JP3792660B2 - PPPoE端末装置及びそのセッション確立方法 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明はPPPoE(Point to Point Protocol over Ethernet(登録商標))を備えた端末装置に関する。特に、本発明は、PPPoEの複数のセッションからパケットの転送先を動的に選び出すセッション確立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の通信装置ではACクライアントとACサーバとの間でのPPPoEによるセッション確立の方法が開示されている。(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−217998号公報(段落0004、図6、図7)
【0004】
特に、PPPoEによる接続にはパーソナルコンピュータ(PC)上で起動するPPPoEソフトウエア、PPPoE対応ルータが用いられている。以下に、PPPoE対応ルータについて説明する。
図10は本発明の前提となるPPPoEの接続形態を示す図である。本図に示すように、Ethernet(登録商標)110を介して、複数のパーソナルコンピュータ(PC)120に接続され、PPPoE端末装置である複数のルータ100にはWAN(Wide Area Network)回線160を経由して集線・振分部(Access Concentrator:AC)130が接続され、AC130は複数のルータ100の集中したアクセスをインターネット140、VoIP網(Voice over Internet Protocol)150のような複数のサービス網に振り分ける。
【0005】
各ルータ100はAC130との間で複数のPPPoEセッションを構築することが可能であり、PPPoEセッション毎に別のISP(Internet Service Provider)に接続したり、別のサービス網に接続することができる。
なお、PPPoEはEthernet(登録商標)上でPPP(Point to Point Protocol)を実現するためのプロトコルであり、PPPoEセッションの確立、開放を行い、PPPは電話、ISDN(Integrated Services Digital Network)回線など1対1接続環境でLAN(Local Area Network)上のプロトコルを扱うためのプロトコルであり、データリンクの確立、ユーザ認証、IPアドレスの割り当てを行う。
【0006】
ルータ100はEthernet(登録商標)110に対するLANインタフェース101、WAN回線160に対するWANインタフェース102、PPPoEセッションの管理プログラム等を記憶するメモリ103、これらを制御するCPU(中央演算装置)で構成されWAN回線160上のPPPoEセッションを管理する制御部104を内蔵する。
【0007】
図11は図10におけるルータ100とAC130間の接続手順のシーケンスを示す図である。
本図に示すように、WAN上に複数のPPPoEセッションを構築しサービスによって使い分ける手段としては、例えば、PPPoEセッション接続時に、PPPoEセッションのディスカバリステージでは、ユーザ名、パスワードの入力によりパーソナルコンピュータ120からルータ100に接続要求があると、ルータ100はPADI(PPPoE Active Discovery Initiation)パケットをネットワークに送出する。
【0008】
AC130ではPADIパケットを受信すると、自らの提供可能なサービスのServiceName(ここでは一例としてInternetとする)を付加したPADOパケットを該当するルータ100に返送する。
ルータ100ではパーソナルコンピュータ120にAC130からサービス(Internet)を画面表示させる。
【0009】
パーソナルコンピュータ120からルータ100にさらに接続要求があれば、パーソナルコンピュータ120が上記サービス(Internet)を必要としていないと判断し、ルータ100ではAC130にPADIパケットを送出する。
AC130ではPADIパケットを受信すると、自らの提供可能なサービスのサービス名(ServiceName)(ここでは一例としてVoIP網50とする)を付加したPADOパケットを該当するルータ100に返送する。
【0010】
ルータ100はパーソナルコンピュータ120にAC130からサービス(VoIP網150)を画面表示させる。
ルータ100ではパーソナルコンピュータ120からさらに接続要求がなければパーソナルコンピュータ120が上記サービス(VoIP網150)を必要としていると判断し、AC130にPADR(PPPoE Active Discovery Request)パケットを送出しPPPoEセッションの開始要求を行う。
【0011】
AC130では、PADRパケットを受信すると、ルータ100にセッション(Session)ID(ここでは「1」とする)を付加したPADS(PPPoE Active Discovery Session−Confirmation)パケットを該当するルータ100に送出する。
ルータ100ではパーソナルコンピュータ120にセッションIDを画面に表示させる。
【0012】
ルータ100ではパーソナルコンピュータ120からIPアドレス、アプリケーションのポート番号を受信することにより、PPPoEのセッションが確立する。
このように、WAN上に複数のPPPoEセッションを構築しPPPoE接続時、ディスカバリステージにおいてAC130から得たサービス名、セッションIDをパーソナルコンピュータ120の画面に表示させて、ユーザにマニュアルでその都度選択させる他に予め選択したサービス名を基に半固定的に割り当てることも可能である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術ではいずれの場合もユーザがWAN上のサービス名、セッションID、IPアドレス、ポート番号を意識せざるを得ず、ネットワークに関する知識がなければ難しい作業になるという問題がある。
さらに、1台のパーソナルコンピュータ120上でアプリケーションによって利用するセッションを切り替えたい場合にはアプリケーションが使用するポート番号を予め知り、その情報にしたがって設定しなければならず、高度のスキルが必要であり、一般家庭での利用が困難であるという問題がある。
【0014】
したがって、本発明は上記問題点に鑑みて、ユーザにWAN上のサービス名、セッションID、IPアドレス、ポート番号を意識させずにサービスの提供を可能にすることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記問題点を解決するために、集中したアクセスを複数のサービス網に振り分ける集中・振分部との間でPPPoEセッション確立を行うPPPoE端末装置において、複数の前記サービス網のサービス名、セッションIDを保持するサービス情報テーブルと、パーソナルコンピュータのIPアドレス、アプリケーションが利用するポート番号に対するセッションID、サービス網のサービス名を保持するアプリケーションのリンク付要求テーブルと、前記集中・振分部とのディスカバリステージでサービス網のサービス名、セッションIDを収集し前記サービス情報テーブルに保持させ前記パーソナルコンピュータのアプリケーション起動時に前記パーソナルコンピュータの画面に表示させるサービス情報収集制御部と、前記パーソナルコンピュータのアプリケーションからの要求を基にパーソナルコンピュータのIPアドレス、アプリケーションのポート番号に対するセッションID、サービス網のサービス名をアプリケーションのリンク付要求テーブルに保持させ、前記パーソナルコンピュータからのIPアドレス、アプリケーションのポート番号のパケットを受信すると、前記アプリケーションのリンク付要求テーブルを照らし合わせ、該当するセッションIDのPPPoEのセッションにパケットを転送するパケット転送制御部とを備えることを特徴とするPPPoE端末装置を提供する。なお、前記パーソナルコンピュータのIPアドレスが送信元IPアドレス又は送信先IPアドレスであり、前記サービス網にインターネット、VoIPを含む。
【0016】
この手段により、パーソナルコンピュータからの要求により動的に作成したアプリケーションのリンク付要求テーブルにしたがってパーソナルコンピュータからのパケットを各セッションに転送する機能をPPPoE端末装置に持たせるようにしたので、パーソナルコンピュータ上のアプリケーションとPPPoE端末装置の間のやりとりだけで、ユーザにWAN上のサービス形態、アプリケーションの使用ポートをユーザに意識させることがなくなる。さらに、ユーザの設定が不要となるので、設定ミスによる問題も発生し得なくなる。
【0017】
さらに、前記パーソナルコンピュータには問合せ部、サービス選択部が設けられ、前記問合せ部は前記パーソナルコンピュータのアプリケーションが起動した時に、前記サービス情報収集制御部に現在利用できるサービス名の一覧を問い合わせ、前記サービス選択部は前記問合せ部により前記サービス情報収集制御部に問い合わせたサービス情報一覧から自分が利用したいサービスを選択し、選択されたサービス名、セッションID、パーソナルコンピュータのIPアドレス、パーソナルコンピュータのアプリケーションが使用するポート番号を前記アプリケーションのリンク付要求テーブルに保持させる。
【0018】
この手段により、ユーザは簡単かつ安定的にサービスを受けることが可能になる。
さらに、前記パーソナルコンピュータのアプリケーションの切替により、パケットを転送するセッションIDのPPPoEのセッションが他のセッションに変更し、さらに、前記パーソナルコンピュータのアプリケーションの減少により、パケットを転送するセッションIDのPPPoEのセッションが減少し、さらに、前記パーソナルコンピュータのアプリケーションの増加により、パケットを転送するセッションIDのPPPoEのセッションが増加する。
【0019】
この手段により、セッションID、PPPoEセッションの変更、減少、増加が容易になる。
さらに、本発明は、集中したアクセスを複数のサービス網に振り分ける集中・振分部との間でPPPoEセッション確立を行うPPPoE端末装置のセッション確立方法において、複数の前記サービス網のサービス名、セッションIDを保持するサービス情報テーブルを作成する工程と、パーソナルコンピュータのIPアドレス、アプリケーションが利用するポート番号に対するセッションID、サービス網のサービス名を保持するアプリケーションのリンク付要求テーブルを作成する工程と、前記集中・振分部とのディスカバリステージでサービス網のサービス名、セッションIDを収集し前記パーソナルコンピュータのアプリケーション起動時に前記パーソナルコンピュータの画面に表示させる工程と、前記パーソナルコンピュータのアプリケーションからの要求を基にパーソナルコンピュータの送信元IPアドレス、アプリケーションのポート番号に対するセッションID、サービス網のサービス名をアプリケーションのリンク付要求テーブルに保持させる工程と、前記パーソナルコンピュータからのIPアドレス、アプリケーションの番号のパケットを受信すると、前記アプリケーションのリンク付要求テーブルを照らし合わせ、該当するセッションIDのPPPoEのセッションにパケットを転送する工程とを備えることを特徴とするPPPoE端末装置のセッション確立方法を提供する。
【0020】
この手段により、上記発明と同様に、パーソナルコンピュータからの要求により動的に作成したアプリケーションのリンク付要求テーブルにしたがってパーソナルコンピュータからのパケットを各セッションに転送する機能をPPPoE端末装置に持たせるようにしたので、パーソナルコンピュータ上のアプリケーションとPPPoE端末装置の間のやりとりだけで、ユーザにWAN上のサービス形態、アプリケーションの使用ポートを意識させることがなくなる。さらに、ユーザの設定が不要となるので、設定ミスによる問題も発生し得なくなる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係るPPPoE端末装置の概略構成を示すブロック図である。本図に示すように、図10と比較して、ルータ100の制御部104にはサービス情報収集制御部104A、パケット転送制御部104Bが設けられる。
サービス情報収集制御部104AはPPPoEディスカバリステージでPPPoEセッション毎に集線・振分部(AC)130からサービス名、セッションIDのサービス情報を収集する制御を行い、パーソナルコンピュータ120からの問い合わせに対して収集したサービス情報の一覧をパーソナルコンピュータ120に表示させる制御を行う。
【0022】
パケット転送制御部104Bは、パーソナルコンピュータ120のアプリケーションから要求を基にPPPoEセッションにパケットを転送する制御を行う。
ルータ100のメモリ103にはサービス情報テーブル103A、アプリケーションのリンク付要求テーブル103Bが作成される。
サービス情報テーブル103Aはサービス情報収集制御部104Aにより収集されたサービス情報の一覧を保持する。
【0023】
アプリケーションのリンク付要求テーブル103Bはサービス名、セッションIDとパーソナルコンピュータ120のIPアドレス、パーソナルコンピュータ120のアプリケーションから指示されたポート番号を関連付けて保持する。
パーソナルコンピュータ120には問合せ部120A、サービス選択部120Bが設けられる。
問合せ部120Aはパーソナルコンピュータ120のアプリケーションが起動した時に、ルータ100のサービス情報収集制御部104Aに現在利用できるサービス名の一覧を問い合わせる。
【0024】
サービス選択部120Bはサービス情報収集制御部104Aにより表示されたサービス情報一覧から自分が利用したいサービスを選択し、選択されたサービス名、セッションID、パーソナルコンピュータ120のIPアドレス、パーソナルコンピュータ120のアプリケーションが使用するポート番号をルータ100に対して指示する。
【0025】
図2は図1におけるメモリ103のサービス情報テーブル103Aを説明する図である。
本図に示すように、サービス情報テーブル103Aには、セッションID欄、サービス名欄が設けられ、一例として、セッションID=1に対してInternet140のサービス網が保持され、セッションID=2に対してVoIP網150のサービス網が保持される。
【0026】
図3は図1におけるメモリ103のアプリケーションのリンク付要求テーブル103Bを説明する図である。
本図に示すように、アプリケーションのリンク付要求テーブル103Bには送信元IPアドレス:ポート番号欄、セッションID欄、サービス名欄が設けられ、一例として、192.168.0.2:100に対してセッションID=1、Internet140が保持され、192.168.0.2:200に対してセッションID=2、VoIP網150が保持される。
【0027】
図4は図1におけるPPPoE端末装置の一連の動作例であるシーケンスを示す図である。
本図に示すように、PPPoE起動時でディスカバリステージにおいて、ルータ100ではPADIパケット200をネットワークに送出する。
AC130ではPADIパケット200を受信し自らが提供可能なサービスのサービス名(ServiceName)(ここでは一例としてInternet140とする)を付加したPADOパケット201を返送する。
【0028】
ルータ100ではPADOパケット201を受信しPADRパケット202にこのサービス名(Internet140)を付加してサービスを要求する。
AC130ではPADRパケット202を受信しセッションID(ここでは1とする)を付加したPADSパケット203を返送しPPPoEセッション(セッションID=1)が確立する。
【0029】
ルータ100ではPADSパケット203を受信しAC130から得られた情報を図2に示すようにサービス情報テーブル103Aに記憶しておく。
同様に、ルータ100ではPADIパケット204をネットワークに送出する。
AC130ではPADIパケット204を受信し自らが提供可能なサービスのサービス名(ここでは一例としてVoIP網150とする)を付加したPADOパケット205を返送する。
【0030】
ルータ100ではPADOパケット205を受信しPADRパケット206にこのサービス名(VoIP網150)を付加してサービスを要求する。
AC130ではPADRパケット206を受信しセッションID(ここでは2とする)を付加したPADSパケット207を返送しPPPoEセッション(セッションID=1)が確立する。以上の例では、ルータ100とAC130の間には2つのPPPoEセッションが確立したことになる。
【0031】
ルータ100ではPADSパケット207を受信しAC130から得られた情報を、図2に示すように、サービス情報テーブル103Aに記憶しておく。
この状況においてパーソナルコンピュータ120ではアプリケーションが起動し、問合せ部120Aがルータ100に現在利用できるサービス名の一覧問い合わせ208を行ったとする。
【0032】
ルータ100では一覧問合せ208にしたがい図2を基にサービス名一覧209を返送する。
パーソナルコンピュータ120のアプリケーションではサービス選択部120Bがサービス名一覧から自分が利用したいサービスを選択し、選択されたサービス名又はセッションID、自IPアドレス、アプリケーションが使用するポート番号指定を含む情報210をルータ100に指示する。
【0033】
ルータ100では情報210を基にサービス名、セッションID、アプリケーションから指示されたポート番号、パーソナルコンピュータ120のIPアドレス(ここでは、192.168.0.2:100と192.168.0.2:200とする)を関連付けて、図3に示すように、アプリケーションのリンク付要求テーブル103Bに保持しておき、パーソナルコンピュータ120に対してテーブルの作成完了(OK)211を通知する。
【0034】
図5はパケットの転送例のシーケンスを説明する図である。上記テーブルが作成された後に、本図に示すように、ルータ100ではパーソナルコンピュータ120から送信元が192.168.0.2:100のパケットを受信すると、図3のアプリケーションのリンク付要求テーブル103Bを照らし合わせセッションID=1、PPPoEセッション(Internet)にパケットを転送する。
【0035】
また、同様に、ルータ100ではパーソナルコンピュータ120から送信元が192.168.0.2:200のパケットを受信すると、図3のアプリケーションのリンク付要求テーブル103Bを照らし合わせセッションID=2、PPPoEセッション(VoIP網150)にパケットを転送する。
このように、1台のパーソナルコンピュータ120上で同時に2つのセッションを確立することが可能である。
【0036】
図6はパケットの転送で別の例のシーケンスを説明する図である。本図(a)に示すように、セッションID=1、PPPoEセッション(Internet)のパケットの転送から、アプリケーションによって利用するセッションを切り替えて、本図(b)に示すように、セッションID=2、PPPoEセッション(VoIP網150)のパケットの転送に変更することも容易に可能となる。
【0037】
図7はパケットの転送で他の例のシーケンスを説明する図である。本図(a)に示すように、セッションID=1、PPPoEセッション(Internet)のパケットの転送、セッションID=2、PPPoEセッション(VoIP網150)のパケットの転送から、アプリケーションによって利用するセッションを減少させて、本図(b)に示すように、セッションID=1、PPPoEセッション(Internet140)のパケットの転送に減少させることも容易に可能となる。
【0038】
図8はパケットの転送でさらに他の例のシーケンスを説明する図である。本図(a)に示すように、セッションID=1、PPPoEセッション(Internet)のパケットの転送から、アプリケーションによって利用するセッションを増加させて、本図(b)に示すように、セッションID=1、PPPoEセッション(Internet)のパケットの転送、セッションID=2、PPPoEセッション(VoIP網150)のパケットの転送に増加させることも容易に可能となる。
【0039】
したがって、本発明によれば、パーソナルコンピュータ120からの要求により動的に作成したアプリケーションのリンク付要求テーブル103Bにしたがってパーソナルコンピュータ120からのパケットを各セッションに転送する機能をPPPoE端末装置に持たせるようにしたので、パーソナルコンピュータ120上のアプリケーションとルータ100の間のやりとりだけで、ユーザにWAN上のサービス形態、アプリケーションの使用ポートを意識させることがなくなる。さらに、ユーザの設定が不要となるので、設定ミスによる問題も発生し得なくなる。ユーザは簡単かつ安定的にサービスを受けることが可能になる。
【0040】
図9は図3の変形例でアプリケーションのリンク付要求テーブル103Bを示す図である。本図に示すように、図3と比較して、アプリケーションのリンク付要求テーブル103Bの作成を送信先IPアドレスとボート番号を基に行うことが可能である。
すなわち、パーソナルコンピュータ120のアプリケーションではサービス情報テーブル103Aのサービス名一覧から自分が利用したいサービスを選択し、選択されたサービス名、セッションID、送信先IPアドレス、アプリケーションが使用するポート番号をルータ100に対して指示する。
【0041】
ルータ100ではパーソナルコンピュータ120からの送信先IPアドレス、アプリケーションから指示された送信先ポート番号に基づいてアプリケーションのリンク付要求テーブル103Bを作成する。
このようにして図9のアプリケーションのリンク付要求テーブル103Bが作成された後には、送信先が111.222.333.444:1000のパケットを受信したルータ100では、図9のアプリケーションのリンク付要求テーブル103Bに照らし合わせセッションID=1、PPPoPセッション(Internet140)にパケットを転送する。
【0042】
また、同様に、送信先が999.888.777.666:2000のパケットを受信したルータ100では、図9のアプリケーションのリンク付要求テーブル103Bに照らし合わせセッションID=2、PPPoPセッション(VoIP網150)にパケットを転送する。
このようにして、前述と同様の作用効果を得ることが可能になる。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、複数のサービス網のサービス名、セッションIDを保持するサービス情報テーブルを作成し、パーソナルコンピュータのIPアドレス、アプリケーションが利用するポート番号に対するセッションID、サービス網のサービス名を保持するアプリケーションのリンク付要求テーブルを作成し、集中・振分部とのディスカバリステージでサービス網のサービス名、セッションIDを収集しパーソナルコンピュータのアプリケーション起動時にパーソナルコンピュータの画面に表示させ、パーソナルコンピュータのアプリケーションからの要求を基にパーソナルコンピュータのIPアドレス、アプリケーションのポート番号に対するセッションID、サービス網のサービス名をアプリケーションのリンク付要求テーブルに保持させ、パーソナルコンピュータからのIPアドレス、アプリケーションのポート番号のパケットを受信すると、アプリケーションのリンク付要求テーブルを照らし合わせ、該当するセッションIDのPPPoEのセッションにパケットを転送するようにしたので、パーソナルコンピュータからの要求により動的に作成したアプリケーションのリンク付要求テーブルにしたがってパーソナルコンピュータからのパケットを各セッションに転送する機能をPPPoE端末装置に持たせるようにしたので、パーソナルコンピュータ上のアプリケーションとPPPoE端末装置の間のやりとりだけで、ユーザにWAN上のサービス形態、アプリケーションの使用ポートを意識させることがなくなる。さらに、ユーザの設定が不要となるので、設定ミスによる問題も発生し得なくなる。
【0044】
さらに、パーソナルコンピュータのアプリケーションの切替により、パケットを転送するセッションIDのPPPoEのセッションが他のセッションに変更し、さらに、パーソナルコンピュータのアプリケーションの減少により、パケットを転送するセッションIDのPPPoEのセッションが減少し、さらに、パーソナルコンピュータのアプリケーションの増加により、パケットを転送するセッションIDのPPPoEのセッションが増加するようにしたので、セッションID、PPPoEセッションの変更、減少、増加が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るPPPoE端末装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1におけるメモリ103のサービス情報テーブル103Aを説明する図である。
【図3】図1におけるメモリ103のアプリケーションのリンク付要求テーブル103Bを説明する図である。
【図4】図1におけるPPPoE端末装置の一連の動作例であるシーケンスを示す図である。
【図5】パケットの転送のシーケンスを説明する図である。
【図6】パケットの転送で別の例のシーケンスを説明する図である。
【図7】パケットの転送で他の例のシーケンスを説明する図である。
【図8】パケットの転送でさらに他の例のシーケンスを説明する図である。
【図9】図3の変形例でアプリケーションのリンク付要求テーブル103Bを示す図である。
【図10】本発明の前提となるPPPoEの接続形態を示す図である。
【図11】図10におけるルータ100とAC130間の接続手順のシーケンスを示す図である。
【符号の説明】
100…ルータ
101…LANインタフェース
102…WANインタフェース
103…メモリ
103A…サービス情報テーブル
103B…アプリケーションのリンク付要求テーブル
104…制御部(CPU)
104A…サービス情報収集制御部
104B…パケット転送制御部
120…パーソナルコンピュータ(PC)
120A…問合せ部
120B…サービス選択部
130…集中・振分(AC)
140…インターネット
150…VoIP網
Claims (8)
- 集中したアクセスを複数のサービス網に振り分ける集中・振分部との間でPPPoEセッション確立を行うPPPoE端末装置において、
複数の前記サービス網のサービス名、セッションIDを保持するサービス情報テーブルと、
パーソナルコンピュータのIPアドレス、アプリケーションが利用するポート番号に対するセッションID、サービス網のサービス名を保持するアプリケーションのリンク付要求テーブルと、
前記集中・振分部とのディスカバリステージでサービス網のサービス名、セッションIDを収集し前記サービス情報テーブルに保持させ前記パーソナルコンピュータのアプリケーション起動時に前記パーソナルコンピュータの画面に表示させるサービス情報収集制御部と、
前記パーソナルコンピュータのアプリケーションからの要求を基にパーソナルコンピュータのIPアドレス、アプリケーションのポート番号に対するセッションID、サービス網のサービス名をアプリケーションのリンク付要求テーブルに保持させ、前記パーソナルコンピュータからのIPアドレス、アプリケーションのポート番号のパケットを受信すると、前記アプリケーションのリンク付要求テーブルを照らし合わせ、該当するセッションIDのPPPoEのセッションにパケットを転送するパケット転送制御部とを備えることを特徴とするPPPoE端末装置。 - 前記パーソナルコンピュータのIPアドレスが送信元IPアドレス又は送信先IPアドレスであることを特徴とする、請求項1に記載のPPPoE端末装置。
- 前記サービス網にインターネット、VoIPを含むことを特徴とする、請求項1に記載のPPPoE端末装置。
- 前記パーソナルコンピュータには問合せ部、サービス選択部が設けられ、前記問合せ部は前記パーソナルコンピュータのアプリケーションが起動した時に、前記サービス情報収集制御部に現在利用できるサービス名の一覧を問い合わせ、前記サービス選択部は前記問合せ部により前記サービス情報収集制御部に問い合わせたサービス情報一覧から自分が利用したいサービスを選択し、選択されたサービス名、セッションID、パーソナルコンピュータのIPアドレス、パーソナルコンピュータのアプリケーションが使用するポート番号を前記アプリケーションのリンク付要求テーブルに保持させることを特徴とする、請求項1に記載のPPPoE端末装置。
- 前記パーソナルコンピュータのアプリケーションの切替により、パケットを転送するセッションIDのPPPoEのセッションが他のセッションに変更することを特徴とする、請求項1に記載のPPPoE端末装置。
- 前記パーソナルコンピュータのアプリケーションの減少により、パケットを転送するセッションIDのPPPoEのセッションが減少することを特徴とする、請求項1に記載のPPPoE端末装置。
- 前記パーソナルコンピュータのアプリケーションの増加により、パケットを転送するセッションIDのPPPoEのセッションが増加することを特徴とする、請求項1に記載のPPPoE端末装置。
- 集中したアクセスを複数のサービス網に振り分ける集中・振分部との間でPPPoEセッション確立を行うPPPoE端末装置のセッション確立方法において、
インターネット、VoIPを含む複数の前記サービス網のサービス名、セッションIDを保持するサービス情報テーブルを作成する工程と、
パーソナルコンピュータのIPアドレス、アプリケーションが利用するポート番号に対するセッションID、サービス網のサービス名を保持するアプリケーションのリンク付要求テーブルを作成する工程と、
前記集中・振分部とのディスカバリステージでサービス網のサービス名、セッションIDを収集し前記パーソナルコンピュータのアプリケーション起動時に前記パーソナルコンピュータの画面に表示させる工程と、
前記パーソナルコンピュータのアプリケーションからの要求を基にパーソナルコンピュータのIPアドレス、アプリケーションのポート番号に対するセッションID、サービス網のサービス名をアプリケーションのリンク付要求テーブルに保持させる工程と、
前記パーソナルコンピュータからのIPアドレス、アプリケーションのポート番号のパケットを受信すると、前記アプリケーションのリンク付要求テーブルを照らし合わせ、該当するセッションIDのPPPoEのセッションにパケットを転送する工程とを備えることを特徴とするPPPoE端末装置のセッション確立方法。
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