JP3792647B2 - Tire uniformity machine - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タイヤに圧力空気を供給しながら回転させることによりタイヤの均一性を検査するタイヤユニフォミティマシンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のタイヤユニフォミティマシンは、上・下リムの内側に雄テ−パ部と雌テ−パ部とを設け、両テーパ部を上・下リムの軸芯に対して同芯状に配置する。そして、上・下リムを装着された上・下スピンドルを連結するときに、雄テ−パ部を雌テ−パ部の傾斜壁面に沿って半径方向に位置決めしながら嵌合および押し付けることによって、上・下リムの軸芯を一致させながら上・下スピンドルを連結させる。そして、この連結に伴って上リムおよび下リムでタイヤの上ビード部および下ビード部を気密状態にそれぞれ保持した後、タイヤ内に圧力空気を供給し、上・下リムと共にタイヤを回転させたときのタイヤの均一性(ユニフォミティ)を検査するように構成されている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
また、従来においては、上記の構成における雄テーパ部と雌テーパ部とを押し付けて上・下スピンドルを連結する代わりに、上・下スピンドル内部にロックシャフトを挿入し、上・下スピンドルに設けた係合部位とロックシャフトに設けた被係合部位とを係合させて上・下スピンドルをロックシャフトを介して連結する構成も提案されている(例えば特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−134890号公報(図1)
【特許文献2】
特開平11−223571号公報(図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の特許文献1の構成では、雄テーパ部と雌テーパ部との嵌合による位置決めを行うため、上・下スピンドルの軸芯合せが容易に行えるという利点があるが、上・下スピンドルは、雄テーパ部と雌テーパ部とが押し付けられて連結されているだけである。従って、タイヤ検査時においてタイヤ内圧に伴うスピンドル軸方向の反力(数kg/cm2の内圧でも反力は10数トンになる)が加わったときに、上・下スピンドルが十分な抗力をもって連結し得るだけの連結力を得るには、反力を支えるだけの高い剛性を有するフレームと大型のベアリング、さらに反力以上の大推力を発生する大型の油圧シリンダが必要であり、装置の大型化が避けられないという問題がある。
【0006】
一方、特許文献2の構成では、特許文献1のように雄テーパ部と雌テーパ部とが押し付けられて上下スピンドルを連結する代わりに、スピンドル内部にロックシャフトを挿入し、スピンドルに設けた係合部位とロックシャフトに設けた被係合部位を係合させてスピンドルをロックシャフトに固定している。そのため、フレームの高剛性化、油圧シリンダやベアリングの大型化を伴わなくても、タイヤの測定時においてタイヤ内圧に伴う反力が加わったときに、スピンドルとロックシャフトが十分な抗力をもって連結力を得ることができる。しかしながら、スピンドル内部にロックシャフトを挿入する関係上、両者間にできる隙間が避けられず、それによる芯ズレが測定精度に悪影響を及ぼすという問題がある。この問題に対しては、隙間をできるだけ小さくすれば良いが、加工精度および組立て精度の限界により芯ズレを十分に防止する程度に隙間を小さくすることができない。さらに特許文献2の構成では、スピンドルにロックシャフトが挿入される前に両者が接触して破損しないように、十分に速度を落とす必要があり、サイクルタイムが長くなるという問題もある。
【0007】
従って、本発明は、高度の加工精度を必要とせずに軸芯のズレを十分に防止することができると共に、測定のサイクルタイムを短縮することができるタイヤユニフォミティマシンを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明のタイヤユニフォミティマシンは、タイヤのビード部を保持するリムが同芯状にそれぞれ装着された一対のスピンドルと、前記リムに前記タイヤの各ビード部を保持させると共に前記スピンドル同士を連結させるように、前記一対のスピンドルの内の少なくとも一つを移動させるスピンドル移動機構と、前記スピンドル同士の連結時に、両スピンドルによる押圧力で楔作用を発揮しながら他方のスピンドルの軸芯を一方のスピンドルの軸芯に一致させる調芯機構と、前記スピンドル同士の連結時に、対向する位置関係となるように係合し、タイヤ検査時のタイヤ内圧に対抗する連結力を発生するロック機構とを有するタイヤユニフォミティマシンにおいて、前記調芯機構は、前記他方のスピンドルの摺動側周面に嵌挿され、内周方向の押圧力で弾性的に外径が減少するように外周面が傾斜されたコレット部材と、前記コレット部材の外周面に対して前記内周方向の押圧力を付与するように、前記コレット部材を嵌合可能に前記一方のスピンドルに形成された内周傾斜面とを有することを特徴としている。
【0009】
上記の構成によれば、調芯機構が一方のスピンドルの内周方向の押圧力で弾性的に縮径しながら他方のスピンドルの軸芯を調整する構造であるため、スピンドルをロック機構の連結力で連結するときにクッションとして機能しながらスピンドル同士の軸芯を一致させる調芯機能を発揮させることができる。これにより、例えば各部品の加工精度や組み立て精度が低度である等の理由によりスピンドル同士の軸芯に多少のズレが生じている場合であっても、破損を起こすことなく確実にスピンドル同士の軸芯を一致させることができる。さらに、スピンドルを高速に移動させて連結させることもできる。これにより、高度の加工精度を必要とせずに軸芯のズレを十分に防止することができると共に、測定のサイクルタイムを短縮することができる。
また、調芯機構を一般的なコレットチャック方式により形成することができる。また、コレット部材を内周傾斜面に嵌合させるときに、半径方向に大きな隙間が形成されるため、スピンドル同士の軸芯に大きなズレが生じていても確実にコレット部材を内周傾斜面に嵌合させることができる。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1に記載のタイヤユニフォミティマシンであって、前記調芯機構は、前記コレット部材を前記一方のスピンドル方向に付勢する付勢機構を有することを特徴としている。
【0013】
上記の構成によれば、連結状態の両スピンドルがタイヤの反力等により軸芯方向に少し離反した場合でも、付勢機構がコレット部材を一方のスピンドル方向に移動させて嵌合状態を維持するため、コレット部材に付与される押圧力が減少することがない。これにより、連結初期の調芯機能を維持することができる。
【0014】
請求項3の発明は、請求項2に記載のタイヤユニフォミティマシンであって、前記調芯機構は、前記コレット部材を一方のスピンドルの内周方向の押圧力で弾性的に縮径させて調芯機能を発揮させたときの前記コレット部材と前記摺動側周面との摩擦力よりも大きな付勢力で付勢することを特徴としている。
【0015】
上記の構成によれば、安定した調芯機能を発揮させることができる。
【0016】
請求項4の発明は、タイヤのビード部を保持するリムが同芯状にそれぞれ装着された一対のスピンドルと、前記リムに前記タイヤの各ビード部を保持させると共に一方のスピンドルに設けた凹状連結部に他方のスピンドルに設けた凸状連結部を挿入して前記スピンドル同士を連結させるように、前記一対のスピンドルの内の少なくとも一方を軸方向に移動させるスピンドル移動機構と、前記スピンドル同士の連結時に両スピンドルの間のスピンドル周方向に形成される隙間内で楔作用を生じるように、当該隙間内に介装されるとともに前記スピンドルの軸方向に摺動可能にいずれかのスピンドルに嵌合される楔形スリーブと、該楔形スリーブを摺動させて前記楔作用が強まる方向に付勢する付勢機構とを有する調芯機構と、前記スピンドル同士の連結時に、対向する位置関係となるように前記凹状連結部と前記凸状連結部とに設けられた係合部を有し、当該係合部の係合によってタイヤ検査時のタイヤ内圧に対抗する連結力を発生するロック機構とを有することを特徴としています。
【0017】
上記の構成によれば、調芯機構が一方のスピンドルの凹状連結部に他方のスピンドルの凸状連結部を挿入することによって、ロック機構の連結力でスピンドル同士を連結するときに、両連結部間での楔形スリーブによる楔作用によりスピンドル同士の軸芯を調整することができる。従って、スピンドルを連結するときにスピンドル同士の軸芯を一致させる調芯機能を発揮させることができる。これにより、例えば各部品の加工精度や組み立て精度が低度である等の理由によりスピンドル同士の軸芯に多少のズレが生じている場合であっても、スピンドルは楔形スリーブで案内されながら調芯されるため、破損を起こすことなく確実にスピンドル同士の軸芯を一致させることができる。さらに、スピンドルを高速に移動させて連結させることもできる。これにより、高度の加工精度を必要とせずに軸芯のズレを十分に防止することができると共に、測定のサイクルタイムを短縮することができる。
また、前記調芯機構は、前記楔形スリーブを楔作用が強まる方向に付勢する付勢機構を有することにより、タイヤ検査時における調芯機能の低下を十分に防止することができる。また、スピンドル連結時のクッション機能を強化することができる。
【0018】
請求項5の発明は、請求項4に記載のタイヤユニフォミティマシンであって、前記調芯機構の楔形スリーブが周方向の押圧力で弾性的に縮径するコレット部材であることを特徴としている。これにより、楔形スリーブの機能を一般的な部材により容易かつ大きく発揮させることができる。
【0020】
請求項6の発明は、請求項4または5項に記載のタイヤユニフォミティマシンであって、前記ロック機構は、前記係合部が少なくとも凸凹部を有する部位を有すると共に当該部位の少なくとも一方側を動作させることで他方側に係合するものであることを特徴としている。これにより、簡単な構造によりロック機構を実現することができる。
【0021】
請求項7の発明は、請求項4ないし6の何れか1項に記載のタイヤユニフォミティマシンであって、前記凹状連結部は、該凹状連結部が設けられている側のスピンドルに対して軸方向に位置可変の筒状部材で構成されていることを特徴としている。これにより、筒状部材を軸方向に進退移動させることによって、任意のリム幅に調整することができる。
【0022】
請求項8の発明は、請求項7に記載のタイヤユニフォミティマシンであって、前記筒状部材は、該筒状部材に設けられた雌ネジとこれに螺合する雄ネジとを有するジャッキ機構により位置可変に構成されていることを特徴としている。これにより、簡単な構成により筒状部材を軸方向に進退移動させることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図1ないし図7に基づいて以下に説明する。
本実施の形態に係るタイヤユニフォミティマシンは、図2に示すように、タイヤ1の上ビード部を保持する上リム2と、タイヤ1の下ビード部を保持する下リム3とを有している。上リム2は、上スピンドル4の先端部(下端部)に着脱可能に設けられている。一方、下リム3は、下スピンドル5の先端部(上端部)に着脱可能に設けられている。両スピンドル4・5は、上リム2および下リム3を対向させていると共に、両リム2・3の軸芯を同一直線上で一致させている。
【0024】
上記の上スピンドル4と下スピンドル5とは、天井フレーム6とベースフレーム8とにそれぞれ設けられている。これらのフレーム6・8は、天井フレーム6が上側位置で水平配置され、ベースフレーム8が下側位置で水平配置されるように、複数の縦設フレーム7により支持されている。各縦設フレーム7は、敷地面9から鉛直方向に立設されている。敷地面9は、縦設フレーム7で囲まれた領域の中央部分にピット10を備えている。
【0025】
上記のピット10は、下スピンドル5の下部を収容可能にしている。下スピンドル5は、下リム3を着脱可能に保持する下リム保持機構11と、下リム保持機構11を昇降させる第1昇降機構12と、下リム保持機構11を第1昇降機構12と共に昇降させる第2昇降機構13とを備えている。第2昇降機構13は、下リム保持機構11を支持する水平支持部材14と、水平支持部材14の基部に設けられたナット部材15と、ナット部材15が螺合され、鉛直方向に設けられたボールネジ部材16と、ボールネジ部材16を回転駆動するボールネジ駆動モータ17とを有している。
【0026】
そして、このように構成された第2昇降機構13は、ボールネジ駆動モータ17によりボールネジ部材16を所望の方向および角度で回転させることによりナット部材15を昇降させ、このナット部材15に連結された水平支持部材14を介して第1昇降機構12を所望の高さ位置に位置決め可能になっている。さらに、下リム保持機構11をタイヤ保持位置まで移動可能になっている。
【0027】
上記の第2昇降機構13における水平支持部材14は、第1昇降機構12を鉛直方向に支持している。第1昇降機構12は、第2昇降機構13の側方に並列配置されている。これにより、第1昇降機構12および第2昇降機構13は、これら両機構12・13で下リム保持機構11を昇降させる最大距離を1台の油圧シリンダのストローク量で実現する場合よりも短尺化し、ピット10の必要深さを低減している。
【0028】
上記の第1昇降機構12は、シリンダロッド12aが上側に位置するように配置された油圧シリンダからなっている。シリンダロッド12aの先端(上端)は、下リム保持機構11に連結されている。また、第1昇降機構12は、第2昇降機構13によりタイヤ着脱位置に上昇されたときに、シリンダロッド12aの進退移動により両リム2・3によるタイヤ1の着脱を可能にしている。
【0029】
上記のように両昇降機構12・13で昇降される下リム保持機構11は、図1に示すように、下リム3を保持する下リム支持部材20を有している。ここで、図1は、回転軸Sを挟んでリム2・3間を大きく開いた状態(図中右側)とリム2・3間を小さく開いた状態(図中左側)とを示している。下リム支持部材20は、上端面の中央部に形成された凹部20aと、上端部の外周壁に形成された摺動側周面20bと、摺動側周面20bの下端側に形成されたフランジ部20cとを有している。凹部20aおよび摺動側周面20bは、後述のメカロック機構30および調芯機構50をそれぞれ支持している。フランジ部20cは、下リム3の内周側下面を支持するように形成されている。尚、メカロック機構30および調芯機構50は、上・下スピンドル4・5同士を連結させるための凸状連結部を構成している。
【0030】
また、下リム支持部材20は、フランジ部20cの下方の側周面が外筒支持体22に囲まれている。外筒支持体22は、下リム支持部材20を回転自在に支持していると共に、外筒支持体22を介して下リム保持機構11を昇降させるように、第1昇降機構12のシリンダロッド12aで支持されている。外筒支持体22の下部には、空気供給穴22aが外周面から内周面にかけて形成されている。空気供給穴22aには、空気配管26の上端部が接続されている。空気配管26は、図2に示すように、下リム保持機構11から第1昇降機構12に沿って垂下され、水平支持部材14で昇降自在に支持された後、ピット10内に下端部が位置されている。尚、空気配管26の下端部は、図示しないエアーホースを介して空気供給措置に接続されている。
【0031】
また。図1に示すように、下リム支持部材20の内部には、回転軸S(下リム3の軸芯)に一致したロッド挿通穴20dが形成されていると共に、ロッド挿通穴20dに沿って空気供給穴20eが形成されている。空気供給穴20eは、上端部が下リム支持部材20のフランジ部20cの上方位置で開口され、下端部が外筒支持体22の空気供給穴22aに連通されることによって、上述の空気供給装置からの圧力空気をリム2・3で保持されたタイヤ1内に供給可能になっている。
【0032】
一方、ロッド挿通穴20dには、ロッド部材24が昇降自在に挿通されている。ロッド部材24の下端部は、ロッド昇降シリンダ23のシリンダロッド23aに回転自在に連結されている。ロッド昇降シリンダ23は、外筒支持体22の下面に固設されている。そして、ロッド昇降シリンダ23は、下リム支持部材20に対してロッド部材24を上下方向に相対移動させるようになっている。
【0033】
上記のロッド部材24の上端部は、メカロック機構30に連結されている。メカロック機構30は、側周面が傾斜された円錐状の傾斜部材31と、傾斜部材31の側周面に内周面が摺動自在に当接された爪部材32と、爪部材32を半径方向に移動自在に支持する爪支持体33とを備えている。爪部材32は、外周面に凹凸部32aを有していている。爪部材32の凹凸部32aは、上スピンドル4の内筒部材41に形成された凹凸部41aに噛合可能にされている。これにより、メカロック機構30は、傾斜部材31の昇降により爪部材32を傾斜部材31の側周面に沿って半径方向に進退移動させることが可能になっている。そして、メカロック機構30は、爪部材32の進出により凹凸部32aを上スピンドル4の内筒部材41の凹凸部41aに噛合させることによって、上スピンドル4と下スピンドル5とを上下方向に固定した状態に連結するようになっている。即ち、メカロック機構30は、上・下スピンドル4・5同士の連結時に、両スピンドル4・5が所定距離(隙間)を隔てた対向する位置関係となるように係合し、タイヤ検査時のタイヤ内圧に対抗する連結力を発生するようになっている。
【0034】
上記のメカロック機構30の外周方向の下側には、調芯機構50が設けられている。調芯機構50は、下リム支持部材20の軸芯を内筒部材41の軸芯に一致させる縦断面が楔形の楔形スリーブの一種であるコレット部材51と、コレット部材51を上方向に付勢する複数の付勢機構52とを備えている。
【0035】
上記のコレット部材51は、図6に示すように、円錐形スリーブの外観を呈しており、下リム支持部材20の摺動側周面20bに嵌挿されて、軸芯が下リム支持部材20の軸芯、即ち、下リム3(他方のスピンドル)の軸芯に一致するように設けられている。コレット部材51は、弾性力を備えており、外周面51aが上側から下側にかけて外径が増大するように傾斜されている。また、コレット部材51の外周面51aには、上下方向に複数のスリット51bが等間隔で形成されている。これらのスリット51bは、開放端が交互に位置するように形成されており、内周方向の押圧力でコレット部材51を弾性的に縮径させることで、その内径を容易且つ大幅に減少可能にしている。
【0036】
上記のコレット部材51は、図7に示すように、内筒部材41の凹状連結部に嵌合されるようになっている。そして、コレット部材51は、上・下スピンドル4・5同士の連結時に、両連結部の間のスピンドル周方向に形成される隙間内で楔作用を生じるようになっている。また、内筒部材41の凹状連結部は、下端部の内周壁に上側から下側にかけて内径を増大させた内周傾斜面41bを有している。内周傾斜面41bは、内筒部材41の凹状連結部に凸状連結部のコレット部材51が案内されながら挿入されて嵌合されたときに、コレット部材51の外周面51aに対して内周方向の押圧力を付与することによって、コレット部材51を縮径させるようになっている。これにより、調芯機構50は、コレット部材51が弾性的に縮径して摺動側周面20bの全周を締め付けながら下リム支持部材20の軸芯を内筒部材41の軸芯に一致させる調芯機能を発揮するようになっている。
【0037】
上記のコレット部材51は、付勢機構52により上方向、即ち、コレット部材51を楔作用が強まる方向に付勢されている。付勢機構52は、下リム支持部材20のフランジ部20cの付け根部分に等間隔で配置されている。付勢機構52は、ボルト形状に形成され、コレット部材51の下面に当接される押上部材53と、押上部材53を上方向に付勢するバネ部材54とを有している。バネ部材54の付勢力は、調芯機能を発揮させたときのコレット部材51と下リム支持部材20の摺動側周面20bとの摩擦力よりも大きな値となるように設定されている。これにより、内筒部材41とコレット部材51により調芯機能を発揮しているときに、下スピンドル5が下降した場合には、コレット部材51を押し上げて内筒部材41との位置関係を一定に維持させることによって、調芯機能の低下が防止される。
【0038】
また、バネ部材54の付勢力は、インフレーション状態のタイヤ1に図2のドラム102を押し付けたときの横荷重が作用した場合でも、コレット部材51と内筒部材41との位置関係を変化させない値に設定されている。これにより、タイヤ1の検査時においても、楔作用が維持されるため、調芯機能を確実に発揮させることが可能になっている。
【0039】
上記の内筒部材41は、図1に示すように、外筒部材42に収容されている。これらの内筒部材41および外筒部材42は、後述のネジ軸部材45と共にリム幅調整機構58の一部を構成している。外筒部材42は、上リム保持機構としての機能を有するように、下部外周部にフランジ部42aを備えている。
【0040】
また、内筒部材41は、上述の凹凸部41aおよび内周傾斜面41bが内周面に形成されていると共に、横設部41cが内部に形成されている。横設部41cは、爪支持体33の上面に当接したときに、爪部材32の凹凸部32aを内筒部材41の凹凸部41aに対向させるように設定されている。また、内筒部材41の外周面には、キー溝41eが上下方向に形成されている。キー溝41eには、ガイドキー43が移動自在に嵌合されている。ガイドキー43は、外筒部材42に対して内筒部材41の回転を禁止するように外筒部材42に固設されている。
【0041】
さらに、内筒部材41の上端部には、雌ネジ部41dが形成されている。雌ネジ部41dは、ネジ軸部材45の下部に形成された雄ネジ部45aに螺合されている。ネジ軸部材45は、ジャッキ機構を構成しており、下スピンドル5に対して軸方向に内筒部材41を位置可変するようになっている。具体的には、ネジ軸部材45は、図4に示すように、軸芯が回転軸Sに一致するように配設されており、上部がスピンドル筒部材46に回転自在に支持されている。スピンドル筒部材46は、天井フレーム6に回転自在に支持されており、下端部が外筒部材42の上端部に連結されている。
【0042】
また、ネジ軸部材45の上端部には、クラッチ機構47が設けられている。クラッチ機構47は、ネジ軸部材45とスピンドル筒部材46との連結と連結解除とを切り替え可能になっている。具体的には、クラッチ機構47は、ON状態においてネジ軸部材45とスピンドル筒部材46とを固定した状態に連結し、両部材45・46を一体的に回転可能にしている。一方、クラッチ機構47は、OFF状態においてネジ軸部材45とスピンドル筒部材46との連結を解除し、各部材45・46を独立して回転可能にしている。
【0043】
さらに、ネジ軸部材45の上端部には、ブレーキ用ディスク48が設けられている。ブレーキ用ディスク48は、ブレーキ装置49により挟持可能にされている。ブレーキ装置49は、天井フレーム6に図示しない支持部材を介して固設されている。ブレーキ装置49は、ネジ軸部材45の回転を禁止するときに、ON状態となってブレーキ用ディスク48を挟持し、ネジ軸部材45の回転を許可するときに、OFF状態となってブレーキ用ディスク48を開放するようになっている。
【0044】
また、天井フレーム6には、スピンドル駆動装置56が設けられている。スピンドル駆動装置56は、駆動ベルト57を介してスピンドル筒部材46に連結されており、スピンドル筒部材46を任意の方向および速度で回転可能になっている。そして、このように内筒部材41や外筒部材42、ネジ軸部材45、スピンドル筒部材46を軸芯方向に備えた上スピンドル4は、クラッチ機構47をON状態およびブレーキ装置49をOFF状態としながらスピンドル駆動装置56を作動させることによって、軸芯方向の全部材41・42・45・46を一体的に回転させることを可能にしている。また、上スピンドル4は、クラッチ機構47をOFF状態およびブレーキ装置49をON状態としながらスピンドル駆動装置56を作動させ、固定されたネジ軸部材45に対して内筒部材41を回転させることによって、内筒部材41を外筒部材42に対して進退移動(昇降)させることを可能にしている。
【0045】
上記の上スピンドル4は、ネジ軸部材45およびスピンドル筒部材46の回転方向、回転数および回転角度が回転検出機構60により検出可能にされている。回転検出機構60は、図5に示すように、ネジ軸部材45に第1ベルト61を介して連結された第1プーリ63と、スピンドル筒部材46に第2ベルト62を介して連結された第2プーリ64とを有している。第1プーリ63は、筐体65に回転自在に軸支された第1回転軸66を介して筐体65内の第1ギア67に連結されている。
【0046】
一方、第2プーリ64は、筐体65に回転自在に軸支された第2回転軸68を介して筐体65内の第2ギア69に連結されていると共に、筐体65外の第3プーリ70に連結されている。第3プーリ70は、第3ベルト71を介して第4プーリ72に連結されており、第4プーリ72は、第3回転軸73を介してインクリメンタル方式のエンコーダからなる第1回転検出器74に接続されている。これにより、第1回転検出器74は、図4のスピンドル筒部材46の回転が第2ベルト62や第3プーリ70、第4プーリ72等を介して伝達されることによって、スピンドル筒部材46の回転数(回転角度)を検出し、角度検出信号として出力可能になっている。
【0047】
また、第1回転検出器74と共に回転する筐体65内の第2ギア69は、第4ギア75を介して第1ベベルギア76に噛合されている。第1ベベルギア76は、筐体65に回転自在に支持された軸部材77に回転自在に設けられている。軸部材77には、固定部材78が固設されていると共に、この固定部材78を挟んで第2ベベルギア79が回転自在に設けられている。第2ベベルギア79は、図4のネジ軸部材45の回転が伝達される上述の第1ギア67に噛合されている。また、第1ベベルギア76と第2ベベルギア79とは、遊星ギア80に噛合されている。遊星ギア80は、固定部材78の側面に回転自在に軸支されている。
【0048】
これにより、図4のネジ軸部材45の停止により第1ギア67が固定された状態で図4のスピンドル筒部材46が回転された場合には、第1ギア67に噛合された第2ベベルギア79も固定された状態であるため、図4のスピンドル筒部材46の回転により第2ギア69が回転したときに第1ベベルギア76を介して遊星ギア80が軸部材77の回りを回転する結果、軸部材77が回転することになる。また、図4のネジ軸部材45の回転により第1ギア67が回転された状態で図4のスピンドル筒部材46が回転された場合には、第1ギア67に噛合された第2ベベルギア79も同一方向に回転するため、図4のスピンドル筒部材46の回転により第2ギア69が回転したときに第1ベベルギア76が一定位置で回転する結果、軸部材77が停止した状態となる。
【0049】
上記の軸部材77の一端部には、第5プーリ81が設けられている。第5プーリ81は、第4ベルト82および第5プーリ83を介してアブソリュート方式のエンコーダからなる第2回転検出器84に接続されている。そして、第2回転検出器84は、図4のネジ軸部材45が停止してスピンドル筒部材46が回転しているときにのみ、スピンドル筒部材46の原点を検出し、原点検出信号として出力可能になっている。
【0050】
上記のように構成された回転検出機構60は、図示しない制御装置に接続されている。制御装置は、演算部や記憶部、入出力部等を備えている。記憶部には、タイヤデータ領域やリム幅データ領域、試験データ領域等の各種のデータ領域が形成されている。尚、タイヤデータ領域は、タイヤ1の品種や、各品種のビード幅、各品種に対応した回転速度等のデータを格納する。リム幅データ領域は、上リム2および下リム3の間隔であるリム幅データを格納する。試験データ領域は、タイヤ1を回転させて得られた検査データを格納する。
【0051】
また、記憶部には、タイヤユニフォミティマシンの動作を制御する制御プログラムも格納されている。この制御プログラムは、入出力部を操作して入力された品種データに基づいてタイヤ1のビード幅を求め、このビード幅に対応したリム幅となるように原点検出信号と角度検出信号とに基づいて内筒部材41を外筒部材42に対して進退移動させるリム幅設定機能や、入出力部のスタートボタンの操作等による検査指令に基づいて品種データに対応した回転速度や回転数等の検査仕様となるように角度検出信号に基づいて検査を行う検査機能、原点検出信号および角度検出信号に基づいて異常動作の有無を確認する異常動作検出機能、検査が終了したタイヤ1をリム2・3から取り外して搬出すると共に検査前のタイヤ1をリム2・3に装着する搬入出機能等の各種の機能を備えている。
【0052】
上記のように制御装置に原点信号や角度検出信号を出力する回転検出機構60は、図2に示すように、天井フレーム6に設けられている。天井フレーム6を支持する縦設フレーム7の略中央部には、中間フレーム85が横設されている。中間フレーム85には、一対のタイヤ載置台86・86が左右対称に設けられている。これらのタイヤ載置台86・86は、間隔をリム2・3の外径に応じて拡縮可能にされており、リム2・3よりも僅かに広い間隔に調整されることによって、下リム3に対するタイヤ1の着脱を可能にしている。
【0053】
また、各タイヤ載置台86・86の外側には、タイヤ搬送機構87・87がそれぞれ設けられている。タイヤ搬送機構87は、図3に示すように、タイヤ1のトレッド部を把持する把持部材88・88と、各把持部材88・88をタイヤ1方向に回動させる回動装置89・89とを備えた把持機構90を搬送方向(水平方向)に2セット備えていると共に、これら把持機構90・90を搬送方向に進退移動させる搬送シリンダ91とを有している。上スピンドル4および下スピンドル5の配置位置を中心として搬送方向の前後には、搬入ローラ92および搬出ローラ93がそれぞれ設けられている。そして、上述のタイヤ搬送機構87は、搬送シリンダ91を進出させることによって、搬入ローラ92上における検査前のタイヤ1を一方の把持機構90で把持すると共に検査位置(リム2・3間)における検査後のタイヤ1を他方の把持機構90で把持し、搬送シリンダ91を後退させることによって、検査前のタイヤ1を検査位置に移動させると共に検査後のタイヤ1を搬出ローラ93上に移動させることが可能になっている。
【0054】
また、図2に示すように、中間フレーム85と天井フレーム6との間である上スピンドル4の下端部の側方には、測定機構97が設けられている。測定機構97は、検査用の路面を模擬するドラム102と、このドラム102の回転軸がタイヤ1(上・下リム)の回転中心に平行となるように、ドラム102を回転自在に支持するドラム支持体99と、ドラム102の軸芯に設けられ、ドラム102を介してタイヤ1の均一性(ユニフォミティ)を測定する図示しないロードセルと、ドラム102をタイヤ1に所定の押圧力で押し付けるボールジャッキ100とを備えている。
【0055】
上記の構成において、タイヤユニフォミティマシンの動作について説明する。
【0056】
(データ入力工程)
先ず、図示しない制御装置における入出力部の例えばキーボードが操作されることによって、次に検査するタイヤ1の品種データや数量データ等がオペレータにより入力される。品種データは、予め格納されていた品種データに対応するタイヤ1のビード幅やタイヤ内径等の仕様の収集に使用される。この後、検査対象となるタイヤ1のビード幅に上・下スピンドル4・5のリム幅が対応しているか否かが判定され、ビード幅に対応していなければ、リム幅調整工程が実行される。そして、リム幅の設定が完了すると、タイヤ1のユニフォミティ測定を行う検査工程が実行される。
【0057】
(リム幅調整工程)
タイヤ1のビード幅に上・下スピンドル4・5のリム幅が対応していない場合は、本工程が実行される。先ず、図4に示すように、現在のリム幅を設定している外筒部材42と内筒部材41との位置関係が確認される。そして、この位置関係に基づいて次回のリム幅に設置するために必要な内筒部材41の移動量(昇降量)が求められた後、この移動量となる内筒部材41の回転方向および回転数が求められる。
【0058】
次に、クラッチ機構47がOFF状態となるように作動され、ネジ軸部材45とスピンドル筒部材46との連結が解除されると共に、ブレーキ装置49がON状態に作動され、ブレーキ用ディスク48が挟持されることによりネジ軸部材45の回転が禁止される。この結果、スピンドル筒部材46のみが回転可能な状態とされる。
【0059】
次に、スピンドル駆動装置56が作動され、スピンドル筒部材46が所定方向に回転される。これにより、スピンドル筒部材46に連結された外筒部材42が回転する。また、外筒部材42と内筒部材41とがガイドキー43を介して上下方向にのみ移動自在に連結されているため、外筒部材42と共に内筒部材41も回転する。この結果、固定されたネジ軸部材45を中心として内筒部材41が回転することによって、内筒部材41の雌ネジ部41dがネジ軸部材45の雄ネジ部45aに螺合しながら上下方向に移動する。
【0060】
上記のようにしてスピンドル筒部材46が回転されると、この回転は、第2ベルト62を介して回転検出機構60に伝達される。これにより、図5に示すように、第2ベルト62に第2プーリ64を介して連結された第3プーリ70が回転し、第1回転検出器74が回転されることによって、スピンドル筒部材46の回転数(回転角度)が角度検出信号として図示しない制御装置に出力される。
【0061】
また、第2ベルト62に第2プーリ64を介して連結された第2ギア69も回転し、第1ベベルギア76が回転する。この際、上述のように、図4のネジ軸部材45が固定された状態であるため、このネジ軸部材45に第1ベルト61および第1プーリ63を介して連結された第1ギア67および第2ベベルギア79が固定された状態に維持されている。従って、第1ベベルギア76を介して遊星ギア80が軸部材77の回りを回転する結果、軸部材77が回転する。この結果、第5プーリ81を介して第2回転検出器84が回転し、第2回転検出器84から原点検出信号が図示しない制御装置に出力される。
【0062】
制御装置に出力された角度検出信号および原点信号は、両信号の位相が求められ、この位相の変化に基づいてリム幅調整が正確に実行されているか否かが判定される。また、原点信号に基づいて基準位置が設定されると共に、少なくとも角度検出信号に基づいてスピンドル筒部材46の回転数が求められ、この回転数に基づいて内筒部材41の移動量(昇降量)が検出される。そして、目標とする移動量になったときに、図4に示すように、スピンドル駆動装置56の停止によりスピンドル筒部材46の回転が停止される。
【0063】
(検査工程)
検査対象となるタイヤ1に対応したリム幅である場合は、本工程が実行される。先ず、図2に示すように、第1昇降機構12と共に下リム保持機構11が第2昇降機構13により所定の高さ位置に設定される。この後、第1昇降機構12が下降され、下リム3の上面がタイヤ載置台86・86の下方に位置される。
【0064】
次に、図3に示すように、搬入ローラ92に載置された検査前のタイヤ1が把持機構90により把持され、上・下リム2・3間に位置したタイヤ載置台86・86に移載される。この後、図4に示すように、第1昇降機構12により下リム3が上昇され、タイヤ1の下ビード部を保持する。そして、タイヤ1を保持した状態で下リム3がさらに上昇され、タイヤ1の上ビード部が上リム2に装着されると共に、上・下リム2・3を備えた上スピンドル4と下スピンドル5とが連結される。
【0065】
即ち、図1に示すように、下スピンドル5の下リム保持機構11が上昇すると、下リム支持部材20の先端部(凸状連結部)が内筒部材41の凹状連結部に挿入される。そして、図7に示すように、下リム支持部材20の摺動側周面20bに嵌挿されたコレット部材51(楔形スリーブ)が内筒部材41の内周傾斜面41bに沿って案内されながら当接し、下リム支持部材20の上昇に従ってコレット部材51の外周面51a全体が内筒部材41の内周傾斜面41bにより内周方向に押圧される。この結果、コレット部材51が楔作用を発揮しながら内筒部材41の軸芯を内筒部材41の軸芯に一致させるように調芯することになる。
【0066】
また、このときに、コレット部材51は、内周傾斜面41bにより案内されながら弾性的に縮径すると共に、付勢機構52より上方向に付勢されて上側部分に位置している。従って、急速に下リム支持部材20を上昇して嵌合させた場合でも、弾性的なコレット部材51の縮径動作および付勢機構52がクッションとして機能するため、コレット部材51が損傷し難いにものになっている。さらに、コレット部材51の上端部の外径と内筒部材41における内周傾斜面41bの下端部の内径との差によって、コレット部材51を内筒部材41に嵌合させる初期段階において径方向に大きな隙間が発生する。従って、従来のように高い加工精度で各部材を作成しなくても、コレット部材51を確実に内筒部材41に嵌合させることができると共に、下リム保持機構11を上昇させるときの位置調整能力が不十分であったり、大きな上昇速度であっても、コレット部材51を内筒部材41に確実に且つ損傷させることなく嵌合させることができる。
【0067】
コレット部材51や付勢機構52を備えた調芯機構50によって、上記の調芯動作が実施されるときに、内筒部材41の内部においては、メカロック機構30により軸芯方向の固定動作が実施される。即ち、メカロック機構30の上端面が横設部41cに当接することによって、爪部材32の凹凸部32aが内筒部材41の凹凸部41aに対向される。そして、図1に示すように、ロッド昇降シリンダ23によりロッド部材24を介して傾斜部材31が上昇され、傾斜部材31の上昇により爪部材32が外周方向に押し出されることによって、爪部材32の凹凸部32aが内筒部材41の凹凸部41aに嵌合される。これにより、上スピンドル4と下スピンドル5とがメカロック機構30により軸芯方向に固定された状態、即ち、上・下スピンドル4・5同士が所定距離を隔てて対向する位置関係を有する状態となる。
【0068】
次に、図4に示すように、ブレーキ装置49がOFF状態とされてブレーキ用ディスク48が開放されると共に、クラッチ機構47がON状態とされてスピンドル筒部材46とネジ軸部材45とが固定状態に連結される。また、図1に示すように、タイヤ1に所定圧の圧力空気が供給され、タイヤ1がインフレーション状態にされる。
【0069】
タイヤ1がインフレーション状態にされると、タイヤ1の反力が上・下リム2・3(上・下スピンドル4・5)を引き離すように作用する。従って、上・下スピンドル4・5間に軸芯方向の遊び分が存在すると、この遊び分について下スピンドル5の下リム支持部材20が下降して両スピンドル4・5が離反されることになる。この際、下リム支持部材20に設けられたコレット部材51は、付勢機構52により上方に付勢されているため、下リム支持部材20が下降しても、コレット部材51は、内筒部材41の内周傾斜面41bで押圧された位置に留まる。これにより、コレット部材51を内周傾斜面41bで押圧することによる調芯機能が維持される。
【0070】
また、図1に示すように、上スピンドル4と下スピンドル5とは、メカロック機構30により軸芯方向に固定されている。従って、タイヤ1の反力が非常に大きなものであっても、上・下スピンドル4・5の間隔が遊び分以上に引き離されることはない。また、メカロック機構30が上・下スピンドル4・5の軸芯方向の固定に使用されることによって、第1昇降機構12の油圧シリンダのみで上・下スピンドル4・5を固定する場合よりも、下スピンドル5を上昇して押圧する第1昇降機構12等の部品や機構を小型化することができる。
【0071】
この後、ドラム102が所定の押圧力でタイヤ1に押し付けられる。尚、この場合、ドラム102によるタイヤ1への押圧力(横荷重)がコレット部材51を押し下げるように作用することになるが、付勢機構52が押し下げる以上の付勢力でコレット部材51を押し上げているため、コレット部材51による調芯機能が維持される。
【0072】
次に、図4に示すように、スピンドル駆動装置56が作動され、スピンドル筒部材46が回転されることによって、ネジ軸部材45や内筒部材41、外筒部材42が回転される。この結果、調芯機構50とメカロック機構30とで連結された下リム支持部材20を含む下スピンドル5が回転することになる。そして、図2に示すように、タイヤ1が回転し、ドラム102を回転および振動させることによりタイヤの均一性(ユニフォミティ)が測定される。
【0073】
上記のようにしてスピンドル筒部材46が回転されると、この回転は、第2ベルト62を介して回転検出機構60に伝達される。これにより、図5に示すように、第2ベルト62に第2プーリ64を介して連結された第3プーリ70が回転し、第1回転検出器74が回転されることによって、スピンドル筒部材46の回転数(回転角度)が角度検出信号として図示しない制御装置に出力される。
【0074】
また、第2ベルト62に第2プーリ64を介して連結された第2ギア69も回転し、第1ベベルギア76が回転する。この際、上述のように、図4のネジ軸部材45がスピンドル筒部材46と共に回転されているため、このネジ軸部材45に第1ベルト61および第1プーリ63を介して連結された第1ギア67および第2ベベルギア79が第1ベベルギア76と同一速度で回転された状態にされている。従って、遊星ギア80が第1ベベルギア76と第2ベベルギア79との回転を受けて同一位置で回転する結果、軸部材77が停止した状態になる。この結果、第2回転検出器84が停止した状態を維持するため、第2回転検出器84から原点検出信号が出力されることはない。
【0075】
制御装置に角度検出信号が出力されると、制御装置は、角度検出信号に基づいてタイヤ1の回転数や回転速度を求めると共に、均一性の測定値とタイヤ1との位置関係を特定する。また、制御装置は、原点信号の出力状態を監視し、原点信号が入力された場合は、図4のクラッチ機構47等に異常が発生したとしてオペレータに報知する。
【0076】
上記のようにしてタイヤ1の検査が完了すると、図2に示すように、上述の動作とは逆の動作が行われ、下リム3の下降により検査後のタイヤ1がタイヤ載置台86・86に載置されると共に、下リム3がタイヤ1から切り離される。そして、図3に示すように、搬入ローラ92上の検査前のタイヤ1と上・下リム2・3間の検査後のタイヤ1とが把持機構90・90でそれぞれ把持され、検査前のタイヤ1が上・下リム2・3間に移載されると共に、検査後のタイヤ1が搬出ローラ93上に移載される。そして、次のタイヤ1の検査が繰り返される。
【0077】
以上のように、本実施形態のタイヤユニフォミティマシンは、図1に示すように、タイヤ1のビード部を保持する上・下リム2・3が同芯状に装着された一対の上・下スピンドル4・5と、上・下リム2・3にタイヤ1の各ビード部を保持させると共に上・下スピンドル4・5同士を連結させるように、上・下スピンドル4・5の内の一方の下スピンドル5を移動させるスピンドル移動機構(第1昇降機構12、第2昇降機構13)と、上・下スピンドル4・5同士の連結時に、上・下スピンドル4・5の押圧力で楔作用を発揮しながら下スピンドル5の軸芯を上スピンドル4の軸芯に一致させる調芯機構50と、上・下スピンドル4・5同士の連結時に、対向する位置関係となるように係合し、タイヤ検査時のタイヤ内圧に対抗する連結力を発生するメカロック機構30とをを有した構成にされている。
【0078】
具体的には、タイヤ1のビード部を保持する上・下リム2・3が同芯状に装着された一対の上・下スピンドル4・5と、上・下リム2・3にタイヤ1の各ビード部を保持させると共に一方の上スピンドル4に設けた凹状連結部に下スピンドル5に設けた凸状連結部を挿入して上・下スピンドル4・5同士を連結させるように、下スピンドル5を軸方向に移動させるスピンドル移動機構と、上・下スピンドル4・5同士の連結時に、両スピンドルの間のスピンドル周方向に形成される隙間内で楔作用を生じるように隙間内に介装されるコレット部材51(楔形スリーブ)を有する調芯機構50と、上・下スピンドル4・5同士の連結時に、対向する位置関係となるように凹状連結部の内周と凸状連結部の外周に設けられた係合部(凹凸部32a・凹凸部41a)を有し、係合部の係合によってタイヤ検査時のタイヤ内圧に対抗する連結力を発生するメカロック機構30とを有した構成にされている。
【0079】
尚、本実施形態においては、図2に示すように、タイヤ1を水平配置して上下から挟み込んで検査するタイヤユニフォミティマシンについて説明したため、説明の便宜上、上・下スピンドル4・5および上・下リム2・3と表現したが、これに限定されるものではなく、タイヤ1を任意の方向に配置して検査するタイヤユニフォミティマシンに適用することができる。従って、上・下スピンドル4・5および上・下リム2・3は、例えば水平方向等の任意の方向に配置することができる。また、本実施形態においては、下スピンドル5を上スピンドル4に移動させる場合について説明しているが、これに限定されるものでもなく、上・下スピンドル4・5の内の少なくとも一方を移動させるものであれば良い。さらに、スピンドル移動機構は、1本の油圧シリンダで構成されていても良い。
【0080】
上記の構成によれば、調芯機構50が上・下スピンドル4・5相互に作用する押圧力で楔作用を発揮しながら両下スピンドル4・5の軸芯を調整する構造であるため、上・下スピンドル4・5をメカロック機構30で連結するときに上・下スピンドル4・5同士の軸芯を一致させる調芯機能を発揮させることができる。これにより、例えば各部品の加工精度や組み立て精度が低度である等の理由により上・下スピンドル4・5同士の軸芯に多少のズレが生じている場合であっても、スピンドルは、楔形スリーブで案内されながら調芯されるため、破損を起こすことなく確実に上・下スピンドル4・5の軸芯を一致させることができる。さらに、調芯機構50の付勢機構による付勢作用あるいは調芯機構(コレット)の弾性的な縮径動作がクッションとして作用することにより、上・下スピンドル4・5を高速に移動させて連結させることもできる。これにより、高度の加工精度を必要とせずに軸芯のズレを十分に防止することができると共に、測定のサイクルタイムを短縮することができる。
【0081】
また、本実施形態における調芯機構50は、図7に示すように、下スピンドル5の摺動側周面20bに摺動可能に嵌挿され、上スピンドル4に向かって外径が減少するように外周面51aが傾斜された楔形スリーブの一種であるコレット部材51と、コレット部材51の外周面51aに対して内周方向の押圧力を付与するように、コレット部材51を嵌合可能に上スピンドル4に形成された内周傾斜面41bとを有した構成にされている。尚、コレット部材51が上スピンドル4に設けられ、内周傾斜面41bが下スピンドル5に設けられても良い。また、調芯機構50は、コレット部材51の代わりに、スリットが形成されていない構造の楔形スリーブである円錐形スリーブを摺動可能に嵌合するように備えていても良い。
【0082】
調芯機構50を一般的なコレットチャック方式に代表される楔形スリーブにより形成すること、コレット部材51を内周傾斜面41bに嵌合させるときに、上下スピンドル4・5間には半径方向に大きな隙間が形成されるため、高速でのスピンドル4・5の連結が可能となる。また、内周傾斜面41bに沿って楔形スリーブが案内されながら調芯されるため、上・下スピンドル4・5同士の軸芯に大きなズレが生じていても確実にコレット部材51を内周傾斜面41bに嵌合させることができる。
【0083】
また、調芯機構50は、コレット部材51(楔形スリーブ)を上スピンドル4方向、即ち、コレット部材51による楔作用が強まる方向に付勢する付勢機構52を有した構成にされている。これにより、連結状態の上・下スピンドル4・5がタイヤ1の反力等により軸芯方向に少し離反した場合でも、付勢機構52がコレット部材51(楔形スリーブ)を上スピンドル4方向に移動させて嵌合状態(楔作用)を維持するため、コレット部材51(楔形スリーブ)に付与される押圧力が保持される。これにより、連結初期の調芯機能を維持することができる。また、調芯機構は、楔形スリーブを凹状連結部側に摺動可能に嵌合させて設けても良い。その場合、楔形スリーブ内周の傾斜面に対応する傾斜面を凸状連結部側に突設する必要がある。尚、この場合においても、楔形スリーブを楔作用が強まる方向に付勢するようにすることができる。
【0084】
また、ロック機構50は、爪部材32の凹凸部32aと内筒部材41の凹凸部41aとで係合部を構成しているが、これに限定されるものではなく、係合部が少なくとも凸凹部を有する部位を有すると共に当該部位の少なくとも一方側を動作させることで他方側に係合するものであれば良い。例えば内筒部材側の凹凸部を有する部位を内周側に向けて突出するように動作させることで、対向する凹凸部に係合させるものでも良い。また、例えば凸状連結部側に複数のツメ部を設け、凹状連結部側に凸状連結部のツメが挿通される穴部を設け、両連結部材の少なくとも一方を所定角度回転動作させることにより、凸状連結部側のツメ部に係合するように凹状連結部の穴部にもツメ部を設けたものである所謂バイヨネットロックにより係合させるものであっても良い。
【0085】
【発明の効果】
本発明によれば、調芯機構が一方のスピンドルの内周方向の押圧力で弾性的に縮径しながら他方のスピンドルの軸芯を調整する構造であるため、スピンドルをロック機構で連結するときにクッションとして機能しながらスピンドル同士の軸芯を一致させる調芯機能を発揮させることができる。これにより、高度の加工精度を必要とせずに軸芯のズレを十分に防止することができると共に、測定のサイクルタイムを短縮することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】タイヤユニフォミティマシンの要部を示す説明図である。
【図2】タイヤユニフォミティマシンを正面視した全体構成を示す説明図である。
【図3】タイヤユニフォミティマシンを平面視した全体構成を示す説明図である。
【図4】タイヤユニフォミティマシンの要部を示す説明図である。
【図5】回転検出機構の概略構成図である。
【図6】メカロック機構および調芯機構の概略構成図である。
【図7】メカロック機構および調芯機構の説明図である。
【符号の説明】
1 タイヤ
2 上リム
3 下リム
4 上スピンドル
5 下スピンドル
11 下リム保持機構
12 第1昇降機構
13 第2昇降機構
15 ナット部材
16 ボールネジ部材
20 下リム支持部材
20a 凹部
20b 摺動側周面
20c フランジ部
20d ロッド挿通穴
20e 空気供給穴
22 外筒支持体
23 ロッド昇降シリンダ
24 ロッド部材
30 メカロック機構
31 傾斜部材
32 爪部材
32a 凹凸部
33 爪支持体
41 内筒部材
41a 凹凸部
41b 内周傾斜面
41c 横設部
41d 雌ネジ部
41e キー溝
42 外筒部材
42a フランジ部
43 ガイドキー
45 ネジ軸部材
46 スピンドル筒部材
47 クラッチ機構
48 ブレーキ用ディスク
49 ブレーキ装置
50 調芯機構
51 コレット部材
51a 外周面
51b スリット
52 付勢機構
53 押上部材
54 バネ部材
56 スピンドル駆動装置
57 駆動ベルト
60 回転検出機構
74 第1回転検出器
84 第2回転検出器
87 タイヤ搬送機構
9 敷地面
9 ピット
90 把持機構
91 搬送シリンダ
99 ドラム支持体[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a tire uniformity machine that inspects tire uniformity by rotating while supplying pressurized air to a tire.
[0002]
[Prior art]
In the conventional tire uniformity machine, a male taper portion and a female taper portion are provided inside the upper and lower rims, and both tapered portions are arranged concentrically with respect to the shaft cores of the upper and lower rims. Then, when connecting the upper and lower spindles to which the upper and lower rims are mounted, by fitting and pressing the male taper portion while radially positioning the male taper portion along the inclined wall surface of the female taper portion, Connect the upper and lower spindles while aligning the axes of the upper and lower rims. In connection with this connection, the upper rim and the lower bead of the tire are held in an airtight state by the upper rim and the lower rim, respectively, and then pressurized air is supplied into the tire to rotate the tire together with the upper and lower rims. It is comprised so that the uniformity (uniformity) of the tire may be test | inspected (for example, refer patent document 1).
[0003]
Further, conventionally, instead of pressing the male taper portion and the female taper portion in the above configuration to connect the upper and lower spindles, a lock shaft is inserted into the upper and lower spindles and provided on the upper and lower spindles. There has also been proposed a configuration in which an engaging part and an engaged part provided on the lock shaft are engaged to connect the upper and lower spindles via the lock shaft (for example, see Patent Document 2).
[0004]
[Patent Document 1]
JP-A-6-134890 (FIG. 1)
[Patent Document 2]
Japanese Patent Laid-Open No. 11-223571 (FIG. 1)
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, the configuration of the above-described
[0006]
On the other hand, in the configuration of
[0007]
Therefore, the present invention provides a tire uniformity machine that can sufficiently prevent misalignment of the shaft center without requiring a high degree of machining accuracy and can shorten the cycle time of measurement.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problems, a tire uniformity machine according to the first aspect of the present invention includes a pair of spindles each having a rim for holding a bead portion of the tire mounted concentrically, and each bead portion of the tire on the rim. so as to connect the spindle together with to hold the, spindle moving mechanism for moving at least one one of said pair of spindles, when coupling of the spindle to each other, while exerting a wedging action in the pressing force due to both the spindle the other spindle axis the hand of matched thereby centering mechanism the axis of the spindle, on consolidation of the spindle between engaged such that the opposing positional relationship, to counteract the internal tire pressure when the tire test in tire uniformity machine having a locking mechanism for generating a coupling force, the alignment mechanism, the other spindle A collet member that is inserted into the sliding side peripheral surface and has an outer peripheral surface inclined so that the outer diameter is elastically reduced by a pressing force in the inner peripheral direction, and the inner peripheral direction with respect to the outer peripheral surface of the collet member And an inner peripheral inclined surface formed on the one spindle so that the collet member can be fitted thereto .
[0009]
According to the above configuration, since the alignment mechanism is configured to adjust the axis of the other spindle while elastically reducing the diameter by the pressing force in the inner circumferential direction of one spindle, the spindle is connected to the locking mechanism. It is possible to exert a centering function for matching the shaft centers of the spindles while functioning as a cushion when coupled with each other. As a result, even if there is a slight misalignment between the spindles due to, for example, low processing accuracy or assembly accuracy of each part, the spindles can be reliably The axis can be matched. Further, the spindle can be moved at a high speed for connection. As a result, it is possible to sufficiently prevent misalignment of the shaft core without requiring a high degree of machining accuracy, and it is possible to shorten the measurement cycle time.
Further, the alignment mechanism can be formed by a general collet chuck method. Also, when the collet member is fitted to the inner peripheral inclined surface, a large gap is formed in the radial direction, so that the collet member is surely brought into the inner peripheral inclined surface even if a large misalignment occurs between the spindles of the spindles. Can be fitted.
[0012]
According to a second aspect of the invention, there is provided a tire uniformity machine according to
[0013]
According to the above configuration, even when both the connected spindles are slightly separated in the axial direction due to the reaction force of the tire, the urging mechanism moves the collet member in the one spindle direction and maintains the fitted state. Therefore, the pressing force applied to the collet member does not decrease. Thereby, the alignment function in the initial stage of connection can be maintained.
[0014]
The invention according to
[0015]
According to said structure, the stable alignment function can be exhibited.
[0016]
According to a fourth aspect of the present invention, there is provided a pair of spindles each having a rim for holding a bead portion of a tire mounted concentrically, and a concave connection provided on the one spindle for holding each bead portion of the tire on the rim. A spindle moving mechanism that moves at least one of the pair of spindles in the axial direction so that the spindles are connected by inserting a convex connecting part provided on the other spindle into the part, and the connection between the spindles to produce a wedge effect in the gap formed in the spindle circumferential direction between the both spindles when, slidably fitted to one of the spindle with interposed within the gap in the axial direction of the spindle a wedge-shaped sleeve is a centering mechanism and a biasing mechanism that biases the stronger is the wedge action by sliding the wedge-shaped sleeve, said spindle same And having an engaging portion provided on the concave connecting portion and the convex connecting portion so as to be opposed to each other, and against the tire internal pressure during tire inspection by the engagement of the engaging portion. It has a lock mechanism that generates a connecting force.
[0017]
According to the above configuration, when the alignment mechanism connects the spindles with the coupling force of the lock mechanism by inserting the convex coupling portion of the other spindle into the concave coupling portion of one spindle, both coupling portions The axis of the spindles can be adjusted by the wedge action between the wedge-shaped sleeves. Therefore, when connecting the spindles, it is possible to exhibit a centering function for matching the axes of the spindles. As a result, for example, even if there is a slight misalignment between the spindles due to low processing accuracy or assembly accuracy of each component, the spindle is aligned while being guided by the wedge-shaped sleeve. Therefore, the shaft cores of the spindles can be reliably aligned without causing damage. Further, the spindle can be moved at a high speed for connection. As a result, it is possible to sufficiently prevent misalignment of the shaft core without requiring a high degree of machining accuracy, and it is possible to shorten the measurement cycle time.
In addition, the alignment mechanism can sufficiently prevent a decrease in alignment function during tire inspection by having an urging mechanism that urges the wedge-shaped sleeve in a direction in which the wedge action is strengthened. Moreover, the cushion function at the time of spindle connection can be strengthened.
[0018]
A fifth aspect of the present invention is the tire uniformity machine according to the fourth aspect , wherein the wedge-shaped sleeve of the alignment mechanism is a collet member whose diameter is elastically reduced by a circumferential pressing force . Thereby, the function of a wedge-shaped sleeve can be easily and largely exhibited by a general member.
[0020]
A sixth aspect of the present invention is the tire uniformity machine according to the fourth or fifth aspect , wherein the lock mechanism has a portion where the engaging portion has at least a convex concave portion and operates at least one side of the portion. It is characterized by engaging with the other side. Thereby, the lock mechanism can be realized with a simple structure.
[0021]
A seventh aspect of the present invention is the tire uniformity machine according to any one of the fourth to sixth aspects, wherein the concave coupling portion is axial with respect to a spindle on a side where the concave coupling portion is provided. It is characterized by comprising a cylindrical member whose position is variable. Thus, the cylindrical member can be adjusted to an arbitrary rim width by moving forward and backward in the axial direction.
[0022]
The invention according to
[0023]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described below with reference to FIGS.
As shown in FIG. 2, the tire uniformity machine according to the present embodiment includes an
[0024]
The
[0025]
The
[0026]
The second raising / lowering
[0027]
The
[0028]
Said 1st raising / lowering
[0029]
As described above, the lower
[0030]
Further, the lower
[0031]
Also. As shown in FIG. 1, inside the lower
[0032]
On the other hand, the
[0033]
The upper end portion of the
[0034]
An
[0035]
As shown in FIG. 6, the
[0036]
As shown in FIG. 7, the
[0037]
The
[0038]
Further, the biasing force of the
[0039]
The
[0040]
Further, the
[0041]
Furthermore, a
[0042]
A
[0043]
Further, a
[0044]
The
[0045]
In the
[0046]
On the other hand, the
[0047]
The
[0048]
Accordingly, when the
[0049]
A
[0050]
The
[0051]
The storage unit also stores a control program for controlling the operation of the tire uniformity machine. This control program obtains the bead width of the
[0052]
The
[0053]
In addition,
[0054]
As shown in FIG. 2, a
[0055]
In the above configuration, the operation of the tire uniformity machine will be described.
[0056]
(Data input process)
First, by operating, for example, a keyboard of an input / output unit in a control device (not shown), the type data and quantity data of the
[0057]
(Rim width adjustment process)
When the rim width of the upper and
[0058]
Next, the
[0059]
Next, the
[0060]
When the
[0061]
The
[0062]
The angle detection signal and the origin signal output to the control device are obtained from the phases of both signals, and it is determined whether or not the rim width adjustment is accurately executed based on the change in the phase. Further, the reference position is set based on the origin signal, and the rotational speed of the
[0063]
(Inspection process)
When the rim width corresponds to the
[0064]
Next, as shown in FIG. 3, the
[0065]
That is, as shown in FIG. 1, when the lower
[0066]
At this time, the
[0067]
When the above-described alignment operation is performed by the
[0068]
Next, as shown in FIG. 4, the
[0069]
When the
[0070]
Further, as shown in FIG. 1, the
[0071]
Thereafter, the
[0072]
Next, as shown in FIG. 4, the
[0073]
When the
[0074]
The
[0075]
When the angle detection signal is output to the control device, the control device obtains the rotational speed and rotation speed of the
[0076]
When the inspection of the
[0077]
As described above, the tire uniformity machine of the present embodiment includes a pair of upper and lower spindles in which the upper and
[0078]
Specifically, a pair of upper and
[0079]
In the present embodiment, as shown in FIG. 2, the tire uniformity machine that inspects the
[0080]
According to the above configuration, the centering
[0081]
Further, as shown in FIG. 7, the
[0082]
The
[0083]
The
[0084]
In the
[0085]
【The invention's effect】
According to the present invention, since the alignment mechanism adjusts the axis of the other spindle while elastically reducing the diameter by the pressing force in the inner circumferential direction of one spindle, the spindle is connected by the lock mechanism. The centering function of matching the axes of the spindles can be exhibited while functioning as a cushion. As a result, it is possible to sufficiently prevent misalignment of the shaft core without requiring a high degree of machining accuracy and to shorten the measurement cycle time.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory view showing a main part of a tire uniformity machine.
FIG. 2 is an explanatory diagram showing an overall configuration of a tire uniformity machine when viewed from the front.
FIG. 3 is an explanatory diagram showing an overall configuration of the tire uniformity machine in plan view.
FIG. 4 is an explanatory view showing a main part of a tire uniformity machine.
FIG. 5 is a schematic configuration diagram of a rotation detection mechanism.
FIG. 6 is a schematic configuration diagram of a mechanical lock mechanism and an alignment mechanism.
FIG. 7 is an explanatory diagram of a mechanical lock mechanism and an alignment mechanism.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (8)
前記リムに前記タイヤの各ビード部を保持させると共に前記スピンドル同士を連結させるように、前記一対のスピンドルの内の少なくとも一つを移動させるスピンドル移動機構と、
前記スピンドル同士の連結時に、両スピンドルによる押圧力で楔作用を発揮しながら他方のスピンドルの軸芯を一方のスピンドルの軸芯に一致させる調芯機構と、
前記スピンドル同士の連結時に、対向する位置関係となるように係合し、タイヤ検査時のタイヤ内圧に対抗する連結力を発生するロック機構とを有するタイヤユニフォミティマシンおいて、
前記調芯機構は、前記他方のスピンドルの摺動側周面に嵌挿され、内周方向の押圧力で弾性的に外径が減少するように外周面が傾斜されたコレット部材と、前記コレット部材の外周面に対して前記内周方向の押圧力を付与するように、前記コレット部材を嵌合可能に前記一方のスピンドルに形成された内周傾斜面とを有することを特徴とするタイヤユニフォミティマシン。 A pair of spindles each having a concentric rim for holding the tire bead;
A spindle moving mechanism for moving at least one of the pair of spindles so as to hold the bead portions of the tire to the rim and connect the spindles to each other;
An alignment mechanism that aligns the axis of the other spindle with the axis of one of the spindles while exerting a wedge action with the pressing force of both spindles when connecting the spindles;
In a tire uniformity machine having a lock mechanism that engages so as to be in a positional relationship facing each other when the spindles are connected to each other and generates a connecting force that counteracts tire internal pressure during tire inspection,
The alignment mechanism is inserted into the sliding side peripheral surface of the other spindle, and a collet member whose outer peripheral surface is inclined so that the outer diameter is elastically reduced by a pressing force in the inner peripheral direction, and the collet to apply a pressing force of the inner peripheral direction with respect to the outer circumferential surface of the member, features and to filter it with an inner peripheral inclined surface of said collet member formed fittably said one spindle Ear uniformity machine.
前記リムに前記タイヤの各ビード部を保持させると共に一方のスピンドルに設けた凹状連結部に他方のスピンドルに設けた凸状連結部を挿入して前記スピンドル同士を連結させるように、前記一対のスピンドルの内の少なくとも一つを軸方向に移動させるスピンドル移動機構と、
前記スピンドル同士の連結時に両スピンドルの間のスピンドル周方向に形成される隙間内で楔作用を生じるように、当該隙間内に介装されるとともに前記スピンドルの軸方向に摺動可能にいずれかのスピンドルに嵌合される楔形スリーブと、該楔形スリーブを摺動させて前記楔作用が強まる方向に付勢する付勢機構とを有する調芯機構と、
前記スピンドル同士の連結時に、対向する位置関係となるように前記凹状連結部と前記凸状連結部とに設けられた係合部を有し、当該係合部の係合によってタイヤ検査時のタイヤ内圧に対抗する連結力を発生するロック機構と、
を有することを特徴とするタイヤユニフォミティマシン。A pair of spindles each having a concentric rim for holding the tire bead;
The pair of spindles is configured to hold each bead portion of the tire on the rim and insert the convex connection portion provided on the other spindle into the concave connection portion provided on one spindle to connect the spindles to each other. a spindle moving mechanism for axially moving at least one of of,
Wherein to produce a wedge effect when connecting the spindle to each other in a gap formed in the spindle circumferential direction between the two spindles, one slidable in the axial direction of the spindle with interposed within the gap A centering mechanism having a wedge-shaped sleeve that is fitted to the spindle, and a biasing mechanism that slides the wedge-shaped sleeve and biases the wedge action in a direction in which the wedge action is strengthened ;
An engaging portion provided in the concave connecting portion and the convex connecting portion so as to be in a positional relationship facing each other when the spindles are connected to each other, and the tire at the time of tire inspection by the engagement of the engaging portions A locking mechanism that generates a coupling force against the internal pressure;
A tire uniformity machine characterized by comprising:
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