JP3801075B2 - 画像拡大装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原画像を拡大して拡大画像を生成する画像拡大装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より用いられている顔部位検出装置として、例えば、特開2000−142164号公報に記載された「眼の状態検出装置及び居眠り運転警報装置」(以下、従来例という)が知られている。該従来例では、画像データ撮影時の濃度値の変化の小さなばらつきを無くするために、画像の濃度値を1ライン読み込むごとに濃度値の相加平均演算を行う点について記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来例では、画像に生じるノイズを除去することはできるが、濃度データとして用いることのできる画素数が走査する方向に相加平均する画素分だけ小さくなる。顔部位オブジェクトの形状を正確に捉えようとすると、顔部位候補を含む領域の画像の画素密度は大きい方が有利である。即ち、高精度な検出ができる。しかし、通常のノイズ除去処理に加えて画像の拡大処理を組み込むとそれだけ処理に要する時間が増加するため、微小サンプリングタイムで処理できなくなってしまう可能性が高くなる。また、画像の拡大だけではノイズも一緒に拡大されてしまうという問題がある。
【0004】
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、拡大後の画像が受ける、原画像(拡大前の画像)に含まれるノイズの影響を、軽減することのできる画像拡大装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本願請求項1に記載の発明は、複数画素で構成される画像データを拡大する画像拡大装置において、拡大後の画像データにおける端部の画素以外の全ての画素を、拡大前の画像データが有する複数画素データからの補間にて生成すると共に、前記拡大前の画像における一次元方向の画素数をmとした場合、整数(m−1)が素数以外の場合には、整数(m−1)を素数分解して得られる任意の素数、または1をρ m とし、ρ m よりも大きい任意の整数をK m1 として画像の一次元方向の解像度の増大倍率を、{(m−1)×K m1 /ρ m +1}/mを除く値に設定し、整数(m−1)が素数である場合には、1よりも大きい任意の整数をK m2 として画像の一次元方向の解像度の増大倍率を、{(m−1)×K m2 +1}/mを除く値に設定し、所望の補間方法を用いて、前記拡大前の画像の画素に基づき、拡大後の画像の画素を求めることを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載の発明は、前記拡大後の画像データの、一次元方向の端部の画素以外の全ての画素を、拡大前の画像の前記一次元方向にて互いに隣接する2つの画素データからの補間にて生成することを特徴とする。
【0007】
請求項3に記載の発明は、前記一次元方向は、画面の走査線に沿う画像横方向であることを特徴とする。
【0008】
請求項4に記載の発明は、前記拡大後の画像データを形成する平面周囲部の画素以外の全ての画素を、拡大前の画像上にて互いに隣接する4方向に存在する画素データからの補間にて生成することを特徴とする。
【0018】
【発明の効果】
請求項1の発明では、拡大後の画像の端部を除く全ての画素が、拡大前の画素がそのまま用いられないように、解像度の増大倍率が設定されるので、拡大後の画像において、その端部を除いた全ての画素に拡大前の複数の画素の情報が入り込むことになり、拡大前の画像の画素にノイズがのっていても、その画素データを用いて生成した画素は、ノイズののっていない他の画素からの影響をも受けることになり、拡大前の画像に存在するノイズの影響を軽減しつつ画像を拡大することができる。従って、画像を拡大する処理と、ノイズを除去する処理とをそれぞれ別の処理で行う場合と比較して、処理時間を短縮することができる。
【0019】
請求項2の発明では、拡大後の画像データの、一次元方向の端部の画素以外の全ての画素が、拡大前の画素データからの補間にて生成されるので、拡大前の画像に存在するノイズの影響を軽減することができる。
【0020】
請求項3の発明では請求項2に記載の一次元方向を、画像の走査線方向に沿った方向としているので、拡大前の画像に存在するノイズの軽減することができ、且つ画像処理が容易となる。
【0021】
請求項4の発明では、拡大後の画像の画素データを設定する際に、拡大前の画像の4方向の画素データを用いて補間処理を行うので、拡大前の画像に存在するノイズの影響を軽減しつつ、画像の拡大処理を行うことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0031】
[システムブロック図]
図1は、本発明の一実施形態に係る画像拡大装置が採用された顔部位検出装置のシステム構成を示すブロック図であり、車両の運転者の顔部位を検出する装置を例に挙げている。
【0032】
同図に示すように、該顔部位検出装置は、顔画像撮像手段CL1と、画像記憶手段CL2と、顔部位候補点特定手段CL3と、画像抽出手段CL4と、画像拡大装置CL5と、顔部位判定手段CL6とを備え、該顔部位判定手段CL6は、第1オブジェクト抽出手段CL11と、第1判断手段CL12と、を備えている。
【0033】
顔画像撮像手段CL1は、乗員(車両の運転者)の顔を撮像して顔画像データを出力する。顔部位候補点特定手段CL3は、顔画像撮像手段CL1から出力された顔画像データを処理して顔部位の候補点を抽出し、顔の特徴量を検出する。
【0034】
ここで、顔部位候補点特定手段CL3は、顔画像撮像手段CL1が出力した顔画像データに基づき、顔の縦方向の画素列に沿って画素の濃度値を読み出し、該濃度値の局所的な高まり毎に1個ずつの画素を定めて抽出点とし、隣接した抽出点を連続させて顔の横方向に延びる連続データを抽出して顔の特徴量とする。
【0035】
画像抽出手段CL4は、検出された顔の特徴量を含んで特定した微小な領域を、特徴量の存在領域として顔画像から抽出する。
【0036】
画像拡大装置CL5は、画像抽出手段CL4にて抽出した存在領域の微小画像を拡大する処理を行う。この際、微小画像(拡大前の画像)に含まれるノイズを除去しつつ拡大し、拡大画像を得る。
【0037】
顔部位判定手段CL6は、画像拡大装置CL5にて拡大した存在領域の画像からそのエリアが検出すべき顔部位であるかどうかを判定する。
【0038】
第1オブジェクト抽出手段CL11は、拡大された存在領域の微小画像を二値化することによって浮かび上がったオブジェクトの中から、顔部位候補(眼、鼻、口、眉、耳等)に相当するオブジェクトを抽出する。ここで、第1オブジェクト抽出手段CL11は、二値化した画像から、顔部位候補点を含むオブジェクト、或いは顔部位候補点の近傍に存在するオブジェクトを顔部位候補オブジェクトとして抽出する。
【0039】
第1判断手段CL12は、抽出されたオブジェクトの幾何形状が特定する顔部位のオブジェクトの幾何形状と一致するか否かに基づき、顔の特徴量を含んで特定された存在領域が顔部位であるかどうかを判断する。
【0040】
こうして、画像フレームを処理することで眼、鼻、口、眉、耳といった顔部位の位置や状態を検出することができ、動画像を連続して処理することによって、顔部位の位置を追跡し、これによって顔の向きが検出できるので、脇見検出(脇見運転しているかどうかの検出)を行うことができる。
【0041】
また、眼の開閉の状態を追跡することで、居眠り状態の検出を行うことができる。口の開閉状態を追跡することで、しゃべっている言葉の検出を行うことができる。
【0042】
本実施形態に係る画像拡大装置が採用された顔部位検出装置は、自動車、鉄道車両、船舶、プラントのオペレータ等の顔向き方向検知や居眠り検知などに用いることができるが、上述したように、本実施形態では、自動車の運転手の眼に適用した場合を例に挙げて説明する。
【0043】
[構成ブロック図]
図2は、本発明の一実施形態にかかる画像拡大装置が採用された顔部位検出装置の構成を示すブロック図である。
【0044】
同図に示すように、TVカメラ1が自動車のインストルメントに設置され、運転者の顔部分を略正面から撮影する。TVカメラ1の入力画像は、本実施形態では、例えば横方向(X軸方向)512画素、縦方向(Y軸方向)480画素からなる。TVカメラ1で撮像された入力画像は、A−D変換器2を介して画素毎のアナログ電圧が256階調のデジタル値に変換され、画像データとして画像メモリ3に記憶される。画像メモリ3に記憶された画像データは顔部位の候補点特定回路4に入力される。
【0045】
従って、TVカメラ1、A−D変換器2は本実施形態において、図1に示す顔画像撮像手段CL1に対応し、画像メモリ3は、画像記憶手段CL2に対応する。
【0046】
顔部位の候補点特定回路4は、図1に示す顔部位候補点特定手段CL3に対応しており、この候補点特定回路4は、入力された顔画像データから顔の縦方向の画素列に沿って画素の濃度値を読み出し、濃度値の局所的な高まり毎に1個ずつの画素を定めて抽出点とし、隣接した抽出点を連続させて顔の横方向に延びる連続データを抽出して顔の特徴量とする。そして、この出力信号は顔部位の位置検出回路5に供給される。
【0047】
顔部位の位置検出回路5は、検出された顔の特徴量の代表座標値から特徴量を含んで特定された存在領域を微小画像として画像メモリ3に保存する。保存された微小画像を拡大し、この拡大された微小画像で顔部位の幾何形状に合致する特徴量を抽出して顔部位の位置を検出する。従って、本実施形態において、位置検出回路5は、図1に示した画像抽出手段CL4、画像拡大装置CL5、顔部位判定手段CL6、を有しており、顔部位候補点特定手段CL3と、画像抽出手段CL4と、にて請求項に記載した候補点画像抽出手段が構成されている。
【0048】
次にシステムの処理状況について説明する。
【0049】
[システム全体の処理]
図3は、システムの全体の処理の流れを示すフローチャートである。まず、処理が開始されると、ステップS1で、「初期値入力」の処理が実行される。この初期値入力の処理では、サンプリングタイムSTなど後述する各種の定数が読み込まれる。
【0050】
ステップS2では、「T0の収得」の処理が実行され、タイムカウンタ値T0(1ms/count)が読み込まれる。
【0051】
ステップS3では、「終了判断」の処理が実行され、例えばエンジンの起動判断などが行われる。ステップS4では、「STOPか否か」の処理が実行され、エンジンが起動されておらず、車両が走行状態でないなどと判断された場合、ステップS4でNOとなって処理が終了され(END)、エンジンが起動され走行している等と判断されれば、ステップS4でYESとなりステップS5へ進む。ステップS5において「Tiを収得」の処理を実行する。
【0052】
これにより、ステップS5が実行される度の毎回のタイムカウンタ値T(1ms/count)を読み込む。
【0053】
ステップS6では、「T0 mod ST=Ti mod ST」の処理が実行され、サンプリングタイムSTが経過したか否かの判断が行われる。「T0 mod ST」は、T0をSTで除算したときの余りを示す。
【0054】
サンプリングタイムSTが経過していれば、ステップS6でYESとなり、ステップS7〜S11の各ステップが実行され、サンプリングタイムSTが経過しないうちは、ステップS6でNOとなり、ステップS3、S4、S5、S6が繰り返し実行される。
【0055】
ステップS7においては、「i=i+1」の処理が実行される。ステップS8においては、動画像データから画像フレームの抽出の処理が実行され、TVカメラ1で撮像された入力動画像は、A−D変換器2を介して画素毎のアナログ電圧が256階調のデジタル値に変換され、1フレーム分の画像データとして出力される。
【0056】
ステップS9では、後述するように、顔部位の候補の位置の特定の処理が実行される。ステップS10では顔部位判定処理を行う。ステップS11では、ステップS9で顔部位の候補の位置の特定の処理で検出した現画像フレームでの顔部位の候補点すべてを判定したかどうかを判定する。顔部位の候補点すべてを判定した場合には、ステップS11でYESとなり、ステップS3の終了判断に処理が戻る。
【0057】
また、顔部位の候補点すべてを判定し終わっていない場合には、ステップS11でNOとなり、ステップS10の顔部位判定処理に戻る。
【0058】
[顔部位の候補の位置の特定の処理]
顔部位の候補の位置の特定の処理(ステップS9の処理)の流れを、図4に示すフローチャート、及び図5〜図9に示す説明図を用いて説明する。
【0059】
まず、図4のステップS91では、動画像データから画像フレームの抽出の処理(ステップS8)で抽出した画像フレーム全体を、全体画像Gとして画像メモリ3に保存する。
【0060】
次に、ステップS92では、縦方向に1ライン終了後に、一つ隣のラインの処理に移して行き、縦方向の全ラインでのポイント抽出が終了したか否かを判断する。ステップS92で、全ラインにおいてポイント抽出が行われていないと判断された場合は、ステップS93に移行する。
【0061】
ステップS93では、縦方向(Y軸方向)の1ラインの濃度値の相加平均演算を行う。この処理は、画像データ撮影時の濃度値の変化の小さなバラツキを無くすことを目的としており、濃度値の大局的な変化を捉えるためである。ステップS94では、ステップS93の演算結果である相加平均値における微分演算を行う。
【0062】
ステップS95では、ステップS94の演算結果である微分値によるポイント抽出を行う。この処理が1ライン終了した後、ステップS96で、次のラインの処理に切り替えて行く。
【0063】
前述のステップS92で、全ラインのポイント抽出が終了したと判断されると、ステップS97へ移行し、隣合う各ラインの抽出ポイントのY座標値を比較し、Y座標値が所定値以内の場合、連続データとして、▲1▼連続データのグループ番号、▲2▼連続開始ライン番号、▲3▼連続データ数、▲4▼連続データを構成する各抽出ポイントの縦方向位置の平均値(その連続データの代表上下位置)、▲5▼連続開始ラインと終了ラインの横方向位置の平均値(その連続データの代表左右位置)を記憶する。ここでの検出対象は眼としているため、その特徴量は横に比較的長く続くデータであるといえるので、横方向に所定値以上続くことを条件に連続データを選択することができる。
【0064】
このようにして選択した顔の特徴量を連続データGとして表したものを、図5に示す。なお、連続データGの抽出方法をフローチャートの流れにて説明したが、処理状態の詳細については、「特開平10−40361号公報」「特開平10−143669号公報」等にも記載されている。連続データGがいわば顔部位の候補となり、この連続データGの代表座標値Cが顔部位の候補の位置となる。
【0065】
次に、図4のステップS98において、図5に示す如くの各連続データGの代表座標値Cを基準として、各連続データGを含む存在領域EAを設定する。この存在領域EAは、次のようにして決定する。
【0066】
<存在領域EAの大きさの決め方>
存在領域EAの大きさは、図6〜図8に示すようにして決めている。図6は、存在領域EAの大きさを示し、図7,図8は、複数人をサンプルとして、眼の大きさを調べた横、縦の長さの統計データを示している。ここで、存在領域EAの大きさは、ノイズ(顔の皺や明暗などを抽出してしまう)の低減や処理速度を落とさないためにも、可能な限り小さい領域が良い。現在の居眠り検出などの処理で使っている大きさは数人の眼の大きさを調べ、それに余裕分(例えば×1.5倍)を加味した大きさにしている。
【0067】
数人の眼の大きさを統計的に求める方法としては、図7,図8に示すように、眼の縦横寸法のデータを集め、その分布の例えば95%をカバーする寸法に余裕分をみて決定する方法が考えられる。そして、この95%をカバーする寸法、即ち、図6に示すように、横寸法xa、縦寸法yaに余裕分(×1.5)をみて決定している。なお、画像処理により眼の幅や高さを推定し、縦横の大きさに余裕分を加える方法も考えられる。
【0068】
<存在領域EAの位置の決め方>
図9は、例えば右眼の存在領域EAを位置決めする方法について示している。眼の座標値(x1,y1)を基準に、距離x2,y2の位置に存在領域EAを描く基準点Pを決め、P点から予め決めておいた存在領域EAの寸法x3,y3を描画し、位置を決める。x2及びy2はx3,y3の1/2で予め存在領域EAが眼の中心にくるような長さとしている。存在領域EAを画像全体で見つかった連続データGすべてについて設定する。
【0069】
[顔部位判定処理]
顔部位判定処理を、図10,図11に示すフローチャートと、図12〜図20に示す説明図を用いて説明する。
【0070】
まず、図10のステップS1001では、顔部位の候補点の存在領域EAの画像データを、微小画像IGとして画像メモリ3に保存する。
【0071】
次に、ステップS1002では、画像メモリ3に保存した微小画像IGを、画像拡大装置CL5により拡大する。ステップS1001、ステップS1002の処理における一連の状態を図12に示す。即ち、同図(a)に示す存在領域EAを、同図(b)に示す微小画像として取り出し、この微小画像を拡大して、同図(c)に示す如くの画像を得る。なお、画像の拡大処理の方法については後述する。
【0072】
次に、図10のステップS1003では、全体画像Gの代表座標値Cに相当する微小画像IGの代表座標値ICを基準とした範囲ARの濃度情報に基づいて、二値化閾値を設定する。
【0073】
この範囲ARは、前記存在領域EAより小さく、二値化閾値を正確に設定できるようにしている。
【0074】
各範囲ARでの二値化閾値の算出方法の一例を、図13を用いて説明する。範囲ARにおいて縦方向に数ラインの濃度値の読み出しを行う。図13では、この縦方向へのラインが4本あることを示している。この各ラインにおいて濃度値の最も高い(明るい)濃度値と、最も低い(暗い)濃度値を記憶して行き、全ラインの記憶が終了したら、各ラインの最も高い(明るい)濃度値の中で、一番低い濃度値(皮膚の部分)と、各ラインの最も低い(暗い)濃度値の中で、一番低い濃度値(眼の部分)とを求め、その中央値を二値化閾値とする。
【0075】
この二値化閾値のための範囲ARは、眼の黒い部分と眼の周囲の皮膚の白い部分が入るように設定し、また、画像の明るさのバラツキによる影響を少なくするために必要最小限の大きさにしている。また、二値化閾値は、その領域内の眼の一番低い(暗い)濃度値と、皮膚の部分の一番低い(暗い)濃度値の中央値とすることで、皮膚の部分から眼の部分を切り出すのに適した値になる。
【0076】
更に、二値化閾値を決定するのに皮膚の部分の濃度値の一番低い(暗い)濃度値を用いている理由は、次の通りである。即ち、前述したように眼の周囲の明るさのバラツキによる影響を少なくするために、濃度値を読み出す範囲ARを極力小さくしていても、該範囲ARの一部に直射光が当たっているような部分が外乱として入ることがあり、この部分を二値化閾値の決定に用いないようにするためである。
【0077】
ステップS1004では、こうして決定した二値化閾値を用いて微小画像IGを二値化処理し、二値画像bGとして画像メモリに保存する。
【0078】
図14に、図12で抽出拡大された微小画像IGの二値画像bGを示す。また、図5における鼻部分の存在領域EAについての拡大された微小画像IGの二値画像bGを、図15に示す。
【0079】
このような二値化閾値を用いて二値化した候補オブジェクトを検出することにより、眼を正確に捉えて候補オブジェクトの幾何形状を用いた判定をより正確に行うことができ、眼の位置検出精度をより向上することができる。
【0080】
次に、図10のステップS1005に移行し、全体画像Gの代表座標値Cに相当する二値画像bGの位置bCを初期位置に設定する。そして、ステップS1006にて、設定した位置が黒画素か否かを判定し、設定位置が黒画素と判定されればステップS1006でYESとなり、処理をステップS1007に移行し、設定位置が黒画素と判定されればステップS1006でNOとして、ステップS1013にて、設定位置を上下左右に1画素ずつずらす処理を行う。そして、再度ステップS1006にて、設定位置が黒画素か否かの判定を行い、設定位置が黒画素になるまで処理を行う。
【0081】
ステップS1007では、その黒画素を包括する連結成分を候補オブジェクトとして設定する。図14の場合では二値画像bG内に存在する2つのオブジェクトOB1、OB2のうち位置bCを含むOB1を候補オブジェクトとして設定し、図15の場合では二値画像bG内に存在する2つのオブジェクトOB3、OB4のうち位置bCに最も近いOB4を候補オブジェクトとして設定している。
【0082】
ステップS1008では、候補オブジェクトの幾何形状を算出し、ステップS1009で、特定したい顔部位テンプレートの幾何形状と候補オブジェクトの幾何形状を比較する。
【0083】
ステップS1009の候補オブジェクトと顔部位テンプレートの幾何形状の比較方法の一例を眼の場合について、図16を用いて説明する。
【0084】
眼の二値化した形状は光環境が良く安定した画像であれば、図16の(a)に示すようなものになるが、車室内に直射日光が一側から当たる等して光環境が悪化した時は、図16の(b)や(c)のような形状なることもある。
【0085】
眼のテンプレートは、横幅が眼の相場値の2/3以上あり、且つ上に凸の所定範囲の曲率を持っていることの条件▲1▼と、黒眼の左側の凹み形状条件の▲2▼と、黒眼の右側の凹み形状条件の▲3▼とを組み合わせることにより設定し、図16の(b),(c)の例を許容するために▲1▼と▲2▼、または▲1▼と▲3▼の条件を満たすものであっても良いものとする。
【0086】
ステップS1010では、ステップS1009の結果、候補オブジェクトと顔部位テンプレートの幾何形状が一致するか否かを判定する。候補オブジェクトと顔部位テンプレートの幾何形状が一致する場合には、ステップS1010でYESとなり、ステップS1011で、その候補オブジェクトを顔部位と判定する。候補オブジェクトと顔部位テンプレートの幾何形状が一致しない場合には、ステップS1010でNOとなり、ステップS1014で、その候補オブジェクトを顔部位ではないと判定する。
【0087】
ステップS1011では、顔部位と判定された候補オブジェクトの全体画像Gでの代表座標値Cをこの画像フレームでの顔部位の座標として記憶する。
【0088】
[画像の拡大処理方法]
いま、全体画像Gから抽出された微小画像IGの、横画素数をm1、縦画素数をn1、拡大後の微少画像IGの横画素数をm2、縦画素数n2とする。図17に示すように、ハッチのかかった枠で示されている拡大前の微少画像IGの画素の間隔を1とすると、白い枠で示されている拡大後の微小画像IGの画素間隔は、横方向(m1−1)/m2、縦方向(n1−1)/n2である。
【0089】
画像を拡大するためには、拡大前の画素の画素間に存在する拡大後の画素の濃度をその拡大後の画素を囲む拡大前の複数画素から求める。図18には拡大後の画素濃度の求め方を示している。拡大前の画像の画素(i,j)、(i+1,j)、(i,j+1)、(i+1,j+1)の4つの画素の中に拡大後の画像の画素(I,J)が存在する場合、拡大前の画像の4つの画素濃度d1(i,j)、d1(i+1,j)、d1(i,j+1)、d1(i+j,j+1)から、拡大後の画素の画素濃度d2(I,J)は線形補間法により、次に示す(1)式で求めることができる。
【0090】
【数1】
Figure 0003801075
本実施形態では、線形補間法による画像の解像度の増大倍率を、後述するような条件に基づいて設定することによって、拡大後の画像において端部を除く全ての画素のデジタル値が、拡大前の画像の隣り合う複数の画素のデジタル値から求められ、拡大後の画像における端部の画素のデジタル値としては、拡大前の画像における端部の画素のデジタル値がそのまま用いられる。
【0091】
図28は、拡大前の原画像の画素と拡大後の画像の画素との関係について説明するための図であり、以下、同図を参照して、この関係について説明する。
【0092】
例えば、原画像(拡大前の画像)の画素列として、図28に示すように、横方向(画面の走査線に沿う画像横方向)に並ぶ3つの画素(m1=3)が与えられた場合について説明する。この画素列の横方向の画素数を、1つだけ増やしたとすると、拡大後の画素列(m2=4)において両端の画素の間に挟まれる2つの画素のデジタル値は、拡大後の画素を囲む拡大前の複数の画素のデジタル値から求められる。この場合、拡大後の画素例の両端にある画素のデジタル値として、拡大前の画素例の両端にある画素のデジタル値が用いられる。
【0093】
一方、原画像の画素列の画素数を2つ増やしたとすると、拡大後の画素列(m2=5)の両端にある画素と、その画素列の中央の画素とを除く2つの画素のデジタル値が、拡大後の画素を囲む拡大前の複数の画素のデジタル値から求められることになる。この場合、拡大後の画素列の両端部にある画素と、その画素列の中央の画素のそれぞれのデジタル値としては、原画像の画素のデジタル値が用いられる。
【0094】
ここで、原画像の画素列において、中央の画素Pnにノイズがのっていたとすると、画素を2つ増やした画素列(m2=5)では、その中央の画素に画素Pnのノイズがのってしまう。これに対して、画素を1つ増やした画素列(m2=4)においては、画素Pnのデジタル値が拡大後の画素のデジタル値の演算に用いられるものの、画素Pnのノイズが拡大後の画素にそのまま残ることはなく、そのノイズが低減される。よって、本実施形態では、画像の端部を除いて原画像の画素が拡大後の画素にそのまま残らないように画像を拡大する方法を用いる。
【0095】
画素の増大倍率についてより詳細に述べると、横方向については、「m1−1」が素数でない場合、「m1−1」を素数分解して求められる素数ρm(1を含む)と、素数ρmより大きい係数km1により、以下に示す(2)式にて、m2を表すことができる。
【0096】
【数2】
Figure 0003801075
係数km1が整数である場合には、拡大前の画像の画素でρm画素間隔の画素(ρm=1の場合は拡大前の画像の画素すべて)で拡大前の画素が拡大後の画素に残ってしまい、平滑化を完全に行うことができない。係数km1が整数でなければ両端の画素を除き拡大前の画素が拡大後の画素に残ることはない。これを簡単に示すと図19のようになる。横1列m1=5画素の画像があるとするとm1−1=4で、これを素数分解するとρm=2となる。m2=7画素に拡大するとkm1=3となり、拡大前の画素で3番目の画素が拡大後の画像の画素として残る。これに対して、m2=8画素への拡大ではkm1=3.5となり、両端を除き拡大前の画素が拡大後の画素に残ることはない。
【0097】
よって、(m1−1)が素数でない場合には、ρmより大きい任意の整数をKm1とすると、解像度の増大倍率を、{(m1−1)×Km1/ρm+1}/m1で求まる値を除く値に設定する。
【0098】
次に、m1−1が素数の場合には、1より大きい係数km2による次の(3)式でm2を表すことができる。
【0099】
【数3】
Figure 0003801075
係数km2が整数であると拡大前の画素がすべて残ってしまう。係数km2が整数でなければ両端の画素を除き拡大前の画素が拡大後の画素に残ることはない。
【0100】
これを簡単に示すと図20のようになる。横1列m1=4画素の画像があるとするとm1−1=3で素数となる。m2=7画素に拡大するとkm2=2となり、拡大前の画素間に1つずつ拡大後の画素が挿入され、拡大前の画素が拡大後の画像の画素としてすべて残る。これに対して、m2=6画素への拡大ではk=5/3となり、両端を除き拡大前の画素が拡大後の画素に残ることはない。
【0101】
よって、(m1−1)が素数でない場合には、1より大きい任意の整数をKm1とすると、解像度の増大倍率を、{(m1−1)×Km1+1}/m1で求まる値を除く値に設定する。
【0102】
このように、横方向について、両端を除き拡大前の画素が拡大後の画素に残らないように解像度の増大倍率の設定条件を求め、また縦方向についてもそれと同様にして解像度の増大倍率の設定条件を求め、それらの条件に基づいて、微小画像IGの拡大倍率を設定する。解像度の増大倍率は、横方向と縦方向で同じ値に設定されていても良いし、異なる値に設定されていても良い。
【0103】
このようにして、本発明の第1の実施形態に係る画像拡大装置が採用された顔部位検出装置では、顔部位の候補点画像を拡大する際に、拡大後の画像が有する各画素データのうち、端部を除く全ての画素データが、拡大前の画像が有する画素データをそのまま用いるのではなく、隣接する複数画素データからの線形補間により、補間したデータとされる。即ち、拡大後の画像データにおける端部の画素以外の全ての画素を、拡大前の画像データが有する複数画素データからの補間にて生成する。従って、たとえ拡大前の画像の画素データに、ノイズが含まれている場合でも、その画素データを用いて生成した画素は、ノイズののっていない他の画素からの影響を受けることになり、拡大後の画像上では、このノイズの影響が分散されるので、ノイズによる影響を軽減することができる。
【0104】
その結果、画像を拡大する処理と、ノイズを除去する処理をそれぞれ別の処理で行う場合と比較して、処理時間を著しく短縮することができ、高精度な顔部位の検出処理を、より短い(微小な)サンプリングタイムで行うことができる。
【0105】
本実施形態においては、拡大後の画像データを形成する平面周囲部の画素以外の全ての画素を、拡大前の画像上にて互いに隣接する4方向に存在する画素データからの補間にて生成している。これに対して、拡大後の画像データの、一次元方向(横方向または縦方向)の端部の画素以外の全ての画素を、拡大前の画像の一次元方向にて互いに隣接する2つの画素データからの補間により生成してもよい。これにより、拡大前の画像に存在するノイズの影響を軽減することができる。また、この場合、前記一次元方向を、画像の走査線方向に沿った横方向とすることにより、画像処理が容易となる。
【0106】
また、本実施形態では、顔部位判定手段CL6は、第1オブジェクト抽出手段CL11によって顔部位候補点画像から顔部位候補のオブジェクトを抽出し、このオブジェクトの幾何形状に基づいて、この顔部位候補が顔部位かどうかを判定するので、この顔部位の判定処理を高精度に行うことができる。
【0107】
さらに、本実施形態では、第1オブジェクト抽出手段CL11は、拡大後の候補点画像における画素の濃度情報を二値化する処理によって、顔部位候補点を含むオブジェクト、或いは顔部位候補点の近傍に存在する顔部位候補オブジェクトを画像の中から正確に抽出することができる。
【0108】
次に、本発明に係る画像拡大装置が採用された顔部位検出装置の、第2実施形態について説明する。
【0109】
[システムブロック図]
図26は、本発明の第2実施形態に係る画像拡大装置が採用された顔部位検出装置のシステムブロック図である。図26では、第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付してある。本実施形態の顔部位検出装置は、顔画像撮像手段CL1と、画像記憶手段CL2と、顔部位候補点特定手段CL3と、画像抽出手段CL4と、顔部位判定手段CL6と、顔部位追跡領域設定手段CL21と、画像抽出手段CL22と、顔部位点画像拡大装置CL23と、顔部位状態判定手段CL24とを備えている。顔部位状態判定手段CL24は、第2オブジェクト抽出手段CL31と、第2判断手段CL32を備えている。
【0110】
顔部位判定手段CL6は、画像抽出手段CL4にて抽出した存在領域の画像からその領域が検出すべき顔部位であるかどうかを判定する。顔部位追跡領域設定手段CL21は、顔部位判定手段CL6にて検出した顔部位の位置に基づいて、その顔部位を追跡する領域(追跡領域)を設定する。画像抽出手段CL22は、顔部位追跡領域設定手段CL21にて設定した追跡領域内で顔部位を検出する処理と、検出した顔部位を含んで特定した微小な領域を顔部位の存在領域として前記追跡領域から抽出する処理を行う。
【0111】
画像拡大装置CL23は、画像抽出手段CL22にて抽出した存在領域の微小画像を拡大する処理を行う。この際、微小画像(拡大前の画像)に含まれるノイズを除去しつつ微小画像を拡大し、拡大画像を得る。顔部位状態判定手段CL24は、画像拡大装置CL23にて拡大した存在領域の画像を画像処理して、存在領域内の顔部位の状態を判定する。
【0112】
顔部位状態判定手段CL24の第2オブジェクト抽出手段CL31は、画像拡大装置CL23にて拡大した存在領域の微小画像を二値化することによって浮かび上がったオブジェクトの中から、顔部位(眼、鼻、口、眉、耳等)に相当するオブジェクトを抽出する。ここで、第2オブジェクト抽出手段CL31は、二値化した画像から顔部位点を含むオブジェクト、或いは顔部位点の近傍に存在するオブジェクトを顔部位オブジェクトとして抽出する。そして、第2判断手段CL32は、第2オブジェクト抽出手段CL31にて抽出したオブジェクトの幾何形状を算出し、算出した幾何形状によって顔部位の状態を判断する。
【0113】
[構成ブロック図]
図27は、本発明の第2実施形態に係る画像拡大装置が採用された顔部位検出装置の構成ブロック図である。本実施形態の顔部位検出装置は、第1実施形態におけるカメラ1、A−D変換器2、画像メモリ3、顔部位の候補点特定回路4、顔部位の位置検出回路5a、及び顔部位の状態検出回路6から構成されている。位置検出回路5aは、画像抽出手段CL4及び顔部位判定手段CL6を有している。顔部位判定手段CL6は、画像抽出手段CL4によって顔画像から抽出された候補点画像内の顔部位候補が顔部位であるか否かを判定するものである。顔部位状態検出回路6は、顔部位追跡領域設定手段CL21、画像抽出手段CL22、顔部位点画像拡大手段CL23、及び顔部位状態判定手段CL24を有している。この顔部位状態検出回路6は、顔部位位置検出回路5により特定された顔部位の位置に基づいて顔画像の追跡領域を設定し、その追跡領域内での顔部位の状態を検出する。顔部位追跡領域設定手段CL21と画像抽出手段CL22から顔部位点画像抽出手段が構成されている。
【0114】
[システム全体の処理]
図21,図22はシステムの全体の処理の流れを示すフローチャートである。なお、図21,図22において、図3に示したフローチャートと同一の処理については、同一のステップ番号を付して示している。即ち、ステップS1〜S11の処理は、図3と同一である。まず、処理が開始されると、ステップS1で、「初期値入力」の処理が実行される。この初期値入力の処理では、サンプリングタイムSTなど後述する各種の定数が読み込まれることになる。
【0115】
次いで、ステップS2では、「T0の収得」の処理が実行され、タイムカウンタ値T0(1ms/count)が読み込まれる。
【0116】
ステップS3では、「終了判断」の処理が実行され、例えばエンジンの起動判断などが行われる。ステップS4では、「STOPか否か」の処理が実行され、エンジンが起動されておらず、車両が走行状態でない等と判断された場合には、ステップS4でNOとなり、処理が終了され(END)、エンジンが起動され走行しているなどと判断されれば、ステップS4でYESとなり、ステップS5において「Tiを収得」の処理を実行する。これにより、ステップS5が実行される度に毎回のタイムカウンタ値T(1ms/count)を読み込む。
【0117】
ステップS6では、「T0 mod ST=Ti mod ST」の処理が実行され、サンプリングタイムSTが経過したか否かの判断が行われる。「T0 mod ST」ではT0をSTで除算した時の余りを示す。サンプリングタイムSTが経過していればステップS6でYESとなり、ステップS7〜S18の各ステップが実行され、サンプリングタイムSTが経過しないうちは、ステップS6でNOとなり、ステップS3,S4,S5,S6の処理が繰り返し実行される。
【0118】
ステップS7においては「i=i+1」の処理が実行される。ステップS8においては、動画像データから画像フレームの抽出の処理が実行され、TVカメラ1で撮像された入力動画像は、A−D変換器2を介して画素毎のアナログ電圧が256階調のデジタル値に変換され、1フレーム分の画像データとして出力される。
【0119】
ステップS12では顔部位の追跡領域が設定されているか否かを判断する。顔部位の追跡領域が設定されていれば、ステップS12でYESとなり、ステップS15の、追跡領域の顔部位の検出を行い、顔部位の追跡領域が設定されていればステップS12でNOとなり、ステップS9にて、顔部位候補の位置の特定処理が実行される。
【0120】
次いで、ステップS10では、顔部位判定処理を行う。ステップS11では、S9で顔部位の候補の位置の特定の処理で検出した現画像フレームでの顔部位の候補点すべてを判定したかどうかを判定する。顔部位の候補点すべてを判定した場合ステップS11でYESとなり、ステップS13にて、顔部位候補の中から顔部位が見つかったか否かの判断処理を行う。顔部位の候補点すべてを判断し終わっていない場合にはステップS11でNOとなり、ステップS10の顔部位判定処理にもどる。
【0121】
ステップS13では、顔部位候補の中から顔部位が見つかったか否かを判断する。顔部位候補の中から顔部位が見つかったと判断された場合はステップS13でYESとなり、ステップS14にて、顔部位の追跡領域を設定する処理を行う。顔部位候補の中から顔部位が見つからなかったと判断された場合は、ステップS13でNOとなり、ステップS3の終了判断に処理が戻る。
【0122】
追跡領域は、図23に示すように顔部位であると判断された連続データGに設定された存在領域EAを囲む領域として設置される。本実施形態では、次フレームでこの顔部位が動くことを考慮して、存在領域の縦方向2倍程度、横方向1.5倍程度の大きさとし、連続データの代表座標値Cを中心として領域を設定する。
【0123】
ステップS15では、追跡領域内で顔部位の検出を行う。追跡領域内での顔部位の検出は、ステップS9の顔部位候補の位置の特定処理と同じ処理を追跡領域に相当する画像について行い、連続データを検出する。追跡領域内に連続データが一つ検出された場合はその連続データが顔部位として判断される。これは追跡領域を設定した際に幾何形状による顔部位判定を行っているため追跡領域内で連続データが一つ検出された場合はそれが顔部位である可能性は非常に高いため、顔部位と判断して差し支えない。追跡領域内に連続データが複数検出された場合はその連続データの位置関係からどの連続データが顔部位なのかを判断する。
【0124】
例えば、眼を検出している場合に左右位置はほとんど同じで上下方向に2つの連続データが検出できた場合、その位置関係から眼と眉の連続データである可能性が高いので、下側の連続データが眼であると判断される。連続データが一つも検出できなかった場合は顔部位は検出できずに見失ったことになる。
【0125】
ステップS16では、ステップS15で追跡領域内で顔部位が検出できたか否かを判断する。追跡領域内で顔部位が検出できた場合はステップS16でYESとなり、ステップS17にて顔部位の状態判定処理を行い、ステップS3の終了判断に処理が戻る。追跡領域内で顔部位が検出できなかった場合は、ステップS16でNOとなり、ステップS18にて、顔部位の追跡領域をクリアする処理を行い、ステップS3の終了判断に処理が戻る。
【0126】
[顔部位の状態判定処理]
ステップS17の、顔部位の状態判定処理について図24に示すフローチャートを用いて説明する。
【0127】
ステップS15で見つかった顔部位について存在領域EAを予め設定しておく。まず、図24のステップS1701では、顔部位の存在領域EAの画像データを微小画像IGとして画像メモリ3に保存する。
【0128】
次に、ステップS1702では、画像メモリ3に保存した微小画像IGを、顔部位点画像拡大装置CL23にて拡大する。ステップS1702における画像の拡大処理の方法については、前述した第1実施形態で示した画像の拡大処理方法と同一である。
【0129】
ここでも、微小画像IGの横方向と縦方向のそれぞれで、端部の画素を除き拡大前の画素が拡大後の画素に残らないように解像度の増大倍率を設定する。拡大前の微小画像IGの横方向の画素数をs1、その縦方向の画素数をt1、拡大後の微小画像IGの横方向の画素数をs2、その縦方向の画素数をt2とする。
【0130】
このとき、横方向については(s1−1)が素数でない場合、(s1−1)を素数分解して求められる任意の素数または1をρsとし、そのρsより大きい数を係数ks1とすると、拡大後の画素数s2は次の、(4)式で表すことができる。
【0131】
【数4】
Figure 0003801075
よって、(s1−1)が素数でない場合には、ρsより大きい任意の整数をKs1とすると、横方向の解像度の増大倍率は、{(s1−1)×Ks1/ρs+1}/s1で求まる値を除く値に設定する。
【0132】
次に、(s1−1)が素数の場合は、1よりも大きい数を係数ks2とすると、拡大後の画素数s2は、次の(5)式で表すことができる。
【0133】
【数5】
Figure 0003801075
よって、(s1−1)が素数の場合には、1よりも大きい任意の整数をKs2とすると、少なくとも横方向の解像度の増大倍率は、{(s1−1)×Ks2+1}/s1で求まる値を除く値に設定する。
【0134】
このようにして横方向について解像度の増大倍率の設定条件を求め、また縦方向についてもそれと同様にして解像度の増大倍率の設定条件を求め、それらの条件に基づいて微少画像IGの拡大倍率を設定する。ここでも、解像度の増大倍率は縦方向と横方向とで同じ値に設定されていてもよいし、異なる値に設定されていてもよい。
【0135】
次に、ステップS1703では、全体画像Gの代表座標値Cに相当する微小画像IGの代表座標値ICを基準とした範囲ARの濃度情報をもとに二値化閾値を設定する。二値化閾値の設定方法は前述した第1の実施形態と同一であるので説明を省略する。
【0136】
ステップS1704では、こうして決定した二値化閾値を用いて微小画像IGを二値化処理し、二値画像bGとして画像メモリ3に保存する。
【0137】
次に、ステップS1705に移行し、全体画像Gの代表座標値Cに相当する二値画像bGの位置bCを初期位置に設定する。
【0138】
ステップS1706にて、設定位置が黒画素か否かを判定し、設定位置が黒画素と判定されれば、ステップS1706でYESとなり、処理をステップS1707に移行し、設定位置が黒画素と判定されなければステップS1706でNOとして、ステップS1709にて設定位置を上下左右に1画素ずつずらす。そして、ステップS1706にて、再度、設定位置が黒画素であるかどうかを判定し、設定位置が黒画素になるまで処理を繰り返す。
【0139】
ステップS1707では、その黒画素を包括する連結成分を顔部位オブジェクトとして設定する。
【0140】
ステップS1708では、顔部位オブジェクトの幾何形状を算出し、算出した幾何形状によって顔部位の状態を判断する。
【0141】
図25では眼の開閉状態を判別する一例を示している。同図(a)には、開眼の場合の眼オブジェクトを示している。また、同図(b)には閉眼の場合の眼オブジェクトを示している。
【0142】
開眼の場合は眼オブジェクトの高さh1が大きく、閉眼の場合は眼オブジェクトの高さh2が小さくなる。よって、h1とh2の間に閾値を設けて、その閾値以下であれば閉眼と判断し閾値以上であれば開眼と判断することができる。
【0143】
本実施形態では、顔部位の状態を判断する処理のために微小画像IGを拡大したが、図22のステップS10において、第1実施形態と同様の方法により、微小画像を拡大し、その拡大画像から顔部位を検出する構成とすることができる。
【0144】
このようにして、本発明の第2の実施形態に係る画像拡大装置が採用された顔部位検出装置では、顔部位点画像を拡大する際に、拡大後の画像が有する各画素データのうち、端部を除く全ての画素データが、拡大前の画像が有する画素データをそのまま用いるのではなく、隣接する画素データを線形補間により、補間したデータとされる。従って、たとえ拡大前の画像の画素データに、ノイズが含まれている場合でも、拡大後の画像上では、このノイズの影響が分散されるので、ノイズによる影響を軽減することができる。
【0145】
その結果、画像を拡大する処理と、ノイズを除去する処理をそれぞれ別の処理で行う場合と比較して、処理時間を著しく短縮することができ、高精度な顔部位状態の判断処理を、より短い(微小な)サンプリングタイムで行うことができる。
【0146】
また、本実施形態では、顔部位状態判定手段CL24は、第2オブジェクト抽出手段CL31によって顔部位点画像から顔部位のオブジェクトを抽出し、このオブジェクトの幾何形状に基づいて、この顔部位の状態を判断するので、この顔部位状態の判定処理を高精度に行うことができる。
【0147】
さらに、本実施形態では、第2オブジェクト抽出手段CL31は、拡大後の顔部位点画像における画素の濃度情報を二値化する処理によって、顔部位点を含むオブジェクト、或いは顔部位点の近傍に存在する顔部位オブジェクトを画像の中から正確に抽出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る画像拡大装置が採用された顔部位検出装置の、システムブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る画像拡大装置が採用された顔部位検出装置の、構成を示すブロック図である。
【図3】第1の実施形態に係る画像拡大装置が採用された顔部位検出装置の、全体の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】顔部位の候補の位置特定処理の手順を示すフローチャートである。
【図5】眼のテンプレートを用いて、眼の位置検出を行う際の説明図である。
【図6】眼の存在領域の大きさを示す説明図である。
【図7】眼の横方向の長さの統計図である。
【図8】眼の縦方向の長さの統計図である。
【図9】眼の存在領域の位置を決める様子を示す説明図である。
【図10】顔部位判定処理の手順を示すフローチャートの第1の分図である。
【図11】顔部位判定処理の手順を示すフローチャートの第2の分図である。
【図12】微小画像抽出し、該微小画像を拡大する処理を示す説明図である。
【図13】二値化閾値の求める手順を示す説明図である。
【図14】眼の部分を二値化して得られる画像を示す説明図である。
【図15】鼻の部分を二値化して得られる画像を示す説明図である。
【図16】眼のテンプレートを用いて、眼の位置検出を行う様子を示す説明図である。
【図17】画像を拡大する処理を示す説明図である。
【図18】画像を拡大する処理を示す説明図であり、拡大前の4つの画素のデータを用いて、拡大後の1つの画素のデータを生成する様子を示す。
【図19】画像を拡大する処理の一次元的な様子を示す第1の説明図である。
【図20】画像を拡大する処理の一次元的な様子を示す第2の説明図である。
【図21】本発明の、第2の実施形態に係る画像拡大装置が採用された顔部位検出装置の、全体の処理手順を示すフローチャートの第1の分図である。
【図22】本発明の、第2の実施形態に係る画像拡大装置が採用された顔部位検出装置の、全体の処理手順を示すフローチャートの第2の分図である。
【図23】顔部位であると判定されたオブジェクトの、追跡領域を示す説明図である。
【図24】閉眼と開眼の識別処理の手順を示すフローチャートである。
【図25】(a)は開眼時、(b)は閉眼時の様子を示す二値化画像である。
【図26】本発明の第2の実施形態に係る画像拡大装置が採用された顔部位検出装置の、システムブロック図である。
【図27】本発明の第2の実施形態に係る画像拡大装置が採用された顔部位検出装置の、構成を示すブロック図である。
【図28】画像を拡大する処理の一次元的な様子を示す説明図である。
【符号の説明】
1 カメラ
2 A/D変換手段
3 画像メモリ
4 顔部位の候補点特定回路
5,5a 顔部位の位置検出回路
6 顔部位の状態検出回路
CL1 顔画像撮像手段
CL2 画像記憶手段
CL3 顔部位候補点特定手段
CL4 画像抽出手段
CL5 画像拡大装置
CL6 顔部位判定手段
CL11 第1オブジェクト抽出手段
CL12 第1判断手段
CL21 顔部位追跡領域設定手段
CL22 画像抽出手段
CL23 顔部位点画像拡大装置
CL24 顔部位状態判定手段
CL31 第2オブジェクト抽出手段
CL32 第2判断手段

Claims (4)

  1. 複数画素で構成される画像データを拡大する画像拡大装置において、
    拡大後の画像データにおける端部の画素以外の全ての画素を、拡大前の画像データが有する複数画素データからの補間にて生成すると共に、
    前記拡大前の画像における一次元方向の画素数をmとした場合、
    整数(m−1)が素数以外の場合には、整数(m−1)を素数分解して得られる任意の素数、または1をρ m とし、ρ m よりも大きい任意の整数をK m1 として画像の一次元方向の解像度の増大倍率を、{(m−1)×K m1 /ρ m +1}/mを除く値に設定し、
    整数(m−1)が素数である場合には、1よりも大きい任意の整数をK m2 として画像の一次元方向の解像度の増大倍率を、{(m−1)×K m2 +1}/mを除く値に設定し、
    所望の補間方法を用いて、前記拡大前の画像の画素に基づき、拡大後の画像の画素を求めることを特徴とする画像拡大装置。
  2. 前記拡大後の画像データの、一次元方向の端部の画素以外の全ての画素を、拡大前の画像の前記一次元方向にて互いに隣接する2つの画素データからの補間にて生成することを特徴とする請求項1に記載の画像拡大装置。
  3. 前記一次元方向は、画面の走査線に沿う画像横方向であることを特徴とする請求項2に記載の画像拡大装置。
  4. 前記拡大後の画像データを形成する平面周囲部の画素以外の全ての画素を、拡大前の画像上にて互いに隣接する4方向に存在する画素データからの補間にて生成することを特徴とする請求項1に記載の画像拡大装置。
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