JP3788833B2

JP3788833B2 - The nozzle structure of a self-propelled sprayer

Info

Publication number: JP3788833B2
Application number: JP30618096A
Authority: JP
Inventors: 開造川口; 和泰大隅
Original assignee: New Delta Industrial Co Ltd
Current assignee: New Delta Industrial Co Ltd
Priority date: 1996-11-18
Filing date: 1996-11-18
Publication date: 2006-06-21
Anticipated expiration: 2016-11-18
Also published as: JPH10137644A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、菊やカーネーション等、上方及び両側方からの噴霧を必要とする作物に噴霧を施すための自走式噴霧装置の噴口構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、自走式噴霧機においては、走行装置に立設する噴口支柱に対して、垂直方向の噴口（水平向きの噴孔を具備する）を取り付けるか、または水平方向の噴口（下方向きの噴孔を具備する）を取り付けている。作物の側方からの噴霧が適している場合には垂直方向の噴口を、作物の上方から噴霧するのがよい場合には水平方向の噴口を取り付ける。また、水平方向の噴口を取り付ける場合には、噴口支柱に取り付ける基台に対して、噴口が水平方向に回動して、自走式噴霧機の前後方向に沿って折り畳めるようになっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
菊やカーネーション等、垂直上方に長く伸びる花卉等に関しては、作物の植栽状態が直方体形状となるので、上方及び側方からの噴霧が必要であり、両向きの噴霧が一度に行えれば、噴霧作業も容易である。これを可能とすべく、従来の水平方向の噴口より垂直下方に別の噴孔を垂設する構造については、出願済みであるが、これは、別途噴口を取り付ける必要がある一方で、この垂直下方向きの噴口を取り付けたままで水平方向の噴口を折り畳むことはできず、収納時には取外し作業が必要となる。従って、噴霧作業の度に一々別部品の噴口を取り付ける作業が必要である。従って、水平方向と垂直方向の噴口を組み合わせて一体の部品とした噴口があればよい。しかし、この中で問題となるのは、収納構造である。従来のように水平向きに回動するとすれば垂直方向の噴口を、自重に対抗して水平向きに折り畳む構造が必要で、構造が複雑になる。自重を利用して、垂直上方に折り畳めるようにすると、折り畳んだ噴口の高さが非常に高くなり、搬送や機体そのものの収納に支障を来す。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以上のような課題を解決するために次のような手段を用いるものである。
【０００５】
請求項１においては、独立走行駆動可能な履帯式走行装置を走行フレーム１の左右両側に懸架しており、該走行フレーム１上に、タンクＴ、エンジンＥ、動力噴霧機Ｐ及び噴口を具備してなる自走式噴霧機において、噴口を、正面視にて、中央の垂直方向の噴口Ａと、該垂直方向の噴口Ａの外側に配置する上下逆Ｌ字曲折形状の噴口Ｂにより、下方開放状のコの字形状とし、垂直方向の噴口Ａは、走行フレーム１上に立設した噴口支柱３に対して左側に配設される左噴口ＡＬと、右側に配設される右噴口ＡＲにより構成し、上下逆Ｌ字曲折形状の噴口Ｂは、中央の噴口支柱３に対して左側に配設される左逆Ｌ字曲折噴口ＢＬと、右側に配設されるのを右逆Ｌ字曲折噴口ＢＲにより構成し、前記噴口支柱３に対し、噴口Ａは水平方向の基台４に固設される垂直方向の筒部４ａを、また、噴口Ｂは水平方向の基台７に固設される垂直方向の筒部７ａを、それぞれ噴口支柱３に上下摺動自在に環設し、それぞれのノブ螺子１４・１６の締め付けにて噴口支柱３に対し、高さ調節と固定を可能としたものである。
【０００６】
請求項２においては、請求項１記載の自走式噴霧機の噴口構造において、前記上下逆Ｌ字曲折形状の噴口Ｂは、左逆Ｌ字曲折噴口ＢＬと右逆Ｌ字曲折噴口ＢＲを、それぞれ垂直支持杆１０と水平支持杆８により構成し、両者の曲折部分を介して、垂直支持杆１０を水平支持杆８に向けて折り畳み可能に構成し、該水平支持杆８が、噴口支柱３に取り付けられる基台７に対して上方回動可能で、その上方回動に伴って、該垂直支持杆１０が自重にて折り畳まれ、前記垂直支持杆１０を、基台７の筒部７ａに支持したインナーワイヤ２３の引き操作にて上方回動させるものとし、該インナーワイヤ２３の止め位置を複数箇所設けて、複数の折り畳み角度を設定可能としたものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、添付の図面を基に説明する。
図１は本発明に係る噴口を具備する自走式噴霧機の正面図、図２は右噴口ＢＲを折り畳み状態Ｘとした場合の部分後面図、図３は右噴口ＢＲを折り畳み状態Ｙとした場合の部分後面図、図４は噴口が図２図示の状態におけるハンドル部の斜視図、図５は噴口が図３図示の状態におけるハンドル部の斜視図である。
【０００８】
図６は基台７及び水平支持杆８の基端部の正面図、図７は同じく平面図、図８は同じく側面図、図９は基台７の筒部７ａにおける上下位置調節機構を示す部分正面図、図１０は同じく部分側面断面図、図１１は噴口を取り外した状態における本発明に係る自走式噴霧機の平面図、図１２は同じく側面図である。
【０００９】
まず、自走式噴霧機の概略構成について、図１、図１１及び図１２より説明する。
独立走行駆動可能な履帯式走行装置を走行フレーム１の左右両側に懸架しており、該走行フレーム１上において、前部には、水または薬液収容用のタンクＴを搭載し、後部には、下端部に動噴床板２９を具備する保護フレーム２８を搭載し、該動噴床板２９上にエンジンＥ及び動噴Ｐを搭載している。なお、保護フレーム２８の上部はハンドル部となっており、該ハンドル部にて左右挟持するようにして、該エンジンＥ及び動噴Ｐの上方にて、操作パネル３０を配設している。また、該動噴床板２９の下方にて、走行フレーム１の後方位置に走行用ミッションケースＭが配設されており、エンジンＥより動力伝達される。走行フレーム１の前端からは噴口支柱台２が前方に突設されており、該噴口支柱台２より垂直上方に噴口支柱３が立設されている。そして、動噴Ｐからは走行フレーム１内を通して、前方に左右の噴霧用ホースＨ・Ｈを突出させている。
【００１０】
本発明に係る噴口構造について、図１乃至図１２より説明する。なお、特に説明のない場合、後記噴孔Ｂについては折り畳まない状態を前提にして説明する。
噴口支柱３に対しては垂直方向の噴口（以後、「噴口Ａ」とし、特に噴口支柱３に対して左側に配設されるのを「左噴口ＡＬ」、右側に配設されるのを「右噴口ＡＲ」とする。）と、上下逆Ｌ字曲折形状の噴口（以後、「噴口Ｂ」とし、特に噴口支柱３に対して左側に配設されるのを「左噴口ＢＬ」、右側に配設されるのを「右噴口ＢＲ」とする。）とが、独立して高さ調節可能であるように取り付けられる。即ち、噴口Ａに関しては、水平方向の基台４に固設される垂直方向の筒部４ａを、また、噴口Ｂに関しては水平方向の基台７に固設される垂直方向の筒部７ａを、それぞれ噴口支柱３に上下摺動自在に環設しており、それぞれノブ螺子１４・１６の締め付けにて噴口支柱３に固定可能である。なお、基台７は、基台４の上方にて噴孔支柱３に取り付けられている。
【００１１】
ここで、基台７の上下位置調節機構について図９及び図１０より説明する。
基台７の筒部７ａの内側前面に板バネ１６を添わせ、該筒部７ａ前部と該噴口支柱３前面との間に板バネ１６を介装するようにする。板バネ１６の上部は曲折していて、この曲折部１６ａを筒部７ａに穿設した孔７ｂより前方に突出させる。該曲折部１６ａには、ノブ螺子９を螺入するための螺子孔１６ｂが穿設されており、一方、該螺子孔１６ｂの後方にて、該筒部７ａ前面に該ノブ螺子１５嵌挿用の孔７ｃを穿設し、該孔７ｃの外側にはナット１７を固設し、ナット１７の孔を該孔７ｃに一致させている。ノブ螺子１５は、その螺子山を該板バネ１６の曲折部１６ａの螺子孔１６ｂに、更に、ナット１７の孔に嵌挿し、その先端を該孔７ｃより筒部７ａ内に挿入して、板バネ１６の前面に押接する。これにより板バネ１６が筒部７ａ内に嵌入されている噴口支柱３の前面に押し付けられ、筒部７ａ即ち基台７が噴孔支柱３に固定される。ノブ螺子１５を緩めれば、板バネ１６の噴口支柱３への押圧が緩み、筒部７ａ即ち基台７を噴口支柱３に沿って上下摺動自在となり、上下位置を調節できる。
【００１２】
基台４の上下位置調節機構も、このような板バネ１６を用いた同様の構造となっており、噴口支柱３に取り付けた基台４の筒部４ａをノブ螺子１４にて締め緩め操作して、上下位置を調節し、噴口支柱３に固定できる。
【００１３】
噴口Ａの構成について、図１等より説明する。
基台４より垂直上方に左右の垂直支持杆５（５Ｌ・５Ｒ）が立設されており、各垂直支持杆５の直外側方に、水平外側向きの噴孔６ａ・６ａ・・・を具備する垂直噴霧管６（６Ｌ・６Ｒ）を平行状に添設支持している。各垂直噴霧管６の下端には、前記噴霧口２ａに接続した噴霧用ホースＨの他端を接続している。噴孔Ａに関しては、噴孔６ａ・６ａ・・・から略水平向きに噴霧がなされ、即ち、作物の側方からの噴霧がなされるものであり、ノブ螺子５の締緩操作にて基台４の高さ調節をして、噴孔６ａ・６ａ・・・の高さを調節できるものとなっている。
【００１４】
なお、図６乃至図８の如く、噴口Ｂの基台７の上部には、左右にブラケット７ｄ・７ｄを立設して、両ブラケット７ｄ・７ｄ間にて、回動自在に回動軸１８ａを左右方向に軸支しており、該回動軸１８ｃに直交状に挟持部材１８（１８Ｌ・１８Ｌ及び１８Ｒ・１８Ｒ）を突設している。該基台７の前方には、垂直支持杆５が垂直状に配設されるが、該垂直支持杆５がその下端のみにて、基台４を介して噴口支柱３に支持されているだけでは、該垂直支持杆５に振れを生じるおそれがある。そこで、挟持部材１８を前方水平状に突出するように配置し、挟持部材１８Ｌ・１８Ｌ間に垂直支持杆５Ｌを、挟持部材１８Ｒ・１８Ｒ間に垂直支持杆５Ｒを通過させて、この振れを抑止するものとしている。
【００１５】
なお、噴口Ａと噴口Ｂとは、噴口支柱３に対し、独立して支持されているので両者の高さ関係は一定でない。例えば、基台７の高さが垂直支持杆５の上端よりも上方になってしまうほど、噴口Ｂの高さを噴口Ａよりも高くすると、挟持部材１８Ｒと、垂直支持杆５と後記水平支持杆８との間に介装する噴霧用ホースＨとが干渉してしまうということになって、基台７を思うように上方に移動させることができない。このような場合には、回動軸１８ａを回動させることで、図７及び図８にて二点破線にて示す如く、挟持部材１８を後方向きに反転させることができ、これにより、該噴霧用ホースＨと挟持部材１８との干渉が回避され、噴口Ａを噴口Ｂに対して高く配設することも可能となる。
【００１６】
次に、噴孔Ｂの構成について、図１乃至図８より説明する。
前記基台７の左右端には、それぞれ水平支持杆８（８Ｌ・８Ｒ）の基端が枢支ピン１９（図８及び図９図示）にて枢支されており、各水平支持杆８を水平方向から垂直上方向きまで９０°回動できるようになっている。各水平支持杆８の先端は、正面視で上下逆Ｌ字状に曲折する曲折フレーム９の水平部分９ａに沿わせて、これに固設しており、一方、各曲折フレーム９の垂直部分９ｂには、それぞれ垂直支持杆１０（１０Ｌ・１０Ｒ）の上端を枢支する。曲折フレーム９の垂直部分９ｂは垂直支持杆１０の外側への回動を制止するストッパーとなっており、垂直支持杆１０の水平支持杆８に向けての回動は自在である。即ち、垂直支持杆１０を水平支持杆８に向けて折り畳み可能となっている。
【００１７】
各水平支持杆８の直下方には、下方向きの噴孔１１ａ・１１ａを具備する水平噴霧管１１を、各垂直支持杆１０の直内側方には、水平内側向きの噴孔１２ａ・１２ａ・１２ａを具備する垂直噴霧管１２を、各々添設支持している。前記噴孔Ａにおける垂直噴霧管６上端と水平噴霧管１１との間、及び、水平噴霧管１１と垂直噴霧管１２との間には、それぞれ噴霧用ホースＨが介装される。
【００１８】
なお、垂直噴霧管６、水平噴霧管１１、及び垂直噴霧管１２は、それぞれ挟持部材１３によって垂直支持杆５、水平支持杆８、及び垂直支持杆１０に挟持されることで支持されており、挟持部材１３に螺入する螺子を緩めれば、各噴霧管を各支持杆に沿って摺動させる（或いは取り外す）ことができ、これによって、噴孔位置を調節することができる。特に、水平噴霧管１１の水平支持杆８に対する支持位置の変更にて、噴孔１１ａの左右方向の位置を調節可能である。
【００１９】
また、噴孔の高さに関しては、このように、垂直支持杆５に対する垂直噴霧管６の、或いは垂直支持杆１０に対する垂直噴霧管１２の支持位置を調節する以外に、前記の如く、基台４または基台７の噴孔支柱３における上下高さ調節によっても調節できる。そして、垂直噴霧管６と水平噴霧管１１との間の噴霧用ホースＨの伸長限界までの範囲で、噴口Ａにおける噴孔６ａの高さと、噴口Ｂにおける噴孔１１ａ・１２ａの高さとは、独立して調節できるのである。
【００２０】
以上のような噴口構成において、噴霧作業時においては、各水平支持杆８を水平状にすると、保護フレーム２８のハンドル部を持つ作業者から見て（即ち、機体後部より前部を見て）、噴口支柱３より左側には、左噴口ＡＬと左噴口ＢＬ（垂直支持杆５Ｌ・水平支持杆８Ｌ・垂直支持杆１０Ｌ）にて下方開放状のコの字形状の噴口が形成され、右側にも、右噴口ＡＲと右噴口ＢＲ（垂直支持杆５Ｒ・水平支持杆８Ｒ・垂直支持杆１０Ｒ）にて下方開放状のコの字形状の噴口が形成される。こうして、自走式噴霧機の走行路の左右に植えられる作物に対し、水平支持杆８Ｌ・８Ｒにて支持される各噴孔１１ａにて上方からの噴霧と、垂直支持杆５Ｌ・５Ｒにて支持される各噴孔６ａ及び垂直支持杆１０Ｌ・１０Ｒにて支持される各噴孔１２ａからの噴霧が同時になされ、一度の噴霧作業で作物に充分な灌水及び防除を施すことができる。
【００２１】
次に、噴口Ｂの折り畳み構造について説明する。
前記の如く、基台７への基端の枢支部（枢支ピン１９）を支点に、水平支持杆８が（９０°まで）上方回動可能であり、垂直支持杆１０は、曲折フレーム９への枢支部を支点に水平支持杆８向きに回動可能となっている。ここで、水平支持杆８を上方に回動していくと、該水平支持杆８と一体の曲折フレーム９の回動にかかわらず、上端を曲折フレーム９に枢支された垂直支持杆１０は、自重にて垂直下向きに保持されたままである。つまり、水平支持杆８を上方回動操作すれば、垂直支持杆１０は自然に水平支持杆８に向けて折り畳まれるのであって、折り畳みの手段としては、水平支持杆８の回動操作手段のみを設ければよい。
【００２２】
水平支持杆８の回動操作は、ワイヤの引き操作によるものとしている。まず、図１乃至図３、図６乃至図８の如く、基台７の筒部７ａに、前部アウターワイヤ受け７ｅ・７ｅを固設しており、一方、図４、図５、図１１及び図１２の如く、前記の自走式噴霧機の後部に配設する保護フレーム２８の上部に形成する左右ハンドル部の前端位置に、後部アウターワイヤ受け２６（２６Ｌ・２６Ｒ）を配設しており、各前部アウターワイヤ受け７ｅと各後部アウターワイヤ受け２６との間に、それぞれ、アウターワイヤ２５（２５Ｌ・２５Ｒ）を介装する。更に、各水平支持杆８の途中部に取り付けたワイヤ端取付部材８ａより延設されるインナーワイヤ２３（２３Ｌ・２３Ｒ）を、アウターワイヤ２５内に嵌挿し、該後部アウターワイヤ受け２６に支持する該アウターワイヤ２５後端より後方に突出させており、該インナーワイヤ２３の後端には、ツマミ２４（２４Ｌ・２４Ｒ）を固設している。更に、保護フレーム２８のハンドル部の後端部には、左右にワイヤ受け２７（２７Ｌ・２７Ｒ）を配設している。各インナーワイヤ２３後端のツマミ２４は、後部アウターワイヤ受け２６またはワイヤ受け２７に掛止可能となっている。
【００２３】
このような構成において、まず、噴霧時で、水平支持杆８を水平方向にする時は、ツマミ２４を後部アウターワイヤ受け２６に掛止する。図４及び図５では、機体左側のツマミ２４Ｌが左の後部アウターワイヤ受け２２に掛止されていることから、図２及び図３の如く、水平支持杆８Ｌは水平状となっており、従って、機体左側の左噴口ＡＬ・左噴口ＢＬにて形成される噴口が、下方開放状のコの字形状、即ち噴霧状態となっている。
【００２４】
そして、噴口Ｂの折り畳み時においては、ツマミ２４を持ってインナーワイヤ２３を後方に引くと、該インナーワイヤ２３にて水平支持杆８が上方に引っ張られて回動する。固定位置として、まず、インナーワイヤ２３の突出する後部アウターワイヤ受け２２と同一側のワイヤ受け２３にツマミ２４を掛止する（例えば図４の中で、右側の後部アウターワイヤ受け２２Ｒより突出される右インナーワイヤ２３Ｒのツマミ２４Ｒが、右側のワイヤ受け２３Ｒに掛止されている如きである。）と、それと同一側の噴口が、水平支持杆８と垂直支持杆１０との夾角が鋭角θとなって折り畳まれる。（この折り畳み状態をＸとする。）即ち、図２の如く、右側のツマミ２４Ｒを右側のワイヤ受け２３Ｒに掛止した場合には、右噴口ＢＲの水平支持杆８Ｒ・垂直支持杆１０Ｒが折り畳み状態Ｘとなる。
【００２５】
更に、図５中で、右側のツマミ２４Ｒを左側のワイヤ受け２７Ｌに掛止する如く、後部アウターワイヤ受け２６より突出するインナーワイヤ２３を対角線状に引っ張って、それとは反対側のワイヤ受け２７にツマミ２４を掛止すると、インナーワイヤ２３の後方への引き量を更に多く取ることができ、図３中の右噴口ＢＲの如く、水平支持杆８と垂直支持杆１０との夾角が略０°となって折り畳まれる状態（折り畳み状態Ｙ）とすることができる。
【００２６】
折り畳み状態ＸとＹとを比較すれば、Ｘ状態は、Ｙ状態よりも上端高さ（曲折フレーム９の高さ）を低くすることができる。但し、垂直支持杆１０がＹ状態よりも機体の外側に配されているので、左右方向に幅広い通過用スペースを必要とする。Ｙ状態の時には、略機体と同一幅に折り畳まれていて、通過用スペースの幅は狭くてもすむ。状況に応じて、Ｘ状態かＹ状態かを選択すればよい。
【００２７】
以上のように、水平支持杆８をインナーワイヤ２３で引っ張って上方回動させることで、噴口Ｂを折り畳む構造とすると、このままではインナーワイヤ２３を噴口Ｂの左半分または右半分全体の重量に対抗して引かなければならない。このインナーワイヤ２３の引き荷重を低減すべく、基台７の上端より垂直上方に左右のバネ支持ボルト２０・２０が突設しており、各バネ支持ボルト２０にバネ支持板２０ａを螺装して、該バネ支持板２０ａより各水平支持杆８基端の上端部に固着するナット２２のナット孔に対してバネ２１を連結している。なお、バネ支持ボルト２０の下端は、水平状にした時の水平支持杆８の上端に当接するようになっており、即ち、水平支持杆８の下方回動におけるストッパーの機能を兼備している。該バネ２１による水平支持杆８に対する上方付勢力を、該水平支持杆８が自重で下方回動して水平状態になるのを妨げない程度のものとすることで、噴口Ｂを折り畳んだ状態からワイヤ受け２７よりツマミ２４を外せば、自重で水平支持杆８は下方回動して水平状になり、インナーワイヤ２３は、この水平支持杆８の下方回動に引っ張られて、自然にツマミ２４が後部アウターワイヤ受け２６に掛止される状態になって停止する。このように、噴口Ｂの折り畳む際のワイヤ引き操作においても、折り畳み状態から噴霧状態にする際のワイヤ操作も、操作荷重が少なくてすみ、操作性がよい。
【００２８】
なお、噴口Ｂは、基台７が噴口支柱３の上部にて固定されている状態で折り畳むと、上端高さ（曲折フレーム９の高さ）は、非常に高くなる。これを低くして収納可能な高さとするには、まず、基台７よりも下方にて噴口支柱に取り付けられている基台４を、ぎりぎり下端位置（噴口支柱台２の上端に当接する位置）まで下げる。こうして、基台７の下方摺動スペースを確保すると、基台７を噴口支柱３上にて下方摺動させると、折り畳まれた噴口Ｂ全体が下方に摺動し、上端高さも低くすることができるのである。
【００２９】
【発明の効果】
本発明は自走式噴霧機の噴口構造を以上のようにしたので、次のような効果を奏する。
まず、噴口の形状に関しては、請求項１記載の如く構成することで、菊やカーネーション等、垂直上方に長く伸びる花卉等のように、植栽状態が直方体形状となる作物に対し、上方及び両側方よりの噴霧を一度に行うことが可能となり、効果的な噴霧を短時間で行うことができ、また、噴口自体を下方開放状のコの字形状とすることで、従来のように水平方向の噴口に対して別に垂直向きの噴口を着脱するというような煩雑な作業は不要である。
【００３０】
また、噴口の噴口支柱に対する取付構造に関しては、垂直方向の噴口と、上下逆Ｌ字曲折状の噴口とを独立して高さ調節でき、また、収納或いは搬送時には、垂直方向の噴口の取付位置を充分に下方に移動させることで、噴口支柱における上下逆Ｌ字曲折状の噴口の下方摺動スペースを確保できるのである。
【００３１】
請求項２の如く構成したので、左逆Ｌ字曲折噴口ＢＬと右逆Ｌ字曲折噴口ＢＲにおいて、水平噴霧管１１と水平支持杆８との曲折部で折り畳み形状とした場合にも、その上端高さを充分に低くして、収納や搬送可能な状態にすることができる。
また、噴口の収納または搬送の対応手段としては、請求項２記載の如く構成したので、左右に水平に伸びる上下逆Ｌ字曲折状の噴口も、折り畳んで、左右幅を縮小させることができ、また、折り畳み操作に関しては、垂直部分の自重を利用するので、操作は、水平部分の上方回動操作のみの容易な操作ですみ、折り畳みのための操作機構も簡単な構造とすることができる。
また、前記の請求項２記載の構造において、上下逆Ｌ字曲折状の噴口の高さを調節することで、折り畳んだ噴口を噴口支柱に対して下方に移動させて、その上端高さも低くして、更に収納及び搬送に適した状態にすることができる。
【００３２】
そして、このような折り畳み構造において、請求項２の如く構成することで、折り畳み角度を複数に設定できることから、折り畳んだ噴口の上端高さや左右幅を色々と選択でき、様々な収納或いは搬送等の条件に対応させることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る噴口を具備する自走式噴霧機の正面図である。
【図２】右噴口ＢＲを折り畳み状態Ｘとした場合の部分後面図である。
【図３】右噴口ＢＲを折り畳み状態Ｙとした場合の部分後面図である。
【図４】噴口が図２図示の状態におけるハンドル部の斜視図である。
【図５】噴口が図３図示の状態におけるハンドル部の斜視図である。
【図６】基台７及び水平支持杆８の基端部の正面図である。
【図７】同じく平面図である。
【図８】同じく側面図である。
【図９】基台７の筒部７ａにおける上下位置調節機構を示す部分正面図である。
【図１０】同じく部分側面断面図である。
【図１１】噴口を取り外した状態における本発明に係る自走式噴霧機の平面図である。
【図１２】同じく側面図である。
【符号の説明】
Ａ噴口
Ｂ噴口
３噴口支柱
４基台
５垂直支持杆
６垂直噴霧管
６ａ噴孔
７基台
８水平支持杆
９曲折フレーム
１０垂直支持杆
１１水平噴霧管
１１ａ噴孔
１２垂直支持杆
１２ａ噴孔
１４ノブ螺子
１５ノブ螺子
２３インナーワイヤ
２４ツマミ
２５アウターワイヤ
２６後部アウターワイヤ受け
２７ワイヤ受け[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a nozzle structure of a self-propelled spray device for spraying crops that require spraying from above and from both sides, such as chrysanthemums and carnations.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in a self-propelled sprayer, a vertical nozzle (having a horizontal nozzle hole) is attached to a nozzle column that is erected on a traveling device, or a horizontal nozzle (downward nozzle) is installed. With holes). If spraying from the side of the crop is appropriate, install a vertical nozzle, and if it is better to spray from above the crop, install a horizontal nozzle. Moreover, when attaching a horizontal nozzle hole, a nozzle hole rotates horizontally with respect to the base attached to a nozzle pillar, and it can fold along the front-back direction of a self-propelled sprayer.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
For flowers such as chrysanthemums and carnations that extend vertically upwards, the planting state of the crop is a rectangular parallelepiped shape, so spraying from the top and side is necessary, and if spraying in both directions can be done at once, Spraying work is also easy. In order to make this possible, a structure has been filed for a structure in which another nozzle hole is provided vertically downward from the conventional horizontal nozzle hole. The horizontal nozzle hole cannot be folded while the downward nozzle hole is attached, and it is necessary to remove it during storage. Accordingly, it is necessary to attach a nozzle hole of a separate part for each spraying operation. Therefore, it is only necessary to have a nozzle hole that combines horizontal and vertical nozzle holes as an integral part. However, the problem is the storage structure. If it is rotated in the horizontal direction as in the prior art, a structure in which the vertical nozzle hole is folded in the horizontal direction against its own weight is required, and the structure becomes complicated. If it can be folded vertically upward using its own weight, the height of the folded nozzle becomes very high, which hinders conveyance and storage of the machine itself.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
The present invention uses the following means in order to solve the above problems.
[0005]
In claim 1, a crawler type traveling device that can be driven independently is suspended on both the left and right sides of the traveling frame 1, and a tank T, an engine E, a power sprayer P, and a nozzle are provided on the traveling frame 1. In the self-propelled sprayer, the nozzle hole is opened downward by a central vertical nozzle hole A and an upside-down inverted L-shaped nozzle hole B disposed outside the vertical nozzle hole A in a front view. The vertical nozzle hole A is formed by a left nozzle hole AL disposed on the left side and a right nozzle hole AR disposed on the right side with respect to the nozzle column 3 erected on the traveling frame 1. The up-and-down inverted L-shaped bent nozzle B is configured with a left inverted L-shaped bent nozzle BL disposed on the left side with respect to the central nozzle column 3 and a right inverted L-shaped bent port disposed on the right side. Consists of the nozzle hole BR, and the nozzle hole A on the horizontal base 4 with respect to the nozzle column 3 The vertical cylindrical portion 4a provided, and the vertical nozzle portion 7a fixed to the horizontal base 7 for the nozzle B are respectively circulated on the nozzle column 3 so as to be slidable vertically. The height screws can be adjusted and fixed to the nozzle column 3 by tightening the knob screws 14 and 16 .
[0006]
In claim 2, in the nozzle structure of the self-propelled sprayer according to claim 1, the upside-down inverted L-shaped bent nozzle B includes a left inverted L-shaped bent nozzle BL and a right inverted L-shaped bent nozzle BR. Each of the vertical support rods 10 and the horizontal support rods 8 is configured so that the vertical support rods 10 can be folded toward the horizontal support rods 8 through the bent portions of the vertical support rods 10. The vertical support rod 10 is folded by its own weight with the upward rotation of the base 7 attached to the base 7, and the vertical support rod 10 is folded on the cylindrical portion 7 a of the base 7. It is assumed that the supported inner wire 23 is turned upward by a pulling operation of the inner wire 23, and a plurality of stopping positions of the inner wire 23 are provided so that a plurality of folding angles can be set .
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
1 is a front view of a self-propelled sprayer equipped with a nozzle according to the present invention, FIG. 2 is a partial rear view when the right nozzle BR is in a folded state X, and FIG. 4 is a perspective view of the handle portion when the nozzle hole is in the state shown in FIG. 2, and FIG. 5 is a perspective view of the handle portion when the nozzle is in the state shown in FIG.
[0008]
6 is a front view of the base 7 and the base end of the horizontal support rod 8, FIG. 7 is also a plan view, FIG. 8 is a side view, and FIG. 9 is a vertical position adjustment mechanism in the cylindrical portion 7a of the base 7. FIG. 10 is a partial side sectional view, FIG. 11 is a plan view of the self-propelled sprayer according to the present invention with the nozzle hole removed, and FIG. 12 is a side view.
[0009]
First, a schematic configuration of the self-propelled sprayer will be described with reference to FIGS. 1, 11, and 12.
A crawler-type traveling device that can be driven independently is suspended on both the left and right sides of the traveling frame 1. On the traveling frame 1, a tank T for containing water or a chemical solution is mounted on the front, A protective frame 28 including a moving bed plate 29 is mounted at the lower end, and the engine E and the moving jet P are mounted on the moving bed plate 29. The upper part of the protective frame 28 is a handle part, and the operation panel 30 is disposed above the engine E and the moving spray P so as to be sandwiched between the handle part. A traveling mission case M is disposed below the moving spouted floor plate 29 at a rear position of the traveling frame 1, and power is transmitted from the engine E. From the front end of the traveling frame 1, a nozzle post column 2 protrudes forward, and a nozzle column 3 stands vertically above the nozzle column base 2. The right and left spraying hoses H and H are projected forward from the moving jet P through the traveling frame 1.
[0010]
The nozzle structure according to the present invention will be described with reference to FIGS. Unless otherwise specified, the post-injection hole B will be described on the assumption that it is not folded.
For the nozzle post 3, a vertical nozzle (hereinafter referred to as “jet A”, in particular “left nozzle AL” is arranged on the left side with respect to the nozzle post 3, and “right nozzle AL” is arranged on the right side. Right injection hole AR "), and an upside-down inverted L-shaped injection hole (hereinafter referred to as" injection hole B ", in particular, the" left injection hole BL "disposed on the left side with respect to the injection hole column 3 and on the right side. It is attached so that the height can be adjusted independently. That is, with respect to the nozzle hole A, a vertical cylinder portion 4a fixed to the horizontal base 4 is provided, and for the nozzle hole B, a vertical cylinder portion 7a fixed to the horizontal base 7 is provided. These are respectively slidably mounted on the nozzle column 3 so as to be slidable in the vertical direction, and can be fixed to the nozzle column 3 by tightening the knob screws 14 and 16, respectively. In addition, the base 7 is attached to the nozzle hole support 3 above the base 4.
[0011]
Here, the vertical position adjusting mechanism of the base 7 will be described with reference to FIGS.
A plate spring 16 is attached to the inner front surface of the cylindrical portion 7 a of the base 7, and the plate spring 16 is interposed between the front portion of the cylindrical portion 7 a and the front surface of the nozzle column 3. The upper portion of the leaf spring 16 is bent, and the bent portion 16a is projected forward from the hole 7b formed in the cylindrical portion 7a. The bent portion 16a is formed with a screw hole 16b for screwing the knob screw 9, while the knob screw 15 is inserted into the front surface of the cylindrical portion 7a behind the screw hole 16b. A hole 17c is formed, a nut 17 is fixed to the outside of the hole 7c, and the hole of the nut 17 is made to coincide with the hole 7c. The knob screw 15 is inserted into the screw hole 16b of the bent portion 16a of the leaf spring 16 and further into the hole of the nut 17, and the tip of the knob screw 15 is inserted into the cylindrical portion 7a through the hole 7c. It presses against the front surface of the spring 16. As a result, the leaf spring 16 is pressed against the front surface of the injection hole column 3 fitted in the cylinder part 7 a, and the cylinder part 7 a, that is, the base 7 is fixed to the injection hole column 3. If the knob screw 15 is loosened, the pressure of the leaf spring 16 on the nozzle post 3 is loosened, and the cylindrical portion 7a, that is, the base 7 can be slid up and down along the nozzle post 3 so that the vertical position can be adjusted.
[0012]
The vertical position adjustment mechanism of the base 4 has a similar structure using such a leaf spring 16, and the cylinder portion 4 a of the base 4 attached to the nozzle column 3 is tightened and loosened by the knob screw 14. The vertical position can be adjusted and fixed to the nozzle post 3.
[0013]
The structure of the nozzle A will be described with reference to FIG.
Vertical support rods 5 (5L, 5R) on the left and right are provided vertically above the base 4 and have nozzle holes 6a, 6a,. The vertical spray pipes 6 (6L and 6R) are attached and supported in parallel. The lower end of each vertical spray pipe 6 is connected to the other end of the spray hose H connected to the spray port 2a. As for the nozzle hole A, spraying is performed in a substantially horizontal direction from the nozzle holes 6 a, 6 a..., That is, spraying is performed from the side of the crop. 4 can be adjusted to adjust the height of the nozzle holes 6a, 6a.
[0014]
As shown in FIGS. 6 to 8, brackets 7d and 7d are erected on the left and right at the upper portion of the base 7 of the injection hole B, and the rotation shaft 18a is rotatable between the brackets 7d and 7d. Are supported in the left-right direction, and sandwiching members 18 (18L, 18L and 18R, 18R) are provided so as to project perpendicularly to the rotating shaft 18c. A vertical support rod 5 is vertically arranged in front of the base 7, but the vertical support rod 5 is only supported by the nozzle column 3 through the base 4 only at its lower end. Then, the vertical support rod 5 may be shaken. Therefore, the clamping member 18 is disposed so as to protrude horizontally in the forward direction, and the vertical support rod 5L is passed between the clamping members 18L and 18L and the vertical support rod 5R is passed between the clamping members 18R and 18R, thereby suppressing this vibration. I am going to do it.
[0015]
In addition, since the nozzle hole A and the nozzle hole B are supported independently with respect to the nozzle hole support | pillar 3, both height relationship is not constant. For example, when the height of the injection hole B is made higher than the injection hole A so that the height of the base 7 becomes higher than the upper end of the vertical support rod 5, the holding member 18R, the vertical support rod 5, and the horizontal support described later are provided. This means that the spray hose H interposed between the rod 8 and the rod 8 interferes, and the base 7 cannot be moved upward as expected. In such a case, by rotating the rotation shaft 18a, the clamping member 18 can be reversed backward as indicated by a two-dot broken line in FIG. 7 and FIG. Interference between the spray hose H and the clamping member 18 is avoided, and the nozzle A can be disposed higher than the nozzle B.
[0016]
Next, the structure of the nozzle hole B will be described with reference to FIGS.
At the left and right ends of the base 7, the base ends of horizontal support rods 8 (8L and 8R) are pivotally supported by pivot pins 19 (shown in FIGS. 8 and 9). It can be rotated 90 ° from the horizontal direction to the vertical upward direction. The front ends of the horizontal support rods 8 are fixed to the horizontal portion 9a of the bent frame 9 that is bent in an upside down L shape when viewed from the front, while the vertical portions 9b of the bent frames 9 are fixed thereto. Are pivotally supported at the upper ends of the vertical support rods 10 (10L and 10R), respectively. The vertical portion 9b of the bent frame 9 serves as a stopper for preventing the vertical support rod 10 from rotating outward, and the vertical support rod 10 can freely rotate toward the horizontal support rod 8. That is, the vertical support rod 10 can be folded toward the horizontal support rod 8.
[0017]
Immediately below each horizontal support rod 8, a horizontal spray pipe 11 having downwardly directed nozzle holes 11a and 11a is provided, and immediately inside each vertical support rod 10 is horizontally inwardly directed nozzle holes 12a, 12a,. The vertical spray pipes 12 provided with 12a are respectively attached and supported. A spray hose H is interposed between the upper end of the vertical spray pipe 6 in the nozzle hole A and the horizontal spray pipe 11 and between the horizontal spray pipe 11 and the vertical spray pipe 12.
[0018]
The vertical spray tube 6, the horizontal spray tube 11, and the vertical spray tube 12 are supported by being sandwiched between the vertical support rod 5, the horizontal support rod 8, and the vertical support rod 10 by the holding members 13, respectively. If the screw to be screwed into the holding member 13 is loosened, each spray tube can be slid (or removed) along each support rod, thereby adjusting the position of the nozzle hole. In particular, the position of the injection hole 11a in the left-right direction can be adjusted by changing the support position of the horizontal spray tube 11 with respect to the horizontal support rod 8.
[0019]
Further, with respect to the height of the nozzle hole, as described above, in addition to adjusting the support position of the vertical spray tube 6 with respect to the vertical support rod 5 or the vertical spray tube 12 with respect to the vertical support rod 10, as described above. 4 or the base 7 can also be adjusted by adjusting the vertical height of the nozzle hole strut 3. And in the range to the extension limit of the hose H for spraying between the vertical spray pipe 6 and the horizontal spray pipe 11, the height of the nozzle hole 6a in the nozzle hole A and the height of the nozzle holes 11a and 12a in the nozzle hole B are: It can be adjusted independently.
[0020]
In the above-described nozzle configuration, when each horizontal support rod 8 is made horizontal during spraying, it is viewed from the operator having the handle portion of the protective frame 28 (that is, looking from the front to the rear of the machine body). On the left side of the nozzle post 3, a U-shaped nozzle having a lower opening is formed at the left nozzle hole AL and the left nozzle hole BL (vertical support rod 5L, horizontal support rod 8L, vertical support rod 10L). In addition, a U-shaped nozzle that is open downward is formed by the right nozzle AR and the right nozzle BR (vertical support rod 5R, horizontal support rod 8R, vertical support rod 10R). In this way, the crops planted on the left and right of the traveling path of the self-propelled sprayer are sprayed from above at the nozzle holes 11a supported by the horizontal support rods 8L and 8R, and by the vertical support rods 5L and 5R. Spraying from the respective nozzle holes 6a to be supported and the respective nozzle holes 12a supported by the vertical support rods 10L and 10R is performed at the same time, and sufficient irrigation and control can be performed on the crop by one spraying operation.
[0021]
Next, the folding structure of the nozzle B will be described.
As described above, the horizontal support rod 8 can be rotated upward (up to 90 °) with the pivot portion (the pivot pin 19) at the base end to the base 7 as a fulcrum, and the vertical support rod 10 has the bent frame 9 It can be rotated in the direction of the horizontal support rod 8 with the pivotal support portion as a fulcrum. Here, when the horizontal support rod 8 is rotated upward, the vertical support rod 10 whose upper end is pivotally supported by the bent frame 9 is irrespective of the rotation of the bent frame 9 integral with the horizontal support rod 8. It is held vertically downward by its own weight. That is, if the horizontal support rod 8 is rotated upward, the vertical support rod 10 is naturally folded toward the horizontal support rod 8, and only the rotation operation means of the horizontal support rod 8 can be folded. May be provided.
[0022]
The rotation operation of the horizontal support rod 8 is performed by a wire pulling operation. First, as shown in FIG. 1 to FIG. 3 and FIG. 6 to FIG. 8, front outer wire receivers 7 e and 7 e are fixed to the cylindrical portion 7 a of the base 7, while FIG. 4, FIG. As shown in FIG. 12, rear outer wire receivers 26 (26L and 26R) are disposed at the front end positions of the left and right handle portions formed on the upper portion of the protective frame 28 disposed at the rear portion of the self-propelled sprayer. The outer wires 25 (25L and 25R) are interposed between the front outer wire receivers 7e and the rear outer wire receivers 26, respectively. Further, the inner wire 23 (23L / 23R) extended from the wire end attachment member 8a attached to the middle portion of each horizontal support rod 8 is inserted into the outer wire 25 and supported by the rear outer wire receiver 26. The outer wire 25 protrudes rearward from the rear end, and a knob 24 (24L / 24R) is fixed to the rear end of the inner wire 23. Further, wire receivers 27 (27L and 27R) are disposed on the left and right sides of the rear end portion of the handle portion of the protective frame 28. A knob 24 at the rear end of each inner wire 23 can be hooked to the rear outer wire receiver 26 or the wire receiver 27.
[0023]
In such a configuration, first, when the horizontal support rod 8 is set in the horizontal direction during spraying, the knob 24 is hooked on the rear outer wire receiver 26. In FIGS. 4 and 5, since the knob 24L on the left side of the machine body is hooked on the left rear outer wire receiver 22, the horizontal support rod 8L is horizontal as shown in FIGS. The nozzle hole formed at the left nozzle hole AL and the left nozzle hole BL on the left side of the machine body is in a U-shape that is open downward, that is, in a spray state.
[0024]
When the injection hole B is folded, when the inner wire 23 is pulled backward with the knob 24, the horizontal support rod 8 is pulled upward by the inner wire 23 and rotates. As a fixing position, first, the knob 24 is hooked on the wire receiver 23 on the same side as the rear outer wire receiver 22 from which the inner wire 23 protrudes (for example, in FIG. 4, it is protruded from the rear outer wire receiver 22R on the right side. The knob 24R of the right inner wire 23R is hooked on the right wire receiver 23R.) And the injection hole on the same side as that of the horizontal support rod 8 and the vertical support rod 10 has an acute angle θ. It will be folded. (This folded state is X.) That is, as shown in FIG. 2, when the right knob 24R is hooked on the right wire receiver 23R, the horizontal support rod 8R and vertical support rod 10R of the right nozzle BR are folded. State X is entered.
[0025]
Further, in FIG. 5, the inner wire 23 protruding from the rear outer wire receiver 26 is diagonally pulled so that the right knob 24R is hooked on the left wire receiver 27L, and the opposite wire receiver 27 is pulled to the opposite side. When the knob 24 is hooked, the pulling amount of the inner wire 23 to the rear can be further increased, and the depression angle between the horizontal support rod 8 and the vertical support rod 10 is approximately 0 ° as in the right injection hole BR in FIG. And can be folded (folded state Y).
[0026]
Comparing the folded states X and Y, the X state can make the upper end height (the height of the bent frame 9) lower than the Y state. However, since the vertical support rod 10 is arranged on the outer side of the machine body than the Y state, a wide passage space is required in the left-right direction. When in the Y state, it is folded to approximately the same width as the aircraft, and the width of the passing space may be narrow. What is necessary is just to select X state or Y state according to a condition.
[0027]
As described above, when the horizontal support rod 8 is pulled by the inner wire 23 and rotated upward, the injection hole B is folded, so that the inner wire 23 counters the weight of the entire left half or right half of the injection hole B. And must be pulled. In order to reduce the pulling load of the inner wire 23, left and right spring support bolts 20, 20 project vertically from the upper end of the base 7, and a spring support plate 20 a is screwed to each spring support bolt 20. The spring 21 is connected to the nut hole of the nut 22 fixed to the upper end of the base end of each horizontal support rod 8 from the spring support plate 20a. The lower end of the spring support bolt 20 comes into contact with the upper end of the horizontal support rod 8 when it is made horizontal, that is, it also has a stopper function in the downward rotation of the horizontal support rod 8. . The upward biasing force applied to the horizontal support rod 8 by the spring 21 is such that the horizontal support rod 8 does not prevent the horizontal support rod 8 from rotating downward due to its own weight to become horizontal, so that the nozzle B is folded. If the knob 24 is removed from the wire receiver 27, the horizontal support rod 8 is rotated downward by its own weight to become horizontal, and the inner wire 23 is pulled by the downward rotation of the horizontal support rod 8, so that the knob 24 is naturally formed. Stops in a state of being hooked on the rear outer wire receiver 26. Thus, even in the wire pulling operation when the nozzle B is folded, the wire operation when changing from the folded state to the spray state requires less operation load, and the operability is good.
[0028]
Note that when the nozzle hole B is folded in a state where the base 7 is fixed on the upper part of the nozzle column 3, the upper end height (the height of the bent frame 9) becomes very high. In order to reduce the height to be able to be stored, first, the base 4 attached to the nozzle post below the base 7 is positioned at the bottom end position (the position where it abuts the top end of the nozzle post support 2). ). Thus, if the downward sliding space of the base 7 is ensured, when the base 7 is slid downward on the nozzle post 3, the entire folded nozzle B slides downward and the upper end height is also lowered. It can be done.
[0029]
【The invention's effect】
In the present invention, since the nozzle structure of the self-propelled sprayer is as described above, the following effects can be obtained.
First, with regard to the shape of the nozzle hole, by configuring as in claim 1, the upper and both sides of a crop having a rectangular parallelepiped shape such as chrysanthemum, carnation, etc. It is possible to perform spraying from one side at a time, effective spraying can be performed in a short time, and by making the nozzle hole itself a U-shaped with an open bottom, the horizontal direction as in the past There is no need for complicated work such as attaching / detaching a vertically oriented nozzle to the nozzle.
[0030]
As for the mounting structure of the nozzle hole with respect to the nozzle pillar, the height of the vertical nozzle hole and the upside down L-shaped bent nozzle hole can be adjusted independently. Is sufficiently moved downward, it is possible to secure a downward sliding space for the upside down L-shaped bent nozzle hole in the nozzle column.
[0031]
According to the second aspect of the present invention, even when the bent portion of the horizontal spray tube 11 and the horizontal support rod 8 is folded at the left inverted L-shaped bent nozzle BL and the right inverted L-shaped bent nozzle BR, the upper ends thereof are also provided. The height can be made sufficiently low so that it can be stored and transported.
In addition, as a means for accommodating or transporting the nozzle hole, since it is configured as described in claim 2, the upside-down inverted L-shaped bent nozzle hole that extends horizontally to the left and right can be folded to reduce the left-right width, Further, regarding the folding operation, since the weight of the vertical portion is used, the operation can be performed only by an upward rotation operation of the horizontal portion, and the operation mechanism for the folding can be a simple structure.
Further, in the structure according to claim 2, by adjusting the height of the upside-down inverted L-shaped injection hole, the folded injection hole is moved downward with respect to the injection hole column, and the upper end height is also lowered. In addition, a state suitable for storage and transportation can be achieved.
[0032]
In such a foldable structure, since the fold angle can be set to a plurality by configuring as in claim 2, the upper end height and the left / right width of the folded nozzle can be selected in various ways, such as various storage or conveyance It can be adapted to the conditions.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of a self-propelled sprayer provided with a nozzle hole according to the present invention.
FIG. 2 is a partial rear view when the right injection hole BR is in a folded state X;
FIG. 3 is a partial rear view when the right injection hole BR is in a folded state Y;
4 is a perspective view of the handle portion in the state shown in FIG. 2 with the nozzle hole.
5 is a perspective view of the handle portion in the state shown in FIG. 3 with the nozzle hole.
6 is a front view of a base end portion of a base 7 and a horizontal support rod 8. FIG.
FIG. 7 is also a plan view.
FIG. 8 is a side view of the same.
FIG. 9 is a partial front view showing a vertical position adjusting mechanism in a cylindrical portion 7a of the base 7.
FIG. 10 is a partial side sectional view of the same.
FIG. 11 is a plan view of the self-propelled sprayer according to the present invention with the nozzle hole removed.
FIG. 12 is a side view of the same.
[Explanation of symbols]
A nozzle hole B nozzle hole 3 nozzle pillar 4 base 5 vertical support rod 6 vertical spray pipe 6a nozzle hole 7 base 8 horizontal support rod 9 bent frame 10 vertical support rod 11 horizontal spray tube 11a nozzle hole 12 vertical support rod 12a nozzle hole 14 Knob screw 15 Knob screw 23 Inner wire 24 Knob 25 Outer wire 26 Rear outer wire receiver 27 Wire receiver

Claims

A crawler type traveling device that can be driven independently is suspended on both the left and right sides of the traveling frame 1, and a self-propelled spray comprising a tank T, an engine E, a power sprayer P, and a nozzle on the traveling frame 1. In the machine, when viewed from the front, the nozzle hole is formed by a central vertical nozzle hole A and an upside down L-shaped bent nozzle hole B disposed outside the vertical nozzle hole A. The vertical nozzle hole A is composed of the left nozzle hole AL disposed on the left side and the right nozzle hole AR disposed on the right side with respect to the nozzle column 3 erected on the traveling frame 1. The upside-down inverted L-shaped bent nozzle B is composed of a left inverted L-shaped bent nozzle BL disposed on the left side with respect to the central nozzle column 3 and a right inverted L-shaped bent nozzle BR disposed on the right side. The nozzle hole A is fixed to the horizontal base 4 with respect to the nozzle column 3 in the vertical direction. The cylindrical portion 4a and the vertical nozzle portion 7a fixed to the horizontal base 7 for the nozzle hole B are provided on the nozzle column 3 so as to be slidable in the vertical direction. The nozzle structure of a self-propelled sprayer characterized in that the height can be adjusted and fixed with respect to the nozzle column 3 by tightening .

2. The nozzle structure of the self-propelled sprayer according to claim 1, wherein the upside-down inverted L-shaped bent nozzle hole B includes a left inverted L-shaped bent nozzle hole BL and a right inverted L-shaped bent nozzle hole BR, respectively, The horizontal support rod 8 is configured so that the vertical support rod 10 can be folded toward the horizontal support rod 8 through the bent portions of the both, and the horizontal support rod 8 is attached to the nozzle column 3. The vertical support rod 10 is folded by its own weight along with the upward rotation, and the vertical support rod 10 is supported by the cylindrical portion 7a of the base 7. A nozzle structure for a self-propelled sprayer, which is configured to rotate upward by a pulling operation, and is provided with a plurality of stopping positions of the inner wire 23 so that a plurality of folding angles can be set .