JP3800762B2 - Electromagnetic equipment - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば蛍光灯照明器具に備えられるトランスやチョークのような放電灯安定器等の電磁機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
放電灯安定器の中には、図11及び図13に示されるように合成樹脂製のボビン1に一次側及び二次側の導体(銅線)2a、2bを巻き付けてなるコイル3と、このコイル3を貫通する第1鉄心4と、この鉄心4が内側に配設されて第1鉄心4とともに閉磁路を形成する四角枠状の第2鉄心5とを有するトランス本体を具備したものが知られている。両鉄心4、5はいずれも多数枚の鉄心板を積層してなる。図12等に示されるように第2鉄心5は、その内面に一対の接合凹部6を有しているとともに、これら凹部6間の内面に位置して一対の磁気漏洩用の漏洩突部7を有している。
【0003】
コイル3が取付けられた第1鉄心4は、その長手方向両端部4aを圧入機械が有する一対の加圧具8(図11に一方のみ図示)で加圧することにより、前記両端部4aを夫々接合凹部6に圧入して、第2鉄心5に組合わされる。
【0004】
この圧入を容易にするため、図11に示されるようにボビン1が有する各フランジ1a〜1dの幅方向両端面に、これらフランジ1a〜1dの幅寸法を連続的に減少させる第1テーパ面9が夫々設けられているとともに、図14及び図15に示されるように前記端部4a側に位置されたフランジ1a、1dの外面に、これらフランジ1a、1dの肉厚を連続的に減少させる第2テーパ面10が夫々設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図13(B)に示されるようにフランジ1a〜1dの外面間の距離L1は第2鉄心5の接合凹部6が設けられた内面間の距離L2に対して所定のクリアランスを設けて小さく設計されている。この設計は以下の不具合がないように考慮したものである。
【0006】
つまり、ボビン1の製造上のばらつきにより距離L1が距離L2より僅かに大きくなってしまった場合には、第2鉄心5の内側への第1鉄心4の圧入に伴い第1鉄心4の端部が過度に接合凹部6に接して、第2鉄心5よりも強度が低いフランジ1a〜1dが接合凹部6により削られるので、フランジ1a〜1dの根元にクラックを生じてしまうことがある。しかも、前記削り取りは第2鉄心5をなす積層された鉄心板により個々になされ、その際にボビン1からの反力を加圧具8が受けるので、圧入時の加圧力が一定化せずに振動を発生してしまい、それにより、接合凹部6と第1鉄心4の端面との接合面が荒らされてしまうから、両鉄心4、5の磁気的結合を低下させてしまうことがある。
【0007】
又、同様の理由により、図13(B)に示されるように各フランジ1a〜1dの幅W1も、第2鉄心5の内面間の幅W2に比較して所定のクリアランスを設けて小さく設計されている。
【0008】
そして、フランジ1a、1dにその肉厚を利用して設けた第2テーパ面10はそのテーパ角度を大きくすることは不可能であるから、第2テーパ面10では、前記導体2a、2bをボビン1に巻き付ける際のテンション変動によるフランジ1a、1dの変形量のばらつきを吸収できず、かつ、第1鉄心4の位置決めのばらつきを吸収しきれない。このこととあいまって、前記距離L1<距離L2の関係により生じる長手方向のクリアランスにより、第1鉄心4を第2鉄心5の内側に圧入する際に、第1鉄心4をその長手方向に位置決めすることが難しく、図15に示されるように両端部4aの高さ位置が異なるように長手方向に傾斜して、言い換えれば、第2鉄心5に対する第1鉄心4の平行度が狂った状態で、第1鉄心4が第2鉄心5の内側に圧入される可能性が高い。
【0009】
このような圧入が行われる場合には、両鉄心4、5の接合面が傷付けられて荒らされるだけではなく、第1鉄心4を変形させながら圧入が行われるために、両鉄心4、5間の磁気的結合が損なわれて、電気的特性が大きくばらつき、品質上問題となることが多々ある。
【0010】
同様に、前記幅W1<W2の関係により生じる幅方向のクリアランスにより、第1鉄心4を第2鉄心5の内側に圧入する際に、第1鉄心4をその幅方向に位置決めすることが難しく、第1鉄心4の幅方向両端の高さ位置が異なるように幅方向に傾いて、言い換えれば、第2鉄心5に対する第1鉄心4の平行度が狂った状態で、第1鉄心4が圧入される可能性が高い。このような圧入が行われる場合にも、前記と同様に両鉄心4、5間の磁気的結合が損なわれ、電気的特性が大きくばらつき品質上問題となることが多々ある。
【0011】
したがって、本発明が解決しようとする第1の課題は、第1鉄心とこの鉄心が圧入して取付けられる第2鉄心との間の磁気的結合を良くして品質を向上できる電磁機器を得ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、合成樹脂製のボビンに導体が巻き付けられたコイルと、複数枚の鉄心板を積層して形成され前記コイルを貫通する第1鉄心と、四角枠状の複数枚の鉄心板を積層して形成され、内面に複数の接合凹部を有しこれら凹部に前記第1鉄心の接合端部が厚み方向に圧入されてこの第1鉄心を内側に配しかつ前記第1鉄心とともに閉磁路を形成する第2鉄心とを具備し、前記第1鉄心の接合端部が円弧面で形成された接合端面を有しているとともに、前記接合凹部が前記接合端部の形状に対応した円弧状をなす凹みで形成された電磁機器を前提とする。
【0013】
そして、前記第1の課題を解決するために、請求項1の発明は、前記ボビンが備えるフランジのうち前記第1鉄心の接合端部側に配置されるフランジの外面に、前記接合凹部と対応して導入凸部を突設し、この凸部を前記圧入方向に先細となるテーパ状とするとともに、前記導入凸部のテーパ表面を凸曲面とし、かつ、前記導入凸部を前記接合端部に連続させたものである。
【0014】
この請求項1の発明において、組立て時に第2鉄心の内側に第1鉄心を圧入する際は、第1鉄心の接合端部が第2鉄心の接合凹部に接して圧入を開始するに先立って、フランジの導入凸部が接合凹部に夫々挿入され、これら一対の導入凸部がそのテーパ表面を接合凹部の内面に滑らせながら接合凹部を通過する。そのため、こうした接触によるガイド作用を得て第2鉄心に対する第1鉄心の長手方向の傾きを防止するから、第2鉄心に対する第1鉄心の平行度を保証しつつ、第1鉄心の接合端部を第2鉄心の一対の接合凹部に導入させ、第2鉄心の内側に第1鉄心全体の圧入を開始させることができる。
【0015】
更に、前記組立て時に凸曲面からなるテーパ表面が接合凹部の内面を滑りながら通過して第1鉄心の接合端部を接合凹部に夫々導入させる際に、既述のように第2鉄心に対する第1鉄心の長手方向の傾きを防止するだけではなく、第2鉄心に対する第1鉄心の幅方向の傾きも抑制して、第2鉄心に対する第1鉄心の平行度を保証しつつ圧入を開始させることができる。
【0016】
又、前記第1の課題を解決するにあたり、請求項1又は2の発明に従属する請求項3の発明のように、前記導入凸部のテーパ表面に前記圧入方向に延びる溝を設けるとよい。この構成によれば、導入凸部のガイド作用に伴い第1鉄心の接合端部と接合凹部の内面との距離が零になる直前に、導入凸部が塑性変形を起こしそうになった時に、導入凸部をその溝を閉じる方向に弾性変形させて、その反力により第1鉄心の長手方向の傾き等を適正に補正し、第2鉄心に対する第1鉄心の平行度を保証する。
【0017】
更に、前記第1の課題を解決するにあたり、請求項1又は2の発明に従属する請求項4の発明のように、前記接合凹部又は前記導入凸部の前記テーパ表面のいずれか一方に、前記鉄心の厚み方向に延びる嵌合溝を設けるとともに、他方に、前記第1鉄心を圧入する際に前記嵌合溝に嵌合される突起を設けるとよい。この構成によれば、組立て時にテーパ表面が接合凹部の内面を滑りながら通過して第1鉄心の接合端部を接合凹部に夫々導入させる際に、第2鉄心に対する第1鉄心の長手方向の傾きを防止するだけではなく、特に、前記突起と嵌合溝とが嵌合して第2鉄心に対する第1鉄心の幅方向の傾きを防止するから、第2鉄心に対する第1鉄心の平行度を保証しつつ圧入を開始させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図4を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。
【0019】
本実施形態に係る電磁機器は放電灯安定器20であって、これは、図3に示されるようにトランス本体21を、鋼板製の底板22と、この底板22の両側縁22aにかしめて連結される鋼板製のカバー23とで覆って形成されている。底板22とカバー23とは安定器ケース(電磁機器ケース)を形成する。なお、図3中24はカバー23より露出される後述の端子金具を覆い隠してトランス本体21に爪係合により取付けられた合成樹脂製の端子カバーである。この放電灯安定器20は図示しない照明器具のシャーシに底板22をねじ止め等により取付けて使用される。
【0020】
トランス本体21は、図1、図2、及び図4に夫々示されるようにコイル25と、鉄心構造体26とを備えている。コイル25は、合成樹脂製のボビン27、28を有し、そのうちの一方には銅線からなる一次側の導体29が巻き付けられているとともに、他方には同じく銅線からなる二次側の導体30が巻き付けられている。ボビン27、28は一体成形されたものであるが、別成形されたものを用いてもよい。
【0021】
ボビン27は一対のフランジ27a、27bを有し、そのうちのフランジ27aの外面に端子台31が一体に成形され、そこに1以上の端子金具32が取付けられている。同様に、他のボビン28も一対のフランジ28a、28bを有し、そのうちのフランジ28aの外面に端子台33が一体に成形され、そこに1以上の端子金具34が取付けられている。端子金具32、34のうち巻線構造に応じて必要とするものには、導体29、30の端末部及び前記端子カバー24の孔を通って挿入されるリード線(図示しない)等が接続されるようになっている。
【0022】
鉄心構造体26は、第1鉄心としての中央脚鉄心35と、第2鉄心としての側脚鉄心36とを組合わせて形成されている。中央脚鉄心35は、I形をなして同じ大きさに打ち抜かれた薄板鋼板からなる複数枚の鉄心板を積層し連結して形成されている。この中央脚鉄心35の長手方向両端部は、接合端部35aとして用いられ、その端面(接合端面)35a1は幅方向の円弧面で形成されている。
【0023】
側脚鉄心36は、平面形状が長四角枠状をなして同じ大きさに打ち抜かれた薄板鋼板からなる複数枚の鉄心板を積層し連結して形成されている。この側脚鉄心36の長手方向に相対向する枠部の内面には夫々接合凹部37が設けられているとともに、長手方向に延びる枠部の内面中央部には夫々漏洩凸部38が突設されている。一対の接合凹部37は前記接合端部35aの形状に適合させて幅方向に円弧状をなす凹みで形成されている。
【0024】
中央脚鉄心35は前記コイル25におけるボビン27、28の内側を軸方向に貫通して設けられるとともに、コイル25に貫通された中央脚鉄心35は、接合端部35aを接合凹部37に圧入することによって、側脚鉄心36の内側に組込まれて配置される。それによって、両鉄心35、36は閉磁路を形成するものであり、又、漏洩凸部38は夫々中央脚鉄心35の長手方向中央部側面に接近して、これら相互間に図2(A)(B)に示されるように所定の磁気ギャップgを設け、このギャップgを通して磁気を漏らすようになっている。なお、こうしたギャップgを設ける場合、漏洩凸部38を側脚鉄心36に設けることに代えて、中央脚鉄心35の長手方向中央部側面から一体に突設してもよい。
【0025】
図2(B)に示されるように側脚鉄心36の長手方向に相対向する短い枠部の内面間の距離L1に対して、前記コイル25の最も離れたフランジ27a、28a間の距離L2は小さく設定されているとともに、側脚鉄心36の長手方向に延びる長い枠部の内面間の幅W1に対して、コイル25の各フランジ27a、27b、28a、28bの幅W2は小さく設定されている。それにより、前記圧入の際に各フランジ27a、27b、28a、28bが側脚鉄心36の内面に引っ掛かって削り取られることがないようにしてある。しかも、フランジ27a、28aの圧入方向側のフランジ部分の幅方向両端には、この部分の幅寸法を連続的に減少させる第1テーパ面40が夫々形成されているとともに、前記フランジ部分の外面には、これらの部分の肉厚を連続的に減少させる第2テーパ面41が夫々設けられている。それにより、後述の側脚鉄心36への圧入の容易化を図っている。
【0026】
更に、側脚鉄心36の長手方向両端部に位置される短い枠部の内面と対向するフランジ、言い換えれば、中央脚鉄心35の接合端部35a側に配置されるフランジ27a、28aにおける幅方向中央部の外面には、前記端子台31又は33の他に、これら端子台31、33とは中央脚鉄心35を間に置いて反対側に位置して夫々導入凸部39が一体に成形されている。これら凸部39は、接合凹部37と対応して設けられたものであり、中央脚鉄心35の接合端部35aから遠ざかる程突出寸法を次第に小さくして、図1及び図4中矢印Aで示す圧入方向に先細となるテーパ状に形成されている。しかも、図1に示されるように導入凸部39のテーパ表面39aは凸曲面で形成されている。そして、コイル25に中央脚鉄心35が貫通して組合わされると、テーパ表面39aは接合端部35aの接合端面35a1に連続するようになっている。
【0027】
なお、図1、図3、及び図4中42は、端子台31又は32の両側に位置してフランジ27a、28aの外面から一体に突設された爪であり、これらに引っ掛けられて前記端子カバー24が取付けられるようになっている。
【0028】
前記構成の放電灯安定器20が備えるトランス本体21を組立てるには、図1に示されるようにコイル25に中央脚鉄心35を挿通して組合わせたものと側脚鉄心36とを、夫々図示しない圧入機械に治具等を介してセットして、この圧入機械が有する加圧具43(図1中2点鎖線参照)で、例えばコイル25から突出された中央脚鉄心35の接合端部35aの上面を加圧して、この鉄心35を側脚鉄心36の内側に圧入することにより行われる。
【0029】
この組立て時においては、まず、中央脚鉄心35の接合端部35aが側脚鉄心36の接合凹部37に接して圧入を開始するに先立って、コイル25のフランジ27a、28aの外面に夫々突設された導入凸部39が接合凹部37に夫々挿入される。そして、これら一対の導入凸部39がそのテーパ表面39aを接合凹部37の内面に滑らせながら接合凹部37を通過することに引続いて、接合端部35aが接合凹部37への圧入を開始する。
【0030】
そのため、導入凸部39のテーパ表面39aの接合凹部37への接触に伴うガイド作用により、側脚鉄心36に対する中央脚鉄心35の長手方向の傾きを防止することができる。しかも、テーパ表面39aが凸曲面からなるので、導入凸部39が接合凹部37の内面を滑りながら通過して接合端部35aを接合凹部37に夫々導入させる際に、側脚鉄心36に対する中央脚鉄心35の幅方向の傾きも防止できる。
【0031】
すなわち、前記圧入を容易にするために前記距離L1<距離L2の関係により生じる長手方向のクリアランス、及び前記幅W1<W2の関係により生じる幅方向のクリアランスが夫々あるにも拘らず、側脚鉄心36に対して中央脚鉄心35をその長手方向及び幅方向に夫々容易に位置決めして、中央脚鉄心35の両接合端部35aの高さ位置が異なるように長手方向に傾くことを防止できるとともに、中央脚鉄心35の幅方向両端の高さ位置が異なるように幅方向に傾くことを防止できる。
【0032】
そのため、側脚鉄心36に対する中央脚鉄心35の平行度を保証しつつ、中央脚鉄心35の接合端部35aを側脚鉄心36の接合凹部37に夫々に導入させて、側脚鉄心36の内側に中央脚鉄心35全体を圧入することができるから、接合凹部37と接合端面35a1とが互いに傷付けられて荒らされることを少なくできるとともに、中央脚鉄心35を変形させながら圧入が行われることも少なくできる。したがって、両鉄心35、36間の磁気的結合が損なわれることが少ないので、電気的特性が大きくばらつくようなことがなくなり、品質を向上することができる。
【0033】
図5及び図6は本発明の第2の実施の形態を示している。この実施の形態は基本的には前記第1の実施の形態と同様な構成であるので、同様構成部分には前記第1の実施の形態と同じ符号を付して、その構成および作用の説明を省略し、以下異なる部分について説明する。
【0034】
第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なる部分は、各導入凸部39のテーパ表面39aの例えば幅方向中央位置に圧入方向(言い換えれば、中央脚鉄心35の厚み方向)に延びる溝45を設けた点であり、この点以外の構成は第1の実施の形態と同じである。
【0035】
この第2の実施の形態の構成によれば、トランス本体21の組立てにおいて、既に説明したようにテーパ表面39aを接合凹部37の内面を滑りながら通過させて、側脚鉄心36に対する中央脚鉄心35の長手方向及び幅方向の傾きを防止しつつ、中央脚鉄心35の接合端部35aを接合凹部37に夫々導入させる際に、接合端部35aと接合凹部37の内面との距離が零になる直前に、導入凸部39が塑性変形を起こしそうになった時に、溝45を閉じる方向に導入凸部39を弾性変形させて、接合端面35a1を接合凹部37の内面に円滑になじませることができる。
【0036】
そのため、各導入凸部39での前記弾性変形の反力が夫々均等となるように中央脚鉄心35の長手方向の傾き等を適正に補正できる点で、第1の実施の形態よりも優れている。したがって、ボビン27、28の成形上の寸法ばらつきに拘らず、側脚鉄心36に対する中央脚鉄心35の平行度を保証して、圧入によりこれらを組立てて、電気的特性のばらつきが少ない高品質なトランス本体21を得ることができる。
【0037】
図7及び図8は本発明の第3の実施の形態を示している。この実施の形態は基本的には前記第1の実施の形態と同様な構成であるので、同様構成部分には前記第1の実施の形態と同じ符号を付して、その構成および作用の説明を省略し、以下異なる部分について説明する。
【0038】
第3の実施の形態が第1の実施の形態と異なる部分は、各導入凸部39のテーパ表面39aの例えば幅方向中央位置に圧入方向に延びる突起51を設けるとともに、接合凹部37にその幅方向中央に位置して側脚鉄心36の厚み方向に延びる嵌合溝52を設けている。突起51は中央脚鉄心35を側脚鉄心36の内側に圧入するに先立って嵌合溝52に嵌合され、この溝52を挿通するものである。なお、この点以外の構成は第1の実施の形態と同じであり、又、この実施形態において、嵌合溝52は、接合凹部37の曲率よりも小さい曲率を選ぶことができ、若しくは矩形の嵌合溝としてもよい。
【0039】
この第3の実施の形態の構成によれば、トランス本体21の組立てにおいて、既に説明したようにテーパ表面39aを接合凹部37の内面を滑りながら通過させて、側脚鉄心36に対する中央脚鉄心35の長手方向及び幅方向の傾きを防止しつつ、中央脚鉄心35の接合端部35aを接合凹部37に夫々導入させる際に、突起51と嵌合溝52とが嵌合するから、これらの引っ掛りにより側脚鉄心36に対する中央脚鉄心35の幅方向の傾きを特に確実に防止して、側脚鉄心36に対する中央脚鉄心35の平行度を保証しつつ圧入を開始させることができる点で、第1の実施の形態よりも優れている。したがって、電気的特性のばらつきが少ない高品質なトランス本体21を得ることができる。
【0040】
又、導入凸部39のテーパ表面39aの幅方向中央位置に設けた突起51に対応する嵌合溝52は、トランス本体21が組立てられた状態では図8に示されるように中央脚鉄心35の幅方向中央位置、言い換えれば、接合凹部37が設けられた短い方の枠部の長手方向中央位置に配置される。そのため、嵌合溝52により前記閉磁路を通る磁束が大きく乱されることがない。
【0041】
すなわち、トランス本体21の一端部について代表して図8中矢印に示すようにトランス本体21への通電時に生じる磁束は、中央脚鉄心35を長手方向に通り、側脚鉄心36との接合部を経て前記枠部の長手方向両端に振り分けられるように通るので、前記枠部の磁束密度は、その接合凹部37がある長手方向中央部が最も低く、その両側が高い。そのため、磁束密度が低い位置に嵌合溝52が設けられていることにより、この嵌合溝52により磁束を乱すことを少なくでき、放電灯安定器20の電気特性を損なうことが少ない。
【0042】
なお、この第4の実施の形態において、嵌合溝52を中央脚鉄心35の接合端面35a1に設けるとともに、突起51を接合凹部37に設けて実施してもよい。
【0043】
図9は本発明の第4の実施の形態を示している。この実施の形態は基本的には前記第1の実施の形態と同様な構成であるので、同様構成部分には前記第1の実施の形態と同じ符号を付して、その構成および作用の説明を省略し、以下異なる部分について説明する。
【0044】
第4の実施の形態が第1の実施の形態と異なる部分は、前記漏洩凸部38の先端面に側脚鉄心36の厚み方向全体にわたり連続する係合凹部55を設けるとともに、それに対応してボビン27、28を一体につないでいるブリッジ部56に夫々係合凸部57を突設している。中央脚鉄心35を厚み方向両側に配置される前記係合凸部57は、前記圧入に伴い係合凹部55に夫々嵌合されるものである。なお、この点以外の構成は第1の実施の形態と同じである。
【0045】
この第4の実施の形態の構成によれば、トランス本体21の組立てにおいて、既に説明したようにテーパ表面39aを接合凹部37の内面を滑りながら通過させて、側脚鉄心36に対する中央脚鉄心35の長手方向及び幅方向の傾きを防止しつつ、中央脚鉄心35の接合端部35aを接合凹部37に夫々導入できることはもちろん、それに引続く圧入において、中央脚鉄心35の長手方向の寸法を小さくする応力の作用で、この鉄心35が歪もうとすることを、係合凸部57の係合凹部55への嵌合によるトランス本体21の幅方向の位置決め作用で防止できる。
【0046】
なお、前記のような幅方向の位置決めができない従来の構成では、中央脚鉄心の形状の歪みを生じる恐れが高く、こうした歪みにより中央脚鉄心の両側にある磁気ギャップの一方が小さくなるとともに他方が大きくなるから、磁気ギャップが狭い方に漏洩磁束が集中し、磁気飽和を起こすことによって、放電灯安定器の電気特性が狂い易い。
【0047】
しかし、この第4の実施の形態においては、前記のように中央脚鉄心35の歪みをその両側から防止して、両方の磁気ギャップgの大きさを同じに保持できるので、所定の電気特性を確保し易く、高品質な放電灯安定器20を得ることができる点で優れている。
【0048】
図10は本発明の第5の実施の形態を示している。この実施の形態は基本的には前記第1の実施の形態と同様な構成であるので、同様構成部分には前記第1の実施の形態と同じ符号を付して、その構成および作用の説明を省略し、以下異なる部分について説明する。
【0049】
第5の実施の形態が第1の実施の形態と異なる部分は、前記漏洩凸部38の両側面に夫々側脚鉄心36の厚み方向全体にわたり連続する溝条61を夫々設けるとともに、これらに対応してボビン27、28の相対向するフランジ27b、28bの対向面に夫々中央脚鉄心35の厚み方向に延びる凸条62を夫々突設している。これらの凸条62は、前記圧入に伴い対応する溝条61に夫々嵌合されるものである。なお、この点以外の構成は第1の実施の形態と同じである。
【0050】
この第5の実施の形態の構成によれば、トランス本体21の組立てにおいて、既に説明したようにテーパ表面39aを接合凹部37の内面を滑りながら通過させて、側脚鉄心36に対する中央脚鉄心35の長手方向及び幅方向の傾きを防止しつつ、中央脚鉄心35の接合端部35aを接合凹部37に夫々導入できることはもちろん、圧入完了により、凸条62が夫々溝条61に嵌合されて、漏洩凸部38をその両側からフランジ27b、28bで挟んで支持できる。それにより、トランス本体21の通電時に磁気ギャップgに発生する磁気吸引力により漏洩凸部38が振動しようとすることを防止できる。
【0051】
なお、前記のような振動防止構造がない従来の構成では、漏洩凸部38が前記磁気吸引力により振動するので、それが底板22及びカバー23からなる安定器ケースに伝播して騒音を引き起こすことがある。しかし、この第5の実施の形態によれば、前記のように漏洩凸部38の振動を防止できるので、放電灯安定器20の通電時における騒音を少なくできる点で優れている。
【0052】
なお、本発明は放電灯安定器以外の電磁機器にも適用できるとともに、前記各実施の形態に示した個々の技術は夫々の実施の形態に組合わせて実施することも可能である。
【0053】
又、本発明において導入凸部39を圧入方向に先細とするテーパ表面39aは、導入凸部39における前記圧入方向の先端端側のみに設けて実施することができる。
【0054】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0055】
請求項1,2に記載の発明によれば、組立てにおいて第2鉄心の内側に第1鉄心を圧入する際に、第1鉄心の長手方向及び幅方向の傾きを共に防止できることで、四角枠状の第2鉄心に対する第1鉄心の平行度を保証し、両鉄心を精度良く位置決めして第2鉄心の内側に第1鉄心全体の圧入を開始させ得るから、第1鉄心の両端部と第2鉄心の一対の接合凹部との間の磁気的結合が良好となり、電気的特性のばらつきがより少なくなり品質を向上できる。
【0057】
請求項1又は2の発明に従属する請求項3に記載の発明によれば、第2鉄心の内側に第1鉄心を圧入する際に、導入凸部が塑性成変形を起こしそうになっても導入凸部がその溝を閉じる方向に弾性変形して第1鉄心の長手方向の傾き等を適正に補正できるので、更に両鉄心の位置決め精度が良くなり、電気的特性のばらつきがより少なくなり品質を向上できる。
【0058】
請求項1又は2の発明に従属する請求項3に記載の発明によれば、第2鉄心の内側に第1鉄心を圧入する際に、第1鉄心の長手方向の傾きだけではなく、突起と嵌合溝との嵌合により第2鉄心に対する第1鉄心の幅方向の傾きを防止できるから、更に両鉄心の位置決め精度が良くなり、電気的特性のばらつきがより少なくなり品質を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る放電灯安定器のトランス本体の構成を分解して示す斜視図。
【図2】(A)は図1に示されたトランス本体の構成を示す平面図。
(B)は図1に示されたトランス本体の構成を示す裏面図。
(C)は図2(A)中矢印Z方向から見て示すトランス本体の側面図。
【図3】第1の実施の形態に係る放電灯安定器全体の構成を示す斜視図。
【図4】図1に示されたトランス本体の構成を分解して示す縦断側面図。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る放電灯安定器のトランス本体の構成を分解して示す斜視図。
【図6】(A)は図5に示されたトランス本体の構成を示す裏面図。(B)は図6(A)中矢印Y方向から見て示すトランス本体の側面図。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係る放電灯安定器のトランス本体の構成を分解して示す斜視図。
【図8】(A)は図7に示されたトランス本体の構成を示す裏面図。
【図9】本発明の第4の実施の形態に係る放電灯安定器のトランス本体の構成を分解して示す斜視図。
【図10】本発明の第5の実施の形態に係る放電灯安定器のトランス本体の構成を分解して示す斜視図。
【図11】従来例に係る放電灯安定器のトランス本体の構成を分解して示す斜視図。
【図12】図11に示されたトランス本体が備える鉄心構造体の構成を分解して示す斜視図。
【図13】(A)は図11に示されたトランス本体の構成を示す平面図。
(B)は図11に示されたトランス本体の構成を示す裏面図。
(C)は図12(A)中矢印X方向から見て示すトランス本体の側面図。
【図14】図11に示されたトランス本体の構成を分解して示す縦断側面図。
【図15】図11に示されたトランス本体を組立てる際に平行度が狂って圧入が行われようとしている状況を示す縦断側面図。
【符号の説明】
20…放電灯安定器(電磁機器)、
21…トランス本体(電磁機器本体)、
25…コイル、
26…鉄心構造体、
27、28…ボビン、
29、30…導体、
27a、27b、28a、28b…フランジ、
35…中央脚鉄心(第1鉄心)、
35a…接合端部、
35a1…接合端面、
36…側脚鉄心(第2鉄心)、
37…接合凹部、
39…導入凸部、
39a…テーパ表面、
45…溝、
51…突起、
52…嵌合溝。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an electromagnetic device such as a discharge lamp stabilizer such as a transformer or a choke provided in a fluorescent lamp lighting apparatus.
[0002]
[Prior art]
In the discharge lamp ballast, as shown in FIG. 11 and FIG. 13, a
[0003]
The
[0004]
In order to facilitate the press-fitting, as shown in FIG. 11, a first
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
by the way, FIG. 13 (B) As shown in FIG. 5, the distance L1 between the outer surfaces of the flanges 1a to 1d is designed to be small by providing a predetermined clearance with respect to the distance L2 between the inner surfaces of the
[0006]
That is, when the distance L1 becomes slightly larger than the distance L2 due to manufacturing variations of the bobbin 1, the end portion of the
[0007]
For the same reason, FIG. 13 (B) As shown in FIG. 5, the width W1 of each of the flanges 1a to 1d is also designed to be smaller by providing a predetermined clearance than the width W2 between the inner surfaces of the
[0008]
Since the
[0009]
When such press-fitting is performed, not only the joint surfaces of both
[0010]
Similarly, it is difficult to position the
[0011]
Therefore, the first problem to be solved by the present invention is to obtain an electromagnetic device capable of improving the quality by improving the magnetic coupling between the first iron core and the second iron core to which the iron core is press-fitted. It is in.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
The present invention includes a coil in which a conductor is wound around a bobbin made of synthetic resin, Formed by laminating a plurality of iron core plates A first iron core that penetrates the coil; It is formed by laminating a plurality of square frame-shaped iron core plates, There are a plurality of joint recesses on the inner surface, and the joint ends of the first iron core are in these recesses. In the thickness direction It is press-fitted and this first iron core is arranged inside and a closed magnetic circuit is formed together with the first iron core. A second iron core to be formed, the joint end of the first iron core has a joint end surface formed by an arc surface, and the joint recess has an arc shape corresponding to the shape of the joint end portion. Formed with an indentation Assumes electromagnetic equipment.
[0013]
And in order to solve the said 1st subject, invention of Claim 1 respond | corresponds to the said joint recessed part in the outer surface of the flange arrange | positioned among the flanges with which the said bobbin is equipped at the joining edge part side of the said 1st iron core. The projecting convex portion is projected, and the convex portion is tapered in the press-fitting direction. In addition, the tapered surface of the introduction convex portion is a convex curved surface, and the introduction convex portion is continuous with the joint end portion. Is.
[0014]
In the invention of claim 1, when the first iron core is press-fitted inside the second iron core at the time of assembly, the joint end portion of the first iron core comes into contact with the joint recess of the second iron core, and press-fitting starts. The introduction convex portions of the flanges are respectively inserted into the joint concave portions, and the pair of introduction convex portions pass through the joint concave portions while sliding the taper surfaces thereof on the inner surfaces of the joint concave portions. Therefore, since the guide action by such contact is obtained and the inclination of the first iron core in the longitudinal direction with respect to the second iron core is prevented, the joint end portion of the first iron core is secured while ensuring the parallelism of the first iron core with respect to the second iron core. It can be introduced into a pair of joint recesses of the second iron core, and press-fitting of the entire first iron core can be started inside the second iron core.
[0015]
Furthermore, during the assembly When the tapered surface formed of a convex curved surface passes while sliding on the inner surface of the joint recess and introduces the joint end of the first iron core into the joint recess, respectively. As already mentioned While preventing the inclination of the 1st core with respect to the 2nd core in the longitudinal direction, the inclination of the width direction of the 1st core with respect to the 2nd core is also controlled, and the parallelism of the 1st core with respect to the 2nd core is guaranteed. The press-fitting can be started.
[0016]
In order to solve the first problem, a groove extending in the press-fitting direction may be provided on the tapered surface of the introduction convex portion as in the invention of
[0017]
Further, in solving the first problem, as in the invention of
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
[0019]
The electromagnetic device according to the present embodiment is a
[0020]
The
[0021]
The
[0022]
The
[0023]
The side
[0024]
The central
[0025]
2B, the distance L2 between the
[0026]
Further, the flange facing the inner surface of the short frame portion located at both longitudinal ends of the side
[0027]
1, 3, and 4, 42 is a claw that is located on both sides of the
[0028]
In order to assemble the transformer
[0029]
At the time of this assembly, first, the
[0030]
Therefore, the inclination of the central
[0031]
That is, in order to facilitate the press-fitting, the side leg iron core is provided in spite of having a longitudinal clearance generated by the relationship of the distance L1 <distance L2 and a clearance in the width direction generated by the relationship of the width W1 <W2. 36, the center
[0032]
Therefore, while guaranteeing the parallelism of the
[0033]
5 and 6 show a second embodiment of the present invention. Since this embodiment basically has the same configuration as that of the first embodiment, the same reference numerals as those of the first embodiment are given to the same components, and the configuration and operation thereof will be described. Will be omitted and different parts will be described below.
[0034]
The second embodiment differs from the first embodiment in that the
[0035]
According to the configuration of the second embodiment, in assembling the transformer
[0036]
Therefore, it is superior to the first embodiment in that the longitudinal inclination of the
[0037]
7 and 8 show a third embodiment of the present invention. Since this embodiment basically has the same configuration as that of the first embodiment, the same reference numerals as those of the first embodiment are given to the same components, and the configuration and operation thereof will be described. Will be omitted and different parts will be described below.
[0038]
The third embodiment differs from the first embodiment in that a
[0039]
According to the configuration of the third embodiment, in assembling the transformer
[0040]
Further, the
[0041]
That is, the magnetic flux generated when energizing the transformer
[0042]
In the fourth embodiment, the
[0043]
FIG. 9 shows a fourth embodiment of the present invention. Since this embodiment basically has the same configuration as that of the first embodiment, the same reference numerals as those of the first embodiment are given to the same components, and the configuration and operation thereof will be described. Will be omitted and different parts will be described below.
[0044]
The fourth embodiment differs from the first embodiment in that an
[0045]
According to the configuration of the fourth embodiment, in assembling the transformer
[0046]
In the conventional configuration in which positioning in the width direction as described above cannot be performed, there is a high risk of distortion of the shape of the central leg iron core, and this distortion reduces one of the magnetic gaps on both sides of the central leg iron core and the other. Since the magnetic flux becomes larger, the leakage magnetic flux concentrates on the narrow magnetic gap and magnetic saturation occurs, so that the electric characteristics of the discharge lamp ballast are likely to go wrong.
[0047]
However, in the fourth embodiment, as described above, the
[0048]
FIG. 10 shows a fifth embodiment of the present invention. Since this embodiment basically has the same configuration as that of the first embodiment, the same reference numerals as those of the first embodiment are given to the same components, and the configuration and operation thereof will be described. Will be omitted and different parts will be described below.
[0049]
The fifth embodiment differs from the first embodiment in that grooves 61 that are continuous over the entire thickness direction of the
[0050]
According to the configuration of the fifth embodiment, in assembling the transformer
[0051]
In the conventional configuration without the vibration preventing structure as described above, the leakage
[0052]
The present invention can be applied to electromagnetic devices other than discharge lamp ballasts, and the individual techniques shown in the above embodiments can be implemented in combination with the respective embodiments.
[0053]
Further, in the present invention, the
[0054]
【The invention's effect】
The present invention is implemented in the form as described above, and has the following effects.
[0055]
Claims 1, 2 According to the invention described in When the first iron core is press-fitted inside the second iron core during assembly, it is possible to prevent both the inclination in the longitudinal direction and the width direction of the first iron core, Since the parallelism of the first iron core with respect to the square frame-shaped second iron core is guaranteed, both iron cores can be accurately positioned and the press-fit of the entire first iron core can be started inside the second iron core. And the magnetic coupling between the pair of joint recesses of the second iron core is improved, Less variation in electrical characteristics Quality can be improved.
[0057]
According to the invention of
[0058]
According to the invention of
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an exploded perspective view showing a configuration of a transformer body of a discharge lamp ballast according to a first embodiment of the present invention.
2A is a plan view showing a configuration of a transformer main body shown in FIG. 1. FIG.
(B) is a back view which shows the structure of the trans | transformer main body shown by FIG.
FIG. 2C is a side view of the transformer body viewed from the direction of arrow Z in FIG.
FIG. 3 is a perspective view showing a configuration of the entire discharge lamp ballast according to the first embodiment.
4 is an exploded side view showing the structure of the transformer main body shown in FIG. 1 in an exploded manner. FIG.
FIG. 5 is an exploded perspective view showing a configuration of a transformer main body of a discharge lamp ballast according to a second embodiment of the present invention.
6A is a rear view showing the configuration of the transformer main body shown in FIG. 5. FIG. FIG. 7B is a side view of the transformer body viewed from the direction of arrow Y in FIG.
FIG. 7 is an exploded perspective view showing a configuration of a transformer body of a discharge lamp ballast according to a third embodiment of the present invention.
8A is a rear view showing the configuration of the transformer main body shown in FIG. 7. FIG.
FIG. 9 is an exploded perspective view showing a configuration of a transformer main body of a discharge lamp ballast according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 10 is an exploded perspective view showing a configuration of a transformer main body of a discharge lamp ballast according to a fifth embodiment of the present invention.
FIG. 11 is an exploded perspective view showing a configuration of a transformer main body of a discharge lamp ballast according to a conventional example.
12 is an exploded perspective view showing a configuration of an iron core structure included in the transformer main body shown in FIG. 11. FIG.
13A is a plan view showing the configuration of the transformer main body shown in FIG. 11. FIG.
(B) is a back view which shows the structure of the trans | transformer main body shown by FIG.
FIG. 12C is a side view of the transformer body viewed from the direction of arrow X in FIG.
14 is an exploded side view showing the structure of the transformer main body shown in FIG. 11 in an exploded manner.
FIG. 15 is a longitudinal side view showing a situation in which press-fitting is going to be performed due to an inaccuracy in parallelism when the transformer main body shown in FIG. 11 is assembled.
[Explanation of symbols]
20 ... discharge lamp ballast (electromagnetic device),
21 ... Transformer body (electromagnetic device body),
25 ... Coil,
26 ... iron core structure,
27, 28 ... bobbins,
29, 30 ... conductors,
27a, 27b, 28a, 28b ... flange,
35 ... Central leg iron core (No. 1 iron core),
35a ... Join end,
35a1 ... Joining end face,
36 ... side leg iron core (second iron core),
37. Joint recess,
39 ... introduction convex part,
39a ... taper surface,
45 ... groove,
51 ... protrusions,
52 ... fitting groove.
Claims (4)
前記ボビンが備えるフランジのうち前記第1鉄心の接合端部側に配置されるフランジの外面に、前記接合凹部と対応して導入凸部を突設し、この凸部を前記圧入方向に先細となるテーパ状とするとともに、前記導入凸部のテーパ表面を凸曲面とし、かつ、前記導入凸部を前記接合端部に連続させたことを特徴とする電磁機器。A coil conductor made of a synthetic resin bobbin wound, are formed by a first core which is formed by stacking a plurality of core plates through said coil, a rectangular frame of a plurality of core plates laminated A second end portion having a plurality of joint recesses on the inner surface, wherein the joint end portions of the first iron core are press-fitted into the recesses in the thickness direction, and the first iron core is disposed on the inner side and forms a closed magnetic circuit together with the first iron core . And a joint end of the first iron core having a joint end surface formed by an arcuate surface, and the joint recess formed by a recess having an arc shape corresponding to the shape of the joint end. In the electromagnetic equipment
An introduction convex portion is provided on the outer surface of the flange disposed on the joint end portion side of the first iron core of the flange included in the bobbin so as to correspond to the joint concave portion, and the convex portion is tapered in the press-fitting direction. An electromagnetic device characterized by having a tapered shape, a tapered surface of the introduction convex portion being a convex curved surface, and the introduction convex portion being continuous with the joining end portion .
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