JP3791317B2 - 空気調和装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気調和装置、特に、空調された空気を室内に吹き出すための空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
空気調和装置の一例として、天井吊形の空気調和装置が従来より提供されている。この天井吊形の空気調和装置の室内機には、吹き出し口を前面に有し天井に吊り下げ可能な本体ケーシングと、空気を吸い込んで吐き出す複数台の多翼形のファンと、熱交換器とが設けられている。
【0003】
本体ケーシングは、主に天板部と天板部に対向して配置された底板部と化粧用の合成樹脂製の化粧部材とを有している。天板部は天井に吊り下げ金具により吊り下げられる。また、本体ケーシングには、左右に長く縦に配置されたファン仕切板が設置されている。このファン仕切板により前後2つの空間に本体ケーシングは区画されており、後側の空間にファンが、前側の空間に熱交換器がそれぞれ設置されている。
【0004】
複数のファンはファン仕切板に取り付けられ、左右方向に一列に配置されている。複数のファンは、通常は一台のモータで一括駆動されている。このような多翼式のファンは遠心力により空気を圧縮して吐き出しているため、回転中心より遠いほど、つまり回転中心に近いファン吹き出し口の舌部側から逆側に離れるほど風速が速くなる。この風速が舌部側から離れるほど速くなる割合は、風量が同じであると薄型化してファンが小径化するほど大きくなる。また、通常は、斜め下方に向けて空気を吹き出すべく下部に舌部が位置するようにファンは配置されている。
【0005】
熱交換器は、ファンと吹き出し口との間に設けられており、本体ケーシングの厚みを薄くするために吹き出し口に向けて斜めに配置されている。ファン吹き出し口の舌部が下部に位置するようにファンが配置される場合には、熱交換器は、ファン吹き出し口の舌部側から熱交換器までの距離が舌部と逆側より短くなるように吹き出し口に向けて斜めに傾斜して配置されている。このように熱交換器の傾斜方向をファンから吹き出される空気の速度分布に合うように設定することで、熱交換器を通る空気の風速の変動を抑えて熱交換効率を向上させている。
【0006】
このような室内機では、ファンを回転させることによって、本体ケーシングの吸い込み口から空気が本体ケーシング内部に導入され、熱交換器で空気と冷媒との間で熱交換が行われて温度調節され、温度調節された空気が吹き出し口から室内に送り込まれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の構成では、ファンから吹き出した空気が熱交換器を経て吹き出し口から室内に吹き出される。この構成のまま小型化を図ると、ファンの吹き出し口周辺における吹き出した空気と周囲の空気との速度差が大きくなり、乱流が発生して耳障りな騒音が増大する。
【0008】
特に、舌部が下部に位置するように配置されたファンの場合、熱交換器に到達した空気の一部が、熱交換器の通風抵抗によってファンの方へ押し戻される傾向が大きくなり、前述の乱流に混ざってファン仕切板まで到達する。
【0009】
冷房運転時においては、その熱交換器からの還流によりファン仕切板が冷却され、ファン仕切板の後側の面に結露が発生し、水滴が危害に滴下するおそれが生じる。
【0010】
本発明の課題は、多翼ファンを有する空気調和装置において、ファン吹き出し口の舌部側外方で生じる乱流を低減し、装置の小型化を容易にすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る空気調和装置は、空調された空気を室内に吹き出すための天井吊形の空気調和装置であって、本体ケーシングと、仕切板と、多翼ファンと、熱交換器と、ドレンパンと、整流部材とを備えている。本体ケーシングは、吸い込み口と吹き出し口とを有する。仕切板は、本体ケーシングの内部空間を2つの空間に区画する。多翼ファンは、吸い込み口の近傍に配置されている。熱交換器は、多翼ファンと吹き出し口との間にファン吹き出し口の舌部側からの距離が舌部と逆側からの距離より短くなるように吹き出し口に向けて斜めに配置されたものである。ドレンパンは、熱交換器の下方に配置される。整流部材は、ドレンパンとは別部材であり、ファン吹き出し口の舌部側外方から熱交換器に向けて熱交換器と接触しない位置まで延びる板状の部材である。そして、仕切板および整流部材の下面で囲まれる空間が、熱交換器の多翼ファン側に形成されている。
【0012】
この空気調和装置では、多翼ファンのファン吹き出し口から吹き出された空気は、熱交換器を通過して吹き出し口から吹き出される。この熱交換器を通過するときに冷媒と熱交換されて空気の温度が調節される。多翼ファンから吹き出される空気は、ファン吹き出し口の舌部側外方に設けられた整流部材に案内されて熱交換器に向けて移動する。このため、ファン吹き出し口の舌部側での空気の流れの乱れが少なくなる。また、熱交換器から反射した空気は、整流部材が熱交換器に接触しない位置までしか延びていないので、熱交換器との隙間から整流部材より舌部側外方の整流部材と本体ケーシングとの隙間に導かれる。そして、整流部材に邪魔されて多翼ファンから吹き出した空気と混じることなくそこで収束する。このため、ファン吹き出し口の舌部側外方での乱流が低減され、装置の小型化が容易になる。しかも、整流部材と本体ケーシングとの隙間での乱流の発生が抑えられるので、ファン仕切板に冷たい空気が衝突しにくくなり、ファン仕切板の後面での結露も防止できる。
【0013】
また、熱交換器の多翼ファン側に仕切板および整流部材の下面で囲まれる空間が形成され、この空間に熱交換器から還流した空気が導かれるので、より乱流が少なくなる。
【0014】
請求項2に係る空気調和装置は、請求項1に記載の空気調和装置であって、整流部材の全てが、ファン吹き出し口の下端よりも下に配置されている。
【0015】
請求項3に係る空気調和装置は、請求項1又は2に記載の空気調和装置であって、整流部材は、熱交換器に向けて斜め下方に延びる部分を有する。
【0016】
請求項4に係る空気調和装置は、請求項3に係る空気調和装置であって、整流部材は、熱交換器に延びる途中で熱交換器の多翼ファンに近い一端側に向け斜めに折り曲げられている。
【0017】
この場合には、整流部材が熱交換器の多翼ファンに近い一端側に折り曲げられているので、通常はファン吹き出し口から少し斜め下方に吹き出される空気に対する抵抗が少なくなる。
【0018】
請求項5に係る空気調和装置は、請求項1から4のいずれかに記載の空気調和装置であって、仕切板および整流部材の下面で囲まれる空間は、熱交換器の下部の多翼ファン側に形成されている。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は、本発明の一実施形態としてのエアコンの天井吊形の室内機10を示したものであり、図1は断面側面図、図2は断面平面図である。
【0020】
この室内機10は薄型箱状の本体ケーシング11を有している。そして、本体ケーシング11の内部には、4つのファン12、熱交換器13、及びファン12駆動用のモータ14が設けられている。
【0021】
本体ケーシング11は、全体として左右に長い薄型箱形状であり、後方部側から前方部側にかけて厚みが薄くなるように前部下面側がアール面に形成されている。本体ケーシング11の後部底面には、空気を吸い込む吸い込み口20が設けられ、前面には熱交換された空気を室内に吹き出すための吹き出し口21が設けられている。
【0022】
本体ケーシング11は、天井に吊り下げ可能な天板部22と、天板部22の前側に対向して配置される底板部24と、天板部22の後側に対向して配置されるグリルカバー25とを有している。天板部22は、1対の側面と背面とが板金加工により折り曲げて形成された金属製の板状部材である。グリルカバー25は開閉自在に天板部22に装着されており、吸い込み口20を構成している。また、本体ケーシング11の底板部24とグリルカバー25との間には、ファン12を装着するための左右に長く縦に配置されたファン仕切板26が設けられている。このファン仕切板26により本体ケーシング11の内部空間が前後2つの空間に区画されている。
【0023】
本体ケーシング11の前面部、側面部及び下面部は、合成樹脂製の複数の化粧部材27により覆われている。この化粧部材27の前部に略矩形で左右に長い吹き出し口21が設けられている。天板部22の吹き出し口21の内側に位置する前側内部には、たとえば発泡スチロール製の断熱部材30が左右の略全長にわたって装着されている。また、底板部24の内部には、たとえば発泡スチロール製のドレンパン31が装着されている。これらの本体ケーシング11の前面部、化粧部材27、断熱部材30の前部及びドレンパン31の前部により吹き出し口21が構成されている。吹き出し口21には、上下に揺動する第1フラップ35と、左右に揺動する複数の第2フラップ36とが設けられている。
【0024】
第1フラップ35は、図3及び図4に示すように、弾性を有する合成樹脂製のフラップ本体40と、フラップ本体40の略両端部に固着された1対の端部部材41と、フラップ本体40の中間部に固着された中間部材42とを有している。フラップ本体40は、左右方向に長く前後方向に僅かに上方に凸に湾曲した板状部材である。端部部材41及び中間部材42は、フラップ本体40の下方に配置され吹き出し口21の長手方向に沿う第1軸X1周りにフラップ本体40を揺動自在に本体ケーシング11に装着するための部材である。端部部材41及び中間部材42は、フラップ本体40を挟み込むためのU字形状の挟持部41a,42aと、挟持部41a,42aから下方に延びるアーム部41b,42bと、アーム部41b,42bの先端に第1軸X1方向に突出する支持軸41c,42cとを有している。ここで、1対の支持軸41cは、それぞれ外方に突出しており突出方向が逆である。支持軸42cは、右側の支持軸41cと同じ方向に突出している。このように支持軸41c,42cのいずれかの突出方向が異なるので、第1フラップ35は、本体ケーシング11から脱落することがない。
【0025】
1対の支持軸41cは、本体ケーシング11の両端内側に設けられた1対の軸受45により支持されている。図4右側の軸受45に近接して第1フラップ35を第1軸X1回りに揺動駆動する揺動駆動機構48が設けられている。揺動駆動機構48は、図4右側の端部部材41に連結されたリンク機構とモータとを有しており、モータの回転により第1フラップ35を揺動させる。
【0026】
支持軸42cは、本体ケーシング11に吊り下げ固定された支持ブラケット46により支持されている。支持ブラケット46は弾性を有する合成樹脂製であり、断熱部材30に埋め込まれた取付金具47により吹き出し口21に一端が固定されている。支持ブラケット46は、取付金具47にねじ止めされる一端側の固定部46aと、固定部46aから図3下方の他端側に延びる脚部46bと、脚部46bから前方に延びるアーム部46cと、脚部46bの下端(他端側)に形成された受け部46dとを有している。固定部46aは、板状の部分であり吹き出し口21を構成する断熱部材30の前部に固定されている。脚部46bは、固定部46aから後方に凸に湾曲し湾曲後下方に延びている。アーム部46cは、脚部46bの下部から前方に延びており、延びた先端に支持軸42cを支持する筒状の軸受部46eが形成されている。受け部46dは、吹き出し口21を構成するドレンパン31の前部に僅かな隙間をあけて配置された矩形板状の部分であり、具体的には、ドレンパン31の前部に対して2mm〜10mmの隙間をあけて配置されている。ここで、受け部46dとドレンパン31の前部との間に隙間を設けたのは、第1フラップ35の脱着時に脚部46bをたわませることができるようにするためである。このような受け部46dを設けることにより、天地を逆にして室内機10を輸送するときに吹き出し口21部分に荷重が作用しても、吹き出し口21が変形して隙間がなくなれば支持ブラケット46で荷重を受けることができる。このため、吹き出し口21が左右に長く開口していても室内機10が輸送中に損傷しにくくなる。
【0027】
このような構成の第1フラップ35は、メンテナンス時に工具を使わずに簡単に外せように工夫されている。すなわち、第1フラップ35を外す場合には、図4(b)に示すように、支持ブラケット46の脚部46bの先端、つまり受け部46dを持って図4右方にたわませて支持軸42cを軸受部46eから外す。つづいて、フラップ本体40の中央を持って上方にたわませて両端の支持軸41cを軸受45から外す。これにより、全ての支持軸41c,42cが外れるので第1フラップ35が本体ケーシング11から外れる。ここでは、支持ブラケット46を一端だけで固定しているとともに、第1フラップ35及び支持ブラケット46を弾性を有する素材で形成しているので、支持ブラケット46や第1フラップ35をたわませることができるとともに、たわませてもそれらが変形したり損傷したりする不具合が生じにくい。このため、工具を使わずに第1フラップ35を簡単に脱着できる。
【0028】
複数の第2フラップ36は、ドレンパン31の前部に埋め込まれた支持金具(図示せず)に第1軸X1の後方で第1軸X1と食い違う第2軸X2回りに揺動自在に支持されている。複数の第2フラップ36は、たとえば3つの組みに分かれて連動して揺動するように構成されている。
【0029】
4つのファン12は、それぞれ多翼形のシロッコファンであり、熱交換器13や吹き出し口21と平行に並べて配置されている。各ファン12は、ファン仕切板26に固定されており、それぞれモータ14に連結されて駆動される。ファン12は、本体ケーシング11の吸い込み口20から空気を本体ケーシング11の内部に導入し、熱交換された空気を吹き出し口21から吹き出すために設けられたものである。駆動用のモータ14はファン支持台14aによりファン仕切板26に支持されている。
【0030】
ファン12の吹き出し部12aは、ファン仕切板26より熱交換器13側に突出して形成されている。吹き出し部12aは、すこし下方に向けて空気を吹き出すようにやや下方に傾いている。
【0031】
吹き出し部12aの下方、つまりファン12の舌部12b側には、整流板50が設けられている。整流板50は、ファン仕切板26に基端が固定されており、先端が熱交換器13に向けて延びている。整流板50は、途中で熱交換器13の下端側に斜めに折れ曲がっており、その折れ曲がった先端は熱交換器13に接触しない位置に延びている。ここで、整流板50の先端を下方に折り曲げたのは、ファン12の吹き出し部12aからやや下向きに吹き出される空気に対する抵抗を抑えるためである。整流板50の下面と本体ケーシング11のドレンパン31との間には空間が形成されている。この空間にファン12から吹き出され熱交換器13から反射して戻ってきた空気が導かれ、ファン12から吹き出した空気と混ざらなくなる。このため吹き出し部12aの舌部側外方での乱流の発生が抑えられ、ファン12により生じる騒音を減少させることができる。
【0032】
このことを実証するために、整流板50を装着した場合と外した場合とで騒音の音圧レベル(dB)の周波数毎の変化調べた。すると、人の耳に最も感じやすい1kHzから1.3kHzの周波数範囲で音圧レベルが整流板50を装着することにより3%強下がった。また、室内機10全体の音圧レベルも同様に3%弱下がった。このように整流板50を装着して乱流の発生を抑えることにより、騒音が減少していることが分かった。また、整流板50を装着することにより冷房時にファン仕切板26に結露が生じないことも確認した。
【0033】
ここでは、ファン12から吹き出される空気は、ファン12の吹き出し部12aの舌部12b側外方に設けられた整流板50に案内されて熱交換器13に向けて流れる。このため、ファン12の吹き出し部12aの舌部12b側での空気の流れの乱れが少なくなる。また、熱交換器13から反射した空気は、整流板50が熱交換器13に接触しない位置までしか延びていないので、熱交換器13との隙間から整流板50とドレンパン31との間の空間に導かれる。そして、整流板50に邪魔されてファン12から吹き出した空気と混じることなくそこで収束する。このため、ファン12の吹き出し部12aの舌部側外方での乱流の発生が少なくなり、騒音を低下させることができる。しかも、整流板50とドレンパン31との間の空間での乱流の発生が抑えられるので、ファン仕切板26に冷たい空気が衝突しにくくなり、ファン仕切板26の後面での結露も防止できる。
【0034】
熱交換器13は、内部を冷媒が循環する構造となっており、上部が吹き出し口21側に傾斜するように配置されている。このように、熱交換器13を傾斜して配置することにより、熱交換面積を広く確保しながら、縦(上下)方向の寸法(厚み)を抑えることができる。熱交換器13は、内部を冷媒が通流する冷媒配管13aと、冷媒通流方向に並べて配置され冷媒配管13aが貫通する多数のフィン13bとを有している。冷媒配管13aは、ヘアピン状に折り曲げられた銅パイプにより構成されている。フィン13bは、平行四辺形のアルミニウム薄板製のものであり、その上側の先端角部13c、つまり吹き出し口21の長手方向に沿う先端角部のうち天井側に配置される鋭角の先端角部13cが吹き出し口21の上方に配置されている。冷媒配管13aは、図示しない外部配管を介して室外機に接続されている。
【0035】
フィン13bの先端角部13cには、カバー部材51が装着されている。カバー部材51は、熱交換器13の左右方向の全長を保護可能な長さを有しており、先端角部13cに沿うような折り曲げられた山形の断面形状を有している。カバー部材51は、たとえばアルミニウム材を押し出し成形して山形に形成された金属製の板状の部材であり、フィン13bの先端角部13cが吹き出し口21から見えないようにするために設けられている。カバー部材は、フィン13bの上辺に取り付けられたシール部材52によりフィン13bに取り付けられている。シール部材52は、所定の厚みを有し、フィン13b側に粘着面を有する圧縮可能な粘着テープ状のものであり、断熱部材30と熱交換器13との隙間をシールするために設けられている。
【0036】
このようなカバー部材51でフィン13bの先端角部13cを覆うことで、前後の寸法を小さくするために熱交換器13を吹き出し口21に近づけても熱交換器13が直接見えなくなる。このため、小型軽量化を図っても熱交換器13が目立たないようになる。しかも、熱交換器13を本体ケーシング11に組み込む前にカバー部材51を先端角部13cに装着すれば、熱交換器13の先端角部13cが保護されて組み立て時に先端角部13cが損傷しにくくなる。
【0037】
このように構成された室内機10では、ファン12が回転すると吸い込み口20から空気が吸い込まれて吹き出し口21から室内に吹き出される。この空気通路の途中で熱交換器13を通過した空気と冷媒とで熱交換される。そして第1フラップ35を揺動駆動機構48により上下に揺動させることにより、風向を上下に振ることができ、室内の温度むらを抑えることができる。
【0038】
このファン12から空気が熱交換器13に向けて吹き出されるとき、吹き出し部12aの舌部側から吹き出される空気は整流板50に案内されて熱交換器13に向けて流れる。このため、ファン12の吹き出し部12aの舌部12b側での空気の流れの乱れが少なくなる。また、熱交換器13の通風抵抗により熱交換器13から反射した空気は、整流板50が熱交換器13に接触しない位置までしか延びていないので、熱交換器13との隙間から整流板50とドレンパン31との間の空間に導かれる。そして、整流板50に邪魔されてファン12から吹き出した空気と混じることなくそこで収束する。このため、ファン12の吹き出し部12aの舌部側外方での乱流の発生が少なくなり、騒音を低下させることができる。しかも、整流板50とドレンパン31との間の空間での乱流の発生が抑えられるので、ファン仕切板26に冷たい空気が衝突しにくくなり、ファン仕切板26の後面での結露も防止できる。
【0039】
[他の実施形態]
(a)前記実施形態では、天井吊り形の室内機を例に説明したが、本発明は多翼ファンから熱交換器を経て空気が吹き出される全ての空気調和装置に適用できる。たとえば、天井埋め込み形の室内機にも適用できる。
【0040】
(b)前記実施形態では、整流板50を途中で折り曲げていたが、途中で折り曲げなくてもよい。また、折り曲げずに湾曲させてもよい。
【0041】
(c)前記実施形態では、薄型化を図るために熱交換器を斜めに配置していたが、熱交換器は斜めに配置されていなくてもよい。
【0042】
【発明の効果】
本発明に係る空気調和装置では、多翼ファンから吹き出される空気は、ファン吹き出し口の舌部側外方に設けられた整流部材に案内されて熱交換器に向けて移動する。このため、ファン吹き出し口の舌部側での空気の流れの乱れが少なくなる。また、熱交換器から反射した空気は、整流部材が熱交換器に接触しない位置までしか延びていないので、熱交換器との隙間から整流部材より舌部側外方の整流部材と本体ケーシングとの隙間に導かれる。そして、整流部材に邪魔されて多翼ファンから吹き出した空気と混じることなくそこで収束する。このため、ファン吹き出し口の舌部側外方での乱流の発生が低減し、装置の小型化が容易になる。しかも、整流部材と本体ケーシングとの隙間での乱流の発生が抑えられるので、ファン仕切板に冷たい空気が衝突しにくくなり、ファン仕切板の後面での結露も防止できる。
【0043】
また、熱交換器の多翼ファン側に仕切板および整流部材の下面で囲まれる空間が形成され、この空間に熱交換器から還流した空気が導かれるので、より乱流が少なくなる
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例によるエアコンの天井吊り形の室内機の断面側面図。
【図2】 その断面平面図。
【図3】 図1の前部拡大部分図。
【図4】 第1フラップの着脱手順を示す正面図。
【符号の説明】
10 室内機
11 本体ケーシング
12 ファン
12a 吹き出し部
12b 舌部
13 熱交換器
20 吸い込み口
21 吹き出し口
50 整流板

Claims (5)

  1. 空調された空気を室内に吹き出すための天井吊形の空気調和装置(10)であって、
    吸い込み口(20)と吹き出し口(21)とを有する本体ケーシング(11)と、
    前記本体ケーシング(11)の内部空間を2つの空間に区画する仕切板(26)と、
    前記吸い込み口(20)の近傍に配置された多翼ファン(12)と、
    前記多翼ファン(12)と前記吹き出し口(21)との間にファン吹き出し口(12a)の舌部(12b)側からの距離が前記舌部(12b)と逆側からの距離より短くなるように前記吹き出し口(21)に向けて斜めに配置された熱交換器(13)と、
    前記熱交換器(13)の下方に配置されるドレンパン(31)と、
    前記ドレンパン(31)とは別部材であり、前記ファン吹き出し口(12a)の舌部(12b)側外方から前記熱交換器(13)に向けて前記熱交換器(13)と接触しない位置まで延びる板状の整流部材(50)と、
    を備え
    前記仕切板(26)および前記整流部材(50)の下面で囲まれる空間が、前記熱交換器(13)の前記多翼ファン(12)側に形成されている、
    空気調和装置(10)。
  2. 前記整流部材(50)は、その全てが、前記ファン吹き出し口(12a)の下端よりも下に配置されている、
    請求項1に記載の空気調和装置(10)。
  3. 前記整流部材(50)は、前記熱交換器(13)に向けて斜め下方に延びる部分を有する、
    請求項1又は2に記載の空気調和装置(10)。
  4. 前記整流部材(50)は、前記熱交換器(13)に延びる途中で前記熱交換器(13)の前記多翼ファン(12)に近い一端側に向け斜めに折り曲げられている、
    請求項3に記載の空気調和装置(10)。
  5. 前記仕切板(26)および前記整流部材(50)の下面で囲まれる空間は、前記熱交換器(13)の下部の前記多翼ファン(12)側に形成されている、
    請求項1から4のいずれかに記載の空気調和装置(10)。
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