JP2014199730A - 照明装置 - Google Patents
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Abstract
Description
また、上記従来の照明装置では、ユーザはスイッチを切り替える前に、手をかざす位置からセンサまでの距離を目測する必要がある。この目測を誤った場合、スイッチの切り替えにより設定した検知範囲も誤ったものになってしまう。
また、本発明の別の態様として、前記設定モード開始時から所定時間内に、前記センサから予め定められた強度以上の信号が出力された場合、設定処理が成功したものと判定し、前記センサから予め定められた強度以上の信号が出力されない場合、設定処理が失敗したものと判定する判定部と、前記判定部で判定した設定処理の成功または失敗を通知する通知部とを、さらに備える構成とすることもできる。
また、本発明の別の態様として、前記設定モードにおいて、被検知体の動作をガイドするガイド部を、さらに備える構成とすることもできる。
また、本発明の別の態様として、前記ガイド部は、前記センサに近接して配置され、前記センサにより被検知体を検知することが可能な範囲に向けて可視光を出射する構成とすることもできる。
本発明の実施の形態1にかかる照明装置1について、図1から図6を用いて説明する。
図1は、照明装置1を取り付けた状態を示す図である。本図に示すように、本実施の形態1にかかる照明装置1は、所謂流し元灯であって、キッチンカウンタ2の上方に設置される吊戸棚4の下面5に取り付けられ、キッチンカウンタ2の作業面3を照らす。
図2は、照明装置1の外観構成を示す斜視図である。本図に示すように、照明装置1の外観は略直方体状であり、筐体10の内部には、発光部20、センサ30、スイッチ40等が収容されている。
発光部20は、例えば、LED(Light Emitting Diode)モジュールである。発光部20から出射された光は、透光カバー50で覆われた筐体10の開口から、外部へ取り出される。
赤外光発光素子31は、赤外光LED等の発光素子であって、赤外光を出射する。赤外光受光素子32は、フォトダイオードやフォトトランジスタ等の受光素子であって、赤外光を受光し、受光した赤外光を電気信号に光電変換して出力する。赤外光発光素子31および赤外光受光素子32は、筐体10の天板部11に設けられた開口から外部に露出している。
ここで「設定モード」とは、センサ30の検知範囲を設定する動作モードをいう。また「点灯モード」とは、ユーザがセンサ30の下方に手等をかざすことで、発光部20の点消灯の切り替えを行なうことができる動作モードをいう。また、「OFF」とは、発光部20の点灯を行なわない動作モードをいう。各モードの詳細については後述する。
図3は、照明装置1の内部構成を示すブロック図である。照明装置1は、図2に示した構成の他に、制御部50と、検知範囲パラメータ記憶部60と、点灯回路70とを備える。
制御部50は、CPU(Central Processing Unit)等から構成されるIC(Integrated Circuit)チップであって、点消灯制御部51と検知範囲制御部52とを備える。
点灯回路70は、外部電源から供給される交流を整流平滑する整流平滑回路や整流平滑回路から出力される直流電圧を昇圧または降圧する電圧変換回路等を備えるものである。当該点灯回路70は、点消灯制御部51から送信される制御信号に従い、発光部20に電力の供給/非供給を行なうことで、点消灯の切り替えを行なう。
(点灯モードにおける動作)
図4は、点灯モードにおける照明装置1の動作の流れを示すフローチャートである。
本図に示されるように、ユーザがスイッチ40を操作し、動作モードが点灯モードに切り替わると、点消灯制御部51は、赤外光発光素子31を予め定められた所定の電流値で駆動する旨の制御信号をセンサ30に送信する(ステップS101)。
ステップS102の後、点消灯制御部51は、センサ30の赤外光受光素子32に流れる電流値と、検知範囲パラメータ記憶部60に記憶されている電流値のしきい値とを比較する(ステップS103)。
赤外光受光素子32に流れる電流値がしきい値未満である場合(ステップS103、NO)、ステップS103の処理に戻る。
ステップS105の後、ステップS103の処理に戻る。
(設定モードにおける動作)
まず、図5を用いて設定モードの概要を説明する。
次に、図5(b)に示されるように、ユーザは、センサ30の下方における所望の位置に手をかざす。センサ30の赤外光発光素子31から出射された赤外光は、ユーザの手で反射し、その反射光がセンサ30の赤外光受光素子32で受光される。照明装置1は、センサ30の赤外光受光素子32に流れる電流値を用いて、センサ30の検知範囲を設定する。
図6は、設定モードにおける照明装置1の動作の流れを示すフローチャートである。
本図に示されるように、ユーザがスイッチ40を操作し、動作モードが設定モードに切り替わると、検知範囲制御部52は、赤外光発光素子31を所定の電流値で駆動する旨の制御信号をセンサ30に送信する(ステップS201)。
ステップS202の後、検知範囲制御部52は、ステップ201の処理を実行してから所定時間経過したか否かを判定する(ステップS203)。
所定時間経過していない場合(ステップS203、NO)、検知範囲制御部52は、センサ30の赤外光受光素子32に流れる電流値が、所定の値以上であるか否かを判定する(ステップS204)。
赤外光受光素子32に流れる電流値が所定の値以上である場合(ステップS204、YES)、検知範囲制御部52は、赤外光受光素子32で受光した赤外光が、ユーザの手で反射した光であると判断する。そして、検知範囲制御部52は、赤外光受光素子32に流れる電流値に基づき、点消モードにおいてユーザの手が近接状態にあるか否かの判定に用いられるしきい値を決定する(ステップS205)。
X=X0−α(α>0)
上記の数式において、Xはしきい値、X0は赤外光受光素子32に流れる電流値、αはセンサ30の検知範囲にマージンを持たせるためのパラメータである。仮に、X=X0としてしきい値を決定した場合、ユーザが設定モードで手をかざした位置よりわずかに下方の位置となるだけで、点消灯の切り替えが行なわれない事態が発生する。
ステップS206の後、検知範囲制御部52は、設定完了の通知を行なう(ステップ207)。設定完了の通知は、例えば、図5(c)に示したように、発光部20を点滅させることでおこなう。
ステップS209の後、センサ30は、検知範囲制御部52から送信された制御信号に従い、赤外光の出射を停止する(ステップS210)。
(まとめ)
以上のように、本発明の第1の実施の形態にかかる照明装置は、設定モードを有し、設定モード期間中においてセンサ30の赤外光受光素子32に流れる電流値に基づき、しきい値を決定している。そして、点灯モードにおいては、設定モードで決定したしきい値を用いて、点消灯の切り替えを行なっている。赤外光受光素子32に流れる電流値は、センサ30からユーザの手までの距離に応じた強度であるため、ユーザの使用環境に適した検知範囲を決定することができる。またユーザは、点灯モードにおける点消灯の切り替え動作と同じ動作でセンサ30の検知範囲を設定する。このため、ユーザにとって直感的でわかりやすい操作で検知範囲を設定することができ、ユーザ利便性に優れる。
本発明の実施の形態2にかかる照明装置100について、図7から図9を用いて説明する。照明装置100は、センサの検知範囲の設定方法が、実施の形態1にかかる照明装置1と異なる。具体的には、照明装置100では、赤外光発光素子を駆動する電流値を変えることで、センサの検知範囲を設定している。なお、以下の説明では、実施の形態1と共通する構成や処理には同一の符号を付し、説明を省略する。
図7は、照明装置100の内部構成を示すブロック図である。制御部150と、検知パラメータ記憶部160と、発光部20と、センサ30と、スイッチ40と、点灯回路70とを備える。制御部150と、検知パラメータ記憶部160とが、実施の形態1にかかる照明装置1と異なる構成である。
点灯制御部151は、点灯モードにおいて、検知範囲パラメータ記憶部160に記憶される電流値で、センサ30の赤外光発光素子31を駆動する。赤外光発光素子31から出射される赤外光の光量は、赤外光発光素子31に流れる電流値に比例する。このため、赤外光発光素子31に流れる電流値を変えることで、赤外光発光素子31から出射される赤外光の光量を変えることができ、センサ30の検知範囲を変えることができる。また、点灯制御部151は、赤外光受光素子32に流れる電流値と、予め定められたしきい値とを比較し、その比較結果に基づき、点灯回路70の点消灯動作を制御する。
検知パラメータ記憶部160は、検知範囲制御部152により決定された赤外光発光素子31を駆動する電流値を記憶する機能を有する。
図8は、点灯モードにおける照明装置100の動作の流れを示すフローチャートである。
本図に示されるように、ユーザがスイッチ40を操作し、動作モードが点灯モードに切り替わると、点消灯制御部151は、検知パラメータ記憶部160に記憶されている電流値で赤外光発光素子31を駆動する旨の制御信号をセンサ30に送信する(ステップS301)。
ステップS302の後、点消灯制御部151は、センサ30の赤外光受光素子32に流れる電流値と、予め定められた所定のしきい値とを比較する(ステップS303)。
赤外光受光素子32に流れる電流値がしきい値以上である場合(ステップS303、YES)、点消灯制御部151は、ユーザの手等が近接状態にあると判定し、発光部20の点消灯動作の切り替えを行なう旨の制御信号を点灯回路70に送信する(ステップS304)。
ステップS105の処理は、実施の形態1にかかる照明装置1と同じ処理である。
図9は、設定モードにおける照明装置100の動作の流れを示すフローチャートである。
赤外光受光素子32に流れる電流値が所定の値以上である場合(ステップS204、YES)、検知範囲制御部152は、赤外光受光素子32に流れる電流値に基づき、点灯モードにおいて赤外光発光素子31を駆動する電流値を決定する(ステップS401)。
ステップS402以降の、ステップS207、ステップS208、ステップS209、ステップS210の各処理は、実施の形態1にかかる照明装置1と同じ処理である。
以上のように、照明装置100によれば、赤外光発光素子31を駆動する電流値を変えることで、センサの30検知範囲を設定することができる。
本発明の実施の形態3にかかる照明装置200について、図11から図12を用いて説明する。照明装置200は、設定モードにおけるユーザの操作をガイドするガイド手段を備えている点において、実施の形態1に係る照明装置1と異なる。なお、以下の説明では、実施の形態1と共通する構成や処理には同一の符号を付し、説明を省略する。
図11は、照明装置200の外観構成を示す斜視図である。本図に示すように、照明装置200は、ガイド光出射部233を備える。他の構成は、実施の形態1にかかる照明装置と同じである。
ガイド光出射部233は、LED素子等の光源を有し、赤外光発光素子31に近接して配置されている。当該ガイド光出射部233は、設定モードにおいて、赤外光発光素子31に近接した位置から可視光のガイド光を出射することで、ユーザが手をかざすべき位置を示す役割を果たす。
図12(a)に示されるように、照明装置200の動作モードが設定モードに切り替えられると、図12(b)に示されるように、ガイド光出射部233から可視光のガイド光が出射される。
ユーザは、図12(c)に示されるように、ガイド光出射部233から出射された可視光のガイド光部分に手をかざすことで、センサ30の検知範囲の設定を行なうことができる。
図13は、設定モードにおける照明装置200の動作の流れを示すフローチャートである。
ステップS202の後、ガイド光出射部233は可視光を出射する(ステップS501)。
ステップS203、S204、S205、S206の各処理は、実施の形態1にかかる照明装置1と同じ処理である。
ステップS203において、所定時間経過したと判定された場合(ステップS203、YES)、ガイド光出射部233は、設定処理の失敗の通知を行なう。(ステップS503)。設定処理の失敗の通知は、例えば、ガイド光を点滅させた後、ガイド光の出射を停止することで通知する。
なお、上記の実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は上記の実施の形態に限定されないことはもちろんである。以下のような場合も本発明に含まれる。
(a)上記の実施の形態において、照明装置1が所謂流し元灯である場合を示したが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。センサを備え、センサから出力される検知信号に基づき点消灯動作の制御を行なう照明装置であればよい。
(c)実施の形態1では、被検知体の近接の判定に用いるしきい値を変更することで、センサ30の検知範囲を変更した。また、実施の形態2では、センサ30の赤外光発光素子31に流れる電流値を変更することで、センサ30の検知範囲を変更した。すなわち、本発明の一態様にかかる照明装置では、センサ30の赤外光発光素子31から出力される光の強度と赤外光受光素子32に受光される光の強度に関するしきい値との比を変更することにより、センサ30の検知範囲を変更している。
(e)上記の実施の形態において、制御部50が赤外光受光素子32に流れる電流値と電流値に関するしきい値とを比較し、点消灯の切り替えを行なう場合を示したが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。
(f)上記の実施の形態において、赤外光発光素子31が、主出射方向を鉛直下向きに向けて配置されている場合を示したが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。赤外光発光素子31の主出射方向が、鉛直下向き方向に対して角度が設けられている構成としてもよい。これにより、赤外光発光素子31から出射されキッチンカウンタ2の作業面3で反射した光が、赤外光受光素子32に入射し難くすることができる。従って、ユーザが手をかざさなくとも、点消灯が勝手に切り替えられるという誤作動をより生じ難くすることができる。
(h)上記の実施の形態において、「点灯モード」「設定モード」「OFF」の3つの動作モードを有する場合を説明したが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。照明装置は他のモードを有してもよい。例えば、センサ30および制御部50による点消灯動作の制御を行わず、発光部20を常時点灯する「常時点灯モード」を有してもよい。
2 キッチンカウンタ
3 作業面
4 吊戸棚
5 下面
10 筐体
20 発光部
30 センサ
31 赤外光発光素子
32 赤外光受光素子
40 スイッチ
50、150 制御部
51、151 点消灯制御部
52、152 検知範囲制御部
60、160 検知範囲パラメータ記憶部
70 点灯回路
233 ガイド光出射部
Claims (9)
- 光源と、
被検知体との距離に応じた強度の信号を出力するセンサと、
記憶部と、
設定モードと点灯モードとを選択的に実行可能であって、設定モードでは、設定モード期間中において前記センサから出力される信号の強度に基づき、被検知体の近接の判定に用いるしきい値を決定し、当該しきい値を前記記憶部に記憶させ、点灯モードでは、前記センサから出力される信号の強度と、前記記憶部に記憶されているしきい値とを比較して被検知体の近接を判定し、その判定結果に基づき前記光源の点消灯動作を制御する制御部とを備える
ことを特徴とする照明装置。 - 前記制御部は、前記センサから出力される信号のうち、予め定められた強度以上の信号の強度を用いて、被検知体の近接の判定に用いるしきい値を決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。 - 前記設定モード開始時から所定時間内に、前記センサから予め定められた強度以上の信号が出力された場合、設定処理が成功したものと判定し、前記センサから予め定められた強度以上の信号が出力されない場合、設定処理が失敗したものと判定する判定部と、
前記判定部で判定した設定処理の成功または失敗を通知する通知部とを、さらに備える
ことを特徴とする請求項2に記載の照明装置。 - 前記設定モードと、前記点灯モードとを切替えるスイッチを、さらに備える
ことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。 - 前記設定モードにおいて、被検知体の動作をガイドするガイド部を、さらに備える
ことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。 - 前記ガイド部は、前記センサに近接して配置され、前記センサにより被検知体を検知することが可能な範囲に向けて可視光を出射する
ことを特徴とする請求項5に記載の照明装置。 - 光源と、
発光素子と受光素子とを有する反射型センサと、
記憶部と、
設定モードと点灯モードとを選択的に実行可能であって、設定モードでは、設定モード期間中において前記受光素子に受光される光の強度に基づき、前記発光素子から出力される光の強度と前記受光素子に受光される光の強度に関するしきい値との比に関する情報を決定し、当該情報を前記記憶部に記憶させ、点灯モードでは、前記記憶部に記憶されている前記情報と前記センサから出力される信号の強度とを用いて、被検知体の近接の検知を行ない、当該検知結果に基づき前記光源の点消灯動作を制御する制御部とを備える
ことを特徴とする照明装置。 - 前記制御部は、
設定モードにおいて、前記受光素子に受光される光の強度に関するしきい値を固定値とし、前記発光素子から出力される光の強度を可変値とし、前記発光素子から出力される光の強度を変えることで前記情報を決定し、
点灯モードにおいて、前記記憶部に記憶されている光の強度で前記発光素子を発光させ、前記受光素子に受光される光の強度が前記しきい値以上である場合、被検知体が近接状態にあると判定し、前記受光素子に受光される光の強度が前記しきい値未満である場合、被検知体が近接状態にないと判定する
ことを特徴とする請求項7に記載の照明装置。 - 前記制御部は、
設定モードにおいて、前記発光素子から出力される光の強度を固定値とし、前記受光素子に受光される光の強度に関するしきい値を可変値とし、受光素子に受光される光の強度に関するしきい値を変えることで前記情報を決定し、
点灯モードにおいて、前記受光素子に受光される光の強度が前記記憶部に記憶されているしきい値以上である場合、被検知体が近接状態にあると判定し、前記受光素子に受光される光の強度が前記記憶部に記憶されているしきい値未満である場合、被検知体が近接状態にないと判定する
ことを特徴とする請求項7に記載の照明装置。
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