JP3792888B2 - 電力系統の監視制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電力系統の例えば保護,監視,制御等に利用される保護継電装置を含む電力系統の監視制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電力系統の監視制御装置としては、電力系統の保護を目的とする保護継電装置の他、狭義の監視制御を目的とする監視制御装置などがある。
保護継電装置は、しゃ断器,変成器などの関連設備と組み合わせて電力輸送設備の各設備区分点に配置され、電力系統の故障時の影響を最小限にとどめるものであるが、系統の中性点接地の状態,電源,送電線の運転,停止或いは連系の度合いなどに関係するので、常にそれらとの関連を考慮しつつ総合的な運用を図る必要がある。
【0003】
一方、監視制御装置は、電力系統の運転状態を随時監視し、常に系統が最適な運転状態となるように制御する必要がある。
これら装置の大部分は、何れも系統の電流値を取り込み、開閉器の制御や運転員への警報、さらには系統の動作状態をディスプレィに表示し、系統の保護,監視,制御等を行う。ゆえに、系統から電流値を取り込むCTと本監視制御装置との間のケーブルに断線があると、正確な計測が不可能となり、誤った機器制御や警報表示を出力する可能性が出てくる。
【0004】
そこで、従来、CTおよびケーブル等のCT回路の断線を監視する方法が幾つか提案され実用化されている。例えば電気共同研究第50巻1号の96頁〜98頁に記載するように、平常時の3相の電流値をベクトル合成して零相電流を算出し、CT回路の断線を検出する方法や平常時の各相電流の不平衡を監視する方法がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、以上のようなCT回路の断線を監視する方法は、CTの各相回路の断線は検出可能であるが、Y接続変流器の2次回路を一括化し3相電流のベクトル和電流を得る残留回路やCTの3次回路のごとき場合には常時零相電流がほとんど流れていないので、断線の検出は不可能である。
【0006】
そこで、CTの残留回路を構成せず、CTと例えば保護継電装置との間を各相ケーブルで受け渡す方法もあるが、CTに対するケーブル量を増大させ、また装置側のケーブル入力個所のスペースを増大させるといった問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、CTを含む関連回路の断線を確実に検出可能とする電力系統の監視制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、電力系統から電気量を取り込み、この電気量に応じて電力系統の保護または監視制御を行う電力系統の監視制御装置において、前記電力系統に設置される電圧変成器PTから出力される電気量から1線地絡事故を検出する地絡事故検出手段と、前記電力系統に設置されるCTの残留回路または3次回路の電流が予め定める設定電流値以下となったことを検出する電流検出手段と、前記CTの各相電流の変化分が予め定める設定電流変化分以上となったことを検出する電流変化分検出手段と、これら地絡事故検出手段、前記電流検出手段および前記電流変化分検出手段の出力を用いて、前記CTおよびその関連構成部分を含むCT回路の不良を検出するCT回路不良検出手段と、前記CTおよびPTの出力から電力系統を制御する信号,例えば遮断器をトリップする信号を出力する保護・監視制御手段と、前記CT回路不良検出手段からCT回路不良検出信号を受けたとき、保護・監視制御手段からの遮断器トリップにも拘らず、電力系統に異常無しと判断し例えば遮断器の遮断をロックする出力制御手段とを設けたものである。
【0008】
さらに、前記CT回路不良検出手段においてCT回路不良を検出したとき、自装置や他装置の表示装置にCT回路不良状態を表示する手段を設けるとか、或いは前記CTから得られる相電流から相の不平衡を検出する不平衡検出手段を設け、この相の不平衡の場合にもCT回路不良と判断させる構成である。
【0009】
従って、以上のような手段を講じたことにより、地絡事故検出手段では例えば電圧変成器PTから出力される電気量である零相電圧が所定の設定電圧値以上であり、かつ、任意の相の相電圧と零相電圧との位相差が所定の設定位相差以下であるときに1線地絡事故であると検出出力し、また電流検出手段では電力系統に設置されるCTの残留回路または3次回路の電流が予め定める設定電流値以下となったことを検出出力し、さらに電流変化分検出手段ではCTの各相電流の変化分が予め定める設定電流変化分以上となったことを検出出力する。そして、これら地絡事故検出手段、電流検出手段および電流変化分検出手段の検出出力のアンド条件をもって、CT回路不良検出手段がCT回路不良であると判断しCT回路不良検出信号を出力する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係わる電力系統の監視制御装置の基本構成を示す図である。なお、この図は送電線保護継電装置(以下、継電装置をリレーと称する)想定しているが、当然ながら、母線保護リレーや変圧器保護リレーなどのような他の機器の保護リレーや狭義の監視制御装置にも同様の構成を用いて実現可能である。
【0012】
この電力系統の監視制御装置は、母線に接続される送電線1上にCT2や遮断器3(以下、CB3と称する)が設置され、さらに母線上に電圧変成器4(以下、PT4と称する)が設置されている。
【0013】
5は電力系統である送電線を保護するために用いる送電線保護リレーである。この送電線保護リレー5は、送電線1に設置されるCT2で変流された電流を取り込む電流入力手段6および母線に設置される電圧変成器PT4で変成された電圧を取り込む電圧入力手段7の他、CT回路不良検出手段8、保護リレー演算手段9および出力制御手段10が設けられている。
【0014】
なお、電流入力手段6および電圧入力手段7は、電流および電圧をそのまま取り込んで入力するか、或いは後続の構成要素でコンピュータ処理する場合にはA/D変換処理を行って入力するものである。
【0015】
前記CT回路不良検出手段8は、CT2の電流とPT4の電圧とに基づいてCT回路不良を検出するものであり、具体的には後記する(図3参照)。但し、図3は3相への適用であるが、単相にも同様に適用可能である。保護リレー演算手段9は、同じくCT2の電流とPT4の電圧とに基づいて電力系統内の事故を判定する機能をもっている。出力制御手段10は、CT回路不良の検出時には保護リレー演算手段9からの保護リレー動作にも拘らず、CB3の遮断をロックし、CT回路の非不良時には保護リレー演算手段9からの保護リレー動作を受けてCB3をトリップする機能をもっている。
【0016】
なお、CT回路不良の検出時にCB3への遮断をロックし、系統事故時にCB3をトリップするものであるが、例えばこれらCT回路不良検出時に本装置の表示装置や本装置以外の他の装置にCT回路不良状態を表示することも可能である。
【0017】
図2は本発明装置を3相の送電線に適用した一実施の形態を示す構成図である。但し、図1に示す保護リレー演算手段9に相当する構成部分は、説明の便宜上省略する。
【0018】
この装置においては、母線に接続される送電線11の各相ラインにCT12およびCB13が設置され、さらに母線にはPT14が設置されている。このCT12は、各相変流電流Ia,Ib,Icおよび各相変流電流のベクトル和電流,つまりCT12の残留回路電流I0 を取り出すようなY接続構成となっている。そして、CT12およびPT14の巻線出力端側には送電線保護リレー15が接続されている。
【0019】
この送電線保護リレー15は、CT12から取り出す各相電流Ia,Ib,Icを所定の観測周期ごとに取り込む各相電流入力手段16と、この入力手段16から入力される前回と今回との各相電流Ia,Ib,Icの変化分から事故電流の発生を検出する各相電流変化分検出手段17と、CT12から出力される残留回路電流I0 を前記所定の観測周期ごとに取り込む残留回路電流入力手段18と、この入力手段18から入力される残留回路電流I0 である零相電流が零電流であるか、或いは零以外の電流であるかを検出する残留回路電流検出手段19と、PT14の各相電圧値から1線地絡を検出する1線地絡検出手段20とが設けられ、さらに各検出手段17,19,20の出力からCT回路の不良を検出するCT回路不良検出手段21および出力制御手段22が設けられている。
【0020】
次に、以上のような電力系統の監視制御装置のうち、各相電流変化分検出手段17、残留回路電流検出手段19、1線地絡検出手段20およびCT回路不良検出手段21の処理動作について図3を参照して説明する。
【0021】
これら各手段17,19〜21のうち、各相電流変化分検出手段17は、a相,b相,c相の事故前電流,つまり平常時の負荷電流Ia,Ib,Icと事故中の電流Ia,Ib,Icとの差である電流変化分を計算し、これら3相のうち何れかの相の電流変化分が所定の設定電流値(整定値)Ik 以上となったとき、事故発生信号を出力する。一方、残留回路電流検出手段19では、残留回路電流I0 と所定の設定電流値Ik0とを比較し、零相電流I0 が設定電流値Ik0以下となったとき、事故発生信号を出力する。さらに、1線地絡検出手段20は、零相電圧V0 が所定の設定電圧値V以上であり、かつ、a相,b相,c相の何れかの相電圧Va,Vb,Vcと零相電圧V0 との位相差が所定の設定位相差φ以内であるとき、これら出力のアンド条件により1線地絡検出信号を出力する。
【0022】
従って、CT回路不良検出手段21は、前記各検出手段17,19,20のアンド条件が成立したとき、残留回路の断線などのCT回路不良を検出できる。
なお、図1ないし図3の実施の形態は、CTの残留回路の不良検出を説明したが、CTの構成によってはCTの3次回路についても同様に適用可能である。また、各検出手段17,19,20,21の一連の処理は、論理回路要素を用いて説明したが、すべてコンピュータにより処理可能であることは言うまでもない。
【0023】
図4および図5は1線地絡検出手段20の他の実施の形態を示す構成図である。
図4に示す1線地絡検出手段20は、零相電圧V0 と所定の設定電圧値Vk とを比較し、零相電圧V0 が設定電圧値Vk 以上であり、かつ、3相の各線間電圧Vab,Vbc,Vcaの何れもが所定の設定電圧値Vk1以上となったとき、これらのアンド条件により、1線地絡であると判断し、1線地絡検出信号を出力するものである。
【0024】
従って、この実施の形態によれば、高抵抗電力系統の1線地絡事故時に零相電圧が大きいこと、また各相電圧および線間電圧とも健全時とそれほど変化しないが、各相電圧に比べて線間電圧が大きく、かつ、地絡事故時に地絡電流が流れることにより線間電圧が大きくなるので、以上のような条件のもとに1線地絡事故を検出できる。特に、高抵抗電力系統の1線地絡事故の検出時に有効である。
【0025】
図5に示す1線地絡事故検出手段20は図4の別の実施の形態例であって、1線地絡時に3相の相電圧のうち、一相のみの電圧が小さくなることに着目し、地絡事故を検出する例である。具体的には、零相電圧V0 と所定の設定電圧値Vk とを比較し、零相電圧V0 が設定電圧値Vk 以上であること、かつ、各相電圧Va,Vb,Vcの何れか1相のみの電圧が設定電圧値Vk 以下であることのアンド条件が成立したとき、1線地絡であると判断し、1線地絡検出信号を出力するものである。
【0026】
図6は請求項1に係わる発明の他の実施の形態を示す構成図であって、図1,図2に示す送電線1,11に代えて母線の保護を行う母線保護リレーに適用した例である。
【0027】
この電力系統は、母線31に接続される送電線の多回線,つまり送電線の第1の回線32にCT33、第2の回線34にCT35、第3の回線36にCT37がそれぞれ設置され、各CT33,35,37により各回線32,34,36から電流ICT1 ,ICT2 ,ICT3 を取り出し、さらに母線31にPT38が設置されている。
【0028】
40は母線を保護する母線保護リレーである。この母線保護リレー40は、各CT33,35,37からの電流ICT1 ,ICT2 ,ICT3 を取り込む電流検出手段41と、PT38から出力される電圧を取り込む電圧入力手段42と、各回線の電流および母線電圧を用いて、CT回路の不良を検出するCT回路不良検出手段43と、同じく各回線の電流および母線電圧を用いて、電力系統内の事故を判定する保護リレー演算手段44と、CT回路不良の検出時には系統事故でないので、該当する回線のCBへの遮断をロックし、保護リレー演算手段44から出力される系統事故時に回線のCBに対してトリップ信号を出力する出力制御手段45とが設けられている。
【0029】
従って、以上のように母線31に接続される各回線32,34,36にそれぞれCT33,35,37を設置し、これらCT33,35,37の電流を取り込み、これら電流とPT38からの電圧とを用いて、図3に相当する処理を実行すれば、CT回路の不良を検出できる。
【0030】
次に、図6の例えばCT33の残留回路または3次回路の不良を検出する際の1線地絡検出例について説明する。
図7はその1つの1線地絡検出例を説明する図であって、これは系統の1線地絡事故時に事故電流の正相分と逆相分がほぼ等しい関係にあることに着目し、地絡事故を検出する例である。
【0031】
一般に、CT33設置の回線32に電気的に接続される機器として、回線34,36がある。
そこで、これら回線34,36に設置するCT35,37の電流を用いて1線地絡を検出する。具体的には、回線34のCT,すなわちCT35の電流ICT2 と、回線36に接続されるCT,すなわちCT37の電流ICT3 とを取り込み、ICT2 とICT3 のベクトル和電流Iを計算する(ST1)。この計算されたベクトル和電流Iに対し、正相成分電流I1 と逆相成分電流I2 とを抽出する(ST2)。さらに、この抽出された正相成分電流I1 と逆相成分電流I2 との各絶対値の差分が所定の設定値k以下であり、かつ、正相成分電流I1 と逆相成分電流I2 との位相差が所定の設定位相差φ以下であることを条件とし、1線地絡事故であると判断し、1線地絡検出信号を出力するものである。
【0032】
図8はもう1つの1線地絡検出例を説明する図であって、これは系統の1線地絡事故時に事故電流の正相分、逆相分および零相分がほぼ等しいことに着目し、地絡事故を検出する例である。
【0033】
この1線地絡の検出処理は、図7と同様にCT35の電流ICT2 と、回線36の電流ICT3 とを取り込み、ICT2 とICT3 とのベクトル和電流Iを計算する(ST11)。この計算されたベクトル和電流Iに対して、正相成分電流I1 、逆相成分電流I2 および零相成分電流I0 を抽出する(ST12)。さらに、抽出された正相成分電流I1 、逆相成分電流I2 および零相成分電流I0 の相互間の絶対値の差分が所定の設定値k1 以下であり、かつ、正相成分電流I1 、逆相成分電流I2 および零相成分電流I0 の相互間の位相差が所定の設定位相差φ以下であることを条件とし、1線地絡事故であると判断し(ST13)、1線地絡を検出する。
【0034】
従って、この1線地絡検出の構成によれば、CTの接続される機器の背後に零相電源がある場合に、適切に1線地絡事故を検出できる。
図9は図2の各相電流変化分検出手段17に代わる他の実施の形態例を説明する図である。すなわち、図3の各相電流変化分検出手段17では各相の事故前電流と事故中の電流との電流変化分を検出するが、この電流変化分を検出する手段の代わりに、各相電流Ia,Ib,Icの絶対値と所定の設定電流値Ikとを比較し、各相電流Ia,Ib,Icの絶対値の何れかが所定の設定電流値Ik以上であるとき、事故電流有りの信号を出力する事故電流検出手段を設けてもよい。
【0035】
この事故電流検出の構成によれば、直接接地系統のように、平常時の負荷電流に比べて、事故電流が大きいとき、有効に1線地絡事故を検出できる。
さらに、図10は図2の各相電流変化分検出手段17に代わる更に他の実施の形態例を説明する図であって、これは高抵抗接地系統の1線地絡事故時、健全相の線間電流は平常時とほとんど変化しないことに着目し、事故電流を検出する例である。
【0036】
すなわち、図2の各相電流変化分検出手段17では各相の事故前電流と事故中の電流との変化分電流を検出するが、この変化分電流を検出する代わりに、事故中の事故相電流と健全相電流から算出される負荷電流との差分を算出する例である。
【0037】
具体的には、図10に示すように、事故相検出手段171、健全相線間電流算出手段172、事故電流算出手段173および事故電流判定手段174等によって構成されている。
【0038】
すなわち、事故相検出手段171では、a相の電圧のみは所定の設定電圧値Vk以下となり、他のb相,c相の電圧Vb,Vcは所定の設定電圧値Vk以上となるか否かにより,つまりa相の電圧Vaが所定の設定電圧値Vk以下となったとき、a相の事故可能性有りと判断し、a相事故可能性有りの信号を送出し、事故電流算出手段173に送出する。一方、健全相線間電流算出手段172では、健全相線間電流Ibc(=Ib−Ic)を算出し、同様に事故電流算出手段173に送出する。
【0039】
その結果、事故電流算出手段173では、a相事故可能性有り信号を受けると、a相電流Ia、健全相線間電流Ibcを用いて、事故電流Iafを算出する。この事故電流Iafは以下の演算式を用いて算出する。
【0040】
すなわち、高抵抗接地系統の場合には、事故中の健全相線間電流は、常時の負荷電流(線間電流)にほぼ等しい。a相の負荷電流は、Ibcの値から以下の式から算出する。
【0041】
【数1】
Figure 0003792888
【0042】
以上のようにして事故電流IaFを算出した後、事故電流判定手段174では、事故電流IaFと所定の設定電流値Ikとを比較し、事故電流IaFが所定の設定電流値Ik以上となったとき、事故電流有りと判断し、事故電流有り信号を出力する。
【0043】
従って、このような構成によれば、事故前の電流値を記憶しておく必要がなく、データ処理量や演算負担を大幅に低減できる。
図11は図2の各相電流変化分検出手段17に代わる更に他の実施の形態例を説明する図である。
【0044】
この実施の形態は、図2の各相電流変化分検出手段17における電流の変化分の絶対値を検出する代わりに、CTの事故前と事故中の電流から事故相変化分電流および健全相変化分電流をそれぞれ検出する事故相変化分電流検出手段および健全相変化分電流検出手段と、この事故相変化分電流と健全相変化分電流との位相が逆位相であるとき、事故電流有り信号を出力する事故電流判定手段とを設けたものである。つまり、事故前および事故中の変化分電流における事故相電流波形と健全相電流波形とを比較し、逆位相の関係にあることを検出し、事故電流有りと判定する。
【0045】
具体的には、CT12の残留回路が断線すれば、1線地絡時に当該CT12が飽和し、針状波となって現れる。零相電流I0 は流れないので、事故相の針状波は残りの2相のCT回路に分流するが、事故相電流と健全相電流とは逆位相の関係になる。
【0046】
そこで、事故相の変化分電流Iafと健全相の変化分電流Ibf,I cfを検出し、これらIafとIbf、IafとIcfとがともに逆位相の関係にあれば、事故電流有りと判断し、事故電流有り信号を出力する。
【0047】
従って、以上のような構成によれば、1線地絡事故時に残留回路のケーブル断線によってCTが飽和してCT2次側に大きな事故電流が流れないような場合でも、電流の位相関係から事故電流有りを検出できる。
【0048】
図12は本発明に係わる電力系統の監視制御装置の他の実施の形態を示す構成図である。
この電力系統の監視制御装置は、3相の送電線電力系統51の各相にY接続構成でCT52が設置され、これらCT52のa相,b相,c相および残留回路に監視制御装置60が接続されている。
【0049】
この監視制御部60は、残留回路に接続され所定の周期ごと或いは任意の時間にパルスを発生するパルス発生手段61およびCT52各相の状態を監視する監視制御演算手段62の他、CT52各相ライン上を通るパルスを検出するパルス検出手段63〜65と、これらパルス検出手段63〜65から出力されるパルス有無信号に基づいてCT回路不良を検出するCT回路不良検出手段66と、これら検出手段66の出力と監視制御演算手段62の出力とを受けて系統を保護する制御信号を出力する出力制御手段67とが設けられている。
【0050】
次に、以上のように構成された装置の動作について説明する。
今、パルス発生手段61から直流のワンショットパルスを発生し、CT52の残留回路に印加すると、このワンショットパルスはCT本体側に送信される。このとき、仮にCT52の回路に断線などの不良があれば、パルスは断線個所で反射され、断線個所より反対側へは通らない。例えばCT51の残留回路またはc相ラインに断線などの不良があれば、パルス検出手段65ではパルスを検出できない。a相,b相についても同様である。CT回路に不良がなければ、直流のワンショットパルスはCT本体を通過するので、すべてのパルス検出手段63〜65でパルスを検出することができる。
【0051】
そこで、CT回路不良検出手段66では、パルス発生手段61からのパルス発生タイミング信号を受けた後、パルス検出手段63〜65のパルス有り信号の検出値が所定の設定値以下であるか否かを判断し、設定値以下であるときCT回路不良と判断し、CT回路不良検出信号を出力制御手段67に送出する。一方、監視制御演算手段62は、CT52各相ラインおよび残留回路の状態を監視し、いかなる制御を実施するかの制御信号を出力制御手段67に送出する。この制御信号の内容は、例えば保護リレーや自動制御装置では、系統保護のために該当するCBをトリップさせるとか、本装置または他の装置にCT回路不良が発生したことを表示するとか、メッセージ発報するなど種々考えられる。
【0052】
ゆえに、出力制御手段67は、CT回路不良検出信号を受けたことを条件とし、系統の事故でなくCT回路不良と判断し、例えばCB遮断をロックするための信号を送出する(図13参照)。
【0053】
従って、このような構成によれば、事故発生時のみならず、平常時でもCT回路の不良を検出可能であり、また各相回路についても不良を検出できる。
すなわち、この装置の構成は、CT52の残留回路や3次回路の不良検出のみならず、3相回路の不良についても同様に検出可能であることは言うまでもない。また、CT回路不良を検出したとき、自装置の表示装置や他装置の表示装置にCT回路不良状態を表示し、監視員に速やかに回復処置を講じることを促すことができる。
【0054】
また、図13に示すような出力制御手段67の構成とすることにより、例えばCTケーブルまたはCT巻線の断線を検出したとき、監視制御部から誤って制御指令を送出しないようにCBの制御をロックできる。
【0055】
図14は3相回路の不良およびCTの残留回路または3次回路の不良の両方を検出可能とする例である。なお、CTの残留回路または3次回路の不良検出は図3および図4の構成が用いられる。
【0056】
先ず、3相回路の不良監視は、3相の不平衡を監視することで検出できる。すなわち、3相の不平衡は以下の条件が所定時間継続したときに成立するものとする。
【0057】
|Ia,Ib,Icの最大値|−k1 |Ia,Ib,Icの最小値|≧所定の設定値k2
但し、k1 ,k2 は設定値である。
一方、CTの残留回路または3次回路の不良は、図3と同一の手順に従って検出する。
【0058】
従って、この実施の形態によれば、CTの残留回路または3次回路の不良を検出するだけでなく、3相回路の不良をも検出でき、何れもCT回路不良としてCT回路不良検出信号を出力可能である。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、次のような効果を奏する。
請求項1の発明によれば、例えば1線地絡が発生したときにCTの残留回路または3次回路の電流が所定の設定電流値以下であることおよび事故前と事故中の電流の変化分が所定の設定電流変化分以上であるなどの条件により、CTの残留回路または3次回路の断線を検出でき、これにより保護・監視制御部の出力を適切に制御でき、電力系統の安定運用を確保できる。
【0060】
請求項2ないし請求項6の発明によれば、種々の条件のもとに1線地絡事故を確実に検出することができる。特に、請求項3の発明では、高抵抗系統のごとく1線地絡事故に零相電圧が大きく、線間電圧が健全時とほとんど変わらない場合に、1線地絡事故を確実に検出できる。また、請求項4の発明では、1線地絡事故時、3相の相電圧のうち、1相のみの電圧が小さくなることを利用し、1線地絡事故を確実に検出できる。請求項5および請求項6の発明では、1線地絡事故時、事故電流の正相分、逆相分、零相分の関係を有効に利用し、1線地絡事故を確実に検出できる。
【0061】
請求項7ないし請求項9の発明によれば、電流の変化分を検出する代わりに、他の手段を用いて同様に事故電流有りを検出できる。請求項7の発明では、平常時の負荷電流に比べて事故電流が大きくなるので、例えば直接接地系統等に適用して事故電流有りを確実に検出できる。請求項8の発明では、事故前の電流値記憶不要となり、データの処理量が少なくなり、また演算負担の低減化に貢献できる。さらに、請求項9の発明では、例えばCTケーブル断線のごとき、CT飽和によって大きな事故電流が流れない場合でも、電流の位相関係から事故電流有りを確実に検出できる。
【0062】
請求項10の発明によれば、事故発生時、平常時の何れでもCT回路不良を検出でき、さらにCT回路不良以外の各相回路についても不良検出が可能となる。
請求項11の発明によれば、CT回路不良時に保護・監視制御部から誤った指令が出ても、それを修正し、電力系統の安定運用を確保できる。
【0063】
請求項12の発明によれば、CT回路不良検出時、CT回路不良状態を表示することにより、速やかに適切な処置を講じることを促すことができる。
請求項13の発明によれば、相電流から相の不平衡であるとき、CT回路不良を検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる電力系統の監視制御装置の基本構成図。
【図2】 本発明に係わる電力系統の監視制御装置の一実施の形態を示す構成図。
【図3】 電力系統の監視制御装置におけるCT回路不良を検出する処理ブロック図。
【図4】 図2に示す1線地絡検出手段の処理ブロック図。
【図5】 図2に示す1線地絡検出手段の他の処理ブロック図。
【図6】 母線保護リレーに適用した電力系統の監視制御装置の基本構成図。
【図7】 図6に適用した場合の図2に示す1線地絡検出手段の処理ブロック図。
【図8】 図6に適用した場合の図2に示す1線地絡検出手段の他の処理ブロック図。
【図9】 図2に示す電力系統の監視制御装置の中の変化分検出手段に代わって事故電流を検出する手段の構成図。
【図10】 図2に示す電力系統の監視制御装置の中の変化分検出手段に代わって事故電流を検出する手段の他の構成図。
【図11】 図2に示す電力系統の監視制御装置の中の変化分検出手段に代わって事故電流を検出する手段の更に他の構成図。
【図12】 本発明に係わる電力系統の監視制御装置の他の実施の形態を示す構成図。
【図13】 図1、図2および図6に示す出力制御手段の一実施の形態を示す構成図。
【図14】 CT回路不良検出手段を説明する他の処理ブロック図。
【符号の説明】
1,11…送電線
2,12,52…CT
4,14…PT
8,21,43,66…CT回路不良検出手段
9,44…保護リレー演算手段(保護・監視制御部)
10,22,45,67…出力制御手段
17…各相電流変化分検出手段
19…残留回路電流検出手段
60…監視制御部
61…パルス発生手段
63〜65…パルス検出手段

Claims (9)

  1. 電力系統から電気量を取り込み、この電気量に基づいて電力系統の保護または監視制御を行う電力系統の監視制御装置において、
    前記電力系統の電気量から1線地絡事故を検出する地絡事故検出手段と、前記電力系統に設置される電流変流器(以下、CTと称する)の残留回路または3次回路の電流が予め定める設定電流値以下となったことを検出する電流検出手段と、前記CTの各相電流の変化分が予め定める設定電流変化分以上となったことを検出する電流変化分検出手段と、これら地絡事故検出手段、前記電流検出手段および前記電流変化分検出手段の出力を用いて、前記CTおよびその関連構成部分を含むCT回路の不良を検出するCT回路不良検出手段と、このCT回路不良検出手段で検出されるCT回路不良を受けて電力系統機器を制御する出力制御手段とを備えたことを特徴とする電力系統の監視制御装置。
  2. 前記地絡事故検出手段は、零相電圧が所定の設定電圧値以上であり、かつ、3相の何れか1つの相電圧と零相電圧との位相差が所定の設定位相差以内であるとき、地絡事故であると判断することを特徴とする請求項1に記載の電力系統の監視制御装置。
  3. 前記地絡事故検出手段は、零相電圧が所定の設定電圧値以上であり、かつ、3相の各線間電圧が所定の設定電圧値以上であるとき、地絡事故であると判断することを特徴とする請求項1に記載の電力系統の監視制御装置。
  4. 前記地絡事故検出手段は、零相電圧が所定の設定電圧値以上であり、かつ、3相の相電圧のうち一相のみの相電圧が所定の設定電圧値以下であるとき、地絡事故であると判断することを特徴とする請求項1に記載の電力系統の監視制御装置。
  5. 前記地絡事故検出手段は、CTが接続される機器に電気的に接続される他の機器の電流を取り込み、正相電流と逆相電流を抽出する電流抽出手段と、この電流抽出手段で抽出される正相電流と逆相電流との絶対値の差が所定の設定値以下であり、かつ、正相電流と逆相電流との位相差が所定の設定位相差内であるとき、地絡事故であると判断する地絡事故判断手段とを設けたことを特徴とする請求項1に記載の電力系統の監視制御装置。
  6. 前記地絡事故検出手段は、CTが接続される機器に電気的に接続される他の機器の電流をとり込み、正相電流と逆相電流と零相電流とを抽出する電流抽出手段と、この電流抽出手段で抽出される正相電流と逆相電流と零相電流との絶対値の相互の差が所定の設定値以下であり、かつ、正相電流と逆相電流と零相電流との相互の位相差が所定の設定位相差内であるとき、地絡事故であると判断する地絡事故判断手段とを設けたことを特徴とする請求項1に記載の電力系統の監視制御装置。
  7. 請求項1に記載する電力系統の監視制御装置において、前記電流変化分検出手段に代えて、CTの各相電流の絶対値うち少なくとも一相以上の電流の絶対値が所定の設定電流値以上であるとき、事故電流有りと判断する事故電流検出手段を設けたことを特徴とする電力系統の監視制御装置。
  8. 請求項1に記載する電力系統の監視制御装置において、前記電流変化分検出手段に代えて、ある1つの相の電圧および他の相の電圧に対する比較条件を異ならせて事故相を検出する事故相検出手段と、健全相の線間電流を算出する健全相線間電流算出手段と、前記事故相検出手段からある相の事故信号を受けると、その事故相の電流と前記健全相線間電流を用いて事故電流を算出する事故電流算出手段と、この事故電流が所定の設定電流値以上となったとき事故電流有り信号を出力する事故電流判定手段とを設けたことを特徴とする電力系統の監視制御装置。
  9. 請求項1に記載する電力系統の監視制御装置において、前記電流変化分検出手段に代えて、CTの事故前と事故中の電流から事故相変化分電流および健全相変化分電流をそれぞれ検出する事故相変化分電流検出手段および健全相変化分電流検出手段と、この事故相変化分電流と健全相変化分電流との位相が逆位相であるとき、事故電流有り信号を出力する事故電流判定手段とを設けたことを特徴とする電力系統の監視制御装置。
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