JP3797839B2 - 個人識別装置及び個人識別方法 - Google Patents

個人識別装置及び個人識別方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、人間の生態的特徴、特に顔と眼球のアイリス(虹彩)の特徴を利用して個人を識別する個人識別装置及び個人識別方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
人間の眼球中のアイリスとは、黒目の瞳孔の周囲部分で、瞳孔の開き具合を調節する筋肉から構成されており、瞳孔より外側に向かって放射状に発生した皺等がアイリスパターンを形成する。アイリスは、幼児期に完成された後は一生を通じてほとんど変化せず、かつ、そのアイリスパターンは人それぞれで異なることから、個人識別のための生態的特徴として用いられている。
【0003】
図2は従来の個人識別装置の一例を示す外観図、及び図3は図2の構成図である。
図2に示すように、従来の個人識別装置では、被識別者のアイリスを撮影するために1台の眼画像カメラ1が設置され、この眼画像カメラ1にホストコンピュータ10が接続されている。ホストコンピュータ10は、眼画像カメラ1から出力されたアナログ映像信号をアナログ/デジタル(以下「A/D」という。)変換によってデジタル映像信号に変換する画像キャプチャ部11を有し、この画像キャプチャ部11で変換されたデジタル映像信号に基づいて個人を識別するようになっている。
【0004】
図3に示すように、ホストコンピュータ10内には、画像キャプチャ部11から出力されるデジタル映像信号を処理するアイリス処理部12が設けられている。アイリス処理部12は、送られてくるデジタル映像信号からアイリス領域を抽出してアイリスコードS12aを作成するアイリスコード化処理部12aを有し、この出力側にアイリス登録処理部12b、アイリス辞書12c、及びアイリス照合処理部12dが接続されている。アイリス登録処理部12bは、アイリスコードS12aをアイリス辞書12cに登録するものである。アイリス照合処理部12dは、アイリスコード化処理部12aから出力されるアイリスコードS12aと、アイリス辞書12cに登録されたアイリスコードとを照合して個人識別を行い、この識別結果を出力するものである。
【0005】
次に、図2及び図3に示す従来の個人識別装置を用いた個人識別方法を説明する。
従来の個人識別装置では、眼画像カメラ1で被識別者(ユーザ)のアイリスを撮影し、このアナログ映像信号をホストコンピュータ10内の画像キャプチャ部11へ送る。画像キャプチャ部11は、眼画像カメラ1から送られてくるアナログ映像信号をキャプチャし、A/D変換によってデジタル映像信号に変換し、このデジタル映像信号に変換した眼画像のデータをアイリス処理部12へ送る。
【0006】
アイリス処理部12では、送られてきた眼画像のデータを用いて、アイリスコードS12aの登録処理か、あるいは照合処理を行う。即ち、アイリス処理部12では、まず、送られてきた眼画像からアイリスコード化処理部12aにおいて、その眼画像を処理してアイリスコードS12aを作成する。作成されたアイリスコードS12aは、登録時には、アイリス登録処理部12bにおいて、被識別者の個人情報と共にアイリス辞書12cに登録される。一方、照合時には、アイリス照合処理部12dにおいて、生成されたアイリスコードS12aがアイリス辞書12cと照らし合わされて個人識別の照合処理が行われ、この処理結果が出力される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の個人識別装置あるいは個人識別方法では、アイリス領域を安定して撮影するために、眼画像カメラ1の正面でアイリスを撮影する必要がある。このため、1台の眼画像カメラ1でアイリスを正しく撮影するために、どのような身長の被識別者(即ち、高すぎる被識別者や低すぎる被識別者)でも眼画像カメラ1の正面にアイリスを向けるために、無理な姿勢をとらざるを得ない場合があり、被識別者に特別な姿勢を強要するといった負担をかける原因になっていた。
本発明は、前記従来技術が持っていた課題を解決し、被識別者に無理な姿勢を強要せずに自然な姿勢で、どのような身長の人でもアイリス撮影を正しく行える個人識別装置及び個人識別方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明のうちの請求項1の発明では、個人識別方法において、被識別者の身長方向に対して異なる位置から該被識別者をそれぞれ撮影して複数フレームの被識別者画像を出力する撮影処理と、前記複数フレームの被識別者画像をまとめて1フレームの複数分割画像を生成する分割画像生成処理と、前記分割画像生成処理で生成された前記1フレームの複数分割画像中から、眼が写っていると思われる所望の眼画像を選択する選択処理と、前記選択処理で選択された前記眼画像を拡大して1フレームの眼画像を生成して出力するか、あるいは前記選択処理で選択された前記眼画像に対応する1フレームの眼画像を前記撮影処理によって取得して出力する眼画像出力処理と、前記眼画像出力処理によって出力された前記1フレームの眼画像中のアイリスパターンを用いて、個人識別を行うアイリス処理とを行う。
【0011】
このような構成を採用したことにより、撮影処理によって異なる位置から被識別者が撮影されて複数フレームの被識別者画像が出力される。複数フレームの被識別者画像は、まとめられて1フレームの複数分割画像が生成され、この複数分割画像中から眼が写っていると思われる所望の眼画像が選択される。選択された眼画像は、拡大されて1フレームの眼画像が生成される(あるいは、選択された眼画像に対応する1フレームの眼画像が撮影処理によって取得される)。生成(あるいは取得)された1フレームの眼画像中のアイリスパターンを用いて、個人識別が行われる。
【0012】
請求項2の発明では、個人識別装置において、被識別者の身長方向に対して異なる位置から該被識別者をそれぞれ撮影して複数フレームの被識別者画像を出力する撮影手段と、前記複数フレームの被識別者画像をまとめて1フレームの複数分割画像を生成する分割画像生成手段と、前記分割画像生成手段で生成された前記1フレームの複数分割画像中から、眼が写っていると思われる所望の眼画像を選択する選択手段と、前記選択手段で選択された前記眼画像に基づき、これに対応する1フレームの眼画像を出力する眼画像出力手段と、前記眼画像出力手段から出力された前記1フレームの眼画像中のアイリスパターンを用いて、個人識別を行うアイリス処理手段とを、備えている。
【0013】
このような構成を採用したことにより、撮影手段によって被識別者が撮影され、複数フレームの被識別者画像が出力される。複数フレームの被識別者画像は、分割画像生成手段によってまとめられて1フレームの複数分割画像が生成され、この複数分割画像中から、選択手段によって眼が写っていると思われる所望の眼画像が選択される。選択された眼画像に基づき、これに対応する1フレームの眼画像が眼画像出力手段から出力され、この眼画像中のアイリスパターンを用いてアイリス処理手段で個人識別が行われる。
【0014】
請求項3の発明では、個人識別装置において、被識別者の身長方向に対して異なる位置から該被識別者をそれぞれ撮影して複数フレームの被識別者画像を出力する撮影手段と、前記撮影手段を制御して前記複数フレームの被識別者画像をキャプチャし、デジタルデータの被識別者画像に変換するキャプチャ手段と、前記キャプチャ手段で変換された前記デジタルデータの被識別者画像を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記複数フレームの被識別者画像をまとめて1フレームの複数分割画像を生成する分割画像生成手段と、前記分割画像生成手段で生成された前記1フレームの複数分割画像中から、眼が写っていると思われる所望の眼画像を判定する判定手段と、前記判定手段で判定された前記眼画像に基づき、これに対応する1フレームの眼画像を前記記憶手段から読み出して出力する眼画像出力手段と、前記眼画像出力手段から出力された前記1フレームの眼画像中のアイリスパターンを用いて、個人識別を行うアイリス処理手段とを、備えている。
【0015】
このような構成を採用したことにより、撮影手段によって異なる位置から被識別者が撮影され、複数フレームの被識別者画像が出力される。複数フレームの被識別者画像は、キャプチャ手段によってキャプチャされ、デジタルデータの被識別者画像に変換され、記憶手段に記憶される。記憶手段に記憶された複数フレームの被識別者画像は、分割画像生成手段によってまとめられて1フレームの複数分割画像が生成され、この複数分割画像中から、判定手段によって眼が写っていると思われる所望の眼画像が判定される。判定された眼画像に基づき、これに対応する1フレームの眼画像が、眼画像出力手段によって記憶手段から読み出され、この1フレームの眼画像中のアイリスパターンを用いて、アイリス処理手段で個人識別が行われる。
【0016】
請求項4の発明では、請求項2の個人識別装置において、撮影手段は、被識別者の身長方向である縦方向に1列又は複数列配置され、該被識別者をそれぞれ撮影して複数フレームの被識別者画像を出力する複数の眼画像カメラで構成している。これにより、複数の眼画像カメラによって被識別者が撮影され、複数フレームの被識別者画像が出力される。
【0017】
請求項5の発明では、請求項3の個人識別装置において、撮影手段は、被識別者の身長方向である縦方向に移動可能に設置され、キャプチャ手段の制御によって該縦方向に所定間隔で移動し、該被識別者をそれぞれ撮影して複数フレームの被識別者画像を出力する眼画像カメラで構成している。これにより、眼画像カメラが所定間隔で移動し、被識別者が撮影されて複数フレームの被識別者画像が出力される。
【0018】
請求項6の発明では、請求項4の個人識別装置において、選択手段は、分割画像生成手段で生成された1フレームの複数分割画像をキャプチャしてデジタルデータの複数分割画像に変換するキャプチャ手段と、前記キャプチャ手段で変換された前記デジタルデータの複数分割画像中から、眼が写っていると思われる所望の眼画像を判定して選択する判定手段とで構成し、眼画像出力手段は、前記判定手段によって選択された前記眼画像を元のサイズに拡大して1フレームの眼画像を出力する拡大手段で構成している。このような構成を採用したことにより、分割画像生成手段で生成された1フレームの複数分割画像は、キャプチャ手段によってキャプチャされてデジタルデータの複数分割画像に変換され、この複数分割画像中から、判定手段によって眼が写っていると思われる所望の眼画像が判定して選択される。選択された眼画像は、拡大手段によって元のサイズに拡大され、1フレームの眼画像が出力される。
【0019】
請求項7の発明では、請求項5の個人識別装置において、キャプチャ手段は、眼画像カメラの移動を制御するカメラ移動制御手段と、前記眼画像カメラから出力される複数フレームの被識別者画像をキャプチャしてデジタルデータの被識別者画像に変換する画像キャプチャ処理手段とで、構成している。これにより、カメラ移動制御手段の制御によって眼画像カメラが移動し、被識別者が撮影される。撮影された複数フレームの被識別者画像は、画像キャプチャ処理手段によってキャプチャされ、デジタルデータの被識別者画像に変換される。
【0020】
請求項8の発明では、請求項4の個人識別装置において、選択手段は、分割画像生成手段で生成された1フレームの複数分割画像をキャプチャしてデジタルデータの複数分割画像に変換するキャプチャ手段と、前記キャプチャ手段で変換された前記デジタルデータの複数分割画像中から、眼が写っていると思われる所望の眼画像を判定する判定手段とで構成し、眼画像出力手段は、前記分割画像生成手段を制御して前記判定手段で判定された前記眼画像に対応する1フレームの眼画像を眼画像カメラから取得する画像取得制御手段と、前記画像取得制御手段で取得された前記1フレームの眼画像をキャプチャしてデジタルデータに変換して出力する再キャプチャ手段とで、構成している。
【0021】
このような構成を採用したことにより、分割画像生成手段で生成された1フレームの複数分割画像は、キャプチャ手段によってキャプチャされてデジタルデータの複数分割画像に変換される。変換されたデジタルデータの複数分割画像中から、判定手段によって眼が写っていると思われる所望の眼画像が判定される。画像取得制御手段により、判定された眼画像に対応する1フレームの眼画像が眼画像カメラから取得され、再キャプチャ手段によってキャプチャされてデジタルデータに変換される。
【0022】
請求項9の発明では、請求項4の個人識別装置において、選択手段は、分割画像生成手段で生成された1フレームの複数分割画像をキャプチャしてデジタルデータの複数分割画像に変換するキャプチャ手段と、複数の眼画像カメラの横にそれぞれ設置され、被識別者までの距離を検出する複数のセンサと、前記センサの検出結果から前記被識別者の身長を推定し、前記キャプチャ手段で変換された前記デジタルデータの複数分割画像中から、眼が写っていると思われる画像を大まかに選択する画像選択手段と、前記画像選択手段の選択結果から、前記眼が写っていると思われる所望の眼画像を判定して選択する判定手段とで構成し、眼画像出力手段は、前記判定手段によって選択された前記眼画像を元のサイズに拡大して1フレームの眼画像を出力する拡大手段で構成している。
【0023】
このような構成を採用したことにより、分割画像生成手段で生成された1フレームの複数分割画像は、キャプチャ手段によってキャプチャされてデジタルデータの複数分割画像に変換される。複数の眼画像カメラの横に設置された複数のセンサにより、被識別者までの距離が検出される。画像選択手段により、センサの検出結果から被識別者の身長が推定され、デジタルデータの複数分割画像中から、眼が写っていると思われる画像が大まかに選択され、この中から、判定手段によって眼が写っていると思われる所望の眼画像が判定されて選択される。選択された眼画像は、拡大手段によって元のサイズに拡大され、1フレームの眼画像が出力される。
【0024】
請求項10の発明では、請求項4の個人識別装置において、選択手段は、分割画像生成手段で生成された1フレームの複数分割画像をキャプチャしてデジタルデータの複数分割画像に変換するキャプチャ手段と、複数の眼画像カメラの横にそれぞれ設置され、被識別者までの距離を検出する複数のセンサと、前記センサの検出結果から前記被識別者の身長を推定し、前記キャプチャ手段で変換された前記デジタルデータの複数分割画像中から、眼が写っていると思われる画像を大まかに選択する画像選択手段と、前記画像選択手段の選択結果から、前記眼が写っていると思われる所望の眼画像を判定して選択する判定手段とで構成し、眼画像出力手段は、前記分割画像生成手段を制御して前記判定手段で判定された前記眼画像に対応する1フレームの眼画像を眼画像カメラから取得する画像取得制御手段と、前記画像取得制御手段で取得された前記1フレームの眼画像をキャプチャしてデジタルデータに変換して出力する再キャプチャ手段とで、構成している。
【0025】
このような構成を採用したことにより、請求項10の発明と同様に、画像選択手段によって、眼が写っていると思われる眼画像が大まかに選択された後、この中から、さらに判定手段によって眼が写っていると思われる所望の眼画像が判定されて選択される。判定された眼画像に対応する1フレームの眼画像が、画像取得制御手段によって眼画像カメラから取得され、再キャプチャ手段によってキャプチャされてデジタルデータに変換される。
【0026】
請求項11の発明では、請求項3、6、8、9又は10の個人識別装置において、判定手段は、アイリス領域のフラクタル次元を調べることで眼かどうか判定する構成にしている。これにより、判定手段によってアイリス領域のフラクタル次元が調べられ、眼かどうかの判定が行われる。
【0027】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
(構成)
図1は本発明の第1の実施形態を示す個人識別装置の外観図、図4は図1の構成図、図5(a)、(b)は図4のフレームスイッチャ20及び画像キャプチャ部31の構成図、及び図6は図4の眼画像判定処理部32の構成図である。
図1に示すように、本実施形態の個人識別装置では、例えば、一方向透過性のコールドミラー13が設置されており、このコールドミラー13の右側に被識別者14が立つようになっている。コールドミラー13の左側には、被識別者14の身長方向である縦方向に沿って例えば1列に、複数台の撮影手段(例えば、眼画像カメラ)16−1〜16−nが配置されている。各眼画像カメラ16−1〜16−nは、被識別者14をそれぞれ撮影して、アナログ映像信号からなる各1フレームの被識別者画像S16−1〜S16−nを出力するものである。被識別者14は、眼画像カメラ16−1〜16−nを意識せずに、コールドミラー13に自分の顔を真っ直ぐに写すだけで、いずれかの眼画像カメラ16−1〜16−nによって眼のアイリスが撮影されるようになっている。
【0028】
複数台の眼画像カメラ16−1〜16−nには、分割画像生成手段(例えば、フレームスイッチャ)20が接続され、このフレームスイッチャ20にホストコンピュータ30が接続されている。フレームスイッチャ20は、複数台の眼画像カメラ16−1〜16−nから送られてくる複数フレームの被識別者画像S16−1〜S16−nをまとめて、1フレーム(1枚)の複数分割画像S23を生成し、この複数分割画像S23をホストコンピュータ30へ送るようになっている。
【0029】
ホストコンピュータ30内には、キャプチャ手段(例えば、画像キャプチャ部)31が設けられている。画像キャプチャ部31は、送られてくる1フレームの複数分割画像S23をキャプチャし、A/D変換によってデジタル映像信号からなる1フレームの複数分割画像S31bを出力するものである。そして、ホストコンピュータ30は、画像キャプチャ部31から出力される複数分割画像S31bから、眼が写っていると思われる所望の眼画像を選択し、この眼画像中のアイリスパターンを登録したり、あるいは登録されたアイリスパターンと新たに入力されたアイリスパターンとを照合して個人識別を行う機能を有している。
【0030】
図4に示すように、ホストコンピュータ30内には、画像キャプチャ部31の他に、判定手段(例えば、眼画像判定処理部)32、眼画像出力手段を構成する拡大手段(例えば、ターゲット眼画像拡大処理部)33、及びアイリス処理手段(例えば、アイリス処理部)34が設けられている。眼画像判定処理部32は、画像キャプチャ部31の出力側に接続され、該画像キャプチャ部31で生成された1フレームの複数分割画像S31b中から、眼が写っていると思われる所望の眼画像(これを「ターゲット眼画像」という。)を判定して選択するものである。この画像キャプチャ部31及び眼画像判定処理部32により、選択手段が構成され、該眼画像判定処理部32の出力側に、ターゲット眼画像拡大処理部33が接続されている。ターゲット眼画像拡大処理部33は、眼画像判定処理部32によって選択されたターゲット眼画像を元のサイズに拡大して1フレームの眼画像を出力するものであり、この出力側にアイリス処理部34が接続されている。
【0031】
アイリス処理部34内には、アイリスコード化処理部34aが設けられている。アイリスコード化処理部34aは、ターゲット眼画像拡大処理部33から送られてきた1フレームの眼画像からアイリスコードS34aを作成するものであり、この出力側に、アイリス登録処理部34bが接続されている。アイリス登録処理部34bは、アイリスコードS34aの登録時に、このアイリスコードS34aを被識別者14の個人情報と共にアイリス辞書34cに登録するものである。また、アイリスコード化処理部34aの出力側には、アイリス照合処理部34dが接続されている。アイリス照合処理部34dは、照合時において、アイリスコード化処理部34aから送られてくるアイリスコードS34aと、アイリス辞書34cに登録されたアイリスコードとを照合して個人識別を行うものであり、この識別結果を出力するようになっている。
【0032】
図5(a)に示すように、図4のフレームスイッチャ20は、例えば、複数台の眼画像カメラ16−1〜16−nから送られてくる被識別者画像S16−1〜S16−nを入力する入力バッファ21を有し、この入力バッファ21の出力側に、画像サイズ縮小手段22が接続されている。画像サイズ縮小手段22は、入力バッファ21から送られてくる各被識別者画像S16−1〜S16−nの間引き処理等を行って画像サイズを縮小するものであり、この出力側に、縮小画像合成手段23が接続されている。縮小画像合成手段23は、画像サイズ縮小手段22で縮小された縮小画像を合成して、アナログ映像信号からなる1フレームの複数分割画像S23を生成するものである。
【0033】
図5(b)に示すように、図4の画像キャプチャ部31は、例えば、縮小画像合成手段23から送られてくる1フレームの複数分割画像S23をデジタル信号に変換するA/D変換手段31aを有し、このA/D変換手段31aの出力側に、バッファ31bが接続されている。バッファ31bは、A/D変換手段31aから送られてくるデジタル映像信号からなる1フレームの複数分割画像S31bを所定のタイミングで出力し、図4の眼画像判定処理部32へ送るものである。図6に示すように、図4の眼画像判定処理部32は、例えば、眼の瞳孔円を検出する瞳孔円検出処理部32a、アイリス円を検出するアイリス円検出処理部32b、及び眼判定処理部32cで構成されている。眼判定処理部32cは、検出処理部32a,32bの検出結果に基づき、眼のアイリスが最も良く写っていると思われるターゲット眼画像を判定して選択するものである。
【0034】
(識別方法)
図7は、図1の被識別者14における眼15のアイリスを示す図である。眼15内には、暗くなったほぼ円形の瞳孔15aが存在し、さらにこの瞳孔円15bの周囲に、少し明るいほぼ円形のアイリス15cが存在し、このアイリス円15dと瞳孔円15bの中心がほぼ一致する。
【0035】
図8(a)、(b)は図5のフレームスイッチャ20で形成されるアナログ映像信号からなる1フレームの複数分割画像S23の例を示す図であり、同図(a)は4分割の複数分割画像、及び同図(b)は16分割の複数分割画像である。第1の実施形態の個人識別装置は、複数台の眼画像カメラ16−1〜16−nを用意することにより、様々な身長の被識別者14に対しても無理な姿勢を強要せずに、アイリス画像を正しく撮影できるようにしたものである。以下、その個人識別方法を図7及び図8等を参照しつつ説明する。
図1に示すように、被識別者14がコールドミラー13の右側に立つと、撮影処理において、複数台の眼画像カメラ16−1〜16−nによってそれぞれ被識別者14が撮影される。眼画像カメラ16−1〜16−nで撮影されたアナログ映像信号からなる各フレームの被識別者画像S16−1〜S16−nは、分割画像生成処理のためにフレームスイッチャ20へ送られる。
【0036】
図5(a)に示すように、フレームスイッチャ20では、眼画像カメラ16−1〜16−nから送られてきた被識別者画像S16−1〜S16−nが入力バッファ21に入力され、画像サイズ縮小手段22によって間引き処理等が行われて縮小画像が生成される。生成された縮小画像は、縮小画像合成手段23により、図8に示すように、1フレームの画像にまとめられ、アナログ映像信号からなる1フレームの複数分割画像S23が生成され、ホストコンピュータ30内の画像キャプチャ部31へ送られる。
図5(b)に示すように、画像キャプチャ部31では、縮小画像合成手段23から送られてきた1フレームの複数分割画像S23が、A/D変換手段31aによってデジタル信号に変換され、バッファ31bを介して、デジタル映像信号からなる1フレームの複数分割画像S31bが出力される。この複数分割画像S31bは、選択処理のために眼画像判定処理部32へ送られる。
【0037】
図6に示すように、眼画像判定処理部32では、送られてきた複数分割画像S31bから、図7のアイリス15cが最も良く写っていると思われるターゲット眼画像が判定されて選択される。即ち、複数分割画像S31b中の各画像についてターゲット眼画像か否かの判定を行うため、まず、瞳孔円検出処理部32aにおいて、画像から瞳孔円15bと思われる円が検出される。瞳孔円15bの場合、図7に示すように、内側が暗く、外側が明るくなるため、そのような特徴を持つ円の検出を行えばよい。円の検出処理は、画像中における探索範囲の中で、ある中心と半径を持つ円を仮定してその仮定した円のエッジ部分の濃度差(ここでは、内側が暗く、外側が明るい)を調べ、その濃度差が最も高くなる円を検出することで行われる。瞳孔円15bが検出されると、この検出結果がアイリス円検出処理部32bへ送られる。また、探索範囲中でどのような円も検出されなかった場合には、瞳孔円検出失敗としてこの検出結果がアイリス円検出処理部32bへ送られる。
【0038】
アイリス円検出処理部32bでは、瞳孔円検出処理部32aと同様に、内側が暗く、外側が明るいアイリス円15dの検出が行われる。アイリス円15dを検出できたときには、この検出結果が眼判定処理部32cへ送られる。また、探索範囲中でどのようなアイリス円15dも検出されなかった場合は、アイリス円検出失敗としてこの検出結果が眼判定処理部32cへ送られる。
【0039】
眼判定処理部32cでは、瞳孔円検出処理部32a及びアイリス円検出処理部32bの検出結果に基づき、眼15が画像中に写っているか否かが判定される。この判定は、瞳孔円15bとアイリス円15dの検出が成功し、かつこれらの円15b,15dがほぼ同じ中心を持ち、さらに瞳孔円15bの内側の領域の平均画像濃度がある閾値より低いかどうかを調べることによって行われ、ターゲット眼画像が決定される。また、複数分割画像S31b中の各画像から眼15が写っていると思われる複数の候補が現れた場合、瞳孔円15bとアイリス円15dのエッジ部分の濃度差、2つの円15b,15dの位置、及び瞳孔円15b領域の画像濃度を評価し、最も眼15らしい画像を選択することによってターゲット眼画像が選択される。このようにして選択されたターゲット眼画像は、眼画像出力処理のためにターゲット眼画像拡大処理部33へ送られる。
【0040】
ターゲット眼画像拡大処理部33では、図8のように分割されて小さくなっているターゲット眼画像が元のサイズに拡大されて1フレームの眼画像が出力される。この眼画像は、アイリス処理のためにアイリス処理部34へ送られる。
アイリス処理部34では、アイリスコード化処理部34aにおいて、送られてきた1フレームの眼画像からアイリスコードS34aが作成される。このアイリスコードS34aは、登録時には、アイリス登録処理部34bにおいて、被識別者14の個人情報と共にアイリス辞書34cに登録される。一方、照合時には、アイリス照合処理部34dにおいて、生成されたアイリスコードS34aが、アイリス辞書34cに登録されたアイリスコードと照らし合わされて照合処理が行われ、個人識別結果が出力される。
【0041】
(効果)
第1の実施形態の個人識別装置では、複数台の眼画像カメラ16−1〜16−nによって被識別者14を撮影し、この撮影した複数フレームの被識別者画像S16−1〜S16−nをフレームスイッチャ20でまとめて1フレームの複数分割画像S23を生成した後、この複数分割画像S23からホストコンピュータ30でターゲット眼画像を選択してアイリス15cの登録・照合処理を行うようにしているので、身長の異なる被識別者14に対して無理な姿勢を強要せずに、眼画像を撮影して個人識別を行うことが可能となる。しかも、複数フレームの被識別者画像S16−1〜S16−nをフレームスイッチャ20によりまとめて1フレームの複数分割画像S23を生成し、この複数分割画像S23をホストコンピュータ30で解析させるようにしているので、眼画像カメラ16−1〜16−nの構成が簡単になって個人識別装置のコストを低減できる。
【0042】
(第2の実施形態)
(構成)
図9は、本発明の第2の実施形態を示すもので、図4の眼画像判定処理部32の構成図であり、第1の実施形態を示す図4及び図6中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
第1の実施形態の眼画像判定処理部32は、図6に示すように、瞳孔円検出処理部32a、アイリス円検出処理部32b、及び眼判定処理部32cで構成されている。これに対し、この第2の実施形態の眼画像判定処理部32は、図9に示すように、図6と同様の瞳孔円検出処理部32a及びアイリス円検出処理部32bと、図6とは異なるフラクタル眼判定処理部32dとで構成されている。フラクタル眼判定処理部32dは、瞳孔円検出処理部32a及びアイリス円検出処理部32bの処理結果に基づき、アイリス領域のフラクタル次元を調べることによってターゲット眼画像を判定して選択するものである。
【0043】
(識別方法)
図10(a)、(b)、(c)は図9のフラクタル眼判定処理部32dの説明図であり、同図(a)は元のアイリス画像、同図(b)は前処理を行ったアイリス画像、及び同図(c)は2値化処理後のアイリス画像を示す図である。以下、この図10を参照しつつ、図4の個人識別装置におけるこの第2の実施形態の個人識別方法を説明する。
【0044】
図4に示す個人識別装置において、第1の実施形態と同様に、複数台の眼画像カメラ16−1〜16−nによって被識別者14が撮影され、フレームスイッチャ20から1フレームの複数分割画像S23が出力され、これが画像キャプチャ部31によってキャプチャされてデジタル映像信号からなる1フレームの複数分割画像S31bが眼画像判定処理部32へ送られる。眼画像判定処理部32では、1フレームの複数分割画像S31bから、アイリス15cが最も良く写っていると思われるターゲット眼画像が、図9に示すような方法で判定されて選択される。
【0045】
即ち、図9に示す眼画像判定処理部32では、図6と同様に、瞳孔円検出処理部32aにおいて瞳孔円15bが検出され、次に、アイリス円検出処理部32bにおいてアイリス円15dが検出される。その後、フラクタル眼判定処理部32dでは、瞳孔円検出処理部32a及びアイリス円検出処理部32bの処理結果に基づき、眼15が画像中に写っているか否かが判定される。つまり、このフラクタル眼判定処理部32dでは、瞳孔円15bとアイリス円15dの検出が成功した場合、次のようにしてアイリス15cの領域におけるフラクタル次元を調べることにより、ターゲット眼画像が判定されて選択される。
【0046】
フラクタル解析を行う場合、図10(a)のグレイスケール画像に対してフラクタル次元の計算を行うために2値化によって2値画像に変換する必要がある。2値化を行うと、画像の多くの情報量が失われてしまう可能性があるので、図10(a)のような元の画像の特徴的なパターンをなるべく残したまま2値化する必要がある。図10(a)のようなアイリス画像については、画像の階調値が不均一であるため、例えば、適応2値化処理を行う。この際、図10(a)のような元のアイリス画像では、アイリス15cの模様が識別し難いので、例えば、画像の階調値を分散することによって画像の細部を明瞭にするため、2値化を行う前に前処理としてヒストグラム平滑化を行い、図10(b)のような画像を得る。その後、適応2値化処理を行うと、図10(c)のようなアイリス画像が得られる。
【0047】
フラクタル次元は、図形の複雑さを表す量であり、従来の点、直線、平面等のような経験的次元とは異なり、一般に非整数な値をとる。2次元の平面上の図形は、0〜2までの次元値をとり、複雑な図形ほど大きな値をもつ。フラクタル次元の算出法は、種々提案されており、ボックスカウント次元、ハウスドルフ次元、質量次元、ミンコフスキー・ブーリガン次元、相関次元、情報次元等がある。アイリス領域についてそれらの値を調べると、ほぼ決まった範囲の値をとる(例えば、微細なフラクタル構造が平面上にどのように分布しているのかをみるボックスカウント次元では、1.6±0.05)。そこで、その値1.6±0.05からターゲット眼画像を判定する。この場合、第1の実施形態で用いた特徴量等も合わせて利用することも可能である。
【0048】
このようにしてフラクタル眼判定処理部32dで選択されたターゲット眼画像は、第1の実施形態と同様に、図4のターゲット眼画像拡大処理部33へ送られる。ターゲット眼画像拡大処理部33では、ターゲット眼画像が元のサイズに拡大され、アイリス処理部34へ送られる。アイリス処理部34では、第1の実施形態と同様にして登録・照合処理が行われる。
【0049】
(効果)
第2の実施形態では、第1の実施形態と同様の効果がある。さらに、1フレームの複数分割画像S31bからターゲット眼画像を判定して選択する場合、フラクタル次元を用いてターゲット眼画像の判定を行うので、第1の実施形態に比べて若干処理時間がかかるが、より精度の高いターゲット眼画像の判定が行える。
【0050】
(第3の実施形態)
(構成)
図11は本発明の第3の実施形態を示す個人識別装置の外観図、図12は図11の構成図、及び図13は図12のフレームスイッチャ20Aの構成図であり、第1の実施形態を示す図1、図4及び図5中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
図11に示すように、第3の実施形態の個人識別装置では、図1のフレームスイッチャ20と異なる構成のフレームスイッチャ20Aが設けられると共に、図1のホストコンピュータ30に代えて、フレームスイッチャ制御部35を付加したホストコンピュータ30Aが、そのフレームスイッチャ20Aの出力側に設けられている。フレームスイッチャ制御部35は、フレームスイッチャ20Aを制御し、アナログ映像信号からなる1フレームの複数分割画像S23の出力と、アナログ映像信号からなる1フレーム毎の被識別者画像S16−1〜S16−nの出力とを切り換える機能を有している。
【0051】
図12に示すように、ホストコンピュータ30A内には、図4と同様の画像キャプチャ部31、眼画像判定処理部32及びアイリス処理部34が設けられると共に、図4のターゲット眼画像拡大処理部33に代えて、画像取得制御手段(例えば、フレームスイッチャ制御部)35及び再キャプチャ手段(例えば、眼画像再キャプチャ部)36が設けられている。フレームスイッチャ制御部35及び眼画像再キャプチャ部36は、眼画像出力手段を構成するものであり、このうち眼画像再キャプチャ部36は、フレームスイッチャ20Aから送られてくるアナログ映像信号からなる1フレームの被識別者画像(S16−1〜S16−n中のいずれか1つ)をA/D変換によってデジタル映像信号からなる1フレームの眼画像を出力し、アイリス処理部34へ送るものである。
【0052】
図13に示すように、フレームスイッチャ20Aは、図5のフレームスイッチャ20に切換手段24を付加した構成になっている。切換手段24は、例えば、入力バッファ21の出力側と画像サイズ縮小手段22の入力側との間に接続され、フレームスイッチャ制御部35の制御により、入力バッファ21から送られてくるアナログ映像信号からなる1フレーム毎の被識別者画像S16−1〜S16−nを画像サイズ縮小手段22へそのまま出力するか、あるいはその被識別者画像S16−1〜S16−n中のいずれか1つをアイリス処理部34へ出力するかを、切り換えるものである。
【0053】
(識別方法)
第3の実施形態の個人識別装置を用いた識別方法では、図12に示すように、フレームスイッチャ制御部35及び眼画像再キャプチャ部36での眼画像出力処理が、図4のターゲット眼画像拡大処理部33での眼画像出力処理と異なっている。以下、その識別方法を説明する。
【0054】
図12において、フレームスイッチャ20A及び画像キャプチャ部31による分割画像生成処理と、眼画像判定処理部32による選択処理とは、図4の識別方法と同様に行われる。即ち、複数台の眼画像カメラ16−1〜16−nによって撮影されたアナログ映像信号からなる1フレーム毎の被識別者画像S16−1〜S16−nから、フレームスイッチャ20Aによって、アナログ映像信号からなる1フレームの複数分割画像S23が生成される。この複数分割画像S23は、画像キャプチャ部31によってキャプチャされてデジタル映像信号からなる1フレームの複数分割画像S31bに変換され、眼画像判定処理部32によってその複数分割画像S23からターゲット眼画像が判定されて選択される。
【0055】
第1の実施形態を示す図4では、眼画像判定処理部32による選択処理の後、ターゲット眼画像拡大処理部33の眼画像出力処理によってターゲット眼画像を複数分割画像S31bから拡大することで、通常の画像サイズに拡大してアイリス処理部34へ送っている。しかし、眼画像カメラ16−1〜16−nの台数が増えると、複数分割画像S31b中の画像が小さくならざるを得ない。この場合、図4のようにターゲット眼画像拡大処理部33において複数分割画像S31bから拡大処理を行うと、元の眼画像の情報が落ち過ぎてしまう場合がある。
【0056】
そこで、この第3の実施形態を示す図12では、眼画像判定処理部32によってターゲット眼画像が決定すると、フレームスイッチャ制御部35において、これまで複数台の眼画像カメラ16−1〜16−nの被識別者画像S16−1〜S16−nをフレームスイッチャ20Aから複数分割画像S23として出力していたものを、該フレームスイッチャ20Aを制御して切換手段24の出力側を眼画像再キャプチャ部36側へ切り換える。そして、ターゲット眼画像が撮影された眼画像カメラ(16−1〜16−n中のいずれか1つ)によって再度眼画像を撮影し、この眼画像をフレームスイッチャ20A内の切換手段24から出力させる。この眼画像は、眼画像再キャプチャ部36によってキャプチャされ、デジタル映像信号からなる1フレームの眼画像に変換される。これにより、図4のような拡大処理を行わずに、ターゲット眼画像を獲得することが可能となる。この眼画像は、アイリス処理部34へ送られ、図4と同様に登録・照合処理が行われる。
【0057】
(効果)
第3の実施形態では、第1の実施形態とほぼ同様の効果がある。しかし、眼画像判定処理部32によってターゲット眼画像が決定した場合、第1の実施形態のように複数分割画像S31bから眼画像を拡大するのではなく、再度眼画像を撮り直し、眼画像再キャプチャ部36によってデジタル信号に変換するので、より正確な眼画像が得られ、より精度の高い登録・照合処理が可能となる。
【0058】
(第4の実施形態)
(構成)
図14は本発明の第4の実施形態を示す個人識別装置の外観図、及び図15は図14の構成図であり、第1の実施形態を示す図1及び図4中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
図14に示すように、第4の実施形態の個人識別装置では、図1の各眼画像カメラ16−1〜16−nの横にそれぞれセンサ(例えば、近接センサ)18−1〜18−nが設置されている。各近接センサ18−1〜18−nは、被識別者14までの距離を検出するものであり、この出力側が、図1のホストコンピュータ30と異なる構成のホストコンピュータ30B内に設けられたセンサ制御部37に接続されている。ホストコンピュータ30B内のセンサ制御部37は、近接センサ18−1〜18−nの検出結果を取得するものである。
【0059】
図15に示すように、ホストコンピュータ30Bは、図4のホストコンピュータ30に対し、センサ制御部37及び不要眼画像検出処理部38を追加した構成になっている。センサ制御部37及び不要眼画像検出処理部38は、画像選択手段を構成し、このうち不要眼画像検出処理部38は、画像キャプチャ部31と眼画像判定処理部32との間に接続され、センサ制御部37で取得された近接センサ18−1〜18−nの検出結果から、被識別者14の身長を推定し、画像キャプチャ部31で変換された1フレームの複数分割画像S31b中から、眼が写っていると思われる眼画像を大まかに選択し、この選択結果を眼画像判定処理部32へ送るものである。
【0060】
(識別方法)
図16は、図14の近接センサ18−1〜18−nによって身長が検出される様子を示す図である。以下、図16を参照しつつ、図14及び図15の個人識別装置を用いた個人識別方法を説明する。
図15の個人識別装置では、第1の実施形態と同様に、複数台の眼画像カメラ16−1〜16−nによって撮影された被識別者画像S16−1〜S16−nが、フレームスイッチャ20及び画像キャプチャ部31による分割画像生成処理により、デジタル映像信号からなる1フレームの複数分割画像S31bが生成される。第1の実施形態では、その複数分割画像S31bを用いて眼画像の判定処理を行っている。これに対し、この第4の実施形態では、各眼画像カメラ16−1〜16−nの横に設置された近接センサ18−1〜18−nにより、被識別者14までの距離を検出し、この検出結果をセンサ制御部37で取得して不要眼画像検出処理部38へ送る。
【0061】
不要眼画像検出処理部38では、センサ制御部37から送られてきた検出結果に基づき、被識別者14の近接を検出した最も上の近接センサ18−3が該被識別者14の頭頂部であることを推定し(即ち、被識別者14の身長を推定し)、眼15が写ると思われる近接センサ18−3,18−4,18−5を予測し、明らかに眼15が写っていないと思われる画像を除き、眼15が写っていると思われる画像を大まかに選択する。この選択結果から、第1の実施形態と同様に、眼画像判定処理部32によって眼15が写っていると思われる所望の眼画像が判定されて選択され、この選択されたターゲット眼画像がターゲット眼画像拡大処理部33で拡大される。拡大された1フレームのターゲット眼画像は、第1の実施形態と同様に、アイリス処理部34で登録・照合処理が行われる。
【0062】
(効果)
第4の実施形態では、近接センサ18−1〜18−n、センサ制御部37及び不要眼画像検出処理部38を設けたので、調べるべき眼画像を絞って眼画像判定処理部32においてターゲット眼画像を選択する場合の判定すべき眼画像を減らすことができる。これにより、高速かつ高精度にターゲット眼画像を判定でき、登録・照合処理全体も高速かつ高精度にすることができる。さらに、第1の実施形態とほぼ同様の効果も得られる。
【0063】
(第5の実施形態)
(構成)
図17は本発明の第5の実施形態を示す個人識別装置の外観図、及び図18は図17の構成図であり、第1の実施形態を示す図1及び図4中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
図17に示すように、第5の実施形態の個人識別装置では、図1の複数台の眼画像カメラ16−1〜16−nに代えて、1台の眼画像カメラ16と、被識別者14の身長方向である縦方向にその眼画像カメラ16を移動させるカメラ移動台17とが設けられている。さらに、図1のフレームスイッチャ20を省略し、図1のホストコンピュータ30と異なる構成のホストコンピュータ30Cが設けられている。ホストコンピュータ30Cは、眼画像カメラ16の出力側に接続された画像キャプチャ処理手段(例えば、画像キャプチャ部)31、及びカメラ移動台17に接続され、このカメラ移動台17の移動を制御するカメラ移動制御手段(例えば、カメラ移動台制御部)39等を有している。そして、ホストコンピュータ30C内のカメラ移動台制御部39によってカメラ移動台17の移動を制御することにより、1台の眼画像カメラ16を用いて異なる位置での眼画像撮影を可能にし、異なる身長の被識別者14に対応できるような構成になっている。
【0064】
図18に示すように、ホストコンピュータ30Cは、画像キャプチャ部31及びカメラ移動台制御部39からなるキャプチャ手段と、画像キャプチャ部31の出力を記憶する記憶手段(例えば、画像メモリ)40と、画像キャプチャ部31の出力に基づき、画像メモリ40に記憶されたデータから複数分割画像を生成する分割画像生成手段(例えば、複数分割画像生成処理部)41と、該複数分割画像生成処理部41の出力から眼画像を判定する判定手段(例えば、眼画像判定処理部)32と、該眼画像判定処理部32の出力に基づき、画像メモリ40の記憶データからターゲット眼画像を獲得する眼画像出力手段(例えば、ターゲット眼画像獲得処理手段)42と、第1の実施形態と同様のアイリス処理部34とを備えている。
【0065】
(識別方法)
第1の実施形態を示す図4では、複数台の眼画像カメラ16−1〜16−nから得られる被識別者画像S16−1〜S16−nから、フレームスイッチャ20によって1フレームの複数分割画像S23を生成している。これに対し、この第5の実施形態では、1台の眼画像カメラ16をカメラ移動台17で移動させて、異なる位置での被識別者画像S16を画像キャプチャ部31でキャプチャすることで、複数分割画像を生成するようにしている。以下、その方法を説明する。
身長差の異なる被識別者14の眼画像を撮影するために、カメラ移動台制御部39によってカメラ移動台17が制御され、眼画像カメラ16が縦方向の予め決められた位置に移動し、該眼画像カメラ16によって異なる位置で被識別者14が撮影され、各位置での被識別者画像S16が出力される。各位置での被識別者画像S16は、画像キャプチャ部31によってキャプチャされ、A/D変換によってデジタル映像信号からなる被識別者画像に変換され、画像メモリ40に記憶される。
【0066】
予め決められた全ての位置で被識別者画像S16が画像キャプチャ部31でキャプチャされると、複数分割画像生成処理部41において、画像メモリ40に記憶された異なる位置での被識別者画像がまとめられて1フレームの複数分割画像が生成され、眼画像判定処理部32へ送られる。眼画像判定処理部32では、第1の実施形態と同様にターゲット眼画像が判定されて選択され、眼画像出力処理のためにターゲット眼画像獲得処理部42へ送られる。ターゲット眼画像獲得処理部42では、選択されたターゲット眼画像が画像メモリ40から読み出されて獲得される。獲得された1フレームの被識別者画像は、アイリス処理部34へ送られ、第1の実施形態と同様に登録・照合処理が行われる。
【0067】
(効果)
第5の実施形態では、第1の実施形態とほぼ同様の効果がある。さらに、1台の眼画像カメラ16を用いて異なる位置から被識別者14を撮影するようにしたので、複数台の眼画像カメラ16−1〜16−nを用いる場合よりも個人識別装置の構成を簡単にでき、コストを低減できる。
【0068】
(利用形態等)
本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の利用形態や変形が可能である。この利用形態や変形として、例えば、次のようなものがある。
(a) 第1、第2、第3、第4及び第5の実施形態については、それぞれ組み合わせて構成することが可能である。例えば、第3、第4及び第5の実施形態における眼画像判定処理部32は、図6で構成する他に、第2の実施形態の図9で構成することも可能である。また、第4の実施形態を示す図15のターゲット眼画像拡大処理部33に代えて、第3の実施形態を示す図12のフレームスイッチャ制御部35及び眼画像再キャプチャ部36を利用することも可能である。
【0069】
(b) 第1、第2、第3及び第4の実施形態におけるフレームスイッチャ20,20Aは、例えば、シーケンシャルスイッチャに変更することも可能である。シーケンシャルスイッチャとは、画像入力は1つであるが、複数台の眼画像カメラ16−1〜16−nへの接続を制御することで、これらの複数台の眼画像カメラ16−1〜16−nからの画像を獲得することが可能になるため、これらの複数の画像を複数分割画像として出力すれば、フレームスイッチャ20,20Aと同様な機能を果たすことができる。
【0070】
(c) 第1〜第4の実施形態では、複数台の眼画像カメラ16−1〜16−nを縦方向に1列に配置しているが、これらを縦方向に複数列配置してもよい。これにより、被識別者14がずれて立っているときにも対応でき、この被識別者14から的確にターゲット眼画像を取得することができる。同様に、第5の実施形態では、1台の眼画像カメラ16を縦方向のみに移動するようにしたが、横方向の移動も可能にすることにより、被識別者14がずれて立っているときにも対応できる。
【0071】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明のうちの請求項1、2、4及び6の発明によれば、複数の眼画像カメラによって被識別者を撮影するようにしたので、身長の異なる被識別者に対して無理な姿勢を強要せずに自然な姿勢で、どのような身長の人でもアイリス撮影を正しく行える。さらに、分割画像生成処理あるいは分割画像生成手段によって、複数フレームの被識別者画像をまとめて1フレームの複数分割画像を生成し、これをホストコンピュータ等で解析させるようにしたので、複数台の眼画像カメラの構成が簡単になって装置のコストが低減できる。
請求項3、5及び7の発明によれば、例えば、1台の眼画像カメラで異なる位置での被識別者の画像を撮影するようにしたので、複数台の眼画像カメラを用いる場合よりコストを低減することが可能である。さらに、身長の異なる被識別者に対して無理な姿勢を強要せずに、眼画像を撮影することが可能となる。
【0072】
請求項2、4及び8の発明によれば、ターゲット眼画像が決定した場合、複数分割画像から眼画像を拡大するのではなく、例えば、再度眼画像を撮り直すので、より正確な画像が得られ、精度の高い登録・照合処理が可能となる。さらに、請求項1の発明とほぼ同様に、身長の異なる被識別者に対して無理な姿勢を強要せずに、眼画像を撮影することが可能となる。
請求項9及び10の発明によれば、センサを用い、ターゲット眼画像を選択する場合の判定すべき眼画像を減らすようにしたので、高速かつ高精度にターゲット眼画像を判定でき、これによって登録・照合処理全体も高速かつ高精度にすることが可能になる。さらに、身長の異なる被識別者に対して無理な姿勢を強要せずに、眼画像を撮影することが可能となる。
請求項11の発明によれば、フラクタル次元を用いて眼画像の判定を行うので、より精度の高い眼画像の判定が行える。さらに、身長の異なる被識別者に対して無理な姿勢を強要せずに、眼画像を撮影することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す個人識別装置の外観図である。
【図2】従来の個人識別装置の外観図である。
【図3】図2の構成図である。
【図4】図1の構成図である。
【図5】図4のフレームスイッチャ20及び画像キャプチャ部31の構成図である。
【図6】図4の眼画像判定処理部32の構成図である。
【図7】図1の眼15のアイリスを示す図である。
【図8】図5の複数分割画像の例を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施形態を示すもので、図4の眼画像判定処理部32の構成図である。
【図10】図9のフラクタル眼判定処理部32dの説明図である。
【図11】本発明の第3の実施形態を示す個人識別装置の外観図である。
【図12】図11の構成図である。
【図13】図12のフレームスイッチャ20Aの構成図である。
【図14】本発明の第4の実施形態を示す個人識別装置の外観図である。
【図15】図14の構成図である。
【図16】図14の近接センサ18−1〜18−nによって身長が検出される様子を示す図である。
【図17】本発明の第5の実施形態を示す個人識別装置の外観図である。
【図18】図17の構成図である。
【符号の説明】
13 コールドミラー
14 被識別者
15 眼
15a 瞳孔
15c アイリス
16,16−1〜16−n 眼画像カメラ
17 カメラ移動台
18−1〜18−n 近接センサ
20,20A フレームスイッチャ
30,30A,30B,30C ホストコンピュータ
31 画像キャプチャ部
32 眼画像判定処理部
32a 瞳孔円検出処理部
32b アイリス円検出処理部
32c 眼判定処理部
32d フラクタル眼判定処理部
33 ターゲット眼画像拡大処理部
34 アイリス処理部
35 フレームスイッチャ制御部
36 眼画像再キャプチャ部
37 センサ制御部
38 不要眼画像検出処理部
39 カメラ移動台制御部
40 画像メモリ
41 複数分割画像生成処理部
42 ターゲット眼画像獲得処理部

Claims (11)

  1. 被識別者の身長方向に対して異なる位置から該被識別者をそれぞれ撮影して複数フレームの被識別者画像を出力する撮影処理と、
    前記複数フレームの被識別者画像をまとめて1フレームの複数分割画像を生成する分割画像生成処理と、
    前記分割画像生成処理で生成された前記1フレームの複数分割画像中から、眼が写っていると思われる所望の眼画像を選択する選択処理と、
    前記選択処理で選択された前記眼画像を拡大して1フレームの眼画像を生成して出力するか、あるいは前記選択処理で選択された前記眼画像に対応する1フレームの眼画像を前記撮影処理によって取得して出力する眼画像出力処理と、
    前記眼画像出力処理によって出力された前記1フレームの眼画像中のアイリスパターンを用いて、個人識別を行うアイリス処理とを、
    行うことを特徴とする個人識別方法。
  2. 被識別者の身長方向に対して異なる位置から該被識別者をそれぞれ撮影して複数フレームの被識別者画像を出力する撮影手段と、
    前記複数フレームの被識別者画像をまとめて1フレームの複数分割画像を生成する分割画像生成手段と、
    前記分割画像生成手段で生成された前記1フレームの複数分割画像中から、眼が写っていると思われる所望の眼画像を選択する選択手段と、
    前記選択手段で選択された前記眼画像に基づき、これに対応する1フレームの眼画像を出力する眼画像出力手段と、
    前記眼画像出力手段から出力された前記1フレームの眼画像中のアイリスパターンを用いて、個人識別を行うアイリス処理手段とを、
    備えたことを特徴とする個人識別装置。
  3. 被識別者の身長方向に対して異なる位置から該被識別者をそれぞれ撮影して複数フレームの被識別者画像を出力する撮影手段と、
    前記撮影手段を制御して前記複数フレームの被識別者画像をキャプチャし、デジタルデータの被識別者画像に変換するキャプチャ手段と、
    前記キャプチャ手段で変換された前記デジタルデータの被識別者画像を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記複数フレームの被識別者画像をまとめて1フレームの複数分割画像を生成する分割画像生成手段と、
    前記分割画像生成手段で生成された前記1フレームの複数分割画像中から、眼が写っていると思われる所望の眼画像を判定する判定手段と、
    前記判定手段で判定された前記眼画像に基づき、これに対応する1フレームの眼画像を前記記憶手段から読み出して出力する眼画像出力手段と、
    前記眼画像出力手段から出力された前記1フレームの眼画像中のアイリスパターンを用いて、個人識別を行うアイリス処理手段とを、
    備えたことを特徴とする個人識別装置。
  4. 撮影手段は、被識別者の身長方向である縦方向に1列又は複数列配置され、該被識別者をそれぞれ撮影して複数フレームの被識別者画像を出力する複数の眼画像カメラで構成したことを特徴とする請求項2記載の個人識別装置。
  5. 撮影手段は、被識別者の身長方向である縦方向に移動可能に設置され、キャプチャ手段の制御によって該縦方向に所定間隔で移動し、該被識別者をそれぞれ撮影して複数フレームの被識別者画像を出力する眼画像カメラで構成したことを特徴とする請求項3記載の個人識別装置。
  6. 選択手段は、分割画像生成手段で生成された1フレームの複数分割画像をキャプチャしてデジタルデータの複数分割画像に変換するキャプチャ手段と、前記キャプチャ手段で変換された前記デジタルデータの複数分割画像中から、眼が写っていると思われる所望の眼画像を判定して選択する判定手段とで構成し、
    眼画像出力手段は、前記判定手段によって選択された前記眼画像を元のサイズに拡大して1フレームの眼画像を出力する拡大手段で構成したことを特徴とする請求項4記載の個人識別装置。
  7. キャプチャ手段は、眼画像カメラの移動を制御するカメラ移動制御手段と、前記眼画像カメラから出力される複数フレームの被識別者画像をキャプチャしてデジタルデータの被識別者画像に変換する画像キャプチャ処理手段とで、構成したことを特徴とする請求項5記載の個人識別装置。
  8. 選択手段は、分割画像生成手段で生成された1フレームの複数分割画像をキャプチャしてデジタルデータの複数分割画像に変換するキャプチャ手段と、前記キャプチャ手段で変換された前記デジタルデータの複数分割画像中から、眼が写っていると思われる所望の眼画像を判定する判定手段とで構成し、
    眼画像出力手段は、前記分割画像生成手段を制御して前記判定手段で判定された前記眼画像に対応する1フレームの眼画像を眼画像カメラから取得する画像取得制御手段と、前記画像取得制御手段で取得された前記1フレームの眼画像をキャプチャしてデジタルデータに変換して出力する再キャプチャ手段とで、構成したことを特徴とする請求項4記載の個人識別装置。
  9. 選択手段は、分割画像生成手段で生成された1フレームの複数分割画像をキャプチャしてデジタルデータの複数分割画像に変換するキャプチャ手段と、複数の眼画像カメラの横にそれぞれ設置され、被識別者までの距離を検出する複数のセンサと
    、前記センサの検出結果から前記被識別者の身長を推定し、前記キャプチャ手段で変換された前記デジタルデータの複数分割画像中から、眼が写っていると思われる画像を大まかに選択する画像選択手段と、前記画像選択手段の選択結果から、前記眼が写っていると思われる所望の眼画像を判定して選択する判定手段とで構成し、
    眼画像出力手段は、前記判定手段によって選択された前記眼画像を元のサイズに拡大して1フレームの眼画像を出力する拡大手段で構成したことを特徴とする請求項4記載の個人識別装置。
  10. 選択手段は、分割画像生成手段で生成された1フレームの複数分割画像をキャプチャしてデジタルデータの複数分割画像に変換するキャプチャ手段と、複数の眼画像カメラの横にそれぞれ設置され、被識別者までの距離を検出する複数のセンサと、前記センサの検出結果から前記被識別者の身長を推定し、前記キャプチャ手段で変換された前記デジタルデータの複数分割画像中から、眼が写っていると思われる画像を大まかに選択する画像選択手段と、前記画像選択手段の選択結果から、前記眼が写っていると思われる所望の眼画像を判定して選択する判定手段とで構成し、
    眼画像出力手段は、前記分割画像生成手段を制御して前記判定手段で判定された前記眼画像に対応する1フレームの眼画像を眼画像カメラから取得する画像取得制御手段と、前記画像取得制御手段で取得された前記1フレームの眼画像をキャプチャしてデジタルデータに変換して出力する再キャプチャ手段とで、構成したことを特徴とする請求項4記載の個人識別装置。
  11. 判定手段は、アイリス領域のフラクタル次元を調べることで眼かどうか判定する構成にしたことを特徴とする請求項3、6、8、9又は10記載の個人識別装置。
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