荷に流れる電流をカットする機能を熱遮断回路内蔵型MOSFET3が備えていることを意味している。
【0025】
そこで、以上を基本にして、本例の車両灯火制御回路にあっては、電圧供給制御方法の要旨として、電源ライン1を上記マイコン6のA/D変換ポート9に接続することにより、新たに電源電圧Vbを制御のパラメータとして取り込んでモニタするようになっている。
【0026】
次に、図2の制御フローチャートを用いて、電圧供給制御方法の一実施の形態である車両灯火制御回路において、FET過熱遮断の誤判断を防止する制御動作を説明する。
【0027】
車載バッテリからの電源電圧Vbが電源ライン1を通して供給された状態で、ステップS1において、テールランプ4やストップランプ5などのうちいずれかのランプ負荷に対応するスイッチSWが投入オンされると、Hi(ハイ)レベルのスイッチオン信号s1が出力され、それを受け取ったマイコン6からは駆動回路10に向けて駆動指令信号s2が出力される。このマイコン6からの駆動指令信号s2に基づいて、チャージポンプ回路11では電源電圧Vbをたとえば「Vb+9V」に昇圧して駆動電圧s3を生成する。この駆動電圧s3を半導体スイッチ回路10のたとえばNPN型トランジスタTr1のコレクタに供給してオン動作させ、同じくNPN型トランジスタTr2をオフ動作させることにより、駆動電圧v4を出力して熱遮断回路内蔵型MOSFET3のゲートGに印加する。
【0028】
熱遮断回路内蔵型MOSFET3の動作オンによって目標とするランプ負荷に点灯出力の電流が流れ、この負荷に流れる電流を電流検出回路8が検出する。すなわち、シャント抵抗2に流れる負荷電流Isを差動増幅器7で算出する。差動増幅器7は負荷電流Isに対応する電圧信号s4を出力してマイコン6のA/D変換ポート9に送る。ここではデジタル変換して差動増幅器7からの電圧出力を取り込むことで、マイコン6は常時ランプ負荷に流れる負荷電流Isをモニタする。
【0029】
マイコン6は、たとえば5ms(秒)といった所定時間ごとにモニタ電流をサンプリングし、このサンプリングした負荷電流Isが制御プログラムに格納されている基準電流を上回って大きくなった回数をカウントする。その回数が設定数になった段階で、それをデッドショートと判断する。
【0030】
また、マイコン6は、熱遮断回路内蔵型MOSFET3のソースSの電位を信号s6として取り込んで常時モニタし、その間、Lo(ロー)レベル信号の過熱遮断発生フラグが立ったか否かを監視している。
【0031】
すなわち、次のステップS2において、マイコン6は熱遮断回路内蔵型MOSFET3における過熱遮断発生フラグの有無を判断する。過熱遮断発生フラグが立っていない場合(No)、ステップS3に示すように、ランプ負荷は出力オン状態になって点灯する。
【0032】
次に、ステップS4において、動作中、マイコン6ではシャント抵抗2および差動増幅器7からなる電流検出回路8で検出された負荷電流Isがゼロ(0)になったか否かを判断する。負荷電流Isがゼロを示した場合(Yes)、次のステップS5において、図3の温度と電圧の相関グラフに示すように、電源電圧Vbが規定値であるたとえば8V(ボルト)以上であるか否かを判断する。8ボルト以上の場合(Yes)は次のステップS6で熱遮断回路内蔵型MOSFET3のソースSの電圧v2が接地レベルか否かを判断する。
【0033】
すなわち、負荷電流Isがゼロ、電源電圧Vbが規定値の8ボルト以上、そしてソース電圧v2が接地レベルと認められた場合、マイコン6ではそれを熱遮断回路内蔵型MOSFET3が「過熱遮断状態」であると判定する。この判定に基づいてステップS7にて過熱遮断カウンタをオンさせ、過熱遮断検出回数を計数する。次のステップS8では、検出回数が所定回数を上回ったか否かを判断し、所定回数がたとえば8回の場合それを上回ると(Yes)、次のステップS9において過熱遮断発生フラグを立て、マイコン6から駆動回路10に対してオフ信号を送り、駆動回路10からの駆動信号v4をオフにして、それ以上熱遮断回路内蔵型MOSFET3のゲートGを印加せず、イグニッションスイッチをオンに入れても熱遮断回路内蔵型MOSFET3にリセットがかからないようにする。
【0034】
上記ステップS4,S5,S6において、負荷電流Isがゼロを示しておらず、電源電圧Vbが規定値の8ボルト以下であって、ソース電圧信号s6も接地レベル以上と判断した場合(いずれもNo)、制御フローはステップS15に進行して過熱遮断カウンタによる過熱遮断検出回数の計数を行わない。すなわち、モニタ中の電源電圧Vbが規定値の8ボルト以下では、自動的に過熱遮断の検出を行わない。そうした電圧制御によって、電源電圧Vbが低下になったことを、あたかも熱遮断回路内蔵型MOSFET3が過熱遮断したと誤判断し、負荷ランプへの点灯出力をオフにするといった可能性を避けることができる。
【0035】
ここで、上記ステップS2に戻って、この段階で過熱遮断発生フラグが立っている場合(Yes)、制御フローはステップS10に進行し、イグニッションSWがオフからオン状態になっているか否かを判断する。オン状態の場合(Yes)、次のステップS11では過熱遮断発生フラグが立った回数がたとえば8回を下回っているか否かを判断する。8回以下の場合(Yes)、ステップS12においてその過熱遮断発生フラグをクリアすることによって、上記ステップS3にてランプ負荷を出力オン状態にする。
【0036】
ステップS10において、イグニッションSWがオフからオン状態になっていない場合(No)、制御フローはステップS13に進行してこの段階でランプ負荷への出力をオフにする。また、ステップS11においてフラグ回数が8回以上の場合(No)は、同じくステップS13に進行してこの段階でイグニッションスイッチをオンに投入しても熱遮断回路内蔵型MOSFET3にリセットできないようにする。
【0037】
ステップS13において、ランプ負荷への出力オフ後は、ステップS14で過熱遮断カウンタによる過熱遮断検出回数の計数をクリアする。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明にかかる請求項1に記載の半導体リレーシステムを用いた電圧供給制御方法は、検出した電源電圧が設定した規定値を下回っている場合、それが熱遮断回路内蔵型MOSFETの過熱遮断に起因するものと判断しない。そのようにして誤判断を避けることで負荷への出力をオフにしないで済む。
【0039】
また、請求項2に記載の半導体リレーシステムを用いた電圧供給制御方法は、負荷電流がゼロ、電源電圧が規定値以上、そしてソース電位が接地レベルであることを検出した場合に、それを熱遮断回路内蔵型MOSFETの過熱遮断状態であると適正に判定できる。
【0040】
また、請求項3に記載の半導体リレーシステムを用いた電圧供給制御方法は、マイクロコンピュータでは、負荷電流とソース電位のモニタに加えて、電源電圧をモニタして常時監視しているから、従来のように電源電圧をモニタすることなく、負荷電流がゼロなどになったことを直ちに熱遮断回路内蔵型MOSFETの過熱遮断と誤判断することはなくなる。
【0041】
また、請求項4に記載の半導体リレーシステムを用いた電圧供給制御方法は、具体的に負荷が車両灯火用の各種ランプである場合に、熱遮断回路内蔵型MOSFETが過熱遮断したとの誤判断によってランプを消灯してしまう不都合を解消できる。
【0042】
また、請求項5に記載の半導体リレーシステムを用いた電圧供給制御方法は、負荷電流とソース電位のモニタによって、ランプ負荷の断芯を的確に判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる電圧供給制御方法が適用される実施の形態として車両灯火制御回路を示す回路図である。
【図2】その車両灯火制御回路の動作を示す制御フローチャートである。
【図3】外気温度の変化に相関して電源電圧を昇圧して熱遮断回路内蔵型MOSFETのゲートに印加する駆動電圧の特性を示すグラフである。
【図4】従来例の車両灯火制御回路を示す回路図である。
【符号の説明】
1 電源ライン
2 シャント抵抗
3 熱遮断回路内蔵型MOSFET
4 テールランプ
5 ストップランプ
6 マイコン
7 差動増幅器
8 電流検出回路
9 A/D変換ポート
10 駆動回路
11 チャージポンプ回路
12 半導体スイッチ回路

Claims (5)

  1. 電源電圧を昇圧した駆動電圧でもって半導体リレーシステムを構成する熱遮断回路内蔵型MOSFETのゲートを印加してオン/オフ制御することにより、負荷への電源電圧の供給を制御する電圧供給制御方法であって、検出した前記電源電圧がその規定値以下であるとき、前記熱遮断回路内蔵型MOSFETにおける過熱遮断の検出結果に関わらず前記負荷の出力オン状態を維持することを特徴とする半導体リレーシステムを用いた電圧供給制御方法。
  2. 前記負荷に流れる負荷電流の検出値がゼロ、前記電源電圧が規定値以上、そして前記負荷のハイサイドに用いた前記過熱遮断型MOSFETのソース電位が接地レベルであるとき、前記負荷への出力をオフすることを特徴とする請求項1に記載の半導体リレーシステムを用いた電圧供給制御方法。
  3. 電流検出用抵抗の両端の電位差でもって検出した前記負荷に流れる負荷電流を差動増幅器で算出し、この差動増幅器から出力された負荷電流に対応する電圧をマイクロコンピュータでモニタして取り込み制御プログラムに基づいて格納されている基準電圧と比較し、さらにそのマイクロコンピュータは前記熱遮断回路内蔵型MOSFETのソース電位をモニタするとともに、駆動指令信号によって駆動回路から出力させた駆動電圧を前記熱遮断回路内蔵型MOSFETのゲートに印加することを特徴とする請求項1または2に記載の半導体リレーシステムを用いた電圧供給制御方法。
  4. 前記負荷が、車載バッテリから前記電源電圧の供給を受けて点灯する車両灯火のランプ負荷であって、エンジンスタート時のクランキングによって前記電源電圧が規定値以下に低下した場合、それを判断した前記マイクロコンピュータによって前記ランプ負荷の出力オン状態を維持することを特徴とする請求項1,2または3に記載の半導体リレーシステムを用いた電圧供給制御方法。
  5. 前記ランプ負荷に流れる負荷電流の検出値がゼロ、前記過熱遮断型MOSFETのソース電位が前記電源電圧のレベルであるとき、前記ランプ負荷が断芯したと判定することを特徴とする請求項4に記載の半導体リレーシステムを用いた電圧供給制御方法。
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