JP3797662B2 - 銅黒鉛質ブラシ - Google Patents

銅黒鉛質ブラシ Download PDF

Info

Publication number
JP3797662B2
JP3797662B2 JP2002021065A JP2002021065A JP3797662B2 JP 3797662 B2 JP3797662 B2 JP 3797662B2 JP 2002021065 A JP2002021065 A JP 2002021065A JP 2002021065 A JP2002021065 A JP 2002021065A JP 3797662 B2 JP3797662 B2 JP 3797662B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
copper
brush
test example
lead wire
powder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2002021065A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003221607A (ja
Inventor
孝由 大谷
正清 嶋田
浩忠 金川
幸伸 磯田
恭司 犬飼
洋一 村上
若原  康行
正巳 新美
亮一 本保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TRIS Inc
Denso Corp
Original Assignee
TRIS Inc
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TRIS Inc, Denso Corp filed Critical TRIS Inc
Priority to JP2002021065A priority Critical patent/JP3797662B2/ja
Priority to EP03001298A priority patent/EP1333546B1/en
Priority to DE60316366T priority patent/DE60316366T2/de
Priority to AT03001298T priority patent/ATE373886T1/de
Priority to US10/351,762 priority patent/US7067951B2/en
Priority to KR1020030005569A priority patent/KR100708031B1/ko
Publication of JP2003221607A publication Critical patent/JP2003221607A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3797662B2 publication Critical patent/JP3797662B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R39/00Rotary current collectors, distributors or interrupters
    • H01R39/02Details for dynamo electric machines
    • H01R39/18Contacts for co-operation with commutator or slip-ring, e.g. contact brush
    • H01R39/26Solid sliding contacts, e.g. carbon brush
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R39/00Rotary current collectors, distributors or interrupters
    • H01R39/02Details for dynamo electric machines
    • H01R39/18Contacts for co-operation with commutator or slip-ring, e.g. contact brush
    • H01R39/20Contacts for co-operation with commutator or slip-ring, e.g. contact brush characterised by the material thereof
    • H01R39/22Contacts for co-operation with commutator or slip-ring, e.g. contact brush characterised by the material thereof incorporating lubricating or polishing ingredient

Landscapes

  • Motor Or Generator Current Collectors (AREA)
  • Powder Metallurgy (AREA)

Description

【0001】
【発明の利用分野】
この発明は、自動車電装モータ等に用いる金属硫化物固体潤滑剤含有の銅黒鉛質ブラシに関し、特に銅黒鉛質ブラシを無鉛化することに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車電装モータ用ブラシなどの低電圧動作のブラシとして、銅黒鉛質ブラシが用いられてきた。銅黒鉛質ブラシは黒鉛と銅粉を混合し、成形・焼結して製造され、低電圧動作のため、黒鉛よりも低抵抗の銅粉を配合して抵抗率を低下させている。負荷の大きい銅黒鉛質ブラシにはほとんどの場合、二硫化モリブデン、二硫化タングステンなどの金属硫化物固体潤滑剤と鉛とが配合されている。
【0003】
近年、環境負荷物質として鉛が注目されるようになり、鉛レスのブラシが求められるようになった。もちろん、従来からも鉛を含有しないブラシがあり、スタータモータ以外のモータなどに用いられてきた。また、スタータモータ用ブラシでも、通常の使用環境であれば、単に鉛を除くだけでも使用に耐えるものもある。さらに鉛を除いた場合の潤滑性の改善のため、特開平5−226048号は、銅よりも低融点の錫や亜鉛などを、銅と合金を作らないように、錫や亜鉛などを黒鉛中に閉じこめて配合することを提案している。
【0004】
発明者らは、銅と黒鉛に金属硫化物固体潤滑剤を添加した銅黒鉛質ブラシでは、鉛を除くと高温中や、高湿中でブラシの抵抗率やリード線取付抵抗が増大することを見出した。なお前記の特開平5−226048号は、高温中や高湿中でのブラシの抵抗率やリード線取付抵抗の増加については、開示していない。
【0005】
【発明の課題】
この発明の基本的課題は、鉛レスで金属硫化物固体潤滑剤含有の銅黒鉛質ブラシに対して、高温中や高湿中での、リード線取付抵抗やブラシ本体抵抗などのブラシ抵抗の増大を抑制することにある(請求項1〜4)。
請求項の発明での追加の課題は、そのための具体的な構成を提供することにある。
請求項3の発明での追加の課題は、リード線取付抵抗の増大を抑制することにある。
請求項4の発明での追加の課題は、ブラシ本体の抵抗率の増大を抑制することにある。
【0006】
【発明の構成】
この発明は、二硫化モリブデンもしくは二硫化タングステンからなる金属硫化物固体潤滑剤を添加したブラシ本体に、リード線の先端を、該ブラシ本体の成形時に、埋設した銅黒鉛質ブラシにおいて、前記ブラシ本体もしくはブラシ本体への前記リード線の埋設部に、平均粒径が15μm以下の粒子状の銅−亜鉛の合金をブラシの抵抗増大の抑制用に添加したことを特徴とする(請求項1)。
【0007】
好ましくは、前記銅−亜鉛合金中の亜鉛含有量を10〜50質量%とし(請求項2)、
また好ましくは、前記銅−亜鉛合金は平均粒径が0 . 1〜15μm、特に好ましくは1〜15μmの粒子状で添加する。平均粒径の測定は例えばレーザ粒度分布測定装置により行う。
好ましくは、前記銅−亜鉛合金をブラシ本体への前記リード線の埋設部に添加する(請求項3)。
好ましくは、前記銅−亜鉛合金をブラシ本体に対して1〜10質量%の割合で添加する( 請求項4 )
【0008】
なお金属硫化物固体潤滑剤は二硫化モリブデンや二硫化タングステンとし、その添加量は例えばブラシ本体に対して1〜5質量%とし、二硫化モリブデンと二硫化タングステンは同等であるので、実施例では二硫化モリブデンを用いるが、二硫化タングステンに変えても同様である。リード線はブラシ本体中にモールド成形し、リード線には例えば無メッキの銅素線の撚り線や編み線などを用いる。なおこの発明で、銅−亜鉛合金を添加、金属硫化物固体潤滑剤を添加、あるいは鉛レスなどという場合、不純物として含有される銅−亜鉛の合金や亜鉛、金属硫化物固体潤滑剤、鉛などを意味しない。
【0009】
【発明の作用と効果】
発明者らの実験によると、実質的に鉛を含有せず、かつ金属硫化物固体潤滑剤を添加した銅黒鉛質ブラシを、高温や高湿に曝すと、鉛を含有するブラシに比べ、リード線の取付抵抗及びブラシ本体の抵抗上昇が大きいことが確認された。高温中や高湿中でリード線の取付抵抗及びブラシ本体抵抗が増大するのは、金属硫化物固体潤滑剤の影響によるものであり、金属硫化物固体潤滑剤を加えなければ、高温中や高湿中でもリード線の取付抵抗やブラシ本体抵抗は実質的に増大しなかった。このことは鉛の有無と関係し、鉛添加の場合には、高温中や高湿中でもリード線の取付抵抗やブラシ本体抵抗はほとんど増大しなかった。また鉛レスのブラシでは、リード線の取付抵抗やブラシ本体抵抗の増大に対応して、高温中や高湿中でブラシ本体中の銅粉や、ブラシ本体に埋め込んだリード線が酸化されやすくなっていた。
【0010】
二硫化モリブデンや二硫化タングステンなどの金属硫化物固体潤滑剤はブラシ設計者の意図により添加の要否が決定されるが、長寿命を要求されるブラシには欠かせないものであり、仮に金属硫化物固体潤滑剤を添加しないと、著しい摩耗が発生することがある。特に従来から鉛が添加されていたスタータモータ用のブラシなどではこの現象が顕著であり、鉛と金属硫化物固体潤滑剤とを同時に除くと寿命が著しく低下する。従って、鉛レスのブラシから金属硫化物固体潤滑剤を除くことは困難である。
【0011】
高温中や高湿中で、銅黒鉛質固体潤滑剤が銅粉やリード線を酸化するメカニズムを、発明者らは以下のように推測した。ブラシに添加された金属硫化物固体潤滑剤からは焼成(ブラシ本体の焼結)の際にイオウが遊離し、銅表面と化合して硫化銅を生成する。高湿中で硫化銅に水分が作用すると、強酸性の硫酸銅が生成して、銅粉やリード線を著しく腐食する。高温中での挙動は不明な点が多いが、硫化銅が酸化されて、抵抗が上昇するのではないかと考えられる。
【0012】
これに対して発明者は、銅と亜鉛の合金(黄銅)を添加すると高温中や高湿中での抵抗増加を抑制できることを見出した。黄銅をブラシ本体に添加すると、高温中や高湿中で、ブラシ本体の高抵抗率の増加やリード線の取付抵抗の増加を共に防止でき、リード線との接続部に添加すると、高温中や高湿中でリード線の取付抵抗の増加を防止できる。この発明では平均粒径15μm以下の黄銅の添加により、リード線取付抵抗やブラシ本体抵抗などのブラシの抵抗が増大することを防止する。なお単味の亜鉛を添加すると、高湿中の高抵抗化を防止できるが、高温中の高抵抗化を充分には防止できない。
【0013】
黄銅中の亜鉛の含有率は、質量%単位で10〜50%が好ましく、10%未満では効果が少なく、50%を越えると黄銅粒子が硬くかつ脆くなり、ブラシ本体の摺動特性に悪影響を与えるおそれがある。そして黄銅中の亜鉛含有率が10〜50%の範囲で、効果的に高温中や高湿中での高抵抗化を防止できる(請求項2)。
【0014】
黄銅は平均粒径の小さな粒子として添加する方が高抵抗化の防止効果が大きく(請求項1)、例えば平均粒径50μmの黄銅粒子よりも、平均粒径15μmの黄銅粒子の方が、はるかに添加効果が大きい。
【0015】
黄銅はブラシ本体に対して例えば1〜10質量%添加し、好ましくはブラシ本体にほぼ均一に添加する。黄銅添加量が1質量%未満では効果が少なく、黄銅の導電性が銅よりも低いため10質量%を越えるとブラシ本体の抵抗率が増加するが、1〜10質量%の添加範囲で、高温中でも高湿中でも効果的に、リード線の接続抵抗とブラシ本体の抵抗率の増加を抑制できる(請求項4)。
【0016】
【実施例】
図1に、実施例の銅黒鉛質ブラシ2を示し、以下では銅黒鉛質ブラシを単にブラシと呼び、例えばスタータモータなどの自動車電装モータ用のブラシに用いる。4はブラシ本体で、黒鉛と銅と金属硫化物固体潤滑剤と黄銅粒子とを含む。実施例では銅と亜鉛の2元合金を用いたが、黄銅中には他に錫などの第三成分を例えば10質量%以下含有させても良い。6はリード線で、ここでは無メッキの銅素線の撚り線や編み線であるが、素線の表面などをニッケルなどでメッキした銅リード線でも良い。7は回転電機の整流子との接触面で、8はリード線埋込部である。ブラシ2は、配合粉中にリード線6の先端をモールドして成形し、還元雰囲気などで焼結して製造する。
【0017】
金属硫化物固体潤滑剤は二硫化モリブデンや二硫化タングステンからなり、ブラシ本体4での添加量は1〜5質量%が好ましく、1質量%未満では潤滑作用が不十分で、5質量%超ではブラシの抵抗率が増加する。ブラシ本体4は鉛を無添加で、金属硫化物固体潤滑剤のために高温中や高湿中で抵抗率やリード線の取付抵抗が増加することを防止するため、平均粒径15μm以下、より好ましくは平均粒径が0.1〜15μm、最も好ましくは平均粒径が1〜15μmの黄銅粒子を、ブラシ本体材料に対して好ましくは1〜10質量%添加する。
【0018】
黄銅中の亜鉛含有量は10〜50質量%が好ましく、10質量%未満では効果が少なく、50質量%を越えると黄銅粒子の硬度が増すとともに脆くなり、ブラシの摺動特性に悪影響を与えるおそれがある。黄銅の電気伝導度は純銅よりも低いので、10質量%超添加するのは好ましくなく、また1質量%以下では効果が小さい。平均粒径が15μm以下の黄銅粒子は、例えばアトマイズ法により得ることができる。なおこの明細書で、鉛レスとは鉛の含有量が不純物レベル(最大で0.2質量%)以下であることを意味し、亜鉛の不純物レベルは例えば0.05質量%以下である。
【0019】
図2に変形例のブラシ12を示す。このブラシ12は、黄銅粒子をリード線6の埋込部8の付近のブラシ本体材料のみに添加し、整流子との接触面7側には添加しないようにしたものである。このブラシ12では、整流子との接触面側のブラシ本体抵抗率の増加を防げないが、高温、高湿中でのリード線の取付抵抗の増加を防止できる。図2において、14は整流子側部材で、銅と黒鉛及び金属硫化物固体潤滑剤からなり、16はリード線埋込部材で、銅と黒鉛と黄銅と金属硫化物固体潤滑剤とからなる。リード線埋込部材16に金属硫化物固体潤滑剤を無添加の場合でも、整流子側部材14の金属硫化物潤滑剤に起因する硫酸イオンなどの回り込みや、リード線埋込部材16での不純物レベルの金属硫化物固体潤滑剤の影響などがあり、黄銅の添加が必要である。
【0020】
黄銅は少なくともリード線6の埋込部8の付近に添加し、例えば黄銅粒子を添加した銅黒鉛質粉体をその先端に付着させたリード線を、例えば黄銅無添加のブラシ材料中に取り付けて成形しても良い。このような場合、黄銅の添加領域が不明確になるので、リード線6とブラシ本体との界面付近での、ブラシ材料中での黄銅濃度を、リード線埋込部での黄銅の濃度と定める。なお図1のブラシ2に関する記載は、特に指摘しない限り、図2のブラシ12にも当てはまり、リード線埋込部材16での黄銅濃度は1〜10質量%、黄銅中の亜鉛含有率は10〜50質量%、平均粒径は15μm以下とし、より好ましくは0.1〜15μm、最も好ましくは1〜15μmとする。
【0021】
図2のブラシ12は例えば図3のようにして製造し、固定型30に対して例えば一対の下部可動型31,32を用意し、下部可動型32でリード線埋込部材に相当する部分をブロックしておいて、第1のホッパ33から、黄銅無添加の粉体材料36を投入する。次いで下部可動型32を後退させ、第2のホッパ34から、黄銅粒子を添加した粉体材料38を投入する。そして、先端からリード線6を引き出した上部可動型35を下降させて、リード線6の先端を埋め込んで一体成形する。このようにして整流子側部材とリード線埋込部材とを一体に成形し、同時にリード線の先端をモールドして、還元雰囲気などで焼結すれば、ブラシ2が得られる。
【0022】
図4,図5に第2の変形例を示す。42は新たな銅黒鉛質ブラシで、ブラシ本体44の粉体材料は黄銅無添加とし、銅の撚り線や編み線を用いたリード線46に、平均粒径が15μm以下の黄銅粒子を使用したペーストを、ディスペンサやインクジェットプリンタのヘッドなどでスポット的に塗布し、黄銅源48とする。黄銅源48は、リード線46をブラシ本体44に埋め込む位置に、例えばリード線46に沿った長さ方向での位置を変えて、周面の複数箇所、例えば3〜4箇所に設ける。
【0023】
黄銅源48を設けたリード線46を用いて、従来例と同様にブラシ42を成形・焼結すると、リード線取付抵抗の増加を防止できる。なおこれ以外に、ブラシ本体への埋込部で、銅リード線に黄銅の合金メッキを施しても良いが、このようなものは本発明には含まない。また図1のブラシ2に関する記載は、特に指摘しない限り、図4のブラシ42にも当てはまる。
【0024】
【試験例】
以下に試験例を示す。ブラシの形状は図1のものとし、ブラシ本体4は幅Wと長さLが各約12mm,厚さTは4.8mmである。リード線6はメッキ無しの銅素線の撚り線で、直径が3.5mm、埋込部の深さが4.5mmである。
【0025】
試験例1
天然の鱗状黒鉛100重量部に対し、レゾール型フェノール樹脂を30重量部とメタノール10重量部を混合し、ミキサーで均一に混練し、乾燥機でメタノールを乾燥させた後、衝撃型粉砕器で粉砕し、40メッシュパスの篩(405μmパスの篩)で篩い分けて、樹脂処理黒鉛粉体を得た。
【0026】
この樹脂処理黒鉛粉体40重量部に、平均粒径35μmの電解銅粉54.0重量部、二硫化モリブデン粉3.0重量部、亜鉛:銅の質量比が20:80で平均粒径10μmのアトマイズ銅−亜鉛合金粉3.0重量部を加えて、V型混合機で均一になるまで混合し、配合粉を得た。配合粉をホッパから型内に投入し、リード線6の先端を埋め込むように、4×10Pa(4×9800N/cm2)の圧力でモールド成形し、還元雰囲気の電気炉で700℃で焼結し、試験例1のブラシを得た。アトマイズ銅−亜鉛合金粉は、溶融した銅−亜鉛の合金を高速の気流などで微細な粒子にしたもので、平均粒径1μm程度までの微細な球状粒子が得られる。これ以外に湿式還元法であれば、平均粒径0.1μm程度までの銅−亜鉛合金粒子を得ることができる。
【0027】
以下では、合金組成は質量比で示す。また焼結過程で黒鉛粉体が減量するため、焼結後の組成は配合時の組成から変化する。レーザ粒度分布測定装置での平均粒径の測定は、液体中に黄銅粒子を分散させ、その散乱光から平均粒径を求めるものである。実施例では、レーザ粒度分布測定装置として、Coulter Electronics Inc製のCOULTER LS100を用いた(「COULTER LS100」は商品名)。
【0028】
試験例2
前記の樹脂処理黒鉛粉体35重量部に、前記の電解銅粉53重量部、二硫化モリブデン粉3.0重量部、亜鉛:銅が20:80で平均粒径10μmのアトマイズ黄銅粉9重量部を加えて、他は試験例1と同様にして試験例2のブラシを得た。
【0029】
試験例3
前記の樹脂処理黒鉛粉体40重量部に、前記の電解銅粉54重量部、二硫化モリブデン粉3重量部、亜鉛:銅が40:60で平均粒径10μmのアトマイズ黄銅粉3重量部を加えて、他は試験例1と同様にして試験例3のブラシを得た。
【0030】
試験例4
前記の樹脂処理黒鉛粉体40重量部に、前記の電解銅粉56重量部、二硫化モリブデン粉3重量部、亜鉛:銅が40:60で平均粒径10μmのアトマイズ黄銅粉1重量部を加えて、他は試験例1と同様にして試験例4のブラシを得た。
【0031】
試験例5
前記の樹脂処理黒鉛粉体35重量部に、前記の電解銅粉53重量部、二硫化モリブデン粉3重量部、亜鉛:銅が40:60で平均粒径10μmのアトマイズ黄銅粉9重量部を加えて、他は試験例1と同様にして試験例5のブラシを得た。
【0032】
試験例6
前記の樹脂処理黒鉛粉体40重量部に、前記の電解銅粉54重量部、二硫化モリブデン粉3重量部、亜鉛:銅が20:80で平均粒径5μmのアトマイズ黄銅粉3重量部を加えて、他は試験例1と同様にして試験例6のブラシを得た。
【0033】
試験例7
前記の樹脂処理黒鉛粉体40重量部に、前記の電解銅粉56.5重量部、二硫化モリブデン粉3重量部、亜鉛:銅が40:60で平均粒径10μmのアトマイズ黄銅粉0.5重量部を加えて、他は試験例1と同様にして試験例7のブラシを得た。
【0034】
試験例8
前記の樹脂処理黒鉛粉体40重量部に、前記の電解銅粉54重量部、二硫化モリブデン粉3重量部、亜鉛:銅が30:70で平均粒径50μmの搗砕黄銅粉3重量部を加えて、他は試験例1と同様にして試験例8のブラシを得た。
【0035】
試験例9
前記の樹脂処理黒鉛粉体40重量部に、前記の電解銅粉54重量部、二硫化モリブデン粉3重量部、平均粒径30μmのアトマイズ亜鉛粉3重量部を加えて、他は試験例1と同様にして試験例9のブラシを得た。
【0036】
試験例10
前記の樹脂処理黒鉛粉体40重量部に、前記の電解銅粉57重量部、二硫化モリブデン粉3重量部を加えて、他は試験例1と同様にして試験例10のブラシを得た。
【0037】
試験例11
前記の樹脂処理黒鉛粉体40重量部に、前記の電解銅粉55重量部、二硫化モリブデン粉3重量部、鉛2重量部を加えて、他は試験例1と同様にして試験例11のブラシを得た。
【0038】
焼結後のブラシの組成は、焼結時にレゾール型フェノール樹脂が一部分解して減量するため、配合濃度に対して銅−亜鉛合金などの含有量が3%程度増加する。試験例1〜11のブラシでの、黄銅含有量、その平均粒径、合金中での銅と亜鉛との比率などを表1に示す。なお表1での含有量0%は含有量が不純物レベルであることを意味する。
【0039】
【表1】
試料の組成
試 料 鉛含有量 黄銅の含有量と平均粒径及び黄銅中の亜鉛含有率
試験例1 0% 3.1% 10μm 20%
試験例2 0% 9.3% 10μm 20%
試験例3 0% 3.1% 10μm 40%
試験例4 0% 1.03% 10μm 40%
試験例5 0% 9.3% 10μm 40%
試験例6 0% 3.1% 5μm 40%
試験例7 0% 0.5% 10μm 40%
試験例8 0% 3.1% 50μm 30%
試験例9 0% 平均粒径30μmの純亜鉛粉を3.1%含有
試験例10 0% 0%
試験例11 2.0% 0%
* 潤滑剤(二硫化モリブデン)含有量は全て3.1質量%,
* 含有量はブラシ本体材料に対する質量%単位,
* 試験例9は銅−亜鉛と単味の亜鉛との比較のための試験例,
* 試験例1〜6は最適実施例で、試験例7,8は銅−亜鉛合金の極端な添加形態を示す試験例で、試験例8は銅−亜鉛合金の平均粒径が大きすぎる比較例 .
【0040】
試験例1〜11のブラシを、温度180℃の電気オーブンに400時間入れて強制的に酸化させ、暴露前後のリード線取付抵抗とブラシ本体の抵抗率とを測定した。また試験例1〜11のブラシを、温度40℃相対湿度95%の恒温恒湿層に入れ、高湿度に曝して銅を強制的に酸化させて、400時間後のリード線取付抵抗のブラシ本体の抵抗率とを測定した。測定数は各10個で算術平均値を取った。リード線取付抵抗の測定は、炭素協会規格JCAS−12−1986「電気機械用ブラシのリード線取付抵抗試験方法」に示す方法で行った。またブラシ本体の抵抗率は、4端子法でブラシ成形時の加圧方向と直角な方向に対して測定した。
【0041】
180℃への暴露に伴うリード線取付抵抗の変化を表2に、40℃95%暴露試験に伴うリード線取付抵抗の変化を表3に示す。180℃暴露試験の前後でのブラシ本体の抵抗率の変化を表4に、40℃95%暴露試験に伴うブラシ本体の抵抗率の変化を表5に示す。
【0042】
【表2】
180℃暴露によるリード線取付抵抗の変化
試料 リード線取付抵抗 (単位 mv/10A)
初期値 400時間後
試験例1 1.2 2.6
試験例2 1.3 2.4
試験例3 1.2 2.5
試験例4 1.2 3.0
試験例5 1.3 2.4
試験例6 1.2 2.5
試験例7 1.2 3.6
試験例8 1.4 3.2
試験例9 1.2 4.3
試験例10 1.2 5.7
試験例11 1.2 1.8
* 試験例8〜11は比較例.
【0043】
【表3】
40℃湿度95%暴露によるリード線取付抵抗の変化
試料 リード線取付抵抗 (単位 mv/10A)
初期値 400時間後
試験例1 1.2 1.8
試験例2 1.3 1.7
試験例3 1.2 1.8
試験例4 1.2 4.5
試験例5 1.3 1.7
試験例6 1.2 1.7
試験例7 1.2 9.8
試験例8 1.4 10.4
試験例9 1.2 1.9
試験例10 1.2 34.7
試験例11 1.2 1.5
* 試験例8〜11は比較例.
【0044】
【表4】
180℃暴露の前後での抵抗率の変化
ブラシ本体抵抗率 (単位 μΩ・cm)
試 料 初期値 400時間後
試験例1 22.1 42.6
試験例2 24.2 43.2
試験例3 22.2 44.3
試験例4 21.9 56.4
試験例5 24.4 43.0
試験例6 22.2 43.4
試験例7 21.8 72.9
試験例8 24.2 73.6
試験例9 23.2 82.4
試験例10 21.2 96.3
試験例11 22.2 31.3
* 試験例8〜11は比較例.
【0045】
【表5】
40℃湿度95%暴露の前後での抵抗率の変化
ブラシ本体抵抗率 (単位 μΩ・cm)
試 料 初期値 400時間後
試験例1 22.2 24.6
試験例2 24.1 26.2
試験例3 22.4 24.1
試験例4 22.1 43.2
試験例5 24.2 26.4
試験例6 22.1 24.1
試験例7 22.0 76.0
試験例8 24.6 103
試験例9 23.3 25.6
試験例10 21.0 211
試験例11 21.9 23.6
* 試験例8〜11は比較例.
【0046】
試験例11の鉛入りブラシでは、高温中でも高湿中でもリード線取付抵抗やブラシ本体抵抗は上昇しないが、試験例10の単純な鉛レスブラシでは、高温でも高湿中でもリード線取付抵抗やブラシ本体の抵抗率が著しく増大する。40℃湿度95%は加速試験としての条件であるが、室温でも高湿中に長期間暴露するとブラシが酸化され、リード線取付抵抗や抵抗率が同様に上昇する。これに対して試験例1〜6のように、平均粒径15μm以下の黄銅粉を1〜10質量%添加すると、高温、高湿ともに抵抗変化の少ないブラシが得られた。試験例7のように黄銅の添加量が1%を下回ると効果が小さくなり、また試験例8のように、アトマイズ粉でない搗砕黄銅粉(平均粒径30μm)を用いると、効果が小さかった。銅と合金化しない単味の亜鉛(試験例9)では、高温中でリード線取付抵抗やブラシ本体の抵抗率が増加した。
【0047】
試験例では示さなかったが、リード線の埋込部の付近にのみ配合粉に黄銅粉を加えても、あるいはリード線から黄銅を供給しても、高温、高湿中でのリード線取付抵抗の増加を防止できる。また二硫化モリブデンを二硫化タングステンに変えても全く同様の結果が得られ、黄銅粉の平均粒径の下限は例えば0.1μmとし、好ましくは1μmとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の銅黒鉛質ブラシの斜視図
【図2】 変形例の銅黒鉛質ブラシの断面図
【図3】 変形例の銅黒鉛質ブラシの製造工程を模式的に示す図
【図4】 第2の変形例の銅黒鉛質ブラシの断面図
【図5】 第2の変形例で用いたリード線を模式的に示す図
【符号の説明】
2,12,42 銅黒鉛質ブラシ
4,44 ブラシ本体
14 整流子側部材
16 リード線埋込部材
6,46 リード線
30 固定型
33,34 ホッパ
31,32 下部可動型
35 上部可動型
26,28 粉体材料
48 黄銅源

Claims (4)

  1. 二硫化モリブデンもしくは二硫化タングステンからなる金属硫化物固体潤滑剤を添加したブラシ本体に、リード線の先端を、該ブラシ本体の成形時に、埋設した銅黒鉛質ブラシにおいて、
    前記ブラシ本体もしくはブラシ本体への前記リード線の埋設部に、平均粒径が15μm以下の粒子状の銅−亜鉛の合金をブラシの抵抗増大の抑制用に添加したことを特徴とする、銅黒鉛質ブラシ。
  2. 前記銅−亜鉛合金中の亜鉛含有量が、10〜50質量%であることを特徴とする、請求項1の銅黒鉛質ブラシ。
  3. 前記銅−亜鉛合金がブラシ本体への前記リード線の埋設部に添加されていることを特徴とする、請求項1または2の銅黒鉛質ブラシ。
  4. 前記銅−亜鉛合金が、ブラシ本体に対して1〜10質量%の割合で添加されていることを特徴とする、請求項1または2の銅黒鉛質ブラシ。
JP2002021065A 2002-01-30 2002-01-30 銅黒鉛質ブラシ Expired - Lifetime JP3797662B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002021065A JP3797662B2 (ja) 2002-01-30 2002-01-30 銅黒鉛質ブラシ
EP03001298A EP1333546B1 (en) 2002-01-30 2003-01-22 Copper-graphite brush
DE60316366T DE60316366T2 (de) 2002-01-30 2003-01-22 Kupfer-Graphite Bürste
AT03001298T ATE373886T1 (de) 2002-01-30 2003-01-22 Kupfer-graphite bürste
US10/351,762 US7067951B2 (en) 2002-01-30 2003-01-27 Copper-graphite brush
KR1020030005569A KR100708031B1 (ko) 2002-01-30 2003-01-28 구리흑연질 브러시

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002021065A JP3797662B2 (ja) 2002-01-30 2002-01-30 銅黒鉛質ブラシ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003221607A JP2003221607A (ja) 2003-08-08
JP3797662B2 true JP3797662B2 (ja) 2006-07-19

Family

ID=19192175

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002021065A Expired - Lifetime JP3797662B2 (ja) 2002-01-30 2002-01-30 銅黒鉛質ブラシ

Country Status (6)

Country Link
US (1) US7067951B2 (ja)
EP (1) EP1333546B1 (ja)
JP (1) JP3797662B2 (ja)
KR (1) KR100708031B1 (ja)
AT (1) ATE373886T1 (ja)
DE (1) DE60316366T2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4512318B2 (ja) * 2003-02-04 2010-07-28 日立化成工業株式会社 積層ブラシ
GB0303752D0 (en) * 2003-02-18 2003-03-26 Morgan Crucible Co Composite electrical brush construction
FR2858473A1 (fr) * 2003-08-01 2005-02-04 Carbone Lorraine Applications Electriques Piece de contact electrique glissant
DE60325785D1 (de) * 2003-09-05 2009-02-26 Toyo Tanso Co Kohlenstoffbürste
WO2005099048A1 (en) * 2004-04-08 2005-10-20 Carbone Lorraine Applications Electriques Lead-free brush grade for high temperature applications
WO2006013991A1 (en) * 2004-08-02 2006-02-09 Asmo Co., Ltd. Carbon brush and rotating electrical machine
JP4618485B2 (ja) * 2004-08-27 2011-01-26 アイシン精機株式会社 モータ用ブラシ材料の製造方法
JP4508143B2 (ja) * 2006-04-06 2010-07-21 株式会社デンソー 燃料ポンプ
DE102011053823A1 (de) * 2011-09-21 2013-03-21 Phoenix Contact Gmbh & Co. Kg Klemmkörper für einen elektrischen Leiter
CN103464767A (zh) * 2013-09-09 2013-12-25 中南大学 一种铜-二硫化钨复合材料电刷-滑环系统
US10886682B2 (en) * 2018-06-22 2021-01-05 Denso Corporation DC motor for starter

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1259454A (ja) * 1968-05-23 1972-01-05
JPS589823B2 (ja) 1977-05-31 1983-02-23 三菱マテリアル株式会社 ブラシ材用Cu基焼結合金
US4241271A (en) * 1978-07-26 1980-12-23 Westinghouse Electric Corp. Solid brush current collection system
JPS577872A (en) 1980-06-13 1982-01-16 Hitachi Chemical Co Ltd Manufacture of metal graphitic brush
ATE123360T1 (de) * 1991-07-22 1995-06-15 Carbone Ag Gleitkontaktstück für hohe stromdichten.
KR950004631B1 (ko) * 1992-12-22 1995-05-03 만도기계주식회사 금속 흑연질 브러쉬 제조방법
FR2706089B1 (fr) * 1993-06-04 1995-07-28 Lorraine Carbone Procédé simplifié de fabrication de balais.
KR960011512B1 (ko) * 1993-11-30 1996-08-23 만도기계 주식회사 금속 흑연질 브러쉬 제조방법
KR100241404B1 (ko) * 1995-07-20 2000-03-02 이구택 턴디쉬노즐의 제어방법 및 그 장치
JP3770476B2 (ja) * 2001-10-25 2006-04-26 トライス株式会社 金属黒鉛質ブラシ

Also Published As

Publication number Publication date
KR20030065374A (ko) 2003-08-06
US7067951B2 (en) 2006-06-27
EP1333546B1 (en) 2007-09-19
ATE373886T1 (de) 2007-10-15
DE60316366D1 (de) 2007-10-31
DE60316366T2 (de) 2008-06-12
EP1333546A2 (en) 2003-08-06
EP1333546A3 (en) 2004-07-21
KR100708031B1 (ko) 2007-04-16
US20030141777A1 (en) 2003-07-31
JP2003221607A (ja) 2003-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1315254B1 (en) Carbon brush for electric machine
JP3914804B2 (ja) 金属黒鉛質ブラシ及びその製造方法
JP3797662B2 (ja) 銅黒鉛質ブラシ
JP3929746B2 (ja) 金属黒鉛質ブラシ
JP3770476B2 (ja) 金属黒鉛質ブラシ
KR100708030B1 (ko) 금속흑연질브러시
JP4533513B2 (ja) 電気機械用カーボンブラシ
JP2001327127A (ja) 銅カーボン質ブラシおよびその製造方法
KR100729482B1 (ko) 금속흑연질 브러시
WO2021260771A1 (ja) 金属黒鉛質材料及び電刷子
JP2024091475A (ja) 金属黒鉛質ブラシ及びこの金属黒鉛質ブラシの製造方法
JP2003259606A (ja) 金属黒鉛質ブラシ
JP2006320067A (ja) 金属黒鉛質ブラシの製造法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040706

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051209

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20060207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060330

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060417

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3797662

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090428

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100428

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100428

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110428

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110428

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120428

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130428

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130428

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term