JP3789674B2 - シリンジ固定注入装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に2成分系製剤として適用される組織接着剤の注入装置に関するものであり、更に詳細には高濃度のフィブリノゲン溶液に対するトロンビン溶液の容積比を下げることによって高濃度のフィブリンを形成させ高い閉鎖効果を得るのに適する組織接着剤のシリンジ固定注入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
繊維素原(フィブリノゲン)は、いわゆる血液凝固カスケードの最終段階に存在する非常に重要な役割を担う凝固因子である。フィブリノゲンは、例えば損傷後の血液凝固系の活性化において、トロンビンにより、その可溶性形態から止血及び創傷治療に重要な寄与をする不溶性のフィブリンに変換される。この血液凝固の最終相の原理を利用した組織接着剤が開発され、外科手術において肝臓または脾臓のような軟部器官の縫合代用の接着剤として、または縫合補助剤として使用されている。同時に、幅広い臨床の現場で応用されている。近年、2本のシリンジ体に収納されたフィブリノゲン溶液およびトロンビン溶液を同時に射出し、無菌ガスを利用して、射出させた2液を霧状に噴霧して混合するスプレー塗布法が普及し始めている。このような器具の好適な例は、例えばWO94−07420号公報に記載されている。しかしながらこのようなスプレー塗布法を用いても、大血管の処置や、肺のエアーリークの処置などの強い接着・閉鎖効果が求められる症例では、組織接着剤が十分な効果を発揮するまでにはなお克服するべき問題が存在した。
【0003】
一方組織接着剤の効果を増強する方法としてフィブリノゲン溶液とトロンビン溶液との混合比を変更し、フィブリノゲン濃度を高めることが有効であることが確認された。
これらの組織接着剤に適用する装置、すなわちフィブリノゲン溶液とトロンビン溶液とを異なる容量で同時に注入するための装置としては特開昭61−293443号公報やWO97−33633号公報に図3に示される断面積の異なる2本のシリンジを等長の有効ストロークとするものが示されている。しかしながら汎用のシリンジでは断面積が異なるもので有効ストロークが等しいものはなく、この用途専用に新たにシリンジを作製する必要があるため大量生産低価格であるシリンジ分野においてコストアップを免れなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来のこのような問題点を解決することを目的とするもので、わざわざ特注の専用シリンジを作製せずとも汎用の低コストシリンジを使用して、かつ組織接着剤の効果を最大限に上げるために異なる容量の2液の薬液を常に一定の比率で同時に注入が可能な注入装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
即ち本発明は、バレルを固定する本体部と、2本のシリンジのプランジャーの末端に装着される加圧部とからなり、本体部の後端側の両端には2本のプランジャーを外側側面から保持するガイド部とプランジャーの内側には外径の異なる2個の歯車がお互いに噛み合うように装着され、また加圧部にはプランジャーと併走する前記歯車に噛み合うラック歯車が各々のプランジャーの内側に設置されており、各々の歯車の外径の比率が、歯車と隣接するシリンジの異なる薬液注入量の比率と反比例であるように設定されているシリンジ固定注入装置である。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面をもとに本発明について詳細に説明する。図1は本発明の一実施例となるシリンジ固定注入装置の構造を示す立体斜視図で、図2は本発明の一実施例となるシリンジ固定注入装置の注入前と注入後の配置を示す側面図である。
本発明による非等量薬液注入用のシリンジ固定注入装置は、図1に示すように、2本の同サイズのシリンジ(21)のバレル(22)を保持する本体部(1)と、シリンジ(21)のプランジャー(23)の末端に装着された2個の加圧部(2)、(3)とから基本的に構成されている。本体部(1)はシリンジ(21)のバレル(22)を保持する複数のバレル受け(4)と、バレル受け(4)の後端にはフランジ(24)が嵌合固定されるフランジ受け(5)が設けられており、更に後端には両端に2本のプランジャー(23)を外側側面より保持するガイド部(6)が設けられ内側には外径の異なる2個の歯車(7)、(8)がお互いに噛み合うように装着されている。加圧部(2)、(3)はプランジャー(23)の末端のフランジ部が嵌合するU字溝部(11)が設けられ、前側にはプランジャー(23)と併走する前記歯車(7)、(8)に噛み合うラック歯車(9)、(10)が各々のプランジャー(23)の内側に設置されている。2個の歯車(7)、(8)の外径の比率は目的とする薬液の注入量に反比例する関係に設定され、例えば薬液の注入量の比率を1:3とする場合、歯車(7)の外径と(8)の外径の比率も3:1に設定されている。
【0007】
本体部(1)、加圧部(2)、(3)、歯車(7)、(8)の材質及び成形方法はプラスチック等による射出成形等にて作製されるのが一般的であるが特に限定されるものではない。また決められた薬液注入比率で使用する限りにおいては歯車(7)、(8)の取り付け位置を固定し設定された歯車(7)、(8)を予め取り付けておいて方がコスト的に安価となるが、注入比率を適宜変更して使用する場合においては、複数の組み合わせの歯車を用意しておくとともに、取り付け位置を複数設置しておけばユーザーにおいて薬液注入比率を変更して使用することも可能となるため望ましい実施例の一つである。
【0008】
次に図2を用いて本発明による非等量薬液注入用のシリンジ固定注入装置の機構を説明する。図2(a)は薬液注入前の配置を示す側面図で、(b)は薬液注入後の配置を示す側面図で、(c)は(b)の指定位置の断面図を示す図である。取り付けられた左右のシリンジ(21)は容量が3mlで、外径比1:3の歯車(7)、(8)が取り付けられており、3mlと1mlの注入例を示している。図2(a)の配置より薬液注入が開始となり、加圧部(2)を加圧することによりラック歯車(9)が前進し歯車(7)が→方向に回転、次いで歯車(8)が→方向に回転し、ラック歯車(10)および加圧部(3)を押し進め薬液注入完了時は図2(b)の配置となる。
このとき、各々の歯車(7)、(8)の外径の比、すなわち歯車の歯数の比は1:3のため、各々のラック歯車(9)、(10)の前進する距離の比は前記比率に反比例するため、3:1の比率で薬液注入されることになる。
【0009】
【発明の効果】
以上に述べた如く、本発明による非等量薬液注入用のシリンジ固定注入装置は2本の異なるシリンジのプランジャーの進む量を常に一定の比率で進めることが可能な機構であるため、わざわざ特注の専用シリンジを作製せずとも汎用の低コストシリンジを使用して異なる薬液注入を行え、特に高濃度のフィブリンを形成させ高い閉鎖効果を得るのに適する組織接着剤の注入装置として有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例となる非等量薬液注入用のシリンジ固定注入装置の構造を示す立体斜視図である。
【図2】本発明の一実施例となる非等量薬液注入用のシリンジ固定注入装置の機構を示す図で(a)は薬液注入前で、(b)は薬液注入後のそれぞれの配置を示す側面図で、(c)は(b)の位置指定された断面図である。
【図3】従来の非等量薬液注入用のシリンジ固定注入装置の機構を示す側面図である。
【符号の説明】
1 本体部
2 加圧部
3 加圧部
4 バレル受け
5 フランジ受け
6 ガイド部
7 歯車
8 歯車
9 ラック歯車
10 ラック歯車
11 U字溝部
21 シリンジ
22 バレル
23 プランジャー
24 フランジ

Claims (2)

  1. バレルを固定する本体部と、2本のシリンジのプランジャーの末端に装着される加圧部とからなり、本体部の後端側の両端には2本のプランジャーを外側側面から保持するガイド部とプランジャーの内側には外径の異なる2個の歯車がお互いに噛み合うように装着され、また加圧部にはプランジャーと併走する前記歯車に噛み合うラック歯車が各々のプランジャーの内側に設置されており、各々の歯車の外径の比率が、歯車と隣接するシリンジの異なる薬液注入量の比率と反比例であるように設定されていることを特徴とするシリンジ固定注入装置。
  2. 本体部における2個の歯車取り付け位置が調節可能であり、歯車が取り外し可能である請求項記載のシリンジ固定注入装置。
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