JP3796465B2 - サッシ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、窓枠に係り、例えば金属製の上枠、下枠、および左右の縦枠を四周枠組して構成されているとともに、各枠の室外側には木製の木部材が長手方向に沿って設けられている窓枠を備えたサッシに関する。
【0002】
【背景技術】
近年の建物においては、快適な生活空間を形成し、かつ冷暖房に使用するエネルギーを減少させて省エネルギー化を図るために、外壁や建具等における断熱性能が重視されている。特に、新断熱基準や次世代省エネルギー基準等が策定されていることもあり、従来であれば、断熱サッシや断熱ドアを利用していなかった地域においても、断熱サッシ等を採用する建物が増えてきている。
【0003】
このような断熱サッシの一つに、天然木の質感と、アルミ等の金属の持つ耐久性、耐候性を兼ね備えたサッシとして、窓枠や障子の室外側をアルミの押出形材(金属形材)からなる枠材で構成し、室内側を天然木や集成材等の木部材で構成したアルミ木複合サッシがある。この複合サッシは、室内側からは木部材の持つ質感や美観、触感等を楽しめる一方で、室外側がアルミ製のためにメンテナンス性、耐久性を向上できるという特色を有する。また、室外側が木製であると、木部材の有する断熱性により、その表面には外気で冷却されたアルミの枠材からの熱が伝わり難く、結露対策にも有効である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そのような木部材としては、上木部材、下木部材、および左右の縦木部材とがあり、これらがアルミの枠材である上枠、下枠、および左右の縦枠に各々ビス等で固定されている。この際、上木部材が縦木部材に対して横勝ちに接合されている場合、すなわち、上枠部材の下面に縦木部材の上端が当接される場合には、上木部材の両端が縦枠に当接されており、この当接によって上木部材と縦枠とが密着し、両部材間の気密性や遮光性が確保されるようになっている。
【0005】
ところで、上木部材の両端を左右の縦枠間に密着させるためには、上木部材を縦枠間の寸法に合わせて正確な長さに加工する必要があるが、上木部材は木製であるため、製作時の周囲の湿度の違い等によって多くの水分を含んでいる場合と、含んでいない場合とでは、加工条件が大きく異なり、常に正確な長さ寸法に加工するのは難しい。従って通常では、上木部材を縦枠間の若干長目に製作できるように寸法公差が設定されており、縦枠に確実に密着するようにしている。
【0006】
しかしながら、上木部材を長目に製作すると、縦枠間への取付作業が煩雑になる。つまり、上木部材を取り付けるためには例えば、縦枠間で上木部材を略水平にしてその両端を当該縦枠に接触させ、接触した状態で最終位置にスライドさせるのであるが、両端が縦枠に接触していることで、スライドがスムーズに行われず、容易に取り付けることができない。また、無理にスライドさせようとすると、縦枠を変形させてしまうという問題が生じる。
【0007】
さらに、以上の木部材は、例えば建て付け時に何らかの理由で交換したり、老朽化等によって交換する場合がある。そして、既設の上枠を窓枠から外して交換する場合にもやはり、縦枠に接触させながら室内側等にスライドさせなければならないため、手間がかかるという問題がある。
【0008】
そして、このような問題は、上木部材と縦木部材との接合構造が横勝ちの場合に限らず、縦勝ちの場合にも生じる。縦勝ちの場合、縦木部材は上下の上枠および下枠間に取り付けられるのであるが、やはり長目の縦木部材を上下枠に接触させながらスライドさせる必要があるため、上述と同様な問題が生じる。
【0009】
本発明の目的は、木部材の取付作業および取外作業を容易にできるサッシを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明のサッシは、窓枠を備えたサッシであって、前記窓枠は、上下の横枠および左右の縦枠を四周枠組して構成されているとともに、各枠の室内側には、四周枠組みすることで形成される窓枠開口の内側から木製の木部材が取り付けられており、前記横枠に設けられた横木部材の端部と前記縦枠との間か、または、前記縦枠に設けられた縦木部材と前記横枠との間には、ピース状のライナー部材が配置され、前記ライナー部材が前記横木部材の端部と前記縦枠との間に配置されている場合、前記縦枠には、縦木部材用の位置決め部が当該縦枠の長手方向に沿って略連続して設けられ、前記ライナー部材と前記横木部材との当接位置が当該位置決め部よりも窓枠開口内側とされ、前記ライナー部材が前記縦木部材の端部と前記横枠との間に配置されている場合、前記横枠には、横木部材用の位置決め部が当該横枠の長手方向に沿って略連続して設けられ、前記ライナー部材と前記縦木部材との当接位置が当該位置決め部よりも窓枠開口内側とされていることを特徴とする。
【0011】
このようなサッシによれば、例えば横勝ち構造の場合では、横木部材の端部と縦枠との間に、ピース状のライナー部材を配置する。このため、横木部材を取り付けたり、取り外す場合には、このライナー部材の分だけ横木部材の端部を接触させてスライドさせればよい。従って、横木部材の端部を接触させながら行うスライドの長さが従来より短くなるから、スライドがスムーズに行えるようになり、その取付作業および取外作業が容易になる。
そして、縦勝ち構造の場合では、縦木部材の端部と横枠との間にピース状のライナー部材を配置することにより、縦木部材の着脱に関して同様な作用効果が得られる。
【0013】
また、従来、横木部材が横勝ち構造で縦木部材と接している場合で、縦枠に位置決め部が設けられている場合には、横木部材の端部も縦枠の位置決め部に係合等することになる。そして、横木部材の端部が位置決め部に係合していると、横木部材を単に室内側にスライドさせたのでは、外すことができないという問題がある。
そこで本発明のサッシにおいては、ライナー部材の厚み寸法等を工夫することにより、ライナー部材と横木部材との当接位置が位置決め部よりも窓枠開口内側になるようにした。このため、横木部材は縦枠の位置決め部には係合されず、横木部材の取付作業および取外作業が当該縦枠の位置決め部に何ら阻害されることなく行われる。
また、縦勝ち構造の場合には、縦木部材は横枠の位置決め部には係合されず、縦木部材の取付作業および取外作業が当該横枠の位置決め部に何ら阻害されることなく行われる。
【0014】
さらに、本発明のサッシは、窓枠を備えたサッシであって、前記窓枠は、上下の横枠および左右の縦枠を四周枠組して構成されているとともに、各枠の室内側には、四周枠組みすることで形成される窓枠開口の内側から木製の木部材が取り付けられており、前記横枠に設けられた横木部材の端部と前記縦枠との間か、または、前記縦枠に設けられた縦木部材と前記横枠との間には、ピース状のライナー部材が配置され、前記縦枠に取り付けられる縦木部材の端部側には前記横木部材の端部を呑み込む呑込部が設けられているか、または、前記横木部材の端部側には前記縦枠に取り付けられる縦木部材の端部を呑み込む呑込部が設けられ、この呑込部を構成する室内側の立上片は、前記ライナー部材および当該呑込部に呑み込まれた木部材の端部を室内側から見えなくする位置に設けられている。
【0015】
このようなサッシでは、横木部材や縦木部材の取付作業および取外作業が容易になるとともに、ライナー部材と横木部材の端部、あるいはライナー部材と縦木部材の端部との当接部分は勿論、ライナー部材自身も立上片で隠れて室内側に露出しないため、内観が良好となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係るサッシとしての嵌め殺し窓(FIX窓)1を示す縦断面図、図2は、嵌め殺し窓1を示す横断面図、図3、図4はそれぞれ、嵌め殺し窓1の要部を示す一部破断の平面図および分解斜視図である。
【0017】
嵌め殺し窓1は、背景技術でも説明したアルミ木複合タイプの断熱サッシであり、建物の躯体に取り付けられる窓枠10と、窓枠10内に嵌め込まれた複層のガラス面材20とを備えている。
【0018】
窓枠10は、横枠としての上枠11、下枠12、および左右の縦枠13を四周枠組みした構成である。各枠11,12,13は、アルミの押出形材製の室内部材111,121,131と、同じくアルミの押出形材製の室外部材112,122,132と、これらを連結する合成樹脂製の断熱部材113,123,133とで構成された断熱形材となっている。本実施形態での断熱部材113,123,133は、溶融した樹脂を注入して硬化させたものであるが、板状のリジットの断熱部材を1枚あるいは複数枚用いたものであってもよい。
【0019】
各枠11,12,13において、室内部材111,121,131の室内側には、天然木製の横木材としての上木部材31、下木部材32、および左右の縦木部材33がビス34で取り付けられている。これらの木部材31,32,33は、窓枠10の室内側の見え掛かり部分を覆うことで、アルミの部分を室内側から見えなくして窓枠10を天然木の自然な風合いに仕上げているとともに、断熱性能を向上させて室内側への露出面での結露の発生をより確実に防止している。
【0020】
上木部材31および縦木部材33は、ガラス面材20の室内側面を支持する押縁としても機能している。これに対して、ガラス面材20の室内側面の下部側は、アルミの押出形材製または樹脂製の横押縁40で支持されている。この横押縁40の上面には、排水口を備えた排水部材41が設けられており、ガラス面材20の室内側面に生じた結露水が下方に伝い落ちた場合に、結露水を下木部材32に触れることなく排水部材41を通して室内部材121内に導き、図示しない別の排水口から外部に排出するようになっている。
【0021】
さて、上木部材31および縦木部材33において、上枠11および縦枠13と対向する面には、長手方向に沿った一条の係合溝35が設けられている。係合溝35には、上枠11および縦枠13の各室内部材111,131から窓枠開口2内に突設された位置決め部としてのヒレ部14が挿入され、係合(ラップ)している。これにより、各木部材31,33の見込み方向の位置決めがなされるとともに、室内部材111,131との間で気密性および遮光性が確保されている。
【0022】
図4、図5において、上木部材31の端部(両端)と縦枠13の室内部材131の側面との間には、合成樹脂製のピース状のライナー部材50が配置されている。このライナー部材50は、窓枠開口2側からのビス51によって室内部材131の側面に取り付けられる。また、ライナー部材50は、縦枠13のヒレ部14の突出寸法T1よりも大きな厚み寸法H1を有し、上木部材31の端部とライナー部材50との当接位置がヒレ部14の先端よりも窓枠開口2側に位置するようになっている。
【0023】
この、ライナー部材50の上面には平行な二条の係合溝52が設けられ、鉛直な側面にも平行な二条の係合溝53が設けられ、室内側に設けられた係合溝52,53同士が連続してそれぞれ、上枠11のヒレ部14および縦枠13のヒレ部14に嵌り込んでいる。なお、室外側で連続した係合溝52,53は、図示したのとは反対側の端部に配置された場合に、各ヒレ部14(不図示)が嵌り込むように設けられている。
【0024】
従って、上木部材31の端部には係合溝が設けられておらず、上木部材31の端面がフラットな単純な面に仕上げられ、ライナー部材50に当接されている。そして、上木部材31の端部およびライナー部材50は、縦木部材33の上部に設けられた呑込部36に呑み込まれ、この上木部材31と縦木部材33とが横勝ちで配置されている。
【0025】
呑込部36は、縦木部材33の上端を、室内側の立上片37を残して切削して形成されているが、この立上片37を縦額縁3に密着させることで、上木部材31とライナー部材50との当接部分を隠し、また、上木部材31の端部と縦額縁3との間の僅かな隙間4(図3)を塞いでライナー部材50自身を室内側から見えないように隠している。
【0026】
ここで、図4に示した符号15は、上枠11および縦枠13の互いの室外部材112,132間に挟持されるシーラー材であり、各室外部材112,113間の水密性、気密性、および遮光性を確保するために用いられている。
【0027】
このような本実施形態においては、嵌め殺し窓1の施工中で、既に取り付けられた各木部材31,32,33が色違いの部材であったり、あるいは、嵌め殺し窓1の設置後の老朽化により、各木部材31,32,33が傷んだ場合には、以下のようにして新たなものと交換する。
【0028】
先ず、水平方向のビス34を外して既設の縦木部材33を取り出す。この際には、縦木部材33を窓枠開口2側にずらすことで縦枠13のヒレ部14との係合を外し、この後に縦木部材33を室内側に引き入れて全体を取り出す。次いで、鉛直方向のビス34を外して上木部材31を取り出す。この際には、上木部材31を窓枠開口2側(下方側)にずらすことで上枠11のヒレ部14との係合を外し、この後に上木部材31をそのまま室内側にスライドさせて全体を取り出す。なお、下木部材32は、ビス34を外して上方に持ち上げれば、容易に取り外すことが可能である。
【0029】
新たな木部材31,32,33を取り付けるに当たっては、上述とは反対の手順を踏めばよく、先ず、下木部材32を落とし込んでビス34で仮止めする。この後に上木部材31を室内側から窓枠2内に差し入れ、スライドさせてライナー部材50間に配置し、さらに、上方にずらして上枠11のヒレ部14に嵌め込んで仮止めする。最後に、縦木部材33を窓枠開口2から外側に向けて移動させ、縦枠13のヒレ部14に嵌め込んで仮止めする。そして、各ビス34を締め付けて各木部材31,32,33を本固定する。
【0030】
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1) すなわち、嵌め殺し窓1において、上木部材31の端部と縦枠13の室内部材131との間には、ピース状のライナー部材50が配置されているので、上木部材31を交換する場合など、上枠13に対して上木部材31を取付時および取外時には、ライナー部材50に対して上木部材31の端部を接触させればよく、接触させながら行うスライドを短い長さで完了させることができ、取付作業および取外作業を容易にできる。
また、上木部材31の長さは、縦枠13間の寸法よりも十分短いため、上木部材31の窓枠開口2内での取り扱いを良好にでき、作業を簡単に行える。
【0031】
(2) そして、ライナー部材50の厚み寸法H1は、縦枠13のヒレ部14の突出寸法T1よりも大きく、上木部材31とライナー部材50との当接位置が、ヒレ部14の先端よりも窓枠開口2側に位置しているため、上木部材31の取付時および取外時には、上木部材31を縦枠13のヒレ部14に何ら邪魔されることなく容易に着脱でき、作業性を向上させることができる。さらに、縦枠13のヒレ部14との係脱を行う必要がないから、上枠11との係合を外すだけで容易に着脱でき、この点でも作業性を向上させることができる。
【0032】
(3) また、上木部材31の端部を縦枠13のヒレ部14に係合させる必要がないので、その端部に係合溝を施す必要もない。従って、その端部を平坦な端面に仕上げることができ、容易かつ安価に加工できる。
【0033】
(4) さらには、縦枠13のヒレ部14にライナー部材50が係合しているとともに、このライナー部材50には上木部材31の端部が当接されているので、各部材13,31,50間の隙間をなくすことができ、気密性や遮光性を確実に確保できる。
【0034】
(5) 上木部材31とライナー部材50との当接部分は縦木部材33の立上片37で室外側から覆われているため、当接部分の鉛直な境界ラインを室内側から見えなくして内観を良好にできる。また、上枠11のアルミ部分が熱伸びし、これに取り付けられた上木部材31とライナー部材50との間に隙間が生じた場合でも、この隙間を立上片37で隠すことができるから、気密性、遮光性、および内観を良好に維持できる。
【0035】
(6) しかも、立上片37でライナー部材50自身も隠されるので、木製に対して見た目が大きく異なる合成樹脂でライナー部材50を製作しても、このライナー部材50が室内側に露出することはなく、内観を損なう心配がない。換言すれば、ライナー部材50を耐久性、耐候性、あるいは加工性等を勘案して任意の材料で製作できる。
【0036】
(7) ライナー部材50には水平方向および鉛直方向の係合溝52,53が設けられているが、これらをライナー部材50の製造時の樹脂成形で簡単に形成することができるから、何ら手間やコストを要することがなく、上木部材31に多数の係合溝を設ける場合に比して、安価にできる。
【0037】
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではない。
例えば、前記実施形態では、上木部材31が横勝ち構造で配置され、ライナー部材50が縦枠13に直接取り付けられていたが、本発明のサッシはこれに限らず、上木部材31が縦勝ち構造で配置されている場合であってもよい。このような場合には、図5に示すように、ライナー部材50が縦木部材33と上枠11との間に配置される。そして、この場合には、縦木部材33の取付が容易になり、本発明の目的を達成できる。
また、図5に示すような縦勝ち構造において、呑込部を上木部材31の端部に設け、ライナー部材50および縦木部材33の上端を覆ってもよい。
【0038】
前記実施形態では、本発明に係る横枠が上枠11とされ、横木部材が上木部材31であったが、下枠12および下木部材32を、本発明に係る横枠および横木部材としてもよい。このような場合には、下木部材32の着脱を容易にできるという効果がある。
【0039】
前記実施形態では、本発明のサッシとして嵌め殺し窓1について説明したが、本発明のサッシとしてはこれに限定されず、例えば引違い窓、引き窓、縦辷り出し窓、横辷り出し窓、開き窓、ルーバー窓、上げ下げ窓等、任意の窓種のサッシに本発明を適用できる。
【0040】
前記実施形態では、上木部材31および縦木部材33がガラス面材20の室内側面を支持する押縁を兼用していたが、専用の押縁を別途設けてもよい。また、嵌め殺し窓1以外の窓種によっては、面材を支持する押縁が窓枠に不要であるから、このような場合にも、木部材で押縁を兼用させる必要がない。
【0041】
また、窓枠を構成する上枠、下枠、および左右の縦枠としては、前記実施形態のように、アルミ製の室内外部材とこれらを連結する断熱部材とで構成された断熱形材が用いられていたが、全てアルミ等の押出形材であったり、樹脂の押出成形品であってもよく、任意の材質や構造を適用できる。
【0042】
さらに、前記実施形態では、本発明に係る位置決め部としてヒレ部14が設けられていたが、位置決め部としてはこれに限定されず、例えば、縦枠13に設けられた段差部等で構成してもよい。
【0043】
その他、ライナー部材50の具体的な形状や材質等も、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で任意に変更可能であり、変更した場合でも本発明に含まれる。
【0044】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明のサッシによれば、木部材の取付作業および取外作業を容易にできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るサッシを示す縦断面図である。
【図2】前記実施形態のサッシを示す横断面図である。
【図3】前記実施形態のサッシの要部を示す一部破断の平面図である。
【図4】前記実施形態のサッシの要部を示す分解斜視図である。
【図5】本発明の変形例を示す模式図である。
【符号の説明】
1…サッシである嵌め殺し窓、2…窓枠開口、10…窓枠、11…横枠である上枠、12…下枠、13…縦枠、14…位置決め部であるヒレ部、31…横木部材である上木部材、33…縦木部材、36…呑込部、37…立上片、50…ライナー部材、H1…厚み寸法、T1…突出寸法。
Claims (2)
- 窓枠を備えたサッシであって、
前記窓枠は、上下の横枠および左右の縦枠を四周枠組して構成されているとともに、各枠の室内側には、四周枠組みすることで形成される窓枠開口の内側から木製の木部材が取り付けられており、
前記横枠に設けられた横木部材の端部と前記縦枠との間か、または、前記縦枠に設けられた縦木部材と前記横枠との間には、ピース状のライナー部材が配置され、
前記ライナー部材が前記横木部材の端部と前記縦枠との間に配置されている場合、前記縦枠には、縦木部材用の位置決め部が当該縦枠の長手方向に沿って略連続して設けられ、前記ライナー部材と前記横木部材との当接位置が当該位置決め部よりも窓枠開口内側とされ、
前記ライナー部材が前記縦木部材の端部と前記横枠との間に配置されている場合、前記横枠には、横木部材用の位置決め部が当該横枠の長手方向に沿って略連続して設けられ、前記ライナー部材と前記縦木部材との当接位置が当該位置決め部よりも窓枠開口内側とされているサッシ。 - 窓枠を備えたサッシであって、
前記窓枠は、上下の横枠および左右の縦枠を四周枠組して構成されているとともに、各枠の室内側には、四周枠組みすることで形成される窓枠開口の内側から木製の木部材が取り付けられており、
前記横枠に設けられた横木部材の端部と前記縦枠との間か、または、前記縦枠に設けられた縦木部材と前記横枠との間には、ピース状のライナー部材が配置され、
前記縦枠に取り付けられる縦木部材の端部側には前記横木部材の端部を呑み込む呑込部が設けられているか、または、前記横木部材の端部側には前記縦枠に取り付けられる縦木部材の端部を呑み込む呑込部が設けられ、
この呑込部を構成する室内側の立上片は、前記ライナー部材および当該呑込部に呑み込まれた木部材の端部を室内側から見えなくする位置に設けられているサッシ。
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