JP3801113B2 - 液位検知装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光センサを使用し、液体を収容する容器の液位を検知する液位検知装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8は液位検知装置の液位管3の軸方向に垂直な断面図である。図8において4は発光ダイオードなどの発光素子、5はフォトトランジスタなどの受光素子であり、発光素子4と受光素子5は液位管3の側面に対向して取り付けられている。16は遮光性の材質によるホルダーであり、発光素子4と受光素子5を液位管3に固定する。
【0003】
以下、前記構成における作用について述べる。発光素子4が発光した光は液位管3の外壁面に達し液位管3の材質による屈折率に応じて液位管3の中心方向に屈折して進む。このとき図8(a)のように液位管3に液体がない場合は図8(a)の矢印のように光は内壁面から出る時に液位管3の中心から離れる方向に屈折し進み、再び内壁面にぶつかった時にさらに液位管3の中心から外側に屈折し、受光素子5に達する。一方、図8(b)のように液位管3に液体2がある場合には液位管3の材料の屈折率と液体の屈折率の差異が液位管3の材料の屈折率と空気の屈折率の差異よりも小さいため発光素子4から発光された光は内壁面から液体に到達するときにあまり屈折せず直進する。このことから液位管3内部に液体が存在するときには発光素子4が発光しても受光素子5は光を受光せず、逆に液位管3内部に液体が存在しないときには発光素子4が発光したときに受光素子5は光を受光する。よって、発光素子4の発光タイミングと受光素子5の受光結果から液位を検知することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の構成だけでは、外光の影響で外光が受光素子に到達したときに液位管に液体があるにもかかわらず受光素子が受光状態となるため液位を誤検知し、液位検知装置を使用した機器が誤動作を起こす問題がある。
【0005】
本発明は、従来の液位検知装置の構成を大きく変えることなく、発光素子を動作させるタイミングと受光素子の受光結果から正常状態、異常状態を検知し適切な報知を行うことで液位検知装置の誤動作を防止することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明は、液体を収容する容器の液位を示す液位管に付設された複数対の発光素子と受光素子と、発光させた前記発光素子と対を成す前記受光素子による光の検出結果に応じて前記液位管の液位を検出する液位検知手段と、前記発光素子を発光させる発光タイミングを決定するための商用電源のゼロボルトクロス点を検出する基準タイミング発生手段と、前記発光タイミングと発光しないタイミング及び前記各タイミングにおける前記受光素子の受光結果を前記発光素子と受光素子対の数の倍以上の回数分記憶できる記憶手段と、前記記憶手段が記憶している前記発光タイミングでの受光結果を参照して所定回数以上同じ液位を検知すると前記液位を確定する状態検知手段と、を備え、前記液位検知手段は、前記受光素子の受光結果を前記発光タイミング以外のタイミングで参照するとともに前記発光素子を発光させる順序を変更して商用電源の周期で入力されるノイズの影響による異常状態を検知する構成とし、これにより、発光素子の発光タイミングと受光素子の受光結果の組み合わせから液位管の状態を検知することができ、正常状態であれば液位管の液位を示し、異常状態であれば異常状態であることを示すことで液位検知装置を使用した機器の誤動作をなくすことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、液体を収容する容器の液位を示す液位管に付設された複数対の発光素子と受光素子と、発光させた前記発光素子と対を成す前記受光素子による光の検出結果に応じて前記液位管の液位を検出する液位検知手段と、前記発光素子を発光させる発光タイミングを決定するための商用電源のゼロボルトクロス点を検出する基準タイミング発生手段と、前記発光タイミングと発光しないタイミング及び前記各タイミングにおける前記受光素子の受光結果を前記発光素子と受光素子対の数の倍以上の回数分記憶できる記憶手段と、前記記憶手段が記憶している前記発光タイミングでの受光結果を参照して所定回数以上同じ液位を検知すると前記液位を確定する状態検知手段と、を備え、前記液位検知手段は、前記受光素子の受光結果を前記発光タイミング以外のタイミングで参照するとともに前記発光素子を発光させる順序を変更して商用電源の周期で入力されるノイズの影響による異常状態を検知する構成とし、これにより、発光素子を発光させるタイミング以外で受光素子が受光を検知しているときは外的要因による異常状態であることが検知できる。また、発光素子を発光させるタイミングを変えることで周期ノイズによる影響を回避することができ、液位検知装置を使用した機器の誤動作をなくすことができる。
【0008】
また、前記発光素子が発光しているタイミングと発光していないタイミングの前記受光素子の受光結果から前記液位管の状態を検知するよう構成することで、発光素子を発光させていないときに受光素子が常に受光しているときは定常的に発光している光源が近くにあるといった異常状態や、発光素子を発光させていないときに不定期に受光素子が受光しているときは不定期なパルスノイズを発生させる他の機器のリモコンが近傍で操作されているといった異常状態を検知することができ、液位検知装置を使用した機器の誤動作をなくすことができる。
【0009】
また、前記液位検知手段を複数備え、複数の前記発光素子を発光させる順序を変更できるよう構成することにより、一定の周期で入力されるパルスノイズの影響で特定の発光素子を発光させるタイミングに受光素子が受光状態と検知してしまうという異常状態を発光素子の発光順序を変更することで検知することができ、液位検知装置を使用した機器の誤動作をなくすことができる。
【0010】
また、所定の基準タイミングを発生する基準タイミング発生手段を備え、前記発光素子を発光させる発光タイミングを基準タイミング発生手段に基づき決定するとともに前記発光タイミングを変更可能とすることにより、一定の周期で入力されるパルスノイズの影響で特定の発光素子を発光させるタイミングに受光素子が受光状態と誤検知してしまうという異常状態を回避することができ、液位検知装置を使用した機器の誤動作をなくすことができる。また、商用電源のゼロボルトクロス点を検出するゼロボルトクロス検出手段を備えることで、新たに基準タイミング発生手段を設けることなくマイコンを用いて容易に基準タイミングを発生できる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、前記発光素子をゼロボルトクロス点から所定時間経過後発光するとともに、前記所定時間を変更することができるよう構成することで、新たに基準タイミング発生手段を設けることなくマイコンを用いて容易に基準タイミングを発生でき、商用電源に同期して入力されるパルスノイズによる異常状態を効果的に回避することができる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、液位管の状態の検知結果に応じた報知ができる報知手段を備えた構成とすることにより、使用者に現在の状態を報知することができ、正常状態であれば液位を示し、異常状態であれば異常状態であることを使用者に知らせることができる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、前記発光素子を発光させないタイミングに前記受光素子が受光を検知したとき、その受光状態に応じて、定常的に発光している光源による異常状態、もしくは不定期なパルスノイズを発生させるリモコンなどによる異常状態であると検知し、前記報知手段はその旨を報知できるよう構成することで、使用者に異常状態の要因を知らせることができ、その要因の排除を喚起できる。
【0014】
【実施例】
(実施例1)
以下本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0015】
図1は本実施例における構成図である。図1(a)において、1は液体2を収容することのできる容器であり、容器1の下方の接続部で液位管3と接続されており、液位管3内部の液体2の液面は容器1内部の液体2の液面と同じ液位で保たれる。
【0016】
液位管3の上方側面には発光素子4aと受光素子5aが対向して取り付けられており、下方側面には発光素子4bと受光素子5bが対向して取り付けられている。
【0017】
6は液位検知手段であり、発光素子4a、4bと受光素子5a、5bにより構成される。液位検知手段6は発光素子4a、4bを発光させることができ、発光素子4aを発光させたときの受光素子5aの受光結果から液位管3の上部まで液体が満たされているかどうかを検知することができる。同様に発光素子4bと受光素子5bにより液位管3の下部に液体があるかどうかを検知することができる。
【0018】
7はマイコンであり、発光素子4a、4bの発光タイミング並びに受光素子5a、5bの受光結果を記憶できる記憶手段8と記憶手段8の記憶内容から液位管3の状態を検知する状態検知手段9と基準タイミング発生手段として商用電源のゼロボルトクロス点を検出するゼロボルトクロス検出手段10を備えている。
【0019】
11は報知手段であり、ブザー12と表示板13から構成されている。ブザー12は状態検知手段9が異常状態を検知したときに報知音を鳴らす。なお、異常状態の種類によって報知音を変えるもしくは、ON/OFFの周期を変える。
【0020】
図1(b)は表示板13の構成図である。表示板13はLCD14とLED15から構成されている。LCD14は状態検知手段9が正常状態を検知し液位管3の液位を検知できているとき液位レベルを表示し、異常状態であるときは液位を表示しない。また、LED15は状態検知手段9が正常状態のときは消灯し、異常状態のとき点滅する。なお、異常状態の種類によって点滅する周期を変更する。
【0021】
ここで、液位レベルは受光素子の数+1段階検知することができ、本実施例では液位管3の受光素子5bが取り付けられている位置よりも低い位置に液体2の液面があるとき液位レベルを0とし、その際LCD14の表示は図1(b)Bのようになる。液面が受光素子5aと受光素子5bの間にあるとき液位レベルを1とし、その際LCD14の表示は図1(b)Cのようになる。受光素子5aよりも高い位置に液面があるときに液位レベル2とし、LCD14の表示は図(b)Dのようになる。
【0022】
図2を用いてマイコン7並びに液位検知手段6の構成について詳しく説明する。マイコン7の出力ポートP00、P01をONすることで発光素子4a、4bをそれぞれ独立に発光させることができる。マイコン7の入力ポートAINは受光素子5a、5bがどちらも受光していないときにはDC電源17の電圧が入力され、受光素子5a、5bのどちらか一方が受光しているときにはGND18に近い電圧が入力される。
【0023】
以上のように構成された液位検知装置について、以下にその動作作用について詳しく説明する。
【0024】
まず、図3を用いて、液位検知装置が外的要因を受けることなく正常に動作する場合について説明する。
【0025】
図3(a)は液位管3と液位検知手段6を表した模式図である。液位管3内部の液体2は液位管3の中間まで満たされている。図3(a)Aは発光素子4a、4bが発光していない状態を表し、図3(a)Bは発光素子4a、4bが発光している状態を表しており、白抜きの矢印は発光素子から発光された光を表している。図3(b)は液位検知手段6の動作とマイコン7の入力のタイミングチャートであり、添え字付の矢印はマイコン7に入力された電圧を読み取るタイミングを示しており、このタイミングでの電圧により各受光素子5a、5bの受光検知を行う。図3(c)はマイコン内部の記憶手段8に記憶される内容と、状態検知手段9による検知結果の表である。以降、図3(b)を用いて液位検知手段6の動作を説明する。
【0026】
始めに、ゼロボルトクロス検出手段10によって商用電源のゼロボルトクロス点を検出したときを開始位置として発光素子4aを発光時間(本実施例では発光時間を2.5ミリ秒とする)だけ発光させる。その際、マイコン7はタイミングx1で入力ポートの電圧を参照し、受光素子5a、5bが受光しているかどうかを検知し、その結果を記憶手段8に記憶する。発光素子4aの発光時間終了後、発光素子4a、4bを発光させない無発光時間(本実施例では無発光時間を7.5ミリ秒とする)を設け、その間にマイコン7はタイミングy1、z1で入力ポートの電圧を参照し、受光素子5a、5bが受光しているかどうかを検知し、その結果を記憶手段8に記憶する。
【0027】
次に、発光素子4bを所定の発光時間だけ発光させる。その際、発光素子4aの時と同様にタイミングx2時の受光素子5a、5bの受光結果を記憶手段8に記憶する。また、発光素子4bの発光時間終了後、発光素子4aの時と同様に所定の無発光時間を設け、タイミングy2、z2時の受光素子5a、5bの受光結果を記憶手段8に記憶する。発光素子4a、4bを発光させ、それぞれの後ろに無発光時間を持たせた時間を液位検知時間(本実施例では20ミリ秒である)とし、一連の動作を液位検知とする。
【0028】
1回目の液位検知で得られる記憶手段8の記憶内容は図3(c)Aのようになる。1回の液位検知から得られる記憶内容だけからでも液位管3の状態ならびに液位を検知することは可能である。しかし、より正確に状態ならびに液位を検知するため、本実施例では図3(b)のように1回目の液位検知が終了後、再び液位検知を行い、図3(c)のように2回の液位検知の結果から状態検知手段9により液位管3の状態を検知する。
【0029】
状態検知手段9は図3(c)A、Bの記憶内容から液位管3の状態を図3(c)Cの表のように検知する。検知方法は、1回目の液位検知の結果である図3(c)Aの内容と2回目の図3(c)Bの内容が一致しているかどうかを判断すると共に、発光素子4a、4bが発光していないタイミングで受光を検知しているかどうかを判断する。図3の状態では1回目の液位検知の結果と2回目の液位検知の結果は一致しており、発光素子4a、4bが発光していないタイミングで受光を検知していないため液位管3は正常状態であると検知し、液位レベルは1と検知する。
【0030】
2回液位検知を行い液位管3の状態と液位を検知したときに報知手段11は状態検知手段9の結果に伴い報知を行う。図3(c)Cの場合はブザー12をならさず、LCD14は図1(b)Cの様に液位レベル1を表示し、LED15は消灯させる。
【0031】
次に、図4を用いて定常的なノイズにより液位検知装置が異常状態になる場合の動作について説明する。
【0032】
図4(a)は液位管3と液位検知手段6を表した模式図であり、19aは外光を表している。図4(b)は液位検知手段6の動作と外光19aによるノイズとマイコン7の入力のタイミングチャートであり、添え字付の矢印はマイコン7に入力された電圧を読み取るタイミングを示している。図4(c)はマイコン内部の記憶手段8に記憶される内容と、状態検知手段9による検知結果の表である。
【0033】
図4(b)における液位検知手段6の動作は図3(b)を用いて以前説明したのと同じ動作である。図4(b)では外光19aの影響で受光素子5a、5bが常に受光しているため記憶手段8に記憶される内容は図4(c)A、Bのようになる。
【0034】
図4(c)Aと図(c)Bは一致しているが、発光素子4a、4bが発光していないタイミングで常に受光を検知しているため、状態検知手段9は液位管3が定常的に発光している光源が近くにある異常状態であると検知し、液位レベルは検知不可能とする。
【0035】
状態検知手段9の検知結果が図4(c)Cになったとき報知手段11はブザー12を一定時間ON/OFF(本実施例では3秒周期でON/OFFする)させ、LCD14を図1(b)Aのように無表示にし、LED15を点滅(本実施例では3秒周期でON/OFFする)させる。
【0036】
次に、図5を用いて不定期なパルスノイズにより液位検知装置が異常状態になる場合の動作について説明する。
【0037】
図5(a)は液位管3と液位検知手段6を表した模式図であり、19bは外光を表している。図5(b)は液位検知手段6の動作と外光19bによるノイズとマイコン7の入力のタイミングチャートであり、添え字付の矢印はマイコン7に入力された電圧を読み取るタイミングを示している。図5(c)はマイコン内部の記憶手段8に記憶される内容と、状態検知手段9による検知結果の表である。
【0038】
図5(b)における液位検知手段6の動作は図3(b)を用いて以前説明したのと同じ動作である。図5(b)では外光19bの影響で受光素子5a、5bが不定期に受光状態になるため記憶手段8に記憶される内容は図5(c)A、Bのようなる。
【0039】
図5(c)Aと図5(c)Bは一致しておらず、発光素子4a、4bが発光していないタイミングでも受光を検知しているため、状態検知手段9は液位管3が不定期なパルスノイズを発生させるリモコンなどが近傍で操作されていると検知し、液位レベルは検知不可能とする。
【0040】
状態検知手段9の検知結果が図5(c)Cになったとき報知手段11はブザー12を一定時間ON/OFF(本実施例では1秒周期でON/OFFする)させ、LCD14を無表示にし、LED15を点滅(本実施例では1秒周期でON/OFFする)させる。
【0041】
以上述べたように発光素子を発光させるタイミング以外の受光結果を参照することで外的要因による異常状態を検知することができる。以降、一定の周期で入力されるパルスノイズによる異常状態を検知するための動作について説明する。
【0042】
図6を用いて一定の周期でパルスが発生するような周期ノイズにより液位検知装置が異常状態になる場合の動作について説明する。図6(a)は液位管3と液位検知手段6を表した模式図である。図6(b)は商用電源の電源電圧と電源電圧に重畳されたパルスノイズと液位検知手段6の動作とマイコン7の入力のタイミングチャートであり、添え字付の矢印はマイコン7に入力された電圧を読み取るタイミングを示している。図6(c)はマイコン内部の記憶手段8に記憶される内容と、状態検知手段9による検知結果の表である。
【0043】
図6(b)における液位検知手段6の動作は図5(b)と1回目の液位検知までは同じであるが、2回目以降の液位検知をスタートさせる際に発光素子4a、4bの発光させる順序を入れ替える。発光素子4a、4bの順序を入れ替えない場合、図6(b)の状態において記憶手段8の記憶内容は液位管3の実際の液位が変わらない限り常に図(c)Aとなり、状態検知手段9は正常状態で液位レベルを1と検知してしまう。順序を入れ替えることで記憶手段8の記憶内容は図6(c)A、Bとなる。ここで、状態検知手段9が状態ならびに液位を検知するのに使用する液位検知の回数を液位検知手段6の数の倍以上とすることでノイズが周期ノイズであることを検知することができる。状態検知手段9は状態ならびに液位を図6(c)Cのように検知する。
【0044】
報知手段11はブザー12を一定時間ON/OFF(本実施例では2秒周期でON/OFFする)させ、LCD14を無表示にし、LED15を点滅(本実施例では2秒周期でON/OFFする)させる。
【0045】
次に、周期ノイズにより液位検知装置が異常状態である場合に周期ノイズを回避して液位を検知する動作について図7を用いて説明する。
【0046】
これまで図3〜6を用いて説明してきた液位検知ではゼロボルトクロス検出手段10によって検出されたゼロボルトクロス点からのみ検知を開始しており、図7(b)のように電源電圧に重畳されたパルスノイズに対して異常状態であることを検知することができない。そこで、液位検知の開始地点を図7(c)のようにゼロボルトクロス点から一定時間(本実施例では2.5ミリ秒とする)ずらして液位検知を行うことで図7(b)のようなパルスノイズによる異常状態を検知することができる。
【0047】
ここで、状態検知手段9が状態ならびに液位を検知するのに使用する液位検知の回数をこれまでは説明を簡単にするために2回としてきたが10回とし、液位検知をスタートさせるタイミングを図7(c)のように毎回ずらすようにする。状態検知手段9は記憶内容の発光タイミングでの受光結果を参照し、10回中ある閾値(8回とする)以上同じ液位を検知したときに液位を確定する。
【0048】
以上述べたように発光素子を発光させるタイミングと受光素子の受光結果を参照するタイミングを変更可能とすることで、周期的なパルスノイズによる異常状態を検知すると共に周期ノイズを回避して液位を検知することができる。
【0049】
なお、本実施例の液位検知手段6は2対の発光素子と受光素子により構成されているが発光素子と受光素子の対の数を増やすことにより細かな液位の検知ができる。
【0050】
また、本実施例の発光素子と受光素子は液位管の側面に対向して取り付けているが、発光素子の発光した光を受光素子が受光できる構成であれば同様の効果が得られる。
【0051】
また、本実施例では液位検知の開始地点を決めるトリガとしてゼロボルトクロス点を用いているが電源電圧のピーク点をトリガとして用いても同等の動作を行うことができる。
【0052】
また、本実施例では無発光時間中の受光検知タイミングを2回としているが、受光検知タイミングをより増やすことでパルスノイズによる異常状態の検知漏れが少なくなり、より正確に状態を検知することができる。
【0053】
また、本実施例で説明した液位検知装置を電気湯沸かし器や給湯浄水器などの液体を使用する機器に適用することで、液位検知装置から得られる状態ならびに液位を使用し、液位検知装置を使用する機器の各種制御を容易に行うことができる。
【0054】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、従来の液位検知装置の構成を大きく変えることなく、外光などによる異常状態を検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す構成図
【図2】本発明の実施例の液位検知手段を示す回路図
【図3】本発明の実施例の液位検知装置が正常状態である時の液位検知手段、記憶手段と状態検知手段を示す図
【図4】本発明の実施例の液位検知装置が定常ノイズによる異常状態である時の液位検知手段、記憶手段と状態検知手段を示す図
【図5】本発明の実施例の液位検知装置が不定期ノイズによる異常状態である時の液位検知手段、記憶手段と状態検知手段を示す図
【図6】本発明の実施例の液位検知装置が周期ノイズによる異常状態である時の液位検知手段、記憶手段と状態検知手段を示す図
【図7】本発明の実施例の液位検知装置が周期ノイズによる異常状態である時の液位検知手段を示す図
【図8】従来の液位検知手段を示す構成図
【符号の説明】
3 液位管
4a 発光素子
5a 受光素子
6 液位検知手段
8 記憶手段
9 状態検知手段
10 ゼロボルトクロス検出手段(基準タイミング発生手段)
Claims (4)
- 液体を収容する容器の液位を示す液位管に付設された複数対の発光素子と受光素子と、発光させた前記発光素子と対を成す前記受光素子による光の検出結果に応じて前記液位管の液位を検出する液位検知手段と、前記発光素子を発光させる発光タイミングを決定するための商用電源のゼロボルトクロス点を検出する基準タイミング発生手段と、前記発光タイミングと発光しないタイミング及び前記各タイミングにおける前記受光素子の受光結果を前記発光素子と受光素子対の数の倍以上の回数分記憶できる記憶手段と、前記記憶手段が記憶している前記発光タイミングでの受光結果を参照して所定回数以上同じ液位を検知すると前記液位を確定する状態検知手段と、を備え、前記液位検知手段は、前記受光素子の受光結果を前記発光タイミング以外のタイミングで参照するとともに前記発光素子を発光させる順序を変更して商用電源の周期で入力されるノイズの影響による異常状態を検知する液位検知装置。
- 発光素子をゼロボルトクロス点から所定時間経過後発光し、前記所定時間を変更する請求項1に記載の液位検知装置。
- 液位管の状態の検知結果に応じた報知ができる報知手段を備えた請求項1又は2に記載の液位検知装置。
- 発光素子を発光させないタイミングに受光素子が受光を検知したとき外光による異常状態であると検知し、報知手段が外光による異常状態であることを報知する請求項3に記載の液位検知装置。
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