JP3799533B2 - 水洗兼用洗浄具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、水を連続して供給して水洗と洗浄とを同時に行える水洗兼用洗浄具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の水を用いた洗浄具としては、水を溜める容器の底部にホースの一端を接続し、このホースの他端にスポンジの洗浄部材を取り付けたホース付き水洗具がある。(例えば、特許文献1参照。)
また、スポンジ付きシャワーとして、シャワーのノズルに、ノズルより噴出した水を通す穴を多数貫通させたスポンジを取り付けたものもある。(例えば、特許文献2参照。)
【0003】
【特許文献1】
特開平09−10156号公報
【特許文献2】
特開2000−70871号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、水道の水を多く使って洗浄する、例えば、台所において汚れた食器類やバケツ等の容器類を洗うとき、濡れた布巾や雑巾類で洗浄することと洗浄した食器類等に水を掛ける水洗を別々に繰り返していた。
このような煩雑な作業を改善するため、特に洗車用として、スポンジをホースに直結したものはあったが、このスポンジ類は洗浄面が幅広く、車のように非洗浄面が比較的平面状態が多いものには適している。
【0005】
しかしながら、台所のシンクの縁や食器類あるいは各種の容器類のように、凹凸が多く、しかも大小様々の大きさや形状を有して細かい作業が要求される洗浄の場合、隅部や凹凸に付着した細かい汚れを落とすために、十分に汚れを除去することが出来ず、何度も洗浄と水洗を繰り返す作業が必要とされた。
【0006】
とくに、洗浄手段として用いられているスポンジは、非洗浄体との接触面の自由度を高めるために一定の厚みを必要とされ、また、含水率が高いため、必要とする通水量が連続的に供給されることを望まれる台所のシンクの縁等や食器類を洗浄するときは、十分な効果が得られないため、汚れを落とすための洗浄と洗浄した後の水洗を別々に行わなければならず、手間がかかり洗浄時間を多く取られていた。
【0007】
本発明は上記に鑑み、洗浄と水洗が同時的に行われ、しかも非洗浄体の隅部や凹凸への洗浄が容易に行われ、かつ、通水を安定的に供給することができる水洗兼用の洗浄具を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するために、本発明に係る水洗兼用洗浄具は、柔軟性を有する非透水性のホース等からなる通水体の先端に、透水または滲水性がある導水体を連結し、その導水体を布巾、タオル、雑巾または手拭等の柔軟性を有して略シート状の拭い布の袋状等の装填部に差し込んで連結して洗浄体2を構成し水洗と洗浄とを兼ね備えてなることを特徴とするものである。
【0009】
すなわち、前記洗浄体は、透水または滲水性を有するホース状の導水部を、柔軟性を有する略シート状の拭い布の袋状等の装填部に差し込んで装着して洗浄体2を構成し水洗と洗浄とを兼ね備えてなることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る水洗兼用洗浄具の実施の形態につき、添付図面に基いて説明する。
【0011】
図1は、この発明に係る水洗兼用洗浄具の導水部を示す略示図であり、図2は、同じく水道に取り付けた使用状態を示す略示図である。
【0012】
この発明に係る水洗兼用洗浄具は、図2に示されるように、柔軟性を有する非透水性のホース等からなる通水体1の先端に、透水または滲水性がある導水体を連結しその導水体を、透水または滲水性がある布巾、タオル、雑巾または手拭等の柔軟性を有して略シート状の拭い布の袋状等の装填部に一体または一体となるように差し込んで連結して水洗と洗浄とを兼ね備えた洗浄体2が構成されている。
【0013】
この洗浄具は、水道の蛇口から取り入れた水は通水体1を通って洗浄体2に入り、この洗浄体2の表面から滲み出る水を流しながら茶碗、皿等の食器類やシンクの縁等に付着した汚れの除去と水洗を同時に行うものである。
この場合、通水体1はその終端部に着脱可能な連結部6を設けてワンタッチで蛇口9に連結されることが望ましい(図2参照)。
また、洗浄体2は比較的薄く乾燥し易いことが望ましい。
【0014】
図2に示す本発明に係る水洗兼用洗具は、洗浄体2が、透水または滲水性を有するホース状の導水部3と、柔軟性を有する略シート状の拭い布4とを別体に形成されるもので、拭い布4の表面に設けた袋状の装填部分5に導水部3を差し込んで連結される。
【0015】
このようにして形成された水洗兼用洗具は、通水体1の先端に一体に設けた洗浄体2の導水部3を拭い布の袋状等の装填部に差し込んで装着して、蛇口9に通水体1の終端に設けた連結部6を取付けて使用に供されるもので、通水体1を通って洗浄体2の導水部3に取り入れた水は、その導水体の壁面から滲み出て布巾等からなる拭い布4の表面を伝って流れ落ち、洗浄と水洗を同時に行うことができるものである。
【0016】
なお、この洗浄体2は、導水部3を滲水性のある材質のものから製する以外、通水体1と同様の非透水性のホース類を用いてその外周面に適宜数多の小孔8を穿設して、その透水効果を高めるものであってもよい。
また、布巾や雑巾等のシート状の拭い布4は、適宜その使用目的に応じて取替えたりして使用するものである。
【0017】
導水部3と拭い布4とで構成される洗浄体2は、図3に示すように、拭い布4を折り目から折り曲げ、ホース状の導水部3を狭持してしてその用途に応じ、また、汚れの程度に応じてすぐに取り替えることができるものであってもよい。
【0018】
洗浄体2を構成する導水部3への拭い布4の装着手段としては、上述した以外拭い布の性状やその用途に応じて種種の形態のものが用いられる。
すなわち、図4に示すように、二枚のシートからなる拭い布4を用いて導水部3に設けた耳10を介してスナップ7結合して、導水部3を拭い布4で狭着し洗浄体2としたり、図5に示すように、通水体1と一体に連結されるホース状の導水部3には小孔8を穿設し、耳10を設けて図6に示す針12を用いて、図7に示すように拭い布4を緊縛したものである。
また、紐に変えて、図8及び図9に示されるように、耳10を有する導水部3を袋状の拭い布4に差し込んでスナップ7結合により取付けられる。
【0019】
さらに、導水部3と拭い布4から形成される洗浄体2は、図10に示されるように、複数の分岐管に枝分かれされた導水部3を袋状の拭い布4で被覆して、拭い布4に、通水体1を通った水が導水部3から拭い布4の全面にほぼ均等に万遍なく水が供給されることも可能である。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る水洗兼用洗浄具によれば、柔軟性を有する非透水性のホース等からなる通水体と、該通水体の先端に、透水または滲水性がある導水体を連結し、その導水体を布巾、タオル、雑巾または手拭等の柔軟性を有する略シート状の拭い布の袋状等の装填部に差し込んで連結してなることにより、洗浄と水洗が同時的に行われ、しかも隅部や凹凸への洗浄が容易に行われ、かつ、通水量を安定的に供給することができるものである。
すなわち、汚れを取る作業のときに同時的に導水部より供給される水により洗い流す作業を行なうことができる。
【0021】
さらに、洗浄体は、透水または滲水性を有するホース状の導水部を、柔軟性を有する略シート状の拭い布の袋状等の装填部に差し込んで装着することにより、使用目的に応じた拭い布を選定することができ、細かい凹凸があるものから表面積の大きいものまで幅広い用途に対応することができ、また、その汚れに応じた洗浄を行うことができる。
また、作業が終り次第導水部と拭い布を分離して取外して、拭い布のみを乾燥することができ、非常に衛生的である。
【0022】
さらに、通水体はその終端部に蛇口との連結部を設けてなることにより、容易に水道の蛇口に連結され、また取外しすることができ、作業手順を簡便とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る水洗兼用洗浄具の袋状の導水部を示す略示図である。
【図2】 この発明に係る水洗兼用洗浄具の使用状態を示す略示図である。
【図3】 さらに他の例の使用状態を示す略示図である。
【図4】 同じくさらに他の例を示す略示図である。
【図5】 同じくさらに他の例の拭い布のないときの側面状態を示す略示図である。
【図6】 拭い布を緊縛する針を示す略示図である。
【図7】 洗浄体のさらに他の例の正面状態を示す略示図である。
【図8】 さらに洗浄体の拭い布のないときの他の例の側面状態を示す略示図である。
【図9】 洗浄体のさらに他の例の正面状態を示す略示図である。
【図10】 洗浄体を構成する導水部の他の例の正面状態を示す略示図である。
【符号の説明】
1 通水体
2 洗浄体
3 洗浄体2の導水部
4 洗浄体2の拭い布
5 拭い布4の装填部
6 連結部
7 スナップ
8 小孔
9 蛇口
10 耳
12 針
Claims (1)
- 柔軟性を有する非透水性のホース等からなる通水体に連結された透水または滲水性を有するホース状の導水部を柔軟性を有する略シート状の布巾、タオル、雑巾または手拭等の拭い布の袋状等の装填部に差し込んで装着して洗浄体を構成し水洗と洗浄とを兼ね備えてなることを特徴とする水洗兼用洗浄具。
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