JP3796739B2 - 給茶装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は給湯設備と給茶機とが分離された給茶装置に係り、特に既設の給湯設備を給茶機用の給湯器として利用することができる給茶装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明は、先に出願された給茶装置(特願2002−361824)の改良として発明されたものである。先の給茶装置は、次の従来技術を改良すべく発明されている。すなわち、特許文献1乃至特許文献3、及び図7に記載された給茶装置である。
【0003】
特許文献1に記載の給茶装置は、簡単な操作でしかも全自動でお茶を入れる給茶装置を提供するもので、水を貯めて湯を沸かす湯沸しポット、お茶を抽出する抽出皿、抽出されたお茶を受け入れる抽出ポットなどから構成された給茶装置である。
【0004】
特許文献2に記載の給茶装置は、湯飲みやポットなど、容量が異なる給茶容器でも、給湯量を選択して直接給茶容器に注ぐことができるようにしている。この給茶装置では、給水バルブが付設された少なくとも2つの給水ノズルと、相互に容量が異なる2種以上の給茶容器の内からいずれか1つを選択するスイッチ手段を備えている。
【0005】
特許文献3に記載された給茶装置では、操作の安全性と使い易さを向上させる目的で提案されている。この給茶装置は、給茶用にスライドするスライドアームの位置によって、湯飲みに注ぐ給水ノズルと、ポットに注ぐ給水ノズルとを選択できるように改良されている。
【0006】
図7に示す給茶装置は、現在一般的に使用されている給茶装置である。この給茶装置では、給茶機50の内部に湯槽51を設けたもので、湯槽51内の水位センサ52よりも水位が低い時、給水弁53が開き、水源から供給された水が湯槽51内に流れ込む。湯槽51内の水位が一定以上になるとヒータ54に通電し加熱を始め、水位が水位センサ52に達すると給水弁53を閉じ給水を停止する。そして、操作部55の操作により粉茶容器56内の粉茶は粉茶供給スクリュー57によって押し出され、粉茶シューター58を通りミキシング容器59に供給される。更に、給湯弁60が開かれると湯槽51内の湯が給湯ノズル61を通ってミキシング容器59に流れ込み、粉茶を溶かしながら容器62に供給される。尚、図中符号63は制御装置、符号64は表示部を示す。
【0007】
先に出願された給茶装置では、これら従来技術が有する課題を解消すべく発明されている。すなわち、従来技術のいずれにおいても、水を貯めて湯を沸かす湯沸しポット(特許文献1)や、給水ノズルに湯水を供給する湯水タンク(特許文献2、3)などが必要不可欠の構成になっていること。また、現在、一般的に使用されている給茶装置でも、給茶機50の内部に、湯を貯湯するための湯槽51や、湯槽51に供給された水を加熱・保温するためのヒータ54などを有しているため、機器が大型化し構造も複雑になっていたことなどである。
【0008】
このように、給茶装置に湯沸しポットやヒーターなどを備えていると、給茶装置が複雑化するだけでなく、メンテナンスにも多くの手間を要するものになり、また、複雑化した給茶装置は、製造コストを引き上げる不都合もある。
【0009】
そこで、先に出願された給茶装置では、給茶装置の給湯系列と給茶系列とを敢えて分離させることで、上述の課題を解決しようとするもので、機能性に優れ且つ廉価での提供を可能にする合理的な給茶装置の提供を目的としていた。
【0010】
【特許文献1】
特公平6‐18538号公報
【特許文献2】
実公平7‐48204号公報
【特許文献3】
実用新案登録第2547632号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、先に出願された給茶装置において、粉茶と湯とを混合する際に生じる湯気が、装置の各機器に悪影響を与え、思わぬ不都合を生じることが判明した。例えば、給茶機に設けたミキシング容器内で湯と粉茶とを混合すると、この際に発生した湯気が、粉茶を落とし込むミキシング容器の開口部から上昇し、ミキシング容器の上方に配設した粉茶供給装置などを湿らせてしまう。すると、粉茶供給装置のスライダーや蓋体など多くの機器類の動きに支障を来し、機器類が機能しなくなるおそれがあった。
【0012】
そこで本発明は、先に出願された給茶装置に生じる上述の不都合を解決するもので、粉茶と湯とを混合する際に生じる湯気が、装置の各機器に悪影響を与えることのない給茶装置の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成すべく本発明の第1の手段は、一定の温度に温めた湯を供給する給湯手段と、該給湯手段から供給された湯に茶を混合して排出する給茶機Aとからなり、既設の外部給湯機P、又は給茶機Aと別体にして設置される外部給湯機Pを給湯手段とし、外部給湯機Pの給湯管P1を給茶機Aに連結すると共に、該給湯管P1の開閉を自在に調整せしめる給湯弁1を給茶機Aに設け、給茶機Aと外部給湯機Pとを制御する制御手段を設けた給茶装置において、給湯手段から給茶機Aに湯を供給する供給ノズル32と、該供給ノズル32から供給された湯に粉茶Qを混合するミキシング容器31とを前記給茶機Aに設け、ミキシング容器31の上方からミキシング容器31の内部に粉茶Qを落とし込む開口部31Aをミキシング容器31の上面に形成し、ミキシング容器31の開口部31Aがわ内部を混合主室31Bとし、ミキシング容器31内に挿入された供給ノズル32がわの内部を給湯副室31Cとしてミキシング容器31内を内部空間上部で仕切る仕切板33設け、供給ノズル32で供給された湯の湯気を排出する排出口34を給湯副室31Cの上面に設けたことにある。
【0014】
第2の手段は、前記ミキシング容器31に供給される湯量が茶となって排出される量よりも多くなるように設定し、前記仕切板33の下方から混合主室31Bに流入する湯で混合主室31Bに落下した粉茶Qが混合されるように設けている。
【0015】
第3の手段は、前記排出口34にミキシング容器31内の湯気を強制排出する排気ファン36を設けたことを課題解消の手段とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0017】
本発明の主要構成は、一定の温度に温めた湯を給茶機Aに供給する給湯手段と、該給湯手段から供給された湯に茶を混合して排出する給茶機Aとからなる。また、全体構成の概略としては、既設の外部給湯機P又は給茶機Aと別体にして設置される外部給湯機Pを給湯手段として用いるものである(図1参照)。すなわち、給茶機Aの内部に外部給湯機Pを備えるものではなく、給茶機Aと外部給湯機Pとを別系統として設置するものである。
【0018】
外部給湯機Pは、例えば、外部給湯機Pから給茶機Aへの落差、もしくは外部給湯機Pの水源から給茶機Aへの給水圧力によって給茶機Aに湯を供給できる外部給湯機Pを使用するものが望ましい。
【0019】
外部給湯機Pから給湯管P1を介して給茶機Aに供給された湯は、給茶機Aに備えられた制御手段、給湯弁1、自動排水装置20、ミキシング装置30、粉茶供給装置40等によって、適温、適量の茶が種類別に給茶されるものである。
【0020】
本発明の改良点は、このミキシング装置30にある。すなわち、ミキシング装置30は、供給された湯と茶を混合する装置であり、後述する選択バルブ4に連結した分配管5の先に複数個備えている(図1参照)。このミキシング装置30は、ミキシング容器31と供給ノズル32とからなり、各ミキシング容器31で異なった種類の茶と湯とを混合するように設けている。ミキシング容器31は、分配管5から湯を注入すると共に、粉茶Qを供給して混合する容器である。粉茶Qは後述する粉茶供給装置40から一定量供給される。
【0021】
そのため、ミキシング容器31の上面に粉茶Qを落とし込む開口部31Aを形成している(図3参照)。すなわち、ミキシング容器31の上方に配置した粉茶供給装置40から、この開口部31Aを通してミキシング容器31の内部に粉茶Qを供給するものである。一方、ミキシング容器31の内部に、この内部をを二つに仕切る仕切板33を設けている。この仕切板33は、供給ノズル32からミキシング容器31内部に湯を注入した際に、この湯から立ち上る湯気を隔離するために設けたもので、ミキシング容器31を供給ノズル32がわの内部を給湯副室31Cとし、開口部31Aがわ内部を混合主室31Bとして分けている。尤も、湯と粉茶Qとが混合できるようにするため、仕切板33の下の空間は仕切られておらず、内部空間の上部のみを仕切っている。
【0022】
更に、給湯副室31Cがわのミキシング容器31上面に、排出口34を設け、この排出口34から給湯副室31C内の湯気を排出している。排出口34には排出管35を連結して機器に悪影響を与えないところに排出する。このように、ミキシング容器31内部を仕切板33で仕切るだけで、多くの湯気を排出口34から排出することができ、開口部31Aから立ち上る湯気を極力少なくすることができる。すなわち、湯気が最も発生する状況は、給湯時に床面や壁面などに激しく当る際、すなわち給湯初期の段階に発生することが知られている。そこで、供給ノズル32からミキシング容器31内に供給される初期段階を、給湯副室31Cで隔離して行い、排出口34から排出することで、混合主室31Bでの湯気の発生を極力少なくできることが実験で判明した。
【0023】
図4に示す排出口34には、排出口34に排出管35を介してミキシング容器31内の湯気を強制排出する排気ファン36を設けている。この排気ファン36で湯気を強制排出すると、湯が仕切板33の下端部に達するまでは、開口部31Aから混合主室31Bを通して給湯副室31C内に空気を吸引することになる。この結果、給湯副室31Cで発生した湯気が混合主室31Bに流れることは、全くなくなる。しかも、混合主室31Bから茶が排出された後に、ミキシング容器31内に残った湯気を強制的に排出するので、ミキシング容器31内の湯気を最後まで排出することができる。図示の排気ファン36は、給茶機AのケースA1内側に装着すると共に、この排気ファン36をファンカバー37で覆った状態を示している。
【0024】
また、前記ミキシング容器31に供給される湯量が茶となって排出される量よりも多くなるように設定し、前記仕切板33の下方から供給された粉茶Q側に流入する湯の流圧で粉茶Qが混合されるように設けている。すなわち、ミキシング容器31に供給される湯量を、茶となって排出される量よりも多くなるように設定し、ミキシング容器31にある程度の湯が溜まるようにする。
【0025】
制御手段は、給茶機A全体の作動を制御する手段であり、図示例では給茶機Aに装着した制御装置10や操作部2、操作の様子を知らせる表示部3を備えている(図1参照)。そして、操作部2の操作によって給湯弁1を開閉制御し、給茶機Aへ湯を供給し又は停止する。
【0026】
給湯弁1は、給茶機Aに連結した給湯管P1の開閉を自在に調整するもので、電磁弁の使用が最適である。給茶を行うための湯は外部給湯機Pから給湯管P1を通じて給茶機Aの給湯弁1まで常に満たされている。このとき、給湯管P1内の湯が冷えてしまった場合や、外部給湯機Pからの湯が設定温度にまで達していない場合には、自動排水装置20が作動する(図1参照)。
【0027】
自動排水装置20は、外部給湯機Pから供給された湯が設定温度になるまで自動的に排水する装置であり、給湯弁1の先の管路に装着して給湯温度を測定する温度センサ21と、排水管22とからなる。この排水管22は、後述する選択バルブ4に連結され、温度センサ21による測定温度が設定温度より低い又は高い場合には、選択バルブ4が管路を自動で切り換え、排水管22から湯を一定時間もしくは設定温度内に復帰するまで排水する。尚、実際に温度を測定する配管外側と配管内部の湯との間に生じる温度差は制御装置10で補正することが可能である。
【0028】
選択バルブ4は、給茶機Aに給湯された湯を、複数のミキシング容器31に選択自在に導入せしめるバルブである(図2参照)。図示例の選択バルブ4は、二重の円筒構造をなし、給湯管23の先端に設けられた供給内管4Aと、この供給内管4Aに外嵌する排水外管4Bとを設け、排水外管4B内で供給内管4Aを回転制御する。供給内管4Aと排水外管4Bとの側面には、複数の選択孔4Aa,4Baが設けられており、これらの選択孔4Aa,4Baが一致したところに給湯することが可能になる。前記の自動排水装置20に備えた排水管22は、この排水外管4Bに連結してある。このような選択バルブ4によると、供給内管4Aと排水外管4Bとの側面に選択孔4Aa,4Baを設け、供給内管4Aを回転させる事によってお湯の分配箇所を変えることができるから、多数の分配箇所でも分配管5を簡単に設置することができる。そして、粉茶Qが供給されたミキシング容器31に通じる分配管5の管路と、外部給湯機Pに接続された給湯管P1とが、選択バルブ4を介して接続されると、給湯弁1が開き外部給湯機Pから供給された湯が、ミキシング容器31に注入するように制御されている。
【0029】
粉茶供給装置40は、粉茶容器41、スライダー42、蓋体43からなり、各ミキシング容器31の上部にそれぞれ備えられている(図5参照)。粉茶容器41は、粉茶Qを収納する容器で、開口部を粉茶容器41の下端部に設けている。そして、粉茶容器41内の粉茶Qは、粉茶容器41の下端部に設けたスライダー42に、自重によって移動する。このスライダー42は、粉茶容器41の下端部にスライド自在に配設され、一定量の粉茶を取り込む計量室42Aを設けている。
【0030】
図6に示す計量室42Aは、スライド板42Bを上下に貫通する筒状を成しており、スライド板42Bの下面に接する当接板42C上に、このスライド板42Bがある状態のときに、粉茶容器41から計量室42Aに粉茶Qが移動する(同図(A)参照)。次に、スライド板42Bが、駆動用モータによってミキシング容器31側にスライド移動すると、スライド板42Bの上面が粉茶容器41の開口した下端部に扱かれ、計量室42Aに一定量の粉茶Qが供給された状態になる(同図(B)参照)。このとき、スライダー42の初期位置においてミキシング容器31の口からずれている計量室42Aにも、スライド板42Bの移動に伴って粉茶Qが自重により供給される。更にスライド板42Bが移動すると、計量室42A内部の粉茶Qがミキシング容器31内に落下する(同図(C)参照)。このように、計量室42Aからミキシング容器31内に粉茶Qを落とし込んだ後、ミキシング容器31の上部開口部を蓋体43で施蓋する。
【0031】
蓋体43は、ミキシング容器31の上部開口部を施蓋するもので、スライド板42Bが初期位置から移動すると蓋体43に設けている連動ピン43Aを押し出す格好になり、スライダー42の動きと連動して蓋体43が開く構造になっている(図6参照)。このとき、連動ピン43Aは、バネ43Bの張力によって蓋体43との取付け角度を保っているため、蓋体43が全開状態でも駆動用モータがバネ43Bの張力以上の力でスライド板42Bを押すことにより連動ピン43Aが倒れ込み、スライド板42Bがさらに移動して、蓋体43が持ち上がる(同図(C)参照)。そして、スライド板42Bが初期位置に戻ると、バネ43Bの張力によって再び蓋体43がミキシング容器31を施蓋する(同図(A)参照)。
【0032】
このように、所定の連動ピン43Aを押し倒す事によって、蓋体43の開閉動作を行うので、例えば粉茶Qの量を増加する為に、スライド板42Bのスライド距離を長くしても、連動ピン43Aは倒れたままの状態になる。すなわち、計量室42Aの数を増して粉茶Qの量を増加する場合でも、スライド距離の制約は受けずに対応可能となるものである。
【0033】
また、図示例では、省スペースの中で蓋体43の開閉動作を可能にするため、連動ピン43Aの先端部に蓋体43開閉の支点となるローラー43Cを付加し、開閉の支点よりも蓋体43の先端部が下方に回転する事によって得られる蓋の回転軌跡が、よりスライダー移動初期の時点で蓋の全開が得られるよう配置し、粉茶Qが蓋体43の上にかぶり難い機構としている。
【0034】
蓋体43は常時ミキシング容器31上部の粉茶Q供給用の穴を塞いでいて、粉茶Qを供給するときのみ開くように設けている。
【0035】
【発明の効果】
本発明は上述の如く構成したことにより、当初の目的を達成した。
【0036】
すなわち、ミキシング容器31の上方からミキシング容器31の内部に粉茶Qを落とし込む開口部31Aをミキシング容器31の上面に形成し、ミキシング容器31の開口部31Aがわ内部を混合主室31Bとし、ミキシング容器31内に挿入された供給ノズル32がわの内部を給湯副室31Cとしてミキシング容器31内を内部空間上部で仕切る仕切板33設け、供給ノズル32で供給された湯の湯気を排出する排出口34を給湯副室31Cの上面に設けたことにより、供給ノズル32からミキシング容器31に湯を供給する際に生じる湯気を給湯副室31C内に閉じ込めて、排出口34から排出することができる。この結果、混合主室31Bにて粉茶Qと湯とを混合する際に生じる湯気を極めて少なくすることに成功した。したがって、混合主室31B上の開口部31Aから、装置の各機器に悪影響を与えるような湯気が上昇するのを防止できる。
【0037】
また、ミキシング容器31に供給される湯量が茶となって排出される量よりも多くなるように設定し、給湯副室31Cから仕切板33の下方を通って混合主室31Bに流入する湯の流圧によって、混合主室31Bに落下した粉茶Qが確実に混合される。
【0038】
更に、排出口34にミキシング容器31内の湯気を強制排出する排気ファン36を設けたことにより、供給ノズル32から湯が供給された際に生じる一切の湯気をミキシング容器31から強制的に排出できるので、湯気により生じる各種機器の不都合を全て解消する。この結果、メンテナンスが容易になる効果も生じる。
【0039】
このように、本発明によると、粉茶と湯とを混合する際に生じる湯気が、装置の各機器に悪影響を与えずに済み、メンテナンスも容易な給茶装置を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の一実施例を示す概略図である。
【図2】本発明における選択バルブの一実施例を示す分解斜視図である。
【図3】本発明における選択バルブの一実施例を示す分解斜視図である。
【図4】本発明におけるミキシング装置の他の実施例を示す概略図である。
【図5】本発明における粉茶供給装置の一実施例を示す斜視図である。
【図6】本発明における粉茶供給装置の作動例を示す側断面図である。
【図7】従来の給茶機の例を示す概略図である。
【符号の説明】
A 給茶機 A1 ケース
P 外部給湯機
Q 粉茶
1 給湯弁
2 操作部
3 表示部
4 選択バルブ
5 分配管
6 容器
10 制御装置
20 自動排水装置
21 温度センサ
22 排水管
23 給湯管
30 ミキシング装置
31 ミキシング容器 31A 開口部
31B 混合主室
31C 給湯副室
32 供給ノズル 32A 供給孔
33 仕切板
34 排出口
35 排出管
36 排気ファン
37 ファンカバー
40 粉茶供給装置
41 粉茶容器
42 スライダー 42A 計量室
42B スライド板
42C 当接板
43 蓋体 43A 連動ピン
43B バネ
43C ローラー
44 給湯ノズル
50 給茶機
51 湯槽
52 水位センサ
53 給水弁
54 ヒータ
55 操作部
56 粉茶容器
57 粉茶供給スクリュー
58 粉茶シューター
59 ミキシング容器
60 給湯弁
61 給湯ノズル
62 容器
63 制御装置
64 表示部
【発明の属する技術分野】
本発明は給湯設備と給茶機とが分離された給茶装置に係り、特に既設の給湯設備を給茶機用の給湯器として利用することができる給茶装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明は、先に出願された給茶装置(特願2002−361824)の改良として発明されたものである。先の給茶装置は、次の従来技術を改良すべく発明されている。すなわち、特許文献1乃至特許文献3、及び図7に記載された給茶装置である。
【0003】
特許文献1に記載の給茶装置は、簡単な操作でしかも全自動でお茶を入れる給茶装置を提供するもので、水を貯めて湯を沸かす湯沸しポット、お茶を抽出する抽出皿、抽出されたお茶を受け入れる抽出ポットなどから構成された給茶装置である。
【0004】
特許文献2に記載の給茶装置は、湯飲みやポットなど、容量が異なる給茶容器でも、給湯量を選択して直接給茶容器に注ぐことができるようにしている。この給茶装置では、給水バルブが付設された少なくとも2つの給水ノズルと、相互に容量が異なる2種以上の給茶容器の内からいずれか1つを選択するスイッチ手段を備えている。
【0005】
特許文献3に記載された給茶装置では、操作の安全性と使い易さを向上させる目的で提案されている。この給茶装置は、給茶用にスライドするスライドアームの位置によって、湯飲みに注ぐ給水ノズルと、ポットに注ぐ給水ノズルとを選択できるように改良されている。
【0006】
図7に示す給茶装置は、現在一般的に使用されている給茶装置である。この給茶装置では、給茶機50の内部に湯槽51を設けたもので、湯槽51内の水位センサ52よりも水位が低い時、給水弁53が開き、水源から供給された水が湯槽51内に流れ込む。湯槽51内の水位が一定以上になるとヒータ54に通電し加熱を始め、水位が水位センサ52に達すると給水弁53を閉じ給水を停止する。そして、操作部55の操作により粉茶容器56内の粉茶は粉茶供給スクリュー57によって押し出され、粉茶シューター58を通りミキシング容器59に供給される。更に、給湯弁60が開かれると湯槽51内の湯が給湯ノズル61を通ってミキシング容器59に流れ込み、粉茶を溶かしながら容器62に供給される。尚、図中符号63は制御装置、符号64は表示部を示す。
【0007】
先に出願された給茶装置では、これら従来技術が有する課題を解消すべく発明されている。すなわち、従来技術のいずれにおいても、水を貯めて湯を沸かす湯沸しポット(特許文献1)や、給水ノズルに湯水を供給する湯水タンク(特許文献2、3)などが必要不可欠の構成になっていること。また、現在、一般的に使用されている給茶装置でも、給茶機50の内部に、湯を貯湯するための湯槽51や、湯槽51に供給された水を加熱・保温するためのヒータ54などを有しているため、機器が大型化し構造も複雑になっていたことなどである。
【0008】
このように、給茶装置に湯沸しポットやヒーターなどを備えていると、給茶装置が複雑化するだけでなく、メンテナンスにも多くの手間を要するものになり、また、複雑化した給茶装置は、製造コストを引き上げる不都合もある。
【0009】
そこで、先に出願された給茶装置では、給茶装置の給湯系列と給茶系列とを敢えて分離させることで、上述の課題を解決しようとするもので、機能性に優れ且つ廉価での提供を可能にする合理的な給茶装置の提供を目的としていた。
【0010】
【特許文献1】
特公平6‐18538号公報
【特許文献2】
実公平7‐48204号公報
【特許文献3】
実用新案登録第2547632号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、先に出願された給茶装置において、粉茶と湯とを混合する際に生じる湯気が、装置の各機器に悪影響を与え、思わぬ不都合を生じることが判明した。例えば、給茶機に設けたミキシング容器内で湯と粉茶とを混合すると、この際に発生した湯気が、粉茶を落とし込むミキシング容器の開口部から上昇し、ミキシング容器の上方に配設した粉茶供給装置などを湿らせてしまう。すると、粉茶供給装置のスライダーや蓋体など多くの機器類の動きに支障を来し、機器類が機能しなくなるおそれがあった。
【0012】
そこで本発明は、先に出願された給茶装置に生じる上述の不都合を解決するもので、粉茶と湯とを混合する際に生じる湯気が、装置の各機器に悪影響を与えることのない給茶装置の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成すべく本発明の第1の手段は、一定の温度に温めた湯を供給する給湯手段と、該給湯手段から供給された湯に茶を混合して排出する給茶機Aとからなり、既設の外部給湯機P、又は給茶機Aと別体にして設置される外部給湯機Pを給湯手段とし、外部給湯機Pの給湯管P1を給茶機Aに連結すると共に、該給湯管P1の開閉を自在に調整せしめる給湯弁1を給茶機Aに設け、給茶機Aと外部給湯機Pとを制御する制御手段を設けた給茶装置において、給湯手段から給茶機Aに湯を供給する供給ノズル32と、該供給ノズル32から供給された湯に粉茶Qを混合するミキシング容器31とを前記給茶機Aに設け、ミキシング容器31の上方からミキシング容器31の内部に粉茶Qを落とし込む開口部31Aをミキシング容器31の上面に形成し、ミキシング容器31の開口部31Aがわ内部を混合主室31Bとし、ミキシング容器31内に挿入された供給ノズル32がわの内部を給湯副室31Cとしてミキシング容器31内を内部空間上部で仕切る仕切板33設け、供給ノズル32で供給された湯の湯気を排出する排出口34を給湯副室31Cの上面に設けたことにある。
【0014】
第2の手段は、前記ミキシング容器31に供給される湯量が茶となって排出される量よりも多くなるように設定し、前記仕切板33の下方から混合主室31Bに流入する湯で混合主室31Bに落下した粉茶Qが混合されるように設けている。
【0015】
第3の手段は、前記排出口34にミキシング容器31内の湯気を強制排出する排気ファン36を設けたことを課題解消の手段とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0017】
本発明の主要構成は、一定の温度に温めた湯を給茶機Aに供給する給湯手段と、該給湯手段から供給された湯に茶を混合して排出する給茶機Aとからなる。また、全体構成の概略としては、既設の外部給湯機P又は給茶機Aと別体にして設置される外部給湯機Pを給湯手段として用いるものである(図1参照)。すなわち、給茶機Aの内部に外部給湯機Pを備えるものではなく、給茶機Aと外部給湯機Pとを別系統として設置するものである。
【0018】
外部給湯機Pは、例えば、外部給湯機Pから給茶機Aへの落差、もしくは外部給湯機Pの水源から給茶機Aへの給水圧力によって給茶機Aに湯を供給できる外部給湯機Pを使用するものが望ましい。
【0019】
外部給湯機Pから給湯管P1を介して給茶機Aに供給された湯は、給茶機Aに備えられた制御手段、給湯弁1、自動排水装置20、ミキシング装置30、粉茶供給装置40等によって、適温、適量の茶が種類別に給茶されるものである。
【0020】
本発明の改良点は、このミキシング装置30にある。すなわち、ミキシング装置30は、供給された湯と茶を混合する装置であり、後述する選択バルブ4に連結した分配管5の先に複数個備えている(図1参照)。このミキシング装置30は、ミキシング容器31と供給ノズル32とからなり、各ミキシング容器31で異なった種類の茶と湯とを混合するように設けている。ミキシング容器31は、分配管5から湯を注入すると共に、粉茶Qを供給して混合する容器である。粉茶Qは後述する粉茶供給装置40から一定量供給される。
【0021】
そのため、ミキシング容器31の上面に粉茶Qを落とし込む開口部31Aを形成している(図3参照)。すなわち、ミキシング容器31の上方に配置した粉茶供給装置40から、この開口部31Aを通してミキシング容器31の内部に粉茶Qを供給するものである。一方、ミキシング容器31の内部に、この内部をを二つに仕切る仕切板33を設けている。この仕切板33は、供給ノズル32からミキシング容器31内部に湯を注入した際に、この湯から立ち上る湯気を隔離するために設けたもので、ミキシング容器31を供給ノズル32がわの内部を給湯副室31Cとし、開口部31Aがわ内部を混合主室31Bとして分けている。尤も、湯と粉茶Qとが混合できるようにするため、仕切板33の下の空間は仕切られておらず、内部空間の上部のみを仕切っている。
【0022】
更に、給湯副室31Cがわのミキシング容器31上面に、排出口34を設け、この排出口34から給湯副室31C内の湯気を排出している。排出口34には排出管35を連結して機器に悪影響を与えないところに排出する。このように、ミキシング容器31内部を仕切板33で仕切るだけで、多くの湯気を排出口34から排出することができ、開口部31Aから立ち上る湯気を極力少なくすることができる。すなわち、湯気が最も発生する状況は、給湯時に床面や壁面などに激しく当る際、すなわち給湯初期の段階に発生することが知られている。そこで、供給ノズル32からミキシング容器31内に供給される初期段階を、給湯副室31Cで隔離して行い、排出口34から排出することで、混合主室31Bでの湯気の発生を極力少なくできることが実験で判明した。
【0023】
図4に示す排出口34には、排出口34に排出管35を介してミキシング容器31内の湯気を強制排出する排気ファン36を設けている。この排気ファン36で湯気を強制排出すると、湯が仕切板33の下端部に達するまでは、開口部31Aから混合主室31Bを通して給湯副室31C内に空気を吸引することになる。この結果、給湯副室31Cで発生した湯気が混合主室31Bに流れることは、全くなくなる。しかも、混合主室31Bから茶が排出された後に、ミキシング容器31内に残った湯気を強制的に排出するので、ミキシング容器31内の湯気を最後まで排出することができる。図示の排気ファン36は、給茶機AのケースA1内側に装着すると共に、この排気ファン36をファンカバー37で覆った状態を示している。
【0024】
また、前記ミキシング容器31に供給される湯量が茶となって排出される量よりも多くなるように設定し、前記仕切板33の下方から供給された粉茶Q側に流入する湯の流圧で粉茶Qが混合されるように設けている。すなわち、ミキシング容器31に供給される湯量を、茶となって排出される量よりも多くなるように設定し、ミキシング容器31にある程度の湯が溜まるようにする。
【0025】
制御手段は、給茶機A全体の作動を制御する手段であり、図示例では給茶機Aに装着した制御装置10や操作部2、操作の様子を知らせる表示部3を備えている(図1参照)。そして、操作部2の操作によって給湯弁1を開閉制御し、給茶機Aへ湯を供給し又は停止する。
【0026】
給湯弁1は、給茶機Aに連結した給湯管P1の開閉を自在に調整するもので、電磁弁の使用が最適である。給茶を行うための湯は外部給湯機Pから給湯管P1を通じて給茶機Aの給湯弁1まで常に満たされている。このとき、給湯管P1内の湯が冷えてしまった場合や、外部給湯機Pからの湯が設定温度にまで達していない場合には、自動排水装置20が作動する(図1参照)。
【0027】
自動排水装置20は、外部給湯機Pから供給された湯が設定温度になるまで自動的に排水する装置であり、給湯弁1の先の管路に装着して給湯温度を測定する温度センサ21と、排水管22とからなる。この排水管22は、後述する選択バルブ4に連結され、温度センサ21による測定温度が設定温度より低い又は高い場合には、選択バルブ4が管路を自動で切り換え、排水管22から湯を一定時間もしくは設定温度内に復帰するまで排水する。尚、実際に温度を測定する配管外側と配管内部の湯との間に生じる温度差は制御装置10で補正することが可能である。
【0028】
選択バルブ4は、給茶機Aに給湯された湯を、複数のミキシング容器31に選択自在に導入せしめるバルブである(図2参照)。図示例の選択バルブ4は、二重の円筒構造をなし、給湯管23の先端に設けられた供給内管4Aと、この供給内管4Aに外嵌する排水外管4Bとを設け、排水外管4B内で供給内管4Aを回転制御する。供給内管4Aと排水外管4Bとの側面には、複数の選択孔4Aa,4Baが設けられており、これらの選択孔4Aa,4Baが一致したところに給湯することが可能になる。前記の自動排水装置20に備えた排水管22は、この排水外管4Bに連結してある。このような選択バルブ4によると、供給内管4Aと排水外管4Bとの側面に選択孔4Aa,4Baを設け、供給内管4Aを回転させる事によってお湯の分配箇所を変えることができるから、多数の分配箇所でも分配管5を簡単に設置することができる。そして、粉茶Qが供給されたミキシング容器31に通じる分配管5の管路と、外部給湯機Pに接続された給湯管P1とが、選択バルブ4を介して接続されると、給湯弁1が開き外部給湯機Pから供給された湯が、ミキシング容器31に注入するように制御されている。
【0029】
粉茶供給装置40は、粉茶容器41、スライダー42、蓋体43からなり、各ミキシング容器31の上部にそれぞれ備えられている(図5参照)。粉茶容器41は、粉茶Qを収納する容器で、開口部を粉茶容器41の下端部に設けている。そして、粉茶容器41内の粉茶Qは、粉茶容器41の下端部に設けたスライダー42に、自重によって移動する。このスライダー42は、粉茶容器41の下端部にスライド自在に配設され、一定量の粉茶を取り込む計量室42Aを設けている。
【0030】
図6に示す計量室42Aは、スライド板42Bを上下に貫通する筒状を成しており、スライド板42Bの下面に接する当接板42C上に、このスライド板42Bがある状態のときに、粉茶容器41から計量室42Aに粉茶Qが移動する(同図(A)参照)。次に、スライド板42Bが、駆動用モータによってミキシング容器31側にスライド移動すると、スライド板42Bの上面が粉茶容器41の開口した下端部に扱かれ、計量室42Aに一定量の粉茶Qが供給された状態になる(同図(B)参照)。このとき、スライダー42の初期位置においてミキシング容器31の口からずれている計量室42Aにも、スライド板42Bの移動に伴って粉茶Qが自重により供給される。更にスライド板42Bが移動すると、計量室42A内部の粉茶Qがミキシング容器31内に落下する(同図(C)参照)。このように、計量室42Aからミキシング容器31内に粉茶Qを落とし込んだ後、ミキシング容器31の上部開口部を蓋体43で施蓋する。
【0031】
蓋体43は、ミキシング容器31の上部開口部を施蓋するもので、スライド板42Bが初期位置から移動すると蓋体43に設けている連動ピン43Aを押し出す格好になり、スライダー42の動きと連動して蓋体43が開く構造になっている(図6参照)。このとき、連動ピン43Aは、バネ43Bの張力によって蓋体43との取付け角度を保っているため、蓋体43が全開状態でも駆動用モータがバネ43Bの張力以上の力でスライド板42Bを押すことにより連動ピン43Aが倒れ込み、スライド板42Bがさらに移動して、蓋体43が持ち上がる(同図(C)参照)。そして、スライド板42Bが初期位置に戻ると、バネ43Bの張力によって再び蓋体43がミキシング容器31を施蓋する(同図(A)参照)。
【0032】
このように、所定の連動ピン43Aを押し倒す事によって、蓋体43の開閉動作を行うので、例えば粉茶Qの量を増加する為に、スライド板42Bのスライド距離を長くしても、連動ピン43Aは倒れたままの状態になる。すなわち、計量室42Aの数を増して粉茶Qの量を増加する場合でも、スライド距離の制約は受けずに対応可能となるものである。
【0033】
また、図示例では、省スペースの中で蓋体43の開閉動作を可能にするため、連動ピン43Aの先端部に蓋体43開閉の支点となるローラー43Cを付加し、開閉の支点よりも蓋体43の先端部が下方に回転する事によって得られる蓋の回転軌跡が、よりスライダー移動初期の時点で蓋の全開が得られるよう配置し、粉茶Qが蓋体43の上にかぶり難い機構としている。
【0034】
蓋体43は常時ミキシング容器31上部の粉茶Q供給用の穴を塞いでいて、粉茶Qを供給するときのみ開くように設けている。
【0035】
【発明の効果】
本発明は上述の如く構成したことにより、当初の目的を達成した。
【0036】
すなわち、ミキシング容器31の上方からミキシング容器31の内部に粉茶Qを落とし込む開口部31Aをミキシング容器31の上面に形成し、ミキシング容器31の開口部31Aがわ内部を混合主室31Bとし、ミキシング容器31内に挿入された供給ノズル32がわの内部を給湯副室31Cとしてミキシング容器31内を内部空間上部で仕切る仕切板33設け、供給ノズル32で供給された湯の湯気を排出する排出口34を給湯副室31Cの上面に設けたことにより、供給ノズル32からミキシング容器31に湯を供給する際に生じる湯気を給湯副室31C内に閉じ込めて、排出口34から排出することができる。この結果、混合主室31Bにて粉茶Qと湯とを混合する際に生じる湯気を極めて少なくすることに成功した。したがって、混合主室31B上の開口部31Aから、装置の各機器に悪影響を与えるような湯気が上昇するのを防止できる。
【0037】
また、ミキシング容器31に供給される湯量が茶となって排出される量よりも多くなるように設定し、給湯副室31Cから仕切板33の下方を通って混合主室31Bに流入する湯の流圧によって、混合主室31Bに落下した粉茶Qが確実に混合される。
【0038】
更に、排出口34にミキシング容器31内の湯気を強制排出する排気ファン36を設けたことにより、供給ノズル32から湯が供給された際に生じる一切の湯気をミキシング容器31から強制的に排出できるので、湯気により生じる各種機器の不都合を全て解消する。この結果、メンテナンスが容易になる効果も生じる。
【0039】
このように、本発明によると、粉茶と湯とを混合する際に生じる湯気が、装置の各機器に悪影響を与えずに済み、メンテナンスも容易な給茶装置を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の一実施例を示す概略図である。
【図2】本発明における選択バルブの一実施例を示す分解斜視図である。
【図3】本発明における選択バルブの一実施例を示す分解斜視図である。
【図4】本発明におけるミキシング装置の他の実施例を示す概略図である。
【図5】本発明における粉茶供給装置の一実施例を示す斜視図である。
【図6】本発明における粉茶供給装置の作動例を示す側断面図である。
【図7】従来の給茶機の例を示す概略図である。
【符号の説明】
A 給茶機 A1 ケース
P 外部給湯機
Q 粉茶
1 給湯弁
2 操作部
3 表示部
4 選択バルブ
5 分配管
6 容器
10 制御装置
20 自動排水装置
21 温度センサ
22 排水管
23 給湯管
30 ミキシング装置
31 ミキシング容器 31A 開口部
31B 混合主室
31C 給湯副室
32 供給ノズル 32A 供給孔
33 仕切板
34 排出口
35 排出管
36 排気ファン
37 ファンカバー
40 粉茶供給装置
41 粉茶容器
42 スライダー 42A 計量室
42B スライド板
42C 当接板
43 蓋体 43A 連動ピン
43B バネ
43C ローラー
44 給湯ノズル
50 給茶機
51 湯槽
52 水位センサ
53 給水弁
54 ヒータ
55 操作部
56 粉茶容器
57 粉茶供給スクリュー
58 粉茶シューター
59 ミキシング容器
60 給湯弁
61 給湯ノズル
62 容器
63 制御装置
64 表示部
Claims (3)
- 一定の温度に温めた湯を供給する給湯手段と、該給湯手段から供給された湯に茶を混合して排出する給茶機とからなり、既設の外部給湯機、又は給茶機と別体にして設置される外部給湯機を給湯手段とし、外部給湯機の給湯管を給茶機に連結すると共に、該給湯管の開閉を自在に調整せしめる給湯弁を給茶機に設け、給茶機と外部給湯機とを制御する制御手段を給茶機に設けた給茶装置において、給湯手段から給茶機に湯を供給する供給ノズルと、該供給ノズルから供給された湯に粉茶を混合するミキシング容器とを前記給茶機に設け、ミキシング容器の上方からミキシング容器の内部に粉茶を落とし込む開口部をミキシング容器の上面に形成し、ミキシング容器の開口部がわ内部を混合主室とし、ミキシング容器内に挿入された供給ノズルがわの内部を給湯副室としてミキシング容器内を内部空間上部で仕切る仕切板を設け、供給ノズルで供給された湯の湯気を排出する排出口を給湯副室に設けたことを特徴とする給茶装置。
- 前記ミキシング容器に供給される湯量が茶となって排出される量よりも多くなるように設定し、前記仕切板の下方から混合主室に流入する湯で混合主室に落下した粉茶が混合されるように設けた請求項1記載の給茶装置。
- 前記排出口にミキシング容器内の湯気を強制排出する排気ファンを設けた請求項1又は2記載の給茶装置。
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