JP3794088B2 - Process input / output device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、分散形制御システムのコントローラにIOリンクを介して直接インタフェースするプロセス入出力装置の二重化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の分散形制御システムは、図18のように構成されている。図において、1はマンマシンインタフェース装置、2は制御用LAN、31〜3nはコントローラである。この図のように分散形制御システムは、分散設置された複数台(大規模の場合は数十台)のコントローラ31〜3nを制御用LAN2で結合し、これらを1台〜数台のマンマシンインタフェース装置1で管理するシステムである。図19に図18におけるコントローラ31〜3nの構成例を示す。図19において、4は制御MPU、5はIOリンク、61〜6nはプロセス入出力装置である。
【0003】
制御MPU4は、プロセス制御のための演算を行い、分散設置された複数台(例えば32台)のプロセス入出力装置61〜6nとIOリンク5経由でデータ交換を行う。プロセス入出力装置61〜6nは、プロセスの各種センサやアクチュエータと接続され、プロセスのアナログ量を制御MPU4で演算可能なディジタル量に変換する。これらのコントローラ31〜3nは、一般的に信頼性の高いことが要求される。そこで信頼性向上のために、図20に示されるようにコントローラ31〜3nを二重化することがある。図において、4A,4Bは制御MPU、5A,5BはIOリンク、61〜6nはプロセス入出力装置である。ここで、制御MPU4A,4BとIOリンク5A,5Bが二重化され、IOリンク5A,5Bにそれぞれプロセス入出力装置61〜6nが接続されている。
【0004】
図21に、制御MPU4A,4BとIOリンク5A,5Bの二重化に対応するプロセス入出力装置61〜6nの構成例を示す。図において、5A,5BはIOリンク、7A,7Bは伝送制御モジュール、8はIOバス、91〜9nはIOモジュールである。ここで、伝送制御モジュール7A,7Bは、IOリンク5A,5B及びIOバス8とインタフェースし、制御MPU4A,4BとIOモジュール91〜9nと間のデータ交換を中継している。一方、IOモジュール91〜9nは、プロセスと直接インタフェースし、アナログ量とディジタル量の変換を行っている。図21の例では、制御MPU4A,4BとIOリンク5A,5Bの二重化に対応して、伝送制御モジュール7A,7Bが二重化され、制御MPU4A,4BとIOリンク5A,5Bの稼働/待機の切り替えに対応して、伝送制御モジュール7A,7Bが切り替わるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの従来技術には、次のような問題がある。
(1)図21における伝送制御モジュールは二重化されているが、IOモジュールは二重化されていない。そのため、いずれかのIOモジュールに異常が発生した場合、そのIOモジュールに接続されているプロセスの監視、制御が不能となり、システムによっては、大きな欠点となることがある。
(2)同じく、IOバスも二重化されていない。そのため、IOバスに異常が発生した場合、そのIOバスに接続されている全IOモジュールが使用不可となり、これもまた、システムによっては、大きな欠点となることがある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで上記課題を解決するために、請求項1の発明は、
制御MPUと通信するためIOリンクに接続される稼働側および待機側という二重化された伝送制御モジュールと、
一方の伝送制御モジュールに二線共に接続され、かつ他方の伝送制御モジュールにも二線共に接続される二重化されたIOバスと、
二重化されたIOバスとプロセスにそれぞれ接続されるとともに、稼働/待機切替え回路により切替え可能になされた稼働側および待機側という二重化ペアの出力用IOモジュールと、
二重化されたIOバスとプロセスとにそれぞれ接続されるとともに、稼働/待機切替え回路により切替え可能になされた稼働側および待機側という二重化ペアの入力用IOモジュールと、
を備えるプロセス入出力装置であって、
二重化ペアの伝送制御モジュールでは、待機状態の伝送制御モジュールは稼働側の伝送制御モジュールがアクセスするIOバスのスレーブとして動作するものであり、稼働側の伝送制御モジュールはアクセスするIOバス経由で待機側の伝送制御モジュールに対し必要なデータを送信して稼働側および待機側の伝送制御モジュール間でデータの等値化を行い、
稼働側および待機側という二重化ペアの出力用IOモジュールは二重化されたIOバスから送信された信号を両者が処理して稼働側の出力用IOモジュールだけがプロセスへの出力を行い、
稼働側および待機側という二重化ペアの入力用IOモジュールはプロセスからの入力を両者が処理して二重化されたIOバスを介して二重化ペアの伝送制御モジュールへ共に出力を行って二重化ペアの伝送制御モジュールは稼働側のIOモジュールからの出力だけを制御MPUへ出力を行う、
ことを特徴とするプロセス入出力装置とした。
【0007】
請求項2の発明は、
請求項1記載のプロセス入出力装置において、
一のIOモジュールを搭載する一のスロットと、
スロットを複数収容するIOシェルフと、
を備え、
前記複数のスロットに対し、稼働側および待機側という二重化ペアのIOモジュールのスロットでは連続させつつ、一連のスロット番号を付すことを特徴とするプロセス入出力装置とした。
【0008】
請求項3の発明は、
請求項2記載のプロセス入出力装置において、
伝送制御モジュールおよびIOモジュールはそれぞれハードウェアにより構成された伝送制御手段を備え、
これらの伝送制御手段は、IOモジュールの各二重化ペアに送られるデータの等値化を行うとともに、スロット番号順にデータ伝送を行うことを特徴としたプロセス入出力装置とした。
【0009】
請求項4の発明は、
請求項2または請求項3に記載のプロセス入出力装置において、
IOモジュールが装着されたスロットをそのスロット番号の奇数、偶数により二分し、電源投入時に前記IOモジュールの一方を稼働、他方を待機として設定することを特徴としたプロセス入出力装置とした。
【0010】
請求項5の発明は、
請求項2から請求項4のいずれか1項に記載のプロセス入出力装置において、
各IOモジュールを二重化ペア単位で二重化する設定手段を、各IOモジュールごとに設けたことを特徴とするプロセス入出力装置とした。
【0011】
請求項6の発明は、
請求項2から請求項4のいずれか1項に記載のプロセス入出力装置において、
各IOモジュールを二重化ペア単位で二重化する設定手段を、IOシェルフ上に設けたことを特徴とするプロセス入出力装置とした。
【0012】
請求項7の発明は、
請求項2から請求項4のいずれか1項に記載のプロセス入出力装置において、
稼働/待機切替え用スイッチを各IOモジュールごとに設置するとともに、このスイッチの操作を各IOモジュールにより検出して二重化ペアとなっているIOモジュール間で稼働/待機の設定を切替えることを特徴としたプロセス入出力装置とした。
【0013】
請求項8の発明は、
請求項2から請求項4のいずれか1項に記載のプロセス入出力装置において、
稼働/待機切替え用スイッチを伝送制御モジュールごとに設置するとともに、このスイッチの操作をそれぞれの伝送制御モジュールにより検出し、次いでその伝送制御モジュールからIOバスを経由して各IOモジュールへ切り替え指令を送り、それにより各IOモジュール間の稼働/待機をIOシェルフ単位で切替えることを特徴としたプロセス入出力装置とした。
【0014】
請求項9の発明は、
請求項2から請求項4のいずれか1項に記載のプロセス入出力装置において、
稼働/待機切替え用スイッチをIOシェルフ上に設置するとともに、このスイッチの操作を伝送制御モジュールにより検出し、次いで伝送制御モジュールからIOバスを経由して各IOモジュールへ切り替え指令を送り、それにより各IOモジュール間の稼働/待機をIOシェルフ単位で切替えることを特徴としたプロセス入出力装置とした。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明にかかるプロセス入出力装置の二重化方法の第1の実施例を示す。図において、61はIOシェルフであり、2枚の伝送制御モジュール7A,7Bと16枚のIOモジュール91A,91B〜98A,98Bを装着するための実装スロットを有しており、IOシェルフ1台で1台のプロセス入出力装置を構成している。
【0017】
また、5A,5BはIOリンク、8A,8BはIOバスであり、図中のIOモジュール91A,91B〜98A,98Bには、順にスロット番号00と01,02と03,・・・14と15が記されており、それぞれのA,Bのペアごとに同一種のIOモジュール91,92,・・・98を実装して二重化される。IOモジュールA,Bのペアは、一方を稼働、もう一方を待機とし、双方がプロセスに接続される。プロセスからの入力信号は稼働、待機の双方へ入力し、プロセスヘの信号出力は稼働側のみが行う。
【0018】
次に、プロセスヘの信号出力の例を、図2をもとに説明する。図2は、アナログ出力モジュールの二重化例であり、図中の101A,101BはIOバスインタフェース、102A,102Bはマイクロプロセッサ、103A,103BはDA変換器、104A,104Bは稼働/待機の制御信号、105A,105Bは稼働/待機の切替え回路、106A,106Bは出力切替え信号、107A,107Bは出力切替えスイッチである。
【0019】
二重化ペアのアナログ出力モジュール91A,91Bは、伝送制御モジュール7A,7BよりIOバス8A,8B経由で、同一のディジタル出力値を受信する。二重化ペアのアナログ出力モジュール91A,91Bは、それぞれDA変換を行い、同一のアナログ出力値を発生するが、プロセスヘ出力するのは、稼働/待機の切替え回路105A,105Bによって決定される稼働側のモジュールのみである。即ち、稼働/待機の切替え回路105A,105Bによってアナログ出力モジュール91A,91Bの稼働/待機が決定され、その出力切替え信号106A,106Bによって稼働モジュール側となる出力切替えスイッチ107A,107Bの一方がオンとなる。
【0020】
待機側のモジュールは、前述したように、稼働側と同一のアナログ出力値を常時発生しており、稼働側に異常が発生した場合は、稼働/待機切替え回路105A,105Bが動作し、待機側のモジュールが稼働となって、プロセスヘの出力を継続する。稼働側の異常とは、例えばIOバス8A,8Bのリードバックチェックエラー、アナログ出力のリードバックチェックエラー、プロセッサ異常(=ウオッチドッグタイマのオーバフロー)などの定期的自己診断異常である。
次に、プロセスからの信号入力の例を、図3をもとに説明する。
【0021】
図3は、アナログ入力モジュールの二重化例であり、図において、103A,103BはAD変換回路、108A,108Bは定電流回路であり、その他は図2と同じである。図中のプロセスからのアナログ入力信号は、アナログ入力モジュールペア92A,92Bの双方に入力されAD変換される。ここで、例えば熱電対の入力のように、プロセス側で測定用の定電流を必要とする場合は、稼働/待機の切替え回路105A,105Bによって決定された稼働側のモジュールのみが定電流を供給する。このようにアナログ入力モジュールペアは常時同一のディジタル値を発生させ、伝送制御モジュールはこれらのディジタル値をIOバス8A,8B経由で読み込み、稼働側のモジュールのディジタル値のみを、IOリンク経由で制御MPUに伝送する。
【0022】
次に、第2の実施形態について説明する。図4は第2の実施形態を示し、図中の7Aは伝送制御モジュール、8A,8BはIOバス、91A,91Bは二重化ペアのIOモジュール(アナログ出力モジュール)である。伝送制御モジュール7Aは、IOリンク5A経由で制御MPU4Aより出力データ(ディジタル値)を受信する。この場合、例えばIOシェルフ内に、IOモジュールの実装スロットが16個あるものとし、すべて出力モジュールで二重化されているとすれば、制御MPU4Aは8枚分のディジタルデータを定周期で常時伝送制御モジュール7Aに伝送することになる。
【0023】
それらを受信した伝送制御モジュール7Aのマイクロプロセッサ73Aは、受信データが二重化ペアに対して同一のデータとなるように16枚分に拡張し、メモリ72Aにスロット番号順に並べて格納し、IOバスマスタ制御部71Aを起動する。IOバス8A,8Bは、高速シリアルのマスタ/スレーブ方式のバスであり、IOバスマスタ制御部71Aは、アナログ出力モジュール91A,91BのIOバススレーブ制御部100A,100Bと連動して、スロット番号順にディジタルデータをメモリ109A,109Bに転送する。
【0024】
この時のデータの流れを図5に示す。ここで、IOバス8A,8Bの伝送速度を2Mbps程度とし、前述したようにハードウェアでデータ伝送を行えば、隣接するスロット間で二重化されたアナログ出力モジュール91A,91B間のデータ等値化の遅れ時間は数十μs以内にすることができる。また、二重化ペアのアナログ出力モジュール91A,91Bは、同一のデータを受信し、同一の動作(DA変換他)を行うので、その同期化の遅れ時間は、ほぼ前記等値化の遅れ時間とみなすことができる。
【0025】
次に、第3の実施形態について説明する。図6は第3の実施形態を示し、各部の構成は、図1と同一であるが、二重化ペアの伝送制御モジュール7A,7B間及びIOモジュール91A,91B〜98A,98B間に、それぞれ二重化設定並びに稼働/待機切替え信号Dが接続されている。この切替え信号Dにより作動する稼働/待機切替え回路の具体例を図7に示し、そのタイムチャートを図8に示す。図7は、IOモジュール91A,91Bについて示したが、伝送制御モジュール7A,7Bもほぼ同様に構成されている。
【0026】
図7における*MSTC信号は各IOモジュール91A,91Bのマイクロプロセッサ102A,102Bが制御する稼働/待機の制御信号であり、*WDTE信号は各IOモジュール91A,91Bのハードウェアで実現されるウオッチドッグタイマ監視回路129A,129Bのオーバフロー信号であり、それぞれORゲート110A,110Bに入力される。*RST信号は、電源投入時に、各IOモジュール91A,91Bのリセットパルス発生回路111A,111Bで生成されるリセット信号であり、JK・FF112A,112B,113A,113Bに入力される。
【0027】
また、SLT0,SLT1は、IOモジュール91A,91Bが実装されるスロットの番号を示す信号であり、IOシェルフ61のマザーボード上に設置されているIOモジュール接続コネクタ120A,120Bの所定のピンを、0Vにショートあるいは+5Vにプルアップして実装位置毎に設定されている。図示例ではスロット番号を認識するための信号線は2本になっているが、IOシェルフ61のスロット数が16の場合は、4本の信号線が必要となる。図7では、簡単な例としてスロット数を4とし信号線を2本とした場合を示している。
【0028】
次に、この回路の動作を、図8のタイムチャートに従って説明する。IOモジュール91A,91Bに電源が投入され、リセット信号*RSTが解除された後、IOモジュール91A,91Bのマイクロプロセッサ102A,102Bはスロット番号を認識し、IOモジュール91Aの場合はスロット番号が偶数(図示例では、SLT0=“0”,SLT1=“0”)であるので、直ちに*MSTC信号をHigh(=“1”)にする。IOモジュール91Bの場合は、スロット番号が奇数(図示例では、SLT0=“1”,SLT1=“0”)であるので100ms後に、*MSTC信号をHigh(=“1”)にする。
【0029】
また、なおこの時、電源投入後、リセット信号*RSTの解除(=“1”)までの、IOモジュール91A,91B間の時間差は、20ms以内とした。またこの時、ウオッチドッグタイマのオーバフローは発生していないものとする。このように図8のタイムチャートからは、*MSTC信号を出力する時間差により、スロット番号が偶数のスロットに実装されているIOモジュールが、電源投入時には必ず稼働することが分かる。次に、IOモジュールペアが稼働/待機で動作中に、稼働側の異常その他で稼働/待機を切り換える場合のタイムチャートを図9に示す。
【0030】
図9は、*MSTC信号の制御による稼働/待機の切り換えの例である。図7および図9において、稼働側のIOモジュール91Aで*MSTC信号がLに反転されると、JK・FF112Aから出力されるMSTS信号もLとなり、NANDゲート114Aに入力されて、信号DをHに反転する。信号Dは、接続コネクタ120Aを介して他方のIOモジュール91Bの接続コネクタ120Bへ送られる。次いで、信号Dが入力されたIOモジュール91BにおけるM/S信号はHレベルに反転され、図示しないが、マイクロプロセッサ102Bに入力されてIOモジュール91Bを稼働状態に切り替える。
【0031】
また、IOモジュール91Aでは、信号DをHに反転した後にM/S信号がLレベルに反転されて、マイクロプロセッサ102Aに入力されて待機状態に切り替えられる。また、*WDTE信号の場合も同様であるが、*WDTE信号の場合は、マイクロプロセッサは関与せず、ハードウェアにより直接、稼働/待機の切替えが行われる。このような稼働/待機の切替え回路は、IOモジュールをシングルで使用するか、二重化で使用するかの設定にも使用することができる。即ち、IOモジュールペアの稼働/待機の切替え回路間を接続すれば二重化となり、開放すればシングルとなる。
【0032】
次に、第4の実施形態について説明する。図10は第4の実施形態を示し、基本的構成は図7と共通である。この実施形態では、IOモジュール91A,91Bの稼働/待機切替え信号の出力部に設定ピン121A,121Bを設けている。この設定ピン121A,121Bを双方接続すれば二重化の設定であり、図7と同一になる。一方この設定ピン121A,121Bを双方開放にすれば、シングルの設定となる。
【0033】
この実施形態は、IOモジュールのシングル/二重化の設定を、IOモジュールペア単位で設定できるという利点があるが、設定の誤りによる誤動作を引き起こす危険性もある。即ち、IOモジュールペアの片方だけこの設定ピンを接続しても、シングル動作であり二重化にはならない。これらの誤動作を回避するためには、二重化/シングルの設定即ち稼働/待機の切替え回路を使用するか否かの設定を、IOシェルフ上で行えば良い。即ちIOシェルフをシングル用と二重化用で2種類用意することにより、誤動作を解消できる。
【0034】
次に、第5の実施形態について説明する。図11は第5の実施形態を示し、基本的構成は図7と共通である。この実施形態は、IOモジュールをシングルで使用する場合のIOシェルフ61の例であり、図ではIOモジュールの1ペア分のみを示し、また、図7における信号線Dを削除している。この実施形態の方法は、IOモジュール91A,91Bのシングル/二重化の設定を、IOシェルフ単位でしか出来ないという欠点はあるが、設定ピンは排除されているので誤設定による誤動作の危険性がない。また、設定ピンの設定作業も不要となる。なお、伝送制御モジュールがIOモジュールの動作状態を知るためには、前述した2つの実施形態に対応して次のような2つの方法のいずれかを用いれば良い。
【0035】
IOモジュールペア単位で稼働/待機を設定する場合は、伝送制御モジュールがIOバス経由でIOモジュールの稼働/待機の状態をリードすることにより、IOモジュールのシングル/二重化の設定状態を知ることができる。即ち電源投入時に、偶数/奇数の隣接するスロット番号のIOモジュールが双方共稼働の場合はシングル動作であり、一方が稼働でもう一方が待機の場合は二重化動作である。また、IOモジュールのシングル/二重化の設定をIOシェルフ単位で行う場合は、IOシェルフ上の伝送制御モジュールの接続コネクタに、シングル/二重化の設定端子を設け、二重化用のIOシェルの場合はその端子を0Vに短絡し、シングル用の場合は+5Vにプルアップしておき、それを伝送制御モジュールのプロセッサが認識するようにしても良い。
【0036】
次に、第6の実施形態について説明する。図12は第6の実施形態を示し、基本的構成は図7と共通であり、図7の構成に、マイクロプロセッサ102A,102Bにより認識することができるスイッチSWA,SWBを追加したものである。これまで説明してきたように、二重化ペアのIOモジュール91A,91Bは、電源投入時、IOシェルフ61上のスロット番号の偶数スロットに実装されているモジュールが稼働となる。また、IOモジュール91A,91Bには、図示されていないが稼働/待機を表示するLEDが設けられており、図1で説明すれば、IOモジュールペアの、挿入方向からみて左側のモジュール群の稼働表示LEDが一斉に点灯する。
【0037】
このような状態で運転中に、いずれかのIOモジュールが故障した場合、例えば1台のIOシェルフ上の8ペアのIOモジュール中1ペアのみ、挿入方向からみて右側のモジュールの稼働表示LEDが点灯した状態となる。故障モジュールを良品と交換した後も、この状態は変化しない。この状態はシステムとしては何の異常もない状態であるが、IOモジュールペアが双方共正常の場合に、挿入方向から見て左側のモジュールの稼働表示LEDが常時点灯するように設定すると、システムをメンテナンスする上で確認が容易になる。これは、故障モジュールを良品と交換した後に、意図的に稼働/待機の切替えを行いたいというユーザ要求に対応したものである。
【0038】
図12のスイッチSWA,SWBは、故障モジュールを良品と交換した後に、稼働/待機の状態を意図的に電源投入直後と同一の状態に戻すために設けられている。即ち図12で、IOモジュール91Bが稼働でIOモジュール91Aが待機の時、スイッチSWBを操作すれば、これをIOモジュール91Bのマイクロプロセッサが認識し、*MSTC信号をリセット(=“0”)することにより、IOモジュール91Bを待機にIOモジュール91Aを稼働にすることができる。また、この実施形態では、故障モジュールの良品との交換を、活線でも可能とする。なお、この実施形態の方法は、各IOモジュール毎に稼働/待機を切替えるためのスイッチが必要であり、その分がコストアップになる。
【0039】
次に、第7の実施形態について説明する。図13は第7の実施形態を示し、基本的構成は図6と共通であり、図6の伝送制御モジュール7A,7BにスイッチSWA,SWBを追加したものである。このスイッチSWA,SWBは稼働/待機の切替え用のスイッチであり、稼働側の伝送制御モジュールのスイッチを操作することで、伝送制御モジュールがIOバス経由でIOモジュールペアの稼働/待機の切替えを行う。なお、伝送制御モジュールの稼働/待機の状態は、モジュールの前面にLED表示される。
【0040】
伝送制御モジュールは前述のように、IOモジュールの稼働/待機の状態を常時把握しており、前記スイッチの操作時、IOモジュールペアが双方共正常で、かつ奇数スロット番号に実装されているIOモジュールが稼働の場合のみ、そのIOモジュールに対して、稼働/待機の切り替え指令をIOバス経由で発信する。指令を受信したIOモジュールは、前記の*MSTC信号を制御して稼働/待機を切り替える。図12では、例えば8ペアのIOモジュールで16個のスイッチが必要であったが、図13の場合は2個で済むことになる。
【0041】
次に、第8の実施形態について説明する。図14は第8の実施形態を示す。この実施形態は、IOシェルフ61上に1個のスイッチSWを用意し、これをIOシェルフ61上の伝送制御モジュール7A,7Bの実装コネクタ経由で、伝送制御モジュール7A,7B内のプロセッサ(図示せず)に接続する。このスイッチSWを操作すると、伝送制御モジュール7A,7Bのプロセッサがこれを認識し、図13の場合と同様にIOバス8A,8Bを経由してIOモジュール91A,91B〜98A,98Bに稼働/待機の切替え指令を発信する。この時、スイッチ操作は、稼働/待機双方の伝送制御モジュール7A,7Bのプロセッサにより認識されるが、IOモジュール91A,91B〜98A,98Bに指令を発信するのは、稼働側の伝送制御モジュールだけである。指令を受信したIOモジュール91A,91B〜98A,98Bは前記*MSTC信号を制御して、稼働/待機を切り換える。
【0042】
次に、第9の実施形態について説明する。図15は第9の実施形態を示し、図において、7A,7Bは伝送制御モジュールペア、8A,8BはIOバス、91A,91BはIOモジュールペアである。この図示例では、IOモジュールペアを1ペアのみ示している。また、TRはIOバスのドライバ/レシーバ、XCはIOバスの伝送制御LSIである。また、IOバスが二重化されており、伝送制御モジュール、IOモジュール共にIOバスインタフェース部に2つのドライバ/レシーバを有する。
【0043】
この実施形態では、稼働/待機の切替え方法を、前述した各実施形態のIOモジュールの切替え方法と同一とする。図15において、二重化されたペアの伝送制御モジュール7A,7Bの稼働側が、二重化されたIOバス8A,8Bのどちらか一方を使用してIOモジュール91A,91Bとのデータ交換を行う。この時、伝送制御モジュール7A,7Bがマスタ、IOモジュール91A,91Bがスレーブとなる。IOモジュール91A,91Bは、伝送制御モジュール7A,7Bのポーリングアクセスに対して応答し、二重化ペアの伝送制御モジュール7A,7Bの稼働/待機が切り替わった時、アクセスされるIOバス8A,8Bも切り替わることになる。
【0044】
即ちIOモジュール91A,91Bは、IOバス8A,8Bのどちらからアクセスされたかを検出し、アクセスされた方のIOバス8A,8Bに対して応答する。図16に、IOモジュール91A,91Bの、IOバスインタフェース部の詳細ブロック図を示す。IOモジュール91A,91Bの応答動作を説明すると、先ず、IOモジュールのマイクロプロセッサ142は、2つのドライバ/レシーバ146A,146Bを、常時はレシーブ状態に設定しておき、伝送制御モジュールよりIOバス8A,8Bのいずれかでアクセスされると、それをキャリア検出回路145A,145Bで検出する。
【0045】
なお、IOバス8A,8Bは前述したように高速のシリアルバスである。また、このキャリア検出回路145A,145Bは、一般的なカウンタで簡単に構成できるので具体的な内部構成は図示しないが、伝送制御モジュールより送信されるシリアルパルスをカウントし、所定のパルスをカウントした時点でラッチ信号LA,LBを出力する。このラッチ信号LA,LBは、トランシーバ144A,144Bのゲート信号となり、また状態信号として、マイクロプロセッサ142にも入力される。例えば、今IOバス8Aよりアクセスされたとすれば、キャリア検出回路145Aの出力LAが有効となり、トランシーバ144Aのゲートが駆動される。
【0046】
IOバス8Aの信号は、ドライバ/レシーバ146A、トランシーバ144Aを経由して伝送制御LSI143へ入力され、送信データがメモリ141ヘ格納される。マイクロプロセッサ142はこれを解読して伝送制御モジュールに応答データを返送するが、その場合、状態信号LAが有効なので、ドライバ/レシーバ146A側をドライブ状態に設定して、伝送制御LSI143を起動し、メモリ141上の応答データをIOバス8A経由で伝送する。伝送終了後は、キャリア検出回路145Aをリセットし、状態信号LAを無効状態にすると共に、ドライバ/レシーバ146A,146Bを再びレシーブ状態に設定する。
【0047】
次に、第10の実施形態について説明する。図17は第10の実施形態を示し、図において、伝送制御モジュール7A,7Bは二重化ペアであり、この伝送制御モジュール7A,7BもまたIOモジュールと同様に、実装スロット番号がIOシェルフのマザーボード上で設定されている。今、伝送制御モジュール7Aが偶数スロットに、伝送制御モジュール7Bが奇数スロットに実装されているとする。この状態で電源投入されると、伝送制御モジュール7A,7B間で稼働/待機が決定されるが、この場合は前述したように、伝送制御モジュール7Aが稼働となる。
【0048】
このとき、伝送制御モジュール7Aは、ドライバ/レシーバ151を有効にし、IOバス8Aを使用してIOモジュールとのデータ交換を行う。伝送制御モジュール7Aに何らかの異常が発生すると、前述の稼働/待機の切替え回路により、伝送制御モジュール7Bが稼働、伝送制御モジュール7Aが待機となるが、伝送制御モジュール7Bはこの時、ドライバ/レシーバ154を有効にし、IOバス8Bを使用してIOモジュールとのデータ交換を行う。
【0049】
次に、二重化プロセス入出力装置の第11の実施形態について、同様に、図17を用いて説明する。電源投入時、伝送制御モジュール7Aが稼働となった時、伝送制御モジュール7Bもまた、ドライバ/レシーバ153を有効とする。ただしこの場合、伝送制御モジュール7Bは待機状態なので、IOバス8Aのスレーブとして動作する。伝送制御モジュール7Aは、IOバス8Aのマスタとして動作し、伝送制御モジュール7Bに必要なデータを送信し、データの等値化を行う。
【0050】
伝送制御モジュール7Aが何らかの異常を発生した場合は稼働/待機が入れ代わるが、伝送制御モジュール7A側を良品と交換した場合は、今度は伝送制御モジュール7Aは待機状態として立ち上がるので、伝送制御モジュール7Aのドライバ/レシーバ152が有効となり、伝送制御モジュール7Aは、IOバス8Bのスレーブとして動作し、伝送制御モジュール7Bから伝送制御モジュール7Aに対して、データの等値化が行われる。
【0051】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、制御MPUにIOリンクで接続されるプロセス入出力装置において、そのIOモジュールとIOバスの二重化を実現したことにより、コントローラ内の制御MPUからプロセスまでの間を完全に二重化することが可能となり、プロセス制御システムの信頼性をより一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の構成と動作を示す説明図である。
【図2】図1の要部を拡大して示した図である。
【図3】図1の要部を拡大して示した図である。
【図4】本発明の第2の実施形態の構成と動作を示す説明図である。
【図5】図4におけるデータの流れを示す説明図である。
【図6】本発明の第3の実施形態の構成と動作を示す説明図である。
【図7】図6の要部を拡大して示した図である。
【図8】図6の動作を示すタイムチャートである。
【図9】図6の動作を示すタイムチャートである。
【図10】本発明の第4の実施形態の構成と動作を示す説明図である。
【図11】本発明の第5の実施形態の構成と動作を示す説明図である。
【図12】本発明の第6の実施形態の構成と動作を示す説明図である。
【図13】本発明の第7の実施形態の構成と動作を示す説明図である。
【図14】本発明の第8の実施形態の構成と動作を示す説明図である。
【図15】本発明の第9の実施形態の構成と動作を示す説明図である。
【図16】図15の要部を拡大して示した図である。
【図17】本発明の第10および第11の実施形態の構成と動作を示す説明図である。
【図18】本発明が適用される分散形制御システムの構成例を示す図である。
【図19】図18の要部を拡大して示した図である。
【図20】従来例を示す図である。
【図21】図20の要部を拡大して示した図である。
【符号の説明】
4A 制御MPU
5A,5B IOリンク
7A,7B 伝送制御モジュール
8A,8B IOバス
61 IOシェルフ
71A IOバスマスタ制御部
72A メモリ
73A マイクロプロセッサ
91A,91B〜98A,98B IOモジュール
100A,100B IOバススレーブ制御部
101A,101B IOバスインタフェース
102A,102B マイクロプロセッサ
103A,103B DA変換器/AD変換回路
104A,104B 稼働/待機の制御信号
105A,105B 稼働/待機の切替え回路
106A,106B 出力切替え信号
107A,107B 出力切替えスイッチ
108A,108B 定電流回路
109A,109B メモリ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for duplicating a process input / output device that directly interfaces to a controller of a distributed control system via an IO link.
[0002]
[Prior art]
A conventional distributed control system is configured as shown in FIG. In the figure, 1 is a man-machine interface device, 2 is a control LAN, and 31 to 3n are controllers. As shown in this figure, the distributed control system is configured by connecting a plurality of distributed controllers (several dozens in the case of large scale) 31 to 3n through a
[0003]
The
[0004]
FIG. 21 shows a configuration example of the process input /
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, these conventional techniques have the following problems.
(1) Although the transmission control module in FIG. 21 is duplexed, the IO module is not duplexed. Therefore, when an abnormality occurs in any IO module, monitoring and control of the process connected to the IO module becomes impossible, which may be a major drawback depending on the system.
(2) Similarly, the IO bus is not duplicated. For this reason, when an abnormality occurs in the IO bus, all the IO modules connected to the IO bus become unusable, which may be a major drawback depending on the system.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problem, the invention of
A duplexed transmission control module called active side and standby side connected to the IO link to communicate with the control MPU;
A duplexed IO bus connected to one transmission control module with two wires, and also connected to the other transmission control module with two wires;
An IO module for output of a duplexed pair of an operating side and a standby side, which is connected to each of the duplexed IO buses and processes, and can be switched by an operation / standby switching circuit,
An IO module for input of a duplexed pair of an active side and a standby side that is connected to each of the duplexed IO buses and processes and is switchable by an operation / standby switching circuit;
A process input / output device comprising:
In a duplexed pair transmission control module, the standby transmission control module operates as a slave of the IO bus accessed by the active transmission control module, and the active transmission control module waits via the IO bus accessed. The necessary data is sent to the transmission control module to equalize the data between the active and standby transmission control modules.
The output IO module of the duplexed pair of the operating side and the standby side both processes the signal transmitted from the duplexed IO bus, and only the output IO module on the operating side outputs to the process,
The duplex pair input IO module of the active side and the standby side both processes the input from the process, and outputs both to the duplex pair transmission control module via the duplex IO bus, thereby outputting the duplex pair transmission control module. Outputs only the output from the operating IO module to the control MPU.
The process input / output device is characterized by that.
[0007]
The invention of
The process input / output device according to
One slot for mounting one IO module;
An IO shelf that accommodates multiple slots;
With
A process input / output apparatus is characterized in that a series of slot numbers are assigned to the plurality of slots while continuing in the slots of the IO module of the duplex pair of operating side and standby side.
[0008]
The invention of claim 3,
The process input / output device according to
Each of the transmission control module and the IO module includes transmission control means configured by hardware,
These transmission control means equalize the data sent to each duplex pair of the IO modules, and perform the data transmission in the order of the slot numbers.
[0009]
The invention of
In the process input / output device according to
The process input / output device is characterized in that the slot in which the IO module is mounted is divided into two by the odd and even slot numbers, and one of the IO modules is set to operate and the other is set to standby when the power is turned on.
[0010]
The invention of
The process input / output device according to any one of
A process input / output device characterized in that setting means for duplicating each IO module in a duplex pair unit is provided for each IO module.
[0011]
The invention of claim 6,
The process input / output device according to any one of
The process input / output device is characterized in that setting means for duplexing each IO module in a duplex pair unit is provided on the IO shelf.
[0012]
The invention of
The process input / output device according to any one of
The switch for operation / standby switching is installed for each IO module, and the operation of this switch is detected by each IO module, and the operation / standby setting is switched between the IO modules in a duplex pair. Process input / output device.
[0013]
The invention of
The process input / output device according to any one of
An operation / standby switching switch is installed for each transmission control module, the operation of this switch is detected by each transmission control module, and then a switching command is sent from the transmission control module to each IO module via the IO bus. Thus, the process input / output device is characterized in that operation / standby between each IO module is switched in units of IO shelves.
[0014]
The invention of claim 9,
The process input / output device according to any one of
An operation / standby switching switch is installed on the IO shelf, the operation of this switch is detected by the transmission control module, and then a switching command is sent from the transmission control module to each IO module via the IO bus. A process input / output device characterized in that operation / standby between IO modules is switched in units of IO shelves.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 shows a first embodiment of a method for duplicating a process input / output device according to the present invention. In the figure,
[0017]
5A and 5B are IO links, and 8A and 8B are IO buses. The
[0018]
Next, an example of signal output to the process will be described with reference to FIG. FIG. 2 is an example of duplex analog output modules, in which 101A and 101B are IO bus interfaces, 102A and 102B are microprocessors, 103A and 103B are DA converters, 104A and 104B are operation / standby control signals, 105A and 105B are operation / standby switching circuits, 106A and 106B are output switching signals, and 107A and 107B are output switching switches.
[0019]
The duplex pair
[0020]
As described above, the standby side module always generates the same analog output value as that of the operating side, and when an abnormality occurs on the operating side, the operating /
Next, an example of signal input from the process will be described with reference to FIG.
[0021]
FIG. 3 shows an example of duplex analog input modules. In the figure, 103A and 103B are AD conversion circuits, 108A and 108B are constant current circuits, and the others are the same as FIG. An analog input signal from the process in the figure is input to both of the analog input module pairs 92A and 92B and AD-converted. Here, for example, when a constant current for measurement is required on the process side, such as a thermocouple input, only the operating side module determined by the operation /
[0022]
Next, a second embodiment will be described. FIG. 4 shows a second embodiment, in which 7A is a transmission control module, 8A and 8B are IO buses, and 91A and 91B are duplexed pair IO modules (analog output modules). The
[0023]
The microprocessor 73A of the
[0024]
The data flow at this time is shown in FIG. Here, if the transmission speed of the
[0025]
Next, a third embodiment will be described. FIG. 6 shows the third embodiment, and the configuration of each part is the same as that in FIG. 1, but duplex setting is performed between the
[0026]
The * MSTC signal in FIG. 7 is an operation / standby control signal controlled by the
[0027]
SLT0 and SLT1 are signals indicating slot numbers in which the
[0028]
Next, the operation of this circuit will be described with reference to the time chart of FIG. After power is turned on to the
[0029]
At this time, the time difference between the
[0030]
FIG. 9 shows an example of switching between operation / standby by controlling the * MSTC signal. 7 and 9, when the * MSTC signal is inverted to L in the
[0031]
In the
[0032]
Next, a fourth embodiment will be described. FIG. 10 shows a fourth embodiment, and the basic configuration is the same as FIG. In this embodiment, setting pins 121A and 121B are provided in the output part of the operation / standby switching signal of the
[0033]
This embodiment has an advantage that the setting of single / duplex IO modules can be set for each IO module pair, but there is also a risk of causing a malfunction due to a setting error. That is, even if this setting pin is connected to only one of the IO module pairs, it is a single operation and is not duplicated. In order to avoid these malfunctions, the duplex / single setting, that is, whether to use the operation / standby switching circuit, may be set on the IO shelf. That is, malfunctions can be eliminated by preparing two types of IO shelves for single use and duplex use.
[0034]
Next, a fifth embodiment will be described. FIG. 11 shows a fifth embodiment, and the basic configuration is the same as FIG. This embodiment is an example of an
[0035]
When setting operation / standby for each IO module pair, the transmission control module reads the operation / standby state of the IO module via the IO bus, so that the single / duplex setting state of the IO module can be known. . That is, at the time of power-on, a single operation is performed when both IO modules of even / odd adjacent slot numbers are operating, and a duplex operation is performed when one is operating and the other is standby. In addition, when the IO module is set for single / duplex in units of IO shelves, the connection connector of the transmission control module on the IO shelf is provided with a single / duplex setting terminal, and in the case of the IO shell for duplexing, the terminal. May be short-circuited to 0V and pulled up to + 5V in the case of single use so that the processor of the transmission control module recognizes it.
[0036]
Next, a sixth embodiment will be described. FIG. 12 shows a sixth embodiment. The basic configuration is the same as that in FIG. 7, and switches SWA and SWB that can be recognized by the
[0037]
If any IO module fails during operation in such a state, for example, only one pair of 8 pairs of IO modules on one IO shelf lights up the operation indicator LED on the right module as viewed from the insertion direction. It will be in the state. Even after replacing the failed module with a non-defective product, this state does not change. This state is normal for the system. However, if both IO module pairs are normal, the system will be Confirmation is easy for maintenance. This is in response to a user request for intentionally switching between operation and standby after replacing a failed module with a non-defective product.
[0038]
The switches SWA and SWB in FIG. 12 are provided to intentionally return the operating / standby state to the same state immediately after the power is turned on after replacing the failed module with a non-defective product. That is, in FIG. 12, when the
[0039]
Next, a seventh embodiment will be described. FIG. 13 shows a seventh embodiment, the basic configuration is the same as that in FIG. 6, and switches SWA and SWB are added to the
[0040]
As described above, the transmission control module always keeps track of the operating / standby state of the IO module, and when the switch is operated, both IO module pairs are normal and the IO module is mounted in an odd slot number. Only when is operating, an operation / standby switching command is transmitted to the IO module via the IO bus. The IO module that has received the command switches the operation / standby by controlling the * MSTC signal. In FIG. 12, for example, 16 switches are required for 8 pairs of IO modules, but in the case of FIG. 13, only 2 switches are required.
[0041]
Next, an eighth embodiment will be described. FIG. 14 shows an eighth embodiment. In this embodiment, one switch SW is prepared on the
[0042]
Next, a ninth embodiment will be described. FIG. 15 shows a ninth embodiment, in which 7A and 7B are transmission control module pairs, 8A and 8B are IO buses, and 91A and 91B are IO module pairs. In this illustrated example, only one IO module pair is shown. TR is an IO bus driver / receiver, and XC is an IO bus transmission control LSI. The IO bus is duplicated, and both the transmission control module and the IO module have two drivers / receivers in the IO bus interface unit.
[0043]
In this embodiment, the operation / standby switching method is the same as the IO module switching method of each embodiment described above. In FIG. 15, the operating side of the duplexed pair of
[0044]
That is, the
[0045]
The
[0046]
The signal of the
[0047]
Next, a tenth embodiment will be described. FIG. 17 shows a tenth embodiment. In the figure, the
[0048]
At this time, the
[0049]
Next, an eleventh embodiment of the duplex process input / output device will be described with reference to FIG. When the
[0050]
When the
[0051]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, in the process input / output device connected to the control MPU by the IO link, the IO module and the IO bus are duplicated, so that the process from the control MPU to the process in the controller can be performed. Can be completely duplicated, and the reliability of the process control system can be further improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory diagram showing a configuration and operation of a first exemplary embodiment of the present invention.
2 is an enlarged view of a main part of FIG.
FIG. 3 is an enlarged view showing a main part of FIG. 1;
FIG. 4 is an explanatory diagram showing a configuration and operation of a second exemplary embodiment of the present invention.
FIG. 5 is an explanatory diagram showing a data flow in FIG. 4;
FIG. 6 is an explanatory diagram showing the configuration and operation of a third embodiment of the present invention.
7 is an enlarged view of a main part of FIG.
FIG. 8 is a time chart showing the operation of FIG. 6;
FIG. 9 is a time chart showing the operation of FIG. 6;
FIG. 10 is an explanatory diagram showing the configuration and operation of a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 11 is an explanatory diagram showing a configuration and operation of a fifth exemplary embodiment of the present invention.
FIG. 12 is an explanatory diagram showing the configuration and operation of a sixth embodiment of the present invention.
FIG. 13 is an explanatory diagram showing a configuration and operation of a seventh exemplary embodiment of the present invention.
FIG. 14 is an explanatory diagram showing the configuration and operation of an eighth embodiment of the present invention.
FIG. 15 is an explanatory diagram showing the configuration and operation of a ninth embodiment of the present invention.
16 is an enlarged view of a main part of FIG.
FIG. 17 is an explanatory diagram showing the configuration and operation of the tenth and eleventh embodiments of the present invention.
FIG. 18 is a diagram illustrating a configuration example of a distributed control system to which the present invention is applied.
FIG. 19 is an enlarged view of a main part of FIG.
FIG. 20 is a diagram illustrating a conventional example.
21 is an enlarged view of a main part of FIG.
[Explanation of symbols]
4A Control MPU
5A, 5B IO link
7A, 7B Transmission control module
8A, 8B IO bus
61 IO shelf
71A IO bus master controller
72A memory
73A Microprocessor
91A, 91B-98A, 98B IO module
100A, 100B IO bus slave controller
101A, 101B IO bus interface
102A, 102B Microprocessor
103A, 103B DA converter / AD converter circuit
104A, 104B Operation / standby control signal
105A, 105B operation / standby switching circuit
106A, 106B Output switching signal
107A, 107B Output changeover switch
108A, 108B Constant current circuit
109A, 109B memory
Claims (9)
一方の伝送制御モジュールに二線共に接続され、かつ他方の伝送制御モジュールにも二線共に接続される二重化されたIOバスと、
二重化されたIOバスとプロセスにそれぞれ接続されるとともに、稼働/待機切替え回路により切替え可能になされた稼働側および待機側という二重化ペアの出力用IOモジュールと、
二重化されたIOバスとプロセスとにそれぞれ接続されるとともに、稼働/待機切替え回路により切替え可能になされた稼働側および待機側という二重化ペアの入力用IOモジュールと、
を備えるプロセス入出力装置であって、
二重化ペアの伝送制御モジュールでは、待機状態の伝送制御モジュールは稼働側の伝送制御モジュールがアクセスするIOバスのスレーブとして動作するものであり、稼働側の伝送制御モジュールはアクセスするIOバス経由で待機側の伝送制御モジュールに対し必要なデータを送信して稼働側および待機側の伝送制御モジュール間でデータの等値化を行い、
稼働側および待機側という二重化ペアの出力用IOモジュールは二重化されたIOバスから送信された信号を両者が処理して稼働側の出力用IOモジュールだけがプロセスへの出力を行い、
稼働側および待機側という二重化ペアの入力用IOモジュールはプロセスからの入力を両者が処理して二重化されたIOバスを介して二重化ペアの伝送制御モジュールへ共に出力を行って二重化ペアの伝送制御モジュールは稼働側のIOモジュールからの出力だけを制御MPUへ出力を行う、
ことを特徴とするプロセス入出力装置。 A duplexed transmission control module called active side and standby side connected to the IO link to communicate with the control MPU;
A duplexed IO bus connected to one transmission control module with two wires, and also connected to the other transmission control module with two wires;
An IO module for output of a duplexed pair of an operating side and a standby side, which is connected to each of the duplexed IO buses and processes, and can be switched by an operation / standby switching circuit,
An IO module for input of a duplexed pair of an active side and a standby side that is connected to each of the duplexed IO buses and processes and is switchable by an operation / standby switching circuit;
A process input / output device comprising:
In a duplexed pair transmission control module, the standby transmission control module operates as a slave of the IO bus accessed by the active transmission control module, and the active transmission control module waits via the IO bus accessed. The necessary data is sent to the transmission control module to equalize the data between the active and standby transmission control modules.
The output IO module of the duplexed pair of the operating side and the standby side both processes the signal transmitted from the duplexed IO bus, and only the output IO module on the operating side outputs to the process,
The duplex pair input IO module of the active side and the standby side both processes the input from the process, and outputs both to the duplex pair transmission control module via the duplex IO bus, thereby outputting the duplex pair transmission control module. Outputs only the output from the operating IO module to the control MPU.
Process input and output equipment which is characterized a call.
一のIOモジュールを搭載する一のスロットと、
スロットを複数収容するIOシェルフと、
を備え、
前記複数のスロットに対し、稼働側および待機側という二重化ペアのIOモジュールのスロットでは連続させつつ、一連のスロット番号を付すことを特徴とするプロセス入出力装置。 Oite process input and output equipment according to claim 1,
One slot for mounting one IO module;
An IO shelf that accommodates multiple slots;
With
Wherein the plurality of slots, while continuously in operation side and the slots of the IO module duplexing pair of stand-by side, the process input and output equipment, characterized in that subjecting a series of slot number.
伝送制御モジュールおよびIOモジュールはそれぞれハードウェアにより構成された伝送制御手段を備え、
これらの伝送制御手段は、IOモジュールの各二重化ペアに送られるデータの等値化を行うとともに、スロット番号順にデータ伝送を行うことを特徴としたプロセス入出力装置。 Oite to process input and output equipment of 請 Motomeko 2, wherein,
Each of the transmission control module and the IO module includes transmission control means configured by hardware,
These transmission control means performs equalized data sent to each redundant pair IO module, process input and output equipment which was characterized by performing the data transmission in the order of slot number.
IOモジュールが装着されたスロットをそのスロット番号の奇数、偶数により二分し、電源投入時に前記IOモジュールの一方を稼働、他方を待機として設定することを特徴としたプロセス入出力装置。 Oite process input and output equipment according to claim 2 or claim 3,
Odd the slot number IO module is mounted slot, bisecting the even number, the process input and output equipment which is characterized by operating one of the IO module at power on, the other is set as a standby.
各IOモジュールを二重化ペア単位で二重化する設定手段を、各IOモジュールごとに設けたことを特徴とするプロセス入出力装置。 Oite claims 2 to process input and output equipment according to any one of claims 4,
Process input and output equipment, characterized in that the setting means for duplicating each IO module duplicated pairwise was provided for each IO module.
各IOモジュールを二重化ペア単位で二重化する設定手段を、IOシェルフ上に設けたことを特徴とするプロセス入出力装置。 Oite claims 2 to process input and output equipment according to any one of claims 4,
Setting means for duplicating each IO module duplicated pairwise process input equipment, characterized in that provided on the IO shelf.
稼働/待機切替え用スイッチを各IOモジュールごとに設置するとともに、このスイッチの操作を各IOモジュールにより検出して二重化ペアとなっているIOモジュール間で稼働/待機の設定を切替えることを特徴としたプロセス入出力装置。 Oite claims 2 to process input and output equipment according to any one of claims 4,
A switch for operation / standby switching is installed for each IO module, and the operation of this switch is detected by each IO module , and the operation / standby setting is switched between the IO modules in a duplex pair . process input and output equipment.
稼働/待機切替え用スイッチを伝送制御モジュールごとに設置するとともに、このスイッチの操作をそれぞれの伝送制御モジュールにより検出し、次いでその伝送制御モジュールからIOバスを経由して各IOモジュールへ切り替え指令を送り、それにより各IOモジュール間の稼働/待機をIOシェルフ単位で切替えることを特徴としたプロセス入出力装置。 Oite claims 2 to process input and output equipment according to any one of claims 4,
The switch operating / standby switching we established for each transmission control module, the operation of this switch is detected by the respective transmission control module, and then sends a switching command via the IO bus from the transmission control module to each IO module , whereby the process input and output equipment which was characterized by switching the operation / standby between the IO module IO shelf units.
稼働/待機切替え用スイッチをIOシェルフ上に設置するとともに、このスイッチの操作を伝送制御モジュールにより検出し、次いで伝送制御モジュールからIOバスを経由して各IOモジュールへ切り替え指令を送り、それにより各IOモジュール間の稼働/待機をIOシェルフ単位で切替えることを特徴としたプロセス入出力装置。 Oite claims 2 to process input and output equipment according to any one of claims 4,
An operation / standby switching switch is installed on the IO shelf, the operation of this switch is detected by the transmission control module, and then a switching command is sent from the transmission control module to each IO module via the IO bus. process input and output equipment which was characterized by to switch between the IO shelf units operating / standby between IO module.
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