JP3794050B2 - データ伝送装置およびその方法とデータ受信装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば、通信衛星を用いて、マルチメディアデータ配信サービスを行うためのデータ伝送装置およびその方法とデータ受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、テレビ放送などの通信衛星を用いたデータ配信サービスでは、データの流れは、データ配信者からユーザへの一方向のみであった。
近年、通信衛星を用いたデジタルデータの伝送が可能になったことで、テレビや映画などのアナログ映像・音声データのみならず、コンピュータなどで利用されるテキストやデジタル映像・音声データについても、通信衛星を用いて伝送されるようになった。
ここで、テレビ放送などの通信衛星を使った従来のデータ配信サービスは、データ配信者が配信したデータを同時に多数のユーザが受信して使用する形態である。これに対して、コンピュータなどで使用されるディジタルデータを、通信衛星を介して配信する場合には、データ配信者から単数または複数の特定のユーザにデータを配信する機能が求められる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、通信衛星を用いた従来の伝送方式では、アナログデータの配信であることや、データ配信はデータ配信者からユーザへの一方向のみであることから、伝送上のエラーをチェック機能は備えておらず、データ伝送の信頼性が低いという問題がある。ディジタルデータの配信では、伝送によってデータに1ビットでも誤りが生じると、受信したデータは無意味なものになってしまう。
このようなデジタルのコンピュータデータを無線方式で高品質に配信するためには、データ配信者からユーザへの一方向のデータ配信だけでなく、ユーザからデータ配信者への通信路を確保する必要があるが、従来の伝送方式では、このような機能を備えていない。
【0004】
また、従来のデータ配信者から多ユーザへの同時通信又は放送システムでは、全ユーザは常に同じ情報を受信して使用または閲覧をしており、システムユーザ個人の識別情報がないため、データ配信者から特定ユーザのみへのデータの配信ができないという問題がある。
【0005】
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みてなされ、伝送上のエラーを発生させることなく、ディジタルデータを無線方式で伝送できるデータ伝送装置およびその方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、特定のクライアントのみに、ディジタルデータを無線方式で伝送できるデータ伝送装置およびその方法とデータ受信装置を提供することを目的とする。
【0006】
上述した目的を達成するために、第1の発明のデータ伝送装置は、サーバとクライアント間で双方向のデータ伝送が可能な第1のデータ通信経路と、前記サーバからクライアントにデータを無線方式で伝送可能で、前記第1のデータ通信経路に比べて伝送容量が大きな第2のデータ通信経路とを有し、前記サーバは前記第2のデータ通信経路を介して前記クライアントにデータを伝送するデータ伝送装置であって、インターネットプロトコルに基づいてサーバと通信を行う複数の前記クライアントと、前記インターネットプロトコルに基づいて、前記複数のクライアントと通信を行う前記サーバと、を有し、前記クライアントは、インターネットプロトコルに基づいて、自らのIPアドレスを含む要求を前記サーバに送信し、前記サーバは、前記クライアントから受信した前記要求に応じたデータをIPパケットに変換し、当該IPパケットを前記要求の送信元の前記クライアントと前記サーバとの間でのみが知る固有の鍵を用いて暗号化し、前記送信元のクライアントの前記IPアドレスを含むMAC(メディアアクセス制御)ヘッダを生成し、前記暗号化したIPパケットに前記MACヘッダを付加してMACフレームを生成し、前記MACフレームをブロードキャストし、前記クライアントは、前記サーバから受信した前記MACフレームの前記MACヘッダ内の前記IPアドレスが当該クライアントの前記IPアドレスと一致すると判断したことを条件に、当該受信したMACフレーム内のIPパケットを、当該クライアントの前記固有の鍵を用いて復号する。
【0007】
第2の発明のデータ伝送装置は、サーバとクライアント間で双方向のデータ伝送が可能な第1のデータ通信経路と、前記サーバからクライアントにデータを無線方式で伝送可能で、前記第1のデータ通信経路に比べて伝送容量が大きな第2のデータ通信経路とがある場合に、前記第2のデータ通信経路を介して前記クライアントにデータを伝送する前記サーバとして用いられるデータ伝送装置であって、インターネットプロトコルに基づいて複数のクライアントと通信を行い、前記クライアントから当該クライアントのIPアドレスを含む要求を受信する第1のインタフェースと、前記複数のクライアントにデータをブロードキャストする第2のインタフェースと、前記第1のインタフェースが前記クライアントから受信した前記要求に応じたデータをIPパケットに変換し、当該IPパケットを前記要求の送信元の前記クライアントと前記サーバとの間でのみが知る固有の鍵を用いて暗号化し、前記送信元のクライアントの前記IPアドレスを含むMAC(メディアアクセス制御)ヘッダを生成し、前記暗号化したIPパケットに前記MACヘッダを付加してMACフレームを生成し、前記第2のインタフェースを介して前記MACフレームを前記複数のクライアントにブロードキャストする処理手段と、を有する。
【0008】
第3の発明のデータ受信装置は、サーバとクライアント間で双方向のデータ伝送が可能な第1のデータ通信経路と、前記サーバからクライアントにデータを無線方式で伝送可能で、前記第1のデータ通信経路に比べて伝送容量が大きな第2のデータ通信経路とがあり、前記サーバは前記第2のデータ通信経路を介して前記クライアントにインターネットプロトコルに基づいてデータを伝送する場合に、前記クライアントとして用いられるデータ受信装置であって、ブロードキャストされたデータを受信するインタフェースと、前記インターネットプロトコルに基づいて、前記データ受信装置のIPアドレスを含む要求を前記サーバに送信し、前記インタフェースが前記サーバから受信したMACフレームのMACヘッダ内のIPアドレスが前記データ受信装置の前記IPアドレスと一致するか否かを判断し、一致すると前記判断したことを条件に、前記受信したMACフレーム内のIPパケットを、前記データ受信装置の前記固有の鍵を用いて復号する処理手段と、を有する。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態に係わるデータ伝送装置(情報提供システム)およびその方法について説明する。
図1に、マルチメディアのデジタルデータ(映像、音声、テキスト等)を配信するデータサービスを実現するためのデータ伝送装置の概略を示す。
図1に示すデータ伝送装置では、データ提供者Aはサーバとしてのデータ配信装置4を所有し、ユーザBはクライアントとしてのデータ受信装置5を所有している。
データ配信装置4およびデータ受信装置5は、双方向の通信が可能なISDN3を介して相互に通信が可能である。また、データ配信装置4から、データ受信装置5へは、通信衛星2を介して、無線方式で大容量の通信が可能である。
【0011】
図1に示すデータ伝送装置におけるデータの流れを説明する。
ユーザ提供者AとユーザBが、マルチメディアデータの配送の契約を予め結んでいるものとする。この際、ユーザBのデータ受信装置5にはデータ提供者Aのデータ配信装置4からデータを受信できる機能が備わっているとする。さらに、データ提供者Aは、予めユーザBとの契約が結ばれていることを知っている。
【0012】
先ず、ユーザBは、例えば、地上通信網としてのISDN3を介して、データ提供者Aが提供する所定のサービスを受けたい旨のリクエスト6をデータ提供者Aに送る。このリエスト6を送る方法は、特に限定されず、データの種類やユーザとの契約状況によって決められ、例えば郵便などでもよい。また、リクエスト6を送らずに、予め契約に従って、データ提供者Aがサービスを提供してもよい。
【0013】
データ配信装置4に送られたユーザBからのリクエスト6は、データリクエスト受付部7で受け取られ、データ管理部9に送られる。
データ管理部9は、ユーザBの契約情報やリクエスト6が意味のあるものか否かのチェックを行ない、問題が無ければ、データ貯蓄部11にデータの読み出し要求10を行なう。データ貯蓄部11は、データ読み出し要求10に応じた、例えばマルチメディアデータ12をデータ作成部13へ送る。
データ作成部13では、データ貯蓄部11からのマルチメディアデータ12に対してIPパケット化、予めユーザBに対して固有に決められた暗号化、MAC(Media Access Control) フレーム化、MPEG(Moving Picutre Experts Group)2のトランスポート化などのデータのフォーマット変換が行なわれる。このデータフォーマット変換についての後述する。
【0014】
データ貯蓄部11からのマルチメディアデータ12は、データ作成部13によって作成又はフォーマット変換された後、データ14として通信衛星2に送られる。
通信衛星2を介して送られたデータ14は、ユーザBのデータ受信装置5に限らず、データを受信できる状況にある全てのユーザが受信することが可能である。データ受信装置5は、通信衛星2からの全データを受信し、その中から、自分が出したリクエスト6に応じたデータを選別して受け取る。
【0015】
すなわち、データ受信装置5は、リクエスト6に応じた送信されたデータを含む多数のデータ14をデータ受信部16で受信する。データ受信装置5は、その中から、自分宛のデータ、自分が受け取るべきデータ、自分が受けるとることができるデータ(これは契約にもよる)を選別をする。この選別は、データ受信装置5のデータ選択部18において行われる。尚、予めユーザBとデータ提供者Aとの契約によって、ユーザBが持つデータ受信装置5は決定されている。従って、ユーザBが持つデータ受信装置5を用いて、他のユーザ宛の特有のデータは選別することができない。
【0016】
データ選択部18において、ユーザBが受け取ることが可能なデータ19は全てデータ分解部20に送られる。データ分解部20に送られたユーザB宛のデータは、分解もしくは復号されてマルチメディアデータ21となり、データ実行部22へ送られる。
これによってユーザBのみが、ユーザBがリクエストしたユーザB宛のデータを受取ることができ、このデータサービスが完了する。
尚、リクエストしたデータの受信は、一瞬のうち行われる場合と、長期間にわたって続けられる場合がある。長期間にわたって受信し続ける種類のデータであった場合には、ユーザBのデータ受信装置5内で、データの受信が引き続き繰り返されることになる。これは、ユーザBがリクエストしたデータの種類によって状況が変わる。
以上が、本発明によるデータ伝送装置の一連のデータの流れである。
【0017】
データ配信装置4
次に、データ配信装置4における、配信データのデータフォーマット変換について詳細に説明する。
先ず、図2を参照しながら、データ提供者Aのデータ配信装置4のデータ作成部13について説明する。
データ配信装置4内のデータ貯蓄部11には、ユーザが必要とするマルチメディアデータが何も加工されていないかたちで蓄積されている。データ管理部9から、データの読み出し要求10がユーザBから来たことを知らされたデータ貯蓄部11は、リクエストされたマルチメディアデータ12およびユーザBのあて先情報30を同時にデータ作成部13内のIPパケット作成部31に送る。ここでユーザBのあて先情報30とは、IPパケット送信に必要なIPアドレスである。本実施形態に係わるデータ伝送装置は、すべての契約ユーザに固有のIPアドレスを割り振ってある。ユーザBが持つIPアドレスは、ユーザBが確保している間は、ユーザB以外のユーザは持たない。
【0018】
データ貯蓄部11から送られたユーザB宛のマルチメディアデータ12およびIPアドレス30はIPパケット作成部31に送られる。IPパケット作成部31では、データ貯蓄部11から送られてきたマルチメディアデータ12とその時点でユーザBを特定するIPアドレス30を用いて、IPパケット32を生成する。このIPパケットの大きさはTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol) で規定され、ユーザBがリクエストしたマルチメディアデータがその大きさを超える場合には、このマルチメディアデータは複数のIPパケットに分割されて次の暗号部33に転送される。
【0019】
本実施形態に係わるデータ伝送装置において使用されるIPパケット32のフォーマットを図4に示す。IPパケット内のIPヘッダ内の各制御ビットの詳しい説明はここでは省略する。ただし、IPケット内の送信先IPアドレス61のエリアにはユーザBのデータ受信装置5が持つIPアドレスが入り、送信元IPアドレス60のエリアにはデータ提供者Aのデータ配信装置4のIPアドレスが入る。さらに、図4内のデータ部53には図2におけるデータ貯蓄部11からのマルチメディアデータ12が入る。
【0020】
図2に示すIPパケット作成部31で作成されたIPパケット32は、暗号部33に転送される。
暗号部33では、IPパケット32内の送信先IPアドレス61によって、あて先がユーザBであることを知り、その時点で既にデータ提供者AとユーザBとの間のみで知りあう秘密鍵によってIPパケット全体32を暗号化する。暗号化方式としては、例えばDES(Data Encryption Standard)などが採用される。
ここで、IPパケット32のヘッダにはユーザBのみが用いるIPアドレスが含まれるのでユーザB専用の秘密鍵で暗号化する必要はないように思われるが、これは他人がユーザBのIPアドレスを用いてユーザBに成り済ましてユーザB宛のデータを盗用することを防ぐために必要となる。
【0021】
ただし、暗号化はユーザBに対する全てのデータを暗号化するわけではなく、データの種類によっては暗号化が行なわれないこともある。暗号化が行われない場合には、IPパケット作成部31からMACフレーム作成部36に直接IPパケット32が転送される。本実施形態では、暗号化が行なわれる場合について述べる。暗号化は通常64ビットの平文に対して行なわれ、暗号化すべきIPパケット32のデータ長が64ビットの倍数でない場合には、データの埋め合わせ、すなわち、無効データのパッディングを行うことでIPパケット全体を64ビットの倍数にする。
【0022】
ユーザB宛のIPパケット32全体が暗号化されたパケットデータ35は、MACフレーム作成部36に転送される。MACフレーム37のフォーマットを図5に示す。MACフレーム作成部36では、暗号部33によって暗号化されたユーザB宛のIPパケット35に対して、図5に示す通りのMACヘッダ119を付加する。MACヘッダ119内の送信先IPアドレス54はユーザBが持つIPアドレスである。ここで、MACヘッダ119の送信先IPアドレス54と、暗号化されたIPパケット35内の送信先IPアドレスとは同じである。このように、MACヘッダ119を付けるのは、データ受信装置5はデータ受信時において、MACヘッダ119からのみ送信先IPアドレスを知ることができるためである。すなわち、データ受信装置5は、暗号化されたIPパケット35全体を復号するまでユーザBは送信先アドレスを見ることができないため、暗号化されたパケット35のみでは、自分宛のパケットかどうかを識別できない。従って、データ受信装置5が、受信したIPパケットを復号する前に、そのIPパケットが自分宛のものであることを知るために、MACフレームのヘッダに送信先IPアドレス54がセットされる必要がある。この送信先IPアドレス54は、IPパケット作成部31からMACフレーム作成部36に直接渡される。
【0023】
また、図5に示すMACヘッダ119内のPBL55はパッディングバイト長であり、暗号化の際に埋め合わせされた無効なデータの長さである。これは、暗号化されたIPパケットを受信したユーザが正規なデータ長を知るために必要となる。また、CP56は、IPパケットに、ユーザが必要なマルチメディアデータかシステム運用に必要な制御データが入っているかを識別するビットである。通常、ユーザがリクエストした際に受け取るべきMACフレーム37のCP56は、制御データでなくマルチメディアデータが入っていることを示している。MACヘッダ119内のEN57は、IPパケットが暗号部33によって暗号化されたかどうかを示す制御ビットである。このビット情報によってユーザは受信したMACフレーム37を復号をするかしないか決定する。図2のMACフレーム作成部36では、以上の制御ビットが暗号化された(場合によっては暗号化はされない)IPパケット35に付加される。
【0024】
図2のMACフレーム作成部36で生成されたMACフレーム37は、CRC計算部38に転送される。CRC計算部38では、送れられてきたMACフレーム37全バイトのCRC(Cyclic Redundancy Checking: 巡回冗長検査)の計算を行う。本実施形態では、CRCは16ビットである。このようにCRCの計算を行うことで、データ受信装置5は、受信したMACフレームが正しく通信衛星2から伝送されているかを検査することができる。CRC計算部38において生成された16ビットのCRC38aは、図3,図5に示すように、MACフレーム37の最後に付加される。
【0025】
CRC38aが付加されたMACフレーム39は、セクション作成部40に転送されてMPEG2で規定されるセクションに変換される。図3に示すように、MACフレーム39は、セクションヘッダ(SecHd)120の直後に付加される。セクションヘッダ120のフォーマットを図6(A)に示す。図6(A)で示したセクションヘッダ120のフォーマットは、MPEG2によって規定され、テーブルid100、セクション−シンク−インディケータ101、プライベート−インディケータ102、リザーブド103、プライベート−セクション−レングス104を有する。
ここで、プライベート−セクション−レングス104には、MACフレーム39のデータ長が入る。
【0026】
図2に示すセクション作成部40で作成されたセクション41は、トランスポートパケット作成部42に転送される。トランスポートパケット作成部42では、転送されたセクションフォーマットデータをトランスポートパケット43に分割して次のデータ転送部44に転送する。
【0027】
図3に示すトランスポートパケット43のパケットヘッダ(TSHd)121のフォーマットを図6(B)に示す。トランスポートパケット43のヘッダフォーマットはMPEG2で規定されている。図6(B)に示すように、トランスポートパケット43のパケットヘッダ121は、シンクバイト110、トランスポート−エラー−インディケータ111、ペイロード−ユニット−スタート−インディケータ112、トランスポート−プライオリティ113、PID114、トランスポート−スクランブル−コントロール115、アダプテイション−フィールド−コントロール116およびコンティニティ−カウンタ117を有する。
トランスポートパケット43の1個分の大きさは188バイトと規定されているので、一般的に、一つのセクション41を複数のトランスポートパケット43に分割する必要がある。
【0028】
ここで、通常、一つのセクションは184バイト(188バイトからヘッダ長の4バイトを引いたバイト数)の整数倍長とは限らないので、一つのセクション41を複数のトランスポートパケット43に分割する際に、図3に示すように、スタッフィングと呼ばれるデータ穴埋めを行い、スタッフィング領域51を形成する。すなわち、184バイトの倍数でない一つのセクション41を複数のトランスポートパケット43に分割した場合、最後のトランスポートパケット43の余ったデータエリアに、全てのビット1がスタッフィングされたスタッフィング領域51を形成する。
【0029】
このように複数のトランスポートパケット43に分割されたセクション41は、データ転送部44に転送され、マルチプレクサなどのデータ処理部を通った後、通信衛星2に伝送され、ブロードキャストされる。
ブロードキャストされたユーザBのためのマルチメディアデータは、ユーザBのデータ受信装置5によって受信され、図2で示した逆の処理がデータ分解部20によって行なわれ、最終的にリクエストされたマルチメディアデータはユーザB3の手元に届くこととなる。
データ受信装置5
【0030】
図2に示すユーザBのデータ受信装置5のデータ分解部20において行なわれる具体的な処理は、基本的には、データ配信装置4のデータ作成部13におけうアルゴリズムの逆アルゴリズムである。
先ず、図1に示すデータ受信部16において、通信衛星2を介して受信した図3に示すトランスポートパケット43を結合してセクション41を生成する。次に、データ受信部16は、セクション41を伸長して、MACフレーム39を生成し、これをデータ選択部18に出力する。そして、データ選別部18において、図3に示すMACフレーム39のマックヘッダ119に含まれる図5に示す送信先IPアドレス54に基づいて、この送信先IPアドレス54とデータ受信装置5のIPアドレスとが一致するかを判断する。そして、データ選別部18は、一致するした場合に、当該データを選別し、このデータに含まれる図3に示す暗号化されたIPパケット35を図1に示すデータ19としてデータ分解部20に出力する。
【0031】
データ分解部20では、データ19として入力した図3に示す暗号化されたIPパケット35を、予めデータ提供者Aとの間のみを知りあう秘密鍵を用いて複号した後、データ誤り検査などを行う。ここで、例えば、データ誤りがある場合には、データを復帰させる処理を行うか、あるいは、当該誤りのあるデータを破棄する。
【0032】
以上説明したように、本実施形態に係わるデータ伝送装置およびその方法とデータ受信装置によれば、TCP/IP通信プロトコルを用いると共に、IPパケットにCRCビットを設けることで、データ配信装置4から通信衛星2を介してデータ受信装置5にディジタルデータを伝送した場合でも、データ伝送エラーが発生することを効果的に抑制し、高品質なディジタルデータ転送を実現できる。
また、本実施形態に係わるデータ伝送装置およびその方法とデータ受信装置によれば、IPパケットをMACフレーム方式で伝送することで、特定のユーザのみにデータを伝送することができる。
また、本実施形態に係わるデータ伝送装置およびその方法によれば、伝送されるデータは暗号化されており、データ受信装置5のみが、それを復号化する秘密鍵を持っていることから、当該データが他人に盗用されることを効果的に防止できる。
【0033】
本発明は上述した実施形態には限定されない。例えば、MACフレームのデータ圧縮方法は、MPEG2には限定されず、他の圧縮方法を用いてもよい。
また、インターネットプロトコルは、TCP/IPには限定されず、例えばOSI(Open Systems Interconnection)方式を用いてもよい。
さらに、本実施形態では、暗号化方法として、秘密鍵を用いる場合について例示したが、公開鍵を用いても同様な効果を得ることできる。
【0034】
【発明の効果】
本発明のデータ伝送装置およびその方法とデータ受信装置によれば、無線方式でデータを送信する場合でも、データ伝送エラーが発生することを効果的に抑制し、高品質なディジタルデータ転送を実現できる。
また、本発明のデータ伝送装置およびその方法とデータ受信装置によれば、MACフレーム方式を採用することで、ブロードキャスト型のデータ配信のみならず、単数または複数の特定のユーザのみにデータを無線方式で伝送することができる。
また、本発明のデータ伝送装置およびその方法とデータ受信装置によれば、暗号化されたデータを伝送することで、当該データが他人に盗用されることを効果的に防止できる。また、本発明のデータ配信装置およびデータ受信装置を用いることで、上述したような効果を有するデータ伝送装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わるデータ伝送装置の構成図である。
【図2】図1に示すデータ配信装置の構成図である。
【図3】図2に示すデータ配信装置およびデータ受信装置における処理を説明するための図である。
【図4】IPパケットのフォーマットを説明するための図である。
【図5】MACフレームのフォーマットを説明するための図である。
【図6】(A)はセクションヘッダ(SecHd)のフォーマットを説明するための図であり、(B)はトランスポートパケットのパケットヘッダ(TSHd)を説明するための図である。
【符号の説明】
2…通信衛星、3…ISDN、4…データ配信装置、5…データ受信装置、6…リクエスト、7…リクエスト受付部、9…データ管理部、10…データ読み出し要求、11…データ貯蓄部、12…マルチメディアデータ、13…データ作成部、14…無線方式で伝送するデータ、16…データ受信部、18…データ選択部、19…ユーザBが受け取ることができるデータ、20…データ分解部、21…マルチメディアデータ、22…データ実行部、31…IPパケット作成部、33…暗号部、26…MACフレーム作成部、38…CRC計算部、40…セクション作成部、42…トランスポートパケット作成部、44…データ転送部、32…IPパケット、35…暗号化されたIPパケット、39…MACフレーム、120…セクションヘッダ、121…トランスポートパケットヘッダ、43…トランスポートパケット
Claims (4)
- サーバとクライアント間で双方向のデータ伝送が可能な第1のデータ通信経路と、前記サーバからクライアントにデータを無線方式で伝送可能で、前記第1のデータ通信経路に比べて伝送容量が大きな第2のデータ通信経路とを有し、前記サーバは前記第2のデータ通信経路を介して前記クライアントにデータを伝送するデータ伝送装置において、
インターネットプロトコルに基づいてサーバと通信を行う複数の前記クライアントと、
前記インターネットプロトコルに基づいて、前記複数のクライアントと通信を行う前記サーバと、
を有し、
前記クライアントは、インターネットプロトコルに基づいて、自らのIPアドレスを含む要求を前記サーバに送信し、
前記サーバは、前記クライアントから受信した前記要求に応じたデータをIPパケットに変換し、当該IPパケットを前記要求の送信元の前記クライアントと前記サーバとの間でのみが知る固有の鍵を用いて暗号化し、前記送信元のクライアントの前記IPアドレスを含むMAC(メディアアクセス制御)ヘッダを生成し、前記暗号化したIPパケットに前記MACヘッダを付加してMACフレームを生成し、前記MACフレームをブロードキャストし、
前記クライアントは、前記サーバから受信した前記MACフレームの前記MACヘッダ内の前記IPアドレスが当該クライアントの前記IPアドレスと一致すると判断したことを条件に、当該受信したMACフレーム内のIPパケットを、当該クライアントの前記固有の鍵を用いて復号する
データ伝送装置。 - 前記MACヘッダには、
前記MACフレーム内の前記IPパケットを復号すべき前記クライアントのIPアドレスと、
前記IPパケットの暗号化の有無を示す制御ビットと、
前記MACフレームが、クライアントからの要求に応じたメディアデータであるか、あるいはシステム運用のための制御データであるかを区別するための制御ビットと、
前記IPパケットを暗号化するのに必要となるデータ長の正規化を行なった際の付加データ長を示すビットと、
が含まれている
請求項1に記載のデータ伝送装置。 - サーバとクライアント間で双方向のデータ伝送が可能な第1のデータ通信経路と、前記サーバからクライアントにデータを無線方式で伝送可能で、前記第1のデータ通信経路に比べて伝送容量が大きな第2のデータ通信経路とがある場合に、前記第2のデータ通信経路を介して前記クライアントにデータを伝送する前記サーバとして用いられるデータ伝送装置であって、
インターネットプロトコルに基づいて複数のクライアントと通信を行い、前記クライアントから当該クライアントのIPアドレスを含む要求を受信する第1のインタフェースと、
前記複数のクライアントにデータをブロードキャストする第2のインタフェースと、
前記第1のインタフェースが前記クライアントから受信した前記要求に応じたデータをIPパケットに変換し、当該IPパケットを前記要求の送信元の前記クライアントと前記サーバとの間でのみが知る固有の鍵を用いて暗号化し、前記送信元のクライアントの前記IPアドレスを含むMAC(メディアアクセス制御)ヘッダを生成し、前記暗号化したIPパケットに前記MACヘッダを付加してMACフレームを生成し、前記第2のインタフェースを介して前記MACフレームを前記複数のクライアントにブロードキャストする処理手段と、
を有するデータ伝送装置。 - サーバとクライアント間で双方向のデータ伝送が可能な第1のデータ通信経路と、前記サーバからクライアントにデータを無線方式で伝送可能で、前記第1のデータ通信経路に比べて伝送容量が大きな第2のデータ通信経路とがあり、前記サーバは前記第2のデータ通信経路を介して前記クライアントにインターネットプロトコルに基づいてデータを伝送する場合に、前記クライアントとして用いられるデータ受信装置であって、
ブロードキャストされたデータを受信するインタフェースと、
前記インターネットプロトコルに基づいて、前記データ受信装置のIPアドレスを含む要求を前記サーバに送信し、前記インタフェースが前記サーバから受信したMACフレームのMACヘッダ内のIPアドレスが前記データ受信装置の前記IPアドレスと一致するか否かを判断し、一致すると前記判断したことを条件に、前記受信したMACフレーム内のIPパケットを、前記データ受信装置の前記固有の鍵を用いて復号する処理手段と、
を有するデータ受信装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5974596A JP3794050B2 (ja) | 1996-03-15 | 1996-03-15 | データ伝送装置およびその方法とデータ受信装置 |
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