JP3791537B2 - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

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Description

本発明は、ハロゲン化銀乳剤の製造方法及びハロゲン化銀写真感光材料に関し潜像安定性に優れ、かつレーザー光の走査露光による文字品質に優れたハロゲン化銀写真感光材料に関する。
ハロゲン化銀カラー写真感材は、近年その用途が画像としての写真だけではなく、文字やイラストなどとの組み合わせなど、幅広く活用されている。現在は文字専用のネガを作製して文字との組み合わせを行っているが、近年のデジタル画像の発達により画像と文字を合成する使用方法が簡単にかつ頻繁に行われるようになってきた。ところが、文字をプリントするためには細部などがにじみ等、ぼやけてしまうと文字としての識別ができにくくなってしまう。文字の光源としては直進性がよく散乱の少ないレーザー光が有利と思われ、特開昭63−35352号等にレーザー光の走査露光法が記載されている。しかし、文字品質、特に細字の再現性としては不十分であった。
ハロゲン化銀写真感光材料として、塩化銀は高い溶解性のため、処理時間の短縮、環境汚染廃棄物の低減等が可能になるため画像形成システムにおいては塩化銀含有率が高いハロゲン化銀乳剤が好ましいとして知られており、塩化銀含有率の高いハロゲン化銀粒子を用いた感光材料において、近年研究が充実しており処理の迅速化は高度な水準に達してきている。この様な迅速処理を可能とした塩化銀乳剤を用いたカラー感材に於いて、更に感度、階調を高める技術が必要となる。また、高塩化銀乳剤を用いたカラー感材として、相反則不軌なども解決すべき問題である。これらを解決する方法として金属のドーピーングなどの技術により、照度不軌等の改善技術が多く報告されている。また、特開昭58−108533号には表面付近に高臭化銀部を形成する感度改良技術が記載されている。更に特開昭64−6941号に塩臭化銀微粒子を添加する技術、特開平1−105940号には臭化銀の局在相にIrが存在する技術の記載がある。更に、米国特許5,627,020号には金属をドーピングしたAgBr微粒子を添加する技術が報告されており、塩化銀の性能向上技術の研究は盛んに行われている。
しかし、潜像安定性が劣るという問題が生じ、さらに前述した文字などの細線再現性が不十分である。
この様に高塩化銀乳剤の性能を上げ、ハロゲン化銀写真感光材料として高い水準になりつつあるが、画像と文字を同時にプリントするハロゲン化銀写真感光材料としては、まだ不十分であるのが現状である。従って、本発明の目的は潜像安定性に優れ、かつレーザー露光の走査露光による文字品質に優れた、ハロゲン化銀写真感光材料を提供することにある。
本発明の上記目的は以下の構成により達成される。
(請求項1) 少なくとも1層に塩化銀含有率90%以上のハロゲン化銀乳剤を含有するハロゲン化銀写真感光材料において、該ハロゲン化銀写真感光材料に、実効ビーム径80μmのレーザー光による走査露光をして得られるマゼンタ発色画像のマイクロデンシトメーター測定曲線の足下幅の半値幅に対する比が1.2以上3以下であることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
(請求項2) 請求項1に記載のハロゲン化銀写真感光材料において、前記塩化銀含有率90%以上のハロゲン化銀乳剤は、該塩化銀含有率が90%以上であるハロゲン化銀粒子を形成後、塗布工程前の間の工程に、該ハロゲン化銀粒子の増感を行う反応容器の外に設けられた混合容器内でハロゲン化銀微粒子を形成し、該ハロゲン化銀微粒子は形成後直ちに該塩化銀含有率が90%以上であるハロゲン化銀粒子を含有する乳剤と混合する工程により得られたハロゲン化銀乳剤であり、且つ該ハロゲン化銀微粒子は第8族金属の少なくとも1種を含有しており、更に、該ハロゲン化銀微粒子を該塩化銀含有率が90%以上であるハロゲン化銀粒子を含有する乳剤と混合する途中において、該ハロゲン化銀微粒子を含有する乳剤から水及び水溶性化合物の一部を除去する過程を含むことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
本発明により、潜像安定性に優れ、かつレーザー露光の走査露光による文字品質に優れたハロゲン化銀写真感光材料を提供することができた。
以下、本発明を詳細に説明する。本発明に於いて、レーザー露光による走査露光によって線状に露光し、発色処理現像して線状の画像を得る。この画像の未露光部と露光部の境界に対して垂直方向にマイクロデンシトメーターにより濃度測定する。マイクロデンシトメータとは試料をステージ上で移動させながら極狭い範囲内の濃度を直線的に測定するために一般的に使用されている方法である。このとき得られた濃度値を移動距離にたいしてプロットして得られる曲線に於いて、足下幅(=最低濃度+0.06×(最高濃度−最低濃度)の値をとる2点の距離)の半値幅(=(最高濃度−最低濃度)/2の値をとる2点の距離)に対する比が1.2以上3以下であることが必要であり、2.5以下であることが更に好ましい。
ハロゲン化銀粒子の形状は任意のものを用いることができる。好ましい一つの例は、(100)面を結晶表面として有する立方体、平板状粒子であり、八面体、十四面体、十二面体等の形状を有する粒子を造り、これを用いることもできる。更に、双晶面を有する粒子を用いてもよい。
ハロゲン化銀粒子の粒径は特に制限はないが、迅速処理性及び感度等、他の写真性能などを考慮すると、好ましくは0.1〜1.2μm、更に好ましくは0.2〜1.0μmの範囲である。この粒径は、粒子の投影面積か直径近似値を使ってこれを測定することができる。粒子が実質的に均一形状である場合は、粒径分布は直径か投影面積として可成り正確にこれを表すことができる。
ハロゲン化銀粒子の粒径の分布は、好ましくは変動係数が0.05〜0.22、更に好ましくは0.05〜0.15の単分散ハロゲン化銀粒子であり、特に好ましくは0.05〜0.15の単分散乳剤を2種以上同一層に添加することである。ここで変動係数は、粒径分布の広さを表す係数であり、次式によって定義される。
変動係数=S/R(Sは粒径分布の標準偏差、Rは平均粒径を表す。)
ここでいう粒径とは、球状のハロゲン化銀粒子の場合は、その直径、又、立方体や球状以外の形状の粒子の場合は、その投影像を同面積の円像に換算した時の直径を表す。
本発明のハロゲン化銀乳剤のホストハロゲン化銀粒子の調製装置、方法としては、当業界において公知の種々の方法を用いることができる。
ハロゲン化銀粒子は、酸性法、中性法、アンモニア法の何れで得られたものであってもよい。該粒子は一時に成長させたものであってもよいし、種粒子を造った後で成長させてもよい。種粒子を造る方法と成長させる方法は、同じであっても異なってもよい。
又、可溶性銀塩と可溶性ハロゲン化物を反応させる形式としては、順混合法、逆混合法、同時混合法、それらの組合せなど何れでもよいが、同時混合法で得られたものが好ましい。更に同時混合法の一形式として、特開昭54−48521号等に記載されているpAgコントロールド・ダブルジェット法を用いることもできる。
又、特開昭57−92523号、同57−92524号等に記載の反応母液中に配置された添加装置から水溶性銀塩及び水溶性ハロゲン化物水溶液を供給する装置、独国公開特許2,921,164号等に記載された水溶性銀塩及び水溶性ハロゲン化物水溶液を連続的に濃度変化して添加する装置、特公昭56−501776号等に記載の反応器外に反応母液を取り出し、限外濾過法で濃縮することによりハロゲン化銀粒子間の距離を一定に保ちながら粒子形成を行う装置などを用いてもよい。
更に必要で有ればチオエーテル等のハロゲン化銀溶剤を用いてもよい。又、ハロゲン化銀粒子の粒子形成終了の後に沈殿法又は限外濾過法等の公知の方法によりハロゲン化銀乳剤は水洗されるが、界面活性剤と硫酸マグネシウムの混合溶液による沈殿法の水洗方法が好ましい。
ハロゲン化銀粒子の組成としてAgCl,AgClBr,AgClI,AgClBrI,等任意に用いることができるが、AgClが90モル%以上の高塩化銀粒子であることが必要である。更に好ましくはAgCl95モル%以上、AgI1モル%以下のハロゲン化銀粒子である。迅速処理性、処理安定性からは、AgCl97モル%以上含有するハロゲン化銀粒子がより好ましく、AgCl98モル%以上、AgI1モル%以下のハロゲン化銀粒子が特に好ましい。
高塩化銀粒子の表面(頂点および・または稜線)に高臭化銀局在層を含有することが好ましい。
本発明のハロゲン化銀乳剤は、ホスト粒子と組成が異なったり、金属錯体を含む等の微粒子を添加することにより硬調な感材を提供する有効な技術である。微粒子を添加して粒子に機能を持たせる技術は知られていたが、本発明のハロゲン化銀粒子形成後、塗布工程前の間の工程に、ハロゲン化銀粒子の増感を行う反応容器の外に設けられた混合容器内でハロゲン化銀微粒子を形成し、形成後直ちに該ハロゲン化銀粒子乳剤と混合する方法により、飛躍的な効果を得ることができることを見出した。たとえば、図1に示すような装置を好ましく用いることができる。これは、本発明の技術により、より小粒径の微粒子を反応容器内に添加することができるため、添加後の微粒子の溶解が速やかに進み、金属のドープ位置の固定化、高臭化銀局在層の形成が効率よく行えるためと考えているが、予想以上の効果が得られた。
図1を詳しく説明する。容器1に硝酸銀水溶液、容器2にゼラチンを含む分散媒水溶液、容器3にアルカリハライド水溶液を入れ、それぞれが添加ライン4、5、6を通して混合器7に導入され、混合器7内で高速に撹拌されながら微粒子乳剤が形成され直ちに、添加ライン8を通じてハロゲン化銀乳剤が入っている反応容器9に添加される。
該混合器7からハロゲン化銀乳剤が入っている反応容器9に添加される間に、水及び水溶性化合物の一部を除去する過程を含むことがよい。除去方法は限外濾過法、電気透析法など必要に応じて便宜選択できるが、限外濾過膜を用いた方法が好ましく用いられ、その中でも、中空子膜を内部に有する限外濾過装置を用いるとが好ましく、必要に応じて便宜選択できる。たとえば図2に示すように混合器7で形成された微粒子乳剤がライン8から限外濾過モジュール10内を通って反応容器9に添加される。
形成・添加される微粒子粒径は0.15μm以下であることが好ましく、0.1μm以下がもっとも好ましい。微粒子は少なくとも1種の第8族金属を含有することが好ましい。中心金属としては、鉄、コバルト、ルテニウム、ロジウム、オスミウム、ニッケル、パラジウム及びイリジウムを挙げることができるが、中でも特にイリジウム化合物を含むことが好ましい。配位子としては塩化物イオン、臭化物イオン等のハロゲン化物イオン、シアン化物イオン、カルボニル、ニトロシルなどが好ましく用いられる。イリジウム化合物を用いる場合、含有量は最終的に得られるハロゲン化銀乳剤の全ハロゲン化銀1モルに対し、10-9〜10-5モルが好ましく、より好ましくは10-8〜10-6モルである。
混合する微粒子は臭化物を含む微粒子であることがよい。臭化物の量は最終的に得られるハロゲン化銀乳剤の全ハロゲン化銀1モルに対し、0.1〜3.0モルが好ましく、より好ましくは0.4〜2.0モルである。
ハロゲン化銀乳剤は、金化合物を用いる増感法、カルコゲン増感剤を用いる増感法を組み合わせて用いる。
ハロゲン化銀乳剤に適用するカルコゲン増感剤としては、硫黄増感剤、セレン増感剤、テルル増感剤などを用いることができるが、硫黄増感剤が好ましい。
硫黄増感剤としては、チオ硫酸塩、アリルチオカルバミド、チオ尿素、アリルイソチアシアナート、シスチン、p−トルエンチオスルホン酸塩、ローダニン、無機硫黄等が挙げられる。
硫黄増感剤の添加量は、適用されるハロゲン化銀乳剤の種類や期待する効果の大きさなどにより変えることが好ましいが、ハロゲン化銀1モル当たり5×10-10〜5×10-5モル、好ましくは5×10-8〜3×10-5モルの範囲が望ましい。
金増感剤としては、塩化金酸、硫化金等の他各種の金錯体として添加することができる。用いられる配位子化合物としては、ジメチルローダニン、チオシアン酸、メルカプトテトラゾール、メルカプトトリアゾール等が挙げられる。金化合物の使用量は、ハロゲン化銀乳剤の種類、使用する化合物の種類、熟成条件などによって一様ではないが、通常はハロゲン化銀1モル当たり1×10-4〜1×10-8モルであることが好ましく、更に好ましくは1×10-5〜1×10-8モルである。
ハロゲン化銀乳剤の化学増感法としては、還元増感法を用いてもよい。
ハロゲン化銀乳剤には、感光材料の調製工程中に生じるカブリを防止したり、保存中の性能変動を小さくしたり、現像時に生じるカブリを防止する目的で公知のカブリ防止剤、安定剤を用いることができる。こうした目的に用いられる好ましい化合物の例として、特開平2−146036号7頁下欄に記載された一般式[II]で表される化合物を挙げることができ、更に好ましい具体的な化合物としては、同公報の8頁に記載のIIa−1〜IIa−8、IIb−1〜IIb−7の化合物や、1−(3−メトキシフェニル)−5−メルカプトテトラゾール、1−(4−エトキシフェニル)−5−メルカプトテトラゾール等の化合物を挙げることができる。
これらの化合物は、その目的に応じて、ハロゲン化銀乳剤粒子の調製工程、化学増感工程、化学増感工程の終了時、塗布液調製工程などの工程で添加される。これらの化合物の存在下に化学増感を行う場合には、ハロゲン化銀1モル当たり1×10-5〜5×10-4モル程度の量で好ましく用いられる。化学増感終了時に添加する場合には、ハロゲン化銀1モル当たり1×10-6〜1×10-2モル程度の量が好ましく、1×10-5〜5×10-3モルがより好ましい。塗布液調製工程においてハロゲン化銀乳剤層に添加する場合には、ハロゲン化銀1モル当たり1×10-6〜1×10-1モル程度の量が好ましく、1×10-5〜×10-2モルがより好ましい。又、ハロゲン化銀乳剤層以外の層に添加する場合には、塗布被膜中の量が1m2当たり1×10-9〜1×10-3モル程度の量が好ましい。
感光材料には、イラジエーション防止やハレーション防止の目的で種々の波長域に吸収を有する染料を用いることができる。この目的で、公知の化合物を何れも用いることができるが、特に、可視域に吸収を有する染料としては、特開平3−251840号30頁に記載のAI−1〜11の染料及び特開平6−3770号記載の染料が好ましく用いられ、赤外線吸収染料としては、特開平1−280750号2頁左下欄に記載の一般式(I)、(II)、(III)で表される化合物が好ましい分光特性を有し、写真乳剤の写真特性への影響もなく、又、残色による汚染もなく好ましい。好ましい化合物の具体例として、同公報3頁左下欄〜5頁左下欄に挙げられた例示化合物(1)〜(45)を挙げることができる。これらの染料を添加する量として、鮮鋭性を改良する目的には、感光材料の未処理試料の680nmにおける分光反射濃度が0.7〜3.0にする量が好ましく、更には0.8〜3.0にすることがより好ましい。
感光材料中に蛍光増白剤を添加することが白地性を改良でき好ましい。好ましく用いられる化合物としては、特開平2−232652号記載の一般式〔II〕で示される化合物が挙げられる。
本発明の感光材料をカラー感光材料として用いる場合には、イエローカプラー、マゼンタカプラー、シアンカプラーに組み合わせて400〜900nmの波長域の特定領域に分光増感されたハロゲン化銀乳剤を含む層を有する。該ハロゲン化銀乳剤は1種又は2種以上の増感色素を組み合わせて含有する。
本発明に用いる分光増感色素としては、公知の化合物を何れも用いることができるが、青感光性増感色素としては、特開平3−251840号28頁に記載のBS−1〜BS−8を単独で又は組み合わせて好ましく用いることができる。緑感光性増感色素としては、同公報28頁に記載のGS−1〜GS−5が好ましく、更に赤感光性増感色素としては、同公報29頁に記載のRS−1〜RS−8が好ましく用いられる。又、半導体レーザーを用いるなどして赤外光により画像露光を行う場合には、赤外感光性増感色素を用いる必要があるが、赤外感光性増感色素としては、特開平4−285950号,6〜8頁に記載のIRS−1〜IRS−11の色素が好ましく用いられる。又、これらの赤外、赤、緑、青感光性増感色素に特開平4−285950号,8〜9頁に記載の強色増感剤SS−1〜SS−9や特開平5−66515号,15〜17頁に記載の化合物S−1〜S−17を組み合わせて用いるのが好ましい。
増感色素の添加方法としては、メタノール、エタノール、弗素化アルコール、アセトン、ジメチルホルムアミド等の水混和性有機溶媒や水に溶解して溶液として添加してもよいし、固体分散物として添加してもよい。
本発明の感光材料に用いられるカプラーとしては、発色現像主薬の酸化体とカップリング反応して340nmより長波長域に分光吸収極大波長を有するカップリング生成物を形成し得る如何なる化合物をも用いることができるが、特に代表的なカプラーとしては、波長域350〜500nmに分光吸収極大波長を有するイエロー色素形成カプラー、波長域500〜600nmに分光吸収極大波長を有するマゼンタ色素形成カプラー、波長域600〜750nmに分光吸収極大波長を有するシアン色素形成カプラーとして知られているものが挙げられる。
好ましく用いることのできるシアンカプラーとしては、特開平4−114154号5頁左下欄に記載の一般式〔C−I〕、〔C−II〕で表されるカプラーを挙げることができ、具体的な化合物として、同公報5頁右下欄〜6頁左下欄にCC−1〜CC−9として記載されているものを挙げることができる。
好ましく用いることのできるマゼンタカプラーとしては、特開平4−114154号4頁右上欄に記載の一般式〔M−I〕、〔M−II〕で表されるカプラーを挙げることができ、具体的な化合物として、同公報4頁左下欄〜5頁右上欄にMC−1〜MC−11として記載されているものを挙げることができる。上記マゼンタカプラーの内、より好ましいものは一般式〔M−I〕で表されるカプラーであり、その内、該一般式〔M−I〕のRMが3級アルキル基であるカプラーが耐光性に優れ特に好ましい。同公報5頁上欄に記載されているMC−8〜MC−11は、青〜紫、赤に到る色の再現に優れ、更にディテールの描写力にも優れており好ましい。
好ましく用いることのできるイエローカプラーとしては、特開平4−114154号3頁右上欄に記載の一般式〔Y−I〕で表されるカプラーを挙げることができ、具体的化合物は同公報3頁左下欄以降にYC−1〜YC−9として記載されているものを挙げることができる。中でも、一般式〔Y−I〕のRY1がアルコキシ基であるカプラー、又は特開平6−67388号記載の一般式〔I〕で示されるカプラーは、好ましい色調の黄色を再現でき好ましい。この内、特に好ましい化合物例として特開平4−114154号4頁左上欄に記載されるYC−8、YC−9及び特開平6−67388号13〜14頁に記載のNo(1)〜(47)で示される化合物を挙げることができる。更に最も好ましい化合物は、特開平4−81847号1頁及び11〜17頁に記載の一般式[Y−1]で示される化合物である。
感光材料に用いられるカプラーやその他の有機化合物を添加するのに水中油滴型乳化分散法を用いる場合には、通常、沸点150℃以上の水不溶性高沸点有機溶媒に、必要に応じて低沸点及び/又は水溶性有機溶媒を併用して溶解し、ゼラチン水溶液などの親水性バインダー中に界面活性剤を用いて乳化分散する。分散手段としては、撹拌機、ホモジナイザー、コロイドミル、フロージェットミキサー、超音波分散機等を用いることができる。分散後又は分散と同時に、低沸点有機溶媒を除去する工程を入れてもよい。
カプラーを溶解して分散するために用いることの出来る高沸点有機溶媒としては、ジオクチルフタレート、ジ−i−デシルフタレート、ジブチルフタレート等のフタル酸エステル類、トリクレジルホスフェート、トリオクチルホスフェート等の燐酸エステル類が好ましく用いられる。又、高沸点有機溶媒の誘電率としては3.5〜7.0であることが好ましい。又、2種以上の高沸点有機溶媒を併用することもできる。
又、高沸点有機溶媒を用いる方法に代えて、又は高沸点有機溶媒と併用して、水不溶性かつ有機溶媒可溶性のポリマー化合物を、必要に応じて低沸点及び/又は水溶性有機溶媒に溶解し、ゼラチン水溶液などの親水性バインダー中に界面活性剤を用いて種々の分散手段により乳化分散する方法を採ることもできる。この時用いられる水不溶性で有機溶媒可溶性のポリマーとしては、ポリ(N−t−ブチルアクリルアミド)等を挙げることができる。
写真用添加剤の分散や塗布時の表面張力調整のため用いられる界面活性剤として好ましい化合物としては、1分子中に炭素数8〜30の疎水性基とスルホン酸基又はその塩を含有するものが挙げられる。具体的には、特開昭64−26854号記載のA−1〜A−11が挙げられる。又、アルキル基に弗素原子を置換した界面活性剤も好ましく用いられる。これらの分散液は、通常、ハロゲン化銀乳剤を含有する塗布液に添加されるが、分散後塗布液に添加される迄の時間、及び塗布液に添加後塗布迄の時間は短いほうが良く、各々10時間以内が好ましく、3時間以内、20分以内がより好ましい。
上記各カプラーには、形成された色素画像の光、熱、湿度等による褪色を防止するため褪色防止剤を併用することが好ましい。特に好ましい化合物としては、特開平2−66541号3頁記載の一般式〔I〕及び〔II〕で示されるフェニルエーテル系化合物、特開平3−174150号記載の一般式〔IIIB〕で示されるフェノール系化合物、特開昭64−90445号記載の一般式〔A〕で示されるアミン系化合物、特開昭62−182741号記載の一般式〔XII〕、〔XIII〕、〔XIV〕、〔XV〕で示される金属錯体が特にマゼンタ色素用として好ましい。又、特開平1−196049号記載の一般式〔I〕で示される化合物及び特開平5−11417号記載の一般式[II]で示される化合物が特にイエロー、シアン色素用として好ましい。
発色色素の吸収波長をシフトさせる目的で、特開平4−114154号9頁左下欄に記載の化合物d−11、同10頁左上欄に記載の化合物A′−1等の化合物を用いることができる。又、これ以外にも、米国特許4,774,187号に記載の蛍光色素放出化合物を用いることもできる。
感光材料には、現像主薬酸化体と反応する化合物を感光層と感光層の間の層に添加して色濁りを防止したり、又、ハロゲン化銀乳剤層に添加してカブリ等を改良することが好ましい。このための化合物としてはハイドロキノン誘導体が好ましく、更に好ましくは2,5−ジ−t−オクチルハイドロキノンのようなジアルキルハイドロキノンである。特に好ましい化合物は、特開平4−133056号記載の一般式〔II〕で示される化合物であり、同号13〜14頁に記載の化合物II−1〜II−14及び17頁記載の化合物−1が挙げられる。
感光材料中には、紫外線吸収剤を添加してスタチックカブリを防止したり、色素画像の耐光性を改良することが好ましい。好ましい紫外線吸収剤としてはベンゾトリアゾール類が挙げられ、特に好ましい化合物として特開平1−250944号記載の一般式〔III−3〕で示される化合物、特開昭64−66646号記載の一般式[III]で示される化合物、特開昭63−187240号記載のUV−1L〜UV−27L、特開平4−1633号記載の一般式[I]で示される化合物、特開平5−165144号記載の一般式(I)、(II)で示される化合物が挙げられる。
本発明の感光材料にはバインダーとしてゼラチンを用いることが有利であるが、必要に応じてゼラチン誘導体、ゼラチンと他の高分子のグラフトポリマー、ゼラチン以外の蛋白質、糖誘導体、セルロース誘導体、単一又は共重合体の如き合成親水性高分子物質等の親水性コロイドも用いることができる。
これらバインダーの硬膜剤としては、ビニルスルホン型硬膜剤、クロロトリアジン型硬膜剤、カルボキシル基活性型硬膜剤を単独又は併用して使用することが好ましい。特開昭61−249054号、同61−245153号記載の化合物を使用することが好ましい。又、写真性能や画像保存性に悪影響する黴や細菌の繁殖を防ぐため、コロイド層中に特開平3−157646号記載のような防腐剤及び抗黴剤を添加することが好ましい。又、感光材料又は処理後の試料の表面の物性を改良するため、保護層に特開平6−118543号や特開平2−73250号記載の滑り剤やマット剤を添加することが好ましい。
感光材料に用いる支持体としては、どのような材質を用いてもよく、ポリエチレンやポリエチレンテレフタレートで被覆した紙、天然パルプや合成パルプからなる紙支持体、塩化ビニルシート、白色顔料を含有してもよいポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート支持体、バライタ紙などを用いることができる。中でも、原紙の両面に耐水性樹脂被覆層を有する支持体が好ましい。
耐水性樹脂としては、ポリエチレンやポリエチレンテレフタレート又はそれらのコポリマーが好ましい。
支持体に白色顔料を用いる場合は、無機及び/又は有機の白色顔料を用いることができ、好ましくは無機の白色顔料が用いられる。例えば硫酸バリウム等のアルカリ土類金属の硫酸塩、炭酸カルシウム等のアルカリ土類金属の炭酸塩、微粉珪酸、合成珪酸塩等のシリカ類、珪酸カルシウム、アルミナ、アルミナ水和物、酸化チタン、酸化亜鉛、タルク、クレイ等が挙げられる。白色顔料は好ましくは硫酸バリウム、酸化チタンである。
支持体の表面の耐水性樹脂層中に含有される白色顔料の量は、鮮鋭性を改良する上で13質量%以上が好ましく、更には15質量%が好ましい。
紙支持体の耐水性樹脂層中の白色顔料の分散度は、特開平2−28640号に記載の方法で測定することができる。この方法で測定した時に、白色顔料の分散度が同公報に記載の変動係数として0.20以下であることが好ましく、0.15以下であることがより好ましい。
又、支持体の中心面平均粗さ(SRa)の値が0.15μm以下、更には0.12μm以下である方が光沢性が良いという効果が得られより好ましい。又、反射支持体の白色顔料含有耐水性樹脂中や塗布された親水性コロイド層中に、処理後の白地部の分光反射濃度バランスを調整し白色性を改良するため、群青、油溶性染料等の微量の青味付剤や赤味付剤を添加することが好ましい。
感光材料は、必要に応じて支持体表面にコロナ放電、紫外線照射、火炎処理等を施した後、直接又は下塗層(支持体表面の接着性、帯電防止性、寸度安定性、耐摩擦性、硬さ、ハレーション防止性、摩擦特性及び/又はその他の特性を向上するための1又は2以上の下塗層)を介して塗布されていてもよい。
ハロゲン化銀乳剤を用いた感光材料の塗布に際して、塗布性を向上させるために増粘剤を用いてもよい。塗布法としては2種以上の層を同時に塗布することの出来るエクストルージョンコーティング及びカーテンコーティングが特に有用である。
本発明の感光材料を用いて写真画像を形成するには、ネガ上に記録された画像を、プリントしようとする感光材料上に光学的に結像させて焼き付けてもよいが、ガスレーザー、発光ダイオード、半導体レーザー、半導体レーザーあるいは半導体レーザーを励起光源に用いた固体レーザーと非線形光学結晶を組み合わせた第2高調波発生光源(SHG)等の単色高密度光を用いたデジタル走査露光が好ましい。特にシステムをコンパクトで安価なものにするために半導体レーザー、半導体レーザーあるいは固体レーザーと非線形光学結晶を組み合わせた第2高調波発生光源(SHG)を使用することが好ましい。このような走査露光における露光時間は、画素密度を400dpiとした場合の画素サイズを露光する時間として定義すると、好ましい露光時間としては10-4秒以下、更に好ましくは10-6秒以下である。具体的方法としては特公昭62−21305号記載の発光ダイオードを光源とした方法や特開昭63−18346号記載の半導体レーザーとSHG素子を用いて得られる第2高調波を光源とした方法がある。
本発明は、直接鑑賞用の画像を形成する感光材料に適用することが好ましい。例えばカラーペーパー、カラー反転ペーパー、ポジ画像を形成する感光材料、ディスプレイ用感光材料、カラープルーフ用感光材料を挙げることができる。特に、反射支持体を有する感光材料に適用することが好ましい。
本発明において用いられる芳香族1級アミン現像主薬としては、公知の化合物を用いることができる。これらの化合物の例として下記の化合物を挙げることができる。
CD−1:N,N−ジエチル−p−フェニレンジアミン
CD−2:2−アミノ−5−ジエチルアミノトルエン
CD−3:2−アミノ−5−(N−エチル−N−ラウリル)アミノトルエン
CD−4:4−(N−エチル−N−β−ヒドロキシエチル)アミノアニリン
CD−5:2−メチル−4−(N−エチル−N−β−ヒドロキシエチル)アミノアニリン
CD−6:4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−メタンスルホンアミド)エチルアニリン
CD−7:4−アミノ−3−β−メタンスルホンアミドエチル−N,N−ジエチルアニリン
CD−8:N,N−ジメチル−p−フェニレンジアミン
CD−9:4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−メトキシエチルアニリン
CD−10:4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−エトキシエチル)アニリン
CD−11:4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(γ−ヒドロキシプロピル)エチルアニリン
本発明においては、上記は色現像液を任意のpH域で使用できるが、迅速処理の観点からpH9.5〜13.0であることが好ましく、より好ましくはpH9.8〜12.0の範囲で用いられる。
本発明における発色現像の処理温度は、35〜70℃が好ましい。温度が高いほど短時間の処理が可能であり好ましいが、処理液の安定性からは余り高くない方が好ましく、37〜60℃で処理することが好ましい。
発色現像時間は、従来、一般には3分30秒程度で行われているが、本発明では45秒以内、更に25秒以内の範囲で行うこともできる。
発色現像液には、前記の発色現像主薬に加えて、既知の現像液成分化合物を添加することができる。通常、pH緩衝作用を有するアルカリ剤、塩素イオン、ベンゾトリアゾール類等の現像抑制剤、保恒剤、キレート剤などが用いられる。
感光材料は、発色現像後、漂白処理及び定着処理を施される。漂白処理は定着処理と同時に行ってもよい。定着処理の後は、通常は水洗処理が行なわれる。又、水洗処理の代替として、安定化処理を行ってもよい。
本発明の感光材料の処理に用いる現像処理装置としては、処理槽に配置されたローラーに感光材料を挟んで搬送するローラートランスポートタイプであっても、ベルトに感光材料を固定して搬送するエンドレスベルト方式であってもよいが、処理槽をスリット状に形成して、この処理槽に処理液を供給すると共に感光材料を搬送する方式や処理液を噴霧状にするスプレー方式、処理液を含浸させた担体との接触によるウエッブ方式、粘性処理液による方式なども用いることができる。大量に処理する場合には、自動現像機を用いてランニング処理されるのが通常だが、この際、補充液の補充量は少ない程好ましく、環境適性等より最も好ましい処理形態は、補充方法として錠剤の形態で処理剤を添加することであり、公開技報94−16935号に記載の方法が最も好ましい。
本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料は、熱現像方式にも好ましく適用することができる。本発明において、熱現像とは露光された感光材料を50℃〜250℃、好ましくは60℃〜150℃に加熱することにより現像を行う方法を指す。加熱処理は、例えば、特開昭63−71850号等に記載されているようなヒートドラムとドラムベルトの間に感光材料を挟持しながら加熱搬送する方法や、あるいはヒーターと支持台の間に感光材料をセットし加圧と同時に加熱を行ったりする、いわゆる直接加熱方式や、特開平4−240642号等に記載されている遠赤外線ヒーターの間に感光材料を通す方法や、あるいはマイクロ波を照射することにより加熱する、いわゆる間接加熱方式、さらには直接加熱方式と間接加熱方式を組み合わせた方式を用いることができる。
熱現像においては、例えば特開昭63−108337号等に記載されているように、1枚の感光材料を用いて、露光、熱現像を行い最終画像を得る、いわゆる1シート方式や、特開平6−95321号の実施例1、同7−225461号の実施例1等に記載されているように感光材料と色素受像材料を用い、熱現像により形成ないし放出された画像色素を感光材料から色素受像材料に拡散転写させることにより最終画像を得る、いわゆる2シート方式のいずれを用いることもできる。また、1つの支持体上に感光層及び色素受像層を積層させ、熱現像により形成ないし放出された画像色素を感光層から色素受像層に拡散転写させた後、感光層を剥離除去する方式等も好ましく用いることができる。
熱現像においては、例えば、特開平2−120739号の実施例1に記載されているように、外部からの反応助剤の供給なしに、加熱のみにより現像を行う方法や、特開平9−5968号の実施例1等に記載されているように、熱現像時に必要に応じて少量の反応助剤(例えば水等)を感光材料に供給した後、熱現像を行う方法のいずれをも用いることができる。外部から反応助剤の供給がない場合には、常温では固体であるが、熱現像温度で液状化するいわゆる熱溶剤を予め感光材料中に含有させておく態様が好ましく、熱溶剤の例としては、例えば特開平1−227150号の4頁左上欄〜9頁右上欄、同4−289856号の〔0015〕〜〔0018〕欄等に記載の化合物を好ましく用いることができる。
熱現像においては、塩基発生剤を用いることが、銀現像速度向上や画像色素の拡散速度向上の観点から好ましく、塩基発生法としては、例えば特開昭59−157637号の3頁右下〜6頁、同59−180537号の4頁左上から7頁左下欄等に記載されているような、加熱分解により塩基を発生する化合物を用いる方式や、特開平8−87097号、欧州特許公開210,660号、米国特許第4,740,445号等に記載されているように、少量の水の存在下に、水に難溶な塩基性金属化合物およびこの塩基性金属化合物を構成する金属イオンと水を媒体として錯形成反応しうる化合物の組合せで塩基を発生させる方式等を用いることができる。
熱現像においては、銀現像を促進する等の観点から、必要に応じて有機銀塩を感光材料中に含有させる態様も有用である。有機銀塩としては、例えば特開昭49−52626号、同53−36224号等に記載されている長鎖脂肪族カルボン酸の銀塩やヘテロ環を有するカルボン酸の銀塩、特開昭52−137321号、同58−118638号等に記載のイミノ基を有する化合物の銀塩、あるいは特開昭61−249044号等に記載のアセチレン化合物の銀塩等を好ましく用いることができる。
熱現像においては、最終画像を保存した場合の画像滲みや、退色を軽減する観点から、色素媒染剤を組み合わせて用いることが好ましい。色素媒染剤としては、3級アミンまたは4級アンモニウム塩を含むポリマーが好ましく用いられ、例えば特開平9−5968号〔0057〕〜〔0060〕に記載されている化合物を好ましく用いることができる。
本発明に係る感光材料を熱現像用として用いる場合には、画像色素を形成ないし放出する化合物(色素供与物質)として、例えば、特開昭61−61157号、同61−61158号、同62−44738号、同62−129850号、同62−129851号、同62−169158号、特開平3−73949号等に記載されている拡散性の色素を形成するカプラー、特開昭61−88254号等に記載されているロイコ色素、米国特許4235957号等に記載のアゾ色素、あるいは、特開昭59−60434号、同59−65839号、同59−71046号、同59−87450号、同59−165055号等に記載の化合物、特開昭59−55430号、同59−165054号、同59−154445号、同59−116655号、同59−124327号、同59−152440号、同64−13546号、特開平6−51474号等に記載の銀現像と逆対応して画像色素を形成できる化合物等を好ましく用いることができる。
また、例えば特開平2−293753号、同2−308162号等に記載された重合性化合物と上述の色素供与物質を含有したマイクロカプセルを用いた感光材料とし、熱現像により像様または逆像様に重合反応を行わせることでマイクロカプセルを硬化させ、画像色素の拡散速度やバインダーの物理強度に変化をつけ、画像を形成させる方式の熱現像方式も用いることができる。
本発明に係る感光材料には現像主薬あるいはそのプレカーサーを内蔵する態様も用いることができる。感光材料に内蔵される現像主薬には、感光材料の保存中において安定であり、不必要に銀塩を還元することのないものであることが要求される。このような要件を満たす現像主薬として、特開昭62−288835号等に記載のパラフェニレンジアミン系主薬、特開平9−15806号等に記載のスルホンアミドフェノール系主薬、特開平5−241282号、同8−234388号、同8−286340号、同9−152700号、同9−152701号、同9−152702号、同9−152703号、同9−152704号等に記載のヒドラジン系主薬、特開平7−202002号、同8−234390号等に記載のヒドラゾン系主薬などを挙げることができる。
本発明に係る感光材料が現像主薬を内蔵している場合には、前述の熱現像処理以外に、アクチベーター処理による現像も好ましく用いることができる。アクチベーター処理とは、発色現像主薬を含まない処理液(アクチベータ液)で現像処理を行う処理方法を指し、発色現像に必要な化合物は予め感光材料中に内蔵されている。この場合のアクチベータ液は通常の発色現像処理液成分に含まれている発色現像主薬を含まないことが特徴で、その他の成分、例えばアルカリ、補助現像主薬などを含んでいても良い。アクチベーター処理については欧州特許第545,491A1号、同第565,165A1号などの公知文献に例示されている。
以下、実施例により本発明を説明するが、本発明の実施態様はこれらに限定されない。
実施例1
坪量180g/m2の紙パルプの両面に高密度ポリエチレンをラミネートし、紙支持体を作製した。但し、乳剤層を塗布する側には、表面処理を施したアナターゼ型酸化チタンを15質量%の含有量で分散して含む溶融ポリエチレンをラミネートし、反射支持体を作製した。この反射支持体をコロナ放電処理した後、ゼラチン下塗層を設け、更に以下に示す構成の各層を塗設し、ハロゲン化銀写真感光材料を作製した。塗布液は下記の如く調製した。
第1層塗布液
イエローカプラー(Y−1)23.4g、色素画像安定化剤(ST−1)3.34g,(ST−2)3.34g,(ST−5)3.34g、ステイン防止剤(HQ−1)0.34g、画像安定剤A5.0g、高沸点有機溶媒(DBP)5.0g及び高沸点有機溶媒(DNP)1.67gに酢酸エチル60mlを加え溶解し、この溶液を20%界面活性剤(SU−1)7mlを含有する10%ゼラチン水溶液220mlに超音波ホモジナイザーを用いて乳化分散させてイエローカプラー分散液を作製した。この分散液を下記条件にて作製した青感性ハロゲン化銀乳剤と混合し第1層塗布液を調製した。
第2層〜第7層塗布液も上記第1層塗布液と同様に表1及び表2の塗布量になるように各塗布液を調製した。
又、硬膜剤として(H−1),(H−2)を添加した。塗布助剤としては、界面活性剤(SU−2),(SU−3)を添加し、表面張力を調整した。又、各層に(F−1)を全量が0.04g/m2となるように添加した。
Figure 0003791537
Figure 0003791537
SU−1:トリ−i−プロピルナフタレンスルホン酸ナトリウム
SU−2:スルホ琥珀酸ジ(2−エチルヘキシル)・ナトリウム塩
SU−3:スルホ琥珀酸ジ(2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンチル)・ナトリウム塩
DBP:ジブチルフタレート
DNP:ジノニルフタレート
DOP:ジオクチルフタレート
DIDP:ジ−i−デシルフタレート
PVP:ポリビニルピロリドン
H−1:テトラキス(ビニルスルホニルメチル)メタン
H−2:2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジン・ナトリウム
HQ−1:2,5−ジ−t−オクチルハイドロキノン
HQ−2:2,5−ジ−sec−ドデシルハイドロキノン
HQ−3:2,5−ジ−sec−テトラデシルハイドロキノン
HQ−4:2−sec−ドデシル−5−sec−テトラデシルハイドロキノン
HQ−5:2,5−ジ[(1,1−ジメチル−4−ヘキシルオキシカルボニル)ブチル]ハイドロキノン
画像安定剤A:p−t−オクチルフェノール
Figure 0003791537
Figure 0003791537
Figure 0003791537
Figure 0003791537
(青感性ハロゲン化銀乳剤の調製)
40℃に保温した2%ゼラチン水溶液1リットル中に下記(A液)及び(B液)をpAg=7.3、pH=3.0に制御しつつ30分かけて同時添加し、更に下記(C液)及び(D液)をpAg=8.0、pH=5.5に制御しつつ180分かけて同時添加した。この時、pAgの制御は特開昭59−45437号記載の方法により行い、pHの制御は硫酸又は水酸化ナトリウム水溶液を用いて行った。
(A液)
塩化ナトリウム 3.42g
臭化カリウム 0.03g
水を加えて 200ml
(B液)
硝酸銀 10g
水を加えて 200ml
(C液)
塩化ナトリウム 102.7g
2IrCl6 4×10-8モル/モルAg
4Fe(CN)6 2×10-5モル/モルAg
臭化カリウム 1.0g
水を加えて 600ml
(D液)
硝酸銀 300g
水を加えて 600ml
添加終了後、花王アトラス社製デモールNの5%水溶液と硫酸マグネシウムの20%水溶液を用いて脱塩を行った後、ゼラチン水溶液と混合して平均粒径0.71μm、粒径分布の変動係数0.07、塩化銀含有率99.5モル%の単分散立方体乳剤EMP−1を得た。
次に、(A液)と(B液)の添加時間及び(C液)と(D液)の添加時間を変更した以外はEMP−1と同様にして平均粒径0.64μm、変動係数0.07、塩化銀含有率99.5モル%の単分散立方体乳剤EMP−1Bを得た。
上記EMP−1に対し、下記化合物を用い60℃にて最適に化学増感を行った。又、EMP−1Bに対しても同様に最適に化学増感した後、増感されたEMP−1とEMP−1Bを銀量で1:1の割合で混合し、青感性ハロゲン化銀乳剤(Em−B)を得た。
チオ硫酸ナトリウム 0.8mg/モルAgX
塩化金酸 0.5mg/モルAgX
安定剤 STAB−1 3×10-4モル/モルAgX
安定剤 STAB−2 3×10-4モル/モルAgX
安定剤 STAB−3 3×10-4モル/モルAgX
増感色素 BS−1 4×10-4モル/モルAgX
増感色素 BS−2 1×10-4モル/モルAgX
(緑感性ハロゲン化銀乳剤の調製)
(A液)と(B液)の添加時間及び(C液)と(D液)の添加時間を変更する以外はEMP−1と同様にして平均粒径0.40μm、変動係数0.08、塩化銀含有率99.5%の単分散立方体乳剤EMP−2を得た。
次に、平均粒径0.50μm、変動係数0.08、塩化銀含有率99.5%の単分散立方体乳剤EMP−2Bを得た。
上記EMP−2に対し、下記化合物を用い55℃にて最適に化学増感を行った。又、EMP−2Bに対しても同様に最適に化学増感した後、増感されたEMP−2とEMP−2Bを銀量で1:1の割合で混合し、緑感性ハロゲン化銀乳剤(Em−G)を得た。
チオ硫酸ナトリウム 1.5mg/モルAgX
塩化金酸 1.0mg/モルAgX
安定剤 STAB−1 3×10-4モル/モルAgX
安定剤 STAB−2 3×10-4モル/モルAgX
安定剤 STAB−3 3×10-4モル/モルAgX
増感色素 GS−1 4×10-4モル/モルAgX
(赤感性ハロゲン化銀乳剤の調製)
(A液)と(B液)の添加時間及び(C液)と(D液)の添加時間を変更する以外はEMP−1と同様にして平均粒径0.40μm、変動係数0.08、塩化銀含有率99.5%の単分散立方体乳剤EMP−3を得た。
上記EMP−3を60℃に保ち安定剤(STAB−1)、チオ硫酸ナトリウム、塩化金酸の順に添加し最適に化学増感した後、増感色素RS−1、RS−2とSS−1を添加し色増感を行い、最後に安定剤(STAB−2、STAB−3)を添加し赤感性ハロゲン化銀乳剤(Em−R)を得た。各添加剤の添加量は下記の通り。
チオ硫酸ナトリウム 1.8mg/モルAgX
塩化金酸 2.0mg/モルAgX
安定剤 STAB−1 3×10-4モル/モルAgX
安定剤 STAB−2 3×10-4モル/モルAgX
安定剤 STAB−3 3×10-4モル/モルAgX
増感色素 RS−1 1×10-4モル/モルAgX
増感色素 RS−2 1×10-4モル/モルAgX
STAB−1:1−(3−アセトアミドフェニル)−5−メルカプトテトラゾール
STAB−2:1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール
STAB−3:1−(4−エトキシフェニル)−5−メルカプトテトラゾール
尚、赤感性乳剤には、SS−1をハロゲン化銀1モル当たり2.0×10-3添加した。
Figure 0003791537
表2の第3層(緑感層)の緑感性塩臭化銀乳剤を、イリジウム量、Br量、粒径を変化させて製造したEm−G1〜Em−G4に変化させることにより、表3に示す足下幅/半値幅比をもつ試料101〜105を作製した。
上記試料を下記のようにして評価した。光源として半導体レーザーGaAlAs(発振波長808.5nm)を励起光源としたYAG固体レーザー(発振波長946nm)をKNbO3のSHG結晶により波長変換して取り出した473nmと、半導体レーザーGaAlAs(発振波長808.7nm)を励起光源としたYVO4固体レーザー(発振波長1064nm)をKTPのSHG結晶により波長変換して取り出した532nmと、AlGaInP(発振波長約670nm)とを用いた。3色それぞれのレーザー光をポリゴンミラーにより走査方向に対して垂直方向に移動し試料上に順次走査露光した。レーザー光の実効ビーム径は80μm、走査ピッチは400dpiで露光量は外部変調器により2.0の濃度を得る露光量に設定し、6本/mmの細線及び2mm2の文字を走査露光した。この時1画素当たりの平均露光時間は5×10-8秒であった。露光後下記の現像処理をおこなった。処理して得られた画像の細線に対して前述したマイクロデンシトメーターを用いて濃度測定を行った。
処理工程 処 理 温 度 時 間 補充量
発色現像 38.0±0.3℃ 45秒 80ml
漂白定着 35.0±0.5℃ 45秒 120ml
安定化 30〜34℃ 60秒 150ml
乾 燥 60〜80℃ 30秒
現像処理液の組成を下記に示す。
発色現像液タンク液及び補充液 タンク液 補充液
純水 800ml 800ml
トリエチレンジアミン 2g 3g
ジエチレングリコール 10g 10g
臭化カリウム 0.01g −
塩化カリウム 3.5g −
亜硫酸カリウム 0.25g 0.5g
N−エチル−N−(βメタンスルホンアミドエチル)
−3−メチル−4−アミノアニリン硫酸 6.0g 10.0g
N,N−ジエチルヒドロキシルアミン 6.8g 6.0g
トリエタノールアミン 10.0g 10.0g
ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム塩 2.0g 2.0g
蛍光増白剤(4,4′−ジアミノスチルベン
ジスルホン酸誘導体) 2.0g 2.5g
炭酸カリウム 30g 30g
水を加えて全量を1リットルとし、タンク液はpH=10.10に、補充液はpH=10.60に調整する。
漂白定着液タンク液及び補充液
ジエチレントリアミン五酢酸第二鉄アンモニウム2水塩 65g
ジエチレントリアミン五酢酸 3g
チオ硫酸アンモニウム(70%水溶液) 100ml
2−アミノ−5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾール 2.0g
亜硫酸アンモニウム(40%水溶液) 27.5ml
水を加えて全量を1リットルとし、炭酸カリウム又は氷酢酸でpH=5.0に調整する。
安定化液タンク液及び補充液
o−フェニルフェノール 1.0g
5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 0.02g
2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 0.02g
ジエチレングリコール 1.0g
蛍光増白剤(チノパールSFP) 2.0g
1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 1.8g
塩化ビスマス(45%水溶液) 0.65g
硫酸マグネシウム・7水塩 0.2g
PVP 1.0g
アンモニア水(水酸化アンモニウム25%水溶液) 2.5g
ニトリロ三酢酸・三ナトリウム塩 1.5g
水を加えて全量を1リットルとし、硫酸又はアンモニア水でpH=7.5に調整する。
得られた文字画像について目視で観察し以下の基準で評価した。
A:15画以上の漢字がはっきりと読みとれる
B:15画以上の漢字でやや判別しにくいものがある
C:10画以下は判別できるが11画以上になると判別しにくいものがある
D:ぼやけて文字として判別しにくい
Figure 0003791537
表3の結果から、本発明の範囲内の試料は文字品質に優れていることが判る。
実施例2
(緑感性ハロゲン化銀乳剤Em−G5の調製)
Em−Gの調製法において、化学増感前にあらかじめ形成、保存しておいた塩化銀微粒子を添加した以外は同様にして緑感性ハロゲン化銀乳剤Em−G5を得た。
(緑感性ハロゲン化銀乳剤Em−G6の調製)
Em−Gの調製法において、化学増感前に米国特許5,627,020号に記載の方法で形成したIrを含有する臭化銀微粒子を添加した以外は同様にして緑感性ハロゲン化銀乳剤Em−G6を得た。
(緑感性ハロゲン化銀乳剤Em−G7〜Em−G10の調製)
Em−Gの調製法において、化学増感前に表4に示すような本発明の方法で形成したハロゲン化銀微粒子を添加した以外は同様にして緑感性ハロゲン化銀乳剤Em−G7〜Em−G10を得た。
表2の第3層(緑感層)の緑感性塩臭化銀乳剤Em−Gを、乳剤Em−G5〜Em−G10に変えた試料201〜206を作製した。
写真性能
上記のようにして作製した試料101及び試料201〜206を感光計KS−7型(コニカ社製)を使用して常法により0.1秒で光楔露光した後、下記現像処理工程により現像処理を行った。
得られた試料をPDA−65型濃度計(コニカ社製)を用いて濃度測定をし、カブリよりも0.8高い濃度を得るのに必要な露光量の逆数で感度を表し、試料101の感度を100とし相対感度で表した。また更にこの時の濃度1.5と濃度2.25の間の階調*1を求め、肩部階調として表した。
*1:濃度差0.75を各濃度を与えるための露光量LogEの差で割った値
高照度露光特性
同様に上記試料を下記のようにして評価した。光源として半導体レーザーGaAlAs(発振波長808.5nm)を励起光源としたYAG固体レーザー(発振波長946nm)をKNbO3のSHG結晶により波長変換して取り出した473nmと、半導体レーザーGaAlAs(発振波長808.7nm)を励起光源としたYVO4固体レーザー(発振波長1064nm)をKTPのSHG結晶により波長変換して取り出した532nmと、AlGaInP(発振波長約670nm)とを用いた。3色それぞれのレーザー光をポリゴンミラーにより走査方向に対して垂直方向に移動し試料上に順次走査露光した。レーザー光の実効ビーム径は80μm、走査ピッチは400dpiで露光量は外部変調器により制御し光楔露光した。この時1画素当たりの平均露光時間は5×10-8秒であった。露光後「写真性能」と同様の現像処理、濃度測定を行い、試料101の感度を100とし相対感度、および肩部階調を表した。
潜像安定性
上記高照度露光で露光後10秒で現像したときの感度を100とし、露光後24時間放置した後に現像した時の感度との相対値で潜像安定性を表した。
処理工程 処 理 温 度 時 間 補充量
発色現像 38.0±0.3℃ 45秒 80ml
漂白定着 35.0±0.5℃ 45秒 120ml
安定化 30〜34℃ 60秒 150ml
乾 燥 60〜80℃ 30秒
文字品質
各試料について実施例1と同様に2.0の濃度を得る露光量に設定し、細線及び2mm2の文字を走査露光した。処理して得られた画像の細線に対して前述したマイクロデンシトメーターを用いて濃度測定を行い、文字画像について目視で評価した。
現像処理液の組成を下記に示す。
発色現像液タンク液及び補充液 タンク液 補充液
純水 800ml 800ml
トリエチレンジアミン 2g 3g
ジエチレングリコール 10g 10g
臭化カリウム 0.01g −
塩化カリウム 3.5g −
亜硫酸カリウム 0.25g 0.5g
N−エチル−N−(βメタンスルホンアミドエチル)
−3−メチル−4−アミノアニリン硫酸 6.0g 10.0g
N,N−ジエチルヒドロキシルアミン 6.8g 6.0g
トリエタノールアミン 10.0g 10.0g
ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム塩 2.0g 2.0g
蛍光増白剤(4,4′−ジアミノスチルベン
ジスルホン酸誘導体) 2.0g 2.5g
炭酸カリウム 30g 30g
水を加えて全量を1リットルとし、タンク液はpH=10.10に、補充液はpH=10.60に調整する。
漂白定着液タンク液及び補充液
ジエチレントリアミン五酢酸第二鉄アンモニウム2水塩 65g
ジエチレントリアミン五酢酸 3g
チオ硫酸アンモニウム(70%水溶液) 100ml
2−アミノ−5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾール 2.0g
亜硫酸アンモニウム(40%水溶液) 27.5ml
水を加えて全量を1リットルとし、炭酸カリウム又は氷酢酸でpH=5.0に調整する。
安定化液タンク液及び補充液
o−フェニルフェノール 1.0g
5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 0.02g
2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 0.02g
ジエチレングリコール 1.0g
蛍光増白剤(チノパールSFP) 2.0g
1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 1.8g
塩化ビスマス(45%水溶液) 0.65g
硫酸マグネシウム・7水塩 0.2g
PVP 1.0g
アンモニア水(水酸化アンモニウム25%水溶液) 2.5g
ニトリロ三酢酸・三ナトリウム塩 1.5g
水を加えて全量を1リットルとし、硫酸又はアンモニア水でpH=7.5に調整する。
Figure 0003791537
Figure 0003791537
表5の結果は本発明の方法により製造した乳剤は感度、階調に優れるだけでなく、潜像安定性に優れていることが判る。さらに、本発明の技術を用いることにより、容易に文字品質に優れた感材を提供することができることを示している。
実施例3
実施例2において、自動現像機としてコニカ社製NPS−868J、処理ケミカルとしてECOJET−Pを使用し、プロセスCPK−2−J1に従ってランニング処理した。実施例1と同様に評価し本発明の効果が得られる事を確認した。
本発明のハロゲン化銀乳剤製造装置の模式図である。 本発明のハロゲン化銀乳剤製造装置の別の態様を示す模式図である。
符号の説明
1 容器(硝酸銀水溶液用)
2 容器(ゼラチンを含む分散媒水溶液用)
3 容器(アルカリハライド水溶液用)
4、5、6 添加ライン
7 混合器
8 ライン
9 反応容器
10 限外濾過モジュール

Claims (2)

  1. 少なくとも1層に塩化銀含有率90%以上のハロゲン化銀乳剤を含有するハロゲン化銀写真感光材料において、該ハロゲン化銀写真感光材料に、実効ビーム径80μmのレーザー光による走査露光をして得られるマゼンタ発色画像のマイクロデンシトメーター測定曲線の足下幅の半値幅に対する比が1.2以上3以下であることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
  2. 請求項1に記載のハロゲン化銀写真感光材料において、前記塩化銀含有率90%以上のハロゲン化銀乳剤は、該塩化銀含有率が90%以上であるハロゲン化銀粒子を形成後、塗布工程前の間の工程に、該ハロゲン化銀粒子の増感を行う反応容器の外に設けられた混合容器内でハロゲン化銀微粒子を形成し、該ハロゲン化銀微粒子は形成後直ちに該塩化銀含有率が90%以上であるハロゲン化銀粒子を含有する乳剤と混合する工程により得られたハロゲン化銀乳剤であり、且つ該ハロゲン化銀微粒子は第8族金属の少なくとも1種を含有しており、更に、該ハロゲン化銀微粒子を該塩化銀含有率が90%以上であるハロゲン化銀粒子を含有する乳剤と混合する途中において、該ハロゲン化銀微粒子を含有する乳剤から水及び水溶性化合物の一部を除去する過程を含むことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
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