JP3798363B2 - 通信システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、親局と産業機器等が接続された子局とを通信線で接続し、親局にて子局に接続された産業機器を制御する通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数の産業機器を一カ所で遠隔制御する方法としては、作業者がコマンドおよびパラメータ等を入力する中央装置と、各産業機器に接続または内蔵された機器制御部とをそれぞれ配線し、前記中央装置で制御する産業機器を選択して制御命令を送る方法が採用されていた。しかしながら、このような配線を用いて、複数の産業機器を中央装置で選択的に制御する方法では、制御する産業機器の数が増加すれば、それに伴い配線数も増加するため遠隔制御システム全体が大型化し、設備費が増大してしまう。
【0003】
このため、近年、中央装置と各産業機器の機器制御部とを配線する方法に変わり、親局(中央装置側)と子局(各産業機器側)とを通信線で接続し、親局でコマンドおよびパラメータを生成して通信網を介して送信し、子局はこれらコマンドおよびパラメータを解析して、接続されている産業機器を制御する通信システムが多く採用されている。
【0004】
このような通信線を介した通信による産業機器の通信システムの一つとして、親局でコマンドおよびパラメータ等の送信データとこれを識別するためのIDとを生成し、順次通信線を介して各子局に出力して、各子局では、子局毎に異なる単一のIDを設定し、このIDに基づいて受信した送信データの中から必要分のみを抽出して解析し、産業機器を制御する通信システムがある。このシステムでは、複数の送信データの発信をID設定数分行うことを1送信ループとし、該送信ループを送信データを書き換えながら連続して行うことで、比較的簡単な送信データを高速で送受信している(例えば、非特許文献1参照。)。
【0005】
【非特許文献1】
“1m.sec.以内の信号伝送”、[online]、[2002年9月27日検索]、インターネット<URL:http://www.internix.co.jp/products/step/hls.htm >
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前述のような従来の通信システムでは、送信データは所定の送信周期で送信されており、所定周期内の1回当たりの送信データのデータ量であるビット長は、例えば16bits等のように、予め設定されている。
【0007】
このため、1回分の送信データが所定のビット長(上記の場合では、16bits)を超える場合は、まず送信し得るビット長内で、適切なビット長分を利用して送信データを発信し、次の送信ループ以降で残りの送信データを発信しなければならなかった。
【0008】
これにより、例えば、送信データが子局に接続された産業機器を制御するコマンドやパラメータであった場合、子局が産業機器を制御するに必要なコマンドおよびパラメータを複数の送信ループに亘り送受信しなくてはならなくなり、実効通信速度が低下してしまため、産業機器を高速に制御することができない。
【0009】
この発明の目的は、コマンドおよびパラメータ等の送信データの実効通信速度の低下を抑制し、子局に接続された産業機器を高速で制御する通信システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明に示す通信システムは、IDを1送信ループ内で複数設定する子局データ制御手段と、設定された複数のIDに基づいて前記1送信ループ内で複数回送信データを抽出する子局通信制御手段とを備えて子局を構成することを特徴としている。
【0011】
この構成では、子局データ制御手段で1送信ループ内に複数のIDを設定することで、1送信ループ内に複数回送信データが抽出される。このため、親局で生成される複数の送信データが、1送信ループ内の1回の送信で割り当てられる、1つのIDに対応したデータ量(ビット長)よりも大きい場合でも、子局は、これら複数の送信データを複数送信ループに亘り受信する必要がなくなり、1送信ループ内でこれら複数の送信データが受信される。
また、この発明に示す通信システムは、
親局は、複数のIDに付加された、互いに関連性を有する複数の送信データに、同一のパーティーコードを付加し、
子局データ制御手段は、前記パーティーコードに基づいて、複数のIDにそれぞれ付加された送信データ同士を関連付け処理し、
子局は、複数の送信データの各々に対応する複数の応答データに、該送信データに付加されているのと同じパーティーコードを付加し、
親局データ制御手段は、前記パーティーコードに基づいて、複数のIDにそれぞれ付加された応答データ同士を関連付け処理することを特徴としている。
この構成では、一連の送信データ、例えば、産業機器を制御する場合のコマンドおよびそのパラメータに同一パーティーコードを添付することで、子局ではこれらの送信データの関連性が容易に識別される。また、コマンドおよびパラメータのデータ量(ビット長)が大きく、1送信ループ内のID数に対応させられない場合でも、他の送信ループで発信し、子局がこの同一パーティーコードを識別することで、一連のコマンドおよびパラメータが確実に識別され解析される。
【0012】
また、前述の複数の送信データにパーティコードが添付された場合と同様に、複数の応答データに同一のパーティーコードが添付されることで、複数の応答データの関連性が親局で確実に識別される。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態に係る通信システムについて、図を参照して説明する。
図1は、通信システムの主要部を示すブロック図である。 また、図2は図1に示す通信システムを用いて親局から子局への送信、および子局から親局への返信を行う場合のタイミングを示す概念図である。
【0014】
図1に示すように、通信システムは、親局1と、複数の子局101,201と、これらを接続する通信線10,11とから構成されており、それぞれに子局101,102に制御される産業機器が接続されている。
【0015】
親局1は、送信データを生成する親局データ制御部2と、親局通信制御部3と、表示部4とから構成され、子局101,201は、それぞれ子局データ制御部102,202と、子局通信制御部103,203と、機器制御部104,204とから構成されている。
【0016】
親局1は親局通信制御部3で通信線10,11に接続されており、子局101,201は、それぞれの子局通信制御部103,203で通信線10,11に接続されている。
【0017】
親局データ制御部2は、子局101,201に接続された産業機器を制御するための送信データを生成し、子局101,102から返信された応答データを解析して表示部4に出力する。親局通信制御部3は送信データを所定送信周期で発信するとともに、子局から返信された応答データを受信するデータ送受信部と、前記送信データを一時記憶する親局第1メモリ32aと、データ送受信部31で受信した応答データを一時記憶する親局第2メモリ32bとからなる。ここで、送信データとしては機器制御用のコマンドおよびパラメータであり、制御する機器が接続されている子局を識別するための複数のIDがそれぞれ付加されている。
【0018】
子局データ制御部102は、子局用通信制御部103で受信した送信データを解析して、機器制御部104に出力し、この送信データに対する応答データを生成し、子局通信制御部103に出力する。また子局データ制御部102は、予め子局101に割り当てられ、該子局を識別する前記IDを設定するID設定部121を備えている。
子局データ制御部202は、子局データ制御部102と同じ構成であり、ID設定部221で設定するIDのみが異なる。
【0019】
このような通信システムを用いて、図2に示すようなタイミングで送信データおよび応答データを送受信する。
【0020】
図2において、実線矢印は送信データ、破線矢印は応答データを示す。
親局通信制御部3は、親局データ制御部2で順次生成され、それぞれに異なるIDが付加された送信データを所定送信周期で通信線10を介して各子局101,201に同時に発信する。そして、予め設定したID数(本システムでは「6」)だけ送信データを行うと1送信ループが終了し、再度初期IDに戻り、新たな送信データにIDが付加されて発信される。このように、親局通信制御部3は予め設定されたID数に応じて、設定された送信ループを繰り返して、送信データを発信し続ける。
【0021】
一方、子局101,201は、受信した送信データのIDを識別して、それぞれに対応する送信データのみを抽出して応答データを生成し、IDとともに所定応答周期で返信する。
【0022】
ここで、例えば、図2に示すように、ID1,3,5が子局101に割り当てられ、ID2,4,6が子局201に割り当てられた場合について説明する。
【0023】
親局データ制御部2は、子局101に接続された産業機器に対するコマンドやパラメータ等の子局101に対する送信データを親局第1メモリ32aに、ID1,3,5に対応させて記憶させる。また、子局201に接続された産業機器に対するコマンドやパラメータ等の子局201に対する送信データを親局第1メモリ32aに、ID2,4,6に対応させて記憶させる。親局通信制御部3はこれらID付きの送信データを読み出し、子局101,201にIDの小さい送信データから順に送信する。そして、各子局101,201がID1,3,5の送信データを順に受信すると、子局101の子局データ制御部102はこれらの送信データを抽出する。そして、該送信データに対応する応答データを順次生成し、子局通信制御部103に出力し、該子局通信制御部103は通信線11を介して親局側に返信する。次に、ID2,4,6の送信データを各子局101,201が順次受信すると、子局201の子局データ制御部202はこの送信データを抽出する。そして、該送信データに対応する応答データを生成し、子局通信制御部203に出力し、該子局通信制御部203は通信線11を介して親局側に返信する。親局1は、親局通信制御部3で各子局101,201からのID付き応答データを受信すると、親局第2メモリ32bに記憶させ、親局データ制御部2はこの親局第2メモリ32bに記憶された応答データをIDに基づいて解析し、表示部4に出力する等の所定の処理を行う。 ここで、それぞれのIDが割り当てられた応答データは、ID1〜6がそれぞれ順に所定応答周期で返信されるように制御されている。
【0024】
このような全二重通信方式を用いて、制御用送信データおよびこれに対応する応答データを親局と各子局間で通信する。
【0025】
次に、図1に示す通信システムを用いて産業機器を制御する一例として、子局101に接続された1次元の位置決め装置を制御する方法を示す。本システムでは1次元の位置決め装置として、パルスモータを例にして説明する。
【0026】
親局1は、子局101に接続されている位置決め装置のパルスモータを時計方向に回転させて10万パルス分の位置移動を行う命令を作業者から入力されると、親局データ制御部2は、パルスモータを時計方向に回転させる、すなわち、+方向に移動させるコマンドの送信データ(以下、単に「コマンド」という。)と、移動量である10万パルスというパラメータの送信データ(以下、単に「パラメータ」という。)を生成する。ここで、1送信ループ内の各1回の送信のデータ量(以下、「1ワード」という。)を2進数で16ビットとした場合、1ワードでは65536パルスしか表すことができない。このため、前記10万パルスのパラメータを送信するためには、少なくとも2ワード(32ビット)が必要となる。親局データ制御部2は、前記コマンドを1ワードに割り当て、前記パラメータを2ワードに割り当て、コマンドをID1に対応させ、パラメータをそれぞれID3,5に対応させて、親局通信制御部3の親局第1メモリ32aにIDの小さい順に記憶させる。データ送受信部31は親局第1メモリ32aに記憶されたコマンドおよびパラメータを付加されているIDの小さい順に前記送信周期で順次発信する。なお、ID2,4,6は他の子局201に割り当てられており、データ送受信部31はこれらID2,4,6に付加されたコマンドおよびパラメータも含み、ID1〜6の順に発信する。
【0027】
子局101の子局データ制御部102のID設定部121には、予めID1,3,5が設定されており、子局通信制御部103に順次IDを切り換えて入力すると、子局通信制御部103はID設定部121から入力されたIDに応じて、順次受信したコマンドおよびパラメータを抽出し、子局データ制御部102に出力する。子局データ制御部102は入力されたコマンドおよびパラメータを解析して、機器制御部104に出力し、機器制御部104はパルスモータを所定方向(時計方向)に所定量(10万パルス分)駆動させる。
【0028】
次に、親局1から、子局101に現在位置(パルスモータの停止位置状況)を確認するコマンドを送信する場合、ID1には現在位置確認のコマンドが、ID3,5にはパラメータが無いままで送信される。子局101は、前述の場合と同様にID設定部121でIDを1,3,5と順に切り換えることで、現在位置確認のコマンドを子局データ制御部102に入力させる。そして、子局データ制御部102は、機器制御部104に、パルスモータが移動した際に記憶された静止位置データを読み出し、ID1,3,5に割り当てて、子局通信制御部103を介して返信する。親局1は、親局通信制御部3のデータ送受信部31を介して受信したIDおよび静止位置データを親局第2メモリ32bで一時記憶し、親局データ制御部2で解析して、表示部4に出力し、表示部4には現在位置が表示される。
【0029】
ここで、子局101は、IDを切換えながらコマンドおよびパラメータを受信し、且つこのコマンドおよびパラメータに対して応答データを生成するため、子局データ制御部102と子局通信制御部103との間にタイミング信号50を送受信している。
【0030】
このような構成とすることで、親局と複数の子局との間で所定周期でデータの送受信を行う場合で、送受信するデータ量が1送信ループ内の1回分に送信可能なデータ量を超える場合であっても、1送信ループ内に複数回、データを送受信することができるので、データ送受信の実効速度の低下を抑制することができる。
【0031】
次に、第2の他の通信システムについて、図を参照して説明する。
【0032】
図3は通信システムの主要部を示すブロック図である。図3において、123aは送信データを一時記憶する子局第1メモリ、123bは応答データを一時記憶する子局第2メモリである。また、223aは子局データ制御部202における、送信データを一時記憶する子局第1メモリ、223bは子局データ制御部202における、送信データを一時記憶する子局第2メモリである。他の構成は、図1に示した通信システムと同じであり、図中に同じ符号を記している。また、通信のシステムにおいて、図1の通信システムと同じ動作の部分は説明を省略する。
【0033】
子局101の子局通信制御部103が受信したコマンドおよびパラメータは、設定されているIDが整合するもののみが抽出され子局第1メモリ123aに記憶される。子局第1メモリ123aには設定されたIDに対応する記憶領域が確保されており、このIDに基づいてコマンドおよびパラメータが記憶される。子局第1メモリ123aに記憶されたコマンドおよびパラメータは、子局データ制御部102に入力され、解析されて、機器制御部104に出力される。そして、子局データ制御部102は応答データを生成し、子局第2メモリ123bに応答データを出力する。子局第2メモリ123bには設定されたIDに対応する記憶領域が確保されており、このIDに基づいて応答データが記憶される。記憶されたデータは子局通信制御部103に入力され、所定応答周期で返信される。
【0034】
子局201は、設定されるIDが異なることを除き、前述の子局101と同じ構造であり同じ動作を行う。
【0035】
このような構成とすることにより、受信したコマンドおよびパラメータと、生成した応答データとをそれぞれ一時記憶することができるので、子局101,201の子局データ制御部102,202は、任意のタイミングでコマンドおよびパラメータを解析したり、応答データを生成することができる。これにより、複数のデータ処理を略同時に行う必要がある場合に、子局データ制御部102,202のデータ処理の順序を任意に組み合わせることができるので、各データ処理間で割り込み処理を行うことを抑制することができ、実質的にデータ処理およびこれに関連するデータ送受信の実効速度の低下を抑制することができる。
【0036】
なお、本システムでは、子局通信制御部103と子局第1メモリ123aおよび子局第2メモリ123bとを互いに別の素子で構成したが、子局通信制御部103を構成する素子のメモリを利用して送信データや応答データを記憶してもよい。
【0037】
また、本システムでは、子局第1メモリ123a,223aおよび子局第2メモリ123b,223bは、子局101,201にそれぞれ独立して設置しているが、子局通信制御手段103,203に備えられたメモリを、子局第1メモリ123a,223aおよび子局第2メモリ223a,223bとして利用してもよい。
【0038】
次に、さらに他の通信システムの構成について、図を参照して説明する。
【0039】
通信システムは、図3に示した通信システムと同じ構成であり、送信データおよび応答データに、複数のIDに付加された、関連性を有するコマンドおよびパラメータを関連付けるパーティーコードを有する通信システムである。
【0040】
図4はパーティーコードを付した送信データのビットパターンを示した図である。
【0041】
親局1のデータ制御部2は、前述のようにコマンドおよびパラメータ等の送信データを生成し、それぞれに異なるIDを付加する。ここで、それぞれのコマンドおよびパラメータに、同一パーティーコードを付加する。
【0042】
2ビットのパーティコードを付加する場合の一例を、図4を参照して説明する。ここで、1ワードは16ビットとし、コマンドは8ビット、パラメータは17ビットとする。
【0043】
コマンドは8ビットであるため、0〜7ビットの下位バイトをコマンドに利用し、8〜15ビットが予備ビットとなる。これを利用し、14,15ビットの2ビットをパーティーコードに利用する。また、パラメータは17ビットであるため、2ワードを利用し、且つ該2ワードの上下位12ビットを利用すると、各ワードの12〜15ビットが予備ビットとなる。これを利用し、コマンドの場合と同様に14,15ビットの2ビットをパーティーコードに利用する。このように2ビットをパーティーコードに利用することで、「0,0」、「0,1」、「1,0」、「1,1」の4種のパーティーコードを利用することができる。
【0044】
なお、パーティーコードは14,15ビットに限らず、任意のビット位置と任意のビット数で利用してもよい。
【0045】
同一のパーティーコードを付加した場合における送信データおよび応答データの通信フローを、図5を参照して説明する。
【0046】
図5は、親局1と子局101との間の送信データ、応答データの流れを示したデータフロー図である。
【0047】
親局1のデータ制御部2は、コマンドおよびパラメータ等の送信データを生成する。これらの送信データにおいて、コマンドのIDを「1」、パラメータのIDを「3,5」とし、それぞれに同じパーティーコード「0,1」を付加する(s1)。生成されたコマンドおよびパラメータは、親局通信制御手段3の親局第1メモリ32aに、それぞれ記憶される(s2,s3,s4)。データ送受信部31は、親局第1メモリ32aに記憶されているコマンドおよびパラメータを、ID番号の小さい順に所定送信周期で子局101,201に発信する(s5,s6,s7)。
【0048】
ここで、図示されていないが、ID=2,4,6については、子局201用のコマンドおよびパラメータに割り当てられており、ID=1,3,5と同様に親局第1メモリ32aに記憶されて、その内容は子局201用のコマンド、パラメータおよびパーティーコードとなる。そして、データ送受信部31はID=1〜6に関連するコマンドおよびパラメータを小さい方から順に発信している。
【0049】
子局101のID設定部121は、まずID=1を設定し、子局通信制御部103に出力する(s101)。子局通信制御部103はコマンドを受信し、ID設定部121から入力されたID=1と整合し、子局第1メモリ123aに出力し(s102→s103→s104)、子局第1メモリ123aはこれを記憶する(s105)。
【0050】
次に、ID設定部121はID=3に設定を変更し、子局通信制御部103に出力する(s106)。子局通信制御部103はパラメータを受信し、ID設定部122から入力されたID=3と整合し、子局第1メモリ123aに出力し(s107→s108→s109)、子局第1メモリ123aはこれを記憶する(s110)。
【0051】
そして、ID設定部121はID=5に設定を変更し、子局通信制御部103に出力する(s111)。子局通信制御部103はパラメータを受信し、ID設定部121から入力されたID=5と整合し、子局第1メモリ123aに出力し(s112→s113→s114)、子局第1メモリ123aはこれを記憶する(s115)。
【0052】
子局データ制御部102は子局第1メモリ123aに記憶されたID=1,3,5のコマンドおよびパラメータを読み出し解析して、パーティーコードを識別する(s116)。そして、パーティーコードが一致すれば、これら一連のコマンドとパラメータを機器制御部104に出力する。
【0053】
また、子局データ制御部102は解析したコマンドおよびパラメータに対し応答データを生成し、ID=1,3,5をそれぞれ付加して、さらにパーティーコード(0,1)を付加して、子局第2メモリ123bに記憶させる(s201→s202)。子局通信制御部103は子局第2メモリ123bから応答データをIDの小さい順に読み出し、所定応答周期で親局通信制御部3に出力する(s203,s204,s205)。親局通信制御部3はデータ送受信部31で応答データを順次受信し、親局第2メモリ32bに記憶する(s21→s22,s23→s24,s25→s26)。親局1のデータ制御部2は応答データを解析し、パーティーコードを識別する(s27)。そして、パーティーコードが一致すれば、これら一連の応答データを処理して、表示器4に出力する。
【0054】
なお、パーティーコードはコマンド毎に「01」の次は「10」、「11」のように変化させるとともに、親局から子局へ送信される送信データに付加するパーティーコードとこれに対応する子局からの応答データに付加するパーティーコードは同じ値とする。
【0055】
このような構成とすることで、親局は送信データと応答データとの関連性を容易に確認することができる。また、複数の応答ループに亘り関連性のある複数の応答データを受信する場合にもその関連性を容易に識別し、応答データの解析を容易に行うことができ、通信の実効速度の低下を抑制することができる。
【0056】
また、子局は、親局から送信されるコマンドとパラメータとの関連性およびパラメータ等の一つのデータが複数のワードに分けられていても、容易にその関連性を識別することができ、通信の実効速度の低下を抑制することができる。
【0057】
なお、前述のシステムでは、全二重通信方式の通信システムについて説明したが、半二重通信方式であってもよい。この場合、図1、図3の2系統の通信線10,11は1系統でよい。
【0058】
また、親局および子局の通信制御部では、1個のIDについて1ワード16ビットのデータしか行うことができない場合を説明したが、1個のIDについて複数ワード(例えば、4ワード64ビット)のデータを通信することができる通信制御部を用いた場合にも、上述の構成は適用することができる。
【0059】
また、前述のシステムでは、子局を2つ用いたが、2つに限らず複数の子局を備える通信システムに適用することができる。
【0060】
また、前述のシステムでは、親局、子局ともに、複数のメモリを備えているが、これらを統一し、1つのメモリで記憶を行ってもよい。
【0061】
また、親局は図1、図3において符号1で示したが、親局データ制御部2はパソコン、表示部4はパソコン用に用いられる表示モニタを用い、親局通信制御部3は通信ボードとしてパソコンに装着するような構成であってもよい。
【0062】
【発明の効果】
この発明に示す通信システムによれば、1つの子局に複数のIDを設定することで、1回の送信ループ内で複数回コマンドおよびパラメータを抽出することができるため、親局で生成されるコマンドおよびパラメータが、1つのIDに対応したデータ量(ビット長)よりも大きい場合でも、子局は、このコマンドおよびパラメータを複数の送信ループに亘り受信する必要がなくなり、1回の送信ループ内でこのコマンドおよびパラメータを受信することができる。これにより、パラメータ等のデータ量が多い場合にも通信の実効速度が低下することを抑制することができる。
また、この発明に示す通信システムによれば、一連のコマンドおよびパラメータに同一のパーティーコードを付加することで、送信されるコマンドおよびパラメータ等の複数の送信データ間の関連性を容易に認識することができる。また、コマンドおよびパラメータ等の送信データのデータ量(ビット長)が大きく、1回の送信ループ内のIDだけで対応させられない場合でも、次の送信ループで送信し、子局がこの同一パーティーコードを識別することで、一連のコマンドおよびパラメータを確実に解析することができる。
【0063】
また、この発明に示す通信システムによれば、前述の送信データにパーティコードを付加した場合と同様に、複数の応答データに同一のパーティーコードを添付することで、複数の応答データの関連性を容易に認識することができる。また、複数の送信ループに亘る応答データであっても、これらの応答データの関連性が認識できるので親局で確実に解析することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】通信システムの主要部を示すブロック図
【図2】図1に示す通信システムを用いて親局から子局への送信、および子局から親局への返信を行う場合のタイミングを示す概念図
【図3】他の通信システムの主要部を示すブロック図
【図4】パーティーコードを付した送信データのビットパターンを示した図
【図5】親局と子局との間の送信データ、応答データの流れを示したデータフロー図
【符号の説明】
1−親局
2−親局データ制御部
3−親局通信制御部
31−データ送受信部
32a−親局第1メモリ
32b−親局第2メモリ
4−表示部
101,201−子局
102,202−子局データ制御部
121,221−ID設定部
103,203−子局通信制御部
104,204−機器制御部
123a,223a−子局第1メモリ
123b,223b−子局第2メモリ
10,11−通信線

Claims (1)

  1. 親局と複数の子局とが通信網で接続され、
    前記親局は、前記複数の子局を識別する予め設定された数のIDのそれぞれに、所定データ単位で形成された送信データを付加するとともに、前記子局から返信された応答データを解析する親局データ制御手段と、複数の前記送信データを順次発信するとともに、前記応答データを受信する親局通信制御手段とを備え、
    前記複数の子局は、前記親局から発信された送信データを受信して、前記IDに基づき自局に関する送信データのみを抽出するとともに、応答データを前記親局に返信する子局通信制御手段と、前記送信データを解析するとともに、該送信データに対する応答データを生成して前記IDを付加する子局データ制御手段とを備え、
    前記複数の送信データの発信をID設定数分行うことを1送信ループとして、該送信ループを送信データを書き換えながら連続して行う通信システムにおいて、
    前記親局は、前記複数のIDに付加された、互いに関連性を有する前記複数の送信データに、同一のパーティーコードを付加し、
    前記子局データ制御手段は、前記パーティーコードに基づいて、前記複数のIDにそれぞれ付加された送信データ同士を関連付け処理し、
    前記子局は、前記複数の送信データの各々に対応する複数の応答データに、該送信データに付加されているのと同じパーティーコードを付加し、
    前記親局データ制御手段は、前記パーティーコードに基づいて、前記複数のIDにそれぞれ付加された応答データ同士を関連付け処理する通信システム。
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